JP7024411B2 - ロック機構およびロック機構を備えた装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロック機構およびロック機構を備えた装置に関する。
現金自動預払い機等の自動取引装置(ATM:Automated /Automatic Teller Machine)には様々なロック機構が使用されており、特許文献1には収納庫を装置本体に固定するロック機構が記載されている。
また、従来の自動取引装置は、入出金ユニット等の機構ユニットや金庫部などを隠すために前扉が実装されており、この前扉にもロック機構が使用される。
実開平5-049755号公報
従来の自動取引装置は、操作者によって叩かれた場合に、叩かれた衝撃が前扉のロック機構に伝わり、ロックが解除して前扉が開放してしまうという問題があった。自動取引装置が叩かれる場合とは、例えば、自動取引装置による処理が何らかの理由によって滞った場合(例えば故障した場合)や盗難を目的とした場合である。前扉のロック機構は、前扉や装置本体の筺体の近くに実装されるので、叩かれる位置から衝撃が伝わり易いため特に問題になる。前扉が開くと装置本体に収納される機構ユニットや金庫部が露出するので、防犯の観点から好ましくない。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、外部からの衝撃による解除を防ぐことができる、ロック機構およびロック機構を備えた装置を提供するものである。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係るロック機構は、扉の開放を規制するロック機構であって、前記扉とは別部材に形成されているリミッタと、前記扉に回動可能に取り付けられており、前記リミッタに当接することで前記扉の開放を規制する開放規制位置及び前記リミッタとの当接を回避することで前記扉の開放を許容する開放許容位置に移動するロックレバと、を備え、前記ロックレバは、前記リミッタとの当接領域に前記開放許容位置への移動を規制する回動規制部を有し、前記当接領域は、前記開放規制位置において前記リミッタに当接する第一当接領域と、前記第一当接領域に隣接する第二当接領域と、を含み、前記回動規制部は、第二当接領域に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る装置は、前記ロック機構を備えた装置である。
本発明によれば、外部からの衝撃による解除を防ぐことができる。
本発明の第一実施形態に係る自動取引装置の正面図である。 本発明の第一実施形態に係るロック機構を説明するための図であり、図1のA-A断面を示す模式図である。 ロック機構に連続した衝撃を加えた状態を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係るロック機構の動作を説明するための図である。 本発明の第二実施形態に係るロック機構を説明するための図である。 本発明の第二実施形態に係るロック機構の動作を説明するための図である。 本発明の第三実施形態に係るロック機構を説明するための図である。 本発明の第三実施形態に係るロック機構の動作を説明するための図である。 本発明の第四実施形態に係るロック機構を説明するための図である。 本発明の第四実施形態に係るロック機構の動作を説明するための図である。 本発明の第五実施形態に係るロック機構を説明するための図である。 本発明の第五実施形態に係るロック機構の動作を説明するための図である。 ロック機構に大きな衝撃を加えた状態を示す模式図である。 第一変形例に係るロック機構を説明するための図である。 第一変形例に係るロック機構の動作を説明するための図である。 第二変形例に係るロック機構を説明するための図である。 第三変形例に係るロック機構を説明するための図である。 第四変形例に係るロック機構を説明するための図である。 第五変形例に係るロック機構を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、参照する図面において、本発明を構成する部材の寸法は、説明を明確にするために誇張して表現されている。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第一実施形態]
図1を参照して、第一実施形態に係る自動取引装置(ATM:Automated /Automatic Teller Machine)の主な構造を説明する。自動取引装置の説明における「上下」、「左右」は図1の矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。
自動取引装置100は、装置本体6と、前扉1とを主に備える。前扉1は、図示しない蝶番を用いて装置本体6に実装されており、回転中心軸Cを中心に回動可能である。つまり、ここでの前扉1は、左側を開放する横開き扉である。前扉1は、閉鎖された状態(図1に示す状態)で入出金ユニット8及び金庫部9を覆っている。前扉1にはロック機構10が備えられており、前扉1を閉鎖した状態で施錠することにより前扉1が開かないようになっている。なお、前扉1の構造はここで説明したものに限定されるものではなく、装置本体6に回動可能であればよい。
≪第一実施形態に係るロック機構の構成≫
図2を参照して、ロック機構10の構成について説明する。図2は、第一実施形態に係るロック機構10を説明するための図であり、図1の自動取引装置100のA-A断面を示す模式図である。ロック機構10は、ロックレバ2と、リミッタ3と、付勢部材4と、ロックレバ回動軸5と、を主に備える。
ロックレバ回動軸5は、ロックレバ2を回動させる際の回転支点となる部材であり、前扉1の左側内部であって上下方向に配置されている。ロックレバ回動軸5は、少なくともその一部が前扉1に固定されており、前扉1の開閉動作に伴って前扉1とともに移動する。ここでのロックレバ回動軸5は、前扉1の回転中心軸C(図1参照)と平行に配設されている。
付勢部材4は、ロックレバ2に対して、リミッタ3へ近接する方向(図2のα1方向)に付勢力を常に付与するばねである。付勢部材4として用いるばねは、特段限定されるものではない。本実施形態の付勢部材4は、捩りコイルばねである。
付勢部材4のコイル部41には、ロックレバ回動軸5が挿通される。付勢部材4の一端42は、前扉1の適所に係止される。付勢部材4の他端43は、ロックレバ2の一部に当接するように設置され、リミッタ3へ近接する方向(図2のα1方向)に付勢力を発生する。
リミッタ3は、意図しない前扉1の開放を規制する装置本体6側の部材である。リミッタ3は、施錠されている状態で前扉1を開放しないようにするものであればよく、その形状や材質などは特段限定されるものではない。ここでのリミッタ3は、金属製の板状部材であり、装置本体6の左壁から内側に折り曲げて形成されている。リミッタ3は、第一屈曲部31と、第二屈曲部32と、を主に有している。なお、リミッタ3は、装置本体6とは別部材として製造され、ボルトなどの締結部材によって装置本体6に固定されてもよい。
第一屈曲部31は、装置本体6から連続して形成される部分であり、装置本体6の左壁から内側に延設している。第一屈曲部31は、装置本体6の左壁に直交している。第二屈曲部32は、第一屈曲部31から連続して形成される部分であり、第一屈曲部31の一端から後方に延設している。第二屈曲部32は、装置本体6の左壁に平行である。言い換えると、ここでの第二屈曲部32は、前扉1の開閉方向(ここでは前後方向)に延設している。第二屈曲部32の後端32aは、ロックレバ2に当接する。
ロックレバ2は、意図しない前扉1の開放を規制する前扉1側の部材であり、ロックレバ回動軸5を中心として回動可能である。ロックレバ2は、図示しない鍵機構の施錠動作に連動しており、施錠することによりロックレバ2はα1方向に回動し、開錠することによりロックレバ2はα2方向に回動する。つまり、ロックレバ2は、図2の実線で示す施錠された状態での位置から開錠されることで、図2の仮想線(二点鎖線)で示す位置まで移動する。施錠された状態(図2の実線で示す位置)のロックレバ2は、前扉1の開放動作を規制し、一方、開錠された状態(図2の仮想線で示す位置)のロックレバ2は、前扉1の開放動作を許容する。以下では、施錠されている状態におけるロックレバ2の位置(図2の実線で示す位置)を「開放規制位置」と呼び、開錠されている状態におけるロックレバ2の位置(図2の仮想線で示す位置)を「開放許容位置」と呼ぶ場合がある。
ロックレバ2は、前扉1が施錠されている状態(図2の実線で示す開放規制位置)で前扉1を開放しないようにするものであればよく、その形状や材質などは特段限定されるものではない。ここでのロックレバ2は、金属製であり、先端が左方向(装置本体6の左壁に近接する方向)に突出した鉤状を呈している。具体的には、ここでのロックレバ2は、基端部21と、先端部22と、基端部21と先端部22とを連結する連結部23と、を主に有している。
基端部21は、ロックレバ回動軸5に取り付けられる部分である。基端部21の一部は切り欠いてあり、これにより平面視して略矩形の切欠き部21aが形成されている。切欠き部21aには、付勢部材4の他端43が挿入されている。
先端部22は、前扉1が施錠されている状態(図2の実線で示す開放規制位置)で前扉1を開放した場合に、リミッタ3と係合する部分である。ここでの先端部22は、平面視して略三角形状を呈しており、開放規制位置においてリミッタ3の後方に配置される。先端部22は、開放規制位置においてリミッタ3の後端32aに対向する対向面22aを有する。対向面22aは、開放規制位置において第二屈曲部32に直交する。言い換えると、対向面22aは、前扉1の開閉方向(ここでは前後方向)に直交する直交平面(ここでは上下方向の線分と左右方向の線分とで構成される平面)に存在する。対向面22aの先端側には、凹部22bが形成されている。ここでの凹部22bは、平面視して円弧状を呈している。凹部22bの詳細は後記する。開放規制位置において、対向面22aとリミッタ3の後端32aとは当接していても当接していなくともどちらでもよい。
連結部23は、基端部21と先端部22とを連結する部分である。連結部23の形状や材質などは、特段限定されるものではない。ここでの連結部23は、基端部21及び先端部22に比較して平面視した幅が狭くなっている。開放規制位置において、連結部23とリミッタ3の第二屈曲部32とは当接していても当接していなくともどちらでもよい。
≪第一実施形態に係るロック機構の動作≫
<施錠状態での前扉の開放による動作>
図2の実線で示す開放規制位置で前扉1が開放された場合(前扉1が前方に引っ張られた場合)に、先端部22の対向面22aとリミッタ3の後端32aとが当接し、前扉1の開放を規制する。以下では、対向面22aをリミッタ3との「当接領域」と呼ぶ場合がある。また、開放規制位置で前扉1が開放された場合に、リミッタ3の後端32aと当接する領域(ここでは対向面22aの根元側)を特に「第一当接領域M」と呼ぶ場合がある。
<施錠状態での衝撃の付与による動作>
図3に示すように、開放規制位置において、先端部22の対向面22aとリミッタ3の後端32aとを接触させた状態で装置本体6に連続した衝撃Pを加える場合を想定する。ここで、先端部22の対向面22aとリミッタ3の後端32aとを接触させた状態とは、例えば、前扉1を前方に引っ張った状態である。また、連続した衝撃Pとは、例えば、故障時などに操作者が装置本体6や前扉1を連続して手で叩くことにより発生する衝撃である。
装置本体6に連続した衝撃Pを加えることにより、リミッタ3には振動が起こる。リミッタ3に発生した振動、及び対向面22aと後端32aとの摩擦によって、ロックレバ2とリミッタ3との当接位置が徐々に先端部22の先端側(凹部22bが形成される側)に移動する。これにより、ロックレバ2は付勢部材4の付勢力に抗してα2方向に回動する。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加え続けた場合に、図4に示すように、リミッタ3の後端32aが凹部22bにはまることで係止し、衝撃Pを与えてもロックレバ2は回動しなくなる。前扉1に連続した衝撃Pを加えた場合も同様である。
つまり、凹部22bは、リミッタ3及びロックレバ2の少なくとも何れか一方に起こった振動を原因とするロックレバ2の回動を規制する役割を担うものである。以下では、ロックレバ2の対向面22a(当接領域)に形成された凹部22bを「回動規制部」と呼ぶ場合がある。また、振動を原因としてリミッタ3の後端32aが当接する対向面22aの領域(ここでは対向面22aの根元側以外)を特に「第二当接領域N」と呼ぶ場合がある。ここでは、第一当接領域Mと第二当接領域Nとは隣接しており、第二当接領域Nに凹部22bが形成されている。
ロックレバ2の凹部22bは、リミッタ3及びロックレバ2の少なくとも何れか一方に起こった振動を原因とするロックレバ2の回動を規制するものであればよく、その形状・第二当接領域N内での位置・数・サイズなどは特段限定されるものではない。なお、本実施形態のように、対向面22aの先端側に凹部22bを形成することで、各部品の部品精度に多少のばらつきがあったとしても、確実にリミッタ3の後端32aとロックレバ2の凹部22bとを係止させることができる。また、本実施形態のように、凹部22bを平面視して円弧状にすることで、リミッタ3の後端32aと凹部22bとが係止した後において、ロックレバ2を比較的容易に図2に示す開放規制位置に戻すことができる。ロックレバ2を開放規制位置に戻すには、例えば、前扉1を後方に押し込んだり、施錠する方向に鍵を回すことで、リミッタ3の後端32aと凹部22bとが係止した状態を解消させる。これにより、ロックレバ2は付勢部材4の付勢力によってα1方向に回動し、図2に示す開放規制位置に移動する。
以上のように、第一実施形態に係るロック機構10は、リミッタ3の後端32aに対向するロックレバ2の対向面22aに回動規制部としての凹部22bが形成されている。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加えた場合でも、凹部22bにリミッタ3の後端32aが係止し、ロックレバ2の回動が規制される。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10の解除を防ぐことができる。
[第二実施形態]
≪第二実施形態に係るロック機構の構成≫
図5を参照して、第二実施形態に係るロック機構10Aの構成について説明する。ロック機構10Aは、ロックレバ2Aと、リミッタ3と、付勢部材4と、ロックレバ回動軸5と、を主に備える。本実施形態では、ロックレバ2Aの構成が第一実施形態と相違するため、相違する部分を中心に説明する。
ロックレバ2Aは、先端部22Aの構成が第一実施形態のロックレバ2と相違する。先端部22Aは、前扉1が施錠されている状態(図5の実線で示す開放規制位置)で前扉1を開放した場合に、リミッタ3と係合する部分である。ここでの先端部22Aは、平面視して略三角形状を呈しており、開放規制位置においてリミッタ3の後方に配置される。先端部22Aは、開放規制位置においてリミッタ3の後端32aに対向する対向面22Aaを有する。先端部22Aは、平面視して先端側が前方に傾いている。そのため、対向面22Aaは、開放規制位置において第二屈曲部32に直交しておらず、前扉1の開閉方向(ここでは前後方向)に直交する直交平面(ここでは上下方向の線分と左右方向の線分とで構成される平面)に対して傾斜している。つまり、ここでの対向面22Aaは、前扉1の開閉方向に直交する直交平面に対して傾斜している傾斜部である。開放規制位置において、対向面22Aaとリミッタ3の後端32aとは当接していても当接していなくともどちらでもよい。
≪第二実施形態に係るロック機構の動作≫
<施錠状態での前扉の開放による動作>
図5の実線で示す開放規制位置で前扉1が開放された場合(前扉1が前方に引っ張られた場合)に、ロックレバ2Aの先端部22Aの対向面22Aaとリミッタ3の後端32aとが当接し、前扉1の開放を規制する。
<施錠状態での衝撃の付与による動作>
開放規制位置において、先端部22Aの対向面22Aaとリミッタ3の後端32aとを接触させた状態で装置本体6に連続した衝撃P(図3参照)を加える場合を想定する。装置本体6に連続した衝撃Pを加えることにより、リミッタ3には振動が起こる。リミッタ3に発生した振動、及び対向面22Aaと後端32aとの摩擦によって、ロックレバ2Aとリミッタ3との当接位置が徐々に先端部22Aの先端側に移動する。これにより、ロックレバ2Aは付勢部材4の付勢力に抗してα2方向に回動する。しかしながら、対向面22Aaは傾斜しており、対向面22Aaと後端32aとが接触することでロックレバ2Aが開放規制位置に向かう方向(α1方向)へ力が働く。そのため、図6に示すように、衝撃を与えてもロックレバ2Aは所定の位置で回動が停止する。前扉1に連続した衝撃Pを加えた場合も同様である。
つまり、傾斜した対向面22Aaは、リミッタ3及びロックレバ2Aの少なくとも何れか一方に起こった振動を原因とするロックレバ2Aの回動を規制する役割を担うものである。以下では、ロックレバ2Aに形成された傾斜した対向面22Aaを「回動規制部」と呼ぶ場合がある。ここでは対向面22Aaの全領域が傾斜しているが、対向面22Aaに形成される傾斜は、少なくとも第二当接領域Nに形成されていればよい。
以上のように、第二実施形態に係るロック機構10Aは、リミッタ3の後端32aに対向するロックレバ2Aの対向面22Aaが傾斜している。そして、対向面22Aaと後端32aとが接触することでロックレバ2Aが開放規制位置に向かう方向(α1方向)へ力が働く。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10Aの解除を防ぐことができる。
[第三実施形態]
≪第三実施形態に係るロック機構の構成≫
図7を参照して、第三実施形態に係るロック機構10Bの構成について説明する。ロック機構10Bは、ロックレバ2Bと、リミッタ3と、付勢部材4と、ロックレバ回動軸5と、を主に備える。本実施形態では、ロックレバ2Bの構成が第一実施形態と相違するため、相違する部分を中心に説明する。
ロックレバ2Bは、先端部22Bの構成が第一実施形態のロックレバ2と相違する。先端部22Bは、前扉1が施錠されている状態(図7の実線で示す開放規制位置)で前扉1を開放した場合に、リミッタ3と係合する部分である。ここでの先端部22Bは、平面視して略三角形状を呈しており、開放規制位置においてリミッタ3の後方に配置される。先端部22Bは、開放規制位置においてリミッタ3の後端32aに対向する根元側対向面22Ba及び先端部22Bの先端側に形成される先端側対向面22Bcを有する。根元側対向面22Baは、開放規制位置において第二屈曲部32に直交する。言い換えると、根元側対向面22Baは、前扉1の開閉方向(ここでは前後方向)に直交する直交平面(ここでは上下方向の線分と左右方向の線分とで構成される平面)に存在する。先端側対向面22Bcは、開放規制位置において第二屈曲部32に直交しておらず、前扉1の開閉方向(ここでは前後方向)に直交する直交平面(ここでは上下方向の線分と左右方向の線分とで構成される平面)に対して傾斜している。つまり、ここでの先端側対向面22Bcは、前扉1の開閉方向に直交する直交平面に対して傾斜している傾斜部である。
また、根元側対向面22Baと先端側対向面22Bcとの間には凹部22Bbが形成されている。つまり、先端部22Bは、凹部22Bbを境にして先端側が前方に傾いている。ここでの凹部22Bbは、平面視して円弧状を呈している。開放規制位置において、根元側対向面22Baとリミッタ3の後端32aとは当接していても当接していなくともどちらでもよい。
≪第三実施形態に係るロック機構の動作≫
<施錠状態での前扉の開放による動作>
図7の実線で示す開放規制位置で前扉1が開放された場合(前扉1が前方に引っ張られた場合)に、ロックレバ2Bの先端部22Bの根元側対向面22Baとリミッタ3の後端32aとが当接し、前扉1の開放を規制する。
<施錠状態での衝撃の付与による動作>
開放規制位置において、先端部22Bの根元側対向面22Baとリミッタ3の後端32aとを接触させた状態で装置本体6に連続した衝撃P(図3参照)を加える場合を想定する。装置本体6に連続した衝撃Pを加えることにより、リミッタ3には振動が起こる。リミッタ3に発生した振動、及び根元側対向面22Baと後端32aとの摩擦によって、ロックレバ2Bとリミッタ3との当接位置が徐々に先端部22Bの先端側に移動する。これにより、ロックレバ2Bは付勢部材4の付勢力に抗してα2方向に回動する。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加え続けた場合に、図8に示すように、リミッタ3の後端32aが凹部22Bbにはまることで係止し、衝撃Pを与えてもロックレバ2は回動しなくなる。
また、何らかの理由によりリミッタ3の後端32aが凹部22Bbに引っかからなかった場合や後端32aが凹部22Bbから外れてしまった場合でも、先端側対向面22Bcは傾斜している。そのため、先端側対向面22Bcと後端32aとが接触することでロックレバ2Bが開放規制位置に向かう方向(α1方向)へ力が働き、衝撃Pを与えてもロックレバ2Bは回動しなくなる。前扉1に連続した衝撃Pを加えた場合も同様である。
つまり、凹部22Bb及び傾斜した先端側対向面22Bcは、リミッタ3及びロックレバ2Bの少なくとも何れか一方に起こった振動を原因とするロックレバ2Bの回動を規制する役割を担うものである。以下では、ロックレバ2Bの根元側対向面22Ba(当接領域)に形成された凹部22Bb及び傾斜した先端側対向面22Bcを「回動規制部」と呼ぶ場合がある。凹部22Bb及び傾斜した先端側対向面22Bcは、少なくとも第二当接領域Nに形成されていればよい。凹部22Bbは、その形状・第二当接領域N内での位置・数・サイズなどは特段限定されるものではない。また、ここでは凹部22Bbと先端側対向面22Bcとが連続して形成されているが、距離を置いて形成されてもよい。
以上のように、第三実施形態に係るロック機構10Bは、リミッタ3の後端32aに対向するロックレバ2Bの根元側対向面22Baに回動規制部としての凹部22Bbが形成されている。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加えた場合でも、凹部22Bbにリミッタ3の後端32aが係止し、ロックレバ2の回動が規制される。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10Bの解除を防ぐことができる。
また、第三実施形態に係るロック機構10Bは、何らかの理由によりリミッタ3の後端32aが凹部22Bbに引っかからなかった場合でも、先端側対向面22Bcは傾斜している。そして、先端側対向面22Bcと後端32aとが接触することでロックレバ2Bが開放規制位置に向かう方向(α1方向)へ力が働く。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10Bの解除をより確実に防ぐことができる。
[第四実施形態]
≪第四実施形態に係るロック機構の構成≫
図9を参照して、第四実施形態に係るロック機構10Cの構成について説明する。ロック機構10Cは、ロックレバ2Cと、リミッタ3と、付勢部材4と、ロックレバ回動軸5と、を主に備える。本実施形態では、ロックレバ2Cの構成が第一実施形態と相違するため、相違する部分を中心に説明する。
ロックレバ2Cは、先端部22Cの構成が第一実施形態のロックレバ2と相違する。先端部22Cは、前扉1が施錠されている状態(図9の実線で示す開放規制位置)で前扉1を開放した場合に、リミッタ3と係合する部分である。ここでの先端部22Cは、平面視して略三角形状を呈しており、開放規制位置においてリミッタ3の後方に配置される。先端部22Cは、開放規制位置においてリミッタ3の後端32aに対向する対向面22Caを有する。対向面22Caは、開放規制位置において第二屈曲部32に直交する。言い換えると、対向面22Caは、前扉1の開閉方向(ここでは前後方向)に直交する直交平面(ここでは上下方向の線分と左右方向の線分とで構成される平面)に存在する。対向面22Caの先端側には、凸部22Cbが形成されている。これにより、先端部22Cは、鉤状を呈している。開放規制位置において、対向面22Caとリミッタ3の後端32aとは当接していても当接していなくともどちらでもよい。
≪第四実施形態に係るロック機構の動作≫
<施錠状態での前扉の開放による動作>
図9の実線で示す開放規制位置で前扉1が開放された場合(前扉1が前方に引っ張られた場合)に、ロックレバ2Cの先端部22Cの対向面22Caとリミッタ3の後端32aとが当接し、前扉1の開放を規制する。
<施錠状態での衝撃の付与による動作>
開放規制位置において、先端部22Cの対向面22Caとリミッタ3の後端32aとを接触させた状態で装置本体6に連続した衝撃P(図3参照)を加える場合を想定する。装置本体6に連続した衝撃Pを加えることにより、リミッタ3には振動が起こる。リミッタ3に発生した振動、及び対向面22Caと後端32aとの摩擦によって、ロックレバ2Cとリミッタ3との当接位置が徐々に先端部22Cの先端側に移動する。これにより、ロックレバ2Cは付勢部材4の付勢力に抗してα2方向に回動する。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加え続けた場合に、図10に示すように、リミッタ3の後端32aが凸部22Cbに引っかかることで係止し、衝撃Pを与えてもロックレバ2Cは回動しなくなる。前扉1に連続した衝撃Pを加えた場合も同様である。
つまり、凸部22Cbは、リミッタ3及びロックレバ2Cの少なくとも何れか一方に起こった振動を原因とするロックレバ2Cの回動を規制する役割を担うものである。以下では、リミッタ3の対向面22Ca(当接領域)に形成された凸部22Cbを「回動規制部」と呼ぶ場合がある。凸部22Cbは、少なくとも第二当接領域Nに形成されていればよい。凸部22Cbは、その形状・第二当接領域N内での位置・数・サイズなどは特段限定されるものではない。
以上のように、第四実施形態に係るロック機構10Cは、リミッタ3の後端32aに対向するロックレバ2Cの対向面22Caに回動規制部としての凸部22Cbが形成されている。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加えた場合でも、凸部22Cbにリミッタ3の後端32aが係止し、ロックレバ2Cの回動が規制される。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10Cの解除を防ぐことができる。
[第五実施形態]
≪第五実施形態に係るロック機構の構成≫
図11を参照して、第五実施形態に係るロック機構10Dの構成について説明する。ロック機構10Dは、ロックレバ2Dと、リミッタ3と、付勢部材4と、ロックレバ回動軸5と、を主に備える。本実施形態では、ロックレバ2Dの構成が第一実施形態と相違するため、相違する部分を中心に説明する。
ロックレバ2Dは、先端部22Dの構成が第一実施形態のロックレバ2と相違する。先端部22Dは、前扉1が施錠されている状態(図11の実線で示す開放規制位置)で前扉1を開放した場合に、リミッタ3と係合する部分である。ここでの先端部22Dは、平面視して略三角形状を呈しており、開放規制位置においてリミッタ3の後方に配置される。先端部22Dは、開放規制位置においてリミッタ3の後端32aに対向する対向面22Daを有する。先端部22Dは、平面視して先端側が前方に傾いている。そのため、対向面22Daは、開放規制位置において第二屈曲部32に直交しておらず、前扉1の開閉方向(ここでは前後方向)に直交する直交平面(ここでは上下方向の線分と左右方向の線分とで構成される平面)に対して傾斜している。つまり、ここでの対向面22Daは、前扉1の開閉方向に直交する直交平面に対して傾斜している傾斜部である。対向面22Daの先端側には、凸部22Dbが形成されている。これにより、先端部22Dは、鉤状を呈している。開放規制位置において、対向面22Daとリミッタ3の後端32aとは当接していても当接していなくともどちらでもよい。
≪第五実施形態に係るロック機構の動作≫
<施錠状態での前扉の開放による動作>
図11の実線で示す開放規制位置で前扉1が開放された場合(前扉1が前方に引っ張られた場合)に、ロックレバ2Dの先端部22Dの対向面22Daとリミッタ3の後端32aとが当接し、前扉1の開放を規制する。
<施錠状態での衝撃の付与による動作>
開放規制位置において、先端部22Dの対向面22Daとリミッタ3の後端32aとを接触させた状態で装置本体6に連続した衝撃P(図3参照)を加える場合を想定する。装置本体6に連続した衝撃Pを加えることにより、リミッタ3には振動が起こる。リミッタ3に発生した振動、及び対向面22Daと後端32aとの摩擦によって、ロックレバ2Dとリミッタ3との当接位置が徐々に先端部22Dの先端側に移動する。これにより、ロックレバ2Dは付勢部材4の付勢力に抗してα2方向に回動する。しかしながら、対向面22Daは傾斜しており、対向面22Daと後端32aとが接触することでロックレバ2Dが開放規制位置に向かう方向(α1方向)へ力が働く。そのため、衝撃Pを与えてもロックレバ2は所定の位置で回動が停止する。
また、何らかの理由によりリミッタ3の後端32aと対向面22Daとが当接する位置が外側に移動し続ける場合でも、図12に示すように、リミッタ3の後端32aが凸部22Dbに引っかかることで係止し、衝撃Pを与えてもロックレバ2Dは回動しなくなる。前扉1に連続した衝撃Pを加えた場合も同様である。
つまり、傾斜した対向面22Da及び凸部22Dbは、リミッタ3及びロックレバ2Dの少なくとも何れか一方に起こった振動を原因とするロックレバ2Dの回動を規制する役割を担うものである。以下では、ロックレバ2Dに形成された傾斜した対向面22Da及び対向面22Daに形成された凸部22Dbを「回動規制部」と呼ぶ場合がある。傾斜した対向面22Da及び凸部22Dbは、少なくとも第二当接領域Nに形成されていればよい。凸部22Dbは、その形状・第二当接領域N内での位置・数・サイズなどは特段限定されるものではない。
以上のように、第五実施形態に係るロック機構10Dは、リミッタ3の後端32aに対向するロックレバ2Dの対向面22Daが傾斜している。そして、対向面22Daと後端32aとが接触することでロックレバ2Dが開放規制位置に向かう方向(α1方向)へ力が働く。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10Dの解除を防ぐことができる。
また、第五実施形態に係るロック機構10Dは、何らかの理由によりリミッタ3の後端32aと対向面22Daとが当接する位置が外側に移動した場合でも、リミッタ3の後端32aに対向するロックレバ2Dの対向面22Daに回動規制部としての凸部22Dbが形成されている。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加えた場合でも、凸部22Dbにリミッタ3の後端32aが係止し、ロックレバ2Dの回動が規制される。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10Dの解除を防ぐことができる。
[変形例]
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。
第一実施形態に係るロック機構10は、連続した衝撃Pによる解除を防ぐことができた。しかしながら、図13に示すように、第一実施形態に係るロック機構10では、装置本体6に大きな衝撃Qが加えられた場合(例えば、ハンマー等を用いて衝撃が加えられた場合)に、その衝撃Qがロックレバ2に伝わり、ロックレバ2が開放許容位置に移動してしまう虞があった。つまり、第一実施形態に係るロック機構10では、連結部23とリミッタ3の第二屈曲部32との位置関係が特に限定されていなかったので、装置本体6に加えられた衝撃Qがリミッタ3の第二屈曲部32を介してロックレバ2の連結部23に伝わってしまう虞があった。第二実施形態~第五実施形態に係るロック機構10A~10Dについても同様である。
[第一実施形態の変形例(第一変形例)]
≪第一実施形態の変形例に係るロック機構の構成≫
図14を参照して、第一実施形態の変形例に係るロック機構10Eの構成について説明する。ロック機構10Eは、ロックレバ2と、リミッタ3と、付勢部材4と、ロックレバ回動軸5と、を主に備える。本変形例では、ロックレバ2を設置する位置が第一実施形態と相違するため、相違する部分を中心に説明する。
ロック機構10Eでは、開放規制位置において、ロックレバ2とリミッタ3との間に装置本体6に加えられた衝撃Q(図13参照)を伝わらなくするための隙間Hを設けてある。隙間Hを設ける位置は特段限定されるものではないが、例えば衝撃Qが加えられる場所や大きさ、ロックレバ2とリミッタ3との位置関係などにより決定される。ここでは、装置本体6の左壁に衝撃Qが加えられることを想定しているので、リミッタ3の延長線上であるロックレバ2の連結部23とリミッタ3の第二屈曲部32との間に隙間Hを設けてある。隙間Hの距離は、装置本体6に加えた衝撃Qがロックレバ2に伝わらないものであればよい。つまり、ここでの隙間Hの距離は、装置本体6に衝撃Qが加えられても、ロックレバ2の連結部23とリミッタ3の第二屈曲部32とが接触しないものである。なお、ロックレバ2を図14に示す開放規制位置にとどめておくために、例えばリミッタ3とは別部材(図示せず)を用いて、ロックレバ2のα1方向の回動を抑えるようにしてもよい。
≪第一実施形態の変形例に係るロック機構の動作≫
<施錠状態での前扉の開放による動作>
図14の実線で示す開放規制位置で前扉1が開放された場合(前扉1が前方に引っ張られた場合)に、先端部22の対向面22aとリミッタ3の後端32aとが当接し、前扉1の開放を規制する。
<施錠状態での衝撃の付与による動作>
図14に示す開放規制位置において、装置本体6に大きな衝撃Q(図13参照)を加える場合を想定する。ロックレバ2の連結部23とリミッタ3の第二屈曲部32との間に隙間Hを設けることによって、装置本体6に大きな衝撃Qを加えた場合でも、ロックレバ2に衝撃Qは伝わらない。そのため、装置本体6に大きな衝撃Qを加えても、ロックレバ2が開放許容位置(図14の仮想線で示す位置)に移動せず、前扉1の開放は規制されたままとなる。
また、図14に示す開放規制位置において、装置本体6に連続した衝撃P(図3参照)を加える場合を想定する。この場合、第一実施形態と同様に、図15に示すように、リミッタ3の後端32aが凹部22bにはまることで係止し、衝撃Pを与えてもロックレバ2は回動しなくなる。
以上のように、第一実施形態の変形例に係るロック機構10Eは、ロックレバ2とリミッタ3との間に衝撃Qを伝わらなくするための隙間Hが設けてある。そのため、大きな衝撃Qが加わったとしても、ロックレバ2に衝撃Qは伝わらないので、ロックレバ2が開放許容位置(図14の仮想線で示す位置)に移動せず、ロック機構10Eの解除を防ぐことができる。
また、第一実施形態の変形例に係るロック機構10Eは、リミッタ3の後端32aに対向するロックレバ2の対向面22aに回動規制部としての凹部22bが形成されている。そして、装置本体6に連続した衝撃Pを加えた場合でも、凹部22bにリミッタ3の後端32aが係止し、ロックレバ2の回動が規制される。そのため、連続した衝撃Pを加えることによるロック機構10Eの解除を防ぐことができる。
[第二実施形態~第五実施形態の変形例(第二変形例~第五変形例)]
第二実施形態の変形例に係るロック機構10Fを図16に示す。また、第三実施形態の変形例に係るロック機構10Gを図17に示す。また、第四実施形態の変形例に係るロック機構10Hを図18に示す。また、第五実施形態の変形例に係るロック機構10Iを図19に示す。これらのロック機構10F~10Iは、第一変形例に係るロック機構10Eと同様に、ロックレバ2A~2Dとリミッタ3との間に装置本体6に加えられた衝撃Q(図13参照)を伝わらなくするための隙間Hを設けてある。
以上のように、第二実施形態~第五実施形態の変形例に係るロック機構10F~10Iは、各実施形態で説明した効果に加えて、大きな衝撃Qが加わった場合でもロック機構10F~10Iの解除を防ぐことができるという効果を得ることができる。
[その他の変形例]
各実施形態及び変形例では、自動取引装置(ATM:Automated /Automatic Teller Machine)がロック機構10~10Iを備える場合を例示して説明した。しかしながら、ロック機構10~10Iを適用する装置は特段限定されるものではなく、扉を備える装置に広く用いることができる。例えば、発券機、通帳記帳機等に適用してもよい。
また、各実施形態及び変形例では、前扉1にロック機構10~10Iを適用していた。しかしながら、ロック機構10~10Iを適用する位置は特段限定されるものではなく、様々な扉に広く用いることができる。
また、各実施形態及び変形例では、前扉1にロックレバ2~2Dが配置され、装置本体6にリミッタ3が配置されていた。しかしながら、装置本体6にロックレバ2~2Dが配置され、前扉1にリミッタ3が配置されてもよい。
1 前扉(扉)
2,2A~2D ロックレバ
22a 対向面(当接領域)
22b 凹部(回動規制部)
22Aa 対向面(当接領域、傾斜部)
22Ba 根元側対向面(当接領域)
22Bb 凹部(回動規制部)
22Bc 先端側対向面(当接領域)
22Ca 対向面(当接領域)
22Cb 凸部(回動規制部)
22Da 対向面(当接領域、傾斜部)
22Db 凸部(回動規制部)
3 リミッタ
4 付勢部材
5 ロックレバ回動軸
6 装置本体
10,10A~10I ロック機構
100 自動取引装置(装置)
M 第一当接領域
N 第二当接領域
H 隙間
P,Q 衝撃

Claims (10)

  1. 扉の開放を規制するロック機構であって、
    前記扉とは別部材に形成されているリミッタと、
    前記扉に回動可能に取り付けられており、前記リミッタに当接することで前記扉の開放を規制する開放規制位置及び前記リミッタとの当接を回避することで前記扉の開放を許容する開放許容位置に移動するロックレバと、を備え、
    前記ロックレバは、前記リミッタとの当接領域に前記開放許容位置への移動を規制する回動規制部を有し、
    前記当接領域は、前記開放規制位置において前記リミッタに当接する第一当接領域と、前記第一当接領域に隣接する第二当接領域と、を含み、
    前記回動規制部は、第二当接領域に形成されている、
    ことを特徴とするロック機構。
  2. 前記回動規制部は、前記リミッタ及び前記ロックレバの少なくとも何れか一方に起こった振動による前記ロックレバの前記開放許容位置への移動を規制する、ことを特徴とする請求項1に記載のロック機構。
  3. 前記回動規制部は、前記開放規制位置において前記扉を開放する開放方向に直交する直交平面に対して傾斜している傾斜部であり、
    前記傾斜部は、前記リミッタと前記ロックレバとが当接することによって、前記ロックレバを前記開放規制位置に移動させる方向に力を発生させる、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロック機構。
  4. 前記回動規制部は、前記リミッタの一部と係止する凸部である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のロック機構。
  5. 扉の開放を規制するロック機構であって、
    前記扉とは別部材に形成されているリミッタと、
    前記扉に回動可能に取り付けられており、前記リミッタに当接することで前記扉の開放を規制する開放規制位置及び前記リミッタとの当接を回避することで前記扉の開放を許容する開放許容位置に移動するロックレバと、を備え、
    前記ロックレバは、前記リミッタとの当接領域に前記開放許容位置への移動を規制する回動規制部を有し、
    前記回動規制部は、前記リミッタの一部と係止する凹部である、ことを特徴とするロック機構。
  6. 扉の開放を規制するロック機構であって、
    前記扉とは別部材に形成されているリミッタと、
    前記扉に回動可能に取り付けられており、前記リミッタに当接することで前記扉の開放を規制する開放規制位置及び前記リミッタとの当接を回避することで前記扉の開放を許容する開放許容位置に移動するロックレバと、を備え、
    前記ロックレバは、前記リミッタとの当接領域に前記開放許容位置への移動を規制する回動規制部を有し、
    前記回動規制部は、前記リミッタの一部と係止する凹部と、前記開放規制位置において前記扉を開放する開放方向に直交する直交平面に対して傾斜している傾斜部と、が連続して形成された複合形状部であり、
    前記傾斜部は、前記リミッタと前記ロックレバとが当接することによって、前記ロックレバを前記開放規制位置に移動させる方向に力を発生させるものである、ことを特徴とするロック機構。
  7. 扉の開放を規制するロック機構であって、
    前記扉とは別部材に形成されているリミッタと、
    前記扉に回動可能に取り付けられており、前記リミッタに当接することで前記扉の開放を規制する開放規制位置及び前記リミッタとの当接を回避することで前記扉の開放を許容する開放許容位置に移動するロックレバと、を備え、
    前記ロックレバは、前記リミッタとの当接領域に前記開放許容位置への移動を規制する回動規制部を有し、
    前記回動規制部は、前記リミッタの一部と係止する凸部と、前記開放規制位置において前記扉を開放する開放方向に直交する直交平面に対して傾斜している傾斜部と、が連続して形成された複合形状部であり、
    前記傾斜部は、前記リミッタと前記ロックレバとが当接することによって、前記ロックレバを前記開放規制位置に移動させる方向に力を発生させるものである、ことを特徴とするロック機構。
  8. 前記ロックレバは、前記開放規制位置において前記リミッタとの間に隙間を空けて配置されており、
    前記隙間は、前記リミッタに加えられた衝撃が前記ロックレバに伝えられない距離である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れか一項に記載のロック機構。
  9. 前記リミッタは、装置本体の筺体から内側に向かって設置されており、
    前記隙間は、前記リミッタの延長線上に設けられている、ことを特徴とする請求項に記載のロック機構。
  10. 請求項1ないし請求項の何れか一項に記載の前記ロック機構を備えた装置。
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