JP7031430B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1の図5に従来の画像読取装置の例が開示されている。この画像読取装置は、筐体と、搬送部と、第1読取部と、制御部とを備えている。筐体には、第1導入口と、第2導入口と、搬送ガイドとが設けられている。第1導入口には第1媒体が挿入される。第2導入口は第1導入口とは異なる位置に配置されており、第2媒体が挿入される。第2媒体は、第1媒体とは異なる厚さを有している。搬送ガイドは、第1導入口に挿入された第1媒体と、第2導入口に挿入された第2媒体とをそれぞれ案内する。
搬送部、第1読取部及び制御部は、それぞれ筐体内に設けられている。搬送部は、搬送ガイドに案内された第1媒体及び第2媒体を搬送する。第1読取部は、搬送部によって搬送される第1媒体及び第2媒体の第1面の画像を読み取る。第1読取部は、第1媒体に対応する第1位置と、第2媒体に対応する第2位置とに変位可能となっている。第1読取部には、コイルバネが設けられている。このコイルバネにより、第1読取部は、第1位置に向けて付勢されている。制御部は、搬送部に対し、第1読取部に向けて第2媒体を第1搬送方向で搬送させる。そして、制御部は、第2媒体の全体が第1読取部を通過した後、第1読取部に向けて第2媒体を第1搬送方向とは反対の第2搬送方向で搬送させる。また、制御部は、第1読取部に対し、第2搬送方向で搬送される第2媒体の第1面の画像を読み取らせる。
この画像読取装置では、第1読取部が第1位置において第1媒体の第1面の画像の読み取りを行う。一方、第2媒体の第1面の画像の読み取りを行う場合には、第1搬送方向で搬送される際や、その後に第2搬送方向で搬送される際に第2媒体が第1読取部と当接することにより、第1読取部が第1位置から第2位置に変位する。これにより、第1読取部は、第2位置で第1面の読み取りを行う。また、第1読取部は、第2媒体と当接しなくなれば、コイルバネの付勢力によって、第2位置から第1位置に変位する。これにより、この画像読取装置では、使用者がスイッチ等の操作によって、第1読取部を第1位置や第2位置に変位させる必要がないため、利便性が高くなっている。
特開2012-100115号公報
しかし、上記従来の画像読取装置では、第2媒体が第1読取部と当接することで、斜行した状態で第2搬送方向に搬送されるおそれがある。この場合、搬送部が第2媒体を好適に搬送することができず、結果として、第1読取部が第2媒体の第1面の画像を精度高く読み取ることができなくなる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、第1読取部が第1媒体及び第2媒体の第1面の画像を精度高く読み取り可能であり、かつ、高い利便性を発揮可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、第1媒体が挿入される第1導入口と、前記第1導入口とは異なる位置に配置され、前記第1媒体とは異なる厚さを有する第2媒体が挿入される第2導入口と、前記第1媒体と前記第2媒体とがそれぞれ案内される搬送ガイドと、が設けられた筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記搬送ガイドに案内された前記第1媒体及び前記第2媒体を搬送する搬送部と、
前記筐体内に設けられ、前記搬送部によって搬送される前記第1媒体及び前記第2媒体の第1面の画像を読み取る第1読取部と、
前記筐体内に設けられ、前記搬送部に対し、前記第1読取部に向けて前記第2媒体を第1搬送方向で搬送させ、前記第2媒体の全体が前記第1読取部を通過した後、前記第1読取部に向けて前記第2媒体を第1搬送方向とは反対の第2搬送方向で搬送させるとともに、前記第1読取部に対し、前記第2搬送方向で搬送される前記第2媒体の前記第1面の画像を読み取らせる制御部と、
前記筐体内に設けられ、前記第1媒体に対応する第1位置と、前記第2媒体に対応する第2位置とに前記第1読取部を変位させる位置決め機構と、
を備え、
前記位置決め機構は、前記搬送部が前記第2媒体を前記第1搬送方向で搬送する際の前記搬送部の駆動力によって前記第1読取部を前記第1位置から前記第2位置に変位させるとともに、前記搬送部が前記第2媒体を前記第2搬送方向で搬送して前記第2媒体が前記第1読取部を通過している間は前記第1読取部を前記第2位置で維持させる一方、前記第1読取部が前記第2媒体の前記第1面の画像の読み取りを完了すれば、前記第1読取部を前記第2位置から前記第1位置に変位させることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、位置決め機構が第1読取部を第1位置と第2位置とに変位させる。これにより、第1読取部は、第1媒体及び第2媒体の厚さの違いに応じた位置にて、第1媒体及び第2媒体の第1面の画像を読み取ることができる。
ここで、第2媒体の第1面の画像を読み取る場合には、位置決め機構は、搬送部が第2媒体を第1搬送方向で搬送する際の搬送部の駆動力によって第1読取部を第1位置から第2位置に変位させる。そして、搬送部が第2媒体を第2搬送方向で搬送し、第2媒体が第1読取部を通過している間、位置決め機構は第1読取部を第2位置で維持させる。このように、従来の画像読取装置では、第1読取部に第2媒体が当接することによって第1読取部を第2位置に変位させていたが、この画像読取装置では、第1読取部を第2位置に変位させるに当たって、第2搬送方向で搬送される第2媒体を第1読取部に当接させる必要がない。このため、筐体内で第2媒体が斜行し難く、搬送部が第2媒体を第2搬送方向に好適に搬送することができる。
また、位置決め機構は、第1読取部が第2媒体の第1面の画像の読み取りを完了すれば、第1読取部を第2位置から第1位置に変位させる。これにより、この画像読取装置ではユーザによるスイッチ等の操作を特に要求することなく、第1読取部を第1位置や第2位置に変位させることができる。
したがって、本発明の画像読取装置は、第1読取部が第1媒体及び第2媒体の第1面の画像を精度高く読み取り可能であり、かつ、高い利便性を発揮する。
実施例1の画像読取装置を示す斜視図である。 実施例1の画像読取装置を示す模式上面図である。 実施例1の画像読取装置における図2のA-A断面を示す模式断面図であって、第1読取部が第1位置にある状態を示す図である。 実施例1の画像読取装置における図2のB-B断面を示す模式断面図であって、第1読取部が第2位置にある状態を示す図である。 実施例1の画像読取装置における図2のC-C断面を示す模式断面図であって、第1ギヤが第2回転方向に回転する場合の位置決め機構等を示す図である。 実施例1の画像読取装置における図2のC-C断面を示す模式断面図であって、第1ギヤが第1回転方向に回転する場合の位置決め機構等を示す図である。 実施例1の画像読取装置における位置決め機構等を示す図5の矢視Z方向から見た模式上面図である。 伝達部及び被伝達部を示す図7のD-D断面を示す模式断面図である。 図6のE-E断面を示す模式断面図である。図9の(A)は、切替部材が第1読取部を第1位置に変位させた状態を示している。図9の(B)は、切替部材が第1読取部を第2位置に変位させた状態を示している。 実施例1の画像読取装置において、第2媒体の第1面及び第2面の読み取りを行う際の制御部の制御フローである。 実施例1の画像読取装置における第3ギヤから第4ギヤへの回転の伝達及び非伝達のタイミングと、第1読取部の第1位置と第2位置との変位のタイミングとを示すタイミングチャートである。 実施例2の画像読取装置における位置決め機構を示す図7と同様の模式上面図である。 図12のF-F断面を示す模式断面図であって、切替部材が第1読取部を第1位置に変位させた状態を示す図である。 図12のF-F断面を示す模式断面図であって、切替部材が第1読取部を第2位置に変位させた状態を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、筐体10における排出口13が配置される側を装置の前側と規定し、排出口13に対向した場合に左手に来る側を左側と規定する。そして、図2以降に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1~図4に示すように、画像読取装置1は、筐体10を備えている。筐体10は、上シュート部材25、下シュート部材26及び下フレーム部材27等が組み合わされ、それらが外装部材によって覆われてなる略箱状体である。筐体10には、第1導入口11、排出口13、搬送ガイド20、第2導入口12、スタートボタン100、シート検出センサ101、カード検出センサ102、スイッチバック用開口14及びスイッチバック用ガイド24が設けられている。
第1導入口11は、筐体10の上壁15の後端部と、筐体10の後壁17の上端部との間に形成されている。第1導入口11は、上シュート部材25の後端部25Eと下シュート部材26の後端部26Eとの間で左右方向に細長く延びる略矩形状の開口部である。図1及び図3に示すように、第1導入口11にはシートSHが挿入される。シートSHは、例えば、用紙やOHPシート等である。シートSHは、本発明の「第1媒体」の一例である。シートSHは、例えば、幅の広いものではレターサイズやA4サイズの用紙等であり、幅の狭いものでは葉書等である。なお、幅の狭い名刺やカード等であって用紙等と同様に薄く曲り易いものは、第1導入口11に挿入可能なシートSHに含まれ得る。第1導入口11の左右方向の長さは、最大サイズのシートSHの幅よりも若干大きく設定されている。
図3に示すように、シート検出センサ101は、第1導入口11内に設けられている。シート検出センサ101は、第1導入口11に挿入されたシートSHを検出し、シート検出信号を後述する制御部2に発信する。
図1~図4に示すように、排出口13は、筐体10の前壁16における上下方向の中間部に形成されている。排出口13は、左右方向に細長く延びる略矩形状の開口部である。図1及び図3に示すように、排出口13からシートSHが排出される。排出口13の左右方向の長さは、第1導入口11と同様に、最大サイズのシートSHの幅よりも若干大きく設定されている。
図3及び図4に示すように、下シュート部材26には、搬送面26Gが形成されている。搬送面26Gは、後端部26Eから前向きに下り傾斜している。上シュート部材25には、案内面25Gが形成されている。案内面25Gは、後端部25Eから搬送面26Gに沿うように前向きに下り傾斜している。筐体10内における下シュート部材26の搬送面26Gよりも前方かつ下方の位置には、第2読取ホルダ56が配置されている。第2読取ホルダ56の上面には、略水平に延びる搬送面56Gが形成されている。筐体10内における上シュート部材25の案内面25Gよりも前方の位置には、第1読取ホルダ55が配置されている。第1読取ホルダ55の下面には、搬送面56Gに対向しつつ略水平に延びる案内面55Gが形成されている。
搬送ガイド20は、第1ガイド21及び第2ガイド22を有している。第1ガイド21は、下シュート部材26の搬送面26Gと、上シュート部材25の案内面25Gとを含んで構成されている。第1ガイド21の後端は、第1導入口11に接続している。第1導入口11に挿入されたシートSHは、第1ガイド21に案内される。第1ガイド21は、そのシートSHを前向きに下り傾斜するように案内する。第2ガイド22は、第2読取ホルダ56の搬送面56Gと、第1読取ホルダ55の案内面55Gとを含んで構成されている。第2ガイド22の後端は、第1ガイド21の前端に接続している。第2ガイド22は、前向きに略水平に延びて排出口13に至る。第2ガイド22は、第1ガイド21によって案内されたシートSHを排出口13に向けて案内する。
図1及び図2に示すように、排出口13の右部分は、第2導入口12を兼ねている。つまり、第2導入口12は、筐体10の前壁16の右部分に形成されており、第1導入口11とは異なる位置にある。第2導入口12にはカードCAが挿入される。カードCAは、小面積の枚葉である。カードCAは、例えば、名刺、キャッシュカード、会員証又は免許証等である。カードCAは、本発明の「第2媒体」の一例である。第2導入口12の左右方向の長さは、カードCAの幅よりも若干大きく設定されている。カードCAは主にブラスチック製又は厚紙製であり、シートSHよりも厚みが大きく曲り難い。つまり、シートSHとカードCAとは厚さが異なっている。
例えば、国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)による国際規格ID-1に準拠したカードCAの場合、短辺の長さは53.98mmであり、長辺の長さは85.60mmであり、厚さは0.76mmである。
第2導入口12に挿入されたカードCAは、第2ガイド22の右部分に案内される。第2ガイド22の右部分は、そのカードCAを後向きに案内した後、前向きに案内する。
図1に示すスタートボタン100は、ユーザが押下操作を行うことが可能となっている。スタートボタン100は、ユーザが押下操作を行うことにより、読取開始信号を制御部2に発信する。図4に示すカード検出センサ102は、筐体10の前壁16の右部分に設けられており、第2導入口12内に位置している。カード検出センサ102は、第2導入口12に挿入されたカードCAを検出し、カード検出信号を制御部2に発信する。
図2及び図4に示すように、スイッチバック用開口14は、筐体10の後壁17の右部分に形成されている。スイッチバック用開口14は、第2ガイド22を後向きに延長した位置に配置されている。スイッチバック用開口14は、カードCAの幅及び厚さよりも若干大きく設定された略形状の開口部である。
図4に示すように、下フレーム部材27には、搬送面27Hが形成されている。搬送面27Hは、第2ガイド22の後端側からスイッチバック用開口14まで延びている。下シュート部材26の下面には、案内面26Hが形成されている。案内面26Hは、第2ガイド22の後端側から搬送面27Hに沿うようにスイッチバック用開口14まで延びている。
スイッチバック用ガイド24は、下フレーム部材27の搬送面27Hと、下シュート部材26の案内面26Hとを含んで構成されている。スイッチバック用ガイド24は、第2ガイド22の右部分によって案内されたカードCAをスイッチバック用開口14に向けて案内する。スイッチバック用開口14は、スイッチバック用ガイド24に案内されたカードCAの後方の端部を筐体10の外部に露出させる。また、スイッチバック用ガイド24は、カードCAを第2ガイド22の右部分に向けて案内する。さらに、第2ガイド22の右部分は、カードCAを排出口13の右部分に向けて案内する。
図1~図4に示すように、画像読取装置1は、供給トレイ30を備えている。供給トレイ30は、回動軸心X31周りに回動可能に筐体10に支持されている。回動軸心X31は、第1導入口11よりも後方、かつ上方の位置で左右方向に延びている。これにより、供給トレイ30は、図1~図3に示す開位置と、図4に示す閉位置との間で変位可能となっている。
供給トレイ30は、図3等に示す開位置となることにより、下シュート部材26の搬送面26Gに連続するように後向きに上り傾斜し、第1導入口11を開放する。この状態で、供給トレイ30は、第1導入口11に挿入されるシートSHを支持可能である。図1に示すように、供給トレイ30には、2つの幅規制ガイド34A、34Bがそれぞれ左右方向にスライド可能に設けられている。これらの幅規制ガイド34A、34Bは、互いに接近又は離間することにより、供給トレイ30に支持されるサイズの異なる複数種類のシートSHを左右から挟む。これにより、様々なサイズのシートSHを第1導入口11における幅方向の中央部を基準として位置決めできる。また、供給トレイ30は、図4に示す閉位置となることにより、筐体10の上壁15を上から覆う。こうして、閉位置にある供給トレイ30は、第1導入口11を覆う。
<駆動制御>
画像読取装置1は、図3及び図4等に示す制御部2と、図2等に示す搬送部4と、第1読取部51と、第2読取部52と、位置決め機構6とを備えている。制御部2は、スタートボタン100、シート検出センサ101及びカード検出センサ102と電気的に接続されている他、モータMと、第1読取部51の第1読取センサ51Sと、第2読取部52の第2読取センサ52Sとに電気的に接続されている。なお、モータM及び第1、2読取センサ51S、52Sについては後述する。
図3等に示すように、制御部2は、筐体10内に設けられた収容空間2A内に配置されている。収容空間2Aは、筐体10内において、下フレーム部材27よりも下方に位置している。制御部2は、CPU等を含む電子回路が搭載された制御基板である。制御部2は、読取開始信号、シート検出信号及びカード検出信号を受信することにより、モータM及び第1、2読取センサ51S、52Sを制御する。
図2~図4に示すように、搬送部4は、モータM、分離ローラ48、分離パッド49、3組の第1搬送ローラ対41A、41B、41D及び4組の第2搬送ローラ対42A、42B、42C、42Dによって構成されている。第1搬送ローラ対41A、41B、41D及び4組の第2搬送ローラ対42A、42B、42C、42Dは、本発明の「搬送ローラ」の一例である。
図2、図5及び図6に示すように、モータMは、筐体10内に設けられており、筐体10の左側面と搬送ガイド20との間に位置している。モータMの配置箇所は適宜変更可能である。なお、図2、図5及び図6では、説明を容易にするため、モータMの形状を簡略化して図示している。また、図5及び図6では、開位置にある供給トレイ30の図示を省略している。
図3に示すように、分離ローラ48は、筐体10内に設けられており、筐体10の図示しない内部フレームに回転可能に支持されている。分離ローラ48の外周面の上側の一部は、下シュート部材26の搬送面から第1ガイド21に露出している。分離ローラ48は、第1ガイド21における左右方向の中央部に配置されている。図2に示すように、分離ローラ48は、回転軸40Aに固定されている。
図3に示すように、分離パッド49は、筐体10内に設けられている。分離パッド49は、上シュート部材25の案内面25Gから第1ガイド21に露出する状態で、分離ローラ48に向けて押圧されている。分離パッド49は、ゴムやエラストマー等の摩擦部材からなる板状体である。
図2~図4に示すように、第1搬送ローラ対41A、41B、41Dは、筐体10内に設けられている。第1搬送ローラ対41A、41B、41Dはそれぞれ、モータMに回転駆動される駆動ローラと、その駆動ローラに上から対向する従動ローラとからなる。第1搬送ローラ対41A、41B、41Dのそれぞれの駆動ローラは、回転軸40Bに固定されている。第1搬送ローラ対41A、41B、41Dは、第2ガイド22の後端側に配置されている。最も右側に位置する第1搬送ローラ対41Dは、第2ガイド22の右部分に配置されている。
第2搬送ローラ対42A、42B、42C、42Dは、筐体10内に設けられている。第2搬送ローラ対42A~42Dはそれぞれ、モータMに回転駆動される駆動ローラと、その駆動ローラに上から対向する従動ローラとからなる。第2搬送ローラ対42A~42Dのそれぞれの駆動ローラは、回転軸40Cに固定されている。第2搬送ローラ対42A~42Dは、第2ガイド22の前端側に配置されている。最も右側に位置する第2搬送ローラ対42Dは、第2ガイド22の右部分に配置されている。
分離ローラ48、第1搬送ローラ対41A、41B、41D及び第2搬送ローラ対42A~42Dは、モータMによって回転駆動されることにより、図4に示すように、筐体10内でカードCAを第1搬送方向P1に搬送するとともに、図3及び図4に示すように、シートSH及びカードCAを第2搬送方向P2に搬送する。ここで、第1搬送方向P1とは、筐体10内でカードCAを後向きに搬送する方向である。第2搬送方向P2とは、筐体10内でシートSH及びカードCAを前向きに搬送する方向である。
第1読取部51は、上述した第1読取ホルダ55と、第1読取ホルダ55に保持された第1読取センサ51Sとを含んで構成されている。第2読取部52は、上述した第2読取ホルダ56と、第2読取ホルダ56に保持された第2読取センサ52Sとを含んで構成されている。第1、2読取センサ51S、52Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)等の周知の画像読取センサが使用される。
第1読取部51は、第2ガイド22よりも上方の位置で支持されている。第1読取部51は、シートSHの上面及びカードCAの上面の画像を第1読取センサ51Sによって読み取る。シートSHの上面及びカードCAの上面は、本発明の「第1面」の一例である。
第2読取部52は、第2ガイド22よりも下方の位置で支持されている。第2読取部52は、シートSHの下面及びカードCAの下面の画像を第2読取センサ52Sによって読み取る。シートSHの下面及びカードCAの下面は、本発明の「第2面」の一例である。
図3及び図4に示すように、第2読取部52の第2読取ホルダ56は、下フレーム部材27に変位不能に支持されている。その一方、第1読取部51の第1読取ホルダ55は、図示しないフレーム部材によって上下方向に変位可能に支持されている。
<位置決め機構>
位置決め機構6は、図2~図7及び図9に示す切替部材60と、図5~図7に示す第1ギヤ61Aと、第1ギヤ61Bと、第2ギヤ62と、第3ギヤ63と、第4ギヤ64と、第5ギヤ65と、第6ギヤ66と、第7ギヤ67と、トルクリミッタ70とを有している。なお、図5等では、説明を容易にするため、第1ギヤ61A等の形状を簡略化して図示している。
<切替部材>
図2~図4等に示すように、切替部材60は、左右方向及び前後方向に延びる略矩形状の平板部材である。切替部材60は、筐体10内に配置されており、第1読取部51よりも上方に位置している。図7及び図9に示すように、切替部材60は、図示しないフレーム部材によって、左右方向に往復移動可能に支持されている。これにより、切替部材60は第1切替位置と第2切替位置とに変位可能となっている。また、切替部材60には、ラックギヤ601が一体で設けられている。ラックギヤ601は、切替部材60の左端側に設けられており、左右方向に所定の長さで延びている。
<第1切替位置及び第2切替位置の説明>
図9の(A)に示す切替部材60の位置は、筐体10内で最も右方に変位した位置である。このような切替部材60の位置を第1切替位置とする。一方、図9の(B)に示す切替部材60の位置は、筐体10内で最も左方に変位した位置である。このような切替部材60の位置を第2切替位置とする。切替部材60は、第1切替位置と第2切替位置とに変位することにより、筐体10内において、第1読取部51を図3に示す第1位置と、図4に示す第2位置とに切り替える。
<第1位置の説明>
図3に示すように、第1読取部51が第1位置にある状態における第1読取ホルダ55の案内面55Gと第2読取ホルダ56の搬送面56Gとの間隔をW1とする。間隔W1は、シートSHの一般的な厚みに対応する大きさに設定されている。
<第2位置の説明>
図4に示すように、第1読取部51が第2位置にある状態における第1読取ホルダ55の案内面55Gと第2読取ホルダ56の搬送面56Gとの間隔をW2とする。間隔W2は、カードCAの一般的な厚みに対応する大きさに設定されており、間隔W1よりも大きい。つまり、第1読取部51は、第2位置となることにより、第1位置よりも筐体10内で上方に位置することなる。
<第1読取部を第1位置と第2位置との間で変位させる構成>
第1読取部51における読取センサ51Sの上面と、図示しないフレーム部材との間には、圧縮コイルバネ51Tが設けられている。圧縮コイルバネ51Tは、第1読取部51を下向き、すなわち、第1位置に向けて付勢している。
図2及び図3等に示すように、第1読取ホルダ55には、4つの伝達軸部57が形成されている。各伝達軸部57のうちの2つは、第1読取ホルダ55の前面の上端部から前方に突出し、かつ左右方向において互いに離間している。各伝達軸部57のうちの他の2つは、第1読取ホルダ55の後面の上端部から後方に突出し、かつ左右方向において互いに離間している。
図2、図3及び図9等に示すように、切替部材60は、4つの直動カム部87を有している。各直動カム部87は、第1読取ホルダ55の各伝達軸部57と一対一で対応する位置に配置されて、切替部材60の下面に接続している。各直動カム部87は、切替部材60の下面から下向きに延びた後に屈曲して左向きに延びている。
図6及び図9に示すように、各直動カム部87には、第1支持面87A、傾斜面87B及び第2支持面87Cが形成されている。第1支持面87Aは、略水平に延在する平坦面である。第2支持面87Cは、第1支持面87Aに対して右方かつ上方に離間する位置で略水平に延在する平坦面である。傾斜面87Bは、第1支持面87Aの右端と第2支持面87Cの左端と接続する傾斜面である。第2支持面87Cと第1支持面87Aとの高低差は、間隔W2-間隔W1と等しい大きさに設定されている。
切替部材60が図9の(A)等に示す第1切替位置にあるときに、第1読取ホルダ55の各伝達軸部57は、各直動カム部87の第1支持面87Aによって支持されて、上下方向において位置決めされる。こうして、切替部材60は、第1切替位置にあるときに、第1読取部51を図3に示す第1位置に変位させる。ここで、本実施例では、第1位置が初期位置に設定されている。
そして、切替部材60が第1切替位置から左向きに変位を開始すると、第1読取ホルダ55の各伝達軸部57は、各直動カム部87の傾斜面87Bに押し上げられる。そして、切替部材60が図9の(B)に示す第2切替位置に変位した状態になると、各伝達軸部57は、各直動カム部87の第2支持面87Cによって支持されて、上下方向において位置決めされる。こうして、切替部材60は、第2切替位置にあるときに、第1読取部51を図4示す第2位置に変位させる。
<第1~7ギヤ>
図5及び図6に示すように、第1~7ギヤ61A、61B、62~67は、筐体10内において、筐体10の左側面と搬送ガイド20との間に設けられている。第1ギヤ61AはモータMと動力伝達可能に接続されている。これにより、第1ギヤ61Aは、回転軸心610周りで図6に示す第1回転方向R1と、図5に示す第2回転方向R2とに回転可能となっている。図7に示すように、回転軸心610は、後述する回転軸心611~614、616、617と平行をなしており、筐体10内を左右方向に延びている。また、第1ギヤ61Aには、図2に示す回転軸40Cが固定されている。
ここで、第1回転方向R1とは、図5及び図6の紙面において、反時計方向の回転である。一方、第2回転方向R2とは、第1回転方向R1の反対方向の回転、つまり、図5及び図6の紙面において、時計方向の回転である。
第1ギヤ61Bは、第1ギヤ61Aよりも後方側に配置されており、回転軸心611周りで図6に示す第1回転方向R1と、図5に示す第2回転方向R2とに回転可能となっている。また、第1ギヤ61Bには、図2に示す回転軸40Bが固定されている。
図7に示すように、第2ギヤ62は、第1ギヤ61Aと第1ギヤ61Bとの間に配置されている。第2ギヤ62は、ギヤ部621と、ギヤ部621と同軸をなしてギヤ部621から右方に延びるギヤ部622とで構成されている。ギヤ部622は、ギヤ部621よりも小径に形成されている。ギヤ部621は、第1ギヤ61A及び第1ギヤ61Bと噛み合っている。これにより、第2ギヤ62は、第1ギヤ61Aの回転が伝達されることで、回転軸心612周りで図5に示す第1回転方向R1と、図6に示す第2回転方向R2とに回転可能となっている。また、第2ギヤ62は、ギヤ部621によって、第1ギヤ61Aの回転を第1ギヤ61Bに伝達する。
図7に示すように、第3ギヤ63は、第2ギヤ61のギヤ部622と噛み合っており、第2ギヤ62の回転が伝達される。これにより、第3ギヤ63は、回転軸心613周りで、図6に示す第1回転方向R1と、図5に示す第2回転方向R2とに回転可能となっている。
また、図7に示すように、第3ギヤ63には、伝達部80が一体形成されている。伝達部80は、伝達軸81と伝達突起82とで構成されている。伝達軸81は、左端で第3ギヤ63と一体をなしており、右方に向かって延びている。伝達突起82は、伝達軸81の右端に一体で設けられている。伝達部80は、第3ギヤ63が第1回転方向R1や第2回転方向R2に回転することに連動して第1回転方向R1や第2回転方向R2に回転する。
第4ギヤ64は、円筒部641とギヤ部642とで構成されている。第4ギヤ64は、円筒部641を第3ギヤ63に対面させた状態で第3ギヤ63の右方に配置されている。図8に示すように、円筒部641は、内部に伝達部80の軸部81及び伝達突起82を収容可能となっている。また、円筒部641内には被伝達部83が一体形成されている。被伝達部83は、伝達突起82に向って突出しており、伝達突起82と当接可能となっている。図7に示すように、ギヤ部642は、円筒部641右端に一体で設けられている。ギヤ部642は、右方に向うにつれて次第に縮径する円錐状に形成されている。
第4ギヤ64は、円筒部641内で被伝達部83が伝達突起82と当接することにより、伝達部80によって、第3ギヤ63の回転が伝達される。これにより、第4ギヤ64は、図7に示す回転軸心614周りで、図8に示す第1回転方向R1と、第2回転方向R2とに回転可能となっている。
図7に示すように、第5ギヤ65は、第4ギヤ64の前方に配置されている。第5ギヤ65は、ギヤ部651とギヤ部652とで構成されている。ギヤ部651は円柱状に形成されている。ギヤ部652は、ギヤ部651後端に一体で設けられている。ギヤ部652は、後方に向うにつれて次第に縮径する円錐状に形成されている。ギヤ部651は、ラックギヤ601と噛み合っている。ギヤ部652は、第4ギヤ64のギヤ部642と噛み合っている。これにより、第5ギヤ65には、第4ギヤ64の回転が伝達され、回転軸心615周りで図9の(A)に示す第3回転方向R3と、図9の(B)に示す第4回転方向R4とに回転可能となっている。ここで、図7に示すように、回転軸心615は筐体10内を前後方向に延びており、回転軸心610と直交している。これにより、第3回転方向R3及び第4回転方向R4は、第1回転方向R1及び第2回転方向R2に対して直交している。また、図9(B)に示す第4回転方向R4は、図9の(A)に示す第3回転方向R3の反対方向の回転である。
そして、第5ギヤ65は、ギヤ部651によって、第4ギヤ64の回転をラックギヤ601に伝達する。これにより、第5ギヤ65が図9の(A)に示す第3回転方向R3に回転すれば、切替部材60は筐体10内を右向きに移動する。また、第5ギヤ65が図9の(B)に示す第4回転方向R4回転すれば、切替部材60は筐体10内を左向きに移動する。ここで、切替部材60は、筐体10内を右向き及び左向きに移動するにつれて、ラックギヤ601を通じて第5ギヤ65に作用する負荷が大きくなるように設計されている。
図5及び図6に示すように、第6ギヤ66は、第1ギヤ61Bと噛み合っている。これにより、第6ギヤ66は、第1ギヤ61Bの回転が伝達され、回転軸心616周りで、図5に示す第1回転方向R1と、図6に示す第2回転方向R2とに回転可能となっている。
第7ギヤ67は、第6ギヤ66と噛み合っている。これにより、第7ギヤ67は、第6ギヤ66の回転が伝達され、回転軸心617周りで、図6に示す第1回転方向R1と、図5に示す第2回転方向R2とに回転可能となっている。また、第7ギヤ67には、図2に示す回転軸40Aが固定されている。
<トルクリミッタ>
図5及び図6等に示すように、トルクリミッタ70は、第5ギヤ65に設けられている。トルクリミッタ70は、本発明の「停止部」の一例である。トルクリミッタ70には規定荷重が設定されている。トルクリミッタ70は、切替部材60から第5ギヤ65に作用する負荷が規定荷重に達することにより、第5ギヤ65に対する第4ギヤ64の回転の伝達を遮断する。なお、トルクリミッタ70を第3ギヤ63等に設けても良い。
<カードの画像の読み取りを行う場合の動作>
実施例1の画像読取装置1によって、カードCAの上面及び下面の各画像の読み取りを行う場合には、ユーザは、第2導入口12にカードCAの一部を挿入する。この際、上述のように、本実施例では、第1位置が初期位置に設定されていることから、第1読取部51は図3に示す第1位置にあり、切替部材60は第1切替位置にある。そして、ユーザが図1に示すスタートボタン100を押下することにより、制御部2は、図10に示す制御フローに基づいてモータM及び第1、2読取センサ51S、52Sを制御する。
すなわち、制御部2は、カード検出センサ102からカード検出信号を受信(ステップS1:YES)し、かつ、スタートボタン100から読取開始信号を受信すれば(ステップS2:YES)、図6に示すモータMを作動させる。この際、制御部2は、第1ギヤ61Aが第1回転方向R1に回転するようにモータMを作動させる(図10のステップS3)。
これにより、第1ギヤ61Aが第1回転方向R1に回転する。また、第2ギヤ62が第2回転方向R2に回転しつつ、第1ギヤ61BにモータMの駆動力を伝達する。このため、第1ギヤ61Bが第1回転方向R1に回転する。さらに、第2ギヤ62、第1ギヤ61B及び第6ギヤ66を通じて、第7ギヤ67にモータMの駆動力が伝達される。このため、第7ギヤ67が第1回転方向R1に回転する。この結果、図4に示ように、第1搬送ローラ対41A、41B、41Dと、第2搬送ローラ対42A~42Dと、分離ローラ48とは、カードCAを第1搬送方向P1に搬送するように回転駆動する。
こうして、搬送部4はカードCAの搬送を開始する。つまり、搬送部4では、最も右側に位置する第2搬送ローラ対42DがカードCAをニップして第1搬送ローラ対41Dに向けて送り出す。これにより、カードCAは、第1、2読取部51、52に向って第1搬送方向P1で搬送される。
また、図6に示すように、第2ギヤ62が第2回転方向R2に回転することにより、第3ギヤ63が第1回転方向R1に回転する。このため、図8に示すように、第4ギヤ64の円筒部641内で、伝達部80の伝達突起82が第1回転方向R1に回転する。ここで、第1読取部51が第1位置にあるときには、図11に示すように、第1回転方向R1に回転する伝達突起82は、被伝達部83に当接するまでに円筒部641内をほぼ一周する必要がある。つまり、モータMによって第1ギヤ61A等が回転を開始し、カードCAの搬送が開始されても、一定の期間が経過するまでは、第3ギヤ63の回転が第4ギヤ64に伝達されず、第4、5ギヤ64、65は停止する。このため、第3ギヤ63の回転が第4ギヤ64に伝達されるまでの間、第1読取部51は第1位置を維持する。
そして、第1回転方向R1に回転する伝達突起82が被伝達部83に当接すれば、伝達部80及び被伝達部83を通じて、第3ギヤ63の回転が第4ギヤ64に伝達される。このため、第4ギヤ64は、第3ギヤ63と共に第1回転方向R1に回転する。このため、図9の(B)に示すように、第5ギヤ65は、第4回転方向R4に回転する。こうして、第1~5ギヤ61A、61B、62~65及びラックギヤ601を通じて、モータMの駆動力が切替部材60に伝達される。これにより、第5ギヤ65は、第1切替位置にある切替部材60を左向きに移動させる。このため、図11に示すように、第1位置にある第1読取部51が第2位置に向って筐体10内を上昇し始める。そして、第4ギヤ64が引き続き第1回転方向R1に回転し、第5ギヤ65が引き続き第4回転方向R4に回転することで、第1読取部51の上昇が完了し、第1読取部51は図4に示す第2位置となる。このため、第1読取ホルダ55の案内面55Gと、第2読取ホルダ56の搬送面56Gとの間隔がW2となる。
このように、位置決め機構6では、搬送部4がカードCAを第1搬送方向P1に搬送する際のモータMの駆動力によって、切替部材60が第2切替位置に変位し、第1読取部51が第2位置に変位する。ここで、第1読取部51の第1位置から第2位置への変位は、搬送部4によって搬送されるカードCAがスイッチバック用開口14から筐体10の外部に露出するまでに完了する。
また、図9の(B)に示すように、第1読取部51の第2位置への変位が完了することにより、切替部材60から第5ギヤ65に作用する負荷がトルクリミッタ70の規定荷重に達する。これにより、トルクリミッタ70は、第5ギヤ65に対する第4ギヤ64の回転の伝達を遮断する。このため、第1読取部51が第2位置となった後は、第4ギヤ64が第1回転方向R1に回転しても、第5ギヤ65は、第4回転方向R4に回転しなくなる。これにより、モータMの駆動力が切替部材60に伝達されなくなり、切替部材60が停止することで、第1読取部51は第2位置で停止する。
制御部2は、第1読取部51が第2位置に変位した後も、予め設定された第1設定時間が経過するまでは、上述のようにモータMを作動し続ける(図10のステップS4:NO)。ここで、第1設定時間とは、カードCAの搬送開始から、カードCAの後方の端部をスイッチバック用開口14から筐体10の外部に露出させるまでの時間である。
こうして、カードCAは、第1搬送方向P1で第1読取部51と第2読取部52との間、つまり、案内面55Gと搬送面56Gの間を通過する。そして、第1搬送ローラ対41Dは、案内面55Gと搬送面56Gの間を通過したカードCAをニップして、スイッチバック用ガイド24に送り出す。そして、第1搬送ローラ対41Dは、カードCAをニップしたまま、カードCAの後方の端部をスイッチバック用開口14から筐体10の外部に露出させる。ここで、スイッチバック用開口14からカードCAの後方の端部が筐体10の外部に露出した際には、搬送部4によって第1搬送方向P1で搬送されるカードCAの全体が、第1、2読取部51、52を通過している。
制御部2は、第1設定時間が経過することにより(図10のステップS4:YES)、モータMを停止させる(ステップS5)。その後、制御部2は、モータMを再び作動させる。この際、制御部2は、図5に示すように、第1ギヤ61Aが第2回転方向R2に回転するようにモータMを作動させる(図10のステップS6)。
これにより、第1ギヤ61Aが第2回転方向R2に回転する。また、第2ギヤ62は、第1回転方向R1に回転しつつ、第1ギヤ61BにモータMの駆動力を伝達する。このため、第1ギヤ61Bは、第2回転方向R2に回転する。また、第7ギヤ67も第2回転方向R2に回転する。この結果、図4に示ように、第1搬送ローラ対41A、41B、41Dと、第2搬送ローラ対42A~42Dと、分離ローラ48とは、カードCAを第2搬送方向P2に搬送するように回転駆動する。
このため、搬送部4において、第1搬送ローラ対41Dは、スイッチバック用ガイド24に送り出したカードCAを第2搬送ローラ対42Dに向けて送り出す。こうして、カードCAは、第1、2読取部51、52に向って第2搬送方向P2で搬送される。
また、図5に示すように、第2ギヤ62が第1回転方向R1に回転することにより、第3ギヤ63が第2回転方向R2に回転する。このため、図8に示すように、第4ギヤ64の円筒部641内で、伝達部80の伝達突起82が第2回転方向R2に回転する。ここで、第1読取部51が第2位置にあるときには、第2回転方向R2に回転する伝達突起82は、被伝達部83に当接するために伝達突起82が円筒部641内をほぼ一周する必要がある。このため、この期間も第3ギヤ63の回転が第4ギヤ64に伝達されず、第4、5ギヤ64、65が回転しない。このため、第1読取部51は第2位置を維持する。
このように、第3ギヤ63の回転が第4ギヤ64に伝達されず、第1読取部51が第2位置を維持している間に、図4に示すように、カードCAは、案内面55Gと搬送面56Gとの間を第2搬送方向P2で通過する。この際、制御部2は、第1、2読取センサ51S、52Sを作動させてカードCA上面及び下面の各画像を読み取らせる(図10のステップS7)。ここで、第1読取部51が第2位置にあることから、第1読取センサ51Sは、カードCAの厚さに対応した位置にてカードCAの上面の画像を読み取る。
制御部2は、上述の第1設定時間が経過するまでは、モータMを作動し続ける(図10のステップS8:NO)。このため、カードCAの全体が案内面55Gと搬送面56Gとの間を通過する。そして、図11に示すように、第2回転方向R2に回転する伝達突起82が被伝達部83に当接することにより、伝達部80及び被伝達部83を通じて、第3ギヤ63の回転が第4ギヤ64に伝達される。このため、第4ギヤ64が第3ギヤと共に第2回転方向R2に回転する。このため、図9の(A)に示すように、第5ギヤ65は、第3回転方向R3に回転する。このように、位置決め機構6では、カードCAを第2搬送方向P2に搬送する際にも、第1~5ギヤ61A、61B、62~65及びラックギヤ601を通じて、モータMの駆動力が切替部材60に伝達される。これにより、第5ギヤ65は、第2切替位置にある切替部材60を右向きに移動させる。これにより、図11に示すように、第2位置にある第1読取部51が第1位置に向って筐体10内を下降し始める。そして、第4ギヤ64が引き続き第2回転方向R2に回転し、第5ギヤ65が引き続き第3回転方向R3に回転することで、第1読取部51の下降が完了し、第1読取部51は図3に示す第1位置となる。このため、案内面55Gと搬送面56Gとの間隔がW1となる。
つまり、位置決め機構6では、搬送部4がカードCAを第2搬送方向P2に搬送する際のモータMの駆動力によって、切替部材60が第1切替位置に変位することで、第1読取部51が第1位置に変位する。ここで、第1読取部51の第2位置から第1位置への変位は、第1、2読取センサ51S、52SがカードCAの上面及び下面の各画像の読み取りを完了した後、搬送部4によって第2搬送方向P2で搬送されるカードCAの全体が、案内面55Gと搬送面56Gとの間を通過した後に行われる。
そして、図9の(A)に示すように、第1読取部51の第1位置への変位が完了することにより、切替部材60から第5ギヤ65に作用する負荷がトルクリミッタ70の規定荷重に達する。これにより、トルクリミッタ70は、第5ギヤ65に対する第4ギヤ64の回転の伝達を遮断する。このため、この場合も切替部材60が停止し、第1読取部51は第1位置で停止する。
図4に示すように、案内面55Gと搬送面56Gとの間を通過したカードCAは、第2搬送ローラ対42Dによってニップされつつ、排出口13から排出される。そして、制御部2は、第1設定時間が経過することにより(図10のステップS8:YES)、第1、2読取センサ51S、52Sを停止させる(ステップS9)。また、制御部2は、モータMを停止させる(ステップS10)。こうして、制御部2によるモータM及び第1、2読取センサ51S、52Sの制御が完了し、カードCAの上面及び下面の各画像の読み取りが完了する。
<シートの画像の読み取りを行う場合の動作>
実施例1の画像読取装置1によって、シートSHの上面及び下面の各画像の読み取りを行う場合には、ユーザは、供給トレイ30を図1及び図3に示す開位置に変位させる。そして、上面及び下面の各画像の読み取りを行う1又は複数枚のシートSHを供給トレイ30に支持させる。この状態で、ユーザは図1に示すスタートボタン100を押下する。なお、シートSHの上面及び下面の各画像の読み取りを行う場合にも、第1読取部51は、初期位置である第1位置に位置している。
制御部2は、シート検出センサ101からシート検出信号を受信するとともに、スタートボタン100から読取開始信号を受信することにより、図5に示すモータMを作動させる。この際、制御部2は、第1ギヤ61Aが第2回転方向R2に回転するようにモータMを作動させる。このため、図4に示ように、第1搬送ローラ対41A、41B、41Dと、第2搬送ローラ対42A~42Dと、分離ローラ48とは、シートSHを第2搬送方向P2に搬送するように回転駆動する。
これにより、分離ローラ48は、第1導入口11に挿入されたシートSHを第1ガイド21において搬送し、第2ガイド22に向けて送り出す。ここで、シートSHが複数枚である場合には、分離ローラ48は、分離パッド49と協働して、シートSHを1枚ずつに分離して第2ガイド22に向けて送り出す。そして、第1搬送ローラ対41A、41B、41Dは、第2ガイド22に到達したシートSHをニップして、第1、2読取部51、52、さらには、第2搬送ローラ対42A、42B、42C、42Dに向けて送り出す。これにより、シートSHは、第2ガイド22によって案内されつつ、第2搬送方向P2で案内面55Gと搬送面56Gの間を通過する。この際、制御部2は、第1、2読取センサ51S、52Sを作動させてシートSHの上面及び下面の画像をそれぞれ読み取らせる。ここで、第1読取部51が第1位置にあることから、第1読取センサ51Sは、シートSHの厚さに対応した位置にてシートSHの上面の画像を読み取る。
また、図5に示すように、位置決め機構6では、第3ギヤ63及び伝達部80が第2回転方向R2に回転する。このため、モータMによって第1ギヤ61A等が回転を開始した直後から伝達突起82が被伝達部83に当接することで、第3ギヤ63の回転が第4ギヤ64に伝達され、第4ギヤ64が第2回転方向R2に回転する。この際、既に第1読取部51が第1位置にあることから、トルクリミッタ70が第5ギヤ65に対する第4ギヤ64の回転の伝達を遮断する。このため、シートSHの上面及び下面の各画像の読み取りを行う場合には、第1読取部51は第1位置で停止した状態を維持する。
図3に示すように、第2搬送ローラ対42A~42Dは、案内面55Gと搬送面56Gの間を通過したシートSHをニップして、排出口13から排出する。そして、制御部2は、シート検出センサ101からシート検出信号を受信しなくなれば、予め設定された第2設定時間が経過することにより、モータM及び第1、2読取センサ51S、52Sを停止させる。こうして、シートSHの上面及び下面の各画像の読み取りが完了する。なお、第2設定時間は適宜設定可能であり、第1設定時間と同じであっても良く、異なっていても良い。
<作用効果>
このように、実施例1の画像読取装置1では、位置決め機構6が第1読取部51を第1位置と第2位置とに変位させる。これにより、第1読取部51は、シートSHに対応した第1位置にてシートSHの上面の画像を読み取ることができる。また、第1読取部51は、カードCAに対応した第2位置にてカードCAの上面の画像を読み取ることができる。このため、画像読取装置1では、第1、2読取部51、52の第1、2読取センサ51S、52Sによって、シートSHやカードCAの上面及び下面の各画像を精度高く読み取ることが可能となっている。
そして、カードCAの上面及び下面の各画像を読み取る場合には、位置決め機構6は、搬送部4が第2媒体を第1搬送方向P1で搬送する際のモータMの駆動力によって、第1読取部51を第1位置から第2位置に変位させる。これにより、この画像読取装置1では、第1読取部51を第2位置に変位させるに当たって、第2搬送方向P2で搬送されるカードCAを第1読取部51の第1読取ホルダ55や案内面55Gに当接させる必要がない。このため、筐体10内でカードCAが斜行し難くなっており、搬送部4がカードCAを第2搬送方向P2に好適に搬送することが可能となっている。
また、位置決め機構6は、第1、2読取部51、52がカードCAの上面及び下面の各画像の読み取りを完了すれば、第1読取部51を第2位置から第1位置に変位させる。このように、この画像読取装置1ではユーザによるスイッチ等の操作を特に要求することなく、第1読取部51を第1位置や第2位置に変位させることができる。
ここで、位置決め機構6は、第1、2読取部51、52がカードCAの上面及び下面の各画像の読み取りを完了した後、カードCAの全体が第1読取部51と第2読取部52との間を通過した後に第1読取部51を第1位置に変位させる。このため、第1読取部51は、第2位置から第1位置に変位する際にカードCAと当接することがない。これにより、第1読取部51は、上面及び下面の各画像の読み取りが完了し、排出口13に向って第2搬送方向P2で搬送されているカードCAを阻害しない。このため、上面及び下面の各画像の読み取りを完了した後も、搬送部4はカードCAを第2搬送方向P2に好適に搬送することが可能となっている。
したがって、実施例1の画像読取装置1は、第1読取部51がシートSH及びカードCAの上面の画像を精度高く読み取り可能であるとともに、第2読取部52がシートSH及びカードCAの下面の画像を精度高く読み取り可能であり、かつ、高い利便性を発揮する。
また、位置決め機構6は、搬送部4がカードCAを第2搬送方向P2に搬送する際のモータMの駆動力によって、第1読取部51を第2位置から第1位置に変位させる。これにより、位置決め機構6は、第1読取部51を第2位置から第1位置に好適に変位させることが可能となっている。
また、図5~図7等に示すように、位置決め機構6は、上記構成の切替部材60、第1~7ギヤ61A、61B、62~67及びトルクリミッタ70を有している。このため、位置決め機構6の構成を簡素化しつつ、第1読取部51を第1位置や第2位置に好適に変位させることが可能となっている。また、伝達部80と被伝達部83とが当接するまでの期間を利用することにより、第1読取部51を第2位置で好適に維持させることが可能となっている。
また、停止部としてトルクリミッタ70を採用することにより、第5ギヤ65に停止部を容易に設けることが可能となっている。そして、トルクリミッタ70が第5ギヤ65に対する第4ギヤ64の回転の伝達を遮断することにより、第1読取部51を第1位置や第2位置で好適に停止させることができる。このため、第1読取部51が第2位置を越えて上昇したり、第1位置を越えて下降したりすることを防止できる。
また、伝達部80を第3ギヤ63に一体形成するとともに、被伝達部83を第4ギヤ64に一体形成することにより、位置決め機構6、ひいては、画像読取装置1の部品点数を少なくすることが可能となっている。
また、この画像読取装置1では、第1読取部51の他に第2読取部52を備えている。これにより、第1読取部51の第1読取センサ51Sと、第2読取部52の第2読取センサ52Sとによって、シートSHやカードCAの両面の画像を一度に読み取ることが可能となっている。この点においても、この画像読取装置1は、利便性が高くなっている。
(実施例2)
図12~図14に示すように、実施例2の画像読取装置1では、切替部材60にラックギヤ602が一体で設けられている。図13及び図14に示すように、ラックギヤ602は、第1ラックギヤ部602Aと、第2ラックギヤ部602Bと、平坦部602Cとで構成されている。第1ラックギヤ部602Aは、ラックギヤ602の左側に位置している。第2ラックギヤ部602Bは、ラックギヤ602の右側に位置している。平坦部602Cは、第1ラックギヤ部602Aと第2ラックギヤ部602Bとの間に位置している。
また、この画像読取装置1では、切替部材60に対し、各直動カム部87が実施例1とは左右を反転させた状態で接続されている。そして、実施例2では、図13に示すように、切替部材60は、筐体10内で最も左方に変位することで第1切替位置となり、第1読取部51が第1位置となる。そして、図14に示すように、切替部材60は、筐体10内で最も右方に変位することで第2切替位置となり、第1読取部51が第2位置となる。
また、この画像読取装置1では、第5ギヤ65に対し、遊星ギヤ68と遊星ホルダ69とが設けられている。遊星ギヤ68、遊星ホルダ69及びラックギヤ602の平坦部602Cは、本発明の「停止部」の一例である。遊星ギヤ68は、第5ギヤ65のギヤ部651と噛み合っており、第5ギヤ65の回転が伝達されるようになっている。これにより、遊星ギヤ68は、回転軸心618周りで、図14に示す第3回転方向R3と、図13に示す第4回転方向R4とに回転可能となっている。図12に示すように、回転軸心618は、回転軸心615と平行に延びている。
また、遊星ギヤ68は、ギヤ部651を公転可能となっている。これにより、遊星ギヤ68は、第1ラックギヤ部602A又は第2ラックギヤ部602Bと噛み合うことが可能となっている。つまり、第5ギヤ65は、遊星ギヤ68を通じてラックギヤ602と噛み合うことで、第4ギヤ64の回転をラックギヤ602に伝達可能となっている。遊星ホルダ69は、遊星ギヤ68がギヤ部651を公転可能に第5ギヤ65と遊星ギヤ89とを連結している。この画像読取装置1における他の構成は実施例1の画像読取装置1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
この画像読取装置1では、図12に示す第4ギヤ64が第1回転方向R1に回転すれば、図14に示すように、第5ギヤ65が第4回転方向R4に回転する。このため、遊星ギヤ68は、第3回転方向R3に回転しつつ、ギヤ部651を公転することにより、第5ギヤ65の右方に位置して第2ラックギヤ部602Bと噛み合う。これにより、第5ギヤ65は、遊星ギヤ68及び第2ラックギヤ部602Bを通じて、切替部材60を第2切替位置に向けて右向きに移動させる。そして、切替部材60が第2切替位置となり、第1読取部51が第2位置となった際には、遊星ギヤ68は、ラックギヤ602の平坦部602Cと対面することで空回りする。これにより、第5ギヤ65は、切替部材60を右向きに移動させることができなくなり、第1読取部51が第2位置で停止する。
一方、図12に示す第4ギヤ64が第2回転方向R2に回転すれば、図13に示すように、第5ギヤ65が第3回転方向R3に回転する。このため、遊星ギヤ68は、第4回転方向R4に回転しつつ、ギヤ部651を公転することにより、第5ギヤ65の左方に位置して第1ラックギヤ部602Aと噛み合う。これにより、第5ギヤ65は、遊星ギヤ68及び第1ラックギヤ部602Aを通じて、切替部材60を第1切替位置に向けて左向きに移動させる。ここで、切替部材60が第1切替位置となり、第1読取部51が第1位置となった際にも、遊星ギヤ68は、ラックギヤ602の平坦部602Cと対面することで空回りする。これにより、第5ギヤ65は、切替部材60を左向きに移動させることができなくなり、第1読取部51が第1位置で停止する。実施例2の画像読取装置1における他の作用は、実施例1の画像読取装置1と同様である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、第1ギヤ61BとモータMとを動力伝達可能に接続しても良い。また、第2ギヤ62とモータMとを動力伝達可能に接続しても良い。
さらに、画像読取装置1では、排出口13の右部分が第2導入口12を兼ねているが、これに限らず、排出口13とは別に第2導入口12を設けても良い。
本発明は例えば、画像読取装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、11…第1導入口、12…第2導入口
SH…第1媒体(SH…シート)、CA…第2媒体(CA…カード)
20…搬送ガイド、10…筐体、4…搬送部
51…第1読取部、2…制御部、6…位置決め機構、M…モータ
41A、41B、41D…搬送ローラ(41A、41B、41D…第1搬送ローラ対)
42A~42D…搬送ローラ(42A~42D…第2搬送ローラ対)
601、602…ラックギヤ、60…切替部材、61A、61B…第1ギヤ
62~65…第2~5ギヤ、80…伝達部、83…被伝達部
68~70、602C…停止部(68…遊星ギヤ、69、遊星ホルダ、70…トルクリミッタ、602C…平坦部)、52…第2読取部

Claims (6)

  1. 第1媒体が挿入される第1導入口と、前記第1導入口とは異なる位置に配置され、前記第1媒体とは異なる厚さを有する第2媒体が挿入される第2導入口と、前記第1媒体と前記第2媒体とがそれぞれ案内される搬送ガイドと、が設けられた筐体と、
    前記筐体内に設けられ、前記搬送ガイドに案内された前記第1媒体及び前記第2媒体を搬送する搬送部と、
    前記筐体内に設けられ、前記搬送部によって搬送される前記第1媒体及び前記第2媒体の第1面の画像を読み取る第1読取部と、
    前記筐体内に設けられ、前記搬送部に対し、前記第1読取部に向けて前記第2媒体を第1搬送方向で搬送させ、前記第2媒体の全体が前記第1読取部を通過した後、前記第1読取部に向けて前記第2媒体を第1搬送方向とは反対の第2搬送方向で搬送させるとともに、前記第1読取部に対し、前記第2搬送方向で搬送される前記第2媒体の前記第1面の画像を読み取らせる制御部と、
    前記筐体内に設けられ、前記第1媒体に対応する第1位置と、前記第2媒体に対応する第2位置とに前記第1読取部を変位させる位置決め機構と、
    を備え、
    前記位置決め機構は、前記搬送部が前記第2媒体を前記第1搬送方向で搬送する際の前記搬送部の駆動力によって前記第1読取部を前記第1位置から前記第2位置に変位させるとともに、前記搬送部が前記第2媒体を前記第2搬送方向で搬送して前記第2媒体が前記第1読取部を通過している間は前記第1読取部を前記第2位置で維持させる一方、前記第1読取部が前記第2媒体の前記第1面の画像の読み取りを完了すれば、前記搬送部が前記第2媒体を前記第2搬送方向で搬送する際の前記搬送部の駆動力によって前記第1読取部を前記第2位置から前記第1位置に変位させ
    前記搬送部は、モータと、前記モータによって駆動する搬送ローラと、を有し、
    前記位置決め機構は、
    ラックギヤが設けられ、前記第1読取部を前記第1位置と前記第2位置とに切替可能に支持する切替部材と、
    前記モータの動力によって回転し、前記搬送ローラを駆動させる第1ギヤと、
    前記第1ギヤと噛み合い、第1回転方向と、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向とに回転可能な第2ギヤと、
    前記第2ギヤと噛み合い、前記第1回転方向と前記第2回転方向とに回転可能な第3ギヤと、
    前記第1回転方向と前記第2回転方向とに回転可能な第4ギヤと、
    前記第4ギヤと前記ラックギヤとに噛み合い、前記第4ギヤが前記第1回転方向に回転することにより、前記切替部材によって前記第1読取部を前記第2位置に変位させる一方、前記第4ギヤが前記第2回転方向に回転することにより、前記切替部材によって前記第1読取部を前記第1位置に変位させる第5ギヤと、
    を有し、
    前記第3ギヤには、前記第3ギヤと連動して前記第1回転方向と前記第2回転方向とに回転可能な伝達部が設けられ、
    前記第4ギヤには、前記伝達部と当接可能な被伝達部が設けられ、
    前記被伝達部は、前記第1回転方向に回転する前記伝達部と当接することにより、前記第3ギヤの回転を前記第4ギヤに伝達して前記第4ギヤを前記第1回転方向に回転させるとともに、前記第2回転方向に回転する前記伝達部と当接することにより、前記第3ギヤの回転を前記第4ギヤに伝達して前記第4ギヤを前記第2回転方向に回転させる一方、前記伝達部と当接するまでは、前記第4ギヤに対する前記第3ギヤの回転の伝達を遮断することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記位置決め機構は、前記第1読取部による前記第2媒体の前記第1面の画像の読み取りの完了後、前記第2媒体の全体が前記第1読取部を通過することにより、前記第1読取部を前記第2位置から前記第1位置に変位させる請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記位置決め機構は、前記第1位置に変位した前記第1読取部を前記第1位置で停止させるとともに、前記第2位置に変位した前記第1読取部を前記第2位置で停止させる停止部を有している請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記停止部は、前記第5ギヤに設けられ、前記第1読取部が前記第1位置となることにより、前記第5ギヤに対する前記第4ギヤの回転の伝達を遮断するとともに、前記第1読取部が前記第2位置となることにより、前記第5ギヤに対する前記第4ギヤの回転の伝達を遮断するトルクリミッタである請求項記載の画像読取装置。
  5. 前記伝達部は、前記第3ギヤに一体形成され、
    前記被伝達部は、前記第4ギヤに一体形成されている請求項乃至のいずれか1項記載の画像読取装置。
  6. 前記筐体内に設けられ、前記搬送部によって搬送される前記第1媒体及び前記第2媒体の第2面の画像を読み取る第2読取部を備えている請求項1乃至のいずれか1項記載の画像読取装置。
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