JP7042660B2 - 印刷装置を備えたシステムおよびptp包装の製造方法 - Google Patents

印刷装置を備えたシステムおよびptp包装の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、後工程においてヒートシール加工が行われるPTP包装用の基材の表面に、インクジェット方式で画像を印刷する印刷装置を備えたシステムおよびPTP包装の製造方法に関する。
錠剤またはカプセル剤の包装として、PTP包装が知られている。PTP包装は、錠剤またはカプセル剤を収容する複数のカップ部を有する樹脂製の容器シートと、アルミニウム製の帯状の基材とを、ヒートシール加工によって貼り合わせることにより得られる。従来、PTP包装の基材には、グラビア印刷により、薬品名やロゴマーク等が印刷されていた。
近年、PTP包装の基材に、薬品名やロゴマークだけではなく、製造番号や服用期限等の追加情報を印刷することが求められている。この種の追加情報は、頻繁に内容が変更されるため、従来のグラビア印刷では対応することが困難であった。そこで、グラビア印刷後の基材に、印刷内容の変更に対応しやすいインクジェット方式で、追加情報を印刷する技術が注目されている。
インクジェット方式で印刷を行う従来の装置については、例えば、特許文献1,2に記載されている。
特開2003-182062号公報 特開2005-096277号公報
しかしながら、PTP包装用のアルミニウム基材にインクジェット方式で画像を印刷した後、当該基材を容器シートに対してヒートシール加工で貼り付けると、ヒートシール加工時またはヒートシール加工後に、画像を構成するインク層の一部が剥離してしまう場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、基材の表面に形成されるインク層が後工程のヒートシール加工により剥離することを抑制できる印刷装置を備えたシステムおよびPTP包装の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明はPTP包装用の基材の表面に、インクジェット方式で画像を印刷する印刷装置と、前記印刷装置により画像が印刷された基材と、容器シートとを、ヒートシール加工により一体化する包装装置と、を備えたシステムであって、前記印刷装置は、所定の搬送経路に沿って前記基材を搬送する搬送機構と、前記搬送機構により搬送される前記基材の表面に向けて、インク滴を吐出するインクジェット印刷部と、前記搬送機構および前記インクジェット印刷部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記包装装置における前記ヒートシール加工の加工条件を取得する加工条件取得部と、前記加工条件取得部により取得した前記加工条件に基づいて、前記基材の表面に形成されるインク層の膜厚の許容範囲を決定する膜厚範囲決定部と、前記インク層の膜厚が前記許容範囲内となるように、前記インクジェット印刷部を制御する印刷指示部と、を有する。
本願の第2発明は、第1発明のシステムであって、前記加工条件は、前記ヒートシール加工の温度情報を含む。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明のシステムであって、前記加工条件は、前記ヒートシール加工の圧力情報を含む。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明のシステムであって、前記膜厚範囲決定部は、前記加工条件に基づいて、前記許容範囲の上限値を決定する。
本願の第5発明は、第4発明のシステムであって、前記膜厚範囲決定部は、前記上限値を、3.5μm以上かつ8.0μm以下の値とする。
本願の第6発明は、第4発明または第5発明のシステムであって、前記膜厚範囲決定部は、前記許容範囲の下限値をさらに決定する。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明のシステムであって、前記印刷指示部は、印刷すべき画像データの濃度値を、前記許容範囲に応じて補正する。
本願の第8発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明のシステムであって、前記印刷指示部は、前記インクジェット印刷部から吐出されるインク滴のサイズを、前記許容範囲に応じて変更する。
本願の第9発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明のシステムであって、前記印刷指示部は、前記インクジェット印刷部の温度を、前記許容範囲に応じて調節する。
本願の第10発明は、第1発明から第9発明までのいずれか1発明のシステムであって、前記制御部は、第1色画像と前記第1色画像の前面に配置された第2色画像とにより構成される入力画像データを、前記第1色画像から前記第2色画像との重複部分を消去した抜き画像と前記第2色画像とにより構成される印刷用画像データに変換し、前記印刷用画像データに基づいて、前記インクジェット印刷部を制御する。
本願の第11発明は、PTP包装の製造方法であって、PTP包装用の基材を搬送しつつ、前記基材の表面にインクジェット方式で画像を印刷する印刷工程と、前記印刷工程により画像が印刷された基材と、容器シートとを、ヒートシール加工により一体化する包装工程と、を有し、前記印刷工程は、a)前記包装工程における前記ヒートシール加工の加工条件を取得する工程と、b)前記加工条件に基づいて、前記基材の表面に形成されるインク層の膜厚の許容範囲を決定する工程と、c)前記インク層の膜厚が前記許容範囲内となるように、前記基材の表面に向けてインク滴を吐出する工程と、を有する。
本願の第1発明~第11発明によれば、ヒートシール加工の加工条件に基づいて、基材の表面に形成されるインク層の膜厚を調整する。これにより、基材の表面に形成されるインク層が、後工程のヒートシール加工により剥離することを、抑制できる。
印刷装置の構成を示す図である。 ヘッドユニットおよび増粘用光照射部の下面図である。 錠剤のPTP包装を行う包装装置の概要図である。 ヒートシール加工後におけるインク層の剥離の有無をテストした結果を示した図である。 インク層の膜厚調整を実現するための制御部内の機能を、概念的に示したブロック図である。 印刷処理の流れを示したフローチャートである。 テーブルデータの例を示した図である。 変形例に係るテーブルデータの例を示した図である。 変形例に係る印刷処理の流れを示したフローチャートである。 変形例に係る印刷処理の流れを示したフローチャートである。 抜き文字処理の様子を概念的に示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.印刷装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置1の構成を示す図である。この印刷装置1は、錠剤やカプセル剤のPTP(press through pack)包装に用いられるアルミニウム製の基材9の表面(被印刷面)に、インクジェット方式で画像を印刷する装置である。基材9の両面には、グラビア印刷層と、グラビア印刷層を保護する樹脂層とが、予め形成されている。また、基材9の裏面には、後述するヒートシール加工時に溶融するヒートシール剤の層が、予め形成されている。
図1に示すように、印刷装置1は、搬送機構10、インクジェット印刷部20、増粘用光照射部30、定着用光照射部40、および制御部50を備えている。
搬送機構10は、帯状の基材9をその長手方向に沿う搬送方向に搬送するための機構である。本実施形態の搬送機構10は、巻き出し部11、複数の搬送ローラ12、および巻き取り部13を有する。基材9は、巻き出し部11から繰り出され、複数の搬送ローラ12により構成される搬送経路に沿って搬送される。各搬送ローラ12は、水平軸を中心として回転することによって、基材9を搬送経路の下流側へ案内する。また、搬送後の基材9は、巻き取り部13へ回収される。
図1に示すように、基材9は、インクジェット印刷部20の下方において、複数のヘッドユニット21~24の配列方向に沿って、略水平に移動する。このとき、基材9の被印刷面は、上方(ヘッドユニット21~24側)に向けられている。また、搬送機構10は、インクジェット印刷部20より搬送経路の下流側に、一対のニップローラ14を有する。一対のニップローラ14は、基材9の両面に接触して基材9を挟持しつつ、一定速度で能動回転する。基材9の搬送時には、制御部50が、ニップローラ14の回転速度に対して巻き出し部11の回転速度を調節する。これにより、基材9に張力が与えられる。その結果、搬送中における基材9の弛みやしわが抑制される。
インクジェット印刷部20は、搬送機構10により搬送される基材9に対して、紫外線硬化型のインクを吐出する機構である。本実施形態のインクジェット印刷部20は、4つのヘッドユニット21~24を有する。これらのヘッドユニット21~24は、多色画像の色成分となるC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(Black)の各色のインク滴を、基材9の被印刷面に、それぞれ吐出する。各ヘッドユニット21~24は、印刷装置1の枠体に対して、固定的に配置されている。
図2は、ヘッドユニット24および増粘用光照射部30の下面図である。図2に示すように、本実施形態のヘッドユニット24は、2つの印刷ヘッド201を有する。また、図2中に拡大して示したように、印刷ヘッド201の下面には、複数のノズル202が規則的に配列されている。他の3つのヘッドユニット21~23も、同様に、複数のノズル202をもつ2つの印刷ヘッド201を有する。印刷時には、各ヘッドユニット21~24の複数のノズル202から基材9の被印刷面へ向けて、各色のインク滴が吐出される。これにより、基材9の被印刷面に多色画像が印刷される。
ノズル202からのインク滴の吐出方式には、例えば、ピエゾ素子に電圧を加えて変形させることにより、ノズル202内のインクを加圧して吐出する、いわゆるピエゾ方式が用いられる。ただし、インク滴の吐出方式は、ヒータに通電してノズル202内のインクを加熱膨張させることにより吐出する、いわゆるサーマル方式であってもよい。
増粘用光照射部30は、インクジェット印刷部20よりも搬送方向の下流側において、基材9に第1照射光を照射する機構である。図2に示すように、増粘用光照射部30の下面には、複数のLED(Light Emitting Diode,発光ダイオード)光源31が規則的に配列されている。なお、図2の例では、複数のLED光源31が、搬送方向および幅方向(搬送方向に直交する水平方向)に二次元的に配列されているが、複数のLED光源31は、幅方向に一列に配列されていてもよい。
各LED光源31から照射される第1照射光は、ヘッドユニット21~24から吐出されるインクの硬化に有効な波長帯域の紫外線を含んでいる。このため、基材9上のインクに第1照射光が照射されると、インクの粘度が増加する。ただし、増粘用光照射部30から照射される第1照射光の光量は、定着用光照射部40から照射される第2照射光の光量よりも、小さい。このため、基材9上のインクは、完全には硬化されない。すなわち、第1照射光により、基材9上の各色のインクは、流動性が低下した半硬化の状態となる。
インクが半硬化すると、基材9上におけるインクの拡がりが抑制される。したがって、増粘用光照射部30より下流側の搬送経路において、インクの拡がりによる印刷品質の低下が生じにくくなる。
定着用光照射部40は、増粘用光照射部30よりも搬送方向の下流側において、基材9に第2照射光を照射する機構である。本実施形態の定着用光照射部40は、メタルハライドランプ41と、リフレクタ42とを有する。メタルハライドランプ41は、基材9の幅方向に延びる管状の光源である。メタルハライドランプ41は、直接またはリフレクタ42を介して、基材9の被印刷面に第2照射光を照射する。
メタルハライドランプ41から照射される第2照射光は、ヘッドユニット21~24から吐出されるインクの硬化に有効な波長帯域の紫外線を含んでいる。また、メタルハライドランプ41から照射される第2照射光は、インクを完全に硬化させるために十分な光量を有している。このため、基材9上のインクに第2照射光が照射されると、インクが硬化されて、基材9の被印刷面にインクが定着する。
制御部50は、印刷装置1内の各部を動作制御するための手段である。本実施形態の制御部50は、CPU等のプロセッサ501、RAM等のメモリ502、およびハードディスクドライブ等の記憶部503を有するコンピュータにより構成されている。図1中に破線で示したように、制御部50は、上述した巻き出し部11、巻き取り部13、ニップローラ14、4つのヘッドユニット21~24、増粘用光照射部30、および定着用光照射部40と、それぞれ電気的に接続されている。制御部50は、記憶部503に記憶されたコンピュータプログラムCPをメモリ502に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムCPに基づいて、プロセッサ501が演算処理を行うことにより、上記の各部を動作制御する。これにより、印刷装置1における印刷処理が進行する。
また、制御部50は、印刷装置1の外部に設置されたサーバ504と、電気的に接続されている。サーバ504には、印刷対象となる画像データDが保存されている。印刷処理時には、搬送機構10により基材9が搬送されるとともに、制御部50が、指定された画像データDをサーバ504から読み出し、当該画像データDに基づいて、各ヘッドユニット21~24から各色のインク滴を吐出する。その結果、画像データDに対応する画像が、基材9の被印刷面に印刷される。
<2.包装装置について>
図3は、印刷装置1において画像が印刷された基材9を用いて、錠剤またはカプセル剤のPTP包装を行う包装装置2の概要図である。図3に示すように、包装装置2は、容器シート供給部61、基材供給部62、ヒートシール部63、および製品回収部64を有する。
容器シート供給部61は、多数のカップ部81を有する帯状の容器シート8を、ヒートシール部63へ向けて搬送する。また、容器シート供給部61では、搬送される容器シート8の各カップ部81内に、錠剤またはカプセル剤が1つずつ投入される。基材供給部62は、上述した印刷装置1において画像が印刷された帯状の基材9を、ヒートシール部63へ向けて搬送する。
ヒートシール部63は、第1ローラ631と第2ローラ632とを有する。容器シート供給部61から供給される容器シート8および基材供給部62から供給される基材9は、第1ローラ631と第2ローラ632との間へ搬入される。第1ローラ631は、容器シート8に接触しつつ回転する。第1ローラ631の外周面には、複数の凹部が設けられている。容器シート8の各カップ部81は、この凹部に嵌まる。第2ローラ632は、基材9の被印刷面に接触しつつ回転する。
第2ローラ632は、図示を省略したヒータにより加熱されている。また、第2ローラ632は、図示を省略した押圧機構によって、第1ローラ631へ向けて押圧されている。このため、基材9は、第1ローラ631と第2ローラ632との間を通過する際に、第2ローラ632から受ける熱および圧力によって、容器シート8に貼り付けられる。すなわち、容器シート8と基材9とが、ヒートシール加工により一体化される。これにより、錠剤またはカプセル剤を保持したカップ部81が、基材9によって密封され、PTP包装100が形成される。
その後、ヒートシール部63から排出されたPTP包装100は、所定のサイズ毎に裁断されて、製品回収部64へ回収される。
<3.インク層の剥離について>
包装装置2におけるヒートシール加工時には、基材9の表面の印刷画像を形成するインクの層(以下「インク層」と称する)も、第2ローラ632からの熱および圧力を受ける。また、第2ローラ632の表面には、メッシュ状の微小な刃(突起)が形成されている。第1ローラ631と第2ローラ632との間を基材9が通過するときに、この刃がインク層に刺さることで、インク層に微細な亀裂が生じる。その結果、ヒートシール加工時またはヒートシール加工後に、基材9の被印刷面から、インク層が、上記の亀裂を起点として剥離してしまう場合がある。
図4は、インク層の膜厚を変化させて、ヒートシール加工後におけるインク層の剥離の有無をテストした結果を示した図である。図4のテストにおいては、アルミニウム製の基材9の表面に、上記と同等の構造を有する印刷装置1により画像を印刷し、印刷後の基材9と容器シート8とを、上記と同等の構造を有する包装装置2によりヒートシール加工した。その後、被印刷面にテープを気泡が生じないように強く貼り付け、180°の角度でテープを素早く剥がして、テープに付着した剥離物の有無を確認した。そして、ヒートシール加工時の第1ローラ631に対する第2ローラ632の圧力Pと、第1ローラ631の温度Tと、インク層の膜厚とを変化させつつ、上記の作業を繰り返した。図4中の○印は、テープに剥離物の付着が無かったことを示す。図4中の×印は、テープに剥離物の付着があったことを示す。
図4の結果に示されているように、ヒートシール加工時の第1ローラ631に対する第2ローラ632の圧力Pが強いほど、また、ヒートシール加工時の第1ローラ631の温度Tが高いほど、インク層の剥離は生じやすい。ただし、このインク層の剥離は、インク層の膜厚が小さいほど、生じにくくなることが、図4の結果から分かる。
具体的には、圧力P=0.35[MPa]かつ温度T=230[℃]のときには、膜厚を8.0[μm]以下とすることで、インク層の剥離を防止できた。また、圧力P=0.35[MPa]かつ温度T=250[℃]のときには、膜厚を6.5[μm]以下とすることで、インク層の剥離を防止できた。また、圧力P=0.35[MPa]かつ温度T=260[℃]のときには、膜厚を6.5[μm]以下とすることで、インク層の剥離を防止できた。
また、圧力P=0.45[MPa]かつ温度T=230[℃]のときには、膜厚を7.0[μm]以下とすることで、インク層の剥離を防止できた。また、圧力P=0.45[MPa]かつ温度T=250[℃]のときには、膜厚を5.5[μm]以下とすることで、インク層の剥離を防止できた。また、圧力P=0.45[MPa]かつ温度T=260[℃]のときには、膜厚を4.5[μm]以下とすることで、インク層の剥離を防止できた。
このテスト結果より、インク層の膜厚を、ヒートシール加工時の圧力Pおよび温度Tに応じた上限値以下の値とすれば、ヒートシール加工時またはヒートシール加工後のインク層の剥離を防止可能であることが判明した。なお、上記テストにおいて、インク層の膜厚測定は、インク層を有する基材9についてリトラローム(例えば、YAMATO製REM-700)を用いて切片を作成し、デジタルマイクロスコープ(例えば、OLYMPUS製DSX510)を用いて観察したものである。
<4,インク層の剥離を防止するための処理について>
以下では、印刷装置1において、基材9の表面に形成されるインク層の膜厚を調整して、ヒートシール加工時またはヒートシール加工後におけるインク層の剥離を防止するための処理について、説明する。
図5は、印刷装置1において、インク層の膜厚調整を実現するための制御部50内の機能を、概念的に示したブロック図である。図5に示すように、制御部50は、加工条件取得部51、膜厚範囲決定部52、および印刷指示部53を有する。加工条件取得部51、膜厚範囲決定部52、および印刷指示部53の各機能は、上述したコンピュータプログラムCPに従って、制御部50としてのコンピュータが動作することにより、実現される。
図6は、インク層の膜厚を調整しつつ、基材9に画像を印刷するときに、制御部50が行う処理の流れを示したフローチャートである。
基材9への印刷を行うときには、まず、印刷装置1のユーザが、制御部50に対して、ヒートシール加工の加工条件Hを入力する。入力操作は、キーボード、マウス、あるいはタッチパネル等の入力デバイスにより行えばよい。あるいは、包装装置2の制御部(図示省略)から印刷装置1の制御部50へ、加工条件Hを転送するようにしてもよい。制御部50の加工条件取得部51は、入力された加工条件Hを取得する(ステップS1)。具体的には、入力された加工条件Hが、記憶部503に記憶される。ヒートシール加工の加工条件Hには、ヒートシール加工時の第1ローラ631に対する第2ローラ632の圧力P(圧力情報)と、ヒートシール加工時の第1ローラ631の温度T(温度情報)とが、含まれていることが好ましい。ただし、圧力Pおよび温度Tのいずれか一方が省略されていてもよい。
図5に示すように、制御部50の記憶部503内には、ヒートシール加工の加工条件Hと、インク層の膜厚の許容範囲Rとの対応関係を示すテーブルデータTDが、予め記憶されている。図7は、テーブルデータTDの一例を示した図である。図7のテーブルデータTDでは、加工条件Hである圧力Pおよび温度Tと、インク層の膜厚の許容範囲Rの上限値M1とが、対応付けられている。上限値M1は、例えば、3.5μm以上かつ8.0μm以下の値とすることが好ましい。加工条件Hの取得が完了すると、膜厚範囲決定部52は、取得された加工条件Hと、テーブルデータTDとを、記憶部503から読み出す。そして、テーブルデータTDに従って、加工条件Hに対応する許容範囲Rの上限値M1を決定する(ステップS2)。例えば、加工条件Hが、圧力P=0.35[MPa]かつ温度T=250[℃]のときには、テーブルデータTDを参照して、許容範囲Rの上限値M1を6.5[μm]とする。
印刷指示部53は、サーバ504から、印刷すべき画像データDを読み出す。そして、読み出された画像データDに種々の変換処理を行い、変換後の画像データDに基づいて、インクジェット印刷部20を動作制御する。このとき、印刷指示部53は、画像データDの濃度値を、ステップS2で決定された許容範囲Rに応じて補正する(ステップS3)。例えば、印刷後に基材9の被印刷面に形成されるインク層の膜厚が、上述した上限値M1以下となるように、画像データDの濃度値を低下(淡色化)させる。
濃度値を低下させる具体的な手法としては、例えば、画像データDに対して種々の変換処理を行う前に、画像データDの濃度値を低下させることが考えられる。ただし、画像データDに対して種々の変換処理を行う過程で、変換処理中または変換処理後の画像データDの濃度値を、通常よりも低下させてもよい。例えば、画像データDに対して通常行われる網点化処理において、網点の大きさを通常より小さくしてもよい。また、画像データDをCMYKの各色の単色データに分解する処理において、各単色データの画素値を、通常より小さい値としてもよい。また、画像データDの色調補正に用いられるトーンカーブを、通常より淡色側に補正してもよい。
その後、印刷指示部53は、種々の変換処理がされて、濃度値が補正された画像データDに基づいて、インクジェット印刷部20を動作制御する(ステップS4)。具体的には、搬送される基材9に対して、補正後の画像データDにより指定される位置のノズル202から、指定されたサイズのインク滴を吐出する。これにより、基材9の被印刷面に、画像データDに対応する画像が形成される。そして、基材9の被印刷面に形成されるインク層の膜厚は、上述した許容範囲R内の値となる。
以上のように、この印刷装置1では、ヒートシール加工の加工条件Hに基づいて、基材9の被印刷面に形成されるインク層の膜厚を調整する。例えば、上記の上限値M1の値を3.5μm~8.0μmとした場合には、基材9の被印刷面に形成されるインク層の膜厚の最大値が、3.5μm以上かつ8.0μm以下となる。これにより、基材9の被印刷面に形成されるインクが、後工程のヒートシール加工により剥離することを、抑制できる。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態のステップS2では、インク層の膜厚の許容範囲Rとして、上限値M1のみが指定されていた。しかしながら、画像データDの濃度値を低下させ過ぎると、印刷後の画像において十分な視認性が得られない場合がある。このため、印刷後の画像の視認性を確保するために、ステップS2において、許容範囲Rの上限値M1および下限値M2の両方を指定することが好ましい。具体的には、ステップS2において参照されるテーブルデータTDに、図8のように、下限値M2の情報を含めるとよい。そして、膜厚範囲決定部52が、許容範囲Rの上限値M1とともに、下限値M2も決定するようにすればよい。下限値M2の値は、例えば図8のように、2.0μmとすればよい。
上限値M1の指定に加えて、下限値M2を指定することにより、ヒートシール加工によるインク層の剥離を抑制できるとともに、画像濃度の過度な低下を防止して視認性を確保することができる。具体的には、基材9の被印刷面に形成されるインク層の膜厚を、2.0μm以上かつ8.0μm以下とするのがよい。
また、上記の実施形態では、インク層の膜厚を許容範囲R内に調整するために、画像データDの濃度を補正していた。しかしながら、画像データDの濃度を補正する代わりに、印刷指示部53が、印刷ヘッド201の各ノズル202から吐出されるインク滴のサイズを、許容範囲Rに応じて変更するようにしてもよい。具体的には、図9のように、ステップS4において、各ノズル202のピエゾ素子に供給される電気信号の電圧値または電圧波形を補正すればよい。
また、印刷ヘッド201の各ノズル202から吐出されるインク滴のサイズは、インクの粘度によって変化する。そして、インクの粘度は、温度に応じて変化する。このため、印刷ヘッド201にヒータ等の温調機構を設け、許容範囲Rに応じて、印刷ヘッド201の温度を調節するようにしてもよい。具体的には、図10のように、インクジェット印刷部20を動作制御する前に、印刷指示部53が、印刷ヘッド201の温度を、許容範囲Rに応じて調節すればよい。
また、制御部50は、サーバ504から入力される画像データDに対して、いわゆる「抜き文字」処理を行ってもよい。図11は、抜き文字処理の様子を、概念的に示した図である。例えば、図11中の上段の図のように、入力された画像データDが、第1色画像I10と、第1色画像I10の前面に配置された第2色画像I20とにより構成されている場合、このままの画像データDに従って印刷を行うと、第1色画像I10と第2色画像I20との重複部分では、第1色のインク層と、第2色のインク層とが重なって、インク層全体の膜厚が大きくなる。
このような場合、制御部50は、背面側の第1色画像I10を、第2色画像I20との重複部分を消去した抜き画像I11に変換する。そして、変換後の抜き画像I11と、第2色画像I20とにより構成される、印刷用画像データDpを生成する。すなわち、入力された画像データDを、色成分の重複がない印刷用画像データDpに変換する。その後、制御部50は、得られた印刷用画像データDpに基づいて、インクジェット印刷部20を動作制御する。
このようにすれば、入力された画像データDにおいて、第1色画像I1と第2色画像I2とが重複している部分においても、印刷後のインク層の膜厚を抑えることができる。したがって、ヒートシール加工時またはヒートシール加工後に、インクが剥離することを、より抑制できる。
また、印刷装置の細部の形状については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 印刷装置
2 包装装置
8 容器シート
9 基材
10 搬送機構
11 巻き出し部
12 搬送ローラ
13 巻き取り部
14 ニップローラ
20 インクジェット印刷部
21~24 ヘッドユニット
30 増粘用光照射部
40 定着用光照射部
50 制御部
51 加工条件取得部
52 膜厚範囲決定部
53 印刷指示部
61 容器シート供給部
62 基材供給部
63 ヒートシール部
64 製品回収部
100 PTP包装
D 画像データ
H 加工条件
P 圧力
T 温度
R 許容範囲
M1 上限値
M2 下限値
TD テーブルデータ

Claims (11)

  1. TP包装用の基材の表面に、インクジェット方式で画像を印刷する印刷装置と、
    前記印刷装置により画像が印刷された基材と、容器シートとを、ヒートシール加工により一体化する包装装置と、
    を備えたシステムであって、
    前記印刷装置は、
    所定の搬送経路に沿って前記基材を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される前記基材の表面に向けて、インク滴を吐出するインクジェット印刷部と、
    前記搬送機構および前記インクジェット印刷部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記包装装置における前記ヒートシール加工の加工条件を取得する加工条件取得部と、
    前記加工条件取得部により取得した前記加工条件に基づいて、前記基材の表面に形成されるインク層の膜厚の許容範囲を決定する膜厚範囲決定部と、
    前記インク層の膜厚が前記許容範囲内となるように、前記インクジェット印刷部を制御する印刷指示部と、
    を有する、システム
  2. 請求項1に記載のシステムであって、
    前記加工条件は、前記ヒートシール加工の温度情報を含む、システム
  3. 請求項1または請求項2に記載のシステムであって、
    前記加工条件は、前記ヒートシール加工の圧力情報を含む、システム
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシステムであって、
    前記膜厚範囲決定部は、前記加工条件に基づいて、前記許容範囲の上限値を決定する、システム
  5. 請求項4に記載のシステムであって、
    前記膜厚範囲決定部は、前記上限値を、3.5μm以上かつ8.0μm以下の値とする、システム
  6. 請求項4または請求項5に記載のシステムであって、
    前記膜厚範囲決定部は、前記許容範囲の下限値をさらに決定する、システム
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のシステムであって、
    前記印刷指示部は、印刷すべき画像データの濃度値を、前記許容範囲に応じて補正する、システム
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のシステムであって、
    前記印刷指示部は、前記インクジェット印刷部から吐出されるインク滴のサイズを、前記許容範囲に応じて変更する、システム
  9. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のシステムであって、
    前記印刷指示部は、前記インクジェット印刷部の温度を、前記許容範囲に応じて調節する、システム
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のシステムであって、
    前記制御部は、第1色画像と前記第1色画像の前面に配置された第2色画像とにより構成される入力画像データを、前記第1色画像から前記第2色画像との重複部分を消去した抜き画像と前記第2色画像とにより構成される印刷用画像データに変換し、前記印刷用画像データに基づいて、前記インクジェット印刷部を制御する、システム
  11. TP包装用の基材を搬送しつつ、前記基材の表面にインクジェット方式で画像を印刷する印刷工程と、
    前記印刷工程により画像が印刷された基材と、容器シートとを、ヒートシール加工により一体化する包装工程と、
    を有し、
    前記印刷工程は、
    a)前記包装工程における前記ヒートシール加工の加工条件を取得する工程と、
    b)前記加工条件に基づいて、前記基材の表面に形成されるインク層の膜厚の許容範囲を決定する工程と、
    c)前記インク層の膜厚が前記許容範囲内となるように、前記基材の表面に向けてインク滴を吐出する工程と、
    を有する、PTP包装の製造方法。
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