JP7044584B2 - 飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム - Google Patents

飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7044584B2
JP7044584B2 JP2018030791A JP2018030791A JP7044584B2 JP 7044584 B2 JP7044584 B2 JP 7044584B2 JP 2018030791 A JP2018030791 A JP 2018030791A JP 2018030791 A JP2018030791 A JP 2018030791A JP 7044584 B2 JP7044584 B2 JP 7044584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flight
center
gravity
flying object
drone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018030791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019142440A (ja
Inventor
秀雄 村上
佳孝 皆川
文俊 横川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018030791A priority Critical patent/JP7044584B2/ja
Priority to CN201980014497.3A priority patent/CN111741901A/zh
Priority to PCT/JP2019/004345 priority patent/WO2019163523A1/ja
Priority to EP19757142.5A priority patent/EP3757019A4/en
Priority to US16/970,410 priority patent/US11511890B2/en
Publication of JP2019142440A publication Critical patent/JP2019142440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7044584B2 publication Critical patent/JP7044584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64FGROUND OR AIRCRAFT-CARRIER-DECK INSTALLATIONS SPECIALLY ADAPTED FOR USE IN CONNECTION WITH AIRCRAFT; DESIGNING, MANUFACTURING, ASSEMBLING, CLEANING, MAINTAINING OR REPAIRING AIRCRAFT, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; HANDLING, TRANSPORTING, TESTING OR INSPECTING AIRCRAFT COMPONENTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B64F5/00Designing, manufacturing, assembling, cleaning, maintaining or repairing aircraft, not otherwise provided for; Handling, transporting, testing or inspecting aircraft components, not otherwise provided for
    • B64F5/60Testing or inspecting aircraft components or systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U10/00Type of UAV
    • B64U10/10Rotorcrafts
    • B64U10/13Flying platforms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U50/00Propulsion; Power supply
    • B64U50/10Propulsion
    • B64U50/13Propulsion using external fans or propellers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D21/00Measuring or testing not otherwise provided for
    • G01D21/02Measuring two or more variables by means not covered by a single other subclass
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course, altitude or attitude of land, water, air or space vehicles, e.g. using automatic pilots
    • G05D1/08Control of attitude, i.e. control of roll, pitch, or yaw
    • G05D1/0808Control of attitude, i.e. control of roll, pitch, or yaw specially adapted for aircraft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U2101/00UAVs specially adapted for particular uses or applications
    • B64U2101/25UAVs specially adapted for particular uses or applications for manufacturing or servicing
    • B64U2101/26UAVs specially adapted for particular uses or applications for manufacturing or servicing for manufacturing, inspections or repairs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64UUNMANNED AERIAL VEHICLES [UAV]; EQUIPMENT THEREFOR
    • B64U2201/00UAVs characterised by their flight controls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

本発明は、飛行体の飛行状態を検査する飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラムに関する。
近年、空中を簡易に飛行することができる飛行体の開発が進められている。開発においては、飛行体の安定飛行を実現するために、飛行中の飛行状態を検査する必要がある。例えば、特許文献1~3には、飛行体の飛行状態をセンサ等により検出して、その安全性を確認又は評価する検査システムが開示されている。
特開2006-82775号公報 特開2017-132461号公報 特開2017-174326号公報
ところで、飛行体は、飛行中において、搭載体を含む全体の重心位置が移動すると、飛行制御に大きな影響を及ぼすことになる。例えば、飛行体の移動方向と直交する方向に重心移動が起これば、飛行体の移動方向が変化するばかりか、場合によっては飛行体の姿勢がひっくり返ることもある。
しかしながら、従来は、カメラ等の小型且つ軽量な搭載体しか飛行体に搭載されないことを前提に検査を行っている。例えば、特許文献1~3に開示の検査システムでは、飛行体が重心移動を行った際の飛行状態について検査することができない。
最近の飛行体の開発では、飛行体に重量物を積載する、又は飛行体に人を搭乗させる等の試行がなされており、この場合、飛行中に重心位置が移動する場合の飛行体の飛行状態を検査することが重要となる。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、飛行体の重心位置を移動する際の飛行状態を簡単に検査して、飛行体の開発効率や安全性の向上を促進することができる飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、空中を飛行可能な飛行体の飛行状態を検査する飛行状態検査システムであって、前記飛行体は、該飛行体全体の重心位置を移動させる重心移動装置を有し、前記飛行体の飛行中に前記重心位置の移動を実施する際、又は前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際、における飛行状態に関わる情報を取得及び記憶する検査部を有することを特徴とする。
また、前記検査部は、前記飛行体と別体に構成され、該飛行体との間で情報通信可能に接続されるコンピュータであり、前記飛行体に飛行指令及び/又は重心移動指令を送信して、前記飛行体が前記飛行指令及び/又は前記重心移動指令に基づき動作する際の前記飛行状態に関わる情報を受信するとよい。
さらに、前記検査部は、前記飛行体の飛行中に前記重心位置を移動する前、又は前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる前、に前記飛行状態に関わる情報を取得することが好ましい。
そして、前記検査部は、前記飛行体の飛行中に前記重心位置の移動を実施する最中及び/又は実施した後、又は前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させている最中及び/又は変化させた後に、前記飛行状態に関わる情報を取得するとよい。
またさらに、前記検査部は、取得した前記飛行状態に関わる情報に基づき、前記飛行状態に関わる情報に含まれる所定の値が、予め設定された許容範囲内か否かを判定する判定部を有することが好ましい。
前記飛行状態に関わる情報は、前記飛行体の飛行中における姿勢、位置、加速度及び速度のうち少なくとも1つを含むとよい。
また、前記の目的を達成するために、本発明は、空中を飛行可能な飛行体の飛行状態を検査する飛行状態検査方法であって、前記飛行体は、該飛行体全体の重心位置を移動させる重心移動装置を有するものであり、検査部によって、前記飛行体の飛行中に前記重心位置の移動を実施する際の飛行状態に関わる情報、又は前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際の飛行状態に関わる情報を取得及び記憶することを特徴とする。
さらに、前記の目的を達成するために、本発明は、空中を飛行可能な飛行体の飛行状態を検査する検査装置のプログラムであって、前記飛行体は、該飛行体全体の重心位置を移動させる重心移動装置を有するものであり、検査装置を、前記飛行体の飛行中に前記重心位置の移動を実施する際の飛行状態に関わる情報、又は前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際の飛行状態に関わる情報を取得及び記憶する検査部として機能させることを特徴とする。
本発明に係る飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラムは、検査部により、飛行体の飛行中に重心位置の移動を実施する際、又は飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際に、飛行体の飛行状態に関わる情報を取得及び記憶する。これにより飛行体の重心移動に伴う飛行状態について測定することができる。すなわち、飛行体の重心移動を行うことで、搭載体の重心変化や外乱による姿勢変化等の様々な飛行環境を模擬することが可能となる。その結果、飛行体の飛行試験等において、現実に即すると共に目的に応じた検査を実施することが可能となり、飛行体の開発効率や安全性の向上等を促進することができる。
例えば、開発予定の飛行体が人を搭乗させる搭載型の場合には、実際に人が搭乗しなくても、人が搭乗した時(体重移動等による姿勢変化)と同等の飛行体の飛行状態を検査することができる。或いは、開発予定の飛行体が重量物(荷物)を積載させる積載型の場合には、実際に重量物を積載しなくても、重量物を積載した時(荷物移動等による重心位置変化)と同等の飛行体の飛行状態を検査することができる。
本発明の第1実施形態に係る飛行状態検査システムの全体構成を概略的に示す斜視図である。 重心移動を実施可能な飛行体を示す斜視図である。 図1の飛行体及び検査部の各構成を示すブロック図である。 飛行体の飛行状態の検査時における機能ブロック図である。 飛行状態検査システムによる飛行状態検査方法を示すフローチャートである。 図6Aは、図5中の測定処理を示すフローチャートである。図6Bは、図5中の判定蓄積処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る飛行状態検査システムの全体構成を概略的に示す斜視図である。 図7の飛行体及び検査部の各構成を示すブロック図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る飛行状態検査システム10は、図1に示すように、検査対象である飛行体12(以下、ドローン12という)と、ドローン12の飛行状態を検査する検査装置14(検査部)と、を有する。ドローン12は、搭載体を含むドローン12全体の重心位置(3次元空間位置)が、飛行による位置変化から独立して移動するように構成される。そして、飛行状態検査システム10は、ドローン12の飛行中に重心移動を行って、ドローン12の飛行状態を検査する。なお、ドローン12は、人が搭乗可能な搭乗型や重量物を積載可能な積載型に構成され得る。
また、飛行状態検査システム10は、検査においてドローン12が飛行する予定の空間(以下、飛行予定空間16という)を設定している。飛行予定空間16は、ドローン12と、検査装置14とが精度よく無線通信可能な範囲に設計される。また、飛行予定空間16は、ドローン12が充分な距離を飛行し得る大きな容積に設定されることが好ましい。
本実施形態において、ドローン12の重心移動以外の要素(風等の外乱)による飛行状態の変化を可及的に抑制するため、建物の室内に飛行予定空間16を設けている。建物の室内には、衝立18が四方を囲うように立てられ、飛行予定空間16は、この衝立18で区画された領域で、且つ建物の天井20及び床22で囲われた範囲に設定される。検査装置14は、衝立18(飛行予定空間16)の外側に配置されることで、ドローン12との接触が防止されている。
衝立18は、例えば、金網等により構成され、ドローン12と検査装置14との無線通信を妨害しないように構成されるとよい。また、飛行予定空間16を構成する床22には、ドローン12の着地時の衝撃を緩和するクッション24が設けられている。クッション24は、衝立18や天井20に取り付けられていてもよい。
なお、飛行予定空間16は、本実施形態において直方形状に形成されているが、飛行予定空間16の形状は、特に限定されるものではない。また、飛行状態検査システム10は、敢えて外乱の発生時の挙動を確認するために、扇風機等の外乱発生装置(不図示)を備えてもよく、飛行予定空間16を建物の外に設定してもよい。
飛行予定空間16を構成する天井20の略中央位置には、ドローン12に連結されるための紐26が固定されている。この紐26は、飛行予定空間16の側方よりも外側に向かってドローン12が飛行することを防止する。なお、紐26は、床22に設けられてもよく、或いは天井20と床22の両方に設けられてもよい。紐26は、検査装置14とドローン12を有線通信可能に接続するケーブルとして構成されてもよい。
そして、飛行状態検査システム10では、検査装置14からドローン12に飛行指令及び重心移動指令を送信して、ドローン12の飛行及び重心移動を制御する。検査装置14は、この際のドローン12の飛行状態の情報(以下、測定結果という)を受信して、この測定結果を記憶すると共に、飛行状態の解析や飛行状態の良否判定を行うように構成されている。
次に、飛行状態検査システム10に適用されるドローン12の一例について、図2及び図3を参照して説明する。本実施形態に係るドローン12は、全体的に直方形状を呈しておいる。以下、説明の便宜のため、ドローンの長手方向一端側を前端といい、長手方向他端側を後端という。なお、ドローン12は、後記のプロペラ駆動部34によって、空中を3次元方向(上昇、下降、前端方向、後端方向、両側方向)に飛行可能なことは勿論である。
ドローン12は、本体部30と、本体部30の側方から延出する複数の延出フレーム32と、複数の延出フレーム32に設けられるプロペラ駆動部34と、を有する。本実施形態において、延出フレーム32は、箱状の本体部30の4つの角からそれぞれ上下一対で突出しており、合計8つ設けられている。プロペラ駆動部34は、1つの延出フレーム32に対し1つずつ設けられ、全体では合計8つ設けられている。なお、ドローン12に設けられるプロペラ駆動部34の数や配置は、特に限定されず、例えば、8つの延出フレーム32のうち上側フレームに、プロペラ駆動部34が1つずつ(合計4つ)設けられた構成でもよい。
プロペラ駆動部34は、プロペラ36と、プロペラ36を回転させるモータ38と、モータ38を駆動制御するESC40と、を備える。プロペラ36は、直線状に延在する細長い板状に形成され、その長手方向中心部がモータ38の軸部(不図示)に固定されている。モータ38は、上側の延出フレーム32の上面と、下側の延出フレーム32の下面に固定され、軸部を延出フレーム32の延在方向と直交方向に突出させている。ESC40は、本体部30内に設けられたフライトコントローラ42に信号伝達可能に接続され、フライトコントローラ42の制御下に、モータ38に供給する電力を制御してモータ38の軸部を回転させる。
同方向に延出する上下の延出フレーム32に固定される上下のプロペラ駆動部34は、ドローン12が安定飛行する際に、フライトコントローラ42によって相互に逆方向に回転が制御される。例えば、上側のプロペラ36を時計回りに回転させる場合には、下側のプロペラ36を反時計回りに回転させる。
また、同方向に延出する上下の延出フレーム32は、プロペラ駆動部34の設置箇所からさらに突出する保護フレーム44を固定保持している。4つの保護フレーム44は、プロペラ36よりも外側に突出し、その突出端には上下方向に所定長さ(本体部30の厚みよりも長い寸法)を有するバー46が設けられている。4つのバー46の上下位置の各々には、各バー46の間を周回するようにワイヤ48が張られている。すなわち、4つのバー46及びワイヤ48は、ドローン12と外部の境界を規定し、ドローン12の飛行中に飛行予定空間16の周囲の衝立18にプロペラ36や本体部30が衝突することを防止する。
そして、ドローン12の本体部30には、飛行中に、ドローン12全体の重心位置の移動を行う重心移動装置50(搭載体)が取り付けられている。本実施形態において、重心移動装置50は、本体部30の上面に固定されたロボットアームであり、ロボットアームの動作に基づき、ドローン12全体の重心位置(以下、総合重心位置という)が移動するように構成されている。なお、重心移動装置50の設置位置は、特に限定されず、例えば、本体部30の下面に取り付けられてもよい。
具体的に、重心移動装置50は、複数のアーム52(第1~第3アーム52a~52c)と、アーム52を支持する基台54と、を備える共に、各アーム52の間及びアーム52と基台54の間を相互に回転可能に連結する複数の関節部56を備える。具体的に、関節部56は、基台54と第1アーム52aを連結する第1関節部56a、第1アーム52aと第2アーム52bを連結する第2関節部56b、及び第2アーム52bと第3アーム52cを連結する第3関節部56cを含む。
複数のアーム52のうち第3アーム52cは、基台54に対して最も離間可能に構成され、また錘58を保持するハンド部に構成されている。錘58は、第1~第3アーム52a~52cの移動によって3次元位置が変位する。この錘58は、ドローン12全体の重心位置を容易に移動することが可能な適宜の重量に設計されているとよい。
複数の関節部56のうち第1関節部56aは、ドローン12の平面視で、基台54の平面方向に沿って360°回転可能且つ基台54の平面から半円を描くように第1アーム52aを移動可能としている。第1~第3関節部56a~56cの各々には、図示しないサーボモータが設けられ、各サーボモータは、基台54の内部に設けられた移動コントローラ60によって回動が制御される。
移動コントローラ60は、プロセッサ、メモリ及び入出力インターフェースを有するコンピュータとして構成されている。移動コントローラ60は、ドローン12の本体部30に設けられる通信コントローラ68に接続され、検査装置14から送信される重心移動指令GCに基づき、アーム52の移動(第1~第3関節部56a~56cの回転)を制御する。なお、移動コントローラ60は、重心移動装置50を動作させる動作手順プログラムを有し、動作手順プログラムの実行に基づき重心移動装置50を自動的に動作させてもよい。
重心移動装置50は、ドローン12の飛行開始初期時において、ドローン12自体と、錘58を含めた重心移動装置50とを加えた総合重心位置が、直方形状のドローン12の中心位置に存在するように基準位置を設定している。そして、移動コントローラ60は、重心移動を実施する際には、重心移動指令GCに対応した位置に総合重心位置が移動するように重心移動装置50(ロボットアームによる錘58の移動)の動作を行う。また重心移動指令GCには、総合重心位置を移動する際の速度(時間)が設定されていることが好ましく、移動コントローラ60は、この速度に沿うように総合重心位置を変位させる。これにより重心移動装置50は、総合重心位置の移動量だけでなく移動速度に応じた、ドローン12の飛行状態を測定可能とする。
なお、重心移動装置50は、総合重心位置の重心移動において種々の移動を実施可能であるとよい。例えば、重心移動装置50は、総合重心位置を3次元空間の所定方向に移動させる他に、総合重心位置を往復移動又は短周期で振動させる、本体部30の周辺を周回させる等の動作を行ってもよい。また、重心移動装置50は、ロボットアームに限定されず種々の構成を採ることが可能であり、例えば、レールと、レールに沿って移動するスライダとを備えた構成でもよい。
図3に示すように、ドローン12の本体部30内には、フライトコントローラ42の他に、飛行状態を検出するセンサ群62と、外部との間で情報通信可能な送受信モジュール64と、電力供給用のバッテリ66と、通信情報を処理する通信コントローラ68と、が設けられている。なお、ドローン12は、フライトコントローラ42、重心移動装置50の移動コントローラ60及び通信コントローラ68を一体化した制御部を有していてもよい。
センサ群62は、ドローン12の飛行状態を検出し、その検出情報をフライトコントローラ42及び通信コントローラ68に出力する複数種類の検出器を含む。例えば、センサ群62の検出器としては、ジャイロセンサ(角加速度センサ、角速度センサ)、GPS装置、加速度センサ、速度センサ、距離センサ、高度センサ、カメラ等があげられる。すなわち、センサ群62が出力する検出情報には、ドローン12の姿勢(角加速度、又は角速度)、位置情報、加速度、速度、下方距離、高度等がある。
フライトコントローラ42は、移動コントローラ60と同様に、コンピュータとして構成されている。フライトコントローラ42は、検査装置14から送信される飛行指令FCに基づき、複数(8つ)のプロペラ駆動部34の回転駆動を個別に制御してドローン12を飛行させる。また、フライトコントローラ42は、ドローン12の飛行中にセンサ群62の検出情報を取得し、検出情報に応じて飛行状態を自律的に制御する。なお、フライトコントローラ42は、飛行内容をメモリに予め記憶しておくことで、飛行指令FCによらず自動的に飛行を行う構成でもよい。
送受信モジュール64は、検査装置14との間で無線通信回線を構築し、検査装置14と、通信コントローラ68との間で情報の送受信を行う。また、バッテリ66は、プロペラ駆動部34(ESC40)、フライトコントローラ42、センサ群62の各検出器、送受信モジュール64、通信コントローラ68及び重心移動装置50に接続されており、動作に必要な電力を適宜供給する。
通信コントローラ68は、移動コントローラ60と同様に、コンピュータとして構成され、送受信モジュール64による通信を制御する。通信コントローラ68は、送受信モジュール64を介して検査装置14から送信される飛行指令FCや重心移動指令GCを受信する一方で、送受信モジュール64を介してドローン12の飛行状態の測定結果MRを検査装置14に送信する。
また、通信コントローラ68は、図示しないプログラムをプロセッサが実行することで、指令を振り分けると共に、飛行状態を検査(取得)する機能ブロックを構築する。具体的には、図4に示すように、指令処理部70、動作前測定部72、動作中/後測定部74及び測定結果生成出力部76が形成される。
指令処理部70は、検査装置14から受信した指令に関して飛行指令FC及び重心移動指令GCを判別する。飛行指令FCである場合にはフライトコントローラ42に該飛行指令FCを提供し、重心移動指令GCである場合には移動コントローラ60に該重心移動指令GCを提供する。
また、指令処理部70は、飛行指令FCと重心移動指令GC、又はドローン12の飛行状況と総合重心位置の位置を解析し、ドローン12の飛行中に重心移動指令GCがなされたか否か、或いはドローン12の重心移動中に飛行指令FCが変化したか否かを判定する。そして、指令処理部70は、飛行中に重心移動指令GCがなされた場合或いは重心移動中に飛行指令FCが変化した場合には、ドローン12の飛行状態の測定を実施する。
動作前測定部72は、飛行中に総合重心位置を移動する場合に、移動コントローラ60と連動して、移動を実施する直前のドローン12の飛行状態を取得する。すなわち、センサ群62から重心移動直前の姿勢、位置、加速度、速度等の検出情報(実施前データともいう)を取得して、この検出情報を記憶する。また、動作前測定部72は、重心移動中に飛行内容を変化させる場合に、フライトコントローラ42と連動して、変化直前のドローン12の飛行状態を取得する。
一方、動作中/後測定部74は、飛行中に総合重心位置を移動する場合に、総合重心位置の移動中及び/又は移動後の所定時間までのドローン12の飛行状態(検出情報)を取得し記憶する。また、動作中/後測定部74は、重心移動中に飛行内容を変化させる場合に、飛行内容の変化中及び/又は変化後の所定時間までのドローン12の飛行状態(検出情報:実施後データともいう)を取得し記憶する。この動作中/後測定部74による測定では、動作中の時間を計測すると共に、動作後にドローン12の飛行が安定するまでの復帰時間を計測して、検出情報と紐付けて記憶する。
測定結果生成出力部76は、動作前測定部72及び動作中/後測定部74が記憶した検出情報を適宜抽出して、測定結果MRのデータを生成する。また、測定結果生成出力部76は、生成した測定結果MRを適宜のタイミングで検査装置14に自動送信する。なお、飛行状態検査システム10は、ドローン12から検査装置14に測定結果MRをリアルタイムに送信する構成に限らず、ドローン12が着地するまで測定結果MRを蓄積し、着地後に測定結果MRをまとめて送信する構成としてもよい。
図1及び図3に示すように、飛行状態検査システム10の検査装置14は、飛行予定空間16の外側から飛行予定空間16の内側のドローン12に対して飛行指令FCや重心移動指令GC、測定結果MR等の情報を送受信するように構成される。検査装置14は、コンピュータである制御本体部80と、検査者(ユーザ)が視認及び操作するための表示入力部82(キーボードやマウスとディスプレイ、タッチパネル等)と、ドローン12との間で無線通信回線を構築する送受信モジュール84と、を有する。
制御本体部80は、メモリに記憶された検査プログラム85を読み出して実行することで、ドローン12の飛行状態を検査する機能部を構成する。具体的には、図4に示すように、制御本体部80の内部には、飛行指令部86、重心移動指令部88、飛行状態判定部90及びデータ蓄積部92が構築される。
飛行指令部86は、ユーザの操作又はプログラムに登録された手順に基づき、ドローン12の飛行内容の情報を飛行指令FCとして生成する。そして、飛行指令部86は、生成した飛行指令FCを、送受信モジュール64を介してドローン12に送信する。
重心移動指令部88は、ユーザの操作又はプログラムに登録された手順に基づき、重心移動装置50の移動内容の情報を重心移動指令GCとして生成する。そして重心移動指令部88は、生成した重心移動指令GCを、送受信モジュール64を介してドローン12に出力する。
一方、飛行状態判定部90は、ドローン12から送信される測定結果MRに基づき、ドローン12の飛行状態の良否判定を行う。例えば、飛行状態判定部90は、ドローン12の上方向、下方向、前端方向、後端方向、両側方向、ヨー方向等の移動、及びホバリング等の飛行状況に応じた許容範囲を予め有している。
そして、飛行状態判定部90は、測定結果MRに含まれる重心移動の実施前(或いは飛行内容の変化前)に測定した実施前データを基準値に設定し、この基準値に対して許容範囲を加えることで、良否判定の閾値を設定する。なお、飛行状態判定部90は、重心移動の実施前に測定した検出情報の他にも、例えば、飛行指令FCや重心移動指令GCに含まれる検出情報の目標値に対して許容範囲を設定してもよい。
一例として、飛行状態判定部90は、ドローン12の飛行中のピッチ角、ロール角等の姿勢に関する実施前データを姿勢基準値とし、この姿勢基準値に対し姿勢許容範囲を設定する。姿勢許容範囲は、例えばホバリングの場合、姿勢基準値に対して±2°の範囲であるとよい。
また、飛行状態判定部90は、ドローン12の飛行中の位置(GPSの位置情報、下方距離或いは高度)に関して実施前データを位置基準値とし、この位置基準値に対し位置許容範囲を設定する。位置許容範囲は、例えば、ホバリングの場合、位置基準値に対し±20cmの範囲であるとよい。
さらに、飛行状態判定部90は、ドローン12の飛行中の加速度(又は速度)に関して実施前データを加速度基準値とし、この加速度基準値に対し加速度許容範囲を設定する。加速度許容範囲は、例えば、ホバリングの場合、加速度基準値に対し±0.2m/s2の範囲であるとよい。また、飛行状態判定部90は、ドローン12の移動中の速度に関して実施前データを基準速度制限値とし、この基準速度制限値に対し速度許容範囲を設定する。
そして、飛行状態判定部90は、測定結果MRに含まれる動作中及び/又は動作後の検出情報(姿勢、位置、速度、加速度等)である実施後データと、許容範囲(良否判定の閾値)とをそれぞれ比較する。比較において実施後データが許容範囲内にある場合には、実施した重心移動や飛行内容の変化が飛行状態を大きく損なうものではない、つまり飛行状態が良好であると判定する。その一方で、測定結果MRが許容範囲を超えた場合には、実施した重心移動や飛行内容の変化が飛行状態を大きく損なう、つまり飛行状態が不良であると判定する。
またさらに、飛行状態判定部90は、測定結果MRに含まれる時間に基づく判定を実施してもよい。例えば、重心移動前の時間から、重心移動に伴い姿勢変化、位置変化、加速度変化又は速度変化を起こして元の姿勢、位置、加速度、速度に戻るまでの復帰時間を計測する。そして復帰時間が、予め定められている経過時間内であれば、任意の飛行状況において実施した重心移動が飛行状態を大きく損なうものではないと判断する。逆に、復帰時間が経過時間を過ぎれば、任意の飛行状況において実施した重心移動が飛行状態を大きく損なうと判断する。
データ蓄積部92は、ドローン12の飛行中に重心移動した場合或いは重心移動中に飛行内容が変化した場合の測定結果MRを取得すると、この測定結果MRをデータベース化する等の処理を行ってメモリに記憶する。この際、データ蓄積部92は、ドローン12の飛行状態の他に、指令内容、及び飛行状態判定部90による判定結果を紐付けて記憶する。
これにより、検査装置14のユーザは、検査装置14の表示入力部82を操作することで、ドローン12の重心移動に伴う飛行状態を容易に確認し、また他の測定結果MRと比較することができる。
本実施形態に係る飛行状態検査システム10及び検査プログラム85は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、実際に検査を行う際の処理フロー(飛行検査方法)について説明する。
飛行状態検査システム10は、図5に示すように、ドローン12の飛行状態を検査する際に、ユーザの操作下に、検査装置14からドローン12に飛行指令FCを送信する(ステップS1)。ドローン12は、飛行指令FCを受信すると、通信コントローラ68により飛行指令FCをフライトコントローラ42に送信する。フライトコントローラ42は、飛行指令FCに基づきプロペラ駆動部34を駆動制御して、ドローン12を指令した飛行状況に制御する。
そして、検査装置14は、ユーザの操作下に、ドローン12に重心移動指令GCを送信する(ステップS2)。これにより、ドローン12の通信コントローラ68は、重心移動指令GCを重心移動装置50に送信し、移動コントローラ60による総合重心位置の移動準備がなされる。また通信コントローラ68は、重心移動を実施する際(実施前を含む)の飛行状態の測定準備を整える。なお、飛行状態検査方法において、ステップS1とステップS2の順序は逆でもよい。すなわち、先に検査装置14からドローン12に重心移動指令GCを出力して重心移動の実施を開始又は準備し、その後に検査装置14からドローン12に飛行指令FCを出力することで、重心移動中にドローン12の飛行内容を変化させることができる。また、検査装置14は、飛行指令FCと重心移動指令GCに動作タイミングが記述されていれば、これらの指令を同時に送信してもよい。
ドローン12の通信コントローラ68は、ステップS1及びステップS2の後、飛行状態の測定処理を実施する(ステップS3)。この測定処理では、図6Aに示す処理フローに従って処理を行う。
すなわち、ドローン12が上述した各種の飛行状況において重心移動を行う場合、動作前測定部72は、重心移動直前のドローン12の飛行状態をセンサ群62により検出して、その検出情報(実施前データ)を記憶する(ステップS3-1)。また、重心移動装置50の重心移動中に飛行内容を変化させる場合には、飛行内容が変化する前の飛行状態をセンサ群62により検出して、その検出情報を記憶する。
次に、ドローン12の飛行中に重心移動を行う場合は、移動コントローラ60により重心移動装置50を制御して、重心移動指令GCに応じた総合重心位置の移動を行う(ステップS3-2)。また、重心移動装置50の重心移動中に飛行状況を変化させる場合は、フライトコントローラ42により複数のプロペラ駆動部34を制御して、飛行指令FCに応じた飛行内容に制御する。
そして、ステップS3-2の実施中及び実施後に、動作中/後測定部74は、ドローン12の飛行状態をセンサ群62により検出し、その検出情報を記憶する(ステップS3-3)。
ステップS3-3の実施後、測定結果生成出力部76は、動作前測定部72及び動作中/後測定部74が測定し記憶した飛行状態(実施前データ、実施後データ)を抽出して、検出装置に送信可能な測定結果MRの情報を生成する(ステップS3-4)。これによりドローン12による測定処理が終了する。
図5に戻り、ドローン12は、測定処理(ステップS3)が終了すると、測定結果生成出力部76により、生成した測定結果MRを検査装置14に送信する(ステップS4)。
検査装置14は、ドローン12が送信した測定結果MRを受信すると、この測定結果MRに対し判定蓄積処理を行う(ステップS5)。この判定蓄積処理では、図6Bに示す処理フローを実施する。
すなわち、検査装置14の飛行状態判定部90は、測定結果MRに基づき、ドローン12の飛行中に重心移動を行った場合に、その飛行状態が良好であったか、不良であったかを判定する(ステップS5-1)。なお、重心移動装置50の重心移動中に飛行状況を変化させる場合も、同様に、その飛行状態が良好であったか、不良であったかを判定する。
そして、検査装置14のデータ蓄積部92は、飛行指令FCや重心移動指令GC、受信した測定結果MR等に対し、ステップS5-1における判定結果を紐付けて、メモリに記憶する(ステップS5-2)。この際、検査装置14は、重心移動に伴うドローン12の飛行状態をデータベース化して記憶する。
以上のように、本実施形態に係る飛行状態検査システム10、飛行状態検査方法及びプログラムは、検査装置14によりドローン12の飛行中に総合重心位置の移動を実施する際、又はドローン12の重心移動中に飛行内容を変化させる際に、ドローン12の飛行状態に関わる情報(測定結果MR)を取得及び記憶する。これにより、ドローン12の重心移動に伴う飛行状態について測定することができる。すなわち、ドローン12が重心移動を行うことで、搭載体の重心変化や外乱による姿勢変化等の様々な飛行環境を模擬することが可能となる。その結果、ドローン12の飛行状態の試験等において、現実に即すると共に目的に応じた検査を実施することが可能となり、ドローン12の開発効率や安全性の向上等を促進することができる。
例えば、開発予定のドローン12が人を搭乗させる搭載型の場合には、実際に人が搭乗しなくても、人が搭乗した時(体重移動等による姿勢変化)と同等のドローン12の飛行状態を検査することができる。或いは、開発予定のドローン12が重量物(荷物)を積載させる積載型の場合には、実際に重量物を積載しなくても、重量物を積載した時(荷物移動等による重心位置変化)と同等のドローン12の飛行状態を検査することができる。
飛行状態検査システム10は、ドローン12と検査装置14が別体であることで、ドローン12の着陸や接触等に伴う衝撃を防いで、ドローン12の飛行状態を良好に検査することが可能である。また、検査装置14は、飛行指令FC及び/又は重心移動指令GCに応じて、動作したドローン12の飛行状態に関わる情報を取得するため、測定結果MRと指令内容を紐付けて記憶することで、検査データの取扱や確認等を容易化させることができる。
そして、飛行状態検査システム10の検査装置14は、ドローン12の飛行中に総合重心位置を移動する前、又はドローン12の重心移動中に飛行内容を変化させる前、に測定を行い、実施前データを得る。これにより実施前データを活用して、飛行状態を良好に検査することができる。
また、飛行状態検査システム10の検査装置14は、ドローン12の飛行中に総合重心位置の移動を実施する最中及び/又は実施した後、又はドローン12の重心移動中に飛行内容を変化させている最中及び/又は変化させた後、に測定を行い、実施後データを得る。これにより、ドローン12の重心移動に伴う飛行状態について確実に検査することができる。
さらに、飛行状態検査システム10は、検査装置14の飛行状態判定部90によりドローン12の飛行状態の良否を判定することで、データの検討を容易化させることができ、使い勝手を一層向上させることができる。
特に、飛行状態に関わる情報(測定結果MR)が、ドローン12の飛行中における姿勢、位置、加速度及び速度のうち少なくとも1つを含むことで、飛行状態検査システム10は、ドローン12の飛行状態を充分に検査することができる。
〔第2実施形態〕
図7及び図8に示すように、第2実施形態に係る飛行状態検査システム10Aは、ドローン12の飛行予定空間16にドローン12を撮影する撮影装置100を設けた点で、第1実施形態に係る飛行状態検査システム10と異なる。なお、以降の説明において、上述の実施形態と同じ構成又は同じ機能を有する要素には、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
また、飛行状態検査システム10Aでは、撮影装置100による撮影を補助するマーカ102をドローン12に設けている。例えば、マーカ102は、直方形状のドローン12において8つの角部に(4角のバー46の上下位置に1つずつ)固定されている。なお、飛行状態検査システム10Aは、撮影装置100が撮影した映像を処理して、映像の背景からドローン12を抜き出す処理を行ってもよく、この場合、ドローン12にマーカ102がなくてもよい。
ドローン12を撮影する撮影装置100は、例えば、飛行予定空間16の4角にそれぞれ設けられ、飛行予定空間16の略中央部を臨んでいる。この撮影装置100は、ドローン12の動きをデジタル的に記録するモーションキャプチャ部104を有する。モーションキャプチャ部104は、ドローン12の撮影に伴い撮影フレーム単位で映ったマーカ102を抽出する。
また、検査装置14の制御本体部80は、各撮影装置100が撮影したマーカ102の抽出情報を取得して、異なる撮影位置の撮影装置100のマーカ102をマッチさせていき、3次元空間におけるドローン12の動作を生成する撮影動作生成部106を有する。撮影動作生成部106は、生成したドローン12の3次元の動作に基づき、飛行予定空間16におけるドローン12の飛行状態(姿勢、位置、加速度、速度等)を測定結果MRとして抽出する。
なお、撮影動作生成部106は、検査装置14とは別のコンピュータに設けられ、検査装置14は該コンピュータから飛行状態を取得する構成でもよい。また、撮影装置100の設置数や配置等は任意に設計してよいことは勿論である。
従って、検査装置14は、重心移動指令GCと撮影動作生成部106の測定結果MRを用いて、第1実施形態と同様に判定蓄積処理を行うことができる。すなわち、撮影動作生成部106の測定結果MRに基づき、ドローン12の重心移動に伴う飛行状態の良否判定を行うと共に、判定結果をデータベース化することができる。
或いは、検査装置14は、撮影動作生成部106の測定結果MRと、ドローン12(通信コントローラ68)が送信する測定結果MRとをそれぞれ取得して、ドローン12の姿勢、位置、加速度、速度等を比較及び補正する処理を行う構成でもよい。これにより、ドローン12の飛行状態を一層精度よく測定することが可能となる。
以上のように、第2実施形態に係る飛行状態検査システム10Aでも、撮影装置100を用いることで、ドローン12の重心移動を含んだ飛行状態について良好に測定することができる。特に、撮影装置100は、ドローン12と別体で床22等に設置されるため、ドローン12のぶれの影響がなく、ドローン12の姿勢や位置等についての検出誤差を大幅に低減することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、発明の要旨に沿って種々の改変が可能である。例えば、上述の実施形態では、ドローン12と検査装置14を別体に構成していたが、これに限定されず、ドローン12の内部に検査部(検査装置14と同様の機能)が設けられていてもよい。
また、検査装置14は、飛行状態判定部90を備えず、重心移動に伴う飛行状態を単純に測定(取得及び記憶)する構成でもよい。さらに、検査装置14の一部又は全部をクラウドコンピューティングする構成でもよい。
10、10A…飛行状態検査システム 12…ドローン(飛行体)
14…検査装置(検査部) 50…重心移動装置
68…通信コントローラ 85…検査プログラム
90…飛行状態判定部 92…データ蓄積部
100…撮影装置 FC…飛行指令
GC…重心移動指令 MR…測定結果

Claims (10)

  1. 空中を飛行可能な飛行体の飛行状態を検査する飛行状態検査システムであって、
    前記飛行体は、該飛行体全体の重心位置を移動させる重心移動装置を有し
    記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際、における飛行状態に関わる情報を取得及び記憶する検査部を有する
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
  2. 請求項1記載の飛行状態検査システムにおいて、
    前記検査部は、前記飛行体と別体に構成され、該飛行体との間で情報通信可能に接続されるコンピュータであり、
    前記飛行体に飛行指令及び/又は重心移動指令を送信して、前記飛行体が前記飛行指令及び/又は前記重心移動指令に基づき動作する際の前記飛行状態に関わる情報を受信する
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
  3. 請求項1又は2記載の飛行状態検査システムにおいて、
    前記検査部は、前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる前、に前記飛行状態に関わる情報を取得する
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の飛行状態検査システムにおいて、
    前記検査部は、前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させている最中及び/又は変化させた後に、前記飛行状態に関わる情報を取得する
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の飛行状態検査システムにおいて、
    前記検査部は、取得した前記飛行状態に関わる情報に基づき、前記飛行状態に関わる情報に含まれる所定の値が、予め設定された許容範囲内か否かを判定する判定部を有する
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の飛行状態検査システムにおいて、
    前記飛行状態に関わる情報は、前記飛行体の飛行中における姿勢、位置、加速度及び速度のうち少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
  7. 空中を飛行可能な飛行体の飛行状態を検査する飛行状態検査方法であって、
    前記飛行体は、該飛行体全体の重心位置を移動させる重心移動装置を有するものであり、
    検査部によって、前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際の飛行状態に関わる情報を取得及び記憶する
    ことを特徴とする飛行状態検査方法。
  8. 空中を飛行可能な飛行体の飛行状態を検査する検査装置のプログラムであって、
    前記飛行体は、該飛行体全体の重心位置を移動させる重心移動装置を有するものであり、
    検査装置を、前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際の飛行状態に関わる情報を取得及び記憶する検査部として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 請求項1~6のいずれか1項に記載の飛行状態検査システムにおいて、
    前記重心移動装置は、前記飛行体に設けられた複数のアームと、一のアームと他のアームの間を回動可能に連結する関節部とを備え、前記アームに固定された錘を移動させるロボットアームであり、
    前記重心移動装置は前記飛行体の本体の上面に固定される
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
  10. 空中を飛行可能な飛行体の飛行状態を検査する飛行状態検査システムであって、
    前記飛行体は、該飛行体全体の重心位置を移動させる重心移動装置を有し、
    前記飛行体の飛行中に前記重心位置の移動を実施する際、又は前記飛行体の重心移動中に飛行内容を変化させる際、における飛行状態に関わる情報を取得及び記憶し、前記飛行状態に関わる情報に基づいて前記飛行状態の解析と前記飛行状態の良否判定との少なくとも一方を行う検査部を有する
    ことを特徴とする飛行状態検査システム。
JP2018030791A 2018-02-23 2018-02-23 飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム Active JP7044584B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030791A JP7044584B2 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム
CN201980014497.3A CN111741901A (zh) 2018-02-23 2019-02-07 飞行状态检查***、飞行状态检查方法及程序
PCT/JP2019/004345 WO2019163523A1 (ja) 2018-02-23 2019-02-07 飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム
EP19757142.5A EP3757019A4 (en) 2018-02-23 2019-02-07 FLIGHT STATUS INSPECTION SYSTEM AND PROCEDURE AND PROGRAM
US16/970,410 US11511890B2 (en) 2018-02-23 2019-02-07 Flight status inspection system, flight status inspection method, and non-transitory computer-readable recording medium storing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030791A JP7044584B2 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019142440A JP2019142440A (ja) 2019-08-29
JP7044584B2 true JP7044584B2 (ja) 2022-03-30

Family

ID=67687055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018030791A Active JP7044584B2 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11511890B2 (ja)
EP (1) EP3757019A4 (ja)
JP (1) JP7044584B2 (ja)
CN (1) CN111741901A (ja)
WO (1) WO2019163523A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112566842B (zh) * 2019-02-01 2024-07-05 松下知识产权经营株式会社 无人飞行体、信息处理方法以及记录介质
CN113443167B (zh) * 2020-03-24 2023-08-04 丰翼科技(深圳)有限公司 无人机状态评估方法、装置、服务器及存储介质
CN111688948B (zh) * 2020-06-24 2024-04-02 西安天翼智控教育科技有限公司 一种多旋翼无人机pid参数抗干扰效果评估方法
CN111619824B (zh) * 2020-06-24 2024-05-10 长天智航(北京)科技有限公司 一种多旋翼无人机pid调试及抗干扰测试装置
CN113830325B (zh) * 2021-06-25 2024-07-19 航天时代飞鸿技术有限公司 一种无人机测试调姿试验舱和测试方法
CN114148544B (zh) * 2021-12-03 2024-02-13 中国飞行试验研究院 一种用于飞机气密-非气密舱的重心调节装置及方法
CN114252286B (zh) * 2021-12-29 2022-10-25 南京科田科技有限公司 一种无人机无线避障检测装置及其检测方法
WO2023157240A1 (ja) * 2022-02-18 2023-08-24 三共木工株式会社 航空機応答特性提供システム、航空機保持装置、及び情報出力装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082775A (ja) 2004-09-17 2006-03-30 Hiroboo Kk 無人飛行体制御システム及び方法
JP2006193027A (ja) 2005-01-12 2006-07-27 Seiko Epson Corp 飛行体
US20130173224A1 (en) 2012-01-03 2013-07-04 The Boeing Company Methods and systems for helicopter rotor blade balancing
CN105083588A (zh) 2015-08-17 2015-11-25 华南农业大学 一种多旋翼无人飞行器性能测试平台及方法
US20160246304A1 (en) 2015-02-24 2016-08-25 Qualcomm Incorporated Near-flight Testing Maneuvers for Autonomous Aircraft
JP2016175629A (ja) 2014-06-30 2016-10-06 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 飛行試験機器の設置システム及び方法
CN106494640A (zh) 2016-11-22 2017-03-15 珠海市双捷科技有限公司 一种多旋翼无人机测试及训练一体化平台
JP2017132461A (ja) 2016-01-25 2017-08-03 大分県 無人飛行体の特性計測装置及びそれを用いた無人飛行体評価システム
CN107512405A (zh) 2017-08-01 2017-12-26 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种轻型飞机振动模拟测试及数据使用方法
CN207300535U (zh) 2017-08-18 2018-05-01 中国航空工业集团公司沈阳飞机设计研究所 一种气动弹性风洞模型变重心机构

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103979106B (zh) * 2014-04-29 2016-07-06 浙江大学 一种自动调整重心的旋翼式无人机以及调整方法
FR3036381B1 (fr) * 2015-05-19 2017-05-12 Airbus Operations Sas Drone volant
JP6860775B2 (ja) 2016-03-25 2021-04-21 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 無人航空機、その制御方法、及びプログラム、並びに、サーバ装置、その制御方法、及びプログラム
US9753461B1 (en) * 2016-04-07 2017-09-05 Google Inc. Autonomous aerial cable inspection system
CN107479568A (zh) * 2016-06-08 2017-12-15 松下电器(美国)知识产权公司 无人飞行器、控制方法以及控制程序
CN107284653B (zh) * 2017-06-22 2019-11-01 江苏高精机电装备有限公司 一种多旋翼飞行器水平起飞调节***及多旋翼飞行器

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082775A (ja) 2004-09-17 2006-03-30 Hiroboo Kk 無人飛行体制御システム及び方法
JP2006193027A (ja) 2005-01-12 2006-07-27 Seiko Epson Corp 飛行体
US20130173224A1 (en) 2012-01-03 2013-07-04 The Boeing Company Methods and systems for helicopter rotor blade balancing
JP2016175629A (ja) 2014-06-30 2016-10-06 ザ・ボーイング・カンパニーThe Boeing Company 飛行試験機器の設置システム及び方法
US20160246304A1 (en) 2015-02-24 2016-08-25 Qualcomm Incorporated Near-flight Testing Maneuvers for Autonomous Aircraft
CN105083588A (zh) 2015-08-17 2015-11-25 华南农业大学 一种多旋翼无人飞行器性能测试平台及方法
JP2017132461A (ja) 2016-01-25 2017-08-03 大分県 無人飛行体の特性計測装置及びそれを用いた無人飛行体評価システム
CN106494640A (zh) 2016-11-22 2017-03-15 珠海市双捷科技有限公司 一种多旋翼无人机测试及训练一体化平台
CN107512405A (zh) 2017-08-01 2017-12-26 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种轻型飞机振动模拟测试及数据使用方法
CN207300535U (zh) 2017-08-18 2018-05-01 中国航空工业集团公司沈阳飞机设计研究所 一种气动弹性风洞模型变重心机构

Also Published As

Publication number Publication date
EP3757019A1 (en) 2020-12-30
US11511890B2 (en) 2022-11-29
JP2019142440A (ja) 2019-08-29
US20210114750A1 (en) 2021-04-22
EP3757019A4 (en) 2021-04-21
WO2019163523A1 (ja) 2019-08-29
CN111741901A (zh) 2020-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7044584B2 (ja) 飛行状態検査システム、飛行状態検査方法及びプログラム
JP6994406B2 (ja) 飛行体
KR101252080B1 (ko) 쿼드로터형 비행로봇을 통한 송전탑 애자 크랙 검사장치 및 방법
US9656749B1 (en) Unmanned aerial vehicle physical metrics acquisition
JP6478329B2 (ja) 構造物の点検システムおよび点検方法
CN103955207B (zh) 一种三爪式空间末端执行器在微重力环境下的捕获容差能力测试***及方法
CN102656425B (zh) 利用移动数据的方位和取向确定
JP5535370B2 (ja) 工場内飛行
CN111566007B (zh) 飞行器,飞行***,以及结构物检查***
CN108021143A (zh) 用于使用无人驾驶飞行器进行无损测试的方法和***
US20130215433A1 (en) Hover cmm
JP2017059955A (ja) 撮像システム及びコンピュータプログラム
JP6949071B2 (ja) マルチコプターを用いた計測器移動補助装置
US9891631B1 (en) Application program interface for weight and balance metrics
KR20160142482A (ko) 건설용 무인 비행체 장치
KR102382888B1 (ko) 드론 성능시험장치
CN110300941A (zh) 一种云台的转动控制方法、装置及控制设备、移动平台
CN107036795B (zh) 一种多功能调试平台
KR102448233B1 (ko) 정밀 착륙을 위한 드론 제어 방법
JP2019191684A (ja) 被検査構造体の検査システム
KR102170633B1 (ko) 무인기 시험 장치, 방법 및 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
CN104648690B (zh) 一种全飞行器落震仿真预示及试验方法
CN108225316B (zh) 载体姿态信息的获取方法和装置及***
JP6992876B2 (ja) 点検管理装置、点検管理方法、プログラム、点検ロボット、及び、点検ロボット管理システム
CN206291910U (zh) 载体的姿态信息的获取***

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7044584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150