JP7033685B1 - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】NCプログラムに基づく自動運転時における各送り系統部のオーバーライド値の調整バリエーションを十分に確保することができるとともに、送り系統部の数が増加してもオーバーライド設定装置を大型化せずに対応可能な工作機械を提供する。【解決手段】工作機械はオーバーライド設定装置を備えており、オーバーライド設定装置は、複数の送り系統部に対して共通に設けられる一つのオーバーライド指定操作部37と、複数の送り系統部の中から、オーバーライド指定操作部37の指定値を反映させる少なくとも一つの送り系統部を選択可能な選択操作部39とを備え、選択操作部39により選択された送り系統部については、オーバーライド指定操作部37の指定値を持ってオーバーライド値を設定し、非選択の送り系統部についてはオーバーライド値をオーバーライド指定操作部37の操作に連動させない処理を実行するオーバーライド設定制御部24を有している。【選択図】図5

Description

本発明は、複数の送り系統部と、NCプログラムに規定された各送り系統部の送り速度の補正倍率であるオーバーライド値を設定するためのオーバーライド設定装置とを備えた工作機械に関する。
従来より、複数の送り軸のそれぞれに沿ってテーブル等の移動体を駆動する送り装置と、送り装置の送り速度を調整するためのオーバーライド設定装置とを備えた工作機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この工作機械は、自動運転モードと手動運転モードとを切替え可能に構成されている。自動運転モードでは、工作機械に搭載された主制御部がNCプログラムに基づいて各送り装置を駆動制御する。一方、手動運転モードでは、主制御部が操作盤から受信した手動操作信号に基づいて各送り装置を駆動制御する。前記工作機械の操作盤には、手動運転モードにおいて駆動対象となる送り軸を選択するための軸選択ボタンが設けられている。例えば、手動運転モードの一例であるジョグ送りモードでは、作業者が軸選択ボタンをオン操作している間、該軸選択ボタンに対応する送り装置が主制御部によって駆動される。
操作盤には、前記軸選択ボタンの他に速度調整スイッチ(前記オーバーライド設定装置の一部)が設けられている。速度調整スイッチは、ダイヤル式スイッチであって、手動運転モードにおいて軸選択ボタンがオン操作された時の送り装置の送り速度、又は、自動運転モードにおいてNCプログラムに規定された送り装置の送り速度に乗算されるオーバーライド値を指定するためのスイッチである(例えば、特許文献1の段落[0055]参照)。速度調整スイッチによって指定されたオーバーライド値は、複数の送り装置の全てに対して共通に適用される。したがって、例えば自動運転モードにおいては、速度調整スイッチにより指定された一つのオーバーライド値が複数の送り装置の全てに対して適用されるので、各軸方向の送り速度の調整倍率(オーバーライド値)は同じになる。
国際公開第2014/054104号
ところで、近年、加工効率の向上を図るべく、一つの工作機械に複数の加工ユニットを搭載して、各加工ユニットをそれぞれ異なる送り系統部により駆動することで加工の複合化を図った工作機械が普及しつつある。
この種の工作機械では、例えば、各加工ユニットのそれぞれに対してNCプログラムを作成し、自動運転時にはこれら複数のNCプログラムを並列に実行することで加工機構部によるワークの加工サイクルが実現される。
このような工作機械においては、各NCプログラムの作動チェックを行う際に、動作確認や干渉確認を容易化する観点から、例えば、作動チェックの対象と加工ユニットの送り系統部のみを通常速度で作動させ、他の加工ユニットの送り系統部の速度を停止させることが好ましい。そのための手段として、例えば、特許文献1に示すような速度調整スイッチを設けて、作動チェックの対象外である他の加工ユニットの送り系統部のオーバーライド値を0に設定することが考えられる。
しかしながら、特許文献1に示すオーバーライド設定装置では、全ての送り軸に沿った送り速度のオーバーライド値が、一つの速度調整スイッチに連動して設定される。このため、単に、特許文献1のオーバーライド設定装置の構成を複数の送り系統部を備えた工作機械に適用したとすると、NCプログラムに基づく自動運転時において、速度調整スイッチにより指定された一つのオーバーライド値が全ての送り系統部に適用される。この結果、全ての送り系統部に対して同じオーバーライド値が設定されてしまうこととなり、上述のように作動チェック対象となる一部の送り系統部のみを作動させるといった作動形態を実現することができない。
そこで、各送り系統部の調整バリエーションを増やすべく、複数の送り系統部のそれぞれに対して速度調整スイッチを設けることが考えられる。しかしこの場合、各送り系統部の速度調整スイッチを個別に操作してそれぞれの指定値を調整する必要があるため操作が煩わしいという問題がある。また、この場合、送り系統部の数が増えるにしたがって速度調整スイッチの数を増やす必要があり、装置全体が大型化するという問題がある。
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであって、NCプログラムに基づく自動運転時における各送り系統部のオーバーライド値の調整バリエーションを十分に確保することができるとともに、送り系統部の数が増加したとしてもオーバーライド設定装置を大型化せずに対応可能な工作機械を提供することを、その目的とする。
本発明の一局面は、
それぞれが少なくとも一つの送り軸を有する複数の送り系統部と、NCプログラムに基づく自動運転時における各送り系統部の送り速度の補正倍率であるオーバーライド値を設定するためのオーバーライド設定装置と、前記オーバーライド設定装置により設定された各送り系統部のオーバーライド値と前記NCプログラムに規定された前記各送り系統部の送り速度とを基に、該各送り系統部の目標送り速度を算出して、算出した該目標送り速度になるように該各送り系統部を駆動制御する制御部とを備えた工作機械であって、
前記オーバーライド設定装置は、
前記複数の送り系統部に対して共通に設けられ、手動操作により一つのオーバーライド値を指定可能な一つのオーバーライド指定操作部と
前記複数の送り系統部の中から、前記オーバーライド指定操作部により指定された一つの指定値を反映させる送り系統部を決める際のあらゆる組み合わせのいずれであっても任意に手動選択できる選択操作部と、
前記選択操作部により選択された前記送り系統部については、前記オーバーライド指定操作部により指定された一つの指定値をもって現時点のオーバーライド値を設定する一方、前記選択操作部により選択されなかった非選択の前記送り系統部については、オーバーライド値を前記オーバーライド指定操作部の操作に連動させない処理を実行するオーバーライド設定制御部と、を有し
前記オーバーライド設定制御部は、前記非選択の送り系統部については、前記オーバーライド指定操作部の指定値に拘わらず、オーバーライド値を0に設定するように構成されている工作機械に係る。
この構成によれば、複数の送り系統部に対して、一つのオーバーライド指定操作部が共通に設けられている。そして、作業者は、NCプログラムに基づく自動運転時において、選択操作部を手動操作することで、複数の送り系統部の中から、前記オーバーライド指定操作部の指定値をオーバーライド値として反映させる送り系統部を少なくとも一つ選択可能になっている。オーバーライド設定制御部は、選択操作部を介して作業者が選択した送り系統部については、オーバーライド指定操作部による指定値を現時点のオーバーライド値として設定する。したがって、選択操作部を介して作業者が選択した送り系統部においては、オーバーライド指定操作部の操作に連動してオーバーライド値が設定されることとなる。一方、作業者が選択操作部にて選択しなかった送り系統部(非選択の送り系統部)については、オーバーライド指定操作部の操作に連動せずにオーバーライド値が設定される。
このように、本発明の工作機械によれば、NCプログラムに基づく自動運転時において、オーバーライド値がオーバーライド指定操作部の操作に連動する送り系統部と、オーバーライド値がオーバーライド指定操作部の操作に連動しない送り系統部とを、作業者が自由に選定することができる。よって、複数の送り系統部のオーバーライド値として、オーバーライド指定操作部の指定値が一律に適用される場合に比べて、各送り系統部のオーバーライド値の調整バリエーションを十分に確保することができる。また、オーバーライド指定操作部は、複数の送り系統部に対して共通に一つだけ設けられているので、送り系統部の数が増加しても、オーバーライド指定操作部の数を増やさずに、選択操作部における選択対象の送り系統部の数を増やすだけで対応することができる。よって、送り系統部の数が増加したとしても、オーバーライド設定装置が大型化することもない。
また、作業者が選択操作部を介して選択した送り系統部以外の他の送り系統部については、オーバーライド設定制御部によってオーバーライド値が0に設定される。これによれば、NCプログラムに基づく自動運転時に、作動チェックの対象となる一部の加工ユニットの送り系統部についてのみNCプログラムを実行し、他の送り系統部については送り動作を停止してNCプログラムの実行を中断することができる。よって、作業者は、複数の送り系統部の中から、作動チェックの対象となる加工ユニットの送り系統部を選択操作部を介して一つずつ順次選択することで、各加工ユニットごとにNCプログラムの作動チェックを順次実行することができる。
前記選択操作部は、電子機器に設けられた所定領域内に、ソフトウェアによって、前記複数の送り系統部のそれぞれに対応して割り当てられた対応キーを有していて、各対応キーのオン/オフ操作に基づいて、前記オーバーライド指定操作部の指定値を反映させる送り系統部を選択可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、選択操作部は電子機器の所定領域内に、ソフトウェアによって各送り系統部のそれぞれに対応して割り当てられた対応キーにより構成されている。これによれば、送り系統部の数が増加した場合には、所定領域内に、該増加した送り系統部に対応する対応キーをソフトウェアによって追加することで対応することができる。よって、送り系統部の数が増加したとしても、オーバーライド設定装置のサイズ及びハードウェア構成を変えずに対応することができて、スペース効率の向上及び低コスト化を図ることができる。また、各対応キーは複数の送り系統部のそれぞれに対応して設けられているので、例えば選択操作部をダイヤルスイッチで構成した場合に比べて、送り系統部の選択バリエーションを増加させることができる。
前記オーバーライド設定装置は、前記所定領域内に割り当てられ、前記選択操作部により選択された送り系統部のオーバーライド値を、前記オーバーライド指定操作部の指定値に連動することなく独立に調整するためのオーバーライド調整キーと、前記オーバーライド調整キーによるオーバーライド値の独立調整の対象となる送り系統部を選択するための独立調整選択キーとをさらに有し、前記オーバーライド設定制御部は、前記選択操作部により選択された送り系統部のうち前記独立調整選択キーにより前記独立調整の対象として選択された送り系統部について、前記オーバーライド調整キーが操作された場合には、前記オーバーライド指定操作部により指定された指定値を基準として、前記オーバーライド調整キーの操作に応じた量を増減して現時点のオーバーライド値を設定可能に構成されていることが好ましい。
この構成によれば、作業者は、選択操作部の操作によりオーバーライド指定操作部の指定値を反映させる送り系統部として選択された送り系統部について、オーバーライド調整キーを操作することで、当該送り系統部のオーバーライド値を、オーバーライド指定操作部の操作に連動することなく独立に調整することができる。よって、各送り系統部のオーバーライド値の調整バリエーションさらに豊富に確保することができる。
前記工作機械は、前記電子機器の前記所定領域内の背景色を制御する背景色制御部をさらに備え、前記背景色制御部は、前記選択操作部により選択された送り系統部について、前記オーバーライド調整キーの操作に基づいて現時点のオーバーライド値が設定されている場合には、前記所定領域内における当該選択された送り系統部に対応する選択操作部及びオーバーライド調整キーが配置された部分の背景色を、該所定領域内における他の部分の背景色とは異なる色に設定するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、電子機器の所定領域のうち、オーバーライド調整キーの操作に基づいてオーバーライド値が設定されている送り系統部に対応する部分の背景色が、背景色制御部によって、他の部分とは異なる色に制御される。したがって、作業者は、所定領域内の背景色を見て、オーバーライド調整キーに基づいてオーバーライド値が設定されている送り系統部を容易に認識することができる。
前記工作機械は、前記オーバーライド設定制御部により設定された前記各送り系統部の現時点のオーバーライド値の設定値を表示する表示部をさらに備えていることが好ましい。
この構成によれば、作業者は、表示部に表示された値を見て各送り系統部の現時点のオーバーライド値を容易に認識することができる。
前記オーバーライド指定操作部は、機械式の回転ダイヤルスイッチからなることが好ましい。
この構成によれば、オーバーライド指定操作部を機械式の回転ダイヤルスイッチで構成
するようにしたことで、作業者は、程よい操作感を得ながら各送り系統部に反映させるオーバーライド値を迅速且つ容易に指定することができる。このように、オーバーライド指定操作部を機械式の回転ダイヤルスイッチで構成した場合に、送り系統部の増加に応じてオーバーライド指定操作部の数を増加させてしまうと、オーバーライド設定装置が著しく大型化するが、本発明では、オーバーライド指定操作部を一つだけ設ければよいのでこのような装置の大型化を回避することができる。
以上のように、本発明に係る工作機械によれば、複数の送り系統部に対して共通の一つオーバーライド指定操作部と、複数の送り系統部の中から、前記オーバーライド指定操作部により指定された一つの指定値を反映させる送り系統部を決める際のあらゆる組み合わせのいずれであっても任意に手動選択できる選択操作部と、NCプログラムに基づく自動運転時において、選択操作部により選択された送り系統部についてはオーバーライド指定操作部の指定値を持ってオーバーライド値を設定し、非選択の送り系統部についてはオーバーライド値をオーバーライド指定操作部の操作に連動させない処理を実行するオーバーライド設定制御部とを備えるようにしたことで、NCプログラムに基づく自動運転時における各送り系統部のオーバーライド値の調整バリエーションを十分に確保することができる。また、送り系統部の数が増加した場合でも、一つのオーバーライド指定操作部を共通に利用しつつ選択操作部による選択対象を増やすだけで対応することができるので、オーバーライド設定装置が大型化することもない。
本発明の実施形態に係る工作機械を示す斜視図である。 工作機械内に設けられた加工機構部を示す概略斜視図である。 工作機械の制御構成を示すブロック図である。 工作機械のメイン操作盤を示す概略平面図である。 オーバーライド設定装置の概略構成を説明するための説明図である。 オーバーライド設定装置の概略構成を説明するための説明図である。 実施形態2におけるオーバーライド設定装置の概略構成を説明するための説明図である。 実施形態2におけるオーバーライド設定装置の概略構成を説明するための説明図である。 他の実施形態におけるオーバーライド設定装置の概略構成を説明するための説明図である。 比較例に係るオーバーライド設定装置を搭載した工作機械のメイン操作盤を示す概略平面図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る工作機械1の外観斜視図である。この工作機械1は、加工機構部2(図2参照)と制御装置20(図3参照)と操作盤30とを有している。
前記加工機構部2は、カバー100により覆われている。カバー100は、工作機械1の外観をなすとともにワークの加工エリアを区画している。このカバー100の前側面には、ワークの加工エリアにアクセスするためのアクセス用開口100aが形成されている。このアクセス用開口100aは、左右スライド式の開閉扉101によって開閉される。操作盤30はアクセス用開口100aの右側に配置されており、作業者は操作盤30を操作することにより工作機械1に対して各種の動作指令や設定作業を行えるようになっている。制御装置20は、加工機構部2を含む工作機械1全体を制御するものであって不図示の制御ボックス内に収容されている。
図2に示すように、前記加工機構部2は、ベッド(図示せず)や、このベッド(図示せず)上に配設される第一主軸台3及び第二主軸台6、並びに第一刃物台9、第二刃物台11及び第三刃物台13などから構成される。前記第一主軸台3は、第一主軸4及びこの第一主軸4の軸端に配設された第一チャック5を備えている。一方、前記第二主軸台6は、第二主軸7及びこの第二主軸7の軸端に配設された第二チャック8を備えており、これら第一主軸台3及び第二主軸台6は、その第一チャック5、第二チャック8が相互に対向するように同軸上に配設されている。尚、前記第一主軸4及び第二主軸7はそれぞれ適宜駆動モータにより、その軸中心に回転するように駆動される。
また、前記第一刃物台9及び第二刃物台11は、作業者側から見て、前記第一主軸4及び第二主軸7の軸線よりも奥側に配設されている。一方、前記第三刃物台13は、前記第一主軸4及び第二主軸7の軸線よりも手前側に配設されている。
前記第一刃物台9及び第二刃物台11は、それぞれに設けられる第一タレット10及び第二タレット12が、軸方向にて互いに対峙するように配設されている。第一タレット10及び第二タレット12は、適宜駆動モータによって、Z軸方向に沿った軸線を中心として回転するように駆動される。一方、第三刃物台13は、第三タレット14を備えている。第三刃物台13は、第三タレット14が、第一主軸4の軸線(第二主軸7と同軸の軸線)を挟んで第一タレット10及び第二タレット12とは反対側に位置するように配設されている。第三タレット14も同様に、適宜駆動モータによって、Z軸方向に沿った軸線を中心として回転するように駆動される。
図3に示すように、加工機構部2は、第一刃物台9を直交三軸であるX軸、Y軸、及びZ軸方向に送り駆動するための第一送り系統部15と、第二刃物台11をX軸、Y軸、及びZ軸方向に送り駆動するための第二送り系統部16と、第三刃物台13をX軸、Y軸及びZ軸方向に送り駆動するための第三送り系統部17とをさらに有している。
第一送り系統部15は、第一刃物台9をX軸、Y軸、及びX軸に沿って駆動する三つの送り機構(図示省略)を含んでいる。第二送り系統部16は、第二刃物台11をX軸、Y軸、及びX軸に沿って駆動する三つの送り機構(図示省略)を含んでいる。第三送り系統部17は、第三刃物台13をX軸、Y軸、及びX軸に沿って駆動する三つの送り機構(図示省略)を含んでいる。各送り系統部15~17に設けられる送り機構は、サーボモータと、該サーボモータの回転運動を各刃物台9,11,13の各軸に沿った直進運動に変換するボールネジ等から構成される。
尚、本例では、各送り系統部15~17がそれぞれ、送り軸としてX軸、Y軸及びZ軸の三軸を有するように構成されているが、これに限ったものではなく、少なくとも一つの送り軸を有していればよい。
前記制御装置20は、図3に示すように、数値制御部21、PLC(programmable logic controller)22、及び表示制御部25とを有している。制御装置20は、CPU、RAM、及びROMなどを含むコンピュータから構成されていて、操作盤30に信号の授受可能に接続されている。
前記数値制御部21は、自動運転モードにおいては、NCプログラムに従って、前記第一主軸4及び第二主軸7の回転を制御するとともに、前記第一送り系統部15、前記第二送り系統部16、及び前記第三送り系統部17の送り移動を制御する。その際、数値制御部21は、各送り系統部15~17のそれぞれの軸方向の移動速度を、NCプログラムに規定された送り速度と後述する切削送りオーバーライド値とを乗じた速度(目標送り速度)で制御する。また、数値制御部21は、手動運転モードにおいて、操作盤30の手動操作に応じて各送り系統部15~17にそれぞれの軸方向に沿った早送り動作を実行させる。その際、数値制御部21は、各送り系統部15~17のそれぞれの軸方向の移動速度を、NCプログラムに規定された送り速度と後述する早送りオーバーライド値とを乗じた速度で制御する。
前記PLC22は、シーケンス制御部23及びオーバーライド設定制御部24を有している。シーケンス制御部23及びオーバーライド設定制御部24は、コンピュータプログラムによってその機能が実現される。
シーケンス制御部23は、所定の動作プログラムに従って、工作機械1の全体動作を制御する。具体的には、PLC22は、操作盤30にて自動運転モードが設定された場合において、サイクルスタートボタン33(図4参照)の操作信号を受信すると、数値制御部21に対してNCプログラムの実行指令を行うとともに、該数値制御部21との間で信号を授受しながら、NCプログラムに記述された所定の順序にしたがって、前記第一チャック5、第二チャック8、第一タレット10、第二タレット12及び第三タレット14、並びに、クーラント装置等の補助機器を動作させる。また、シーケンス制御部23は、操作盤30にて手動運転モードが設定された場合には、操作盤30から受信した操作信号に応じて、各送り系統部15~17に早送り動作などを実行させる。
オーバーライド設定制御部24は、操作盤30より受信した操作信号を基に、各送り系統部15~17の送り速度のオーバーライド値を設定する。ここで、オーバーライド値とは、NCプログラムに規定された送り速度に対する補正倍率であり、本例の工作機械1では、早送りオーバーライド値と、切削送りオーバーライド値との二種類が用意されている。早送りオーバーライド値は、手動運転モードにおいて、操作盤30の手動操作により各送り系統部15~17に早送り動作を実行させる際の送り速度の補正倍率である。切削送りオーバーライド値は、自動運転モードにおいて、NCプログラムに基づく自動運転を実行する際の各送り系統部15~17の送り速度の補正倍率である。オーバーライド設定制御部24における切削送りオーバーライド値の設定処理の詳細は後述する。
表示制御部25は、操作盤30に設けられたタッチパネル38(電子機器の一例)の表示画面を制御する機能部である。表示制御部25は、コンピュータプログラムによってその機能が実現される。表示制御部25は、工作機械1の電源が投入されると、画面データ記憶部(図示しない)に記憶された所定の操作画面をタッチパネル38に表示させる。
前記操作盤30は、図1に示すように、機械式の押圧スイッチ等が配置されたメイン操作盤30Aと、タッチパネル38からなるサブ操作盤30Bとを有していて、前記制御装置20に信号の授受可能に接続されている。
図4に示すように、メイン操作盤30Aの上面には、キーボード31と、表示画面付きスイッチ群32、サイクルスタートボタン33、フィードホールドボタン34、非常停止ボタン35、早送りオーバーライドスイッチ36及び切削送りオーバーライドスイッチ37等が設けられている。
キーボード31は、メイン操作盤30Aの後部(図4の上部)に左右方向の全体に亘って配置されていて、例えば作業者がNCプログラムを入力する際に使用される。キーボード31を介して入力されたNCプログラムは、プログラム記憶部(図示しない)に記憶される。
表示画面付きスイッチ群32は、キーボード31に隣接してその前側(図4の下側)に配置されている。表示画面付きスイッチ群32は、格子状に配列された複数の表示画面付きスイッチSwからなる。各表示画面付きスイッチSwは、有機ELディスプレイ(OLED)や液晶表示ディスプレイ(LCD)を表示部に搭載している。そして、各表示画面付きスイッチSwは、表示制御部25による制御の下、それぞれに割り当てられる機能に応じて表示部の表示を変更可能になっている。本例では、この表示画面付きスイッチSwは、例えば、手動操作モードと自動運転モードとを切替えるためのスイッチ等に利用されている。
サイクルスタートボタン33及びフィードホールドボタン34は、表示画面付きスイッチ群32よりも前側(図4の下側)の領域に左右に並んで配置されている。サイクルスタートボタン33は、自動運転モードにおいて、NCプログラムを起動するためのボタンであり、フィードホールドボタン34は、主軸の回転を維持したままNCプログラムを停止するためのボタンである。サイクルスタートボタン33の左側には、工作機械1を非常停止させるための非常停止ボタン35が配置されている。
早送りオーバーライドスイッチ36及び切削送りオーバーライドスイッチ37は、表示画面付きスイッチ群32の左側の領域に前後に並んで配置されている。
早送りオーバーライドスイッチ36は、手動運転モードにおいて、各送り系統部15~17の早送りオーバーライド値を指定するためのスイッチであって、例えば機械式の回転ダイヤルスイッチにより構成されている。早送りオーバーライドスイッチ36の周囲には、0%~100%の範囲で周方向に等間隔に目盛りが配置されている。早送りオーバーライドスイッチ36は、摘まみ部を把持して回転させることにより、摘み部が差し示す目盛りの値を早送りオーバーライド値として指定可能に構成されている。
切削送りオーバーライドスイッチ37(オーバーライド指定操作部の一例)は、自動運転モードにおいて、NCプログラムに基づいて各送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値を指定するためのスイッチであって、例えば機械式の回転ダイヤルスイッチにより構成されている。切削送りオーバーライドスイッチ37の周囲には、0%~200%の範囲で周方向に等間隔に目盛りが配置されている。切削送りオーバーライドスイッチ37は、摘まみ部を把持して回転させることにより、摘まみ部が差し示す目盛りの値を切削送りオーバーライド値として指定可能に構成されている。
サブ操作盤30Bは、上述したようにタッチパネル38により構成されていて、表示制御部25によりその表示内容が制御される。表示制御部25は、工作機械1の電源が投入されると、画面記憶部(図示しない)に記憶された操作画面をタッチパネル38に表示させる。タッチパネル38は、作業者が操作画面に設けられたソフトキーに触れると、その操作信号を前記PLC22に送信する。
前記操作画面は、加工機構部2を手動で作動させるためのボタン群が配置された手動領域r1(図1参照)や、切削送りオーバーライド値の設定に関連するキーが配置されたオーバーライド関連領域r2(所定領域の一例)などを含んでいる
手動領域r1には、図示しないが、第一主軸4及び第二主軸7を手動操作によって回転させるための操作ボタンや、第一送り系統部15、第二送り系統部16、及び第三送り系統部17にそれぞれの送り軸に沿った早送り動作を実行させるためのキーが設けられている。本例では、各送り系統部15~17のそれぞれに対して、X軸+,X軸-、Y軸+,Y軸-、Z軸+,Z軸-の早送り方向を入力する6個のキーが設けられている。各キーの操作信号は、PLC22を介して数値制御部21に送信され、数値制御部21によって各キーに対応する軸方向の早送り動作が実現される。
前記オーバーライド関連領域r2には、図5に示すように、選択操作部39とオーバーライド表示部40とが設けられている。この選択操作部39と、前記切削送りオーバーライドスイッチ37と、後述するオーバーライド設定制御部24とがオーバーライド設定装置50を構成している。
選択操作部39は、第一送り系統部15、第二送り系統部16及び第三送り系統部17のうち、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させる送り系統部15~17を選択するための操作部である。オーバーライド表示部40は、各送り系統部15~17の現時点の切削送りオーバーライド値の設定値を視認可能に表示する。
具体的には、選択操作部39は、三つの送り系統部15~17に対応して左右方向に三列に配置された無効化ボタン39a(対応キーの一例)を有していて、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させない送り系統部15~17の無効化ボタン39aをオン状態にすることで、無効化ボタン39aがオン操作されなかった残りの送り系統部15~17を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させる送り系統部15~17として選択可能に構成されている。
詳しくは、三列の無効化ボタン39aのうち、左側の列が第一送り系統部15に対応し、中央の列が第二送り系統部16に対応し、右側の列が第三送り系統部17に対応している。各無効化ボタン39aの下端部のラベル表示に含まれる「H1」、「H2」及び「H3」の文字はそれぞれ、第一送り系統部15、第二送り系統部16及び第三送り系統部17を意味しており、他の構成要素においても同様である。
各無効化ボタン39aは、作業者のタッチ操作を受け付ける度にオン状態とオフ状態とが切替わるように構成されている。各無効化ボタン39aは、左上の隅部に小円形状のチェックボックス39bを有していて、オフ状態ではチェックボックス39bが白抜きで表示され、オン状態ではチェックボックス39bが黒く塗り潰されるように構成されている。図5の例では、第一送り系統部15及び第三送り系統部17の無効化ボタン39aがオン状態とされ、第二送り系統部16の無効化ボタン39aがオフ状態とされている。したがって、図5の状態は、オフ状態にある中央の無効化ボタン39aに対応する第二送り系統部16が、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させる送り系統部として選択された状態である。
オーバーライド設定制御部24は、操作盤30より受信した切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値と、タッチパネル38より受信した各送り系統部15~17の無効化ボタン39aのオン/オフ信号とを基に、各送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値を設定する。
具体的には、オーバーライド設定制御部24は、三つの送り系統部15~17のうち無効化ボタン39aがオフ状態にある送り系統部については、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を現時点の切削送りオーバーライド値として設定する。一方、オーバーライド設定制御部24は、三つの送り系統部15~17のうち無効化ボタン39aがオン状態にある送り系統部については、現時点の切削送りオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値と連動させることなく0%に設定する。そして、オーバーライド設定制御部24は、上述の手順で設定した第一送り系統部15、第二送り系統部16及び第三送り系統部17の切削送りオーバーライド値をそれぞれ、オーバーライド表示部40に表示させるよう表示制御部25に指令を行う。
オーバーライド表示部40は、第一送り系統部15、第二送り系統部16及び第三送り系統部17のそれぞれの切削送りオーバーライド値を表示するための第一表示ボックス40a、第二表示ボックス40b及び第三表示ボックス40cを有していている。
図5の例では、各表示ボックス40a~40cには、右側に向かうほど高さが高くなる三角形状のレベルメータと、切削送りオーバーライド値の数値とが並んで表示されている。このレベルメータは、表示制御部25による制御の下、切削送りオーバーライド値の値が大きいほどレベルメータの塗り潰し領域が右側に拡大して最大値の200%に達するとレベルメータ全体が黒く塗り潰されるようになっている。作業者は、レベルメータの塗り潰し領域を見て切削送りオーバーライド値の大小を直感的に認識できるようになっている。尚、各表示ボックス40a~40cにおける切削送りオーバーライド値の表示態様はこれに限ったものではなく、例えば数値のみであってもよい。
以上、切削送りオーバーライド値の設定処理について説明したが、早送りオーバーライド値に関しては、オーバーライド設定制御部24は、早送りオーバーライドスイッチ36の指定値のみをもって各送り系統部15~17のオーバーライド値を設定する。したがって、三つの送り系統部15~17の早送りオーバーライド値は、常に同じ値(早送りオーバーライドスイッチ36の指定値)になる。
以上の構成を備えた本例の工作機械1では、電源が投入されると、表示制御部25による制御の下、タッチパネル38のオーバーライド関連領域r2に、前記選択操作部39及びオーバーライド表示部40が表示される。
図6に示すように、工作機械1の電源投入時には、選択操作部39に設けられた三つの送り系統部15~17の無効化ボタン39aは全てオフ状態(チェックボックス39bが白抜きの状態)になっている。この状態では。オーバーライド設定制御部24は、全ての送り系統部15~17の無効化ボタン39aがオフ状態にあると認識して、全ての送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値(図6の例では100%)に設定する。尚、図6の例では、電源投入時の切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値が100%とされているが、あくまでも一例であり、当該指定値は100%以外の任意の値であってもよい。
そして、作業者は、電源投入後、選択操作部39を構成する各送り系統部15~17の無効化ボタン39aを少なくとも一つ選択することができる。この無効化ボタン39aの選択操作は、例えば、ワークの試作加工等を行う際の加工プログラム(NCプログラム)の作動チェックを行う際に有用である。
すなわち、本例のように三つの送り系統部15~17を備えた工作機械1においては、自動運転時には、各送り系統部15~17に対応する加工ユニットごとに作成したNCプログラムを並列に実行する。したがって、加工プログラムの作動チェックを行う際には、各NCプログラムを一つずつ順次実行する方が、これらを並列に実行するよりも、干渉チェック等の確認作業を容易に行える点で好ましい。この点、本例の工作機械1によれば、作業者は、加工プログラムの作動チェックを行う際に、三つの送り系統部15~17のうち、作動チェックの対象とならない加工ユニットの送り系統部15~17の無効化ボタン39aをオン状態にすることで、作動チェックの対象となる加工ユニットの送り系統部15~17のみをNCプログラムに基づいて作動させることができる。
一例として、作業者は、第二送り系統部16に対応する加工ユニット(本例では、第二送り系統部16の他に第二刃物台11及び第二タレット12を含むユニット)のNCプログラムの作動チェックを行う際には、図5に示すように、第一送り系統部15及び第三送り系統部17に対応する左右の無効化ボタン39aをタッチ操作してオン状態に切替えて、第二送り系統部16に対応する中央の無効化ボタン39aのみをオフ状態にする。
この結果、オフ状態にある中央の無効化ボタン39aに対応する第二送り系統部16の切削送りオーバーライド値は、オーバーライド設定制御部24によって切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値である100%に設定される一方、オン状態にある左右の無効化ボタン39aに対応する第一送り系統部15及び第三送り系統部17の切削送りオーバーライド値は、オーバーライド設定制御部24によって切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値に連動しない値(本例では0%)に設定される。
この状態で作業者が操作盤30にて自動運転モードを選択し、サイクルスタートボタン33を押すと、その操作信号が制御装置20に送信され、数値制御部21及びPLC22による制御の下、NCプログラムに基づく自動運転が開始される。この自動運転時には、各送り系統部15~17に対応する加工ユニットのNCプログラムが同時に並行して実行されるが、第一送り系統部15及び第三送り系統部17の切削送りオーバーライド値は0%であるから、第一送り系統部15及び第三送り系統部17に対応するNCプログラムは、その送り速度が0となることで中断され、第二送り系統部16のNCプログラムのみが中断せずに切削送りオーバーライド値100%で実行される。したがって、作業者は、第二送り系統部16に対応する加工ユニットのNCプログラムのみを数値制御部21にて実行させることができ、当該加工ユニットの動作確認や干渉確認を迅速且つ容易に行うことができる。
そして、作業者は、同様の手順により、第一送り系統部15及び第三送り系統部17に対応する加工ユニットのNCプログラムの作動チェックを順次実行することができる。
ここで、図10の比較例(本例と同じ構成要素には100を加算した符号を付与している。)に示すように、三つの送り系統部15~17のそれぞれに対して、切削送りオーバーライドスイッチ137を設けることで、各送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値を異ならせて本例と同様にNCプログラムの作動チェックを各加工ユニットごとに実行することができる。しかしこの場合、各送り系統部15~17ごとに切削送りオーバーライドスイッチ137を操作してそれぞれの切削送りオーバーライド値を調整する必要があるため操作が煩わしいという問題がある。また、この場合、切削送りオーバーライドスイッチ137が合計で三つ必要になるため、それらの設置スペース及び配線スペースを確保する必要があり、操作盤30が大型化するという問題がある。
これに対して、本例の工作機械1によれば、切削送りオーバーライドスイッチ37を一つだけ設けて、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値の反映対象を選択操作部39にて選択するという構成を採用することで、切削送りオーバーライドスイッチ37の数を極力減らして操作盤30の大型化を防止することができる。
[まとめ]
以上のように構成された本実施形態の工作機械1によれば、オーバーライド設定装置50は、三つの送り系統部15~17に対して共通に設けられ、手動操作により一つの切削送りオーバーライド値を指定可能な一つの切削送りオーバーライドスイッチ37と、三つの送り系統部15~17の中から、切削送りオーバーライドスイッチ37により指定された指定値を反映させる送り系統部15~17を手動操作によって少なくとも一つ選択可能な選択操作部39と、オーバーライド設定制御部24とを備えている。そして、オーバーライド設定制御部24は、選択操作部39により選択された送り系統部15~17(本例では、無効化ボタン39aがオフ状態にされた送り系統部15~17)については、切削送りオーバーライドスイッチ37による指定値をもって現時点のオーバーライド値を設定する一方、選択操作部39により切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値の反映対象として選択されなかった非選択の他の送り系統部15~17(本例では、無効化ボタン39aがオン状態にされた送り系統部15~17)については、切削送りオーバーライド値を切削送りオーバーライドスイッチ37の操作に連動させないように構成されている。
この構成によれば、NCプログラムに基づく自動運転時における各送り系統部15~17のオーバーライド値の調整バリエーションを十分に確保することができるとともに、仮に送り系統部15~17の数が三つ以上に増加したとしてもオーバーライド設定装置50を大型化せずに対応することができる。
また、オーバーライド設定制御部24は、選択操作部39において切削送りオーバーライド値の反映対象として選択されなかった非選択の送り系統部15~17(図5の例では第一送り系統部15及び第三送り系統部17)については、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値に拘わらず、現時点の切削送りオーバーライド値を0%に設定するように構成されている。
この構成によれば、上述したように、三つの送り系統部15~17のうち一つだけを作動させて、他の二つをオーバーライド値0%としてその作動を中断することがきる。よって、各送り系統部15~17に対応する加工ユニットのNCプログラムを一つずつ順次実行して、加工プログラムの作動チェックを容易に行うことができる。
また、選択操作部39は、タッチパネル38に設けられた予め定めたオーバーライド関連領域r2内に、ソフトウェアによって(換言すると表示制御部25による表示制御によって)、各送り系統部15~17のそれぞれに対応して割り当てられた無効化ボタン39aを有していて、各無効化ボタン39aのオン/オフ操作に基づいて、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させる送り系統部15~17を選択可能に構成されている。
この構成によれば、送り系統部15~17の数が三つ以上に増加した場合には、オーバーライド関連領域r2内に、該増加した送り系統部に対応する無効化ボタン39aをソフトウェアによって追加することで対応することができる。よって、送り系統部の数が増加したとしても、オーバーライド設定装置50のサイズ及びハードウェア構成を変えずに対応することができて、スペース効率の向上及び低コスト化を図ることができる。また、無効化ボタン39aは三つの送り系統部15~17のそれぞれに対応して設けられているので、送り系統部15~17の選択バリエーションを増やすことができる。すなわち、選択操作部39を回転ダイヤルスイッチで構成した場合、送り系統部15~17を一つずつしか選択できないが、本例では、複数の送り系統部15~17を同時に選択することができる。
また、工作機械1は、オーバーライド設定制御部24により設定された各送り系統部15~17の現時点の切削送りオーバーライド値の設定値を表示するオーバーライド表示部40をさらに備えている。
この構成によれば、作業者は、オーバーライド表示部40に表示された値を見て各送り系統部15~17の現時点の切削送りオーバーライド値を容易に認識することができる。
また、切削送りオーバーライドスイッチ37は、機械式の回転ダイヤルスイッチからなる。
この構成によれば、作業者は、回転ダイヤルスイッチを回すことにより、程よい操作感を得ながら各送り系統部15~17に反映させる切削送りオーバーライド値を迅速且つ容易に指定することができる。このように、切削送りオーバーライドスイッチ37を機械式の回転ダイヤルスイッチで構成した場合に、送り系統部15~17の増加に応じて切削送りオーバーライドスイッチ37の数を増加させてしまうと、オーバーライド設定装置50が著しく大型化するが、本例では、切削送りオーバーライドスイッチ37は一つだけ設ければよいので装置サイズの大型化を回避することができる。
(実施形態2)
図7及び図8は、実施形態2を示している。実施形態2は、選択操作部39が分離ボタン39cを有する点、及び、分離ボタン39cがオン操作されると調整ボタン41a,41bがタッチパネル38に表示される点で前記実施形態1とは異なっている。尚、以下の説明において、図5及び図6と同じ構成要素には、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
すなわち、表示制御部25は、工作機械1の電源が投入されると、タッチパネル38に選択操作部39として無効化ボタン39a及び分離ボタン39cを表示するように構成されている。
分離ボタン39cは、各送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の操作に連動させずに(分離して)調整するための操作部である。
具体的には、分離ボタン39cは、三つの送り系統部15~17に対応して左右方向に三列に配置されている。三列の分離ボタン39cはそれぞれ、各無効化ボタン39aの直上に配置されていて、左側の列が第一送り系統部15に対応し、中央の列が第二送り系統部16に対応し、右側の列が第三送り系統部17に対応している。
各分離ボタン39cは、作業者のタッチ操作を受け付ける度にオン状態とオフ状態とが切替わるように構成されている。各分離ボタン39cは、左上の隅部に小円形状のチェックボックス39dを有していて、オフ状態ではチェックボックス39bが白抜きで表示され、オン状態ではチェックボックス39bが黒く塗り潰されるように構成されている。尚、選択操作部39は、同一の送り系統部15~17に対しては、無効化ボタン39a及び分離ボタン39cの双方が共にオフ状態になることはあっても、共にオン状態にならないように操作制限が課せられている。すなわち、後述する図8に示す例では、第一送り系統部15については分離ボタン39cのみがオン状態とされ、第三送り系統部17については無効化ボタン39aのみがオン状態とされ、無効化ボタン39aと分離ボタン39cとが共にオン状態になることはない。
本例では、図7に示すように、工作機械1の電源投入時には、三つの送り系統部15~17に対応する各分離ボタン39cと各無効化ボタン39aとが全てオフ状態(チェックボックス39dが白抜きの状態)とされている。
オーバーライド設定制御部24は、タッチパネル38からの操作信号を基に、分離ボタン39c及び前記無効化ボタン39aが共にオフ状態にあると認識した送り系統部15~17については、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値をもって現時点の切削送りオーバーライド値を設定する。
一方、オーバーライド設定制御部24は、分離ボタン39cがオフ状態からオン状態に切替わると、切削送りオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の操作と連動させずに調整するためのプラス調整ボタン41a及びマイナス調整ボタン41b(図8参照)をタッチパネル38に表示させるよう、表示制御部25に指令を行う。プラス調整ボタン41a及びマイナス調整ボタン41bは、オーバーライド調整キーの一例であり、以下の説明において、両者を特に区別する必要がない場合には、単に調整ボタン41a,41bと称する。
表示制御部25では、オーバーライド設定制御部24からの指令を基に、オン状態に切替わった分離ボタン39c(図8の例では第一送り系統部15の分離ボタン39c)と同じ列に、プラス調整ボタン41a及びマイナス調整ボタン41bを追加表示する。
オーバーライド設定制御部24は、分離ボタン39cがオフ状態からオン状態に切り替わった時点では、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値をもって現時点の切削送りオーバーライド値を設定し、その後、当該指定値を基準値として、プラス調整ボタン41a及びマイナス調整ボタン41bの操作量に応じて切削送りオーバーライド値を増減するように構成されている。
すなわち、オーバーライド設定制御部24は、分離ボタン39cのオン状態への切替わり時の切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を基準として、プラス調整ボタン41aが押されると切削送りオーバーライド値を増加させ、マイナス調整ボタン41bが押されると切削送りオーバーライド値を減少させる。
図8では、一例として、作業者が、第一送り系統部15の分離ボタン39cをオン操作した後、マイナス調整ボタン41bを操作することにより、第一送り系統部15の切削送りオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値である100%よりも小さい70%に調整した例を示している。尚、第三送り系統部17については、無効化ボタン39aがオン状態にあるため、実施形態1で説明したように、オーバーライド設定制御部24によって切削送りオーバーライド値は0%に設定されている。
表示制御部25は、分離ボタン39cがオン状態にされた後、プラス調整ボタン41a又はマイナス調整ボタン41bの操作により、切削送りオーバーライド値が、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値(基準値)とは異なる値に変更された場合には、オーバーライド関連領域r2のうち、オン状態にある分離ボタン39cに対応する送り系統部15~17(図8の例では第一送り系統部15)に対応する部分の背景色を、他の部分の背景色(例えば黒色)とは異な色(例えば赤色)に変化させる。図8のクロスハッチ領域は、オーバーライド関連領域r2内における第一送り系統部15に対応する部分の背景色が赤色に変化した状態を表現している。そうして、表示制御部25が背景色制御部として機能する。
以上説明したように、本実施形態の工作機械1によれば、オーバーライド設定装置50は、各送り系統部15~17のうち、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させる送り系統部15~17を選択するための選択操作部39を備えているので、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態の工作機械1によれば、作業者は、分離ボタン19cをオン操作することで、当該分離ボタン19cに対応する送り系統部15~17のオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の操作と連動させずに分離することができる。また、プラス調整ボタン41a又はマイナス調整ボタン41bを操作することで、分離した送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を基準として調整することができる。よって、各送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値の調整バリエーションをさらに豊富に確保することができ、延いては、加工プログラムの作動チェック等をより一層効率よく行うことができる。
また、本実施形態では、上述したように、分離ボタン39cがオン操作された後、プラス調整ボタン41a又はマイナス調整ボタン41bの操作に基づいて切削送りオーバーライド値が設定された場合には、表示制御部25による制御の下、タッチパネル38のオーバーライド関連領域r2のうち、分離ボタン39cがオン操作された送り系統部15~17に対応する列の背景色が他の部分とは異なる色に変化する。したがって、作業者は、この背景色を基に、当該列に対応する送り系統部15~17の現時点の切削送りオーバーライド値が、切削送りオーバーライドスイッチ37と調整ボタン41a,41bとのいずれに基づいて決定されているかを容易に認識することができる。
(他の実施形態)
前記各実施形態では、タッチパネル38のオーバーライド関連領域r2に選択操作部39や調整ボタン41a,41bを表示するようにしているが、これに限ったものではなく、例えば、タッチパネル38に替えて表示画面付きスイッチ群32を利用するようにしてもよい。
図9は、一例として、実施形態2における選択操作部39及び調整ボタン41a,41bの機能を、表示画面付きスイッチ群32によって実現した例を示している。この表示画面付きスイッチ群32では、三つの送り系統部15~17のそれぞれに対応する二行二列のスイッチ群K1~K3が確保され、各スイッチ群K1~K2の左側の列には、無効化ボタン32aと分離ボタン32bとが常時割り当てられ、右側の列には、分離ボタン32bがオン状態に切り替わったときにプラス調整ボタン32c及びマイナス調整ボタン32dが割り当てられる。無効化ボタン32a、分離ボタン32b、プラス調整ボタン32c及びマイナス調整ボタン32dは、ソフトウェアによって(表示制御部25による表示制御によって)割り当てられるものであって、前記実施形態2における無効化ボタン39a、分離ボタン39c、プラス調整ボタン41a及びマイナス調整ボタン41bと同じ機能を有している。図9の例では、表示画面付きスイッチ群32が電子器機器に相当する。
前記各実施形態では、選択操作部39は、無効化ボタン39aがオフ操作された(オン操作されなかった)送り系統部15~17を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させる送り系統部として選択するように構成されているが、これに限ったものではなく、例えば、無効化ボタン39aに替えて有効化ボタンを配置するようにしてもよい。この場合、選択操作部39は、有効化ボタンがオン操作された送り系統部15~17を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を反映させる送り系統部15~17として選択するように構成される。
前記実施形態2では、選択操作部39は、無効化ボタン39aと分離ボタン39cとを有しているが、これに限ったものではなく、例えば、無効化ボタン39aを廃止して分離ボタン39cのみを設けるようにしてもよい。この場合、作業者は、分離ボタン39cをオフ状態にするという行為(操作)によって、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値の反映対象となる送り系統部15~17を選択することができる。
前記各実施形態では、オーバーライド設定制御部24は、無効化ボタン39aがオン状態に切替わると、当該無効化ボタン39aに対応する送り系統部15~17の切削送りオーバーライド値を、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値に拘わらず0%に設定するように構成されているが、これに限ったものではなく、調整ボタン41a,41bと同様に、オン状態に切替わった時の切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を現時点の切削送りオーバーライド値として設定するように構成されていてもよい。この場合、例えば、切削送りオーバーライドスイッチ37の指定値を0%にしておき、送り動作を停止したい送り系統部15~17の無効化ボタン39aをオン状態にした後、切削送りオーバーライドスイッチ37を所定値(例えば100%)に調整することで、無効化ボタン39aがオフ状態にある送り系統部15~17のみを作動させて加工プログラムの作動チェックを行うことができる。
前記実施形態では、切削送りオーバーライドスイッチ37は機械式の回転ダイヤルスイッチにより構成されているが、これに限ったものではなく、例えばタッチパネル38に表示した一つのソフトキーにより構成されていてもよい。
前記実施形態では、オーバーライド値は百分率(%)で表記しているが、これに限ったものではなく、単なる比(整数値)であってもよい。
尚、上述した実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる
1 工作機械
15 第一送り系統部
16 第二送り系統部
17 第三送り系統部
20 制御装置(制御部)
21 数値制御部(制御部)
24 オーバーライド設定制御部
25 表示制御部(背景色制御部)
32 表示画面付きスイッチ群(電子機器)
32a 無効化ボタン(対応キー)
32b 分離ボタン(独立調整選択キー
32c プラス調整ボタン(オーバーライド調整キー)
32d マイナス調整ボタン(オーバーライド調整キー)
37 切削送りオーバーライドスイッチ(オーバーライド指定操作部)
38 タッチパネル(電子機器)
39 選択操作部
39a 無効化ボタン(対応キー)
39c 分離ボタン(独立調整選択キー
40 オーバーライド表示部(表示部)
40a 第一表示ボックス(表示部)
40b 第二表示ボックス(表示部)
40c 第三表示ボックス(表示部)
41a プラス調整ボタン(オーバーライド調整キー)
41b マイナス調整ボタン(オーバーライド調整キー)
50 オーバーライド設定装置
Sw 表示画面付きスイッチ(電子機器)
r2 オーバーライド関連領域

Claims (6)

  1. それぞれが少なくとも一つの送り軸を有する複数の送り系統部と、NCプログラムに基づく自動運転時における各送り系統部の送り速度の補正倍率であるオーバーライド値を設定するためのオーバーライド設定装置と、前記オーバーライド設定装置により設定された各送り系統部のオーバーライド値と前記NCプログラムに規定された前記各送り系統部の送り速度とを基に、該各送り系統部の目標送り速度を算出して、算出した該目標送り速度になるように該各送り系統部を駆動制御する制御部とを備えた工作機械であって、
    前記オーバーライド設定装置は、
    前記複数の送り系統部に対して共通に設けられ、手動操作により一つのオーバーライド値を指定可能な一つのオーバーライド指定操作部と
    前記複数の送り系統部の中から、前記オーバーライド指定操作部により指定された一つの指定値を反映させる送り系統部を決める際のあらゆる組み合わせのいずれであっても任意に手動選択できる選択操作部と、
    前記選択操作部により選択された前記送り系統部については、前記オーバーライド指定操作部により指定された一つの指定値をもって現時点のオーバーライド値を設定する一方、前記選択操作部により選択されなかった非選択の前記送り系統部については、オーバーライド値を前記オーバーライド指定操作部の操作に連動させない処理を実行するオーバーライド設定制御部と、を有し
    前記オーバーライド設定制御部は、前記非選択の送り系統部については、前記オーバーライド指定操作部の指定値に拘わらず、前記オーバーライド値を0に設定することを特徴とする工作機械。
  2. 前記選択操作部は、電子機器に設けられた所定領域内に、ソフトウェアによって、前記複数の送り系統部のそれぞれに対応して割り当てられた対応キーを有していて、各対応キーのオン/オフ操作に基づいて、前記オーバーライド指定操作部の指定値を反映させる送り系統部を選択可能に構成されていることを特徴とする請求項記載の工作機械。
  3. 前記オーバーライド設定装置は、前記所定領域内に割り当てられ、前記選択操作部により選択された送り系統部のオーバーライド値を、前記オーバーライド指定操作部の指定値に連動することなく独立に調整するためのオーバーライド調整キーと、前記オーバーライド調整キーによるオーバーライド値の独立調整の対象となる送り系統部を選択するための独立調整選択キーとをさらに有し
    前記オーバーライド設定制御部は、前記選択操作部により選択された送り系統部のうち前記独立調整選択キーにより前記独立調整の対象として選択された送り系統部について、前記オーバーライド調整キーが操作された場合には、前記オーバーライド指定操作部により指定された指定値を基準として、前記オーバーライド調整キーの操作に応じた量を増減して現時点のオーバーライド値を設定可能に構成されていることを特徴とする請求項記載の工作機械。
  4. 前記電子機器の前記所定領域内の背景色を制御する背景色制御部をさらに備え、
    前記背景色制御部は、前記選択操作部により選択された送り系統部について、前記オーバーライド調整キーの操作に基づいて現時点のオーバーライド値が設定されている場合には、前記所定領域内における当該選択された送り系統部に対応する選択操作部及びオーバーライド調整キーが配置された部分の背景色を、該所定領域内における他の部分の背景色とは異なる色に設定するように構成されていることを特徴とする請求項記載の工作機械。
  5. 前記オーバーライド設定制御部により設定された前記各送り系統部の現時点のオーバーライド値の設定値を表示する表示部をさらに備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の工作機械。
  6. 前記オーバーライド指定操作部は、機械式の回転ダイヤルスイッチからなることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の工作機械。
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