JP7058861B2 - 遮蔽装置およびそれを備えた冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、貯蔵室内に食品等を冷却保存する冷蔵庫に関し、特に、冷却室から貯蔵室につながる風路を適宜塞ぐ遮蔽装置を備えた冷蔵庫に関する。
従来から、特許文献1に記載されたような、一つの冷却器で複数の貯蔵室を適宜冷却する冷蔵庫が知られている。
図17に、この文献に記載された冷蔵庫100を模式的に示す。この図に示す冷蔵庫100には、上方から、冷蔵室101、冷凍室102および野菜室103が形成されている。冷凍室102の奥側には、冷却器108が収納される冷却室104が形成されており、冷却室104と冷凍室102とを区画する区画壁105には、冷気を各貯蔵室に供給するための開口部106が形成されている。また、この開口部106には、冷気を送風する送風ファン107が配設されており、この送風ファン107を覆う送風機カバー110が冷凍室102側に配置されている。冷蔵室101に供給される冷気が流通する風路109の途中には、ダンパ114が配設されている。
図18を参照して、上記した送風機カバー110を詳述する。送風機カバー110は、略四角形形状を呈する凹部111が形成されており、凹部111の上部を部分的に切り欠いて開口部113が形成されている。ここで、送風機カバー110が、上記した送風ファン107を覆う状況では、送風機カバー110の開口部113は、冷蔵庫本体側の風路109と連通している。
上記した構成の冷蔵庫100は次のように動作する。先ず、冷蔵室101および冷凍室102の両方を冷却する場合は、送風機カバー110を送風ファン107から離間させ、ダンパ114を開き、この状態で送風ファン107を回転させる。そうすると、冷却室104の内部で冷却器108により冷却された冷気の一部は、送風ファン107の送風力で、冷凍室102に送風される。また、この冷気の他の一部は、風路109、ダンパ114および風路109を経由して、冷蔵室101に送風される。これより、冷凍室102と冷蔵室101の両方が冷却される。
一方、冷蔵室101のみを冷却する際には、送風ファン107を送風機カバー110で覆い、ダンパ114を開き、この状態にて冷却器108で冷却された冷気を送風ファン107で送風する。送風機カバー110を閉鎖状態にすると、送風機カバー110の上部に形成された開口部113が、風路109と連通するようになる。よって、送風ファン107で送風された冷気は、上記した開口部113、ダンパ114、風路109を経由して、冷蔵室101に供給される。
上記のように、開口部113が形成された送風機カバー110を用いることで、一つの冷却器108で、複数の貯蔵室を適宜冷却することが可能となった。
特開2013-2664号公報
しかしながら、上記した構成の送風機カバー110は、後方に移動することで冷却室104の開口部106を塞ぎ、前方に移動することで冷却室104の開口部106を解放する。従って、送風機カバー110は、開閉動作を前後方向に沿って行うための空間を必要とする。よって、冷蔵庫100の内部に於いて、送風機カバー110が開閉動作を行うために大きな空間が必要とされる。この結果、送風機カバー110の前方に形成される冷凍室102の庫内容積が圧迫されてしまい、冷凍室102に収納することができる被貯蔵物の量が制限されてしまう課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、占有容積を減少させることができる遮蔽装置および冷蔵庫を提供することにある。
本発明は、冷蔵庫の内部で風路を塞ぐ遮蔽装置であり、モータで回転する送風機を半径方向外側から囲む複数の遮蔽壁と、前記遮蔽壁に隣接され、回転可能な回転プレートと、を具備し、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において外側に向かって変位することで、前記風路が開状態となり、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において内側に向かって変位することで、前記風路が閉状態となり、前記遮蔽壁は、回転中心となる回転軸と、突出する移動軸と、を有し、前記回転プレートは、回転方向に沿って蛇行形成された移動軸スライド溝を有し、前記回転プレートの回転に伴い、前記回転プレートの前記移動軸スライド溝を、前記遮蔽壁の前記移動軸が摺動することで、前記遮蔽壁が開閉動作することを特徴とする。
本発明は、冷蔵庫の内部で風路を塞ぐ遮蔽装置であり、モータで回転する送風機を半径方向外側から囲む複数の遮蔽壁を具備し、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において外側に向かって変位することで、前記風路が開状態となり、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において内側に向かって変位することで、前記風路が閉状態となり、前記遮蔽壁は、その一端側に形成された回転軸を回転中心として半径方向外側に向かって回転することで、前記開状態を実現する回転遮蔽壁であり、前記回転遮蔽壁に隣接され、回転可能な回転プレートと、を更に具備し、前記回転プレートは、前記回転遮蔽壁の前記回転軸がスライドする回転軸スライド溝と、前記回転遮蔽壁の移動軸がスライド可能に配置される移動軸スライド溝と、を有し、前記回転軸スライド溝は、円周方向に対して略平行に形成され、前記移動軸スライド溝の一部は円周方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする。
本発明は、冷蔵庫の内部で風路を塞ぐ遮蔽装置であり、モータで回転する送風機を半径方向外側から囲む複数の遮蔽壁と、前記遮蔽壁に隣接され、回転可能な回転プレートと、を具備し、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において外側に向かって変位することで、前記風路が開状態となり、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において内側に向かって変位することで、前記風路が閉状態となり、前記遮蔽壁は、回転中心となる回転軸と、突出する移動軸と、を有し、前記回転プレートは、回転方向に沿って蛇行形成された移動軸スライド溝を有し、前記回転プレートの回転に伴い、前記回転プレートの前記移動軸スライド溝を、前記遮蔽壁の前記移動軸が摺動することで、前記遮蔽壁が開閉動作することを特徴とする。従って、容易に風路の開閉を行うことができる。
本発明は、冷蔵庫の内部で風路を塞ぐ遮蔽装置であり、モータで回転する送風機を半径方向外側から囲む複数の遮蔽壁を具備し、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において外側に向かって変位することで、前記風路が開状態となり、前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において内側に向かって変位することで、前記風路が閉状態となり、前記遮蔽壁は、その一端側に形成された回転軸を回転中心として半径方向外側に向かって回転することで、前記開状態を実現する回転遮蔽壁であり、前記回転遮蔽壁に隣接され、回転可能な回転プレートと、を更に具備し、前記回転プレートは、前記回転遮蔽壁の前記回転軸がスライドする回転軸スライド溝と、前記回転遮蔽壁の移動軸がスライド可能に配置される移動軸スライド溝と、を有し、前記回転軸スライド溝は、円周方向に対して略平行に形成され、前記移動軸スライド溝の一部は円周方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする。従って、移動軸スライド溝の一部が円周方向に対して傾斜して形成されることで、回転プレートを回転させると、傾斜している移動軸スライド溝を移動軸がスライドすることで、回転遮蔽壁を任意の角度で回転させることができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の外観を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の内部構成を示す側方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷却室付近の構造を示す拡大された側方断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される遮蔽装置が組み付けられる構成を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図であり、(C)は風路構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は回転遮蔽壁を示す図であり、(B)は回転プレートを示す図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は全閉状態に於ける回転プレートを示す図であり、(B)はその状態の回転遮蔽壁を示す図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置が全閉状態の場合の風路の状況を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は全開状態に於ける回転プレートを示す図であり、(B)はその状態の回転遮蔽壁を示す図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置が全開状態の場合の風路の状況を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は冷蔵室のみに冷気を供給する状態に於ける回転プレートを示す図であり、(B)はその状態の回転遮蔽壁を示す図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置が、冷蔵室のみに冷気を供給する状態の場合の風路の状況を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は上段冷凍室のみに冷気を供給する状態に於ける回転プレートを示す図であり、(B)はその状態の回転遮蔽壁を示す図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置が、上段冷凍室のみに冷気を供給する状態の場合の風路の状況を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置を示す図であり、(A)は下段冷凍室のみに冷気を供給する状態に於ける回転プレートを示す図であり、(B)はその状態の回転遮蔽壁を示す図である。 本発明の実施形態に係る遮蔽装置が、下段冷凍室のみに冷気を供給する状態の場合の風路の状況を示す斜視図である。 背景技術に係る冷蔵庫を示す拡大側面図である。 背景技術に係る冷蔵庫で採用される送風機カバーを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。更に以下の説明では、上下前後左右の各方向を適宜用いるが、左右とは冷蔵庫10を前方から見た場合の左右を示している。
図1は、本形態の冷蔵庫10の概略構造を示す正面外観図である。図1に示すように、冷蔵庫10は、本体としての断熱箱体11を備え、この断熱箱体11の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室を形成している。この貯蔵室としては、最上段が冷蔵室15、その下段左側が製氷室16で右側が上段冷凍室18、更にその下段が下段冷凍室19、そして最下段が野菜室20である。尚、製氷室16、上段冷凍室18および下段冷凍室19は、何れも冷凍温度域の貯蔵室であり、以下の説明ではこれらを冷凍室17と総称する場合もある。また、以下の説明では、上段冷凍室18および製氷室16を、上段冷凍室18等と称する場合もある。
断熱箱体11の前面は開口しており、前記各貯蔵室に対応した開口には、各々断熱扉21等が開閉自在に設けられている。断熱扉21は、冷蔵室15の前面を左右方向に分割して塞ぐもので、断熱扉21の幅方向における外側上下端部が断熱箱体11に回転自在に取り付けられている。また、断熱扉22、23、24、25は、各々収納容器と一体的に組み合わされ、冷蔵庫10の前方に引出自在に、断熱箱体11に支持されている。
図2は、冷蔵庫10の概略構造を示す側方断面図である。図2に示すように、冷蔵庫10の本体である断熱箱体11は、前面が開口する鋼板製の外箱12と、この外箱12内に間隙を持たせて配設され、前面が開口する合成樹脂製の内箱13とから構成されている。外箱12と内箱13との間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材14が充填発泡されている。尚、上記した各断熱扉21~25も、断熱箱体11と同様の断熱構造を採用している。
冷蔵室15と、その下段に位置する冷凍室17とは、断熱仕切壁42によって仕切られている。冷凍室17の内部の製氷室16と上段冷凍室18との間は、ここでは図示しない仕切壁によって仕切られている。また、製氷室16及び上段冷凍室18と、その下段に設けられた下段冷凍室19との間は、冷却された空気である冷気が流通自在に連通している。そして、冷凍室17と野菜室20との間は、断熱仕切壁43によって区分けされている。
冷蔵室15の背面には、合成樹脂製の仕切体65で区画され、冷蔵室15へと冷気を供給する供給風路としての冷蔵室供給風路29が形成されている。冷蔵室供給風路29には、冷蔵室15に冷気を流す吹出口33が形成されている。
冷凍室17の奥側には、冷却器45で冷却された冷気を冷凍室17へと流す冷凍室供給風路31が形成されている。冷凍室供給風路31の更に奥側には、冷却室26が形成されており、その内部には、庫内を循環する空気を冷却するための蒸発器である冷却器45が配置されている。冷凍室供給風路31は、前面カバー67と仕切体66とで前後方向から囲まれた空間である。
冷却器45は、圧縮機44、図示しない放熱器、図示しない膨張手段であるキャピラリーチューブに冷媒配管を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成するものである。
図3は、冷蔵庫10の冷却室26付近の構造を示す側方断面図である。冷却室26は、断熱箱体11の内部で、冷凍室供給風路31の奥側に設けられている。冷却室26と冷凍室17との間は、合成樹脂製の仕切体66によって仕切られている。
冷却室26の前方に形成される冷凍室供給風路31は、冷却室26とその前方に組み付けられる合成樹脂製の前面カバー67との間に形成された空間であり、冷却器45で冷却された冷気を流す風路となる。前面カバー67には、冷凍室17に冷気を吹き出す開口である吹出口34が形成されている。
下段冷凍室19の下部背面には、冷凍室17から冷却室26へと空気を戻す戻り口38が形成されている。そして、冷却室26の下方には、この戻り口38につながり、各貯蔵室からの帰還冷気を冷却室26の内部へと吸入する、戻り口28が形成されている。戻り口28には、野菜室20の戻り口39(図2)および野菜室帰還風路37を経由して帰還する冷気も流入する。
また、冷却器45の下方には、冷却器45に付着した霜を融かして除去する除霜手段として、除霜ヒータ46が設けられている。除霜ヒータ46は、電気抵抗加熱式のヒータである。
冷却室26の上部には、各貯蔵室につながる開口である送風口27が形成されている。送風口27は、冷却器45で冷却された冷気を流す開口であり、冷却室26と、冷蔵室供給風路29および冷凍室供給風路31とを連通させる。送風口27には、前方から、冷凍室17等に向けて冷気を送り出す送風機47が配設されている。また、冷蔵室供給風路29にはダンパが介装されておらず、ダンパの機能は後述する遮蔽装置70の回転遮蔽壁71Aが担っている。
冷却室26の送風口27の外側には、送風口27からつながる風路を適宜塞ぐための遮蔽装置70が設けられている。遮蔽装置70は、前方から前面カバー67で覆われている。
図4を参照して、上記した風路を規制する遮蔽装置70が組み付けられる構成を説明する。図4(A)は遮蔽装置70が組み付けられた仕切体66を示す斜視図であり、図4(B)は図4(A)のB-B線に於ける断面図であり、図4(C)は仕切体66の奥側の風路構成を示す斜視図である。
図4(A)を参照して、仕切体66の上方部分を部分的に円形に開口することで送風口27が形成されており、送風口27の前方には送風機47および遮蔽装置70が配設されている。また、仕切体66の上端側に形成された開口部位は、上記した冷蔵室供給風路29に連通している。
図4(B)を参照して、上記したように、仕切体66および前面カバー67で囲まれる空間として冷凍室供給風路31が形成されている。後述するように、冷凍室供給風路31は、複数の風路に区分されている。
図4(C)を参照して、前面カバー67の内部空間を仕切ることで複数の送風路が形成されている。具体的には、前面カバー67の後側主面から後方に向かってリブ状の風路区画壁56が形成されており、この風路区画壁56の後端は上記した仕切体66に当接している。ここでは、上記した冷凍室供給風路31は、上方から、上方供給風路51、52、下方供給風路53、54、55に区分されている。上方供給風路51、52は上段冷凍室18に送風し、下方供給風路53、54、55は下段冷凍室19に送風する。各々の供給風路には、吹出口34が形成されている。換言すると、ここで形成される各風路は、遮蔽装置70を中心として周囲に広がるように形成されている。
このように、上記した冷凍室供給風路31を複数の上方供給風路52等に区分することで、遮蔽装置70の回転遮蔽壁71を開閉動作させ、上方供給風路52等に適宜冷気を供給することができる。よって、冷凍室17の内部の庫内温度をより精密に制御することができる。かかる事項は後述する。
また、上記した冷蔵室供給風路29等は、遮蔽装置70を周囲から囲むように形成されているが、個々の冷蔵室供給風路29等は、後述する回転遮蔽壁71の一つに面している。このようにすることで、遮蔽装置70の回転遮蔽壁71の開閉動作を行うことで、冷蔵室供給風路29等の連通および遮断を個別に行うことができ、遮蔽装置70がダンパの如き機能を有するようになる。
図5を参照して、遮蔽装置70の構成を説明する。図5(A)は遮蔽装置70を示す斜視図であり、図5(B)は遮蔽装置70の分解斜視図である。
図5(A)を参照して、遮蔽装置70は上記した送風機47で送風された冷気の経路を規制する装置であり、遮蔽装置70を開状態とすることで上記した冷却室26と各貯蔵室とつなぐ風路を連通させ、遮蔽装置70を閉状態とすることで風路を遮断する。
図5(B)を参照して、遮蔽装置70は、後方側から、回転プレート73、回転遮蔽壁71、駆動モータ74および支持板72を備えている。また、送風機47は、回転プレート73と支持板72との間に配設されている。送風機47は、ここでは図示しないが、例えば、ターボファンなどの遠心ファンと、この遠心ファンを回転させるモータとを具備しており、半径方向外側に向かって送風する。
回転プレート73は、略円板状に成型された鋼板であり、回転遮蔽壁71の開閉動作を司るための溝が形成されている。各溝の構成は後述する。回転プレート73が駆動モータ74の駆動力で回転することで、回転遮蔽壁71の開閉を行うことができる。
回転遮蔽壁71は、送風機47を周囲から囲むように円周方向に沿って複数が配置されている。後方から見ると、回転遮蔽壁71は羽根の如き形状を呈している。回転遮蔽壁71は、回転軸75および移動軸76を有する。回転軸75は、回転遮蔽壁71が回動する際に回転中心となる軸であり移動しない。回転軸75は、支持板72の支持部77が挿通し、回転プレート73の後述する回転軸スライド溝79に係合している。移動軸76は、後方に向かって突出する突起状軸であり、回転プレート73の後述する移動軸スライド溝80に係合している。移動軸76は、回転プレート73の回転に伴い、移動軸スライド溝80に沿って円周方向および半径方向に沿って移動する。
また、回転プレート73は駆動モータ74の駆動力で回転する。回転プレート73と駆動モータ74とは、ここでは図示しないベルトやギア等で駆動的に接続されている。
支持板72は、遮蔽装置70を冷蔵庫10の本体に据え付ける板状の部材である。支持板72から後方に向かって棒状に延びる複数の支持部77が形成されている。支持部77は、送風機47の周辺部、回転遮蔽壁71の回転軸75、回転プレート73の後述する回転軸スライド溝79を貫通する。支持部77の後端はビス78が締結されることで、各部材の位置が固定される。
図6を参照して、上記した遮蔽装置70が備える回転プレート73および回転遮蔽壁71を説明する。図6(A)は回転遮蔽壁71を示す平面図であり、図6(B)は回転プレート73を示す平面図である。以下の説明では、図6に示す視点で時計回りを順方向と称し、反時計回りを逆方向と称する。
図6(A)を参照して、円周方向に沿って複数の回転遮蔽壁71A、71B、71C、71D、71E、71Fが配設されている。各々の回転遮蔽壁71A等は、回転軸75A等および移動軸76A等を有する。回転軸75A等は、後述する回転プレート73の回転軸スライド溝79A等に係合する。移動軸76A等、後述する回転プレート73の移動軸スライド溝80に係合する。
回転遮蔽壁71Aないし回転遮蔽壁71Fは、全体として環状部材を形成しており、上記した送風機47を周囲から囲む。回転遮蔽壁71Aないし回転遮蔽壁71Fは、上記した送風機47の半径方向外側に向かって変位することで、上記した各風路を開状態とする。一方、回転遮蔽壁71Aないし回転遮蔽壁71Fは、上記した送風機47の半径方向内側に向かって変位することで、上記した各風路を閉状態とする。
回転遮蔽壁71Aないし回転遮蔽壁71Fが、この図に示す閉状態であることで、冷気が送風される供給風路を塞ぐことができる。また、回転遮蔽壁71A等が、回転軸75A等を回転中心として反時計回りに回転することで、回転遮蔽壁71A等を開状態とし、風路を連通させることが出来る。
図6(B)を参照して、回転プレート73には円周方向に沿って溝が形成されている。具体的には、回転プレート73には、上記した回転軸75A等をスライドさせる回転軸スライド溝79A等と、上記した移動軸76A等をスライドさせる移動軸スライド溝80A等が形成されている。回転軸スライド溝79A等および移動軸スライド溝80A等は、上記した回転遮蔽壁71A等に対応して形成されている。
回転軸スライド溝79A等は、回転遮蔽壁71A等の回転軸75A等をスライドさせるための溝であり、回転プレート73の円周方向に対して平行に形成されている。また、回転軸スライド溝79A等は、互いに等しい長さを有している。回転軸スライド溝79A等が、このような形状を呈していることで、上記した回転遮蔽壁71A等を開閉動作するために、後述する回転プレート73を回転させると、回転軸75A等は回転軸スライド溝79A等をスライドする。
移動軸スライド溝80A等は、回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等をスライドさせるための溝であり、回転軸スライド溝79A等よりも半径方向外側に形成されている。また、移動軸スライド溝80A等は、複数の溝部から形成されている。
具体的には、移動軸スライド溝80Aは、溝部80AA、溝部80ABおよび溝部80ACから形成されている。溝部80AAは円周方向に対して平行であり、溝部80ABは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜し、溝部80ACは円周方向に対して平行である。
移動軸スライド溝80Bは、溝部80BA、溝部80BB、溝部80BCおよび溝部80BDから形成されている。溝部80BAは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜し、溝部80BBは順方向側が半径方向内側に向かって傾斜し、溝部80BCは円周方向に対して平行であり、溝部80BDは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝80Cは、溝部80CA、溝部80CB、溝部80CCから形成されている。溝部80CAは順方向側が半径方向内側に向かって傾斜し、溝部80CBは円周方向に対して平行であり、溝部80CCは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝80Dは、溝部80DA、溝部80DB、溝部80DCから形成されている。溝部80DAは順方向側が半径方向内側に向かって傾斜し、溝部80DBは円周方向に対して平行であり、溝部80DCは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝80Eは、溝部80EA、溝部80EB、溝部80ECから形成されている。溝部80EAは順方向側が半径方向内側に向かって傾斜し、溝部80EBは、円周方向に対して平行であり、溝部80ECは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝80Fは、溝部80FA、溝部80FB、溝部80FCおよび溝部80FDから形成されている。溝部80FAは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜し、溝部80FBは順方向側が半径方向内側に向かって傾斜し、溝部80FCは円周方向に対して平行であり、溝部80FDは順方向側が半径方向外側に向かって傾斜する。
移動軸スライド溝80A等が上記のような構成を呈していることで、回転プレート73を回転させると、回転遮蔽壁71A等を開閉動作することができる。例えば、回転プレート73を正方向に回転させると、曲折している移動軸スライド溝80Aに沿って上記した回転遮蔽壁71Aの移動軸76Aが移動し、回転遮蔽壁71Aが反時計回りに回転することで開状態と成る。回転遮蔽壁71Aが開状態と成った開口部から、冷気を各貯蔵室に向けて送風することができる。
上記のように、移動軸スライド溝80Aないし移動軸スライド溝80Fは、互いに形状が異なる。このようにすることで、移動軸スライド溝80Aないし移動軸スライド溝80Fにより、回転遮蔽壁71Aないし回転遮蔽壁71Fが個別に変位され、異なるタイミングでこれらの回転遮蔽壁71A等が開閉動作を行う。これにより風路の開閉を個別に行うことができる。
また、移動軸スライド溝80Bと移動軸スライド溝80Fとは、円周方向に於いて略同一形状を呈している。このようにすることで、上記した回転遮蔽壁71Bおよび回転遮蔽壁71Fを同じタイミングで同程度に開閉動作させることができる。
また、移動軸スライド溝80C、移動軸スライド溝80Dおよび移動軸スライド溝80Eは、円周方向に於いて略同一形状を呈している。このようにすることで、上記した回転遮蔽壁71C、回転遮蔽壁71Dおよび回転遮蔽壁71Eを、同じタイミングで同程度に開閉動作させることができる。
ここで、移動軸スライド溝80Bを一例とすると、溝部80BCが第1溝であり、溝部80BAが第2溝部であり、溝部80BBが第3溝部である。
図7から図16を参照して、上記した遮蔽装置70の回転プレート73を回転することで、回転遮蔽壁71A等を開閉する動作を説明する。図7および図8は全閉状態の遮蔽装置70を示し、図9および図10は全開状態の遮蔽装置70を示し、図11および図12は上記した冷蔵室15のみに冷気を供給する状態の遮蔽装置70を示し、図13および図14は上記した上段冷凍室18等のみに冷気を供給する状態の遮蔽装置70を示し、図15および図16は上記した下段冷凍室19のみに冷気を供給する状態の遮蔽装置70を示す。これら各状態は、上記した回転プレート73を回転することで遷移することができる。
図7に全閉状態の遮蔽装置70を示す。図7(A)は全閉状態における回転プレート73を示し、図7(B)はその状態の回転遮蔽壁71A等を示す。
図7(A)を参照して、全閉状態に於いては、各移動軸スライド溝80A等の、円周方向に対して平行な溝部に、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等が配置される。また、各移動軸スライド溝80A等の、円周方向に対して平行な溝部は、他の溝部よりも半径方向内側に配置されている。具体的には、移動軸スライド溝80Aの溝部80AAに移動軸76Aが配置され、移動軸スライド溝80Bの溝部80BCに移動軸76Bが配置され、移動軸スライド溝80Cの溝部80CBに移動軸76Cが配置される。また、移動軸スライド溝80Dの溝部80DBに移動軸76Dが配置され、移動軸スライド溝80Eの溝部80EBに移動軸76Eが配置され、移動軸スライド溝80Fの溝部80FCに移動軸76Bが配置される。
図7(B)を参照して、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等を上記のように配置することで、各回転遮蔽壁71A等の全てが閉状態となる全閉状態にすることができる。この全閉状態では、回転遮蔽壁71Aないし71Fの全てが閉状態であり、回転遮蔽壁71Aないし71Fで上記した送風機47を囲い込んでいる。
図8を参照して、遮蔽装置70が全閉状態となると、各冷蔵室供給風路29等に繋がる開口が全て閉鎖されるので、これらの風路に冷気は供給されない。除霜行程の際にはこのような全閉状態となる。具体的に、除霜行程では、図3を参照して、冷却室26の送風口27および送風機47は遮蔽装置70で覆われる。よって、各供給風路と冷却室26とは分断される。また、除霜行程においては、制御装置が、圧縮機44および送風機47を停止し、除霜ヒータ46に通電することで冷却室26内の空気を加熱する。この結果、冷却器45の表面に付着した霜は溶融されて除去される。このような除霜行程に於いて、遮蔽装置70が全閉状態であるので、加熱された暖気が送風口27を経由して各供給風路に漏れることを抑止することができる。
図9および図10を参照して、全開状態の遮蔽装置70を説明する。図9に全開状態の遮蔽装置70を示す。図9(A)は全開状態における回転プレート73を示し、図9(B)はその状態の回転遮蔽壁71A等を示す。
図9(A)を参照して、図7(A)に示した全閉状態から、回転プレート73を逆方向に回転させることで、全開状態が実現されている。この全開状態に於いては、各移動軸スライド溝80A等の、半径方向外側に配置された溝部に、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等が配置される。また、各移動軸スライド溝80A等の順方向側の端部に、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等が配置される。
具体的には、移動軸スライド溝80Aの溝部80ACに移動軸76Aが配置され、移動軸スライド溝80Bの溝部80BDに移動軸76Bが配置され、移動軸スライド溝80Cの溝部80CCに移動軸76Cが配置される。また、移動軸スライド溝80Dの溝部80DCに移動軸76Dが配置され、移動軸スライド溝80Eの溝部80ECに移動軸76Eが配置され、移動軸スライド溝80Fの溝部80FDに移動軸76Fが配置される。
図9(B)を参照して、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等を上記のように配置することで、各回転遮蔽壁71A等の全てが開状態となる全開状態にすることができる。この全開状態では、回転遮蔽壁71Aないし71Fの全てが開状態である。
図10を参照して、遮蔽装置70が全開状態となると、各冷蔵室供給風路29等に繋がる開口が全て開状態となるので、これらの風路に冷気が送風されるようになる。具体的には、冷蔵室供給風路29を介して冷蔵室15に冷気が供給され、上方供給風路51、52を経由して上段冷凍室18に冷気が供給され、下方供給風路53、54、55を経由して下段冷凍室19に冷気が供給される。また、ここでは図示しない供給風路を経由して野菜室20にも冷気が供給される。
図11および図12を参照して、冷蔵室15のみに冷気を送風する半開状態の遮蔽装置70を説明する。図11に半開状態の遮蔽装置70を示す。図11(A)は半開状態における回転プレート73を示し、図11(B)はその状態の回転遮蔽壁71A等を示す。
図11(A)を参照して、図7(A)に示した全閉状態から、回転プレート73を逆方向に若干回転させることで、半開状態が実現されている。この半開状態に於いては、移動軸スライド溝80Aのみにおいて、半径方向外側部分に移動軸76Aが配置される。一方、他の移動軸スライド溝80B等においては、半径方向内側部分に移動軸76Bが配置される。
具体的には、移動軸スライド溝80Aの溝部80ACの逆方向側端部に移動軸76Aが配置される。このようにすることで、後述するように、遮蔽装置70の上部のみを開状態にすることができる。
一方、移動軸スライド溝80Bの溝部80BCに移動軸76Bが配置され、移動軸スライド溝80Cの溝部80CBの順方向端部に移動軸76Cが配置される。また、移動軸スライド溝80Dの溝部80DBに移動軸76Dが配置され、移動軸スライド溝80Eの溝部80EBに移動軸76Eが配置され、移動軸スライド溝80Fの溝部80FCに移動軸76Fが配置される。
図11(B)を参照して、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等を上記のように配置することで、回転遮蔽壁71Aは、移動軸76Aが半径方向外側に移動されることで回転軸75Aを中心として反時計回りに回転して開状態となる。一方、他の回転遮蔽壁71Bないし回転遮蔽壁71Fは、これらの移動軸76Bないし76Fは半径方向内側に留まっているので、閉状態のままである。
図12を参照して、遮蔽装置70が上記した半開状態となると、一部の風路のみに冷気が送風され、他の風路には冷気は送風されない。具体的には、冷蔵室供給風路29を介して冷蔵室15に冷気が供給される。一方、上方供給風路51、52を経由して上段冷凍室18に冷気は供給されず、下方供給風路53、54、55を経由して下段冷凍室19に冷気は供給されない。
図13および図14を参照して、上段冷凍室18等のみに冷気を送風する半開状態の遮蔽装置70を説明する。図13に半開状態の遮蔽装置70を示す。図13(A)は半開状態における回転プレート73を示し、図13(B)はその状態の回転遮蔽壁71A等を示す。
図13(A)を参照して、図11(A)に示した状態から、回転プレート73を順方向に若干回転させることで、上段冷凍室18のみに冷気を送風する半開状態が実現されている。この半開状態に於いては、移動軸スライド溝80B、80Fのみにおいて、半径方向外側部分に移動軸76B、76Fが配置される。一方、他の移動軸スライド溝80A、80C、80D、80Eにおいては、半径方向内側部分に移動軸76A、76C、76D、76Eが配置される。よって、後述するように、遮蔽装置70の左右方向両端部のみを開状態にすることができる。
具体的には、移動軸スライド溝80Aの溝部80AAに移動軸76Aが配置され、移動軸スライド溝80Bの溝部80BAの順方向側端部に移動軸76Bが配置され、移動軸スライド溝80Cの溝部80CBに移動軸76Cが配置される。また、移動軸スライド溝80Dの溝部80DBに移動軸76Dが配置され、移動軸スライド溝80Eの溝部80EBに移動軸76Eが配置され、移動軸スライド溝80Fの溝部80FBの逆方向側端部に移動軸76Fが配置される。
図13(B)を参照して、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等を上記のように配置することで、回転遮蔽壁71Bは、移動軸76Bが半径方向外側に移動されることで回転軸75Aを中心として反時計回りに回転して開状態となる。同様に、回転遮蔽壁71Fも開状態と成る。一方、他の回転遮蔽壁71A、71C、71D、71Eは、これらの移動軸76C、76D、76Eは半径方向内側に留まっているので、閉状態のままである。
図14を参照して、遮蔽装置70が上記した半開状態となると、上方供給風路51、52のみに冷気が送風され、上記した上段冷凍室18等のみが冷却される。一方、冷蔵室供給風路29および下方供給風路53、54、55を経由して上段冷凍室18に冷気は供給されず、上記した冷蔵室15および下段冷凍室19に冷気は供給されない。更に、冷蔵室供給風路29にも冷気は供給されない。よって、図1に示す製氷室16および上段冷凍室18のみを効果的に冷却することができる。
図15および図16を参照して、上記した下段冷凍室19のみに冷気を送風する半開状態の遮蔽装置70を説明する。図15に半開状態の遮蔽装置70を示す。図15(A)は半開状態における回転プレート73を示し、図15(B)はその状態の回転遮蔽壁71A等を示す。
図15(A)を参照して、図13(A)に示した状態から、回転プレート73を順方向に回転させることで、下段冷凍室19のみに冷気を送風する半開状態が実現されている。この半開状態に於いては、移動軸スライド溝80C、80D、80Eのみにおいて、半径方向外側部分に移動軸76C、76D、76Eが配置される。一方、他の移動軸スライド溝80A、80B、80Fにおいては、半径方向内側部分に移動軸76A、76B、76Fが配置される。よって、後述するように、遮蔽装置70の下部のみを開状態にすることができる。
具体的には、移動軸スライド溝80Aの溝部80AAに移動軸76Aが配置され、移動軸スライド溝80Bの溝部80BAの逆方向側端部に移動軸76Bが配置され、移動軸スライド溝80Cの溝部80CAの逆方向側端部に移動軸76Cが配置される。また、移動軸スライド溝80Dの溝部80DAの逆方向側端部に移動軸76Dが配置され、移動軸スライド溝80Eの溝部80EAの逆方向側端部に移動軸76Eが配置され、移動軸スライド溝80Fの溝部80FAの逆方向側端部に移動軸76Fが配置される。
図15(B)を参照して、各回転遮蔽壁71A等の移動軸76A等を上記のように配置することで、回転遮蔽壁71Cは、移動軸76Cが半径方向外側に移動されることで、回転軸75Cを中心として反時計回りに回転して開状態となる。同様に、回転遮蔽壁71Dは、移動軸76Dが半径方向外側に移動されることで回転軸75Dを中心として反時計回りに回転して開状態となる。また、回転遮蔽壁71Eも、移動軸76Eが半径方向外側に移動されることで回転軸75Eを中心として反時計回りに回転して開状態となる。一方、他の回転遮蔽壁71A、71B、71Fは、これらの移動軸76A、76B、76Fは半径方向内側に留まっているので、閉状態のままである。
図16を参照して、遮蔽装置70が上記した半開状態となると、下方供給風路53、54、55のみに冷気が送風され、上記した下段冷凍室19等のみが冷却される。一方、冷蔵室供給風路29、上方供給風路51、52を経由して冷気は供給されず、上記した冷蔵室15および上段冷凍室18に冷気は供給されない。よって、図1に示す下段冷凍室19のみを効果的に冷却することができる。
上記のように、本実施形態に係る遮蔽装置70は、図6に示した回転遮蔽壁71A等を回転させることで、各風路を開閉することが出来る。よって、送風機47の半径方向に対して回転遮蔽壁71A等が変位するので、送風機47の軸方向に沿って部材が変位することがない。従って、遮蔽装置70が占有する厚みが小さくなる。更に、図2を参照して、遮蔽装置70が占有する容積を小さくすることができるので、遮蔽装置70の前方に形成される冷凍室17の庫内容積を大きくし、より多くの被冷凍物を冷凍室17に貯蔵することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 外箱
13 内箱
14 断熱材
15 冷蔵室
16 製氷室
17 冷凍室
18 上段冷凍室
19 下段冷凍室
20 野菜室
21 断熱扉
22 断熱扉
23 断熱扉
24 断熱扉
25 断熱扉
26 冷却室
27 送風口
28 戻り口
29 冷蔵室供給風路
31 冷凍室供給風路
33 吹出口
34 吹出口
37 野菜室帰還風路
38 戻り口
39 戻り口
42 断熱仕切壁
43 断熱仕切壁
44 圧縮機
45 冷却器
46 除霜ヒータ
47 送風機
51 上方供給風路
52 上方供給風路
53 下方供給風路
54 下方供給風路
55 下方供給風路
56 風路区画壁
65 仕切体
66 仕切体
67 前面カバー
70 遮蔽装置
71、71A、71B、71C、71D、71E、71F 回転遮蔽壁
72 支持板
73 回転プレート
74 駆動モータ
75、75A、75B、75C、75D、75E、75F 回転軸
76、76A、76B、76C、76D、76E、76F 移動軸
77 支持部
78 ビス
79、79A、79B、79C、79D、79E、79F 回転軸スライド溝
80、80A、80B、80C、80D、80E、80F 移動軸スライド溝
80AA、80AB、80AC 溝部
80BA、80BB、80BC、80BD 溝部
80CA、80CB、80CC 溝部
80DA、80DB、80DC 溝部
80EA、80EB、80EC 溝部
80FA、80FB、80FC、80FD 溝部
100 冷蔵庫
101 冷蔵室
102 冷凍室
103 野菜室
104 冷却室
105 区画壁
106 開口部
107 送風ファン
108 冷却器
109 風路
110 送風機カバー
111 凹部
113 開口部
114 ダンパ

Claims (7)

  1. 冷蔵庫の内部で風路を塞ぐ遮蔽装置であり、
    モータで回転する送風機を半径方向外側から囲む複数の遮蔽壁と、
    前記遮蔽壁に隣接され、回転可能な回転プレートと、を具備し、
    前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において外側に向かって変位することで、前記風路が開状態となり、
    前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において内側に向かって変位することで、前記風路が閉状態となり、
    前記遮蔽壁は、回転中心となる回転軸と、突出する移動軸と、を有し、
    前記回転プレートは、回転方向に沿って蛇行形成された移動軸スライド溝を有し、
    前記回転プレートの回転に伴い、前記回転プレートの前記移動軸スライド溝を、前記遮蔽壁の前記移動軸が摺動することで、前記遮蔽壁が開閉動作することを特徴とする遮蔽装置。
  2. 冷蔵庫の内部で風路を塞ぐ遮蔽装置であり、
    モータで回転する送風機を半径方向外側から囲む複数の遮蔽壁を具備し、
    前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において外側に向かって変位することで、前記風路が開状態となり、
    前記遮蔽壁が、前記送風機の半径方向において内側に向かって変位することで、前記風路が閉状態となり、
    前記遮蔽壁は、その一端側に形成された回転軸を回転中心として半径方向外側に向かって回転することで、前記開状態を実現する回転遮蔽壁であり、
    前記回転遮蔽壁に隣接され、回転可能な回転プレートと、を更に具備し、
    前記回転プレートは、前記回転遮蔽壁の前記回転軸がスライドする回転軸スライド溝と、前記回転遮蔽壁の移動軸がスライド可能に配置される移動軸スライド溝と、を有し、
    前記回転軸スライド溝は、円周方向に対して略平行に形成され、
    前記移動軸スライド溝の一部は円周方向に対して傾斜して形成されることを特徴とする遮蔽装置。
  3. 複数の前記移動軸スライド溝が形成され、
    前記移動軸スライド溝どうしで形状が異なることを特徴とする請求項2に記載の遮蔽装置。
  4. 前記移動軸スライド溝は、前記回転プレートの円周方向に対して平行に延びる第1溝部と、前記第1溝部から半径方向外側に向かって傾斜して延びる第2溝部と、を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の遮蔽装置。
  5. 前記移動軸スライド溝は、更に、前記第2溝部から半径方向内側に向かって傾斜して延びる第3溝部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の遮蔽装置。
  6. 貯蔵室に前記風路を経由して供給される空気を冷却する冷凍サイクルの冷却器と、
    前記冷却器が配設されて前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、
    前記送風口から供給される前記空気を前記貯蔵室に向けて送風する前記送風機と、
    前記送風口を少なくとも部分的に塞ぐ、請求項1から請求項5の何れかに記載された遮蔽装置と、を具備することを特徴とする冷蔵庫。
  7. 前記風路は、前記遮蔽装置から周囲に向かって複数が形成されることを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
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