JP7043972B2 - 車両の車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばスモールオーバーラップ衝突のように、車両前部が被衝突物に衝突した際、前輪を介した前突荷重をサイドシルの変形によって吸収するような車両の車体構造に関する。
自動車などの車両において、例えばスモールオーバーラップ衝突のように、車両前部が被衝突物に衝突した際、前輪が後退することで、前輪を介して前突荷重が車体に作用することが知られている。
そこで、例えば、特許文献1には、前突時に、前輪を介して車体に作用する前突荷重を、サイドシルの変形によって吸収する車体構造が開示されている。
具体的には、特許文献1には、サイドシルを構成するサイドシルアウタを、車両前方から第1部品、第2部品、及び第3部品の順番で構成するとともに、第1部品、第2部品、第3部品の順に、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が高くなるように設定した車体構造が記載されている。
これにより、特許文献1は、前突時に、前輪が接触したサイドシルアウタを、第1部品、第2部品、第3部品の順に変形させることで、前輪を介して車体に作用する前突荷重を、簡素な構成で段階的に吸収して、車室の変形を抑制できるとされている。
ところで、サイドシルに接触した前輪は、前突の進行に伴って、さらに車両後方へ移動することになる。この際、例えば、サイドシルの前端に接触した前輪が、前突の進行に伴って車幅方向内側へ偏向すると、ダッシュパネルなどに向けて後退することになる。このため、前輪を介した前突荷重が車両の車室に作用して、車両の車室が変形するおそれがあった。
特開2010-269613号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、前輪を介してサイドシルに作用する前突荷重の吸収と、車幅方向内側へ向けた前輪の後退防止とを両立できる車両の車体構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両の車幅方向に所定間隔を隔てて配設された左右一対の前輪と、車幅方向に沿って接合されたサイドシルアウタ、及びサイドシルインナで車両前後方向に延びる閉断面をなす左右一対のサイドシルとを備えた車両の車体構造であって、前記サイドシルインナが、車幅方向外側が開口した開断面を車両前後方向に延設して形成されたインナ本体と、該インナ本体の前端に連結されるとともに、前記前輪に対面して前記サイドシルの前端部分となるインナ前端部とで構成され、前記サイドシルアウタが、車幅方向内側が開口した開断面を車両前後方向に延設して形成されたアウタ本体と、該アウタ本体の前端に連結されるとともに、前記前輪に対面して前記サイドシルの前端部分となるアウタ前端部とで構成され、前記インナ本体、前記アウタ本体、前記インナ前端部、及び前記アウタ前端部が、この順番で、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が段階的に低くなるように構成されたことを特徴とする。
この発明により、前輪を介してサイドシルに作用する前突荷重の吸収と、車幅方向内側へ向けた前輪の後退防止とを両立することができる。
具体的には、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が、インナ本体、及びアウタ本体に比べて、インナ前端部、及びアウタ前端部の方が低いため、車両の車体構造は、車両前方からの押圧荷重がサイドシルの前端に作用した際、アウタ前端部とインナ前端部とを略同時に変形開始させることができる。
このため、インナ前端部が変形しない場合に比べて、車両の車体構造は、前輪を介した前突荷重をアウタ前端部に安定して作用させることができるとともに、前輪を介してサイドシルに作用する前突荷重を、インナ前端部の変形、及びアウタ前端部の変形によって安定して吸収することができる。
さらに、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が、インナ前端部に比べてアウタ前端部の方が低いため、車両の車体構造は、インナ前端部に比べてアウタ前端部を積極的に変形させることができる。このため、車両の車体構造は、サイドシルインナの前端における変形量に対して、サイドシルアウタの前端における変形量を大きくすることができる。
これにより、車両の車体構造は、サイドシルの前端に接触した前輪が、前突の進行に伴ってさらに後退する際、前輪を車幅方向外側へ向けて偏向させることができる。
従って、車両の車体構造は、前輪を介してサイドシルに作用する前突荷重の吸収と、車幅方向内側へ向けた前輪の後退防止とを両立することができる。
この発明の態様として、前記インナ前端部が、車両上下方向で対向する上面、及び下面を備え、前記インナ前端部の前記上面が、前記インナ前端部の前記下面における車両前後方向の長さよりも短い車両前後方向の長さを有する形状に形成されてもよい。
この発明により、車両の車体構造は、前突に伴って前輪が後退した際、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度がインナ前端部に比べて高いインナ本体に、前輪を早期に当接させることができる一方で、インナ前端部に作用した前突荷重を、インナ前端部の下面の変形によって吸収することができる。
このため、車両の車体構造は、インナ前端部における前突荷重の吸収機能を損なうことなく、インナ前端部の変形量とアウタ前端部の変形量との差をより大きく確保することができる。
さらに、インナ前端部の上面に対して、インナ前端部の下面が大きく変形するため、車両の車体構造は、前突の進行に伴って後退する前輪を車両下方へ向けて容易に案内することができる。
従って、車両の車体構造は、車両前後方向の長さが下面よりも短い上面を有するインナ前端部によって、車両上方、かつ車幅方向内側へ向けた前輪の後退を防止することができる。
またこの発明の態様として、車両上下方向に延びるとともに、下端が前記サイドシルの前端近傍に連結された左右一対のヒンジピラーを備え、前記アウタ本体、及び前記インナ本体が、前記ヒンジピラーの下端に対して複数箇所で締結固定されてもよい。
この発明により、車両の車体構造は、例えば、ヒンジピラーとサイドシルとを溶着した場合に比べて、ヒンジピラーとサイドシルとの連結強度を向上することができる。このため、車両の車体構造は、アウタ本体の前端近傍、及びインナ本体の前端近傍を、アウタ前端部、及びインナ前端部に比べてより高剛性化することができる。
これにより、車両の車体構造は、前突に伴って後退した前輪がサイドシルの前端に接触した際、前輪を介してサイドシルの前端に作用した前突荷重によって、アウタ本体、及びインナ本体が変形することを抑制できる。このため、車両の車体構造は、前突の進行に伴ってさらに後退する前輪を、車幅方向外側へ向けて確実に偏向させることができる。
さらに、車両の車体構造は、サイドシルの前端に作用した前突荷重を、アウタ本体、インナ本体、及びヒンジピラーを介して車体のより遠方へ伝達することができる。
従って、車両の車体構造は、ヒンジピラーに対してサイドシルを締結固定したことにより、車幅方向内側へ向けた前輪の後退を確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記アウタ本体の上面が、平面視において、前記インナ本体の上面と前記インナ前端部の上面との境界近傍から車両後方、かつ車幅方向外側へ向けて傾斜した前端縁を有する形状に形成されてもよい。
この発明により、車両の車体構造は、アウタ本体における上面の前端縁を、前輪を車両後方、かつ車幅方向外側へ向けて案内する案内部として機能させることができる。
このため、車両の車体構造は、前突の進行に伴って後退する前輪を、車幅方向外側へ向けてより確実に偏向させることができる。
従って、車両の車体構造は、車両後方、かつ車幅方向外側へ傾斜した前端を有するアウタ本体の上面によって、車幅方向内側へ向けた前輪の後退をより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記アウタ本体の前端近傍における上面が、正面視において、車幅方向外側の端部に対して、車幅方向内側の端部が車両上方に位置するように傾斜した傾斜部分を備えてもよい。
この発明により、車両の車体構造は、アウタ本体の前端近傍における上面の車両上下方向の長さと、断面積とをより大きく確保することができる。このため、車両の車体構造は、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体の変形強度を向上することができる。
これにより、車両の車体構造は、前突の進行に伴って後退する前輪を、アウタ本体における上面の前端縁にそって、車幅方向外側へ向けてさらに確実に偏向させることができる。
従って、車両の車体構造は、アウタ本体に設けた傾斜部分によって、車幅方向内側へ向けた前輪の後退をさらに確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記アウタ本体の前記傾斜部分が、正面視において、前記車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の位置から傾斜した形状に形成されてもよい。
この発明により、車両の車体構造は、アウタ本体の成形性を損なうことなく、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体の変形強度を確保できるため、車幅方向内側へ向けた前輪の後退を防止することができる。
具体的には、例えば、アウタ本体の傾斜部分を、上面における車幅方向外側の端部から傾斜した形状に形成した場合、傾斜部分における車両後方、かつ車幅方向外側の端部が、アウタ本体における車両上方、かつ車幅方向外側の角部上に位置することになる。このため、傾斜部分における車両後方、かつ車幅方向外側の端部が、車両前方からの押圧荷重によって屈曲する屈曲点となるおそれがあった。
これに対して、車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の位置から傾斜した形状に傾斜部分を形成したことにより、車両の車体構造は、屈曲点が形成され難くなるため、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体の変形強度を安定して確保することができる。
さらに、車両の車体構造は、アウタ本体の上面において、傾斜部分よりも車両後方の部分から傾斜部分にかけての形状変化が大きくなることを抑制できるため、アウタ本体の成形性が低下することを防止できる。
従って、車両の車体構造は、車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の位置から傾斜した形状に傾斜部分を形成したことにより、アウタ本体の成形性を損なうことなく、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体の変形強度を確保できるため、車幅方向内側へ向けた前輪の後退を安定して防止することができる。
またこの発明の態様として、前記サイドシルの車両上方に形成された乗員が乗降する乗降口を開閉自在に閉塞する観音開き式のサイドドアと、前記サイドシルに配設されるとともに、前記サイドドアに設けたラッチが係合するストライカとを備え、該ストライカが、前記アウタ本体における前記傾斜部分よりも車両後方の上面に配設されてもよい。
この発明により、車両の車体構造は、アウタ本体の傾斜部分にストライカを設けた場合に比べて、ストライカの上端位置をより車両下方に位置させることができる。このため、車両の車体構造は、ストライカによって乗員の乗降性が低下することを防止できる。
これにより、車両の車体構造は、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体の変形強度を、乗員の乗降性を損なうことなく、傾斜部分によって向上することができる。
またこの発明の態様として、前記サイドシルが、前記インナ本体の角部に沿って車両前後方向に延びるインナ補強部材と、前記アウタ本体の角部に沿って車両前後方向に延びるアウタ補強部材とを備え、前記インナ補強部材が、前記インナ前端部の後端と略同じ車両前後方向の位置に前端が位置するように配設され、前記アウタ補強部材が、前記アウタ本体の前端よりも車両後方に前端が位置するように配設されてもよい。
この発明により、車両の車体構造は、アウタ本体とインナ本体とで形成された閉断面部の変形を抑えて、前突に伴う前輪の動きをより効率よく制御することができる。
具体的には、前輪を介してサイドシルの前端に前突荷重が作用した際、車両の車体構造は、インナ前端部の変形を阻害することなく、インナ本体の変形をインナ補強部材によって抑えることができる。
一方、アウタ本体の前端よりも車両後方に前端が位置するように、アウタ補強部材が配設されているため、車体の車体構造は、サイドシルの前端に前突荷重が作用した際、アウタ前端部に加えて、アウタ本体の前端近傍を変形させることができる。
このため、車両の車体構造は、前突の進行に伴ってさらに後退する前輪を、車幅方向外側へ向けてより安定して偏向させることができる。
従って、車両の車体構造は、インナ補強部材と、アウタ補強部材とによって、前輪を介してサイドシルに作用する前突荷重をさらに吸収できるとともに、車幅方向内側へ向けた前輪の後退をより安定して防止することができる。
本発明により、前輪を介してサイドシルに作用する前突荷重の吸収と、車幅方向内側へ向けた前輪の後退防止とを両立できる車両の車体構造を提供することができる。
ヒンジピラーの下部近傍を右側面視で示す右側面図。 車幅方向外側、かつ車両前方から見た側部車体の外観を示す外観斜視図。 車両後部における側部車体を右側面視で示す右側面図。 リヤドアを取外した状態における車両後部の側部車体を右側面視で示す右側面図。 サイドシルの前端近傍を右側面視で示す右側面図。 図5中のA-A矢視断面図。 図4中のB-B矢視断面図。 車幅方向外側、かつ車両上方から見たサイドシルの前端近傍における外観を示す外観斜視図。 車幅方向内側、かつ車両上方視から見たサイドシルの前端近傍における外観を示す外観斜視図。 図5中のC-C矢視断面図。 アウタ本体を取外した状態におけるサイドシルの前端近傍を右側面視で示す右側面図。 インナ本体、及びアウタ本体を取外した状態におけるサイドシルの前端近傍を平面視で示す平面図。 前輪が後退開始した状態を説明する説明図。 変形開始したサイドシルの状態を説明する説明図。 前輪が車幅方向外側へ向けて後退する状態を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の車両1は、乗員が乗降する車両側面の乗降口が、観音開き式のサイドドアによって開閉自在に覆われた車両である。このような車両1の車体構造について、図1から図12を用いて説明する。
なお、図1はヒンジピラー3の下部近傍における右側面図を示し、図2は車幅方向外側、かつ車両前方から見た側部車体の外観斜視図を示し、図3は車両後部における側部車体の右側面図を示し、図4はリヤドア13を取外した状態における車両後部の側部車体の右側面図を示し、図5はサイドシル5の前端近傍における右側面図を示している。
さらに、図6は図5中のA-A矢視断面図を示し、図7は図4中のB-B矢視断面図を示し、図8は車幅方向外側、かつ車両上方から見たサイドシル5の前端近傍の外観斜視図を示し、図9は車幅方向内側、かつ車両上方視から見たサイドシル5の前端近傍の外観斜視図を示し、図10は図5中のC-C矢視断面図を示し、図11はアウタ本体55を取外した状態におけるサイドシル5の前端近傍の右側面図を示し、図12はインナ本体53、及びアウタ本体55を取外した状態におけるサイドシル5の前端近傍の平面図を示している。
また、図示を明確にするため、図中において、サイドシル5を車幅方向外側から覆うとともに、サイドシル5の外観意匠面となるアウタパネルの図示を省略している。さらに、図1及び図2中において、サイドドアの図示を省略し、図3中において、リヤドア13のアウタパネルの図示を省略するとともに、図5中において、ヒンジピラー3のピラーアウタ32の図示を省略している。加えて、図示を明確にするため、図8及び図9中において、ヒンジピラー3の図示を省略するとともに、図8中において、ウエルドナットNの図示を省略している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。
さらに、矢印Rh及びLhは幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。加えて、矢印INは車幅方向内側を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示している。
本実施形態における車両1の車体構造は、図1及び図2に示すように、車両前部に配設された左右一対の前輪2と、前輪2に対して車両後方に所定間隔を隔てた位置で車両上下方向に延びる左右一対のヒンジピラー3と、ヒンジピラー3の上端から車両後方上方へ延びる左右一対のフロントピラー4と、ヒンジピラー3の下端から車両後方へ延びる左右一対のサイドシル5とを備えている。
さらに、車両1の車体構造は、図2及び図3に示すように、サイドシル5の後端が接合されるとともに、車両後部に配設された後輪(図示省略)を覆う左右一対のリヤホイールハウス6と、リヤホイールハウス6とで車両後部の側壁をなすリヤサイドパネル7と、リヤサイドパネル7とで車両上下方向に延びる閉断面をなすサイドピラー8と、フロントピラー4の後端、及びサイドピラー8の上端を車両前後方向に連結するルーフサイドレール9とを備えている。
加えて、車両1の車体構造は、図2に示すように、左右のヒンジピラー3、及びサイドシル5の前端が、車室の前壁をなすパネル部材であるダッシュパネル10を介して連結され、左右のサイドシル5が、車室の床面をなすパネル部材であるフロアパネル11、及びフロアパネル11とで車幅方向に延びる閉断面をなす複数のフロアクロスメンバ12を介して連結されているものとする。
そして、車両1の車体構造は、図2から図4に示すように、ヒンジピラー3、サイドシル5、サイドピラー8、フロントピラー4、及びルーフサイドレール9とで囲われた開口を、乗員が乗降する乗降口Sとして形成している。
この乗降口Sは、図3に示すように、車両後方側に配設されたリヤドア13と、リヤドア13の車両前方に配設されたフロントドア(図示省略)とで構成されたサイドドアによって、開閉自在に覆われている。
より詳しくは、車両1のサイドドアは、図3及び図4に示すように、乗降口Sの後部を覆うリヤドア13が、ドアヒンジ14を介してサイドピラー8に開閉自在に支持され、乗降口Sの前部を覆うフロントドアが、ドアヒンジ(図示省略)を介してヒンジピラー3に開閉自在に支持された、所謂、観音開き式のサイドドアである。
次に、本実施形態におけるヒンジピラー3、及びサイドシル5について、さらに詳しく説明する。
ヒンジピラー3は、図1及び図2に示すように、車幅方向内側に配設されたパネル部材であるピラーインナ31と、ピラーインナ31に対して車幅方向外側に配設されたピラーアウタ32とで、車両上下方向に延びる断面略矩形の閉断面形状を形成している。
ピラーインナ31は、図5及び図6に示すように、後述するサイドシル5のサイドシルアウタ52とサイドシルインナ51とで挟持可能な車両上下方向の長さを有する形状に形成されている。このピラーインナ31の下部には、後述するサイドシル5を締結固定するための締結ボルトTが挿通する挿通孔(図示省略)が、車両前後方向に所定間隔を隔てて4つ開口形成されている。
ピラーアウタ32は、図1及び図2に示すように、車幅方向に沿った水平断面における断面形状が、車幅方向外側に突出した断面略ハット状に形成されている。このピラーアウタ32の下部は、図6に示すように、最も車幅方向外側の面が、ピラーレインフォースメント33を介して、サイドシル5における車幅方向外側の面(後述するサイドシルアウタ52のアウタ側面部551)に接合されている。
また、サイドシル5は、平面視において、前輪2における車幅方向略中央に対して、車幅方向内側にオフセットした位置に、車幅方向略中央が位置するように配設されている(図13参照)。なお、乗降口Sの後部における下端縁となる部分をサイドシル5の後部とし、サイドシル5の後部よりも車両前方の部分をサイドシル5の前部として説明する。
このサイドシル5は、図4から図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、車幅方向内側に配置されたサイドシルインナ51と、サイドシルインナ51に対して車幅方向外側に配置されたサイドシルアウタ52とで、断面略矩形の閉断面形状に形成されている。
さらに、サイドシルインナ51は、図5、図8、及び図9に示すように、サイドシル5の後端からサイドシル5の前端近傍にかけて延びるインナ本体53と、インナ本体53の前端に接合されて、サイドシルインナ51の前端をなすインナ前端部54とで構成されている。
一方、サイドシルアウタ52は、図5、図8、及び図9に示すように、サイドシル5の後端からサイドシル5の前端近傍にかけて延びるアウタ本体55と、アウタ本体55の前端に接合されて、サイドシルアウタ52の前端をなすアウタ前端部56とで構成されている。
つまり、サイドシル5は、インナ本体53、及びアウタ本体55で形成されたサイドシル本体部と、インナ前端部54、及びアウタ前端部56で形成されたサイドシル前端部とで構成されている。
なお、サイドシル5は、インナ本体53、アウタ本体55、インナ前端部54、アウタ前端部56の順に、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が段階的に低くなるように形成されている。換言すると、サイドシル5は、アウタ前端部56、インナ前端部54、アウタ本体55、インナ本体53の順に、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が段階的に高くなるように形成されている。
具体的には、サイドシル5は、サイドシルインナ51のインナ本体53が所定の厚みを有する超ハイテン鋼板で形成され、インナ前端部54がインナ本体53の厚みよりも僅かに厚肉な軟鋼板で形成され、サイドシルアウタ52のアウタ本体55がインナ本体53の厚みよりも僅かに薄肉な超ハイテン鋼板で形成され、アウタ前端部56がアウタ本体55の厚みよりも僅かに薄肉な軟鋼板で形成されている。
このようなサイドシル5についてさらに詳述すると、インナ本体53は、図6及び図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が車幅方向内側に突出した断面略ハット状であって、サイドシル5の後端からサイドシル5の前端近傍に至る車両前後方向の長さを有する形状に形成されている。
具体的には、インナ本体53は、図6及び図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、サイドシル5における車幅方向内側の側面となるインナ側面部531と、インナ側面部531の上端から車幅方向外側へ延設されたインナ上面部532と、インナ上面部532から車両上方へ延設されたフランジ状のインナ上側フランジ部533と、インナ側面部531の下端から車幅方向外側へ延設されたインナ下面部534と、インナ下面部534から車両下方へ延設されたフランジ状のインナ下側フランジ部535とで一体形成されている。
インナ側面部531、及びインナ上面部532は、図5、及び図8から図10に示すように、側面視において、ピラーインナ31における車両前後方向略中央よりも車両前方、かつサイドシル5の前端よりも僅かに車両後方に、その前端が位置する車両前後方向の長さで形成されている。
インナ上側フランジ部533は、図6、図7、及び図9に示すように、インナ上面部532における車幅方向外側の縁端から車両上方へ延設されている。なお、インナ上側フランジ部533は、図4に示すように、サイドシル5の後部における車両上下方向の長さが、サイドシル5の前部における車両上下方向の長さよりも長い形状に形成されている。
さらに、インナ上側フランジ部533の前端近傍には、図6及び図9に示すように、ピラーインナ31の挿通孔に車幅方向で対向する位置に、締結ボルトTが挿通するボルト挿通孔533aが4つ開口形成されている。
インナ下面部534は、平面視において、インナ上面部532の前端に対して車両後方に所定間隔だけ隔てた位置に、前端が位置する車両前後方向の長さで形成されている。
インナ下側フランジ部535は、図6及び図7に示すように、インナ下面部534における車幅方向外側の縁端から車両下方へ延設されている。
上述した構成のインナ本体53には、図6、図11、及び図12に示すように、インナ側面部531とインナ上面部532とがなす角部に沿うように車両前後方向に延びるインナ補強部材57が配設されている。
インナ補強部材57は、図6に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、インナ側面部531における車幅方向内側に接合される略平板状の部分と、インナ上面部532の下面に接合される略平板状の部分とで、断面略L字状に形成されている。
このインナ補強部材57は、図5、図11、及び図12に示すように、ピラーインナ31における車両前後方向略中央よりも車両前方、かつインナ前端部54の後端(後述するインナ前端部54における前端下面部分543の後端)よりも僅かに車両前方の位置に、その前端が位置するように配設されている。
また、サイドシルインナ51のインナ前端部54は、図8及び図9に示すように、前輪2に対面するとともに、アウタ前端部56とでサイドシル5の前端部をなす形状に形成されている。
具体的には、インナ前端部54は、図8及び図9に示すように、車両前後方向に厚みを有するとともに、前輪2に対面する前端前面部分541と、インナ上面部532に接合される前端上面部分542と、インナ下面部534に接合される前端下面部分543と、インナ側面部531に接合される内側フランジ部分544と、インナ上側フランジ部533に接合される外側フランジ部分545と、ピラーインナ31に接合される下側フランジ部分546、及び前側フランジ部分547とで一体形成されている。
前端上面部分542は、図8、図9、及び図12に示すように、インナ上面部532の前端近傍に重なり合う車両前後方向の長さで、前端前面部分541の上端から車両後方へ延設した形状に形成されている。
前端下面部分543は、図5、図8、図9、及び図12に示すように、ピラーインナ31における車両前後方向略中央よりも車両前方、かつ前端上面部分542の後端よりも車両後方に後端が位置する形状に形成されている。
具体的には、前端下面部分543は、前端上面部分542における車両前後方向の長さよりも長い車両前後方向の長さで、前端前面部分541の下端から車両後方へ延設されている。
内側フランジ部分544は、図9及び図12に示すように、前端前面部分541における車幅方向内側の縁端から車両後方へ延設したフランジ状の部分と、前端下面部分543における車幅方向内側の縁端から車両上方へ延設したフランジ状の部分とを一体的にした形状に形成されている。
外側フランジ部分545は、図8及び図11に示すように、前端上面部分542における車幅方向外側の縁端から車両上方へ延設して形成されている。この外側フランジ部分545は、インナ本体53のインナ上側フランジ部533に対して、車幅方向外側から当接するように延設されている。
下側フランジ部分546は、図9に示すように、前端下面部分543における車幅方向外側の縁端から車両下方へフランジ状に延設して形成されている。
前側フランジ部分547は、図9に示すように、前端前面部分541における車幅方向外側の縁端から車両前方へフランジ状に延設して形成されている。
また、サイドシルアウタ52のアウタ本体55は、図6及び図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が車幅方向外側に突出した断面略ハット状であって、インナ本体53の前端に対して車両後方に前端が位置する車両前後方向の長さを有する形状に形成されている。
具体的には、アウタ本体55は、図6及び図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、サイドシル5における車幅方向外側の側面となるアウタ側面部551と、アウタ側面部551の上端から車幅方向内側へ延設されたアウタ上面部552と、アウタ上面部552から車両上方へ延設されたアウタ上側フランジ部553と、アウタ側面部551の下端から車幅方向内側へ延設されたアウタ下面部554と、アウタ下面部554から車両下方へ延設されたアウタ下側フランジ部555とで一体形成されている。
アウタ側面部551は、図5及び図11に示すように、側面視において、ピラーインナ31における車両前後方向略中央と略同じ車両前後方向の位置に、その前端が位置する車両前後方向の長さで形成されている。換言すると、アウタ側面部551は、インナ本体53におけるインナ側面部531の前端、及びインナ補強部材57の前端よりも車両後方に、その前端が位置する車両前後方向の長さで形成されている。
アウタ上面部552は、図10に示すように、平面視において、インナ本体53とインナ前端部54との連結部分近傍へ向けて、アウタ側面部551の前端から車幅方向内側へ向けて傾斜した前端縁を有する形状に形成されている。
さらに、アウタ上面部552には、図5、図6、及び図8に示すように、サイドピラー8の後端と略同じ車両前後方向の位置から、アウタ上面部552の前端に至る範囲に、車幅方向外側から車幅方向内側、かつ車両上方へ傾斜した傾斜部分552aが形成されている。
この傾斜部分552aは、図6に示すように、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が、アウタ上面部552の車幅方向略中央と、アウタ上側フランジ部553の車両上下方向略中央とを連結するように、アウタ上面部552の車幅方向略中央から車幅方向内側、かつ車両上方に傾斜した形状に形成されている。
なお、傾斜部分552aの後部は、図5及び図8に示すように、アウタ上面部552とアウタ上側フランジ部553との境界へ向けて稜線が収束するように、側面視略三角形状に形成されている。
加えて、サイドシル5の後部におけるアウタ上面部552には、図2、図4、及び図7に示すように、リヤドア13に設けたラッチ(図示省略)が係合するストライカ15が配設されている。
このストライカ15は、図2及び図4に示すように、サイドシルアウタ52のアウタ上面部552に連結されるストライカ基部15aと、リヤドア13に設けたラッチ(図示省略)が係合するストライカ本体15bと、ストライカ本体15bよりも車両後方に配設されるとともに、リヤドア13の車幅方向内側への移動を規制するキャッチャピン15cとで一体形成されている。
なお、ストライカ基部15aは、図2、図4、及び図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、サイドシルアウタ52とで閉断面をなすストライカレインフォースメント16を介して、アウタ上面部552に連結されている。
アウタ上側フランジ部553は、図6から図8に示すように、アウタ上面部552における車幅方向内側の縁端から車両上方へ延設されている。なお、アウタ上側フランジ部553は、図4に示すように、サイドシル5の後部における車両上下方向の長さが、サイドシル5の前部における車両上下方向の長さよりも長い形状に形成されている。
さらに、アウタ上側フランジ部553の前端近傍には、図6及び図8に示すように、ピラーインナ31の挿通孔に車幅方向で対向する位置に、締結ボルトTが挿通する4つのボルト挿通孔553aが開口形成されるとともに、車幅方向外側の面に締結ボルトTが螺合するウエルドナットNが溶着されている。
このアウタ上側フランジ部553は、図5、図6、及び図7に示すように、ヒンジピラー3に連結される前端近傍を除くサイドシル5の前部、及びサイドシル5の後部が、サイドシルインナ51のインナ上側フランジ部533に直接的に接合され、ヒンジピラー3に連結される前端近傍が、ピラーインナ31を介してインナ上側フランジ部533に接合されるとともに、締結ボルトTによって締結固定されている。
アウタ下面部554は、図10から図12に示すように、アウタ側面部551の前端と略同じ車両前後方向の位置で、車幅方向に延びる前端縁を有する形状に形成されている。すなわち、アウタ下面部554は、アウタ上面部552よりも車両後方に、その前端縁が位置する形状に形成されている。
アウタ下側フランジ部555は、図6から図8に示すように、アウタ下面部554における車幅方向内側の縁端から車両下方に延設して形成されている。このアウタ下側フランジ部555は、図7に示すように、サイドシルインナ51のインナ下側フランジ部535に直接的に接合されている。
上述した構成のアウタ本体55には、図6、図11、及び図12に示すように、アウタ側面部551とアウタ上面部552とがなす角部に沿うように車両前後方向に延びる上側アウタ補強部材58、及びアウタ側面部551とアウタ下面部554とがなす角部に沿うように車両前後方向に延びる下側アウタ補強部材59が配設されている。
上側アウタ補強部材58は、図6に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、アウタ側面部551における車幅方向内側に接合される略平板状の部分と、アウタ上面部552の下面に接合される略平板状の部分と、アウタ上側フランジ部553の下部における車幅方向内側に接合される略平板状の部分とで一体形成されている。この上側アウタ補強部材58は、図5及び図11に示すように、アウタ本体55の前端よりも車両後方、かつ傾斜部分552aの後部に、その前端が位置するように配設されている。
下側アウタ補強部材59は、図6に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、アウタ側面部551の車幅方向内側に接合される略平板状の部分と、アウタ下面部554の上面に接合される略平板状の部分とで、断面略L字状に形成されている。この下側アウタ補強部材59は、図5及び図11に示すように、上側アウタ補強部材58の前端と略同じ車両前後方向の位置に、その前端が位置するように配設されている。
また、サイドシルアウタ52のアウタ前端部56は、図8及び図9に示すように、前輪2に対面するとともに、インナ前端部54とでサイドシル5の前端部をなす形状に形成されている。
具体的には、アウタ前端部56は、図8及び図9に示すように、車両前後方向に厚みを有するとともに、前輪2に対面する前端前面部分561と、アウタ下面部554に接合される前端下面部分562と、アウタ側面部551に接合される前端側面部分563と、ピラーインナ31に接合されるフランジ部分564とで一体形成されている。
前端前面部分561は、図10に示すように、平面視において、インナ本体53におけるインナ上面部532の前端と略同じ車両前後方向の位置に配設されている。なお、前端前面部分561は、平面視において、車幅方向内側に対して車幅方向外側が僅かに車両後方に位置する形状に形成されている。
前端下面部分562は、図5及び図11に示すように、アウタ本体55におけるアウタ下面部554の前端近傍に重なり合う車両前後方向の長さで、前端前面部分561の下端から車両後方へ延設した形状に形成されている。
前端側面部分563は、図5及び図11に示すように、アウタ本体55におけるアウタ側面部551の前端近傍に重なり合う車両前後方向の長さで、前端前面部分561における車幅方向外側の縁端から車両後方へ延設した形状に形成されている。この前端側面部分563は、図6、図8、及び図11に示すように、アウタ側面部551における車幅方向内側に接合されている。
フランジ部分564は、図5及び図11に示すように、前端前面部分561における車幅方向内側の縁端から車両前方へ延設したフランジ状の部分と、前端下面部分562の下端から車両下方へ延設したフランジ状の部分とを一体的にした形状に形成されている。
このフランジ部分564は、図10に示すように、前端前面部分561から延設された部分が、ヒンジピラー3のピラーインナ31を介して、アウタ前端部56の前側フランジ部分547に接合され、前端下面部分562から延設された部分が、ヒンジピラー3のピラーインナ31を介して、アウタ前端部56の下側フランジ部分546に接合されている。
引き続き、上述した構成の車両1において、例えば、スモールオーバーラップ衝突によって、前輪2が後退した際のサイドシル5の変形について、図13から図14を用いて詳しく説明する。
なお、図13は前輪2が後退開始した状態を説明する説明図を示し、図14は変形開始したサイドシル5の状態を説明する説明図を示し、図15は前輪2が車幅方向外側へ向けて後退する状態を説明する説明図を示している。
まず、車両1の車両前部が被衝突物に衝突した際、例えばスモールオーバーラップ衝突のように、比較的大きな前突荷重が前輪2に加わると、前輪2は、図13に示すように、矢印Y1に沿うように車両後方へ向けて後退開始する。
そして、インナ前端部54の前側フランジ部分547、ヒンジピラー3のピラーインナ31、及びアウタ前端部56のフランジ部分564で形成されたサイドシル5のフランジに前輪2が接触すると、サイドシル5は、前輪2を介して作用する前突荷重によって変形を開始する。
この際、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が、インナ本体53、及びアウタ本体55に比べて、インナ前端部54、及びアウタ前端部56の方が低いため、サイドシル5は、インナ本体53、及びアウタ本体55よりも先に、インナ前端部54、及びアウタ前端部56が略同時に変形開始する。
変形開始したサイドシル5は、図14に示すように、インナ前端部54の前側フランジ部分547、及びアウタ前端部56のフランジ部分564が、ヒンジピラー3のピラーインナ31とともに車幅方向内側へ屈曲変形する。
さらに、前輪2を介してサイドシル5に作用した前突荷重によって、サイドシル5は、図14に示すように、インナ前端部54の前端上面部分542、及び前端下面部分543が変形する。
この際、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が、インナ前端部54に対してインナ本体53が高く、かつインナ前端部54の前端上面部分542における車両前後方向の長さが、前端下面部分543における車両前後方向の長さよりも短いため、インナ前端部54は、前端下面部分543が座屈変形する一方で、前端上面部分542が圧潰するように変形する。
その後、前突の進行に伴って前輪2がさらに後退すると、前輪2は、アウタ前端部56を車両後方へ押圧するとともに、インナ前端部54を介してインナ本体53をさらに車両後方へ押圧する。
この際、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が、インナ本体53に対してアウタ前端部56の方が低く、かつ上側アウタ補強部材58、及び下側アウタ補強部材59がアウタ本体55の前端よりも車両後方に配設されているため、サイドシル5は、図15に示すように、アウタ前端部56が圧潰するように変形するとともに、アウタ本体55の前端近傍が座屈変形する。
さらに、ヒンジピラー3よりも車両後方では、インナ本体53のインナ上側フランジ部533と、アウタ本体55のアウタ上側フランジ部553との接合部分が、図15に示すように、車両前方からの前突荷重によって解除される、所謂、口開き変形が生じる。
一方、前突の進行に伴って後退する前輪2は、図15に示すように、サイドシル5に対して車幅方向外側にオフセットした相対位置関係と、アウタ本体55におけるアウタ上面部552の前端形状とによって、アウタ上面部552の前端に案内されるように、矢印Y2の方向に沿って車幅方向外側へ向けて偏向しながらさらに後退する。
このようにして、車両1の車体構造は、車両前部が被衝突物に衝突した際、前輪2を介してサイドシル5に作用する前突荷重をサイドシル5の変形によって吸収するとともに、前輪2を車幅方向外側へ向けて案内するように後退させる。
以上のように、車両1の車幅方向に所定間隔を隔てて配設された左右一対の前輪2と、車幅方向に沿って接合されたサイドシルアウタ52、及びサイドシルインナ51で車両前後方向に延びる閉断面をなす左右一対のサイドシル5とを備えた車両1の車体構造は、サイドシルインナ51が、車幅方向外側が開口した開断面を車両前後方向に延設して形成されたインナ本体53と、インナ本体53の前端に連結されるとともに、前輪2に対面してサイドシル5の前端部分となるインナ前端部54とで構成され、サイドシルアウタ52が、車幅方向内側が開口した開断面を車両前後方向に延設して形成されたアウタ本体55と、アウタ本体55の前端に連結されるとともに、前輪2に対面してサイドシル5の前端部分となるアウタ前端部56とで構成され、インナ本体53、アウタ本体55、インナ前端部54、及びアウタ前端部56が、この順番で、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が段階的に低くなるように構成されたことにより、前輪2を介してサイドシル5に作用する前突荷重の吸収と、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退防止とを両立することができる。
具体的には、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が、インナ本体53、及びアウタ本体55に比べて、インナ前端部54、及びアウタ前端部56の方が低いため、車両1の車体構造は、車両前方からの押圧荷重がサイドシル5の前端に作用した際、アウタ前端部56とインナ前端部54とを略同時に変形開始させることができる。
このため、インナ前端部54が変形しない場合に比べて、車両1の車体構造は、前輪2を介した前突荷重をアウタ前端部56に安定して作用させることができるとともに、前輪2を介してサイドシル5に作用する前突荷重を、インナ前端部54の変形、及びアウタ前端部56の変形によって安定して吸収することができる。
さらに、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が、インナ前端部54に比べてアウタ前端部56の方が低いため、車両1の車体構造は、インナ前端部54に比べてアウタ前端部56を積極的に変形させることができる。このため、車両1の車体構造は、サイドシルインナ51の前端における変形量に対して、サイドシルアウタ52の前端における変形量を大きくすることができる。
これにより、車両1の車体構造は、サイドシル5の前端に接触した前輪2が、前突の進行に伴ってさらに後退する際、前輪2を車幅方向外側へ向けて偏向させることができる。
従って、車両1の車体構造は、前輪2を介してサイドシル5に作用する前突荷重の吸収と、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退防止とを両立することができる。
また、インナ前端部54が、車両上下方向で対向する前端上面部分542、及び前端下面部分543を備え、インナ前端部54の前端上面部分542が、インナ前端部54の前端下面部分543における車両前後方向の長さよりも短い車両前後方向の長さを有する形状に形成されたことにより、車両1の車体構造は、前突に伴って前輪2が後退した際、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度がインナ前端部54に比べて高いインナ本体53に、前輪2を早期に当接させることができる一方で、インナ前端部54に作用した前突荷重を、インナ前端部54の前端下面部分543の変形によって吸収することができる。
このため、車両1の車体構造は、インナ前端部54における前突荷重の吸収機能を損なうことなく、インナ前端部54の変形量とアウタ前端部56の変形量との差をより大きく確保することができる。
さらに、インナ前端部54の前端上面部分542に対して、インナ前端部54の前端下面部分543が大きく変形するため、車両1の車体構造は、前突の進行に伴って後退する前輪2を車両下方へ向けて容易に案内することができる。
従って、車両1の車体構造は、車両前後方向の長さが前端下面部分543よりも短い前端上面部分542を有するインナ前端部54によって、車両上方、かつ車幅方向内側へ向けた前輪2の後退を防止することができる。
また、車両上下方向に延びるとともに、下端がサイドシル5の前端近傍に連結された左右一対のヒンジピラー3を備え、アウタ本体55、及びインナ本体53が、ヒンジピラー3の下端に対して複数箇所で締結固定されたことにより、車両1の車体構造は、例えば、ヒンジピラー3とサイドシル5とを溶着した場合に比べて、ヒンジピラー3とサイドシル5との連結強度を向上することができる。このため、車両1の車体構造は、アウタ本体55の前端近傍、及びインナ本体53の前端近傍を、アウタ前端部56、及びインナ前端部54に比べてより高剛性化することができる。
これにより、車両1の車体構造は、前突に伴って後退した前輪2がサイドシル5の前端に接触した際、前輪2を介してサイドシル5の前端に作用した前突荷重によって、アウタ本体55、及びインナ本体53が変形することを抑制できる。このため、車両1の車体構造は、前突の進行に伴ってさらに後退する前輪2を、車幅方向外側へ向けて確実に偏向させることができる。
さらに、車両1の車体構造は、サイドシル5の前端に作用した前突荷重を、アウタ本体55、インナ本体53、及びヒンジピラー3を介して車体のより遠方へ伝達することができる。
従って、車両1の車体構造は、ヒンジピラー3に対してサイドシル5を締結固定したことにより、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退を確実に防止することができる。
また、アウタ本体55のアウタ上面部552が、平面視において、インナ本体53のインナ上面部532とインナ前端部54の前端上面部分542との境界近傍から車両後方、かつ車幅方向外側へ向けて傾斜した前端縁を有する形状に形成されたことにより、車両1の車体構造は、アウタ本体55におけるアウタ上面部552の前端縁を、前輪2を車両後方、かつ車幅方向外側へ向けて案内する案内部として機能させることができる。
このため、車両1の車体構造は、前突の進行に伴って後退する前輪2を、車幅方向外側へ向けてより確実に偏向させることができる。
従って、車両1の車体構造は、車両後方、かつ車幅方向外側へ傾斜した前端を有するアウタ本体55のアウタ上面部552によって、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退をより確実に防止することができる。
また、アウタ本体55の前端近傍におけるアウタ上面部552が、正面視において、車幅方向外側の端部に対して、車幅方向内側の端部が車両上方に位置するように傾斜した傾斜部分552aを備えたことにより、車両1の車体構造は、アウタ本体55の前端近傍におけるアウタ上面部552の車両上下方向の長さと、断面積とをより大きく確保することができる。このため、車両1の車体構造は、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体55の変形強度を向上することができる。
これにより、車両1の車体構造は、前突の進行に伴って後退する前輪2を、アウタ本体55におけるアウタ上面部552の前端縁にそって、車幅方向外側へ向けてさらに確実に偏向させることができる。
従って、車両1の車体構造は、アウタ本体55に設けた傾斜部分552aによって、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退をさらに確実に防止することができる。
また、アウタ本体55の傾斜部分552aが、正面視において、車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の位置から傾斜した形状に形成されたことにより、車両1の車体構造は、アウタ本体55の成形性を損なうことなく、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体55の変形強度を確保できるため、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退を防止することができる。
具体的には、例えば、アウタ本体55の傾斜部分552aを、アウタ上面部552における車幅方向外側の端部から傾斜した形状に形成した場合、傾斜部分552aにおける車両後方、かつ車幅方向外側の端部が、アウタ本体55における車両上方、かつ車幅方向外側の角部上に位置することになる。このため、傾斜部分552aにおける車両後方、かつ車幅方向外側の端部が、車両前方からの押圧荷重によって屈曲する屈曲点となるおそれがあった。
これに対して、車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の位置から傾斜した形状に傾斜部分552aを形成したことにより、車両1の車体構造は、屈曲点が形成され難くなるため、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体55の変形強度を安定して確保することができる。
さらに、車両1の車体構造は、アウタ本体55のアウタ上面部552において、傾斜部分552aよりも車両後方の部分から傾斜部分552aにかけての形状変化が大きくなることを抑制できるため、アウタ本体55の成形性が低下することを防止できる。
従って、車両1の車体構造は、車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の位置から傾斜した形状に傾斜部分552aを形成したことにより、アウタ本体55の成形性を損なうことなく、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体55の変形強度を確保できるため、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退を安定して防止することができる。
また、サイドシル5の車両上方に形成された乗員が乗降する乗降口Sを開閉自在に閉塞する観音開き式のサイドドアと、サイドシル5に配設されるとともに、サイドドアに設けたラッチが係合するストライカ15とを備え、ストライカ15が、アウタ本体55における傾斜部分552aよりも車両後方のアウタ上面部552に配設されたことにより、車両1の車体構造は、アウタ本体55の傾斜部分552aにストライカ15を設けた場合に比べて、ストライカ15の上端位置をより車両下方に位置させることができる。
このため、車両1の車体構造は、ストライカ15によって乗員の乗降性が低下することを防止できる。これにより、車両1の車体構造は、車両前方からの押圧荷重に対するアウタ本体55の変形強度を、乗員の乗降性を損なうことなく、傾斜部分552aによって向上することができる。
また、サイドシル5が、インナ本体53の角部に沿って車両前後方向に延びるインナ補強部材57と、アウタ本体55の角部に沿って車両前後方向に延びる上側アウタ補強部材58とを備え、インナ補強部材57が、インナ前端部54の後端と略同じ車両前後方向の位置に前端が位置するように配設され、上側アウタ補強部材58が、アウタ本体55の前端よりも車両後方に前端が位置するように配設されたことにより、車両1の車体構造は、アウタ本体55とインナ本体53とで形成された閉断面部の変形を抑えて、前突に伴う前輪2の動きをより効率よく制御することができる。
具体的には、前輪2を介してサイドシル5の前端に前突荷重が作用した際、車両1の車体構造は、インナ前端部54の変形を阻害することなく、インナ本体53の変形をインナ補強部材57によって抑えることができる。
一方、アウタ本体55の前端よりも車両後方に前端が位置するように、上側アウタ補強部材58が配設されているため、車体の車体構造は、サイドシル5の前端に前突荷重が作用した際、アウタ前端部56に加えて、アウタ本体55の前端近傍を変形させることができる。
このため、車両1の車体構造は、前突の進行に伴ってさらに後退する前輪2を、車幅方向外側へ向けてより安定して偏向させることができる。
従って、車両1の車体構造は、インナ補強部材57と、上側アウタ補強部材58とによって、前輪2を介してサイドシル5に作用する前突荷重をさらに吸収できるとともに、車幅方向内側へ向けた前輪2の後退をより安定して防止することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のインナ前端部の上面は、実施形態のインナ前端部54の前端上面部分542に対応し、
以下同様に、
インナ前端部の下面は、インナ前端部54の前端下面部分543に対応し、
アウタ本体の上面は、アウタ本体55のアウタ上面部552に対応し、
インナ本体の上面は、インナ本体53のインナ上面部532に対応し、
インナ前端部の上面は、インナ前端部54の前端上面部分542に対応し、
アウタ補強部材は、上側アウタ補強部材58に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、サイドシルインナ51のインナ本体53が所定の厚みを有する超ハイテン鋼板で形成され、インナ前端部54がインナ本体53の厚みよりも僅かに厚肉な軟鋼板で形成され、サイドシルアウタ52のアウタ本体55がインナ本体53の厚みよりも僅かに薄肉な超ハイテン鋼板で形成され、アウタ前端部56がアウタ本体55の厚みよりも僅かに薄肉な軟鋼板で形成されたサイドシル5としたが、これに限定せず、インナ本体53、アウタ本体55、インナ前端部54、アウタ前端部56の順に、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が段階的に低くなるようにインナ本体53、アウタ本体55、インナ前端部54、及びアウタ前端部56の形状を形成してもよい。
あるいは、同一材料で肉厚を異ならせる、もしくは同一肉厚で材料を異ならせることで、インナ本体53、アウタ本体55、インナ前端部54、アウタ前端部56の順に、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が段階的に低くなるように構成してもよい。
1…車両
2…前輪
3…ヒンジピラー
5…サイドシル
13…リヤドア
15…ストライカ
51…サイドシルインナ
52…サイドシルアウタ
53…インナ本体
54…インナ前端部
55…アウタ本体
56…アウタ前端部
57…インナ補強部材
58…上側アウタ補強部材
532…インナ上面部
542…前端上面部分
543…前端下面部分
552…アウタ上面部
552a…傾斜部分
S…乗降口

Claims (8)

  1. 車両の車幅方向に所定間隔を隔てて配設された左右一対の前輪と、
    車幅方向に沿って接合されたサイドシルアウタ、及びサイドシルインナで車両前後方向に延びる閉断面をなす左右一対のサイドシルとを備えた車両の車体構造であって、
    前記サイドシルインナが、
    車幅方向外側が開口した開断面を車両前後方向に延設して形成されたインナ本体と、
    該インナ本体の前端に連結されるとともに、前記前輪に対面して前記サイドシルの前端部分となるインナ前端部とで構成され、
    前記サイドシルアウタが、
    車幅方向内側が開口した開断面を車両前後方向に延設して形成されたアウタ本体と、
    該アウタ本体の前端に連結されるとともに、前記前輪に対面して前記サイドシルの前端部分となるアウタ前端部とで構成され、
    前記インナ本体、前記アウタ本体、前記インナ前端部、及び前記アウタ前端部が、
    この順番で、車両前方からの押圧荷重に対する変形強度が段階的に低くなるように構成された
    車両の車体構造
  2. 前記インナ前端部が、
    車両上下方向で対向する上面、及び下面を備え、
    前記インナ前端部の前記上面が、
    前記インナ前端部の前記下面における車両前後方向の長さよりも短い車両前後方向の長さを有する形状に形成された
    請求項1に記載の車両の車体構造。
  3. 車両上下方向に延びるとともに、下端が前記サイドシルの前端近傍に連結された左右一対のヒンジピラーを備え、
    前記アウタ本体、及び前記インナ本体が、
    前記ヒンジピラーの下端に対して複数箇所で締結固定された
    請求項1または請求項2に記載の車両の車体構造。
  4. 前記アウタ本体の上面が、
    平面視において、前記インナ本体の上面と前記インナ前端部の上面との境界近傍から車両後方、かつ車幅方向外側へ向けて傾斜した前端縁を有する形状に形成された
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両の車体構造。
  5. 前記アウタ本体の前端近傍における上面が、
    正面視において、車幅方向外側の端部に対して、車幅方向内側の端部が車両上方に位置するように傾斜した傾斜部分を備えた
    請求項4に記載の車両の車体構造。
  6. 前記アウタ本体の前記傾斜部分が、
    正面視において、前記車幅方向外側の端部よりも車幅方向内側の位置から傾斜した形状に形成された
    請求項5に記載の車両の車体構造。
  7. 前記サイドシルの車両上方に形成された乗員が乗降する乗降口を開閉自在に閉塞する観音開き式のサイドドアと、
    前記サイドシルに配設されるとともに、前記サイドドアに設けたラッチが係合するストライカとを備え、
    該ストライカが、
    前記アウタ本体における前記傾斜部分よりも車両後方の上面に配設された
    請求項5または請求項6に記載の車両の車体構造。
  8. 前記サイドシルが、
    前記インナ本体の角部に沿って車両前後方向に延びるインナ補強部材と、
    前記アウタ本体の角部に沿って車両前後方向に延びるアウタ補強部材とを備え、
    前記インナ補強部材が、
    前記インナ前端部の後端と略同じ車両前後方向の位置に前端が位置するように配設され、
    前記アウタ補強部材が、
    前記アウタ本体の前端よりも車両後方に前端が位置するように配設された
    請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の車両の車体構造。
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