JP7062332B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に搭載される内燃機関を制御する制御装置に関する。
気筒の燃焼室に連なる吸気ポートに向けて燃料を噴射するポート噴射式の内燃機関において、近時、インジェクタをより燃焼室に近い位置に配置する試みがなされている。インジェクタを燃焼室に近づけることで、これが吸気ポート内の高温の雰囲気に曝されるとともに、燃焼室の天井部を構成するシリンダヘッドからも熱伝導を受けるようになる。結果、噴孔を有するインジェクタの先端部の温度が高まる。インジェクタの先端部の温度上昇は、インジェクタから噴射された燃料の気化を促進するとともに、その気化潜熱による燃焼室内温度の低下をもたらす。燃焼室内温度が低下すれば、ノッキングやプレイグニッションといった異常燃焼のリスクが減少し、点火タイミングを進角させて熱機械変換効率を高めることが許容される。
反面、インジェクタの先端部にデポジットが付着、堆積しやすくなるという副作用を招く。とりわけ、内燃機関の運転停止直後の時期(デッドソーク)には、冷却水の循環及び吸気の流通が停止して放熱作用が失われ、インジェクタ周辺の温度が上昇する。その昇温が、インジェクタの先端部に残存する燃料を蒸発または変質させて、デポジットを発生させる。インジェクタの先端部に堆積したデポジットは、燃料の噴射量や噴霧の特性を変化させることから、内燃機関の始動不良、アイドル回転の不安定化等の不具合の要因となる。
インジェクタへのデポジットの堆積を回避することを企図して、内燃機関の停止中にインジェクタの周囲に燃料を循環させ、その燃料とインジェクタとの間で熱交換を行いインジェクタを冷却することも考えられている(例えば、下記特許文献を参照)。しかしながら、軽自動車に代表される小型車両では、元来内燃機関が小形である上にエンジンルームも狭く、燃料を循環させる通路を新たに配管することが難しい。また、部品点数の増加によるコスト増に繋がるきらいもある。
特開2013-167190号公報
本発明は、内燃機関の停止後におけるインジェクタへのデポジットの堆積を効果的に抑制することを所期の目的としている。
上述した課題を解決するべく、本発明では、インジェクタから気筒の燃焼室に連なる吸気ポートに燃料を噴射する内燃機関を制御するものであって、内燃機関の停止前の一定の期間における内燃機関の運転領域の推移を基に内燃機関の停止直後の時期において上昇するインジェクタの先端部の温度を示唆する判定値を算定し、その高低に応じて、内燃機関の停止中にインジェクタから流出させる燃料の量を増減させ、またはインジェクタから燃料を流出させる期間を伸縮する内燃機関の制御装置を構成した。
ここで、「インジェクタの先端部の温度の高低に応じて、インジェクタから流出させる燃料の量を増減させ、またはインジェクタから燃料を流出させる期間を伸縮する」とは、内燃機関の停止直後の時期にインジェクタの先端部の温度が所定以上に高まると考えられる場合に(内燃機関を停止しているにもかかわらず)インジェクタを開弁し、さもなくば(内燃機関の停止中に)インジェクタを開弁せず閉弁したままとすることを含む。
内燃機関の停止直後の時期にインジェクタを開弁してインジェクタから燃料を流出させた場合には、そうでない場合と比較して、その後の内燃機関の始動時における燃料噴射量を減量することが好ましい。
また、内燃機関の停止直後の時期にインジェクタを開弁してインジェクタから燃料を流出させるときには、気筒の燃焼室に向かう吸気が流れる吸気通路上に設置されている吸気絞りバルブを閉弁することが好ましい。
本発明によれば、内燃機関の停止後におけるインジェクタへのデポジットの堆積を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態における車両用内燃機関及び制御装置の概略構成を示す図。 同実施形態における燃料ポンプモータの制御回路を示す図。 同実施形態の内燃機関の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示す図。 同実施形態の内燃機関の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態の内燃機関は、ポート噴射式の4ストローク火花点火エンジンであり、複数の気筒1(例えば、三気筒。図1には、そのうち一つを図示している)を具備する。各気筒1の吸気ポート13近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を気筒1毎に設けている。
インジェクタ11は、燃料ポンプ61から燃料の供給を受ける。燃料ポンプ61は、燃料タンク内に収容され、燃料タンクに貯留された燃料を吸込んで吐出する既知のインタンク型もので、電動のポンプモータ62により回転駆動される。図2に示すように、ポンプモータ62は、車載のバッテリ63に電気的に接続し、バッテリ63から電力供給を受ける。
ポンプモータ62に印加される電流または電圧は、燃料ポンプコントローラ64を介して制御される。燃料ポンプコントローラ64は、内燃機関の制御装置であるECU(Electronic Control Unit)0からもたらされる、燃料の吐出流量若しくは吐出圧力を制御する信号nを受信する。そして、燃料ポンプ61が当該信号nによって示唆される燃料の吐出出力を達成できるような大きさの印加電流または印加電圧を、ポンプモータ62に入力する。燃料ポンプコントローラ64は、印加電流または印加電圧をPWM(Pulse Width Modulation)制御するものであることがある。
また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポート13へと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、吸気絞りバルブである電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポート14から外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
排気ガス再循環(Exhaust Gas Recirculation)装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通する外部EGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、特にサージタンク33に接続している。
内燃機関には、各気筒1の少なくとも吸気バルブの開閉タイミングを可変制御できる可変バルブタイミング(Variable Valve Timing)機構5が付随している。吸気バルブタイミングを調節するためのVVT機構5は、各気筒1の吸気バルブを駆動するカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を液圧(潤滑油圧)によって変化させるベーン式のものや、電動機によって変化させる電動式のもの(モータドライブVVT)である。周知の通り、カムシャフトは、内燃機関の出力軸であるクランクシャフトから回転駆動力の供給を受け、クランクシャフトに従動して回転する。クランクシャフトとカムシャフトとの間には、回転駆動力を伝達するための巻掛伝動装置(図示せず)が介在している。巻掛伝動装置は、クランクシャフト側に設けたクランクスプロケット(または、プーリ)と、カムシャフト側に設けたカムスプロケット(または、プーリ)と、これらスプロケット(または、プーリ)に巻き掛けるタイミングチェーン(または、タイミングベルト)とを要素とする。VVT機構5は、カムシャフトをカムスプロケットに対し相対的に回動させることを通じて、カムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を変化させ、以て吸気バルブの開閉タイミングを変更する。
同様に、排気バルブタイミングを調節するためのVVT機構は、各気筒1の排気バルブを駆動するカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相を液圧や電動機によって変化させるものである。なお、このVVT機構は存在しないことがあり、その場合、排気バルブの開閉タイミングは不変である。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するクランク角センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求されるエンジン負荷率)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、気筒1に連なる吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、外気温を検出する外気温センサから出力される外気温信号h等が入力される。
ECU0の出力インタフェースからは、イグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、VVT機構5に対してバルブタイミングの制御信号m、燃料ポンプコントローラ64に対して燃料吐出流量若しくは吐出圧力の制御信号n等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミング、EGRバルブ23の開度、吸気バルブ及び/または排気バルブの開閉タイミング等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、m、nを出力インタフェースを介して印加する。
加えて、ECU0は、停止した内燃機関を始動(冷間始動であることもあれば、アイドルストップからの復帰であることもある)するとき、電動機(スタータモータまたはISG(Integrated Starter Generator)。図示せず)に制御信号oを入力し、当該電動機により内燃機関のクランクシャフトを回転駆動するクランキングを行う。クランキングは、エンジン回転数が始動時の内燃機関の冷却水温等に応じて定まる閾値を超えたら終了する。
図3に示すように、本実施形態のECU0は、内燃機関の運転を停止する(ステップS1)に際して、その停止中(デッドソーク中)にインジェクタ11の先端部が所定よりも高い温度まで昇温すると思われる状況下(ステップS2)では、内燃機関の停止中に敢えてインジェクタ11を開弁して(ステップS3)インジェクタ11からごく微量の燃料を流出させ、インジェクタ11の先端部にデポジットが発生し堆積することを抑制する。
ECU0は、内燃機関の停止前の一定の期間における内燃機関の運転領域[エンジン回転数,エンジン負荷率(または、アクセル開度、気筒に充填される吸気量若しくは燃料噴射量)]の推移を基に、内燃機関の停止後のインジェクタ11の先端部の温度を示唆する判定値を算定する。より具体的には、内燃機関の停止前の一定期間中の所定周期毎に、そのときの運転領域に対応した指標値を得る。指標値は、エンジン回転数が高いほど大きな値とし、またエンジン負荷率が大きいほど大きな値とする。そして、所定周期毎に求めた指標値を積算、換言すれば時間積分することで、判定値を算出する。
さらに、この判定値に、内燃機関の停止前の一定期間における車速(の平均値、中央値または時間積分値)や、外気温等に応じた補正を加えてもよい。その場合には、内燃機関の停止前の一定期間における車速が低いほど判定値を高く補正し、外気温が高いほど判定値を高く補正する。車速を加味するのは、車速が低いほど車両のエンジンルームに吹き込む走行風の流量が少なくなり、エンジンルーム内の温度が上昇することによる。
しかして、ECU0は、上記の判定値を閾値を比較し、判定値が閾値を上回っているならば(ステップS2)、内燃機関の停止中にインジェクタ11の先端部の温度が所定よりも高まることが想定され、デポジットの発生が懸念されることから、内燃機関の停止直後の時期にインジェクタ11を開弁して(ステップS3)、内燃機関の停止中に少量の燃料をインジェクタ11の先端部から流下させる。このとき、必要であれば燃料ポンプ61を稼働させる。これにより、インジェクタ11の先端部に残存する燃料が高温で蒸発または変質してデポジットを生じる問題を有効に回避できる。
また、内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁する場合(ステップS2、S3)には、気筒1に連なる吸気通路3上に設置された吸気絞りバルブであるスロットルバルブ32を閉弁し、インジェクタ11から流出した燃料成分が吸気通路3を逆流してエンジンルーム内に漏洩することを防止する。
内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁する場合において、インジェクタ11から流出させる燃料の量は、内燃機関の停止中にインジェクタ11の先端部の温度が高くなるほど増量することが好ましい。尤も、インジェクタ11からの燃料の流出量は、デポジットが発生し成長することを抑制できる程度の僅かな量でよい。内燃機関の停止中に上昇するインジェクタ11の温度は、上記の判定値によって示唆される。判定値が大きいほど、インジェクタ11の温度の最大値が大きくなると予想される。従って、判定値が大きいほど、内燃機関の停止中のインジェクタ11の開度(弁体であるニードルの弁座からの変位量)を拡大し、及び/または、燃料ポンプ61による燃料の吐出流量若しくは吐出圧力を増大させることで、インジェクタ11からの燃料の流出量を増加させる。
内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁する場合において、インジェクタ11から流出する燃料の量を増減する(インジェクタ11の開度及び/または燃料ポンプ61の出力を調節する)のに代えて、またはそれとともに、内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁する期間の長さを伸縮させてもよい。即ち、内燃機関の停止中にインジェクタ11の先端部の温度が高まるほど、つまりは上記の判定値が大きいほど、内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁する期間を延長し、インジェクタ11から燃料を流出させる期間を長くとるのである。
そして、インジェクタ11の先端部のデポジットの発生を抑制するのに充分な所要期間が経過した(ステップS4)後、換言すればインジェクタ11の先端部の温度が充分に低下した後は、インジェクタ11を閉弁し(ステップS5)、稼働していた燃料ポンプ61を停止させて、インジェクタ11からの燃料の流出を止める。
なお、インジェクタ11の開弁に伴い閉弁したスロットルバルブ32は、内燃機関を再び始動するときまで閉弁したままとしてもよいし、内燃機関が完全に冷却されてから(内燃機関の停止後一時間ないし数時間以上の時間が経過してから、インジェクタ11から流下した燃料成分が吸気通路3内で液化してから)所定の開度に開くようにしてもよい。
翻って、上記の判定値が閾値以下であるならば、内燃機関の停止中にインジェクタ11の先端部の温度が所定よりも高まることは想定し難く、インジェクタ11の先端部にデポジットが発生する可能性は低いと考えられる。よって、内燃機関の停止直後の時期にインジェクタ11を開弁せずに閉弁し、内燃機関の停止中にインジェクタ11から燃料を流出させない。また、内燃機関の停止中にスロットルバルブ32を所定の開度に開く。
内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁していると、インジェクタ11から流下した燃料成分が、たとえ少量であるとしても吸気ポートに充ちる。よって、内燃機関を再び始動する際に、この燃料成分が気筒1に吸引されて混合気の空燃比が過剰にリッチとなり、混合気の着火燃焼に支障を来すおそれがある。そこで、図4に示すように、本実施形態のEUC0は、停止した内燃機関を始動する(ステップS6)にあたり、内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁していた場合(ステップS7)には、そうでない場合と比較して、始動のためのクランキング中における燃料噴射量を減量補正する(ステップS8)。
始動時の燃料噴射量を減量補正する(ステップS7、S8)ときの燃料の減少量は、内燃機関の停止中にインジェクタ11から流出させる燃料の量が多いほど、及び/または、内燃機関の停止中にインジェクタ11から燃料を流出させていた期間が長いほど、大きく設定することが好ましい。
本実施形態では、インジェクタ11から気筒1の燃焼室に連なる吸気ポート13に燃料を噴射する内燃機関を制御するものであって、内燃機関の停止直後の時期において、インジェクタ11の先端部の温度が所定よりも高まると考えられる状況下では、インジェクタ11を開弁してインジェクタ11から燃料を流出させるとともに、その予想されるインジェクタ11の先端部の温度が高いほど、インジェクタ11から流出させる燃料の量を増し、及び/または、インジェクタ11から燃料を流出させる期間を長くする内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、内燃機関の停止後にインジェクタ11の先端部にデポジットが付着、堆積することを効果的に抑制できる。従って、インジェクタ11による燃料の噴射量や噴霧特性が不適正に変化することが回避され、内燃機関の始動不良、アイドル回転の不安定化等の不具合の発生を防止することができる。また、上掲の特許文献に記載のシステムのように、インジェクタ11の周囲に燃料を循環させるための配管類を追加的に設置する必要がなく、徒なコスト増を招かずに済む。
その上で、内燃機関の停止直後の時期にインジェクタ11を開弁してインジェクタ11から燃料を流出させた場合には、そうでない場合と比較して、その後の内燃機関の始動時における燃料噴射量を減量するようにしているため、内燃機関の始動時に気筒1に充填される混合気の空燃比が過剰にリッチ化せず、内燃機関の始動不良を招かない。
内燃機関の停止直後の時期にインジェクタ11を開弁してインジェクタ11から燃料を流出させるとき、気筒1の燃焼室に向かう吸気が流れる吸気通路3上に設置されている吸気絞りバルブ32を閉弁すれば、インジェクタ11から流下する燃料成分が吸気通路3を逆流して漏洩することがない。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、内燃機関の制御装置たるECU0が、より単純に、内燃機関の停止直後の時期にインジェクタ11の先端部の温度が所定以上に高まると考えられる場合に(内燃機関を停止しているにもかかわらず)インジェクタ11を開弁し、さもなくば(内燃機関の停止中に)インジェクタ11を閉弁したままとする制御を実施するものとしてもよい。このときのインジェクタ11の開度、燃料ポンプ61の吐出出力、またはインジェクタ11の開弁期間の長さは、内燃機関の停止直後の時期に上昇するインジェクタ11の温度の予想最大値または上述の判定値の多寡によらず、一定とすることができる。
インジェクタ11の先端部の温度を検出できるセンサが実装されている場合には、ECU0が当該センサを介して内燃機関の停止直後の時期のインジェクタ11の先端部の温度を直接センシングし、その温度が所定よりも高くなれば内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁し、さもなくばインジェクタ11を閉弁したままとすることができる。加えて、ECU0がセンシングしたインジェクタ11の温度の高低に応じて、内燃機関の停止中にインジェクタ11から流出させる燃料の量を増減させ、及び/または、インジェクタ11から燃料を流出させる期間を伸縮することができる。
各気筒1の吸気バルブ及び/または排気バルブの開閉タイミングを操作するVVT機構5が電動式のものであるならば、内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁するにあたり、当該VVT機構5を操作して、吸気バルブ及び排気バルブがともに開くバルブオーバラップをなくすることができる。さすれば、インジェクタ11から流下する燃料成分が気筒1及び排気通路4を経由して漏洩することが避けられる。
内燃機関の吸気通路にスロットルバルブとともにアイドルスピードコントロールバルブが設置されている場合には、当該内燃機関の停止中にインジェクタ11を開弁するにあたり、スロットルバルブとともにアイドルスピードコントロールバルブをも閉弁することが望ましい。周知の通り、アイドルスピードコントロールバルブは、吸気通路におけるスロットルバルブの上流側と下流側とを連通するバイパスを開閉する吸気絞りバルブである。
その他、各部の具体的構成や処理の手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
11…インジェクタ
3…吸気通路
32…吸気絞りバルブ(スロットルバルブ)
a…車速信号
b…クランク角信号
c…アクセル開度信号
h…外気温信号
j…燃料噴射信号
k…開度操作信号
n…燃料ポンプの吐出出力の制御信号
o…クランキング用の電動機の制御信号

Claims (3)

  1. インジェクタから気筒の燃焼室に連なる吸気ポートに燃料を噴射する内燃機関を制御するものであって、
    内燃機関の停止前の一定の期間における内燃機関の運転領域の推移を基に内燃機関の停止直後の時期において上昇するインジェクタの先端部の温度を示唆する判定値を算定し、その高低に応じて、内燃機関の停止中にインジェクタから流出させる燃料の量を増減させ、またはインジェクタから燃料を流出させる期間を伸縮する内燃機関の制御装置。
  2. 内燃機関の停止直後の時期にインジェクタを開弁してインジェクタから燃料を流出させた場合、そうでない場合と比較して、その後の内燃機関の始動時における燃料噴射量を減量する請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 内燃機関の停止直後の時期にインジェクタを開弁してインジェクタから燃料を流出させるとき、気筒の燃焼室に向かう吸気が流れる吸気通路上に設置されている吸気絞りバルブを閉弁する請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
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