JP7059622B2 - 液体収容体用の梱包部材 - Google Patents

液体収容体用の梱包部材 Download PDF

Info

Publication number
JP7059622B2
JP7059622B2 JP2017248046A JP2017248046A JP7059622B2 JP 7059622 B2 JP7059622 B2 JP 7059622B2 JP 2017248046 A JP2017248046 A JP 2017248046A JP 2017248046 A JP2017248046 A JP 2017248046A JP 7059622 B2 JP7059622 B2 JP 7059622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
bag
packing
liquid container
pressurizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017248046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019111761A (ja
Inventor
巧 長島
寛之 川手
洋義 尾関
学 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2017248046A priority Critical patent/JP7059622B2/ja
Priority to US16/224,165 priority patent/US10613475B2/en
Priority to CN201811580755.8A priority patent/CN109955597B/zh
Publication of JP2019111761A publication Critical patent/JP2019111761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7059622B2 publication Critical patent/JP7059622B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • G03G21/18Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements using a processing cartridge, whereby the process cartridge comprises at least two image processing means in a single unit
    • G03G21/1803Arrangements or disposition of the complete process cartridge or parts thereof
    • G03G21/181Manufacturing or assembling, recycling, reuse, transportation, packaging or storage
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0865Arrangements for supplying new developer
    • G03G15/0874Arrangements for supplying new developer non-rigid containers, e.g. foldable cartridges, bags
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体収容体用の梱包部材に関する。
液体収容体としては、液体を収容する可撓性の袋を備え、液体噴射装置に装着された状態で、当該袋内の液体を、液体噴射装置に供給するものが知られている(例えば、下記の特許文献1,2等)。そうした液体収容体は、一般に、工場出荷時の輸送の際や、未使用状態のままで保管される際に、梱包部材によって梱包される。
そうした液体収容体用の梱包部材は、通常、梱包部材によって液体収容体の袋に過度な負荷がかからないように、液体を収容した状態での袋の外形に合わせた形状を有するように構成される。下記の特許文献1,2では、液体収容体は、その外形に合わせて構成された凹部を有するように成形されたトレイ状の部材によって梱包されている(特許文献1の図11,13、特許文献2の図1~3等参照)。
特開2015-214040号公報 特開2007-83497号公報
しかしながら、本願発明の発明者は、液体収容体が、その外形に合わせて成形された梱包部材で梱包されていても、その運搬の際に、袋内の液体が揺動して波立つような動きをすることによって、袋が変形を繰り返し、劣化してしまう場合があることを見出した。また、袋内に液体とともに構造物が収容されている場合には、そうした液体の波立ちによる構造物の運動によって、袋や、構造物自体が損傷・劣化してしまう場合があることを見出した。
加えて、従来から、梱包部材の形状を液体収容体の外形に合わせていると、液体収容体の設計変更などによって液体収容体の形状が変更された場合には、梱包部材の形状も変更する必要が生じ、製造コストの増大につながるという問題が指摘されていた。また、液体収容体における液体の容量を増大させるために袋の容積を増大させた場合には、それに伴って、梱包部材も大型化してしまうという問題が指摘されていた。
このように、液体収容体を梱包する梱包技術においては、梱包対象物である液体収容体の損傷・劣化がより抑制されるように、梱包部材による梱包対象物の保護性を高めることや、梱包部材の構成を簡素化することについて、依然として改良の余地があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
互いに直交する3つの方向をそれぞれT方向、D方向、および、W方向とするとき、液体を収容する液体収容部が内部に設けられ、前記T方向に前記液体収容部を挟んで配置される第1面と第2面とを有し、可撓性を有する袋と、前記袋の一端に設けられ、前記D方向に沿った中心軸を有し、前記液体収容部の前記液体を前記袋の外に導出する液体導出口と、を備える液体収容体を梱包する梱包部材であって、
平板状に構成され、前記D方向と前記W方向とを含むDW面に沿って、前記第1面に面するように配置される第1部位と、
平板状に構成され、前記DW面に沿って、前記第2面に面するように配置され、前記T方向において、前記第1部位とともに、前記袋を挟む第2部位と、
前記第1部位と前記第2部位とを互いに回動可能に連結する連結部と、
前記袋を前記T方向に挟んだ状態で前記第1部位と前記第2部位とを相互に固定する固定部と、
を備え、
前記第1部位と前記第2部位の少なくとも一方は、内壁面および加圧部を有し、
前記加圧部は、前記第1部位と前記第2部位とが向かい合ったときに前記内壁面よりも相手側に向かって突出する構成を備え、
前記梱包部材は、前記液体収容体の前記液体導出口を構成する部材を直接、固定せず、
前記第1部位と前記第2部位とは、前記袋を挟むことにより前記液体収容体を保持する、梱包部材。
[1]第一形態は、互いに直交する3つの方向をそれぞれT方向、D方向、および、W方向とするとき;液体を収容する液体収容部が内部に設けられ、前記T方向に前記液体収容部を挟んで配置される第1面と第2面とを有し、可撓性を有する袋と;前記袋の一端に設けられ、前記D方向に沿った中心軸を有し、前記液体収容部の前記液体を前記袋の外に導出する液体導出口と;を備える液体収容体を梱包する梱包部材が提供される。この形態の梱包部材は、前記D方向と前記W方向とを含むDW面に沿って、前記第1面に面するように配置される第1部位と;前記DW面に沿って、前記第2面に面するように配置され、前記T方向において、前記第1部位とともに、前記袋を挟む第2部位と;前記袋を前記T方向に挟んだ状態で前記第1部位と前記第2部位とを固定する固定部と;前記固定部によって前記第1部位と前記第2部位との間に前記袋が固定された固定状態にあるときに、前記固定状態にされる前よりも前記液体収容部内の圧力が高まるように、前記第1部位と前記第2部位とに挟まれている前記袋の一部の領域を押圧する加圧部と;を備える。
この形態の梱包部材によれば、袋内の液体の圧力が高められ、袋が張った状態で液体収容体が梱包されるため、袋内での液体の波立ちによって袋の形状が変化することが抑制される。よって、液体収容体における液体の波立ちに起因して液体収容体が損傷・劣化してしまうことが抑制される。また、梱包部材が、液体収容体の外形を象ったような構成を有していなくても、加圧部を有することによって、前記のように液体収容体の劣化が抑制されるような保護が可能である。よって、梱包部材の構成を簡素化することができる。
[2]上記形態の梱包部材において、前記D方向に沿った方向のうち、前記液体導出口から前記液体収容部に向かう方向を+D方向とし、前記+D方向とは逆の方向を-D方向とするとき;前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記液体収容部の前記D方向における中心より前記+D方向側に位置する領域において前記袋を押圧してよい。
この形態の梱包部材によれば、加圧部が液体導出口から離れた領域を押圧するため、加圧部の押圧によって液体供給口が劣化することが抑制される。また、固定状態における加圧部による加圧によって、液体供給口から遠ざかる方向に液体が押し出されて、袋の奥まった領域に液体が偏って存在することが抑制される。そのため、液体収容体を梱包部材から取り出したときに、液体収容体が、液体がそうした偏った領域に存在している状態になっていることが抑制される。
[3]上記形態の梱包部材において、前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記液体収容部の前記D方向における中心より前記+D方向側の領域において、前記W方向の全域にわたって前記袋を押圧するように構成されてよい。
この形態の梱包部材によれば、固定状態において、袋が、その幅方向に相当するW方向の全域にわたって押圧されるため、梱包部材によって梱包されている間の液体収容体の姿勢変化が抑制され、液体収容体の劣化が抑制される。
[4]上記形態の梱包部材において、前記W方向に沿った方向のうちの一方の方向を+W方向とし、他方の方向を-W方向とするとき;前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記液体収容部の前記W方向における中心より前記+W方向側の領域と、前記液体収容部の前記W方向における中心より前記-W方向側の領域と、において、前記D方向の全域にわたって前記袋を押圧するように構成されてよい。
この形態の梱包部材によれば、固定状態において、袋が、+W方向側と-W方向側の両側において押圧されるため、梱包部材によって梱包されている間の液体収容体の姿勢変化が、さらに抑制される。
[5]上記形態の梱包部材において、前記液体収容体は、さらに、前記液体導出口を有し、前記液体収容部内において前記D方向に沿って延び、前記液体導出口から導出される前記液体を導く液体導出部材を備え;前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記液体導出部材より前記+D方向側に位置する領域において前記袋を押圧してよい。
この形態の梱包部材によれば、加圧部の押圧による液体導出部材の劣化が抑制される。
[6]上記形態の梱包部材において、前記加圧部は、さらに、前記固定状態にあるときに、前記W方向において前記液体導出部材の両側に位置する領域のそれぞれにおいて前記袋を押圧してよい。
この形態の梱包部材によれば、加圧部の押圧による液体導出部材の劣化を抑制しつつ、液体収容体を梱包部材により緊密に固定させることができる。
[7]上記形態の梱包部材において、前記液体導出部材は、前記+D方向側の端部に設けられ、前記液体導出部材の中で前記T方向における寸法が最も大きく、前記液体収容部の前記T方向における潰れを抑制するスペーサー部材を有し;前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記スペーサー部材が配置されている位置における前記液体収容部の前記T方向の高さが、前記液体の圧力によって、前記スペーサー部材の前記T方向における寸法よりも大きくなるように、前記袋を押圧してよい。
この形態の梱包部材によれば、梱包部材に梱包されているときに、袋がスペーサー部材から負荷を受けることが抑制されるため、梱包部材に梱包されているときの液体収容体の劣化が抑制される。
[8]上記形態の梱包部材は、前記固定状態にあるときに、前記スペーサー部材が、前記液体収容部の前記液体中において浮いて、前記袋の内面から離れた状態で配置されるように構成されてよい。
この形態の梱包部材によれば、梱包部材に梱包されている間に、袋がスペーサー部材から負荷を受けることが、さらに抑制される。
[9]上記形態の梱包部材において、前記第1部位と前記第2部位はそれぞれ平板状の外形を有し;前記加圧部は、前記第1部位と前記第2部位の少なくとも一方に設けられ、前記固定状態にあるときに他の部位よりも前記袋側に突き出ている面によって構成されてよい。
この形態の梱包部材によれば、その構成をより簡素化することができる。
[10]第二形態は、互いに直交する3つの方向をそれぞれT方向、D方向、および、W方向とするとき;液体を収容する液体収容部が内部に設けられ、前記T方向に前記液体収容部を挟んで配置される第1面と第2面とを有し、可撓性を有する袋と;前記袋の一端に設けられ、前記D方向に沿った中心軸を有し、前記液体収容部の前記液体を前記袋の外に導出する液体導出口を有し、前記液体収容部内において前記D方向に沿って延び、前記液体収容部の前記液体を取り入れて前記液体導出口へと導く液体導出部材と;を備える液体収容体を梱包する梱包部材として提供される。この形態の梱包部材は、前記D方向と前記W方向とを含むDW面に沿って、前記第1面に面するように配置される第1部位と;前記DW面に沿って、前記第2面に面するように配置され、前記T方向において、前記第1部位とともに、前記袋を挟む第2部位と;前記袋を前記T方向に挟んだ状態で前記第1部位と前記第2部位とを固定する固定部と;前記固定部によって前記第1部位と前記第2部位との間に前記袋が固定された固定状態にあるときに、前記液体導出部材の少なくとも一部を、前記袋を介して、前記T方向に押圧して、前記液体収容部内における前記液体導出部材の移動を抑制する押圧部と;を備える。
この形態の梱包部材によれば、梱包されている液体収容体における袋内での液体の波立ちによって、袋内で液体導出部材が移動してしまうことが抑制される。そのため、液体収容体が梱包されている状態において、液体導出部材が損傷・劣化してしまうことが抑制される。また、梱包部材が、液体収容体の形状を象ったような構成を有していなくても、押圧部を有することによって、前記のように液体収容体の保護性が高められる。よって、梱包部材の構成を簡素化することができる。
[11]第三形態は、梱包体として提供される。この形態の梱包体は、互いに直交する3つの方向をそれぞれT方向、D方向、および、W方向とするとき、液体を収容する液体収容部が内部に設けられ、前記T方向に前記液体収容部を挟んで配置される第1面と第2面とを有し、可撓性を有する袋と、前記袋の一端に設けられ、前記D方向に沿った中心軸を有し、前記液体収容部の前記液体を前記袋の外に導出する液体導出口と、を備える液体収容体と;前記液体収容体を梱包する上記いずれかひとつの形態の梱包部材と、を備える。
この形態の梱包体によれば、袋内での液体の波立ちによる液体収容体の損傷・劣化が抑制される。よって、例えば、輸送や運搬時等に受ける負荷に対する耐久性が高められる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、液体収容体用の梱包部材、梱包体の他に、種々の形態で実現することが可能である。例えば、液体収容体を梱包する方法、液体収容体の梱包構造、梱包部材を用いて液体収容体を梱包する装置等の形態で実現することができる。
第1実施形態における梱包部材の構成を示す第1の概略斜視図。 第1実施形態における梱包部材の構成を示す第2の概略斜視図。 基準配置姿勢にある液体収容体を示す概略斜視図。 液体収容体の概略断面図。 袋への液体導出部材の取り付け工程を示す概略分解斜視図。 袋へのアダプターの取り付け工程を示す概略分解斜視図。 第1実施形態における加圧部の構成を示す概略平面図。 固定状態にあるときの液体収容体内部の状態を示す概略断面図。 第2実施形態における加圧部の構成を示す概略平面図。 第3実施形態における加圧部の構成を示す概略平面図。 第4実施形態における加圧部の構成を示す概略平面図。 第5実施形態の梱包部材の構成を示す概略平面図。 固定状態にあるときの液体収容体内部の状態を示す概略断面図。
1.第1実施形態:
[イントロダクション]
図1,図2は、第1実施形態における梱包部材10Aの構成を示す概略斜視図である。梱包部材10Aは、保持部材11Aと、固定部12と、を備える。図1には、外箱によって構成されている固定部12から、液体収容体20を保持している保持部材11Aが取り出されている状態が図示されている。図2には、梱包部材10Aの保持部材11Aを開いた状態が図示されている。
梱包部材10Aは、液体収容体20を梱包する。液体収容体20は、液体噴射装置(図示は省略)に供給するための液体を収容する。第1実施形態では、液体噴射装置は、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェットプリンターである。液体収容体20は、例えば、工場出荷時や市場での流通時などにおいて、予め規定された量の液体が封入された状態で梱包部材10Aによって、梱包されて保護される。以下では、梱包部材10Aの梱包対象である液体収容体20の構成を説明した上で、梱包部材10Aの構成および梱包部材10Aによる液体収容体20の梱包について説明する。
[液体収容体の構成]
図3は、液体収容体20を示す概略斜視図である。図3には、互いに直交する3つの方向であるT方向、D方向、及び、W方向を示す矢印が示されている。液体収容体20と、T方向、D方向、及び、W方向の対応については順次、説明する。以下の説明では、D方向、T方向、W方向に沿った方向のうち、D方向、T方向、W方向の矢印が示す正の方向をそれぞれ、+D方向、+T方向、+W方向とも呼ぶ。また、D方向、T方向、W方向の逆の方向(負の方向)をそれぞれ-D方向、-T方向、-W方向とも呼ぶ。T方向、D方向、及び、W方向を示す矢印は、既に参照した図1および図2を含め、後に参照する各図においても、図3と対応するように、適宜、図示されている。なお、図3以外の各図では、-T方向、-D方向、-W方向を示す矢印の図示は省略する。
液体収容体20は、沈降成分を有する液体を収容しており、液体噴射装置に装着された状態で、液体噴射装置に液体を供給する。「沈降成分」とは、液体が長時間(例えば数時間以上)静置されたときに、重力によって液体の下方に沈降する成分を意味する。第1実施形態では、沈降成分は、溶媒中に分散された顔料である。なお、他の実施形態では、液体収容体20が収容する液体は、沈降成分を含んでいなくてもよい。
液体収容体20は、可撓性を有し、液体を収容する袋30と、液体噴射装置に対する接続構造が設けられているアダプター50と、を備える。袋30の内部空間は、液体を収容する内部空間である液体収容部30cを構成する。袋30は、T方向に液体収容部30cを挟んで配置される第1面31と、第2面32と、を有する。第1面31は、+T方向に向く面であり、+T方向側に位置している。第2面32は、-T方向に向く面であり、-T方向側に位置している。図3では、第2面32は、液体収容体20の裏側に位置して紙面に現れていないため、便宜上、破線の引き出し線により、符号を付してある。
なお、本明細書において、「面」とは、全体として見たときに一定の二次元的な領域を占めている部位として把握できるものを意味する。従って、「面」には、連続している平坦な平面によって構成された面だけではなく、その表面に、溝や凹部、スリット、突起、凸部が形成されたものや、全体あるいは一部が湾曲しているもの、全体あるいは一部に屈曲している部位を有するものも含まれる。
第1実施形態では、袋30は、平たい形状を有しており、T方向における寸法が最も小さい。また、袋30の第1面31と第2面32とはともに、袋30において最も面積が広い面を構成している。袋30は、T方向に見たときに略長方形形状を有している。第1実施形態では、袋30の短手方向がD方向であり、長手方向がW方向である。T方向は、液体収容体20の厚み方向であり、D方向は、液体収容体20の奥行き方向(長さ方向)であり、W方向は、液体収容体20の幅方向であると解釈できる。なお、以下では、液体収容体20を、第2面32側を下面として水平面に配置した図示されている安定した配置姿勢を「基準配置姿勢」と呼ぶ。
袋30は、ピロータイプとして構成されていてもよいし、ガゼットタイプとして構成されていてもよい。第1実施形態では、袋30は、長方形状のフィルムf1,f2をT方向に2枚重ねて、その周縁部を互いに接合することによって、液体収容部30cの周りにマチ部GRが形成されたピロータイプの袋である。なお、第1フィルムf1の外側の表面が、上述の第1面31を構成しており、第2フィルムf2の外側の表面が、上述の第2面32を構成している。
フィルムf1,f2は、可撓性とガスバリア性を有する素材によって構成されることが望ましい。フィルムf1,f2の素材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリエチレンなどが挙げられる。また、これらの素材で構成されたフィルムを複数積層した積層構造を用いてフィルムf1,f2が形成されてもよい。このような積層構造では、例えば、外層を耐衝撃性に優れたPET又はナイロンによって形成し、内層を耐インク性に優れたポリエチレンによって形成してもよい。さらに、アルミニウムなどを蒸着した層を有するフィルムを積層構造の1つの構成部材としてもよい。
以下では、D方向において、袋30の-D方向側の端を「一端30a」と呼び、+D方向側の端を「他端30b」と呼ぶ。D方向のうち、一端30a側から他端30b側に向かう方向が+D方向であり、+D方向とは逆の方向が-D方向である。袋30の一端30aには、アダプター50が取り付けられている。第1実施形態では、アダプター50は、W方向における中央に取り付けられている。
第1実施形態では、アダプター50は、略直方体形状を有している。アダプター50は、W方向を長手方向とし、T方向、D方向、W方向の各方向に向く面を有するように袋30に取り付けられている。以下、基準配置姿勢において上方を向くアダプター50の面を「上面」とも呼び、下方を向く面を「下面」とも呼ぶ。また、アダプター50の-D方向を向く面を「前面」とも呼び、+D方向を向く面を「背面」とも呼ぶ。袋30の一端30aは、アダプター50の背面においてW方向の全域に渡って延びているスリット50sに挿入されて保持されている。
アダプター50は、液体収容部30cの液体を、袋30の外へと導出する液体導出口52を有している。図3では、液体導出口52は、アダプター50の前面に設けられた開口61oの奥まった位置に位置しているため、その位置を破線で図示してある。液体導出口52は、液体導出口52の中心を通り、D方向に沿った中心軸CX(一点鎖線で図示)を有する。液体導出口52は、液体噴射装置に接続され、液体噴射装置に液体を供給する供給口として機能する。液体収容体20が液体噴射装置に装着されたときには、液体噴射装置が備える液体収容体20の液体を吸引するための軸状の液体導入管(図示は省略)が、開口61oを介して、液体導出口52に対して+D方向に挿入されて接続される。以下では、+D方向を、液体収容体20の「装着方向」とも呼ぶ。
ここで、+T方向を上方とし、-T方向を下方として、+D方向に見たときに、W方向に沿った方向のうちの右方向を示す一方の方向を+W方向とし、左方向を示す他方の方向を-W方向とする。アダプター50は、W方向において液体導出口52を挟む両側にそれぞれ、第1接続構造51Fと、第2接続構造51Sと、を有する。第1接続構造51Fは、液体導出口52に対して-W方向側に位置し、第2接続構造51Sは、液体導出口52に対して+W方向側に位置する。
第1接続構造51Fは、接続端子53を備える。接続端子53は、例えば回路基板の表面に設けられる。回路基板は、液体収容体20に関する各種の情報(例えば、液体収容体20が収容している液体の種類や収容量等)を記憶する記憶部を含む。接続端子53は、液体噴射装置が備える端子部に電気的に接続され、液体噴射装置において液体の供給を管理する制御部と前述の情報を通信する。
接続端子53は、基準配置姿勢において、液体導出口52よりも上方の位置に設けられていることが好ましい。これによって、基準配置姿勢において、液体導出口52からの液体が垂れ落ちてくることが抑制される。
接続端子53は、基準配置姿勢において、上方及び装着方向に開口する凹部53a内に、斜め上を向くように配置されていることが好ましい。接続端子53が凹部53a内の奥まった位置に配置されていることによって、接続端子53が保護され、その汚損や破損が抑制される。また、接続端子53が斜め上を向くように配置されていることによって、液体噴射装置の端子部を接触させやすい。
第1接続構造51Fは、係合溝54を備える。係合溝54は、アダプター50の下面において+D方向に延びるように設けられている。係合溝54の-D方向側の端部は、アダプター50の前面において開口している。係合溝54は、基準配置姿勢において、接続端子53の下方に設けられている。液体収容体20が液体噴射装置に装着されるときには、液体収容体20の移動を規制するために、液体噴射装置に設けられたアーム(図示は省略)が、係合溝54に挿入されて係合する。
第2接続構造51Sは、基準配置姿勢において、液体導出口52よりも鉛直上方に配置された誤挿入防止用の識別部55を備える。識別部55は、W方向に配列された凹凸パターンを有する。識別部55は、液体収容体20が液体噴射装置に装着されたときに、液体噴射装置に予め設けられている凹凸パターンを構成するブロックに嵌まり合う。これによって、種類が異なる液体収容体20が液体噴射装置に装着されることが抑制される。
アダプター50には、アダプター50とは別部材で構成された取っ手部62が取り付けられている。取っ手部62は、ユーザーに把持される把持部62aと、把持部62aから延びている先の基端部に設けられている軸部62bと、を有する。取っ手部62は、アダプター50の上面から-T方向に窪んだ凹部内において、W方向に開口している軸受部63に、軸部62bが挿入されることによって、アダプター50に対して、把持部62aがD方向に回動するように回動可能に取り付けられる。取っ手部62の回動軸は、軸部62bおよび軸受部63によって構成される。
取っ手部62は、把持部62aが回動することによって、第1姿勢と第2姿勢とをとる。第1姿勢は、把持部62aが袋30の第1面31上に位置し、取っ手部62の回動軸と同じ高さ、もしくは、それよりも低い位置に位置する姿勢である。第2姿勢は、把持部62aが袋30の第1面31から離れ、取っ手部62の回動軸よりも高い位置に位置する姿勢である。図3では、取っ手部62が第1姿勢にあるときの状態が図示されている。液体収容体20を持ち運ぶときは、ユーザーは、取っ手部62を第2姿勢にして、把持部62aに手を掛けることができる。
図4は、液体導出口52の中心軸CXを通る4-4切断(図3に図示)における液体収容体20の概略断面図である。図4には、液体収容部30cに、液体収容体20の工場出荷時における規定量の液体LQが封入されている状態が例示されている。「工場出荷時における規定量」とは、未使用の液体収容体20に収容されている液体LQの量である。第1実施形態では、工場出荷時の液体収容体20には、液体収容部30c内においてフィルムf1,f2同士が接触する部位が生じないように、液体収容部30cの全体に液体LQが行き渡った状態で、液体LQが収容される。工場出荷時における液体収容体20が未使用の状態のときには、液体収容部30cは、気体が入り込まず、液体LQによって満たされた状態であることが望ましい。
液体収容体20は、液体導出部材65を備える。液体導出部材65は、液体導出口52を有する。液体導出部材65は、液体収容部30c内においてD方向に沿って配置されている。液体導出部材65は、液体収容部30cの液体LQを液体導出口52へと導く。液体導出部材65は、先端部材66と、液体導出管80と、連結部材85と、スペーサー部材90と、を有する。
先端部材66は、液体導出部材65の-D方向側の端部を構成しており、-D方向側の先端部に液体導出口52を有している。先端部材66は、袋30の一端30aから液体導出口52を含む先端部が露出する状態で、袋30の一端30aに取り付けられる。液体収容部30c内に配置される先端部材66の+D方向側の端部には、液体導出管80が接続されている。先端部材66の内部には、液体導出口52と液体導出管80とを連通させる流路が形成されている(図示は省略)。
液体導出管80は、液体収容部30c内において、先端部材66へと液体LQを導く流通管路を構成する。図4では、便宜上、液体導出管80は破線で図示されている。液体導出管80は、液体収容部30c内において、先端部材66から、袋30の他端30bに向かって延びている。第1実施形態では、液体導出管80は、装着姿勢において水平方向に延びるように液体収容部30c内に配置される。
液体導出管80は、例えば、エラストマーによって形成された弾性を有するチューブによって構成される。第1実施形態では、液体導出管80は、第1導管部81と、第2導管部82と、を含み、2本のチューブによって構成されている(詳細は後述)。他の実施形態では、液体収容体20は、液体導出管80を3本以上備えてもよいし、1本のみ備えていてもよい。
液体導出管80の先端部80aは、液体収容部30c内において先端部材66に接続されている。先端部80aは、第1導管部81の第1先端部81aと、第2導管部82の第2先端部82aと、を含む。液体導出管80は、先端部材66から、液体収容部30cの内部に配置されているスペーサー部材90に向かって延びている。
第1実施形態では、液体導出管80の基端部80bは、スペーサー部材90に接続されている。基端部80bは、第1導管部81の第1基端部81bと、第2導管部82の第2基端部82bと、を含む。液体導出管80には、スペーサー部材90をD方向に貫通している貫通孔として設けられた第1導入口92および第2導入口93を通じて、液体収容部30c内の液体LQが導入される。なお、他の実施形態においては、液体導出管80の基端部80bは、スペーサー部材90に接続されていなくてもよい。この場合には、スペーサー部材90の第1導入口92および第2導入口93は省略されてもよい。
スペーサー部材90は、袋30内の液体収容部30cに一定の容積の領域を区画するための構造物である。スペーサー部材90は、液体導出部材65においてT方向における寸法が最も大きく、液体収容部30cの液体LQが消費されて液体収容部30cが収縮するときの液体収容部30cのT方向における潰れを抑制する。スペーサー部材90は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂によって形成されている。
スペーサー部材90は、液体導出管80よりも+D方向側に位置する部分を有している。第1実施形態では、スペーサー部材90は、液体収容部30cにおいて、液体導出口52の中心軸CXを通るTD面と交わる位置に配置されている。TD面とは、T方向とD方向とを含む仮想平面であり、T方向とD方向とに平行な仮想平面である。第1実施形態では、スペーサー部材90は、液体収容部30cおけるD方向における中心に配置される部位を有している。
上述した規定量の液体LQを収容している液体収容体20が基準配置姿勢にされたときには、スペーサー部材90の最下部と最上部のうち、少なくとも一方は、袋30の内面と接触する。第1実施形態では、図4に示されているように、スペーサー部材90の最下部と最上部の両方が、袋30の内面と接触する。
液体収容体20では、スペーサー部材90が配置されている部位において、スペーサー部材90によって、袋30のT方向への潰れが抑制され、袋30のT方向に対向する内面同士が直接的に接触することが抑制される。そのため、たとえ、袋30に収容されている液体LQが消費され、袋30が収縮したとしても、スペーサー部材90の周りには液体が入り込める空間が形成される。よって、袋30の潰れによって、スペーサー部材90の第1導入口92および第2導入口93を通じた液体導出管80への液体LQの流入が阻害されることが抑制される。
第1実施形態では、スペーサー部材90は、棒状の連結部材85によって先端部材66に固定されている。連結部材85は、基準配置姿勢において、液体導出口52の中心軸CXに沿ってD方向に延びるように配置されている。連結部材85は、-D方向側の端部において、先端部材66に連結され、+D方向側の端部がスペーサー部材90に連結されている。連結部材85を介してスペーサー部材90が先端部材66に固定されていることによって、スペーサー部材90と先端部材66との位置関係が安定化されている。連結部材85は、スペーサー部材90と同様な合成樹脂によって構成されていてもよいし、他の異なる材料によって構成されていてもよい。他の実施形態においては、連結部材85は省略されてもよい。
図5は、袋30への液体導出部材65の取り付け工程を示す概略分解斜視図である。液体導出部材65は、袋30の一端30a側に予め設けられ開口部30dを通じて、液体収容部30cに挿入される。第1実施形態では、開口部30dは、袋30のW方向におけるほぼ中央に設けられている。液体導出部材65は、先端部材66の液体導出口52が開口部30dから突出する予め決められた位置まで挿入される。袋30の開口部30dの内周面が、先端部材66の外周面に溶着されることによって、先端部材66が袋30に固定される。先端部材66に対する開口部30dの溶着によって、液体収容部30cは、先端部材66の内部の流路以外の外部に通じる開口が封止される。
図6は、袋30へのアダプター50の取り付け工程を示す概略分解斜視図である。アダプター50は、T方向に分割可能な蓋部材51aと底部材51bとによって構成されている。蓋部材51aと底部材51bとが、-D方向に突出している先端部材66を含む袋30の一端30aを、+T方向側と-T方向側とから挟み込むことにより、袋30に、アダプター50が固定される。蓋部材51aと底部材51bとの間の隙間が図3で説明したスリット50sを構成する。
[梱包部材の構成]
図1,図2を参照して、梱包部材10Aの構成の概略を説明する。梱包部材10Aは、以下に説明するように、保持部材11Aが液体収容体20を保持している状態を固定部12によって固定することによって、液体収容体20を梱包する。
保持部材11Aは、可撓性を有する袋30がD方向およびW方向に沿った姿勢で支持されるように、液体収容体20のうちの少なくとも袋30を、T方向に挟み込むことによって保持する(図1参照)。保持部材11Aは、第1部位13と、第2部位14と、連結部15と、を有する。
第1部位13は、第1部位13と第2部位14とが袋30を挟んで保持するときに、DW面に沿って、袋30の第1面31に面して配置されるように構成されている。また、第2部位14は、DW面に沿って、袋30の第2面32に面して配置されるように構成されている。ここで、DW面とは、D方向とW方向とを含む仮想平面であり、D方向とW方向とに平行な仮想平面を意味する。
第1部位13と第2部位14とは、平板状の外形を有していることが望ましい。これによって、保持部材11Aの構成が簡素化され、その製造が容易化されるとともに、製造コストが低減される。また、梱包部材10Aによって梱包された後の梱包部材10Aの外形を薄型化することができ、簡素化することもできる。第1実施形態では、第1部位13と第2部位14とは、略長方形形状を有する板状部材によって構成される。
第1実施形態では、第1部位13と第2部位14とはほぼ同じ寸法を有している。また、第1部位13と第2部位14の長手方向における寸法は、液体収容体20の袋30のW方向における寸法より大きく、第1部位13と第2部位14とは、W方向の全域に渡って袋30を覆うように配置される。これによって、保持部材11Aによって、袋30をW方向にわたって広く保護することができる。
第1実施形態では、第1部位13と第2部位14の短手方向における寸法は、袋30のD方向における寸法よりも小さく、第1部位13と第2部位14とは、袋30の一端30a側の一部が露出する状態で、袋30を挟み込むように構成されている。第1部位13と第2部位14とは、液体収容体20のアダプター50より+D方向側において袋30を保持する。これによって、保持部材11Aとアダプター50との干渉が抑制され、第1部位13と第2部位14をDW面に沿った姿勢で配置しやすくなる。
第1部位13と第2部位14とは、第1姿勢にあるときの取っ手部62の把持部62aよりも+D方向側において、袋30を保持するように構成されていることが望ましい。これによって、保持部材11Aと把持部62aとの干渉が抑制され、第1部位13と第2部位14をDW面に対してより平行に近い姿勢で配置しやすくなる。また、液体収容体20が保持部材11Aによって保持されている状態であっても、ユーザーが把持部62aに指を掛けることができる。そのため、ユーザーが梱包部材10Aによる液体収容体20の梱包状態を解くときにおける液体収容体20の取扱いが容易化される。
第1部位13と第2部位14とは、短手方向に並んだ状態で連結部15によって連結されている(図1および図2参照)。連結部15は、第1部位13と第2部位14の長辺同士を連結する。第1部位13と第2部位14とは、連結部15に連結されているそれぞれの長辺を回動軸として、連結部15に対して回動する(図2参照)。保持部材11Aは、第1部位13と第2部位14とが、図2に示されているような開いた状態から、互いに近づく方向に回動して、図1に示されているように、厚み方向に互いに重なり合う状態で閉じて、袋30を挟み込む。
なお、第1部位13において袋30の第1面31と面する内壁面13wと、第2部位14において袋30の第2面32と面する内壁面14wと、にはそれぞれ、後述する固定状態において、袋30の一部を押圧する加圧部17Aが設けられている(図1および図2参照)。加圧部17Aの構成およびその機能については後述する。
第1実施形態では、連結部15は、第1部位13と第2部位14とで袋30が挟まれている状態において、袋30の他端30bに面するように、TW面に沿って配置される(図1および図2参照)。ここで、TW面とは、T方向とW方向とを含む仮想平面であり、T方向とW方向とに平行な仮想平面を意味する。これによって、保持部材11Aによって袋30が保持された状態において、袋30の他端30bが連結部15によって保護される。
第1実施形態では、連結部15は、略長方形形状の板状部位として構成されており、その長手方向における寸法は、第1部位13および第2部位14の長手方向の寸法とほぼ同じに構成されている。これによって、袋30の他端30bがW方向の全域に渡って覆われることになるため、袋30の他端30bが保護される。なお、連結部15の短手方向における寸法は、第1部位13と第2部位14とがDW平面に平行により近い状態で袋30を挟みやすいように、上述した工場出荷時の規定量の液体を収容している袋30におけるT方向の厚みに合わせて決められていることが望ましい。
第1部位13と第2部位14とは、上述した工場出荷時の規定量の液体を収容している袋30がD方向に延びて配置される姿勢を支持することができる程度の剛性を有していることが望ましい。第1実施形態では、保持部材11Aは、例えば、そうした剛性を実現できる程度の厚みを有する厚紙によって作製される。保持部材11Aを構成する厚紙としては、段ボールが好ましい。段ボールであれば、そうした剛性を確保しやすく、また、軽量化も可能であり、製造コストの増大を抑制することができる。
第1実施形態では、保持部材11Aは、第1部位13、第2部位14、連結部15がそれぞれ形成されるように、長方形形状に切り出された厚紙を2つ折りまたは3つ折りにすることによって作製される。これによって、梱包部材10Aの製造コストの増大をより一層、抑制することができる。なお、他の実施形態においては、保持部材11Aは、厚紙以外の材料によって作製されてもよい。保持部材11Aは、例えば、発泡スチロールを含む種々の樹脂部材によって作製されてもよい。
図1を参照する。固定部12は、袋30をT方向に挟んだ状態の第1部位13と第2部位14とを固定する。以下、固定部12によって第1部位13と第2部位14との間に袋30が固定されている状態を「固定状態」とも呼ぶ。なお、固定状態では、第1部位13は、DW面に沿った姿勢で、袋30の第1面31に面するように配置された状態であり、第2部位14は、DW面に沿った姿勢で、袋30の第2面32に面するように配置された状態である。
第1実施形態では、固定部12は、略直方体形状の外形を有する中空の箱体によって構成される。保持部材11Aによって袋30が保持されている状態の液体収容体20が、袋30の他端30b側から+D方向に、固定部12の内部空間12sへと挿入されると、液体収容体20および保持部材11Aは、固定部12の壁部12a~12dによって締結される。これにって、液体収容体20と保持部材11Aとは、上述した固定状態にされ、液体収容体20が梱包部材10Aによって梱包された状態となる。
固定部12の詳細な構成を説明する。固定部12は、固定状態にあるときに、保持部材11Aの第1部位13と面する第1壁部12aと、第1部位13と面する第2壁部12bと、を有する。第1壁部12aと第2壁部12bとはそれぞれ、保持部材11Aに保持されている液体収容体20のDW面に沿った面全体を覆うことができる寸法を有していることが望ましい。これによって、液体収容体20のDW面に沿った面全体を保護することができる。
固定部12は、第1壁部12aと第2壁部12bとに交差する一対の側壁部である第3壁部12cと第4壁部12dとを有する。第3壁部12cは、固定状態において第1壁部12aと第2壁部12bの-W方向側に位置し、D方向を長手方向として、DT面に沿って配置される。第4壁部12dは、固定状態において第1壁部12aと第2壁部12bの+W方向側に位置し、D方向を長手方向として、DT面に沿って配置される。ここで、DT面とは、D方向およびT方向を含む仮想平面であり、D方向およびT方向のそれぞれに沿った仮想平面である。第3壁部12cと第4壁部12dとによって、梱包状態にある液体収容体20の+W方向側の端部と、-W方向側の端部と、が保護される。
固定部12では、第1壁部12aと第2壁部12bの間の距離は、第3壁部12cおよび第4壁部12dの短手方向における寸法によって規定される。第3壁部12cおよび第4壁部12dの短手方向における寸法は、固定状態において、保持部材11Aの第1部位13と第2部位14とを介して袋30が、第1壁部12aと第2壁部12bとからT方向に押圧される寸法に決められていることが望ましい。第3壁部12cおよび第4壁部12dの短手方向における寸法は、例えば、固定状態にあるときの保持部材11AのT方向における端部同士の間の距離と同じであるとしてもよい。あるいは、第3壁部12cおよび第4壁部12dの短手方向における寸法は、固定状態にあるときの保持部材11AのT方向における端部同士の間の距離より小さいとしてもよい。
固定部12は、第1壁部12aと第2壁部12bと第3壁部12cと第4壁部12dに交差し、梱包状態において液体収容体20の他端30bの+D方向側に位置する壁部である第5壁部12eを有することが望ましい。第5壁部12eによって、内部空間12sに収容されている液体収容体20が固定部12から+D方向側に脱落してしまうことが抑制される。
固定部12は、第1壁部12aと第2壁部12bと第3壁部12cと第4壁部12dで囲まれた液体収容体20を挿入するための開口部12oを有している。固定部12は、液体収容体20が内部空間12sに収容されている状態で、開口部12oを閉塞できるように構成された蓋部12fを有していることが望ましい。本実施形態では、蓋部12fは、開口部12oから延び出ている舌片状の部位として構成されている。蓋部12fによって開口部12oが閉塞されることによって、固定部12内に異物が進入して、内部空間12sに収容されている液体収容体20が損傷してしまうことが抑制される。また、内部空間12sに収容されている液体収容体20が固定部12から-D方向側に脱落してしまうことが抑制される。
第1実施形態では、固定部12は、厚紙によって構成される。固定部12は、段ボールによって構成されてもよい。これによって、固定部12の剛性を高めつつ、軽量化することが可能であり、固定部12の製造コストを低減することも可能である。固定部12は、厚紙に限らず、種々の材料で構成されてもよい。固定部12は、樹脂部材や金属部材、木材などによって構成されてもよい。
なお、保持部材11Aによって保持された状態の液体収容体20は、上述したように、保持部材11Aの連結部15から先に、固定部12の内部空間12sに+D方向に挿入されることが望ましい。固定部12によって固定状態にされる前には、第1部位13と第2部位14とで袋30を挟んだ状態における第1部位13と第2部位14とのT方向における距離は、+D方向側に位置する連結部15に近い位置ほど小さい状態である。そのため、前述したような挿入方向であれば、固定部12の内部空間12sへの液体収容体20の挿入が容易である。また、固定部12から液体収容体20を取り出すときにユーザーが取っ手部62にアクセスしやすくなる。
図7を参照図として加えて、保持部材11Aに設けられている加圧部17Aの構成を説明する。図7は、固定状態から展開したときの保持部材11Aと液体収容体20とをT方向に見たときの概略平面図である。図7では、加圧部17Aの形成領域にハッチングを付してある。図7では、便宜上、アダプター50の図示は省略されている。また、液体導出部材65の配置位置がわかるように、液体導出部材65が袋30を透過して見えるように図示してある。
第1実施形態の加圧部17Aは、第1部位13の内壁面13wおよび第2部位14の内壁面14wのそれぞれにおいて固定状態にあるときに他の部位よりも袋30側に突き出ている面13S,14Sによって構成されている(図1および図2参照)。以下では、第1部位13の面13Sを「第1突出面13S」とも呼び、第2部位14の面14Sを「第2突出面14S」とも呼ぶ。各突出面13S,14Sは、第1部位13および第2部位14をそれぞれ、内壁面13w,14w側を上向きにして水平面に配置したときに、内壁面13w,内壁面14wにおける他の部位よりも高い位置に位置する面として構成されている。加圧部17Aは、例えば、第1部位13および第2部位14の内壁面13w,14w側に積層された平板な部材によって構成されてもよい。
袋30を保持部材11Aの第1部位13と第2部位14とで挟んだときには、保持部材11Aの加圧部17Aに面している袋30の一部の領域は、他の保持部材11Aに挟まれている部位よりも大きい押圧力をT方向に受ける(図1参照)。これによって、袋30内の液体は、加圧部17Aから押圧力を受けている領域から、その外側の領域へと押し出される。
加圧部17Aは、固定部12によって第1部位13と第2部位14との間に袋30が固定された固定状態にあるときに、固定状態にされる前よりも液体収容部30c内の圧力が高まるように、袋30の一部の領域を押圧するよう構成されている。そのため、液体収容体20が梱包部材10Aによって梱包されたときには、袋30において加圧部17Aによって加圧されない部位が、固定状態にされる前の状態よりも膨らみ、フィルムf1,f2の張力が高まって、フィルムf1,f2が張った状態となる。
このように、液体収容体20が、液体収容部30cの圧力が高くなって、袋30が張った状態で梱包されていると、液体収容体20の運搬の際に、袋30内において液体が揺動して波立つような動きをすることが抑制される。よって、液体収容部30cにおけるそうした液体の波立ちによって、袋30が変形を繰り返し劣化してしまうことや、袋30のマチ部GRなどにおける溶着部に負荷がかかることが抑制される。また、液体の波立ちによって、袋30内で液体導出部材65が移動し、液体導出部材65自体が損傷・劣化してしまうことが抑制されるほか、液体導出部材65の移動によって、袋30の内面が傷つき、袋30が劣化してしまうことが抑制される。
第1実施形態では、加圧部17Aを構成する各突出面13S,14Sは、第1部位13の内壁面13wおよび第2部位14の内壁面14wにおいて対応する同じ形成領域において設けられている(図7参照)。つまり、各突出面13S,14Sの形成領域は、第1部位13および第2部位14を、内壁面13w,14w同士が向き合うように重ね合わせたときに、互いに重なり合う。これによって、固定状態にあるときに、袋30が、保持部材11AによってDW面に対して歪んだ不安定な姿勢で配置されてしまうことが抑制される。そのため、梱包状態にあるときに液体収容体20が梱包部材10Aから受ける負荷が低減される。
第1実施形態では、各突出面13S,14Sは、各内壁面13w,14wにおいて、それぞれ同じ高さだけ突き出るように構成されている。これによって、袋30のT方向における中心位置が、保持部材11Aの第1部位13と第2部位14とに挟まれている中心位置からずれて配置されることが抑制される。よって、固定状態における保持部材11A内での袋30の配置姿勢が、さらに安定化し、梱包により液体収容体20が受ける負荷が低減される。
第1実施形態では、加圧部17Aは、固定状態にあるときに、液体収容部30cのD方向における中心より+D方向側に位置する領域において袋30を押圧するように構成されている。このように、加圧部17Aは、液体導出口52から離れた領域を押圧するように構成されているため、加圧部17Aによる押圧の負荷が液体導出口52に直接的に及ぶことが抑制されている。そのため、梱包状態において液体導出口52が変形するなどの劣化が生じることが抑制される。
また、固定状態における加圧部17Aによる加圧によって、液体は、液体収容部30cの-D方向側の領域に押し出されるため、液体導出口52から遠い袋30の奥まった+D方向側の領域に液体が偏って存在することが抑制される。そのため、液体収容体20を梱包部材10Aから取り出したときに、液体収容体20において、液体がそうした偏った領域に存在している状態になっていることが抑制される。
第1実施形態では、液体収容部30cのD方向におけるほぼ中心の位置にスペーサー部材90が配置されている(図7参照)。加圧部17Aは、固定状態にあるときに、液体導出部材65よりも+D方向側に位置する領域において袋30を押圧するように形成されているとも言える。
この構成によれば、固定状態での加圧部17Aによる袋30の押圧によって液体導出部材65が負荷を受けることが抑制される。また、加圧部17Aによる押圧によって、液体収容部30c内の液体が液体導出部材65の方に押し出された状態となり、液体導出部材65の周囲において袋30が膨らんだ状態にされる。よって、梱包部材10Aによって梱包された液体収容体20が外部から衝撃を受けたときに、液体導出部材65に伝われる衝撃が緩和される。よって、液体導出部材65の劣化が抑制される。
第1実施形態では、加圧部17Aは、固定状態にあるときに、液体収容部30cのD方向における中心より+D方向側の領域において、W方向の全域にわたって袋30を押圧するように構成されている(図7参照)。この構成によれば、固定状態において、袋30がW方向の全域にわたって押圧されるため、保持部材11Aに対して袋30が押し付けられて、保持部材11Aに対する袋30の移動が抑制される。そのため、梱包部材10Aによって梱包されている間の液体収容体20の姿勢変化が抑制され、運搬時など、液体収容体20に対して長期に振動が付与されるような場合であっても、液体収容体20の劣化が抑制される。
第1実施形態では、加圧部17Aは、固定状態にあるときに、W方向において液体導出部材65のスペーサー部材90の両側に位置する領域のそれぞれにおいて袋30を押圧するように構成されている(図7参照)。これによって、加圧部17Aによって液体導出部材65が押圧されることが抑制され、液体導出部材65の劣化が抑制される。また、梱包部材10Aの保持部材11Aに対する液体収容体20の固定性を高めることができる。また、固定状態にあるときに、液体収容部30cにおいてスペーサー部材90のW方向における移動が許容される空間が低減される。そのため、梱包状態にあるときのスペーサー部材90の位置ずれが抑制され、スペーサー部材90の移動による液体導出部材65や袋30の劣化が抑制される。
第1実施形態では、加圧部17Aを構成する各突出面13S,14Sは、各内壁面13w,14wにおいて一定の領域を占める平坦な面として構成されている(図7参照)。これによって、各突出面13S,14Sを、凹凸を有する部位として構成した場合や、加圧部17Aを分散して配列された凸部によって構成した場合よりも、加圧部17Aによる押圧によって袋30に局所的に応力が分布してしまう状態が抑制される。よって、梱包部材10Aから受ける液体収容体20の負荷を低減させることができる。
図8は、梱包体100Aにおいて固定状態にあるときの液体収容体20内部の状態を示す概略断面図である。図8には、図7に示す8-8切断に相当する位置における梱包部材10Aおよび液体収容体20の概略断面が図示されている。液体収容体20が梱包部材10Aによって梱包されることによって、梱包体100Aが構成される。梱包体100Aの内部は、固定部12の第1部位13と第2部位14との間に液体収容体20の袋30が固定されている固定状態にある。
第1実施形態では、加圧部17Aは、固定状態にあるときに、スペーサー部材90が配置されている位置において、液体LQの圧力によって液体収容部30cのT方向の高さがスペーサー部材90のT方向における寸法よりも大きくなるように、袋30を押圧する。そのため、液体収容体20が梱包部材10Aによって梱包された状態では、スペーサー部材90が袋30を構成するフィルムf1,f2に接触することが抑制され、その接触によるスペーサー部材90および袋30の損傷・劣化が抑制される。
特に、第1実施形態では、スペーサー部材90が液体導出管80や連結部材85によって支持されており、スペーサー部材90は、固定状態にあるときに、袋30の内面から離間して液体収容部30c内において浮いた状態になるように構成されている。そのため、液体収容体20が梱包部材10Aによって梱包された状態において、スペーサー部材90と袋30を構成するフィルムf1,f2との接触がより一層、抑制され、スペーサー部材90および袋30の損傷・劣化が、さらに抑制される。
なお、他の実施形態においては、スペーサー部材90は、固定状態にあるときに液体LQ中で袋30の内面から離れて浮いた状態になるように構成されていなくてもよく、袋30内において沈んだ状態で配置されるように構成されていてもよい。また、スペーサー部材90は、液体LQ中で自身に生じる浮力によって浮いた状態になるように構成されていてもよい。
[第1実施形態のまとめ]
以上のように、第1実施形態の梱包部材10Aによれば、保持部材11Aの加圧部17Aによって、袋30内の圧力が高められた状態で、液体収容体20が梱包されるため、袋30内での液体の波立ちが抑制される。そのため、梱包されている液体収容体20において、液体の波立ちに起因する袋30の劣化や、袋30内に収納されている液体導出部材65の劣化が抑制される。また、第1実施形態の梱包体100Aであれば、例えば、輸送や運搬時等に負荷を受けても、上記のように、内容物である液体収容体20の損傷・劣化が抑制されるため、そうした負荷に対する高い耐久性が実現される。
また、第1実施形態の梱包部材10Aでは、保持部材11Aの第1部位13および第2部位14は平板状な部材によって構成されており、液体収容体20の外形を象るようには成形されてはいない。第1実施形態の梱包部材10Aによれば、そうした簡素な構成であっても、上記のように、液体収容体20を保護することができる。そのため、液体収容体20の梱包にかかるコストを低減することができ、効率的である。その他に、第1実施形態の梱包部材10Aおよび梱包体100Aによれば、第1実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
2.第2実施形態:
図9は、第2実施形態における梱包部材10Bが備える保持部材11Bに設けられた加圧部17Bの構成を示す概略平面図である。図9には、固定状態から展開した状態の第2実施形態の保持部材11Bと液体収容体20とを図示してある。図9では、加圧部17Bの形成領域にハッチングを付してある。なお、図9では、便宜上、アダプター50の図示は省略されている。また、液体導出部材65の配置位置がわかるように、液体導出部材65が袋30を透過して見えるように図示してある。
第2実施形態の梱包部材10Bは、第1実施形態の保持部材11Aの代わりに第2実施形態の保持部材11Bを備えている点以外は、第1実施形態の梱包部材10Aの構成とほぼ同じであり、第1実施形態で説明したのと同じ液体収容体20の梱包に用いられる。第2実施形態の保持部材11Bの構成は、加圧部17Bが形成されている領域が異なる点以外は、第1実施形態の保持部材11Aの構成とほぼ同じである。
第2実施形態の加圧部17Bの形成領域は、固定状態にあるときに、W方向において液体導出部材65のスペーサー部材90の両側に位置する領域を押圧するように構成されていない点が、第1実施形態の加圧部17Aの形成領域とは異なっている。第2実施形態の加圧部17Bは、固定状態にあるときに、液体収容部30cのD方向における中心より+D方向側に位置する領域において、W方向の全域にわたって、袋30を押圧するように構成されている。また、液体導出部材65より+D方向側に位置する領域において、W方向の全域にわたって、袋30を押圧するように構成されている。
このような構成であっても、第1実施形態で説明したのと同様に、加圧部17Bによる押圧の負荷が液体導出口52や液体導出部材65に直接的に及ぶことが抑制される。よって、梱包状態において液体導出口52や液体導出部材65に劣化が生じることが抑制される。その他に、第2実施形態の梱包部材10Bや、第2実施形態の梱包部材10Bによって液体収容体20が梱包されている梱包体によれば、上記の第1実施形態中で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
3.第3実施形態:
図10は、第3実施形態における梱包部材10Cが備える保持部材11Cに設けられた加圧部17Cの構成を示す概略平面図である。図10には、固定状態から展開したときの第3実施形態の保持部材11Cと液体収容体20とを図示してある。図10では、加圧部17Cの形成領域にハッチングを付してある。なお、図10では、便宜上、アダプター50の図示は省略されている。また、液体導出部材65の配置位置がわかるように、液体導出部材65が袋30を透過して見えるように図示してある。
第3実施形態の梱包部材10Cは、第1実施形態の保持部材11Aの代わりに、第3実施形態の保持部材11Cを備えている点以外は、第1実施形態の梱包部材10Aの構成とほぼ同じであり、第1実施形態で説明したのと同じ液体収容体20の梱包に用いられる。第3実施形態の保持部材11Cの構成は、加圧部17Cが形成されている領域が異なる点以外は、第1実施形態の保持部材11Aの構成とほぼ同じである。
第3実施形態の加圧部17Cは、固定状態にあるときに、液体収容部30cのD方向における中心より+D方向側に位置する領域において、袋30を押圧するように構成されている。ただし、第1実施形態とは異なり、加圧部17Cは、W方向の全域にわたって袋30を押圧する部位は有していない。加圧部17Cは、固定状態にあるときに、液体収容部30cのW方向における中心より+W方向側の領域と、-W方向側の領域と、において、D方向の全域にわたって袋30を押圧するように構成されている。
第3実施形態の保持部材11Bによれば、固定状態において、袋30がD方向の全域にわたって、+W方向側と-W方向側の両側において押圧される。そのため、液体収容体20のW方向における配置角度がより固定され、梱包状態にある液体収容体20の姿勢がより安定化されている。その他に、第3実施形態の梱包部材10Cや、第3実施形態の梱包部材10Cによって液体収容体20が梱包されている梱包体によれば、上記の第1実施形態中で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
4.第4実施形態:
図11は、第4実施形態における梱包部材10Dが備える保持部材11Dに設けられた加圧部17Dの構成を示す概略平面図である。図11には、固定状態から展開したときの第4実施形態の保持部材11Cと液体収容体20とを図示してある。図11では、加圧部17Dの形成領域にハッチングを付してある。なお、図11では、便宜上、アダプター50の図示は省略されている。また、液体導出部材65の配置位置がわかるように、液体導出部材65が袋30を透過して見えるように図示してある。
第4実施形態の梱包部材10Dは、第1実施形態の保持部材11Aの代わりに、第4実施形態の保持部材11Dを備えている点以外は、第1実施形態の梱包部材10Aの構成とほぼ同じであり、第1実施形態で説明したのと同じ液体収容体20の梱包に用いられる。第4実施形態の保持部材11Dの構成は、加圧部17Dが形成されている領域が異なる点以外は、第1実施形態の保持部材11Aの構成とほぼ同じである。
第4実施形態の加圧部17Dは、固定状態にあるときに、液体収容部30cのW方向における中心より+W方向側の領域と、-W方向側の領域と、において、D方向の全域にわたって袋30を押圧するように構成されている。その他の点は、第1実施形態の加圧部17Aの構成とほぼ同じである。
第4実施形態の保持部材11Dによれば、固定状態において、液体収容体20の配置姿勢をより固定させることができる。そのため、梱包状態にある液体収容体20の姿勢が、第1実施形態の構成よりも安定化される。その他に、第4実施形態の梱包部材10Dや第4実施形態の梱包部材10Dによって液体収容体20が梱包されている梱包体によれば、上記の第1実施形態中で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
5.第5実施形態:
図12および図13を参照して、第5実施形態における梱包部材10Eが備える保持部材11Eの構成を説明する。図12は、第4実施形態における梱包部材10Eが備える保持部材11Eに設けられた押圧部18の構成を示す概略平面図である。図12には、固定状態から展開した状態の第5実施形態の保持部材11Eと液体収容体20とを図示してある。なお、図12では、便宜上、アダプター50の図示は省略されている。また、液体導出部材65の配置位置がわかるように、液体導出部材65が袋30を透過して見えるように図示してある。図13は、第5実施形態の梱包体100Eにおいて固定状態にあるときの梱包部材10Eおよび液体収容体20内部の状態を示す概略断面図である。図13には、図12に示す13-13切断に相当する位置における梱包部材10Eおよび液体収容体20の概略断面が図示されている。
第5実施形態の梱包部材10Eは、第1実施形態の保持部材11Aの代わりに、第5実施形態の保持部材11Eを備えている点以外は、第1実施形態の梱包部材10Aの構成とほぼ同じであり、第1実施形態で説明したのと同じ液体収容体20の梱包に用いられる。第5実施形態の保持部材11Eの構成は、第1実施形態で説明した加圧部17Aの代わりに、押圧部18が形成されている点以外は、第1実施形態の保持部材11Aの構成とほぼ同じである。第5実施形態の梱包部材10Eによって液体収容体20が梱包されることによって、第5実施形態の梱包体100Eが構成される。梱包体100Eの内部は、保持部材11Eの第1部位13と第2部位14との間に液体収容体20の袋30が固定されている固定状態にある。
第5実施形態の保持部材11Eでは、第1部位13と第2部位14のそれぞれの内壁面13w,14wに押圧部18が設けられている(図12参照)。押圧部18は、固定状態にあるときに、液体収容部30cにおける液体導出部材65の移動が抑制されるように、袋30を構成するフィルムf1,f2を介して、液体導出部材65の少なくとも一部を押圧して支持する(図13参照)。第5実施形態では、押圧部18は、スペーサー部材90の移動が抑制されるように、スペーサー部材90を押圧するように構成されている。
押圧部18は、第1部位13と第2部位14の各内壁面13w,14w上において、固定状態にある袋30に向かって突出するように設けられた凸部として形成されている。押圧部18は、固定状態にあるときにスペーサー部材90が配置される部位に設けられている。
押圧部18は、固定状態において、スペーサー部材90の+W方向側からスペーサー部材90を-W方向側に押圧する第1押圧部18aと、スペーサー部材90の-W方向側からスペーサー部材90を+W方向側に押圧する第2押圧部18bと、を有する。これによって、スペーサー部材90のW方向への位置ずれを、より効果的に抑制することができる。
押圧部18は、D方向に見たときのスペーサー部材90の外周輪郭形状の少なくとも一部に沿った形状の凹部18rを有するように構成されていることが望ましい。これによって、スペーサー部材90の位置の変動がさらに抑制される。また、スペーサー部材90の保護性が高められる。
第5実施形態の梱包部材10Eによれば、液体収容体20と保持部材11Eとが固定部12によって固定された固定状態にあるときに、押圧部18の押圧によって、液体収容部30c内でのスペーサー部材90の位置ずれが抑制される。よって、梱包状態にある液体収容体20における袋30内で液体の波立ちが生じたとしても、袋30内において液体導出部材65が移動してしまうことが抑制される。そのため、液体導出部材65が袋30内において位置ずれを起こして損傷・劣化してしまうことが抑制される。
第5実施形態の梱包部材10Eおよび第5実施形態の梱包体100Eでは、保持部材11Aの第1部位13および第2部位14が平板状な部材によって構成されており、液体収容体20の外形を象るようには成形されてはいない。第5実施形態の梱包部材10Eによれば、そうした簡素な構成であっても、上記のように、液体収容体20を保護することができる。そのため、液体収容体20の梱包にかかるコストを低減することができ、効率的である。その他に、第5実施形態の梱包部材10Eや、第5実施形態の梱包体100Eによれば、第1実施形態の梱包部材10Aや梱包体100Aと共通する構成を有していることによって、第1実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
6.他の実施形態:
上記の各実施形態で説明した種々の構成は、例えば、以下のように変形することが可能である。以下に説明する実施形態はいずれも、上記の各実施形態および上記の各実施形態中において他の実施形態として説明した構成と同じく、発明を実施するための形態の一例として位置づけられる。
6-1.他の実施形態1:
液体収容体20が有する袋30は、ガゼットタイプの構成を有していてもよい。袋30は、第1面31と第2面32に加えて、第1面31と第2面32と交差する面を有していてもよい。袋30の第1面31と第2面32とは、W方向を長手方向とする略長方形形状を有していなくてもよい。第1面31と第2面32とは、例えば、W方向を短手方向とする略長方形形状を有していてもよいし、略円形形状を有していてもよい。
6-2.他の実施形態2:
上記の各実施形態において、アダプター50や取っ手部62は省略されてもよい。また、上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態において、液体導出部材65は省略されてもよい。この場合には、袋30の一端30aに、液体導出口52を構成する開口が設けられているのみの構成が採用されてもよい。
6-3.他の実施形態3:
上記の各実施形態において、保持部材11A~11Eの第1部位13および第2部位14は、平板状の外形を有していなくてもよい。第1部位13および第2部位14は、例えば、液体収容体20の外形を象って形成され、液体収容体20が嵌まる凹部を有するように成形されていてもよい。第1部位13および第2部位14は、厚み方向に見たときに、略長方形形状を有していなくてもよく、例えば、円形形状を有していてもよい。第1部位13および第2部位14は、袋30の全体を覆うように構成されていてもよいし、液体収容体20の全体を覆うように構成されていてもよい。
6-4.他の実施形態4:
上記の各実施形態において、連結部15は、第1部位13や第2部位14とは異なる材料で構成されてもよい。連結部15は、例えば、第1部位13と第2部位14とに架設されるように張り渡されるテープによって構成されてもよい。連結部15は、省略されてもよい。
6-5.他の実施形態5:
上記の各実施形態において、固定部12は、外箱によって構成されていなくてもよい。固定部12は、例えば、袋30を挟んでいる第1部位13と第2部位14の周囲に巻かれて締結することによって、それらを固定する帯状または紐状の締結部材によって構成されてもよい。固定部12は、液体収容体20と保持部材11A~11Eとをくるむフィルム部材によって構成されてもよい。固定部12は、袋30を挟んでいる第1部位13と第2部位14との間に張り渡されるテープによって構成されてもよい。
6-6.他の実施形態6:
上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態において、加圧部17A~17Dは、固定状態にあるときに、液体収容部30cのD方向における中心より+D方向側に位置する領域において袋30を押圧するように構成されていてもよい。
6-7.他の実施形態7:
上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態において、加圧部17A~17Dは、第1部位13と第2部位14の少なくとも一方にのみ設けられていてもよい。加圧部17A~17Dを構成する突出面13S,14Sは、いずれか一方が省略されてもよい。加圧部17A~17Dを構成する突出面13S,14Sは、互いに異なる領域を押圧するように構成されていてもよい。
6-8.他の実施形態8:
上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態において、加圧部17A~17Dは、固定状態にあるときに他の部位よりも袋30側に突き出ている突出面13S,14Sによって構成されていなくてもよい。加圧部17A~17Dは、例えば、第1部位13および第2部位14の袋30に面する面全体が、袋30に向かって湾曲する形状に構成されていることによって、袋30の一部を押圧するように構成されていてもよい。加圧部17A~17Dは、例えば、第1部位13と第2部位14とは別部材によって構成され、第1部位13と第2部位14のうちの少なくとも一方と、袋30と、の間に配置される構造物によって構成されてもよい。
6-9.他の実施形態9:
上記の第5実施形態において、液体導出部材65はスペーサー部材90を有していなくてもよい。この場合には、押圧部18は、液体収容部30c内での液体導出部材65の移動を抑制するように、スペーサー部材90以外の液体導出部材65の他の部位を押圧するように構成されていてよい。
6-10.他の実施形態10:
上記の第5実施形態において、押圧部18は、第1部位13と第2部位14の少なくとも一方にのみ設けられていてもよい。押圧部18は、第1部位13と第2部位14の少なくとも一方において、複数個、設けられていてもよい。また、押圧部18は、第1部位13と第2部位14とで、液体導出部材65の異なる部位を押圧するように構成されていてもよい。押圧部18は、例えば、第1部位13と第2部位14とは別部材によって構成され、第1部位13と第2部位14のうちの少なくとも一方と、袋30と、の間に配置される構造物によって構成されてもよい。
6-11.他の実施形態11:
梱包部材10A~10Eの梱包対象は、液体噴射装置に供給される液体を収容する液体収容体に限定されない。梱包部材10A~10Eは、インク以外の種々の液体を収容する液体収容体を梱包するように構成されていてもよい。「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であればよく、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態や変形例の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10A…梱包部材、10B…梱包部材、10C…梱包部材、10D…梱包部材、10E…梱包部材、11A…保持部材、11B…保持部材、11C…保持部材、11D…保持部材、11E…保持部材、12…固定部、12a…第1壁部、12b…第2壁部、12c…第3壁部、12d…第4壁部、12e…第5壁部、12f…蓋部、12o…開口部、12s…内部空間、13…第1部位、13S…突出面、13w…内壁面、14…第2部位、14S…突出面、14w…内壁面、15…連結部、17A…加圧部、17B…加圧部、17C…加圧部、17D…加圧部、18…押圧部、18a…第1押圧部、18b…第2押圧部、18r…凹部、20…液体収容体、30…袋、30a…一端、30b…他端、30c…液体収容部、30d…開口部、31…第1面、32…第2面、50…アダプター、50s…スリット、51F…第1接続構造、51S…第2接続構造、51a…蓋部材、51b…底部材、52…液体導出口、53…接続端子、54…係合溝、55…識別部、61o…開口、62…取っ手部、62a…把持部、62b…軸部、63…軸受部、65…液体導出部材、66…先端部材、80…液体導出管、80a…先端部、80b…基端部、81…第1導管部、81a…第1先端部、81b…第1基端部、82…第2導管部、82a…第2先端部、82b…第2基端部、85…連結部材、90…スペーサー部材、92…第1導入口、93…第2導入口、CX…中心軸、GR…マチ部、LQ…液体、f1…第1フィルム、f2…第2フィルム、100A…梱包体、100E…梱包体

Claims (9)

  1. 互いに直交する3つの方向をそれぞれT方向、D方向、および、W方向とするとき、液体を収容する液体収容部が内部に設けられ、前記T方向に前記液体収容部を挟んで配置される第1面と第2面とを有し、可撓性を有する袋と、前記袋の一端に設けられ、前記D方向に沿った中心軸を有し、前記液体収容部の前記液体を前記袋の外に導出する液体導出口と、を備える液体収容体を梱包する梱包部材であって、
    平板状に構成され、前記D方向と前記W方向とを含むDW面に沿って、前記第1面に面するように配置される第1部位と、
    平板状に構成され、前記DW面に沿って、前記第2面に面するように配置され、前記T方向において、前記第1部位とともに、前記袋を挟む第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位とを互いに回動可能に連結する連結部と、
    前記袋を前記T方向に挟んだ状態で前記第1部位と前記第2部位とを相互に固定する固定部と、
    を備え、
    前記第1部位と前記第2部位の少なくとも一方は、内壁面および加圧部を有し、
    前記加圧部は、前記第1部位と前記第2部位とが向かい合ったときに前記内壁面よりも相手側に向かって突出する構成を備え、
    前記梱包部材は、前記液体収容体の前記液体導出口を構成する部材を直接、固定せず、
    前記第1部位と前記第2部位とは、前記袋を挟むことにより前記液体収容体を保持する、梱包部材。
  2. 請求項1記載の梱包部材であって、
    前記D方向に沿った方向のうち、前記液体導出口から前記液体収容部に向かう方向を+D方向とし、前記+D方向とは逆の方向を-D方向とするとき、
    前記加圧部は、前記固定部によって前記第1部位と前記第2部位との間に前記袋が固定された固定状態にあるときに、前記液体収容部の前記D方向における中心より前記+D方向側に位置する領域において前記袋を押圧する、梱包部材。
  3. 請求項2記載の梱包部材であって、
    前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記液体収容部の前記D方向における中心より前記+D方向側の領域において、前記W方向の全域にわたって前記袋を押圧するように構成されている、梱包部材。
  4. 請求項2または請求項3のいずれか一項に記載の梱包部材であって、
    前記W方向に沿った方向のうちの一方の方向を+W方向とし、他方の方向を-W方向とするとき、
    前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記液体収容部の前記W方向における中心より前記+W方向側の領域と、前記液体収容部の前記W方向における中心より前記-W方向側の領域と、において、前記D方向の全域にわたって前記袋を押圧するように構成されている、梱包部材。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の梱包部材であって、
    前記液体収容体は、さらに、前記液体導出口を有し、前記液体収容部内において前記D方向に沿って延び、前記液体導出口から導出される前記液体を導く液体導出部材を備え、
    前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記液体導出部材より前記+D方向側に位置する領域において前記袋を押圧する、梱包部材。
  6. 請求項5記載の梱包部材であって、
    前記加圧部は、さらに、前記固定状態にあるときに、前記W方向において前記液体導出部材の両側に位置する領域のそれぞれにおいて前記袋を押圧する、梱包部材。
  7. 請求項5または請求項6記載の梱包部材であって、
    前記液体導出部材は、前記+D方向側の端部に設けられ、前記液体導出部材の中で前記T方向における寸法が最も大きく、前記液体収容部の前記T方向における潰れを抑制するスペーサー部材を有し、
    前記加圧部は、前記固定状態にあるときに、前記スペーサー部材が配置されている位置における前記液体収容部の前記T方向の高さが、前記液体の圧力によって、前記スペーサー部材の前記T方向における寸法よりも大きくなるように、前記袋を押圧する、梱包部材。
  8. 請求項7記載の梱包部材であって、
    前記固定状態にあるときに、前記スペーサー部材が、前記液体収容部の前記液体中において浮いて、前記袋の内面から離れた状態で配置されるように構成されている、梱包部材。
  9. 梱包体であって、
    互いに直交する3つの方向をそれぞれT方向、D方向、および、W方向とするとき、液体を収容する液体収容部が内部に設けられ、前記T方向に前記液体収容部を挟んで配置される第1面と第2面とを有し、可撓性を有する袋と、前記袋の一端に設けられ、前記D方向に沿った中心軸を有し、前記液体収容部の前記液体を前記袋の外に導出する液体導出口と、を備える液体収容体と、
    前記液体収容体を梱包する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の梱包部材と、
    を備える、梱包体。
JP2017248046A 2017-12-25 2017-12-25 液体収容体用の梱包部材 Active JP7059622B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017248046A JP7059622B2 (ja) 2017-12-25 2017-12-25 液体収容体用の梱包部材
US16/224,165 US10613475B2 (en) 2017-12-25 2018-12-18 Packing member for liquid container
CN201811580755.8A CN109955597B (zh) 2017-12-25 2018-12-24 液体容纳体用的包装部件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017248046A JP7059622B2 (ja) 2017-12-25 2017-12-25 液体収容体用の梱包部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019111761A JP2019111761A (ja) 2019-07-11
JP7059622B2 true JP7059622B2 (ja) 2022-04-26

Family

ID=66950243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017248046A Active JP7059622B2 (ja) 2017-12-25 2017-12-25 液体収容体用の梱包部材

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10613475B2 (ja)
JP (1) JP7059622B2 (ja)
CN (1) CN109955597B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111655496A (zh) 2018-07-13 2020-09-11 惠普发展公司,有限责任合伙企业 打印液体供应
ES2937063T3 (es) * 2018-07-13 2023-03-23 Hewlett Packard Development Co Suministro de líquido de impresión
EP4155086A1 (en) 2018-07-13 2023-03-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print liquid supply
MX2020010777A (es) 2018-07-13 2020-12-10 Hewlett Packard Development Co Suministro de liquido de impresion.

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247874A (ja) 2009-04-17 2010-11-04 Mimaki Engineering Co Ltd 収容容器

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3970999B2 (ja) * 1997-11-28 2007-09-05 サントリー株式会社 液入袋の梱包容器
US6609789B1 (en) * 2002-03-11 2003-08-26 Banctec, Inc. Ink cartridge
JP2004345738A (ja) * 2003-04-28 2004-12-09 Shiseido Co Ltd 定量吐出容器
WO2005037560A1 (ja) * 2003-10-16 2005-04-28 Riso Kagaku Corporation インク容器
JP4478927B2 (ja) * 2004-03-10 2010-06-09 セイコーエプソン株式会社 液体容器
JP2007083497A (ja) 2005-09-21 2007-04-05 Seiko Epson Corp インクパックトレイ
US8136932B2 (en) * 2007-07-10 2012-03-20 Seiko Epson Corporation Liquid storage container and liquid filling method and liquid refilling method using the same
DE102007046212A1 (de) * 2007-09-27 2009-04-02 GM Global Technology Operations, Inc., Detroit Armaturentafelträgerteil mit einem Beifahrer-Airbagmodul
JP5412862B2 (ja) * 2008-02-20 2014-02-12 セイコーエプソン株式会社 液体収容体
JP6183274B2 (ja) * 2014-03-31 2017-08-23 ブラザー工業株式会社 カートリッジケース
JP2015214040A (ja) 2014-05-08 2015-12-03 セイコーエプソン株式会社 包装トレイ、包装体
JP6389060B2 (ja) * 2014-05-16 2018-09-12 株式会社ミマキエンジニアリング 液体収容容器、および該液体収容容器への液体パックの収容方法
JP2016187900A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 セイコーエプソン株式会社 カートリッジおよび液体供給方法
JP6707855B2 (ja) * 2015-12-21 2020-06-10 セイコーエプソン株式会社 液体収容体
JP6880821B2 (ja) 2016-10-17 2021-06-02 セイコーエプソン株式会社 液体収容体
CN107953674B (zh) 2016-10-17 2020-11-06 精工爱普生株式会社 液体容纳体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010247874A (ja) 2009-04-17 2010-11-04 Mimaki Engineering Co Ltd 収容容器

Also Published As

Publication number Publication date
CN109955597B (zh) 2022-03-15
US10613475B2 (en) 2020-04-07
US20190196393A1 (en) 2019-06-27
CN109955597A (zh) 2019-07-02
JP2019111761A (ja) 2019-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7059622B2 (ja) 液体収容体用の梱包部材
EP1836537B1 (en) Container storage box for deformable container containing fine particles for image formation
US20080314783A1 (en) Structure of Air-Packing Device
KR100660000B1 (ko) 화상 형성용 분체를 내포하는 변형하기 쉬운 성질의 용기수납 상자
JP2013189237A (ja) 梱包材及び梱包方法
JP2001058674A (ja) インクジェット記録装置用インク袋の包装材
JP2009018844A (ja) 液体収容容器用包装箱
CN204398526U (zh) 喷墨记录装置、多功能设备和墨盒容器
EP2025622B1 (en) Packaging for paper roll
JP4280902B2 (ja) 液体収容袋、液体カートリッジ、液体噴射装置
JP5987266B2 (ja) 収容体
CN115397742A (zh) 铅蓄电池用的缓冲体以及铅蓄电池的包装构造
JP2021133652A (ja) 液体収容パック
CN214608886U (zh) 一种保护效果好的瓦楞纸箱
JP3260189B2 (ja) 液体容器及び面状通路部材
US10882679B2 (en) Cushion structure
CN217754963U (zh) 一种缓冲包装纸盒
US20230356909A1 (en) Retention packaging system
KR200470977Y1 (ko) 포장용 박스
JP2016204050A (ja) 液状物充填包装体の収納用容器
JP3290729B2 (ja) 液体容器
JP6191909B2 (ja) 容器収納ケース
JP2024000220A (ja) 複合容器
JP2021037695A (ja) 液体収容容器
JP2023176533A (ja) 液体収容体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7059622

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150