JP7025303B2 - 音響システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の音響装置(マイクアレイ・スピーカシステム)を含む音響システムに関する。
話者等の音源の位置を特定して音源から出力される音声を適切に取得する音響システムが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、話者から発せられた音声を取得する複数のマイクロホンが特定の方向に配備され、各マイクロホンで取得された音声に基づいて、話者が各マイクロホンに向かって音声を発した方向と各マイクロホンが配備されている方向との間でなす角度を算出する技術が開示されている。
特開2004-126941号公報
近年、複数のマイク及びスピーカを備え、音声会議システム等を実現するマイクアレイ・スピーカシステムが提案されている。このマイクアレイ・スピーカシステム(音響装置)がオープンスペース等に複数設置される場合、それぞれの音響装置に対応する集音領域が重複することが考えられる。例えば、第1音響装置の集音領域の一部と、第2音響装置の集音領域の一部とが重複する場合がある。この場合に、重複した集音領域に位置する話者が、第1音響装置に向けて発話した場合には、第1音響装置にとっては適切な音声となるが、第2音響装置にとっては不要な音声(ノイズ)となる。
本発明の目的は、複数の音響装置が同一の音源の音声を取得した場合に当該音声を適切に処理することが可能な音響システムを提供することにある。
本発明の一の態様に係る音響システムは、ネットワークを介して接続された複数の音響装置を備える音響システムであって、各音響装置は、音声を取得する音声取得部と、前記音声取得部により取得された前記音声の音源定位を行う音源定位部と、他の音響装置から、当該他の音響装置において取得された前記音声に関する音源情報を取得する音源情報取得部と、前記音源情報取得部により取得された前記音源情報に前記音源定位部により特定された音源と同一の音源が存在する場合に、当該音源情報における音源の音圧レベルが、前記音源定位部により特定された音源の音圧レベルより大きいか否かを判定する音源判定部と、前記音源情報における音源の音圧レベルが、前記音源定位部により特定された音源の音圧レベルより大きい場合に、前記音源定位部により特定された音源の前記音声をフィルタ処理するフィルタ処理部と、を備える。
本発明によれば、複数の音響装置が同一の音源の音声を取得した場合に当該音声を適切に処理することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る音響システムが適用される会議システムを模式的に示す図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る音響システムの構成を示す機能ブロック図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る音響システムにおける各音響装置のスピーカの位置関係を模式的に示す図である。 図4は、本発明の実施形態1に係る音響システムにおける各音響装置のスピーカの位置関係を模式的に示す図である。 図5は、本発明の実施形態1に係る音響システムおける位置検出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態1に係る音響システムおける位置検出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態2に係る音響システムの構成を示す機能ブロック図である。 図8は、本発明の実施形態2に係る音響システムおける音声フィルタ処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。 図9は、本発明の実施形態2に係る音響システムおける音声フィルタ処理の他の例を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
本発明に係る音響システムは、例えばオフィスのオープンスペースに設置される会議システムに適用される。図1には、前記会議システムの一例を模式的に示している。音響システム1は、それぞれがマイクアレイ・スピーカシステムを構成する音響装置100及び音響装置200を含んでいる。音響システム1に含まれる音響装置は、2つ以上であればよい。ここでは、一例として2つの音響装置100,200を示している。音響システム1では、ビームフォーミング技術等により、音響装置100に集音領域10が設定され、音響装置200に集音領域20が設定されている。音響装置100,200は、それぞれに設定された集音領域10,20において発せられる音声を取得する。図1に示す例では、会議1の参加者A,Bは、音響装置100を利用して会議を行い、会議2の参加者C,D,Eは、音響装置200を利用して会議を行う。それぞれの会議は、前記参加者のみによる会議であってもよいし、外部の参加者を含むテレビ会議であってもよい。
音響装置100は、操作表示部13と、少なくとも2つのマイク14と、少なくとも1つのスピーカ15とを備えている。図1では、一例として、2つのマイク14a,14bと、2つのスピーカ15a,15bとを示している。マイク14a,14bは、操作表示部13の上部において所定の間隔をあけて配置されており、スピーカ15a,15bは、操作表示部13の下部において所定の間隔をあけて配置されている。マイク14a,14bは、会議1の参加者A,Bが発話した音声を集音する。スピーカ15a,15bは、会議1のテレビ会議に参加する外部の参加者が発話した音声を出力したり、音響装置100が記憶又は取得する音声データの音声を出力したりする。操作表示部13には、会議1の資料、会議1の参加者の映像、音響装置100が記憶又は取得する画像等が表示される。マイク14a,14bは、本発明の第1マイクの一例である。スピーカ15a,15bは、本発明の第1スピーカの一例である。操作表示部13は、本発明の第1表示部の一例である。
同様に、音響装置200は、操作表示部23と、少なくとも2つのマイク24と、少なくとも1つのスピーカ25とを備えている。図1では、一例として、2つのマイク24a,24bと、2つのスピーカ25a,25bとを示している。マイク24a,24bは、操作表示部23の上部において所定の間隔をあけて配置されており、スピーカ25a,25bは、操作表示部23の下部において所定の間隔をあけて配置されている。マイク24a,24bは、会議2の参加者C,D,Eが発話した音声を集音する。スピーカ25a,25bは、会議2のテレビ会議に参加する外部の参加者が発話した音声を出力したり、音響装置200が記憶又は取得する音声データの音声を出力したりする。操作表示部23には、会議2の資料、会議2の参加者の映像、音響装置200が記憶又は取得する画像等が表示される。マイク24a,24bは、本発明の第2マイクの一例である。スピーカ25a,25bは、本発明の第2スピーカの一例である。操作表示部23は、本発明の第2表示部の一例である。
ここで、図1に示す例では、音響装置100の集音領域10の一部と、音響装置200の集音領域20の一部とが重複している。また重複した領域(重複領域S1)には、会議2の参加者Cが存在する。この場合において、参加者Cが音響装置200に向かって発話した場合、マイク24a,24bは参加者Cの音声を集音し、音響装置200は当該音声を取得する。一方、マイク14a,14bも参加者Cの音声を集音し、音響装置100は当該音声を取得する。音響装置200が取得する音声は、会議2に関する適切な音声である一方、音響装置100が取得する音声は、会議1に無関係な不適切な音声(ノイズ)となる。
このように、複数の集音領域を構成し、集音領域が重複する音響システムでは、何れかの音響装置がノイズとなる音声を集音してしまうという問題が生じ得る。この問題を解決する方法として、複数の音響装置の互いの位置関係を把握し、ノイズとなる音声を除去等することが考えられる。以下では、実施形態1において、複数の音響装置の互いの位置関係を把握する構成について説明し、実施形態2において、ノイズとなる音声を除去(フィルタ処理)する構成について説明する。
[実施形態1]
図2は、本発明の実施形態1に係る音響システム1の概略構成を示す図である。音響装置100,200は、それぞれ、ネットワークN1に接続されており、外部機器と通信可能となっている。ネットワークN1は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網である。例えば、音響装置100,200は、それぞれ、ネットワークN1を利用してテレビ会議システムを構築する。
[音響装置100]
図2に示すように、音響装置100は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、マイク14、スピーカ15、通信インターフェース16などを備える。音響装置100は、例えば表示装置、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置であってもよい。音響装置100は、本発明の第1音響装置の一例である。
通信インターフェース16は、音響装置100を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の外部機器(例えば音響装置200)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
スピーカ15は、操作表示部13の下部に所定の間隔をあけて配置された2つのスピーカ15a,15b(図1参照)を含み、スピーカ15a,15bのそれぞれが音声を外部に出力する。スピーカ15a,15bは、音響装置100の中心から左右均等に配置されている。
マイク14は、操作表示部13の上部に所定の間隔をあけて配置された2つのマイク14a,14b(図1参照)を含み、マイク14a,14bのそれぞれが音声を集音する。マイク14a,14bは、音響装置100の中心から左右均等に配置されている。
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部12は、各種の情報を記憶する半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などを含む不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部12には、制御部11に後述の位置検出処理(図5及び図6参照)を実行させるための位置検出処理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記位置検出処理プログラムは、USB、CD又はDVD(何れも登録商標)などのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、音響装置100に電気的に接続されるUSBドライブ、CDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。前記位置検出処理プログラムは、ネットワークN1を介して外部機器からダウンロードされて記憶部12に記憶されてもよい。
また、記憶部12には、音響装置100の機器情報121が記憶されている。機器情報121には、音響装置100を識別する固有情報を表すUUID(Universally Unique Identifier)情報、音響装置100を構成する機器の情報を表す構成情報等が含まれる。構成情報には、音響装置100内でのマイク14a,14b及びスピーカ15a,15bの配置情報、例えば距離及び角度等の情報が含まれる。記憶部12は、本発明の第1記憶部の一例である。
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより音響装置100を制御する。
具体的に、制御部11は、機器検出部111、構成情報交換部112、テスト音声送受信部113、スピーカ音源定位部114、位置算出部115、位置通知部116などの各種の処理部を含む。尚、制御部11は、前記CPUで前記位置検出処理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。尚、前記位置検出処理プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
機器検出部111は、ネットワークN1に接続された他の音響装置(ここでは音響装置200)を検出する。機器検出部111は、本発明の第1機器検出部の一例である。例えば、機器検出部111は、UPNP(Universal Plug and Play)機能により音響装置200を自動認識する。また、機器検出部111は、可聴域外の音声データにUUID情報を埋め込んで定期的に出力することにより音響装置200を認識してもよい。他の音響装置を検出する方法は、周知の方法を採用することができる。
構成情報交換部112は、機器検出部111により検出された他の音響装置200と構成情報の交換を行う。例えば構成情報交換部112は、音響装置100内でのマイク14a,14b及びスピーカ15a,15bの距離及び角度(第1構成情報)を音響装置200に送信し、音響装置200内でのマイク24a,24b及びスピーカ25a,25bの距離及び角度(第2構成情報)を音響装置200から受信する。
テスト音声送受信部113は、機器検出部111により検出された他の音響装置200のスピーカ25a,25bから出力されるテスト音声を取得する。テスト音声送受信部113は、本発明の第1音声取得部の一例である。またテスト音声送受信部113は、音響装置100のスピーカ15a,15bからテスト音声を出力させる。前記テスト音声は、音響装置100,200の互いの位置関係を特定するための音声であり、例えばUUID情報を含む可聴域外の音声を用いることができる。ここで、音響装置100がマスタ機器となり、音響装置200がスレーブ機器となる場合、テスト音声送受信部113は、音響装置200に、スピーカ25a,25bからテスト音声を出力するように指示(音声出力指示)を送信する。
スピーカ音源定位部114は、テスト音声送受信部113により取得されたテスト音声に基づいて、テスト音声の音源である音響装置200のスピーカ25a,25bについて音源定位を行う。例えば、スピーカ音源定位部114は、スピーカ25aから出力されるテスト音声を集音する2つのマイク14a,14bの構成情報(距離及び角度)と、スピーカ25aの構成情報(距離及び角度)とに基づいて、スピーカ25aの音源定位を行う。またスピーカ音源定位部114は、スピーカ25bから出力されるテスト音声を集音する2つのマイク14a,14bの構成情報(距離及び角度)と、スピーカ25bの構成情報(距離及び角度)とに基づいて、スピーカ25bの音源定位を行う。スピーカ音源定位部114は、本発明の第1音源定位部の一例である。
位置算出部115は、構成情報交換部112により取得されたスピーカ25a,25bの距離及び角度と、スピーカ音源定位部114による音源定位の結果とに基づいて、音響装置100に対するスピーカ25a,25bの位置(距離及び角度)を算出する。位置算出部115は、本発明の第1位置算出部の一例である。
図3には、音響装置100と、音響装置200のスピーカ25a,25bとの位置関係を模式的に示している。スピーカ15a,15bの間の距離L1と、音響装置100の中心C1に対するスピーカ15a,15bの位置との情報は、音響装置100の構成情報の配置情報に含まれる。また、スピーカ25a,25bの間の距離L2と、音響装置200の中心C2に対するスピーカ25a,25bの位置との情報は、音響装置200の構成情報の配置情報に含まれる。
図3に示すように、位置算出部115は、スピーカ25a,25bの配置情報と音源定位の結果とに基づいて、音響装置100の中心C1に対するスピーカ25aの距離L2a及び角度θ2aと、音響装置100の中心C1に対するスピーカ25bの距離L2b及び角度θ2bとを算出する。また、位置算出部115は、音響装置200の構成情報と音源定位の結果とに基づいて、音響装置100の中心C1に対する音響装置200の距離L2c及び角度θ2cとを算出する。
位置通知部116は、位置算出部115により算出された距離及び角度の情報(第1位置情報)、すなわち音響装置100に対するスピーカ25aの距離L2a及び角度θ2aと、音響装置100に対するスピーカ25bの距離L2b及び角度θ2bとの情報を、音響装置200に通知する。また位置通知部116は、後述する音響装置200から通知される距離及び角度の情報(第2位置情報)を受信する。位置通知部116は、本発明の第1位置通知部の一例である。
[音響装置200]
図2に示すように、音響装置200は、音響装置100と同一の構成及び機能を有する。以下では、音響装置100と同一の機能を有する構成については適宜説明を省略する。音響装置200は、本発明の第2音響装置の一例である。
記憶部22は、各種の情報を記憶する半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などを含む不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部22には、制御部21に後述の位置検出処理(図5及び図6参照)を実行させるための位置検出処理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記位置検出処理プログラムは、USB、CD又はDVD(何れも登録商標)などのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、音響装置200に電気的に接続されるUSBドライブ、CDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。前記位置検出処理プログラムは、ネットワークN1を介して外部機器からダウンロードされて記憶部22に記憶されてもよい。
また記憶部22には、音響装置200の機器情報221が記憶されている。機器情報221には、音響装置200を識別する固有情報を表すUUID情報、音響装置200を構成する機器の情報を表す構成情報等が含まれる。構成情報には、音響装置200内でのマイク24a,24b及びスピーカ25a,25bの配置情報、例えば距離及び角度等の情報が含まれる。記憶部22は、本発明の第2記憶部の一例である。
制御部21は、機器検出部211、構成情報交換部212、テスト音声送受信部213、スピーカ音源定位部214、位置算出部215、位置通知部216などの各種の処理部を含む。尚、制御部21は、前記CPUで前記位置検出処理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。尚、前記位置検出処理プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
機器検出部211は、ネットワークN1に接続された他の音響装置(ここでは音響装置100)を検出する。機器検出部211は、本発明の第2機器検出部の一例である。
構成情報交換部212は、機器検出部211により検出された他の音響装置100と構成情報の交換を行う。例えば構成情報交換部212は、音響装置200内でのマイク24a,24b及びスピーカ25a,25bの距離及び角度(第2構成情報)を音響装置100に送信し、音響装置100内でのマイク14a,14b及びスピーカ15a,15bの距離及び角度(第1構成情報)を音響装置100から受信する。
テスト音声送受信部213は、機器検出部211により検出された他の音響装置100のスピーカ15a,15bから出力されるテスト音声を取得する。またテスト音声送受信部213は、スピーカ25a,25bからテスト音声を出力させる。音響装置100がマスタ機器となり、音響装置200がスレーブ機器となる場合、テスト音声送受信部213は、音響装置100から前記音声出力指示を受信すると、スピーカ25a,25bからテスト音声を出力させる。テスト音声には、音響装置200のUUID情報が含まれる。テスト音声送受信部213は、本発明の音声出力部及び第2音声取得部の一例である。
スピーカ音源定位部214は、テスト音声送受信部213により取得されたテスト音声に基づいて、テスト音声の音源である音響装置100のスピーカ15a,15bについて音源定位を行う。例えば、スピーカ音源定位部214は、スピーカ15aから出力されるテスト音声を集音する2つのマイク24a,24bの構成情報(距離及び角度)と、スピーカ15aの構成情報(距離及び角度)とに基づいて、スピーカ15aの音源定位を行う。またスピーカ音源定位部214は、スピーカ15bから出力されるテスト音声を集音する2つのマイク24a,24bの構成情報(距離及び角度)と、スピーカ15bの構成情報(距離及び角度)とに基づいて、スピーカ15bの音源定位を行う。スピーカ音源定位部214は、本発明の第2音源定位部の一例である。
位置算出部215は、構成情報交換部212により取得されたスピーカ15a,15bの距離及び角度と、スピーカ音源定位部214による音源定位の結果とに基づいて、音響装置200に対するスピーカ15a,15bの位置(距離及び角度)を算出する。位置算出部215は、本発明の第2位置算出部の一例である。
図4には、音響装置100のスピーカ15a,15bと、音響装置200との位置関係を模式的に示している。図4に示すように、音響装置200の位置算出部215は、スピーカ15a,15bの配置情報と音源定位の結果とに基づいて、音響装置200の中心C2に対するスピーカ15aの距離L1a及び角度θ1aと、音響装置200の中心C2に対するスピーカ15bの距離L1b及び角度θ1bとを算出する。また、位置算出部215は、音響装置100の構成情報と音源定位の結果とに基づいて、音響装置200の中心C2に対する音響装置100の距離L1c及び角度θ1cとを算出する。
位置通知部216は、位置算出部215により算出された距離及び角度の情報(第2位置情報)、すなわち音響装置200に対するスピーカ15aの距離L1a及び角度θ1aと、音響装置200に対するスピーカ15bの距離L1b及び角度θ1bとの情報を、音響装置100に通知する。また位置通知部216は、音響装置100から通知される前記第1位置情報を受信する。位置通知部216は、本発明の位置受信部及び第2位置通知部の一例である。
音響装置100,200は、それぞれで算出された前記位置情報を交換することにより、音響装置100,200の互いの位置関係を把握することが可能となる。
[位置検出処理]
以下、図5を参照しつつ、音響装置100の制御部11によって実行される位置検出処理の手順の一例について説明する。
ステップS101において、制御部11(機器検出部111)は、ネットワークN1に接続された他の音響装置(ここでは音響装置200)を検出する。音響装置200が検出された場合(S101:YES)、処理はステップS102に移行する。
ステップS102において、音響装置100がマスタ機器になった場合(S102:YES)、処理はS103に移行する。音響装置100がスレーブ機器になった場合(S102:NO)、音響装置100は後述の処理(図6参照)を実行する。音響装置がマスタ機器又はスレーブ機器になる方法は、周知の方法を採用することができる。ここでは、音響装置100がマスタ機器になり、音響装置200がスレーブ機器になったものとする。
ステップS103において、制御部11(構成情報交換部112)は、音響装置200と構成情報の交換を行う。具体的には、制御部11は、音響装置100内でのマイク14a,14b及びスピーカ15a,15bの配置情報(距離及び角度)を音響装置200に送信し、音響装置200内でのマイク24a,24b及びスピーカ25a,25bの配置情報(距離及び角度)を音響装置200から受信する。
ステップS104において、制御部11(テスト音声送受信部113)は、スレーブ機器の音響装置200に対して、スピーカ25a,25bからテスト音声を出力するように指示(音声出力指示)を行う。制御部11(テスト音声送受信部113)がスピーカ25a,25bから出力された前記テスト音声を、マイク14a,14bを介して取得した場合(S105:YES)、処理はステップS106に移行する。制御部11が前記テスト音声を取得できなかった場合(S105:NO)、処理はステップS110に移行する。
ステップS106において、制御部11(スピーカ音源定位部114)が前記テスト音声に基づいて何れかのスピーカ(例えばスピーカ25a)の音源定位を完了した場合(S106:YES)、処理はステップS107に移行する。制御部11が前記テスト音声に基づいてスピーカ25aの音源定位を完了できなかった場合(S106:NO)、処理はステップS110に移行する。
ステップS107において、音源定位が完了していない他のスピーカが存在する場合(S107:YES)、処理はステップS105に戻り、音源定位が完了していない他のスピーカが存在しない場合(S107:NO)、処理はステップS108に移行する。ここでは、他のスピーカ25bが存在するため、処理はステップS105に戻り、上述の処理を繰り返す。スピーカ25a,25bについて音源定位が完了すると、処理はステップS108に移行する。
ステップS108において、制御部11(位置算出部115)は、スピーカ25a,25bの配置情報(距離及び角度)と、スピーカ音源定位部114による音源定位の結果とに基づいて、音響装置100に対するスピーカ25a,25bの位置(距離及び角度)を算出する。
ステップS109において、制御部11(位置通知部116)は、音響装置100に対するスピーカ25aの距離L2a及び角度θ2aと、音響装置100に対するスピーカ25bの距離L2b及び角度θ2bとの情報(位置情報)を、音響装置200に通知する。
ステップS110では、制御部11は、音響装置200について、当該位置検出処理を実行済であることを示す情報(フラグ等)を設定する。その後、処理はステップS101に戻り、他の音響装置の検出処理を実行する。
以下、図6を参照しつつ、スレーブ機器となる音響装置200の制御部21によって実行される位置検出処理の手順の一例について説明する。
ステップS201において、制御部21(機器検出部211)は、ネットワークN1に接続された他の音響装置(ここでは音響装置100)を検出する。音響装置100が検出された場合(S201:YES)、処理はS202に移行する。
ステップS202において、音響装置200がマスタ機器にならなかった場合(S202:NO)、すなわちスレーブ機器になった場合、処理はステップS203に移行する。音響装置200がマスタ機器になった場合(S202:YES)、音響装置200は上述の処理(図5参照)を実行する。ここでは、音響装置100がマスタ機器になり、音響装置200がスレーブ機器になるため、処理はステップS203に移行する。
ステップS203において、制御部21(構成情報交換部212)は、音響装置100と構成情報の交換を行う。具体的には、制御部21は、音響装置200内でのマイク24a,24b及びスピーカ25a,25bの配置情報(距離及び角度)を音響装置100に送信し、音響装置100内でのマイク14a,14b及びスピーカ15a,15bの配置情報(距離及び角度)を音響装置100から受信する。
ステップS204において、制御部21(テスト音声送受信部213)が音響装置100から前記音声出力指示を受信した場合(S204:YES)、処理はステップS205に移行する。
ステップS205において、制御部21(テスト音声送受信部213)は、スピーカ25a,25bからテスト音声を出力させる。
ステップS206において、音響装置100においてスピーカ25a,25bの音源定位が完了した場合(S206:YES)、処理はステップS207に移行する。前記音源定位が完了しなかった場合(S206:NO)、処理はステップS204に戻る。
ステップS207において、制御部21(位置通知部216)は、音響装置100から送信される前記位置情報、すなわち音響装置100に対するスピーカ25aの距離L2a及び角度θ2aと、音響装置100に対するスピーカ25bの距離L2b及び角度θ2bとの情報を受信する。
音響装置100,200はそれぞれ上述の位置検出処理(図5及び図6参照)を実行した後、音響装置100は図6の点線枠で囲った「処理2」を実行し、音響装置200は図5の点線枠で囲った「処理1」を実行する。これにより、音響装置100,200はそれぞれ、自身に対する相手の音響装置の音源(スピーカ)の位置(距離及び角度)を把握する。よって、音響装置100,200の互いの位置関係を把握することが可能となる。
[実施形態2]
図7は、本発明の実施形態2に係る音響システム1の概略構成を示す図である。実施形態1に係る音響システム1と同一の構成については、説明を省略する。音響装置100,200は、同一の構成及び機能を有する。以下では、音響装置100を例に挙げて説明する。
音響装置100の記憶部12は、各種の情報を記憶する半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などを含む不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部12には、制御部11に後述の音源フィルタ処理(図8参照)を実行させるための音源フィルタ処理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記音源フィルタ処理プログラムは、USB、CD又はDVD(何れも登録商標)などのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、音響装置100に電気的に接続されるUSBドライブ、CDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶される。前記音源フィルタ処理プログラムは、ネットワークN1を介して外部機器からダウンロードされて記憶部12に記憶されてもよい。
図7に示すように、音響装置100の制御部11は、図2に示す各処理部に加えて、さらに、タイムスタンプ処理部101、音声取得部102、音源定位部103、音源情報交換部104、音源判定部105、フィルタ処理部106などの各種の処理部を含む。尚、制御部11は、前記CPUで前記音源フィルタ処理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部11に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。尚、前記音源フィルタ処理プログラムは、複数のプロセッサーを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
タイムスタンプ処理部101は、他の音響装置(ここでは音響装置200)との同期を取るためにタイムスタンプの補正等を行う。
音声取得部102は、前記位置検出処理(図5及び図6参照)により音響システム1が構築された後に、マイク14a,14bにより集音される話者の音声を取得する。例えば図1に示す会議システムにおいて、音声取得部102は、集音領域10に位置する会議1の参加者A,Bが発話する音声を取得する。また、音声取得部102は、重複領域S1に位置する会議2の参加者Cが発話する音声を取得する。制御部11は、音声取得部102により取得された参加者A,Bの音声に対して所定の音声処理を行う。例えば、テレビ会議システムにおいて、制御部11は、参加者A,Bの音声の音声データを、ネットワークN1を介して遠隔地の外部機器に送信する。音声取得部102は、本発明の音声取得部の一例である。
音源定位部103は、音声取得部102により取得された音声に基づいて、当該音声の音源定位を行う。また音源定位部103は、前記音声に基づいて、音圧レベル、スペクトラム等を測定する。音源定位部103は、本発明の音源定位部の一例である。
音源情報交換部104は、他の音響装置(ここでは音響装置200)と音源情報の交換を行う。例えば音源情報交換部104は、音源定位部103により得られる、音源定位の結果、音圧レベル、スペクトラム等を含む音源情報を音響装置200に送信し、後述する音響装置200の音源定位部203により得られる、音源定位の結果、音圧レベル、スペクトラム等を含む音源情報を音響装置200から受信する。音源情報交換部104は、本発明の音源情報取得部の一例である。
音源判定部105は、音響装置200から取得した前記音源情報に、音源定位部103により特定された音源と同一の音源が存在するか否かを判定する。前記音源情報に前記同一の音源が存在する場合、音源判定部105は、さらに、音響装置200から取得した前記音源情報における音源の音圧レベル(以下、第2音圧レベルという。)が、音源定位部103により特定された音源の音圧レベル(以下、第1音圧レベルという。)より大きいか否かを判定する。音源判定部105は、本発明の音源判定部の一例である。
フィルタ処理部106は、前記第2音圧レベルが前記第1音圧レベルより大きい場合に、前記同一の音源にフィルタ処理を施す。例えば、フィルタ処理部106は、マイク14a,14bに、前記同一の音源から取得する音声とは逆位相の音声を入力することにより、前記同一の音源から取得する音声を打ち消す。音声のフィルタ処理は、周知の方法を採用することができる。尚、フィルタ処理部106は、前記第2音圧レベルが前記第1音圧レベル以下の場合、前記同一の音源のフィルタ処理を解除する。フィルタ処理が解除された場合、制御部11は、音声取得部102により取得された音声に対して、前記所定の音声処理を行う。フィルタ処理部106は、本発明のフィルタ処理部の一例である。
音響装置200の制御部21に含まれる各処理部は、音響装置100の制御部11に含まれる前記各処理部と同一の処理を実行する。
[音源フィルタ処理]
以下、図8を参照しつつ、音響装置100の制御部11によって実行される音源フィルタ処理の手順の一例について説明する。尚、音響システム1に含まれる各音響装置は、同一の音源フィルタ処理を実行する。ここでは、図1に示す会議システムの適用シーンを例に挙げる。
ステップS301において、制御部11(タイムスタンプ処理部101)は、音響装置200との同期を取るためにタイムスタンプの補正を行う。
ステップS302において、制御部11(音声取得部102)が話者の音声を取得した場合(S302:YES)、処理はステップS303に移行する。尚、制御部11は、取得した音声の音声データにタイムスタンプを付与する。
ステップS303において、制御部11(音源定位部103)は、音声取得部102により取得された音声に基づいて音源定位を行う。
ステップS304において、制御部11(音源情報交換部104)は、音響装置200と音源情報の交換を行う。
ステップS305において、制御部11(音源判定部105)は、音響装置200から取得した前記音源情報に、音源定位部103により特定された音源と同一の音源が存在するか否かを判定する。尚、制御部11は、前記判定処理において、音声データに付与されたタイムスタンプの情報等を用いてもよい。前記音源情報に前記同一の音源が存在する場合(S305:YES)、例えば重複領域S1に話者(ここでは参加者C)が存在する場合、処理はステップS306に移行する。前記音源情報に前記同一の音源が存在しない場合(S305:NO)、すなわち重複領域S1に話者が存在しない場合、処理はステップS310に移行する。
ステップS306において、制御部11(音源判定部105)は、音響装置200から取得した前記音源情報における音源の音圧レベル(第2音圧レベル)が、音源定位部103により特定された音源の音圧レベル(第1音圧レベル)より大きいか否かを判定する。前記第2音圧レベルが前記第1音圧レベルより大きい場合(S306:YES)、処理はステップS307に移行する。前記第2音圧レベルが前記第1音圧レベル以下の場合(S306:NO)、処理はステップS308に移行する。
ステップS307において、制御部11(フィルタ処理部106)は、前記同一の音源に前記フィルタ処理を施す。その後、処理はステップS302に戻る。
ステップS308において、制御部11は、前記同一の音源に対して前記フィルタ処理が設定されているか否かを判定する。前記同一の音源に対して前記フィルタ処理が設定されていない場合(S308:NO)、処理はそのままステップS310に移行する。一方、前記同一の音源に対して前記フィルタ処理が設定されている場合(S308:YES)、ステップS309において、制御部11(フィルタ処理部106)は、前記同一の音源に設定された前記フィルタ処理を解除する。その後、処理はステップS310に移行する。
ステップS310において、制御部11は、重複領域S1以外の他の領域から音声を取得した場合(S305:NO)、ここでは参加者A,Bの音声を取得した場合、当該音声に対して前記所定の音声処理を実行する。また、制御部11は、前記同一の音源に対して前記フィルタ処理が設定されていない場合(S308:NO)、又は、前記同一の音源に対して設定された前記フィルタ処理を解除した場合(S309)前記所定の音声処理を実行する。その後、処理はステップS302に戻る。
各音響装置は、話者の音声を取得する度に上述の処理を実行する。これにより、各音響装置100,200は、本来の音声を適切に処理し、ノイズとなる音声を除去することが可能となる。このように、実施形態2に係る音響システム1によれば、複数の音響装置が同一の音源の音声を取得した場合に当該音声を適切に処理することが可能となる。
実施形態2に係る音響システム1は、以下の構成であってもよい。図9は、音響装置100の制御部11によって実行される音源フィルタ処理の他の例を示すフローチャートである。図9に示すステップS401~S405、S410の処理は、図8に示すステップS301~S305、S310の処理と同一であるため説明を省略する。
例えば、図1に示す会議システムにおいて、音響装置100のスピーカ15a,15bの位置と、参加者Cの位置とが近接している場合、音響装置200において、スピーカ15a、15bから出力される音声(例えば遠隔地の話者の音声)と、参加者Cの発話する音声とが、同一位置の音源であると判断される場合が考えられる。この場合、音響装置200は、参加者Cの発話した音声を取得するとともに、スピーカ15a,15bから出力される音声を取得するが、スピーカ15a,15bから出力される音声は音響装置200にとってノイズとなる。
そこで、例えば図9に示すように、ステップS406において、音響装置100の制御部11は、前記同一位置の音源について、自身のスピーカ15a,15bから出力される音声の音圧レベルと、音響装置200から取得した前記音源情報における音源の音圧レベルとの差(音圧レベル差)が閾値より大きいか否かを判定する。前記音圧レベル差が閾値より大きい場合(S406:YES)、処理はステップS407に移行し、前記音圧レベル差が閾値以下の場合(S406:NO)、処理はステップS410に移行する。
ステップS407において、制御部11は、スピーカ15a,15bの出力音圧レベルを下げる。例えば、制御部11は、スピーカ15a,15bの出力音圧レベルを、前記音圧レベル差の分だけ下げる。これにより、音響装置200は、音響装置100のスピーカ15a,15bから出力されるノイズとなる音声を除去することができる。
上述の説明では、音響システム1を会議システムに適用した場合を例に挙げたが、本発明の音響システムはこれに限定されない。例えば、本発明の音響システムは、スマートスピーカ、AIスピーカ等に適用することもできる。この場合、音響システム1には、複数のスマートスピーカ(音響装置)が配置される。スマートスピーカにより取得される音声は、例えば音声により各種の処理を実行させる音声コマンドとして利用される。この構成によれば、各スマートスピーカが、自身に向けて発せられた本来の音声を適切に取得し、不要な音声(ノイズ)をフィルタ処理することによって、誤動作を防ぐことが可能となる。
1 :音響システム
10 :集音領域
11 :制御部
12 :記憶部
13 :操作表示部
14 :マイク
15 :スピーカ
16 :通信インターフェース
20 :集音領域
21 :制御部
22 :記憶部
23 :操作表示部
24 :マイク
25 :スピーカ
100 :音響装置
101 :タイムスタンプ処理部
102 :音声取得部
103 :音源定位部
104 :音源情報交換部
105 :音源判定部
106 :フィルタ処理部
111 :機器検出部
112 :構成情報交換部
113 :テスト音声送受信部
114 :スピーカ音源定位部
115 :位置算出部
116 :位置通知部
121 :機器情報
200 :音響装置
203 :音源定位部
211 :機器検出部
212 :構成情報交換部
213 :テスト音声送受信部
214 :スピーカ音源定位部
215 :位置算出部
216 :位置通知部
221 :機器情報
N1 :ネットワーク
S1 :重複領域

Claims (7)

  1. ネットワークを介して接続された複数の音響装置を備える音響システムであって、
    各音響装置は、
    音声を取得する音声取得部と、
    前記音声取得部により取得された前記音声の音源定位を行う音源定位部と、
    他の音響装置から、当該他の音響装置において取得された前記音声に関する音源情報を取得する音源情報取得部と、
    前記音源情報取得部により取得された前記音源情報に前記音源定位部により特定された音源と同一の音源が存在する場合に、当該音源情報における音源の音圧レベルが、前記音源定位部により特定された音源の音圧レベルより大きいか否かを判定する音源判定部と、
    前記音源情報における音源の音圧レベルが、前記音源定位部により特定された音源の音圧レベルより大きい場合に、前記音源定位部により特定された音源の前記音声をフィルタ処理するフィルタ処理部と、を備える、
    音響システム。
  2. 前記フィルタ処理部は、前記音響装置に設けられたマイクに、前記音源定位部により特定された音源から取得する前記音声とは逆位相の音声を入力する、
    請求項1に記載の音響システム。
  3. 前記音源情報取得部により取得された前記音源情報は、前記他の音響装置において取得された前記音声の音源定位の結果と、当該音声の音圧レベルとを含む、
    請求項1又は請求項2に記載の音響システム。
  4. 前記各音響装置は、前記音源情報における音源の音圧レベルが、前記音源定位部により特定された音源の音圧レベル以下の場合に、前記音源定位部により特定された音源の前記音声に対して所定の音声処理を実行する、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の音響システム。
  5. 前記各音響装置は、当該音響装置を識別する固有情報と、当該音響装置を構成する機器の情報とを記憶する記憶部を備える、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の音響システム。
  6. 前記各音響装置は、少なくとも1つのスピーカと、少なくとも2つのマイクとを備える、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の音響システム。
  7. 前記各音響装置は、情報を表示する表示部を備える、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の音響システム。
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