JP7048365B2 - ガタツキ抑制構造、電子部品モジュール、電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents
ガタツキ抑制構造、電子部品モジュール、電気接続箱及びワイヤハーネス Download PDFInfo
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Description
図1において、例えば車両に搭載される電気接続箱1は、車両の所定位置に配索されて機器間を電気的に接続するワイヤハーネス(図示省略)の一部に設けられる。電気接続箱1は、電子部品モジュール2と、この電子部品モジュール2を内部に収容係止することが可能なフレーム(図示省略。電気接続箱本体を構成するものである)と、フレームの上部開口及び下部開口を覆うアッパーカバー及びロアカバーとを備えて構成される。尚、電気接続箱1は、電子部品モジュール2の取り付け先になるものである。
図1ないし図6において、電子部品モジュール2は、例えばリレーモジュールや機器制御モジュール等と呼ばれるものであって、ここでは前者を一例に挙げて説明をするものとする。リレーモジュールとしての電子部品モジュール2は、基板3と、コネクタブロック4(ブロック状の部材)と、筐体5とを備えて構成される。電子部品モジュール2は、本実施例において、電気接続箱1の中の更に小さな電気接続箱があるという見方をしてもよいものとする。電子部品モジュール2は、以下の説明から分かるようになるが、従来よりもガタツキが抑制されたものでもある。
図5ないし図7において、基板3は、平面視矩形の板状部材となる基板本体6を有する。基板本体6は、この下側の面である裏面に図示しない所望の回路が形成される。また、基板本体6には、小さな貫通孔(図示省略)が多数形成される。このような基板本体6の表面側には、上記貫通孔を用いて複数のリレー7や抵抗8が実装される。リレー7や抵抗8は、上記裏面側で半田付けにより上記回路に接続される。また、基板本体6の表面側には、複数のピン端子9も設けられる。ピン端子9は、上記貫通孔に差し込まれ、半田付けにより上記回路に接続される。ピン端子9は、この基端側が基板本体6の基板前部10に配置されるとともに、先端側が基板前部10の端部11よりも外側に突出するようなL字の形状に形成される。ピン端子9の先端側は、コネクタブロック4を貫通し、コネクタブロック4でコネクタ接続を行えるように配置される。
図1、図2、図5、図6、及び図7において、コネクタブロック4は、基板3の基板前部10に組み付けらて電気接続箱1でのコネクタ接続を行うことができるように構成される。このようなコネクタブロック4は、樹脂成形品であるブロック本体16を有する。コネクタブロック4は、ブロック本体16に対し基板3のピン端子9の先端側が貫通することにより、コネクタとして機能するように構成される。コネクタブロック4は、上記説明から分かるように、ブロック本体16と、ピン端子9(の先端側)とを備えて構成される。
図1ないし図6において、筐体5は、樹脂成形品であって、開口部29及び内部収容空間30を有する有底の箱形状に形成される。具体的には、筐体5は、略長方形に開口する開口部29と、この開口部29を形成するため上下に配置される筐体上壁31及び筐体下壁32と、開口部29を形成するため左右に配置される筐体側壁33と、開口部29から一番遠い奥側に配置される筐体底壁34とを有して、図示のような有底の箱形状に形成される。
図1ないし図6において、左右の筐体側壁33は、筐体上壁31及び筐体下壁32に連続するとともに開口部29から筐体底壁34までのびる細長い壁であって、基板案内部39と、被係止部40とを有する。尚、筐体側壁33における引用符号41は内面、引用符号42は外面を示す。
図8、図9、図11、及び図12において、基板案内部39は、基板3を筐体5の内部収容空間30(図5参照)に収容する時に、基板本体6の基板側部12及びブロック本体16の鍔部25を案内することができる溝状の部分として形成される。溝状の基板案内部39は、筐体側壁33の内面41を凹ませ、外面42側を突出させるような形状に形成される。尚、図10に示す如く、基板案内部39は、筐体側壁33の内面から突出する一対のレール43となる従来の形状であっても当然によいものとする(この場合、レール43を開口部29の位置までのばす必要がある(従来の形状は途中から奥までしか形成されておらず、開口部の位置での案内や保持、ガタツキ抑制の効果がないため))。
図1において、被係止部40は、電気接続箱1での取り付け先になる図示しないフレームに対し係止される部分として用いられる。このような被係止部40は、図1ないし図4に示すように、筐体側壁33の前後方向中間位置に配置され且つ筐体側壁33の外面42から外側に小さく突出する爪状の突起部分に形成される(形状は一例であるものとする)。筐体側壁33の外面42には、被係止部40の他に被ガイド部47、48も形成される。
図6に示す状態の基板3に対しコネクタブロック4を組み付けると、これらが一体化して図5及び図7に示す、コネクタブロック4が組み付けられた基板3になる。このコネクタブロック4が組み付けられた基板3を、開口部29(図5参照)を介して筐体5の内部収容空間30に収容していくと、この収容時に基板本体6の基板側部12及びブロック本体16の鍔部25が基板案内部39により案内される(案内状態としては図9及び図13参照)。コネクタブロック4が開口部29の部分で嵌合し(図8参照)、また、基板本体6における基板後部14の端部15が筐体底壁34の内面に対向又は当接すると(図14参照)、電子部品モジュール2の組み付けが完了して図1に示すようなアッセンブリ状態になる。電子部品モジュール2の組み付けが完了した状態においては、基板3が電子部品モジュール2の前後位置でガタツキなく確実に保持される(図8、図14、及び図15参照)。電子部品モジュール2は、この後図示しないフレームに組み付けられて電気接続箱1を構成する(図1参照)。
以上、図1ないし図15を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電子部品モジュール2は、ガタツキを抑制する構造、すなわちガタツキ抑制構造を採用してなる。このガタツキ抑制構造は、筐体5と、基板3と、コネクタブロック4とを備え、基板3は、筐体5に対する収容方向に真っ直ぐのび且つ収容時に筐体5に案内される基板側部12を有し、筐体5は、基板3の収容時に基板側部12を案内する基板案内部39を有し、コネクタブロック4は、基板案内部39に基板側部12と共に案内される鍔部25を有することから、基板側部12のみならず鍔部25も基板案内部39に案内することができる。そのため、鍔部25は基板案内部39にて保持され、結果、コネクタブロック4のガタツキを抑制することができる。
Claims (7)
- 筐体と、該筐体の外部から内部に収容される基板と、該基板の前後方向の前部に組み付けられて前記筐体の開口部に嵌合するブロック状の部材とを備え、
前記基板は、前記筐体に対する収容方向である前後方向に真っ直ぐのび且つ収容時に前記筐体に案内される基板側部を有し、
前記筐体は、前記基板の収容時に前記基板側部を案内する基板案内部を有し、
前記ブロック状の部材は、前記基板案内部に前記基板側部と共に案内される鍔部を有し、
前記鍔部は、前記ブロック状の部材の側端面から側方に突出し且つ前後方向に延びる突条であり、前記基板側部の前端より前側位置にて前記基板側部と前後方向に並ぶように配置されている
ことを特徴とするガタツキ抑制構造。 - 請求項1に記載のガタツキ抑制構造において、
前記鍔部は、前記基板案内部に対し圧入用となる潰れ可能な微小なリブを有する
ことを特徴とするガタツキ抑制構造。 - 請求項1又は2に記載のガタツキ抑制構造において、
前記筐体は、前記基板が接触する部分として前記筐体の奥側に配置され且つ前記基板案内部の近傍に配置されるガタ抑制リブを有する
ことを特徴とするガタツキ抑制構造。 - 請求項3に記載のガタツキ抑制構造において、
前記ガタ抑制リブは、前記基板が摺接するテーパを有する
ことを特徴とするガタツキ抑制構造。 - 筐体と、該筐体の外部から内部に収容される基板と、該基板に組み付けられて前記筐体の開口部に嵌合するブロック状の部材と、請求項1、2、3又は4に記載のガタツキ抑制構造とを備える
ことを特徴とする電子部品モジュール。 - 請求項5に記載の電子部品モジュールと、該電子部品モジュールを内部に収容係止するフレームとを備える
ことを特徴とする電気接続箱。 - 端末に請求項6に記載の電気接続箱を備えて自動車に配索される
ことを特徴とするワイヤハーネス。
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JP2015095930A (ja) | 2013-11-11 | 2015-05-18 | 住友電装株式会社 | 電気接続箱 |
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JP2017103914A (ja) | 2015-12-02 | 2017-06-08 | 矢崎総業株式会社 | 基板保持構造、電子部品モジュール、および電気接続箱 |
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