JP7025235B2 - パターン形成方法および物品製造方法 - Google Patents

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本発明は、ターン形成方法および物品製造方法に関する。
半導体基板の上に直接または層を介してパターンを形成するためにリソグラフィー装置が使用されうる。以下では、半導体基板、および、半導体基板の上に1又は複数の層を有する構造体を基板という。リソグラフィー装置としては、従来から使用されている投影露光装置の他、インプリント装置が使用されつつある。インプリント装置は、基板の上に配置されたインプリント材に型(モールド)のパターン部を接触させ、その状態でインプリト材を硬化させる。これにより、基板の上にインプリント材の硬化物からなるパターンが形成される。このパターンを利用して、基板(半導体基板自体、またはその上の層)に対してエッチングまたはイオン注入等の処理を行うことができる。
米国特許第7077992号明細書
よく知られているように基板の上にパターンを形成する際に基板の上に異物が存在すると、パターン欠陥等が生じうる。したがって、半導体装置等の物品を製造するラインでは、可能な限り異物の発生原因が取り除かれる。ここで、投影露光装置では、基板の上に異物が存在する場合においても、それによって原版(レチクル)が損傷を受けることはない。しかし、インプリント装置では、基板に対してインプリント材を介して型のパターン部が近接しうるので、基板と型のパターン部との間に異物が存在すると、型のパターン部が損傷を受ける可能性がある。
一般的に、基板の最外周から所定長(例えば3mm)までの領域(以下、エッジ除外領域(Edge Exclusion Area))よりも内側の領域については異物が存在しないことが保証されるように製造ラインが管理されうる。しかし、エッジ除外領域については、異物が存在しないことを保証することが難しい。その1つの理由として、FOUP(Front Opening Unify Podの略。)やFOSB(Front Opening Shipping Boxの略。)のような容器では、保持部が基板のエッジ除外領域の一部に接触した状態で基板が保持されることを挙げることができる。つまり、保持部がエッジ除外領域の一部に接触することによって保持部からエッジ除外領域に異物が渡されたり、該接触によって異物が発生しその異物がエッジ除外領域に付着したりしうる。他の理由として、基板のエッジ除外領域は、通常の異物検査装置による検査対象範囲ではないことを挙げることができる。
基板の有効領域(パターンを形成することができる領域(品質保証領域))の外縁によって形状が規定される欠けショット領域へのパターンの形成時においては、型のパターン部が基板のエッジ除外領域に近接することになる。仮に有効領域には異物が存在しなくても、その外側のエッジ除外領域に異物が存在すれば、その異物に型のパターン部が衝突し、これによって型のパターン部が損傷を受けうる。
本発明は、上記の課題認識を契機としてなされたものであり、基板の有効領域の外側における異物による問題を低減するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、パターン形成方法に係り、前記パターン形成方法は、半導体基板を含む基板を準備する工程と、前記基板の上にインプリント材を配置し、前記基板の上の前記インプリント材に型のパターン部を接触させ、前記インプリント材を硬化させることによって、前記基板の上に前記インプリント材の硬化物からなるパターンを形成する工程と、を含み、前記半導体基板は、互いに反対側の第1面および第2面と、前記第1面の外縁と前記第2面の外縁とを接続する端部面とを有し、少なくとも前記第1面は、単結晶半導体で構成され、前記端部面は、前記第1面が属する平面から1マイクロメートル以上離れた環状面と、前記第1面の前記外縁と前記環状面の内縁とを接続する接続面と、前記端部面における最も外側の面を構成する側面と、前記環状面の外縁と前記側面とを接続するテーパ面とを含み、前記接続面は、前記第1面に対して垂直である。
本発明によれば、基板の有効領域の外側における異物による問題を低減するために有利な技術が提供される。
インプリント装置の構成を示す図。 基板の欠けショット領域(パーシャルフィールド)にパターンを形成する処理を模式的に示す図。 一般的な半導体基板をFOUPまたはFOSBのような容器に収容した様子を模式的に示す図。 本発明の第1実施形態の半導体基板の断面図。 本発明の第1実施形態の半導体基板の利点を説明する図。 本発明の第2実施形態の半導体基板の断面図。 本発明の第3実施形態の半導体基板の断面図。 本発明の第1乃至第3実施形態の半導体基板を含む基板の利点を説明する図。 本発明の第1乃至第3実施形態の半導体基板を含む基板の利点を説明する図。 本発明の一実施形態のパターン形成方法および物品製造方法を説明する図。
以下、添付図面を参照しながら本発明のその例示的な実施形態を通して説明する。
まず、基板の上にパターンを形成するパターン形成方法の実施において使用されうるリソグラフィー装置の一例としてのインプリント装置について例示的に説明する。図1には、インプリント装置100の構成が例示されている。インプリント装置100は、基板Sの上に配置されたインプリント材に型11のパターン部PPを接触させ、その状態でインプリト材を硬化させる。これにより、基板Sの上にインプリント材の硬化物からなるパターンが形成される。基板Sは、半導体基板、および、半導体基板の上に1又は複数の層を有する構造体である。
インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、例えば、赤外線、可視光線、紫外線などでありうる。硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物でありうる。これらのうち、光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。インプリント材は、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に配置されうる。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下でありうる。
本明細書および添付図面では、基板Sの表面に平行な方向をXY平面とするXYZ座標系において方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転、Z軸周りの回転をそれぞれθX、θY、θZとする。X軸、Y軸、Z軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向に関する制御または駆動を意味する。また、θX軸、θY軸、θZ軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な軸の周りの回転、Y軸に平行な軸の周りの回転、Z軸に平行な軸の周りの回転に関する制御または駆動を意味する。また、位置は、X軸、Y軸、Z軸の座標に基づいて特定されうる情報であり、姿勢は、θX軸、θY軸、θZ軸の値で特定されうる情報である。位置決めは、位置および/または姿勢を制御することを意味する。位置合わせは、基板1および型11の少なくとも一方の位置および/または姿勢の制御を含みうる。
基板Sは、搬送ハンドなどを含む基板搬送部22によってインプリント装置100の外部から内部に搬入され、基板ステージ3に搭載された基板保持部2によって保持される。基板ステージ3は、ベース定盤4によって支持され、不図示のアクチュエータによって複数の軸(例えば、X軸、Y軸、θZ軸の3軸、好ましくは、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸)について駆動されうる。これによって、基板Sも当該複数の軸について駆動されうる。
型11は、基板1上に転写されるパターンが形成されたパターン部PPを有し、型保持部12によって保持される。型保持部12は、支持部13によって支持されている。支持部13は、複数の軸(例えば、Z軸、θX軸、θY軸の3軸、好ましくは、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸)について駆動されうる。これによって、型11も当該複数の軸について駆動されうる。支持部13のZ方向の駆動は、昇降エレベータ9によってなされうる。支持部13は、複数のガイドバー8の一端に連結され、複数のガイドバー8の他端は、ガイドバープレート7に固定されている。複数のガイドバー8は、天板6およびアライメント棚14を貫通していて、昇降エレベータ9によってZ方向に駆動されうる。
天板6は、支柱5によって支持され、アライメント棚14は、支柱10を介して天板6によって支持されている。アライメント棚14は、アライメントスコープ23、オフアクシスアライメントスコープ21、および、基板Sの高さおよび/または傾きを計測するための不図示の計測器を支持しうる。アライメントスコープ23は、基板ステージ3に設けられた不図示の基準マークと、型11に設けられたアライメントマークとを観察するための光学系および撮像系を有しうる。アライメントスコープ23は、基板Sのショット領域に設けられたアライメントマークと、型11に設けられたアライメントマークとの相対位置を計測しうる。この相対位置に基づいて、ショット領域と型11との位置合わせがなされうる。
ディスペンサ20は、基板Sの上にインプリント材を配置するために該インプリント材を吐出するノズルを含みうる。不図示のアクチュエータによって基板ステージ3(基板S)を走査しながらディスペンサ20のノズルからインプリント材を吐出することによって基板Sの上にインプリント材が配置されうる。ディスペンサ20は、アライメント棚14によって支持されうる。
オフアクシスアライメントスコープ21は、基板Sの複数のショット領域に設けられたアライメントマークの位置を計測しうる。複数のショット領域から選択されるショット領域に設けられたアライメントマークの位置を計測することよってグローバルアライメント処理がなされうる。アライメントスコープ23によって型11と基板ステージ3との相対位置を計測し、オフアクシスアライメントスコープ21によって基板ステージ3と基板Sとの相対位置を計測することによって型11と基板1との相対位置を得ることができる。アライメント棚14には、スプレッドカメラ25が搭載されうる。スプレッドカメラ25は、基板Sと型11との間のインプリント材が広がる様子を観察しうる。
基板ステージ3には、距離計測部26が搭載されうる。距離計測部26は、基板ステージ3と型11の表面との距離を計測しうる。例えば、基板ステージ3と型11との相対位置を変更しながら、距離計測部26によって複数回にわたって基板ステージ3と型11の表面との距離を計測することによって、型11が型保持部12によって正常に保持されているかどうかを判定することができる。
図2(a)には、基板Sの欠けショット領域PF(パーシャルフィールド)にパターンを形成する処理が模式的に示されている。欠けショット領域PFは、基板Sの有効領域(パターンを形成することができる領域)の外縁201によって形状が規定されるショット領域である。一方、通常のショット領域(非欠けショット領域)は、その形状が基板Sの有効領域の外縁201によっては規定されず、型11のパターン部PPの外形にならった矩形形状を有しうる。
一般的に、欠けショット領域PFは、少なくとも1つのチップ領域を含みうる。チップ領域とは、半導体チップとして切り出される領域である。欠けショット領域PFの上にパターンを形成する場合、欠けショット領域PFの上にインプリント材が配置された後、欠けショット領域PFの外縁201がパターン部PPに対向するように、欠けショット領域PFとパターン部PPとが位置合わせされる。
図2(b)は、基板Sとして一般的な半導体基板1を使用して欠けショット領域にパターンを形成する様子を模式的に示す断面図である。半導体基板1(基板S)の外周領域210に異物300が存在すると、欠けショット領域の上に配置されたインプリント材IMに型11のパターン部PPを接触させる際に、異物300にパターン部PPが衝突し、この衝突によってパターン部PPが損傷を受けうる。
図3は、一般的な半導体基板1をFOUPまたはFOSBのような容器に収容した様子を模式的に示す断面図である。符号410で示されるように、半導体基板1を保持するために容器が有する保持部400が半導体基板1の外周領域210の一部と接触することによって、半導体基板1または保持部400が削られて異物が発生し、該異物が外周領域210に付着しうる。
図4(a)、(b)は、基板Sとして使用されうる本発明の第1実施形態の半導体基板1の断面図である。なお、図4(a)には、半導体基板1の最外周端の近傍のみが示されている。第1実施形態の半導体基板1は、互いに反対側の第1面S1および第2面S2と、第1面S1の外縁E1と第2面S2の外縁E2とを接続する端部面S3とを有する。半導体基板1は、少なくとも第1面S1が単結晶半導体(例えば、単結晶シリコン)で構成される。一例において、半導体基板1は、第1面S1および第2面S2が単結晶半導体で構成されうる。他の例において、半導体基板1は、その全体が単結晶半導体で構成されうる。第1面S1が単結晶半導体で構成された構造は、表面が絶縁体(例えば、酸化シリコン、窒化シリコン)または導電体(例えば、アルミニウム、銅)等のような非単結晶半導体で構成された構造とは区別される。単結晶半導体は、例えば、単結晶シリコン、単結晶窒化ガリウム(GaN)、単結晶シリコン(SiC)または単結晶ヒ化ガリウム(GaAs)でありうる。半導体基板1は、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板のように、絶縁体の上に単結晶半導体層を有することによって、第1面S1が単結晶半導体で構成された基板であってもよい。
半導体基板1の第1面S1の上には、インプリント装置100によって、インプリント材の硬化物からなるパターンが形成されうる。また、図8(a)に模式的に示されるように、第1面S1の上に1又は複数の層Lが形成された後に、該1又は複数の層Lの上に、インプリント装置100によって、インプリント材IMの硬化物からなるパターンが形成されうる。図9(a)に模式的に示されるように、1又は複数の層Lは、第1面S1の外縁E1(端部)に被さった層を含みうる。このような構造は、端部面S3の加工時(例えば、外縁E1を確定するための加工時)に意図せず形成されうる突起等を被覆しうるので、該突起等と型11との衝突を緩和し、型11の破損を防止するために効果的である。外縁E1に被さった層Lは、例えば、レジスト、有機物SOC(Spin On Carbon)、無機物(Spin On Glass)等でありうる。該1又は複数の層Lのうち少なくとも1つの層は、投影露光装置を用いて形成されるレジストパターンを使ってパターニングされた層であってもよい。
端部面S3は、第1面S1が属する平面P1から離れた環状面S31と、第1面S1の外縁E1と環状面S31の内縁E3とを接続する接続面S32と、端部面S3における最も外側の面を構成する側面S33とを含みうる。また、端部面S3は、環状面S31の外縁E4と側面S33(の平面P1の側の端部E5)とを接続するテーパ面S34とを含む。また、端部面S3は、第2面S2の外縁E2と側面S33(の第2面S2が属する平面P2の側の端部E6)とを接続する第2テーパ面S35を含みうる。
第1面S1が属する平面P1と環状面S31との距離bは、1マイクロメートル以上であることが好ましい(即ち、環状面S31は、第1面S1が属する平面P1から1マイクロメートル以上離れていることが好ましい)。図5(a)に模式的に示されるように、距離bを1マイクロメートル以上とすることによって、環状面S31に付着しうる異物300の最大寸法が1マイクロメートル未満であれば、異物300が型11のパターン部PPに衝突することは回避することができる。典型的には、インプリント装置100は、1マイクロメートル以上の寸法を有する異物が基板S(半導体基板1)と型11との間に存在しないように管理されうる。
第1面S1が属する平面P1と環状面S31との距離bを10マイクロメートル以上、20マイクロメートル以上、30マイクロメートル以上、40マイクロメートル以上、又は、50マイクロメートル以上とすることが、より効果的である。距離bが大きいことは、環状面S31に付着しうる異物300に対する耐性が高いこと、即ち、環状面S31上の異物300と型11のパターン部PPとの衝突を回避する効果が高いことを意味する。距離bの最大値は、半導体基板1の厚さ等に応じて決定されるが、例えば、厚さが775±20マイクロメートル(SEMI規格)の半導体基板1の場合、距離bは170マイクロメートル以下であることが好ましい。
半導体基板1の径方向における第1面S1の外縁E1と側面S33が属する円筒面CS1との間の距離aは、120マイクロメートル以上かつ3000マイクロメートル以下(120マイクロメートル以上かつ3ミリメートル以下)であることが好ましい。あるいは、距離aは、120マイクロメートル以上かつ2000マイクロメートル(2ミリメートル)以下であることが好ましい。ここで、半導体基板の最外周端(側面S33)から120マイクロメートルまでの領域は、SEMI規格によれば、有効領域として利用することが不可能な領域であり、距離aの最小値は、このような背景に基づいて決定されうる。距離aの最大値は、エッジ除外領域の幅(通常、3ミリメートルまたは2ミリメートル)に基づいて決定されうる。
環状面S31と第1面S1が属する平面P1との距離bと、側面S33の平面P1の側の端部E5と平面P1との距離(b+c)との差c(半導体基板1の厚さ方向におけるテーパ面S34の寸法)は、20マイクロメートル以上であることが好ましい。また、差cは、200マイクロメートル以下であることが好ましい。
側面S33の平面P1の側の端部E5と平面P1との距離(b+c)は、側面S33の平面P2(第2面S2が属する平面)の側の端部E6と平面P2との距離eと等しいことが好ましい。これは、図5(b)に模式的に示されるように、半導体基板1がFOUPまたはFOSBのような容器に収容される際に、容器の保持部400によって半導体基板1を安定して保持するために有利である。端部面S3の形状は、第1面S1の外縁E1が保持部400に接触しないように決定されうる。あるいは、保持部400の形状は、第1面S1の外縁E1が保持部400に接触しないように決定されうる。
接続面S32は、例えば、第1面S1に対して80°~110°の角度を有しうる。典型的には、接続面S32は、第1面S1に対して垂直でありうる。なお、垂直とは、適当な公差(例えば、±1°)を許容する意味で用いられる。環状面S31は、第1面S1が属する平面P1に対して平行でありうる。また、平行とは、適当な公差(例えば、±1°)を許容する意味で用いられる。端部面S3は、材料となる半導体基板を回転させながら該半導体基板の端部を研磨することによって形成されうる。
図6(a)、(b)は、基板Sとして使用されうる本発明の第2実施形態の半導体基板1の断面図である。第2実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第2実施形態の半導体基板1は、第1実施形態における接続面S32を接続面S32’で置き換えた構造を有する。第2実施形態では、第1面S1の外縁E1と環状面S31の内縁E3とを接続する接続面S32’は、第1部分S321と、第2部分S322とを有する。第1部分S321は、第1面S1の外縁E1から垂直に延びている。第2部分S322は、第1部分S321と環状面S31の内縁E3とを接続する。第2部分S322は、環状面S31に対して傾斜している。
半導体基板1の第1面S1の上には、インプリント装置100によって、インプリント材の硬化物からなるパターンが形成されうる。また、図8(b)に模式的に示されるように、第1面S1の上に1又は複数の層Lが形成された後に、該1又は複数の層Lの上に、インプリント装置100によって、インプリント材IMの硬化物からなるパターンが形成されうる。図9(b)に模式的に示されるように、1又は複数の層Lは、第1面S1の外縁E1(端部)に被さった層を含みうる。このような構造は、端部面S3の加工時(例えば、外縁E1を確定するための加工時)に意図せず形成されうる突起等を被覆しうるので、該突起等と型11との衝突を緩和し、型11の破損を防止するために効果的である。外縁E1に被さった層Lは、例えば、レジスト、有機物SOC(Spin On Carbon)、無機物(Spin On Glass)等でありうる。該1又は複数の層Lのうち少なくとも1つの層は、投影露光装置を用いて形成されるレジストパターンを使ってパターニングされた層であってもよい。
図7(a)、(b)は、基板Sとして使用されうる本発明の第3実施形態の半導体基板1の断面図である。第3実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第3実施形態の半導体基板1は、第1実施形態における接続面S32を接続面S32”で置き換えた構造を有する。第3実施形態では、第1面S1の外縁E1と環状面S31の内縁E3とを接続する接続面S32”は、第1面S1に対して傾斜している。
半導体基板1の第1面S1の上には、インプリント装置100によって、インプリント材の硬化物からなるパターンが形成されうる。また、図8(c)に模式的に示されるように、第1面S1の上に1又は複数の層Lが形成された後に、該1又は複数の層Lの上に、インプリント装置100によって、インプリント材IMの硬化物からなるパターンが形成されうる。図9(c)に模式的に示されるように、1又は複数の層Lは、第1面S1の外縁E1(端部)に被さった層を含みうる。このような構造は、端部面S3の加工時(例えば、外縁E1を確定するための加工時)に意図せず形成されうる突起等を被覆しうるので、該突起等と型11との衝突を緩和し、型11の破損を防止するために効果的である。外縁E1に被さった層Lは、例えば、レジスト、有機物SOC(Spin On Carbon)、無機物(Spin On Glass)等でありうる。該1又は複数の層Lのうち少なくとも1つの層は、投影露光装置を用いて形成されるレジストパターンを使ってパターニングされた層であってもよい。
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
なお、上記の実施形態では、型11として、パターン部PP(凹凸パターン)を設けた回路パターン転写用の型を用いることについて述べたが、凹凸パターンがない平面部を有する型(ブランクテンプレート)が用いられてもよい。ブランクテンプレートは、平面部によって基板上の組成物を平坦化するように該組成物を成形する平坦化装置において用いられる。つまり、上記の実施形態は、型を用いて基板上の組成物を成形する種々の成形装置に適用することができる。
次に、インプリント装置によって基板にパターンを形成し、該パターンが形成された基板を処理し、該処理が行われた基板から物品を製造する物品製造方法について説明する。物品製造方法は、図10(a)~(d)に例示されるようなパターン形成方法によって基板の上にパターンを形成するパターン形成工程を含みうる。また、物品製造方法は、図10(e)、(f)に例示されるように、パターンが形成された基板を処理する工程と、該処理が行われた基板から物品を製造する工程とを含みうる。
図10(a)に示す工程では、基板Sを用意する。基板Sは、前述の半導体基板1に相当する半導体基板1zを含みうる。基板Sは、半導体基板1zの上に絶縁体等の被加工材2z(層)を有しうる。以下では、基板Sが半導体基板1zの上に被加工材2zを有するものとして説明する。図10(a)に示す工程では、基板1zを用意した後、インクジェット法等により、被加工材2zの上にインプリント材3zを配置する(第1工程)。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図10(b)~(d)に示す工程(第2工程)では、基板Sの上のインプリント材3zに型4zのパターン部を接触させ、インプリント材3zを硬化させることによって、基板Sの上にインプリント材3zの硬化物からなるパターンを形成する。具体的には、図10(b)に示す工程では、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図10(c)に示す工程では、インプリント材3zが付与された基板1と型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを透して照射すると、インプリント材3zは硬化する。図10(d)に示す工程では、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。第1工程および第2工程は、欠けショット領域を対象としてもなされうる。即ち、第1工程では、基板Sの欠けショット領域の上にインプリント材3zが配置され、第2工程では、該欠けショット領域の上のインプリント材3zに型4zのパターン部を接触させ、インプリント材3zの硬化がなされうる。この際に、基板Sを構成する半導体基板1zが前述の構成を有することにより、型4zのパターン部の破損を防止することができる。
図10(e)に示す工程では、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行う。これにより、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図10(f)に示す工程では、硬化物のパターンを除去する。このような工程を経て、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
1、1z:半導体基板、S1:第1面、S2:第2面、S3:端部面、S31:環状面、S32、S32’、S32”:接続面、S33:側面、S34:テーパ面、S35:テーパ面、S321:第1部分、S322:第2部分、E1:第1面の外縁、E2:第2面の外縁、E3:環状面の内縁、E4:環状面の外縁、E5、E6:側面の端部

Claims (11)

  1. パターン形成方法であって、
    半導体基板を含む基板を準備する工程と、
    前記基板の上にインプリント材を配置し、前記基板の上の前記インプリント材に型のパターン部を接触させ、前記インプリント材を硬化させることによって、前記基板の上に前記インプリント材の硬化物からなるパターンを形成する工程と、を含み、
    前記半導体基板は、互いに反対側の第1面および第2面と、前記第1面の外縁と前記第2面の外縁とを接続する端部面とを有し、
    少なくとも前記第1面は、単結晶半導体で構成され、
    前記端部面は、前記第1面が属する平面から1マイクロメートル以上離れた環状面と、前記第1面の前記外縁と前記環状面の内縁とを接続する接続面と、前記端部面における最も外側の面を構成する側面と、前記環状面の外縁と前記側面とを接続するテーパ面とを含
    前記接続面は、前記第1面に対して垂直である、
    ことを特徴とするパターン形成方法
  2. 径方向における前記第1面の前記外縁と前記側面が属する円筒面との距離は、120マイクロメートル以上かつ3000マイクロメートル以下である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法
  3. 前記端部面は、前記第2面の前記外縁と前記側面とを接続するテーパ面を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパターン形成方法
  4. 前記環状面と前記第1面が属する平面との距離と、前記側面の前記平面の側の端部と前記第1面が属する前記平面との距離との差は、20マイクロメートル以上であり、前記パターンを形成する工程は、1マイクロメートル以上の寸法を有する異物が前記基板と前記型との間に存在しないように管理されたインプリント装置において行われる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパターン形成方法
  5. 前記環状面は、前記第1面が属する前記平面に対して平行である、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のパターン形成方法
  6. 前記第1面が属する前記平面と前記環状面との距離は、50マイクロメートル以上である、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のパターン形成方法
  7. 前記第2面が前記単結晶半導体で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のパターン形成方法
  8. 前記パターンを形成する工程では、前記第1面の前記外縁によって形状が規定される欠けショット領域の上に前記インプリント材を配置し前記欠けショット領域の上の前記インプリント材と前記パターン部とを接触させ、前記インプリント材を硬化させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  9. 前記基板は、前記半導体基板の上に層を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  10. 前記基板は、前記半導体基板の上に層を有し、前記層は、前記第1面の端部に被さった層を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  11. 請求項乃至10のいずれか1項に記載のパターン形成方法によって基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    を含み、前記処理が行われた前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
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