JP7059661B2 - ピエゾインジェクタ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピエゾインジェクタ駆動装置に関する。
エンジンの気筒内にピエゾインジェクタにより燃料を噴射するピエゾインジェクタ駆動装置においては、ピエゾインジェクタを構成するピエゾ素子が温度変動により容量値が変動して、燃料噴射の精度に悪影響を与えてしまうことがわかっている。このため、従来では、例えば遮断電流を時間とともに上昇させることで、ピエゾ素子の容量が変動しても放電時間が一定となるようにし、噴射量を安定させる技術がある。
しかし、近年では、年々厳しくなる排ガス規制や燃費要求に対応するため、噴射量の精度向上が求められている。これに対応して噴射量の自由度を向上させるために、ピエゾインジェクタによる弁開度の制御を、従来の「開状態」と「閉状態」の2段階だけでなく、「中間開度」に制御できるようにする技術が進められている。
この技術では、所望の開度に制御するためにピエゾ素子への充電精度が重要となる。しかし、従来技術では、ピエゾ素子の容量変動に対する充電精度への影響は考慮されていない。そのため、ピエゾ素子の容量の初期的な製品ばらつきや温度による変動がある場合には、充電電荷が指示通りに行えず、所望の「中間開度」の制御を行うことができないという問題が発生する。
ピエゾ素子の容量変動により充電電荷がばらつくのは、初期的な設定値とのずれ以外に、次のような要因がある。すなわち、ピエゾインジェクタへの充電時に、ピエゾ素子の容量変動によって電流の傾きが変化することで、充電スイッチOFF時のオーバーシュート量が変化することがあり、その累積で充電電荷の精度が大きく変動することになるからである。
また、ピエゾ素子の容量が変動する要因は、温度以外にも経年劣化があり、経年劣化も加味すると問題がより顕著に表れる。
特開2003-92438号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、ピエゾインジェクタの容量変動による充電動作のばらつきに起因した不具合を回避することができるようにしたピエゾインジェクタ駆動装置を提供することにある。
請求項1に記載のインジェクタ駆動装置は、ピエゾインジェクタに対して駆動制御部により直流電源から所定電圧による充電により燃料噴射の動作を実施するピエゾインジェクタ駆動装置であって、前記ピエゾインジェクタへの給電経路に直列に接続された所定容量値の校正用容量と、前記校正用容量の端子電圧を検出する電圧検出回路と、前記ピエゾインジェクタおよび前記校正用容量への充電の後、前記電圧検出回路による検出電圧に基づいて前記ピエゾインジェクタの容量変化を検出する容量検出動作を実行する容量検出部とを備えている。
上記構成を採用することにより、容量検出部は、直流電源から所定電圧でピエゾインジェクタおよび校正用容量への充電を実施した後、電圧検出回路により、校正用容量の端子電圧を検出し、この結果に基づいてピエゾインジェクタの容量変化を検出することができる。これにより、変動容量の大きさによってピエゾインジェクタを中間開度で制御可能かどうかを判定してピエゾインジェクタの開度を決めることで、所定の開度に制御できないという不具合を抑制し、精度良くピエゾインジェクタを制御することができる。
また、ピエゾインジェクタの容量変化検出と併せて、充電制御に際して充電電荷量を補正することができる構成を採用する場合には、ピエゾインジェクタの容量変動が発生している場合でも、所定の開度になるように精度良くピエゾインジェクタを制御することができる。また請求項1記載の発明によれば、駆動制御部は、容量検出部により検出された校正用容量の容量変化から、ピエゾインジェクタへの充電のオフタイミングを決める電荷閾値を補正する電荷閾値補正部を備える。
第1実施形態を示す電気的構成図 インジェクタ容量検出部の機能ブロック構成図 電荷閾値補正部の機能ブロック構成図 充電制御部の機能ブロック構成図 電荷閾値補正処理の流れ図 タイムチャート 充電電荷と開弁状態との関係を示す作用説明図 第2実施形態を示す電荷閾値補正部の機能ブロック構成図 電荷閾値補正部の機能ブロック構成図 充電制御部の機能ブロック構成図 タイムチャート
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
全体の電気的構成を示す図1において、ピエゾインジェクタ1は、これを駆動制御するピエゾインジェクタ駆動装置2の出力端子A、Bに接続されている。ピエゾインジェクタ駆動装置2は、駆動制御部3、直流電源としてのDC/DCコンバータ4、駆動部5および容量検出回路6を備えている。また、ピエゾインジェクタ駆動装置2は、マイコン7から噴射指令信号Sinj、充電電荷指令値Qg、補正指令信号Sxが入力される。
なお、ここではピエゾインジェクタ1として1個設ける例を示しているが、エンジンの気筒数に対応する個数が設けられる場合には、一つのピエゾインジェクタ駆動装置2により、複数のピエゾインジェクタ1を選択的に駆動するように構成することができる。
駆動制御部3は、気筒制御部31、充電制御部32、放電制御部33、電荷検出部34、インジェクタ容量検出部35、電荷閾値補正部36、検出スイッチ駆動部37を備えている。気筒制御部31は、マイコン7から噴射指令信号Sinjが与えられると、ピエゾインジェクタ1に充電および放電の動作をさせるために、充電制御部32に充電指令信号Scを与え、放電制御部33に放電指令信号Sdを与え、駆動部5を駆動させる。なお、複数のピエゾインジェクタ1を駆動制御する構成の場合には、複数のピエゾインジェクタ1を順次切り換えて選択した状態として駆動することができる。
電荷検出部34は、ピエゾインジェクタ1への充電電荷を検出して検出信号Qchgを充電制御部32に出力する。インジェクタ容量検出部35は、後述するようにしてピエゾインジェクタ1の容量Cinjを検出して電荷閾値補正部36に出力するとともに、ピエゾインジェクタ1の満充電状態を検出して検出信号Sfcを充電制御部32に出力する。
電荷閾値補正部36は、インジェクタ容量検出部35から与えられるピエゾインジェクタ1の容量値Cinjに基づいて容量変動を検出し、電荷閾値の補正量Qcmpを充電制御部32に出力する。検出スイッチ駆動部37は、マイコン7から補正指令信号Sxが与えられるとともに、他のECUなどから異常検出信号Spや、補正許可信号Senが与えられる。検出スイッチ駆動部37は、容量検出部6の駆動制御を行ってピエゾインジェクタ1の容量変動を検出する動作を実施する。
直流電源としてのDC/DCコンバータ4は、昇圧コイル41、昇圧用のMOSFET42、ダイオード43、出力用のコンデンサ44を備えている。MOSFET42は、駆動制御部3により駆動信号Shが与えられて昇圧動作が実行される。MOSFET42は、車載バッテリVBから昇圧コイル41に通電させて発生する誘導電圧をコンデンサ44に充電させ、所定の出力電圧Voutとなるように制御される。
駆動部5は、充電スイッチとしてのMOSFET51、充放電用コイル52、放電スイッチとしてのMOSFET53、気筒選択スイッチとしてのMOSFET54、電流検出抵抗55、分圧回路56、57を備える。DC/DCコンバータ4の出力電圧Voutは、分圧回路56により検出される。ピエゾインジェクタ1の一端子が接続された端子Pの電圧Vinjは、分圧回路57により検出される。
MOSFET51は充電制御部32から駆動信号が与えられ、MOSFET53は放電制御部33から駆動信号が与えられる。MOSFET53がオフ状態で、MOSFET51および54がオンされると、DC/DCコンバータ4の出力電圧Voutを、充放電コイル52を介してピエゾインジェクタ1に印加して電流Iinjを流して充電させる。
MOSFET51がオフ状態で、MOSFET53および54がオンされると、ピエゾインジェクタ1の充電電荷が充放電コイル52を介してグランド側に放電される。なお、ピエゾインジェクタ1に充電および放電で流れる電流Iinjは、電流検出抵抗55の端子電圧として検出され、電荷検出部34に入力される。
容量検出回路6は、校正用容量61、検出スイッチとしてのMOSFET62および分圧回路63を備える。校正用容量61とMOSFET62の直列回路が出力端子Bとグランドとの間に接続される。MOSFET62は、検出スイッチ駆動部37から駆動制御される。同様に、2個の抵抗からなる分圧回路63も、出力端子Bとグランドとの間に接続される。分圧回路63は、検出電圧Vcmpをインジェクタ容量検出部35に入力する。
図2は、上記したインジェクタ容量検出部35の構成を機能ブロックで示している。インジェクタ容量検出部35は、インジェクタ電圧検出回路35a、容量電圧検出回路35b、電圧Vinj格納レジスタ35c、電圧Vcmp格納レジスタ35d、インジェクタ容量演算器35eおよび満充電検出部35fを備えている。
分圧回路57の検出電圧Vinjは、インジェクタ電圧検出回路35aに入力され、検出電圧Vinjとして電圧Vinj格納レジスタ35cに入力される。分圧回路63の検出電圧Vcmpは、容量電圧検出回路35bに入力され、検出電圧Vcmpとして電圧Vcmp格納レジスタ35dに入力される。電圧Vinj格納レジスタ35c、電圧Vcmp格納レジスタは、満充電検出部35fから満充電状態の検出信号Sfcが入力されるタイミングで、それぞれ電圧Vinj、電圧Vcmpをレジスタに格納して保持する。
インジェクタ容量演算器35eは、電圧Vinj格納レジスタ35cおよび電圧Vcmp格納レジスタ35dに保持されている電圧VinjおよびVcmpが入力され、これらの電圧値から後述するようにして演算処理を実行してインジェクタ容量Cinjを算出して電荷閾値補正部36に出力する。
満充電検出部35fは、内部に差動増幅器35g、フィルタ35h、満充電検出の閾値電圧設定部35i、比較器35jおよびエッジ検出部35kを備えている。差動増幅器35gは、分圧回路56から電圧Voutに相当する電圧が入力されるとともに、分圧回路57からインジェクタ電圧Vinjが入力され、差分の電圧ΔVをフィルタ35hに出力する。フィルタ35hは、ローパスフィルタを構成しており、電圧ΔVの変動を吸収して時間Tdが経過すると比較器35jに電圧ΔVを入力する遅延回路として機能している。
なお、上記構成で、ピエゾインジェクタ1の特性により充電完了直後はバウンスが発生するため、差動増幅器35gの出力である電圧ΔVが安定しないことがある。このため、満充電状態の誤検出の懸念があるので、この実施形態では、フィルタ35hを設けることで、差動増幅器35gの出力が所定時間Td以上持続したときに検出状態となるようにしている。
閾値電圧設定部35iは、ピエゾインジェクタ1の満充電状態を検出するための閾値電圧Vthを設定する。比較器35jは、電圧ΔVの値が閾値電圧Vth以下になったか否かを判断し、満充電状態を判定する。この場合、フィルタ35hからの出力電圧ΔVは、小さい値になる程インジェクタ電圧VinjがDC/DCコンバータ4の出力電圧Voutに近づいて満充電状態に近づいていることを示すものであるから、閾値電圧Vthは、満充電状態とみなせる状態を判定するための電圧を設定するものである。
エッジ検出部35kは、比較器35jにより電圧ΔVが閾値電圧Vth以下になったことを検出すると、これにより満充電状態を判定して検出信号Sfcを電圧Vinj格納レジスタ35c、電圧Vcmp格納レジスタ35dおよび充電制御部32に出力する。
図3は、上記した電荷閾値補正部36の構成を機能ブロックで示している。電荷閾値補正部36は、減算器36a、インジェクタ容量の初期値格納レジスタ36b、電荷閾値の補正量算出部36c、補正量格納レジスタ36dを備えている。減算器36aは、インジェクタ容量検出部35から入力される容量値Cinjから初期値格納レジスタ36bから入力されるインジェクタ容量初期値Cinj0を減算した変動量ΔCinjを演算して補正量算出部36cに入力する。
補正量算出部36cは、予め設定されている変動量ΔCinjと補正量Qcmpとの関係を示すマップのデータに基づいて、インジェクタ容量値補正量Qcmpを演算し、補正量格納レジスタ36dに格納する。インジェクタ容量値補正量Qcmpは、補正係数として設定するもので、初期値としては「1」が設定される。
したがって、変動量ΔCinjは、容量値Cinjの値が初期値Cinj0と一致していてゼロの場合には、補正が必要でないので、補正値Qcmpは「1」となる。また、変動量ΔCinjが正の値をとる場合には、容量値Cinjの値が初期値Cinj0よりも大であることになるので、すなわち、MOSFET51がオフするときのオーバーシュート量は小さくなり、「1」より大きい補正量Qcmp(>1)を設定することになる。変動量ΔCinjが負の値をとる場合には、容量値Cinjの値が初期値Cinj0よりも小であることになるので、すなわち、MOSFET51がオフするときのオーバーシュート量は大きくなり、「1」より小さい補正量Qcmp(<1)を設定することになる。
図4は、上記した充電制御部32の構成を機能ブロックで示している。充電制御部32は、電荷閾値演算部32a、電荷閾値の標準値設定部32b、比較器32cおよび充電スイッチ制御部32dを備えている。電荷閾値演算部32aは、マイコン7から充電電荷指令値Qgが与えられ、電荷閾値補正部36から補正量Qcmpが与えられ、標準値設定部32bから電荷閾値標準値Qtypが与えられる。電荷閾値演算部32aは、与えられているデータに基づいて電荷閾値Qthを演算して比較器32cに出力する。
ここで、充電電荷指令値Qgは、燃料圧に基づいて決定される補正値で、デフォルト値は「1」に設定され、噴射量を変更する場合には噴射量に応じた係数の値が設定される。また、補正量Qcmpも、補正量がゼロに相当するデフォルト値としては「1」に設定されており、補正量が正あるいは負の値に対応して「1」と異なる値が設定される。
比較器32cは、電荷検出部34から入力されるチャージ電荷量Qchgが、電荷閾値演算部32aから入力される電荷閾値Qthに達しているか否かを比較して充電スイッチ制御部32dに出力する。充電スイッチ制御部32dは、比較器32cからの比較結果に加えて、気筒制御部31から充電指令信号Scが入力され、マイコン7から補正指令信号Sxが入力され、インジェクタ容量検出部35から満充電検出信号Sfcが入力される。充電スイッチ制御部32dは、これらの信号に基づいて充電スイッチであるMOSFET51を駆動制御する。
次に、上記構成の作用について、まず、通常の燃料噴射動作について簡単に説明する。
ピエゾインジェクタ駆動装置2は、マイコン7から噴射指令信号Sinjおよび充電電荷指令値Qgが与えられると、燃料噴射動作を実施する。この場合、ピエゾインジェクタ駆動装置2は、マイコン7から補正指令信号Sxおよび補正許可信号Senは与えられていない状態である。
ピエゾインジェクタ駆動装置2においては、マイコン7から噴射指令信号Sinjが与えられたのに応じて、駆動制御部3の気筒制御部31は、複数の気筒を順次選択して気筒選択のMOSFET54を駆動し、充電制御部32に充電指令信号Scを与えて充電用のMOSFET51を駆動する。
これにより、DC/DCコンバータ4の出力電圧VoutがMOSFET51、充放電コイル52を介してピエゾインジェクタ1に印加され、充電電流Iinjが流れるようになる。このとき、充電電流Iinjは、電流検出抵抗55の端子電圧として電荷検出部34により検出され、ピエゾインジェクタ1への充電電荷量Qchgを求めて充電制御部32に出力する。充電制御部32は、充電電荷量Qchgが所定量に達するとMOSFET51をオフさせて充電動作を停止し、この後再びMOSFET51をオンさせて充電動作を行う。
このようにしてMOSFET51を複数回オンオフ制御することで、ピエゾインジェクタ1にマイコン7から指定された充電電荷指令値Qgに対応した電荷を蓄積させることができる。これにより、ピエゾインジェクタ1は、充電電荷指令値Qgに対応した噴射量の燃料噴射動作を行う。
この後、気筒制御部31は、MOSFET54をオンさせた状態で、放電制御部33に対して放電指令信号Sdを出力して放電スイッチとしてのMOSFET53を同様にしてオンオフ制御することでピエゾインジェクタ1の充電電荷を放電させる。このようにして、気筒制御部31は、順次各気筒に対して上記の動作を実施することで内燃機関への燃料噴射動作を実施することができる。
なお、上記の場合に、ピエゾインジェクタ1の容量Cinjが予め設定されているインジェクタ容量の初期値Cinj0とずれている場合には、所定の電荷充電量による燃料噴射量がずれることがある。このようなピエゾインジェクタ1の容量Cinjの「ずれ」は、ピエゾインジェクタ1の製造上のバラツキに起因する初期的な要素と、使用に伴う経年変化や温度変化などの経時的な要素がある。
次に、上記した「ずれ」の発生に対応して、マイコン7による充電電荷指令値Qgに対応する電荷量でピエゾインジェクタ1の燃料噴射量の精度を良くするために、ピエゾインジェクタ駆動装置2は、次のような補正処理を行う。以下、図5および図6を参照して説明する。
図5は、駆動制御部3によりピエゾインジェクタ1の容量変動を測定して電荷閾値Qthを補正する処理の流れを示している。また、図6は、ピエゾインジェクタ駆動装置2の各部の信号や電圧、電流の変化を示している。
はじめに、図6(a)に示すように、時刻t0でマイコン7からハイレベルの補正指令信号Sxが出力されると、駆動制御部3は、ステップS1でこれを受け付ける。次に、駆動制御部3は、ステップS2で、補正処理が実行可能か否かを判断する。ここでは、駆動制御部3は、検出スイッチ駆動部37に補正許可信号Senが入力されているかどうかを判断している。補正許可信号Senは、ピエゾインジェクタ1の容量を検出する動作の実施可能な期間かどうかを示す信号である。
この場合、燃料ポンプからピエゾインジェクタ1への燃料圧送動作を実施していない期間つまり燃料供給がない期間中に他の制御装置から補正許可信号Senが入力される。例えば、エンジン始動前や、減速時の燃料カット時あるいはアイドルストップ機能が設けられたものではアイドルストップ時に補正許可信号Senが出力される。このとき駆動制御部3は、補正許可信号Senが入力されていない場合には、ステップS2で、NOと判断して処理を終了する。
また、駆動制御部3は、補正許可信号Senが入力されている場合には、ステップS3に進み、図6(b)に示すように、検出スイッチ駆動部37により検出用のMOSFET62をオン動作させる。続いて、駆動制御部3は、ステップS4で、図6(c)に示すように、充電制御部32により充電用のMOSFET51を一定時間だけオン動作させる。
これにより、DC/DCコンバータ4の出力電圧Voutが充放電コイル52を介してピエゾインジェクタ1および校正用容量61に印加され、図6(e)に示すように、インジェクタ電流Iinjが流れる。このとき、インジェクタ容量検出部35の満充電検出部35fは、ステップS5で、ピエゾインジェクタ1の充電状態を分圧回路57の検出電圧Vinjにより検出しており、満充電に達しているか否かを判断する。
ここで、満充電検出部35fによる満充電の検出は、前述のようにインジェクタ電圧VinjがDC/DCコンバータ4の出力電圧Voutに近づいた結果、電圧ΔVの値が閾値電圧Vth以下になったときに、比較器35jによりこれが判定される。この結果、エッジ検出部35kから満充電状態の検出信号Sfcが出力される。
なお、校正用容量61への充電では、ステップS4でMOSFET51は一定時間オンされ、この後、ステップS5で校正用容量61が満充電になっているかどうかを判定するように処理している。このため、MOSFET51のオン時間として設定される一定時間は、満充電近傍の状態で充電動作をした場合でも過電流による回路故障が発生しない程度の固定時間(図6(c)に示す時刻t0-t1間の時間)に設定されている。
そして、ステップS4およびS5を複数回繰り返すうちに、時刻t2でMOSFET51がオフした時点で、図6(f)に示すように、インジェクタ電圧Vinjが所定レベルに達する。これにより、図6(g)に示すように、満充電検出部35fの差動増幅器35gは、電圧ΔVが閾値電圧Vth以下となったことを検出する。すると、この後、フィルタ35hによる遅延時間Tdを経た後の時刻t3で、満充電検出部35fにより満充電が検出されて満充電状態の検出信号Sfcが出力される。イジェクタ容量検出部35は、続くステップS6で、ピエゾインジェクタ1の容量Cinjの検出処理を実施する。
イジェクタ容量検出部35においては、まず、図6(i)に示すように、満充電検出信号Sfcの出力によって、電圧Vinj格納レジスタ35c、電圧Vcmp格納レジスタ35dは、それぞれインジェクタ電圧Vinj、容量電圧Vcmpをレジスタに格納し、インジェクタ容量演算器35eに出力する。なお、図6(i)では、前回の電圧VcmpをVcmp(n-1)として設定しており、時刻t3では、新たな電圧VcmpをVcmp(n)として設定している。インジェクタ容量演算器35eは、2つの電圧値VinjおよびVcmpに基づいて、次に示す式(2)に従ってインジェクタ容量Cinjを算出する。
まず、インジェクタ容量演算器35eに入力される電圧値VinjおよびVcmpは、それぞれピエゾインジェクタ1および校正用容量61の端子電圧である。また、校正用容量61にはMOSFET62が直列に接続されているから、そのオン抵抗による電圧Vdsがある。ピエゾインジェクタ1のインジェクタ容量Cinjおよび校正用容量61の容量Ccmpが直列接続された状態であるから、電圧値Vcmpは次式(1)で示される。
Vcmp=Cinj/(Cinj+Ccmp)×Vinj+Vds …(1)
ここで、校正用容量61の容量値Ccmpはインジェクタ容量Cinjに比べて一定値と見なせ、MOSFET62のオン電圧VdsはVcmpに比べて無視できる程度のものである。したがって、電圧値圧VinjおよびVcmpに基づいて、Cinjを算出することができる。また、上記の式(1)を変形すると、インジェクタ容量Cinjは次式(2)として求めることができる。
Cinj=Vcmp/(Vinj-Vcmp)×Ccmp …(2)
イジェクタ容量検出部35は、上記のようにしてインジェクタ容量Cinjを算出すると、この結果を電荷閾値補正部36に出力する。電荷閾値補正部36は、次のステップS7で電荷閾値補正量Qcmpの導出処理を実施する。電荷閾値補正部36においては、減算器36aにより、検出されたインジェクタ容量Cinjから初期値Cinj0を減算して容量値Cinjの変動量ΔCinjを算出する。
次に、補正量算出部36cにおいて、変動量ΔCinjに応じた電荷閾値補正量Qcmpをマップデータから算出して、図6(j)に示すように、算出処理による処理時間Txを経た時刻t4で、補正量格納レジスタ36dに格納する。なお、図6(j)では、前回の電荷閾値補正量Qcmpを電荷閾値補正量Qcmp(n-1)として設定しており、時刻t4では、新たな電荷閾値補正量Qcmpを電荷閾値補正量Qcmp(n)として設定している。
次に、図6(a)に示すように、ステップS8で、補正指令信号Sxがオフ状態を示すローレベルになると(時刻t5)、続くステップS9で、気筒制御部31から放電制御部33に放電指令信号Sdが出力される。これにより、放電制御部33は、図6(d)に示すように、時刻t6で放電用のMOSFET53をオンオフ制御してピエゾインジェクタ1および校正用容量61の充電電荷を放電させる。
この後、所定のオフ期間が終了して時刻t7になると、検出スイッチ駆動部37は、ステップS10で、図6(b)に示すように、校正用容量61への通電を行うMOSFET62をオフさせる。なお、この状態で、放電制御部33は、放電用のMOSFET53をオン状態に保持している。
以上の補正処理により、以後の燃料噴射の動作においては、充電制御部32によるピエゾインジェクタ1への充電動作において、電荷閾値補正部36により設定される電荷閾値補正量Qcmpにより、補正された電荷閾値Qthで実施されるようになる。この場合、充電制御部32においては、電荷閾値演算部32aにおいて、標準値設定部32bから入力される充電電荷の標準値Qtypの値を、マイコン7から入力されている充電電荷指令値Qgおよび電荷閾値補正部36から入力される電荷閾値補正量Qcmpに基づいて、次式(3)により補正した電荷閾値Qthを算出する。
Qth=Qtyp×Qg×Qcmp (3)
この場合、初期値に相当する電荷閾値初期値Qth0は、式(3)において、電荷閾値補正量Qcmpが「1」である場合に相当し、Qth0=Qtyp×Qgの値となる。したがって、電荷閾値補正量Qcmpの値によって電荷閾値初期値Qth0から電荷閾値Qth1を求める場合には、式(3)に代えて、次式式(4)を用いることもできる。
Qth1=Qth0×Qcmp (4)
充電制御部32においては、比較器32cにより電荷検出部34からの検出電荷Qchgの値が補正された電荷閾値Qthに達したときに充電スイッチ制御部32dに検出信号をオフタイミング信号として出力する。これにより、充電スイッチ制御部32dは、充電スイッチであるMOSFET51をオフさせ、1回のオン期間を終える。これにより、1回あたりの充電電荷量が変動したインジェクタ容量Cinjに対応したものとなり、これを所定回数繰り返すことによりピエゾインジェクタ1に所定量の電荷が充電され、所定の燃料噴射動作を実施することができるようになる。
図7は上記の動作により得られる特性について示している。図7は、ピエゾインジェクタ1による燃料の噴射圧Pcに対して、ピエゾインジェクタ1への充電電荷Qの関係を示している。充電電荷Qのレベルによって弁開度が「閉弁領域」から「開弁領域」に変化し、これらの間に中間開度となる「中間領域」がある。
この場合、噴射圧Pcが高くなると充電電荷Qの変化に対してピエゾインジェクタ1の「中間領域」の領域の幅が狭くなる。このため、従来の構成では、ピエゾインジェクタ1のインジェクタ容量Cinjの「ずれ」や経年変動あるいは温度変動があると、充電電荷Qの設定値に対して精度良く中間開度の制御を行うことができない不具合があった。
これに対して、上記実施形態によれば、所定温度(例えば図7中実線で示す25℃での条件)で設定した中間開度の充電電荷Qを予め設定しておくだけで対応することができる。この場合、燃料の噴射制御を実施するに先立って補正処理を実行することで、噴射圧PcがPc1あるいはこれよりも大きいPc2などに設定される場合でも、「ずれ」の発生を抑制して燃料噴射を精度良く実施することができるようになる。
このような第1実施形態によれば、校正用容量61をピエゾインジェクタ1に直列に設け、非噴射時にインジェクタ容量Cinjを測定するように構成した。これにより、駆動制御部3において、予めピエゾインジェクタ1の標準容量に対応して設定された充電電荷量Qに対して、実際のピエゾインジェクタ1のインジェクタ容量Cinjがずれている場合には、これに対応して充電電荷量Qを補正する電荷閾値補正量Qcmpを設定することができる。
この結果、上記したように、ピエゾインジェクタ1のインジェクタ容量Cinjに「ずれ」がある場合でも、ピエゾインジェクタ1の駆動制御を精度良く実施することができ、弁の中間開度を設定する「中間領域」での制御を実施することができるようになる。
なお、上記実施形態で示した容量検出部6は、複数のピエゾインジェクタ1のそれぞれに対応して設けることもできるし、1つの容量検出部6を共通の構成として設け、切換回路などによって切り換えて容量測定をすることもできる。
(第2実施形態)
図8から図11は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態の構成に加えて、ピエゾインジェクタ1による燃料の噴射制御を実施している状態でも、温度に対応して補正処理を実施できるようにしたピエゾインジェクタ駆動装置102を設けている。
電気的構成を示す図8において、ピエゾインジェクタ1の温度を検出するように、近傍に温度検出素子8を設けている。温度検出素子8は、例えばサーミスタなどを用いている。温度検出素子8は、ピエゾインジェクタ駆動装置102の入力端子Cを介して駆動制御部103に接続されている。
駆動制御部103は、充電制御部32に代わる充電制御部132を備えるとともに、温度検出回路39が新たに設けられる。温度検出回路39は、温度検出素子8の検出信号から検出温度Tinjを検出して電荷閾値補正部136に出力する。温度検出素子8および温度検出回路39により温度検出部が構成される。
図9は電荷閾値補正部136の構成を示している。電荷閾値補正部136は、第1実施形態における電荷閾値補正部36の構成に加えて、インジェクタ容量の変動量格納レジスタ36eおよび温度補正量算出部36fを備えている。変動量格納レジスタ36eは、減算器36aにより算出された変動量ΔCinjの値をレジスタに格納し、温度補正量算出部36fに出力する。
温度補正量算出部36fは、予め基準温度(例えば25℃)に対してピエゾインジェクタ1の温度に応じて変動量ΔCinjの値を補正する温度補正係数RQgを算出するためのマップデータを備えている。温度補正量算出部36fは、温度検出回路39から検出温度Tinjが入力され、変動量格納レジスタ36eから入力される変動量ΔCinjの値に基づいて温度補正係数RQgを算出して充電制御部132に出力する。
図10は充電制御部132の構成を示している。充電制御部132は、第1実施形態における電荷閾値演算部32aに代えて、電荷閾値演算部132aを備える。電荷閾値演算部132aは、マイコン7から充電電荷量Qが入力され、電荷閾値補正部136から電荷閾値補正量Qcmpおよび温度補正係数RQgが入力され、標準値設定部32bから電荷閾値標準値Qtypが入力される。
次に、上記構成の作用について、図11も参照して説明する。なお、第1実施形態で説明したように、ピエゾインジェクタ駆動装置102においても、マイコン7から入力される補正指令信号Sxにより、補正許可信号Senが入力されている条件の下で補正処理を実施している。これにより、電荷閾値Qthは、初期値Qth0に対してエンジン始動前に実施した電荷閾値補正量Qcmpにより「容量補正」を実施して電荷閾値Qth1を設定することができる。
この場合、補正許可信号Senは、エンジン始動前や、減速時の燃料カット時あるいはアイドルストップ機能が設けられたものではアイドルストップ時に補正許可信号Senが出力される。このため、エンジン始動後には上記した第1実施形態で実施している「容量補正」により補正した電荷閾値Qth1を用いて制御することができる。
そして、この実施形態では、エンジン始動後においては、過渡的な温度変化によって発生するピエゾインジェクタ1の容量変動に対応しても電荷閾値Qth1を温度補正係数RQgにより補正する「温度補正」を実施する構成を採用している。
すなわち、ピエゾインジェクタ駆動装置102は、図11(b)に示すように、マイコン7から補正指令信号Sxが与えられると、図11(c)に示すように、エンジン始動前の補正許可信号Senが入力されている状態で、第1実施形態と同様にして校正用容量61を用いて求めた電荷閾値補正量Qcmpから「容量補正」を実施して前述の式(3)あるいは式(4)から電荷閾値Qth1を求めることができる。
この後、図11(b)、(c)に示すように、補正指令信号Sxがオフになり、補正許可信号Senもオフになって、エンジンが始動されると、駆動制御部103は、複数のピエゾインジェクタ1を順次駆動制御するようになる。このとき、駆動制御部103は、ピエゾインジェクタ1の温度を検出する処理を実施している。ピエゾインジェクタ1の温度は、温度センサ8により検出されており、駆動制御部103の温度検出回路39は、適宜のタイミングで検出信号を取込み、温度検出信号Tinjを電荷閾値補正部136に出力する。
電荷閾値補正部136においては、エンジン始動前に実施された補正処理で減算器36aにより演算されたインジェクタ容量Cinjの変動量ΔCinjが、変動量格納レジスタ36eに格納されている。変動量格納レジスタ36eにおいては、新たな変動量ΔCinjの値が減算器36aから入力されるまで、前回格納された変動量ΔCinjの値を温度補正量算出部36fに出力している。
温度補正量算出部36fにおいては、変動量格納レジスタ36eから与えられている変動量ΔCinjの値について、温度検出回路39から入力される温度検出信号Tinjにより温度補正処理を実施する。温度補正量算出部36fは、例えば、基準となる温度(例えば25℃)での変動量ΔCinjがゼロの場合に、温度補正係数RQgが「1」となるように設定され、変動量ΔCinjを変数、温度Tinjをパラメータとして温度補正係数RQgのマップが予め記憶されている。また、温度補正係数RQgの初期値RQg0は、同じく「1」に設定されている。これにより、温度補正量算出部36fは、温度補正係数RQgを算出して充電制御部132に出力する。
充電制御部132においては、先にエンジン始動前に実施した補正処理により、前述の式(3)あるいは式(4)に従って、電荷閾値Qth1を求めることができる。
この後、エンジンの始動後においては、温度補正量算出部36fにおいて「温度補正」を実施することで、n回目に検出した温度Tnに応じて求められる温度補正係数RQg(n)を用いる。この結果、充電制御部132の電荷閾値演算部132aにおいては、電荷閾値Qth1を補正して電荷閾値Qth(n+1)を次式(5)に従って求めることができる。
Qth(n+1)=Qth0×Qcmp×RQg(n)
=Qth1×RQg(n) …(5)
これにより、例えばピエゾインジェクタ1の温度TinjがT1であった場合には、駆動制御部103は、温度補正係数RQg1が算出されるので、式(5)にもとづいて電荷閾値Qth2を算出することができる。これにより、ピエゾインジェクタ1の温度TinjがT1であることに対応して適切な電荷閾値Qth2を設定することができるようになる。
同様にして、次の噴射制御を実施するに先立って、例えばピエゾインジェクタ1の温度TinjがT2に変化している場合には、駆動制御部103は、温度補正係数RQg2が算出されるので、式(5)にもとづいて電荷閾値Qth3を算出することができる。これにより、ピエゾインジェクタ1の温度TinjがT2であることに対応して適切な電荷閾値Qth3を設定することができるようになる。
以下、同様にして、エンジンの駆動状態においては、始動前に設定した電荷閾値Qth1の値と、ピエゾインジェクタ1の温度Tinjの値に基づいて温度補正係数RQgを求めることで、精度良く噴射制御を実施することができる。
なお、温度Tinjは、比較的ゆっくり変化するため、ピエゾインジェクタ1の温度Tinjを検出する頻度は、各気筒の噴射開始前、あるいはエンジン1回転毎などの適宜のタイミングで実施することで温度変動に対応した電荷閾値Qthを設定できる。
このような第2実施形態によれば、ピエゾインジェクタ1の温度を検出する温度検出素子8および温度検出回路39を設け、駆動制御部103により、エンジン始動後においても温度補正係数RQgを演算することで電荷閾値Qthを温度補正することができるようにした。これにより、エンジン始動前および始動後においても常に精度良くピエゾインジェクタ1を駆動制御することができ、ピエゾインジェクタ1による弁開度の制御において中間開度の設定も精度良く実施できるようになる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上記各実施形態では、駆動制御部3あるいは103は、ロジック回路により構成した例として示しているが、これに代えて、マイコンなどにより構成して制御動作をプログラムによりソフト的に実施することもできる。
また、上記各実施形態では、ピエゾインジェクタ1のインジェクタ容量Cinjを算出して電荷閾値Qthを補正する構成としているが、容量補正の処理を実施する構成を省略し、インジェクタ容量Cinjの変動量ΔCinjを算出するまでの構成を採用することもできる。この場合には、ピエゾインジェクタ1による中間開度の開弁制御を実施することができるか否かを判定することができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1はピエゾインジェクタ、2、102はピエゾインジェクタ駆動装置、3、103は駆動制御部、4はDC/DCコンバータ(直流電源)、5は駆動部、6は容量検出回路、8は温度検出素子、31は気筒制御部、32、132は充電制御部、33は放電制御部、34は電荷検出部、35はインジェクタ容量検出部、36、136は電荷閾値補正部、37は検出スイッチ駆動部、39は温度検出回路、44はコンデンサ、51、53、63はMOSFET、61は検出用容量である。

Claims (5)

  1. ピエゾインジェクタ(1)に対して駆動制御部(3、103)により直流電源(4)から所定電圧による充電により燃料噴射の動作を実施するピエゾインジェクタ駆動装置であって、
    前記ピエゾインジェクタへの給電経路に直列に接続された所定容量値の校正用容量(61)と、
    前記ピエゾインジェクタおよび前記校正用容量への充電の後、前記校正用容量の端子電圧に基づいて前記ピエゾインジェクタの容量変化を検出する容量検出動作を実行するインジェクタ容量検出部(35)とを備え
    前記駆動制御部は、前記容量検出部により検出された前記校正用容量の容量変化から、前記ピエゾインジェクタへの充電のオフタイミングを決める電荷閾値を補正する電荷閾値補正部(36、136)を備えたピエゾインジェクタ駆動装置。
  2. ピエゾインジェクタ(1)に対して駆動制御部(3、103)により直流電源(4)から所定電圧による充電により燃料噴射の動作を実施するピエゾインジェクタ駆動装置であって、
    前記ピエゾインジェクタへの給電経路に直列に接続された所定容量値の校正用容量(61)と、
    前記ピエゾインジェクタおよび前記校正用容量への充電の後、前記校正用容量の端子電圧に基づいて前記ピエゾインジェクタの容量変化を検出する容量検出動作を実行するインジェクタ容量検出部(35)とを備え、
    前記容量検出部は、前記直流電源の電圧と前記ピエゾインジェクタに印加される電圧との差電圧により前記ピエゾインジェクタの満充電状態が判定されたときに前記ピエゾインジェクタの容量変化を検出するピエゾインジェクタ駆動装置。
  3. 前記容量検出部は、前記ピエゾインジェクタの満充電状態が所定時間以上継続したときに、前記満充電状態を判定する請求項2に記載のピエゾインジェクタ駆動装置。
  4. ピエゾインジェクタ(1)に対して駆動制御部(3、103)により直流電源(4)から所定電圧による充電により燃料噴射の動作を実施するピエゾインジェクタ駆動装置であって、
    前記ピエゾインジェクタへの給電経路に直列に接続された所定容量値の校正用容量(61)と、
    前記ピエゾインジェクタおよび前記校正用容量への充電の後、前記校正用容量の端子電圧に基づいて前記ピエゾインジェクタの容量変化を検出する容量検出動作を実行するインジェクタ容量検出部(35)とを備え、
    前記ピエゾインジェクタの温度を検出する温度検出部(8、39)を設け、
    前記容量検出部により前記容量検出の動作時により得た前記ピエゾインジェクタの容量変化について、前記温度検出部により検出される温度が前記容量検出時の温度と異なるときに温度の差に応じて電荷閾値を補正する電荷閾値補正部(136)を備えたピエゾインジェクタ駆動装置。
  5. 前記容量検出部は、前記ピエゾインジェクタによる前記燃料噴射を燃料供給状態で実行していない非噴射期間において前記容量検出動作を実施する請求項1から4のいずれか一項に記載のピエゾインジェクタ駆動装置。
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