JP7048041B1 - 濾過装置用フィルタ及びそれを備える濾過装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、クーラント液は、この他にも、潤滑性の向上や防錆性の向上を目的としても、用いられる。
このように、マシニングセンタによる切削加工では、循環により、一定量のクーラント液が継続して使用されることが通常である。
この濾過装置は、そのフィルタの網に、抗菌あるいは殺菌性を有する金属が用いられていることで、腐敗防止のための装置を別に設けることなく、クーラント液の腐敗が抑制され、クーラント液を長持させることができる。
前記排出口を覆って設けられるフィルタ本体を備え、
前記フィルタ本体は、複数のシャフトと、前記複数のシャフトを互いに略平行となるように支持する支持部と、を有する。
前記濾過槽は、前記流入部と連通する第一濾過槽と、前記第一濾過槽に隣接して設けられた第二濾過槽と、を有し、
前記第一濾過槽に設けられた前記フィルタ本体における、前記複数のシャフトの本数は、前記第二濾過槽に設けられた前記フィルタ本体における、前記複数のシャフトの本数よりも少なく構成されている。
なお、以下に示す各実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の各実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号A及びA´は、各実施形態に係る濾過装置用フィルタを示し、符号X及びX´は、各実施形態に係る濾過装置を示す。
以下、図1~図5を用いて、実施形態1に係る濾過装置用フィルタA及びそれを備える濾過装置Xについて説明する。
また、シャフト11は、10本設けられ、支持部本体12aの短辺方向に沿って一定の間隔を空けて配置されている。
さらに、シャフト11には、その外周面を覆うスリーブ11aが設けられている。
また、支持部12は、その内部に複数のシャフト11が架設される支持部本体12aと、支持部本体12aに連結される基台12bと、を含む。
詳述すれば、持ち手部hは、基台12bの長辺側端面から上方に向かって突設されており、支持部本体12a側に向かって屈曲させられることで、側面視で略逆L字状に構成されている。
ここで、以下説明の便宜上、流入部Iから濾過槽Zに向かう方向を搬送方向d2と称し、図4における左方を上流側、右方を下流側と称する。
なお、以下では、第一濾過槽Z1に設けられた排出口Eを第一排出口E1(図5(a)参照)、第二濾過槽Z2に設けられた排出口Eを第二排出口E2(図5(a)参照)と称する。
また、この傾斜面には、第一排出口E1から排出されたクーラント液を、各第二濾過槽Z2の内部へ流入させるための流入口Z2aが、搬送方向d2に沿って2つ設けられている。
これにより、第一濾過槽Z1で濾過されたクーラント液が、各第二濾過槽Z2に流入し、各第二濾過槽Z2で濾過されたクーラント液が、後述する貯留槽X3に流入する。
なお、第二搬送部X1bに連結された動力部mについては、図示を省略している。
これにより、各切粉吸引部X2a、X2bは、各濾過槽Z1、Z2内部の切粉をポンプ装置により吸引し、切粉用タンクに供給する。
また、貯留槽X3に貯留されたクーラント液は、別途ポンプ装置等により、クーラント液を保存しておくクーラント液用タンク(図示せず)に供給される。
供給部Wは、濾過装置Xに隣接して配置された、マシニングセンタ等の工作機械(図示せず)に設けられている。そして、この工作機械による加工作業で使用するクーラント液が、被加工材から発生した切粉と混合された状態で、供給部Wを通り、流入部Iに流入する。
なお、図5(b)では、一つの後述する着脱部Dと、これに取付けられる一つのフィルタ本体1のみを示している。
なお、各排出口E1、E2の数はこれに限られず、濾過装置Xの仕様等に合わせて、適宜変更可能であり、各排出口E1、E2の数に合わせて着脱部Dの数も当然に変更することができる。
また、各排出口E1、E2の配置態様や以下に説明する着脱部Dの構成は、第一濾過槽Z1のもう一方の側面や、供給部W側の第二濾過槽Z2の側面においても、同様の構成となされている。
なお、以下説明の便宜上、第二排出口E2に対向して設けられたフィルタ本体1を、フィルタ本体1´と称する。
なお、フィルタ本体1やフィルタ本体1´のシャフト11の本数はこれに限られず、濾過装置Xの仕様等に合わせて、適宜変更可能である。
また、使用者は、持ち手部hを把持し、上方に引き上げることで、図5(a)にも示すように、容易に、フィルタ本体1(フィルタ本体1´)を濾過装置Xから取外すことができる。
以下、図6~図8を用いて、実施形態2に係る濾過装置用フィルタA´及びそれを備える濾過装置X´について説明する。
なお、実施形態2において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
また、シャフト11は、10本設けられ、基台12bの短辺方向に沿って一定の間隔を空けて配置されている。
なお、本実施形態におけるフィルタ本体1のシャフト11の本数もこれに限られず、濾過装置Xの仕様等に合わせて、適宜変更可能である。
また、支持部本体12aにおける、基台12bの面方向と略平行に設けられた面体は、正面視で下方に開口したコ字状となるように、その中央部分が切除されている。
これにより、シャフト11は、正面視で支持部本体12aから露出した態様となされている。
また、基台12bは、後述する摺動機構3のレール31を介して、支持部本体12aと連結している。
特に、連通口Rの長辺方向の長さは、上記露出部分の長さから、各挿通部2の間隔一つ分程度短くした長さとすることが好ましい。
このようにすることで、摺動機構3によりシャフト11を摺動させた場合であっても、シャフト11は、常時連通口Rを覆った状態となる。
なお、図7(a)は、図6におけるPP´線断面図、図7(b)は、濾過装置用フィルタA´の正面図であって、シャフト11及び支持部本体12aを省略して示している。
なお、各挿通部2の間隔は、後述するシリンダ33の摺動距離以下とすることが好ましい。
なお、シリンダ33は、エアシリンダである必要はなく、油圧シリンダ等であっても良い。
また、濾過装置X´における第二排出口E2(図示せず)は、正面視で連通口Rの内部に収まる程度の大きさに構成されている。
これにより、フィルタ本体1は、連通口Rを介して、第二排出口E2を覆って設けられる。
1、1´ フィルタ本体
11 シャフト
12 支持部
2 挿通部
21 挿通孔
3 摺動機構
31 レール
32 ブラケット
33 シリンダ
X、X´ 濾過装置
D 着脱部
I 流入部
Z 濾過槽
X1 搬送部
X2 切粉吸引部
X3 貯留槽
X4 制御部
E 排出口
E1 第一排出口
E2 第二排出口
Claims (5)
- 切粉を含むクーラント液が流入する流入部と、濾過された前記クーラント液が排出される排出口が設けられた濾過槽と、を備える濾過装置に用いられる濾過装置用フィルタであって、
前記排出口を覆って設けられるフィルタ本体を備え、
前記フィルタ本体は、複数のシャフトと、前記複数のシャフトを互いに略平行となるように支持する支持部と、を有し、
前記複数のシャフトには、その外周面を覆うスリーブが設けられ、
前記スリーブは、前記シャフトの軸方向に沿って摺動可能に構成されている、濾過装置用フィルタ。 - 前記フィルタ本体は、前記濾過装置に対して着脱可能に構成されている、請求項1に記載の濾過装置用フィルタ。
- 前記支持部には、その周縁から外方に向かって突設された持ち手部が設けられている、請求項1又は2に記載の濾過装置用フィルタ。
- 請求項1~3の何れかに記載の濾過装置用フィルタを備える濾過装置。
- 前記濾過槽は、前記流入部と連通する第一濾過槽と、前記第一濾過槽に隣接して設けられた第二濾過槽と、を有し、
前記支持部は、枠体として構成されることで、その内周面に前記複数のシャフトを懸架可能に構成され、
前記第一濾過槽に設けられた前記フィルタ本体の前記支持部における正面視での内周面積及び内周形状、及び前記第二濾過槽に設けられた前記フィルタ本体の前記支持部における正面視での内周面積及び内周形状は、略同一に構成され、
前記第一濾過槽に設けられた前記フィルタ本体における、前記複数のシャフトの本数は、前記第二濾過槽に設けられた前記フィルタ本体における、前記複数のシャフトの本数よりも少なく構成されている、請求項4に記載の濾過装置。
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