JP6355452B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は、車両等に搭載される内燃機関に関する。
内燃機関を高回転ないし高負荷で運転すると、高温の排気ガスが多量に排気通路に流れ込み、排気浄化用の三元触媒が過熱されて触媒の溶損を招くおそれがある。そこで、従来より、触媒に対する熱害が懸念される状況下において燃料噴射量を増量し、燃料の気化熱を利用して排気の温度を低下させることで、触媒の保護を図る制御が実施されている(例えば、下記特許文献を参照)。
しかしながら、触媒の保護を目的とした燃料噴射量の増量は、燃費性能の低下につながる上、空燃比のリッチ化により有害物質の排出量が増大する可能性も否定できない。故に、そのような燃料噴射量の増量によらずに触媒の熱害を防止することが望ましい。
排気マニホルドの表面積を大きくしたり、排気ポートから触媒までの管路長を長くしたりして、触媒に流入する排気ガスの温度降下を促すことは、触媒の溶損防止の面では有効である。だが、冷間始動の際に触媒を早期に活性化(昇温)させるためには不利となる。
他の方法として、排気ガスと冷媒との間で熱交換して排気ガスを冷却する熱交換器を排気通路に付設することも考えられるものの、内燃機関全体が肥大化してエンジンルーム内の限られた空間を圧迫してしまうきらいがある。無論、熱交換器を実装することに伴う構造の複雑化、そしてコストの増加も見過ごせない。
特開2013−136946号公報
本発明は、内燃機関の排気通路に装着される排気浄化用の触媒が受ける熱害を燃料噴射量の増量によらずに抑制するとともに、冷間始動時には当該触媒を速やかに昇温させることができるようにすることを所期の目的としている。
上述した課題を解決するべく、本発明では、排気通路における排気浄化用の触媒よりも下流に排気絞り手段(バルブ、可変絞り等)を設け、始動直後の時期において、前記排気絞り手段を絞られた第一の開度に操作するとともに、始動直後以外の時期において、中回転または中負荷の運転領域では前記排気絞り手段を前記第一の開度よりも大きい第二の開度に操作し、高回転または高負荷の運転領域では前記排気絞り手段を前記第二の開度よりもさらに大きい第三の開度に操作する内燃機関を構成した。
内燃機関の始動直後の時期には、排気絞り手段を第一の開度まで絞ることにより、排気絞り手段の上流に所在する排気通路内の排気ガスの圧力及び温度を高め、触媒の早期の昇温を促す。そして、始動直後以外の時期において、触媒に対する熱害が懸念される運転領域では、排気絞り手段を第三の開度まで大きく拡開することで、排気絞り手段の上流に所在する排気通路内の排気ガスの圧力及び温度を低下させ、触媒の溶損その他の熱害を回避する。
前記始動直後の時期において、前記第一の開度を、冷却水温または触媒温の高低に応じて調節するものとしてもよい。さすれば、冷却水温または触媒温が比較的高いときに、排気絞り手段の開度をより拡大してポンピングロス(圧力損失)を低減させることができる。
前記始動直後以外の時期において、前記第二の開度を、気筒に充填される吸気に混交するべきEGR(Exhaust Gas Recirculation)ガスの量に係る要求EGR量(吸気中に占めるEGRガスの割合であるEGR率であることがある)が高いほど小さくするものとしてもよい。さすれば、要求EGR量が比較的高いときに、排気絞り手段の開度をより縮小して背圧を増大させ、外部EGRガス及び/または内部EGRガスを必要十分に増量することが可能となる。前記要求EGR量は、中負荷の運転領域において最も高く、そこからアクセル開度が縮小するほど低下し、またアクセル開度が拡大するほど低下する。
本発明によれば、内燃機関の排気通路に装着される排気浄化用の触媒が受ける熱害を燃料噴射量の増量によらずに抑制するとともに、冷間始動時には当該触媒を速やかに昇温させることができるようになる。
本発明の一実施形態における内燃機関及び制御装置の構成を示す図。 同実施形態の内燃機関に付随する可変バルブタイミング機構を示す図。 同実施形の内燃機関の要求負荷と要求EGR量との関係を示す図。 同実施形の内燃機関の始動直後の時期における排気絞り手段の開度の推移を示す図。 同実施形の内燃機関の始動直後以外の時期における、運転領域と排気絞り手段の開度との関係を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、吸気絞りバルブたる電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び複数の排気浄化用触媒40、41を配置している。そして、触媒40、41の下流(特に、排気通路4の最後尾にあるマフラーの直上流)に、排気絞り手段として排気バルブ43を設置している。排気バルブ43は、内燃機関の運転制御を司る制御装置(Electronic Control Unit)0からの制御信号nの入力を受けてその開度を変化させる、電磁ソレノイドまたはモータ駆動のバルブである。
本実施形態の内燃機関には、排気通路4を流れる排気の一部をEGRガスとして吸気通路3に還流させ吸気に混交することのできる排気ガス再循環装置2が付帯している。この外部EGR装置2は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における触媒40、41の上流側と吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流側とを連通するEGR通路21と、EGR通路21上に設けたEGRクーラ22と、EGR通路21を開閉し当該EGR通路21を流れるEGRガスの流量を制御するEGRバルブ23とを要素とする。EGR通路21の入口は、排気通路4における排気マニホルド42またはその下流の所定箇所に接続している。このEGR通路21の入口は、排気通路4における排気バルブ43よりも上流に位置する。EGR通路21の出口は、吸気通路3におけるスロットルバルブ32の下流の所定箇所、具体的にはサージタンク33に接続している。
図2に示すように、本実施形態の内燃機関では、クランクスプロケット71、吸気側スプロケット72及び排気側スプロケット73にタイミングチェーン74を巻き掛け、このタイミングチェーン74により、クランクシャフトからもたらされる回転駆動力を吸気側スプロケット72を介して吸気カムシャフトに、排気側スプロケット73を介して排気カムシャフトに、それぞれ伝達している。
その上で、吸気側スプロケット72と吸気カムシャフトとの間に、可変バルブタイミング(Variable Valve Timing)機構6を介設している。本実施形態におけるVVT機構6は、クランクシャフトに対する吸気カムシャフトの回転位相を変化させることにより吸気バルブの開閉タイミングを変化させるものである。
VVT機構6のハウジング61は、吸気側スプロケット72に固着しており、吸気側スプロケット72とハウジング61とは一体となってクランクシャフトに同期して回転する。これに対し、吸気カムシャフトの一端部に固着したロータ62は、ハウジング61内に収納され、吸気側スプロケット72及びハウジング61に対して相対的に回動することが可能である。ハウジング61の内部には、作動液が流出入する複数の流体室が形成され、各流体室は、ロータ62の外周部に成形されたベーン621によって進角室612と遅角室611とに区画されている。
VVT機構6の液圧(特に、油圧)回路には、オイルパン81内に蓄えられた作動液が液圧ポンプ82より供給される。液圧ポンプ82は、内燃機関からの動力で駆動される。液圧ポンプ82とVVT機構6との間には、切換制御弁であるOCV(Oil Control Valve)9を設けている。作動液の流量及び方向をこのOCV9を介して操作することで、オイルパン81から汲み上げた作動液を進角室612または遅角室611に選択的に供給することができる。さすれば、ハウジング61がロータ62に対して相対回動し、吸気バルブの開閉タイミングを進角または遅角させることができる。
内燃機関の制御装置たるECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量をアクセル開度(運転者が要求する機関出力、いわば要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、シフトレバーのレンジを知得するためのセンサ(シフトポジションスイッチ)から出力されるシフトレンジ信号d、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号e、内燃機関の温度を示唆する冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g、外気温を検出する気温センサから出力される外気温信号h等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタ13に対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、EGRバルブ23に対して開度操作信号l、OCV9に対して制御信号m、排気バルブ43に対して開度操作信号n等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、要求EGR量(または、要求EGR率)、点火タイミング、吸気バルブタイミング等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、m、nを出力インタフェースを介して印加する。
図3に示すように、気筒1に充填される吸気に混交するべきEGRガスの量に係る要求EGR量(吸気中に占めるEGRガスの割合であるEGR率であることがある)は、原則として、アクセル開度が中程度の中負荷運転領域において最も高く、そこからアクセル開度が縮小するほど低下し、またアクセル開度が拡大するほど低下する。
EGR量は、外部EGR装置2によって実現される外部EGRガス量と、VVT機構6によって実現される内部EGRガス量との総和である。吸気バルブの開弁タイミングを進角し、吸気バルブ及び排気バルブがともに開くバルブオーバラップ期間を延長するほど、気筒1に残留する排気ガスの量即ち内部EGRガス量が増加する。アクセル開度が全閉または全閉に近いアイドリングないし低負荷運転領域や、アクセル開度が全開または全開に近い全負荷運転領域では、要求EGR量(要求EGR率)は0となることから、EGRバルブ23を全閉するとともに、吸気バルブタイミングを十分に遅角してバルブオーバラップ期間をほぼ0とする。
また、ECU0は、内燃機関の始動(冷間始動であることもあれば、アイドルストップからの復帰であることもある)時において、電動機(スタータモータまたはモータジェネレータ。図示せず)に制御信号oを入力し、電動機によりクランクシャフトを回転させるクランキングを行う。クランキングは、内燃機関が初爆から連爆へと至り、エンジン回転数即ちクランクシャフトの回転速度が冷却水温等に応じて定まる判定値を超えたときに(完爆したものと見なして)終了する。
しかして、本実施形態の内燃機関では、始動直後の時期において、排気バルブ43を絞られた第一の開度に操作するとともに、始動直後以外の時期において、中回転または中負荷の運転領域では排気バルブ43を第一の開度よりも大きい第二の開度に操作し、高回転または高負荷の運転領域では排気バルブ43を第二の開度よりもさらに大きい第三の開度に操作することとしている。
排気バルブ43の開度を縮小すると、排気バルブ43の上流に所在する排気通路4内の排気ガスの圧力が増大し、排気ガスの温度が上昇する。同時に、背圧が高まるために、外部EGR通路21経由で排気通路4から吸気通路3に向かって流れる外部EGRガスの量が増加し、及び/または、気筒1に残留する内部EGRガスの量が増加する。翻って、排気バルブ43の開度を拡大すると、排気バルブ43の上流に所在する排気通路4内の排気ガスの圧力が減少し、排気ガスの温度が低下する。
そこで、内燃機関の始動直後の時期には、排気バルブ43の開度を十分に縮小し、触媒40、41に流入する排気ガスの温度を高めて、触媒40、41の早期の昇温ひいては活性化を促進する。同時期における排気バルブ43の開度である第一の開度は、内燃機関の温度(冷却水温)が高いほど大きく設定し、及び/または、触媒40、41の温度(触媒作用を営む貴金属類を担持する担体の床温)が高いほど大きく設定する。これにより、図4に示すように、内燃機関の始動当初は排気バルブ43の開度が顕著に小さく、その後内燃機関及び触媒40、41の暖機が進行するにつれて排気バルブ43の開度が徐々に拡がってゆく。
触媒40、41の現在温度は、例えば、内燃機関の始動時点の冷却水温及び始動時点から現時点までの間に触媒40、41に流入した排気ガスの総量(始動時点から現時点までの気筒1に充填された吸気量の積算(時間積分)値)に基づいて推定することができる。始動時点の冷却水温は、始動時点の触媒40、41の温度を示唆する。また、触媒40、41に流入した排気ガスの総量は、始動時点から現時点までの間における触媒40、41の温度の上昇量を示唆する。なお、触媒40、41の温度を検出する温度センサが実装されているならば、当該温度センサを介して触媒40、41の現在温度を実測すればよい。
内燃機関の始動後、触媒40、41の温度が十分に高まったならば、排気バルブ43の開度を第一の開度よりも高い第二の開度まで拡大する。より具体的には、冷却水温が所定値まで上昇し、触媒40、41の温度が所定値まで上昇し、または内燃機関の始動時点から所定の時間が経過したときに、触媒40、41の温度が十分に高まったと見なして、排気バルブ43を第一の開度から第二の開度に操作する。排気バルブ43を第二の開度に操作することで、触媒40、41に流入する排気ガスの温度が低下する。また、背圧が低下することで、内燃機関のポンピングロスが低減される。
内燃機関の始動直後以外の時期、即ち触媒40、41の温度が十分に高まった後の時期においては、現在の内燃機関の運転領域[エンジン回転数,要求負荷(または、吸気圧、気筒1に充填される吸気量若しくは燃料噴射量)]に従って排気バルブ43の開度を操作する。図5に、同時期における内燃機関の運転領域と排気バルブ43の開度との関係を示している。エンジン回転数が所定値よりも高い、顕著な高回転領域では、要求負荷如何によらず触媒40、41に多量の排気ガスが流入し、触媒40、41が過熱されて熱害を受けるリスクが高い。エンジン回転数が上記の所定値よりは低くとも、エンジン回転数及び要求負荷がともにある程度以上高ければ、やはり触媒40、41が過熱されて熱害を受けるリスクがある。そのような状況下では、排気バルブ43の開度を第二の開度よりも大きい第三の開度に操作して、触媒40、41に流入する排気ガスの温度を十分に低下させる。第三の開度は、全開(排気バルブ43の機械的な限界開度)またはこれに近い開度とすることが望ましい。
他方、エンジン回転数及び要求負荷がともに高くなく、触媒40、41が過熱されて熱害を受けるリスクが乏しい状況下では、排気バルブ43の開度を第三の開度よりも小さい第二の開度に操作する。ECU0のメモリには予め、内燃機関の運転領域[エンジン回転数,要求負荷(または、吸気圧、気筒1に充填される吸気量若しくは燃料噴射量)]と、排気バルブ43の開度(特に、第二の開度をとるか第三の開度をとるか)との関係を規定したマップデータまたは関数式が格納されている。ECU0は、現在の運転領域をキーとして当該マップを検索するか、現在の運転領域を表すパラメータを当該関数式に代入して、当該マップまたは関数式で規定された排気バルブ43の開度を知得し、排気バルブ43をその開度に操作する。
また、排気バルブ43を第二の開度に操作する際、その第二の開度は、要求EGR量(要求EGR率)が高いほど小さく設定する。これにより、要求EGR量が比較的高い場合において、排気バルブ43の開度を縮小して背圧を増大させ、EGR通路21を還流する外部EGRガス量及び/または気筒1に残留する内部EGRガス量を増加させることができる。
本実施形態では、排気通路4における排気浄化用の触媒40、41よりも下流に排気絞り手段43を設け、始動直後の時期において、前記排気絞り手段43を絞られた第一の開度に操作するとともに、始動直後以外の時期において、中回転または中負荷の運転領域では前記排気絞り手段43を前記第一の開度よりも大きい第二の開度に操作し、高回転または高負荷の運転領域では前記排気絞り手段43を前記第二の開度よりもさらに大きい第三の開度に操作する内燃機関を構成した。
本実施形態によれば、内燃機関の始動直後の時期において、排気絞り手段43を第一の開度まで絞ることにより、排気絞り手段43の上流に所在する排気通路4内の排気ガスの圧力及び温度を高め、触媒40、41の早期の昇温を促すことができる。並びに、始動直後以外の時期において、触媒40、41に対する熱害が懸念される運転領域では、排気絞り手段43を第三の開度まで大きく拡開することで、排気絞り手段43の上流に所在する排気通路4内の排気ガスの圧力及び温度を低下させ、触媒40、41の溶損その他の熱害を回避することができる。
また、排気絞り手段43の開度を三段階以上に変化させることとしたため、高回転域または高負荷域にあっては排気絞り手段43を第三の開度に操作して触媒40、41の溶損を確実に阻止できる。触媒40、41に流入する排気ガスの温度降下を目的として、排気通路4における排気ポートから触媒40、41までの間の管路長を徒に長くしたり、排気通路4の構造を徒に複雑化したりせずに済むことから、コストの低廉化にも寄与し得る。
加えて、前記始動直後の時期において、前記第一の開度を、冷却水温または触媒温の高低に応じて調節するものとしている。これにより、触媒40、41の暖機がある程度以上進行した後や、元々触媒40、41の温度が高いアイドルストップからの再始動後に、排気絞り手段43の開度をより拡大して内燃機関のポンピングロスを低減させることができる。
さらには、前記始動直後以外の時期において、前記第二の開度を、気筒1に充填される吸気に混交するべきEGRガスの量に係る要求EGR量(要求EGR率)の多寡に応じて調節するものとしているため、要求EGR量が比較的高いときに、排気絞り手段43の開度をより縮小して背圧を増大させ、外部EGRガス及び/または内部EGRガスを必要十分に増量することが可能となっている。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関として利用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
2…排気ガス再循環(EGR)装置
21…EGR通路
23…EGRバルブ
3…吸気通路
4…排気通路
40、41…触媒
43…排気絞り手段(排気バルブ)

Claims (3)

  1. 排気通路における排気浄化用の触媒よりも下流に排気絞り手段を設け、
    始動直後の時期において、前記排気絞り手段を絞られた第一の開度に操作するとともに、
    始動直後以外の時期において、中回転または中負荷の運転領域では前記排気絞り手段を前記第一の開度よりも大きい第二の開度に操作し、高回転または高負荷の運転領域では前記排気絞り手段を前記第二の開度よりもさらに大きい第三の開度に操作する内燃機関。
  2. 前記始動直後の時期において、前記第一の開度を、冷却水温または触媒温の高低に応じて調節する請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記始動直後以外の時期において、前記第二の開度を、気筒に充填される吸気に混交するべきEGRガスの量に係る要求EGR量が高いほど小さくすることとし、
    前記要求EGR量が、中負荷の運転領域において最も高く、そこからアクセル開度が縮小するほど低下し、またアクセル開度が拡大するほど低下する請求項1または2記載の内燃機関。
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