JP7026908B1 - 濾過装置用フィルタ及びそれを備える濾過装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007026908000001
【課題】目詰まりが発生しにくく、また目詰まりが発生した際の掃除が容易であり、利便性を向上させた濾過装置用フィルタ及びそれを備える濾過装置を提供する。
【解決手段】切粉を含むクーラント液が流入する流入部Iと、濾過されたクーラント液が排出される排出口Eが設けられた濾過槽Zと、を備える濾過装置Xに用いられる濾過装置用フィルタAであって、排出口Eを覆って設けられるフィルタ本体1を備え、フィルタ本体1は、複数のシャフト11と、複数のシャフト11を互いに略平行となるように支持する支持部12と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マシニングセンタ等の工作機械による切削加工に伴い発生する切粉を、クーラント液から分離する、濾過装置用フィルタ及びそれを備える濾過装置に関するものである。
従来から、マシニングセンタ等の工作機械による切削加工は、加工作業と同時に、工具や被加工材にクーラント液を吹き付けながら行われている。
クーラント液は、冷却材を意味し、加工時に、工具や被加工材が高速回転させられることによる発熱及びこれに伴う工具の劣化や被加工材の歪みを防止する目的で用いられる。
また、クーラント液は、この他にも、潤滑性の向上や防錆性の向上を目的としても、用いられる。
ところで、通常のマシニングセンタには、クーラント液を貯蔵しておくタンクが設けられており、このタンクからポンプにより汲み上げたクーラント液は、工具や被加工材に吹き付けられた後、再度タンクに戻される。
このように、マシニングセンタによる切削加工では、循環により、一定量のクーラント液が継続して使用されることが通常である。
しかし、一度工具や被加工材に吹き付けられたクーラント液は、被加工物から生じた切粉が混合された状態となるため、タンクに戻る前に、クーラント液と切粉を分離するための濾過装置を通過することで、ある程度クリーンな状態とさせられる。
このような濾過装置に関する発明として、例えば、特許文献1には、フィルタや洗浄液を頻繁に交換する必要のない濾過装置に関する発明が記載されている。
この濾過装置は、そのフィルタの網に、抗菌あるいは殺菌性を有する金属が用いられていることで、腐敗防止のための装置を別に設けることなく、クーラント液の腐敗が抑制され、クーラント液を長持させることができる。
また、特許文献2には、濾過能力と堅牢性の向上を図った、チップ排出コンベヤのフィルタに用いられる、クーラント濾過エレメントに関する発明が記載されている。
特開2010-137353号公報 特開2005-211758号公報
しかしながら、特許文献1又は2に記載の濾過装置用フィルタは、フィルタ孔がメッシュ状のものであり、繰り返しの使用により、頻繁に目詰まりが発生してしまい、都度切粉の除去作業が必要となる。
また、このようなフィルタを用いると、場合によっては目詰まりに起因したオーバーフローが発生してしまい、フィルタのみならず、濾過装置が設置された床面にいたるまで清掃作業が必要となる等、使い勝手が悪い、という問題があった。
本発明は上記のような実状に鑑みてなされたものであり、目詰まりが発生しにくく、また目詰まりが発生した際の切粉の除去作業が容易であり、利便性を向上させた濾過装置用フィルタ及びそれを備える濾過装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、切粉を含むクーラント液が流入する流入部と、濾過された前記クーラント液が排出される排出口が設けられた濾過槽と、を備える濾過装置に用いられる濾過装置用フィルタであって、
前記排出口を覆って設けられるフィルタ本体を備え、
前記フィルタ本体は、複数のシャフトと、前記複数のシャフトを互いに略平行となるように支持する支持部と、を有する。
本発明によれば、フィルタ本体が互いに略平行に設けられた複数のシャフトを有することで、フィルタ孔が直線状となり、従来のメッシュ状で発生していた目詰まりが起こりにくくなる上、フィルタ本体からの切粉の除去作業も容易となる。
本発明の好ましい形態では、前記フィルタ本体は、前記濾過装置に対して着脱可能に構成されている。
このような構成とすることで、使用者は、経年劣化等によるフィルタ本体の交換作業を、容易に行うことが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記複数のシャフトには、その外周面を覆うスリーブが設けられ、前記スリーブは、前記シャフトの軸方向に沿って摺動可能に構成されている。
このような構成とすることで、使用者は、適宜各スリーブを摺動させ、各スリーブをまばらな配置とすることで、複数のシャフトにより形成されるフィルタ孔の目の粗さを調整することが可能となる。
本発明の好ましい形態では、前記支持部には、その周縁から外方に向かって突設された持ち手部が設けられている。
このような構成とすることで、交換作業の際や運搬の際等に、フィルタ本体を容易に把持することができ、本濾過装置用フィルタの利便性が向上する。
本発明の好ましい形態では、挿通部を備え、前記挿通部は、前記複数のシャフトが挿通される複数の挿通孔を有し、前記フィルタ本体は、前記シャフトの軸方向に沿って、前記挿通部に対して摺動可能に構成されている。
このような構成とすることで、使用者は、フィルタ本体を摺動させ、シャフトに付着した切粉を、挿通孔の周縁や内周面に接触させることができる。これにより、使用者は、シャフトに付着した切粉を、擦り落とすように一気にシャフトから除去することができ、除去作業の効率が大きく向上する。
本発明の好ましい形態では、前記フィルタ本体を、前記軸方向に沿って、前記挿通部に対して電気的に摺動させる摺動機構を備える。
このような構成とすることで、フィルタ本体の摺動による切粉の除去作業を自動化することができ、除去作業の効率がさらに向上する。
本発明の好ましい形態では、前記挿通部は、前記軸方向に間隔を空けて複数設けられている。
このような構成とすることで、短い摺動距離で、シャフト全長に対して切粉の除去作業を行うことができ、除去作業の効率がさらに向上する。
また、本発明は、上記の濾過装置用フィルタを備える濾過装置であって、
前記濾過槽は、前記流入部と連通する第一濾過槽と、前記第一濾過槽に隣接して設けられた第二濾過槽と、を有し、
前記第一濾過槽に設けられた前記フィルタ本体における、前記複数のシャフトの本数は、前記第二濾過槽に設けられた前記フィルタ本体における、前記複数のシャフトの本数よりも少なく構成されている。
このような構成とすることで、切粉の大きさに沿って、段階的にクーラント液を濾過することができ、各濾過槽での目詰まりの発生を、効果的に抑制することが可能となる。
本発明によれば、目詰まりが発生しにくく、また目詰まりが発生した際の切粉の除去作業が容易であり、利便性を向上させた濾過装置用フィルタ及びそれを備える濾過装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る濾過装置用フィルタの概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る濾過装置用フィルタの正面図である。 本発明の実施形態1に係る濾過装置の概略斜視図である。 本発明の実施形態1に係る濾過装置の平面図である。 本発明の実施形態1に係る濾過装置の拡大図である。 本発明の実施形態2に係る濾過装置用フィルタの概略斜視図である。 本発明の実施形態2に係る濾過装置用フィルタを示す図であって、(a)正面図、(b)PP´線断面図である。 本発明の実施形態2に係る濾過装置の拡大図である。
以下、図面を用いて、本発明の各実施形態に係る濾過装置用フィルタ及びそれを備える濾過装置について説明する。
なお、以下に示す各実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の各実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号A及びA´は、各実施形態に係る濾過装置用フィルタを示し、符号X及びX´は、各実施形態に係る濾過装置を示す。
<実施形態1>
以下、図1~図5を用いて、実施形態1に係る濾過装置用フィルタA及びそれを備える濾過装置Xについて説明する。
図1及び図2に示すように、濾過装置用フィルタAは、排出口E(図5(a)参照)を覆って設けられるフィルタ本体1を備えている。
フィルタ本体1は、複数のシャフト11と、複数のシャフト11を互いに略平行となるように支持する支持する支持部12と、を有している。
シャフト11は、略円柱状に構成され、後述する支持部本体12aにおける短辺側の内周面に架設されている。
また、シャフト11は、10本設けられ、支持部本体12aの短辺方向に沿って一定の間隔を空けて配置されている。
さらに、シャフト11には、その外周面を覆うスリーブ11aが設けられている。
スリーブ11aは、各シャフト11にそれぞれ2つ設けられた略円筒状の部材であり、シャフト11の軸方向d1に沿って摺動可能に構成されている。
図2(b)は、図2(a)に示す状態から、各シャフト11に設けられた各スリーブ11aを所定の距離摺動させることで、各スリーブ11aの配置態様をまばらにした状態を示している。
支持部12は、内部が排出口Eと連通する、略長方形状の枠体として概略構成されている。
また、支持部12は、その内部に複数のシャフト11が架設される支持部本体12aと、支持部本体12aに連結される基台12bと、を含む。
支持部本体12aは、基台12bと、例えばボルト等の複数の連結部材j1を介して連結されている。
基台12bには、その周縁から外方に向かって突設された持ち手部hが設けられている。
詳述すれば、持ち手部hは、基台12bの長辺側端面から上方に向かって突設されており、支持部本体12a側に向かって屈曲させられることで、側面視で略逆L字状に構成されている。
また、基台12bは、その長辺方向の長さが、支持部本体12aよりも長く構成されていることで、その長辺方向の両端部に、正面視で支持部本体12aから突出した、一対の突出部tが形成されている。
図3及び図4に示すように、濾過装置Xは、切粉(図示せず)を含むクーラント液(図示せず)が流入する流入部Iと、濾過されたクーラント液が排出される排出口Eが設けられた濾過槽Zと、を備えている。
ここで、以下説明の便宜上、流入部Iから濾過槽Zに向かう方向を搬送方向d2と称し、図4における左方を上流側、右方を下流側と称する。
流入部Iは、上方に向かって開口した溝として構成され、これにより、後述する第一搬送部X1a及びこれに連結した動力部mが、外部に露出している。
濾過槽Zは、流入部Iと連通する第一濾過槽Z1と、第一濾過槽Z1の両隣りに設けられた一対の第二濾過槽Z2と、を有している。
なお、以下では、第一濾過槽Z1に設けられた排出口Eを第一排出口E1(図5(a)参照)、第二濾過槽Z2に設けられた排出口Eを第二排出口E2(図5(a)参照)と称する。
第一濾過槽Z1は、搬送方向d2に沿って延びる、略四角筒状に構成されている。
一対の第二濾過槽Z2は、その上面が、第一濾過槽Z1に向かうに伴って漸次下降していく傾斜面となされている。
また、この傾斜面には、第一排出口E1から排出されたクーラント液を、各第二濾過槽Z2の内部へ流入させるための流入口Z2aが、搬送方向d2に沿って2つ設けられている。
これにより、第一濾過槽Z1で濾過されたクーラント液が、各第二濾過槽Z2に流入し、各第二濾過槽Z2で濾過されたクーラント液が、後述する貯留槽X3に流入する。
濾過装置Xは、上記した構成に加え、クーラント液に含まれた切粉を搬送する搬送部X1と、濾過槽Zと連通するパイプ状の切粉吸引部X2と、濾過されたクーラント液を一時的に貯留する貯留槽X3と、搬送部X1等を動作させる制御部X4と、を備えている。
搬送部X1は、流入部Iと第一濾過槽Z1に亘って設けられた第一搬送部X1aと、第二濾過槽Z2に設けられた第二搬送部X1bと、を含む。
第一搬送部X1a及び第二搬送部X1bは、それぞれ搬送方向d2に沿って延びるスクリュー状の部材であり、その上流側端部が、制御部X4により搬送方向d2を軸に回動させられる動力部mに連結している。
なお、第二搬送部X1bに連結された動力部mについては、図示を省略している。
切粉吸引部X2は、第一濾過槽Z1と連通する第一切粉吸引部X2aと、第二濾過槽Z2と連通する第二切粉吸引部X2bと、を含む。
第一切粉吸引部X2a及び第二切粉吸引部X2bには、それぞれの内部で吸引力を発生させるポンプ装置(図示せず)が設けられている。また、各切粉吸引部X2a、X2bは、切粉を格納する切粉用タンク(図示せず)と連通している。
これにより、各切粉吸引部X2a、X2bは、各濾過槽Z1、Z2内部の切粉をポンプ装置により吸引し、切粉用タンクに供給する。
貯留槽X3は、流入部I及び濾過槽Zの下方に設けられ、第二排出口E2から排出されたクーラント液が貯留される。
また、貯留槽X3に貯留されたクーラント液は、別途ポンプ装置等により、クーラント液を保存しておくクーラント液用タンク(図示せず)に供給される。
なお、流入部Iの上方には、流入部Iにクーラント液を供給する供給部Wが設けられている。
供給部Wは、濾過装置Xに隣接して配置された、マシニングセンタ等の工作機械(図示せず)に設けられている。そして、この工作機械による加工作業で使用するクーラント液が、被加工材から発生した切粉と混合された状態で、供給部Wを通り、流入部Iに流入する。
図5は、濾過装置Xの拡大図であって、(a)は、拡大斜視図、(b)は、後述する側面Z2bの拡大正面図である。
なお、図5(b)では、一つの後述する着脱部Dと、これに取付けられる一つのフィルタ本体1のみを示している。
図5に示すように、第一濾過槽Z1の側面Z1a及び第二濾過槽Z2の側面Z2bには、それぞれ、搬送方向d2に沿って形成された3つの第一排出口E1及び3つの第二排出口E2と、各排出口E1、E2に対して、フィルタ本体1を濾過装置Xに対して着脱可能とする複数の着脱部Dと、が設けられている。
なお、各排出口E1、E2の数はこれに限られず、濾過装置Xの仕様等に合わせて、適宜変更可能であり、各排出口E1、E2の数に合わせて着脱部Dの数も当然に変更することができる。
なお、図5では、各側面Z1a、Z2bそれぞれにおいて、最も下流側のフィルタ本体1のみを着脱部Dから取外し、最も下流側の各排出口E1、E2を露出させた状態を示している。他のフィルタ本体1は、各着脱部Dに取付けられることで、各排出口E1、E2を覆って設けられている。
また、各排出口E1、E2の配置態様や以下に説明する着脱部Dの構成は、第一濾過槽Z1のもう一方の側面や、供給部W側の第二濾過槽Z2の側面においても、同様の構成となされている。
図5(a)に示すように、第一排出口E1に対向して設けられたフィルタ本体1におけるシャフト11の本数は、第二排出口E2に対向して設けられたフィルタ本体1におけるシャフト11の本数よりも少なく構成されている。
なお、以下説明の便宜上、第二排出口E2に対向して設けられたフィルタ本体1を、フィルタ本体1´と称する。
詳述すれば、フィルタ本体1´におけるシャフト11の本数が10本であるのに対し、フィルタ本体1におけるシャフト11の本数は7本となされている。
なお、フィルタ本体1やフィルタ本体1´のシャフト11の本数はこれに限られず、濾過装置Xの仕様等に合わせて、適宜変更可能である。
図5(b)に示すように、着脱部Dは、各排出口E1、E2の各側方に設けられる、一対の取付け枠部D1と、各取付け枠部D1に連結するカバー部D2と、により構成されている。
一対の取付け枠部D1は、各側面Z1a、Z2bから突設された略L字状の部材であり、一方の取付け枠部D1は、他方の取付け枠部D1に対して、上下方向を軸に反転して設けられている。
カバー部D2は、各側面Z1a、Z2bに対向するように、各取付け枠部D1に連結された略長方形の薄板状の部材である。
着脱部Dをこのように構成することで、フィルタ本体1(フィルタ本体1´)は、濾過装置Xに対して着脱可能となる。
即ち、使用者は、着脱部Dと各側面Z1a、Z2bとにより形成された空間に、基台12bの突出部tを上方から挿し込むことで、取付け枠部D1に基台12bが載置され、フィルタ本体1(フィルタ本体1´)が、各排出口E1、E2を覆った状態で、濾過装置Xに安定的に取付けられる。
また、使用者は、持ち手部hを把持し、上方に引き上げることで、図5(a)にも示すように、容易に、フィルタ本体1(フィルタ本体1´)を濾過装置Xから取外すことができる。
本実施形態によれば、複数のシャフト11により、フィルタ孔が直線状となり、従来のメッシュ状で発生していた目詰まりが起こりにくくなる上、フィルタ本体1(フィルタ本体1´)からの切粉の除去作業も容易となる。
また、フィルタ本体1が、着脱部Dにより、濾過装置Xに対して着脱可能に構成されていることで、使用者は、経年劣化等によるフィルタ本体1(フィルタ本体1´)の交換作業を、容易に行うことが可能となる。
また、複数のシャフト11に、その外周面を覆うスリーブ11aが設けられことで、使用者は、適宜各スリーブ11aを摺動させ、各スリーブ11aをまばらな配置とすることで、複数のシャフト11により形成されるフィルタ孔の目の粗さを調整することが可能となる。
また、基台12bに、その周縁から外方に向かって突設された持ち手部hが設けられていることで、交換作業の際や運搬の際等に、フィルタ本体1(フィルタ本体1´)を容易に把持することができ、濾過装置用フィルタAの利便性が向上する。
また、フィルタ本体1におけるシャフト11の本数が、フィルタ本体1´におけるシャフト11の本数よりも少なく構成されていることで、切粉の大きさに沿って、段階的にクーラント液を濾過することができ、各濾過槽Z1、Z2での目詰まりの発生を、効果的に抑制することが可能となる。
<実施形態2>
以下、図6~図8を用いて、実施形態2に係る濾過装置用フィルタA´及びそれを備える濾過装置X´について説明する。
なお、実施形態2において、実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
濾過装置用フィルタA´は、第二排出口E2を覆って設けられるフィルタ本体1と、挿通部2と、フィルタ本体1を、軸方向d1に沿って、挿通部2に対して電気的に摺動させる摺動機構3と、を備えている。
フィルタ本体1は、複数のシャフト11と、複数のシャフト11を互いに略平行となるように支持する支持部12と、を有する。
シャフト11は、略円柱状に構成され、その両端が、後述する支持部本体12aにおける、後述する基台12bと対向する面に取付けられている。
また、シャフト11は、10本設けられ、基台12bの短辺方向に沿って一定の間隔を空けて配置されている。
なお、本実施形態におけるフィルタ本体1のシャフト11の本数もこれに限られず、濾過装置Xの仕様等に合わせて、適宜変更可能である。
支持部12は、複数のシャフト11が取付けられる支持部本体12aと、支持部本体12aに連結される基台12bと、を含む。
支持部本体12aは、薄板状体の上方端部を湾曲させることで、側面視で略逆L字状となるように構成されている。
また、支持部本体12aにおける、基台12bの面方向と略平行に設けられた面体は、正面視で下方に開口したコ字状となるように、その中央部分が切除されている。
これにより、シャフト11は、正面視で支持部本体12aから露出した態様となされている。
基台12bは、略長方形状の平板状に構成され、その略中央には、排出口Eと連通する略長方形状の連通口R(図7参照)が設けられている。
また、基台12bは、後述する摺動機構3のレール31を介して、支持部本体12aと連結している。
なお、連通口Rの長辺方向の長さは、シャフト11の正面視で支持部本体12aから露出している部分の長さ以下とすることが好ましい。
特に、連通口Rの長辺方向の長さは、上記露出部分の長さから、各挿通部2の間隔一つ分程度短くした長さとすることが好ましい。
このようにすることで、摺動機構3によりシャフト11を摺動させた場合であっても、シャフト11は、常時連通口Rを覆った状態となる。
以下、図7を用いて、挿通部2及び摺動機構3について詳述する。
なお、図7(a)は、図6におけるPP´線断面図、図7(b)は、濾過装置用フィルタA´の正面図であって、シャフト11及び支持部本体12aを省略して示している。
図7に示すように、挿通部2は、その面方向が基台12bの面方向と略垂直となるように、基台12bから支持部本体12aに向かって突設された略長方形状の平板状の部材であり、各シャフト11がそれぞれ挿通される、丸穴状の挿通孔21を有している。
また、挿通部2は、軸方向d1に間隔を空けて3つ設けられ、各挿通部2は、連通口Rに対して、その短辺方向に沿って懸架するように設けられている。
なお、各挿通部2の間隔は、後述するシリンダ33の摺動距離以下とすることが好ましい。
図7に示すように、摺動機構3は、基台12bに設けられたレール31と、レール31に沿って摺動可能に連結される3つのブラケット32と、基台12bに設けられたシリンダ33と、を含む。
レール31は、連通口R及び挿通部2の上方に、軸方向d1に沿って設けられている。
各ブラケット32は、支持部本体12aにおける基台12bと対向する面の上方に取付けられており、支持部本体12aが、その湾曲を利用して各ブラケット32に引っ掛けられた態様となされている。
シリンダ33は、軸方向d1に沿って摺動するエアシリンダであり、図6に示すように、その端部が、薄板状のブラケットbを介して、支持部本体12aの上部に取付けられている。
なお、シリンダ33は、エアシリンダである必要はなく、油圧シリンダ等であっても良い。
摺動機構3をこのように構成することで、フィルタ本体1を、軸方向d1に沿って、挿通部2に対して摺動させることができる。
即ち、使用者は、例えば制御部X4を用いてシリンダ33を摺動させることで、これに連結された支持部本体12aが、シャフト11と共に、ブラケット32を介して、レール31(軸方向d1)に沿って摺動する(図8(b)参照)。
図8(a)は、濾過装置用フィルタA´を、第二濾過槽Z2の側面Z2bに取付けた際の、濾過装置X´の拡大斜視図、図8(b)は、側面Z2bに取付けられた濾過装置用フィルタA´の正面図である。
図8(a)に示すように、濾過装置X´における側面Z2bには、濾過装置用フィルタA´の取付けのために、着脱部Dが設けられていない。
また、濾過装置X´における第二排出口E2(図示せず)は、正面視で連通口Rの内部に収まる程度の大きさに構成されている。
濾過装置用フィルタA´は、上記のように構成された第二濾過槽Z2に対して、基台12bの周縁と側面Z2bとを複数のボルト等の連結部材j2により連結することで、取付けられている。
これにより、フィルタ本体1は、連通口Rを介して、第二排出口E2を覆って設けられる。
なお、本実施形態では、濾過装置用フィルタA´が、第二濾過槽Z2にのみ設けられている例を示したが、側面Z1aの構成を側面Z2bのように変更することで、第一濾過槽Z1に設けることもできる。
本実施形態によれば、挿通部2により、使用者は、フィルタ本体1を摺動させ、シャフト11に付着した切粉を、挿通孔21の周縁や内周面に接触させることができる。これにより、使用者は、シャフト11に付着した切粉を、擦り落とすように一気にシャフト11から除去することができ、除去作業の効率が大きく向上する。
また、摺動機構3により、フィルタ本体1の摺動による切粉の除去作業を自動化することができ、除去作業の効率がさらに向上する。
また、挿通部2が軸方向d1に間隔を空けて複数設けられていことで、短い摺動距離で、シャフト11全長に対して切粉の除去作業を行うことができ、除去作業の効率がさらに向上する。
なお、上述の各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
A、A´ 濾過装置用フィルタ
1、1´ フィルタ本体
11 シャフト
12 支持部
2 挿通部
21 挿通孔
3 摺動機構
31 レール
32 ブラケット
33 シリンダ
X、X´ 濾過装置
D 着脱部
I 流入部
Z 濾過槽
X1 搬送部
X2 切粉吸引部
X3 貯留槽
X4 制御部
E 排出口
E1 第一排出口
E2 第二排出口

Claims (4)

  1. 切粉を含むクーラント液が流入する流入部と、濾過された前記クーラント液が排出される排出口が設けられた濾過槽と、を備える濾過装置に用いられる濾過装置用フィルタであって、
    前記排出口を覆って設けられるフィルタ本体と、挿通部と、を備え、
    前記フィルタ本体は、複数のシャフトと、前記複数のシャフトを互いに略平行となるように支持する支持部と、を有し、
    前記挿通部は、前記複数のシャフトが挿通される複数の挿通孔を有し、
    前記フィルタ本体は、前記シャフトの軸方向に沿って、前記挿通部に対して摺動可能に構成されている、濾過装置用フィルタ。
  2. 前記フィルタ本体を、前記軸方向に沿って、前記挿通部に対して電気的に摺動させる摺動機構を備える、請求項1に記載の濾過装置用フィルタ。
  3. 前記挿通部は、前記軸方向に間隔を空けて複数設けられている、請求項1又は2に記載の濾過装置用フィルタ。
  4. 請求項1~3の何れかに記載の濾過装置用フィルタを備える濾過装置。
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