JP7056521B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1は、半導体基板の上方に下側アルミニウムシリコン層と中間金属層と上側アルミニウムシリコン層が積層した表面電極が設けられている半導体装置を開示する。中間金属層は、例えば窒化チタンで構成されており、下側アルミニウムシリコン層及び上側アルミニウムシリコン層よりも引張強度が高い。また、上側アルミニウムシリコン層の引張強度が、下側アルミニウムシリコン層の引張強度よりも高い。
このような半導体装置では、表面電極と、ポリイミド等の保護膜と、はんだとの濡れ性を改善するためのニッケル膜と、が接触する3重点において、熱応力が集中することが知られている。このような半導体装置において、上記のような3つの層で構成されている表面電極が採用されていると、3重点近傍から発生するクラックが抑えられることが特許文献1で報告されている。
特開2018-121050号公報
半導体基板の上方には、表面電極の他に、各種の配線等が配設されている。このような各種の配線等は、半導体基板の上方の全体に広く表面電極を形成した後に、表面電極の一部をエッチングして表面電極から分割することで形成される。
中間金属層の材料として用いられる高強度な材料(例えば窒化チタン)は、比較的に硬い材料であり、ドライエッチング技術を利用して加工することが一般的である。このため、表面電極を加工して各種の配線等を形成する場合、ドライエッチング技術を利用して表面電極を構成する3つの層を全て加工する、または、ウェットエッチング技術を利用して上側アルミニウムシリコン層を加工した後に、ドライエッチング技術を利用して中間金属層と下側アルミニウムシリコン層を加工する、方法が考えられる。しかしながら、各種の配線等の膜厚が厚い場合には、ドライエッチング技術を利用して加工するときに、ドライエッチング用のレジスト膜が先に消失し、各種の配線等を所望の形状に加工できないことが懸念される。このため、表面電極を加工して各種の配線等を形成する場合、以下の方法が採用されている。
以下、図面を参照し、3つの層で構成されている表面電極が採用された半導体装置において、各種の配線等を形成する工程を説明する。なお、以下で説明する例は、分割された2つの表面電極の間の配線領域に配線を形成する場合である。
図4Aに示されるように、配線領域では、半導体基板110の表面上に層間絶縁膜111が被膜されている。半導体基板110内には、例えばMOSFET等のスイッチング素子を構成する各種の半導体領域が形成されている。
次に、図4Bに示されるように、スパッタリング技術を利用して、層間絶縁膜111の表面上に下側アルミニウムシリコン層122と中間金属層124を成膜する。
次に、図4Cに示されるように、フォトリソグラフィー技術を利用して、中間金属層124の表面上にレジスト膜132をパターニングした後に、ドライエッチング技術を利用して、中間金属層124の一部を除去する。このように、ドライエッチング技術を利用して中間金属層124のみを予め除去することで、後工程で配線領域に配線を加工するときに、ウェットエッチング技術のみを利用して加工することができる。このドライエッチング工程では、CFとOの混合ガスを用いたプラズマCDE(Chemical Dry Etching)技術が利用される。このとき、露出する下側アルミニウムシリコン層122の表面には、酸化アルミニウム(Al)とフッ化アルミニウム(AlF)が形成される。これら酸化アルミニウム(Al)とフッ化アルミニウム(AlF)を黒丸142で示す。
次に、図4Dに示されるように、アッシング技術を利用して、レジスト膜132を除去する。このアッシング処理により、下側アルミニウムシリコン層122の表面に形成されていたフッ化アルミニウム(AlF)は、空気中の水分と反応し、アルミニウム腐食物144である水酸化アルミニウム(Al(OH))に変化する。
次に、図4Eに示されるように、スパッタ技術を利用して、下側アルミニウムシリコン層122及び中間金属層124の表面上に上側アルミニウムシリコン層126を成膜する。中間金属層124の表面上に成膜される上側アルミニウムシリコン層126の結晶粒径は小さくなる。このため、上側アルミニウムシリコン層126の引張強度は、下側アルミニウムシリコン層122の引張強度よりも高くなる。この成膜工程では、アルミニウム腐食物144が上側アルミニウムシリコン層126に拡散する。
次に、図4Fに示されるように、フォトリソグラフィー技術を利用して、上側アルミニウムシリコン層126の表面上にレジスト膜134をパターニングする。
次に、図4Gに示されるように、ウェットエッチング技術を利用して、上側アルミニウムシリコン層126の一部と下側アルミニウムシリコン層122の一部を除去し、分割された2つの表面電極112の間の配線領域に配線116を形成する。
図4F及び図4Gに示されるように、配線領域に配置されている上側アルミニウムシリコン層126及び下側アルミニウムシリコン層122にはアルミニウム腐食物144が含まれている。このようなアルミニウム腐食物144が含まれていると、アルミニウムシリコンの膜密度が粗くなり、エッチングレートが高速化する。このため、配線領域の上側アルミニウムシリコン層126及び下側アルミニウムシリコン層122を加工して配線116を形成するときに、配線116の一部が細くなる配線細り116Aが発生してしまう。
このように、従来技術では、アルミニウム腐食物によって各種の配線等を所望の形状で加工することが難しいという問題がある。本願明細書は、半導体基板の上方に下側アルミニウムシリコン層と中間金属層と上側アルミニウムシリコン層が積層した表面電極が設けられている半導体装置において、各種の配線等を所望の形状で加工する技術を提供することを目的としている。
本明細書が開示する技術は、半導体基板の上方に下側アルミニウムシリコン層と中間金属層と上側アルミニウムシリコン層が積層した表面電極が設けられている半導体装置の製造方法に用いられる。この製造方法は、前記半導体基板の上方に前記下側アルミニウムシリコン層を成膜する工程と、前記下側アルミニウムシリコン層の一部をウェットエッチングし、前記下側アルミニウムシリコン層のうちの前記表面電極を構成するメイン部分から分割された分割部分を形成する工程と、前記メイン部分の表面上、前記分割部分の表面上、及び、前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に前記中間金属層を成膜する工程と、前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に成膜された前記中間金属層の少なくとも一部をドライエッチングし、前記メイン部分の表面上に成膜された前記中間金属層と前記分割部分の表面上に成膜された前記中間金属層を分離する工程と、前記メイン部分の表面上に成膜された前記中間金属層の表面上、前記分割部分の表面上に成膜された前記中間金属層の表面上、及び、前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に前記上側アルミニウムシリコン層を成膜する工程と、前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に成膜された前記上側アルミニウムシリコン層の少なくとも一部をウェットエッチングし、前記メイン部分の上方に成膜された前記上側アルミニウムシリコン層と前記分割部分の上方に成膜された前記上側アルミニウムシリコン層を分離する工程と、を備えることができる。前記表面電極を構成する前記下側アルミニウムシリコン層の引張強度を第1値とし、前記表面電極を構成する前記中間金属層の引張強度を第2値とし、前記表面電極を構成する前記上側アルミニウムシリコン層の引張強度を第3値とすると、前記第1値<前記第3値<前記第2値の関係が成立している。
この製造方法によると、前記下側アルミニウムシリコン層を前記メイン部分と前記分割部分に予め加工した後に、前記中間金属層を成膜する。このため、前記メイン部分の表面上に成膜された前記中間金属層と前記分割部分の表面上に成膜された前記中間金属層を分離する工程では、それらの間の前記中間金属層が前記下側アルミニウムシリコン層の表面上に成膜されていない。このため、前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に成膜された前記中間金属層の少なくとも一部をドライエッチングしたとしても、アルミニウム腐食物が生成されない。これにより、前記半導体基板の上方に前記下側アルミニウムシリコン層と前記中間金属層と前記上側アルミニウムシリコン層が積層した前記表面電極が設けられている半導体装置において、各種の配線等を所望の形状で加工することができる。
本実施形態の半導体装置の平面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の製造方法の主要な工程のフローチャートを示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。 従来の半導体装置の一製造過程の要部断面図を模式的に示す。
図1に、半導体装置1の平面図を示す。半導体装置1は、半導体基板10を用いて形成された半導体チップである。半導体基板10内には、例えばMOSFET、IGBT等のスイッチング素子を構成する各種の半導体領域が形成されている。半導体基板10の上方にはポリイミド等の保護膜18が被膜されており、その保護膜18から露出するように、表面電極12及び各種の信号電極14が設けられている。表面電極12は、スイッチング素子がMOSFETの場合にはソース電極と称される電極であり、スイッチング素子がIGBTの場合にはエミッタ電極と称される電極である。各種の信号電極14には、半導体基板10内を流れる電流値を反映した電流信号を検出するための信号電極、及び、半導体基板10内の温度を反映した温度信号を検出するための信号電極等が含まれる。表面電極12は2つに分割されており、それら表面電極12の間の配線領域16Aに各種の配線が配設されている。各種の配線には、スイッチング素子のゲート信号用の配線、及び、各種の信号電極14に接続される配線が含まれる。
後述の製造方法でも説明するように、表面電極12は、下側アルミニウムシリコン層と中間金属層と上側アルミニウムシリコン層が積層して構成されている。背景技術でも説明したように、表面電極12の構造としてこのような積層電極が採用されていると、表面電極12と保護膜18とはんだ接合用のニッケル膜(表面電極12の表面上から保護膜18の表面上の一部に跨るように表面電極12の表面上に塗布される膜であり、図1において省略されている)が接触する3重点(表面電極12と保護膜18の境界部分に相当)において、表面電極12内にクラックが伸びることが抑えられる。
より詳細には、表面電極を構成する下側アルミニウムシリコン層の引張強度を第1値とし、表面電極を構成する中間金属層の引張強度を第2値とし、表面電極を構成する上側アルミニウムシリコン層の引張強度を第3値とすると、第1値<第3値<第2値の関係が成立している。この場合、中間金属層よりも半導体基板側に、引張強度が小さい下側アルミニウムシリコン層が配置されている。引張強度が小さい下側アルミニウムシリコン層は、応力に応じて柔軟に変形することができる。このため、表面電極と半導体基板の間で高い熱応力が生じることが抑制され、半導体基板に対するストレスが軽減される。また、中間金属層よりも表面側(保護膜及びはんだ接合用のニッケル膜側)に、上側アルミニウムシリコン層が配置されている。上側アルミニウムシリコン層の引張強度は、中間金属層より低いものの、下側アルミニウムシリコン層より高い。このため、三重点で高い熱応力が生じたとしても、上側アルミニウムシリコン層にクラックが生じ難い。
このように、3つの層で構成された表面電極が採用された半導体装置は、3重点を起点としたクラックを抑えることができる点で有用である。一方、背景技術で説明したように、各種の配線等を所望の形状で加工することが難しいという問題がある。
以下、図面を参照し、分割された2つの表面電極12の間の配線領域16Aに配線を形成する製造方法を説明する。なお、上記したように、配線領域16Aには、複数種類の配線が配設されるが、以下の説明では、本明細書が開示する技術の理解を助けるために、配線領域16Aに1つの配線のみが配設されている場合を例示する。図2は、以下で説明する製造方法の主要な工程を示すフローチャートである。図3A~図3Iは、図1のII-II線に対応した断面図である。
図3Aに示されるように、配線領域16Aでは、半導体基板10の表面上に層間絶縁膜11が被膜されている。半導体基板10の材料は特に限定されるものではなく、シリコン、炭化珪素、窒化ガリウム、又は、他の半導体材料が用いられる。層間絶縁膜11は、半導体基板10内に形成されている各種の半導体領域と半導体基板10の上方に設けられている各種の電極及び配線を電気的に絶縁するために設けられており、その材料は、典型的には酸化シリコンである。
次に、図3Bに示されるように、スパッタリング技術を利用して、層間絶縁膜11の表面上に下側アルミニウムシリコン層22を成膜する(図2のステップS11参照)。下側アルミニウムシリコン層22は、アルミニウムとシリコンの合金である。
次に、図3Cに示されるように、フォトリソグラフィー技術を利用して、下側アルミニウムシリコン層22の表面上にレジスト膜32をパターニングする。
次に、図3Dに示されるように、ウェットエッチング技術を利用して、下側アルミニウムシリコン層22の一部を除去し、下側アルミニウムシリコン層22のメイン部分22Aから分割部分22Bを分割する(図2のステップS12参照)。後述するように、メイン部分22Aは表面電極12の一部であり、分割部分22Bは配線16の一部である。下側アルミニウムシリコン層22をメイン部分22Aと分割部分22Bに分割した後、アッシング技術を利用して、レジスト膜32を除去する。
次に、図3Eに示されるように、スパッタリング技術を利用して、下側アルミニウムシリコン層22のメイン部分22Aの表面上、下側アルミニウムシリコン層22の分割部分22Bの表面上、及び、メイン部分22Aと分割部分22Bの間の層間絶縁膜11の表面上に中間金属層24を成膜する(図2のステップS13参照)。中間金属層24の材料には、窒化チタンが用いられている。中間金属層24の引張強度は、下側アルミニウムシリコン層22よりも高い。
次に、図3Fに示されるように、ドライエッチング技術を利用して、メイン部分22Aと分割部分22Bの間の層間絶縁膜11の表面上に成膜された中間金属層24の一部を除去し、メイン部分22Aの表面上に成膜された中間金属層24と分割部分22Bの表面上に成膜された中間金属層24を分離する(図2のステップS14参照)。このドライエッチング工程では、CFとOの混合ガスを用いたプラズマCDE(Chemical Dry Etching)技術が利用される。このドライエッチング工程で除去される中間金属層24の一部は、層間絶縁膜11の表面上に成膜されている。このため、図4C及び図4Dを参照して背景技術で説明した場合とは異なり、このドライエッチング工程で除去される中間金属層24の下側に下側アルミニウムシリコン層22が存在していないので、アルミニウム腐食物が生成されることがない。
次に、図3Gに示されるように、スパッタ技術を利用して、メイン部分22Aの表面上に成膜された中間金属層24の表面上、分割部分22Bの表面上に成膜された中間金属層24の表面上、及び、メイン部分22Aと分割部分22Bの間の層間絶縁膜11の表面上に上側アルミニウムシリコン層26を成膜する(図2のステップS15参照)。上側アルミニウムシリコン層26は、アルミニウムとシリコンの合金である。さらに、中間金属層24の表面に成膜される上側アルミニウムシリコン層26では、その結晶粒径が下側アルミニウムシリコン層22の結晶粒径よりも小さくなることが分かっている。一般的に、結晶粒径が小さいほど、金属の高度は高くなる。このため、上側アルミニウムシリコン層26の引張強度は、下側アルミニウムシリコン層22の引張強度よりも高い。
次に、図3Hに示されるように、フォトリソグラフィー技術を利用して、上側アルミニウムシリコン層26の表面上にレジスト膜34をパターニングした後に、ウェットエッチング技術を利用して、メイン部分22Aと分割部分22Bの間の上側アルミニウムシリコン層26を除去し、メイン部分22Aの上方に成膜された上側アルミニウムシリコン層26と分割部分22Bの上方に成膜された上側アルミニウムシリコン層26を分離する(図2のステップS16参照)。
次に、図3Iに示されるように、アッシング技術を利用して、レジスト膜34を除去する。これにより、半導体基板10の上方には、メイン部分22Aを含む積層電極として表面電極12が形成され、分割部分22Bを含む積層電極として配線16が形成される。
上記製造方法によると、下側アルミニウムシリコン層22をメイン部分22Aと分割部分22Bに予め加工した後に、中間金属層24を成膜する(図3E参照)。このため、メイン部分22Aの表面上に成膜された中間金属層24と分割部分22Bの表面上に成膜された中間金属層24を分離する工程(図3F参照)では、それらの間の中間金属層24が下側アルミニウムシリコン層22の表面上に成膜されていない。このため、メイン部分22Aと分割部分22Bの間の層間絶縁膜11の表面上に成膜された中間金属層24の一部をドライエッチングしたとしても、アルミニウム腐食物が生成されない。このため、上記製造方法で形成された配線16には、図4Gを参照して背景技術で説明した配線116において問題となっていた配線細り116Aが形成されない。したがって、上記製造方法によると、配線16を所望の形状で加工することができる。
上記製造方法では、分割された表面電極12の間の配線領域16A(図1参照)に配設されている配線16を加工する場合を例示した。本明細書が開示する技術は、このような配線領域16Aに配設されている配線に限らず、他の位置に配設されている配線にも適用可能である。さらに、本明細書が開示する技術は、配線を加工する場合に限らず、例えば信号電極14を加工する場合にも適用可能である。
上記製造方法では、中間金属層24の材料として窒化チタンを例示した。本明細書が開示する技術は、中間金属層24の材料が窒化チタンに限らず、ドライエッチングで加工が必要な材料で構成された中間金属層24を有する半導体装置にも適用可能である。中間金属層24に用いられる材料としては、チタン、タングステン、クロム等が例示される。
以上、実施形態について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独あるいは各種の組み合わせによって技術有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの1つの目的を達成すること自体で技術有用性を持つものである。
10 :半導体基板
11 :層間絶縁膜
22 :下側アルミニウムシリコン層
22A :メイン部分
22B :分割部分
24 :中間金属層
26 :上側アルミニウムシリコン層

Claims (1)

  1. 半導体基板の上方に下側アルミニウムシリコン層と中間金属層と上側アルミニウムシリコン層が積層した表面電極が設けられている半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板の上方に前記下側アルミニウムシリコン層を成膜する工程と、
    前記下側アルミニウムシリコン層の一部をウェットエッチングし、前記下側アルミニウムシリコン層のうちの前記表面電極を構成するメイン部分から分割された分割部分を形成する工程と、
    前記メイン部分の表面上、前記分割部分の表面上、及び、前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に前記中間金属層を成膜する工程と、
    前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に成膜された前記中間金属層の少なくとも一部をドライエッチングし、前記メイン部分の表面上に成膜された前記中間金属層と前記分割部分の表面上に成膜された前記中間金属層を分離する工程と、
    前記メイン部分の表面上に成膜された前記中間金属層の表面上、前記分割部分の表面上に成膜された前記中間金属層の表面上、及び、前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に前記上側アルミニウムシリコン層を成膜する工程と、
    前記メイン部分と前記分割部分の間の前記半導体基板の上方に成膜された前記上側アルミニウムシリコン層の少なくとも一部をウェットエッチングし、前記メイン部分の上方に成膜された前記上側アルミニウムシリコン層と前記分割部分の上方に成膜された前記上側アルミニウムシリコン層を分離する工程と、を備えており、
    前記表面電極を構成する前記下側アルミニウムシリコン層の引張強度を第1値とし、前記表面電極を構成する前記中間金属層の引張強度を第2値とし、前記表面電極を構成する前記上側アルミニウムシリコン層の引張強度を第3値とすると、前記第1値<前記第3値<前記第2値の関係が成立している、半導体装置の製造方法。
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