JP6710349B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、貯蔵室内に食品等を冷却保存する冷蔵庫に関し、特に、冷却器で高効率に複数の貯蔵室を冷却することができる冷蔵庫に関する。
従来、例えば冷蔵室や冷凍室等の保冷温度の異なる複数の収納室に区画された貯蔵室に、一つの冷却器で冷却された冷気を供給する冷蔵庫が知られている。この種の冷蔵庫では、冷却器を収納する冷却室の送風口に送風機を設け、該送風機で送り出された冷気を分岐して冷蔵室及び冷凍室に夫々供給している(例えば、特許文献1、特許文献2)。
しかしながら、従来技術の冷蔵庫では、冷蔵室及び冷凍室を夫々独立して好適に冷却することが難しいという問題点があった。
かかる問題点を解決するために、特許文献3に記載されたような冷蔵庫が開発されている。図11および図12に、この文献に記載された冷蔵庫100を模式的に示す。図11に示す冷蔵庫100には、上方から、冷蔵室101、冷凍室102および野菜室103が形成されている。冷凍室102の奥側には、冷却器108が収納される冷却室104が形成されており、冷却室104と冷凍室102とを区画する区画壁105には、冷気を各貯蔵室に供給するための開口部106が形成されている。また、この開口部106には、冷気を送風する送風ファン107が配設されており、この送風ファン107を覆う送風機カバー110が冷凍室102側に配置されている。冷蔵室101に供給される冷気が流通する風路109の途中には、ダンパ114が配設されている。
図12を参照して、上記した送風機カバー110を詳述する。送風機カバー110は、略四角形形状を呈する凹部111が形成されており、凹部111の上部を部分的に切り欠いて開口部113が形成されている。ここで、送風機カバー110が、上記した送風ファン107を覆う状況では、送風機カバー110の開口部113は、冷蔵庫本体側の風路109と連通している。
上記した構成の冷蔵庫100は次のように動作する。図11を参照して、先ず、冷蔵室101および冷凍室102の両方を冷却する場合は、送風機カバー110を送風ファン107から離間させ、ダンパ114を開き、この状態で送風ファン107を回転させる。そうすると、冷却室104の内部で冷却器108により冷却された冷気の一部は、送風ファン107の送風力で、冷凍室102に送風される。また、この冷気の他の一部は、風路109、ダンパ114および風路109を経由して、冷蔵室101に送風される。これより、冷凍室102と冷蔵室101の両方が冷却される。
一方、冷蔵室101のみを冷却する際には、送風ファン107を送風機カバー110で覆い、ダンパ114を開き、この状態にて冷却器108で冷却された冷気を送風ファン107で送風する。図12を参照して、送風機カバー110を閉塞状態にすると、送風機カバー110の上部に形成された開口部113が、風路109と連通するようになる。よって、図11に示すように、送風ファン107で送風された冷気は、上記した開口部113(図12参照)、ダンパ114、風路109を経由して、冷蔵室101に供給される。
上記のように、開口部113が形成された送風機カバー110を用いることで、一つの冷却器108で、複数の貯蔵室を適宜冷却することが可能となった。
特許第4739926号公報 特開2013−2664号公報 特開2015−55377号公報
しかしながら、特許文献3に記載された冷蔵庫では、冷気を各貯蔵室に効率的に送風する効率性の観点から改善の余地があった。具体的には、図11を参照して説明したように、送風機カバー110で送風ファン107を覆った状態で、冷蔵室101に冷気を送風すると、送風機カバー110の内部における圧力損失が大きくなってしまうことがあった。このようになると、冷蔵室101に供給される冷気の風量が不十分となり、冷蔵室101を所定の温度に冷却するために長時間に渡り送風ファン107が回転するように成り、省エネルギーに反するという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷気を送風する際の圧力損失を低減することで、貯蔵庫に送風される冷気の風量を大きくした冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、複数の貯蔵室と、前記貯蔵室に供給風路を経由して供給される空気を冷却する冷却器と、前記冷却器が配設され、前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口に設けられる送風機と、前記送風機を前記冷却室の外側から覆うと共に、冷却された前記空気が流れる開口部を確保しつつ前記送風口を塞ぐ送風機カバーと、前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記送風機カバーの前記開口部と、前記供給風路とを接続する誘導ダクトと、前記送風機カバーの前記開口部の周囲から突出して形成される第1重畳部と、前記誘導ダクトの端部に形成された開口部の周囲から突出して形成される第2重畳部と、を具備し、前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記第1重畳部の内側側面と、前記第2重畳部の外側側面とが、オーバーラップすることを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機は、モータにより所定方向に回転するファンを有し、前記誘導ダクトは、前記ファンの回転方向とは逆方向に偏った位置で、前記送風機カバーの前記開口部に接続することを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記誘導ダクトの端部と、前記送風機カバーの端部とが、オーバーラップすることを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機カバーを摺動可能に貫通するガイドピンを更に有し、前記送風機カバーは、略四角形形状を呈する主面部と、前記主面部から前記送風機側に向かって伸びる側面部と、前記ガイドピンが貫通する支持孔と、を有し、前記送風機カバーの前記支持孔は、前記側面部よりも外側に配置されることを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記支持孔は、前記開口部が偏って配置される角部に隣接する角部に形成される第1支持孔と、前記第1支持孔に対向する角部に形成される第2支持孔と、を有することを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機カバーは上方に向かって後方に傾斜するように配置され、前記送風機カバーの内側下端部に傾斜面を形成することを特徴とする。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機は、軸流送風機であることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、複数の貯蔵室と、前記貯蔵室に供給風路を経由して供給される空気を冷却する冷却器と、前記冷却器が配設され、前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、前記送風口に設けられる送風機と、前記送風機を前記冷却室の外側から覆うと共に、冷却された前記空気が流れる開口部を確保しつつ前記送風口を塞ぐ送風機カバーと、前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記送風機カバーの前記開口部と、前記供給風路とを接続する誘導ダクトと、前記送風機カバーの前記開口部の周囲から突出して形成される第1重畳部と、前記誘導ダクトの端部に形成された開口部の周囲から突出して形成される第2重畳部と、を具備し、前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記第1重畳部の内側側面と、前記第2重畳部の外側側面とが、オーバーラップすることを特徴とする。従って、冷却器で冷却された空気は、送風機カバーの開口部および誘導ダクトを経由して、冷蔵庫本体側の供給風路に導入される。よって、冷却された空気が漏出してしまうことが抑止され、貯蔵室の冷却効率が向上する。例えば、冷蔵室に供給されるべき空気が、冷凍室側に漏出してしまうことが抑止されるので、省エネルギー性を向上させることが可能となる。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機は、モータにより所定方向に回転するファンを有し、前記誘導ダクトは、前記ファンの回転方向とは逆方向に偏った位置で、前記送風機カバーの前記開口部に接続することを特徴とする。従って、送風機カバーでファンを塞いだ状態における圧力損失が小さくなるので、送風機カバーの開口部から供給風路に供給される風量を十分に確保することができる。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記誘導ダクトの端部と、前記送風機カバーの端部とが、オーバーラップすることを特徴とする。従って、誘導ダクトと送風機カバーの一部をオーバーラップさせることで、両者の接続部分の気密性が向上し、送風機カバーでファンを塞いだ状態で供給風路に冷気を供給する際に、誘導ダクトと送風機カバーとの接続部分から冷気が漏出することが抑止され、冷却効率が向上する。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機カバーを摺動可能に貫通するガイドピンを更に有し、前記送風機カバーは、略四角形形状を呈する主面部と、前記主面部から前記送風機側に向かって伸びる側面部と、前記ガイドピンが貫通する支持孔と、を有し、前記送風機カバーの前記支持孔は、前記側面部よりも外側に配置されることを特徴とする。従って、ガイドピンが挿入される支持孔が、送風機カバーの内部空間を形成する側面部よりも外側に配置されるので、内部空間を流通する冷気の流れが、支持孔やガイドピンで乱されることがない。よって、供給風路に供給される風量を十分に確保することができる。
更に本発明の冷蔵庫は、前記支持孔は、前記開口部が偏って配置される角部に隣接する角部に形成される第1支持孔と、前記第1支持孔に対向する角部に形成される第2支持孔と、を有することを特徴とする。従って、前記開口部が偏って配置される角部と、支持孔が形成される角部とを、異なる角部とすることで、送風機カバー内部における空気の流通が支持孔で阻害されることが低減される。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機カバーは上方に向かって後方に傾斜するように配置され、前記送風機カバーの内側下端部に傾斜面を形成することを特徴とする。従って、風量を増大させるために傾斜して配置された送風機カバーの下端部分は、内側に向かって突出するが、その突出する下端部分に傾斜面を設けることで、送風機カバーの突出量を減少させて、貯蔵庫の容積をより大きく確保することができる。
更に本発明の冷蔵庫は、前記送風機は、軸流送風機であることを特徴とする。従って、一般に軸流送風機は、空気を送り出す力である静圧が小さいので、損失が大きくなると、風量が小さくなってしまう傾向にあるが、誘導ダクトを経由して空気を供給風路に導入することで、十分な風量の空気を貯蔵室に供給することが可能となる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面外観図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の概略構造を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の供給風路を説明する正面略図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の冷却室付近の構造を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される遮蔽装置を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される遮蔽装置を示す斜視図であり、(A)は開状態の遮蔽装置を示す斜視図であり、(B)は閉状態の遮蔽装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される遮蔽装置を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される遮蔽装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫で採用される送風機カバーの内部に於ける圧力分布を示す平面図であり、(A)は本形態の圧力分布を示し、(B)は背景技術の圧力分布を示す。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を説明する図であり、ファンの静圧の変化に対する風量の変化量を示すグラフである。 背景技術にかかる冷蔵庫を示す拡大側面図である。 背景技術にかかる冷蔵庫で採用される送風機カバーを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1の概略構造を示す正面外観図である。図1に示すように、本実施形態に係る冷蔵庫1は、本体としての断熱箱体2を備え、この断熱箱体2の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室を形成している。この貯蔵室としては、最上段が冷蔵室3、その下段左側が製氷室4で右側が上段冷凍室5、更にその下段が下段冷凍室6、そして最下段が野菜室7である。尚、製氷室4、上段冷凍室5および下段冷凍室6は、何れも冷凍温度域の貯蔵室であり、以下の説明では適宜、これらをまとめて冷凍室4Aと称する。
断熱箱体2の前面は開口しており、前記各貯蔵室に対応した前記開口には、各々断熱扉8〜12が開閉自在に設けられている。断熱扉8a、8bは、冷蔵室3の前面を分割して塞ぐもので、断熱扉8aの左上下部及び断熱扉8bの右上下部が断熱箱体2に回転自在に支持されている。また、断熱扉9〜12は、各々収納容器と一体的に組み合わされ、冷蔵庫1の前方に引出自在に、断熱箱体2に支持されている。
図2は、冷蔵庫1の概略構造を示す側面断面図である。図2に示すように、冷蔵庫1の本体である断熱箱体2は、前面が開口する鋼板製の外箱2aと、この外箱2a内に間隙を持たせて配設され、前面が開口する合成樹脂製の内箱2bとから構成されている。外箱2aと内箱2bとの間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材2cが充填発泡されている。尚、各断熱扉8〜12も、断熱箱体2と同様の断熱構造を採用している。
冷蔵室3と、その下段に位置する冷凍室4Aとの間は、断熱仕切壁28によって仕切られている。冷凍室4Aの内部の製氷室4と上段冷凍室5との間は、ここでは図示しない仕切壁によって仕切られている。また、製氷室4及び上段冷凍室5と、その下段に設けられた下段冷凍室6との間は、冷気が流通自在に連通している。そして、冷凍室4Aと野菜室7との間は、断熱仕切壁29によって区分けされている。
冷蔵室3の背面には、合成樹脂製の仕切体45で区画され、冷蔵室3へと冷気を供給する供給風路としての冷蔵室供給風路14が形成されている。冷蔵室供給風路14には、冷蔵室3に冷気を流す吹出口17が形成されている。また、冷蔵室供給風路14には、冷蔵室ダンパ25が設けられている。冷蔵室ダンパ25は、モータ等によって駆動される開閉自在なダンパであり、冷蔵室3に供給する冷気の流量を制御して、冷蔵室3の内部の温度を適切に維持するためのものである。
冷凍室4Aの奥側には、冷却器32で冷却された冷気を冷凍室4Aへと流す冷凍室供給風路15が形成されている。冷凍室供給風路15の更に奥側には、冷却室13が形成されており、その内部には、庫内を循環する空気を冷却するための蒸発器である冷却器32が配置されている。
冷却器32は、圧縮機31、図示しない放熱器、図示しないキャピラリーチューブである膨張弁に冷媒配管を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成するものである。
また、冷蔵庫1は、冷蔵室3の内部の温度を検出する冷蔵室温度センサ40、冷凍室4Aの内部の温度を検出する冷凍室温度センサ41、その他図示しない各種センサ類を備えている。
また更に、冷蔵庫1は、図示しない制御装置を備えており、この制御装置は、前記センサ類からの入力値を基に所定の演算処理を実行し、圧縮機31、送風機35、遮蔽装置50、冷蔵室ダンパ25等の各構成機器を制御する。
図3は、冷蔵庫1の供給風路の概略構成を示す正面略図である。図3に示すように、冷蔵室3へと冷気を供給する冷蔵室供給風路14は、冷蔵室3の中央部において冷気を最上部へと送り、その後に両脇から下降させるように構成されている。これにより、冷蔵室3の内部全体に効率的に冷気を供給することができる。
冷蔵庫1は、冷蔵室3から冷却室13(図2参照)へと空気を流す帰還風路20を備えている。冷蔵室3の下部には、帰還風路20につながる開口である戻り口22が形成されている。冷蔵室3内の空気は、戻り口22を介して帰還風路20へと流れ、冷却器32の下方へと流れる。
また、帰還風路20の前方には、冷却器32で冷却された空気を野菜室7へと流す野菜室供給風路16が形成されている。野菜室供給風路16は、冷凍室供給風路15から上方に分岐して、冷凍室4Aの上方の断熱仕切壁28(図2参照)の内部を経由して下方に向きを変え、冷凍室4Aの奥を通過している。そして、断熱仕切壁29(図2参照)を貫通して野菜室7へとつながっている。野菜室7には、野菜室供給風路16から冷気を吹き出す開口である吹出口19が形成されている。
野菜室供給風路16には、野菜室7に供給する冷気の流れを制御する野菜室ダンパ26が設けられている。これにより、冷蔵室3の冷却とは独立して野菜室7の冷却を行うことができ、野菜室7の温度を適切に制御することができる。
野菜室7には、戻り口24が形成されており、野菜室7内の空気は、戻り口24から野菜室帰還風路21(図2参照)及び戻り口13b(図2参照)を経由して冷却室13の下部へと流れる。
図4は、冷蔵庫1の冷却室13付近の構造を示す側面断面図である。冷却室13は、断熱箱体2の内部で、冷凍室供給風路15の奥側に設けられている。冷却室13と冷凍室4Aとの間は、合成樹脂製の仕切体46によって仕切られている。即ち、冷却室13は、内箱2bと仕切体46とによって挟まれて形成された空間である。
冷却室13の前方に形成される冷凍室供給風路15は、仕切体46とその前方に組み付けられる合成樹脂製の前面カバー47との間に形成された空間であり、冷却器32で冷却された冷気を流す風路となる。前面カバー47には、冷凍室4Aに冷気を吹き出す開口である吹出口18が形成されている。
下段冷凍室6の下部背面には、冷凍室4Aから冷却室13へと空気を戻す戻り口23が形成されている。そして、冷却室13の下方には、この戻り口23につながり、各貯蔵室からの帰還冷気を冷却室13の内部へと吸入する、戻り口13bが形成されている。
また、冷却器32の下方には、冷却器32に付着した霜を融かして除去する除霜手段として、除霜ヒータ33が設けられている。除霜ヒータ33は、電気抵抗加熱式のヒータである。
仕切体46の上部には、各貯蔵室につながる開口である送風口13aが形成されている。即ち、送風口13aは、冷却器32で冷却された冷気を流す開口であり、冷却室13と、冷蔵室供給風路14、冷凍室供給風路15及び野菜室供給風路16(図3参照)とを連通させる。送風口13aには、冷凍室4A等に冷気を送り出す送風機35が配設されている。
送風機35は、回転式のファン37と、略円筒形状の開口である風洞36aが形成されたケーシング36と、を備えた軸流送風機である。ケーシング36は、冷却室13の送風口13aに取り付けられている。
ケーシング36には、風洞36aと同軸に、ファン37が配設されている。尚、ファン37の吐出側端部は、風洞36aの吐出側端部、即ちケーシング36の吐出側端面より外側に配設されている。
また、冷却室13の送風口13aの外側には、送風口13aを塞ぐための送風機カバー51を備えた遮蔽装置50が設けられている。遮蔽装置50は、その支持基体53が、例えば、送風機35のケーシング36に密着するよう取り付けられる。
送風機カバー51は、冷却室13に対向する面が凹形状に成形されている。これにより、送風機カバー51は、ケーシング36よりも吐出側に突き出したファン37と接触することなく、風洞36aの外側で支持基体53に当接し、送風口13aを塞ぐことができる。また、遮蔽装置50は、前方から遮蔽装置カバー49で覆われている。遮蔽装置50と遮蔽装置カバー49との間には、送風機カバー51の前後方向への移動を許容する間隙が形成されている。
図5を参照して、上記した冷蔵庫1に採用される遮蔽装置50の構成を説明する。図5は遮蔽装置50を構成する各部材を前後方向に分解して示す斜視図である。
遮蔽装置50は、上記したファン37を覆う送風機カバー51と、送風機カバー51を冷蔵庫1本体に取り付ける支持基体53と、送風機カバー51と冷蔵庫本体側の風路とを接続する誘導ダクト59と、を有している。遮蔽装置50の主たる機能は、上記したファン37を適宜開状態または閉状態にすることで、ファン37が回転することにより発生した冷風を、所望の貯蔵室に供給することにある。また、遮蔽装置50を閉状態とすることで、冷却器32の除霜行程にて発生する暖気が、冷凍室4A等に流入することが抑止される。
送風機カバー51は、合成樹脂材を概略的に蓋形状に射出成形したものであり、略四角形状を呈する主面部69と、主面部69の周辺縁部から後方向に伸びる側面部70を有している。また、主面部69の中央付近を円形に貫通してネジ穴63が形成されており、ネジ穴63の内側側面を螺旋状に窪ませてネジ溝が形成されている。また、送風機カバー51上側の側面部70を開口させて開口部64が形成されている。開口部64は、送風機カバー51が送風機35を塞いでいる状況下にて、上記した誘導ダクト59の開口部65と連結される。
更に、送風機カバー51の左下隅部付近および右上隅部付近に、後述するガイドピン54が挿通するための支持孔62が形成されている。2つの支持孔62は、送風機カバー51の対向する角部に配置された第1支持孔および第2支持孔として機能している。
送風機カバー51の役割は、後述するように、冷却室13の送風口13aに配置されたファン37を実質的に塞ぐことにある。また、送風機カバー51の上部には開口部64が形成されているので、送風機カバー51がファン37を塞いでいる状況下でも、ファン37で送風された冷気は、開口部64を経由して冷蔵室3側に供給される。
駆動軸61は、略円筒形状を呈しており、その側面の一部を螺旋状に連続して突起させたネジ山が設けられている。ここで、駆動軸61の側面に形成されるネジ山と、送風機カバー51のネジ穴63の側面に形成されるネジ溝とは、使用状況下では螺合される。また、駆動軸61の内部には図示しないモータが内蔵されており、そのモータの駆動力で駆動軸61は所定角度回転する。駆動軸61が例えば時計回りに回転すると、送風機カバー51は支持基体53から離れ、送風機カバー51と支持基体53との間に間隙が形成されて開状態となる。よって、図示しないファン37で送風された冷気は、この間隙を経由して冷凍室4Aに供給される。一方、駆動軸61が例えば反時計回りに回転すると、送風機カバー51の側面部70は支持基体53に密着し、上記した間隙は形成されず閉状態となる。よって、図示しないファン37で送風された冷気は、冷凍室4Aには供給されず、上記した開口部64および誘導ダクト59を経由して、冷蔵室3に供給される。
支持基体53は、平面視で四角形の枠形状を呈する枠部71と、中央部分に配設された駆動軸61を支持する軸支持部72と、軸支持部72と枠部71の角部とを連結する支持フレーム60と、枠部71の左下角部および右上角部に立設されたガイドピン54と、を主要に有している。枠部71は支持基体53の全体を機械的に支持し、その四隅付近には複数の孔部73が設けられている。孔部73を貫通するネジ等の固定手段を介して、枠部71を含む遮蔽装置50は、図4に示すように、仕切体46に固定される。
ガイドピン54は、送風機カバー51の支持孔62に対応した箇所に立設されている円柱状の部材である。各々のガイドピン54が支持孔62に挿入されて摺動することで、送風機カバー51の動きがガイドされる。
誘導ダクト59は、射出成形された合成樹脂から成り、その下端に形成された開口部65は、閉鎖状態の送風機カバー51の開口部64と一致する箇所に配置されている。よって、誘導ダクト59の開口部65と、送風機カバー51の開口部64とは、略同一の形状および大きさとなっている。また、誘導ダクト59の後方側の開口は、図4に示す入口部14aと連続している。誘導ダクト59は、送風機カバー51の内部空間と、冷蔵室3へと繋がる風路とを連通させるダクトとして機能している。
図6を参照して、上記した遮蔽装置50の構成を更に詳述する。図6(A)は開状態の遮蔽装置50を示す斜視図であり、図6(B)は閉状態の遮蔽装置50を示す斜視図である。ここで、開状態とは遮蔽装置50がファン37を塞いでいない状態であり、閉状態とは遮蔽装置50がファン37を塞いでいる状態である。
図6(A)を参照して、上記した開状態では、駆動軸61の駆動力により送風機カバー51は前方に移動されている。よって、送風機カバー51の側面部70の後端は、支持基体53から離間しており、送風機カバー51と支持基体53との間には間隙が形成されている。また、この状態では、送風機カバー51の上部に形成された開口部64は、誘導ダクト59の下部に形成される開口部65とは連通していない。この状態で、図4に示すファン37を回転させて送風すると、送風された冷気は、上記した間隙を経由して冷凍室4Aに供給される。
送風機カバー51を開状態から閉状態に移行する際には、駆動軸61を例えば反時計回りに回転させる。これにより、送風機カバー51は後方に移動して、送風機カバー51の側面部70の後方端部が、支持基体53の前面に当接するようになる。支持基体53のガイドピン54は、送風機カバー51の支持孔62に挿通されており、送風機カバー51が開閉する際には、ガイドピン54は支持孔62の内部を摺動する。また、ガイドピン54および支持孔62は、送風機カバー51の対向する角部付近に配置されている。よって、送風機カバー51の開閉動作は、ガイドピン54が支持孔62の内部で摺動することで安定して行われる。
ここで、送風機カバー51の上端に形成された開口部64の周囲を上方に突出させて重畳部66が形成されている。また、誘導ダクト59の下端に形成された開口部65の周囲を下方に突出させて重畳部67が形成されている。従って、送風機カバー51を閉状態とすると、送風機カバー51の重畳部66と、誘導ダクト59の重畳部67とはオーバーラップする。ここでは、送風機カバー51の重畳部66が、誘導ダクト59の重畳部67に対して、外側から重畳している。かかる構造により、送風機カバー51を閉状態とした場合に於いて、送風機カバー51と誘導ダクト59との接合部分は気密性が高くなるので、この接合部分から冷気が漏れることが抑止されている。
図6(B)を参照して、駆動軸61を回転させることにより、送風機カバー51を支持基体53側に向かって移動させると、送風機カバー51の側面部70の後端は、支持基体53の表面に当接する。従って、送風機カバー51と支持基体53との間隙は無くなり、両者の間から冷気が漏れることが無くなる。また、上記したように、送風機カバー51の上端部分と、誘導ダクト59の下端部分とはオーバーラップしているので、送風機カバー51と誘導ダクト59との間から冷気が外部に漏れることも抑制されている。従って、図4を参照して、送風口13aは送風機カバー51で塞がれるので、ファン37で送風される冷気は、冷凍室4Aに供給されない。ファン37で送風される冷気は、送風機カバー51および誘導ダクト59を経由して、冷蔵室3に送風されるようになる。
図7の正面図を参照して、送風機カバー51の構成を詳述する。この図を参照して、送風機カバー51の中心部分に円形のネジ穴63が形成されており、そのネジ穴63の内部に駆動軸61が配置されている。また、図示しないファン37は、時計回りに回転することで、冷却された冷気を各貯蔵室に送風している。ここでは、ファン37の回転方向を矢印で示している。
一方、送風機カバー51の上端に形成される開口部64は、左方に偏って形成されている。具体的には、開口部64は、送風機カバー51の上端に於いて、左方端部から、中心68よりも右方に至るまで形成されている。即ち、ファン37の回転方向は時計回りであるので、ファン37の上半分は回転時に右方に向かって移動するが、開口部64はその逆方向、即ち左方側に偏って配置されている。そして、誘導ダクト59の下端に形成される開口部65も同様に、送風機カバー51の中心68から左方に偏った位置に形成されている。
このように、開口部64が左方に偏った位置に形成されることで、送風機カバー51の内部に於いて、左側の空間74が大きく確保されるので、送風機カバー51内部に於ける圧力損失を小さくし、ファン37で送風される冷気の風量を多くすることが出来る。
実験では、ファン37の回転数を1750rpmとし、開口部64を左右方向における中央部分に配置した場合の送風量は323.3L/minであったのに対し、開口部64を上記したように左方に配置した場合の送風量は489.5L/minであった。よって、本形態では、左方寄りに開口部64を配置することによって、効率的に冷気を送風することを可能としている。
また、本形態では、送風機カバー51には、ガイドピン54が挿通される支持孔62が2つ形成されるが、支持孔62は側面部70よりも外側に配置されている。即ち、支持孔62は、送風機カバー51の内部空間よりも外側に配置されている。これにより、支持孔62を側面部70の内側に配置した場合と比較して、送風機カバー51の内部空間に於いて、突起する部分が少なくなるので、送風時の抵抗を小さくすることが出来る。
また、支持孔62は、送風機カバー51の開閉動作を安定的に支持するために、送風機カバー51の対向する角部付近に配置されるが、開口部64が配置される左方上部を除外した部分に配置される。ここでは、支持孔62は、送風機カバー51の左方下部および右方上部に形成されている。このようにすることで、支持孔62が、左方上部に配置される開口部64を干渉することなく、更には、送風機カバー51の空間74の形状が支持孔62に干渉されることもない。よって、送風機カバー51から誘導ダクト59に至るまでの冷気の流れが良好になる。
図8の斜視図を参照して、上記した冷蔵庫1に備えられる遮蔽装置50を更に詳述する。この図を参照して、遮蔽装置50は傾斜した状態で配置されている。即ち、遮蔽装置50は、その上方部分が、その下方部分よりも後方に傾斜するように配置されている。図4を参照すると、遮蔽装置50は仕切体46の上方部分に配設されており、仕切体46は垂直に形成されている一方、遮蔽装置50は上方に向かって後方に傾斜している。このように、遮蔽装置50を傾斜して配置することで、遮蔽装置50を構成する送風機カバー51および誘導ダクト59を経由して、冷気を良好に冷蔵室供給風路14に向けて送風することが出来る。
上記のように遮蔽装置50を傾斜して配置させると、遮蔽装置50を構成する送風機カバー51の下端部分が、前方に向かって突出するようになる。即ち、図4を参照して、遮蔽装置50の下端部分が冷凍室4A側に突出するように成り、冷凍室4Aの容積を圧迫してしまう恐れがある。そこで本形態では、図8に示すように、送風機カバー51の主面部69の下端部分を、下方に向かって後方に傾斜する傾斜面42としている。このようにすることで、送風機カバー51の下端部分の前方への突出量が抑制される。よって、図4を参照して、送風機カバー51を含む遮蔽装置50全体の冷凍室4A側への突出量が抑制されるので、冷凍室4Aの容積を大きく確保することが可能となる。
図9を参照して、上記した形状を呈する送風機カバー51による効果を説明する。図9(A)は本形態の送風機カバー51内の圧力分布を示し、図9(B)は背景技術の送風機カバー110内の圧力分布を示している。これらの図では、送風時の圧力が高くなる領域を黒色で近い色で示し、この圧力が低くなる領域を白色に近い色で示している。
図9(A)を参照して、本形態の送風機カバー51では、その内部の圧力が低くなっている。送風機カバー51の右端部分の圧力が若干高くなっているが、全体的に圧力は低く、特に左方部分の圧力は低くなっている。送風機カバー51の左方部分の圧力が低くなっているのは、上記したように、開口部64を左方に寄せて配置したので、整流された冷気が開口部64から良好に外部に抜けるためと考えられる。本形態の送風機カバー51では、このように送風時に於ける内部圧力が低いので、圧力損失が小さく、効率よく冷気を送風することが出来る。
一方、図9(B)に示す背景技術の送風機カバー110では、その内部圧力は全体的に大きくなっており、特に右方部分では圧力が高くなっている。この理由は、送風機カバー110では、開口部113が中央付近に形成されているので、時計回りに回転するファン37で送風される冷気が良好に外部に供給されないため、と考えられる。
上記のことから、本形態の送風機カバー51で冷気を送風すると、背景技術の送風機カバー110を用いた場合と比較して、圧力損失を小さくして、効率的に貯蔵室に冷気を送風することが出来る。
図10を参照して、本形態の遮蔽装置50は、軸流送風機であるファン37に適用した場合に効果が大きくなる。このグラフの横軸はファン37により送風される冷気の風量を示し、縦軸は静圧を示している。ここで静圧とは、送風装置の抵抗に抗してファン37が風を送る力のことである。また、このグラフでは、シロッコファンやターボ型ファン等の遠心ファンに於ける風量変化を一点鎖線で示し、本形態で採用される軸流ファンの風量変化を実線で示している。この実験では、静圧をP2からP1に増加させた場合の、風量の変化を示している。グラフでは、静圧P1およびP2を点線で示している。
一点鎖線で示す遠心ファンの場合は、静圧の変化に対する風量の変化が小さい。従って、静圧がP2からP1に増加した場合であっても、ファンの送風量の変化量Δ2は小さい。これは、遠心ファンでは、スプーン状の羽根や幅の広い羽根で空気を押し出すためである。
一方、実線で示す軸流ファンは、静圧の変化に対する風量の変化が大きい。即ち、静圧がP2からP1に増加すると、ファンの送風量の変化量Δ1は、上記したΔ2よりも大きくなる。これは、軸流ファンは、遠心ファンと比較すると風量は多くなるものの、空気を切るようにして押し出すからである。
上記のことから、軸流送風機であるファン37を用いて冷気を各貯蔵庫に供給する本形態の場合、図7に示すように、開口部64や支持孔62の配置を最適化することで、送風機カバー51の内部圧力を低減することは非常に有用である。
次に、図2から図6を再び参照して、以上説明の構成を備えた冷蔵庫1の動作について説明する。
先ず、冷蔵室3のみを冷却する運転について説明する。図2に示すように、制御手段の指示に基づいて、圧縮機31を運転し、冷蔵室ダンパ25を開き、送風機35を運転する。この場合、図6(B)に示すように、送風機カバー51は閉状態とされる。
冷却器32によって冷却された空気は、冷却室13の送風口13a、送風機35、送風機カバー51の内部空間、誘導ダクト59、冷蔵室ダンパ25、冷蔵室供給風路14及び吹出口17を順次通過し、冷蔵室3へと供給される。これにより、冷蔵室3の内部に貯蔵された食品等を適切な温度で冷却保存することができる。
そして、冷蔵室3の内部に供給された循環冷気は、図3に示すように、戻り口22から帰還風路20を経由して冷却室13の内部へと戻る。そこで、再び冷却器32によって冷却されることになる。
次に、冷凍室4Aのみを冷却する運転について説明する。図2に示すように、制御手段の指示に基づいて、圧縮機31を運転し、冷蔵室ダンパ25を閉じ、送風機35を運転し、送風機カバー51を開くことにより、冷凍室4Aの冷却を行うことができる。詳しくは、送風機カバー51は、図6(A)の如く支持基体53から離れた状態となる。これにより、冷却器32によって冷却された空気は、冷却室13の送風口13aに配設された送風機35によって送り出され、冷凍室供給風路15及び吹出口18を順次通過し、冷凍室4Aのみへと供給される。
その結果、冷凍室4Aの内部に貯蔵された食品等を適切な温度で冷却保存することができる。そして、冷凍室4A内部の空気は、下段冷凍室6の奥に形成された戻り口23を通り、冷却室13の戻り口13bを介して、冷却室13の内部へと流れる。
次に、野菜室7への冷気の供給について説明する。送風機35によって冷凍室供給風路15に送り出された空気の一部は、図2に示す野菜室ダンパ26を開くことにより図3に示す野菜室供給風路16へと流れ、吹出口19から野菜室7へと吐出される。これにより、野菜室7内を冷却することができる。そして、野菜室7を循環した冷気は、図2に示す戻り口24から野菜室帰還風路21及び戻り口13bを順次経て、冷却室13へと戻される。
ここで、図4を参照して、冷蔵室3および冷凍室4Aの両方を冷却する動作を説明する。この場合は、送風機カバー51と支持基体53とが離間する長さを、冷凍室4Aのみを冷却する場合よりも短くする。例えば、送風機カバー51と支持基体53とが離間する長さを、冷凍室4Aのみを冷却する場合と比較して、半分程度とする。また、冷蔵室ダンパ25は開状態とする。この状態で、冷却器32で冷却された冷気をファン37で送風すると、送風された冷気の一部は送風機カバー51と支持基体53との間隙から冷凍室4Aに供給され、冷気の他の一部は、誘導ダクト59、冷蔵室ダンパ25、冷蔵室供給風路14を経由して冷蔵室3に供給される。
次に、図2、図4および図6を参照して、除霜運転時の動作について説明する。冷却運転を継続すると、冷却器32の空気側伝熱面に霜が付着し、伝熱を妨げ、空気流路を塞ぐことになる。そこで、冷却器32に付着した霜を取るための除霜冷却運転または除霜運転を開始する。
先ず、冷却器32に付着した霜の潜熱を利用して冷蔵室3の冷却を行う除霜冷却運転について説明する。除霜冷却運転を行う場合、制御手段の指示に基づいて、圧縮機31の運転を停止し、図6(B)に示すように、送風機カバー51を閉じた状態にする。そして、制御手段の指示に基づいて、冷蔵室ダンパ25を開き、送風機35を運転する。これにより、冷蔵室3と冷却室13との間で空気を循環させ、該循環空気によって冷却器32に付着した霜を融かすことができる。即ち、除霜ヒータ33による加熱を行うことなく除霜を行うことができる。同時に、圧縮機31を運転することなく霜の融解熱を利用して冷蔵室3の冷却を行うことができる。
通常の除霜運転では、制御手段の指示に基づいて、圧縮機31を停止し、除霜ヒータ33に通電し、冷却器32に付着した霜を融かす。この際、送風機カバー51は閉状態となり、送風口13aを塞ぎ、冷蔵室ダンパ25を閉じる。これにより、除霜ヒータ33によって暖められた冷却室13内の空気が冷蔵室供給風路14及び冷凍室供給風路15へと流れ出ることを防止できる。その結果、冷蔵庫1の冷却効率を向上させることができる。
また、冷却器32の霜取りが完了すると、制御手段の指示に基づいて、除霜ヒータ33の通電を止め、圧縮機31を起動し、冷凍回路による冷却を開始する。
以上が、本形態にかかる冷蔵庫1の動作に関する説明である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
2a 外箱
2b 内箱
2c 断熱材
3 冷蔵室
4 製氷室
4A 冷凍室
5 上段冷凍室
6 下段冷凍室
7 野菜室
8、8a、8b 断熱扉
9 断熱扉
10 断熱扉
11 断熱扉
12 断熱扉
13 冷却室
13a 送風口
13b 戻り口
14 冷蔵室供給風路
14a 入口部
15 冷凍室供給風路
16 野菜室供給風路
17 吹出口
18 吹出口
19 吹出口
20 帰還風路
21 野菜室帰還風路
22 戻り口
23 戻り口
24 戻り口
25 冷蔵室ダンパ
26 野菜室ダンパ
28 断熱仕切壁
29 断熱仕切壁
31 圧縮機
32 冷却器
33 除霜ヒータ
35 送風機
36 ケーシング
36a 風洞
37 ファン
40 冷蔵室温度センサ
41 冷凍室温度センサ
42 傾斜面
45 仕切体
46 仕切体
47 前面カバー
49 遮蔽装置カバー
50 遮蔽装置
51 送風機カバー
53 支持基体
54 ガイドピン
59 誘導ダクト
60 支持フレーム
61 駆動軸
62 支持孔
63 ネジ穴
64 開口部
65 開口部
66 重畳部
67 重畳部
68 中心
69 主面部
70 側面部
71 枠部
72 軸支持部
73 孔部
74 空間
100 冷蔵庫
101 冷蔵室
102 冷凍室
103 野菜室
104 冷却室
105 区画壁
106 開口部
107 送風ファン
108 冷却器
109 風路
110 送風機カバー
111 凹部
113 開口部
114 ダンパ

Claims (6)

  1. 複数の貯蔵室と、
    前記貯蔵室に供給風路を経由して供給される空気を冷却する冷却器と、
    前記冷却器が配設され、前記貯蔵室につながる送風口が形成される冷却室と、
    前記送風口に設けられる送風機と、
    前記送風機を前記冷却室の外側から覆うと共に、冷却された前記空気が流れる開口部を確保しつつ前記送風口を塞ぐ送風機カバーと、
    前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記送風機カバーの前記開口部と、前記供給風路とを接続する誘導ダクトと、
    前記送風機カバーの前記開口部の周囲から突出して形成される第1重畳部と、
    前記誘導ダクトの端部に形成された開口部の周囲から突出して形成される第2重畳部と、を具備し、
    前記送風機カバーが前記送風口を塞いだ状態で、前記第1重畳部の内側側面と、前記第2重畳部の外側側面とが、オーバーラップすることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記送風機は、モータにより所定方向に回転するファンを有し、
    前記誘導ダクトは、前記ファンの回転方向とは逆方向に偏った位置で、前記送風機カバーの前記開口部に接続することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記送風機カバーを摺動可能に貫通するガイドピンを更に有し、
    前記送風機カバーは、略四角形形状を呈する主面部と、前記主面部から前記送風機側に向かって伸びる側面部と、前記ガイドピンが貫通する支持孔と、を有し、
    前記送風機カバーの前記支持孔は、前記側面部よりも外側に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記支持孔は、前記開口部が偏って配置される角部に隣接する角部に形成される第1支持孔と、前記第1支持孔に対向する角部に形成される第2支持孔と、を有することを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記送風機カバーは上方に向かって後方に傾斜するように配置され、前記送風機カバーの内側下端部に傾斜面を形成することを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記送風機は、軸流送風機であることを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載の冷蔵庫。
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