JP7031895B2 - 尿処理材 - Google Patents

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Description

本発明は、尿処理材に関するものである。
本出願人は、例えば猫や犬などのペット用のトイレとして特開2018-191618号に開示されるペット用トイレ(以下、従来例という。)を提案している。
この従来例は、箱状のトイレ本体の上部に***部が設けられ、この***部には砂材(通称:トイレ砂)が配される砂受け部が設けられ、この砂受け部の底は多数の通液孔を有する通液底部として設けられ、また、通液底部の下方位置には、通液底部を通過した尿を受ける尿受け部を設けたものであり、この尿受け部には粉状の高分子吸収部材から成る尿吸収部と、この尿吸収部の上部に籾殻炭から成る臭い吸着部が設けられている。
従って、従来例において、ペットが***部上に乗り、砂材に糞と尿をすると、糞は砂材に載置され、一方、尿は砂材及び通液底部を通過して尿受け部の臭い吸着部に落下し、この臭い吸着部に落下した尿は、直ちに浸透通過して尿吸収部で吸収保持される。
本発明者は、実際にペットが尿をした直後の尿受け部からアンモニア臭がほとんどしないことを確認している。
これは、臭い吸着部(籾殻炭)の匂い吸着効果による。しかも、尿は時間の経過とともにアンモニア臭が強くなるところ、臭い吸着部に落下した尿が該臭い吸着部を直ちに通過して尿受け部の底部(尿吸収部)に溜まり、アンモニア臭が強くなる頃には既に臭い吸着部が所謂蓋となってアンモニア臭の拡散を抑制しているからと考える。
特開2018-191618号公報
ところで、従来例における尿吸収部を構成する高分子吸収部材71は、液体に触れると膨張しながら多量の液体を吸収保持するが、実際に尿吸収部で尿を吸収保持した場合、図19に図示したように尿が落下した部分が優先的に吸収して膨張し、その尿吸収部が膨張して***した部分は籾殻炭70が崩れて臭い吸着部における厚みの薄い部分(図19中の70a)ができてしまい、よって、蓋の効果が薄れてその部分から臭いが逃げてしまう場合があることを確認した。
本発明は、前述した問題点に鑑み開発されたものであり、従来にない作用効果を発揮する実用的な尿処理材を提供する。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
通液性を有する袋体5に多孔質粒状部材50を収納した臭い吸着部51と、この臭い吸着部51の下方に設けられ該臭い吸着部51を通過した尿61を吸収する尿吸収部1とから成る尿処理材であって、前記尿吸収部1は、前記臭い吸着部51に折り畳み重合可能に連設され通液性を有する袋体2に尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3が設けられた構成であり、この尿拡散シート3の下方には、吸液により膨張する吸収部材4が設けられていることを特徴とする尿処理材に係るものである。
また、請求項1記載の尿処理材において、前記吸収部材4は高分子吸収部材であることを特徴とする尿処理材に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載の尿処理材において、前記尿吸収部1は前記尿拡散シート3を上下複数枚備え、この各尿拡散シート3の間に前記吸収部材4が設けられていることを特徴とする尿処理材に係るものである。
また、請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記尿拡散シート3は紙製であることを特徴とする尿処理材に係るものである。
また、請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記多孔質粒状部材50は、含水率10%以下で、カーボングラファイトが0.5g以上含有した撥水性の高い籾殻炭であることを特徴とする尿処理材に係るものである。
請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記臭い吸着部51及び前記尿吸収部1は不通水性を有するシート体10の上部に設けられていることを特徴とする尿処理材に係るものである。
また、請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記臭い吸着部51と前記尿吸収部1との間に尿61の通過を許容し該尿61中のアンモニアを中和処理するアンモニア中和処理部15が設けられていることを特徴とする尿処理材に係るものである。
また、請求項記載の尿処理材において、前記アンモニア中和処理部15は、尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3と、この尿拡散シート3の下方に設けられアンモニアを中和するアンモニア中和部材17とで構成されていることを特徴とする尿処理材に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、アンモニア臭により周辺環境が害されることを可及的に抑制できるなど、従来にない作用効果を発揮する実用的な尿処理材となる。
本実施例を説明する斜視図である。 本実施例の製造工程説明図である。 本実施例の製造工程説明図である。 本実施例の製造工程説明図である。 本実施例の要部の説明図である。 本実施例を使用するペット用トイレXの説明図である。 本実施例を使用するペット用トイレXの説明図である。 本実施例を使用するペット用トイレXの説明図である。 本実施例の使用状態説明図である。 本実施例に係る尿拡散シート3の尿拡散性能を確認するための試験結果を示すグラフ及び表である。 本実施例を別タイプのペット用トイレXで使用した状態の説明図である。 構成例1に係る尿処理材Zの使用状態説明図である。 構成例1に係る尿処理材Hの使用状態説明図である。 構成例2に係る尿処理材Gの製造工程説明図である。 構成例2に係る尿処理材Gの製造工程説明図である。 構成例2に係る尿処理材Gを示す斜視図である。 構成例2に係る尿処理材Gの要部を説明する断面図である。 構成例2に係る尿処理材Iの要部を説明する断面図である。 従来例の要部の説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
臭い吸着部51へ落下した尿61は、該臭い吸着部51を通過して尿吸収部1へ到達して吸収される。
この尿吸収部1で吸収された尿61からアンモニア臭が周囲へ飛散しようとするが、臭い吸着部51が所謂蓋となってアンモニア臭の周囲への飛散が抑制される。
ところで、本発明に係る尿吸収部1は、通液性を有する袋体2に尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3が設けられた構成であり、この尿拡散シート3の下方には、吸液により膨張する吸収部材4が設けられており、この構成から、前述した従来例の問題点が解消される。
即ち、この尿拡散シート3を介して尿61が拡散されることで、尿拡散シート3の下方に設けられる吸収部材4は均一的に膨張することになるから、これにより臭い吸着部51の多孔質粒状部材50も均一的に上昇するだけで前述した従来例のように一部分の厚みが薄くなるようなことは生じず、よって、アンモニア臭の飛散を抑制し得る状態(蓋の機能)を維持することができる。
<実施例>
本発明の具体的な実施例について図1~11に基づいて説明する。
本実施例は、例えば猫などのペットCが***するためのペット用トイレXで使用されるものであり、臭い吸着部51と、この臭い吸着部51の下方に設けられ該臭い吸着部51を通過した尿61を吸収する尿吸収部1とから成る尿処理材Yである。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細な説明をする。
臭い吸着部51は、図1に図示したように通液性を有する袋体5に臭いを吸着する多孔質粒状部材50を収納したものである。
本実施例では、図4に図示したように所定大きさの袋Pを用意し、この袋Pを熱融着(ヒートシールH)により複数に区分けして複数の袋体を設けた構成であり、一の袋体を臭い吸着部51を構成する袋体5とし、他の袋体を後述する尿吸収部1を構成する袋体2としている。
また、本実施例では、この袋体5及び袋体2を構成する袋Pとして、福助工業株式会社製の不織布製平袋(クロスパック(E)30-45)を採用している。
尚、別々の袋体5と袋体2とを互いの端部同士を折り畳み重合可能に連設した構成としても良い。
また、本実施例では、多孔質粒状部材50は籾殻炭であり、この籾殻炭は、本出願人が特開2011-67809で提案する撥水性籾殻炭(籾殻炭のグラファイト含有量を、籾殻炭1g当たり0.5g以上とし、含水率20%以下としたもの)が採用されている。
具体的には、含水率10%以下で、カーボングラファイトが0.5g以上含有した撥水性の高い籾殻炭が採用されている。
従って、臭い吸着部51に尿61が落下した際、この臭い吸着部51を構成する籾殻炭が撥水性であるから尿61が素早く通過し、そして、多孔質であるから後に上昇するアンモニア臭を確実に吸着することになる。
尚、多孔質粒状部材50は籾殻炭に限らず、ソバ殻炭やヤシ殻炭など、本実施例の特性を発揮する水に浮く撥水性の高い多孔質流状部材50であれば適宜採用するものである。
尿吸収部1は、前述した袋体5に折り畳み重合可能に連設され通液性を有する袋体2に尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3及び吸収部材4が設けられた構成である。
この尿拡散シート3は極めて吸水性の高い紙製である。
具体的には、本実施例では、尿拡散シート3としてペーパーインテリジェンス株式会社製のペーパータオルを採用しており、この尿拡散シート3は極めて秀れた液体拡散性能(袋体2及び袋体5を構成する部材よりも秀れた液体拡散性能)を具備している。
従って、図5に図示したように尿拡散シート3に尿61が落下した際、放射方向に素早く拡散することになる。
図10は、本出願人が実際に行った尿拡散シート3の尿拡散性能を確認するための試験結果を示すグラフ及び表であり、一般の新聞紙と比べても滴下した尿が所定の面積まで素早く拡散しており、極めて尿拡散性に優れていることが分かる。
また、尿拡散シート3は、袋体5に多孔質粒状部材50を収納して成る臭い吸着部51の面積よりも狭い面積に設定されている。
従って、尿61を吸収して尿吸収部1の全体が盛り上がったとしても該尿吸収部1の周辺部に臭い吸着部51の周辺部が覆い被さるようになり(オーバーハング状態)、臭い吸着効果が確実に発揮される(図9参照)。
また、尿拡散シート3の下方(下面)には、吸液により膨張する吸収部材4が設けられている。
具体的には、図2,3に図示したように尿拡散シート3の表面に接着剤(スプレー糊S)を塗布し、このスプレー糊Sを噴射塗布した面が容器に収納された粉状(若しくは粒状)の高分子吸収部材4aが付着するように配して吸収部材4(液体吸収層)が設けられている。
本実施例では、高分子吸収部材4aとしては、三洋化成株式会社製のサンフレッシュST-250(登録商標)・ST900E/アクリル酸モノマー含有の樹脂/アクリル酸塩系(アクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物の高吸水性樹脂)が採用されている。
また、本実施例は、尿吸収部1として構成する場合、図4に図示したように袋体2内に尿拡散シート3を上下複数枚(2枚)収納し、この各尿拡散シート3の間に吸収部材4から成る吸収層が設けられるように構成されている。
具体的には、上の尿拡散シート3は下面に吸収部材4が設けられ、下の尿拡散シート3は上面に吸収部材4が設けられた状態となる。
また、本実施例では、袋体2は前述した多孔質粒状部材50(籾殻炭)を収納する袋体5と同一の収納量を有し、高分子吸収部材4aが吸液による膨張する量を考慮して必要な容量となるように設定されている。高分子吸収部材4aは膨張することが出来なくなるとそれ以上は液体を吸収しなくなるからである。尚、尿拡散シート3の数は2枚に限らず適宜変更し得るものである。
尚、後述する構成例2と同様、臭い吸着部51及び尿吸収部1は不通水性を有するシート体10の上部に設けるようにしても良い。
本実施例で使用されるペット用トイレXは、ペットCが***する際に該ペットCが位置する***部21が箱状本体22の上部に設けられたものであり、***部21の底は多数の通液孔21a’が設けられた通液底部21aとして構成され、この通液底部21aにはペットCの砂材23が敷設され、***部21の下方位置には、通液孔21a’を通過して落下する尿61を受ける尿受け部24が設けられている。
具体的には、箱状本体22は、図6に図示したように適宜な木製の部材で形成した所定高さを有する直方体形状の中空箱状体であり、正面部22a,底面部22b,左右側面部22c,背面部22d及び天面部22eとで構成されている。尚、箱状本体22は合成樹脂製でも金属製(ステンレス)でも良い。
天面部22eは、中央部位に方形状の貫通孔22e’が設けられ、この貫通孔22e’には、***部21が着脱自在に設けられている。
***部21は、図7,8に図示したように適宜な金属製の部材(ステンレス)で形成した容体であり、底部には多数の通液孔21a’が設けられた通液底部21aが設けられている。
尚、***部21を構成する容体は合成樹脂製でも良い。
また、通液底部21aには通液孔形成領域が設けられ、この通液孔形成領域の周辺領域には該通液孔形成領域へ向けて傾斜する傾斜部21bが設けられている。
また、本実施例では、図8に図示したように後述する尿受け部24の上部開口部24aは、この通液底部21aの通液孔形成領域より広い開口面積に設定されている。
また、箱状本体22の正面部22aには周面開口部22a’が設けられており、この周面開口部22a’は、尿受け部24を出し入れ自在に設ける部位である。
尿受け部24は、図7,8に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成した平面視方形状の上部開口部24aを有する直方体形状の箱状体である。尚、尿受け部24は金属製(ステンレス)でも木製でも良い。
この尿受け部24にはビニール製の尿受け袋体25が着脱自在に設けられ、尿受け部24の上部開口部24aに尿受け袋体25の開口部を内側から外側へ折り返し係止することで装着される。
この尿受け部24に装着される尿受け袋体25には本実施例に係る尿処理材Yが収納される。
また、尿受け部24は、周面開口部22a’から箱状本体22内にして***部21の下方位置に配され、通液底部21aを通過して落下する尿61を受けることになる。
また、箱状本体22には、周面開口部22a’から収納した尿受け部24を位置決めする位置決め部26が設けられ、この位置決め部26は、平面視において通液底部21aの通液孔形成領域が尿受け部24の上部開口部24a内に配される位置で該尿受け部24を位置決めするように構成されている。
具体的には、箱状本体22の底面部22bは、周面開口部22a’から尿受け部24を摺動配設し得るように構成され、この底面部22b(内面)には、位置決め部26が設けられ、この位置決め部26は、尿受け部24の摺動をガイドする左右の凸条から成るガイド部26aと、尿受け部24に係止して摺動を阻止する摺動阻止部(図示省略)とで構成されている。
また、本実施例は、周面開口部22a’を閉塞しペットCが***部21に昇降するための昇降用台部27が設けられている。
この昇降用台部27は、図6に図示したように適宜な木製の部材で形成されたものであり、箱状本体22の周面開口部22a’を閉塞し得る大きさに設定されている。尚、昇降用台部27は合成樹脂製でも金属製(ステンレス)でも良い。
この昇降用台部27により箱状本体22の周面開口部22a’が閉塞されることで体裁が良いのは勿論、より一層周囲への匂いの拡散を抑制することができる。
図11は別タイプのペット用トイレX(箱状本体22に尿受け部24を構成する引出しトレーが出し入れ自在に設けられたトイレ)に適用した場合であり、この引出しトレー24にサイズを合わせた2つの尿処理材Yを並設収納している。
以上の構成から成る尿処理材Yを用いた尿処理方法について説明する。
ペットCが***部21上に乗り、砂材23に糞と尿をすると、糞は砂材23に載置され、一方、尿61は砂材23及び通液底部21aを通過して尿受け部24の臭い吸着部51に落下し、この臭い吸着部51に落下した尿61は、直ちに浸透通過して尿吸収部1で吸収保持される(図9参照)。
この尿吸収部1で尿61を吸収する際、尿61は尿拡散シート3で吸収して毛細管現象により拡散され、この尿拡散シート3で拡散させた尿61を吸収部材4が吸収しながら膨張する。この尿吸収部1で吸収された尿61からアンモニア臭が周囲へ飛散しようとするが、臭い吸着部51が所謂蓋となってアンモニア臭の周囲への飛散が抑制される。
また、本実施例は、尿拡散シート3を介して尿61が拡散されることで、尿拡散シート3の下方に設けられる吸収部材4は均一的に膨張することになるから、これにより臭い吸着部51の多孔質粒状部材50も均一的に上昇するだけで前述した従来例のように一部分の厚みが薄くなるようなことは生じず、よって、アンモニア臭の飛散を抑制し得る状態(蓋の機能)を維持することができる。
また、本実施例は、吸収部材4は高分子吸収部材であるから、尿61を確実に吸収保持することができる。
また、本実施例は、尿吸収部1は尿拡散シート3を上下複数枚(2枚)備え、この各尿拡散シート3の間に吸収部材4が設けられているから、この点においても尿61を確実に吸収保持することができる。
また、本実施例は、尿拡散シート3は紙製であるから、前述した尿61を拡散する作用が確実に発揮される。
また、本実施例は、多孔質粒状部材50は、含水率10%以下で、カーボングラファイトが0.5g以上含有した撥水性の高い籾殻炭であるから、前述した尿61を素早く通過させ、その後、上昇するアンモニア臭を吸着する作用が確実に発揮される。
構成例1
本発明の具体的な構成例1について図12,13に基づいて説明する。
構成例1は、図12に図示したように臭いを吸着する多孔質粒状部材50から成る臭い吸着部51の下方に配され、臭い吸着部51を通過した尿61を吸収する尿処理材Zであって、この尿処理材Zは、尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3を有し、この尿拡散シート3の下方には、吸液により膨張する吸収部材4が設けられている。
具体的には、通液性を有する袋体2に尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3を上下2枚収納し、この2枚の尿拡散シート3の間に吸収部材4が設けられたものであり、本実施例で使用する袋体2,尿拡散シート3及び吸収部材4は本実施例で採用されたものと同一のものが採用されている。
本実施例と同様、この上下2枚の尿拡散シート3のうち、上の尿拡散シート3は下面にスプレー糊Sを介して吸収部材4が設けられ、下の尿拡散シート3は上面にスプレー糊Sを介して吸収部材4が設けられて尿吸収部を構成し、この尿吸収部は袋体2に収納されない状態においても尿処理材として使用される場合もある。
この尿処理材Zの使用方法としては、尿受け部24の尿受け袋体25に尿処理材Zを収納し、この尿処理材Zの上に多孔質粒状部材50が充填されて臭い吸着部51が積層状態に設けられる。
また、図13は、尿吸収部1の上方に尿61の通過を許容し該尿61中のアンモニアを中和処理するアンモニア中和処理部15が設けられた尿処理材Hである。
このアンモニア中和処理部15は、通液性を有する袋体2に尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3と、この尿拡散シート3の下方に設けられアンモニアを中和するアンモニア中和部材17とを設けて構成されている。
このアンモニア中和処理部15を構成する袋体2及び尿拡散シート3も本実施例で採用されたものと同一のものが採用されている。
また、尿拡散シート3の下方(下面)には、尿61中のアンモニアを中和するアンモニア中和部材17が設けられている。
具体的には、尿拡散シート3の表面に接着剤(スプレー糊S)を塗布し、このスプレー糊Sを噴射塗布した面が容器に収納された粉状(若しくは粒状)のアンモニア中和部材17が付着するように配して該アンモニア中和部材17(アンモニア中和層)が設けられている。
また、アンモニア中和部材17としては、株式会社センターバレイ製のクエン酸が採用されている。
また、アンモニア中和処理部15として構成する場合、上下複数枚の各尿拡散シート3の間にアンモニア中和部材17から成る中和層が設けられるように構成されている。
具体的には、上の尿拡散シート3は下面にアンモニア中和部材17が設けられ、下の尿拡散シート3は上面にアンモニア中和部材17が設けられた状態となる。
構成例1では、尿処理材Hとして構成する場合、図13に図示したように袋体2内に上下3層設けた尿吸収部1の上部に上下2層のアンモニア中和処理部15を設けて構成されている。尚、この尿吸収部1及びアンモニア中和処理部15の数は適宜な変更し得るものである。
従って、アンモニア中和処理部15を備えることで、アンモニア臭により周辺環境が害されることをより一層抑制することができる。
その余は本実施例と同様である。
構成例2
本発明の具体的な構成例2について図14~18に基づいて説明する。
本実施例は、通液性を有する袋体5に多孔質粒状部材50を収納した臭い吸着部51と、この臭い吸着部51の下方に設けられ該臭い吸着部51を通過した尿61を吸収する尿吸収部1とから成る尿処理材Gであって、尿吸収部1は、尿61を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シート3と、この尿拡散シート3の下方に設けられ吸液により膨張する吸収部材4とで構成されたものである。
具体的には、この尿処理材Gは、図16,17に図示したようにシート体10の上に臭い吸着部51及び尿吸収部1が設けられた扁平形状体である。
臭い吸着部51は、本実施例と同様、通液性を有する袋体5に臭いを吸着する多孔質粒状部材50を収納したものであり、所定大きさの袋Pを熱融着(ヒートシールH)により複数に区分けして左右一対の袋体5を設け、各袋体5に多孔質粒状部材50を収納した構成としている。
尿吸収部1は、本実施例,構成例1と同様、2枚の尿拡散シート3の間に吸収部材4が設けられた構成であり、この上下2枚の尿拡散シート3のうち、上の尿拡散シート3は下面にスプレー糊Sを介して吸収部材4が設けられ、下の尿拡散シート3は上面にスプレー糊Sを介して吸収部材4が設けられている。
シート体10は、適宜な合成樹脂製の部材(ポリプロピレン)を方形シート状に加工した不通水性(遮水性)を有するものである。
尚、シート体10は、不通水性を有するものであればポリプロピレンに限らず、ポリエチレン、ポリエステルなどでも良く、合成樹脂以外の材質の物でも良い。
また、尿処理材Gは、図11に図示したタイプのペット用トイレX(箱状本体22に尿受け部24としての引出しトレーが出し入れ自在に設けられたトイレ)に適用するようにそのサイズ(縦横の外形寸法及び厚さ寸法)が設定されている。
以下、尿処理材Gの製造方法について説明する。
先ず、シート体10の上面左右位置に尿吸収部1を配して止着部材11(粘着テープ)で止着すると共に、この尿吸収部1の上に臭い吸着部51を配設する(図14,15参照)。
続いて、臭い吸着部51の周縁部をシート体10の重合する部位に熱融着(ヒートシール)して一体化させて完成する(図16,17参照)。
構成例2は上述のように構成したから、シート体10により例えばペット用トイレXやその周辺が汚れることが防止され、しかも、使用後の処理が衛生的に行えることになる。
また、図18は、尿吸収部1の上方に(臭い吸着部51と前記尿吸収部1との間に)尿61の通過を許容し該尿61中のアンモニアを中和処理するアンモニア中和処理部15が設けられた尿処理材Iである。
このアンモニア中和処理部15は、構成例1に係る尿処理材Hで備えたアンモニア中和処理部15と同構造である。
従って、アンモニア中和処理部15を備えることで、アンモニア臭により周辺環境が害されることをより一層抑制することができる。
その余は本実施例と同様である。
1 尿吸収部
2 袋体
3 尿拡散シート
4 吸収部材
5 袋体
10 シート体
15 アンモニア中和処理部
17 アンモニア中和部材
50 多孔質粒状部材
51 臭い吸着部
61 尿

Claims (8)

  1. 通液性を有する袋体に多孔質粒状部材を収納した臭い吸着部と、この臭い吸着部の下方に設けられ該臭い吸着部を通過した尿を吸収する尿吸収部とから成る尿処理材であって、前記尿吸収部は、前記臭い吸着部に折り畳み重合可能に連設され通液性を有する袋体に尿を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シートが設けられた構成であり、この尿拡散シートの下方には、吸液により膨張する吸収部材が設けられていることを特徴とする尿処理材。
  2. 請求項1記載の尿処理材において、前記吸収部材は高分子吸収部材であることを特徴とする尿処理材。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の尿処理材において、前記尿吸収部は前記尿拡散シートを上下複数枚備え、この各尿拡散シートの間に前記吸収部材が設けられていることを特徴とする尿処理材。
  4. 請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記尿拡散シートは紙製であることを特徴とする尿処理材。
  5. 請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記多孔質粒状部材は、含水率10%以下で、カーボングラファイトが0.5g以上含有した撥水性の高い籾殻炭であることを特徴とする尿処理材。
  6. 請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記臭い吸着部及び前記尿吸収部は不通水性を有するシート体の上部に設けられていることを特徴とする尿処理材。
  7. 請求項1~いずれか1項に記載の尿処理材において、前記臭い吸着部と前記尿吸収部との間に尿の通過を許容し該尿中のアンモニアを中和処理するアンモニア中和処理部が設けられていることを特徴とする尿処理材。
  8. 請求項記載の尿処理材において、前記アンモニア中和処理部は、尿を吸収して毛細管現象により拡散する尿拡散シートと、この尿拡散シートの下方に設けられアンモニアを中和するアンモニア中和部材とで構成されていることを特徴とする尿処理材。
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