JP7039454B2 - 走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法 - Google Patents

走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法 Download PDF

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本発明は、例えば、トラクタ等の作業車両を走行させる場合の走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法に関する。
従来、トラクタ等の作業車両を自動走行させるための走行経路(作業走行ライン)を作成する技術として特許文献1に示す技術が知られている。特許文献1の作業車は、圃場の外周部の位置データを取得する取得部と、位置データに基づいて走行機体が走行する作業走行ラインを圃場に設定する作業設定部とを備えている。また、作業車は、搭載される資材の残量を検出する資材残量検出部と、資材の残量が少なくなると、走行機体が作業走行ラインに沿っての走行を終了した後に資材を補給すべきであることを運転者に報知する資材報知部とを備えている。
特開2018-39号公報
特許文献1では、作業走行ラインを作成することができるものの、作業走行ラインの作成時点では、資材が無くなる箇所を特定することができず、実際に作業車を走行させた場合に資材が少なくなった任意の位置で自動走行を終了して補給を行う必要がある。即ち、特許文献1では、作業走行ラインの途中で資材が無くなってしまうことがあり、このような場合には、作業及び自動走行を中断して、手動にて作業車を動かしてからでないと補給を行うことができないのが実情である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、作業装置の作業を中断することなく、スムーズに資材の補給を行うことができる走行予定ルートを作成することができる走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
走行支援装置は、作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、圃場を示す圃場マップと、前記圃場マップに前記作業装置で作業を行う作業エリアと前記作業エリアの外側に位置する外部エリアとを表示する表示部と、前記表示部に表示された前記外部エリア内に、資材の補給を行う補給エリアを設定する補給エリア設定部と、前記補給エリア設定部による前記補給エリアの設定が完了すると、前記補給エリア設定部が設定した前記補給エリアに基づいて、前記走行予定ルートを作成するルート作成部を備え、前記ルート作成部は、前記作業エリアの輪郭をなす複数辺のうちで前記補給エリアに隣接する一辺と当該一辺とは反対側に位置する他辺とを結ぶ直線状のルートを前記走行車両が前記作業エリアで直進する直進ルートとして作成し、且つ、当該直進ルートを複数互いに平行に当該作業エリア内に並設するように作成する直進作成部と、前記走行車両が前記外部エリアで旋回するルートであって隣接する前記直進ルートの端部同士を結ぶ旋回ルートを作成する旋回作成部と、を有し、前記走行予定ルートは、前記資材の供給が行われる前記複数の直進ルートと前記資材の供給が停止される前記旋回ルートとを繋げてつづら折り状とされたルートであり、前記ルート作成部は、前記作業装置が前記走行車両によって前記走行予定ルートを走行した場合の前記走行予定ルートの前記複数の直進ルートの各端部位置に対応する前記資材の残量をそれぞれ演算し、前記複数の直進ルートの各端部位置のうちで前記資材の残量が零となる端部位置である特定端部位置よりも上流側で前記資材の残量が零でない端部位置であって且つ当該特定端部位置に最も近い前記補給エリアに隣接する端部位置に結ばれた当該補給エリア内の前記旋回ルート上に補給位置を設定する
前記旋回作成部は、複数の前記旋回ルートのうち、前記走行車両の旋回方向が同一側の旋回ルート上に前記補給位置を設定する
走行支援装置は、前記補給エリアに資材を運搬する補給計画を作成する補給計画作成部を備えている。
作業車両は、走行支援装置と、走行車両と、原動機と、変速装置と、ステアリングホイールを有する操舵装置と、前記走行車両の自動走行を制御する自動走行制御部と、を備え、前記自動走行制御部は、前記走行車両が前記走行支援装置にて設定された走行予定ルートに沿って走行するように前記操舵装置を制御すると共に、前記変速装置の変速段、前記原動機の回転数を変更することによって、前記走行車両の車速を制御し、前記自動走行制御部は、前記補給エリア内の前記旋回ルート上に前記補給位置が設定されている場合、前記走行車両が前記補給位置に達すると、前記走行車両の自動走行を自動的に停止させる。
作業車両は、前記走行車両に設けられた運転席を備え、前記走行支援装置は、前記運転席の近傍に設けられ且つ前記走行予定ルートを表示可能である。
走行支援方法は、作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援方法であって、表示部が、圃場を示す圃場マップと、前記圃場マップに前記作業装置で作業を行う作業エリアと前記作業エリアの外側に位置する外部エリアとを表示するステップと、補給エリア設定部が、前記表示部に表示された前記外部エリア内に設定された、資材の補給を行う補給エリアを取得するステップと、前記補給エリア設定部による前記補給エリアの設定が完了すると、ルート作成部が、前記補給エリアに基づいて、前記走行予定ルートを作成するステップと、を備え、前記走行予定ルートを作成するステップでは、前記ルート作成部の直進作成部が、前記作業エリアの輪郭をなす複数辺のうちで前記補給エリアに隣接する一辺と当該一辺とは反対側に位置する他辺とを結ぶ直線状のルートを前記走行車両が前記作業エリアで直進する直進ルートとして作成し、且つ、当該直進ルートを複数互いに平行に当該作業エリア内に並設するように作成し、前記ルート作成部の旋回作成部が、前記走行車両が前記外部エリアで旋回するルートであって隣接する前記直進ルートの端部同士を結ぶ旋回ルートを作成し、前記走行予定ルートは、前記資材の供給が行われる前記複数の直進ルートと前記資材の供給が停止される前記旋回ルートとを繋げてつづら折り状とされたルートであり、前記走行予定ルートを作成するステップでは、前記ルート作成部が、前記作業装置が前記走行車両によって前記走行予定ルートを走行した場合の前記走行予定ルートの前記複数の直進ルートの各端部位置に対応する前記資材の残量をそれぞれ演算し、前記複数の直進ルートの各端部位置のうちで前記資材の残量が零となる端部位置である特定端部位置よりも上流側で前記資材の残量が零でない端部位置であって且つ当該特定端部位置に最も近い前記補給エリアに隣接する端部位置に結ばれた当該補給エリア内の前記旋回ルート上に補給位置を設定する
本発明によれば、作業装置の作業を中断することなく、スムーズに資材の補給を行うことができる走行予定ルートを作成することができる。
走行支援装置を備えた作業車両のブロック図を示す図である。 昇降装置を示す図である。 自動走行を説明する図である。 マップ登録画面M1の一例を示す図である。 走行軌跡K1から圃場の輪郭H1(圃場マップMP2)を求める図である。 走行軌跡K1の変曲点から圃場の輪郭H1(圃場マップMP2)を求める図である。 走行時のスイッチ操作から輪郭H1(圃場マップMP2)を求める図である。 作業設定画面M2の一例を示す図である。 ルート設定画面M3の一例を示す図である。 作業エリアA2に単位作業区画A3を作成した図である。 図8Aとは異なる単位作業区画A3を示す図である。 補給エリアA5の設定について説明する説明図である。 走行予定ルートの設定を説明する説明図である。 資材の残量の推移を説明する説明図である。 走行支援方法を示す図である。 補給計画画面M9の一例を示す図である。 図12Aとは異なる補給計画画面M9の一例を示す図である。 資材の補給の様子を示す図である。 トラクタの側面全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、走行支援装置100を備えた作業車両のブロック図を示している。走行支援装置100は、トラクタ等の作業車両の走行を行う場合の支援を行う装置である。この実施形態では、走行支援装置100は、トラクタ1に設けられているが、トラクタ1以外に設けた装置、例えば、タブレット、スマートフォン、PDA等の携帯型の端末(携帯端末)、パーソナルコンピュータ、サーバ等の固定型のコンピュータ等の固定型の端末(固定端末)であってもよい。
まず、作業車両の1つであるトラクタをについて説明する。
図14に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する走行車両3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等である。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。走行車両3にはキャビン9が設けられ、当該キャビン9内には運転席10が設けられている。
また、走行車両3の後部には、3点リンク機構等で構成された昇降装置8が設けられている。昇降装置8には、作業装置2が着脱可能である。作業装置2を昇降装置8に連結することによって、走行車両3によって作業装置2を牽引することができる。作業装置2は、資材を用いて作業を行う装置であって、例えば、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、苗を移植する苗移植装置、種を散布する播種装置等である。即ち、作業装置2は、肥料、農薬、苗、種等の資材を圃場に供給する装置である。この実施形態では、資材は、圃場(対地圃場)に対して散布する散布物(肥料、農薬、種)であり、主に粒状の固形物である。
作業装置2は、資材を貯留可能(収容可能)な容器(ホッパー)2aと、容器2aに設けられ且つ容器2a内の資材を供給する供給機構2bと、を備えている。供給機構2bは、例えば、容器2aから落下した資材を圃場に供給したり供給の停止を行う開閉式のシャッター、資材を散布するノズル、資材を送るポンプ等である。作業装置2の構造は、上述した例に限定されない。
図1に示すように、作業装置2は、供給機構2bを制御する制御装置2cと、制御装置2cに接続された表示装置2dとを備えている。表示装置2dには、所定面積当たり(単位面積当たりの供給量[例えば、10kg/10a(1000m2)]、資材の供給幅(単位:m)、容器2aに投入した資材の投入量(単位:kg)等が入力可能である。制御装置2cは、供給量及び供給幅(作業幅)等に基づいて、供給機構2bの開閉量(開度)や開閉のタイミング等を制御する。なお、作業装置2による資材の供給は、移動速度(車速)に連動して単位時間当たりの供給量を変更する車速連動であることが好ましい。また、制御装置2cは、表示装置2dに設けられたスイッチ等が操作され、資材の供給が開始すると、供給を開始したことを示す信号(開始信号)を後述する車載ネットワークN1に出力する。また、制御装置2cは、スイッチ等が操作され、供給が終了すると、供給を終了したことを示す信号(終了信号)を車載ネットワークN1に出力する。
また、作業装置2は、容器2a内の資材の残量を検出する残量検出装置2eを備えている。残量検出装置2eは、センサ、ロードセル等で構成されていて、容器2aに入っている資材の重量を残量として検出する。残量検出装置2eが検出した残量は、車載ネットワークN1に出力される。残量検出装置2eは、容器2a内の資材の高さ(嵩)をセンサで検出して検出した嵩に基づいて資材の重量を推定することで残量を求めてもよいし、資材の投入量から実際に供給した供給量を減算した値を残量としてもよい。なお、図14では、作業装置2として散布装置を取り付けた例を示している。
図1に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、ハンドル(ステアリングホイール)11aと、ハンドル11aの回転に伴って回転する回転軸(操舵軸)11bと、ハンドル11aの操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)11cと、を有している。補助機構11cは、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21から吐出した作動油が供給される制御弁22と、制御弁22により作動するステアリングシリンダ23とを含んでいる。制御弁22は、制御信号に基づいて作動する電磁弁である。制御弁22は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁である。また、制御弁22は、操舵軸11bの操舵によっても切換可能である。ステアリングシリンダ23は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)24に接続されている。
したがって、ハンドル11aを操作すれば、当該ハンドル11aに応じて制御弁22の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁22の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ23が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。なお、上述した操舵装置11は一例であり、上述した構成に限定されない。
図2に示すように、昇降装置8は、リフトアーム8a、ロアリンク8b、トップリンク8c、リフトロッド8d、リフトシリンダ8eを有している。リフトアーム8aの前端部は、変速装置5を収容するケース(ミッションケース)の後上部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトアーム8aは、リフトシリンダ8eの駆動によって揺動(昇降)する。リフトシリンダ8eは、油圧シリンダから構成されている。リフトシリンダ8eは、制御弁を介して油圧ポンプと接続されている。制御弁は、電磁弁等であって、リフトシリンダ8eを伸縮させる。
ロアリンク8bの前端部は、変速装置5の後下部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。トップリンク8cの前端部は、ロアリンク8bよりも上方において、変速装置5の後部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトロッド8dは、リフトアーム8aとロアリンク8bとを連結している。ロアリンク8bの後部及びトップリンク8cの後部には、作業装置2が連結される。リフトシリンダ8eが駆動(伸縮)すると、リフトアーム8aが昇降するとともに、リフトロッド8dを介してリフトアーム8aと連結されたロアリンク8bが昇降する。これにより、作業装置2がロアリンク8bの前部を支点として、上方又は下方に揺動(昇降)する。
トラクタ1は、測位装置40を備えている。測位装置40は、D-GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置40は、測位衛星から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて、トラクタ1の位置(例えば、緯度、経度)、即ち、車***置を検出する。測位装置40は、受信装置41と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)42とを有している。受信装置41は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置であり、慣性計測装置42とは別に走行車両3に取付けられている。この実施形態では、受信装置41は、走行車両3、即ち、キャビン9に取付けられている。なお、受信装置41の取付箇所は、実施形態に限定されない。
慣性計測装置42は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。走行車両3、例えば、運転席10の下方に設けられ、慣性計測装置42によって、走行車両3のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、制御装置60を備えている。制御装置60は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御等を行う装置である。
制御装置60は、トラクタ1の自動走行を制御する自動走行制御部61を有している。自動走行制御部61は、制御装置60に設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。自動走行制御部61は、自動走行を開始すると、走行車両3が走行予定ルートL1に沿って走行するように操舵装置11の制御弁22を制御する。また、自動走行制御部61は、自動走行を開始すると、変速装置の変速段、原動機の回転数等を自動的に変更することによって、トラクタ1の車速(速度)を制御する。
図3に示すように、トラクタ1が自動走行を行っている状況下において、車***置と走行予定ルートL1との偏差が閾値未満である場合、自動走行制御部61は、操舵軸(回転軸)11bの回転角を維持する。車***置と走行予定ルートL1との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ルートL1に対して左側に位置している場合は、自動走行制御部61は、トラクタ1の操舵方向が右方向となるように操舵軸11bを回転する。車***置と走行予定ルートL1との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ルートL1に対して右側に位置している場合は、自動走行制御部61は、トラクタ1の操舵方向が左方向となるように操舵軸11bを回転する。なお、上述した実施形態では、車***置と走行予定ルートL1との偏差に基づいて操舵装置11の操舵角を変更していたが、走行予定ルートL1の方位とトラクタ1(走行車両3)の進行方向(走行方向)の方位(車体方位)F1とが異なる場合、即ち、走行予定ルートL1に対する車体方位F1の角度θgが閾値以上である場合、自動走行制御部61は、角度θgが零(車体方位F1が走行予定ルートL1の方位に一致)するように操舵角を設定してもよい。また、自動走行制御部61は、偏差(位置偏差)に基づいて求めた操舵角と、方位(方位偏差)に基づいて求めた操舵角とに基づいて、自動操舵における最終の操舵角を設定してもよい。上述した実施形態における自動操舵における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
以上のように、制御装置60によって、トラクタ1(走行車両3)を自動走行させることができる。
また、制御装置60は、手動昇降制御、自動上昇制御等を行うことができる。手動昇降制御では、制御装置60に接続された昇降スイッチ72の操作に基づいて昇降装置8による作業装置2の昇降する制御である。具体的には、昇降スイッチ72は、運転席10の周囲に設けられていて、3位置切換スイッチである。昇降スイッチ72を中立位置から一方に切り換えると、昇降装置8(リフトアーム8a)を上昇させる上昇信号が制御装置60に入力される。また、昇降スイッチ72を中立位置から他方に切り換えると、昇降装置8(リフトアーム8a)を下降させる下降信号が制御装置60に入力される。制御装置60は、上昇信号を取得すると制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を上昇させ、下降信号を取得すると制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を下降させる。つまり、制御装置60は、昇降スイッチ72の手動操作に応じて昇降装置8を昇降させる手動昇降制御をすることができる。
また、自動上昇制御では、操舵装置11の操舵角が所定以上、例えば、旋回に対応する操舵角である場合に、自動的に昇降装置8を作動させることで作業装置2を上昇する制御である。具体的には、制御装置60には、操舵角検出装置70と、切換スイッチ71とが接続されている。操舵角検出装置70は、操舵装置11の操舵角を検出する装置である。切換スイッチ71は、自動上昇制御の有効/無効を切り換えるスイッチであって、ON/OFFに切り換え可能なスイッチである。切換スイッチ71がONである場合、自動上昇制御が有効に設定され、切換スイッチ71がOFFである場合、自動上昇制御が無効に設定される。
制御装置60は、自動上昇制御が有効であり且つ操舵角検出装置70が検出した操舵角が旋回に相当する操舵角以上である場合、制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を自動的に上昇させる自動上昇制御を行う。
以上のように、制御装置60によって、トラクタ1に関する制御、例えば、手動昇降制御、自動上昇制御を行うことができる。
走行支援装置100は、運転席10の近傍に設けられた表示装置である。以下、走行支援装置100が表示装置であるとして説明を進める。
表示装置は、液晶パネル、タッチパネル、その他のパネルのいずれかで構成された表示部50を有する表示装置であり、トラクタ1の走行を、支援をするための情報の他に、トラクタ1、作業装置2に関する様々な情報を表示可能である。
表示装置は、マップ登録部101と、マップ記憶部102とを備えている。マップ登録部101は、表示装置に設けられた電気・電子部品、表示装置に組み込まれたプログラム等から構成されている。マップ記憶部102は、不揮発性のメモリ等から構成されている。マップ登録部101は、所定の圃場の輪郭、例えば、所定の圃場の輪郭に対応した位置を登録する。
図4に示すように、作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、マップ登録部101は、表示装置の表示部50にマップ登録画面M1を表示する。マップ登録画面M1には、圃場を含むマップMP1、トラクタ1の車***置VP1、圃場名及び圃場管理番号等の圃場識別情報が表示される。マップMP1には、圃場を示す画像データの他に緯度、経度等の位置情報が対応付けられている。トラクタ1が圃場内に入り、圃場内を周回すると、マップ登録画面M1には、トラクタ1が周回したときに測位装置40が検出した現在の車***置VP1が表示される。トラクタ1による圃場内の周回が終了し、マップ登録画面M1に表示された登録ボタン51が選択されると、図5Aに示すように、マップ登録部101は、トラクタ1が周回したときの複数の車***置によって得られた走行軌跡K1を圃場の輪郭(外形)H1とし、当該輪郭H1で表される圃場マップMP2を圃場識別情報と共に登録する。
なお、図5Bに示すように、マップ登録部101は、車***置VP1で示される走行軌跡から変曲点を演算して変曲点を結ぶ輪郭K2を圃場の輪郭H1(圃場マップMP2)として登録してもよいし、図5Cに示すように、トラクタ1が周回する際に運転者等がトラクタ1に設けられたスイッチ等によって圃場の端部を指定し指定された端部を結んだ輪郭K3を輪郭H1(圃場マップMP2)として登録してもよい。上述した圃場の登録方法は、一例であり、限定されない。圃場の輪郭、即ち、圃場マップMP2は、位置(緯度、経度)で示されたデータであっても、座標(X軸、Y軸)系で示されたデータであっても、その他の表現で示されたデータであってもよい。
マップ記憶部102は、マップ登録部101によって登録した輪郭(外形)を示す圃場マップMP2を記憶する。即ち、マップ記憶部102は、圃場マップMP2、圃場の輪郭を示すデータ(所定の圃場を表すためのデータ)を記憶する。
表示装置(走行支援装置100)は、所定の圃場に対してトラクタ1を自動走行する際に用いる走行予定ルートL1の作成を行うことができる。走行支援装置100は、走行予定ルートL1の作成を行うルート作成部105と、作業幅取得部107とを備えている。ルート作成部105及び作業幅取得部107は、表示装置に設けられた電気・電子回路、表示装置に格納されたプログラム等から構成されている。
図6に示すように、作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、ルート作成部105は、作業設定画面M2を表示する。作業設定画面M2は、圃場入力部80と、圃場表示部81とを有している。圃場入力部80は、圃場名、圃場の管理番号等の圃場識別情報を入力可能である。圃場表示部81は、圃場入力部80に入力された圃場識別情報に対応する所定の圃場を示す圃場マップMP2を表示する。即ち、ルート作成部105は、圃場入力部80に入力された圃場識別情報に対応する圃場マップMP2を、マップ記憶部102に要求し、当該マップ記憶部102から送信された圃場マップMP2を圃場表示部81に表示させる。
作業設定画面M2において、枕地幅入力部82に枕地幅W1を入力した後、枕地設定ボタン83を選択すると、ルート作成部105は、圃場表示部81に表示された圃場マップMP2に、枕地エリアA1を除く作業エリアA2を表示する。例えば、ルート作成部105は、圃場マップMP2の輪郭H1を内側に、枕地幅W1だけオフセットすることで形成される輪郭H2で囲まれるエリアを、作業エリアA2に設定する。なお、作業設定画面M2において、圃場表示部81に表示された圃場マップMP2上に、ポインタ等を用いて作業エリアA2の輪郭の位置を指定することによって、圃場マップMP2に作業エリアA2を設定してもよい。
図7に示すように、作業エリアA2の設定が完了すると、ルート作成部105は、表示装置(走行支援装置100)の表示を作業設定画面M2からルート設定画面M3に切り換える。ルート設定画面M3では、圃場において、作業エリアA2を含むエリアに走行予定ルートL1を設定することが可能である。ルート設定画面M3は、走行予定ルートL1を表示するルート表示部85と、幅入力部88とを備えている。作業幅取得部107は、幅入力部88に入力された作業幅W2を取得する。作業装置2の作業幅W2は、作業装置2が圃場等の対地に対して作業を行う幅(作業実行幅)であって、資材を圃場に供給する作業装置2の場合は、資材を供給する供給幅である。例えば、作業装置2が施肥装置である場合は、施肥幅が作業幅W2、薬剤散布装置である場合には薬剤散布幅が作業幅W2、苗移植装置である場合は1回の作業で苗を圃場に植え付けることができる植付幅が作業幅、播種装置である場合は播種幅が作業幅W2である。
ルート作成部105は、作業幅取得部107が作業幅W2を取得すると、図8Aに示すように、作業エリアA2を作業幅W2で縦方向又は横方向に区切ることによって、作業装置2で作業を行う複数の単位作業区画A3を作業エリアA2内に作成する。即ち、ルート作成部105は、作業幅W2と同一の幅の単位作業区画A3を作業エリアA2内に複数作成する。なお、図8Bに示すように、ルート作成部105は、作業幅W2からオーバラップ幅W3を除した幅W4の単位作業区画A3を作業エリアA2内に複数作成してもよい。オーバラップ幅W3は、ルート設定画面M3で入力することが可能である。即ち、ルート作成部105は、作業装置2を連結した走行車両3を走行させた場合に、当該作業装置2によって圃場に対して作業が行われる最小単位の領域を、単位作業区画A3として設定する。
また、ルート作成部105は、走行予定ルートL1を作成するにあたって、資材を補給する補給エリアA5を要求して、補給エリアA5に基づいて走行予定ルートL1を作成する。具体的には、表示装置(走行支援装置100)は、補給エリア設定部111を備えている。補給エリア設定部111は、表示装置に設けられた電気・電子回路、表示装置に格納されたプログラム等から構成されている。
補給エリア設定部111は、ルート表示部85に表示された圃場H10において、補給エリアA5が設定されていない場合、ルート設定画面M3に示したメッセージ部94に補給エリアA5の設定を要求する旨のメッセージを表示する。補給エリアA5の設定は、例えば、ルート表示部85に表示されたポインタ部95により行う。ポインタ部95によって、作業エリアA2の外側のエリア(外部エリア)、即ち、枕地エリアA1が選択された場合、選択された枕地エリアA1が補給エリアA5に設定される。詳しくは、図9Aに示すように、作業エリアA2が複数の辺Gn(n=1,2,3,4・・・n)で構成され、枕地エリアA1を複数の辺Gnに接する複数のエリアJn(n=1,2,3,4・・・n)に分けたとする。この場合、複数のエリアJnのうち、ポインタ95で選択されたエリアJnが、補給エリアA5に設定される。例えば、作業エリアA2が4つの辺G1、G22,G3,G4で構成された場合は、枕地エリアA1は、4つのエリアJ1、J2、J3、J4になる。ここで、4つのエリアJ1、J2、J3、J4のうち、エリアJ3が選択された場合、当該エリアJ3が補給エリアA5に設定される。
このように、補給エリアA5は、圃場H10の形状、即ち、作業エリアA2の形状に対応して、作業エリアA2の外側で、農道に接しているエリアJnに設定することができる。
ルート作成部105は、補給エリア設定部111による補給エリアA5の設定が完了すると、設定された補給エリアA5を取得し、資材の残量を予測しながら走行予定ルートL1を作成する。ルート作成部105は、直進作成部105Aと、旋回作成部105Bとを含んでいる。図9Bに示すように、直進作成部105Aは、作業エリアA2の単位作業区画A3毎に、走行車両3が直進する直進部(直進ルート)L1aの作成を行う。即ち、直進作成部105Aは、例えば、単位作業区画A3の幅方向中央部に、当該単位作業区画A3の長手方向の両端部を結ぶ直線状の直進部L1aを作成する。また、旋回作成部105Bは、補給エリアA5を通過するルート、即ち、隣接する直進部L1aを補給エリアA5内で結ぶことができるルートを作成する。即ち、旋回作成部105Bは、補給エリアA5内に走行車両3が旋回する旋回部(旋回ルート)L1bを作成する。即ち、ルート作成部105は、作業エリアA2の外側に設定された補給エリアA5に自動走行のための走行予定ルートL1の一部を作成する。
ルート作成部105は、走行予定ルートL1の直進部L1a及び旋回部L1bに沿って、走行車両3(作業装置2)が走行した場合の資材の残量を、走行予定ルートL1に対応付けて演算を行う。ルート作成部105は、例えば、作業装置2が直進部L1aを走行した場合の走行距離に作業幅(供給幅)W2を乗算して、作業を行った面積(作業面積)を求め、作業面積と単位面積当たりの供給量とを用いて、予測される総供給量(資材の供給を開始してから圃場に供給した量)を求める。ルート作成部105は、容器2aに投入する資材の投入量から総供給量を減算することにより、直進部L1aの所定位置における資材の残量を求める。なお、所定面積当たりの供給量、資材の投入量(単位:kg)は、ルート設定画面M3の供給入力部96及び投入入力部97に入力することにより得ることができる。また、旋回部L1bでは、作業装置2は資材の供給が停止しているため、直進部L1aで資材を供給した総供給量を求めている。なお、ルート設定画面M3は、資材入力部98を表示可能であって、資材入力部98に、資材の名称、資材の種別(種類)等の資材情報を入力することができる。
ルート作成部105は、作業装置2が直進部L1aを走行しながら資材の供給を行っている状態において、作業装置2が補給エリアA5に達する前に、資材の残量が零にならないように、補給エリアA5に補給位置P20を設定する。直進部L1aの端部位置Z1~Z6における資材の残量が図10に示すような状態である場合、補給エリアA5に隣接する端部位置Z3の時点では、補給エリアA5に隣接する端部位置Z5に達しても残量が零でないため、端部位置Z3に続く旋回部L1bでは、補給位置P20を設定しなくても良い。一方、端部位置Z5の時点では、資材の残量が少なく、仮想線で示すように、端部位置Z5にて資材の補給を行わなければ、補給エリアA5の反対側の端部位置Z6の時点で残量が零になる。そこで、ルート作成部105の旋回作成部105Bは、少なくとも端部位置Z5に続く旋回部L1bに補給位置P20を設定する。なお、図10の説明では、端部位置Z5に続く旋回部L1bに補給位置P20を設定しているが、旋回作成部105Bは、端部位置Z3に続く旋回部L1bに補給位置P20を設定してもよい。つまり、旋回作成部105Bは、複数の旋回部L1bのうち、同一側に並ぶ旋回部L1bに補給位置P20を設定する。このように、補給位置20aを、旋回部L1bの同一側に並べることによって補給作業を行い易くすることができる。
図11は、走行予定ルートL1を作成する走行支援方法を示す図である。なお、走行支援方法では、圃場の登録は行われていることを前提として走行予定ルートL1の作成について説明する。
図11に示すように、走行予定ルートL1を作成する圃場マップMP2を表示する(S1)。圃場マップMP2において、枕地エリアA1及び作業エリアA2を設定する(S2)。作業装置2の作業幅W2を取得する(S3)。作業幅W2を用いて、複数の単位作業区画A3を作業エリアA2内に作成する(S4)。作業エリアA2の外側に位置する資材の補給を行う補給エリアA5を取得する(S5)。補給エリアA5に基づいて走行予定ルートR1を作成する(S6)。単位作業区画A3毎に直進部L1aを作成する(S6-1)。補給エリアA5に旋回部L1bを作成する(S6-2)。作業装置2が補給エリアA5に隣接する直進部L1aの端部に達した場合の残量を演算して、残量の推移を確認する(S6-3)。補給エリアA5に隣接する直進部L1aに達したときの残量が零である場合、少なくとも当該直進部L1aに達する前の補給エリアA5にて補給位置P20の設定を行う(S6-4)。
以上のように、補給エリアA5に基づいて走行予定ルートL1を設定すれば、作業装置2に搭載した資材が作業エリアA2において無くなる前に、補給エリアA5にて補給を行うことが可能である。また、補給エリアA5において、作業エリアA2の外側である外部エリアで且つ走行予定ルートL1上に補給位置P20を設定しているので、自動走行におけるルートを外れることなく補給を行うことができる。特に、補給エリアA5において、作業装置2(走行車両3)が旋回する旋回部L1bに補給位置P20に設定されているため、補給の作業が行い易く、作業装置2における資材を圃場に供給する作業を妨げることがない。
なお、自動走行制御部61は、補給位置P20が設定されている場合、作業装置2(走行車両3)が補給位置P20に達した場合に、自動的に停止する。また、補給位置P20に自動的に走行車両3を停止した場合、表示装置に補給位置P20で停止していることを表示する。
また、ルート作成部105は、単位作業区画A3を設定する前に、補給エリア設定部111による補給エリアA5の設定を要求し、補給エリアA5の設定後に単位作業区画A3の設定を行ってもよい。例えば、図9Aに示すように、枕地エリアA1の4つのエリアJ1、J2、J3、J4うち、エリアJ3に補給エリアA5が設定された場合、設定されたエリアJ3(補給エリアA5)に向かうように、単位作業区画A3の向きが設定される。言い換えれば、単位作業区画A3の長手方向の端部が、エリアJ3(補給エリアA5)に接するように、単位作業区画A3の向きが設定される。このようにすれば、作業者が補給エリアA5を先に決めたうえで、補給エリアA5に位置に対応して直進部L1aの向き(単位作業区画A3の向き)を設定することができ、意図した方向に自動走行をさせながら補給を行うことができる。
さて、走行支援装置(表示装置)100において、資材を補給エリアA5に運搬する補給計画を作成できるようにしてもよい。表示装置(走行支援装置100)のマップ記憶部102は、圃場マップMP2の他に、当該圃場マップMP2の周辺の地図情報を記憶している。即ち、マップ記憶部102は、農道、道路、建物等を含む地図情報を記憶している。
走行支援装置(表示装置)100は、補給計画作成部115を備えている。補給計画作成部115は、補給計画を作成するもので、表示装置に設けられた電気・電子回路、表示装置に格納されたプログラム等から構成されている。
ルート設定画面M3において、例えば、補給計画の設定ボタン99Aを選択すると、図12Aに示すように、補給計画作成部115は、周辺表示部801と、設定条件802と、機械入力部803とを含む補給計画画面M9を表示する。なお、補給計画画面M9は一例であり、周辺表示部801、設定条件802及び機械入力部803のいずれかを表示する画面であってもよい。
周辺表示部801は、補給位置P20が設定された圃場マップMP2(以下、補給設定圃場マップMP2という)の周辺を表示する部分であり、設定条件802は、補給元P65から補給先である補給設定圃場マップMP2までの搬送ルートL7を作成する優先条件を入力する部分であり、機械入力部803は、資材を搬送する補給機械(例えば、トラクタ及び牽引車)VB1の名称、型式、種別等の識別情報を入力する部分である。なお、補給元P65の場所は、走行支援装置100に予め登録された場所であっても、補給計画の作成時に登録してもよい。
補給計画作成部115は、補給設定圃場マップMP2の周辺の地図情報をマップ記憶部102から取得し、補給設定圃場マップMP2の周辺の農道J10、道路J11、建物J12等を周辺表示部801に表示する。
補給計画作成部115は、補給元P65から補給先(補給設定圃場マップMP2)までの搬送ルートL7を作成して、周辺表示部801に表示する。搬送ルートL7は、緯度、経度等の位置情報を含んでいる。
補給計画作成部115は、補給計画画面M9に表示された設定条件802に入力された優先条件に基づいて、搬送ルートL7を作成する。例えば、設定条件802において、「農道」が選択された場合、補給計画作成部115は、優先的に農道J10を通る搬送ルートL7を作成する。また、設定条件802において、「距離」が選択された場合、補給計画作成部115は、優先的に最も距離が小さくなる搬送ルートL7を作成する。設定条件802に表示された優先条件を複数選択した場合は、補給計画作成部115は、複数の優先条件に適合する搬送ルートL7を作成する。例えば、設定条件802において、「農道」及び「距離」が選択された場合、農道J10を通り且つ距離の短い搬送ルートL7を作成する。
上述した実施形態では、設定条件802に入力された条件に基づいて、補給計画作成部115が自動的に搬送ルートL7を作成していたが、図12Bに示すように、補給計画画面M9にポインタ811等を表示して、周辺表示部801に表示された周辺マップを、ポインタ811等で選択しながら手動で搬送ルートL7を描くことで、当該搬送ルートL7を作成してもよい。この場合、補給計画作成部115は、補給計画画面M9にポインタ811、補給設定圃場マップMP2を含む周辺マップを表示し、ポインタ811の操作に応じて周辺マップ上に搬送ルートL7を描く。
なお、補給設定圃場マップMP2における搬送ルートL7は、補給元P65から補給設定圃場マップMP2の入口付近までのルートであってもよいし、図12A及び図12Bに示すように、補給元P65から補給エリアA5までのルートであってもよいし、補給元P65から補給位置P20までのルートであってもよい。
また、補給計画作成部115は、補給機械VB1が補給設定圃場マップMP2の圃場に到達(到着)する到達時間(日付、時刻)等を自動的に計算して、補給計画画面M9の時間表示部804に表示する。補給計画画面M9において、補給計画のボタン99Bが選択されると、補給計画作成部115によって設定された搬送ルートL7(位置情報を含む搬送ルートL7)、補給機械VB1、到着時間等の時間情報を含む補給計画が表示装置の計画記憶部810に記憶される。なお、ルート設定画面M3の資材入力部98に入力された資材情報も加えて、補給計画として計画記憶部810に記憶してもよい。
走行予定ルートL1と搬送ルートL7とを連動させることによって、補給計画を作成してもよい。例えば、走行予定ルートL1において、作業(走行)を開始する開始時刻(走行予定ルートL1の始点から作業を開始する時刻)がルート設定画面M3の開始入力部807に入力可能である。補給計画作成部115は、開始入力部807に開始時刻が入力されている場合、走行車両3の作業を開始後に補給位置P20に到達するまでの時刻(補給位置到達時刻)を演算する。また、補給計画作成部115は、補給位置到達時刻前に、補給機械VB1が補給位置P20及び補給設定圃場マップMP2に到達するための搬送ルートL7を設定すると共に、補給元P65を出発する時刻(出発時刻)を設定し、出発時刻及び搬送ルートL7等を補給計画として設定する。このようにすれば、走行車両3が補給位置P20に到着する前に、補給機械VB1を補給位置P20に到達させることができる。
また、計画記憶部810に記憶された補給計画は、表示装置に表示したり、走行車両3等に設けた通信装置によって、補給元P65のコンピュータ(補給元コンピュータ)に送信することが可能である。このようにすれば、補給設定圃場マップMP2に対応する圃場で作業を行っている作業者と、補給元P65に居る管理者とで情報の供給を行うことができる。補給機械VB1が補給設定圃場マップMP2に対応する圃場に到着後は、図13に示すように、補給エリアA5の補給位置P20において、ローダワゴン等の補給機械VB1に搭載した資材を、簡単に作業装置2等に補給することができる。
また、補給機械VB1が自動走行を行うことが可能な作業車両(例えば、トラクタ)である場合、作業車両を含む補給機械VB1を搬送ルートL7に基づいて自動走行を行うことができる。即ち、作業車両を含む補給機械VB1の自動走行制御部61は、走行予定ルートL1と同様に、搬送ルートL7に沿って自動走行を行う。自動走行制御部61の制御は、上述した走行予定ルートL1を「搬送ルートL7」に読み替えればよいため、説明を省略する。このようにすれば、補給機械VB1を自動走行させることによって、補給エリアA5(補給設定圃場マップMP2に対応する圃場)に簡単に資材を運搬して、補給エリアA5で補給を行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :作業車両(トラクタ)
50 :表示部
100 :走行支援装置
105 :ルート作成部
105A :直進作成部
105B :旋回作成部
111 :補給エリア設定部
115 :補給計画作成部
A5 :補給エリア

Claims (6)

  1. 作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、
    圃場を示す圃場マップと、前記圃場マップに前記作業装置で作業を行う作業エリアと前記作業エリアの外側に位置する外部エリアとを表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記外部エリア内に、資材の補給を行う補給エリアを設定する補給エリア設定部と、
    前記補給エリア設定部による前記補給エリアの設定が完了すると、前記補給エリア設定部が設定した前記補給エリアに基づいて、前記走行予定ルートを作成するルート作成部を備え
    前記ルート作成部は、前記作業エリアの輪郭をなす複数辺のうちで前記補給エリアに隣接する一辺と当該一辺とは反対側に位置する他辺とを結ぶ直線状のルートを前記走行車両が前記作業エリアで直進する直進ルートとして作成し、且つ、当該直進ルートを複数互いに平行に当該作業エリア内に並設するように作成する直進作成部と、前記走行車両が前記外部エリアで旋回するルートであって隣接する前記直進ルートの端部同士を結ぶ旋回ルートを作成する旋回作成部と、を有し、
    前記走行予定ルートは、前記資材の供給が行われる前記複数の直進ルートと前記資材の供給が停止される前記旋回ルートとを繋げてつづら折り状とされたルートであり、
    前記ルート作成部は、前記作業装置が前記走行車両によって前記走行予定ルートを走行した場合の前記走行予定ルートの前記複数の直進ルートの各端部位置に対応する前記資材の残量をそれぞれ演算し、前記複数の直進ルートの各端部位置のうちで前記資材の残量が零となる端部位置である特定端部位置よりも上流側で前記資材の残量が零でない端部位置であって且つ当該特定端部位置に最も近い前記補給エリアに隣接する端部位置に結ばれた当該補給エリア内の前記旋回ルート上に補給位置を設定する走行支援装置。
  2. 前記旋回作成部は、複数の前記旋回ルートのうち、前記走行車両の旋回方向が同一側の旋回ルート上に前記補給位置を設定する請求項に記載の走行支援装置。
  3. 前記補給エリアに資材を運搬する補給計画を作成する補給計画作成部を備えている請求項1又は2に記載の走行支援装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の走行支援装置と、
    走行車両と、
    原動機と、
    変速装置と、
    ステアリングホイールを有する操舵装置と、
    前記走行車両の自動走行を制御する自動走行制御部と、を備え、
    前記自動走行制御部は、前記走行車両が前記走行支援装置にて設定された走行予定ルートに沿って走行するように前記操舵装置を制御すると共に、前記変速装置の変速段、前記原動機の回転数を変更することによって、前記走行車両の車速を制御し、
    前記自動走行制御部は、前記補給エリア内の前記旋回ルート上に前記補給位置が設定されている場合、前記走行車両が前記補給位置に達すると、前記走行車両の自動走行を自動的に停止させる作業車両。
  5. 記走行車両に設けられた運転席を備え、
    前記走行支援装置は、前記運転席の近傍に設けられ且つ前記走行予定ルートを表示可能である請求項4に記載の作業車両。
  6. 作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援方法であって、
    表示部が、圃場を示す圃場マップと、前記圃場マップに前記作業装置で作業を行う作業エリアと前記作業エリアの外側に位置する外部エリアとを表示するステップと、
    補給エリア設定部が、前記表示部に表示された前記外部エリア内に設定された、資材の補給を行う補給エリアを取得するステップと、
    前記補給エリア設定部による前記補給エリアの設定が完了すると、ルート作成部が、前記補給エリアに基づいて、前記走行予定ルートを作成するステップと、
    を備え
    前記走行予定ルートを作成するステップでは、前記ルート作成部の直進作成部が、前記作業エリアの輪郭をなす複数辺のうちで前記補給エリアに隣接する一辺と当該一辺とは反対側に位置する他辺とを結ぶ直線状のルートを前記走行車両が前記作業エリアで直進する直進ルートとして作成し、且つ、当該直進ルートを複数互いに平行に当該作業エリア内に並設するように作成し、前記ルート作成部の旋回作成部が、前記走行車両が前記外部エリアで旋回するルートであって隣接する前記直進ルートの端部同士を結ぶ旋回ルートを作成し、
    前記走行予定ルートは、前記資材の供給が行われる前記複数の直進ルートと前記資材の供給が停止される前記旋回ルートとを繋げてつづら折り状とされたルートであり、
    前記走行予定ルートを作成するステップでは、前記ルート作成部が、前記作業装置が前記走行車両によって前記走行予定ルートを走行した場合の前記走行予定ルートの前記複数の直進ルートの各端部位置に対応する前記資材の残量をそれぞれ演算し、前記複数の直進ルートの各端部位置のうちで前記資材の残量が零となる端部位置である特定端部位置よりも上流側で前記資材の残量が零でない端部位置であって且つ当該特定端部位置に最も近い前記補給エリアに隣接する端部位置に結ばれた当該補給エリア内の前記旋回ルート上に補給位置を設定する走行支援方法。
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