JP7041219B2 - 午前午後表示手段を備える計時器 - Google Patents
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Description
本発明は、計時器の分野に関し、特に、携行型時計（例、腕時計、懐中時計）の分野に関する。本発明は、特に、携行型時計の表盤に形成された２つの開口に午前（ＡＭ）－午後（ＰＭ）の表示を出現させる午前午後表示デバイスと、及び少なくとも第１の半日に対応する第１の印群及び少なくとも第２の半日に対応する第２の印群を担持する回転ディスクとを備える計時器に関し、これら２つの表示群は、少なくとも２つの同心円上に配置される。
従来技術において、午前／午後表示デバイスに関する多くの文献がある。
時針と同じ方向に２４時間ごとに１回転するように駆動され可視面があるディスクを用いて、日における時間を表示することが知られている。このディスクの可視面は、この時針が表示する時間に関する午前午後の情報を示す２つの半ディスクを視覚的に形成する。
しかし、このような表示においては、午前午後の情報を容易かつ直接的に読み取ることができない。なぜなら、この種の表示は、一般的には、大きさが小さいからである。また、時間をセットするときに、午前と午後のどちらに設定されているかをすばやく確認することは容易ではない。
本発明は、特に、これらの既知の技術の異なる課題を解決することを目的とする。
具体的には、本発明は、調整が容易であり、設計が単純であり、実装が低コストであるような午前午後表示を行う携行型時計を提供することを目的の１つとする。
本発明によれば、これらや他の目的は、少なくともアナログ的に時間を表示する手段と、計時器の表盤に第１の半日と第２の半日に関する情報を表示する午前午後表示デバイスとを備える計時器によって達成される。
本発明によれば、前記午前午後表示デバイスには、当該計時器の表盤に形成された少なくとも２つの開口があり、前記午前午後表示デバイスは、第１の半日に対応する少なくとも１つの第１の印群及び第２の半日に対応する少なくとも１つの第２の印群を担持する回転表示ディスクを備え、前記第１の印群と前記第２の印群は、少なくとも２つの同心円上に配置され、前記午前午後表示デバイスは、前記表示ディスクを回転させることによって、前記第１の印群を第１の開口内に、そして、前記第２の印群を第２の開口内に、自動的かつ代わる代わる動かすように構成している駆動機構を備える。
このように、本発明の主題は、上述の様々な機能的及び構造的な態様によって、設計が単純であり、全体的な寸法が小さく、多くの現存モデルに適応させることができるような午前午後表示を行う携行型時計を提供する。
本発明の他の有利な代替実施形態には以下の特徴がある。
－ 前記表示ディスクは、前記時間表示手段に対して中心がずれている。
－ 前記表示ディスクは、前記時間表示手段のまわりを回転する。
－ 前記第１及び第２の開口は互いに、前記時間表示手段を中心とする直径方向の反対側にある。
－ 前記表示ディスクの半径と同じ半径上に、前記第１及び第２の印群の午前の印と午後の印が配置される。
－ 前記第１及び第２の印群はそれぞれ、３６０／７°ごとに配置される７つの印によって構成している。
－ 当該計時器の駆動手段は、時車、２つのフィンガーがある車、及び前記表示ディスクと一体化された１４個の歯を備える星形車を備え、前記星形車は、前記時車と一体化された直径方向の反対側にある２つのフィンガーと連係するように構成している。
－ 前記表示ディスクには、前記表盤に形成された第３の開口に表示される曜日の名称を示している第３の印群がある。
－ 前記表示ディスクは、前記時間表示手段に対して中心がずれている。
－ 前記表示ディスクは、前記時間表示手段のまわりを回転する。
－ 前記第１及び第２の開口は互いに、前記時間表示手段を中心とする直径方向の反対側にある。
－ 前記表示ディスクの半径と同じ半径上に、前記第１及び第２の印群の午前の印と午後の印が配置される。
－ 前記第１及び第２の印群はそれぞれ、３６０／７°ごとに配置される７つの印によって構成している。
－ 当該計時器の駆動手段は、時車、２つのフィンガーがある車、及び前記表示ディスクと一体化された１４個の歯を備える星形車を備え、前記星形車は、前記時車と一体化された直径方向の反対側にある２つのフィンガーと連係するように構成している。
－ 前記表示ディスクには、前記表盤に形成された第３の開口に表示される曜日の名称を示している第３の印群がある。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して説明の目的で提供され、本発明の非限定的な特定の実施形態の以下の説明を読むことによって、明確に理解することができる。
以下、図１～５を参照しながら、本発明に係る、少なくともアナログ的に時間を表示する手段と、及び当該計時器の表盤に第１の半日と第２の半日に関する情報を表示する午前午後表示デバイスとを備える計時器について説明する。
図１及び２を参照すると、携行型時計１の表盤２は、ディスクによって表されており、この表盤２には、少なくとも２つの開口３、３’があり、これらの開口３、３’内にはそれぞれ、午前又は午後を表す印が現れ、これらの２つの開口３、３’は互いに、伝統的な形態で針によって形成される時間表示手段６を中心とする直径方向の反対側にある。これらの印は、表示ディスク５と呼ばれる回転ディスクないしリングに付され、この表示ディスク５は、表盤２の下に配置され、第１の午前印群及び第２の午後印群を担持する。図１及び２に示している実施形態において、これら２つの印群は、２つの同心円上に配置され、それらの印は、この場合、サイドバイサイド構成で並んで配置される。第１の印群は、７つの午前印及び７つの午後印に分けられ、内側円を占める。２つの表示群は、少なくとも２つの同心円上に配置される。
この表示デバイスは、さらに、前記表示ディスクを回転させることによって、前記第１の印群を第１の開口内に、そして、前記第２の印群を第２の開口内に、自動的かつ代わる代わる動かす駆動機構を備える。
図示しているように、各円にある複数の印は、表示ディスク５の複数の半径上に配置され、これらの複数の半径は、互いに３６０／７°離間している。この構成のおかげで、２つの開口３、３’のうちの１つに、２つの印のうちの１つが代わる代わる表示され、午前表示から午後表示への移行、すなわち、１２時間ごとの移行は、表示ディスク５の１／７回転に対応する。
この午前午後の印の構成は、印が同じ円上で１つずつ続くような伝統的な構成と比べて特に有利である。なぜなら、この構成によって、表示ディスクの寸法全体を抑えつつ、印の大きさを著しく大きくし、したがって、読み取りを容易にすることが可能になるからである。
図５の断面に、携行型時計のムーブメントが部分的に示されており、この携行型時計は、開口３が形成されている表盤２と、及び表示ディスク５とを備える。
この表示ディスク５を駆動する機構は、１４個の歯によって形成される周部の歯列５２がある星形車５１によって形成され、この星形車５１は、直径方向の反対側にあるフィンガー５４を担持している車５３と連係するように構成している。この車５３は時車によって駆動される。星形車５１は、表示ディスクと一体化されており、表示ディスクを中心としており、これらの２つの部分は一体化された要素を形成する。
図１及び２ａに示している本発明の別の実施形態において、表示ディスク５には、追加の印があり、これによって、開口３、３’のうちの１つにて曜日も表示する。
本発明のこれらの様々な態様のおかげで、携行型時計を読みやすくし、携行型時計を着用していなかった長い時間の後であっても容易に調整することができるような午前／午後表示デバイスが提供される。本発明は、さらに、本発明に係るデバイスを備える計時器の組み付け／分解操作、そして、保守を容易にする。
上記の説明は、好ましい実施形態に対応するものであり、いかなる状況においても、それに限定されるものではなく、特に、組み付けデバイスを構成している異なる構造的要素やその材料について記載した形態について、これに限定されるものではない。
１ 携行型時計
２ 表盤
３、３’ 開口
５ 表示ディスク
６ 時間表示手段
５１ 星形車
５３ 車
５４ フィンガー
２ 表盤
３、３’ 開口
５ 表示ディスク
６ 時間表示手段
５１ 星形車
５３ 車
５４ フィンガー
Claims (8)
- 少なくともアナログ的に時間を表示する手段と、及び計時器の表盤に午前と午後に関する情報を表示する午前午後表示デバイスとを備える計時器であって、
前記午前午後表示デバイスには、当該計時器の表盤に形成された少なくとも２つの開口があり、
前記午前午後表示デバイスは、午前に対応する少なくとも１つの第１の印群及び午後に対応する少なくとも１つの第２の印群を担持する回転表示ディスクを備え、
前記第１の印群と前記第２の印群は、少なくとも２つの同心円上に配置され、
前記午前午後表示デバイスは、前記回転表示ディスクを回転させることによって、前記第１の印群を第１の開口内に、そして、前記第２の印群を第２の開口内に、自動的かつ代わる代わる動かすように構成している駆動機構を備える
ことを特徴とする計時器。 - 前記回転表示ディスクは、前記アナログ的に時間を表示する手段に対して中心がずれている
ことを特徴とする請求項１に記載の計時器。 - 前記回転表示ディスクは、前記アナログ的に時間を表示する手段のまわりを回転する
ことを特徴とする請求項１又は２に記載の計時器。 - 前記第１及び第２の開口は互いに、前記アナログ的に時間を表示する手段を中心とする直径方向の反対側にある
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか一項に記載の計時器。 - 前記回転表示ディスクの半径と同じ半径上に、前記第１及び第２の印群の午前の印と午後の印が配置される
ことを特徴とする請求項１～４のいずれか一項に記載の計時器。 - 前記第１及び第２の印群はそれぞれ、３６０／７°ごとに配置される７つの印によって構成している
ことを特徴とする請求項１～５のいずれか一項に記載の計時器。 - 当該計時器の駆動手段は、時車、２つのフィンガーがある車、及び前記回転表示ディスクと一体化された１４個の歯を備える星形車を備え、
前記星形車は、前記時車と一体化された直径方向の反対側にある２つのフィンガーと連係するように構成している
ことを特徴とする請求項１～６のいずれか一項に記載の計時器。 - 前記回転表示ディスクには、前記表盤に形成された第３の開口に表示される曜日の名称を示している第３の印群がある
ことを特徴とする請求項１～７のいずれか一項に記載の計時器。
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