JP7060905B1 - 収音システム、収音方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

収音システムSは、複数のマイクロフォン2を含むマイクロホンアレイ1と、複数のマイクロフォン2に到来した音に基づく複数の音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力する第1ビームフォーマ152と、複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力する第2ビームフォーマ153と、複数のマイクロフォン2に到来した音を発した音源方向を検出する音源方向検出部151と、第1ビームフォーマ152が第1信号を出力している間に、音源方向検出部151が検出した音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上と判定した場合、第2ビームフォーマ153に第2信号を出力させる指向性制御部155と、を有する。

Description

本発明は、収音システム、収音方法及びプログラムに関する。
複数のマイクで観測された音声信号の位相差を利用してビームフォーミング処理をすることにより、音源方向に指向性がある状態で収音するためのビームフォーミング処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013-201525号公報
従来のビームフォーミング処理装置においては、音源が一つであることが想定されていた。したがって、従来のビームフォーミング処理装置では、1人の話者の方向に指向性がある状態で収音しているときに別の話者が発言すると、別の話者の音声を収音できないという問題が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、複数の話者の音声の収音を可能にすることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る収音システムは、複数のマイクロフォンを含むマイクロホンアレイと、前記複数のマイクロフォンに到来した音に基づく複数の音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力する第1ビームフォーマと、前記複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力する第2ビームフォーマと、前記複数のマイクロフォンに到来した音を発した音源の方向を検出する音源方向検出部と、前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させる指向性制御部と、を有する。
前記指向性制御部は、前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に、前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値未満であると判定した場合に、前記第1範囲を変更した状態で前記第1ビームフォーマに前記第1信号を継続して出力させてもよい。
前記指向性制御部は、前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に前記変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第1信号の出力レベルを減少させてもよい。
前記指向性制御部は、前記変化角度が閾値以上であると判定してからの経過時間に基づく減衰率で前記第1信号の出力レベルを減少させてもよい。
前記指向性制御部は、前記第1信号の出力レベルを減少させる間に前記第2信号の出力レベルを増加させてもよい。
前記指向性制御部は、前記第1信号の出力レベルを減少させる変化速度よりも大きい変化速度で前記第2信号の出力レベルを増加させてもよい。
前記指向性制御部は、前記音源の方向が前記第1範囲に含まれていないと判定した場合に、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させてもよい。
前記指向性制御部は、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させる前に、前記音源の方向を含むように前記第2範囲を決定してもよい。
前記指向性制御部は、前記第2ビームフォーマが前記第2信号を出力している間に、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第1ビームフォーマに前記第1信号を出力させてもよい。
前記収音システムは、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向と、ビームフォーマ係数とを関連付けて記憶する記憶部をさらに有し、前記指向性制御部は、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ビームフォーマ係数を用いて前記第1ビームフォーマ又は前記第2ビームフォーマに前記第1信号又は前記第2信号を出力させてもよい。
前記記憶部は、前記音源方向検出部が過去に検出した音源の方向と、当該方向に基づいて指向性制御部が過去の算出したビームフォーマ係数と、を関連付けて記憶し、前記指向性制御部は、前記音源方向検出部が新たに検出した音源の方向と前記記憶部が記憶している前記過去に検出した音源の方向とが同じであると判定した場合に、前記過去に検出した音源の方向に関連付けて記憶された前記ビームフォーマ係数を使用してもよい。
本発明の第2の態様に係る収音方法は、複数のマイクロフォンに到来した音に基づく複数の音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力するステップと、前記複数のマイクロフォンに到来した音を発した音源の方向を検出するステップと、前記第1信号を出力している間に、前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力するステップと、を有する。
本発明の第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを、複数のマイクロフォンに到来した音に基づく複数の音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力する第1ビームフォーマ、前記複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力する第2ビームフォーマ、前記複数のマイクロフォンに到来した音を発した音源の方向を検出する音源方向検出部、及び前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させる指向性制御部、として機能させる。
本発明によれば、複数の話者の音声の収音を可能にするという効果を奏する。
本実施形態に係る収音システムSの概要を説明するための図である。 複数の話者が発した複数の音声を収音システムSが収音する動作を時系列で示した図である。 収音システムSの構成を説明するための図である。 第1ビームフォーマ152の構成を説明するための図である。 新しい音源を検出したか否かをビームフォーミング処理部15が判定する処理の流れを示すフローチャートである。 新しい音源を検出したことに基づいてビームフォーミング処理部15がビームフォーマを制御する処理の流れを示すフローチャートである。
<本実施形態に係る収音システムSの概要>
図1は、本実施形態に係る収音システムSの概要を説明するための図である。図1は、空間Rの側面から空間Rの内部を見た図である。空間Rは、例えば、建物内の部屋であるが、これに限らず、建物内の廊下、ラウンジ、階段スペース等であってもよい。図1に示すように、空間Rの上面には収音システムSが設置されており、空間Rには話者A1、話者A2、及び話者A3が滞在している。図1における音声B1、B2、B3は、それぞれ話者A1、A2、A3が発する音声である。図1においては、収音システムSは空間Rの上面に設置されている。なお、収音システムSは空間Rの側面又は底面に設置されていてもよい。
収音システムSは、複数のマイクロフォンを含むマイクロホンアレイと、信号処理装置とを有する。信号処理装置は、マイクロホンアレイに到達した音を信号処理する複数のビームフォーマを有する。収音システムSは、複数のビームフォーマそれぞれが検出した音源方向に対応するビームフォーマ係数を用いることでビームフォーミングを行い、複数の指向性マイクロフォンを疑似的に構成する。ビームフォーマ係数については後述する。
図2は、複数の話者が発した複数の音声を収音システムSが収音する動作を時系列で示した図である。図2の横軸は時刻を示している。図2の縦軸に示す「話者A1」、「話者A2」、「話者A3」は、それぞれ話者A1、A2、A3が音声B1、B2、B3を発している期間を示している。図2の縦軸に示す「第1ビームフォーマ」及び「第2ビームフォーマ」は、収音システムSが有する第1ビームフォーマ及び第2ビームフォーマがビームフォーミング処理を実行する期間とビームフォーミング処理により特定した音源方向の音声とを示している。「出力音」は、収音システムSが収音して外部装置に出力する音声を示している。外部装置は、例えば通信ネットワークに接続されたルータ又は記憶媒体を有するコンピュータである。
図2に示すように、時刻T1から時刻T3において、話者A1は音声B1を発し、時刻T2から時刻T5において、話者A2は音声B2を発し、時刻T4から時刻T6において話者A3は音声B3を発する。時刻T1において、収音システムSは、音声B1を検出することで、第1ビームフォーマによりビームフォーミング処理を開始し、音声B1の音源方向を特定する。時刻T2において、収音システムSは、音声B1とは異なる方向である音声B2を検出し、第2ビームフォーマによりビームフォーミング処理を開始することで音声B2の音源方向を特定する。時刻T3において、収音システムSは、第1ビームフォーマのビームフォーミング処理を停止する。
時刻T4において、収音システムSは、音声B3の音源方向を検出し、第1ビームフォーマによるビームフォーミング処理を開始する。時刻T5において、収音システムSは、第2ビームフォーマによるビームフォーミング処理を停止する。その結果、収音システムSは、時刻T1から時刻T2において音声B1を収音し、時刻T2から時刻T3において音声B1と音声B2とを収音する。収音システムSは、時刻T3から時刻T4において音声B2を収音し、時刻T4から時刻T5において音声B2と音声B3とを収音する。時刻T5から時刻T6において、収音システムSは、音声B3を収音する。
収音システムSがこのように複数のビームフォーマを有することで、収音システムSは、複数の狭指向性マイクロフォンをそれぞれの音源方向に向けた状態と同じ状況を疑似的に実現し、収音する。さらに、収音システムSは、複数のビームフォーマを切り替えることで、ビームフォーマの数よりも多い数の話者がいる状況であって音声を発する話者が切り替わる場合にも、途切れることなく複数の話者の音声を収音することができる。
なお、図2における収音システムSは、話者が発する音声の停止とともにビームフォーミング処理を停止しているが、話者が発する音声が停止した後もビームフォーミング処理を継続してもよい。例えば、収音システムSは、時刻T1に開始した第1ビームフォーマのビームフォーミング処理を、時刻T3ではなく時刻T3から一定時間が経過した後の時刻に停止してもよい。また、収音システムSは、時刻T3において第1ビームフォーマによるビームフォーミング処理を停止せずに、ビームフォーミング処理を継続してもよい。この場合、収音システムSは、時刻T4において音声B3の音源方向を検出すると、第1ビームフォーマによるビームフォーミングの方向を音声B3の音源方向に切り替える。
<収音システムSの構成>
図3は、収音システムSの構成を説明するための図である。収音システムSは、マイクロホンアレイ1と信号処理装置10とを有する。マイクロホンアレイ1は、複数のマイクロフォン2(マイクロフォン2a,2b,2c,2d)を含む。複数のマイクロフォン2は、到来した音に基づく電気信号を出力する。信号処理装置10は、複数のマイクロフォン2が出力する電気信号を処理して音源方向の指向性を高めることにより、音源が発した音を強調して出力する。
信号処理装置10は、入力部11、第1減衰部12、第2減衰部13、出力部14、及びビームフォーミング処理部15を有する。入力部11は、例えばプリアンプとA/D(アナログ/デジタル)変換器とを備えている。入力部11は、複数のマイクロフォン2それぞれから入力された複数のアナログ電気信号を複数のデジタル信号に変換することにより複数の音信号を生成する。入力部11は、例えば複数のマイクロフォン2それぞれから入力されるアナログ電気信号を増幅した複数の増幅信号を生成する。入力部11は、複数の増幅信号を複数のデジタル信号に変換することにより、複数の音信号を生成する。入力部11は、生成した複数の音信号をビームフォーミング処理部15に出力する。
第1減衰部12及び第2減衰部13は、ビームフォーミング処理部15から入力された信号のレベルを減少又は増加させる。第1減衰部12及び第2減衰部13は、ビームフォーミング処理部15から取得したアッテネータゲインに基づいて、ビームフォーミング処理部15が出力した信号のレベルを減少又は増加させる。アッテネータゲインは、第1減衰部12及び第2減衰部13において信号のレベルを減少又は増加させる前の信号のレベルに対する信号のレベルの減少量又は増加量である減衰率に対応する。第1減衰部12及び第2減衰部13は、信号のレベルを減少又は増加させた後の信号を出力部14に出力する。
出力部14は、第1減衰部12及び第2減衰部13から入力された信号を出力する。出力部14は、第1減衰部12が出力した信号と第2減衰部13が出力した信号とを加算した出力音信号を生成し、生成した出力音信号を出力する。出力部14は、例えば、D/A(デジタル/アナログ)変換器を備えており、デジタルの出力音信号をアナログ信号に変換し、変換後のアナログ信号を出力する。
ビームフォーミング処理部15は、音源方向検出部151、第1ビームフォーマ152、第2ビームフォーマ153、記憶部154、及び指向性制御部155を有する。ビームフォーミング処理部15は、例えばデジタル信号処理用プロセッサにより構成されている。
音源方向検出部151は、複数のマイクロフォン2に到来した音を発した音源の方向を検出する。音源の方向は、例えば、マイクロホンアレイ1が空間の上面に設置されている場合、マイクロホンアレイ1の中心位置から鉛直方向に進む直線と、マイクロフォン2の位置と音源の位置とを結んだ直線と、の角度により表される。音源方向検出部151は、例えば、複数のマイクロフォン2それぞれに音が到来した時刻の差に基づいて、遅延和アレイ法を用いることにより音源の方向を検出する。音源方向検出部151は、検出した音源の方向を指向性制御部155に通知する。
第1ビームフォーマ152は、複数のマイクロフォン2が収音した音に基づく複数の音信号のうち、第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力する。第1範囲は、音源方向検出部151から通知された第1の音源の方向を中心とする範囲である。第1範囲の大きさは、例えば、複数のマイクロフォン2の数、及び第1ビームフォーマ152に設定されるビームフォーマ係数によって定まる。
第1ビームフォーマ152は、入力部11から入力された複数の音信号を合成することにより第1信号を生成する。第1ビームフォーマ152は、指向性制御部155から入力されるビームフォーマ係数を用いて、第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号のレベルが他の方向から到来した音に基づく音信号のレベルよりも大きくなるように複数の音信号を生成する。第1ビームフォーマ152は、生成した複数の音信号を合成することにより、第1信号を生成する。第1ビームフォーマ152は、生成した第1信号を第1減衰部12に出力する。
図4は、第1ビームフォーマ152の構成を説明するための図である。第1ビームフォーマ152は、複数の可変遅延部161(可変遅延部161a,161b,161c,161d)、複数のゲイン調整部162(ゲイン調整部162a,162b,162c,162d)、及び加算部163を有する。
可変遅延部161は、入力部11から取得した複数の音信号を、指向性制御部155から入力された遅延量に基づいて遅延させる。ビームフォーマ係数は、音源から複数のマイクロフォン2のそれぞれまでの距離(以下、「伝搬距離」という)の差に対応する時間である遅延量に対応しており、可変遅延部161は、例えばビームフォーマ係数の遅延量に基づいて音信号を遅延させる。可変遅延部161が、伝搬距離の差に対応する時間だけ音信号を遅延させることで、複数のマイクロフォン2に複数の音が到来したタイミングの差が補正され、第1ビームフォーマ152の指向性が最も強い方向からの複数の音信号が同相になる。
ゲイン調整部162は、可変遅延部161が遅延させた後の信号のゲインを調整する。ビームフォーマ係数はゲインに対応しており、ゲイン調整部162は、例えばビームフォーマ係数に対応するゲインに基づいて、可変遅延部161が遅延させた後の信号を増幅又は減衰させる。複数のゲイン調整部162それぞれのゲインは、ビームフォーマ係数に応じて定められる。
加算部163は、複数のゲイン調整部162が生成した複数の信号を加算する。第1範囲内の方向に対応するゲイン調整部162が出力する信号は、他のゲイン調整部162が出力する信号よりも大きい。したがって、加算部163は、複数の信号を加算することで、第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を生成する。
図3に戻って、第2ビームフォーマ153は、入力部11から入力された複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力する。第2範囲は、音源方向検出部151から通知された第2の音源の方向を中心とする範囲である。第2範囲の大きさは、例えば、複数のマイクロフォン2の数、及び第2ビームフォーマ153に設定されるビームフォーマ係数によって定まる。
第2ビームフォーマ153は、入力部11から入力された複数の音信号を合成することにより第2信号を生成する。第2ビームフォーマ153は、指向性制御部155から入力されるビームフォーマ係数を用いて、第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号のレベルが他の方向から到来した音に基づく音信号のレベルよりも大きくなるように複数の音信号を生成する。第2ビームフォーマ153は、生成した複数の音信号を合成することにより、第2信号を生成する。第2ビームフォーマ153は、生成した第2信号を第2減衰部13に出力する。第2ビームフォーマ153の構成は、図4に示した第1ビームフォーマ152の構成の構成と同等である。
記憶部154は、RAM(Random Access Memory)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を有する。記憶部154は、第1減衰部12及び第2減衰部13が用いるアッテネータゲインを算出するための減衰係数を記憶している。また、記憶部154は、音源の方向に関連付けてビームフォーマ係数を記憶している。
記憶部154は、音源方向検出部151が検出した音源の方向と、ビームフォーマ係数とを関連付けて記憶してもよい。記憶部154は、例えば、過去に音源方向検出部151が検出した音源の方向と、当該方向に基づいて指向性制御部155が過去に算出したビームフォーマ係数とを関連付けて記憶する。
また、記憶部154は、音源方向検出部151、第1ビームフォーマ152、第2ビームフォーマ153及び指向性制御部155として機能するプロセッサを機能させるためのプログラムを記憶している。
指向性制御部155は、音源方向検出部151から通知された音源の方向に基づいて、第1ビームフォーマ152及び第2ビームフォーマ153のビームフォーマ係数を決定し、第1ビームフォーマ152及び第2ビームフォーマ153を制御する。指向性制御部155は、例えば、音源方向検出部151が検出した音源の方向に関連付けて記憶部154に記憶されたビームフォーマ係数を用いて第1ビームフォーマ152又は第2ビームフォーマ153に第1信号又は第2信号を出力させる。また、指向性制御部155は、第1減衰部12及び第2減衰部13の減衰率を制御する。
指向性制御部155は、音源方向検出部151から通知された音源の方向に基づいて、音を発している音源が変化したと判定した場合に、第1ビームフォーマ152及び第2ビームフォーマ153に設定するビームフォーマ係数、並びに第1減衰部12及び第2減衰部13の減衰率を変化させる。指向性制御部155は、音源が変化又は移動したことを検出するために、音源方向検出部151から通知された音源の方向を示す角度情報を記憶部154に記憶させる。指向性制御部155は、現在の時刻において音源方向検出部151が検出した角度と記憶部154が記憶している単位時間前の角度情報が示す角度(以下、「直前の角度」という)との差である変化角度を算出する。
現在の時刻と直前の時刻との時刻の差である単位時間あたりの変化角度が閾値以上である場合、指向性制御部155は、音を発している音源が変化したと判定する。一方、変化角度が閾値未満である場合、指向性制御部155は、音を発している音源が移動したと判定する。単位時間は、例えば0.1秒である。閾値は、複数の音源の最小方向差に基づいて設定された値であり、例えば10度である。
指向性制御部155は、新しい音源を検出したと判定した場合、複数のビームフォーマのうち使用していないビームフォーマを用いて、新しい音源を含む範囲の信号処理を実行する。具体的には、指向性制御部155は、第1ビームフォーマ152が第1信号を出力している間に、音源方向検出部151が検出した音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、第2ビームフォーマ153に第2信号を出力させる。すなわち、指向性制御部155は、音源方向検出部151が検出した音源の方向が第1範囲に含まれていない新たな音源の方向であると判定した場合に、第2ビームフォーマ153に第2信号を出力させる。
指向性制御部155は、第2ビームフォーマ153に第2信号を出力させる前に、新たに検出された音源の方向を含むように第2範囲を決定する。指向性制御部155は、決定した第2範囲に対応するビームフォーマ係数を算出し、算出したビームフォーマ係数を複数のゲイン調整部162に設定することで第2ビームフォーマ153に第2信号を出力させる。指向性制御部155がこのように動作することで、信号処理装置10は、新たな音源が音を発し始めた場合に、新たな音源の方向にも指向性がある状態で収音できる。
一方、指向性制御部155は、第1ビームフォーマ152が第1信号を出力している間に、音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値未満であると判定した場合に、第1範囲を変更した状態で第1ビームフォーマ152に第1信号を継続して出力させる。すなわち、指向性制御部155は、現在の時刻において直前の時刻と同じ音源を検出したと判定し、検出した音源を含む範囲に指向性がある状態で収音しているビームフォーマを継続して用いる。
このように、指向性制御部155は、検出した音源が直前の時刻と異なる位置であると判定した場合であっても、音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値未満であると判定した場合、動作させるビームフォーマを切り替えない。すなわち、指向性制御部155は、音源の位置が変わっていても、音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値未満である場合、直前の時刻と同じ音源を検出したと判定する。そして、指向性制御部155は、変化した角度に基づいて、動作中のビームフォーマに設定するビームフォーマ係数を変更することにより指向方向を変化させる。このように指向性制御部155が動作することで、信号処理装置10は、例えば、話者が移動しながら音声を発する場合にはビームフォーマを切り替えることなく収音できるので、収音した音のレベルの変動を抑制できる。
指向性制御部155は、第2ビームフォーマ153が第2信号を出力している間に、さらに新しい音源(第3方向の音源)を検出した場合、第1ビームフォーマ152を用いて、検出した新しい音源が発した音を収音する。指向性制御部155は、第2ビームフォーマ153が第2信号を出力している間に、音源方向検出部151が検出した音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、第1ビームフォーマ152に第1信号を出力させる。
指向性制御部155は、検出された新しい音源の方向が過去に検出された音源の方向と同じである場合、過去に検出した音源の方向に関連付けられたビームフォーマ係数を使用してもよい。具体的には、指向性制御部155は、音源方向検出部151が新たに検出した音源の方向(第3方向)が過去に検出した第1方向と同じであると判定した場合に、第1方向に関連付けて記憶部154に記憶されたビームフォーマ係数を用いて第1ビームフォーマ152に第1信号を出力させる。指向性制御部155が、記憶部154に記憶されたビームフォーマ係数を用いることにより、ビームフォーマが動作を開始するまでに要する時間を短縮することができる。
このように、指向性制御部155は、新しい音源を検出する度に第1ビームフォーマ152と第2ビームフォーマ153とを交互に使用する。その結果、信号処理装置10は、音源が切り替わる際に複数の音源から同時に音が発せられる期間がある場合であっても、複数の音源が発する音を収音することができる。
続いて、指向性制御部155が、第1減衰部12及び第2減衰部13を制御する動作を説明する。指向性制御部155は、新しい音源を検出した時刻からの経過時間に基づいて、第1減衰部12及び第2減衰部13のアッテネータゲインを算出する。指向性制御部155は、算出したアッテネータゲインを第1減衰部12及び第2減衰部13に設定することで、第1減衰部12及び第2減衰部13が出力する信号のレベルを調整する。
指向性制御部155は、新しい音源を検出した場合、新しい音源を含む範囲に対応するビームフォーマの後段の減衰部の出力レベルを増加させる。一方、指向性制御部155は、新しい音源を含まない範囲に対応するビームフォーマの後段の減衰部の出力レベルを減少させる。以下に、第1ビームフォーマが出力する第1信号に対応する第1範囲が時間の経過とともに音源を含まなくなるとともに、第2ビームフォーマが出力する第2信号に対応する第2範囲が時間の経過とともに新しい音源を含むように変化する場合を例示する。この場合、第1ビームフォーマの後段の減衰部であって信号のレベルを減少させる減衰部は第1減衰部12であり、第2ビームフォーマの後段の減衰部であって信号のレベルを増加させる減衰部は第2減衰部13である。
指向性制御部155は、第1ビームフォーマ153が第1信号を出力している間に変化角度が閾値以上であると判定した場合に第1信号の出力レベルを減少させる。指向性制御部155は、第1信号の出力レベルを減少させる場合、変化角度が閾値以上であると判定してからの経過時間に基づく減衰率で第1信号の出力レベルを減少させる。指向性制御部155は、減衰係数及び経過時間に基づいて定められるアッテネータゲインに対応する減衰率で第1減衰部12を動作させる。
アッテネータゲインは、例えば、減衰係数Cと経過時間Tとを乗算することにより定められる。減衰係数Cは、例えば負の固定値である。このように、経過時間に基づいて算出したアッテネータゲインを第1減衰部12に設定することで、指向性制御部155は、第1信号を段階的に減衰させることができるので、音源が発している音が急に消えてしまうことを防げる。
また、指向性制御部155は、第2ビームフォーマ153が出力する第2信号の出力レベルを増加させる。指向性制御部155は、例えば、第1信号の出力レベルを減少させる変化速度よりも大きい変化速度で第2信号の出力レベルを増加させる。変化速度は、単位時間あたりの出力レベルの変化量により定められる。このように、指向性制御部155が、第1信号の出力レベルを減少させる変化速度よりも大きい変化速度で第2信号の出力レベルを増加させることで、第2信号の出力レベルが短時間で増加するので、信号処理装置10は、発言を始めた人の声を最初から十分な大きさで出力することができる。指向性制御部155は、第1信号の出力レベルを減少させる間に第2信号の出力レベルを増加させてもよい。このように指向性制御部155が動作することで、信号処理装置10は、第1信号と第2信号を切り替えて出力する場合、第1信号と第2信号との間に無音の期間が生じることを防止できる。
<新しい音源の検出処理の流れ>
図5は、新しい音源を検出したか否かをビームフォーミング処理部15が判定する処理の流れを示すフローチャートである。音源方向検出部151は、入力部11が増幅した後の複数の音信号を取得する(S11)。音源方向検出部151は、取得した複数の音信号に基づいて音源方向を検出する(S12)。
指向性制御部155は、音源方向検出部151が検出した現在の時刻の音源方向と直前の時刻の音源方向との差を算出する(S13)。算出した音源方向の差が閾値以上である場合(S14のYES)、指向性制御部155は、新しい音源を検出したと判定する(S15)。算出した音源方向の差が閾値未満である場合(S14のNO)、指向性制御部155は、直前の時刻と同じ音源を検出したと判定する(S16)。
新しい音源の検出処理を終了するための操作が行われていない場合(S17のNO)、ビームフォーミング処理部15は、S11からS17までの処理を繰り返す。新しい音源の検出処理を終了するための操作が行われた場合(S17のYES)、ビームフォーミング処理部15は、新しい音源の検出処理を終了する。
<ビームフォーマの制御処理の流れ>
図6は、新しい音源を検出したことに基づいてビームフォーミング処理部15がビームフォーマを制御する処理の流れを示すフローチャートである。図6は、信号処理装置10が有する複数のビームフォーマのうち1つのビームフォーマを指向性制御部155が制御する際の処理の流れを示している。図6に示すフローチャートは、第1ビームフォーマ152が第1音源の方向に指向性がある状態で第1信号を出力している時点から開始している。
第1ビームフォーマ152は、第1音源用のビームフォーマ係数で動作している(S21)。指向性制御部155は、第2音源を検出していない場合(S22のNO)、第2音源を検出する処理を繰り返す。指向性制御部155は、第2音源を検出した場合(S22のYES)、経過時間の計測を開始する(S23)。指向性制御部155は、計測した経過時間に基づいて第1音源用のアッテネータゲインを算出し、第1音源用のアッテネータゲインを減衰させる(S24)。
第1ビームフォーマ152が動作していない状態で、指向性制御部155が第2音源以外の音源(例えば第3音源)を検出した場合(S25のYES)、指向性制御部155は、第3音源用に算出したビームフォーマ係数を第1ビームフォーマ152に適用する(S26)。指向性制御部155は、記憶部154を参照することにより、第3音源用のビームフォーマ係数を取得してもよい。第1ビームフォーマ152は、指向性制御部155が適用した第3音源用のビームフォーマ係数に基づいて動作を開始する(S27)。指向性制御部155は、第3音源用のアッテネータゲインを増加させる(S28)。
第1ビームフォーマ152が動作していない状態で、指向性制御部155が第3音源を検出していない場合(S25のNO)、指向性制御部155は、第3音源を検出する処理を繰り返す。ビームフォーマを制御する処理を終了するための操作が行われていない場合(S29のNO)、ビームフォーミング処理部15は、S21からS28までの処理を繰り返す。ビームフォーマを制御する処理を終了するための操作が行われた場合(S29のYES)、ビームフォーミング処理部15は、ビームフォーマを制御する処理を終了する。
<収音システムSの効果>
以上のとおり、収音システムSは、複数のマイクロフォン2に到来した音に基づく音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を強調させた第1信号を出力する第1ビームフォーマ152と、複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を強調させた第2信号を出力する第2ビームフォーマ153とを有する。そして、指向性制御部155が、音源の方向に基づいて、ビームフォーミング処理を行わせるビームフォーマを切り替える。
収音システムSは、複数の話者のうち音声を発する話者が切り替わった場合であっても、複数の話者が発する音声が途切れることなく、複数の音声を収音することができる。
なお、図1においては3人の話者がいる場合を例示したが、収音システムSは4人以上の話者がいる環境においても使用可能である。また、以上の説明においては、収音システムSが備える2つのビームフォーマを用いて説明したが、収音システムSは、3つ以上のビームフォーマを備えることにより、3つ以上の音源方向それぞれに指向性がある状態で収音してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 マイクロホンアレイ
2 マイクロフォン
10 信号処理装置
11 入力部
12 第1減衰部
13 第2減衰部
14 出力部
15 ビームフォーミング処理部
151 音源方向検出部
152 第1ビームフォーマ
153 第2ビームフォーマ
154 記憶部
155 指向性制御部
161 可変遅延部
162 ゲイン調整部
163 加算部

Claims (13)

  1. 複数のマイクロフォンを含むマイクロホンアレイと、
    前記複数のマイクロフォンに到来した音に基づく複数の音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力する第1ビームフォーマと、
    前記複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力する第2ビームフォーマと、
    前記複数のマイクロフォンに到来した音を発した音源の方向を検出する音源方向検出部と、
    前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させる指向性制御部と、
    を有する収音システム。
  2. 前記指向性制御部は、前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に、前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値未満であると判定した場合に、前記第1範囲を変更した状態で前記第1ビームフォーマに前記第1信号を継続して出力させる、
    請求項1に記載の収音システム。
  3. 前記指向性制御部は、前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に前記変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第1信号の出力レベルを減少させる、
    請求項1又は2に記載の収音システム。
  4. 前記指向性制御部は、前記変化角度が閾値以上であると判定してからの経過時間に基づく減衰率で前記第1信号の出力レベルを減少させる、
    請求項3に記載の収音システム。
  5. 前記指向性制御部は、前記第1信号の出力レベルを減少させる間に前記第2信号の出力レベルを増加させる、
    請求項3又は4に記載の収音システム。
  6. 前記指向性制御部は、前記第1信号の出力レベルを減少させる変化速度よりも大きい変化速度で前記第2信号の出力レベルを増加させる、
    請求項3から5のいずれか一項に記載の収音システム。
  7. 前記指向性制御部は、前記音源の方向が前記第1範囲に含まれていないと判定した場合に、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させる、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の収音システム。
  8. 前記指向性制御部は、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させる前に、前記音源の方向を含むように前記第2範囲を決定する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の収音システム。
  9. 前記指向性制御部は、前記第2ビームフォーマが前記第2信号を出力している間に、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第1ビームフォーマに前記第1信号を出力させる、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の収音システム。
  10. 前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向と、ビームフォーマ係数とを関連付けて記憶する記憶部をさらに有し、
    前記指向性制御部は、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向に関連付けて前記記憶部に記憶された前記ビームフォーマ係数を用いて前記第1ビームフォーマ又は前記第2ビームフォーマに前記第1信号又は前記第2信号を出力させる、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の収音システム。
  11. 前記記憶部は、前記音源方向検出部が過去に検出した音源の方向と、当該方向に基づいて指向性制御部が過去の算出したビームフォーマ係数と、を関連付けて記憶し、
    前記指向性制御部は、前記音源方向検出部が新たに検出した音源の方向と前記記憶部が記憶している前記過去に検出した音源の方向とが同じであると判定した場合に、前記過去に検出した音源の方向に関連付けて記憶された前記ビームフォーマ係数を使用する、
    請求項10に記載の収音システム。
  12. 複数のマイクロフォンに到来した音に基づく複数の音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力するステップと、
    前記複数のマイクロフォンに到来した音を発した音源の方向を検出するステップと、
    前記第1信号を出力している間に、前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力するステップと、
    を有する収音方法。
  13. コンピュータを、
    複数のマイクロフォンに到来した音に基づく複数の音信号のうち第1範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第1信号を出力する第1ビームフォーマ、
    前記複数の音信号のうち第2範囲内の方向から到来した音に基づく音信号を他の方向から到来した音に基づく音信号よりも強調させた第2信号を出力する第2ビームフォーマ、
    前記複数のマイクロフォンに到来した音を発した音源の方向を検出する音源方向検出部、及び
    前記第1ビームフォーマが前記第1信号を出力している間に、前記音源方向検出部が検出した前記音源の方向の単位時間あたりの変化角度が閾値以上であると判定した場合に、前記第2ビームフォーマに前記第2信号を出力させる指向性制御部、
    として機能させるためのプログラム。
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