JP7034708B2 - アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナに関する。
近年、様々な電子機器に無線通信機能が搭載されている。このような無線通信機能が搭載された電子機器は年々小型化されており、電子機器内に内蔵されるアンテナについても、できるだけ小さいスペースに配置することが要求されている。
特許文献1には、小型で薄く且つインピーダンス整合のとれたアンテナとして、一端が給電部への接続端とされ他端が導体地板に接続されたアンテナ線を有する伝送線路型アンテナが開示されている。ここで、上記アンテナ線は、両端部側の部分がそれぞれ単一平面内で曲折しながら導体地板から揃って離れていくように形成されるとともに、中央部分が導体地板に所定の距離まで近接させられて所定の容量を持つように形成されている。
特開平9-69718号公報
上記のように、電子機器内に内蔵されるアンテナは、小型化が要求されている。また、人体や金属等の様々な物体が近接した場合においても、アンテナの特性の変動や劣化が少ないことが要求される。しかしながら、上記従来のアンテナは、小型で、かつアンテナ特性の変動あるいは劣化が少ないという要件を十分に満足するものではなかった。
そこで、本発明は、小型で、かつアンテナ特性の変動や劣化が抑制されたアンテナを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るアンテナの一態様は、給電点と、前記給電点に接続される一端と、グランド導体に接続される他端とを有するアンテナエレメント部と、前記グランド導体に接続された第一の導体部と、を有し、前記アンテナエレメント部は、前記一端から前記他端までの間に、ヘリカル形状を有する第二の導体部を有し、前記アンテナエレメント部の少なくとも一部と前記第一の導体部の少なくとも一部とが、互いに電磁的に結合され、前記第一の導体部の少なくとも一部は、前記第二の導体部の内側に配置されている。
本発明によれば、小型で、かつアンテナ特性の変動や劣化が抑制されたアンテナを提供することができる。
第1の実施形態に係るアンテナの構成例である。 図1のアンテナの反射特性(S11)のシミュレーション結果である。 第1の実施形態のアンテナの別の例である。 図3のアンテナの反射特性(S11)のシミュレーション結果である。 第1の実施形態のアンテナの別の例である。 図5のアンテナの反射特性(S11)のシミュレーション結果である。 第2の実施形態のアンテナの構成例である。 図7のアンテナの反射特性(S11)のシミュレーション結果である。 比較例のアンテナの構成例である。 図9のアンテナの反射特性(S11)のシミュレーション結果である。 グランドエレメントの長さを変化させた場合の反射特性である。 グランドエレメントの太さを変化させた場合の反射特性である。 グランドエレメントの位置を変化させた場合の反射特性である。 第2の実施形態のアンテナの別の例である。 図7のアンテナの反射特性(S11)のシミュレーション結果である。 無線モジュール基板全体の構成を示す図である。 第2の実施形態のアンテナの別の例である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正または変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(第一の実施形態)
本実施形態では、無線LAN(IEEE802.11b/g/n/ax)の規格に準拠した無線通信機能で用いられるアンテナについて説明する。IEEE802.11b/g/n/axに対応するためには、2.4GHz帯の周波数帯で動作するアンテナが要求される。
ここで、無線通信装置である電子機器の筺体に組み込むアンテナは、小型化が要求されている。また、無線通信機能を電子機器に組み込む場合、無線モジュール基板の各層から導体を取り除いてアンテナ領域を確保し、当該アンテナ領域にパターンアンテナをプリントして実装することが一般的である。なお、無線モジュール基板とは、無線通信機能を有するハードウェアであり、パターンアンテナとは、基板上に銅箔パターンをプリントすることで構成するアンテナである。このようなパターンアンテナは、無線モジュール基板に、例えばチップアンテナのようなアンテナ部品を追加することなくアンテナを構成することができるため、安価にアンテナを構成することが可能となる。
また、パターンアンテナは、無線モジュール基板上にプリントするため、アンテナ部分の高さは無線モジュール基板の表面の高さと同様となる。一方で、例えばチップアンテナのような、無線モジュール基板上にアンテナ部品を実装するアンテナは、パターンアンテナに比べて、アンテナ部分の高さがアンテナ部品分高くなってしまう。このように、パターンアンテナは、チップアンテナのようなアンテナ部品を実装するアンテナと比べてアンテナ部分の高さを低くすることができ、アンテナを内蔵する電子機器の小型化が可能となる。
また、アンテナは、電子機器内に内蔵されると、電子機器内の他の部品や筺体外装等の影響を受けて入力インピーダンスが低下し、アンテナ特性が変動あるいは劣化する場合がある。また、アンテナが内蔵された電子機器をユーザが使用する場合、ユーザの体がアンテナに近接することでも、アンテナ特性が変動あるいは劣化しうる。これを解決するアンテナとして、アンテナエレメントの一端が給電点であり、他端がアンテナグランドに接続されるアンテナがある。このようなアンテナは、折り返しモノポールアンテナ、あるいは伝送線路アンテナと呼ばれる。以下の説明では、このようなアンテナを、折り返しモノポールアンテナと呼ぶ。
折り返しモノポールアンテナは、通常のモノポールアンテナと比較すると、アンテナの入力インピーダンスを高くすることが可能となり、近接する電子機器内の他の部品、基板、筺体外装等や、人体の影響を受けにくくなるという効果がある。
本実施形態では、基板上に形成されたパターンアンテナであって、アンテナエレメントの一端が給電点であり、他端がアンテナグランドに接続される折り返しモノポールアンテナについて説明する。なお、「基板上」に形成するとは、チップアンテナのように基板上にアンテナ部品を実装するのではなく、上述したようにパターンアンテナをプリントしてアンテナエレメント部を構成することを含む。
(アンテナの構成)
図1(a)は、本実施形態に係るアンテナ100の構成例を示す正面図、図1(b)は、本実施形態に係るアンテナ100の構成例を示す斜視図である。アンテナ100は、無線モジュール基板(以下、単に「基板」ともいう。)上に構成されており、図1(a)および図1(b)は、アンテナ100のアンテナ領域を拡大した図である。
アンテナ100は、給電点101、導体部102、導体部103、導体部104、導体部105および導体部106を備える。給電点101は、アンテナ100に対して給電する給電点である。導体部103および導体部105は、基板上に形成されるヘリカル形状の導体部(ヘリカル状導体部)であり、パターンおよびビアホールによって形成される。導体部102は、給電点101とヘリカル状導体部である導体部103の一端とを接続する。導体部104は、ヘリカル状導体部である導体部103の他端と、ヘリカル状導体部である導体部105の一端とを接続する。導体部106は、ヘリカル状導体部である導体部105の他端と、導体により構成されるグランド導体107とを接続する。
グランド導体107は、アンテナのグランドとして機能する(以下、アンテナグランドという。)。グランド導体107には、実際には、無線機能を実現するための各種部品が実装されるが、本実施形態ではそれらの各種部品は考慮しないものとする。
以下の説明では、簡単のため、特に区別する必要がない場合は導体部102~106について、単に「導体部」と呼ぶ。また、導体部102~106を全て接続した導体部(導体部102~106を合体させた1つの導体部)を「アンテナエレメント部」と呼ぶ。図1(a)および図1(b)では、アンテナエレメント部(導体部102~106)を黒色部分で示し、アンテナグランド(グランド導体107)を斜線部分で示している。
アンテナエレメント部およびアンテナグランドは、上記基板としての誘電体基板108上に形成される。誘電体基板108は、例えばFR4(Flame Retardant Type 4)基板であり、比誘電率は、例えば4.2である。誘電体基板108は、多層の基板であり、本実施形態では、誘電体基板108が4層基板である場合について説明する。なお、各導体部およびアンテナグランドの上には、レジスト(絶縁体の保護被膜)が存在するが、図1(a)および図1(b)において図示は省略している。
誘電体基板108上において、グランド導体107が無い部分がアンテナ領域であり、本実施形態では、アンテナ領域のサイズは、10mm×5.5mmである。アンテナ領域を極力小さくすることで、無線機能を実現するための各種部品の実装面積を広くすることが可能となり、基板の小型化にもつなげることができる。また、基板、導体部、レジストを全て合わせたモジュールの厚さは、約0.9mmである。このアンテナ領域のサイズは、IEEE802.11b/g/n/axで用いられる2.4GHz帯のアンテナとしては従来技術と比較して小型サイズである。
アンテナは、一般に、動作する周波数が低周波になるほど長さが長くなり、サイズが大きくなる。アンテナエレメントの一端が給電点であり、他端がアンテナグランドに接続される折り返しモノポールアンテナでは、アンテナエレメント部の全長が、電気長において半波長(波長の2分の1の長さ)となる周波数帯で動作するのが一般的である。一方で、例えば電子機器に組み込まれるアンテナとしても用いられる逆Fアンテナは、逆Fアンテナのエレメント部の全長が、電気長において4分の1波長(波長の4分の1の長さ)となる周波数帯で動作する。よって、同じ周波数帯で動作する逆Fアンテナと折り返しモノポールアンテナとでアンテナエレメント部の長さを比較すると、折り返しモノポールアンテナは、逆Fアンテナのおよそ2倍の長さが必要となる。そのため、アンテナ領域の小型化が重要である。
なお、上述した「波長」とは、アンテナが構成される空間における波長である。例えば、アンテナが自由空間中に構成される場合は自由空間中の波長であり、アンテナが無限に大きな誘電体中に構成される場合は誘電体中の波長である。また、本実施形態のように誘電体基板上にアンテナを構成する場合には、空気層、誘電体層に基づき求められる実効誘電率を用いて算出される波長である。
以上説明したように、本実施形態におけるアンテナ100は、図1(a)および図1(b)に示すように、給電点101と、給電点101に接続される一端とグランド導体107に接続される他端とを有するアンテナエレメント部を有する。また、アンテナエレメント部は、ヘリカル状導体部を2つ備える構成を有する。このように、アンテナエレメント部は、給電点となる一端からアンテナグランドに接続される他端までの間に、複数の屈曲部が形成された形状を有する導体部を複数有する。
そして、アンテナエレメント部は、基板上に形成されている。具体的には、ヘリカル状導体部は、パターンおよびビアホールによって、基板の複数層を用いて形成されている。つまり、アンテナエレメント部の少なくとも一部は、基板の内層に配置されており、ヘリカル状導体部は、その中心軸が基板の各層の面に平行となるように形成されている。
このように、本実施形態におけるアンテナ100は、基板上に形成されたアンテナエレメント部を有する折り返しモノポールアンテナである。また、アンテナ100は、複数のヘリカル状導体部を有する。これにより、小型で、かつ様々な物体が近接した場合においてもアンテナ特性の変動や劣化が少ないアンテナとすることができる。
また、基板の複数層を用いてヘリカル形状の導体部を構成するので、基板の単一層のみを用いて導体部を構成するアンテナと比較すると、同じ面積で長いアンテナエレメント部を構成することができる。そのため、アンテナ領域の面積を小さくすることができ、アンテナの小型化を図ることが可能となる。また、複数のヘリカル状導体部を適切に配置することで、ヘリカル状導体部が1つの場合よりも、アンテナの小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、誘電体基板108は多層の基板(4層基板)により構成されている。そして、給電点101、導体部102、導体部104、導体部106およびグランド導体107は、誘電体基板108の1層目に構成されている。一方、ヘリカル状導体部である導体部103および導体部105は、誘電体基板108の1層目と3層目、およびビアホールを用いて構成されている。つまり、アンテナエレメント部は、誘電体基板108の4層目(最下層)には配置されていない。
例えば、アンテナを電子機器内に組み込む場合、アンテナエレメント部が電子機器内の他の部品や筺体外装等を構成する金属に接触すると、大きくアンテナ特性が変動あるいは劣化するおそれがある。そこで、本実施形態では、アンテナエレメント部を基板の最下層には構成せず、基板の最上層および内層に構成する。これにより、基板の最下層が電子機器内の他の部品や筺体外装等に接触する構成である場合であっても、アンテナエレメント部が電子機器内の他の部品や筺体外装等に直接接触することはないため、アンテナ特性の劣化をより適切に抑制することができる。なお、基板の最上層が電子機器内の他の部品や筺体外装等に接触する構成である場合には、アンテナエレメント部を基板の最上層に構成させないようにすればよい。
なお、本実施形態では、アンテナエレメント部を、誘電体基板108の1層目と3層目との面を用いて構成しているが、例えば2層目と3層目といった内層の面を用いて構成してもよい。アンテナエレメント部を基板の内層に配置することで、電子機器内の他の部品や筺体外装等が近接することを抑制し、アンテナ特性の劣化を効果的に抑制することができる。あるいは、アンテナエレメント部を、誘電体基板108の1層目と4層目、およびビアホールを用いて構成し、1層目と4層目の面に構成されるアンテナエレメント部をレジスト(絶縁体の保護被膜)で保護することでアンテナ特性の劣化をより適切に抑制してもよい。これにより、基板の1層目から4層目までの厚みを利用してアンテナエレメント部を構成できるため、上述した内層を用いて構成する場合よりも、アンテナの小型化が可能である。
また、誘電体基板108は、4層基板に限定されるものではなく、例えば6層基板や8層基板であってもよい。この場合にも、アンテナエレメント部は、最下層および最上層の少なくとも一方を除く任意の2層の面を用いて構成することができる。さらに、誘電体基板108のアンテナ領域が電子機器内の他の部品や筺体外装等に接触しない場合には、誘電体基板108は2層基板であってもよい。
図2は、図1(a)および図1(b)に示すアンテナ100の反射特性(S11)のシミュレーション結果を示す図である。図2に示すように、IEEE802.11b/g/n/axで用いられる2.4GHz帯において十分な反射特性が得られていることが分かる。つまり、図1(a)および図1(b)に示すアンテナ100は、要求される動作帯域でアンテナとして適切に動作することが分かる。
(別の構成例)
図3(a)および図3(b)は、本実施形態における別のアンテナ100Aの構成例を示す図である。このアンテナ100Aは、図1(a)および図1(b)に示すアンテナ100におけるヘリカル状導体部である導体部105の回転方向が異なる点を除いては、アンテナ100と同様の構成を有する。したがって、図3(a)および図3(b)において、アンテナ100と同様の構成を有する部分には図1(a)および図1(b)と同一符号を付し、以下、構成の異なる部分を中心に説明する。
導体部105Aは、図1(a)および図1(b)の導体部105と同様に、基板上に構成されるパターンおよびビアホールによってヘリカル状に形成される、ヘリカル状導体部である。図1(a)および図1(b)に示すアンテナ100の導体部103と導体部105とは、ヘリカルの回転方向が同一方向である。これに対し、図3(a)および図3(b)に示すアンテナ100Aの導体部103と導体部105Aとは、ヘリカルの回転方向が逆方向となっている。
図4は、図3(a)および図3(b)に示すアンテナ100Aの反射特性(S11)のシミュレーション結果を示す図である。図4に示すように、IEEE802.11b/g/n/axで用いられる2.4GHz帯において十分な反射特性が得られていることが分かる。つまり、図3(a)および図3(b)に示すアンテナ100Aは、要求される動作帯域でアンテナとして適切に動作することが分かる。
このように、図1(a)および図1(b)に示すアンテナ100および図3(a)および図3(b)に示すアンテナ100Aは、ともに無線LAN2.4GHz帯のアンテナとして良好な特性を示していることが分かる。また、アンテナ特性は、アンテナエレメント部のヘリカル状導体部のヘリカル回転方向によって大きく変動しないということも分かる。よって、ヘリカル状導体部のヘリカル回転方向は、図1(a)および(b)、ならびに図3(a)および(b)に示した回転方向のみならず、任意の回転方向にしてもよい。
(別の構成例)
図5(a)および図5(b)は、本実施形態における別のアンテナ100Bの構成例を示す図である。このアンテナ100Bは、図1(a)および図1(b)に示すアンテナ100におけるヘリカル状導体部である導体部105の配置方向が異なる点を除いては、アンテナ100と同様の構成を有する。したがって、図5(a)および図5(b)において、アンテナ100と同様の構成を有する部分には図1(a)および図1(b)と同一符号を付し、以下、構成の異なる部分を中心に説明する。
導体部105Bは、図1(a)および図1(b)の導体部105と同様に、基板上に構成されるパターンおよびビアホールによってヘリカル状に形成される、ヘリカル状導体部である。図1(a)および図1(b)に示すアンテナ100の導体部103と導体部105とは、平行に配置されている。これに対し、図5(a)および図5(b)に示すアンテナ100Bの導体部103と導体部105Bとは、直角に配置されている。
図6は、図5(a)および図5(b)に示すアンテナ100Bの反射特性(S11)のシミュレーション結果を示す図である。図6に示すように、IEEE802.11b/g/n/axで用いられる2.4GHz帯において十分な反射特性が得られていることが分かる。つまり、図5(a)および図5(b)に示すアンテナ100Bは、要求される動作帯域でアンテナとして適切に動作することが分かる。
このように、図5(a)および図5(b)に示すアンテナ100Bは、無線LAN2.4GHz帯のアンテナとして良好な特性を示していることが分かる。また、アンテナ特性は、アンテナエレメント部のヘリカル状導体部の配置方向によって大きく変動しないということも分かる。よって、ヘリカル状導体部の配置方向は、図1(a)および(b)、図3(a)および(b)、ならびに図5(a)および図5(b)に示した配置方向のみならず、任意の配置方向にしてもよい。
(変形例)
なお、本実施形態においては、アンテナエレメント部が、2つのヘリカル状導体部を有するアンテナについて説明した。しかしながら、アンテナエレメント部が有するヘリカル状導体部の個数は、2つに限定されるものではない。ヘリカル状導体部を形成することによってアンテナ領域の小型化を図ることを目的としているため、ヘリカル状導体部の個数は3つ以上でもよい。
また、本実施形態においては、アンテナ領域の小型化を図るために、ヘリカル形状の導体部を用いる場合について説明した。しかしながら、導体部の形状はヘリカル状に限定されるものではなく、例えばスパイラル形状やメアンダ形状のような、アンテナ領域の小型化が可能なその他の形状を用いてもよい。さらに、これらの形状を組み合わせて、アンテナ領域の小型化を図ってもよい。
また、本実施形態においては、アンテナエレメント部をパターンおよびビアホールを用いて基板上に形成する場合について説明したが、それ以外の、例えば板金や導線を用いて基板上に形成してもよい。また、セラミック等の高誘電体部材内の導線によって基板上に形成してもよい。つまり、「基板上」に形成するとは、上記の板金や導線を配置すること等も含む。
さらに、本実施形態においては、アンテナへの給電に関しては給電点のみを示しており、給電点までの給電線については詳細に説明していない。しかしながら、このような給電線は特に制限されるものではなく、例えば、マイクロストリップ線路、スロット線路、コプレーナ線路等に代表される平面回路や、同軸線路、導波管等の電磁波を伝送する伝送線路であってもよい。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
上述した第一の実施形態では、アンテナ領域の小型化を図るために、基板上に形成された複数のヘリカル状導体部を有する折り返しモノポールアンテナについて説明した。この第二の実施形態では、さらにアンテナを小型化する構成について説明する。
(アンテナの構成)
図7(a)および図7(b)は、本実施形態におけるアンテナ100Cの構成例を示す図である。このアンテナ100Cは、図3(a)および図3(b)に示すアンテナ100Aに対して、グランドエレメント109が存在する点を除いては、アンテナ100Aと同様の構成を有する。ただし、図3(a)および図3(b)のアンテナ100Aにおけるアンテナエレメント部と、図7(a)および図7(b)のアンテナ100Cにおけるアンテナエレメント部とでは、各導体部の大きさや長さが異なる。また、アンテナ100Aにおけるアンテナ領域の大きさと、アンテナ100Cにおけるアンテナ領域の大きさとも異なり、アンテナ100Cにおけるアンテナ領域は、7mm×5.5mmである。
図7(a)および図7(b)において、アンテナ100Aと同様の構成を有する部分には図3(a)および図3(b)と同一符号を付し、以下、構成の異なる部分を中心に説明する。
グランドエレメント109は、アンテナグランド107に接続される導体部である。グランドエレメント109は、基板上に形成されている。本実施形態では、グランドエレメント109は、基板上のアンテナグランド107から延伸するパターンによって形成されているものとする。
図7(a)および図7(b)に示すように、グランドエレメント109は、その一端がアンテナグランド107に接続され、アンテナエレメント部に近接するように配置されている。アンテナエレメント部とグランドエレメント109とは、近接して配置されることによって、互いに電磁的に結合する。ここでの「結合」とは、静電結合(容量結合)、磁気結合(誘導結合)、またはこれらの両方が混在する電磁結合を含む電磁的な結合を表す。
図8は、図7(a)および図7(b)に示すアンテナ100Cの反射特性(S11)のシミュレーション結果を示す図である。図8に示すように、IEEE802.11b/g/n/axで用いられる2.4GHz帯において十分な反射特性が得られていることが分かる。つまり、図7(a)および図7(b)に示すアンテナ100Cは、要求される動作帯域でアンテナとして適切に動作することが分かる。
(グランドエレメントの役割)
図9(a)および図9(b)は、図7(a)および図7(b)のアンテナ100Cから、グランドエレメント109のみを除いた比較例としてのアンテナ100Dの構成の図である。
図10は、図9に示すアンテナ100Dの反射特性(S11)の、シミュレーション結果を示す図である。図から分かるように、2.4GHz帯よりも高い周波数帯においてアンテナとして動作することが分かる。
また、図8と図10とを比較しても分かるように、グランドエレメント109が存在するアンテナ100C(図7)は、グランドエレメント109が存在しないアンテナ100D(図9)よりも動作する周波数帯が低域にシフトしていることが分かる。
上述したように、アンテナは、一般に、動作する周波数が低周波になるほど長さが長くなり、サイズが大きくなる。本実施形態によれば、アンテナエレメント部とグランドエレメント109と間の結合により、共振周波数を低い方へシフトさせることができる。つまり、上記の結合により、アンテナは、その実際のサイズ(長さ)よりも大きいアンテナと同様の共振周波数を得ることができる。したがって、本実施形態のようにグランドエレメント109を有するアンテナとすることにより、アンテナエレメント部の導体の長さの和を、アンテナが動作する周波数帯における波長の2分の1よりも短くすることができる。その結果、アンテナ領域を小さくすることが可能となり、アンテナの小型化が可能となる。
(グランドエレメントの長さとアンテナ特性との関係)
次に、グランドエレメントの長さとアンテナ特性との関係について説明する。
図11は、グランドエレメントの太さbおよび配置位置cを固定とし、グランドエレメントの長さaを変化させたときの反射特性のシミュレーション結果を示す図である。ここで、図11(a)は、長さaが2mm、図11(b)は、長さaが3.7mm、図11(c)は、長さaが4.5mmである場合の反射特性を示している。なお、図11において用いたアンテナのグランドエレメントの太さおよび配置位置は、図7に示すアンテナ100Cのグランドエレメント109と同じとしている。図7に示すアンテナ100Cのグランドエレメントの長さaは、3.7mmである。つまり、図8と図11(b)とは、同じ反射特性を示している。
図11に示すシミュレーション結果から、アンテナの共振周波数は、グランドエレメントの長さaが長くなるにつれて低い方へシフトすることが分かる。このことから、グランドエレメントの長さaを長くするほど、アンテナエレメント部とグランドエレメントと間の結合が強くなり、アンテナの共振周波数を低い方へシフトすることができる効果が得られることが分かる。さらに、図11に示すシミュレーション結果から、グランドエレメントの長さaを長くするにつれて、アンテナ動作帯域幅は狭くなることも分かる。
(グランドエレメントの太さとアンテナ特性との関係)
次に、グランドエレメントの太さとアンテナ特性との関係について説明する。
図12は、グランドエレメントの長さaおよび配置位置cを固定とし、グランドエレメントの太さbを変化させたときの反射特性のシミュレーション結果を示す図である。ここで、図12(a)は、太さbが0.2mm、図12(b)は、太さbが0.4mm、図12(c)は、太さbが0.6mmである場合の反射特性を示している。なお、太さbは、図7の図中に示す矢印方向に太くするものとする。図7に示すアンテナ100Cのグランドエレメント109の太さbは、0.2mmである。ただし、図12において用いたアンテナのグランドエレメントの長さaおよび配置位置cは、図7に示すアンテナ100Cのグランドエレメント109とは異なる。
図12に示すシミュレーション結果から、アンテナの共振周波数は、グランドエレメントの太さbが太くなるにつれて低い方へシフトすることが分かる。このことから、グランドエレメントの太さbを太くするほど、アンテナエレメント部とグランドエレメントと間の結合が強くなり、アンテナの共振周波数を低い方へシフトすることができる効果が得られることが分かる。さらに、図12に示すシミュレーション結果から、グランドエレメントの太さbを太くするにつれて、アンテナ動作帯域幅は狭くなることも分かる。
(グランドエレメントの位置とアンテナ特性との関係)
次に、グランドエレメントの位置とアンテナ特性との関係について説明する。
図13は、グランドエレメントの長さaおよび太さbを固定とし、グランドエレメントの配置位置cを変化させたときの反射特性のシミュレーション結果を示す図である。ここで、図13(a)は、配置位置cが0.2mm、図13(b)は、配置位置cが0.4mm、図13(c)は、配置位置cが0.6mmである場合の反射特性を示している。なお、図7に示すアンテナ100Cのグランドエレメント109の配置位置cは、0.6mmである。ただし、図13において用いたアンテナのグランドエレメントの長さaおよび太さbは、図7に示すアンテナ100Cのグランドエレメント109とは異なる。
図13に示すシミュレーション結果から、アンテナの特性である反射係数は、グランドエレメントの配置位置cが大きくなるにつれて小さくなることが分かる。このことから、グランドエレメントの配置位置cを変化させることで、アンテナのインピーダンス整合を行なうことが可能となることが分かる。
以上のとおり、図11~図13に示すシミュレーション結果から、アンテナエレメント部とグランドエレメントとの結合が強固なものになるほど、アンテナの動作周波数が低い方へシフトすることが分かった。また、上記の結合の強さを調整するために、グランドエレメントの長さa、太さbの少なくとも一方を用いることができることが分かった。さらに、グランドエレメントの配置位置cを変化させることで、アンテナのインピーダンス整合を行なうことができることも分かった。
したがって、実際のアンテナ設計時には、上述したグランドエレメントの長さa、太さbを調整して結合の強さを調整し、グランドエレメントの配置位置cを変化させることでインピーダンスを調整することが可能となる。これにより、所望の周波数帯で動作するアンテナを設計することが可能となり、自由度の高い設計が可能となる。ただし、上述のように結合を強めて共振周波数を低い方へシフトさせた場合、アンテナの動作帯域幅が狭くなる現象も起こるため、アンテナ設計時には必要なアンテナ動作帯域幅を満たしながら小型化を図るように設計するようにする。
以上説明したように、本実施形態におけるアンテナ100Cは、給電点101と、給電点101に接続される一端とグランド導体107に接続される他端とを有するアンテナエレメント部と、グランドエレメント109と、を有する。そして、アンテナエレメント部の少なくとも一部とグランドエレメント109の少なくとも一部とは、互いに電磁的に結合されている。
このように、本実施形態におけるアンテナ100Cは、基板上に形成されたアンテナエレメント部を有する折り返しモノポールアンテナである。また、アンテナ100Cは、少なくとも1つのヘリカル状導体部を有する。これにより、小型で、かつ様々な物体が近接した場合においてもアンテナ特性の変動や劣化が少ないアンテナとすることができる。
さらに、本実施形態におけるアンテナ100Cは、グランドエレメント109を有する。そのため、グランドエレメント109を有さないアンテナと比較して、動作する周波数帯を低域にシフトすることができる。したがって、アンテナエレメント部の導体の長さの和を所望の動作周波数の波長の2分の1よりも短くすることができる。その結果、アンテナ領域を小さくすることが可能となり、アンテナのさらなる小型化が可能となる。
また、グランドエレメント109の長さおよび太さの少なくとも一方を調整することで、アンテナエレメント部とグランドエレメント109との間で生じる結合の大きさを調整することができる。さらに、グランドエレメント109の配置位置を調整することで、インピーダンスを調整することができる。したがって、容易かつ適切に所望のアンテナ特性を得ることができ、薄型で小型、かつ設計自由度の高いアンテナを実現することが可能となる。
(変形例)
上記実施形態においては、グランドエレメント109の形状は、図7(a)および図7(b)に示した長方形である場合について説明したが、グランドエレメント109の形状は上記に限定されるものではない。グランドエレメント109は、アンテナグランド107に接続され、かつアンテナエレメント部に近接していればよい。よって、グランドエレメント109の形状は、例えば丸、三角、多角形等であってもよい。
また、図7(a)および図7(b)に示したグランドエレメント109は、アンテナエレメント部に囲われた、アンテナエレメント部の内部の領域に配置される場合について説明したが、配置位置は上記に限定されない。例えば、グランドエレメント109は、アンテナエレメント部に囲われない、アンテナエレメント部の外部の領域に配置されていてもよい。ただし、グランドエレメント109をアンテナエレメント部に囲われた内部に配置した場合、アンテナエレメント部に囲われない外部の領域に配置するよりも、アンテナを小型化することが可能となるという効果がある。
さらに、本実施形態においては、誘電体基板108上に1つのグランドエレメント109のみが構成されている場合について説明したが、複数のグランドエレメントが構成されてもよい。
また、グランドエレメント109は、誘電体基板108の1層目に構成されている場合について説明したが、その他のどの層に構成されていてもよい。さらに、図14(a)および図14(b)に示すアンテナ100Eのように、グランドエレメント109Eが導体部105Aのヘリカル状導体部の内部に配置されていてもよい。ここで、グランドエレメント109Eは、誘電体基板108の内層である第2層に配置されている。この場合、グランドエレメント109Eの少なくとも一部は、基板の面に対して垂直な方向から見た場合に、ヘリカル状導体部である導体部105Aの少なくとも一部と重なり合うように配置される。
図15は、図14(a)および図14(b)に示すアンテナ100Eの反射特性(S11)のシミュレーション結果を示す図である。図15に示すように、IEEE802.11b/g/n/axで用いられる2.4GHz帯において十分な反射特性が得られていることが分かる。つまり、図14(a)および図14(b)に示すアンテナ100Eは、要求される動作帯域でアンテナとして適切に動作することが分かる。
図7に示すアンテナ100Cと図14に示すアンテナ100Eとのアンテナ特性を比較すると、図8および図15に示すように、ともに2.4GHz帯においてアンテナとして適切に動作することが分かる。また、アンテナとして動作させる2.4GHz帯においては、図7に示すアンテナ100Cの反射特性(図8)よりも図14に示すアンテナ100Eの反射特性(図15)の方が反射係数は小さいことが分かる。つまり、図14に示すアンテナ100Eの方がアンテナとして良好であることが分かる。
また、図7に示すアンテナ100Cと図14に示すアンテナ100Eとの構成を比較すると、グランドエレメントの配置場所、およびグランドエレメントの長さが異なる。図7のグランドエレメント109は、アンテナエレメント部に囲われる、アンテナエレメント部の内部に配置されており、グランドエレメント109の長さは3.7mmである。一方で、図14のグランドエレメント109Eは、アンテナエレメント部の一部である、導体部105Aのヘリカル状導体部の内部に配置されており、グランドエレメント109Eの長さは2.6mmである。すなわち、図7のグランドエレメント109よりも、図14のグランドエレメント109Eの方が短い。なお、各グランドエレメントの太さは、0.2mmであり、同じである。
図14に示すように、グランドエレメント109Eを、導体部105Aのヘリカル状導体部の内部に配置することで、グランドエレメント109Eとアンテナエレメント部の一部である導体部105Aとの間の距離を小さくすることができる。これにより、グランドエレメント109Eと導体部105Aとを、互いに電磁的に結合することができる。また、グランドエレメント109Eの周囲を導体部105Aが取り巻く構造になることで、グランドエレメント109Eと導体部105Aとが近接する部分が増加する。よって、グランドエレメント109Eと導体部105Aとの間で強い結合を生じさせることができる。したがって、グランドエレメントの長さが、図7のグランドエレメント109よりも短くても、当該グランドエレメント109と同等かそれよりも強い結合を生じさせることができ、効果的にアンテナの小型化を図ることができる。
また、グランドエレメントを備えるアンテナのアンテナエレメント部の構成は、図7、図14に示した構成に限られるものではない。例えば、図16のアンテナ100Fのように、図14に示すアンテナ100Eの導体部105Aに対応するヘリカル状導体部の回転方向が、当該導体部105Aとは逆方向となっている構成であってもよい。
ここで、図16は、アンテナ100Fが実装された、無線モジュール基板全体を示す図である。図16において、アンテナ100Fが配置されている領域がアンテナ領域であり、図1、図3、図5、図7、図9および図14に示したアンテナ構成図は、このアンテナ領域を拡大した図である。図16に示すように、アンテナ領域は、無線モジュール基板の隅(角)に配置することができる。しかしながら、アンテナ領域の配置場所は上記に限られるものではなく、無線モジュール基板上のいずれの場所であってもよい。
また、グランドエレメントを備えるアンテナのアンテナエレメント部の構成は、図5に示す構成であってもよい。さらに、アンテナエレメント部を構成するヘリカル状導体部の個数は、2つに限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、アンテナエレメント部を構成する導体部は、ヘリカル状導体部に限られるものではなく、その他の形状の導体であってもよい。例えばスパイラル形状やメアンダ形状のような、アンテナ領域の小型化が可能なその他の形状を用いてもよい。また、これらの形状を組み合わせて、アンテナ領域の小型化を図ってもよい。
図17(a)および図17(b)は、スパイラル状導体部を用いたアンテナを示す図である。
図17(a)に示すアンテナ100Gは、誘電体基板108の1層目に、複数のスパイラル状導体部(103G、105G)を構成し、それらを接続することで小型化を図っている。グランドエレメント109Gは、各スパイラル状導体部(103G、105G)が構成される層(1層目)とは異なる層(2層目)に構成されており、基板面に対して垂直方向から見た場合に、その一部が各スパイラル状導体部と重なるように構成されている。これにより、グランドエレメント109Gとアンテナエレメント部との間で強い結合を得ることが可能となり、上述した図7や図14におけるグランドエレメントと同様の効果を得ることができる。
図17(b)に示すアンテナ100Hは、基板108の1層目と4層目とにそれぞれスパイラル状導体部(103H、105H)を構成し、それらを接続することで小型化を図っている。グランドエレメント109Hは、各スパイラル状導体部(103H、105H)が構成される層(1層目、4層目)に挟まれる層(2層目)に構成されている。そしてグランドエレメント109Hは、基板面に対して垂直方向から見た場合に、その一部が各スパイラル状導体部と重なるように構成されている。これにより、グランドエレメント109Hとアンテナエレメント部との間で強い結合を得ることが可能となり、上述した図7や図14におけるグランドエレメントと同様の効果を得ることができる。
なお、スパイラル状導体部の配置位置は、図17(a)および図17(b)に示す位置に限定されるものではなく、異なる位置であってもよい。また、図17(a)および図17(b)においては、アンテナエレメント部が2つのスパイラル状導体部を有する場合について説明したが、アンテナエレメント部が有するスパイラル状導体部の個数は、2つに限定されるものではない。スパイラル状導体部を形成することによってアンテナ領域の小型化が図れればよいので、スパイラル状導体の個数は1つでもよいし、あるいは3つ以上でもよい。さらに、スパイラル状導体部の回転方向は、図17(a)および図17(b)に示す方向に限定されるものではなく、異なる回転方向であってもよい。
また、アンテナエレメント部は、ヘリカル状導体部とスパイラル状導体部とを接続した構成であってもよい。
(その他の実施形態)
上記各実施形態においては、IEEE802.11b/g/n/axで用いられる2.4GHz帯で動作するアンテナについて説明したが、2.4GHz帯のみならず、その他の周波数帯で動作するアンテナも同様に設計可能である。
上述したように、折り返しモノポールアンテナは、アンテナエレメント部の全長が、電気長において半波長(波長の2分の1の長さ)となる周波数帯で動作するものである。よって、アンテナエレメント部を周波数に応じた適切な長さにし、かつグランドエレメントの配置位置や長さ、太さ等を適切に調整することによって、所望の周波数帯で動作をするアンテナを構成することが可能となる。例えば、IEEE802.11a/n/ac/axで用いられる5GHz帯、IoTで利用される900MHz帯のアンテナに関しても実現可能である。一般的に、MHz帯はGHz帯に比べて電磁波の波長が長いため、アンテナはGHz帯のアンテナよりも大型になる。しかしながら、本発明を適用することで、小型で、かつ様々な物体が近接した場合においてもアンテナの特性の変動あるいは劣化が少ないアンテナを構成することが可能となる。
100…アンテナ、101…給電点、102~106…導体部(アンテナエレメント部)、107…グランド導体、108…誘電体基板、109…グランドエレメント

Claims (10)

  1. 給電点と、
    前記給電点に接続される一端と、グランド導体に接続される他端とを有するアンテナエレメント部と、
    前記グランド導体に接続された第一の導体部と、を有し、
    前記アンテナエレメント部は、前記一端から前記他端までの間に、ヘリカル形状を有する第二の導体部を有し、
    前記アンテナエレメント部の少なくとも一部と前記第一の導体部の少なくとも一部とが、互いに電磁的に結合され
    前記第一の導体部の少なくとも一部は、前記第二の導体部の内側に配置されていることを特徴とするアンテナ。
  2. 給電点と、
    前記給電点に接続される一端と、グランド導体に接続される他端とを有するアンテナエレメント部と、
    前記グランド導体に接続された第一の導体部と、を有し、
    前記アンテナエレメント部は、前記一端から前記他端までの間に、
    少なくとも部分的にスパイラル形状および/あるいはヘリカル形状を有する第二の導体部と、
    少なくとも部分的にスパイラル形状および/あるいはヘリカル形状を有する第三の導体部と、を有し、
    前記アンテナエレメント部の少なくとも一部と前記第一の導体部の少なくとも一部とが、互いに電磁的に結合され、
    前記第一の導体部の少なくとも一部は、前記第二の導体部と前記第三の導体部の間に配置されていることを特徴とするアンテナ。
  3. 前記第二の導体部および前記第三の導体部の一方または両方は、少なくとも複数の巻き回数を有するスパイラル形状および/あるいはヘリカル形状であることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ。
  4. 前記第一の導体部と前記第二の導体部とが、互いに電磁的に結合されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアンテナ。
  5. 前記アンテナエレメント部および前記第一の導体部の少なくとも一部は、基板上に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載に記載のアンテナ。
  6. 前記アンテナエレメント部および前記第一の導体部の少なくとも一部は、多層の基板の内層に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアンテナ。
  7. 前記アンテナエレメント部および前記第一の導体部は、基板の最上層および最下層の少なくとも一方には配置されていないことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のアンテナ。
  8. 前記アンテナエレメント部と前記第一の導体部とは、
    基板の面に対して垂直な方向から見た場合に、少なくともその一部が重なり合うよう配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のアンテナ。
  9. 前記基板は、誘電体基板であることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載のアンテナ。
  10. 前記アンテナエレメント部の長さは、前記アンテナが動作する周波数帯における波長の2分の1よりも短いことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のアンテナ。
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