JP7034798B2 - ショベル - Google Patents

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Description

本開示は、ショベルに関する。
ディーゼルエンジンを搭載したショベルにおいて、近年の高次の排ガス規制に対応するために排ガス処理装置(SCRなど)が大型化及び重量化する傾向にある。このため、排ガス処理装置をエンジンに支持させずにエンジン近傍にて上部旋回体のハウスフレームなどに支持させる構成が提案されている(例えば特許文献1)。
この構成では、排ガス処理装置の直下にポンプ室が配置される場合が多い。この構成では、排ガス処理装置とポンプ室との間に、ポンプ室から漏れたオイル等が排ガス処理装置側に飛ぶのを防止するためのファイアーウォールを設けるのが一般的である。
特開2016-145472号公報
ポンプ室は上部旋回体の側方端部辺りに配置されるので、ポンプ室を整備する際にはサイドカバーを開けて上部旋回体の側方から作業を行う場合が多い。しかし、ポンプ室の奥側の部品点検等をする際、作業員がポンプ室内の奥側にアクセスして作業する必要がある。この場合、作業スペースが狭いとメンテナンス性が悪いため、ファイアーウォールを取り外して作業スペースを確保する必要がある。ファイアーウォールを取り外すためには、上部旋回体の上側からエンジンフードを開けて、次にハウスフレームの天井カバーを取外す必要があり、作業手順が煩雑となり作業効率が悪く、メンテナンス性も悪かった。
本開示は、メンテナンスの効率化を図ったショベルを提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一観点に係るショベルは、上部旋回体と、前記上部旋回体の内部に設けられるポンプ室と、前記ポンプ室の上方に配置されるファイアーウォールと、を備え、前記ファイアーウォールは前記上部旋回体の側面から着脱可能である。
本開示によれば、メンテナンスの効率化を図ったショベルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るショベルの左側面図である。 図1に示すショベルの右側面図である。 上部旋回体の概略構成を示す平面図である。 上部旋回体の概略構成を示す平面図である。 排ガス処理装置の構成例を示す図である。 エンジンルーム内部の概略構成を示す側面図である。 ハウスフレームの斜視図である。 調整ボルトによる搭載台の位置調整手法の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
なお、以下の説明において、X方向、Y方向、Z方向は互いに垂直な方向であり、典型的には、X方向およびY方向は水平方向、Z方向は鉛直方向である。X方向は、ショベルの前後方向であり、前方側がX正方向であり、後方側がX負方向である。Y方向は、ショベルの左右幅方向であり、右側がY正方向、左側がY負方向である。Z方向は、ショベルの高さ方向であり、上側がZ正方向、下側がZ負方向である。
図1は本発明の一実施形態に係るショベルの左側面図である。図2は図1に示すショベルの右側面図である。
図1及び図2に示すように、ショベルは下部走行体1、上部旋回体2、キャブ3、ブーム4、アーム5、及びバケット6を有する。上部旋回体2は、旋回機構(図示せず)を介して下部走行体1上に搭載される。上部旋回体2の左側前部にキャブ3が設けられる。上部旋回体2の前部中央にブーム4の一端が回動可能に取り付けられる。アーム5は、ブーム4の先端部に回動可能に取り付けられる。エンドアタッチメントであるバケット6は、アーム5の先端部に回動可能に取り付けられる。掘削アタッチメントであるバケット6の代わりに、ブレーカや破砕機のようなエンドアタッチメントがアーム5の先端部に取り付 けられてもよい。
上部旋回体2の後部には、後述するようにディーゼルエンジン及びエンジンに付随する構成部品が搭載されており、これらエンジンと構成部品上部を覆うようにエンジンフード200が取り付けられている。
図3A、図3Bは上部旋回体2の概略構成を示す平面図である。図3A、図3Bに示すように、上部旋回体2の後部にはエンジンルーム7(一点鎖線で示す)が形成される。エンジンルーム7の上部は、図1及び図2に示すようにエンジンフード200により覆われているが、図3A、図3Bではエンジンルーム7の内部を図示するためにエンジンフード200が取り外された状態が示されている。また、図3Bでは、エンジンルーム7内の排ガス処理装置10が取り除かれ、排ガス処理装置10の直下に配置されるポンプ室40が見える状態が示されている。
図3Aに示すように、エンジンルーム7内にはディーゼルエンジン8が設置される。ディーゼルエンジン8の近傍には、後述する排ガス処理装置10を含むSCRシステム(選択触媒還元システム)110が配置される。ディーゼルエンジン8には冷却ファン12が設けられ、ラジエータを含む熱交換装置13が冷却ファン12の前方に設置される。
熱交換装置13の側方(ショベルとしては前側)には、エアクリーナ63(エアフィルタ)が配置される。エアクリーナ63は吸気管64を介してディーゼルエンジン8に接続されている。エアクリーナ63で濾過された空気が吸気管64を通じてディーゼルエンジン8に供給される。
ディーゼルエンジン8には、エンジン排気(以下、「排ガス」と称する)を放出するための排気管9が接続される。排気管9の下流側の端部には、高次の排ガス規制に対応する排ガス処理装置10が設置される。本実施形態では、排ガス処理装置10として、尿素水溶液(液体還元剤)を用いた尿素選択還元型のNOx処理装置が用いられる。排ガス処理装置10については、後述する。
キャブ3は上部旋回体2の左側前部に配置されている。ここで、本実施形態において、上部旋回体2の前部とは、上部旋回体の中央から見てブーム4が取り付けられている側の部分である。また、前方とは、上部旋回体の中央から見てブーム4が延在する方向である。また、左側とは上部旋回体2において前方(ブーム4が延在する方向)を向いたときに左となる部分である。また、右側とは上部旋回体2において前方(ブーム4が延在する方向)を向いたときに、右となる部分である。
エンジンルーム7の前方右側に、油圧システムで用いられる作動油を貯蔵する作動油タンク120が配置される。作動油タンク120の前方に、軽油等のディーゼルエンジン燃料を貯蔵する燃料タンク19が配置される。燃料タンク19に貯蔵されたディーゼルエンジン燃料は、燃料供給配管41を介してエンジン8に供給される。
燃料タンク19の前方に、排ガス処理装置10が使用する処理剤(尿素水溶液(液体還元剤))を貯蔵する尿素水タンク20が配置される。尿素水タンク20に貯蔵された処理剤は、尿素水供給ライン69(図4参照)により排ガス処理装置10に供給される。なお、尿素水溶液(液体還元剤)は処理剤の一例であり、液体還元剤として他の処理剤を用いたり、他の処理方法を用いて行なう場合もあり得る。
ブーム4は、図3A、図3Bに示すように、上部旋回体2の旋回フレーム21の前側中央部に強固に固定されたブーム支持ブラケット17に回動可能に支持される。より具体的には、ブーム4は、ブーム支持ブラケット17の右側ブラケット17R及び左側ブラケット17Lとの間に挟まれた状態で、右側ブラケット17R、ブーム4、左側ブラケット17Lを貫通して設けられるブームフートピン100により支持される。
図3Bに示すように、エンジンルーム7の中に形成されるポンプ室40には、燃料をエンジン8に供給するための燃料供給系の各種構成部品が配置される。具体的には、プレフィルタ43、燃料ポンプ44、メインフィルタ45、三方弁46、及びそれらを接続する配管がポンプ室40内に配置される。より具体的には、燃料タンク19からエンジン8へ燃料を供給するための燃料供給配管41がポンプ室40内に延在し、燃料供給配管41の途中に、プレフィルタ43、燃料ポンプ44、メインフィルタ45、三方弁46等が設けられる。一方、三方弁46は、戻りドレイン配管47を介して燃料タンク19に繋がれており、三方弁46を切り替えて燃料を燃料タンク19に戻すことができる。
また、ポンプ室40には、油圧ポンプ24が配置される。油圧ポンプ24は、作動油供給配管25、作動油戻りドレイン配管26により作動油タンク120と接続されている。油圧ポンプ24は、作動油供給配管25から供給された作動油を、ショベル内の油圧システムの各油圧要素を制御するコントロールバルブ27へと作動油ラインP1,P2を介して供給する。また、油圧ポンプ24は、作動油戻りドレイン配管26を介して作動油を作動油タンク120へ戻すことができる。
次に、上述の排ガス処理装置10について、図4を参照しながら詳細に説明する。図4は排ガス処理装置10の構成例を示す図である。本実施形態では、排ガス処理装置10はディーゼルエンジン8から排出される排ガスを浄化する。ディーゼルエンジン8は、エンジンコントロールモジュール60(以下、「ECM」と称する)により制御される。
ディーゼルエンジン8から排出される排ガスは、ターボチャージャ61を通じて排気管9に流れる。そして、排ガスは、排気管9から排ガス処理装置10に流入する。排ガス処理装置10において排ガスは浄化された後、大気に放出される。
一方、エアクリーナ63を通じて吸気管64内に導入された吸入空気は、ターボチャージャ61及び熱交換装置13に含まれるインタークーラ65を通過してディーゼルエンジン8に供給される。
排気管9には、第1排気処理部として、排ガス中の粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ66(DPF)と、第2排気処理部として、排ガス中のNOxを還元除去する選択還元触媒67(SCR)とが直列に設けられている。ディーゼルパティキュレートフィルタ66と選択還元触媒67との間は、排気管9-1により接続されている。第1排気処理部として、上述のディーゼルパティキュレートフィルタ66の他に、ディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)を設けてもよい。
選択還元触媒67は、液体還元剤の供給を受けて排ガス中のNOxを連続的に還元することでNOxを除去する。本実施形態では取扱いの容易さの観点から、液体還元剤として尿素水(尿素水溶液)が用いられている。しかし、NOxを連続的に還元することのできる処理剤であれば、尿素水(尿素水溶液)に限られず、他の処理剤を用いることとしてもよい。
排気管9における選択還元触媒67の上流側には、選択還元触媒67に尿素水を供給するための尿素水噴射弁68が設けられる。尿素水噴射弁68は、尿素水供給ライン69を介して尿素水タンク(処理剤タンク)20に接続される。
尿素水供給ライン69には尿素水供給ポンプ70が設けられる。尿素水タンク20と尿素水供給ポンプ70との間にはフィルタ71が設けられる。尿素水タンク20内に貯留された尿素水は、尿素水供給ポンプ70により尿素水噴射弁68に供給される。そして、尿素水は、尿素水噴射弁68から排気管9における選択還元触媒67の上流位置において排気管9内に噴射される。
尿素水噴射弁68から噴射された尿素水は、選択還元触媒67に供給される。供給された尿素水は、選択還元触媒67内において加水分解されてアンモニアが生成される。生成されたアンモニアは選択還元触媒67内で排ガスに含まれるNOxを還元する。これによりディーゼルエンジン8から排出された排ガスが浄化される。
第1のNOxセンサ72は、尿素水噴射弁68の上流側に配設される。第2のNOxセンサ73は、選択還元触媒67の下流側に配設される。第1及び第2のNOxセンサ72、73は、各々の配設位置における排ガスに含まれるNOxの濃度を検出する。
尿素水タンク20には尿素水残量センサ74が配設される。尿素水残量センサ74は、尿素水タンク20内の尿素水の残量を検出する。
上述の第1及び第2のNOxセンサ72、73、尿素水残量センサ74、尿素水噴射弁68、及び尿素水供給ポンプ70は、排ガスコントローラ75に接続される。排ガスコントローラ75は、第1及び第2のNOxセンサ72、73で検出されるNOx濃度に基づき、尿素水噴射弁68及び尿素水供給ポンプ70により適正量の尿素水が噴射されるよう噴射量制御を行う。
排ガスコントローラ75は、尿素水残量センサ74から出力される尿素水の残量に基づき、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の残量の割合を算出する。本実施形態では、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の残量の割合を尿素水残量比と定義する。例えば、尿素水残量比50%は、尿素水タンク20の容量の半分の尿素水が尿素水タンク20内に残存していることを示す。
排ガスコントローラ75は、通信手段によりディーゼルエンジン8の制御を行うECM60に接続されている。また、ECM60は通信手段によりショベルコントローラ76に接続されている。
排ガスコントローラ75が有している排ガス処理装置10の各種情報は、ショベルコントローラ76も共有し得る。ECM60、排ガスコントローラ75、ショベルコントローラ76の各々は、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、記憶装置等を含む。
ショベルコントローラ76には、モニター77(表示装置)が接続される。モニター77には、警告、運転条件表示等の情報やデータが表示される。
図5はエンジンルーム7内部の概略構成を示す側面図である。図5では、上部旋回体2の後方側(X負方向側)から視たときのエンジンルーム7を透過的に示している。
エンジンルーム7内には、エンジン8、熱交換装置13、排ガス処理装置10、及びハウスフレーム31等が配設されている。
エンジン8は、旋回フレーム21に配設されたエンジン取り付け座22の上部に、マウント23を介して支持されている。マウント23は防振マウントであり、エンジン8で
発生する振動が旋回フレーム21に伝達されるのを防止している。
エンジン8のY負方向側(図中左側)には、冷却ファン12が配設されている。また、冷却ファン12のY負方向側には熱交換装置13が配設されている。
冷却ファン12は、エンジン8により回転駆動される。冷却ファン12が回転駆動されることより、外気が冷却風としてエンジンルーム7内に取り込まれる。熱交換装置13は、このエンジンルーム7に取り込まれた冷却風により熱交換処理を行う。
熱交換装置13は、エンジン8内を流れる冷却水を冷却するラジエータ、ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ等の油圧機器の作動油の放熱をするためのオイルクーラ及びエンジンに供給される過給空気を冷却するためのインタークーラが並設されたラジエータユニット13Aと、燃料タンク19に戻る余剰燃料を冷却する燃料クーラ13Bと、エアコン用のコンデンサ13Cとを有して構成されている。
またエンジン8のY正方向側には、油圧ポンプ24が一体的に取り付けられている。油圧ポンプ24は、作業アタッチメントを駆動するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ等の油圧源である。この油圧ポンプ24もエンジン8により駆動される。
排ガス処理装置10は、上記のようにエンジン8から排気される排ガスを浄化するものであるため、エンジン8の近傍位置に配設される。また、冷却風の流れ方向に対しエンジン8の上流側には熱交換装置13が配設されているため、排ガス処理装置10は冷却風の流れ方向に対しエンジン8の下流側(Y正方向側)に配設される。
また近年では、高次の排ガス規制が要求されており、この高次の排ガス規制に対応するために排ガス処理装置10を構成するDPF66及びSCR67は大型化及び重量化している。このため従来のように排ガス処理装置10をエンジン8に取り付けることは困難であり、よって本実施形態では排ガス処理装置10をハウスフレーム31に取り付け、このハウスフレーム31に支持させる構成としている。
また、排ガス処理装置10を構成するDPF66とSCR67を一列に並べて配設した場合、その長さはエンジン幅に比べて長くなってしまい、エンジンルーム7のコンパクトが図れない。このため本実施形態では、DPF66とSCR67を分離させ、DPF66とSCR67を略平行となるよう並設した構成としている。
エンジンルーム7は、下部を旋回フレーム21、側面及び上面の一部を外装カバー18により覆われ、上面開口をエンジンフード200により覆われている。外装カバー18は、上部旋回体2の側面を覆うサイドカバー18Aと、上面を覆う天井カバー18Bとを含む。
図5に加えて図6を参照してハウスフレーム31の詳細について説明する。図6は、ハウスフレーム31の斜視図である。
ハウスフレーム31は、上述のように排ガス処理装置10を支持する機能を奏するものである。このハウスフレーム31は、旋回フレーム21上に設けられている。また、ハウスフレーム31の配設位置は、冷却風の流れ方向に対しエンジン8の下流側(Y正方向側)に設定されている。本実施形態のハウスフレーム31とは、旋回フレーム21上に設置され、排ガス処理装置10を支持し、かつ、内部にポンプ室40を有する構造体を意味する。
ハウスフレーム31は、一対の外側柱部材32(柱部材)と、一対の内側柱部材33と、一対の梁部材34と、を有する。一対の外側柱部材32は、ハウスフレーム31のY正方向側の位置にてX方向に沿って並列に配置される。一対の内側柱部材33は、ハウスフレーム31のY負方向側の位置にてX方向に沿って並列に配置される。一対の外側柱部材32と、一対の内側柱部材33は、上部旋回体2のサイドカバー18Aに対してそれぞれ外側、内側に配置され、Y方向に互いに対向して配置されている。一対の外側柱部材32と、一対の内側柱部材33は、下端が旋回フレーム21上に取り付けられ、上下方向(Z方向)に延在している。サイドカバー18Aは、一対の外側柱部材32の内、上部旋回体2の後方側(X負方向側)の外側柱部材32に回動可能に取り付けられている。ハウスフレーム31は、略直方体形状に形成されており、一対の外側柱部材32と、一対の内側柱部材33とはこの直方体形状の上下方向の4辺を形成している。ここで、本実施形態では、ハウスフレーム31は、一対の外側柱部材32が上部旋回体2の右側面と面するように配置されている。
一対の梁部材34は、一対の外側柱部材32と一対の内側柱部材33との間を連結する。一対の梁部材34は、Y方向に沿って延在するよう水平に設置される。一対の内側柱部材33は、一対の外側柱部材32より短く、一対の梁部材34は、一対の内側柱部材33の上端部分と、一対の外側柱部材32の上下方向の略中間位置とを連結している。
一対の梁部材34の上には、X方向に亘り排ガス処理装置10を配置するための搭載台36が載置される。搭載台36は、下部材36A、上部材36B、補強部材36Cを有する。下部材36Aは、一対の梁部材34の上に載置されて固定される。これにより搭載台36はハウスフレーム31に固定される。上部材36Bは、下部材36Aに対して上方に立設される。補強部材36Cは、上部材36Bと下部材36Aとを連結して搭載台36を補強する。排ガス処理装置10のDPF66やSCR67は、搭載台36の上部材36Bに取り付けられる。
このように、排ガス処理装置10がハウスフレーム31に取り付けられることにより、排ガス処理装置10はエンジン8と分離される。そして、排ガス処理装置10は、ハウスフレーム31を介して旋回フレーム21上に取り付けられた構成となる。
搭載台36は、一対の梁部材34より上方に配置される。つまり、排ガス処理装置10は、ハウスフレーム31の上側部分に設置される。一方、ハウスフレーム31の下側部分の内部には、ハウスフレーム31が周囲に配置されることによって、図3Bを参照して説明したポンプ室40が設けられ、油圧ポンプ24と接続された油圧系の部品や、燃料供給系の各種構成部品が配設されている。このため、ハウスフレーム31には、下側の油圧系や燃料供給系の部品と、上側の排ガス処理装置10とを遮蔽するためのファイアーウォール35が設けられている。
ファイアーウォール35は、板状部材であり、ポンプ室40の上方に略水平に配置される。ファイアーウォール35は、矩形状の板部材であり、一対の対辺がそれぞれ一対の梁部材34に取り付けられている。ここで梁部材34は、一対の外側柱部材32の対向方向の内側に進出しており、ファイアーウォール35はこの梁部材34の上にボルト締結などによって取り付けられる。すなわち、ファイアーウォール35のX方向の幅Aは、一対の外側柱部材32の間の距離Bよりも小さい。この構成により、ファイアーウォール35は一対の外側柱部材32の間から着脱可能であり、この結果、ファイアーウォール35は上部旋回体2の側面(サイドカバー18A側)から着脱可能となっている。
従来より、ポンプ室40は上部旋回体2の側方端部辺りに配置されるので、ポンプ室40を整備する際にはサイドカバー18Aを開けて上部旋回体2の側方から作業を行う場合が多い。しかし、例えばポンプ室40の奥側の部品点検など、作業員がポンプ室40内の奥側にアクセスして作業する必要がある。ここで、ポンプ室40の油圧ポンプ24付近の奥側には、作動油配管(作動油ラインP1,P2、作動油供給配管25、作動油戻りドレイン配管26)や燃料配管(燃料供給配管41、戻りドレイン配管47)等が、密集しているため(図3B参照。)、作業員の作業スペースが狭い構造になっている。この場合、作業スペースが狭いとメンテナンス性が悪いため、ポンプ室40上部のファイアーウォール35を取り外して作業スペースを確保する必要がある。従来はファイアーウォール35が側方から取り出せなかったため、ファイアーウォール35を取り外すためには、まず上部旋回体2の上側からエンジンフード200を開けて、次にハウスフレーム31の上方の天井カバー18Bを取外す必要があり、作業手順が煩雑となり作業効率が悪く、メンテナンス性も悪かった。
また、第1及び第2のNOxセンサ72、73等の排ガス処理装置10付近のメンテナンスをする際にも、ファイアーウォール35が邪魔となるため、上部旋回体2の上側からエンジンフード200を開けて、ハウスフレーム31の上方の天井カバー18Bを取外す必要があり、作業手順が煩雑となり作業効率が悪く、メンテナンス性も悪かった。
これに対して本実施形態では、ファイアーウォール35は上部旋回体2の側面(サイドカバー18A側)から着脱可能となっているので、上部旋回体2のサイドカバー18Aを開けるだけで、エンジンフード200を開けることや天井カバー18Bを取り外すこと無く、ファイアーウォール35を簡便に取り外すことが可能となる。これにより、作業員がポンプ室40内の奥側にアクセスして作業を行う場合や排ガス処理装置10のメンテナンスを行う場合でも、サイドカバー18Aを開けて、ファイアーウォール35を取り外すだけで、作業員が上部旋回体2の側方からポンプ室40の奥側にアクセスすることが可能となり、作業効率を改善できてメンテナンス性を向上できる。これにより、ショベルのメンテナンスの効率化を図ることができる。
なお、上記の「上部旋回体2の側面」とは、より詳細には、前方に向けてアタッチメントを備える上部旋回体2の右後方側の側面である。また、ポンプ室40が本実施形態のように上部旋回体2の右後方側ではなく、上部旋回体2の他の部分に配置される場合には、ポンプ室40に面して配置される上部旋回体2のサイドカバー18Aが「上部旋回体2の側面」である。
また、ファイアーウォール35は、上部旋回体2の側面方向の外側(Y正方向側)に位置する辺を曲げ構造とした外側曲げ部35Aと、上部旋回体2の側面方向の内側(Y負方向側)に位置する辺を曲げ構造とした内側曲げ部35Bとを有する。
従来のファイアーウォールでは、例えばショベルの掘削作業のときに伝わる衝撃などの影響によって、上部旋回体2の前後方向(X方向)に曲がりやすかった。これに対して本実施形態では、ファイアーウォール35のY方向両端にX方向に沿って曲げ構造が設けられるので、ファイアーウォール35にかかる曲げ荷重に対するX方向(上部旋回体2の前後方向)の剛性が高くなり、ファイアーウォール35の強度を向上できる。
一対の外側柱部材32の上端に、上部旋回体2の外装カバー18の一部である天井カバー18Bが設置される。
また、ハウスフレーム31は、搭載台36の位置を調節するための調整部材を備える。調整部材は、搭載台36を押圧することによって梁部材34の延在方向に沿って搭載台36を移動可能な調整ボルト39である。
図7は、調整ボルト39による搭載台36の位置調整手法の一例を示す図である。図7に示すように、梁部材34と天井カバー18Bとは、梁部材34の上に立設されたベース部38を介して連結部材37により連結されている。連結部材37はZ方向に延在する断面L字状のフレームであり、天井カバー18Bとハウスフレーム31との連結を補強している。
ベース部38はY方向に主面を有する板状部材であり、梁部材34の延在方向(Y方向)に沿って調整ボルト39を螺合可能な螺合孔38Aが形成されている。また、搭載台36の下部材36AのY正方向側端部は曲げ加工が施され、鉛直上方に屈曲した屈曲部36Dが設けられている。ファイアーウォール35は、内側曲げ部35Bによって搭載台36の屈曲部36Dと連結される。屈曲部36Dの主面と、ベース部38の主面は互いに対向して配置されている。
ベース部38の螺合孔38Aに螺合された調整ボルト39の軸部の先端は、搭載台36の屈曲部36Dの主面と接触可能な長さで形成される。そして、調整ボルト39を回転させて軸部先端を搭載台36側に進出させることにより、搭載台36の屈曲部36Dが調整ボルト39によってY負方向側に押圧され、これにより搭載台36をY負方向側に移動できる。なお、この搭載台36の位置調整の際には、搭載台36と連結されているファイアーウォール35も連動してY方向に移動する構成としてもよい。
ショベルに同じタイプのエンジン8を積むときでも、組み立て誤差があるためエンジン8に対する排ガス処理装置10の位置を微調整したい場合が生じ得る。本実施形態では、エンジン8やハウスフレーム31を旋回フレーム21上に設置した後でも調整ボルト39を利用して排ガス処理装置10の搭載台36の位置調整が可能なので、組立作業の効率を向上できる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
2 上部旋回体
18B 天井カバー
31 ハウスフレーム
32 外側柱部材(柱部材)
33 内側柱部材
34 梁部材
35 ファイアーウォール
35A 外側曲げ部
35B 内側曲げ部
36 搭載台
39 調整ボルト(調整部材)
40 ポンプ室

Claims (8)

  1. 上部旋回体と、
    前記上部旋回体の内部に設けられるポンプ室と、
    前記ポンプ室の上方に配置されるファイアーウォールと、
    を備え、
    前記ファイアーウォールは前記上部旋回体の側面から着脱可能である、
    ショベル。
  2. 上部旋回体と、
    前記上部旋回体の内部に設けられるポンプ室と、
    前記ポンプ室の上方に配置されるファイアーウォールと、
    を備え、
    前記ファイアーウォールは前記上部旋回体の側面から着脱可能であり、
    前記ポンプ室の周囲に配置されるハウスフレームを備え、
    前記ファイアーウォールは前記ハウスフレームに取り付けられ、
    前記ハウスフレームは一対の柱部材を有し、
    前記ファイアーウォールの幅は、前記一対の柱部材の間の距離よりも小さい
    ョベル。
  3. 前記ハウスフレームは、
    前記一対の柱部材より前記上部旋回体の内側に、前記一対の柱部材と対向配置される一対の内側柱部材と、
    前記一対の柱部材と前記一対の内側柱部材との間を連結する一対の梁部材とを有し、
    前記ファイアーウォールは、前記梁部材に取り付けられる、
    請求項2に記載のショベル。
  4. 前記ファイアーウォールは、前記上部旋回体の側面方向の外側に位置する辺を曲げ構造とする、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のショベル。
  5. 前記ファイアーウォールは、前記上部旋回体の側面方向の内側に位置する辺を曲げ構造とする、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のショベル。
  6. 前記一対の柱部材の上端に、前記上部旋回体の外装カバーの一部である天井カバーが設置される、
    請求項2または3に記載のショベル。
  7. 前記ハウスフレームに取り付けられ、排ガス処理装置を配置するための搭載台と、
    前記搭載台の位置を調節するための調整部材と、を備える、
    請求項3に記載のショベル。
  8. 前記搭載台は前記梁部材の上に載置され、
    前記調整部材は、前記搭載台を押圧することによって前記梁部材の延在方向に沿って前記搭載台を移動可能な調整ボルトである、
    請求項7に記載のショベル。
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