例示的な実施形態は、通信ビームのリカバリのためのシステムおよび方法を提供する。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードを動作させるための方法が提供される。方法は、新しいビームを特定するために使用される第1の基準信号の種類の1組の基準信号および第2の基準信号の種類の1組の基準信号を指定する情報、ならびにプリアンブルシーケンスを送信するために割り振られたランダムアクセスチャネルリソースを指定する情報を含む構成メッセージをアクセスノードによって生成するステップであって、各ランダムアクセスチャネルリソースが、第1の基準信号の種類の基準信号に関連付けられる、ステップと、構成メッセージをアクセスノードによって1つ以上のユーザ機器(UE)に送信するステップと、ランダムアクセスチャネルリソースのうちの1つにおいてプリアンブルシーケンスをアクセスノードによってUEから受信するステップと、プリアンブルシーケンス、およびランダムアクセスチャネルリソースのうちの1つに従って、アクセスノードによってUEのアイデンティティ(identity)を決定するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、基準信号の第1の組内の各基準信号が、第2の基準信号の種類の基準信号の第2の組の基準信号の異なるサブセットと擬似コロケーションされた(quasi-co-located)(QCLされた(QCLed))かまたは空間的に同様の関係にある実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、構成メッセージが、無線リソース制御(RRC)メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)(MAC-CE)メッセージ、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージのうちの少なくとも1つにおいて送信される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第1の種類の1組の基準信号が、1組の同期信号(SS)を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第2の種類の1組の基準信号が、1組のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ランダムアクセスチャネルリソースが、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、各ランダムアクセスチャネルリソースが、第2の基準信号の種類の基準信号にも関連付けられる実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、構成メッセージが、第1のランダムアクセスチャネルリソースに関連する時間位置情報、第1のランダムアクセスチャネルリソースに関連する周波数位置情報、第1のランダムアクセスチャネルリソースに関連するプリアンブルシーケンス情報、または第1の基準信号インデックスと第1のランダムアクセスチャネルリソースとの間の第1の関連付けのうちの少なくとも1つをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、構成メッセージが、第2のランダムアクセスチャネルリソースに関連する時間位置情報、第2のランダムアクセスチャネルリソースに関連する周波数位置情報、第2のランダムアクセスチャネルリソースに関連するプリアンブルシーケンス情報、または第2の基準信号インデックスと第2のランダムアクセスチャネルリソースとの間の第2の関連付けのうちの少なくとも1つをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、実施形態は、プリアンブルシーケンスが第1のランダムアクセスチャネルリソース上で受信されるとき、アクセスノードによって、特定された基準信号のインデックスを第1の基準信号インデックスとして決定するステップと、プリアンブルシーケンスが第2のランダムアクセスチャネルリソース上で受信されるとき、アクセスノードによって、特定された基準信号のインデックスを第2の基準信号インデックスとして決定するステップとをさらに含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、実施形態は、制御チャネル上でビーム障害リカバリ応答をアクセスノードによってUEに送信するステップをさらに含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、制御チャネルが、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、制御チャネルが、特定された基準信号と空間的にQCLされている実施形態。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードが提供される。アクセスノードは、命令を含むメモリストレージと、メモリストレージと通信する1つ以上のプロセッサとを含む。1つ以上のプロセッサは、候補ビームを特定するために使用される第1の基準信号の種類の1組の基準信号および第2の基準信号の種類の1組の基準信号を指定する情報、ならびにプリアンブルシーケンスを送信するために割り振られたランダムアクセスチャネルリソースを指定する情報を含む構成メッセージを生成することであって、各ランダムアクセスチャネルリソースが、第1の基準信号の種類の基準信号に関連付けられる、生成すること、構成メッセージを1つ以上のUEに送信すること、ランダムアクセスチャネルリソースのうちの1つにおいてプリアンブルシーケンスをUEから受信すること、ならびにプリアンブルシーケンス、およびランダムアクセスチャネルリソースのうちの1つに従って、UEのアイデンティティを決定することを行うために命令を実行する。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、構成メッセージが、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、またはDCIメッセージのうちの少なくとも1つにおいて送信される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、プリアンブルシーケンスが第1のランダムアクセスチャネルリソース上で受信されるとき、特定された基準信号のインデックスを第1の基準信号インデックスとして決定し、プリアンブルシーケンスが第2のランダムアクセスチャネルリソース上で受信されるとき、特定された基準信号のインデックスを第2の基準信号インデックスとして決定するための命令をさらに実行する実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、制御チャネル上でビーム障害リカバリ応答をUEに送信するための命令をさらに実行する実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、基準信号の第1の組内の各基準信号が、第2の基準信号の種類の基準信号の第2の組の基準信号の異なるサブセットとQCLされたかまたは空間的に同様の関係にある実施形態。
例示的な実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、候補ビームを特定するために使用される第1の基準信号の種類の1組の基準信号および第2の基準信号の種類の1組の基準信号を指定する情報、ならびにプリアンブルシーケンスを送信するために割り振られたランダムアクセスチャネルリソースを指定する情報を含む構成メッセージを生成することであって、各ランダムアクセスチャネルリソースが、第1の基準信号の種類の基準信号に関連付けられる、生成すること、構成メッセージを1つ以上のUEに送信すること、ランダムアクセスチャネルリソースのうちの1つにおいてプリアンブルシーケンスをUEから受信すること、ならびにプリアンブルシーケンス、およびランダムアクセスチャネルリソースのうちの1つに従って、UEのアイデンティティを決定することを行うために1つ以上のプロセッサによって実行するためのプログラミングを記憶する。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、プリアンブルシーケンスが第1のランダムアクセスチャネルリソース上で受信されるとき、特定された基準信号のインデックスを第1の基準信号インデックスとして決定し、プリアンブルシーケンスが第2のランダムアクセスチャネルリソース上で受信されるとき、特定された基準信号のインデックスを第2の基準信号インデックスとして決定するための命令をさらに実行する実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、制御チャネル上でビーム障害リカバリ応答をUEに送信するための命令をさらに実行する実施形態。
例示的な実施形態によれば、ユーザ機器(UE)を動作させるための方法が提供される。方法は、アクセスノードによって送信された第1の基準信号の種類の基準信号の第1の組をUEによって監視するステップであって、基準信号の第1の組内の各基準信号が、第2の基準信号の種類の基準信号の第2の組の基準信号の異なるサブセットと擬似コロケーションされた(QCLされた)かまたは空間的に同様の関係にある、ステップと、基準信号の第2の組からの第2の基準信号をUEによって候補ビームとして特定するステップと、第2の基準信号とQCLされているかまたは空間的に同様である基準信号の第1の組の第1の基準信号をUEによって特定するステップと、基準信号の第1の組の第1の基準信号に関連付けられるランダムアクセスチャネルリソース上でプリアンブルシーケンスをUEによってアクセスノードに送信し、それによって、アクセスノードにおいて通信のための候補ビームを特定するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、基準信号の第1の組が、1組の同期信号(SS)を含み、基準信号の第2の組が、1組のチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、基準信号の第1の組が、セル固有基準信号を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、基準信号の第2の組が、UE固有基準信号を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、無線リソース制御(RRC)メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)(MAC-CE)メッセージ、またはダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージのうちの少なくとも1つ内で、基準信号の第1の組と基準信号の第2の組との間のQCLされているまたは空間的に同様の関係についての情報をUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ランダムアクセスチャネルリソースが、第1の基準信号に従って複数のランダムチャネルアクセスリソースから選択される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ランダムアクセスチャネルリソースの時間位置、ランダムアクセスチャネルリソースの周波数位置、またはランダムアクセスチャネルリソースに関連するプリアンブルシーケンス情報のうちの少なくとも1つが、第1の基準信号に従って選択される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ランダムアクセスチャネルリソースの時間位置、ランダムアクセスチャネルリソースの周波数位置、またはランダムアクセスチャネルリソースに関連するプリアンブルシーケンス情報のうちの少なくとも1つが、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、またはDCIメッセージのうちの少なくとも1つ内で受信される実施形態。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードを動作させるための方法が提供される。方法は、第1の基準信号の種類の基準信号の第1の組内の各基準信号と第2の基準信号の種類の基準信号の第2の組の基準信号の異なるサブセットとの間のQCLされているかまたは空間的に同様の関係についての第1の情報をアクセスノードによってUEに送信するステップと、基準信号の第2の組からの基準信号が候補ビームとして特定されるときに使用すべき複数のランダムアクセスチャネルリソースのうちのランダムアクセスチャネルリソースを指定する第2の情報をアクセスノードによってUEに送信するステップと、ランダムアクセスチャネルリソース上でプリアンブルシーケンスをアクセスノードによってUEから受信し、それによって、候補ビームを特定するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ランダムアクセスチャネルリソースまたはプリアンブルシーケンスをアクセスノードによってUEに割り当てるステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第1の基準信号の種類の基準信号の第1の組が、1組の同期信号(SS)を含み、第2の基準信号の種類の基準信号の第2の組が、1組のCSI-RSを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第1の情報が、第1のRRCメッセージ、第1のMAC-CEメッセージ、または第1のDCIメッセージのうちの少なくとも1つ内で送信され、第2の情報が、第2のRRCメッセージ、第2のMAC-CEメッセージ、または第2のDCIメッセージのうちの少なくとも1つ内で送信される実施形態。
例示的な実施形態によれば、UEが提供される。UEは、命令を含むメモリストレージと、メモリストレージと通信する1つ以上のプロセッサとを含む。1つ以上のプロセッサは、アクセスノードによって送信された第1の基準信号の種類の基準信号の第1の組を監視することであって、基準信号の第1の組内の各基準信号が、第2の基準信号の種類の基準信号の第2の組の基準信号の異なるサブセットとQCLされているかまたは空間的に同様の関係にある、監視すること、基準信号の第2の組からの第2の基準信号を候補ビームとして特定すること、第2の基準信号とQCLされているかまたは空間的に同様である基準信号の第1の組の第1の基準信号を特定すること、および基準信号の第1の組の第1の基準信号に関連付けられるランダムアクセスチャネルリソース上でプリアンブルシーケンスをアクセスノードに送信し、それによって、アクセスノードにおいて通信のための候補ビームを特定することを行うために命令を実行する。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、基準信号の第1の組が、1組のSSを含み、基準信号の第2の組が、1組のCSI-RSを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、またはDCIメッセージのうちの少なくとも1つ内で、基準信号の第1の組と基準信号の第2の組との間のQCLされているまたは空間的に同様の関係についての情報を受信するための命令をさらに実行する実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、ランダムアクセスチャネルリソースを、第1の基準信号に従って複数のランダムアクセスチャネルリソースから選択するための命令をさらに実行する実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、ランダムアクセスチャネルリソースの時間位置、ランダムアクセスチャネルリソースの周波数位置、またはランダムアクセスチャネルリソースに関連するプリアンブルシーケンス情報のうちの少なくとも1つを選択するための命令をさらに実行する実施形態。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードが提供される。アクセスノードは、命令を含むメモリストレージと、メモリストレージと通信する1つ以上のプロセッサとを含む。1つ以上のプロセッサは、第1の基準信号の種類の基準信号の第1の組内の各基準信号と第2の基準信号の種類の基準信号の第2の組の基準信号の異なるサブセットとの間のQCLされているかまたは空間的に同様の関係についての第1の情報をUEに送信すること、基準信号の第2の組からの基準信号が候補ビームとして特定されるときに使用すべき複数のランダムアクセスチャネルリソースのうちのランダムアクセスチャネルリソースを指定する第2の情報をUEに送信すること、およびランダムアクセスチャネルリソース上でプリアンブルシーケンスをUEから受信し、それによって、候補ビームを特定することを行うための命令を実行する。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、1つ以上のプロセッサが、ランダムアクセスチャネルリソースまたはプリアンブルシーケンスをUEに割り当てるための命令をさらに実行する実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第1の情報が、第1のRRCメッセージ、第1のMAC-CEメッセージ、または第1のDCIメッセージのうちの少なくとも1つ内で送信され、第2の情報が、第2のRRCメッセージ、第2のMAC-CEメッセージ、または第2のDCIメッセージのうちの少なくとも1つ内で送信される実施形態。
例示的な実施形態によれば、UEを動作させるための方法が提供される。方法は、アクセスノードによって送信された第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースの第1の識別子をUEによって決定するステップと、アクセスノードによって送信された第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースの第2の識別子をUEによって決定するステップと、第1の識別子または第2の識別子のうちの少なくとも1つに従って特定されたビーム障害ランダムアクセスチャネル(BRACH)リソース上でシーケンスを含むビーム障害リカバリ要求メッセージをUEによって送信するステップと、ビーム障害リカバリ応答メッセージをUEによって受信するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、UEによってリカバリ情報を送信するステップと、UEによってダウンリンク制御チャネルを監視するステップとをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、リカバリ情報が、第1の識別子を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、リカバリ情報が、第2の識別子、または第2の識別子によって特定された第2の基準信号リソースと空間的にQCLされている第1の基準信号リソースのグループの中から第3の基準信号リソースを特定するグループ内識別子のうちの少なくとも1つを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビーム障害リカバリ応答メッセージが、送信許可(grant)を含み、リカバリ情報が、送信許可に応じて送信される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、アクセスノードからシーケンスの構成をUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、アクセスノードからの構成されたシーケンスが、異なるUEに関して異なる実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACHリソースとの間の関連付け、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付け、または1つ以上のBRACHリソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付けのうちの少なくとも1つについての情報を有する関連付けメッセージをUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、関連付けメッセージが、時間および/または周波数位置の点での、第2のリソースの種類に対する第1のリソースの種類の知られている関係についての情報を運ぶ実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、BRACHリソースが、関連付けメッセージに従ってさらに特定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、第1の基準信号の種類の第1の基準信号および第2の基準信号の種類の2つ以上の基準信号に関連する第1の擬似コロケーションされた(QCL)情報、ならびに/または第2の基準信号の種類の1つの基準信号および第1の基準信号の種類の2つ以上の基準信号に関連する第2のQCL情報をUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースの第2の識別子が、第1のQCL情報および/または第2のQCL情報に従って決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースの第2の識別子が、第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースを監視することによって決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースの第1の識別子が、第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースを監視することによって決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビーム障害リカバリ応答メッセージに関連する第1の時間および/または周波数位置が、ビーム障害リカバリ要求メッセージを運ぶリソースの第2の時間および/または周波数位置、ならびに1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACHリソースとの間の関連付けまたは1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付けのうちの少なくとも1つを運ぶ関連付けメッセージに従って決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビーム障害リカバリ要求メッセージを運ぶリソースの第3の時間および/または周波数位置が、第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースまたは第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースのうちの少なくとも1つの第4の時間および/または周波数位置に従って決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第1の基準信号が、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を含み、第2の基準信号が、広帯域基準信号(WBRS)を含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、WBRSが、同期信号(SS)、ワイドビームチャネル状態情報基準信号(WB CSI-RS: wide beam channel state information reference signal)、ブロードビームチャネル状態情報基準信号(broad-beam channel state information reference signal)(CSI-RS)、SS模倣CSI-RS(SS-mimicking CSI-RS)、セル固有CSI-RS、グループCSI-RS、または共通CSI-RS(common CSI-RS)のうちの少なくとも1つを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、CSI-RSが、ナロービームCSI-RS(narrow beam CSI-RS)またはUE固有CSI-RSのうちの少なくとも1つを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、シーケンスを運ぶBRACHリソースの第5の時間および/または周波数位置が、最初のアクセスの目的で使用されるランダムアクセスチャネル(RACH)の第6の時間および/または周波数位置と異なる実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第2の識別子が、UEによって明示的に送信されない実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第2の識別子が、シーケンスを運ぶBRACHリソースの時間および/または周波数位置に従ってアクセスノードによって暗黙的に決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ダウンリンク制御チャネル信号が、第1の識別子によって特定される第1の基準信号リソースと空間QCLである実施形態。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードを動作させるための方法が提供される。方法は、ユーザ機器(UE)へのBRACHリソース上のプリアンブルシーケンスをアクセスノードによって構成するステップと、ビーム障害ランダムアクセスチャネル(BRACH)リソース上でシーケンスを含むビーム障害リカバリ要求メッセージをアクセスノードによって受信するステップと、シーケンスに関連するUEをアクセスノードによって特定するステップと、UEのための送信許可を含むビーム障害リカバリ応答メッセージをアクセスノードによって送信するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、UEからリカバリ情報をアクセスノードによって受信するステップと、リカバリ情報に従って制御チャネルをアクセスノードによって設定するステップと、リカバリ情報のサブセットに従って制御チャネル信号をアクセスノードによって送信するステップとをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、リカバリ情報が、アクセスノードによって送信される第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースの第1の識別子を含み、制御チャネルを設定するステップが、第1の識別子に従って制御チャネルを設定することを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、リカバリ情報が、アクセスノードによって送信された第2の基準信号に関連する第2のリソースの第2の識別子、および第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースと空間的にQCLである第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースのグループを特定するグループ内識別子を含み、制御チャネルを設定するステップが、第2の識別子およびグループ内識別子に従ってアクセスノードによって送信される第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースの第1の識別子を決定することと、第1の識別子に従って制御チャネルを設定することとを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、リカバリ情報が、第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースと空間的にQCLである第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースのグループを特定するグループ内識別子を含み、制御チャネルを設定するステップが、アクセスノードによって送信される第2の基準信号に関連する第2のリソースの第2の識別子を決定することと、第2の識別子およびグループ内識別子に従ってアクセスノードによって送信される第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースの第1の識別子を決定することと、第1の識別子に従って制御チャネルを設定することを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビーム障害リカバリ応答メッセージが、送信許可を含み、リカバリ情報が、送信許可に従って受信される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、第1の基準信号の種類に関連する1つ以上の第1の基準信号リソース上で1つ以上のプリコーディングされた第1の基準信号をアクセスノードによって送信するステップと、第2の基準信号の種類に関連する1つ以上の第2の基準信号リソース上で1つ以上のプリコーディングされた第2の基準信号をアクセスノードによって送信するステップとをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、UEのためのシーケンスをアクセスノードによって構成するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACHリソースとの間の関連付け、1つ以上のBRACHリソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付け、または1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付けのうちの少なくとも1つを運ぶ関連付けメッセージをアクセスノードによって送信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースと第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースとの間の擬似コロケーションされた(QCL)情報をアクセスノードによって送信するステップをさらに含む実施形態。
例示的な実施形態によれば、ユーザ機器(UE)を動作させるための方法が提供される。方法は、アクセスノードによって送信された第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースの第1の識別子をUEによって決定するステップと、アクセスノードによって送信された第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースの第2の識別子をUEによって決定するステップと、UEに関連する1つ以上のシーケンスから選択されたシーケンスを含むビーム障害リカバリ要求メッセージをUEによって送信するステップであって、ビーム障害リカバリ要求メッセージが、第2の識別子に従って特定されたビーム障害ランダムアクセスチャネル(BRACH)リソース上で送信される、ステップと、UEによってダウンリンク制御チャネルを監視するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、アクセスノードからUEに関連する複数のシーケンスの構成をUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACHリソースとの間の関連付け、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付け、または1つ以上のBRACHリソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付けのうちの少なくとも1つを運ぶ関連付けメッセージをUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、BRACHリソースが、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACHリソースとの間の関連付けを運ぶ関連付けメッセージに従ってさらに特定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースと第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースとの間のQCL情報をUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第2の基準信号に関連する第2のリソースの第2の識別子が、QCL情報に従って決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、第2の基準信号に関連する第2のリソースの第2の識別子が、第2の基準信号に関連する第2のリソースを監視することによって決定される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、UEに関連する複数のシーケンスが、拡張されたシーケンスを含み、それぞれの拡張されたシーケンスが、すべての拡張されたシーケンスに共通の基本シーケンスおよび一意の末尾シーケンスを含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、UEに関連する複数のシーケンスが、互いに異なるシーケンスを含む実施形態。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードを動作させるための方法が提供される。方法は、ビーム障害ランダムアクセスチャネル(BRACH)リソース上でシーケンスを含むビーム障害リカバリ要求メッセージをアクセスノードによって受信するステップと、シーケンスに関連するユーザ機器(UE)をアクセスノードによって特定するステップと、BRACHリソースの位置に応じて第2の基準信号に関連する第2の基準信号リソースの第2の識別子をアクセスノードによって決定するステップと、第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースと空間的に擬似コロケーションされている(QCL)第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースのグループを特定するグループ内識別子をアクセスノードによって決定するステップと、第2の識別子およびグループ内識別子に従って第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースの第1の識別子をアクセスノードによって決定するステップと、第1の識別子に従って制御チャネルをアクセスノードによって設定するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、UEのための1つ以上のシーケンスをアクセスノードによって構成するステップと、アクセスノードによって複数のシーケンスをUEに送信するステップとをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソース上でプリコーディングされた第1の基準信号をアクセスノードによって送信するステップと、第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソース上でプリコーディングされた第2の基準信号をアクセスノードによって送信するステップとをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACHリソースとの間の関連付け、1つ以上の基準信号リソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付け、または1つ以上のBRACHリソースと1つ以上のBRACH応答リソースとの間の関連付けのうちの少なくとも1つを運ぶ関連付けメッセージをアクセスノードによって送信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、第1の基準信号の種類に関連する第1の基準信号リソースと第2の基準信号の種類に関連する第2の基準信号リソースとの間のQCL情報をアクセスノードによって送信するステップをさらに含む実施形態。
例示的な実施形態によれば、ユーザ機器(UE)を動作させるための方法が提供される。方法は、アクセスノードから受信された第1の基準信号に従って代替ビームのビームインデックスをUEによって決定するステップと、ビームインデックスおよびビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けに従ってビーム障害ランダムアクセスチャネル(BRACH)リソースをUEによって特定するステップと、BRACHリソースにおいてプリアンブルシーケンスをUEによって送信するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けをUEによって受信するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けがアクセスノードから受信される実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けが、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の直接的な関連付けである実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けが、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の間接的な関連付けである実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、1つ以上のプリアンブルシーケンスからプリアンブルシーケンスをUEによって選択するステップをさらに含む実施形態。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードを動作させるための方法が提供される。方法は、ビーム障害ランダムアクセスチャネル(BRACH)リソースにおいてプリアンブルシーケンスをユーザ機器(UE)からアクセスノードによって受信するステップと、アクセスノードによって送信された基準信号に従ってUEによって選択された代替ビームのビームインデックスをアクセスノードによって決定するステップであって、ビームインデックスが、BRACHリソースに関連するブロックインデックスおよびビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けに従って決定される、ステップと、ビームインデックスに従ってビーム障害リカバリ手順をアクセスノードによって完了するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けをアクセスノードによってシグナリングするステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の関連付けが、無線リソース制御(RRC)メッセージ内でシグナリングされる実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、UEのアイデンティティをアクセスノードによって特定するステップをさらに含む実施形態。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、ビーム障害リカバリ手順が、UEのアイデンティティに従って完了される実施形態。
例示的な実施形態によれば、ユーザ機器(UE)を動作させるための方法が提供される。方法は、1つ以上のリソースからアクセスノードにプリアンブルを運ぶためのリソースをUEによって選択するステップであって、複数のリソースが、コードシーケンス領域(code sequence domain)、時間領域、または周波数領域のうちの少なくとも1つにおいてその他のUEと共有される、ステップと、選択されたリソースにおいてUEに関連するプリアンブルをUEによってアクセスノードに送信するステップとを含む。
例示的な実施形態によれば、アクセスノードを動作させるための方法が提供される。方法は、ユーザ機器(UE)からプリアンブルを運ぶための1つ以上のリソースをアクセスノードによって構成するステップであって、複数のリソースが、コードシーケンス領域、時間領域、または周波数領域のうちの少なくとも1つにおいてUEと共有される、ステップと、アクセスノードによってUEに構成を送信するステップとを含む。
任意選択で、上述の実施形態のいずれかにおいて、方法が、複数のリソースにおいてプリアンブルをUEのサブセットからアクセスノードによって受信するステップをさらに含む実施形態。
上述の実施形態の実施は、UEがビームの損失または障害が発生した場合のビームのリカバリに参加し、支援することを可能にする。
本開示およびその利点のより完全な理解のために、ここで、添付の図面と併せて考慮される以下の説明に対する参照がなされる。
例示的な実施形態の作製および使用が、以下で詳細に検討される。しかし、本開示は、多種多様な特定の文脈で具現化されうる多くの応用可能な発明の概念を提供することを理解されたい。検討される特定の実施形態は、実施形態を作製および使用する特定の方法を例示するに過ぎず、本開示の範囲を限定しない。
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。通信システム100は、ユーザ機器(UE)115にサービスを提供するアクセスノード105を含む。第1の動作モードにおいて、UE115へのおよびUE115からの通信は、アクセスノード105を通る。第2の動作モードにおいて、UE115へのおよびUE115からの通信は、アクセスノード105を通らないが、概して、アクセスノード105は、通信するためにUE115によって使用されるリソースを割り振る。アクセスノードは、通常、進化型ノードB(eNB)、基地局、ノードB、マスタeNB(MeNB)、セカンダリeNB(SeNB)、次世代(NG)ノードB(gNB)、マスタgNB(MgNB)、セカンダリgNB(SgNB)、リモートラジオヘッド、アクセスポイントなどとも呼ばれてもよく、一方、UEは、通常、モバイル、移動局、端末、加入者、ユーザ、局などとも呼ばれてもよい。
通信システムはいくつかのUEと通信することができる複数のアクセスノードを採用してもよいことが理解されるが、簡単にするために、1つのアクセスポイントおよび1つのUEのみが示される。
既に検討されたように、高周波数(HF)(ミリ波(mmWave)などの6ギガヘルツ(GHz)以上)の動作周波数で動作する通信システムにおける経路損失が大きく、大きな経路損失を克服するためにビームフォーミングが使用されてもよい。図1に示されるように、アクセスノード105とUE115との両方は、ビームフォーミングされた送信および受信を使用して通信する。例として、アクセスノード105は、ビーム110および112を含む1つ以上の通信ビームを使用して通信し、一方、UE115は、ビーム120および122を含む1つ以上の通信ビームを使用して通信する。
ビームは、コードブックに基づくプリコーディングの文脈ではビームフォーミング重みの予め定義された組であるか、またはコードブックに基づかないプリコーディング(たとえば、固有値に基づくビームフォーミング(EBB: Eigen-based beamforming))の文脈ではビームフォーミング重みの動的に定義される組であってもよい。ビームはまた、無線周波数(RF)領域においてアンテナアレイからの信号を組み合わせる位相シフトプリプロセッサの予め定義された組であってもよい。UEは、アップリンク信号を送信し、ダウンリンク信号を受信するためにコードブックに基づくプリコーディングに依拠してもよく、一方、TRPは、ダウンリンク信号を送信するおよび/またはアップリンク信号を受信するための特定の放射パターンを形成するためにコードブックに基づかないプリコーディングに依拠してもよいことを理解されたい。
UEの性能を制限する可能性がある様々な制限が存在し、制限は、以下を含む。
- 電磁結合: UEのアンテナの表面の電流が、様々な形態の電磁結合を引き起こし、特性インピーダンスおよびアンテナアパーチャの効率に影響を与える。
- 物理的サイズ: 概して、UEのディスプレイパネルおよびバッテリが、UEの体積の大きな割合を占める一方、(センサー、カメラ、スピーカなどの)様々なその他のデバイスも、残りの体積の大きな部分を占め、通常、UEの端に置かれる。アンテナ(第3世代(3G)、第4世代(4G)、第5世代(5G)新無線(NR)など)も、存在する。電力消費、放熱なども、物理的サイズに影響する。
- 使用方法: UEの意図される使用方法も、UEの性能に影響する。例として、ユーザの手がアレイを完全に囲むとき、そのユーザの手は、アンテナアレイの利得を平均10dB低下させる可能性がある。
- アンテナアレイの構成: 複数のアンテナアレイが使用されてもよく、潜在的に、複数の無線周波数(RF)集積回路(IC)および単一のベースバンド(BB)IC(BBIC)を必要とする。
UEの移動が信号品質の著しい低下につながる可能性があることが、留意される。しかし、移動は、以下を含む様々なセンサーを使用して検出されてもよい。
- 毎秒約0.04度の2乗平均平方根(RMS)雑音を有する三次元(3D)ジャイロスコープ、
- 約1milli-gのRMS雑音を有する3D加速度計、および
- 磁力計
UEの移動が知られている場合、UEによって使用されるビームを迅速に追跡することが可能であってもよい。
図2は、例示的なビーム追跡システム200を示す。ビーム追跡システム200は、UEに置かれてもよい。ビーム追跡システム200は、ビーム追跡を実行するために((全地球測位システム(GPS)などの)情報支援型測位システム(information assisted positioning system)からの位置情報、3Gジャイロスコープの情報、3D加速度計の情報、磁力計の情報などを含む)1つ以上のセンサーからのデータを使用する。データユニット205は、センサーデータを受信し、データを処理し、処理されたデータを、UEが経験している移動の種類を分類する移動分類ユニット210に与える。移動分類ユニット210はまた、UEの移動の分類に役立つように履歴データに基づいて移動分類ユニット210に情報を提供する訓練データユニット215から情報を受信する。分類された移動は、ディテクタ220に与えられる。ディテクタ220は、UEの移動がビーム追跡の調整を正当化するかどうかを検討してもよい。ビーム追跡の調整が正当化されるならば、ビーム追跡の調整のソリューションが生成される。ソリューションの例は、UEがじっと動かないでいる状況のためのビームの調整225、UEが回転している状況のためのビームの調整226、UEが変位(displacement)を経験している状況のためのビームの調整227、およびUEがブロックされている状況のためのビームの調整228を含む。
リソースが、ビームリカバリの目的で割り振られてもよい。本明細書において使用されるとき、リソースは、時間リソース、周波数リソース、プリアンブルシーケンスリソース、またはこれらの組み合わせを指す。ビームリカバリリソースは、UEがアクセスノードとのアクティブなリンクを確立するときに割り振られてもよい。各UEは、1つ以上の一意のビームリカバリリソースを割り当てられてもよい。第1の例示的な実施形態において、ビームリカバリリソースは、ビームリカバリランダムアクセスチャネル(BRACH)領域において送信されてもよいBRACHプリアンブルである。BRACH領域は、動作帯域全体の中の時間および/または周波数位置の点で、最初のアクセスの目的で使用される物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)領域と同じであるかまたは異なってもよいことが留意される。第2の例示的な実施形態において、ビームリカバリリソースは、一意のリソースの組であり(つまり、それぞれのUEが複数のリソースを割り振られてもよい)、それぞれのUEに関して、各リソースがビームリカバリの目的で使用されうる。本明細書において使用されるとき、ビームの障害のリカバリのためのリソース、領域、およびプリアンブルは、BRACHリソース、領域、およびプリアンブルに関連する。それらはまた、ビームの障害のリカバリを目的としてPRACHリソース、領域、およびプリアンブルと呼ばれてもよいことが留意される。本明細書において提示される検討は、簡単にするためにBRACHを使用する。
BRACHおよびPRACHに関連して、第1の例示的な実施形態においては、2つのチャネルが時間または周波数において異なるまたは直交するリソースを使用する場合、BRACHとPRACHとの両方において同じシーケンスが使用されてもよい。説明のための例として、UEがPRACH領域における送信のために第1のシーケンスを割り当てられる場合、UEはまた、BRACH領域において送信するために第1のシーケンスを使用してもよい。第2の例示的な実施形態においては、同じシーケンスがPRACHプリアンブルおよびBRACHプリアンブルとして使用される場合、異なるスクランブリング符号が使用されてもよい。説明のための例として、第1のUEがPRACH領域において送信するために第1のシーケンスを使用するように割り当てられる場合、第1のシーケンスは、第1のスクランブリングシーケンスによってスクランブルされるとき、BRACH領域において送信するために第1のUEによって使用されてもよい。異なるUEのためのスクランブリングシーケンスは、同じであるかまたは異なってもよいことが留意される。それぞれが異なる時間-周波数位置を占める複数のBRACHリソースが存在してもよいことも留意される。そのような状況においては、異なるBRACHにおいて同じシーケンスが使用されてもよい。
第3の例示的な実施形態において、PRACHプリアンブルシーケンスおよびBRACHプリアンブルシーケンスとして使用されるシーケンス自体が、直交してもよい。第4の例示的な実施形態においては、BRACHおよびPRACHチャネルが同じおよび/または重なり合う時間および/または周波数リソースを使用する場合、PRACHプリアンブルシーケンスおよびBRACHプリアンブルシーケンスは、互いに直交してもよい。それぞれが同じ時間および/または周波数位置を占める複数のBRACHリソースが存在してもよいことが留意される。そのような状況においては、複数の直交するプリアンブルシーケンスが、それぞれが一意のBRACHリソースを一意に特定する複数のBRACHリソースのために使用されてもよい。概して、各UEに関して、複数のBRACHチャネルが、存在してもよく、各BRACHが、ビームの障害イベントを運ぶためにUEによって使用される時間および/または周波数位置ならびにプリアンブルシーケンスによって一意に特定されてもよい。
図3Aは、ビームリカバリ手順に参加するアクセスノードにおいて行われる例示的な動作300の流れ図を示す。動作300は、アクセスノードがビームリカバリ手順に参加するときにアクセスノードにおいて行われる動作を示してもよい。
動作300は、アクセスノードがBRACHプリアンブルシーケンスを構成することから始まる(ブロック305)。概して、構成は、無線リソース構成メッセージ、媒体アクセス制御要素メッセージ、ダウンリンク制御インジケータメッセージ、またはこれらの組み合わせでUEに送信されてもよい。構成メッセージは、どのプリアンブルシーケンスを使用すべきか、どの時間位置および周波数位置においてプリアンブルを送信すべきか、たとえば、BRACHチャネルの時間および周波数位置などに関する情報をUEに提供すべきである。BRACHプリアンブルシーケンスは、ビームのリカバリを要求するためになど必要とされるときにBRACHチャネルを介してUEに送信されてもよい。アクセスノードは、各UEに関して一意のBRACHプリアンブルシーケンスを構成してもよい。代替的に、単一のBRACHプリアンブルシーケンスが、複数のUEに割り当てられてもよい。代替的に、複数のBRACHプリアンブルシーケンスが、各UEに割り当てられてもよい。アクセスノードはまた、BRACHプリアンブルシーケンスをUEに運ぶ。アクセスノードは、UEがビームの障害を検出することおよび新しいビームを特定するのを支援するために基準信号を送信し、たとえば、ブロードキャストする(ブロック307)。基準信号は、ビームリカバリ基準信号(BRRS: beam recovery reference signal)、(同期信号(SS)、ワイドビームチャネル状態情報基準信号(WB CSI-RS)、ブロードビームCSI-RS、SS模倣CSI-RS、セル固有CSI-RS、グループCSI-RS、共通CSI-RS、レイヤ3モビリティCSI-RSなどの)ワイドビーム基準信号(WBRS: wide beam reference signal)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)などを含んでもよく、UEがビームの障害が起こったかどうかを判定するために測定することができるようにアクセスノードによって送信されてもよい。基準信号はまた、UEが代替DL制御チャネルの設定に役立つリカバリ情報を決定するかまたは言い換えると新しいビームが特定されたかどうかを判定するのを助けてもよい。後続の検討において、用語、ビーム障害基準信号(BFRS: beam failure reference signal)は、BRRS、WBRS、CSI-RS、またはこれらの組み合わせを含んでもよい上述の基準信号を表すために使用される。ビームの障害の判定または検出のための基準信号および新しいビームの特定のための基準信号は、基準信号の同じ組または基準信号の異なる組であってもよいことが留意される。アクセスノードは、BRACHチャネルにおいてUEからBRACHプリアンブルを受信する(ブロック309)。アクセスノードは、UEがさらなるリカバリ情報を送信するためのUL許可を含んでもよくまたは含まなくてもよいビームリカバリ要求応答(Beam Recovery Request Response)を送信する(ブロック310)。UEがさらなるリカバリ情報を送信するためのUL許可が含まれる場合、アクセスノードは、UEから追加のリカバリ情報を受信する(ブロック311)。追加のリカバリ情報は、UEとのDL制御チャネルを設定するのに役立つ情報を含んでもよい。アクセスノードは、DL制御チャネルを設定する(ブロック313)。アクセスノードは、DL制御チャネル上でDL制御メッセージを送信する(ブロック315)。DL制御メッセージは、制御シグナリングを含んでもよい。代替的な実施形態において、ブロック309および311は、一緒に実行されてもよく、つまり、プリアンブルおよびリカバリ情報が、1回の送信でアクセスノードによって受信される。そのような状況において、ブロック310、313、および315は、一緒に実行されてもよい。
図3Bは、ビームリカバリ手順に参加するUEにおいて行われる例示的な動作350の流れ図を示す。動作350は、UEがビームリカバリ手順に参加するときにUEにおいて行われる動作を示してもよい。
動作350は、UEがアクセスノードからBRACHプリアンブルシーケンス構成およびBRACHチャネル構成を受信することから始まる(ブロック355)。既に検討されたように、BRACHプリアンブルシーケンス構成は、ビームの障害の場合にどのプリアンブルを送信すべきかに関する情報をUEに提供し、一方、BRACHチャネル構成は、どの時間および周波数位置においてBRACHプリアンブルシーケンスを送信すべきかに関する情報をUEに提供する。そのような構成メッセージは、無線リソース制御(RRC)メッセージ、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)(MAC-CE)メッセージ、ダウンリンク制御インジケータ(DCI)メッセージ、またはこれらの組み合わせでUEによって受信されてもよい。UEは、ダウンリンク(DL)チャネルまたは信号、たとえば、DL制御チャネル、DL基準信号、同期信号などを監視する(ブロック357)。UEは、ビームの障害または損失が発生したかどうかを判定するためにDLチャネルまたは信号を監視してもよい。例として、UEがBRRS、(SS、WB CSI-RS、ブロードビームCSI-RS、SS模倣CSI-RS、セル固有CSI-RS、グループCSI-RS、共通CSI-RSなどの)WBRS、(ナロービームCSI-RS、UE固有CSI-RS、レイヤ3モビリティCSI-RSなどの)CSI-RSなどの特定のリソースの存在を検出することができない場合、UEは、ビームの障害が発生したと判定してもよい。UEは、ビームの障害が発生したかどうかを判定するための検査を実行する(ブロック359)。ビームの障害が発生しなかった場合、UEは、DLチャネルまたは信号の監視を続けるためにブロック357に戻る。例として、UEによって行われた測定がビームの障害の条件を満たさない場合、UEは、ビームの障害が起こらなかったと判定する。測定がビームの障害の条件を確かに満たす場合、UEは、ビームの障害が起こったと判定する。
ビームの障害が起こった場合、UEは、BFRSの測定を実行し、リカバリ情報を取得する(ブロック361)。説明のための例として、UEは、アクセスノードによって送信されたビームを再検出するかまたはアクセスノードによって送信されたビームと再同期するために特定の基準信号、つまり、BRSS、WBRS、CSI-RSなどのBFRSを測定する。UEは、アクセスノードからの基準信号のDL送信ビーム(もしくは関連するインデックス/複数のインデックス)またはどのDL送信ビームが十分な品質を提供するかを含むリカバリ情報を決定してもよい。言い換えると、UEは、技術規格、通信システムのオペレータによって指定されるか、またはUEとアクセスノードとの間の協力によって決定されてもよい閾値を満たす信号品質をDL送信ビームが有するかどうかを判定する。代替的に、UEは、最も高い信号品質を有するDL送信ビームを選択する。測定はまた、時間または周波数の同期を改善してもよい。基準信号の時間または周波数の位置は、アプリオリにアクセスノードからシグナリングされてもよく、時間および周波数領域で周期的に割り振られてもよい。そのようなシグナリングは、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはこれらの組み合わせに含まれてもよい。
UEは、ビームの障害が検出され、新しいビームが特定された場合、BRACHプリアンブルを送信する(ブロック363)。BRACHプリアンブルの送信は、ビームのリカバリを開始する。第1の例示的な実施形態において、UEは、BRACH領域において独自のプリアンブルシーケンスを送信する。BRACH領域は、時間または周波数領域においてPRACH領域と直交しないかまたは直交してもよい。第2の例示的な実施形態において、UEは、リソース要素(RE)上で許可不要の方法で制御またはコマンドを送信する。制御またはコマンドの送信は、許可不要の手法であり、UEに予め割り振られたREを使用してもよい。アップリンク(UL)送信は、事前に実行された時間または周波数の同期に依拠してもよい。UEは、追加のリカバリ情報を送信するためのUL許可を含んでもよくまたは含まなくてもよいビームリカバリ要求応答に関してDLチャネルを監視する(ブロック364)。UL許可が受信される場合、UEは、追加のリカバリ情報を送信する(ブロック365)。追加のリカバリ情報は、アクセスノードからの新しいビームの特定のためのDL送信ビームまたはDL基準信号の1つ以上のインデックス、(基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、受信信号強度、信号対雑音比(SNR)、信号対雑音干渉比(SINR)、受信信号強度インジケータ(RSSI)などの)チャネル品質インジケーション、およびDL制御チャネルの設定の際にアクセスノードにとって有用なその他の情報を含んでもよい。UEは、アクセスノードによって設定されたDL制御チャネル上でDL制御メッセージを受信する(ブロック367)。代替的に、ブロック363および365は、1回の送信で行われてもよい。この状況において、ブロック364およびブロック367は、一緒に行われてもよい。
概して、UEは、ビームの障害の条件が満たされたかどうかおよび新しいビームが特定されたかどうかを判定するためにBFRSなどの基準信号を監視してもよい。例として、BFRSは、ビーム管理の目的で1組のCSI-RSを含む。別の例として、BFRSは、1組のSSを含む。概して、BFRSは、CSI-RS、WBRS、またはCSI-RSとWBRSとの両方を含む。ビームの障害の判定または検出のための基準信号および新しいビームの特定のための基準信号は、基準信号の同じ組または基準信号の異なる組であってもよいことが留意される。言い換えると、ビームの障害の検出のための基準信号は、CSI-RS、WBRS、またはCSI-RSとWBRSとの両方を含み、新しいビームの特定のための基準信号は、CSI-RS、WBRS、またはCSI-RSとWBRSとの両方を含む。
例示的な実施形態によれば、1組のCSI-RSと1組のWBRSとの両方を含む(ビームの障害の検出および新しいビームの特定のために)BFRSを利用する技術が提供される。CSI-RSとWBRSとの両方をともなうビームの障害の検出のための基準信号およびCSI-RSとWBRSとの両方もともなうビームの特定のための新しい基準信号を含むBFRSが、1つの例示的な実施形態であることが留意される。その他の例示的な実施形態は、CSI-RSのみ、WBRSのみ、またはこれら両方を含むビームの障害の検出のための基準信号と、CSI-RSのみ、WBRSのみ、またはこれら両方を含むビームの障害の特定のための新しい基準信号とを含む。別の例示的な実施形態によれば、CSI-RSのみを含むビーム障害RSを利用する技術が、提供される。両方の例示的な実施形態が、共通のフレームワークを使用する。例示的な実施形態の違いは、UEがBRACHプリアンブルを送信するために(検出されたCSI-RS、WBRS、もしくはこれらの組み合わせを使用して特定された)単一のBRACHリソースを使用するかまたは複数のBRACHリソースを使用するかにある。
下に提示される例示的な通信システムが、検討を容易にするために使用される。しかし、本明細書において提示される例示的な実施形態は、その他の通信システムの構成によって動作可能である。例示的な通信システムは、以下を含む。
- BRACH領域内で1つ以上の一意のBRACHプリアンブルシーケンスによってUEを構成するアクセスノード。UEは、ビームリカバリの目的で、BRACH領域においてビームリカバリ要求を送信するために構成されたBRACHプリアンブルシーケンスのうちの1つを使用してもよい。通常、BRACH領域は、少なくともそのBRACH領域の時間および周波数位置情報によってパラメータ表示され、時間-周波数パラメータが、無線リソース構成メッセージに含まれてもよい。
- アクセスノードが、N個のリソース(Nは整数である)において(WBRSまたはCSI-RSまたはこれら両方を含む)複数のBFRSを送出する。異なるリソースにおいて、BFRSの異なるプリコーディングが使用されてもよい。本明細書においては、BFRSは主に新しいビーム特定の機能のために使用されるが、ビームの障害の検出の機能のためにBFRSを使用することが可能であることが留意される。
- アクセスノードが、たとえば、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはこれらの組み合わせによってB個のBRACH領域またはリソース(Bは整数である)を構成してもよい。例として、B=Nであるが、B=Nであることは必須ではない。N個のBFRSリソース(つまり、N個のBFRSを含むリソース)の後に、N個のBRACH領域またはリソースが現れてもよい。アクセスノードは、N個の(および概してB個の)BRACHリソースとN個のBFRSリソースとの間の関係または関連付けをシグナリングしてもよい。一般的に言って、アクセスノードは、N個のBRACHリソースとN個のBFRSリソースとの間の関係または関連付けをシグナリングしてもよい。関係または関連付けの説明のための例は、N個のBFRSリソースの送信プリコーダおよびN個のBRACHリソースの受信コンバイナ(通常、受信機側のプリコーダとも呼ばれる)が1対1の関連付けを有し、たとえば、第1のBFRSリソースの送信プリコーダが第1のBRACHリソースの受信コンバイナと相互的なビーム対応関係を有することである。関係または関連付けの別の説明のための例は、時間-周波数におけるN個のBRACHリソースの位置が基準リソースに関連する時間-周波数におけるN個のBFRSリソースの位置から決定されることが可能であり、またはその逆であることである。言い換えると、第1のBFRS基準信号を含む第1のBFRSリソースが特定される場合、第1の時間-周波数位置の第1のBRACHリソースが、ビーム障害リカバリプリアンブルシーケンスを送信するためにUEによって使用されるべきであり、以下同様である。逆に、第1の時間-周波数位置の第1のBRACHリソースがビーム障害リカバリプリアンブルシーケンスを送信するためにUEによって使用される場合、それは、第1のBFRS基準信号を含む第1のBFRSリソースがUEによって特定されたことをアクセスノードに明示的または暗黙的に知らせるべきであり、以下同様である。代替的に、関係は、技術規格においてまたは通信システムのオペレータによって指定される。関係または関連付けが技術規格においてまたは通信システムのオペレータによって指定される場合、そのような関係または関連付けの明示的なシグナリングは必要とされなくてもよい。
図4は、WBRSリソースの送信プリコーダとBRACHリソースの受信コンバイナとの間の例示的な1対1の関連付けを強調する図400を示す。図4に示されるように、BFRS領域405は、アクセスノードのBFRSリソース407、408、および409ならびにDL送信ビーム410、411、および412を示し、一方、BRACH領域415は、アクセスノードのBRACHリソース417、418、および419ならびにUL受信ビーム420、421、および422を示す。アクセスノードの通信ビームが図4に示されるが、UEの同様のビームがそれらの場所に示されなくてもよいことが留意される。
図400に示されるように、アクセスノードのDL送信ビームの送信プリコーダとアクセスノードのUL受信ビームの受信コンバイナとの間に1対1の関連付けまたは関係がある。図4に示される特定の例において、1対1の関連付けまたは関係は、ビーム対応関係(BC)と呼ばれる。ミリ波(mmWave)通信システムなどのより高い周波数で動作している通信システムにおいて、通信デバイスは、概して、より少ない数の無線周波数(RF)チェーンを共有する多数の送信または受信アンテナを有する。通信デバイスの観点から見て、ビームフォーミングされた送信および受信ビームは、空間領域において(たとえば、ピークまたは非ピークビーム方向、ピークまたは非ピークビーム利得、ピークまたは非ピークビーム幅などの点で)同じ(または実質的に同じ)ビームパターンを有するべきである。これは、それぞれのビームフォーミングされたビームに関して、すべての方向のビーム応答が送信機および受信機の観点から見て同じ(または実質的に同じ)であるべきであることを意味する。これは、ビーム対応条件(beam correspondence condition)として知られており、ビーム対応条件が満たされるとき、ビーム対応関係が実現される。たとえば、DL送信ビーム410の送信プリコーダおよびUL受信ビーム420の受信コンバイナは、ビーム対応関係を有する。さらに図4に示されるのは、BRACHリソースおよびBFRSリソースの時間-周波数位置の関連付けまたは関係である。たとえば、位置407のBFRSがリカバリされた新しいビームとして特定される場合、次いで、(特定の時間-周波数位置の)BRACHリソース417が、ビーム障害リカバリプリアンブルシーケンスを送信するためにUEによって使用されるべきであり、逆に、(特定の時間-周波数位置の)BRACHリソース417がビーム障害リカバリプリアンブルシーケンスを送信するためにUEによって使用される場合、それは、位置407のBFRSがリカバリされた新しいビームとして特定されたことを伝達するべきである。
図5は、例示的なBRACHリソースの詳細な図示をする図500を示す。図5に示されるように、BRACH領域505は、BRACHリソース507などのBRACHリソースを示す。BRACHリソース507などのBRACHリソースは、時間および周波数位置を含んでもよい。図500に示されるように、BRACHリソース507は、1つ以上の時間位置および1つ以上の周波数位置を含む。BRACHリソース507は、PRACH送信のために割り振られた第1のリソース510およびBRACH送信のために割り振られた第2のリソース512を含む。上の図示において、BRACHリソース507などの各BRACHリソースは、(第2のリソース512などの)BRACHリソースを含み、UEは、予め割り振られたプリアンブルを送信するために、ブロックインデックスnを用いて1つのBRACHリソースをN個のBRACHリソースから選択してもよい。ブロックインデックスnは、UEからアクセスノードにlog2(N)ビットの情報を運ぶことができる。この情報は、(N個のBFRSのうちの)どのBFRSがUEによって特定されたかをUEからアクセスノードに運ぶために使用されてもよい。概して、アクセスノードは、BRACHブロックとそのBRACHブロック内で運ばれる情報との間の関連付けを構成するためにUEに前もってメッセージ(たとえば、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはこれらの組み合わせ)を送信してもよく、その結果、アクセスノードとUEとの両方は、N個のBRACHリソースのうちの第1のBRACHリソース上でプリアンブルを送信することが、N個のBFRSのうちの第1のBFRSが特定されたことを意味する「00...01」を表し、N個のBRACHリソースのうちの第2のBRACHリソース上でプリアンブルを送信することが、N個のBFRSのうちの第2のBFRSが特定されたことを意味する「00...10」を表し、...、N個のBRACHリソースのうちの第NのBRACHリソース上でプリアンブルを送信することが、N個のBFRSのうちの第NのBFRSが特定されたことを意味する「11...11」を表し、以下同様であることを知り、一方、ここで、各ビットシーケンスは、log2(N)ビットの長さであり、たとえば、UEからのN個のBFRSの新しい特定されたビームインデックスを表すことができる。代替的に、N個のBRACHリソースのそれぞれに関して、中のBRACHリソースが、K回複製され、全体でK*N個のBRACHリソースになってもよく、UEは、予め割り振られたプリアンブルを送信するためにK*N個のBRACHリソースのうちの1つを選択してもよく、一方、ブロックインデックスnは、UEからアクセスノードにlog2(K*N)ビットの情報を運ぶことができる。概して、アクセスノードは、UEに前もってメッセージを送信してもよく、その結果、アクセスノードとUEとの両方が、BRACHブロックとそのBRACHブロック内で運ばれる情報との間の関連付けを知る。例として、BRACHブロックインデックスによって運ばれる情報は、UEからの新しい特定されたビームインデックスを表す。BRACHブロックはまた、その他の用途のリソースを含んでもよい。一部の例示的な実施形態において、BRACHリソースは、BRACH送信のためにのみ割り振られてもよい。BRACHおよびPRACHのチャネルは、時間および/または周波数位置の点で異なってもよいことが留意される。
例示的な実施形態によれば、BFRSの2つの異なる組、たとえば、1組の第1のBFRSおよび1組の第2のBFRSを含むBFRSを利用するビームの障害のリカバリのための技術が、提供される。BFRSの2つの組は、利用可能なBFRSの2つのサブセットであってもよいことが留意される。特定の場合には、基準信号の1つの組のみ、たとえば、1組の第1のBFRSのみまたは1組の第2のBFRSのみが必要とされる可能性もあり、BFRSの2つの組を使用する手法の特殊な場合と考えられうる。BFRSの2つの異なる組を含むことは、UEが、潜在的に検出および復号を簡素化し、シグナリングのオーバーヘッドを削減するマルチレイヤの手法を場合によっては使用して、障害のあるビームを置き換えるための候補であるアクセスノードからのビームのさらなる選択肢を特定することを可能にする。説明のための例として、多くの時間を必要としてもよい、多数の狭いビーム幅のビーム(たとえば、CSI-RS)をスキャンすることよりも、UEは、より少ない数の広いビーム幅のビーム(たとえば、WBRS)をスキャンすることができる。より少ない数の広いビーム幅のビームをスキャンすることは、必要とされるスキャンの時間を削減し、それによって、リカバリされたビームの検索空間が狭いビーム幅のビームの検索空間よりも大幅に小さいという結果をもたらす。広いビーム幅のビームが特定されると、UEは、障害のあるビームを置き換えるための候補ビームであってもよいずっと少ない数の狭いビーム幅のビームをスキャンすることができる。
図6は、BFRSを使用するビームのリカバリに参加するアクセスノードにおいて行われる例示的な動作600の流れ図を示す。動作600は、アクセスノードがBFRSを使用するビームのリカバリに参加するときにアクセスノードにおいて行われる動作を示してもよい。BFRSは、2つの異なる基準信号、たとえば、CSI-RSおよびWBRSを含んでもよい。BFRSは、代替的に、1つの基準信号、たとえば、CSI-RSまたはWBRSのみを含んでもよい。
動作600は、アクセスノードがBRACHプリアンブルシーケンスを構成することから始まる(ブロック605)。アクセスノードは、各UEに関して一意のBRACHプリアンブルシーケンスを構成してもよい。代替的に、単一のBRACHプリアンブルシーケンスが、複数のUEに割り当てられてもよい。代替的に、複数のBRACHプリアンブルシーケンスが、各UEに割り当てられてもよい。また、アクセスノードはまた、たとえば、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはこれらの組み合わせによってUEにBRACHプリアンブルシーケンスに関する情報を送信する。アクセスノードは、任意選択で、BFRSリソースとBRACHリソースおよびBRACH応答リソースとの間の関係または関連付けをUEに送信する(ブロック607)。BFRSリソースとBRACHリソース(およびBRACH応答リソース)との間の関係または関連付けは、決まっていてもよく、少なくとも時間-周波数位置の点で、BRACHプリアンブルを送信するためにどのBRACHリソースを使用すべきかをUEが決定するのを支援することができる。言い換えると、UEは、第1のBFRSがUEによって新しいビームとして特定される場合にプリアンブルシーケンスを送信するための第1のBRACHリソースの時間-周波数位置、第2のBFRSが新しいビームとして特定される場合にプリアンブルシーケンスを送信するための第2のBRACHリソースの時間-周波数位置などを知る必要がある。逆に、アクセスノードは、そのアクセスノードが第1のBRACHリソースの時間-周波数位置においてプリアンブルシーケンスを受信する場合に第1のBFRSがUEによって新しいビームとして特定されたこと、そのアクセスノードが第2のBRACHリソースの時間-周波数位置においてプリアンブルシーケンスを受信する場合に第2のBFRSがUEによって新しいビームとして特定されたことなどを知る必要がある。関連付けまたは関係は、UEがBRACHプリアンブルに対する応答を受信すべきBRACH応答リソースはどれかを決定するのを支援することもできる。BFRSリソースとBRACHリソースとの間の関連付けの詳細な検討が、以下で与えられる。
BFRSリソースとBRACHリソースおよびBRACH応答リソースとの間の関係または関連付けは、単純で効率的なシグナリングを可能にするデータ形式で提示されてもよい。説明のための例として、BFRSリソースが1a、1b、1cなどと表記され、BRACHリソースが2a、2b、2cなどと表記され、BRACH応答リソースがa、b、cなどと表記される状況を考える。第1の説明のための例において、関係または関連付けは、
リソース1aおよび2aが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、2a、
リソース1bおよび2bが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、2b、
リソース1cおよび2cが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1c、2c、
リソース1cおよび2bが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1c、2b、
リソース1aおよびaが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、a、
リソース1bおよびbが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、b、ならびに
リソース1bおよびcが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、cなどのシグナリングされるペアであってもよい。
例示的な関係または関連付けはまた、
リソース1aおよび2aが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、2a、
リソース1bおよび2bが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、2b、
リソース1cおよび2bおよび2cが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1c、2b、2c、
リソース1aおよびaが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、a、ならびに
リソース1bおよびbおよびcが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、b、cなどの関連付けられたリソースを列挙する表形式でシグナリングされてもよい。
アクセスノードは、たとえば、DL送信ビームを使用して、WBRSのみ、CSI-RSのみ、またはWBRSとCSI-RSとの両方を含むBFRSを送信する(ブロック609)。BFRSがCSI-RSまたはWBRSのみを含む状況において、アクセスノードは、たとえば、DL送信ビーム上でCSI-RSまたはWBRSのみを送信する。しかし、BFRSがCSI-RSとWBRSとの両方を含む場合、アクセスノードは、DL送信ビーム上でCSI-RSとWBRSとの両方を送信する。アクセスノードは、ビームの障害に遭ったUEからBRACHプリアンブルを受信する(ブロック611)。説明のための例として、BFRSがCSI-RSとWBRSとの両方を含むとき、BRACHプリアンブルは、第mのBFRSに関連するBRACHリソース上で受信される。言い換えると、BRACHプリアンブルは、第mのBFRSに関連付けられたBRACHリソース上で受信される。別の説明のための例として、BFRSがCSI-RSまたはWBRSのみを含むとき、BRACHプリアンブルは、第nのBFRSに関連するBRACHリソース上で受信される。さらに、BRACHプリアンブルは、第mまたは第nのBFRSを送信するために使用されるアクセスノードのDL送信ビームとビーム対応関係にあるアクセスノードのUL受信ビーム上で受信される。アクセスノードは、UEを特定する(ブロック613)。アクセスノードは、たとえば、BRACHプリアンブルに従ってUEを特定することができてもよい。アクセスノードはまた、BRACHの時間および周波数位置に従ってUEの新しいビームを特定することができてもよい。例として、アクセスノードは、図4および関連する検討において提示された技術を使用してもよく、たとえば、(特定の時間-周波数位置の)BRACHリソース417がビーム障害リカバリプリアンブルシーケンスを送信するためにUEによって使用される場合、BRACHリソース417の使用は、位置407のBFRSがリカバリされた新しいビームとして特定されたという情報を伝える。アクセスノードは、UEのためのULリソース許可を生成してもよくまたは生成しなくてもよい(ブロック615)。ULリソース許可は、UEが追加のリカバリ情報をアクセスノードに送信することを可能にするためのリソースを割り振るためのものである。アクセスノードは、応答、たとえば、BFR応答を、任意選択でULリソース許可(またはそれに関連する情報)とともにUEに送信する(ブロック617)。ビーム障害RACH応答がULリソース許可(またはそれに関連する情報)を含む状況において、アクセスノードは、UEからの追加のリカバリ情報を含むUL送信を受信する(ブロック619)。追加のリカバリ情報は、たとえば、nに関連する追加的な情報を含んでもよい。アクセスノードは、DL制御チャネルを再構築するか、またはビーム管理を支援する(ブロック621)。アクセスノードは、DL制御チャネルを再構築するかまたはビーム管理を支援するためにUEによって提供される追加のリカバリ情報を利用する。ブロック611および619は同時に行われてもよく、ブロック613、615、617、および621はその後に同時に行われてもよいことが留意される。BFRSがCSI-RSまたはWBRSのみを含む場合、ブロック611および619は、単一のブロックへと合併されてもよいことがさらに留意される。
図7は、ビームリカバリにおいて使用されるリソースとビームとの間の例示的な関連付けを強調する図700を示す。図7に示されるように、BFRS領域705は、BFRSを送信するために使用されるBFRSリソース(たとえば、BFRSリソース710)およびアクセスノードのDL送信ビーム(たとえば、ビーム715)を示し、BRACH領域707は、BRACHプリアンブルを受信するために使用されるBRACHリソース(たとえば、BRACHリソース712)およびUL受信ビーム(たとえば、ビーム717)ならびにBRACHプリアンブルを送信するために使用されるUL送信ビーム(たとえば、ビーム722)を示し、応答領域709は、応答を受信するために使用される応答リソース(たとえば、応答リソース714)およびUL受信ビーム(たとえば、ビーム719)を示す。ビーム715のプリコーダおよびビーム717のコンバイナはビーム対応関係にあってもよく、ビーム722のプリコーダおよびビーム719のコンバイナはビーム対応関係にあってもよいことが留意される。さらに、BFRSリソース710とBRACHリソース712との間の1対1の関連付け、およびBRACHリソース712と応答リソース714との間の1対1の関連付けがある。
様々なビームの間のビーム対応関係およびリソースの間の1対1の関連付けは、アクセスノードおよびUEが受信および送信するためにどのリソースおよびビームを使用すべきかを決定するのを助ける。例として、UEがDL送信ビーム715によって送信されたBFRSが複数の候補BFRSの中でそのUEの選択された最良の候補であると判定した場合、UEは、そのUEがビーム722を使用しながらBRACHリソース712においてBRACHプリアンブルを送信すべきであると(たとえば、ビーム対応関係および1対1の関連付けから)判定することができる。さらに、UEは、そのUEが場合によってはビーム719を使用して応答リソース714において応答を監視または受信すべきであると(再度、ビーム対応関係および1対1の関連付けから)判定することができる。明らかに、ビーム対応関係および1対1の関連付けの使用は、どのリソースおよびビームを使用すべきかの判定を簡単にする。
図8は、BFRSを使用するビームのリカバリに参加するUEにおいて行われる例示的な動作800の流れ図を示す。動作800は、UEがBFRSを使用するビームのリカバリに参加するときにUEにおいて行われる動作を示してもよい。BFRSは、2つの異なる基準信号、たとえば、CSI-RSおよびWBRSを含んでもよい。BFRSは、代替的に、1つの基準信号、たとえば、CSI-RSまたはWBRSのみを含んでもよい。
動作800は、UEがアクセスノードからBRACHプリアンブルシーケンス構成を受信することから始まる(ブロック805)。UEは、任意選択で、BFRSリソースとBRACHリソースおよびBRACH応答リソースとの間の関係または関連付けをアクセスノードから受信する(ブロック807)。BFRSリソースとBRACHリソース(およびBRACH応答リソース)との間の関係または関連付けは、決まっていてもよく、BRACHプリアンブルを送信するためにどのBRACHリソースを使用すべきかおよび潜在的にBRACHプリアンブルに対する応答を受信すべきBRACH応答リソースはどれかをUEが決定するのを支援することができる。
BFRSリソースとBRACHリソースおよびBRACH応答リソースとの間の関係または関連付けは、単純で効率的なシグナリングを可能にするデータ形式で提示されてもよい。説明のための例として、BFRSリソースが1a、1b、1cなどと表記され、BRACHリソースが2a、2b、2cなどと表記され、BRACH応答リソースがa、b、cなどと表記される状況を考える。第1の説明のための例において、関係または関連付けは、
リソース1aおよび2aが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、2a、
リソース1bおよび2bが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、2b、
リソース1cおよび2cが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1c、2c、
リソース1cおよび2bが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1c、2b、
リソース1aおよびaが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、a、
リソース1bおよびbが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、b、ならびに
リソース1bおよびcが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、cなどのシグナリングされるペアであってもよい。
例示的な関係または関連付けはまた、
リソース1aおよび2aが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、2a、
リソース1bおよび2bが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、2b、
リソース1cおよび2bおよび2cが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1c、2b、2c、
リソース1aおよびaが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1a、a、ならびに
リソース1bおよびbおよびcが関連付けられるかまたは関係を有することを伝える1b、b、cなどの関連付けられたリソースを列挙する表形式でシグナリングされてもよい。
UEは、BFRS(たとえば、CSI-RS、WBRS、またはCSI-RSとWBRSとの両方)を監視し、最良のBFRS(たとえば、CSI-RSビーム、WBRSビーム、またはCSI-RSおよびWBRSビーム)のインデックス(複数のインデックス)を決定する(ブロック809)。監視の結果として、UEは、CSI-RS毎のみ、WBRS毎のみ、またはCSI-RSおよびWBRSビーム毎のビームインデックスを得る。ビームインデックスは、リソースインデックスn(整数)によって表されてもよい。BFRSがCSI-RSかまたはWBRSかのいずれかのみを含む状況において、ビームインデックスは、CSI-RSかまたはWBRSかのいずれか(BFRS内に存在する基準信号)のビームインデックスである。一方、BFRSがCSI-RSとWBRSとの両方を含む状況において、ビームインデックスは、どちらのビーム(CSI-RSまたはWBRS)の方が良好かに応じてCSI-RSかまたはWBRSかのいずれかのビームインデックスであってもよい。ビームインデックスはCSI-RSまたはWBRSのビームインデックスであってもよいので、ビームインデックスのレポートは、ビームインデックスがどの基準信号に関連付けられるかを明確にすべきである。説明のための例として、4つのCSI-RSビームおよび4つのWBRSビームがある状況を考える。次いで、たとえば、ビームインデックス1から4が、4つのCSI-RSビームのために使用されてもよく、ビームインデックス5から8が、4つのWBRSビームのために使用されてもよい。次いで、ビームインデックスがどの基準信号に関連付けられるのかに関する混乱はない。UEは、2つ以上のビームインデックスを取得してもよいことが留意される。そのような状況において、インデックスは、n1、n2などと表記される。例として、BFRSがCSI-RSを含む状況において、N個の可能なCSI-RSリソースのうちの第nのCSI-RSリソースが、UEの観点から(たとえば、品質の点で)最良であってもよく、DL制御チャネルを再構築するためまたはビーム管理を支援するためにアクセスノードによって使用されてもよい。
UEは、CSI-RSのみまたはWBRSのみを含んでもよい最良のBFRSビームの残りのインデックス(または複数のインデックス)を決定してもよい(ブロック811)。BFRSがCSI-RSとWBRSとの両方を含む状況において、UEは、以前、CSI-RSかまたはWBRSかのいずれかのインデックス(または複数のインデックス)を決定することができた。UEは、今、WBRS(CSI-RSのインデックス(もしくは複数のインデックス)が以前決定された場合)またはCSI-RS(WBRSのインデックス(もしくは複数のインデックス)が以前決定された場合)の残りのインデックス(または複数のインデックス)を決定してもよい。結果として、UEは、BFRS毎のビームインデックスを取得する。ビームインデックスは、BFRSリソースインデックスm(整数)、または言い換えると、BFRSがCSI-RSのみを含む場合はCSI-RSリソースインデックスm、BFRSがWBRSのみを含む場合はWBRSリソースインデックスmによって表されてもよい。UEは、2つ以上のビームインデックスを取得してもよいことが留意される。そのような状況において、インデックスは、m1、m2などと表記される。M個の可能なWBRSリソースのうちの第mのBFRSリソースが、UEの観点から(たとえば、信号品質の点で)最良であり、DL制御チャネルを再構築するためまたはビーム管理を支援するためにアクセスノードによって使用されてもよい。
UEは、任意選択で、BRACHプリアンブルを選択する(ブロック813)。UEが1つ以上のBRACHプリアンブルによって構成される状況において、UEは、1つ以上のBRACHプリアンブルのうちの1つを選択する。UEが1つ以上のBRACHチャネル上で送信されうる一意のBRACHプリアンブルによって構成される状況において、UEは、1つ以上のBRACHチャネルのうちの1つを選択し、構成されたプリアンブルを送信する。1つ以上のBRACHプリアンブルのうちの1つの選択は、UEが情報を明示的にシグナリングする必要なしに情報を暗黙的にシグナリングすることを可能にする。例として、1つ以上のBRACHプリアンブルの中に4つのBRACHプリアンブルがある場合、UEは、4つのBRACHプリアンブルのうちの1つの送信によって2ビットの情報を暗黙的にシグナリングすることができる。別の例として、UEが1つのBRACHプリアンブルを送信するために利用可能な4つのBRACHチャネルがある場合、UEは、4つのBRACHチャネルのうちの1つにおけるプリアンブルの送信によって2ビットの情報を暗黙的にシグナリングすることができる。いずれの場合も、2ビットの情報が、特定された新しいビームインデックスmを伝えるためにUEによって使用されうる。
UEは、第mのBRACHリソースを決定するために第mのBRACHリソースと第mのBFRSリソースとの間の関係または関連付けを利用して、第mのBRACHリソース上でBRACHプリアンブルを送信する(ブロック815)。第mのBRACHリソースは、最良のWBRSビームとしてUEによって決定された第mのBFRSリソースインデックス、およびBRACHリソースとBFRSリソースとの間の関係または関連付けに対応する。(第mのBFRSリソースとのそのBRACHリソースの関係によって選択された)第mのBRACHリソース上でのBRACHプリアンブルの送信は、BRACHプリアンブルがアクセスノードに成功裏に到着する高い可能性をUEに与え、それによって、ビームリカバリプロセスのレイテンシーを削減する。
UEは、BRACH応答内で応答、たとえば、BFR応答を受信する(ブロック817)。応答は、任意選択で、追加の情報、たとえば、ビームインデックスのサブセット、ビーム品質情報などのレポートを含む補足(または追加の)メッセージをUEが送信することを可能にするUL許可を含んでもよい。応答は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)または物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)またはブロードキャストチャネル上で受信されてもよい。応答は、BRACHプリアンブルを特定する識別子によってアドレス指定されてもよい(またはアクセスノードは、BRACHプリアンブルを直接送出してもよい)。応答はまた、UEからの後続のUL送信を同期するためのタイミング揃え命令を含んでもよい。応答は、潜在的に、BRACHプリアンブルを送信するために使用された送信プリコーダに関連する受信コンバイナによってタイミング窓(timing window)内で受信されてもよい。応答を受信するためにUEが使用するタイミング窓は、BRACHプリアンブルを送信するために使用されたBRACHリソースに対応する。UEは、UL許可に従って追加の情報(たとえば、ビームインデックスのサブセット、ビーム品質情報など)を送信してもよい(ブロック819)。代替的に、UEは、BRACHプリアンブルを追加の情報(たとえば、ビームインデックスのサブセット、ビーム品質情報など)と一緒に送信することができる。この状況において、応答内のUL許可は必須ではない。
図9は、ビームリカバリにおけるUEの通信を強調する図900を示す。図900は、UEが1つ以上のBRACHリソース上でBRACHプリアンブルを送信するBRACH領域905を示す。例として、UEは、UL送信ビーム907を使用してBRACHプリアンブルを送信する。図900はまた、UEがアクセスノードから(BFR応答などの)応答を受信する応答領域910を示す。例として、UEは、アクセスノードによって構成される時間窓内のDL受信ビーム912を使用して応答を受信する。時間窓のそのような構成は、たとえば、時間窓の開始点、時間窓の終了点、時間窓の継続時間などによって指定されてもよい。別の例として、時間窓のそのような構成は、技術規格によって指定されるか、またはRRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、もしくはこれらの組み合わせによってシグナリングされてもよい。
図10Aは、1つ以上の基準信号、たとえば、CSI-RSのみ、SSのみ、またはCSI-RSおよびSSを含むBFRSを使用するビームのリカバリに参加するアクセスノードにおいて行われる例示的な動作1000の流れ図を示す。動作1000は、アクセスノードが1つ以上の基準信号、たとえば、CSI-RSのみ、またはSSのみ、またはCSI-RSとSSとの両方を含むビーム障害RSを使用するビームのリカバリに参加するときにアクセスノードにおいて行われる動作を示してもよい。
動作1000は、アクセスノードがBRACHプリアンブルシーケンスを構成することから始まる(ブロック1005)。アクセスノードは、各UEに関して一意のBRACHプリアンブルシーケンスを構成してもよい。代替的に、複数のBRACHプリアンブルシーケンスが、単一のUEに割り当てられてもよい。代替的に、単一のBRACHプリアンブルシーケンスが、複数のUEに割り当てられてもよい。アクセスノードはまた、BRACHプリアンブルシーケンスについての情報をUEに送信する。アクセスノードは、任意選択で、BFRSリソース(たとえば、CSI-RSリソースのみ、SSリソースのみ、またはCSI-RSリソースとSSリソースとの両方)とBRACHリソースおよびBRACH応答リソースとの間の関係または関連付けを(たとえば、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはこれらの組み合わせで)UEに送信する(ブロック1007)。BFRSリソースとBRACHリソース(およびBRACH応答リソース)との間の関係または関連付けは、BRACHプリアンブルを送信するためにどのBRACHリソースを使用すべきかおよび潜在的にBRACHプリアンブルに対する応答を受信すべきBRACH応答リソースはどれかをUEが決定するのを支援してもよい。BFRSリソースとBRACHリソースとの間の関係または関連付けは、UEが後者の時間もしくは周波数位置から前者の時間もしくは周波数位置を特定するかまたはその逆を特定することを可能にしてもよい。言い換えると、UEが第1のBFRSリソースインデックスを特定する場合、次いで、関係または関連付けは、第1の時間-周波数位置の第1のBRACHリソースが第1のBRACHプリアンブルシーケンスを送信するためにUEによって使用されるとUEが決定することを可能にし、UEが第2のBFRSリソースインデックスを特定する場合、次いで、関係または関連付けは、第2の時間-周波数位置の第2のBRACHリソースが第2のBRACHプリアンブルシーケンスを送信するためにUEによって使用されるとUEが決定することを可能にし、以下同様である。
アクセスノードは、空間擬似コロケーションされた(spatial-quasi-co-located)(SQCL)情報(またはその表現)をUEに送信する(ブロック1009)。SQCLは、2つの信号が同様の特性を持つとみなされてもよいように2つの基準信号またはデータ信号の間の関係を定義する。SQCL情報は、CSI-RSリソースとSS信号との間の関連付けを含んでもよい。例として、1対1のSQCLの関連付けにおいて、各CSI-RS信号は、CSI-RS信号のための送信プリコーダがSS信号のための送信プリコーダと同じであるように1つのSS信号に関連付けられる。複数のCSI-RS信号が単一のSSに関連付けられることおよびその逆が可能である。SQCL情報は、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはこれらの組み合わせでアクセスノードからUEにシグナリングされ、表形式でまたはUEのメモリに記憶されてもよい。アクセスノードは、たとえば、DL送信ビームを使用して、CSI-RS、WBRS、またはCSI-RSおよびWBRSを含むBFRSを送信する(ブロック1011)。SQCL情報をシグナリングする1つの潜在的な目的は、たとえば、BFRSがWBRSを含まないときに検出されたBFRSに基づいて適切なWBRS信号をUEが発見することを可能にすることであってもよい。例として、(BFRSの構成要素としての)CSI-RS信号が検出される場合、次いで、この特定のCSI-RSとSQCLされているWBRSが特定されてもよく、(BFRSの構成要素としての)WBRSが検出される場合、次いで、(もちろんそれ自体とSQCLされている)WBRS自体が特定されてもよい。言い換えると、検出されたBFRS信号がCSI-RSであるか、WBRSであるか、またはこれら両方であるかと無関係に、適切なWBRSが、SQCL情報に基づいて特定されてもよい。
アクセスノードは、ビームの障害に遭ったUEからBRACHプリアンブルを受信する(ブロック1013)。BRACHプリアンブルは、第mのWBRSに関連するBRACHリソース上で受信される。さらに、BRACHプリアンブルは、第mのWBRSを送信するために使用されるアクセスノードのDL送信ビームとビーム対応関係にあるアクセスノードのUL受信ビーム上で受信されてもよい。概して、アクセスノードは、BRACHプリアンブルに関してすべてのBRACHリソースを監視する。アクセスノードは、UEを特定する(ブロック1015)。アクセスノードは、複数のBRACHリソース上の受信信号を比較し、(たとえば、受信されたBRACHプリアンブルおよびUEへのBRACHプリアンブルの割り当てを分析することによって)どのUEがビームのリカバリを要求したかを判定してもよい。UEがBRACHチャネル上で送信されうる2つ以上のプリアンブルシーケンスを割り当てられる状況において、アクセスノードは、どのシーケンスが特定されたUEによって送信されているかを分析し、CSI-RSまたはWBRSの意図されるビームインデックスを検出する。UEが2つ以上のBRACHチャネル上で送信されうる1つのプリアンブルシーケンスを割り当てられる状況において、アクセスノードは、どのチャネルがプリアンブルシーケンスを送信するために特定されたUEによって使用されているかを分析し、CSI-RSまたはWBRSの意図されるビームインデックスを検出する。アクセスノードが単一のUEから複数のBRACHプリアンブルを受信する状況において、アクセスノードは、潜在的に、BFR応答などの応答を送信すべき応答リソースをアクセスノードに伝える、どのBRACHリソースが最良の品質を提供したかを判定してもよい。アクセスノードは、たとえば、BRACHプリアンブルに従ってUEを特定することができてもよい。アクセスノードは、UEのためのULリソース許可を生成してもよい(ブロック1017)。ULリソース許可は、UEがさらなるリカバリ情報をアクセスノードに送信することを可能にするリソースに関するものである。さらなるリカバリ情報は、(図6の検討などにおいて)既に検討された追加のリカバリ情報と、SNR、SINR、RSRP、RSRQ、RSSIなどのチャネル品質情報とを含んでもよい。アクセスノードは、BFR応答などの応答を、場合によってはULリソース許可(またはそれに関連する情報)とともにUEに送信する(ブロック1019)。応答は、PDSCHまたはPDCCHまたはブロードキャストチャネル上で送信されてもよい。応答は、検出されたBRACHプリアンブルを特定する識別子を使用してアドレス指定されてもよく、またはアクセスノードは、検出されたBRACHプリアンブルを直接送信してもよい。アクセスノードは、UEからUL送信を受信する(ブロック1021)。UL送信は、たとえば、UEからの1つ以上のCSI-RSインデックスnまたはUEからのビーム品質情報などのさらなるリカバリ情報を含んでもよい。アクセスノードは、DL制御チャネルを再構築するか、またはビーム管理を支援する(ブロック1023)。アクセスノードは、後続の期間にDL制御チャネルを再構築するかまたはビーム管理(ULもしくはDL)を支援するためにUEによって提供されるリカバリ情報を利用する。代替的に、ブロック1017および1019は、省略されてもよく、つまり、ブロック1013および1021が、1回の送信で実行されてもよいことを意味する。
図10Bは、UEが1つ以上の基準信号を監視する、ビームリカバリに参加するUEにおいて行われる例示的な動作1050の流れ図を示す。動作1050は、UEが1つの基準信号のみ、たとえば、CSI-RSのみ、WBRSのみ、またはCSI-RSとWBRSとの両方を監視する、ビームリカバリにUEが参加するときにUEにおいて行われる動作を示してもよい。
動作1050は、UEがアクセスノードからBRACHプリアンブルシーケンス構成を受信することから始まる(ブロック1055)。UEは、任意選択で、アクセスノードからBFRSリソース(CSI-RSリソースのみ、SSリソースのみ、CSI-RSとSSリソースとの両方)とBRACHリソースおよびBRACH応答リソースとの間の関係または関連付けを受信する(ブロック1057)。BFRSリソースとBRACHリソース(およびBRACH応答リソース)との間の関係または関連付けは、検出されたBFRSまたは特定されたWBRSに基づいてBRACHプリアンブルを送信するためにどのBRACHリソースを使用すべきかおよび潜在的にBRACHプリアンブルに対する応答を受信すべきBRACH応答リソースはどれかをUEが決定するのを支援してもよい。UEは、SQCL情報を受信する(ブロック1059)。SQCL情報は、CSI-RS信号とSS信号との間の関連付けを含む。SQCL情報は、たとえば、WBRSビームインデックスからCSI-RSビームインデックスを決定し、WBRSビームインデックスからWBRSビームインデックスを決定するためにUEによって使用されてもよい。例として、1対1の関連付けにおいて、各CSI-RS信号は、1つのWBRS信号に関連付けられる。複数のCSI-RS信号が単一のWBRSに関連付けられることおよびその逆が可能である。SQCL情報は、RRCメッセージ、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはこれらの組み合わせでUEにシグナリングされ、表形式でまたはUEのメモリに記憶されてもよい。
UEは、BFRS信号(概して、CSI-RSまたはWBRS信号)を監視し、品質の点で最良の、たとえば、CSI-RSビームまたはWBRSビームのインデックス(複数のインデックス)を決定する(ブロック1061)。結果として、UEは、CSI-RS毎のビームインデックスまたはWBRS毎のビームインデックスを取得する。ビームインデックスは、CSI-RSリソースインデックスn(整数)またはWBRSリソースインデックスmによって表されてもよい。UEは、2つ以上のビームインデックスを取得してもよいことが留意される。
UEは、最良のWBRSビームのインデックス(複数のインデックス)を決定する(ブロック1063)。検出されたビームが最良のWBRSリソースインデックスmを有するWBRS信号である場合、次いで、単純に、特定されたビームが最良のWBRSリソースインデックスm自体であることが留意される。検出されたビームが最良のCSI-RSリソースインデックスnを有するCSI-RS信号である場合、UEは、CSI-RSビームインデックスnから最良のWBRSビームのインデックスmを決定するためにSQCL情報を利用することが留意される。UEが複数のビームインデックスを取得するとき、UEは、最良のBFRSビームの複数のビームインデックスを取得してもよいことが留意される。M個の可能なWBRSリソースのうちの第mのWBRSリソースは、UEの観点から見て(たとえば、品質の点で)最良であってもよく、DL制御チャネルを再構築し、ビーム管理を支援するためにアクセスノードによって使用されてもよい。
UEは、任意選択で、BRACHプリアンブルを選択する(ブロック1065)。UEが2つ以上のBRACHプリアンブルによって構成される状況において、UEは、2つ以上のBRACHプリアンブルのうちの1つを選択する。UEは、第mのBRACHリソースを決定するために第mのBRACHリソースと第mのWBRSリソースとの間の関係を利用して、第mのBRACHリソースまたは領域上でBRACHプリアンブルを送信する(ブロック1067)。第mのBRACHリソースは、最良のWBRSビームとしてUEによって決定された第mのWBRSリソースインデックス、およびBRACHリソースとWBRSリソースとの間の関係に対応する。第mのBRACHリソース上のBRACHプリアンブルの送信は、(たとえば、最良の品質のビームまたはリソースに関連するリソースを使用することにより)BRACHプリアンブルがアクセスノードに成功裏に到着する高められた可能性をUEに与え、それによって、ビームリカバリプロセスのレイテンシーを削減する。
UEは、BFR応答などの応答を受信する(ブロック1069)。応答は、たとえば、CSI-RSビームインデックスのレポートを含む(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上の)補足メッセージをUEが送信することを可能にするUL許可を含んでもよい。応答は、PDSCHまたはPDCCHまたはブロードキャストチャネル上で受信されてもよい。応答は、BRACHプリアンブルを特定する識別子によってアドレス指定されてもよい(またはアクセスノードは、BRACHプリアンブルを直接送出してもよい)。応答はまた、UEからの後続のUL送信を同期するためのタイミング揃え命令を含んでもよい。応答は、潜在的に、BRACHプリアンブルを送信するために使用された送信プリコーダに関連する受信コンバイナによってタイミング窓内で受信されてもよい。応答を受信するためにUEが使用するタイミング窓は、BRACHプリアンブルを送信するために使用されたBRACHリソースに対応する。UEは、すべてのタイミング窓を監視し、各タイミング窓は、応答に関するBRACHプリアンブルを送信するために使用されたBRACHリソースのうちの1つに対応する。UEは、UL許可がBFR応答に含まれる場合、UL許可に従って1つ以上のCSI-RSリソースインデックスnを送信する(ブロック1071)。
図11は、複数のリソース上での例示的なBRACHプリアンブルの送信および応答の受信を強調する図1100を示す。図11に示されるように、BFRS領域1105は、BFRSを送信するために使用されるBFRSリソースおよびアクセスノードのDL送信ビームを示し、BRACH領域1107は、BRACHプリアンブルを受信するために使用されるBRACHリソース(たとえば、BRACHリソース1116、1118、および1120)およびUL受信ビーム(たとえば、ビーム1110、1111、および1112)ならびにBRACHプリアンブルを送信するために使用されるUL送信ビーム(たとえば、ビーム1115、1117、および1119)を示し、応答領域1109は、BFR応答などの応答を受信するために使用される応答リソース(たとえば、応答リソース1122、1124、および1126)ならびにUL受信ビーム(たとえば、ビーム1121、1123、および1125)を示す。複数のビームおよびリソースが、BRACHプリアンブルまたは応答が成功裏に受信される見込みを増やすために使用されてもよい。BRACHリソースとBFRSリソースとの間の関連付けまたは関係は、複数のビームおよびリソースが使用されるときの状況において維持されることが留意される。
図12は、BRACHプリアンブルの送信および応答の検出を強調する図1200を示す。図12に示されるように、UEは、1つ以上のBRACHリソース上でBRACHプリアンブルを送信する(1205)。しかし、UEは、応答が受信されることを保証するためにBRACHリソースのすべてに関連するタイミング窓を監視する(1210)。
まとめると、ビームのリカバリを開始するUEは、
- CSI-RSリソース、SSリソース、またはこれら両方のものであってもよいBFRSリソースインデックスを検出し、
- CSI-RSとSSとの間のSQCL情報に基づいてWBRSリソースインデックスmを特定し、
- BRACH領域において第mのBRACHリソース上でBRACHプリアンブルを送信し、
- 応答を受信するために応答領域において応答を監視し、
- 1つ以上のCSI-RSインデックスnなどの追加のリカバリ情報を有するメッセージを送信してもよく、
- DL制御チャネルを監視してもよく、DL制御チャネルおよび1つ以上のCSI-RSインデックスnは、空間的にQCLされていてもよい。
まとめると、ビームのリカバリに参加するアクセスノードは、以下の情報を受信するかまたは決定する。
- 情報A: ビームのリカバリを要求するUEのアイデンティティ
- 情報B(n): DL制御チャネルを再構築するためにアクセスノードによって使用される特定されたまたはレポートされたCSI-RSリソースまたはビームインデックス(CRI)。CRIは、2つの部分、
B1 - WBRSインデックス(または複数のWBRSインデックス)、
B2 - WBRSインデックス(または複数のWBRSインデックス)を有するWBRSと空間的にQCLされている複数のCSI-RSのグループによるCSI-RSインデックス(または複数のCSI-RSインデックス)を含んでもよい。B2は、グループ内インデックスと呼ばれる。
B1およびB2によって、アクセスノードがBを再構築することが可能である。CSI-RSおよびWBRSは、BFRSの2つのサブセットであってもよいことが留意される。したがって、2つの部分からなる情報は、BFRSのインデックスとして、個々にではなく一緒にシグナリングされてもよい。ここで、1組のBFRS信号は、単に、CSI-RS信号とWBRS信号との(合併(union)、連結(concatenation)などの)組み合わせとみなされてもよい。
図13は、SSおよびCSI-RSに関する例示的なビームの図1300を示す。図13に示されるように、例示的なSSのためのプリコーダは、ビームフットプリント1305を有し、一方、例示的なCSI-RS1、CSI-RS2、CSI-RS3、およびCSI-RS4のためのプリコーダは、それぞれ、ビームフットプリント1310、1312、1314、および1316を有する。検討する目的で、CSI-RS1のインデックスがnであり、SSのインデックスがmであり、SSに関連するCSI-RSグループ内のCSI-RS1グループ内インデックスがiであるものとする。次いで、インデックスmおよびiが知られている(たとえば、UEによってレポートされる)場合、nを決定することが可能である。同様に、インデックスnおよびmが知られている場合、iを決定することが可能である。さらに、インデックスnおよびiが知られている場合、mを決定することが可能である。図13において、SSはWBRSの例であるように意図されることが留意される。
第1の例示的な実施形態において、アクセスノードは、各UEに関するUEに固有のプリアンブルシーケンスを構成する。ビームのリカバリを開始するUEは、アクセスノードによって検出される、そのUEに固有のプリアンブルシーケンスを送信してもよい。アクセスノードは、UEに固有のプリアンブルを送信したUEのアイデンティティを決定することができ、それによって、情報Aを取得する。UEは、UL許可を使用してCRIを送信し、それによって、アクセスノードにCRIを直接提供し、それによって、アクセスノードに情報Bを提供する。
第2の例示的な実施形態において、アクセスノードは、各UEに関するUEに固有のプリアンブルシーケンスを構成する。ビームのリカバリを開始するUEは、アクセスノードによって検出される、そのUEに固有のプリアンブルシーケンスを送信してもよい。アクセスノードは、UEに固有のプリアンブルを送信したUEのアイデンティティを決定することができ、それによって、情報Aを取得する。さらに、アクセスノードは、どのBRACHリソースがUEに固有のプリアンブルを運んだかを判定することができ、それによって、CSI-RSリソースインデックスが検出される場合は検出されたCSI-RSリソースインデックスnに基づく特定されたSSリソースインデックスmであり、またはSSリソースインデックスが検出される場合は特定されたリソースインデックスm自体である情報B1を取得する。UEは、UL許可を使用してグループ内インデックスを送出してもよく、それによって、情報B2をアクセスノードに提供する。アクセスノードは、情報Bを決定するために情報B1およびB2を使用してもよい。グループ内インデックスiが送信されない場合、アクセスノードは、(特定されたSSリソースインデックスmである)情報B1を直接使用してもよい。
第3の例示的な実施形態において、アクセスノードは、各UEに関するUEに固有のプリアンブルシーケンスのグループを構成する。グループ内のプリアンブルのすべては、単一のUEに関連付けられる。ビームのリカバリを開始するUEは、UEに固有のプリアンブルシーケンスのそのUEのグループからのUEに固有のプリアンブルシーケンスを送信してもよい。アクセスノードは、UEに固有のプリアンブルシーケンスを検出し、UEに固有のプリアンブルからUEに固有のプリアンブルシーケンスのグループを決定し、UEに固有のプリアンブルを送信したUEのアイデンティティを決定し、それによって、情報Aを取得する。一例において、アクセスノードは、どのBRACHリソースがUEに固有のプリアンブルを運んだかを判定することができ、それによって、情報B1を取得する。加えて、アクセスノードは、UEに固有のプリアンブルがUEに固有のプリアンブルシーケンスのグループ内のどのプリアンブルシーケンスであるかを判定し、UEに固有のプリアンブルのグループ内インデックスを推測することができ、それによって、情報B2を取得する。アクセスノードは、情報Bを決定するために情報B1およびB2を使用する。別の実施形態において、アクセスノードは、どのプリアンブルシーケンスが特定されたUEによって使用されているかおよびどのBRACHリソースがプリアンブルシーケンスを運んだかを分析することによって情報Bを直接決定することができる。この場合、アクセスノードおよびUEはUEのプリアンブルシーケンスとBRACHリソースとのどの組み合わせがどのビームインデックスに対応するかアプリオリに合意することが留意される。これは、たとえば、アクセスノードが各ビームインデックスとUEのプリアンブルシーケンスおよびBRACHリソースの対応する組み合わせまたは関連付けとの間のマッピングテーブルを送出することによって前もって行われうる。
第4の例示的な実施形態において、アクセスノードは、各UEに関するUEに固有のプリアンブルシーケンスを構成する。ビームのリカバリを開始するUEは、アクセスノードによって検出される、UEに固有のプリアンブルシーケンスを送信してもよい。アクセスノードは、UEに固有のプリアンブルを送信したUEのアイデンティティを決定することができ、それによって、情報Aを取得する。さらに、アクセスノードは、どのBRACHリソースがUEに固有のプリアンブルを運んだかを判定することができ、それによって、情報B1を取得する。UEは、予め決められて位置において、UEに固有のプリアンブルシーケンスの前または後に別のシーケンスを送信する。別のシーケンスは、グループ内インデックスを伝え、UEとアクセスノードの間でアプリオリに合意されたかまたは技術規格もしくはオペレータによって指定された。アクセスノードは、どの別のシーケンスが送信されるかを判定し、それによって、情報B2を取得する。アクセスノードは、情報Bを決定するために情報B1およびB2を使用する。
別の実施形態において、アクセスノードは、どのシーケンスが特定されたUEによって使用されているかおよびどのBRACHリソースがプリアンブルシーケンスを運んだかを分析することによって情報Bを直接決定することができる。この場合、アクセスノードおよびUEはUEのプリアンブルシーケンスとBRACHリソースとのどの組み合わせがどのビームインデックスに対応するかアプリオリに合意することが留意される。これは、アクセスノードが各ビームインデックスとUEのプリアンブルシーケンスおよびBRACHリソースの対応する組み合わせまたは関連付けとの間のマッピングテーブルを送出することによって前もって行われうる。
第5の例示的な実施形態において、アクセスノードは、各UEおよび各方向に関してUEに固有のプリアンブルシーケンスを構成し、各UEのために(潜在的に周波数領域の)複数のBRACHサブチャネルを割り当てる。それぞれのBRACHの機会が潜在的に異なるWBRSの方向に対応するようにして、時間領域において複数のBRACHの機会があることが留意される。ビームのリカバリを開始するUEは、(たとえば、周波数領域の)1つのサブチャネル上で、(たとえば、時間領域の)1つの機会にUEに固有のプリアンブルシーケンスを送信してもよい。アクセスノードは、UEに固有のプリアンブルシーケンスおよびBRACHサブチャネルを検出し、UEに固有のプリアンブルを送信したUEのアイデンティティを決定し、それによって、情報Aを取得する。アクセスノードは、全部でL個のサブチャネルを割り当ててもよいことが留意される。各UEは、L個のサブチャネルのいずれかを使用することができる可能性がある。各UEは、L個のサブチャネルのうちのL1などの一部のみを使用することができる可能性もある。そのような制約は、たとえば、RRCメッセージで前もってアクセスノードによってUEにシグナリングされてもよい。UEのそれぞれがL個すべてのサブチャネルを使用することができる場合、次いで、アクセスノードは、情報Bの一部を検出するためにBRACHサブチャネルを分析することができるが、UEのアイデンティティAを検出することはできなくてもよい。UEのそれぞれがL個のサブチャネルの一部のみを使用することができる場合、次いで、アクセスノードは、情報Bの一部を検出し、UEのアイデンティティAの一部を検出するためにBRACHサブチャネルを分析することができる。一例において、アクセスノードは、どのBRACHの機会がUEに固有のプリアンブルを運んだかを判定することができ、それによって、情報B1を取得する。加えて、アクセスノードは、どのBRACHサブチャネルが特定されたUEによって使用されているかを判定し、UEに固有のプリアンブルのグループ内インデックスを推測し、それによって、情報B2を取得する。アクセスノードは、情報Bを決定するために情報B1およびB2を使用する。代替的に、アクセスノードは、特定されたUEによってどのBRACHの機会が時間領域において使用されているかおよびどのBRACHサブチャネルが周波数領域において使用されているかを分析することによって情報Bを直接決定することができる。この場合、アクセスノードおよびUEは、時間領域のBRACHの機会および時間領域のBRACHサブチャネルのどの組み合わせまたは関連付けがどのビームインデックスに対応するか合意することが留意される。これは、アクセスノードが各ビームインデックスと時間領域のBRACHの機会および周波数領域のBRACHサブチャネルの対応する組み合わせまたは関連付けとの間のマッピングテーブルを送出することによって前もって行われうる。
既に検討されたように、QCLは、2つの信号が同様の特性を持つとみなされてもよいように2つの基準信号またはデータ信号の間の関係を定義する。例示的な特性は、キャリア周波数、時間オフセット、周波数オフセット、空間プリコーディングベクトルなどを含む。SQCLは、同じまたは同様のプリコーダを使用してプリコーディングされる2つのプリコーディングされたまたはビームフォーミングされた信号によるQCLのカテゴリである。説明のための例として、第1の信号SIG1(たとえば、基準信号またはデータ信号)および第2の信号SIG2(たとえば、基準信号またはデータ信号)は、それらの信号が同じプリコーダを使用して送信される場合、空間的にQCLされている。言い換えると、
X1=プリコーダ*SIG1; X2=プリコーダ*SIG2
であり、式中、X1は、プリコーディングされたSIG1であり、X2は、プリコーディングされたSIG2であり、SIG1およびSIG2は、それぞれ、プリコーディングされていない第1の信号および第2の信号である。
図14は、空間的にQCLされている2つのプリコーダの図式的表現1400を示す。第1のビームパターン1405は、第1の信号のためのプリコーダを表し、第2のビームパターン1410は、第2の信号のためのプリコーダを表す。ビームパターンは、2つのプリコーダが同一であるので重なり合う。
例示的な実施形態によれば、ビームの1対多のマッピングを使用してビームを特定するための技術が提供される。技術は、第2のビームのうちの1つが知られているときに第2のビームへの第1のビームの1対多のマッピングを使用して第1のビームを特定し、またその逆を行う。説明のための例として、1つ以上の第1のビームおよび1つ以上の第2のビームならびに第2のビームへの第1のビームの複数の1対多のマッピングを用いる通信システムにおいては、いかなる2つ以上の第1のビームも同じ第2のビームにマッピングされない限り、第2のビーム(たとえば、CSI-RSビーム)が特定されると、1対多のマッピングを使用して第2のビームにマッピングされる第1のビーム(たとえば、WBRSビーム)を決定することが可能である。
第1のビームがプリコーダP_0によってプリコーディングされるプリコーディングされる信号SIG0であり、1つ以上の第2のビームがプリコーダP_1.1、..、P_1.NによってプリコーディングされるN個のプリコーディングされる信号SIG1、..、SIGNの組であるものとする。第1のビームおよび1つ以上の第2のビームは、プリコーダP_1.1、..、P_1.NのビームパターンがプリコーダP_0のビームパターンの中にある場合、1対多のマッピングを有すると言われる。1対多のマッピングのビームは、1対多のSQCL(OMSQ)関係を有すると言われる。図15は、プリコーダがOMSQ関係を有する、第1のビームおよび1つ以上の第2のビームに関するプリコーダのビームパターンの図1500を示す。図15に示されるように、Nは、4に等しい。第1のビームパターン1505は、第1のビームに関するプリコーダP_0を表し、一方、ビームパターン1510、1512、1514、および1516は、複数の第2のビームの中のそれぞれの第2のビームに関するプリコーダP_1.1、..、P_1.4を表す。
プリコーダP_0と{P_1.1, .., P_1.N}との間の関係に関して、(一度に1つの信号ずつ、それぞれP_1.1、..、P_1.Nによって別々にプリコーディングされるN個の信号であるのとは対照的に)P_1.1、..、P_1.Nによって同時に一緒にプリコーディングされる信号Sを含む仮想信号(virtual signal)X1と、P_0によってプリコーディングされた信号Sを含むプリコーディングされた信号X0とを考える。仮想信号X1は、X_1.1、..、X_1.Nを含み、X_1.1は、プリコーダP_1.1によってプリコーディングされた信号Sであり、X_1.Nは、プリコーダP_1.Nによってプリコーディングされた信号Sである。仮想信号X1およびプリコーディングされた信号X0が(技術規格によって定義された、プリコーダP_0とプリコーダ{P_1.1, .., P_1.N}との間の許容されうる差以内で)同じである場合、次いで、プリコーダP_0および{P_1.1, .., P_1.N}は、OMSQ関係を有する。同様に、仮想信号X1および信号X0は、OMSQ関係を有する。本明細書において示される例において、信号X0(またはプリコーダP_0)は、1対多のマッピングの1の方であり、仮想信号X1(またはプリコーダ{P_1.1, .., P_1.N})は、1対多のマッピングの多の方であることが留意される。
プリコーダ{P_1.1, .., P_1.N}は、概して互いに異なることが留意される。したがって、プリコーダ{P_1.1, .., P_1.N}の間にQCL関係はない。しかし、プリコーダ{P_1.1, .., P_1.N}の間の典型的な関係は、それらのプリコーダのそれぞれのビームパターンがそれらのプリコーダのビームフットプリントの点で互いに隣接していることであってもよい。
プリコーダP_0とプリコーダ{P_1.1, .., P_1.N}のうちの任意のプリコーダと(または信号X0と信号X_1.1、..、X_1.Nのうちの任意の信号と)の間の関係は、信号X0のビームパターンが信号X_1.1、..、X_1.Nのうちのいずれの信号のビームパターンよりも広い角度範囲に及ぶことであることが留意される。さらに、信号X0および信号X_1.1、..、X_1.Nのうちの任意の信号は、相関がある。OMSQ関係を有する信号も、相関があると言われる。図16は、潜在的な関係を強調する、プリコーディングされた信号のビームパターンの図1600を示す。図1600は、信号X_0 1605、信号X_1.1 1610、および信号X_2 1615に関するビームパターンを含む。図16に示されるように、信号X_0および信号X_1.1は相関があるが、(異なるプリコーダを使用してプリコーディングされた)信号X_2は、信号X_0とも信号X_1.1とも相関がない。場合によっては、信号X_0 1605と信号X_1.1 1610との間のOMSQ関係のシグナリングが、受信機(たとえば、受信機のコンバイナ)を選択する際に受信機の案内を提供する。たとえば、OMSQ関係は、X_0 1605のために使用される受信機がX_1.1 1610を受信するために使用されてもよく、その逆であってもよいことを示唆する。一方、OMSQ関係は、X_2 1615のために使用される受信機がX_1.1 1610を効果的に受信するために使用されなくてもよいことを示唆する。
例示的な実施形態によれば、OMSQ関係は、通信において使用されうる代替信号(alternate signal)を特定するために使用される。説明のための例として、第1の信号が利用不可能または信頼不可能になった場合、第1の信号と1つ以上の第2の信号との間のOMSQ関係を使用して代替信号を特定することが可能である。代替信号(1つ以上の第2の信号のうちの1つ)が、第1の信号の代わりに使用されてもよい。
説明のための第1の例として、送信デバイスが基準信号X_0 1605、X_1.1 1610、およびX_2 1615を送信している状況を考える。送信デバイスは、信号X_0 1605およびX_1.1 1610がOMSQ関係を有すること、または信号X_0 1605および{X_1.1, .., X_1.N}がOMSQ関係を有することを伝えてもよい。受信デバイスは、信号X_1.1 1610内の情報を最初に使用してもよい。しかし、信号X_1.1 1610は、信頼不可能または利用不可能になり、受信デバイスは、もはや信号X_1.1 1610を信頼性高く受信することができない。受信デバイスは、信号X_0 1605と信号X_1.1 1610との間のOMSQ関係を利用し、信号X_0 1605を信号X_1.1 1610のバックアップとして使用してもよい。信号X_0 1605およびX_2 1615がOMSQ関係を持たない(または少なくとも送信デバイスが2つの信号がOMSQ関係を有するという情報を提供しなかった)ので、受信デバイスは、信号X_2 1615を信号X_0 1605のバックアップとして使用しないことが留意される。
説明のための第2の例として、送信デバイスが基準信号X_0 1605、X_1.1 1610、およびX_2 1615を送信している状況を考える。送信デバイスは、信号X_0 1605およびX_1.1 1610がOMSQ関係を有すること、または信号X_0 1605および{X_1.1, .., X_1.N}がOMSQ関係を有することを伝える情報を提供してもよい。送信デバイスは、信号X_1.1 1610を現在受信している受信デバイスに、送信デバイスがより高レベルの信号(信号X_0 1605)を代わりに使用し始めることをシグナリングしてもよい。信号X_0 1605と信号X_1.1 1610との間のOMSQ関係を知っている送信デバイスは、信号X_2 1615および信号X_1.1 1610がOMSQ関係を持たないので、信号X_2 1615の代わりに信号X_0 1605を受信し始める。
上で示された検討は、主に角度領域に注目することが留意される。1つの信号(たとえば、信号X_0 1605)とアグリゲートされる多くの信号(たとえば、信号{X_1.1, .., X_1.N})との間に、(たとえば、送信電力またはプリコーディング利得の差が原因で)電力差があってもよい。送信デバイスは、1つの信号と多くの信号との間の電力差を含む追加的なシグナリングを送信してもよい(送信電力は多くの信号のそれぞれに関しては等しいと仮定される)。
図17は、ビームを変更するためにOMSQ関係を利用するアクセスノードにおいて行われる動作1700の流れ図を示す。動作1700は、アクセスノードがビームを変更するためにOMSQ関係を使用するときにアクセスノードにおいて行われる動作を示してもよい。
動作1700は、アクセスノードがOMSQ関係の情報をUEに送信することから始まる(ブロック1705)。正常動作中に、アクセスノードは、ビームの変更が正当化されるかどうかを判定するための検査を実行する(ブロック1707)。ビームの変更は、たとえば、閾値未満に落ちたビームの品質に関するフィードバックを1つ以上のUEが提供する場合に正当化されてもよい。別の例として、ビームの変更は、ビームの障害の発生についての情報を運ぶBRACHプリアンブルをアクセスノードが受信する場合に正当化されてもよい。ビームの変更が正当化されない場合、アクセスノードは、ビーム上で信号を送信し続ける(ブロック1715)。
しかし、ビームの変更が正当化される場合、アクセスノードは、OMSQ関係の情報に従って代替ビームを選択する(ブロック1709)。アクセスノードは、任意選択で、代替ビームの使用をトリガする(ブロック1711)。たとえば、アクセスノードは、代替ビームのインデックスについての情報を送信してもよい。アクセスノードは、代替ビーム上で信号を送信する(ブロック1713)。アクセスノードはまた、デフォルトのビーム切り替えの動作、つまり、送信ビームを現在の送信ビームから(現在の送信ビームの)デフォルトのバックアップビームに切り替えることに関する情報のみを送信してもよい。この場合、たとえば、信号X_0 1605が、信号X_1.1 1610のデフォルトのバックアップバージョンである。これは、UEがデフォルトのバックアップビームX_0 1605に切り替えることをトリガしてもよい。
図18は、ビームを変更するためにOMSQ関係を利用するUEにおいて行われる動作1800の流れ図を示す。動作1800は、UEがビームを変更するためにOMSQ関係を使用するときにUEにおいて行われる動作を示してもよい。
動作1800は、UEがアクセスノードからOMSQ関係の情報を受信することから始まる(ブロック1805)。正常動作中、UEは、そのUEが受信しているビームが信頼不可能(または利用不可能)になったかどうかを判定するための検査を実行する(ブロック1807)。例として、ビームは、ビームに関連する信号品質が閾値未満に落ちる場合、信頼不可能であるとみなされてもよい。別の例として、ビームを使用する送信の1回以上の復号の試みが失敗する場合、ビームは、信頼不可能であるとみなされてもよい。例として、ビームは、UEがもはやビーム上で信号を検出することができない場合、利用不可能であるとみなされてもよい。ビームが信頼可能なままである場合、UEは、ビーム上で信号を受信し続ける(ブロック1813)。
ビームが信頼不可能(または利用不可能)になった場合、UEは、OMSQ関係の情報に従って代替ビームを選択し(ブロック1809)、代替ビーム上で信号を受信する(ブロック1811)。UEは、たとえば、代替ビーム上で信号を受信し始めるためにそのUEの受信プリコーダを代替ビームに関連する受信プリコーダに変更してもよい。代替的に、UEが代替ビームを使用するためのUEを指定する情報を受信する場合、UEは、ビームの信頼性または不信頼性と関係なく代替ビーム上で信号を受信し始める。
本開示において、焦点は、主に、周波数帯域内の時間または周波数位置においてPRACHチャネルと潜在的に異なるランダムアクセスチャネルBRACHを使用してビーム障害リカバリ要求を送信すること(カテゴリB)にあった。同時譲渡された(co-assigned)出願、すなわち、参照により本明細書に組み込まれている「Method for Response to PUCCH-based Beam Failure Recovery Request」と題した整理番号HW85458110US01および「System and Method for Beam Failure Recovery Request Reporting」と題した整理番号HW85457640US01において、1つがPUCCHチャネルを介して運ばれる特殊なメッセージであるスケジューリング要求によって要求を送信することに基づき(カテゴリP1)、もう1つがPUCCHチャネルを介して非ステータスレポート(SR)要求を送信することに基づく(カテゴリP2)、要求を送信する2つのその他の方法が提示されている。
異なる方法がサポートされる(たとえば、カテゴリBとカテゴリP1との両方、カテゴリBとカテゴリP2との両方、またはカテゴリB、P1、およびP2のすべてがサポートされる)とき、UEがどの方法を使用すべきかをどのようにして選択するかは不明確なままである。検討する目的で、カテゴリBとカテゴリPとの両方がサポートされ、カテゴリPがカテゴリP1かもしくはカテゴリP2かのいずれかまたはカテゴリP1とカテゴリP2との両方であることが可能であると仮定する。
カテゴリBのチャネル(つまり、BRACHチャネルリソース)およびカテゴリPのチャネル(つまり、P1のためのSRを運ぶPUCCHチャネルリソースかまたはP2のための非SRを運ぶPUCCHチャネルリソースかのいずれか)の時間および周波数位置が、前もって決定されるかまたは構成されるべきであることが留意される。UEの観点から見て、UEは、カテゴリBのチャネルリソース上でBRACHプリアンブルシーケンスを送信することができ、またはUEは、カテゴリPのチャネルリソース上でPUCCHの内容(SRもしくは非SR)を送信することができる。UEは、カテゴリPのチャネルリソース上でBRACHプリアンブルシーケンスを送信することができず、送信すべきでなく、UEは、カテゴリBのチャネルリソース上でPUCCHの内容(SRもしくは非SR)を送信するべきでもない。
カテゴリBのチャネルリソースに関して、UEがカテゴリBのチャネルリソース上の任意のプリアンブルシーケンスの送信に関する応答をリスニングするための監視をすることができるカテゴリBの応答リソースがある。カテゴリPのチャネルリソースに関して、UEがカテゴリPのチャネルリソース上の任意のPUCCHの送信(SRまたは非SR)に関する応答をリスニングするための監視をすることができるカテゴリPの応答リソースがある。
UEがカテゴリBのチャネル上でBFR応答などの応答を実際に送信する前に、UEは、後の時間インスタンス(time instance)T1から始まるサイズW1の特定の時間窓内でカテゴリBの応答リソースを監視することによってそのUEが応答をいつ受信すると期待するのかを既に知っているべきであることが留意される。同様に、UEがカテゴリPのチャネル上で応答を実際に送信する前に、UEは、後の時間インスタンスT2から始まるサイズW2の特定の時間窓内でカテゴリPの応答リソースを監視することによってそのUEが応答をいつ受信すると期待するのかを既に知っているべきである。
UEが応答を送信するためにどのチャネルを使用すべきかの決定において完全な権限を有するかどうかという点で2つの可能性があってもよい。
応答を送信するためにどのチャネルを使用すべきかの決定において完全な権限を有するUEが、アクセスノードによって構成されてもよい。一実施形態において、アクセスノードは、UEがカテゴリBのチャネル、カテゴリP1のチャネル、もしくはカテゴリP2のチャネルのいずれかを常に使用すべきであること、またはカテゴリB、P1、もしくはP2のチャネルの優先順位付け(UEは、カテゴリBのチャネルがP1もしくはP2のチャネルよりも高い優先度を与えられる場合、カテゴリBのチャネルを最初に使用するべきである)をそのUEに伝えて(メッセージを使用して)前もって構成してもよい。
別の実施形態において、アクセスノードは、UEがビーム対応関係にない場合にのみUEがカテゴリPのチャネル(および要求を送信するための関連する方法)を使用してもよいことをメッセージで(または技術規格によって指定されたように)構成してもよい。
別の実施形態において、アクセスノードは、UEのアップリンク制御チャネルおよびダウンリンク制御チャネルが相互的でないことをUEが知っている場合にのみUEがカテゴリPのチャネル(および要求を送信するための関連する方法)を使用してもよいことをメッセージで(または技術規格によって指定されたように)構成してもよい。たとえば、UEは、アップリンク制御チャネルのそのUEの送信ビームとダウンリンク制御チャネルのそのUEの受信ビームとを比較することによってアップリンクまたはダウンリンクチャネルが相互的でないと推測し、それらのアップリンクまたはダウンリンクチャネルが互いに大きく異なることを発見してもよい。アクセスノードはまた、(アクセスノード側の)アップリンク制御チャネルの受信ビームおよび(アクセスノード側の)ダウンリンク制御チャネルの送信ビームが同じであるかまたは異なるかに関するメッセージをUEに送信してもよく、それに基づいて、UEは、ダウンリンク制御チャネルおよびアップリンク制御チャネルが相互的であるか否かを推測してもよい。
別の実施形態において、アクセスノードは、カテゴリPのチャネルのキャリアがビームの障害に関連するキャリアと異なる場合、UEがカテゴリPのチャネル(および要求を送信するための関連する方法)を使用してもよいことをメッセージで(または技術規格によって指定されたように)構成してもよい。
別の実施形態において、アクセスノードは、UEが新しいビームを特定した場合、UEがカテゴリPのチャネル(および要求を送信するための関連する方法)を使用してもよいことをメッセージで(または技術規格によって指定されたように)構成してもよい。
代替的に、UEは、BFR応答を送信するためにどのチャネルを使用すべきかを選択する独自の方法を有してもよい。
一実施形態において、UEは、できる限り早くビームの障害からリカバリすることを期待して、一体どちらのチャネルリソースが最初に到着するかに応じてどちらのチャネル(カテゴリBのチャネルまたはカテゴリPのチャネル)でも選択してもよい。
別の実施形態において、UEは、できる限り早くビームの障害からリカバリすることを期待して、(たとえば、W1、T1、W2、T2の知識に基づいて)一体どちらの応答が最初に到着するべきかに応じてどちらのチャネルでも選択してもよい。
別の実施形態において、UEは、UEが新しい候補ビームを特定したかどうかに応じてどちらのチャネルでも選択してもよい。たとえば、UEは、そのUEが新しい候補ビームを特定する場合またはそのUEが新しい候補ビームを特定しない場合にカテゴリBのチャネル上で送信すること(および要求を送信するための関連する方法)を選択してもよい。
別の実施形態において、UEは、アップリンクまたはダウンリンク制御チャネルが相互的であるかどうかの独自の知識に応じてどちらのチャネルでも選択してもよい。たとえば、UEは、ダウンリンク制御チャネルおよびアップリンク制御チャネルが相互的でないとそのUEが推測する場合またはUEがビーム対応関係にない場合、カテゴリBのチャネル上で送信すること(および要求を送信するための関連する方法)を選択してもよい。
UEが応答を送信し、カテゴリPの応答リソースを監視し続けるためにカテゴリPのチャネルリソースを使用し、そのカテゴリPの応答リソースにおいて、肯定的な応答を発見しない場合、次いで、UEは、応答を送信するためにカテゴリBのチャネルリソースを使用すべきである。
UEが応答を送信し、カテゴリBの応答リソースを監視し続けるためにカテゴリBのチャネルリソースを使用し、そのカテゴリBの応答リソースにおいて、肯定的な応答を発見しない場合、次いで、UEは、ビーム障害要求を送信するためにカテゴリPのチャネルリソースを使用すべきである。
UEが、応答を送信するためにカテゴリPのチャネルリソースを使用し、カテゴリPの応答リソースが到着する前にカテゴリBのチャネルリソースが利用可能になるのを見る場合、次いで、UEは、応答を送信するためにカテゴリBのチャネルリソースを使用すべきである。
UEが、応答を送信するためにカテゴリBのチャネルリソースを使用し、カテゴリBの応答リソースが到着する前にカテゴリPのチャネルリソースが利用可能になるのを見る場合、次いで、UEは、応答を送信するためにカテゴリPのチャネルリソースを使用すべきである。
UEがカテゴリBおよびカテゴリPのチャネルリソースを使用する機会が実質的に同時に到着する場合、UEは、カテゴリBのチャネルリソースとカテゴリPのチャネルリソースとの間の予め構成された優先度に基づいて応答を送信するためのリソース(たとえば、カテゴリBまたはカテゴリPのチャネルリソース)を選択してもよい。UEの能力が許す場合、UEはまた、カテゴリBのリソースとカテゴリPのリソースとの両方を同時に使用することによって応答を送信してもよい。
図19は、第1の例示的なBRACHリソース1900を示す。図19に示されるように、BRACHリソース1900は、時間、周波数、およびシーケンス領域(sequence domain)に配列されたBRACHブロック1905、1907、1909、および1911などの64個のBRACHブロックからなる。各BRACHブロックは、ビームの障害のリカバリをトリガするためにBRACHプリアンブルを送信するためにUEによって使用されうる最小単位である。各BRACHブロックは、時間、周波数、およびシーケンスの点で一意である。説明のための例として、アクセスノードは、BRACH時間機会(time opportunity)1915などの4つのBRACH時間機会を割り振る。特定のBRACH時間機会において、アクセスノードは、サブチャネル1920、1922、および1924などの4つのBRACH周波数機会(frequency opportunity)(サブチャネル)を割り振る。各時間-周波数機会(time-frequency opportunity)に関して、アクセスノードは、(BRACHブロック1905、1907、1909などの)個々のBRACHブロックに対応する4つのプリアンブルシーケンスを割り振る。4つのBRACH時間機会、4つのBRACH周波数機会、および4つのプリアンブルシーケンスを用いる例示的な構成は、検討する目的で提示されるに過ぎず、例示的な実施形態の範囲と精神とのいずれかを限定するようにも意図されていない。
アクセスノードは、ビームの障害のリカバリの目的で周波数領域の2つ以上のBRACH周波数機会またはシーケンス領域の2つ以上のプリアンブルシーケンスを各UEに割り振ってもよい。さらに、複数のUEがプリアンブルシーケンスを送信するための同じBRACH周波数機会を共有してもよいが、概して、異なるUEは、UEの特定の目的で異なるプリアンブルシーケンスを有する。
例示的な実施形態によれば、CSI-RSのビームインデックスとBRACHブロックのブロックインデックスとの間の関連付けが、ビームインデックスからのブロックインデックスの容易な特定またはその逆を可能にするために使用される。これは、BFRSがCSI-RSのみからなる特殊な場合である。CSI-RSのビームインデックスとBRACHブロックのブロックインデックスとの間の関連付けまたは関係は、一方のインデックスが知られているときに他方のインデックスの特定を可能にする。関連付けまたは関係は、技術規格、通信システムのオペレータ、またはアクセスノードとUEとの間の協力によって指定されてもよい。関連付けまたは関係は、通信システムへの最初のアタッチメントの間にUEに与えられてもよい。代替的に、関連付けまたは関係は、UEにプログラミングされるかまたは協力による方策によって決定た後でされてもよい。
例示的な実施形態によれば、CSI-RSのビームインデックスとBRACHブロックのブロックインデックスとの間の間接的な関連付けまたは関係が、ビームインデックスからのブロックインデックスの容易な特定またはその逆を可能にするために使用される。間接的な関連付けは、WBRSなどの共通基準信号に関連して、CSI-RSのビームインデックスの関連インデックスをBRACHブロックのブロックインデックスの関連インデックスに関連付ける。共通基準信号は、相対基準信号(RRS: relative reference signal)と呼ばれる。ビームインデックスとブロックインデックスとの間のそのような間接的なCSI-RSからBRACHブロックへの関連付けは、たとえば、RRCシグナリング、MAC-CEシグナリング、DCIシグナリング、もしくはこれらの組み合わせによってアクセスノードによりシグナリングされるか、または技術規格によって指定され、デバイスに記憶されてもよい。
図20Aは、例示的なBRACHブロックの構成のブロックインデックスの関連インデックスの表2000を示す。表2000は、図19に示されたBRACHブロックの構成のブロックインデックスの関連インデックスを示す。表2000は、BRACHインデックス2005、BRACH時間インデックス2007、BRACHセカンダリインデックス2009、BRACH周波数インデックス2011、およびBRACHシーケンスインデックス2013に関する列を含む。BRACHセカンダリインデックスは、BRACH周波数インデックスとBRACHシーケンスインデックスとの組み合わせとみなされうる。利用可能な1つのサブチャネルのみがある場合、次いで、BRACH周波数インデックスは常に1であることが留意される。UE毎に利用可能な1つのシーケンスのみがある場合、次いで、BRACHシーケンスインデックスは常に1である。BRACHインデックス2005内の値は、絶対的BRACHインデックスに対応し、一方、時間インデックス2007内の値は、BRACH時間機会に対応し、BRACHセカンダリインデックス2009内の値は、BRACH時間機会のCSI-RSビームのビームインデックスに対応し、BRACH周波数インデックス2011内の値は、BRACH周波数機会に対応し、BRACHシーケンスインデックス2012内の値は、プリアンブルシーケンスインデックスに対応する。例として、絶対的BRACHインデックス25は、第2のBRACH時間機会、第3のBRACH周波数機会を占めるように発生する第2のBRACH時間機会の第9のCSI-RSビーム、およびプリアンブルシーケンスAに対応する。概して、64個の絶対的BRACHインデックスのそれぞれは、第mのプライマリWBRSビームインデックスおよび第iのセカンダリCSI-RSビームインデックスを用いて参照されてもよく、mは、BRACHブロックが対応関係にあるWBRSインデックスであり、iは、同じ第mのWBRSインデックスを共有するBRACHブロックのグループ内のBRACHブロックインデックスである。
図20Bは、CSI-RSのビームインデックスの関連インデックスの表2050を示す。表2050は、図19に示されたBRACHブロックの構成に対応するCSI-RSのビームインデックスの関連インデックスを示す。表2050は、CSI-RSインデックス2055、マッピングされるWBRSインデックス2057、およびセカンダリインデックス2059に関する列を含む。CSI-RSインデックス2055内の値は、CSI-RSの絶対的なビームインデックスに対応し、一方、マッピングされるWBRSインデックス2057内の値は、CSI-RSビームインデックスに対応するWBRSインデックスに対応し、セカンダリインデックス2059の値は、WBRSインデックスに関連するCSI-RSビームのCSI-RSビームインデックスに対応する。例として、絶対的CSI-RSインデックス17は、第2のWBRSビームおよび第2のWRBSビームに関連する第1のCSI-RSビームに対応する。概して、64個の絶対的BFRS(たとえば、CSI-RS)インデックスのそれぞれは、第mのプライマリBRACHブロックインデックスおよび第iのセカンダリBRACHブロックインデックスを用いて参照されてもよく、mは、絶対的BFRS(CSI-RS)インデックスに対応するBFRS(CSI-RS)ビームがQCLされているBFRS(CSI-RS)インデックスであり、iは、同じ第mのプライマリBRACHブロックインデックスを共有するBFRS(CSI-RS)のグループ内のBFRS(CSI-RS)インデックスである。BFRSがWBRSである場合、次いで、第mのBFRSインデックスは、単純に、WBRSインデックスm自体であり、第iのセカンダリインデックスは、必要とされず、これは、上記の一般的な場合の特殊な場合である。
表2000および表2050は、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の単一の例示的な間接的な関連付けを示す。その他の間接的な関連付けが、可能である。アクセスノードおよびUEは、UEがCSI-RSインデックスまたはSSインデックスに基づいてBRACHブロックインデックスを決定することができるように、間接的なCSI-RSまたはSSからBRACHへの関連付けについて合意してもよい。同様に、間接的なCSI-RSまたはSSからBRACHへの関連付けは、アクセスノードがBRACHブロックインデックスに基づいてCSI-RSインデックスまたはSSインデックスを決定することを可能にする。アクセスノードおよびUEはまた、UEがセカンダリCSI-RSインデックスに基づいてセカンダリBRACHブロックインデックスを決定することができ、アクセスノードがセカンダリBRACHブロックインデックスに基づいてセカンダリCSI-RSインデックスを決定することができるように、間接的なセカンダリの関連付けについて合意してもよい。各セカンダリBRACHブロックインデックスは、BRACHサブチャネルインデックスとBRACHシーケンスインデックスとの組み合わせに対応することが留意される。
例示的な実施形態によれば、BFRS(CSI-RS、SS、またはCSI-RSおよびSS)のビームインデックスとBRACHブロックのブロックインデックスとの間の直接的な関連付けが、ビームインデックスからのブロックインデックスの容易な特定またはその逆を可能にするために使用される。BFRS(CSI-RS、SS、またはCSI-RSおよびSS)のビームインデックスは、BFRSビームの絶対的なインデックスとみなされてもよく、一方、BRACHブロックのブロックインデックスは、BRACHブロックの絶対的なインデックスとみなされてもよい。ビームインデックスとブロックインデックスとの間のそのような直接的なCSI-RSからBRACHブロックへの関連付け(概して、1対1のマッピング)は、たとえば、RRCシグナリングによってアクセスノードによりシグナリングされるか、または技術規格によって指定され、デバイスに記憶されてもよい。
図20Cは、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の例示的な直接的な関連付けの表2070を示す。表2070は、図19に示されたBRACHブロックの構成のビームインデックスおよびブロックインデックスを示す。表2070は、BFRSインデックス2075およびBRACHインデックス2077に関する列を含む。BFRSインデックス2075内の値は、BFRSビームのビームインデックスに対応し、BRACHインデックス2077内の値は、BRACHブロックのブロックインデックスに対応する。表2070は、ビームインデックスとブロックインデックスとの間の単一の例示的な直接的な関連付けを示す。その他の直接的な関連付けが、可能である。その他の例示的な関連付けは、インデックスのシフト、回転、数学的操作などを含んでもよい。
概して、直接的な関連付けと間接的な関連付けとの両方に関して、UEは、検出されたBFRSインデックスに基づいてビームの障害のリカバリをトリガするためにプリアンブルシーケンスを送信するためのBRACHブロックを決定することができてもよい。同様に、アクセスノードにおいて、アクセスノードは、プリアンブルシーケンスを分析することによってUEのアイデンティティを決定し、プリアンブルシーケンスが受信されるBRACHブロックインデックスに基づいてBFRSインデックスを決定することができる。
図21は、第2の例示的なBRACHリソース2100を示す。図21に示されるように、1つ以上のBRACHリソースが、3つの時間機会、時間機会2105、2107、および2109にグループ分けされる。各時間機会は、周波数領域(たとえば、4つの異なるサブチャネル)およびコード領域(code domain)(たとえば、4つの異なるコードシーケンス)のBRACHリソースを含む。BRACHリソース2100は4つのサブチャネルおよび4つのコードシーケンスをそれぞれ有する3つの時間機会へと編成されるが、本明細書において提示される例示的な実施形態は、その他のBRACHリソースの構成によって動作しうる。したがって、図21に示される構成は、例示的な実施形態の精神または範囲に対する限定であるとみなされるべきでない。
図21に示されるように、各UEがBRACHプリアンブルを送信する3つの時間機会がある。各時間機会は、WBRSのビーム方向の点で異なる空間方向に対応してもよい。各時間機会に関して、UEは、BRACHプリアンブルを送信するために4つのサブチャネルのうちの1つならびに4つのコードシーケンス(A、B、C、およびD)のうちの1つを選択してもよい。したがって、送信するためにUEが使用する実際のサブチャネルインデックスおよび実際のプリアンブルインデックスは、(16個の異なる選択肢に対応する)4ビットの情報を運ぶ。4ビットの情報は、たとえば、意図されるビームインデックスをアクセスノードに運ぶためにUEによって使用されてもよい。したがって、Log2(F*S*U)=4ビットの情報を運びながら1つのUEが送信することを可能にするためにF*S*U=4*4*1=16である必要があり、FはUE毎のサブチャネルの数であり、SはUE毎のコードシーケンスの数であり、UはUEの数である。
各UEの送信が4ビットの情報を運びながらK個のUEが同時に送信することを可能にするために、周波数領域においてより多くのサブチャネルが必要とされてもよいか、またはシーケンス領域においてより多くのコードシーケンスが必要とされるか、またはその両方である。しかし、サブチャネルの数およびコードシーケンスの数は、概して、制限される。UEの数(K)が多いときは、複数のUEがサブチャネルかまたはコードシーケンスかのいずれかを共有する必要がある。
複数のUEがコードシーケンスを共有している状況においては、単一のUEに(P1A、P1B、P1C、およびP1Dなどの)BRACHリソースを割り振る代わりに、アクセスノードが、第1のUEにBRACHリソースのサブセット(たとえば、P1AおよびP1B)を、第2のUEにBRACHリソースの別のサブセット(たとえば、P1CおよびP1D)を割り振ってもよい。次いで、各UEが送信するために4つのサブチャネルのうちの1つを引き続き選択することができると仮定すると、次いで、各UEは、送信するために8つ(たとえば、S=2(シーケンスに基づく制約(SBR: sequence based restriction)のために半分にされる)およびF=4)のリソースのうちの1つを選択することができる。したがって、送信は、Log2(8)=3ビットの情報を運ぶ。リソースの総数(S*F*U)は、同じまま(16)であることが留意される。
複数のUEがサブチャネルを共有している状況においては、単一のUEに(サブチャネル1、2、3、および4などの)サブチャネルを割り振る代わりに、アクセスノードが、第1のUEにサブチャネルのサブセット(たとえば、サブチャネル1および2)を、第2のUEにサブチャネルの別のサブセット(たとえば、サブチャネル3および4)を割り振ってもよい。次いで、各UEが送信するために4つのコードシーケンスのうちの1つを引き続き選択することができると仮定すると、次いで、各UEは、送信するために8つ(たとえば、F=2(周波数に基づく制約(FBR: frequency based restriction)のために半分にされる)およびS=4)のリソースのうちの1つを選択することができる。したがって、送信は、Log2(8)=3ビットの情報を運ぶ。リソースの総数(S*F*U)は、同じまま(16)であることが留意される。この状況において、シーケンスP1Aは、サブチャネル1および2上で検出される場合、第1のUEによって送信されているシーケンスP1Aとしてアクセスノードによって検出されるべきであり、一方、シーケンスP1Aがサブチャネル3および4上で検出される場合、次いで、アクセスノードは、シーケンスP1Aが第2のUEによって送信されると判定すべきであることがさらに留意される。言い換えると、UEのアイデンティティを決定するために、アクセスノードは、どのBRACHプリアンブルが受信されるかだけでなく、そのBRACHプリアンブルがどこで受信されるかも検出する必要がある。
上で示された共有の組み合わせが可能であることも、留意される。言い換えると、アクセスノードは、BRACHリソースを共有するように複数のUEを構成し、
- 複数のUEが、同じサブチャネルを共有するが、異なるコードシーケンスによって区別されるか、
- 複数のUEが、同じコードシーケンスを共有するが、異なるサブチャネルによって区別されるか、または
- 複数のUEが、異なるサブチャネルおよび異なるコードシーケンスによって区別される(つまり、共有していない)。
図21においては、異なる時間機会の4つすべてのサブチャネルにわたって同じコードシーケンスが使用される(たとえば、4つすべてのサブチャネルにおいてコードシーケンスP1Aが使用される)ことが留意される。各時間機会のサブチャネルにわたって異なるコードシーケンスが使用されことが可能である。例として、第1のサブチャネルにおいて、コードシーケンスP1Aが使用され、第2のサブチャネルにおいて、コードシーケンスQ1Aが使用され、第3のサブチャネルにおいて、コードシーケンスR1Aが使用され、第4のサブチャネルにおいて、コードシーケンスS1Aが使用される。
図22Aは、ビームの障害のリカバリを開始するUEにおいて行われる例示的な動作2200の流れ図を示す。動作2200は、UEがビームの障害のリカバリを開始するときにUEにおいて行われる動作を示してもよい。
動作2200は、UEがビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けを受信することから始まる(ブロック2205)。ビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けは、直接的な関連付けまたは間接的な関連付けであってもよい。ビームインデックスからのBRACHインデックスへの関連付けは、UEにサービスを提供するアクセスノードから受信されてもよい。代替的に、ビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けは、UEにプログラミングされてもよい。UEは、新しいビームを検出し、新しいビームのビームインデックスを決定する(ブロック2207)。新しいビームは、障害のあるビームの代替ビームであってもよい。UEは、BRACHインデックスを決定する(ブロック2209)。BRACHインデックスは、ビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けに従ってビームインデックスから決定されてもよい。UEは、任意選択で、BRACHプリアンブルを選択してもよい(ブロック2211)。UEが1つ以上のBRACHプリアンブルによって構成されたときの状況において、UEは、複数のBRACHプリアンブルから1つのBRACHプリアンブルを選択してもよい。代替的に、UEは、単一のBRACHプリアンブル、ただし、BRACHプリアンブルを符号化すべき1つ以上のコードシーケンスによって構成されてもよい。そのような状況において、UEは、任意選択で、複数のコードシーケンスから1つのコードシーケンスを選択してもよい。UEは、BRACHインデックスに対応するBRACHリソース上でBRACHプリアンブルを送信する(ブロック2213)。
図22Bは、ビームの障害のリカバリに参加するアクセスノードにおいて行われる例示的な動作2250の流れ図を示す。動作2250は、アクセスノードがビームの障害のリカバリに参加するときにアクセスノードにおいて行われる動作を示してもよい。
動作2250は、アクセスノードがビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けを送信することから始まる(ブロック2255)。ビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けは、直接的な関連付けまたは間接的な関連付けであってもよい。ビームインデックスからのBRACHインデックスへの関連付けは、UEにサービスを提供するアクセスノードから受信されてもよい。代替的に、ビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けは、UEにプログラミングされてもよい。アクセスノードは、BRACHリソースにおいてBRACHプリアンブルを受信する(ブロック2257)。アクセスノードは、アクセスノードによって送信された基準信号を運ぶビームのビームインデックスを決定する(ブロック2259)。ビームインデックスは、ビームインデックスからBRACHインデックスへの関連付けに従ってBRACHリソースのインデックスから決定されてもよい。アクセスノードは、UEのアイデンティティを特定する(ブロック2261)。UEのアイデンティティは、受信されたBRACHプリアンブルから決定される。
リソース割り振りに関連して、割り振りは、UEがアクセスノードとのアクティブなリンクを確立するときに初めに実行されてもよい。例として、各UEは、一意のリカバリリソースを割り当てられてもよい。第1の状況において、ランダムアクセスチャネル領域内の潜在的に一意のビームリカバリランダムアクセスチャネルリソースプリアンブルが割り当てられ、ランダムアクセスチャネル領域は、潜在的に、最初のアクセスの目的で使用されるランダムアクセスチャネル領域と同じであるかまたは異なる。第2の状況においては、領域内のREの潜在的に一意の組が割り当てられる。REは、コード、時間、または周波数リソースの一意の組み合わせによって特定されてもよい。
ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域および最初のアクセスのためのランダムアクセスチャネル領域が異なるまたは直交する時間または周波数リソースを使用する場合、同じランダムアクセスチャネルリソースプリアンブルが使用されてもよい。例として、UEが最初のアクセスのためのランダムアクセスチャネル領域内で送信するために第1のシーケンスを割り当てられる場合、UEはまた、ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域内で送信するために同じ第1のシーケンスを使用してもよい。
ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域および最初のアクセスのためのランダムアクセスチャネル領域が同じランダムアクセスチャネルリソースプリアンブルを使用する場合、次いで、異なるスクランブリングコードが使用されてもよい。例として、UEが最初のアクセスのためのランダムアクセスチャネル領域内で送信するために第1のシーケンスを割り当てられる場合、UEは、ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域内で送信するために同じ第1のシーケンス(ただし、異なるスクランブリングシーケンスによってスクランブリングされる)を使用してもよい。異なるUEのためのスクランブリングシーケンスは、同じであるかまたは異なってもよいことが留意される。ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域および最初のアクセスのためのランダムアクセスチャネル領域において使用されるランダムアクセスチャネルリソースプリアンブルシーケンスは、互いに直交してもよいことも留意される。
ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域および最初のアクセスのためのランダムアクセスチャネル領域が同じまたは重なり合う時間-周波数リソースを使用する場合、ランダムアクセスチャネルリソースプリアンブルシーケンスは互いに直交してもよい。
例示的なビーム障害リカバリ手順は、以下を含む。
0a. アクセスノードが、ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域において使用するための一意のプリアンブルシーケンスによってUEを構成する。
0b. アクセスノードが、UEがビームの障害が起きた場合に測定を行うために使用してもよいいくつかのリソース(たとえば、ビームリカバリ基準信号、同期信号など)をブロードキャストチャネルにおいてブロードキャストする。
1. UEが、1つ以上のダウンリンク制御チャネルを監視する。ビームの障害または損失が発生したと判定すると、UEは、ビームリカバリ手順を開始してもよい。
2. UEが、
- アクセスノードからのダウンリンク送信ビーム(たとえば、十分な品質のダウンリンク送信ビーム)を再検出するもしくはそのダウンリンク送信ビームと再同期するか、UEにおけるダウンリンク受信ビーム(たとえば、十分な品質のダウンリンク受信ビーム)を再検出するもしくはそのダウンリンク受信ビームと再同期するか、または時間もしくは周波数の同期を改善するために特定のリソース(たとえば、ビームリカバリ基準信号、同期信号など)に関するダウンリンクの測定を行う。
- リソースの位置は、アクセスノードによって前もってブロードキャストされてもよく、時間または周波数領域において周期的に割り振られてもよい。
3a. UEが、ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域においてプリアンブルシーケンスを送信する。第1の状況において、UEは、ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域において独自の一意のプリアンブルシーケンスを送信する(ビームの障害のリカバリのためのランダムアクセスチャネル領域は、時間または周波数領域において、最初のアクセスのためのランダムアクセスチャネル領域と直交しないかまたは直交してもよい)。第2の状況において、UEは、RE上で許可不要の方法で制御またはコマンドを送信してもよい(たとえば、このUEによって開始される許可不要の送信は、UEに予め割り振られたREを使用してもよい)。アップリンク送信は、事前に実行された時間または周波数の同期に依拠してもよい。
3b. UEが、ダウンリンクの測定結果を送信してもよい。例として、UEは、最良のダウンリンク送信ビーム、たとえば、ビームインデックスを送信してもよい。例として、UEは、最良のダウンリンク受信ビーム、たとえば、ビームインデックスを送信してもよい。例として、UEは、関連するチャネル品質情報、たとえば、SINR、SNR、RSSI、RSRQ、RSRPなどを送信してもよい。UEはまた、新しいダウンリンク制御チャネルを設定するのを助けるためにアクセスノードにその他の情報を送信してもよい。
4. アクセスノードが、プリアンブルシーケンスおよび関連するダウンリンクの測定結果を受信する。アクセスノードは、アクセスノードからUEへの新しいダウンリンク制御チャネルを確立するために受信された情報を使用してもよい。
5. アクセスノードが、新しく確立されたダウンリンク制御チャネルを使用してUEに制御シグナリングを送信してもよい。
図23は、例示的な通信システム2300を示す。概して、システム2300は、複数のワイヤレスのまたは有線のユーザがデータおよびその他の内容を送受信することを可能にする。システム2300は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、または非直交多元接続(NOMA)などの1つ以上のチャネルアクセス方法を実装してもよい。
この例において、通信システム2300は、電子デバイス(ED)2310a~2310c、無線アクセスネットワーク(RAN)2320a~2320b、コアネットワーク2330、公衆交換電話網(PSTN)2340、インターネット2350、およびその他のネットワーク2360を含む。特定の数のこれらの構成要素または要素が図23に示されるが、任意の数のこれらの構成要素または要素がシステム2300に含まれてもよい。
ED2310a~2310cは、システム2300内で動作および/または通信するように構成される。たとえば、ED2310a~2310cは、ワイヤレスまたは有線通信チャネルを介して送信および/または受信するように構成される。各ED2310a~2310cは、任意の好適なエンドユーザデバイスを表し、ユーザ機器/デバイス(UE)、ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)、移動局、固定もしくはモバイル加入者ユニット、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、コンピュータ、タッチパッド、ワイヤレスセンサー、または家庭用電子デバイスなどのデバイスを含んでもよい(またはそう呼ばれてもよい)。
本明細書において、RAN2320a~2320bは、それぞれ、基地局2370a~2370bを含む。各基地局2370a~2370bは、コアネットワーク2330、PSTN2340、インターネット2350、および/またはその他のネットワーク2360へのアクセスを可能にするためにED2310a~2310cのうちの1つ以上とワイヤレスでインターフェースをとるように構成される。たとえば、基地局2370a~2370bは、無線基地局(BTS)、ノードB(NodeB)、進化型ノードB(eNodeB)、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレスルータなどのいくつかのよく知られているデバイスのうちの1つ以上を含んでもよい(または、であってもよい)。ED2310a~2310cは、インターネット2350とインターフェースをとり、通信するように構成され、コアネットワーク2330、PSTN2340、および/またはその他のネットワーク2360にアクセスしてもよい。
図23に示される実施形態において、基地局2370aは、その他の基地局、要素、および/またはデバイスを含んでもよいRAN2320aの一部を形成する。また、基地局2370bは、その他の基地局、要素、および/またはデバイスを含んでもよいRAN2320bの一部を形成する。各基地局2370a~2370bは、「セル」と呼ばれることもある特定の地理的領域またはエリア内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように動作する。一部の実施形態において、各セルのために複数のトランシーバを有する多入力多出力(MIMO)技術が、採用されてもよい。
基地局2370a~2370bは、ワイヤレス通信リンクを使用して1つ以上の無線インターフェース2390を介してED2310a~2310cのうちの1つ以上と通信する。無線インターフェース2390は、任意の好適な無線アクセス技術を利用してもよい。
システム2300は、上で説明されたような方式を含む複数チャネルアクセス機能を使用してもよい。特定の実施形態において、基地局およびEDは、LTE、LTE-A、および/またはLTE-Bを実装する。もちろん、その他の多元接続方式およびワイヤレスプロトコルが、利用されてもよい。
RAN2320a~2320bは、音声、データ、アプリケーション、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、またはその他のサービスをED2310a~2310cに提供するためにコアネットワーク2330と通信する。当然、RAN2320a~2320bおよび/またはコアネットワーク2330は、1つ以上のその他のRAN(図示せず)と直接的にまたは間接的に通信してもよい。コアネットワーク2330はまた、(PSTN2340、インターネット2350、およびその他のネットワーク2360などの)その他のネットワークのためのゲートウェイアクセスとして役目を果たしてもよい。加えて、ED2310a~2310cの一部またはすべては、異なるワイヤレス技術および/またはプロトコルを使用して異なるワイヤレスリンクを介して異なるワイヤレスネットワークと通信するための機能を含んでもよい。ワイヤレス通信の代わりに(またはそれに加えて)、EDは、サービスプロバイダまたはスイッチ(図示せず)およびインターネット2350と有線通信チャネルを介して通信してもよい。
図23は通信システムの一例を示すが、図23に様々な変更がなされてもよい。たとえば、通信システム2300は、任意の好適な構成の任意の数のED、基地局、ネットワーク、またはその他の構成要素を含むことができる。
図24Aおよび図24Bは、本開示に係る方法および教示を実装してもよい例示的なデバイスを示す。特に、図24Aは、例示的なED2410を示し、図24Bは、例示的な基地局2470を示す。これらの構成要素は、システム2300または任意のその他の好適なシステムにおいて使用されることができる。
図24Aに示されるように、ED2410は、少なくとも1つの処理ユニット2400を含む。処理ユニット2400は、ED2410の様々な処理動作を実施する。たとえば、処理ユニット2400は、信号の符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、またはED2410がシステム2300において動作することを可能にする任意のその他の機能を実行することができる。処理ユニット2400はまた、上でより詳細に説明された方法および教示をサポートする。各処理ユニット2400は、1つ以上の動作を実行するように構成された任意の好適な処理またはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット2400は、たとえば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。
ED2410はまた、少なくとも1つのトランシーバ2402を含む。トランシーバ2402は、少なくとも1つのアンテナまたはNIC(ネットワークインターフェースコントローラ)2404による送信のためにデータまたはその他の内容を変調するように構成される。トランシーバ2402はまた、少なくとも1つのアンテナ2404によって受信されたデータまたはその他の内容を復調するように構成される。各トランシーバ2402は、ワイヤレスもしくは有線送信のために信号を生成するおよび/またはワイヤレスもしくは有線で受信された信号を処理するための任意の好適な構造を含む。各アンテナ2404は、ワイヤレスまたは有線信号を送信および/または受信するための任意の好適な構造を含む。1つ以上のトランシーバ2402が、ED2410において使用されることができ、1つ以上のアンテナ2404が、ED2410において使用されることができる。単一の機能ユニットとして示されるが、トランシーバ2402はまた、少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの別個の受信機を使用して実装されることもできる。
ED2410は、1つ以上の入力/出力デバイス2406または(インターネット2350への有線インターフェースなどの)インターフェースをさらに含む。入力/出力デバイス2406は、ユーザまたはネットワーク内のその他のデバイスとのインタラクション(ネットワーク通信)を容易にする。各入力/出力デバイス2406は、ネットワークインターフェース通信を含む、スピーカ、マイクロフォン、キーパッド、キーボード、ディスプレイ、またはタッチスクリーンなどの、ユーザに情報を提供するかまたはユーザから情報を受信/提供するための任意の好適な構造を含む。
加えて、ED2410は、少なくとも1つのメモリ2408を含む。メモリ2408は、ED2410によって使用されるか、生成されるか、または収集される命令およびデータを記憶する。たとえば、メモリ2408は、処理ユニット2400によって実行されるソフトウェアまたはファームウェア命令と、到着する信号の干渉を削減または除去するために使用されるデータとを記憶することができる。各メモリ2408は、任意の好適な揮発性および/または不揮発性ストレージおよび取り出しデバイスを含む。ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、光ディスク、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどの任意の好適な種類のメモリが、使用されてもよい。
図24Bに示されるように、基地局2470は、少なくとも1つの処理ユニット2450と、送信機および受信機のための機能を含む少なくとも1つのトランシーバ2452と、1つ以上のアンテナ2456と、少なくとも1つのメモリ2458と、1つ以上の入力/出力デバイスまたはインターフェース2466とを含む。当業者によって理解されるであろうスケジューラが、処理ユニット2450に結合される。スケジューラは、基地局2470内に含まれるかまたは基地局2470とは別に動作させられることができる。処理ユニット2450は、信号の符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、または任意のその他の機能などの、基地局2470の様々な処理動作を実施する。処理ユニット2450はまた、上でより詳細に説明された方法および教示をサポートすることができる。各処理ユニット2450は、1つ以上の動作を実行するように構成された任意の好適な処理またはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット2450は、たとえば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。
各トランシーバ2452は、1つ以上のEDまたはその他のデバイスへのワイヤレスもしくは有線送信のために信号を生成するための任意の好適な構造を含む。各トランシーバ2452は、1つ以上のEDまたはその他のデバイスからワイヤレスでまたは有線で受信された信号を処理するための任意の好適な構造をさらに含む。トランシーバ2452として組み合わせて示されるが、送信機および受信機は、別々の構成要素であることができる。各アンテナ2456は、ワイヤレスまたは有線信号を送信および/または受信するための任意の好適な構造を含む。本明細書においては共通のアンテナ2456がトランシーバ2452に結合されるものとして示されるが、1つ以上のアンテナ2456がトランシーバ2452に結合されることができ、別々の構成要素として設けられる場合に別々のアンテナ2456が送信機および受信機に結合されることを可能にする。各メモリ2458は、任意の好適な揮発性および/または不揮発性ストレージおよび取り出しデバイスを含む。各入力/出力デバイス2466は、ユーザまたはネットワーク内のその他のデバイスとのインタラクション(ネットワーク通信)を容易にする。各入力/出力デバイス2466は、ネットワークインターフェース通信を含む、ユーザに情報を提供するかまたはユーザから情報を受信/提供するための任意の好適な構造を含む。
図25は、本明細書において開示されたデバイスおよび方法を実装するために使用されてもよいコンピューティングシステム2500のブロック図である。たとえば、コンピューティングシステムは、UE、アクセスネットワーク(AN)、モビリティ管理(MM)、セッション管理(SM)、ユーザプレーンゲートウェイ(UPGW)、および/またはアクセス層(AS)の任意のエンティティであることができる。特定のデバイスは、示された構成要素のすべてまたは構成要素のサブセットのみを利用してもよく、統合のレベルは、デバイス毎に変わってもよい。さらに、デバイスは、複数の処理ユニット、プロセッサ、メモリ、送信機、受信機などの構成要素の複数のインスタンスを含んでもよい。コンピューティングシステム2500は、処理ユニット2502を含む。処理ユニットは、中央演算処理装置(CPU)2514、メモリ2508を含み、バス2520に接続された大容量ストレージデバイス2504、ビデオアダプタ2510、およびI/Oインターフェース2512をさらに含んでもよい。
バス2520は、メモリバスもしくはメモリコントローラ、周辺バス、またはビデオバスを含む任意の種類のいくつかのバスアーキテクチャのうちの1つ以上であってもよい。CPU2514は、任意の種類の電子データプロセッサを含んでもよい。メモリ2508は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、またはこれらの組み合わせなどの任意の種類の非一時的システムメモリを含んでもよい。一実施形態において、メモリ2508は、ブートアップで使用するためのROMと、プログラムを実行している間に使用するためのプログラムおよびデータストレージのためのDRAMとを含んでもよい。
大容量ストレージ2504は、データ、プログラム、およびその他の情報を記憶し、データ、プログラム、およびその他の情報をバス2520を介してアクセス可能にするように構成された任意の種類の非一時的ストレージデバイスを含んでもよい。大容量ストレージ2504は、たとえば、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、磁気ディスクドライブ、または光ディスクドライブのうちの1つ以上を含んでもよい。
ビデオアダプタ2510およびI/Oインターフェース2512は、外部入力および出力デバイスを処理ユニット2502に結合するためのインターフェースを提供する。示されるように、入力および出力デバイスの例は、ビデオアダプタ2510に結合されたディスプレイ2518およびI/Oインターフェース2512に結合されたマウス/キーボード/プリンタ2516を含む。その他のデバイスが処理ユニット2502に結合されてもよく、追加的なまたはより少ないインターフェースカードが利用されてもよい。たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)(図示せず)などのシリアルインターフェースが、外部デバイスのためのインターフェースを提供するために使用されてもよい。
処理ユニット2502はまた、アクセスノードまたは異なるネットワークへのイーサネットケーブルなどの有線リンクおよび/またはワイヤレスリンクを含んでもよい1つ以上のネットワークインターフェース2506を含む。ネットワークインターフェース2506は、処理ユニット2502がネットワークを介してリモートユニットと通信することを可能にする。たとえば、ネットワークインターフェース2506は、1つ以上の送信機/送信アンテナおよび1つ以上の受信機/受信アンテナを介したワイヤレス通信を提供してもよい。一実施形態において、処理ユニット2502は、その他の処理ユニット、インターネット、またはリモートストレージ設備などのリモートデバイスとのデータ処理および通信のためにローカルエリアネットワーク2522または広域ネットワークに結合される。
本明細書において提供される実施形態の方法の1つ以上のステップは、対応するユニットまたはモジュールによって実行されてもよいことを理解されたい。たとえば、信号は、送信ユニットまたは送信モジュールによって送信されてもよい。信号は、受信ユニットまたは受信モジュールによって受信されてもよい。信号は、処理ユニットまたは処理モジュールによって処理されてもよい。その他のステップが、決定ユニット/モジュール、監視ユニット/モジュール、特定ユニット/モジュール、設定ユニット/モジュール、および/または構成ユニット/モジュールによって実行されてもよい。それぞれのユニット/モジュールは、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせであってもよい。たとえば、ユニット/モジュールのうちの1つ以上は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)などの集積回路であってもよい。
本開示およびその利点が詳細に説明されたが、添付の請求項によって定義される本開示の精神および範囲を逸脱することなしに様々な変更、置換、および改変がここになされうることを理解されたい。