JP7057306B2 - 温度補間装置 - Google Patents

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Description

本発明は、温度補間装置に関する。
従来より、熱変位の補正方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、「本発明に係る工作機械の熱変位の補正方法は、機械温度の測定データの履歴値と熱移動の遅れ値に基づいて演算した補正値により、NC装置の送り指令を補正することでワーク加工中の工具位置を補正することを特徴とする。」と記載されている。
また、工具の熱変位補正方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3には、「請求項1の発明に係る工具の熱変位補正方法は、主軸の軸受近傍の第1工作機械温度と工作機械の熱安定性の高い部位の第2工作機械温度を測定して、工具の熱変位量を第1工作機械温度と第2工作機械温度との差を基に所定の一次遅れ式から推定し、推定した補正量により工具位置を補正することを特徴とする。」と記載されている。
しかし、上述のような従来の技術では、停電やネットワーク障害などが原因で温度データの欠損が発生した場合、当該欠損した過去の温度データを参照できることが望まれている。
一方、欠損データを補間する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、「劣化状態の推定精度の低下を防止する対策として、温度履歴データD1にレコードdの欠損が生じた場合には、欠損期間の前後の通常期間における二次電池110の温度Tbを用いて、欠損期間における温度Tbを補間することも考えられる。データの補間手法には様々な手法が存在するが、図4には線形補間の例が示されている。」と記載されている。
特開2018-120785号公報 特開2017-144527号公報 特開2004-148443号公報
工作機械の運用中において温度データが欠損した期間における温度データを適切に補間することが可能な温度補間装置が望まれている。
(1) 本開示の一態様は、欠損した温度データを補間するために予め選定された温度補間式の計算用パラメータが記録される計算パラメータ設定部と、温度データが読み取られる対象装置の運用中に、時刻情報と温度データとをそれぞれ不揮発性記憶媒体に記録し続けると共に、所定の間隔の時刻で前記不揮発性記憶媒体に記録されている前記時刻情報を照合し、所定の時刻の区間においてデータの欠損が発生しているか否かを判断する温度データ読み書き部と、前記温度データ読み書き部においてデータの欠損が発生していると判断された場合、前記不揮発性記憶媒体に記録されているデータと前記計算パラメータ設定部に記録されている計算用パラメータとを用いて、欠損したデータを前記温度補間式により推定し補間する過去温度推定部と、を備える温度補間装置に関する。
一態様によれば、工作機械の運用中において温度データが欠損した期間における温度データを適切に補間することが可能な温度補間装置を提供することができる。
第1実施形態の構成を示す図である。 第1実施形態の温度補間装置、熱変位補正装置、及び、数値制御装置を示すブロック図である。 第1実施形態において補間を行う温度データの欠損を説明する図である。 第1実施形態において取得した温度データの不揮発性メモリへの記録を説明する図である。 第1実施形態における温度データの欠損の発生の有無の判断を説明する図である。 第1実施形態における欠損したデータの推定及び補間を説明する図である。 第1実施形態における補正変位量産出部による、不揮発性メモリに記録された温度データに基づく熱変位補正を説明する図である。 第2実施形態において温度センサを張り付ける位置による時定数の違いを説明する図である。 第2実施形態における時定数の違いによる温度上昇及び温度下降の違いを説明するグラフである。 第2実施形態における温度上昇曲線のパラメータの算出を説明する図である。
以下、本開示の第1実施形態に係る温度補間装置100について、図1から図7を参照して説明する。
図1は、工作機械1を含めた全体の構成を示す図である。図2は、温度補間装置100、熱変位補正装置60、及び、数値制御装置70を示すブロック図である。図3は、補間を行う温度データの欠損を説明する図である。図4は、取得した温度データの不揮発性メモリ61への記録を説明する図である。図5は、温度データの欠損の発生の有無の判断を説明する図である。図6は、欠損したデータの推定及び補間を説明する図である。図7は、補正変位量産出部による、不揮発性メモリ61に記録された温度データに基づく熱変位補正を説明する図である。
先ず、温度補間装置100を含む全体の概要について説明する。温度補間装置100は、工作機械1の熱変位に対して熱変位補正モデルと温度データとから熱変位を推定し、熱変位分の補正量を軸移動量に加える、熱変位補正機能を有する構成に含まれる。この構成においては、例えば、機械学習を用いて熱変位モデルを作成し、補正モデルと動作状態データ(温度データ等)から補正量を算出する。そして、推定値と実測値と差が閾値以下でない場合は、再度補正モデルを計算する。
具体的には、図1に示すように、工作機械1には、温度センサ2と、変位センサ3とが設けられており、温度と変位とを検出することができる。なお、ここで、工作機械1は、種々の工作機械が含まれ、例えばマシニングセンタ(x軸、y軸、z軸を備える)、旋盤(x軸、z軸のみを備える)等が含まれる。
検出した温度と変位とを学習用データ4として用いて(熱変位)補正モデル計算5が実行される。補正モデル計算5とは、機械学習により熱変位補正モデル5-3を決定する計算処理である。具体的には、学習ソフト5-1が、学習用データ4に基づき機械学習5-2を行い、熱変位補正モデル5-3を作成する計算処理となる。学習ソフト5-1は、所定のコンピュータ上で実行してよい。なお、学習用データ4は、工作に先立って予め取得しておいたデータであってよい。
次に、求められた熱変位補正モデル5-3を利用して、実際の工作過程において、補正量の計算・出力6が実行される。この補正量の計算・出力6は、例えばCNC(Computerized Numerical Control)装置6-2が実行してよい。CNC装置6-2は工作機械1への指示(軸移動量)を算出して出力するが、その際、熱変位補正モデル5-3を利用して補正量を計算し、軸移動量に加える。このようにして補正した軸移動量を工作機械1に出力する。これによって工作機械1は、補正6-3された軸移動量に従って動作を実行する。一方、工作機械1には、温度センサ2が備えられており、温度取得部6-1がこの温度センサ2から温度を読み取り、CNC装置6-2に供給する。CNC装置6-2は、供給されてきた温度に基づき熱変位補正モデル5-3を利用して補正量計算・出力6を実行する。以下、同様の処理が繰り替えされる。これによって、熱の影響の受けにくい工作が可能となる。
より具体的には、図2に示すように、熱変位補正機能は、熱変位補正装置60と数値制御装置70により実現される。
熱変位補正装置60は、不揮発性記憶媒体としての不揮発性メモリ61と、補正変位量算出部62と、補正実行部63と、を有している。また、数値制御装置70は、軸制御部71を有している。
不揮発性メモリ61は、温度センサ2により温度データを各時刻に読み取って取得する毎に温度データと時刻情報とを紐付けた形で記録する。また、熱変位補正機能が実行される際に、熱変位を推定するための熱変位補正モデルや、熱変位と相関を持つ動作状態データを記録する。
補正変位量算出部62は、動作状態データ(温度データ等)と、補正モデルとから、補正量を算出し、この補正量を補正実行部63に供給する。補正実行部63は、温度による補正量を軸制御部71へ供給する。
軸制御部71は、工作機械1への指令を出力する部分であり、基本的には、加工プログラムに基づく指令をその系統の工作機械1に供給する。この際、その系統の軸制御情報を利用して実行する。また、温度による補正量を補正実行部63から受信し、指令にその補正量を加えてから、工作機械1へ指令を供給する。
温度補間装置100は、工作機械1の温度センサ2によって、各時刻に読み取った温度データに欠損が生じている場合に、当該欠損したデータの部分を補間し、補間後の温度データを、温度センサ2によって読み取った時刻のデータと共に、熱変位補正装置60へ出力するように構成されている。
具体的には、図2に示すように、温度補間装置100は、時刻情報生成部101と、温度データ読み書き部102と、過去温度推定部103と、計算パラメータ設定部104と、を有している。
本実施形態における工作機械1の温度センサ2が設けられている所定の部分において、温度センサ2により読み取られる温度の変化は、3次式に従うことが知られている。これを前提として、以下のように温度データが欠損している区間における温度データを補間する。
先ず、例えば図3に示すように、温度が下降し始めた直後から、その後に上昇し始めた直後までの時刻の区間(中央の「データが欠損している区間」)における温度データが、停電やネットワーク障害等の原因により欠損した場合に、この区間における温度データを所定のパラメータを有する3次式を、ラグランジュの補間公式を用いて求める。そして、当該求めた3次式を用いて、当該温度データが欠損している区間における温度データの値を補間する。
具体的には、N組の時刻xと温度yとのデータ(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3),・・・,(xn,yn)に対するラグランジュの補間公式は次式で与えられる。
Figure 0007057306000001
Figure 0007057306000002
ここで、3次の多項式は、4点分(4組分)のデータがあれば求められる。また、各データは、互いに時刻がある程度離れていることが好ましいが、互いに時刻が近すぎると温度変化量が少なく、また、互いに時刻が遠すぎると温度データの信頼性が下がる。このため、次の補間の要件を、温度データの補間に用いられる計算用パラメータとして、計算パラメータ設定部104は記録する。
[補間の要件]
補間式 : ラグランジュの補間公式
次数 : 3次
補間に使うデータ数 : 4
補間に使うデータの相互のデータ間距離 :30分
時刻情報生成部101は、温度センサ2により温度データを各時刻に読み取って取得する毎に、時刻情報を生成する。温度データ読み書き部102は、取得した温度データと時刻情報生成部101で生成した時刻情報とを紐付けた形で、熱変位補正装置60の不揮発性メモリ61に記録する。具体的には、例えば、図4に示すように、1分間隔で温度センサ2によって温度が読み取られて取得され、温度データ読み書き部102によって時刻と温度とが1対1の関係で1組とされて、不揮発性メモリ61に記録される。
また、これと同時に温度データ読み書き部102は、定期的に不揮発性メモリ61上の時刻情報を照合し、欠損データが発生しているか否かの判断をする。具体的には、図5に示すように、温度データ読み書き部102は、不揮発性メモリ61から現時刻に最も近い2データ(以後、「最新データ」、「順最新データ」と言う)を読み込み、時刻を比較する。読み込んだ2つのデータの時刻間隔が所定の温度データ取得間隔から所定の時間以上離れている場合、データの欠損が発生している(図3に示すデータが欠損している区間)と判断し、図5に示すように、過去温度推定部103に推定温度生成指令を送る。
より具体的には、図4、図5の不揮発性メモリ61においては、1分間隔で温度センサ2によって温度が読み取られて取得され、温度データ読み書き部102によって、温度が読み取られた時刻と読み取られた温度とが1対1の関係で1組とされて、不揮発性メモリ61に記録される。ここで、時刻「2018/10/23 19:02」と時刻「2018/10/23 19:07」との間の5分間には、時刻情報及び温度データが存在していない。このように、所定間隔である1分間を超える2分以上離れたこの5分間において温度データの欠損が発生していると、温度データ読み書き部102は、図5に示すように、データの欠損が発生している旨の判断をし、温度データ読み書き部102は、過去温度推定部103に推定温度生成指令を送る。
この時の判断式として、例えば、以下の式が用いられる。
Figure 0007057306000003
(Tt:最新データ時刻、SamplingRate:データ取得間隔、thresh:任意の閾値)
過去温度推定部103は、温度データ読み書き部102によりデータの欠損が発生していると判断された場合には、図6に示すように、不揮発性メモリ61に残存する時刻及び温度のデータと、不揮発性メモリ61に記録されている計算用パラメータとを用いて、欠損している時刻の温度データを、ラグランジュの補間公式を用いて推定する。そして、過去温度推定部103は、温度データ読み書き部102に対して、推定した温度データを不揮発性メモリ61に記録するように指令をする。これにより、温度データ読み書き部102は、欠損している時刻の温度データを補間する形で、不揮発性メモリ61に記録する。
以上の構成により、温度センサ2により得られた温度について、所定の時刻の区間において、温度センサ2から得られるデータが欠損していることを検出し、当該欠損している所定の時刻の区間における温度データを補間する。そして、温度センサ2から得られた温度データ及び温度補間装置100により補間された温度データと、熱変位補正モデルと、に基いて、図7に示すように、補正変位量算出部62は熱変位を推定し、補正実行部63は、熱変位分の補正量を軸移動量に加える熱変位補正機能を実行する。
以上説明した本実施形態は、以下のような効果を奏する。
本実施形態では、温度データ読み書き部102は、温度データが読み取られる対象装置である工作機械1の運用中に、時刻情報と温度データとをそれぞれ不揮発性メモリ61に記録し続けると共に、所定の間隔の時刻で不揮発性メモリ61に記録されている時刻情報を照合し、所定の時刻の区間においてデータの欠損が発生しているか否かを判断する。
これにより、工作機械1の運用中において温度データが欠損した期間(区間)における温度データを補間することが可能となる。
また、本実施形態では、過去温度推定部103は、温度補間式として計算用パラメータを用いたラグランジュの補間公式を用いて、温度データに基づいて欠損したデータを推定する。
これにより、温度上昇及び温度下降が3次式の曲線に従う場合に、温度センサ2が設けられている工作機械1の部分の熱特性を考慮した高精度な温度データの補間を行うことが可能となり、この結果、より高精度な熱変位補正を行うことが可能となる。
次に、本開示の第2実施形態について説明する。
第2実施形態においては、工作機械1において温度センサ2を設ける位置によって温度変化の時定数が大きい場合に、指数関数を用いて欠損したデータの補間を行う点で、第1実施形態とは異なる。これ以外の構成については、第1実施形態の構成と同様であるため、第1実施形態における各構成と同様の構成については、説明を省略する。
図8は、温度センサ2を張り付ける位置による時定数の違いを説明する図である。図9は、時定数の違いによる温度上昇及び温度下降の違いを説明するグラフである。図10は、温度上昇曲線のパラメータの算出を説明する図である。
図8に示すように、工作機械1においては、時定数が大きい部分11と、時定数が小さい部分12とが存在する。そして時定数の大小により、図9に示すように、温度変化の推移を示す曲線の形状が大きく異なり、特に、工作機械1の使用者が工作機械1の運用を停止した後運用を再開したとき等において、変位センサ3により得られる変位の値がばらつくことになる。このため、高い精度で欠損した温度データの推定を行うためには、時定数を考慮する必要がある。
具体的には、工作機械1の複数の温度センサ2毎の温度上昇データをあらかじめ取得しておき、崩壊定数λを求める。正数である崩壊定数λは、図10に示すように、温度上昇時において飽和温度値を100%として、63.2%の温度に達するまでの時間をτとすると、
λ=1/τ
の関係式から求められる。求められたλは、各温度センサ2と紐付けた形で計算パラメータ設定部104に予め記録される。
本実施形態における工作機械1の温度センサ2が設けられている、時定数の大きな所定の部分において、温度センサ2により読み取られる温度の推移は、一般的に指数関数的な温度推移となることが知られている。例えば、温度の下降の場合、数学的にこの過程は以下の微分方程式で表される。
dN/dt=-λN(t)
ここで、N(t)は時刻tにおける減推量である。この微分方程式を解くと以下の指数関数となる。
N(t)=N-λt
ここで、Nは初期値である。微分方程式を変形し以下のようにする。
N(t)=N-λt+N
ここで、Nを温度の極限値とする。
初期値Nと極限値Nを以下のように定義する。
=最新データの温度-準最新データの温度
=準最新データの温度(最新データの次に新しいデータの温度)
以上説明した本実施形態は、以下のような効果を奏する。
本実施形態では、過去温度推定部103は、予め取得した温度上昇データに基づく温度上昇において、上昇開始温度値である0℃から飽和温度値に対する所定の割合の温度に到達するまでの時間に基く計算用パラメータが用いられた指数関数を温度補間式として用いて、温度データに基づいて欠損したデータを推定する。
これにより、温度の減衰(下降)に限らず増加(上昇)の場合も、欠損した温度データを、滑らかな曲線となるように推定することが可能となる。
以上本実施形態について説明をした。上述した実施形態は、好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、以下に説明する変形例のように変形をして実施することが可能である。
即ち、計算パラメータ設定部、温度データ読み書き部、過去温度推定部等の構成は、上記実施形態における計算パラメータ設定部104、温度データ読み書き部102、過去温度推定部103等の構成に限定されない。また、熱変位補正機能を実行するための熱変位補正装置や、数値制御装置等の構成は、上記実施形態における、不揮発性メモリ61、補正変位量算出部62、及び、補正実行部63を有する熱変位補正装置60や、軸制御部71を有する数値制御装置70等の構成に限定されない。また、温度補間式としてラグランジュの補間公式を用いたが、これに限定されない。また、温度データは、3次関数や指数関数に従っていたが、これらに限定されない。また、上記実施形態においては、不揮発性記憶媒体として不揮発性メモリ61が用いられたが、これに限定されない。また、上記実施形態においては、上昇開始温度値は0℃であったが、これに限定されない。
61……不揮発性メモリ(不揮発性記憶媒体)
100……温度補間装置
102……温度データ読み書き部
103……過去温度推定部
104……計算パラメータ設定部

Claims (3)

  1. 欠損した温度データを補間するために予め選定された温度補間式の計算用パラメータが記録される計算パラメータ設定部と、
    温度データが読み取られる対象装置の運用中に、時刻情報と温度データとをそれぞれ不揮発性記憶媒体に記録し続けると共に、所定の間隔の時刻で前記不揮発性記憶媒体に記録されている前記時刻情報を照合し、所定の時刻の区間においてデータの欠損が発生しているか否かを判断する温度データ読み書き部と、
    前記温度データ読み書き部において現時刻に最も近い2データが、所定の温度データ取得間隔から所定の時間以上離れていることによりデータの欠損が発生していると判断された場合、前記不揮発性記憶媒体に記録されているデータと前記計算パラメータ設定部に記録されている計算用パラメータとを用いて、欠損したデータを前記温度補間式により推定し補間する過去温度推定部と、を備える、工作機械の温度補間装置。
  2. 前記過去温度推定部は、前記温度補間式として前記計算用パラメータを用いたラグランジュの補間公式を用いて、前記温度データに基づいて欠損したデータを推定する請求項1に記載の、工作機械の温度補間装置。
  3. 前記過去温度推定部は、予め取得した温度上昇データに基づく温度上昇において、上昇開始温度値から飽和温度値に対する所定の割合の温度に到達するまでの時間に基く前記計算用パラメータが用いられた指数関数を前記温度補間式として用いて、前記温度データに基づいて欠損したデータを推定する請求項1に記載の、工作機械の温度補間装置。
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