JP7034023B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ Download PDF

Info

Publication number
JP7034023B2
JP7034023B2 JP2018131627A JP2018131627A JP7034023B2 JP 7034023 B2 JP7034023 B2 JP 7034023B2 JP 2018131627 A JP2018131627 A JP 2018131627A JP 2018131627 A JP2018131627 A JP 2018131627A JP 7034023 B2 JP7034023 B2 JP 7034023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
diameter gear
piston
hole
disc brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018131627A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020008134A (ja
Inventor
隆志 三ツ木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2018131627A priority Critical patent/JP7034023B2/ja
Publication of JP2020008134A publication Critical patent/JP2020008134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7034023B2 publication Critical patent/JP7034023B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Retarders (AREA)

Description

本発明は、車両の制動に用いられるディスクブレーキに関する。
従来のディスクブレーキとして、特許文献1には、駐車ブレーキ時等に使用するパーキングディスクブレーキを作動させるための減速機構が開示されている。すなわち、当該特許文献1の発明では、減速機構として遊星歯車減速機構が採用されている。該遊星歯車減速機構は、第2減速歯車の太陽歯車と、該太陽歯車に噛み合い、その外周面に沿って間隔を置いて複数配置される遊星歯車と、該各遊星歯車に噛み合い、ハウジングに相対回転不能に支持される内歯車と、各遊星歯車を回転自在に支持するピン部材が圧入固定されるキャリアと、を備えている。また、第2減速歯車は、モータからの回転が伝達される大歯車と、該大歯車の径方向中心部から一体的に軸方向に延出される太陽歯車と、から構成されている。そして、モータからの回転は、第2減速歯車の大歯車から、太陽歯車及び各遊星歯車を介してキャリアに伝達される。
特開2014-214830号公報
そこで、特許文献1の発明で採用された第2減速歯車においては、モータからの回転トルクの増加に伴って、特にサンギヤのギヤ部において金属化に移行しつつあり、その構造として、インサート成形が提案されている。しかしながら、インサート成形では、大歯車内に埋没する金属部の剛性確保のための軸方向の厚みと、樹脂を保持するための樹脂部位の軸方向の厚みとが必要であり、第2減速歯車が軸方向に沿って大型化してしまい、レイアウト性が悪化する。しかも、第2減速歯車の大歯車と太陽歯車との相対位置精度を確保する必要があり、そのため工法の難易度が高くなり、コストアップの原因となる。
そして、本発明は、大型化及びコストアップを抑制できる遊星歯車減速機構を有するディスクブレーキを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、ロータを挟んで該ロータの軸方向両側に配置される一対のパッドと、該一対のパッドのうちの一方を前記ロータに押し付けるピストンと、該ピストンが移動可能に収容されるシリンダを有するキャリパ本体と、該キャリパ本体に設けられるモータと、該モータからの回転力を増力する遊星歯車減速機構を含む減速機構と、該減速機構からの回転運動を直線運動に変換して、前記ピストン推進させるピストン推進機構と、を備え、前記遊星歯車減速機構は、前記モータからの回転が伝達される大径ギヤと、該大径ギヤから同心状に軸方向に向かって延び、前記大径ギヤより小径の小径ギヤと、該小径ギヤに噛み合い、該小径ギヤの外周面に沿って間隔を置いて複数配置されるプラネタリギヤと、前記各プラネタリギヤに噛み合うインターナルギヤと、を有し、前記小径ギヤにおいて、少なくとも、前記プラネタリギヤと噛み合うギヤ部は、金属製で構成され、かつ前記大径ギヤと前記小径ギヤとは別体で構成されており、これらは相対回転不能に相対回転規制部を介して連結され、該相対回転規制部は、前記大径ギヤの径方向中心に向かって突出する円弧面を含むことを特徴とするものである。
本発明のディスクブレーキに採用した遊星歯車減速機構によれば、その一構成部品の製造方法として、インサート成形を不要にできるので、大型化及びコストアップを抑制することができる。
本実施形態に係るディスクブレーキを示す断面図。 図1のディスクブレーキであって、ハウジング内のモータギヤアッシの分解斜視図。 図1のディスクブレーキであって、ハウジング内のモータギヤアッシの分解斜視図。 図1のディスクブレーキであって、ハウジング内に組み込まれる第2減速歯車の分解斜視図。 図1のディスクブレーキに採用された第2減速歯車を示し、(a)は一端側からの平面図、(b)は断面図。 図1のディスクブレーキに採用された回転直動変換機構の拡大断面図。 図1のディスクブレーキに採用された回転直動変換機構の分解斜視図。 他の実施形態に係る第2減速歯車であって、(a)は一端側からの平面図、(b)は断面図。 他の実施形態に係る第2減速歯車であって、(a)は一端側からの平面図、(b)は断面図。 他の実施形態に係る第2減速歯車であって、(a)は一端側からの平面図、(b)は断面図、(c)は他端側からの平面図。
以下、本実施形態を図1乃至図10に基づいて詳細に説明する。
図1~図3に示すように、本ディスクブレーキ1には、車両の回転部に取り付けられたディスクロータDを挟んで軸方向両側に配置された一対のインナブレーキパッド2及びアウタブレーキパッド3と、キャリパ4とが設けられている。本ディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型として構成されている。なお、一対のインナブレーキパッド2及びアウタブレーキパッド3と、キャリパ4とは、車両のナックル等の非回転部に固定されたブラケット5にディスクロータDの軸方向へ移動可能に支持されている。なお、以下の説明において、説明の便宜上、図1の右方を一端側として、左方を他端側として適宜説明する。
図1~図3に示すように、キャリパ4の主体であるキャリパ本体6は、車両内側のインナブレーキパッド2に対向する、基端側に配置されるシリンダ部7と、車両外側のアウタブレーキパッド3に対向する、先端側に配置される爪部8とを有している。シリンダ部7には、インナブレーキパッド2側が開口される大径開口部9Aを有し、その反対側が孔部10を有する底壁11により閉じられた有底のシリンダ15が形成されている。該シリンダ15内の底壁11側には、大径開口部9Aと連設され該大径開口部9Aよりも小径となる小径開口部9Bが形成される。シリンダ15は、その大径開口部9Aの内周面にピストンシール16が配置されている。
図6及び図7も参照して、ピストン18は、底部19と円筒部20とからなる有底のカップ状に形成される。該ピストン18は、その底部19がインナブレーキパッド2に対向するようにシリンダ15内に収容されている。ピストン18は、ピストンシール16に接触した状態で軸方向に移動可能にシリンダ15の大径開口部9Aに内装されている。このピストン18とシリンダ15の底壁11との間は、液圧室21としてピストンシール16により画成されている。この液圧室21には、シリンダ部7に設けた図示しないポートを通じて、マスタシリンダや液圧制御ユニットなどの図示しない液圧源から液圧が供給されるようになっている。
ピストン18の内周面には、周方向に沿って複数の回転規制用縦溝22が形成される。ピストン18の底部19の、インナブレーキパッド2に対向する他端面の外周側に凹部25が設けられている。この凹部25は、インナブレーキパッド2の背面に形成されている凸部26と係合している。この係合によってピストン18は、シリンダ15、ひいてはキャリパ本体6に対して相対回転不能に規制される。また、ピストン18の底部19側の外周面と、シリンダ15の大径開口部9Aの内周面との間には、該シリンダ15内への異物の進入を防ぐダストブーツ27が介装されている。
図1~図3に示すように、キャリパ本体6のシリンダ15の底壁11側には、内部にモータギヤアッシ29が収容されるハウジング30が取り付けられている。ハウジング30の一端には、開口部30Aが設けられる。ハウジング30の開口部30Aは、カバー36により気密的に閉塞されている。ハウジング30とシリンダ部7との間にはシール部材37が設けられている。ハウジング30内は、このシール部材37によって気密性が保持されている。ハウジング30は、シリンダ15の底壁11の外周を覆うようにして、後述する平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45を収容する第1ハウジング部31と、第1ハウジング部31から一体的に有底円筒状に突設され、電動モータ200を収容する第2ハウジング部32と、から構成されている。このように、ハウジング30は、有底円筒状の第2ハウジング部32によって、キャリパ本体6と並ぶように配置した電動モータ200を収容するように構成される。
第1ハウジング部31は、後述する平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45を収容する収容室31Eをカバー36と共に囲む外壁部31F及び底面部31Gと、シリンダ15の底壁11の一部を収容し、後述する回転直動変換機構43のベースナット75の多角形軸部81が挿通される取付開口部31Aと、取付開口部31Aの周りで一端側(カバー36側)に突設される内側環状壁部31Bと、該内側環状壁部31Bから径方向外側に間隔を置いて配置され一端側に突設される外側環状壁部31Cと、該外側環状壁部31Cの周方向に間隔を置いて複数形成される係合溝31Dと、を有している。
キャリパ本体6には、電動モータ200による駆動力を増強する平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45と、ピストン18を推進すると共に推進したピストン18を制動位置に保持する、ピストン推進機構としての回転直動変換機構43と、が備えられている。減速機構としての平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45は、ハウジング30の第1ハウジング部31内となる収容室31Eに収容されている。
平歯多段減速機構44は、ピニオンギヤ46と、第1減速歯車47と、非減速平歯車48と、を有している。ピニオンギヤ46は金属製で構成され、第1減速歯車47及び非減速平歯車48は繊維強化樹脂等の樹脂製で構成される。ピニオンギヤ46は、筒状に形成されて、電動モータ200の回転軸201に圧入固定される孔部50と、外周に形成される歯車51とを有している。第1減速歯車47は、その径方向中心に軸方向に延びるシャフト用孔47Aが形成される。該第1減速歯車47は、ピニオンギヤ46の歯車51に噛合する大径の大歯車53と、大歯車53から同心状に軸方向に向かって延びる小径の小歯車54とが一体的に形成されている。
第1減速歯車47のシャフト用孔47Aにシャフト52が一体的に固定される。該シャフト52は、その一端がカバー36に近接した支持プレート59に回転自在に支持され、その他端がホルダ205に回転自在に支持される。第1減速歯車47の小歯車54は非減速平歯車48と噛合している。該非減速平歯車48はシャフト55により回転自在に支持される。該シャフト55は、その一端がカバー36に近接した支持プレート59に圧入固定され、その他端がホルダ205に回転自在に支持される。
遊星歯車減速機構45は、サンギヤ57を有する第2減速歯車49と、複数個(本実施形態では4個)のプラネタリギヤ60と、インターナルギヤ61と、キャリア62と、を備えている。図4及び図5も参照して、第2減速歯車49は、非減速平歯車48に噛合して、円環状壁部39を有する大径の大歯車56と、大歯車56から同心状に軸方向に向かって延びる小径のサンギヤ57と、から構成される。大歯車56が大径ギヤに相当して、サンギヤ57が小径ギヤに相当する。これら大歯車56とサンギヤ57とは、別体で構成される。大歯車56は、その一端側に円環状壁部39を一体的に備えている。大歯車56は、繊維強化樹脂等の樹脂製で構成される。大歯車56の径方向中心部で、円環状壁部39の内側に平面視略円形状の孔部40が形成される。この円環状壁部39であって、孔部40の内周面には、係止溝部40Aが周方向に沿って等間隔に複数形成される。本実施形態では、係止溝部40Aは4箇所形成される。係止溝部40Aは平面視コ字状に形成される。この係止溝部40Aを含む孔部40の平面視形状は、その径方向中心に対して、点対称の形状となる。円環状壁部39の一端面で、各係止溝部40Aを含む孔部40の周辺には、一端側に突設される環状の突起部41が形成される。円環状壁部39において、当然であるが、この突起部41の範囲は、他の部位よりも肉厚となる。
サンギヤ57は、大歯車56の孔部40に嵌合される、平面視略円形状の嵌合部57Aと、該嵌合部57Aの径方向中心部から同心状に軸方向に向かって一体的に延びるギヤ部57Bと、を備えている。サンギヤ57は、その全体が金属製で構成される。なお、サンギヤ57は、少なくとも、ギヤ部57Bが金属製で構成されればよい。嵌合部57Aは、ギヤ部57Bよりも大径に形成される。嵌合部57Aは、大歯車56の孔部40内に互い当接するように嵌合できる外径を有する。サンギヤ57には、その径方向中心部にシャフト58が挿通されるシャフト用孔49Aが軸方向に沿って貫通して設けられている。嵌合部57Aの外周面には、大歯車56の孔部40に設けた各係止溝部40Aに対応する係止片57Cが径方向外方に向かってそれぞれ突設されている。サンギヤ57の各係止片57Cの厚みと、大歯車56の孔部40周辺の突起部41における厚みとは略同じである。嵌合部57Aの一端面には、シャフト用孔49Aの周りに平面視略円形状の凹部57Dが形成される。
そして、サンギヤ57の嵌合部57Aが、大歯車56の孔部40に緊密に嵌合されると共に、嵌合部57Aに設けた各係止片57Cが、孔部40に設けた各係止溝部40Aに緊密に係合される。これにより、第2減速歯車49として、大歯車56とサンギヤ57とが相対回転不能に一体的に連結される。これら、大歯車56の孔部40に設けた各係止溝部40Aと、サンギヤ57の嵌合部57Aに設けた各係止片57Cとが、大歯車56及びサンギヤ57の相対回転を規制する相対回転規制部として機能する。なお、図2に示すように、シャフト58は、一端がカバー36に近接して設けた支持プレート59に圧入固定される。このシャフト58が、サンギヤ57のシャフト用孔49Aに回転自在に挿通される。これにより、サンギヤ57、ひいては第2減速歯車49が、シャフト58により回転自在に支持される。
図1~図3に示すように、各プラネタリギヤ60は、繊維強化樹脂等の樹脂製で構成される。なお、電動モータ200からの回転トルクの大きさの関係により各プラネタリギヤ60を金属製にて構成してもよい。プラネタリギヤ60は、第2減速歯車49のサンギヤ57のギヤ部57Bに噛合される歯車63と、キャリア62から立設されるピン65が回転自在に挿通されるピン用孔部64と、を有している。各プラネタリギヤ60は、キャリア62の円周上に等間隔に配置される。後述するが、各プラネタリギヤ60は、インターナルギヤ61の環状壁部72と円環状プレート66との間で、その軸方向の移動が規制される。第2減速歯車49のサンギヤ57は、支持プレート59と各プラネタリギヤ60との間で、その軸方向の移動が規制される。
キャリア62は、金属製で構成される。キャリア62は、円板状に形成され、径方向略中央に多角形孔68が形成される。該キャリア62の外径は、各プラネタリギヤ60の公転軌跡の外径と略同一である。キャリア62の外周側には、周方向に沿って間隔を置いて複数のピン用孔部69が形成されている。各ピン用孔部69にピン65がそれぞれ圧入固定されている。各ピン65は、各プラネタリギヤ60のピン用孔部64に回転自在にそれぞれ挿通されている。そして、キャリア62の多角形孔68と、後述する回転直動変換機構43のベースナット75の多角形軸部81(図7参照)とが嵌合することで、キャリア62とベースナット75とで互いに回転トルクを伝達できるようになっている。
インターナルギヤ61は、繊維強化樹脂等の樹脂製で構成される。インターナルギヤ61は、各プラネタリギヤ60の歯車63がそれぞれ噛合される内歯71と、該内歯71のカバー36側の一端から連続して径方向に延び、各プラネタリギヤ60の軸方向の移動を規制する環状壁部72と、内歯71からシリンダ15の底壁11に向かって延びる筒状壁部73と、を備えている。インターナルギヤ61であって、その筒状壁部73の外周面には、周方向に間隔を置いて複数の突起部74が形成される。該各突起部74は径方向外方に向かって突設されている。そして、インターナルギヤ61は、その筒状壁部73が第1ハウジング部31の内側環状壁部31Bと外側環状壁部31Cとの間の環状空間に挿入され、その各突起部74が外側環状壁部31Cに設けた各係合溝31Dに挿入係合されることで、相対回転不能に第1ハウジング部31内に支持される。また、インターナルギヤ61は、その環状壁部72のカバー36側に、第2減速歯車49の大歯車56に設けた環状のストッパ部39Aが当接するために、軸方向へも移動不能に第1ハウジング部31内に支持される。
また、インターナルギヤ61の内歯71より他端側の内部に、円環状プレート66が配置される。該円環状プレート66は、インターナルギヤ61の内歯71の端面と第1ハウジング部31の内側環状壁部31Bとの間に挟持される。これにより、各プラネタリギヤ60は、インターナルギヤ61の環状壁部72と円環状プレート66との間に配置され、その軸方向の移動が規制される。
電動モータ200は、そのフランジ部202上に配置されたホルダ205により支持される。ホルダ205は、モータ支持部206とリング状支持部207とが一体的に接続されて構成される。モータ支持部206は、第1減速歯車47及び非減速平歯車48と、電動モータ200のフランジ部202との間に配置されて電動モータ200を支持する構成である。リング状支持部207は、遊星歯車減速機構45のインターナルギヤ61の周りに、該インターナルギヤ61を囲むように配置される。図2から解るように、モータ支持部206には、電動モータ200の回転軸201に圧入固定されたピニオンギヤ46が挿通される回転軸用挿通孔208が形成される。該回転軸用挿通孔208の周りには、電動モータ200の各モータ端子203が挿通される端子用挿通孔が2箇所形成される。各端子用挿通孔は回転軸用挿通孔208の径方向両側に一対形成される。電動モータ200の各モータ端子203にそれぞれハーネス250、251が接続される。
ホルダ205のモータ支持部206には、回転軸用挿通孔208の周りで遊星歯車減速機構45側とは反対側に、ホルダ側第1凸部211、ホルダ側第2凸部212及びホルダ側第3凸部213が互いに間隔を置いてそれぞれ形成される。これらホルダ側第1凸部211、ホルダ側第2凸部212及びホルダ側第3凸部213は、円柱状でカバー36側に突設される。モータ支持部206には締結孔216が2箇所形成される。各取付ボルト215が、電動モータ200のフランジ部202の各貫通孔202Aを介してモータ支持部206の締結孔216に締結されて、電動モータ200が、ホルダ205のモータ支持部206に支持される。リング状支持部207は、遊星歯車減速機構45のインターナルギヤ61の外周面に当接するようにして、各突起部74上に配置される。
ホルダ205には、モータ支持部206とリング状支持部207との間に円筒状支持部217、217が間隔を置いて2箇所一体的に形成される。各円筒状支持部217上に支持プレート59が配置される。そして、各取付ボルト218が支持プレート59を介してホルダ205の各円筒状支持部217に締結されることで、支持プレート59がホルダ205上に間隔を置いて支持される。
図3から解るように、カバー36の内面には、カバー側第1円筒状部221、カバー側第2凸部222及びカバー側第3凸部223が互いに間隔を置いてそれぞれ突設される。これらカバー側第1円筒状部221、カバー側第2凸部222及びカバー側第3凸部223は、ホルダ205に設けたホルダ側第1凸部211、ホルダ側第2凸部212及びホルダ側第3凸部213と対向する位置にそれぞれ形成される。そして、カバー36の、カバー側第1円筒状部221、カバー側第2凸部222及びカバー側第3凸部223と、ホルダ205の、ホルダ側第1凸部211、ホルダ側第2凸部212及びホルダ側第3凸部213との間には、弾性部材であるラバー230が介装される。ラバー230は、第1カップ部231と、第2カップ部232と、第3カップ部233と、これら第1カップ部231、第2カップ部232及び第3カップ部233の開口側端部を一体的に接続する板状のベース部234とから構成される。
そして、ラバー230の第1カップ部231を、ホルダ205のホルダ側第1凸部211に嵌合し、ラバー230の第2カップ部232を、ホルダ205のホルダ側第2凸部212に嵌合し、ラバー230の第3カップ部233を、ホルダ205のホルダ側第3凸部213に嵌合して、ラバー230をホルダ205にユニット化した状態とする。その後、カバー36のカバー側第1円筒状部221を、ラバー230の第1カップ部231に嵌合して、またカバー36のカバー側第2凸部222を、ラバー230の第2カップ部232に当接させ、さらにカバー36のカバー側第3凸部223を、ラバー230の第3カップ部233に当接するようにして、カバー36を被せるようになる。また、ラバー230のベース部234上に沿って、電動モータ200の各モータ端子203から延びるハーネス250、251が配置される。
図2に示すように、本実施形態では、ハウジング30内に、上述のラバー230とは別の複数種類のラバー281、282、283が設けられている。ホルダ205のモータ支持部206側の端部に断面コ字状支持部280が形成されており、その内部に断面コ字状ラバー281が一体的に配置される。ホルダ205のリング状支持部207で、各円筒状支持部217に近接する位置の外周面と第1ハウジング部31の内壁面との間にブロック状ラバー282がそれぞれ配置される。電動モータ200の本体側端部と第2ハウジング部32の底壁部との間に円筒状ラバー283が配置されている。このように、電動モータ200、平歯多段減速機構44、遊星歯車減速機構45、ラバー230,281,282,283が、ホルダ205及び支持プレート59に組み付けられることでモータギヤアッシ29を構成する。モータギヤアッシ29は、ラバー230,281,282,283によってハウジング30及びカバー36に対して宙吊り状態、いわゆるフローティング状態で取り付けられる。
なお、本実施形態では、ピストン25を推進する回転力を得るために、電動モータ200による駆動力を増強する減速機構としての平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45を採用したが、遊星歯車減速機構45だけで構成しても良い。また、サイクロイド減速機構や波動減速機等、他の公知技術による減速機を遊星歯車減速機構45と組み合せても良い。
次に、ピストン推進機構としての回転直動変換機構43を、図1、図6及び図7に基づいて具体的に説明する。なお、以下の説明において、説明の便宜上、図1及び図6の右方を一端側として、左方を他端側として適宜説明する。
該回転直動変換機構43は、平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45からの回転運動、すなわち電動モータ200の回転を直線方向の運動(以下、便宜上直動という。)に変換し、ピストン18に推力を付与して、該ピストン18を制動位置で保持するものである。該回転直動変換機構43は、平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45からの回転運動が伝達されて回転自在に支持されるベースナット75と、該ベースナット75の雌ねじ部97にねじ嵌合され、ベースナット75の回転によって回転可能に、且つ直動可能に支持されるプッシュロッド102と、該プッシュロッド102にねじ嵌合されて、該プッシュロッド102の回転によってピストン18へ軸方向への推力を付与するボールアンドランプ機構127とを備えている。該回転直動変換機構43は、キャリパ本体6のシリンダ15の底壁11と、ピストン18との間に収容される。
ベースナット75は、円柱部76と、該円柱部76の他端部に一体的に設けられるナット部77とから構成される。シリンダ15の底壁11には、ワッシャ80が当接するように配置されている。ベースナット75の円柱部76は、ワッシャ80の挿通孔80A及びシリンダ15の底壁11に設けた孔部10のそれぞれに挿通される。該円柱部76の先端には、多角形軸部81が一体的に接続されている。該多角形軸部81が、第1ハウジング部31の取付開口部31Aを挿通してキャリア62の多角形孔68に嵌合される。ベースナット75のナット部77は有底円筒状に形成される。該ナット部77は、円形状壁部82と、該円形状壁部82の他端面から一体的に同心状に突設される円筒部83とから構成される。円形状壁部82の外周面が、シリンダ15の小径開口部9Bの内壁面に近接する。円形状壁部82の一端面の径方向中心部から小径円形状壁部84が同心状に突設される。該小径円形状壁部84の一端面から円柱部76が一端側に向かって同心状に突設される。円柱部76の外径は、ナット部77の円筒部83の外径よりも小径に形成される。
ベースナット75のナット部77に設けた小径円形状壁部84周りの円形状壁部82と、ワッシャ80との間にスラストベアリング87が配置される。そして、ベースナット75は、スラストベアリング87により回転自在にシリンダ15の底壁11に支持される。ベースナット75の円柱部76の外周面と、シリンダ15の底壁11の孔部10との間には、シール部材88及びスリーブ89がそれぞれ設けられる。これにより、液圧室21の液密性が保持される。ベースナット75の円柱部76と多角形軸部81との間に設けた環状溝に止め輪90が装着されている。該止め輪90により、ベースナット75は、軸方向への移動が規制される。
ベースナット75のナット部77の円筒部83は、一端側に配置される大径円筒部91と、他端側に配置される小径円筒部92とから構成される。大径円筒部91の一端が、円形状壁部82に一体的に接続される。大径円筒部91の周壁部には、径方向に延びる貫通孔95が複数形成される。貫通孔95は周方向に間隔を置いて複数形成される。ナット部77の小径円筒部92の内周面に雌ねじ部97が形成される。小径円筒部92の周壁部の他端面には、周方向に間隔を置いて複数の係止溝98がそれぞれ形成される。本実施形態では、係止溝98は4箇所形成される。
ベースナット75の小径円筒部92の各係止溝98のいずれかに、一方向へ回転に対して回転抵抗を付与する、第1スプリングクラッチ100の先端部100Aが嵌合される。該第1スプリングクラッチ100は、径方向外方に向いた先端部100Aと、該先端部100から連続して一重に巻かれたコイル部100Bとから構成される。そして、第1スプリングクラッチ100の先端部100Aが、ベースナット75の小径円筒部92の各係止溝98のいずれかに嵌合され、コイル部100Bは、後述するプッシュロッド102の雄ねじ部103の他端側に巻き付けられる。該第1スプリングクラッチ100は、プッシュロッド102がベースナット75に対してシリンダ15の底壁11側へ移動するときの回転方向(リリース時の回転方向)に対して回転抵抗トルクを付与する一方、プッシュロッド102がベースナット75に対してピストン18の底部19側に移動するときの回転方向(アプライ時の回転方向)への回転は許容するように構成されている。
ベースナット75のナット部77内に、プッシュロッド102の一端側が挿入される。プッシュロッド102の一端側には、ベースナット75の小径円筒部92の雌ねじ部97にねじ嵌合される雄ねじ部103が形成される。該プッシュロッド102の雄ねじ部103と、ベースナット75の小径円筒部92の雌ねじ部97との間の第1のねじ嵌合部105は、ピストン18からプッシュロッド102への軸方向荷重によってベースナット75が回転しないように、その逆効率が0以下になるように、すなわち、不可逆性が大きなねじ嵌合部として構成されている。
一方、プッシュロッド102の他端側には、後述するボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151に設けた雌ねじ部162にねじ嵌合する雄ねじ部104が形成される。ここでも、プッシュロッド102の雄ねじ部104と、回転直動ランプ151に設けた雌ねじ部162との間の第2のねじ嵌合部106は、ピストン18から回転直動ランプ151への軸方向荷重によってプッシュロッド102が回転しないように、その逆効率が0以下になるように、すなわち、不可逆性が大きなねじ嵌合部として構成されている。
プッシュロッド102には、一端側の雄ねじ部103と他端側の雄ねじ部104との間にスプライン軸108が設けられる。一端側の雄ねじ部103の外径は、他端側の雄ねじ部104の外径よりも大径に形成される。一端側の雄ねじ部103の外径は、スプライン軸108の外径よりも大径に形成される。プッシュロッド102の雄ねじ部104から他端側には、小径の円柱部107が連続して形成される。該円柱部107の外周面には、ローレット加工が施されている。該プッシュロッド102の円柱部107に、ストッパ部材172が圧入により一体的に固定される。該ストッパ部材172により、回転直動ランプ151の、プッシュロッド102に対する相対回転範囲を定めるようにしている。プッシュロッド102の円柱部107の他端面が、ピストン18の底部19に対向する。
ベースナット75のナット部77を構成する円筒部84の小径円筒部92の外周面と、ピストン18の円筒部20の内周面との間に、リテーナ110が軸方向に移動自在に支持される。リテーナ110は、一端側に円環状壁部111を有し、全体が略円筒状に構成される。リテーナ110の外周壁には複数の貫通孔114、115が形成される。
リテーナ110内には、一端側から順に、一端側ワッシャ120、コイルばね121、他端側ワッシャ122、支持プレート123、第2スプリングクラッチ124、回転部材125、スラストベアリング126、ボールアンドランプ機構127、スラストベアリング128及び環状押圧プレート129が配置されている。一端側ワッシャ120は、リテーナ110の円環状壁部111の他端面に当接するように配置される。
一端側ワッシャ120と、他端側ワッシャ122との間に、コイルばね121が介装される。該コイルばね121は、一端側ワッシャ120と他端側ワッシャ122とを離間させる方向に付勢している。リテーナ110の周壁部の他端面には、所定深さの係止溝132が周方向に間隔を置いて複数形成される。各係止溝132は、一端側に位置する幅狭係止溝133と、他端側に位置する幅広係止溝134とが連続して構成される。係止溝132は、本実施形態では3箇所形成される。リテーナ110の他端部には、ピストン18の底部19に向かう複数のツメ部136が形成されている。該リテーナ110内に、一端側ワッシャ120、コイルばね121、他端側ワッシャ122、支持プレート123、第2スプリングクラッチ124、回転部材125、スラストベアリング126、ボールアンドランプ機構127、スラストベアリング128及び環状押圧プレート129を収容した後、リテーナ110の各ツメ部136を、後述する環状押圧プレート129の収容凹部171に向かって折り込むことで、上述した多数の構成部材をリテーナ110内に一体的に配置してアッシー化することができる。
他端側ワッシャ122の他端面に、環状の支持プレート123が当接するように配置される。該支持プレート123の外周面には、周方向に沿って間隔を置いて複数の突起片137が設けられる。本実施形態では、突起片137は3箇所形成される。該支持プレート123の各突起片137が、リテーナ110の各幅狭係止溝133及びピストン18の内周面に設けた各回転規制用縦溝22にそれぞれ嵌合される。この結果、リテーナ110は、一端側ワッシャ120、コイルばね121、他端側ワッシャ122及び支持プレート123と共に、ピストン18に対して相対回転不能に、且つ軸方向へ相対移動可能に支持される。
リテーナ110内において、支持プレート123の他端側には、回転部材125が回転自在に支持される。該回転部材125は、スプライン孔140を有する大径円環状部141と、大径円環状部141の一端面から一体的に同心状に突設される小径円筒状部142とから構成される。小径円筒状部142の一端部が、支持プレート123の他端面に当接される。回転部材125内にプッシュロッド102が挿通されて、回転部材125の大径円環状部141のスプライン孔140と、プッシュロッド102のスプライン軸108とがスプライン結合される。これにより、回転部材125とプッシュロッド102とは、相互の回転トルクが伝達されるようになる。
回転部材125の小径円筒状部142の外周面に、第2スプリングクラッチ124が巻回される。該第2スプリングクラッチ124は、第1スプリングクラッチ100と同様に、径方向外方に向いた先端部124Aと、該先端部124Aから連続して一重に巻かれたコイル部124Bとから構成される。そして、第2スプリングクラッチ124の先端部124Aが、リテーナ110の各幅狭係止溝133のいずれかに嵌合され、コイル部124Bが回転部材125の小径円筒状部142の外周面に巻き付けられる。該第2スプリングクラッチ124は、回転部材125(プッシュロッド102)がリテーナ110に対してピストン18の底部19側へ移動するときの回転方向(アプライ時の回転方向)に対して回転抵抗トルクを付与する一方、シリンダ15の底壁11側に移動するときの回転方向(リリース時の回転方向)への回転は許容するように構成されている。
なお、第2スプリングクラッチ124のアプライ時における回転抵抗トルクは、プッシュロッド102の雄ねじ部103と、ベースナット75の雌ねじ部97との間の第1のねじ嵌合部105の回転抵抗トルクよりも大きくなるように設定される。該回転部材125の他端側には、スラストベアリング126を介してボールアンドランプ機構127が配置される。該回転部材125は、ボールアンドランプ機構127に対してスラストベアリング126を介して回転自在に支持される。
ボールアンドランプ機構127は、固定ランプ150と、回転直動ランプ151と、固定ランプ150と回転直動ランプ151との間に介装される各ボール152とを備えている。固定ランプ150は、回転部材125の他端側にスラストベアリング126を介して配置される。固定ランプ150は、円板状の固定プレート154と、該固定プレート154の外周面から周方向に沿って間隔を置いて複数突設された凸部155とから構成される。本実施形態では、凸部155は3箇所形成される。固定プレート154の径方向中心部には、プッシュロッド102が挿通される挿通孔156が形成される。固定ランプ150は、その各凸部155が、リテーナ110の各幅広係止溝134に嵌合されると共にピストン18の内周面に設けた各回転規制用縦溝22に嵌合することで、ピストン18に対して相対回転不能に、且つ軸方向に移動自在に支持される。固定プレート154の他端面には、周方向に沿って所定の傾斜角を有して円弧状に延びるとともに径方向において円弧状断面を有する複数、本実施形態においては3つのボール溝157が形成されている。
回転直動ランプ151は、円環状の回転直動プレート160と、該回転直動プレート160の他端面の径方向中心部分から一体的に突設される円筒部161とから構成される。回転直動プレート160から円筒部161に至る内周面には、プッシュロッド102の雄ねじ部104がねじ嵌合される雌ねじ部162が形成される。回転直動プレート160の、固定ランプ150の固定プレート154との対向面には、周方向に沿って所定の傾斜角を有して円弧状に延びるとともに径方向において円弧状断面を有する複数、本実施形態においては3つのボール溝163が形成されている。
ボール152は、回転直動ランプ151(回転直動プレート160)の各ボール溝163と、固定ランプ150(固定プレート154)の各ボール溝157との間にそれぞれ介装されている。そして、回転直動ランプ151に回転トルクを加えると、回転直動プレート160の各ボール溝163と固定プレート154の各ボール溝157との間の各ボール152が転動することで、回転直動プレート160と固定プレート154との間の回転差により、回転直動プレート160と固定プレート154との間の軸方向の相対距離が変動するようになっている。
回転直動プレート160の円筒部161周りの他端面には、スラストベアリング128を介して環状押圧プレート129が配置される。環状押圧プレート129の外周面には、周方向に沿って間隔を置いて複数の凸部168が突設される。本実施形態では、凸部168は3箇所形成される。環状押圧プレート129は、その各凸部168が、リテーナ110の各幅広係止溝134に嵌合されると共にピストン18の内周面に設けた各回転規制用縦溝22に嵌合することでピストン18に対して相対回転不能に、且つ軸方向に移動自在に支持される。
ボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151は、スラストベアリング128を介して回転自在に環状押圧プレート129により支持される。環状押圧プレート129の他端面が、ピストン18の底部19に当接することで、ピストン18を押圧するようになる。環状押圧プレート129の他端面には、各凸部168間の外周部に、リテーナ110の、内方に折り込まれた各ツメ部136を収容する収容凹部171がそれぞれ形成される。
さらに、図1に示すように、電動モータ200には、ハーネス250、251を介して、電動モータ200を駆動制御するECU175が電気的に接続されている。ECU175には、駐車ブレーキの作動・解除を指示すべく操作されるパーキングスイッチ176が接続されている。また、ECU175には、図示しない車両側からの信号に基づきパーキングスイッチ176の操作によらずに作動することもできる。
次に、本実施形態に係るディスクブレーキ1の作用を説明する。
まず、ブレーキペダル(図示略)の操作による通常の液圧ブレーキとしてのディスクブレーキ1の制動時における作用を説明する。
運転者によりブレーキペダルが踏み込まれると、ブレーキペダルの踏力に応じた液圧がマスタシリンダから液圧回路(共に図示略)を経てキャリパ4内の液圧室21に供給される。これにより、ピストン18がピストンシール16を弾性変形させながら非制動時の原位置から前進(図1の左方向に移動)して、インナブレーキパッド2をディスクロータDに押し付ける。そして、キャリパ本体6は、ピストン18の押圧力の反力により、ブラケット5に対して図1における右方向に移動して、爪部8によりアウタブレーキパッド3をディスクロータDに押し付ける。この結果、ディスクロータDが一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3により挟みつけられて摩擦力が発生し、ひいては、車両の制動力が発生することになる。
そして、運転者がブレーキペダルを解放すると、マスタシリンダからの液圧の供給が途絶えて液圧室21内の液圧が低下する。これにより、ピストン18は、ピストンシール16の弾性変形の復元力によって原位置まで後退して、制動力が解除される。ちなみに、インナ及びアウタブレーキパッド2、3の摩耗に伴いピストン18の移動量が増大して、ピストンシール16の弾性変形の限界を越えると、ピストン18とピストンシール16との間に滑りが生じる。この滑りによってキャリパ本体6に対するピストン18の原位置が移動して、パッドクリアランスが一定に調整されるようになっている。
次に、車両の停止状態を維持するための作用の一例である駐車ブレーキとしての作用を説明する。
まず、駐車ブレーキの解除状態からパーキングスイッチ176が操作されて駐車ブレーキを作動(アプライ)させる際に、ECU175からの信号により、電動モータ200を駆動させて、平歯多段減速機構44を介して遊星歯車減速機構45のサンギヤ57を回転させる。このサンギヤ57の回転により、各プラネタリギヤ60を介してキャリア62が回転する。そして、キャリア62からの回転がベースナット75に伝達される。
次に、ベースナット75のアプライ方向への回転により、第1のねじ嵌合部105が相対的に回転、すなわちベースナット75だけがアプライ方向に回転する一方、プッシュロッド102が軸方向に沿ってピストン18の底部19側に向かって前進する。これは、第2スプリングクラッチ124による回転部材125(プッシュロッド102)のリテーナ110(ピストン18)に対するアプライ方向への回転抵抗トルクが、プッシュロッド102とベースナット75との間の第1のねじ嵌合部105による回転抵抗トルクよりも大きくなるように設定されており、また第1スプリングクラッチ100による、プッシュロッド102のベースナット75に対するアプライ方向への回転が許容されるためである。
その結果、プッシュロッド102と共にリテーナ110を含むリテーナ110内の一端側ワッシャ120、コイルばね121、他端側ワッシャ122、支持プレート123、第2スプリングクラッチ124、回転部材125、スラストベアリング126、ボールアンドランプ機構127、スラストベアリング128及び環状押圧プレート129の各構成部材が一体となって軸方向に沿ってピストン18の底部19側に向かって前進する。これら構成部材の前進によって、環状押圧プレート129がピストン18の底部19に当接して、ピストン18が前進してピストン18の底部19の一端面がインナブレーキパッド2に当接する。
さらに電動モータ200のアプライ方向への回転駆動が継続されると、ピストン18は、プッシュロッド102の移動によりインナ及びアウタブレーキパッド2、3を介してディスクロータDを押圧し始める。この押圧力が発生し始めると、今度は、その押圧力に対する反力となる軸力によって、プッシュロッド102とベースナット75との間の第1のねじ嵌合部105における回転抵抗トルクが増大して、第2スプリングクラッチ124の回転抵抗トルクよりも大きくなる。この結果、ベースナット75の回転に伴ってプッシュロッド102が、回転部材125と共にアプライ方向へ回転し始める。すると、ディスクロータDの押圧力からの反力によりプッシュロッド102とボールアンドランプ機構127との間の第2のねじ嵌合部106における回転抵抗トルクもディスクロータDの押圧力の反力により増大しているために、プッシュロッド102のアプライ方向への回転トルクが、第2のねじ嵌合部106を介してボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151に伝達される。
このとき、プッシュロッド102のアプライ方向への回転トルクは、第2のねじ嵌合部106にて相対回転差(回転直動ランプ151が、プッシュロッド102よりも若干遅れて回転する)を生じながら、ボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151に伝達されるようになる。そして、ボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151が、アプライ方向に回転しつつ各ボール152が転動して、回転直動ランプ151と固定ランプ150とが、コイルばね121の付勢力に抗して離間することで、環状押圧プレート129が、ピストン18の底部19をさらに押圧する。これにより、インナ及びアウタブレーキパッド2、3によるディスクロータDを押圧力が増大する。
なお、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、最初に、プッシュロッド102とベースナット75との間の第1のねじ嵌合部105が相対回転して、プッシュロッド102が前進し、ピストン18を前進させてディスクロータDへの押圧力を得る。このため、第1のねじ嵌合部105の作動により、インナ及びアウタブレーキパッド2、3の経時的な摩耗によって変化するピストン18に対するプッシュロッド102の原位置を調整することができる。
そして、ECU175は、一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3からディスクロータDへの押圧力が所定値に到達するまで、例えば、電動モータ200の電流値が所定値に達するまで電動モータ200を駆動する。その後、ECU175は、ディスクロータDへの押圧力が所定値に到達したことを電動モータ200の電流値が所定値に達したことによって検出すると、電動モータ200への通電を停止する。すると、ボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151の回転に伴う直動が停止される。
最終的に、回転直動ランプ151に対して、ディスクロータDからの押圧力の反力が作用するが、プッシュロッド102とボールアンドランプ機構127との間の第2のねじ嵌合部106は、互いに逆作動しないねじ嵌合部として構成され、また、プッシュロッド102とベースナット75との間の第1のねじ嵌合部105も、互いに逆作動しないねじ嵌合部で構成され、さらには、第1スプリングクラッチ100により、プッシュロッド102にはベースナット75に対してリリース方向への回転抵抗トルクが付与されているので、ピストン18が制動位置に保持される。これにより、制動力の保持がなされて駐車ブレーキの作動が完了する。
次に、駐車ブレーキを解除(リリース)する際には、パーキングスイッチ176のパーキング解除操作に基づいて、ECU175により、電動モータ200がピストン18をディスクロータDから離間させるリリース方向に回転駆動される。これにより、平歯多段減速機構44及び遊星歯車減速機構45が、ピストン18を戻すリリース方向へ回転駆動して、キャリア62を介してベースナット75へそのリリース方向への回転駆動が伝達される。
このリリース時、プッシュロッド102には、ディスクロータDからの押圧力の反力が作用している、言い換えれば、プッシュロッド102には、プッシュロッド102とボールアンドランプ機構127との間の第2のねじ嵌合部106の回転抵抗トルクと、プッシュロッド102とベースナット75との間の第1のねじ嵌合部105の回転抵抗トルクと、第1スプリングクラッチ100による、プッシュロッド102のベースナット75に対するリリース方向への回転抵抗トルクとが付与されている。このため、ベースナット75からのリリース方向の回転トルクは、プッシュロッド102(回転部材125含む)に伝達されると共にボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151に伝達される。その結果、回転直動ランプ151はリリース方向に回転だけして、回転方向の初期位置まで戻る。
次に、プッシュロッド102への反力が減少して、プッシュロッド102とボールアンドランプ機構127との間の第2のねじ嵌合部106の回転抵抗トルクが、第1スプリングクラッチ100によるベースナット75に対するプッシュロッド102のリリース方向への回転抵抗トルクに、プッシュロッド102とベースナット75との間の第1のねじ嵌合部105の回転抵抗トルクを加えた回転抵抗よりも小さくなり、回転直動ランプ151はこれ以上リリース方向には回転できないために、第2のねじ嵌合部106だけが相対回転して、ボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151が、リテーナ110と共に軸方向に沿ってシリンダ15の底壁11側(リリース方向)に移動して軸方向の初期位置に戻る。
さらに電動モータ200がリリース方向へ回転駆動されて、ベースナット75のリリース方向への回転が継続されると、ボールアンドランプ機構127の回転直動ランプ151が軸方向の初期位置に戻りつつ、プッシュロッド102とボールアンドランプ機構127との間の第2のねじ嵌合部106が初期の螺合位置まで戻り、プッシュロッド102のリリース方向への回転が停止される。
さらにベースナット75のリリース方向への回転が継続されると、プッシュロッド102が、第1スプリングクラッチ100によるベースナット75に対するプッシュロッド102のリリース方向への回転抵抗トルクに抗して、軸方向に沿ってシリンダ15の底壁11側(リリース方向)に向かって後退する。その結果、プッシュロッド102と共にリテーナ110を含むリテーナ110内の一端側ワッシャ120、コイルばね121、他端側ワッシャ122、支持プレート123、第2スプリングクラッチ124、回転部材125、スラストベアリング126、ボールアンドランプ機構127、スラストベアリング128及び環状押圧プレート129の各構成部材が一体となって軸方向に沿ってシリンダ15の底壁11側(リリース方向)に向かって後退する。そして、ピストン18は、ピストンシール16の弾性変形の復元力によって原位置まで後退して制動力が完全に解除される。
以上説明したように、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、特に、遊星歯車減速機構45の第2減速歯車49において、大歯車56とサンギヤ57とが別体で構成されており、これら大歯車56とサンギヤ57とは相対回転不能に連結されている。その結果、サンギヤ57の金属化を進めるにあたって、インサート成形が不要となり、インサート成形による第2減速歯車49の軸方向に沿う大型化を抑制することができる。しかも、インサート成形による不都合、例えば、樹脂型にインサート部品を設置する工数の増加、及び金属ギヤが樹脂型にセットされる際の金属ギヤへの損傷の懸念等を抑制することができる。しかも、大歯車56とサンギヤ57とが別体で構成されているために、大歯車56とサンギヤ57との相対位置精度を確保することができ、コストアップを抑制することができる。
また、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、第2減速歯車49の大歯車56に孔部40を設け、サンギヤ57に、大歯車56の孔部40に嵌合される嵌合部57Aを設け、大歯車56の孔部40とサンギヤ57の嵌合部57Aとの間に相対回転規制部が形成され、該相対回転規制部は、大歯車56の孔部40に設けた各係止溝部40Aと、サンギヤ57の嵌合部57Aに設けた各係止片57Cと、から構成される。これにより、簡易な構成で、大歯車56からの回転をサンギヤ57に円滑に伝達することができる。
さらに、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、大歯車56の円環状壁部39であって、係止溝部40Aを含む孔部40の周辺に環状の突起部41を設け、孔部40の周辺を他の部位より肉厚に形成している。これにより、孔部40の周辺の強度を増加させることができ、大歯車56からの回転がサンギヤ57に伝達される際、大歯車56の係止溝部40Aがサンギヤ57の係止片57Cに干渉するときの係止溝部40Aへの損傷を抑制することができる。
さらにまた、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、大歯車56とサンギヤ57とにおいて、採用する材質を最適化することができる。そして、サンギヤ57の全体、少なくとも、ギヤ部57Bを金属製にて構成することができるので、サンギヤ57のギヤ部57Bの摩耗耐久性を向上させることができる。また、大歯車56とサンギヤ57とが別体で構成されているので、大歯車56とサンギヤ57との極小の組付けガタが、サンギヤ57と各プラネタリギヤ60とインターナルギヤ61との組付け誤差(同心誤差)を吸収することができ、互いの噛み合い具合を良好にすることができる。
次に、遊星歯車減速機構45の第2減速歯車49における他の実施形態を、図8~図10に基づいて説明する。これら他の実施形態では、大歯車56の孔部40とサンギヤ57の嵌合部57Aとの間に設けた相対回転規制部の構成がそれぞれ相違している。なお、以下の説明において、説明の便宜上、図8(b)、図9(b)、図10(b)において、その上方を一端側として、下方を他端側として適宜説明する。
図8に示す実施形態では、大歯車56の孔部40の内周面に放射状に複数の係止溝部40Aが形成される。本実施形態では、係止溝部40Aは六箇所形成される。隣接する係止溝部40A、40Aの壁面が、径方向中心に向かって突出する円弧面にて接続される。言い換えれば、各係止溝部40Aを含む孔部40は、平面視略星型形状に形成される。円環状壁部39の一端面で、各係止溝部40Aを含む孔部40の周辺には、一端側に突設される環状の突起部41が形成される。一方、サンギヤ57の嵌合部57Aは、大歯車56の各係止溝部40Aを含む孔部40内に互いに当接して嵌合できる形状、すなわち平面視略星型形状に形成される。なお、嵌合部57Aの一端面には、シャフト用孔49Aの周りに平面視略星型形状の凹部57Dが形成される。
図9に示す実施形態では、大歯車56の孔部40が平面視多角形状に形成される。本実施形態では、孔部40は平面視六角形状に形成される。円環状壁部39の一端面で、孔部40の周辺には、一端側に突設される環状の突起部41が形成される。一方、サンギヤ57の嵌合部57Aは、大歯車56の孔部40の内壁面に互いに当接して嵌合できる平面視多角形状に形成される。本実施形態では、サンギヤ57の嵌合部57Aは、平面視六角形状に形成される。なお、嵌合部57Aの一端面には、シャフト用孔49Aの周りに平面視六角形状の凹部57Dが形成される。
図10に示す実施形態では、図5に示す実施形態と同様で、大歯車56の孔部40が平面視略円形状に形成される。孔部40の内周面には、係止溝部40Aが周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では4箇所)形成される。係止溝部40Aは平面視コ字状に形成される。また大歯車56の円環状壁部39の他端面で、各係止溝部40Aを含む孔部40の周辺には、他端側に突設される環状の突起部41が形成される。一方、サンギヤ57の嵌合部57Aには、その一端外周面から径方向外方に突出するフランジ部57Eが形成される。この嵌合部57Aであって、フランジ部57Eから他端側の外周面に、図5に示す実施形態と同様に、大歯車56の孔部40に設けた各係止溝部40Aに対応する係止片57Cが径方向外方に向かってそれぞれ突設されている。フランジ部57Eの外周端は、各係止片57の先端よりも径方向外方に突出している。なお、嵌合部57Aの一端面には、シャフト用孔49Aの周りに平面視略円形状の凹部57Dが形成される。この実施形態では、大歯車56の孔部40にサンギヤ57の嵌合部57Aを嵌合して組み付ける際、サンギヤ57のフランジ部57Eにより、大歯車56からのサンギヤ57の他端側への移動を防止することができる。これにより、大歯車56とサンギヤ57との組付け作業性を向上させることができる。
なお、上述したように、駐車ブレーキ時等に使用するパーキングディスクブレーキを作動させる際に、電動モータ200を駆動させて制動力を発生させるディスクブレーキ1に、上述した遊星歯車減速機構45を採用したが、通常制動時に、電動モータ200を駆動させて制動力を発生させる電動ディスクブレーキに、上述した遊星歯車減速機構45を採用してもよい。
1 ディスクブレーキ,2 インナブレーキパッド,3 アウタブレーキパッド,6 キャリパ本体,18 ピストン,15 シリンダ,40 孔部,40A 係止溝部(相対回転規制部),41 突起部,43 回転直動変換機構(ピストン推進機構),44 平歯多段減速機構(減速機構),45 遊星歯車減速機構(減速機構),49 第2減速歯車,53 大歯車(大径ギヤ),57 サンギヤ(小径ギヤ),57A 嵌合部,57B ギヤ部,57C 係止片(相対回転規制部),60 プラネタリギヤ,61 インターナルギヤ,200 電動モータ(モータ),D ディスクロータ(ロータ)

Claims (4)

  1. ロータを挟んで該ロータの軸方向両側に配置される一対のパッドと、
    該一対のパッドのうちの一方を前記ロータに押し付けるピストンと、
    該ピストンが移動可能に収容されるシリンダを有するキャリパ本体と、
    該キャリパ本体に設けられるモータと、
    該モータからの回転力を増力する遊星歯車減速機構を含む減速機構と、
    該減速機構からの回転運動を直線運動に変換して、前記ピストン推進させるピストン推進機構と、を備え、
    前記遊星歯車減速機構は、
    前記モータからの回転が伝達される大径ギヤと、
    該大径ギヤから同心状に軸方向に向かって延び、前記大径ギヤより小径の小径ギヤと、
    該小径ギヤに噛み合い、該小径ギヤの外周面に沿って間隔を置いて複数配置されるプラネタリギヤと、
    前記各プラネタリギヤに噛み合うインターナルギヤと、を有し、
    前記小径ギヤにおいて、少なくとも、前記プラネタリギヤと噛み合うギヤ部は、金属製で構成され、かつ前記大径ギヤと前記小径ギヤとは別体で構成されており、これらは相対回転不能に相対回転規制部を介して連結され、該相対回転規制部は、前記大径ギヤの径方向中心に向かって突出する円弧面を含むことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記大径ギヤには、径方向中心部に孔部が形成され、
    前記小径ギヤには、前記孔部に嵌合される嵌合部が形成され、
    前記大径ギヤの孔部と、前記小径ギヤの嵌合部との間に、前記相対回転規制部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記大径ギヤの孔部周辺は、軸方向に沿って突設される突起部が形成されることを特徴とする請求項2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記相対回転規制部として、
    前記大径ギヤの孔部は、平面視形状において、径方向中心に対して、点対称の形状に形成されることを特徴とする請求項1~3いずれかに記載のディスクブレーキ。
JP2018131627A 2018-07-11 2018-07-11 ディスクブレーキ Active JP7034023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018131627A JP7034023B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 ディスクブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018131627A JP7034023B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 ディスクブレーキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020008134A JP2020008134A (ja) 2020-01-16
JP7034023B2 true JP7034023B2 (ja) 2022-03-11

Family

ID=69151328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018131627A Active JP7034023B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 ディスクブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7034023B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020204885A1 (de) * 2020-04-17 2021-10-21 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Bremskrafterzeuger für eine Bremsanlage, Betätigungseinrichtung für eine Bremsanlage
KR20230135649A (ko) * 2021-10-15 2023-09-25 히다치 아스테모 가부시키가이샤 디스크 브레이크 및 유성 기어 감속 기구

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004308694A (ja) 2003-04-02 2004-11-04 Asmo Co Ltd 車両用ブレーキ装置
JP2008069816A (ja) 2006-09-13 2008-03-27 Sayama Precision Ind Co 多段歯車
DE102008030535A1 (de) 2008-06-27 2009-12-31 Lucas Automotive Gmbh Bremseinheit für eine Bremsanlage eines Kraftfahrzeugs
JP2015044424A (ja) 2013-08-27 2015-03-12 株式会社アドヴィックス 電動パーキングブレーキ用駆動装置および電動パーキングブレーキ装置
US20170314628A1 (en) 2014-10-27 2017-11-02 Lucas Automotive Gmbh Electromechanical Brake Actuator, and Subassembly Therefor
JP2018009655A (ja) 2016-07-14 2018-01-18 日本電産サンキョー株式会社 駆動力伝達機構および開閉部材駆動装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004308694A (ja) 2003-04-02 2004-11-04 Asmo Co Ltd 車両用ブレーキ装置
JP2008069816A (ja) 2006-09-13 2008-03-27 Sayama Precision Ind Co 多段歯車
DE102008030535A1 (de) 2008-06-27 2009-12-31 Lucas Automotive Gmbh Bremseinheit für eine Bremsanlage eines Kraftfahrzeugs
JP2015044424A (ja) 2013-08-27 2015-03-12 株式会社アドヴィックス 電動パーキングブレーキ用駆動装置および電動パーキングブレーキ装置
US20160200294A1 (en) 2013-08-27 2016-07-14 Advics Co., Ltd. Electric parking brake driving device and electric parking brake device
US20170314628A1 (en) 2014-10-27 2017-11-02 Lucas Automotive Gmbh Electromechanical Brake Actuator, and Subassembly Therefor
JP2018009655A (ja) 2016-07-14 2018-01-18 日本電産サンキョー株式会社 駆動力伝達機構および開閉部材駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020008134A (ja) 2020-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102228030B1 (ko) 디스크 브레이크
JP6937895B2 (ja) ディスクブレーキ及び遊星歯車減速機構
JP6124669B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6316456B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6376883B2 (ja) ディスクブレーキ
JP7034023B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2016125544A (ja) ディスクブレーキ
JP5968192B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6448362B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6341851B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2018017300A (ja) ディスクブレーキ
JP6353784B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2017133584A (ja) ディスクブレーキ
JP6373188B2 (ja) ディスクブレーキ
WO2021039124A1 (ja) ディスクブレーキ
JP2016125547A (ja) ディスクブレーキ
JP2017116047A (ja) ディスクブレーキ
JP6994916B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6715956B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2019132294A (ja) ディスクブレーキ
JP6415313B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6305264B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6632397B2 (ja) ディスクブレーキ
JP2017116046A (ja) ディスクブレーキ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7034023

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150