JP7040755B2 - 外壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、外壁構造に関する。
特許文献1には、従来の外壁の施工方法が開示されている。この特許文献1記載の外壁の施工方法は、左右方向に並んだ複数の縦長のパネルを定規材で仮固定し、これに吊具を取り付け、吊具をワイヤーで吊ることでパネルを起立させて、躯体にパネルを設置する。そして、パネルを設置した後、定規材をパネルから取り外す。
この定規材は、左右方向に延びたアングル材により構成されており、左右方向に並んだ複数のパネルを連結することで、ユニットパネルを形成することができる。これによって、複数のパネルをユニットパネルとして吊り上げて施工することができ、一つずつパネルを吊り上げる手間を簡略化することができる。
特開2004-346601号公報
ところで、従来の外壁の施工方法では、複数のパネルをユニットパネルとしてまとめて吊り上げるが、躯体に取り付ける作業は、各パネルに対して行う必要がある。このため、従来の外壁の施工方法では、各々のパネルを躯体に取り付ける作業が面倒であるという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外壁材を複数の柱に取り付けるに当たり、複数の外壁板の各々を躯体に取り付ける作業を簡略化することができる外壁構造を提供することにある。
本発明の外壁構造は、複数の柱と、前記複数の柱に架設される複数の横架材と、前記複数の横架材に固定される外壁ユニットとを備え、前記外壁ユニットは、前記横架材に固定され、矩形枠状に形成されたフレームと、前記フレームに固定された複数の外壁板とを備え、前記フレームは、矩形状に形成された屋内側の枠体と、前記屋内側の枠体の屋外方向に重ねられ、正面視における前記屋内側の枠体と同一形状に形成された屋外側の枠体と、を有し、前記屋外側の枠体は、前記屋内側の枠体に対して上下方向にずれた状態で相互に固定されていることを特徴とする。
本発明の外壁構造は、複数の柱と、前記複数の柱に架設される複数の横架材と、前記複数の横架材に固定される外壁ユニットとを備え、前記外壁ユニットは、前記横架材に固定され、矩形枠状に形成されたフレームと、前記フレームに固定された複数の外壁板とを備え、前記フレームは、矩形状に形成された屋内側の枠体と、前記屋内側の枠体の屋外方向に重ねられ、正面視における前記屋内側の枠体と同一形状に形成された屋外側の枠体と、を有し、前記屋外側の枠体は、前記屋内側の枠体に対して左右方向にずれた状態で相互に固定されていることを特徴とする。
本発明の外壁構造によれば、外壁材を複数の柱に取り付けるに当たり、フレームを横架材に固定すればよいので、複数の外壁板の各々を躯体に取り付ける作業を簡略化することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る外壁構造の斜視図である。 図2Aは、同上のフレームの正面図である。図2Bは、同上のフレームの平面図である。図2Cは、同上のフレームの側面図である。 図3は、壁部材の一部破断した斜視図である。 図4は、同上の壁部材において、外壁板を省略した要部斜視図である。 図5は、壁部材の中間部を省略した断面図である。 図6Aは、土台とフレームの下端部との関係を示した側面図である。図6Bは、土台とフレームの下端部の関係を示した斜視図である。 図7A,図7Bは、フレームの接続を説明する側面図である。 図8A,図8B,図8Cは、外壁構造の施工方法を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の外壁構造は、主に店舗や工場の壁に適用される外壁構造である。本実施形態の外壁構造は、図1に示すように、土台1と、複数の柱2と、複数の柱2に架設された複数の横架材3と、外壁ユニット4とを備えている。
なお、以下において、外壁ユニット4から柱2に向かう方向を屋内方向とし、柱2から外壁ユニット4に向かう方向を屋外方向として定義する。また、屋内方向及び屋外方向(これらに平行な方向を屋内外方向という)に直交しかつ水平面に沿う方向を左右方向と定義する。
土台1は、基礎の上端に配置される水平材であり、その長手方向は左右方向に平行である。土台1は、例えば、H型鋼10により構成される。H型鋼10は、一対のフランジ片11と、一対のフランジ片11の中央同士を連結するウェブ片12とで構成されており、一対のフランジ片11のうちの一方のフランジ片11の主面が土台1の上面を構成し、他方のフランジ片11の主面が土台1の下面を構成する。この土台1の上面には、複数の柱2が立ち上げられている。
各柱2は、上下方向に延びている。各柱2は、例えば、一般構造用角型鋼管(角パイプ)により構成されている。複数の柱2は、左右方向に間隔をおいて配置されており、その長手方向は互いに平行である。これら複数の柱2には、複数の横架材3が架設されている。
横架材3は、外壁ユニット4を柱2に取り付けるための水平材であり、その長手方向は左右方向に平行である。本実施形態の横架材3は、胴縁により構成される。横架材3は、例えば、一般構造用角型鋼管により構成されている。複数の横架材3は、上下方向に間隔をおいて、複数の柱2に溶接やボルト留め等により固定されている。これら複数の横架材3には複数の外壁ユニット4が取り付けられる。
外壁ユニット4は、ユニット化された外壁であり、少なくとも複数の外壁板63を有する。外壁ユニット4は、地面等で予め組み立てられ、横架材3に取り付けられる。つまり、外壁ユニット4を横架材3に取り付けるだけで、複数の外壁板63をまとめて柱2に取り付けることができる。外壁ユニット4は、フレーム5と、フレーム5に取り付けられる壁部材6とを備えている。
フレーム5は、図2Aに示すように、正面視矩形枠状に形成されており、壁部材6を支持可能に構成されている。フレーム5は格子状に形成されており、正面視において、その外形が壁部材6の外形に沿っている。フレーム5は、2つの枠体51を屋内外方向に重ね、且つ互いに上下方向及び左右方向にずらした状態で固定することで構成されている。フレーム5は、例えば、一般構造用炭素鋼鋼管、一般構造用角型鋼管,又はZAM(登録商標)製鋼管等の金属パイプにより構成される。なお、本実施形態の金属パイプは角パイプであるが、丸パイプにより構成されてもよい。
各枠体51は、外枠511と、縦桟512と、複数の横桟513とを備えている。外枠511は、上枠511aと、下枠511bと、上枠511aの左右方向の両端部と下枠511bの左右方向の両端部とを連結する一対の縦枠511cとを備えている。上枠511aと一対の縦枠511cは溶接により接続されており、また、一対の縦枠511cと下枠511bも溶接により接続されている。
縦桟512は、上下方向に延びており、上枠511aの左右方向の中央と、下枠511bの左右方向の中央とに架け渡されている。横桟513は、左右方向に延びており、縦桟512と一対の縦枠511cのいずれかとを連結する。複数の横桟513は、上下方向に一定の間隔をおいて配置されている。
フレーム5は、上記構成の2つの枠体51を、屋内外方向に重ね、且つ互いに上下方向及び左右方向にずらした状態で、相互に溶接することで構成されている。本実施形態において屋外側の枠体51は、屋内側の枠体51に対し、左右方向のいずれか一方にずれると共に下方にずれている。これにより、フレーム5の左右方向の端縁部及び上下方向の端縁部は段状に形成される。なお、2つの枠体51の左右方向のズレ寸法は、縦枠511c及び縦桟512の幅と同じ寸法であり、2つの枠体51の上下方向のズレ寸法は、上枠511a及び下枠511bの幅と同じ寸法である。
なお、各枠体51において、縦枠511cと上枠511aとの間や、縦枠511cと下枠511bとの間には筋交いを設けてもよい。これによって、フレーム5の強度を向上することができる。
壁部材6は、フレーム5において屋外側の枠体51に取り付けられており、つまり、フレーム5の屋外側の面に接触した状態で直接取り付けられる。本実施形態の壁部材6は、図3に示すように、耐火材61と、断熱材62と、複数の胴縁64と、複数の外壁板63とを備え、これらが屋内外方向に積層されている。これによって、壁部材6は、断熱性と耐火性とを有する。本実施形態の外壁の施工方法は、柱2の屋外側に壁部材6を取り付ける工法であるため、いわゆる外断熱工法に該当する。
耐火材61は、外壁板63よりも耐火性の高い部材であり、石膏ボードやセメント板等により構成される。耐火材61は、正面視矩形状の板状体により構成されており、屋外側の枠体51に直接重ねられる。耐火材61は、フレーム5における屋外側の枠体51の全面にわたって設けられている。
断熱材62は、外壁板63よりも断熱性の高い部材であり、例えば、フェノールフォーム,発泡ポリエチレンフォーム又はウレタンフォーム等の樹脂発泡体により構成される。断熱材62は、正面視矩形状の板状体により構成されており、耐火材61の屋外側の面に直接重ねられる。断熱材62は、正面視において耐火材61と同じサイズに形成される。
耐火材61及び断熱材62は、図4に示すように、複数の胴縁64(横胴縁)と共に、フレーム5にねじ留めされる。胴縁64は、水平方向に延びている。複数の胴縁64は、上下方向に間隔をおいて配置されている。
複数の胴縁64には、図3に示すように、複数の外壁板63が取り付けられる。各外壁板63は、長手方向が上下方向に平行である。外壁板63は、上下方向に長い複数の溝631を有するいわゆる金属角波サイディングにより構成される。複数の外壁板63は、左右方向に並設されており、耐火材61の表面全面にわたって配置される。複数の外壁板63は、複数の胴縁64に対し、溝631内においてねじ留めされる。
本実施形態の壁部材6には、図5に示すように、胴縁64によって、断熱材62と外壁板63との間に空気層65が形成される。空気層65は断熱層として機能するため、壁部材6は、断熱材62による断熱効果に加えて空気層65による断熱効果を発揮することができる。また、空気層65が外壁板63の直ぐ屋内側に形成されているため、外壁板63に結露が発生し難くできる上に、万が一、外壁板63の裏面に結露が発生しても、結露を下方に流通させることができる。
壁部材6は、外壁板63の下縁部を覆うスタータ部材7を有する。スタータ部材7は、上方に開口した断面U字状に形成されており、外壁板63,断熱材62及び耐火材61の下端部が挿入された状態でフレーム5に固定される。また、スタータ部材7の下方には水切り材を設置してもよい。
壁部材6は、外壁板63の上縁部を覆う上側水切り材8を有する。上側水切り材8は、下方に開口した断面逆U字状に形成されており、外壁板63,断熱材62及び耐火材61の上端部が挿入された状態でフレーム5に固定される。
このような構成の外壁ユニット4は、複数の柱2に架け渡された複数の横架材3に対し、複数取り付けられる。複数の外壁ユニット4は、左右方向に複数設けられると共に、上下方向に複数設けられる。
最も下方に配置される外壁ユニット4は、図6A,6Bに示すように、屋外側の枠体51が土台1の屋外側に位置すると共に、屋内側の枠体51が土台1に載置される。これにより、最下方に位置する外壁ユニット4のフレーム5は、土台1に載置される上に、土台1に対して位置決めされる。また、最下方に位置する外壁ユニット4に対し、上方に隣接する外壁ユニット4は、最下方に位置する外壁ユニット4のフレーム5に載置される。従って、上方の外壁ユニット4は、その荷重が、下方に隣接する外壁ユニット4を介して土台1によって支持される。このため、本実施形態の外壁構造によれば、設置状態における安定性が向上する。
このとき、図7Aに示すように、下方に位置する外壁ユニット4の屋内側の枠体51の上枠511aは、上方に隣接する外壁ユニット4の屋外側の枠体51の下枠511bに対し、屋内外方向に重なる。また、特に図示しないが、左右方向に隣り合うフレーム5のうち、一方のフレーム5の縦枠511cと他方のフレーム5の縦枠511cとは屋内外方向に重なる。従って、上下方向及び左右方向に隣り合う外壁ユニット4の間に隙間が生じても入り組んだ形状となるため、耐火性が向上する。なお、隣り合う外壁ユニット4のフレーム5の間に、耐震ゴムを介在させてもよいし、膨張黒鉛からなるパッキンを配置してもよい。
また、下方のフレーム5と上方のフレーム5とは、ボルト等の固着具で互いに連結してもよい。これにより、フレーム5の取付強度が向上する上に、耐火性も向上する。固着具での連結は、例えば、下方のフレーム5における屋内側の枠体51の上枠511aと、上方のフレーム5における屋外側の枠体51の下枠511aとを固着具で連結してもよい。また、下方のフレーム5における屋内側の枠体51の上枠511aと、上方のフレーム5における屋内側の枠体51の下枠511aとを固着具で連結してもよい。また、また、下方のフレーム5における屋外側の枠体51の上枠511aと、上方のフレーム5における屋外側の枠体51の下枠511aとを固着具で連結してもよい。
次に本実施形態の外壁の施工方法を説明する。本実施形態の外壁の施工方法は、外壁ユニット形成工程と、外壁ユニット設置工程とを備えている。
外壁ユニット形成工程は、作業者が、フレーム5と壁部材6とを組み立てて外壁ユニット4を形成する工程である。図8Aに示すように、作業者は、フレーム5を地面に倒した状態で、フレーム5に対して壁部材6を取り付け、外壁ユニット4を形成する。作業者は、フレーム5に対して壁部材6を取り付ける作業を地面で行うことができるため作業性がよい。
次いで、外壁ユニット設置工程が行われる。外壁ユニット設置工程は、外壁ユニット形成工程の後、外壁ユニット4を複数の柱2に取り付ける工程である。外壁ユニット設置工程は、図8Bに示すように、外壁ユニット形成工程で形成された外壁ユニット4をクレーン等によって起立させ、起立した状態の外壁ユニット4について、フレーム5と横架材3とを固定する。フレーム5と横架材3との固定は、図8Cに示すように、断面ハット状の固定部材9を介して行われる。固定部材9は、横架材3を保持する保持部91と、保持部91から互いに離れる方向に延出した一対の固定片92とを有している。固定部材9は、保持部91に横架材3を嵌め込んだ状態で、固定片92とフレーム5とをねじ留めすることで、横架材3とフレーム5とを固定する。
ここで、外壁ユニット4を起立させるにはクレーン等が用いられるが、例えば、図8Bに示すように、フレーム5の上端に複数のアイボルト93を取り付け、このアイボルト93とクレーンとの間に吊り上げ用のワイヤーを引っ掛ければよい。
外壁ユニット4は、土台1の位置から上方に向かって順に設置される。すなわち、土台1上に最下段の外壁ユニット4を載置し、この状態で横架材3とフレーム5とを固定する。次いで、上方に隣り合う外壁ユニット4を、下方のフレーム5に載置するようにして設置し、横架材3とフレーム5とを固定する。これを柱2の長手方向の全長にわたって繰り返すことで外壁が形成される。
このように、本実施形態の外壁の施工方法は、複数の外壁板63を、予めフレーム5に取り付け、この後、フレーム5を柱2に取り付けるだけでよいので、複数の外壁板63を横架材3に取り付ける作業を簡略化することができる。また、フレーム5は、矩形枠状に形成されているため、剛性が高く、強固な取付強度を確保することができる。
〔応用〕
土台1とフレーム5との間には、補強材を介在させてもよい。補強材は、例えば、土台1とフレーム5との接触部分に介在させるアングル材により構成される。
上記実施形態の壁部材6は、断熱材62及び耐火材61を有していたが、断熱材62及び耐火材61は無くてもよく、少なくとも複数の外壁板63を有していればよい。また、壁部材6は、断熱材62及び耐火材61のいずれかを有するものであってもよい。
上記実施形態の外壁構造は、店舗や工場の外壁に適用されるが、例えば、住宅家屋に適用してもよい。
また、上記実施形態において、外壁ユニット形成工程では、フレーム5を地面に沿って水平に倒した状態で壁部材6を取り付けたが、例えば、フレーム5を倒して、何らかの部材に立てかけた状態で壁部材6を取り付けてもよい。すなわち、「フレーム5を倒した状態」には、フレーム5が水平な状態になることだけでなく、傾斜した状態も含まれるものとする。
その他、上記実施形態の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜設計変更を行うことができる。
〔効果〕
以上説明したように、上記実施形態の外壁の施工方法は、以下に示す特徴を有している。すなわち、外壁の施工方法は、複数の柱2に架け渡された複数の横架材3に、複数の外壁板63を取り付ける工法である。外壁の施工方法は、矩形枠状に形成されたフレーム5を倒した状態で、複数の外壁板63を含む壁部材6をフレーム5に取り付けて外壁ユニット4を形成する外壁ユニット形成工程と、外壁ユニット形成工程の後、外壁ユニット4を起立させ、起立した状態のフレーム5を横架材3に固定する外壁ユニット設置工程とを備えている。以下、この特徴を有する外壁の施工方法を第1の態様の外壁の施工方法という。
第1の態様の外壁の施工方法によれば、複数の外壁板63を設置する作業を作業しやすい場所で行うことができる上に、外壁ユニット4の設置作業については、フレーム5を横架材3に固定すればよい。このため、第1の態様の外壁の施工方法によれば、複数の外壁板63の各々を躯体に取り付ける作業を簡略化することができる。また、フレーム5を横架材3に固定する作業については、建物の屋内側から行うことができるため、高所作業を行う場合にも屋内側から作業することができ、いわゆる無足場での作業が可能となる。
また、上記実施形態の外壁構造は、以下に示す特徴を有している。すなわち、上記実施形態の外壁構造は、複数の柱2と、複数の柱2に架設される複数の横架材3と、複数の横架材3に固定される外壁ユニット4とを備える。外壁ユニット4は、横架材3に固定され、矩形枠状に形成されたフレーム5と、フレーム5に固定された複数の外壁板63とを備えている。以下、この特徴を有する外壁構造を第2の態様の外壁構造という。
第2の態様の外壁構造によれば、外壁ユニット4を構成する作業については、作業を行いやすい場所で実施し、外壁ユニット4を柱2に取り付ける作業については、横架材3に対し外壁ユニット4を取り付けるだけでよい。この結果、複数の外壁板63の各々を躯体に取り付ける作業を簡略化することができる。また、外壁ユニット4を横架材3に固定する作業については、建物の屋内側から行うことができるため、高所作業を行う場合にも屋内側から作業することができ、いわゆる無足場での作業が可能となる。
また、上記実施形態の外壁構造は、第2の態様の外壁構造の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。すなわち、上記実施形態のフレーム5は、矩形状に形成された一対の枠体51が、屋内外方向に重ねられると共に、上下方向にずれた状態で相互に固定されている。以下、この外壁構造を第3の態様の外壁構造という。
第3の態様の外壁構造によれば、枠体51単体に比べて、フレーム5の剛性を向上させることができる上に、上下方向の端部が段状に形成されるため、上下方向に隣接する枠体51同士について相決り継ぎにより接合できる。
また、上記実施形態の外壁構造は、第2の態様又は第3の態様の外壁構造の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。すなわち、上記実施形態のフレーム5は、矩形状に形成された一対の枠体51が、屋内外方向に重ねられると共に、左右方向にずれた状態で相互に固定されている。以下、この外壁構造を第4の態様の外壁構造という。
第4の態様の外壁構造によれば、枠体51単体に比べて、フレーム5の剛性を向上させることができる上に、左右方向の端部が段状に形成されるため、左右方向に隣接する枠体51同士について相決り継ぎにより接合できる。
また、上記実施形態の外壁構造は、第2~第4のいずれかの態様の外壁構造の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。すなわち、上記実施形態の外壁ユニット4は上下方向に複数設けられる。上方の外壁ユニット4のフレーム5は、下方に隣接する外壁ユニット4のフレーム5に載置される。下方に隣接する外壁ユニット4のフレーム5は土台1に載置されている。以下、この外壁構造を第5の態様の外壁構造という。
第5の態様の外壁構造によれば、上方に配置される外壁ユニット4の自重を、下方に配置される外壁ユニット4のフレーム5を介して土台1で支持することができるため、外壁ユニット4を上下方向に複数並設することができる。
また、上記実施形態の外壁構造は、第2~第5のいずれかの態様の外壁構造の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。すなわち、上記実施形態の外壁ユニット4は、フレーム5と複数の外壁板63との間に配置された耐火材61を備えている。以下、この外壁構造を第6の態様の外壁構造という。
第6の態様の外壁構造によれば、耐火性を有する外壁ユニット4とすることができる。
また、上記実施形態の外壁構造は、第2~第6のいずれかの態様の外壁構造の特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。すなわち、上記実施形態の外壁ユニット4は、フレーム5と複数の外壁板63との間に配置された断熱材62を備えている。以下、この外壁構造を第7の態様の外壁構造という。
第7の態様の外壁構造によれば、断熱性を有する外壁ユニット4とすることができる。
2 柱
3 横架材
4 外壁ユニット
5 フレーム
51 枠体
6 壁部材
61 耐火材
62 断熱材
63 外壁板

Claims (6)

  1. 複数の柱と、
    前記複数の柱に架設される複数の横架材と、
    前記複数の横架材に固定される外壁ユニットと
    を備え、
    前記外壁ユニットは、
    前記横架材に固定され、矩形枠状に形成されたフレームと、
    前記フレームに固定された複数の外壁板と
    を備え、
    前記フレームは、矩形状に形成された屋内側の枠体と、
    前記屋内側の枠体の屋外方向に重ねられ、正面視における前記屋内側の枠体と同一形状に形成された屋外側の枠体と、を有し、
    前記屋外側の枠体は、前記屋内側の枠体に対して上下方向にずれた状態で相互に固定されている
    ことを特徴とする外壁構造。
  2. 複数の柱と、
    前記複数の柱に架設される複数の横架材と、
    前記複数の横架材に固定される外壁ユニットと
    を備え、
    前記外壁ユニットは、
    前記横架材に固定され、矩形枠状に形成されたフレームと、
    前記フレームに固定された複数の外壁板と
    を備え
    前記フレームは、矩形状に形成された屋内側の枠体と、
    前記屋内側の枠体の屋外方向に重ねられ、正面視における前記屋内側の枠体と同一形状に形成された屋外側の枠体と、を有し、
    前記屋外側の枠体は、前記屋内側の枠体に対して左右方向にずれた状態で相互に固定されている
    ことを特徴とする外壁構造。
  3. 前記屋外側の枠体は、前記屋内側の枠体に対して左右方向にずれた状態で相互に固定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の外壁構造。
  4. 前記外壁ユニットが上下方向に複数設けられ、
    上方の外壁ユニットの前記フレームは、下方に隣接する外壁ユニットの前記フレームに載置され、
    前記下方に隣接する外壁ユニットの前記フレームは土台に載置されている
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の外壁構造。
  5. 前記外壁ユニットは、前記フレームと前記複数の外壁板との間に配置された耐火材を備えている
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の外壁構造。
  6. 前記外壁ユニットは、前記フレームと前記複数の外壁板との間に配置された断熱材を備えている
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の外壁構造。
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