JP7061751B2 - 炊飯システム - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯システムに関する。
従来、炊飯釜の内部を減圧する炊飯機が知られている(例えば、下記の特許文献1)。この炊飯機では、炊飯開始から炊飯水が沸騰するまでの約5分間、炊飯釜の内部が継続的に減圧される。減圧によって炊飯水の沸点が低下するので、炊飯水が沸騰する。これによって、炊飯釜内に対流が生じ、炊飯ムラが抑制される。
特開2017-63957号
しかしながら、減圧に使用される真空ポンプは、電気代やメンテナンスなどで比較的高価なランニングコストを必要とする。特に、複数の炊飯機を設置する場合、炊飯機と同じ数の真空ポンプを設置すると、真空ポンプに係るランニングコストは非常に高価になる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態によれば、炊飯システムが提供される。この炊飯システムは、炊飯釜を加熱するように構成された加熱部をそれぞれ有する複数の炊飯機と、複数の炊飯機の各々に配置された炊飯釜に接続可能であり、複数の炊飯機に共通的に使用される真空ポンプと、炊飯システムの動作を制御するように構成された制御部と、を備えている。制御部は、加熱部によって炊飯釜を加熱しているときに、複数の炊飯機の各々について、真空ポンプを用いて、複数の炊飯機の各々に配置された炊飯釜の内部を順次減圧するように構成される。
かかる炊飯システムによれば、真空ポンプを複数の炊飯機で共用することができる。したがって、炊飯機ごとに真空ポンプを設ける場合と比べて、炊飯システム全体として真空ポンプに係るランニングコストを低減できる。
本発明の第2の形態によれば、第1の形態において、制御部は、炊飯釜の加熱の開始よりも後に減圧を開始し、炊飯水の温度が大気圧で沸騰する温度になる前に復圧を完了させるように、炊飯釜の内部を減圧する。かかる形態によれば、1つの炊飯機当たりの、真空ポンプによる吸引期間が過剰に長くならない。したがって、より多くの炊飯機の間で真空ポンプを共用することができる。その結果、炊飯システム全体として真空ポンプに係るランニングコストをいっそう低減できる。
本発明の第3の形態によれば、第2の形態において、制御部は、炊飯釜の加熱の開始から1分後と、加熱の開始から3分後と、の間の期間中に、炊飯釜の内部の減圧を開始する。かかる形態によれば、複数の炊飯機のうちの最初に減圧すべき1つ目の炊飯機において、減圧を開始するまでの待機期間を最低限に抑えることができる。しかも、炊飯水がある程度加熱された後に減圧が開始されるので、各炊飯機において、目標圧まで減圧した時点から、炊飯釜内の炊飯水の少なくとも一部の沸騰が生じるまでの期間を短くできるか、あるいは、なくすことができる。したがって、より多くの炊飯機の間で真空ポンプを共用することができる。
本発明の第4の形態によれば、第1ないし第3のいずれかの形態において、制御部は、炊飯釜の内部の圧力を目標圧まで減圧した後、目標圧を1秒以上、かつ、30秒以下の期間だけ維持し、その後、復圧する。かかる形態によれば、目標圧の維持時間を沸騰によって炊飯釜内に対流を生じさせるのに必要最低限な時間に抑えられる。したがって、長時間減圧することによって米の品質に悪影響を与えることを抑制できる。
本発明の第5の形態によれば、第1ないし第4のいずれかの形態において、制御部は、減圧の開始から5秒以上、かつ、60秒以下の期間内に、炊飯釜の内部の圧力を目標圧まで減圧する。かかる形態によれば、真空ポンプの能力が過大になることを避けつつ、減圧開始から目標圧に到達するまでの時間が過剰に長くなることを避けることができる。その結果、真空ポンプの能力が過大になるのを避けつつ、より多くの炊飯機の間で真空ポンプを共用することができる。
本発明の第6の形態によれば、第1ないし第5のいずれかの形態において、制御部は、復圧を開始してから、5秒以上、かつ、60秒以下の期間内で復圧を完了させる。かかる形態によれば、長時間減圧することによって米の品質に悪影響を与えることを抑制できる。
本発明の第7の形態によれば、第1ないし第6のいずれかの形態において、制御部は、複数の炊飯機の各々についての、真空ポンプによる吸引期間が互いに重複しないように、炊飯釜の内部を減圧する。かかる形態によれば、真空ポンプの能力は、1つの炊飯機について減圧を行う能力に対応させて設定され得る。したがって、真空ポンプの能力を最小化することができる。
本発明の第8の形態によれば、第1ないし第7のいずれかの形態において、炊飯システムは、さらに、複数の炊飯機の各々に配置される炊飯釜を備える。
本発明の一実施形態による炊飯システムの概略構成を示す模式図である。 炊飯機の概略斜視図である。 炊飯機とともに使用される炊飯釜の斜視図である。 炊飯機の概略部分断面図である。 炊飯釜における圧力および温度の推移の一例を示す図である。 炊飯釜における圧力および温度の推移の他の例を示す図である。 複数の炊飯機における減圧タイミングを示すタイミングチャートである。 減圧および復圧用の経路を別に設けた実施例を示す概略図である。
図1は、本発明の一実施形態による炊飯システム100の概略構成を示す模式図である。図示するように、炊飯システム100は、複数(ここでは、No.1~No.10)の炊飯機1と、真空ポンプ50と、制御部70と、を備えている。真空ポンプ50は、共通配管60に接続されている。共通配管60は、No.1~No.10の炊飯機1にそれぞれ接続された個別配管(空気排出配管とも呼ぶ)43に接続されている。個別配管43は、電磁弁(空気排出弁とも呼ぶ)42を介して、炊飯機1に接続されている。
真空ポンプ50は、No.1~No.10の炊飯機1に共通的に使用される。詳しくは後述するが、真空ポンプ50は、炊飯機1の炊飯釜3(図2参照)の内部を減圧するために使用される。共通配管60には、圧力計81が設けられている。また、炊飯機1の各々には、圧力計82が設けられている。圧力計81,82からの出力は、真空ポンプ50による減圧制御が行われる際に制御部70によって使用され得る。
制御部70は、CPUとメモリとを備えており、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって、炊飯システム100の動作全般を制御する。例えば、制御部70は、炊飯機1の各々の炊飯動作を制御する。また、制御部70は、空気排出弁42の開閉を制御することによって、炊飯釜3の減圧を制御する。本実施形態では、制御部70は、中央集約的に炊飯システム100の監視制御を行うように構成されている。ただし、制御部70の機能のうち、減圧制御以外の機能の少なくとも一部は、炊飯機1の各々に分散配置されていてもよい。
1つの真空ポンプ50に接続される炊飯機1の数は、任意に設定可能である。また、このような1つの真空ポンプ50と複数の炊飯機1とからなるセットが複数系列設けられてもよい。この場合、系列毎に制御部70が設けられてもよいし、複数の系列で共通使用される制御部70が設けられてもよい。
図2は、炊飯機1の一例を示す概略斜視図である。図3は、炊飯機1とともに使用される炊飯釜3の斜視図である。図2に示すように、炊飯機1は、炊飯釜3を加熱するための加熱部16と、炊飯釜3を収容する収容部と、を有する本体2を備えている。加熱部16としては、種々の方式を採用できる。本実施形態では、加熱部16は、誘導加熱式であり、加熱コイルと、当該加熱コイルに高周波電流を流して、電磁誘導作用により炊飯釜3を発熱させるインバータと、を備えている。
図2に示すように、本体2の収容部に収容された炊飯釜3の開口部は、蓋4によって覆われる。図3に示すように、炊飯釜3は丸釜であって、炊飯釜3と蓋4とは同径である。蓋4の中央には平坦な押付面20が設けられている。押付面20には、図3に点線(符号E)で示した位置にOリング32(図4参照)が上方から圧接される。また、符号Eで示した点線の内側には、1つ以上の排気孔21が設けられている。排気孔21は、蓋4をその厚み方向に貫通している。押付面20が磁性体から形成され、蓋4が磁力によって開閉可能に構成されてもよい。
図4は、炊飯時における炊飯機1の部分断面図である。炊飯釜3の上端部27が、蓋4のフランジ24の内側の位置に環状に取り付けられたパッキン26に圧接される。これによって、炊飯釜3が密封される。
エアシリンダ7が、スピードコントローラ48および電磁弁(図示せず)を介してエアコンプレッサ(図示せず)に接続されている。このエアシリンダ7は、アーム8に固定されている。アーム8は、アクチュエータ(図示せず)によって水平方向に旋回するように構成される。排気フード28が、支持台30を介してエアシリンダ7の伸縮ロッド29に取り付けられている。
炊飯時には、排気フード28は、アーム8によって、蓋4の中央に設けられた排気孔21の真上の位置まで移動される。そして、排気フード28は、エアシリンダ7によって、図4に示した位置まで下方に移動される。これによって、排気フード28は、蓋4の押付面20に押しつけられる。その際、排気フード28の底面に取り付けられている環状のOリング32は、押付面20に圧接される。一方、炊飯釜3の出し入れの際には、排気フード28は、エアシリンダ7によって上方へ移動され、さらに、アーム8によって待避位置に移動される。
(加圧時)
排気フード28内には、加熱時に蓋4の排気孔21から排出される蒸気を貯留するための予備加圧室6が形成されている。予備加圧室6によって加圧時の炊飯釜3内の圧力が調節される。炊飯時には、排気孔21から予備加圧室6内に空気または蒸気が流入する。この流入した空気または蒸気は、予備加圧室6の上方に設けられた圧力規制通路33を介して装置外へ排出される。圧力規制通路33の開口面積は、排気孔21の開口総面積よりも小さくなるように設計されている。このため、炊飯工程中の加圧時には、予備加圧室6内に流入した蒸気の一部のみが装置外へ排出され、残りの蒸気は予備加圧室6内に圧縮されて貯留される。したがって、予備加圧室6内の圧力は、大気圧から徐々に上昇し、それに伴って炊飯釜3内の圧力も上昇することになる。
(減圧時)
圧力規制通路33は、排出通路34に連通している。排出通路34は、蒸気排出弁35を介して蒸気排出管49に接続されるとともに、空気排出弁42を介して空気排出管43に接続される。排出通路34の直径は、スムーズに空気または蒸気を排出させるために圧力規制通路33の直径よりも大きい。また、予備加圧室6内の圧力が異常に高くなった場合に備え、安全弁36(図2参照)が設けられる。
かかる炊飯システム100の炊飯動作について以下に説明する。まず、適量の米および炊飯水が炊飯釜3内にそれぞれ投入され、炊飯釜3の開口部が蓋4で覆われて、浸漬処理が行われる。浸漬処理後、炊飯釜3が炊飯機1の釜収容部に配置される。代替的に、浸漬処理は、炊飯釜3を炊飯機1の釜収容部に配置した後に行われてもよい。また、米および炊飯水の投入も、炊飯釜3を炊飯機1の釜収容部に配置した後に行われてもよい。浸漬処理後には、炊飯釜3内を撹拌する撹拌工程が設けられてもよく、炊飯する米飯の種類によっては、調味料や具材が投入されてもよい。これらの動作は、手動で行われてもよいし、各種アクチェータを使用して自動的に行われてもよい。
次いで、制御部70は、待避位置にある排気フード28をアーム8によって蓋4の押付面20の真上に移動させ、さらに、エアシリンダ7によって下方に移動させる。これによって、排気フード28の底面が押付面20に押しつけられる。
この状態で、制御部70は、加熱部16を起動し、炊飯釜3の加熱を開始する。この加熱工程は、予め設定された炊飯パターンに沿って行われる。図5および図6は、炊飯工程における炊飯釜3の温度および圧力の推移の例を示している。図5および図6において、圧力はゲージ圧を表している。また、釜底温度は、炊飯釜3の温度であり、炊飯水の温度ではない。
炊飯釜3の加熱が開始された後、制御部70は、所定のタイミングで炊飯釜3の内部を減圧する。具体的には、制御部70は、蒸気排出弁35を閉じ、空気排出弁42を開ける。このとき、真空ポンプ50が駆動されていると、炊飯釜3内の空気は、真空ポンプ50の吸引作用により、排気孔21、予備加圧室6、圧力規制通路33、排出通路34および空気排出弁42を介して空気排出管43へ導かれ、さらに、共通配管60および真空ポンプ50を介して装置外へ排出される。
この真空ポンプ50による吸引は、炊飯釜3内の圧力が目標圧に達するまで行われる。目標圧は、例えば、-100kPa以上かつ-50kPa以下の範囲で設定されてもよい。減圧によって炊飯水の沸点が下がるので、炊飯水のうち、相対的に早く温度が上昇する釜底付近の炊飯水のみが沸騰する。この沸騰は、炊飯釜3の内部全体の対流を生じさせる。この対流は、炊飯釜3の釜底に沈殿していた溶出成分、調味液等を分散させる。その結果、加熱部16の熱伝導の効率を上げ、さらには、コゲの発生を抑えることができる。目標圧を-50kPa以下とすることで、上記の対流を生じさせるのに十分な沸騰撹拌力が得られる。また、目標圧を-100kPa以上とすることによって、沸騰撹拌力が大きくなり過ぎて米の形状が崩れる、米粒内部の成分が溶出する、炊飯水の沸点が下がり過ぎて米の加熱に時間がかかる、などの弊害が生じることを抑制できる。しかも、真空ポンプ50の能力が過大になることを防止できる。目標圧を-90kPa以上かつ-60kPa以下の範囲で設定すれば、適度な沸騰撹拌力がより確実に得られる。
炊飯釜3内の圧力が目標圧に達したか否かの判断は、圧力計82の出力に基づいて行われてもよい。あるいは、減圧開始からの経過時間によって推定されてもよい。例えば、炊飯釜3内の圧力が減圧開始から30秒後に目標圧に達することが実験等により予め把握されている場合には、制御部70は、減圧開始から30秒後に空気排出弁42を閉じてもよい。
炊飯釜3内の圧力が目標圧に達すると、制御部70は、空気排出弁42を閉じる。このとき、蒸気排出弁35は未だ閉じられている。このため、炊飯釜3内の圧力が目標圧に維持される。この目標圧に維持される時間(維持時間とも呼ぶ)は、上記の対流を生じさせるのに十分な時間として設定される。維持時間は、例えば、1秒以上かつ30秒以下の範囲で設定されてもよい。維持時間を1秒以上に設定すれば、最低限の対流を生じさせることができる。維持時間を30秒以下に設定すれば、上記の弊害が抑制される。維持時間を2秒以上かつ5秒以下に設定すると、これらの効果をより確実に得ることができる。
維持時間が経過すると、次いで、制御部70は、炊飯水の温度が大気圧で沸騰する温度になる前に、減圧前の圧力まで復圧する。この復圧は、本実施形態では、空気排出弁42を閉じたままの状態で蒸気排出弁35を開けることによって行われる。復圧は、10秒以上かつ60秒以下の時間内で行われてもよい。復圧に要する時間を10秒以上に設定すれば、大気開放による復圧が可能になる。また、復圧に要する時間を60秒以下に設定すれば、上記の弊害が抑制される。復圧に要する時間を20秒以上かつ30秒以下に設定すると、これらの効果をより確実に得ることができる。
上記のように、炊飯釜3の加熱の開始よりも後に減圧を開始し、炊飯水の温度が大気圧で沸騰する温度になる前に復圧を完了させることによって、真空ポンプ50による吸引期間が過剰に長くならない。したがって、減圧工程に必要となる真空ポンプ50に係るエネルギーを抑制することができる。また、減圧時間が長くなり過ぎて、上記弊害が発生することを防止できる。
次いで、加圧工程が開始される。加圧工程では、引き続き、空気排出弁42が閉じられ、蒸気排出弁35は開けられる。このとき、炊飯釜3内の蒸気は、排気孔21、予備加圧室6、圧力規制通路33、排出通路34、排出管34a、蒸気排出弁35を介して、蒸気排出管49へ導かれ、さらに、装置外へ排出される。個々の蒸気排出管49は、蒸気用の共通配管に接続されてもよい。
炊飯釜3内の炊飯水は、加圧工程において、白米に吸収されるか、あるいは、蒸発して蒸気となる。このため、加圧工程終了時には、液状の炊飯水はほぼ無くなり、結果として、新たに発生する蒸気が無くなる。その一方で、炊飯釜3内の蒸気は、予備加圧室6を介して装置外へ排出されるので、炊飯釜3内の圧力は徐々に下降し、最終的には、ほぼ大気圧に戻る。
図5および図6に示す例では、炊飯釜3の加熱開始から2分を経過したときに減圧が開始され、-60kPaを僅かに下回る圧力まで減圧されている。そして、減圧開始から約30秒後に復圧している。このような炊飯パターンによれば、必要最低限の時間で上記の対流を作り出すことができる。
こうして白米が炊き上げられると、次いで、蒸らし等の炊飯後工程が行われる。蒸らしは、一般的には、炊飯機1から炊飯釜3を搬出した後に、別の場所で行われる。このため、制御部70は、エアシリンダ7によって排気フード28を上方へ移動させ、さらに、アーム8によって待避位置に移動させる。ただし、炊飯機1のところで蒸らしが行われてもよい。次いで、炊飯機1から炊飯釜3が搬出される。
上述した炊飯工程は、図1に示すNo.1~No.10の炊飯機1において、所定の時間差を持って行われる。特に、後述した減圧工程は、No.1~No.10の炊飯機1のそれぞれに対応する空気排出弁42の開閉タイミングを制御することによって、順次行われる。図7は、No.1~No.10の炊飯機1における減圧タイミングを示すタイミングチャートである。この例では、No.1~No.10の炊飯機1のそれぞれに対応する空気排出弁42は、30秒ずつ排他的に開かれる。つまり、制御部70は、No.1~No.10の炊飯機1の各々についての、真空ポンプ50による吸引期間が互いに重複しないように、炊飯釜の内部を減圧する。このため、真空ポンプ50の能力は、1つの炊飯機1について減圧を行う能力に対応させて設定され得る。したがって、真空ポンプ50の能力を最小化することができる。
上述した炊飯システム100において、制御部70は、炊飯釜3の加熱の開始から1分後と、加熱の開始から3分後と、の間の期間中に、炊飯釜3の内部の減圧を開始してもよい。かかる構成によれば、No.1~No.10の炊飯機1のうちの最初に減圧すべき1つ目の炊飯機1において、減圧を開始するまでの待機期間が過剰に長くなることがない。しかも、炊飯水の温度がある程度上昇した段階で減圧が開始されるので、目標圧まで減圧した時点から、炊飯釜3内の炊飯水の少なくとも一部の沸騰が生じるまでの期間を短くできるか、あるいは、なくすことができる。したがって、1つの真空ポンプ50を使用して順次吸引できる炊飯機1(より具体的には、炊飯釜3)の数が多くなる。図5および図6に示すように、炊飯釜3の加熱の開始から約2分後に炊飯釜3の内部の減圧を開始すれば、炊飯釜3内の炊飯水の少なくとも一部の沸騰が生じるまでの期間を非常に短くできるか、あるは、なくすことができる。炊飯水の温度が目標圧での沸点に達したときに、炊飯釜3の内部の減圧を開始すれば、この期間をなくすことができるので、非常に効果的である。
また、制御部70は、減圧の開始から5秒以上、かつ、60秒以下の期間内に、炊飯釜3の内部の圧力を目標圧まで減圧する。かかる構成によれば、真空ポンプ50の能力が過大になるのを避けつつ、減圧開始から目標圧に到達するまでの時間が過剰に長くなることを避けることができる。その結果、真空ポンプ50の能力が過大になるのを避けつつ、より多くの炊飯機1の間で真空ポンプ50を共用することができる。
上述した炊飯パターンにおける時間は、制御が、時間に基づいて行われる制御に限定されることを意図しているものではない。例えば、温度や圧力に基づいて制御がなされた結果、上記の制御時間に結果的に当てはまってもよい。
図8は減圧および復圧用の経路を、加圧用の経路とは別に設けた代替実施形態を示す概略図である。以下、図1~7を参照して説明した実施形態)と異なる点についてのみ、以下に説明する。図8において、上述の実施形態の構成要素と同一の構成要素には、上述の実施形態と同様の符号を付して、その説明を省略する。排気フード128の予備加圧室6は、圧力規制通路33を介して排出通路34に連通している。排出通路34は、排出管134aに接続され、排出管134aは、蒸気排出弁35を介して蒸気排出管49に接続されている。蒸気排出管49は、蒸気用共通配管190に接続されている。
排気フード128には、さらに、L字状の排出通路154が形成されている。予備加圧室6は、圧力規制通路33を介することなく、排出通路154に直接的に連通している。排出通路154は、その全体にわたって、圧力規制通路33の断面積よりも大きい断面積を有している。この排出通路154は、排出管154aに接続され、排出管154aは、空気排出弁42を介して空気排出管43に接続されている。また、排出管154aは、排出通路154側から見て、空気排出弁42の手前で分岐して、復圧弁155に接続されている。
減圧時には、蒸気排出弁35および復圧弁155が閉じられ、空気排出弁42が開けられる。このとき、真空ポンプ50が駆動されていると、炊飯釜3内の空気は、排気孔21、予備加圧室6、排出通路154、排出管154aおよび空気排出弁42を介して空気排出管43へ導かれ、さらに、共通配管60および真空ポンプ50を介して装置外へ排出される。
復圧時には、空気排出弁42が閉じられ、復圧弁155が開けられる。これにより、炊飯釜3の内部は、排気孔21、予備加圧室6、排出通路154、排出管154aおよび復圧弁155を介して大気開放される。排出通路154の断面積は、圧力規制通路33の断面積よりも大きいので、より速やかに復圧を行うことができる。蒸気排出弁35は開けられていてもよいし、閉じられていてもよい。
加圧工程では、空気排出弁42および復圧弁155が閉じられて、蒸気排出弁35が開けられる。このとき、炊飯釜3内の蒸気は、排気孔21、予備加圧室6、圧力規制通路33、排出通路34、排出管134aおよび蒸気排出弁35を介して、蒸気排出管49へ導かれ、蒸気用共通配管190を通って装置外へ排出される。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれる。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の組み合わせ、または、省略が可能である。
1…炊飯機
2…本体
3…炊飯釜
4…蓋
6…予備加圧室
7…エアシリンダ
8…アーム
16…加熱部
20…押付面
21…排気孔
24…フランジ
26…パッキン
27…上端部
28…排気フード
29…伸縮ロッド
30…支持台
32…Oリング
33…圧力規制通路
34…排出通路
35…蒸気排出弁
36…安全弁
42…空気排出弁
43…空気排出管(個別配管)
48…スピードコントローラ
49…蒸気排出管
50…真空ポンプ
60…共通配管
70…制御部
81,82…圧力計
100…炊飯システム
134a…排出管
154…排出通路
154a…排出管
155…復圧弁
190…蒸気用共通配管

Claims (8)

  1. 炊飯システムであって、
    炊飯釜を加熱するように構成された加熱部をそれぞれ有する複数の炊飯機と、
    前記複数の炊飯機の各々に配置された炊飯釜に接続可能であり、該複数の炊飯機に共通的に使用される真空ポンプと、
    前記炊飯システムの動作を制御するように構成された制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記加熱部によって前記炊飯釜を加熱しているときに、前記複数の炊飯機の各々について、前記真空ポンプを用いて、前記複数の炊飯機の各々に配置された前記炊飯釜の内部を順次減圧するように構成される
    炊飯システム。
  2. 請求項1に記載の炊飯システムであって、
    前記制御部は、前記炊飯釜の加熱の開始よりも後に減圧を開始し、前記炊飯水の温度が大気圧で沸騰する温度になる前に復圧を完了させるように、前記炊飯釜の内部を減圧する
    炊飯システム。
  3. 請求項2に記載の炊飯システムであって、
    前記制御部は、前記炊飯釜の加熱の開始から1分後と、該加熱の開始から3分後と、の間の期間中に、前記炊飯釜の内部の減圧を開始する
    炊飯システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の炊飯システムであって、
    前記制御部は、前記炊飯釜の内部の圧力を目標圧まで減圧した後、該目標圧を1秒以上、かつ、30秒以下の期間だけ維持し、その後、復圧する
    炊飯システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の炊飯システムであって、
    前記制御部は、減圧の開始から5秒以上、かつ、60秒以下の期間内に、前記炊飯釜の内部の圧力を目標圧まで減圧する
    炊飯システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の炊飯システムであって、
    前記制御部は、復圧を開始してから、5秒以上、かつ、60秒以下の期間内で復圧を完了させる
    炊飯システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の炊飯システムであって、
    前記制御部は、前記複数の炊飯機の各々についての、前記真空ポンプによる吸引期間が互いに重複しないように、前記炊飯釜の内部を減圧する
    炊飯システム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の炊飯システムであって、
    さらに、前記複数の炊飯機の各々に配置される前記炊飯釜を備える
    炊飯システム。
JP2018122020A 2018-06-27 2018-06-27 炊飯システム Active JP7061751B2 (ja)

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