JP7055647B2 - 切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、切断方法、及び、チップに関する。
β-Ga結晶は、非常に劈開性の強い劈開面として(100)面を有する。このため、β-Ga基板は、ブレードダイシングによる分離時に、この(100)面に沿って劈開が生じやすいという性質を有する。一般に、劈開の発生を防ぐためには、切断レートを低下させるという手段を取り得るが、Ga基板の劈開を防ぐためには、切断レートを非常に小さい値(例えば、0.1mm/sec~0.3mm/sec)に設定する必要があり、切断工程に非常に長い時間を費やしてしまう。
また、従来、レーザ光により基板内部に改質領域を形成して基板を分離する方法が知られている(例えば特許文献1,2参照)。改質領域は、基板の切断予定ラインに沿ってレーザ光の集光点を移動させることにより形成される領域であり、改質領域が適切に形成されている場合には、基板に外力を加えることにより、切断予定ラインに沿って基板を割ることができる。
特開2008-68319号公報 国際公開第2008/146744号
しかしながら、Ga系基板のような強い劈開性を有する劈開面を含む基板を分離する場合には、特許文献1,2に記載された方法であっても、外力を加えての分離の際に、所望の面と異なる面に劈開が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、酸化ガリウムを含む加工対象物を劈開の影響を抑制しながら高速で切断可能な切断方法、及びチップを提供することを目的とする。
本発明に係る切断方法は、第1表面及び第1表面の反対側の第2表面を有し、酸化ガリウムを含む加工対象物を切断予定ラインに沿って切断する切断方法であって、第1表面をレーザ光の入射面として切断予定ラインに沿って加工対象物にレーザ光を照射することにより、切断予定ラインに沿って加工対象物に改質領域を形成する第1工程と、第1工程の後に、切断予定ラインに沿って加工対象物に切削具を挿入することにより切断予定ラインに沿って加工対象物を切断する第2工程と、を備え、第1工程においては、1つの切断予定ラインに対して、少なくとも、切断予定ラインに交差すると共に第1表面に沿った第1方向に配列されるように複数列の改質領域を形成することにより、複数列の改質領域を含む改質部を形成する。
この切断方法においては、切断の対象である加工対象物が酸化ガリウムを含む。したがって、上記のようにブレードダイシングにより加工対象物を切断する場合には、切断レートを低下させる必要がある。また、加工対象物に対して外力を加えて改質領域を起点とした切断を行う場合には、酸化ガリウムの劈開面の影響が生じやすい。これに対して、この切断方法においては、第1工程において、切断予定ラインに沿って改質領域を形成すると共に、第2工程において、切断予定ラインに沿って加工対象物に切削具を挿入することにより加工対象物を切断する。このように、改質領域の形成により脆くなった(例えば酸化ガリウムの結晶性が低下した)状態において切削を行うことにより、劈開の影響を抑制しながら加工対象物を切断することが可能となる。特に、第1工程においては、1つの切断予定ラインに対して複数列の改質領域を含む改質部を形成する。このため、一定の幅を有する切削具を用いて高速で改質部の切削が可能となる。よって、この切断方法によれば、酸化ガリウムを含む加工対象物を劈開の影響を抑制しながら高速で切断可能となる。
本発明に係る切断方法においては、第1工程において、1つの切断予定ラインに対して、第2表面から第1表面に向かう第2方向に配列されるように複数列の改質領域を形成することにより改質部を形成してもよい。この場合、加工対象物の厚さ方向(第2方向)に改質部が延在することになるため、劈開の影響を確実に抑制しながらより高速での切断が可能となる。
本発明に係る切断方法においては、第1工程において、第2方向におけるレーザ光の集光点の位置を維持しながら複数列の改質領域を形成して複数列の改質領域を含む改質層を形成する改質層形成工程を、第2方向におけるレーザ光の集光点の位置を変更しながら繰り返すことによって、複数の改質層を含む改質部を形成してもよい。このように、加工対象物の厚さ方向(第2方向)に沿って改質層を積層するようにして改質部を構成すれば、厚さ方向に対する改質部の形状や状態の制御が容易となる。
本発明に係る切断方法においては、第1工程において、第2方向におけるレーザ光の集光点の位置を、第2表面側から第1表面側に順に変更しながら改質層形成工程を繰り返すことにより、複数の改質層を含む改質部を形成してもよい。この場合、レーザ光の入射面である第1表面と反対側の第2表面側から改質領域を形成していくことになるので、先に形成された改質領域の影響を受けることなく後の改質領域を形成可能である。
本発明に係る切断方法においては、第1工程において、第1方向における改質部の幅が第1方向における切削具の幅よりも大きくなるように改質領域を形成してもよい。この場合、劈開の影響をより確実に抑制可能である。
本発明に係る切断方法においては、第1工程において、改質部が切断予定ラインに沿って加工対象物の一端から他端に連続的に延在するように改質領域を形成してもよい。この場合、加工対象物の全長にわたって、劈開の影響を確実に抑制しながらの切断が可能となる。
本発明に係るチップは、第1表面、第1表面の反対側の第2表面、及び、第1表面と第2表面とを接続する側面を有する酸化ガリウム基板と、第1表面上に形成されたデバイス層と、を備え、側面は、改質領域により構成されている。
本発明によれば、酸化ガリウムを含む加工対象物を劈開の影響を抑制しながら高速で切断可能な切断方法、及びチップを提供できる。
改質領域の形成に用いられるレーザ加工装置の概略構成図である。 改質領域の形成の対象となる加工対象物の平面図である。 図2の加工対象物のIII-III線に沿っての断面図である。 レーザ加工後の加工対象物の平面図である。 図4の加工対象物のV-V線に沿っての断面図である。 図4の加工対象物のVI-VI線に沿っての断面図である。 本実施形態に係る切断方法により切断される加工対象物を示す図である。 本実施形態に係る切断方法の概略を説明するための拡大斜視図である。 図8の(a)に示された加工対象物の模式的な断面図である。 第1工程を示す図である。 第1工程を示す図である。 改質部と切削具との関係を示す図である。 本実施形態に係る切断方法により形成されたチップを示す斜視図である。 改質部の変形例を示す断面図である。 改質部の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本実施形態に係る方法及び装置の一例について説明する。なお、図面の説明においては、同一の要素同士、或いは、相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
実施形態に係るレーザ加工装置では、加工対象物にレーザ光を集光することにより、切断予定ラインに沿って加工対象物に改質領域を形成する。そこで、まず、改質領域の形成について、図1~図6を参照して説明する。
図1に示されるように、レーザ加工装置100は、レーザ光Lをパルス発振するレーザ光源101と、レーザ光Lの光軸(光路)の向きを90°変えるように配置されたダイクロイックミラー103と、レーザ光Lを集光するための集光用レンズ105と、を備えている。また、レーザ加工装置100は、集光用レンズ105で集光されたレーザ光Lが照射される対象物である加工対象物1を支持するための支持台107と、支持台107を移動させるための移動機構であるステージ111と、レーザ光Lの出力やパルス幅、パルス波形等を調節するためにレーザ光源101を制御するレーザ光源制御部102と、ステージ111の移動を制御するステージ制御部115と、を備えている。
レーザ加工装置100においては、レーザ光源101から出射されたレーザ光Lは、ダイクロイックミラー103によってその光軸の向きを90°変えられ、支持台107上に載置された加工対象物1の内部に集光用レンズ105によって集光される。これと共に、ステージ111が移動させられ、加工対象物1がレーザ光Lに対して切断予定ライン5に沿って相対移動させられる。これにより、切断予定ライン5に沿った改質領域が加工対象物1に形成される。なお、ここでは、レーザ光Lを相対的に移動させるためにステージ111を移動させたが、集光用レンズ105を移動させてもよいし、或いはこれらの両方を移動させてもよい。
加工対象物1としては、半導体材料で形成された半導体基板や圧電材料で形成された圧電基板等を含む板状の部材(例えば、基板、ウェハ等)が用いられる。図2に示されるように、加工対象物1には、加工対象物1を切断するための切断予定ライン5が設定されている。切断予定ライン5は、直線状に延びた仮想線である。加工対象物1の内部に改質領域を形成する場合、図3に示されるように、加工対象物1の内部に集光点(集光位置)Pを合わせた状態で、レーザ光Lを切断予定ライン5に沿って(すなわち、図2の矢印A方向に)相対的に移動させる。これにより、図4、図5及び図6に示されるように、改質領域7が切断予定ライン5に沿って加工対象物1に形成され、切断予定ライン5に沿って形成された改質領域7が切断起点領域8となる。切断予定ライン5は、照射予定ラインに対応する。
集光点Pとは、レーザ光Lが集光する箇所のことである。切断予定ライン5は、直線状に限らず曲線状であってもよいし、これらが組み合わされた3次元状であってもよいし、座標指定されたものであってもよい。切断予定ライン5は、仮想線に限らず加工対象物1の表面3に実際に引かれた線であってもよい。改質領域7は、連続的に形成される場合もあるし、断続的に形成される場合もある。改質領域7は列状でも点状でもよく、要は、改質領域7は少なくとも加工対象物1の内部、表面3又は裏面に形成されていればよい。改質領域7を起点に亀裂が形成される場合があり、亀裂及び改質領域7は、加工対象物1の外表面(表面3、裏面、若しくは外周面)に露出していてもよい。改質領域7を形成する際のレーザ光入射面は、加工対象物1の表面3に限定されるものではなく、加工対象物1の裏面であってもよい。
ちなみに、加工対象物1の内部に改質領域7を形成する場合には、レーザ光Lは、加工対象物1を透過すると共に、加工対象物1の内部に位置する集光点P近傍にて特に吸収される。これにより、加工対象物1に改質領域7が形成される(すなわち、内部吸収型レーザ加工)。この場合、加工対象物1の表面3ではレーザ光Lが殆ど吸収されないので、加工対象物1の表面3が溶融することはない。一方、加工対象物1の表面3又は裏面に改質領域7を形成する場合には、レーザ光Lは、表面3又は裏面に位置する集光点P近傍にて特に吸収され、表面3又は裏面から溶融され除去されて、穴や溝等の除去部が形成される(表面吸収型レーザ加工)。
改質領域7は、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域をいう。改質領域7としては、例えば、溶融処理領域(一旦溶融後再固化した領域、溶融状態中の領域及び溶融から再固化する状態中の領域のうち少なくとも何れか一つを意味する)、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域等があり、これらが混在した領域もある。更に、改質領域7としては、加工対象物1の材料において改質領域7の密度が非改質領域の密度と比較して変化した領域や、格子欠陥が形成された領域がある。加工対象物1の材料が単結晶シリコンである場合、改質領域7は、高転位密度領域ともいえる。
溶融処理領域、屈折率変化領域、改質領域7の密度が非改質領域の密度と比較して変化した領域、及び、格子欠陥が形成された領域は、更に、それら領域の内部や改質領域7と非改質領域との界面に亀裂(割れ、マイクロクラック)を内包している場合がある。内包される亀裂は、改質領域7の全面に渡る場合や一部分のみや複数部分に形成される場合がある。加工対象物1は、結晶構造を有する結晶材料からなる基板を含む。例えば加工対象物1は、酸化ガリウム(Ga)、窒化ガリウム(GaN)、シリコン(Si)、シリコンカーバイド(SiC)、LiTaO、及び、サファイア(Al)の少なくとも何れかで形成された基板を含む。換言すると、加工対象物1は、例えば、窒化ガリウム基板、シリコン基板、SiC基板、LiTaO基板、又はサファイア基板を含む。結晶材料は、異方性結晶及び等方性結晶の何れであってもよい。また、加工対象物1は、非結晶構造(非晶質構造)を有する非結晶材料からなる基板を含んでいてもよく、例えばガラス基板を含んでいてもよい。
実施形態では、切断予定ライン5に沿って改質スポット(加工痕)を複数形成することにより、改質領域7を形成することができる。この場合、複数の改質スポットが集まることによって改質領域7となる。改質スポットとは、パルスレーザ光の1パルスのショット(つまり1パルスのレーザ照射:レーザショット)で形成される改質部分である。改質スポットとしては、クラックスポット、溶融処理スポット若しくは屈折率変化スポット、又はこれらの少なくとも1つが混在するもの等が挙げられる。改質スポットについては、要求される切断精度、要求される切断面の平坦性、加工対象物1の厚さ、種類、結晶方位等を考慮して、その大きさや発生する亀裂の長さを適宜制御することができる。また、実施形態では、切断予定ライン5に沿って、改質スポットを改質領域7として形成することができる。
[実施形態に係る切断方法]
引き続いて、実施形態に係る切断方法について説明する。図7は、本実施形態に係る切断方法により切断される加工対象物を示す図である。図7の(a)は平面図であり、図7の(b)は部分的な断面図である。図7に示される加工対象物1は、酸化ガリウム(例えばGa)を含む。より具体的には、加工対象物1は、酸化ガリウムを含む基板11と、基板11上に形成されたデバイス層12と、を含む。基板11は、第1表面11s(例えば図1における表面3)と第1表面11sの反対側の第2表面11rとを含む。
基板11は、例えば、酸化ガリウム基板(例えばGa系基板)である。Ga系基板とは、β型の(AlGaIn(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)単結晶を母結晶とするβ-Ga系単結晶からなる基板であり、Cu、Ag、Zn、Cd、Al、In、Si、Ge、Sn、Mg、Nb、Fe等の不純物を含んでいてもよい。Ga系基板は、(100)面に強い劈開性を有し、主面(例えば第1表面11s)が(100)面の場合、剥離が生じ、主面が(100)面以外の面である場合には、劈開が生じやすい。このため、本実施形態に係る切断方法は、Ga系基板の主面の面方位に依らずに有効である。
デバイス層12は、第1表面11s上に形成されている。デバイス層12は、例えば結晶成長により形成された半導体動作層であって、第1表面11s上に2次元状に配列された複数のデバイス部13を含む。デバイス部13は、例えば、フォトダイオード等の受光素子、レーザダイオード等の発光素子、或いは回路として形成された回路素子等である。互いに隣り合うデバイス部13の間には、第1表面11sが露出した領域であるストリートSTが設けられている。ストリートSTは、例えば格子状に設けられている。切断予定ライン5は、ストリートSTに設定されている。すなわち、切断予定ライン5は、互いに隣り合うデバイス部13の間を通るように2次元格子状に設定されている。
図8は、本実施形態に係る切断方法の概略を説明するための拡大斜視図である。図9は、図8の(a)に示された加工対象物の模式的な断面図である。図8,9においては、加工対象物1のうち、一対のデバイス部13のエッジに対応する部分、及び、一対のデバイス部13間のストリートSTに対応する部分のみを図示している。また、以下の図面においては、改質領域7をハッチングにより示すと共に、他の部分のハッチングを省略する場合がある。また、以下の図面においては、理解の容易化のため、X軸、Y軸、及び、Z軸によって規定される直交座標系を示す。
図8,9に示されるように、本実施形態に係る切断方法は、切断予定ライン5に沿って加工対象物1に改質領域7を形成する第1工程と、第1工程の後に、切断予定ライン5に沿って加工対象物1に切削具50を挿入することにより切断予定ライン5に沿って加工対象物1を切断する第2工程と、を含む。第1工程においては、後に詳述するように、第1表面11sをレーザ光Lの入射面としつつ切断予定ライン5に沿って加工対象物1(基板11)にレーザ光Lを照射することによって、切断予定ライン5に沿って加工対象物1に改質領域7を形成する。
レーザ光Lは、超短パルスレーザ光である。より具体的には、例えば、レーザ光Lの繰り返し周波数は200kHz、レーザ光Lの中心波長は1030nm、レーザ光Lのパルス幅は10ps以下(例えば数100fs以上10ps以下)である。
第1工程においては、1つの切断予定ライン5に対して、当該切断予定ライン5に交差(直交)すると共に第1表面11sに沿った第1方向(ここではY軸方向)に配列されるように複数列(例えば25列、図示の例では5列)の改質領域7を形成することにより、複数列の改質領域7を含む改質部70を形成する。改質領域7は、第1方向、及び、第2表面11rから第1表面11sに向かう第2方向(ここではZ軸方向)に交差(直交)する第3方向(ここではX軸方向)に沿って列状に形成されている。また、第1工程においては、1つの切断予定ライン5に対して、第2方向に配列されるように複数列(例えば9列、図示の例では5列)の改質領域7を形成することにより、複数列の改質領域7を含む改質部70を形成する。これにより、改質部70は、切断予定ライン5に交差(直交)する断面内において、第1方向及び第2方向に沿って行列状に配列された複数の改質領域7を含むこととなる。
1つの観点から、改質部70は、第3方向に沿って延びる列状の改質領域7が第2方向に沿って配列されて構成される(すなわち、第2方向及び第3方向に沿って延びる)改質層7mが、第1方向に複数積層されることによって構成されていると捉えられる。また、別の観点からは、改質部70は、第3方向に沿って延びる列状の改質領域7が第1方向に沿って配列されて構成される(すなわち、第1方向及び第3方向に沿って延びる)改質層7nが、第2方向に複数積層されることによって構成されているとも捉えられる。改質部70は、ここでは、第3方向に沿って延びる直方体状に形成される。なお、図9及び以降の図では、図示の容易化の観点から、互いに隣り合う改質領域7同士が互いに離間するように図示されているが、改質領域7は、部分的又は全体的に互いに連続して形成されていてもよい。
引き続いて、第1工程について詳細に説明する。図10及び図11は、第1工程を示す図である。図10の(b)及び図11の(b)においては、デバイス部13が省略されている。第1工程においては、図10の(a)に示されるように、まず、第1表面11sをレーザ光Lの入射面として、レーザ光Lの集光点Pを加工対象物1(基板11)の内部、又は第2表面11rに位置させる。そして、図10の(b)に示されるように、レーザ光Lの集光点Pを加工対象物1に対して相対移動させることにより、レーザ光Lを加工対象物1に照射する(スキャンする)。これにより、図11に示されるように、加工対象物1に改質領域7を形成する。ここでは、レーザ光Lを照射しながら、ステージ111を用いて、加工対象物1を走査することで改質領域7を形成する。スキャンスピード(集光点Pの相対移動の速さ)は500mm/sec以下、より好ましくは100mm/sec以下である。
第1工程においては、図10の(b)に示されるように、第2方向におけるレーザ光Lの集光点Pの位置を維持しながら集光点Pを第1方向及び第3方向に沿って相対移動させる。これにより、図11の(a),(b)に示されるように、第1方向に沿って配列された複数列の改質領域7を形成することにより、複数列の改質領域7を含む改質層7nを形成する(改質層形成工程)。
続いて、第1工程においては、第2方向におけるレーザ光Lの集光点Pの位置を変更しながら上記の改質層形成工程を繰り返すことによって、改質層7nを積層するように改質領域7を形成し、複数の改質層7nを含む改質部70を形成する(図9参照)。特に、第1工程においては、第2方向におけるレーザ光Lの集光点Pの位置を、第2表面11r側から第1表面11s側に順に変更しながら改質層形成工程を繰り返す。これにより、第2表面11r側から順に改質層7nが積層されることになる。また、第1工程においては、改質部70が、第1表面11s及び第2表面11rの両方に露出するように改質領域7を形成する。すなわち、ここでは、改質部70が、第2方向に沿って連続的に延在して第1表面11s及び第2表面11rに至るように改質領域7を形成する。さらに、第1工程においては、改質部70が切断予定ライン5に沿って加工対象物1の一端から他端に連続的に延在するように改質領域7を形成する。
以上の第1工程の後に、第2工程を実施する。第2工程においては、上述したように、切断予定ライン5に沿って加工対象物1に切削具50を挿入することにより切断予定ライン5に沿って加工対象物1を切断する。切削具50は、例えば、ブレードダイシングに用いられるブレードであって、円板状の本体部51と、本体部51の外周部に設けられた断面テーパ状の刃部52と、からなる。第2工程においては、このような切削具50を、本体部51の中心を回転軸として回転させながら、切断予定ライン5に沿って加工対象物1(基板11)に刃部52を接触させつつ挿入する。これにより、加工対象物1の一部を切削(除去)することにより、切断予定ライン5に沿って加工対象物1を切断する。
ここで、図12に示されるように、第1工程においては、切削具50との関係から、改質部70の寸法や形状を規定しつつ改質領域7を形成する。切削具50との関係から改質部70の寸法や形状を規定することは、加工対象物1における切削具50により切削(除去)される部分の状態(全体が改質されているか否か等)を規定することになる。本実施形態においては、第1工程において、第1方向における改質部70の幅W70が、第1方向における切削具50(本体部51)の幅W50よりも大きくなるように、改質領域7を形成する。したがって、ここでは、加工対象物1における切削具50により切削(除去)される部分は、その全体が改質された領域となる。
これにより、加工対象物1からチップが形成される。図13は、本実施形態に係る切断方法により形成されたチップを示す斜視図である。図13に示されるように、チップCは、基板11から形成された基板11Cと、デバイス層12から形成されたデバイス層12C(デバイス部13)と、を備える。基板11Cは、例えば酸化ガリウム基板である。また、基板11Cは、基板11と同様に、第1表面11sと、第1表面11sの反対側の第2表面11rと、を含む。さらに、基板11Cは、第1表面11sと第2表面11rとを接続する側面11pを含む。ここでは、略直方体状の基板11Cにおける第1表面11sと第2表面11r以外の面が側面11pである。
上述したように、改質部70の幅W70が切削具50の幅W50よりも大きく、且つ、加工対象物1における切削具50により切除(除去)される領域の全体が改質領域7(改質部70)である。したがって、加工対象物1の切断面には、改質領域7が残存する。換言すれば、切断面である側面11pは、その全体にわたって、改質領域7(改質部70の一部70C)により構成される。また側面11pは、例えば切削具50の切削痕により、改質領域7から延びる亀裂を外部応力により進展させた切断により得られる切断面や、劈開面に比べて粗くなっている。
デバイス層12Cは、例えば、エピタキシャル成長により基板11上に形成されたホモエピタキシャル膜、もしくはヘテロエピタキシャル膜を含む。また、デバイス層12Cは、例えば、基板11Cと反対の表面側に形成された電極等を含み得る。さらに、基板11Cの第2表面11rには、別の電極等が形成され得る。以上のように構成されるチップCは、一例として、LED等の半導体光素子、又は、ダイオードやトランジスタ等の半導体パワーデバイスである。
以上説明したように、本実施形態に係る切断方法においては、切断の対象である加工対象物1(基板11)が酸化ガリウムを含む。したがって、ブレードダイシングのみによって加工対象物1を切断する場合には、切断レートを低下させる必要がある。また、加工対象物1に対して外力を加えて改質領域7を起点とした切断を行う場合には、酸化ガリウムの劈開面の影響が生じやすい。これに対して、本実施形態に係る切断方法においては、第1工程において、切断予定ライン5に沿って改質領域7を形成すると共に、第2工程において、切断予定ライン5に沿って加工対象物1に切削具50を挿入することにより加工対象物1を切断する。
このように、改質領域7の形成により脆くなった(例えば酸化ガリウムの結晶性が低下した)状態において切削を行うことにより、劈開の影響を抑制しながら加工対象物1を切断することが可能となる。特に、第1工程においては、1つの切断予定ライン5に対して複数列の改質領域7を含む改質部70を形成する。このため、一定の幅W50を有する切削具50を用いて高速で改質部70の切削が可能となる。よって、本実施形態に係る切断方法によれば、酸化ガリウムを含む加工対象物1を劈開の影響を抑制しながら高速で切断可能となる。なお、ここでの切削具50による切削(ブレードダイシング)のスピードは、一例として、従来の10倍以上、又は、2mm/sec以上とすることができる。
また、本実施形態に係る切断方法においては、第1工程において、1つの切断予定ライン5に対して、第2表面11rから第1表面11sに向かう第2方向に配列されるように複数列の改質領域7を形成することにより改質部70を形成してもよい。この場合、加工対象物1の厚さ方向(第2方向)に改質部70が延在することになるため、劈開の影響を確実に抑制しながらより高速での切断が可能となる。
また、本実施形態に係る切断方法においては、第1工程において、第2方向におけるレーザ光Lの集光点Pの位置を維持しながら複数列の改質領域7を形成して複数列の改質領域7を含む改質層7nを形成する改質層形成工程を、第2方向におけるレーザ光Lの集光点Pの位置を変更しながら繰り返すことによって、複数の改質層7nを含む改質部70を形成する。このように、加工対象物1の厚さ方向(第2方向)に沿って改質層7nを積層するようにして改質部70を構成すれば、厚さ方向に対する改質部70の形状や状態の制御が容易となる。
特に、本実施形態に係る切断方法においては、第1工程において、第2方向におけるレーザ光Lの集光点Pの位置を、第2表面11r側から第1表面11s側に順に変更しながら改質層形成工程を繰り返すことにより、複数の改質層7nを含む改質部70を形成する。このため、レーザ光Lの入射面である第1表面11sと反対側の第2表面11r側から改質領域7を形成していくことになるので、先に形成された改質領域7の影響を受けることなく後の改質領域7を形成可能である。
また、本実施形態に係る切断方法においては、第1工程において、第1方向における改質部70の幅W70が第1方向における切削具50の幅W50よりも大きくなるように改質領域7を形成する。このため、十分な切削代を確保し、劈開の影響をより確実に抑制可能である。
さらに、本実施形態に係る切断方法においては、第1工程において、改質部70が切断予定ライン5に沿って加工対象物1の一端から他端に連続的に延在するように改質領域7を形成する。このため、加工対象物1の全長にわたって、劈開の影響を確実に抑制しながらの切断が可能となる。
以上の実施形態は、本発明に係る切断方法の一実施形態を説明したものである。したがって、本発明に係る切断方法は、上述した切断方法に限定されず任意に変形可能である。
また、図14及び図15に示されるように、切断予定ライン5に交差する断面(第1方向及び第2方向に沿った断面)における改質部70の形状を変更してもよい。図14の(a)の例では、改質部70の断面形状が、第1表面11sから第2表面11rに向かうにつれて縮小するようなテーパ状の断面形状となるように改質領域7を形成している。図14の(b)の例では、改質部70の断面形状が、第1表面11sから第2表面11rに向かうにつれて拡大するようなテーパ状の断面形状となるように改質領域7を形成している。
また、図15の(a)の例では、改質部70の断面形状が、第1表面11sから第2表面11rに向かうにつれて一旦縮小した後に拡大するような断面形状となるように改質領域7を形成している。図15の(b)の例では、改質部70の断面形状が、第1表面11sから第2表面11rに向かうにつれて一旦拡大した後に縮小するような断面形状となるように改質領域7を形成している。さらに、図15の(c)の例では、改質部70の断面形状が、第1表面11sから第2表面11rに向かうにつれて複数回屈曲する波状となるように改質領域7を形成している。これらの例のように、改質部70断面形状は、例えば切削具50の形状等に応じて適宜選択し得る。なお、改質部70の平面視における態様(例えば形状)も、例えば切削具50の形状等に応じて適宜選択し得る。
なお、上記実施形態においては、第1方向及び第3方向に沿って延びる改質層7nを第2表面11r側から積層するように改質領域7を形成する例を説明した。しかしながら、改質層7nを第1表面11s側から順に積層するように改質領域7を形成してもよいし、第2方向及び第3方向に沿って延びる改質層7mを順に積層するように改質領域7を形成してもよい。さらには、別の順序に応じて改質領域7を形成してもよい。
1…加工対象物、5…切断予定ライン、7…改質領域、7n…改質層、11C…基板、11s…第1表面、11r…第2表面、11p…側面、12C…デバイス層、50…切削具、70…改質部、C…チップ、L…レーザ光、P…集光点、W50,W70…幅。

Claims (4)

  1. 第1表面及び前記第1表面の反対側の第2表面を有し、酸化ガリウムを含む加工対象物を切断予定ラインに沿って切断する切断方法であって、
    前記第1表面をレーザ光の入射面として前記切断予定ラインに沿って前記加工対象物にレーザ光を照射することにより、前記切断予定ラインに沿って前記加工対象物に改質領域を形成する第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記切断予定ラインに沿って前記加工対象物に切削具を挿入することにより前記切断予定ラインに沿って前記加工対象物を切断する第2工程と、
    を備え、
    前記第1工程においては、1つの前記切断予定ラインに対して、少なくとも、前記切断予定ラインに交差すると共に前記第1表面に沿った第1方向に配列されるように複数列の改質領域を形成することにより、複数列の前記改質領域を含む改質部を形成し、
    前記第1工程においては、1つの前記切断予定ラインに対して、前記第2表面から前記第1表面に向かう第2方向に配列されるように複数列の前記改質領域を形成することにより前記改質部を形成し、
    前記第1工程においては、前記第2方向における前記レーザ光の集光点の位置を維持しながら複数列の前記改質領域を形成して複数列の前記改質領域を含む改質層を形成する改質層形成工程を、前記第2方向における前記レーザ光の集光点の位置を変更しながら繰り返すことによって、複数の前記改質層を含む前記改質部を形成する、
    切断方法。
  2. 前記第1工程においては、前記第2方向における前記レーザ光の集光点の位置を、前記第2表面側から前記第1表面側に順に変更しながら前記改質層形成工程を繰り返すことにより、複数の前記改質層を含む前記改質部を形成する、
    請求項1に記載の切断方法。
  3. 前記第1工程においては、前記第1方向における前記改質部の幅が前記第1方向における前記切削具の幅よりも大きくなるように前記改質領域を形成する、
    請求項1又は2に記載の切断方法。
  4. 前記第1工程においては、前記改質部が前記切断予定ラインに沿って前記加工対象物の一端から他端に連続的に延在するように前記改質領域を形成する、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の切断方法。
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