JP7042046B2 - 積雪路面におけるタイヤのシミュレーション方法、装置、及びプログラム - Google Patents
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所定荷重及び所定内圧を含む解析条件のもとで、タイヤを複数の要素で表現したタイヤモデルを路面モデルに静止状態で接触させ、荷重における変形後のタイヤモデルの最大接地長Lを算出するステップと、
タイヤの接地端から前方に向けて長さ0.5Lの領域及びタイヤの接地端から後方に向けて長さ0.5Lの領域を含む少なくとも長さ2Lの領域にオイラー要素モデルを設定するステップと、
前記所定荷重、前記所定内圧、スリップ率及び所定回転速度を含む解析条件のもとで、前記変形後のタイヤモデルを路面モデル上で転動させ、且つ転動するタイヤモデルの移動に応じてオイラー要素モデルを移動させる動的状態において、前記タイヤモデルの変形計算と前記オイラー要素モデル内の雪の挙動の計算を、動的陽解法により算出するステップと、
を含む。
また、タイヤの並進速度に併せてオイラー要素モデルも並進させるので、計算コストを低減することが可能となる。
したがって、積雪路面に適正化したタイヤのシミュレーション方法、装置を提供可能となる。
本実施形態に係る装置1は、積雪路面におけるタイヤの挙動をシミュレーションする装置である。具体的に、図1に示すように、装置1は、記憶部11と、接地解析部12と、オイラー要素設定部13と、動的解析部14と、を有する。装置1は、更に、モデル生成部10を有してもよい。これら各部11~14は、CPU、メモリ、各種インターフェイス等を備えたパソコン等の情報処理装置においてCPUが予め記憶されている図4の処理ルーチンを実行することによりソフトウェア及びハードウェアが協働して実現される。
上記装置1を用いたタイヤのシミュレーション方法を、図4を用いて説明する。
比較例1を100として指数化した。数値が高ければ解析精度がよい。
比較例1を100として指数化した。数値が低ければ計算コストが低い。
車体速度を10km/hとし、オイラー要素の前後方向の長さを300mmとし、車体速度に応じた並進速度に合わせてオイラー要素を並進移動させた。スリップ率が0%から300%まで増加するよう車輪速度を増加した。最大接地長Lは150mmである。タイヤ接地端の前方に向けて長さ0.5Lの領域及びタイヤ接地端の後方に向けて長さ0.5Lの領域にオイラー要素が配置されている。
車体速度を30km/hとした。それ以外は、実施例1と同じである。
車体速度を10km/hとした。オイラー要素は並進移動させず、車体速度及びスリップ率に応じて必要となるオイラー要素の長さは1300mmである。それ以外は、実施例1と同じである。
車体速度を30km/hとした。オイラー要素は並進移動させず、車体速度及びスリップ率に応じて必要となるオイラー要素の長さは2800mmである。それ以外は、実施例1と同じである。
車体速度を10km/hとし、オイラー要素の前後方向の長さを150mmとし、車体速度に応じた並進速度に合わせてオイラー要素を並進移動させた。スリップ率は300%とした。最大接地長Lは150mmである。実施例1に比べてオイラー要素が不足している例である。それ以外は、実施例1と同じである。
所定荷重及び所定内圧を含む解析条件のもとで、タイヤを複数の要素で表現したタイヤモデルM1を路面モデルroに静止状態で接触させ、荷重における変形後のタイヤモデルM1’の最大接地長Lを算出するステップ(S100)と、
タイヤの接地端から前方に向けて長さ0.5Lの領域Ar1及びタイヤの接地端から後方に向けて長さ0.5Lの領域Ar2を含む少なくとも長さ2Lの領域にオイラー要素モデルM3を設定するステップ(S101)と、
所定荷重、所定内圧、スリップ率及び所定回転速度を含む解析条件のもとで、変形後のタイヤモデルM1’を路面モデルro上で転動させ、且つ転動するタイヤモデルM1’の移動に応じてオイラー要素モデルM3を移動させる動的状態において、タイヤモデルM1’の変形計算とオイラー要素モデルM3内の雪の挙動の計算を、動的陽解法により算出するステップ(S102)と、
を含む。
所定荷重及び所定内圧を含む解析条件のもとで、タイヤを複数の要素で表現したタイヤモデルM1を路面モデルroに静止状態で接触させ、荷重における変形後のタイヤモデルM1’の最大接地長Lを算出する接地解析部12と、
タイヤの接地端から前方に向けて長さ0.5Lの領域Ar1及びタイヤの接地端から後方に向けて長さ0.5Lの領域Ar2を含む少なくとも長さ2Lの領域にオイラー要素モデルM3を設定するオイラー要素設定部13と、
所定荷重、所定内圧、スリップ率及び所定回転速度を含む解析条件のもとで、変形後のタイヤモデルM1’を路面モデルro上で転動させ、且つ転動するタイヤモデルM1’の移動に応じてオイラー要素モデルM3を移動させる動的状態において、タイヤモデルM1’の変形計算とオイラー要素モデルM3内の雪の挙動の計算を、動的陽解法により算出する動的解析部14と、
を備える。
また、タイヤの並進速度に併せてオイラー要素モデルM3も並進させるので、計算コストを低減することが可能となる。
したがって、積雪路面に適正化したタイヤのシミュレーション方法、装置を提供可能となる。
これらプログラムを実行することによっても、上記方法の奏する作用効果を得ることが可能となる。
M3…オイラー要素モデル
12…接地解析部
13…オイラー要素設定部
14…動的解析部
Claims (5)
- コンピュータが実行する方法であって、
所定荷重及び所定内圧を含む解析条件のもとで、タイヤを複数の要素で表現したタイヤモデルを路面モデルに静止状態で接触させ、荷重における変形後のタイヤモデルの最大接地長Lを算出するステップと、
タイヤの接地端のうち最も前方にある接地端から前方の領域の長さが0.5Lであり且つタイヤの接地端のうち最も後方にある接地端から後方の領域の長さが0.5Lである、長さ2Lの領域にオイラー要素モデルを設定するステップと、
前記所定荷重、前記所定内圧、スリップ率及び所定回転速度を含む解析条件のもとで、前記変形後のタイヤモデルを路面モデル上で転動させ、且つ転動するタイヤモデルの移動に応じてオイラー要素モデルを移動させる動的状態において、前記タイヤモデルの変形計算と前記オイラー要素モデル内の雪の挙動の計算を、動的陽解法により算出するステップと、
を含む、積雪路面におけるタイヤのシミュレーション方法。 - 前記変形後のタイヤモデルの算出は、静的陰解法を用いる、請求項1に記載の方法。
- 所定荷重及び所定内圧を含む解析条件のもとで、タイヤを複数の要素で表現したタイヤモデルを路面モデルに静止状態で接触させ、荷重における変形後のタイヤモデルの最大接地長Lを算出する接地解析部と、
タイヤの接地端のうち最も前方にある接地端から前方の領域の長さが0.5Lであり且つタイヤの接地端のうち最も後方にある接地端から後方の領域の長さが0.5Lである、長さ2Lの領域にオイラー要素モデルを設定するオイラー要素設定部と、
前記所定荷重、前記所定内圧、スリップ率及び所定回転速度を含む解析条件のもとで、前記変形後のタイヤモデルを路面モデル上で転動させ、且つ転動するタイヤモデルの移動に応じてオイラー要素モデルを移動させる動的状態において、前記タイヤモデルの変形計算と前記オイラー要素モデル内の雪の挙動の計算を、動的陽解法により算出する動的解析部と、
を備える、積雪路面におけるタイヤのシミュレーション装置。 - 前記変形後のタイヤモデルの算出は、静的陰解法を用いる、請求項3に記載の装置。
- 請求項1又は2に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2017164102A JP7042046B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 積雪路面におけるタイヤのシミュレーション方法、装置、及びプログラム |
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JP2017164102A JP7042046B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 積雪路面におけるタイヤのシミュレーション方法、装置、及びプログラム |
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JP2019040559A JP2019040559A (ja) | 2019-03-14 |
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Family Applications (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000141509A (ja) | 1998-09-07 | 2000-05-23 | Bridgestone Corp | タイヤ性能予測方法、流体シミュレ―ション方法、タイヤ設計方法、タイヤ用加硫金型設計方法、タイヤ用加硫金型製造方法、空気入りタイヤの製造方法、タイヤ性能予測プログラムを記録した記録媒体 |
JP2004338660A (ja) | 2003-05-19 | 2004-12-02 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤのシミュレーション方法、タイヤ性能予測方法、タイヤ製造方法、タイヤおよびプログラム |
JP2014113982A (ja) | 2012-12-12 | 2014-06-26 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤのシミュレーション装置、その方法及びプログラム |
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2017
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