JP7040128B2 - エンジンの始動制御装置 - Google Patents

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Description

ここに開示する技術は、エンジンの始動制御装置に関する。
特許文献1には、エンジンの始動制御装置の一例として、電動過給機を備えたエンジンを制御の対象とするものが開示されている。具体的に、特許文献1に開示された始動制御装置は、エンジンの始動時に、電動過給機を作動させて筒内圧力を高めるよう構成されている。
特開2008-106636号公報
ところで、エンジンの早期暖機を実現するための方策としては、エンジン冷却水が流通可能なEGRクーラと、そうしたEGRクーラを配設したEGR通路とを活用することが考えられる。
例えば、エンジン始動時にEGR通路を開くと、EGR通路を流通する排気ガスは、EGRクーラにおいてエンジン冷却水と熱交換をする。そうして昇温されたエンジン冷却水をエンジン本体へと還流させることで、エンジンの暖機を促すことが可能となる。
本願発明者等は、エンジンの暖機をさらに早めるべく、鋭意検討を重ねた結果、上記特許文献1に記載された電動過給機に着目し、ここに開示する技術の完成に至った。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンを早期に暖機することにある。
ここに開示する技術は、エンジンの始動制御装置において、エンジンの始動時に、電動過給機を利用して、EGR通路を通じた排気ガスの還流を促すことを特徴とする。
具体的に、ここに開示するエンジンの始動制御装置は、気筒を有するエンジン本体と、上記気筒に接続された吸気通路及び排気通路と、上記吸気通路に設けられかつ、電動モータによって過給する電動過給機と、上記排気通路に配設された触媒と、上記触媒よりも下流の上記排気通路と、上記電動過給機よりも上流の上記吸気通路とを接続し、排気ガスの一部を上記吸気通路へと還流させるEGR通路と、エンジン冷却水が流通するように構成されかつ、該エンジン冷却水を通じて上記EGR通路を流れるガスとの間で熱交換をするEGRクーラと、上記エンジン本体に取り付けられたセンサの検知信号に基づいて、上記エンジン本体が未暖機状態にありかつ、上記触媒が所定温度以上であるか否かを判定する制御部と、を備える。
そして、上記制御部は、上記エンジン本体が未暖機状態にありかつ、上記触媒が上記所定温度以上であると判定したときには、上記EGR通路を開くとともに、上記エンジン冷却水を上記EGRクーラへと流通させかつ、上記電動過給機が過給を行うよう該電動過給機へ制御信号を出力する。
この構成によると、上記制御部は、触媒が所定温度以上に昇温しかつ、エンジン本体が未暖機状態にあると判定したときには、EGR通路を開くとともに、エンジン冷却水をEGRクーラへと流通させる。EGR通路を流れる排気ガス(以下、「EGRガス」とも言う)との熱交換を通じてエンジン冷却水は昇温される。そうして昇温されたエンジン冷却水をエンジン本体へと還流させることで、エンジンの暖機を促すことが可能となる。
そして、上記の構成によると、EGR通路は、吸気通路において電動過給機よりも上流に接続されている。よって、EGR通路を開くときに電動過給機を作動させると、電動過給機の直上流側に形成される負圧によって、EGR通路からEGRガスを吸い出すことが可能になる。そのことで、EGR通路を通じたガスの還流を促進し、ひいてはEGRガスとエンジン冷却水との間の熱交換を促すことができる。これにより、エンジンの暖機を早めることが可能になる。
また、上記の構成によると、EGR通路は、排気通路において触媒よりも下流に接続されている。上述の如く、触媒が所定温度以上に昇温したことを条件にしてガスを還流させると、触媒からの受熱によって、より高温の排気ガスを還流させることができる。これにより、エンジン冷却水の昇温を促し、ひいては、エンジンの早期暖機を実現する上で有利になる。
また、上記エンジン本体の出力軸に対して連結された発電機を備え、上記制御部は、上記エンジン本体が未暖機状態にありかつ、上記触媒が上記所定温度以上であると判定したときには、上記発電機が発電を行うように、上記出力軸を介して上記発電機を駆動させる、としてもよい。
この構成によると、制御部は、触媒が所定温度以上に昇温しかつ、エンジン本体が未暖機状態にあると判定したとき、すなわち、上述のようにエンジンの早期暖機を図るときには、エンジン本体の出力軸を介して発電機を駆動させる。発電機を駆動させると、その駆動に要する負荷の分だけ、エンジン負荷が上昇する。エンジン負荷が上昇すると、気筒内へと供給される燃料量や吸気量が増大するとともに、その増大分に応じて、排気ガスが昇温する。その結果、より高温のEGRガスを還流させることが可能になるから、エンジンを早期に暖機する上で有利になる。
また、発電機を駆動させることで、電動過給機の駆動に要する電力を確保することができる。このことは、電動過給機によってEGRガスを吸い出す上で有効である。
また、上記制御部は、上記エンジン本体の暖機が完了したと判定したときには、未暖機状態にあるときと比較して、上記電動過給機によるガスの吐出圧が低下するよう、上記電動過給機へ制御信号を出力する、としてもよい。
エンジン本体の暖機が完了した後は、EGRガスを積極的に還流させる必要は無い。そのため、制御部は、電動過給機によるガスの吐出圧を低下させる。このような構成は、電力の節約を図る上で有効である。
また、上記エンジンの始動制御装置は、上記気筒内に燃料を噴射するインジェクタと、上記気筒内に形成される混合気を点火するための点火プラグと、を備え、上記制御部は、上記エンジン本体が未暖機状態にあると判定したときには、上記インジェクタへと制御信号を出力することによって、上記気筒内に形成される混合気の空燃比を、理論空燃比近傍に設定する、としてもよい。
ここで、混合気の空燃比としては、14~16の範囲内に設定してもよい。
上記の構成によると、ここに開示する技術は、火花点火式エンジンに適用することができる。
以上説明したように、ここに開示する技術は、エンジンを早期に暖機することができる。
図1は、エンジンの構成を例示する概略図である。 図2は、エンジンの気筒内を例示する断面図である。 図3は、エンジンの始動制御装置の構成を例示するブロック図である。 図4は、電動過給機の制御マップの例示である。 図5の上図は、電動過給機のコンプレッサの特性を例示する性能曲線グラフであり、図5の下図は、電動過給機の電動モータの特性を例示する図である。 図6は、エンジンの運転領域を例示する図である。 図7は、PCMによるエンジン制御の処理動作を例示するフローチャートである。 図8は、エンジンの運転領域の変形例を示す図6対応図である。
以下、エンジンの始動制御装置の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明は、エンジンの始動制御装置の一例である。図1は、エンジン1の構成を例示する概略図である。また、図2は、エンジン1の気筒11内を例示する断面図である。
エンジン1は、直列4気筒式のガソリンエンジンである。このエンジン1は、いわゆる4ストロークエンジンとして構成されており、四輪の自動車に搭載されるようになっている。エンジン1の出力軸であるクランクシャフト18は、不図示の変速機を介して自動車の駆動輪に連結されており、エンジン1が運転することにより、その出力が駆動輪に伝達されて自動車が走行するようになっている。
エンジン1はまた、電動過給機53を備えた過給機付エンジンである。すなわち、図1及び図2に示すように、エンジン1は、複数の気筒11を有するエンジン本体10と、各気筒11に接続された吸気通路50及び排気通路60とを有しており、電動過給機53は、そのうちの吸気通路50に設けられている。
(1)全体構成
以下、エンジン1の全体構成について詳細に説明する。
エンジン本体10は、複数の気筒11(図1~図2においては1つのみを図示)が設けられたシリンダブロック12と、このシリンダブロック12上に配設されたシリンダヘッド13と、シリンダブロック12の下方に配設され、潤滑油が貯留されたオイルパン14とを有している。
シリンダブロック12の各気筒11内には、ピストン15が往復動可能にそれぞれ挿入されている。このピストン15と、シリンダブロック12と、シリンダヘッド13とによって、燃焼室16(図2を参照)が区画されている。ピストン15は、シリンダブロック12内において、コンロッド17を介してクランクシャフト18と連結されている。この燃焼室16の形状は、図示したものには限られない。例えば、ピストン15の頂面の形状、及び、燃焼室16の天井部の形状等は、適宜変更することができる。
図2に示すように、シリンダヘッド13には、気筒11毎に吸気ポート19及び排気ポート20が形成されている。吸気ポート19は、燃焼室16とシリンダヘッド13とに開口している。この吸気ポート19には、その燃焼室16側の開口を開閉する吸気弁21が配設されている。同様に、排気ポート20もまた、燃焼室16とシリンダヘッド13とに開口している。この排気ポート20には、その燃焼室16側の開口を開閉する排気弁22が配設されている。
各吸気弁21は吸気弁駆動機構30によって開閉され、各排気弁22は排気弁駆動機構40によって開閉される。吸気弁駆動機構30は、吸気カムシャフト31を有する。同様に、排気弁駆動機構40は、排気カムシャフト41を有する。吸気カムシャフト31と排気カムシャフト41は、それぞれ、不図示のチェーン/スプロケット機構等の動力伝達機構を介してクランクシャフト18に連結されている。これにより、吸気カムシャフト31と排気カムシャフト41は、それぞれクランクシャフト18の回転と連動して回転する。
吸気弁駆動機構30及び排気弁駆動機構40は、バルブタイミングを可変にする電動S-VT(Sequential-Valve Timing)を含んで構成されている。各電動S-VTは、図1に示すように、吸気カムシャフト31及び排気カムシャフト41のそれぞれの端部に取り付けられる。各電動S-VTは、吸気カムシャフト31及び排気カムシャフト41の回転位相を、所定の角度範囲内で連続的に変更するようにそれぞれ構成されている。なお、電動S-VTの代わりに、油圧式のS-VTを採用してもよい。
シリンダヘッド13には、気筒11毎に、気筒11内に燃料を直接噴射するインジェクタ23が取り付けられている。インジェクタ23は、図2に示すように、その噴口がシリンダヘッド13の一側(この構成例では吸気側)から燃焼室16内に臨むように配設されている。インジェクタ23は、エンジン1の運転状態に応じて設定された噴射タイミングでかつ、エンジン1の運転状態に応じた量の燃料を、燃焼室16内に直接噴射する。
シリンダヘッド13には、各気筒11内に形成される混合気を点火するための点火プラグ24が取り付けられている。点火プラグ24は、先端の電極が燃焼室16の天井部から該燃焼室16内に臨むように配設されている。点火プラグ24は、後述するPCM100からの制御信号を受けて、所望の点火タイミングで火花を発生させるように、電極に通電する。
図1に示すように、エンジン本体10の一側面には吸気通路50が接続されている一方で、その他側面には排気通路60が接続されている。吸気通路50は、吸気ポート19を介して各気筒11に接続されており、各気筒11に吸気を供給するようになっている。他方、排気通路60は、排気ポート20を介して各気筒11に接続されており、各気筒11から既燃ガス(つまり、排気ガス)を排出するようになっている。
吸気通路50の上流端部には、吸入空気を濾過するエアクリーナ51が配設されている。一方、吸気通路50における下流端近傍には、サージタンク52が配設されている。このサージタンク52よりも下流側の吸気通路50は、気筒11毎に分岐する独立吸気通路とされ、これら各独立吸気通路の下流端が各気筒11の吸気ポート19にそれぞれ接続されている。
吸気通路50におけるエアクリーナ51とサージタンク52との間には、上流側から下流側へ向かって順に、電動過給機53と、スロットル弁54とが配設されている。吸気通路50にはまた、電動過給機53をバイパスする吸気バイパス通路55と、これを開閉する吸気バイパス弁56とが設けられている。
電動過給機53は、吸気通路50内に設けられたコンプレッサ53aと、このコンプレッサ53aを駆動する電動モータ53bとから構成されている。この電動過給機53においては、電動モータ53bを駆動させることによって、コンプレッサ53aが回転駆動されて、吸気が過給される。
つまり、電動過給機53は、排気エネルギーを利用しない過給機である。電動過給機53の過給能力(この構成例では、電動過給機53によって過給されたガスの吐出圧)は、電動モータ53bの駆動力を介して変更される。電動モータ53bの駆動力は、この電動モータ53bに供給される電力を通じて変更される。電動モータ53bには、バッテリ25に蓄積された電力や、モータジェネレータ70によって発電された電力が供給されるようになっている。また、電動モータ53bは、比較的小型のモータで構成されており、作動時における消費電力は、モータジェネレータ70よりも小さい。
スロットル弁54は、この構成例では、電動過給機53、吸気バイパス通路55、及び、吸気バイパス弁56よりも下流側に設けられており、吸気通路50を通過するガスの流量を調整するように構成されている。
吸気バイパス通路55は、上述のように、少なくともスロットル弁54よりも上流側の吸気通路50に接続されている。詳しくは、吸気バイパス通路55の一端部は、吸気通路50における電動過給機53とスロットル弁54との間に接続されている。対して、吸気バイパス通路55の他端部は、吸気通路50におけるエアクリーナ51と電動過給機53との間に接続されている。
吸気バイパス弁56は、吸気バイパス通路55を流れる空気量を調整するように構成されている。吸気バイパス弁56の開度を調整することによって、電動過給機53で過給される吸気量と、吸気バイパス通路55を通る吸気量との割合を段階的に又は連続的に変更することができる。
排気通路60は、排気マニホールドを有している。排気マニホールドは、気筒11毎に分岐して排気ポート20の外側端に接続された独立排気通路と、各独立排気通路が集合する集合部とを含んでいる。
排気マニホールドよりも下流側の排気通路60には、排気浄化触媒61が配設されている。排気浄化触媒61は、いわゆる三元触媒であり、排気ガス中に含まれるNOx、CO及びHC(未燃燃料など)を浄化するものである。排気浄化触媒61は、所定の活性化温度以上の温度において、浄化作用が適切に発揮されるようになっている。なお、排気浄化触媒61は、「触媒」の例示である。
図1に示すように、本実施形態のエンジン1には、モータジェネレータ70が設けられている。モータジェネレータ70は、スタータモータとオルタネータとを一体化して成るいわゆるISG(Integrated Starter Generator)として構成されており、クランクシャフト18に対して連結されている。
具体的に、モータジェネレータ70のモータ軸71は、第1プーリ72と接続されている。そして、この第1プーリ72は、ベルト74を介して第2プーリ73と連結されている。第2プーリ73は、エンジン本体10のクランクシャフト18と連結されている。このように、モータジェネレータ70は、種々の部材を介してクランクシャフト18に連結されている。
これにより、モータジェネレータ70が回転駆動したときには、該モータジェネレータ70の回転力が、第1プーリ72、ベルト74及び第2プーリ73を介してクランクシャフト18に伝達されて、該クランクシャフト18が回転する。
モータジェネレータ70は、エンジン1の始動時には、バッテリ25に蓄積された電力によって回転駆動される。これにより、モータジェネレータ70はスタータモータとして機能する。なお、モータジェネレータ70は、クランクシャフト18を回転させるのに十分なトルクを発生させなければならないため、上述の電動モータ53bよりも大型のモータで構成されている。
モータジェネレータ70は、エンジン1の始動後は、クランクシャフト18から伝達された動力を受けて発電をする。これにより、モータジェネレータ70はオルタネータとして機能する。モータジェネレータ70によって発電された電力は、バッテリ25に蓄電される他、電動過給機53の電動モータ53b等に供給される。モータジェネレータ70は、「発電機」の例示である。
図1に示すように、この構成例に係るエンジン1には、電動過給機53、モータジェネレータ70等の作動に要する電力を蓄積するためのバッテリ25が設けられている。バッテリ25には、上述のように、モータジェネレータ70によって発電された電力が蓄積される。バッテリ25は、PCM100からの制御信号に基づいて、電動過給機53、モータジェネレータ70等に電力を供給する。バッテリ25は、例えば48Vバッテリとしてもよい。その場合、電動過給機53の電動モータ53bは、48V電流が供給されて駆動してもよい。
エンジン1はさらに、排気ガスの一部を吸気通路50へと還流させるEGR通路81と、これを開閉するEGR弁82と、EGR通路81を通過するガスを冷却するEGRクーラ83と、を備えている。
EGR通路81は、いわゆる低圧EGR通路であって、排気浄化触媒61よりも下流の排気通路60と、電動過給機53の電動モータ53bよりも上流の吸気通路50とに接続されている。これにより、EGR通路81を通じて還流される排気ガス(以下、これを「EGRガス」とも言う)は、電動モータ53bの上流側の吸気通路50へと流入することになる。
EGR弁82は、この構成例では、電磁バルブから成る。EGR弁82の開度を変更することによって、EGRガスの流量を調整することができる。
EGRクーラ83は、水冷式の熱交換器として構成されており、エンジン本体10を冷却するための冷却水(以下、「エンジン冷却水」とも言う)が流通するようになっている。具体的に、エンジン冷却水は、図1の太矢印に示すように、エンジン本体10と、EGRクーラ83との間を循環するようになっており、双方で共有されている。EGRクーラ83は、上述のEGRガスを通過させるように構成されており、そのEGRガスと、エンジン冷却水との間で熱交換を行うようになっている。
(2)制御系
次に、エンジン1の制御系について詳細に説明する。
エンジンの始動制御装置は、エンジン1を運転するためのPCM100(Powertrain Control Module)を備えている。PCM100は、周知のマイクロコンピュータをベースとしたコントローラである。
具体的に、PCM100は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、例えばRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)によって構成されてプログラム及びデータを格納するメモリと、カウンタタイマ群と、インターフェースと、これらのユニットを接続するバスと、を有する。なお、PCM100は、「制御部」の例示である。
PCM100には、図3に示すように、各種のセンサSW1~SW8が接続されている。センサSW1~SW8は、その検知信号をPCM100へと出力する。そうしたセンサには、以下のものが含まれる。
すなわち、エンジン本体10に取り付けられかつ、そのエンジン冷却水の温度を検知する水温センサSW1、燃焼室16へと供給される空気の圧力を検知する過給圧センサSW2、吸気温度を検知する吸気温度センサSW3、排気ガスのガス温を検知する排気温度センサSW4、クランクシャフト18の回転角を検知するクランク角センサSW5、車両のアクセルペダル(図示省略)の操作量に対応したアクセル開度を検知するアクセル開度センサSW6、排気浄化触媒61の温度を検知する触媒温度センサSW7である。また、PCM100には、イグニッションスイッチSW8のON操作を示す信号が入力されるようになっている。なお、水温センサSW1は、「センサ」の例示である。
PCM100は、これらのセンサSW1~SW8から出力された検知信号に基づいて種々の演算を行うことにより、エンジン1や車両の状態を推定又は判定する。PCM100は、そうした判定を受けて生成された制御信号を通じてエンジン1の運転を制御する。
例えば、PCM100は、水温センサSW1によって検知された水温(以下、「エンジン水温」とも言う)が、所定の暖機判定温度T1よりも低いときには、気筒11内の温度が低く、エンジン1が冷間状態(未暖機状態)にあると判定する。この構成例では、暖機判定温度T1は、40℃に設定されている。なお、PCM100は、エンジン水温の代わりに、吸気温度センサSW3によって検知された吸気温度を用いた判定を行ってもよい。或いは、PCM100は、エンジン水温と、吸気温度とを組み合わせた判定を行ってもよい。
同様に、PCM100は、触媒温度センサSW7によって検知された温度が、所定の活性判定温度T2(所定温度)よりも低いときには、排気浄化触媒61の温度が低く、当該触媒61が未活性状態であると判定する。この構成例では、活性判定温度T2は、300℃に設定されているが、排気浄化触媒61の種類に応じて、適宜変更可能である。また、本実施形態と同じ種類の触媒を用いた場合であっても、活性判定温度T2を300℃付近(例えば、290℃~310℃)に設定することができる。つまり、活性判定温度T2は、排気浄化触媒61が活性状態に至る温度と一致させる必要は無い。また、触媒温度センサSW7の検知信号を用いずに、他の状態量に基づいた演算を通じて、排気浄化触媒61の温度を推定してもよい。
PCM100は、そうした判定結果に基づいて制御信号を生成し、インジェクタ23、点火プラグ24、バッテリ25、吸気弁駆動機構30、排気弁駆動機構40、電動過給機53(具体的には電動モータ53b)、スロットル弁54のアクチュエータ、吸気バイパス弁56のアクチュエータ、モータジェネレータ70へ出力する。
(3)電動過給機の制御の概要
次に、PCM100による電動過給機53の制御について説明する。図4は、電動過給機53の制御マップを例示している。PCM100は、基本的には、エンジン本体10の運転中は電動過給機53を常時回転させるようにしているが、水温センサSW1によって検知されるエンジン水温と、クランク角センサSW5によって検出されるエンジン1の回転速度(以下、「エンジン回転数」とも言う)とに基づいて、電動過給機53の回転数(すなわち過給圧)を制御している。具体的には、低水温ないしエンジン低速の領域が最も回転数が高く、そこから、高水温又はエンジン高速となるに連れて、回転数を減少させるように制御する。
また、PCM100は、エンジン水温、又は、エンジン回転数が所定値を超えた場合には、電動過給機53をアイドル回転状態にするとともに、吸気バイパス弁56を全開にする。こうすることで、電動過給機53は、実質的に過給を行わないようになる。
図5は、電動過給機53の特性を例示している。図5の上図は電動過給機53のコンプレッサ53aの特性を例示する性能曲線グラフであり、その縦軸は電動過給機53の圧力比(つまり、下流側の圧力に対する上流側の圧力の比)を示している一方、その横軸は吐出流量を示している。図5の上図において、曲線LLは回転限界ライン、直線SLはサージライン、直線CLはチョークラインを表している。これらのラインで囲まれた領域が電動過給機53の運転可能領域である。この領域の中央側に位置するほど、電動過給機53の運転効率が高くなる。
電動過給機53は、気筒11内に導入する新気量の調整を目的として使用するため、図5の上図にメッシュで示すような回転限界ラインから離れた領域内において、エンジン水温とエンジン回転数とに応じて、適切な回転数でもって作動される。つまり、電動過給機53は、限界回転数から大きく離れたパーシャル状態で作動する。
図5の下図は、電動過給機53の電動モータ53bの特性を例示しており、その縦軸は電動モータ53bのトルクを示している一方、その横軸は電動モータ53bの回転数を示している。図5の下図の一点鎖線は、等消費電力となる線を示しており、図の右上になるほど消費電力が高く、左下になるほど消費電力が低い。電動過給機53は、図5の上図におけるメッシュで示す領域内において作動されるが、このとき電動モータ53bは、図5の下図におけるメッシュで示す領域内において作動する。電動モータ53bの消費電力は比較的低くかつ、電動モータ53bの効率は比較的高い。電動モータ53bが最高トルクよりも低いトルクで作動している状態を、電動過給機53がパーシャル状態で運転していると呼んでもよい。上述したように、電動過給機53は、エンジン本体10の運転中は常時回転しているものの、電動過給機53をパーシャル状態で運転することによって、消費電力を少なくすることが可能である。
なお、図4に示すアイドル回転領域においては、電動過給機53を停止してもよい。
(4)エンジンの始動制御
次に、PCM100によるエンジン1の始動制御について説明する。
上述のように、エンジン1は、点火プラグ24を備えた構成とされており、火花点火を通じて混合気を燃焼(SI燃焼)させることができる。図6に示すように、この構成例に係るPCM100は、全ての運転領域においてSI燃焼を実施するようになっている。
PCM100は、主にアクセル開度に基づいて要求駆動力を決定し、これに対応する燃焼状態が実現するように、気筒11内に導入する新気量、EGRガス量、燃料の噴射量及び噴射時期、並びに、点火タイミング等を調整する。
ところで、エンジン1の冷間始動(図6の囲み部と矢印を参照)に際しては、PCM100は、エミッション性能を速やかに確保するべく、排気浄化触媒61を優先的に暖機する。そして、排気浄化触媒61の暖機が完了すると、PCM100は、燃費性能を確保するべく、エンジン本体10の暖機を図る。エンジン本体10を暖機すると、機械抵抗が低減されたり、混合気の燃焼状態が最適化されたりするため、燃費性能を確保する上で有利になる。すなわち、エンジン1の始動時における燃費性能を向上させるためには、エンジン本体10を可能な限り早期に暖機することが求められる。
エンジン本体10の早期暖機を実現するための方策としては、エンジン冷却水が流通可能なEGRクーラと83、そうしたEGRクーラ83を配設したEGR通路81とを活用することが考えられる。
例えば、エンジン始動時にEGR通路81を開くと、EGR通路81を流通する排気ガスは、EGRクーラ83においてエンジン冷却水と熱交換をする。そうして昇温されたエンジン冷却水をエンジン本体10へと還流させることで、エンジン1の暖機を促すことが可能となる。
本願発明者等は、単にEGRガスを用いるばかりでなく、上述の如く構成された電動過給機53のレイアウトに着目し、エンジン本体10の暖機をさらに早めるに至った。
具体的に、このエンジン1は、排気浄化触媒61の暖機完了後において、エンジン本体10が未暖機状態にあるときには、EGR通路81を開いてEGRガスを還流させつつ、電動過給機53を作動させる。
具体的に、PCM100は、排気浄化触媒61が活性判定温度T2以上に昇温しかつ、エンジン冷却水の水温が暖機判定温度T1よりも低いときには、EGR通路81を開くとともに、エンジン冷却水をEGRクーラ83へと流通させつつ、電動過給機53に過給を実行させる。以下の記載では、このように構成された制御態様を「暖機促進制御」とも言う。
EGR通路81を開くとともに、エンジン冷却水をEGRクーラ83へと流通させると、EGRガスとの熱交換を通じてエンジン冷却水は昇温される。そうして昇温されたエンジン冷却水をエンジン本体10へと還流させることで、エンジン1の暖機を促すことが可能となる。
また、PCM100は、暖機促進制御を行うときには、モータジェネレータ70を発電機として機能させるべく、クランクシャフト18を介してモータ軸71を回転駆動させる。
また、PCM100は、暖機促進制御によってエンジン本体10の暖機が完了した場合には、エンジン本体10が未暖機状態にあるときと比較して、電動過給機53によるガスの吐出圧を低下させる。
なお、PCM100は、暖機促進制御の最中、気筒11内に形成される混合気の空燃比を、理論空燃比近傍に設定する。この構成例では、PCM100は、混合気の空燃比を14-16の範囲内に設定するようになっている。
(5)始動制御の具体例
次に、PCM100によるエンジン制御の処理動作のうち、特に、上述の暖機促進制御と関連する処理動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明をする。なお、図7に示す処理動作は、エンジン1を始動する度に実行されるようになっている。
最初のステップS101で、PCM100は、各種センサからの検知信号を読み込んで、エンジン1及び車両の運転状態を判定する。
ステップS101から続くステップS102で、PCM100は、エンジン本体10が冷間状態(未暖機状態)にあるか否かを判定する。この判定は、例えば、水温センサSW1によって検出されたエンジン水温が、前述の暖機判定温度T1よりも小さいか否かに基づいて行うことができる。
制御プロセスは、エンジン本体10が冷間状態にあると判定された場合(ステップS102:YES)にはステップS103へ進む一方、冷間状態ではないと判定された場合(ステップS102:NO)にはステップS114へ進む。後者の場合、PCM100は、通常の温間始動を実行する。具体的に、PCM100は、ステップS114において、モータジェネレータ70をスタータモータとして作動させた後、ステップS115において、エンジン本体10のアイドル運転を行う(ステップS115)。
ステップS103において、PCM100は、ステップS114と同様に、モータジェネレータ70をスタータモータとして作動させる。これにより、エンジン1が始動することになる。
ステップS104において、PCM100は、排気浄化触媒61を活性化させるべく、暖機運転を開始する。詳細は省略するが、PCM100は、吸気弁駆動機構30及び排気弁駆動機構40、電動過給機53、スロットル弁54、並びに、吸気バイパス弁56等を介して、排気浄化触媒61の暖機を促進する。
ステップS105において、PCM100は、ステップS104で暖機運転を開始した結果、排気浄化触媒61が所定温度以上まで昇温したか否かを判定する。この判定は、排気浄化触媒61の温度が、前述の活性判定温度T2以上であるか否かに基づいて行うことができる。
制御プロセスは、排気浄化触媒61が所定温度以上であると判定された場合(ステップS105:YES)にはステップS106へ進む一方、所定温度以上ではないと判定された場合(ステップS105:NO)にはステップS105に戻る。つまり、この制御プロセスは、排気浄化触媒61が所定温度以上になるまで、ステップS105に示す判定が繰り返されるようになっている。
ステップS106からステップS110に示す制御プロセスが、上述の暖機促進制御に対応している。具体的には、ステップS106において、PCM100は、気筒11内に形成される混合気の空燃比を、理論空燃比近傍に設定する。詳しくは、PCM100は、空燃比を14~16の範囲内に設定する。
続くステップS107において、PCM100は、電動過給機53の電動モータ53bへと制御信号を出力し、これを駆動する。具体的に、PCM100は、少なくとも図4に示すアイドル回転状態よりは高回転となるように、電動過給機53を駆動する。これにより、電動過給機53のコンプレッサ53a直下流側の吸気通路50には負圧が形成される。
それに続いて、ステップS108において、PCM100は、EGR弁82の開度を開き側に変更し、EGR通路81を開放する。ここで、EGR弁82の開度は、少なくともステップS105に示す判定がYESとなった時点と比較して開き側に変更すればよい。
EGR通路81を開放すると、電動過給機53の駆動により形成される負圧と相俟って、EGRガスの還流が促進される。PCM100は、少なくともステップS108の時点では、エンジン本体10とEGRクーラ83との間でエンジン冷却水を循環させるようになっている。
またそもそも、ステップS107~ステップS108に示す処理動作は、排気浄化触媒61が所定温度以上に昇温した後に行われるようになっている。よって、排気浄化触媒61からの受熱によって、より高温のEGRガスを還流させることができる。
ステップS108から続くステップS109において、PCM100は、モータジェネレータ70を発電機として機能させる。具体的に、PCM100は、モータジェネレータ70が発電を行うように、クランクシャフト18を介してモータジェネレータ70(具体的には、モータ軸71)を回転駆動させる。モータ軸71を回転駆動させると、エンジン負荷が高まる。そうすると、気筒11内からは、より高温かつ多量の排気ガスが排出されるようになる。
ステップS110において、PCM100は、エンジン1の暖機が完了したか否かを判定する。この判定は、エンジン冷却水の水温が、前述の暖機判定温度T1以上であるか否かに基づいて行うことができる。暖機判定温度T1近傍の温度(例えば、T1から10%増減させた温度)を用いて判定してもよい。
制御プロセスは、エンジン1の暖機が完了したと判定された場合(ステップS110:YES)にはステップS111へ進む一方、暖機が完了していない(未暖機状態)と判定された場合(ステップS110:NO)にはステップS110に戻る。つまり、この制御プロセスは、エンジン1の暖機が完了するまで、ステップS110に示す判定が繰り返されるようになっている。
ステップS111において、PCM100は、EGR弁82の開度を閉じ側に変更し、EGR通路81を閉塞する。ここで、EGR弁82の開度は、少なくともステップS108にて設定された開度と比較して、閉じ側に変更すればよい。
続いて、ステップS112において、PCM100は、電動過給機53をアイドル回転状態にする。ここで、PCM100は、電動過給機53をアイドル回転状態にせずとも、少なくともステップS107の時点と比較して、電動過給機53によるガスの吐出圧を低下させればよい。
そして、ステップS113において、エンジン本体10のアイドル運転を行う。
図7のステップS107~ステップS108に示すように、PCM100は、EGR通路81を開くとともに、エンジン冷却水をEGRクーラ83へと流通させる。EGRガスとの熱交換を通じて昇温されたエンジン冷却水によって、エンジン1の暖機を促すことが可能となる。
ここで、図1から見て取れるように、EGR通路81は、吸気通路50において電動過給機53よりも上流に接続されている。よって、EGR通路81を開くとともに電動過給機53を作動させると、電動過給機53の直上流側に形成される負圧によって、EGR通路81からEGRガスを吸い出すことが可能になる。そのことで、EGR通路81を通じたガスの還流を促進し、ひいてはEGRガスとエンジン冷却水との間の熱交換を促すことができる。これにより、エンジン1の暖機を早めることが可能になる。
さらに、EGR通路81は、図1に示すように、排気通路60においては排気浄化触媒61よりも下流に接続されている。図7のステップS105に示すように、排気浄化触媒61が活性判定温度T2以上に昇温したことを条件にしてガスを還流させると、排気浄化触媒61からの受熱によって、より高温の排気ガスを還流させることができる。これにより、エンジン冷却水の昇温を促し、ひいては、エンジン1の早期暖機を実現する上で有利になる。
また、図7のステップS109に示すように、モータジェネレータ70のモータ軸71を回転駆動させると、その駆動に要する負荷の分だけ、エンジン負荷が上昇する。エンジン負荷が上昇すると、気筒11内へと供給される燃料量や吸気量が増大するとともに、その増大分に応じて排気ガスが昇温する。その結果、より高温かつ多量のEGRガスを還流させることが可能になるから、エンジン1を早期に暖機する上で有利になる。
また、エンジン本体10の暖機が完了した後は、EGRガスを積極的に還流させる必要は無い。そのため、図7のステップS112に示すように、PCM100は、電動過給機53によるガスの吐出圧を低下させる。このような構成は、電力の節約を図る上で有効である。
《他の実施形態》
ここに開示する技術は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、ここに開示する技術は、火花点火式エンジンに適用することに限定されず、いわゆる圧縮着火式エンジンに適用してもよい。圧縮着火を通じて混合気を燃焼(CI燃焼)させる場合、混合気の着火性を可及的速やかに確保するために、エンジン1の早期暖機が一層求められる。よって、上記の構成は、圧縮着火式エンジンに適用することで、取り分け有効となる。
また、図8に示すように、高回転側ではSI燃焼を行う一方、低回転側ではCI燃焼を行うよう構成されたエンジンに適用することもできる。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 エンジン
10 エンジン本体
11 気筒
18 クランクシャフト(出力軸)
24 点火プラグ
50 吸気通路
53 電動過給機
53b 電動モータ
60 排気通路
61 排気浄化触媒(触媒)
70 モータジェネレータ(発電機)
81 EGR通路
83 EGRクーラ
100 PCM(制御部)
SW1 水温センサ(センサ)
T2 活性判定温度(所定温度)

Claims (4)

  1. 気筒を有するエンジン本体と、
    上記気筒に接続された吸気通路及び排気通路と、
    上記吸気通路に設けられかつ、電動モータによって過給する電動過給機と、
    上記排気通路に配設された触媒と、
    上記触媒よりも下流の上記排気通路と、上記電動過給機よりも上流の上記吸気通路とを接続し、排気ガスの一部を上記吸気通路へと還流させるEGR通路と、
    エンジン冷却水が流通するように構成されかつ、該エンジン冷却水を通じて上記EGR通路を流れるガスとの間で熱交換をするEGRクーラと、
    上記エンジン本体に取り付けられたセンサの検知信号に基づいて、上記エンジン本体が未暖機状態にありかつ、上記触媒が所定温度以上であるか否かを判定する制御部と、を備え、
    上記制御部は、上記エンジン本体が未暖機状態にありかつ、上記触媒が上記所定温度以上であると判定したときには、上記EGR通路を開くとともに、上記エンジン冷却水を上記EGRクーラへと流通させかつ、上記電動過給機が過給を行うよう該電動過給機へ制御信号を出力するエンジンの始動制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの始動制御装置において、
    上記エンジン本体の出力軸に対して連結された発電機を備え、
    上記制御部は、上記エンジン本体が未暖機状態にありかつ、上記触媒が上記所定温度以上であると判定したときには、上記発電機が発電を行うように、上記出力軸を介して上記発電機を駆動させるエンジンの始動制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンの始動制御装置において、
    上記制御部は、上記エンジン本体の暖機が完了したと判定したときには、上記エンジン本体が未暖機状態にあるときと比較して、上記電動過給機によるガスの吐出圧が低下するよう、上記電動過給機へ制御信号を出力するエンジンの始動制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジンの始動制御装置において、
    上記気筒内に燃料を噴射するインジェクタと、
    上記気筒内に形成される混合気を点火するための点火プラグと、を備え、
    上記制御部は、上記エンジン本体が未暖機状態にあると判定したときには、上記インジェクタへと制御信号を出力することによって、上記気筒内に形成される混合気の空燃比を、理論空燃比近傍に設定するエンジンの始動制御装置。
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