JP7048091B2 - 同軸コネクタ - Google Patents

同軸コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP7048091B2
JP7048091B2 JP2018114265A JP2018114265A JP7048091B2 JP 7048091 B2 JP7048091 B2 JP 7048091B2 JP 2018114265 A JP2018114265 A JP 2018114265A JP 2018114265 A JP2018114265 A JP 2018114265A JP 7048091 B2 JP7048091 B2 JP 7048091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
contact
housing
coaxial
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018114265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019220253A (ja
Inventor
伸一 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JST Mfg Co Ltd
Original Assignee
JST Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JST Mfg Co Ltd filed Critical JST Mfg Co Ltd
Priority to JP2018114265A priority Critical patent/JP7048091B2/ja
Publication of JP2019220253A publication Critical patent/JP2019220253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7048091B2 publication Critical patent/JP7048091B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

本発明は、同軸コネクタに関する。特に、同軸ケーブルの端末に取り付けた同軸コネクタであって、同軸ケーブルを構成する中心導体と圧接接続できる圧接接続型コンタクトを備えた同軸コネクタの構造に関する。
同軸ケーブルの端末に固定した同軸コネクタをプリント基板に実装したリセプタクルに接続することで、高周波信号を同軸ケーブルからプリント基板に伝送できる。又は、高周波信号をプリント基板から同軸ケーブルに伝送できる。
一般に、同軸ケーブルは、円形の中心導体、中心導体の周囲を囲う誘電体、誘電体の周囲を囲う編組線などの外部導体、及び、外部導体を被覆保護する絶縁シースで構成している。
例えば、従来技術による同軸コネクタは、外部コンタクトとなる金属製のシェルを備えている。又、同軸コネクタは、ハウジングとベローズ形のコンタクトを備えている。シェルは、その一端部側において、圧着により同軸ケーブルの絶縁シースを固定している。又、シェルは、その一端部側において、同軸ケーブルの外部導体と電気的に接続している。シェルは、その他端部側に円筒状に形成している。
ハウジングは、シェルとコンタクトを電気的に絶縁している。コンタクトは、外部コンタクトに囲われた状態で、ハウジングの内部に配置されている。コンタクトは、同軸ケーブルの中心導体とハンダ接合されている。そして、中心導体とコンタクトを電気的に接続している。
しかし、従来技術による同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体とコンタクトをハンダ付けにより接続していたので、この工程の作業工数が増大し、生産効率の低下、及び、製造原価を増加させる要因の一つになっていた。
従来技術による同軸コネクタは、上記のような不具合があることから、同軸ケーブルの中心導体とコンタクトを圧接接続することで、製造原価の低減を図り、かつ、同軸ケーブルとの接続工程の容易化を図った同軸コネクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7-106002号公報
図8は、従来技術による同軸コネクタの構成を示す図であり、図8(A)は、要部を横断面図で示した同軸コネクタの平面図、図8(B)は、同軸コネクタの縦断面図、図8(C)は、要部を縦断面図で示した同軸コネクタの右側面図である。
図9は、従来技術による同軸コネクタを構成する同軸プラグに備わるコンタクトの構成を示す図であり、図9(A)は、コンタクトの平面図、図9(B)は、コンタクトの正面図、図9(C)は、コンタクトの右側面図である。
図10は、従来技術による同軸コネクタを構成する同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、シェルの一部及びハウジングの一部を開いた状態図である。
なお、本願の図8と図9は、特許文献1の図2と図7に相当している。又、本願の図10は、特許文献1の図9に相当している。
図8を参照すると、従来技術による同軸コネクタは、同軸プラグ8と同軸リセプタクル(以下、リセプタクルと略称する)9で構成している。同軸プラグ8は、同軸ケーブルCbの端末に取り付けられている。リセプタクル9は、プリント基板9pに実装されている。
図8を参照すると、同軸ケーブルCbは、円形の中心導体Wc、中心導体Wcの周囲を囲う誘電体Di、誘電体Diの周囲を囲う編組線などの外部導体Wb、及び、外部導体Wbを被覆保護する絶縁シースWiで構成している。
図8を参照して、同軸ケーブルCbの端末に固定した同軸プラグ8をプリント基板9pに実装したリセプタクル9に接続することで、高周波信号を同軸ケーブルCbからプリント基板9pに伝送できる。又は、高周波信号をプリント基板9pから同軸ケーブルCbに伝送できる。
図8又は図10を参照すると、同軸プラグ8は、ベローズ形のコンタクト81、前円後方形状のハウジング82、及び、外部コンタクトとなる金属のシェル83を備えている。ハウジング82は、帯板状のリッドハウジング821を有している。シェル83は、ケーブルクランプ831を有している。
図9を参照すると、コンタクト81は、一対の接触片81s・81sと一対の圧接刃81d・81dを有している。図8(B)又は図8(C)を参照すると、一対の接触片81s・81sの間には、リセプタクル9の中心コンタクト91を導入できる。そして、コンタクト81と中心コンタクト91を電気的に接続できる。
図9又は図10を参照すると、一対の圧接刃81d・81dは、誘電体Diの外周の一部を切断できる。そして、一対の圧接刃81d・81dの間に形成したスロット811に、誘電体Diを導入すると、中心導体Wcとコンタクト81を電気的に接続できる。
図8又は図10を参照すると、ハウジング82は、円板部822と方形部823を有している。方形部823は、円板部822からその一部が外周方向に突出している。円板部822は、図示しない第1収容室を中心部に有している。
図8(B)又は図8(C)を参照すると、図示しない第1収容室は、中心コンタクト91を導入自在に、ハウジング82の一方の面を矩形に開口している。そして、第1収容室には、一対の接触片81s・81sを内部に配置できる。
図10を参照すると、ハウジング82は、第2収容室82rを他方の面に矩形に開口している。第2収容室82rは、その一部が第1収容室(図示せず)に連通している。第2収容室82rには、誘電体Diを外周方向から導入できる。
図8(A)又は図10を参照すると、シェル83は、円筒部832と一対の延在片833・833を有している。円筒部832には、一対の接触片81s・81sが突出する方向と同じ方向から、円筒部832の一方の面に向って、円板部822を収容できる。円筒部832は、リセプタクル9の外部コンタクト92と接触できる(図8参照)。
図8(A)又は図10を参照すると、一対の延在片833・833は、円筒部832の外周の一部が連続して略平行に延びている。そして、一対の延在片833・833には、その内部に方形部823を収容できる。
図8又は図10を参照すると、リッドハウジング821は、その一端部を円板部822の一部と屈曲自在にヒンジ82hで連結している。そして、リッドハウジング821は、その他端部側が第2収容室82rを開閉できる。
図8(A)又は図10を参照すると、ケーブルクランプ831は、底板片83bを有している。底板片83bは、その一端部を円筒部832の一部と屈曲自在にヒンジ83hで連結している。又、底板片83bは、その他端部側がリッドハウジング821と連動して、ハウジング82の円板部822の上面を閉鎖できる(図8(B)参照)。これにより、コンタクト81とシェル83を絶縁できる。
図8又は図10を参照すると、ケーブルクランプ831は、一対一組のピアシングバレル83p・83pと一対のインシュレーションバレル83i・83iを含んでいる。一対一組のピアシングバレル83p・83pは、専用の工具を用いて、絶縁シースWiを突き抜け、外部導体Wbと電気的に接続できる。一対のインシュレーションバレル83i・83iは、絶縁シースWiを圧着することで、同軸ケーブルCbを保持できる。なお、一対一組のピアシングバレル83p・83pも同軸ケーブルCbを保持できる。
次に、従来技術による同軸プラグ8の組立工程を説明する。図10を参照して、予め、同軸ケーブルCbを定寸に切断しておく。次に、同軸ケーブルCbの端面から所定の長さで外部導体Wb及び絶縁シースWiを剥離しておく。外部導体Wbの端面と絶縁シースWiの端面は、一致するように剥離することが好ましい。このように、同軸ケーブルCbは、予め、端末処理しておく。
一方、図10を参照して、同軸プラグ8は、コンタクト81をハウジング82に圧入しておく。次に、同軸ケーブルCbの誘電体Diを一対の圧接刃81d・81d上に配置し、治具又は工具を用いて、中心導体Wcをコンタクト81に圧接接続する。
次に、図10を参照して、ケーブルクランプ831を屈曲し、リッドハウジング821で、ハウジング82の円板部822の上面を閉鎖する。次に、専用の工具を用いて、一対一組のピアシングバレル83p・83pを外部導体Wbに圧接接続する。又、一対のインシュレーションバレル83i・83iを絶縁シースWiに圧着する(図8参照)。そして、一連の組立工程を終了する。
このように、従来技術による同軸コネクタは、「同軸ケーブル定寸カット」→「同軸ケーブル端末処理(ケーブルストリップ)」→「中心導体圧接」→「(シェル折り曲げ)+(ハウジング蓋閉め)」→「外部導体圧接」の工程を経て、ハーネスの完成に至っている。
しかし、従来技術による同軸コネクタは、組立工程が多いという問題がある。組立工程を削減することで、生産効率を向上し、かつ、製造原価の低減を図る同軸コネクタが求められている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、組立工程を削減可能な同軸コネクタを提供することを目的とする。
本発明者は、ハウジングの一部と屈曲自在に連結したリッドハウジングの一方の面に突条を設け、ケーブルクランプ831を屈曲すると、突条が誘電体をコンタクトの圧接刃に向って押圧することで、中心導体をコンタクトに圧接接続できると考え、これに基づいて、以下のような新たな同軸コネクタを発明するに至った。
(1)本発明による同軸コネクタは、中心導体、この中心導体を包囲する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及び、この外部導体を被覆する絶縁シースを有する同軸ケーブルの端末を結線する同軸コネクタであって、天板の両辺から湾曲し、相手側コンタクトを内部に導入自在に、先端部側をΩ字状に開口した一対の接触片、及び、一対の前記接触片の突出方向と反対方向に前記天板から起立し、刃面が離隔した一対の圧接刃を有するコンタクトと、相手側コンタクトを導入自在に一方の面を開口し、一対の前記接触片を内部に配置した第1収容室を有する円板部、及び、この円板部から一部が外周方向に突出した方形部を有し、一部が前記第1収容室に連通すると共に、前記接触片の突出方向から前記コンタクト及び前記誘電体を導入できる第2収容室を他方の面に開口した前円後方形状のハウジングと、一対の前記接触片が突出する方向と同じ方向から、一方の面に向って前記円板部を収容自在な円筒部、及び、この円筒部の外周の一部が連続して略平行に延び、前記方形部を内部に収容自在な一対の延在片を有する導電性のシェルと、を備え、前記ハウジングは、一端部を前記円板部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記第2収容室を開閉できる帯板状のリッドハウジングを有し、前記シェルは、一端部を前記円筒部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記リッドハウジングと連動して、当該シェルの他方の面を開閉できる底板片を有するケーブルクランプを有し、前記リッドハウジングは、その一方の面から突出した突条を先端部側に有し、前記同軸ケーブルの誘電体を前記方形部に配置し、前記ケーブルクランプの底板片が前記シェルの他方の面を閉鎖した状態では、前記突条は、前記誘電体を一対の圧接刃に向って押し付けて、前記コンタクトを前記中心導体に圧接接続している。
(2)前記リッドハウジングは、その一方の面から窪んだ湾曲部を基端部側に有し、前記湾曲部は、前記同軸ケーブルの誘電体の先端部を前記第2収容室の中央部に案内できることが好ましい。
(3)前記ケーブルクランプは、前記外部導体を圧着自在な一対のコンダクタバレルと、前記絶縁シースを圧着自在な一対のインシュレーションバレルと、一対の前記延在片を介して、前記方形部を圧着自在な一対のクリンプバレルと、を含んでいることが好ましい。
本発明による同軸コネクタは、ケーブルクランプがシェルの他方の面を閉鎖した状態では、誘電体を一対の圧接刃に向って押し付けて、コンタクトを中心導体に圧接接続できる突条をリッドハウジングに備えているので、中心導体圧接の工程とシェル折り曲げの工程を一本化できる。
本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図1(A)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図1(B)は、同軸ケーブルの端末を結線した同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、図2(A)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをオモテ面から観た状態図、図2(B)は、同軸ケーブルの端末を結線する前の同軸コネクタをウラ面から観た状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視分解組立図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す斜視図であり、同軸コネクタに結線する前の同軸ケーブルの端末を配置した状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタに備わるコンタクト付きハウジングの構成を示す図であり、図5(A)は、ハウジングの正面図、図5(B)は、ハウジングの平面図、図5(C)は、ハウジングの下面図、図5(D)は、ハウジングの右側面図、図5(D)は、ハウジングの左側面図である。 前記実施形態による同軸コネクタの構成を示す縦断面図であり、図6(A)は、同軸コネクタに備わる複数のバレルを圧着する前の状態図、図6(B)は、同軸コネクタに備わる複数のバレルを圧着した状態図である。 前記実施形態による同軸コネクタの組立工程を示す斜視図であり、図7(A)は、同軸コネクタの基端部をキャリアに繋いだ状態図、図7(B)は、同軸コネクタの基端部をキャリアから切り離した状態図、図7(C)は、同軸ケーブルを定寸に切断した状態図、図7(D)は、同軸ケーブルの端面から所定の長さで外部導体及び絶縁シースを剥離した状態図、図7(E)は、端末処理した同軸ケーブルを同軸コネクタにセットした状態図、図7(F)は、シェルに対してケーブルクランプを屈曲した状態図、図7(G)は、ケーブルクランプに備わる複数のバレルを圧着した状態図である。 従来技術による同軸コネクタの構成を示す図であり、図8(A)は、要部を横断面図で示した同軸コネクタの平面図、図8(B)は、同軸コネクタの縦断面図、図8(C)は、要部を縦断面図で示した同軸コネクタの右側面図である。 従来技術による同軸コネクタを構成する同軸プラグに備わるコンタクトの構成を示す図であり、図9(A)は、コンタクトの平面図、図9(B)は、コンタクトの正面図、図9(C)は、コンタクトの右側面図である。 従来技術による同軸コネクタを構成する同軸プラグの構成を示す縦断面図であり、シェルの一部及びハウジングの一部を開いた状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[同軸コネクタの構成]
最初に、本発明の一実施形態による同軸コネクタの構成を説明する。なお、従来技術で用いた符号と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略する場合がある。
(全体構成)
図1から図6を参照すると、本発明の一実施形態による同軸コネクタ10は、同軸ケーブルCbの端末を結線できる。同軸コネクタ10は、ベローズ形のコンタクト1、前円後方形状のハウジング2、及び、導電性のシェル3を備えている。又、ハウジング2は、帯板状のリッドハウジング21を有している。更に、シェル3は、ケーブルクランプ31を有している。
図3から図5を参照すると、コンタクト1は、図示しない相手側コンタクトと同軸ケーブルCbを電気的に接続できる。コンタクト1は、略矩形に形成した天板11tと一対の接触片11s・11sを有している。一対の接触片11s・11sは、天板11tの両辺から湾曲し、先端部側をΩ字状に開口している。一対の接触片11s・11sは、図示しない相手側コンタクトを内部に導入できる。
図3又は図5を参照すると、一対の接触片11s・11sは、対向配置された一対の接点を先端部に有している。一対の接触片11s・11sの内部に、図示しない相手側コンタクトを導入すると、一対の接点は、図示しない相手側コンタクトの外周に接触できる。
又、図3から図5を参照すると、コンタクト1は、一対の圧接刃11d・11dを有している。一対の圧接刃11d・11dは、一対の接触片11s・11sの突出方向と反対方向に、天板11tから起立している。又、一対の圧接刃11d・11dは、それらの刃面が所定距離、離隔している。
図3から図5を参照して、一対の圧接刃11d・11dの間に、同軸ケーブルCbを構成する誘電体Diを導入すると(図4参照)、誘電体Diの外周の一部を切断できる。そして、一対の圧接刃11d・11dは、中心導体Wcと接触できる(図6参照)。
図3又は図5を参照すると、ハウジング2は、円板部22と方形部23を有している。方形部23は、円板部22からその一部が外周方向に突出している。円板部22は、第1収容室221を中心部に有している(図1(B)又は図5(C)参照)。
図1(B)又は図5(C)を参照すると、第1収容室221は、図示しない相手側コンタクトを導入自在に、ハウジング2の一方の面を矩形に開口している。そして、第1収容室221には、一対の接触片11s・11sを内部に配置している。
又、図3から図5を参照すると、ハウジング2は、第2収容室222を他方の面にU字状に開口している。第2収容室222は、その奥部が第1収容室221に連通している。図3を参照すると、第2収容室222の奥部には、一対の接触片11s・11sの突出方向から、コンタクト1を導入できる。
図1から図4を参照すると、シェル3は、円筒部32と一対の延在片33・33を有している。円筒部32には、一対の接触片11s・11sが突出する方向と同じ方向から、円筒部32の一方の面に向って、ハウジング2の円板部22を収容できる。
図1から図4を参照すると、一対の延在片33・33は、円筒部32の外周の一部が連続して略平行に延びている。そして、一対の延在片33・33には、その内部にハウジング2の方形部23を収容できる(図3又は図5参照)。
図5(A)又は図6を参照すると、リッドハウジング21は、その一端部を円板部22の一部と屈曲自在にヒンジ21hで連結している。そして、リッドハウジング21は、その他端部側が第2収容室222を開閉できる(図3又は図5(B)参照)。
図1から図3を参照すると、ケーブルクランプ31は、底板片311を有している。底板片311は、その一端部を円筒部32の一部と屈曲自在にヒンジ31hで連結している(図3又は図6参照)。又、底板片311は、その他端部側がリッドハウジング21と連動して、シェル3の他方の面を開閉できる(図4又は図6参照)。
図2から図4を参照すると、リッドハウジング21は、突条211を先端部側に有している。突条211は、リッドハウジング21の一方の面から突出している。
図4を参照して、同軸ケーブルCbの誘電体Diをハウジング2の方形部23に配置し、ケーブルクランプ31の底板片311がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では(図1又は図6参照)、突条211は、誘電体Diを一対の圧接刃11d・11dに向って押し付けて(図4参照)、コンタクト1を中心導体Wcに圧接接続できる(図6参照)。
実施形態による同軸コネクタ10は、ケーブルクランプ31がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では、誘電体Diを一対の圧接刃11d・11dに向って押し付けて、コンタクト1を中心導体Wcに圧接接続できる突条211をリッドハウジング21に備えているので、中心導体圧接の工程とシェル折り曲げの工程を一本化できる。
(コンタクトの構成)
次に、実施形態によるコンタクト1の構成を説明する。図3から図5を参照すると、コンタクト1は、導電性を有する金属板からなることが好ましく、導電性を有する金属板を打ち抜き加工することで、所望の形状の圧接接続型コンタクトを得ることができる。コンタクト1は、銅合金からなることが好ましいが、銅合金に限定されない。
図3から図5を参照すると、コンタクト1は、一対の突条片11p・11pを更に備えている。これらの突条片11p・11pは、一対の接触片11s・11sの突出方向と反対方向に、天板11tの両辺に隣接する他辺から起立している。
図3を参照して、一対の突条片11p・11pをハウジング2の第2収容室222に収容すると、一対の突条片11p・11pは、コンタクト1をハウジング2に位置決めできる(図5(B)参照)。
(ハウジング及びリッドハウジングの構成)
次に、実施形態によるハウジング2及びリッドハウジング21の構成を説明する。図3又は図5を参照すると、ハウジング2及びリッドハウジング21は、絶縁性を有する合成樹脂からなることが好ましく、絶縁性を有する合成樹脂を成形して所望の形状のリッドハウジング21付きハウジング2を得ることができる。
図3又は図5を参照すると、第2収容室222には、その底面に天板11tを載置できる。図3又は図5を参照して、天板11tを第2収容室222の底面に載置した状態では、一対の突条片11p・11pは、コンタクト1をハウジング2に位置決めできる。
図2から図4を参照すると、ハウジング2の方形部23は、U字状に窪んだ溝部223を有している。溝部223には、同軸ケーブルCbの端末を収容できる。より具体的には、溝部223には、端末処理された外部導体Wbを収容できる(図6参照)。
図2から図4を参照すると、リッドハウジング21は、湾曲部212を基端部側に有している。湾曲部212は、リッドハウジング21の一方の面から窪んでいる。
図4を参照して、同軸ケーブルCbの誘電体Diをハウジング2の方形部23に配置し、ケーブルクランプ31の底板片311がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では(図1又は図6参照)、湾曲部212は、同軸ケーブルCbの誘電体Diの先端部を第2収容室222の中央部に案内できる。
(シェル及びケーブルクランプの構成)
次に、実施形態によるシェル3及びケーブルクランプ31の構成を説明する。図2又は図3を参照して、シェル3及びケーブルクランプ31は、導電性を有する金属板からなり、所定の外形に加工された導電性を有する展開板を成形加工して、所望の形状のケーブルクランプ31付きシェル3を得ることが好ましい。図2又は図3を参照して、シェル3は、導電性を有する展開板を折り曲げ加工して、円筒部32と一対の延在片33・33を成形しておくことが好ましい。
又、図2から図4を参照して、ケーブルクランプ31には、一対のコンダクタバレル31c・31c、及び一対のインシュレーションバレル31i・31iを開口した状態で、折り曲げ成形しておくことが好ましい。更に、一対のインシュレーションバレル31i・31iは、対向配置した状態で、折り曲げ成形しておくことが好ましい。
図2から図4を参照すると、ケーブルクランプ31は、一対のコンダクタバレル31c・31cと一対のインシュレーションバレル31i・31iを含んでいる。一対のコンダクタバレル31c・31cは、外部導体Wbを圧着できる(図6(B)参照)。そして、一対のコンダクタバレル31c・31cは、外部導体Wbとシェル3を電気的に接続できる。
図2から図4を参照すると、一対のインシュレーションバレル31i・31iは、絶縁シースWiを圧着できる。そして、一対のインシュレーションバレル31i・31iは、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ10を固定できる(図6(B)参照)。
図2から図4を参照すると、ケーブルクランプ31は、一対のクリンプバレル31a・31aを更に含んでいる。一対のクリンプバレル31a・31aは、一対の延在片33・33を介して、方形部23を圧着できる(図1又は図6(B)参照)。
[同軸コネクタの作用]
次に、実施形態による同軸コネクタ10の組立工程を説明しながら、実施形態による同軸コネクタ10の作用及び効果を説明する。
最初に、図7(A)を参照して、展開したケーブルクランプ31の先端部を帯板状のキャリアCに繋いだ状態で、コンタクト1付きハウジング2を展開したシェル3に組み立ておく。次に、図7(B)を参照して、キャリアCから同軸コネクタ10を切り離す。
一方、図7(C)を参照して、予め、同軸ケーブルCbを定寸に切断しておく。次に、図7(D)を参照して、同軸ケーブルCbの端面から所定の長さで絶縁シースWiを剥離しておく。又、同軸ケーブルCbの端面から所定の長さで外部導体Wbを剥離しておく。このように、同軸ケーブルCbは、予め、端末処理しておく。
次に、図7(E)を参照して、図示しない治具又は機械を用いて、端末処理した同軸ケーブルCbの誘電体Diをハウジング2の方形部23に配置する(図4参照)。図7(E)に示した状態では、シェル3に対して、ケーブルクランプ31は起立している。
次に、図4に示すように、シェル3に対して、ケーブルクランプ31が起立した状態から、シェル3の他方の面に向って、ケーブルクランプ31を屈曲する。
図7(F)を参照して、ケーブルクランプ31の底板片311がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では、リッドハウジング21の突条211が誘電体Diを一対の圧接刃11d・11dに向って押し付けて(図4参照)、コンタクト1を中心導体Wcに圧接接続できる(図6参照)。これにより、コンタクト1と同軸ケーブルCbを確実に機械的及び電気的に接続できる。
次に、図1又は図6(B)を参照して、一対の延在片33・33を介して、一対のクリンプバレル31a・31aを方形部23に圧着することで、コンタクト1の圧接状態を維持できる。
又、図1又は図6(B)を参照して、一対のコンダクタバレル31c・31cを外部導体Wbに圧着することで、外部導体Wbとシェル3を電気的に接続できる。更に、図1又は図6(B)を参照して、一対のインシュレーションバレル31i・31iを絶縁シースWiに圧着することで、同軸ケーブルCbの端末に同軸コネクタ10を固定できる。そして、一連の組立作業を終了する(図7(G)参照)。
このように、本発明による同軸コネクタは、「同軸ケーブル定寸カット」→「同軸ケーブル端末処理(ケーブルストリップ)」→→「(シェル折り曲げ)+(ハウジング蓋閉め)+(中心導体圧接)」→「外部導体圧接」の工程を経て、ハーネスの完成に至っている。
実施形態による同軸コネクタ10は、ケーブルクランプ31がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では、誘電体Diを一対の圧接刃11d・11dに向って押し付けて、コンタクト1を中心導体Wcに圧接接続できる突条211をリッドハウジング21に備えているので、中心導体圧接の工程とシェル折り曲げの工程を一本化できる。
又、図4を参照して、実施形態による同軸コネクタ10は、同軸ケーブルCbの誘電体Diをハウジング2の方形部23に配置し、ケーブルクランプ31の底板片311がシェル3の他方の面を閉鎖した状態では(図1又は図6参照)、湾曲部212は、同軸ケーブルCbの誘電体Diの先端部を第2収容室222の中央部に案内できる。
本発明は、組立工程を削減することで、生産効率を向上し、かつ、製造原価の低減を図る同軸コネクタを提供できる。
1 コンタクト
2 ハウジング
3 シェル
10 同軸コネクタ
11s・11s 一対の接触片
11t 天板
11d・11d 一対の圧接刃
21 リッドハウジング
22 円板部
23 方形部
31 ケーブルクランプ
32 円筒部
33・33 一対の延在片
211 突条
Cb 同軸ケーブル
Di 誘電体
Wb 外部導体
Wc 中心導体
Wi 絶縁シース

Claims (3)

  1. 中心導体、この中心導体を包囲する誘電体、この誘電体を覆う外部導体、及び、この外部導体を被覆する絶縁シースを有する同軸ケーブルの端末を結線する同軸コネクタであって、
    天板の両辺から湾曲し、相手側コンタクトを内部に導入自在に、先端部側をΩ字状に開口した一対の接触片、及び、一対の前記接触片の突出方向と反対方向に前記天板から起立し、刃面が離隔した一対の圧接刃を有するコンタクトと、
    相手側コンタクトを導入自在に一方の面を開口し、一対の前記接触片を内部に配置した第1収容室を有する円板部、及び、この円板部から一部が外周方向に突出した方形部を有し、一部が前記第1収容室に連通すると共に、前記接触片の突出方向から前記コンタクト及び前記誘電体を導入できる第2収容室を他方の面に開口した前円後方形状のハウジングと、
    一対の前記接触片が突出する方向と同じ方向から、一方の面に向って前記円板部を収容自在な円筒部、及び、この円筒部の外周の一部が連続して略平行に延び、前記方形部を内部に収容自在な一対の延在片を有する導電性のシェルと、を備え、
    前記ハウジングは、一端部を前記円板部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記第2収容室を開閉できる帯板状のリッドハウジングを有し、
    前記シェルは、一端部を前記円筒部の一部と屈曲自在に連結し、他端部側が前記リッドハウジングと連動して、当該シェルの他方の面を開閉できる底板片を有するケーブルクランプを有し、
    前記リッドハウジングは、その一方の面から突出した突条を先端部側に有し、
    前記同軸ケーブルの誘電体を前記方形部に配置し、前記ケーブルクランプの底板片が前記シェルの他方の面を閉鎖した状態では、前記突条は、前記誘電体を一対の圧接刃に向って押し付けて、前記コンタクトを前記中心導体に圧接接続している、同軸コネクタ。
  2. 前記リッドハウジングは、その一方の面から窪んだ湾曲部を基端部側に有し、
    前記湾曲部は、前記同軸ケーブルの誘電体の先端部を前記第2収容室の中央部に案内できる、請求項1記載の同軸コネクタ。
  3. 前記ケーブルクランプは、
    前記外部導体を圧着自在な一対のコンダクタバレルと、
    前記絶縁シースを圧着自在な一対のインシュレーションバレルと、
    一対の前記延在片を介して、前記方形部を圧着自在な一対のクリンプバレルと、を含んでいる、請求項1又は2記載の同軸コネクタ。
JP2018114265A 2018-06-15 2018-06-15 同軸コネクタ Active JP7048091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018114265A JP7048091B2 (ja) 2018-06-15 2018-06-15 同軸コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018114265A JP7048091B2 (ja) 2018-06-15 2018-06-15 同軸コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019220253A JP2019220253A (ja) 2019-12-26
JP7048091B2 true JP7048091B2 (ja) 2022-04-05

Family

ID=69096813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018114265A Active JP7048091B2 (ja) 2018-06-15 2018-06-15 同軸コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7048091B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7344150B2 (ja) * 2020-02-10 2023-09-13 ヒロセ電機株式会社 同軸電気コネクタの製造方法
WO2022024697A1 (ja) * 2020-07-31 2022-02-03 株式会社村田製作所 プラグ及びコネクタセット
JP2022135664A (ja) 2021-03-05 2022-09-15 日本圧着端子製造株式会社 同軸コネクタ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3154214U (ja) 2009-05-27 2009-10-08 連展科技股▲ふん▼有限公司 同軸ケーブル用小型コネクタ
JP2011119174A (ja) 2009-12-07 2011-06-16 Hirose Electric Co Ltd アンテナ設置方法及びこれに用いる同軸コネクタ
US20120164880A1 (en) 2010-11-05 2012-06-28 Primecon Technology Ltd. Terminal for coaxial connector
JP2018073597A (ja) 2016-10-28 2018-05-10 日本圧着端子製造株式会社 ピアシング型コンタクト及び同軸コネクタ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4533193A (en) * 1983-11-21 1985-08-06 Burndy Corporation IDC termination for coaxial cable having alignment & stabilizing means

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3154214U (ja) 2009-05-27 2009-10-08 連展科技股▲ふん▼有限公司 同軸ケーブル用小型コネクタ
JP2011119174A (ja) 2009-12-07 2011-06-16 Hirose Electric Co Ltd アンテナ設置方法及びこれに用いる同軸コネクタ
US20120164880A1 (en) 2010-11-05 2012-06-28 Primecon Technology Ltd. Terminal for coaxial connector
JP2018073597A (ja) 2016-10-28 2018-05-10 日本圧着端子製造株式会社 ピアシング型コンタクト及び同軸コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019220253A (ja) 2019-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7470150B2 (en) Cable connector assembly with simplified grounding path
JP4923085B2 (ja) 同軸コネクタ及びその組立方法
US10348010B2 (en) Cable connector assembly having minimized cable wires size
US7654856B2 (en) Cable connector assembly having strain relief member for cable
JP7048091B2 (ja) 同軸コネクタ
JP6758645B2 (ja) ピアシング型コンタクト及び同軸コネクタ
EP3340395B1 (en) Connector and production method thereof
JP5798840B2 (ja) 接続端子
JP6751940B2 (ja) 圧接接続型コンタクト及び同軸コネクタ
JP6792286B2 (ja) 同軸コネクタ
JP2007234490A (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
JP6791499B2 (ja) 圧接接続型コンタクト及び同軸コネクタ
US7008273B2 (en) Cable connector assembly and method of making the same
JP5917901B2 (ja) ベースコネクタ
JP2003077593A (ja) シールドコネクタ
JP5561970B2 (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
JP6813177B2 (ja) 圧接接続型コンタクト及び同軸コネクタ
JP7261469B2 (ja) 同軸コネクタ
JP5917902B2 (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
TWI810836B (zh) 同軸連接器
JP2004071208A (ja) 内導体端子及びこれを用いた同軸コネクタ用の端子ユニット
JP2022127252A (ja) コネクタ付き電線の製造方法、及び、コネクタ付き電線
JPH10134904A (ja) シールド機能をもつ圧接コネクタ
JP2000040539A (ja) 電気コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7048091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150