JP7023453B2 - 抗ピリング性織編物製造方法及び抗ピリング性織編物 - Google Patents

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Description

本発明は、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上である織編物に撥水加工を施す工程を含む抗ピリング性織編物製造方法、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上であり、撥水加工が施された抗ピリング性織編物などに関する。
衣服などの繊維製品は、典型的には、紡績、生地の形成(織り・編み)、染色、縫製などの工程を経て製造される。一般的に、紡績工程では、原料の短繊維(綿、羊毛、麻、化学繊維など)から形成された繊維束を重ね合わせつつ細く伸ばし、さらに撚りをかけてくことで、必要な太さ・強さ・弾力性を有する糸を形成する。そして、その糸を織ったり編んだりすることで生地を形成し、その生地を染色して布地を形成し、目的・用途に合わせ、その布地を用いて繊維製品を仕立てる。
繊維製品では、その着用・洗濯時などに生じる布地表面での摩擦により、繊維が毛羽立って絡み合い、毛玉(ピル)が生じることがある。この毛玉ができることをピリング(pilling)という。一般的に、毛玉は、織物より編物の方が出やすく、また、絹で出にくく、羊毛などの獣毛糸で出やすい。布地表面における毛玉の発生の程度は、例えば、ピリング試験(JIS L 1076 A法)による1~5の等級で評価される。ピリングによって外観が損なわれていくため、繊維製品は、ピルが発生しにくい、即ち、抗ピリング性が高いものの方が好ましい。
抗ピリング性を高める手段の一つとして、例えば、コンパクトヤーンを用いることも有効である(例えば、特許文献1、2参照)。コンパクトヤーンは、精紡時の撚りをかける前段階において、コンパクトスピニング技術により毛羽を糸の内側に入れ込んで製造された糸の総称であり、極めて毛羽の少ない紡績糸である。この紡績糸を用いて形成された生地・繊維製品は、元々毛羽が少ないため、通常の生地などと比較して、毛羽立ちしにくく、ピルが発生しにくい。
紡績工程の最終段階である精紡時には、繊維束を引っ張りながら撚りをかけ、紡績糸を形成する。撚りをかけた糸を撚糸といい、撚数(1m当たりの撚りの回数、単位:T/m)によって500T/mを甘撚、500~1,000T/mを中撚、1,000~2,500T/mを強撚、2,500T/m以上を極強撚と分類する。糸の撚数は、その糸の強さ、柔らかさ、風合いなどに影響を与える。例えば、特許文献3には、1m当たり600~1,700回強撚した撚糸によって織成・編成されたウールを用いたタオルにおいて、毛羽が少なくなることが記載されている。
繊維製品製造時の生地形成後又は染色工程後などに、水滴などを弾き、さらには汚れにくくする目的で、撥水加工を施す場合がある。撥水加工は、例えば、フッ素系撥水剤、シリコン系撥水剤などを添加した浴水中に浸漬した後、乾燥熱処理することによって行われる(例えば、特許文献4、5など参照)。
特開2005-200790号公報 特開2008-133584号公報 特開2000-290858号公報 特開2012-153996号公報 特開2006-291372号公報
上記の通り、繊維製品は、多くの場合、ピルが発生しにくい、即ち、抗ピリング性が高いものの方が好まれる。しかし、一般的に、高い抗ピリング性を繊維製品に付与し、さらにその状態を長期間保持させるのは、難しい場合が多い。
そこで、本発明では、高い抗ピリング性を有し、さらにその状態を長期間保持することが可能な織編物を提供することなどを目的とする。
本発明者は、コンパクトヤーンを強撚以上に撚った紡績糸で形成された織編物に撥水加工を施すことで、その織編物(それを用いて形成された繊維製品を含む、以下同じ。)の撥水性能が向上するだけでなく、その抗ピリング性も大幅に向上し、さらに、使用・着用などを繰り返しても、その高い抗ピリング性が長期間保持されることを新規に見出した。
そこで、本発明では、、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上である織編物に撥水加工を施す工程を含む抗ピリング性織編物製造方法などを提供する。
例えば、コンパクトヤーンを強撚以上に撚ることで形成されるような、撚数1,000T/m以上で、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上である紡績糸で織編物を形成し、さらにそれに撥水加工を施すことで、その織編物の撥水性能が向上するだけでなく、その抗ピリング性も大幅に向上する。
加えて、本発明では、通常の使用形態で使用・着用などを繰り返しても、その織編物の抗ピリング性が、長期間、高い状態のまま保持される。
本発明によって織編物の抗ピリング性が向上し、さらに長期間保持される理由は不明であるが、本発明者は、以下の作用機序によると推測する。
着用時・非着用時などに関わらず、織編物を構成する紡績糸は、空気中の水分や汗などを日常的に吸収・蒸発し続けており、その度に微細な膨張・収縮を繰り返す。特に毛羽の部分は、表面積が大きいため、水分を吸収しやすく、膨張・収縮を起こしやすい。その膨張・収縮によって糸同士が細かく摩擦し合うことが、毛羽立ち・毛玉形成の誘因の一つである。
それに対し、本発明では、元々毛羽の少ない糸をさらに強撚以上に撚ることで水分の吸収が抑制され、かつ撥水加工によって水分が弾かれるため、水分の吸収・蒸発による糸同士の膨張・収縮とそれによる摩擦の発生を極力少なくできる。
また、毛羽の少ない糸を強く撚ることで、紡績糸がきつく絞られた状態となり、さらに撥水加工によって糸間が良好に馴染むため、糸同士が隙間なく強固に密着するとともに、糸自体も固定され、ずれにくくなる。これにより、紡績糸の膨張・収縮時の体積変化も大幅に小さくできるとともに、水分の糸間への侵入を防止でき、水分の吸収・蒸発による糸同士の膨張・収縮とそれによる摩擦の発生も極力少なくできる。
そして、本発明では、紡績糸がきつく絞られ、かつ撥水加工によって糸間が良好に馴染んでおり、外力や糸の膨張・収縮が負荷されても、紡績糸自体の形態はほとんど変形せずに長期間保持される。そのため、その織編物の抗ピリング性も、長期間、高い状態のまま保持される。
本発明により、織編物の抗ピリング性を向上でき、さらにその抗ピリング性の高い状態を長期間保持できる。
<本発明に係る織編物について>
本発明は、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上であり、撥水加工が施された抗ピリング性織編物をすべて包含する。
紡績糸を形成する繊維には、天然繊維、化学繊維を含め、公知のものを広く選択でき、特に限定されない。天然繊維として、例えば、羊毛・カシミアなどの獣毛、絹などの動物繊維、綿・麻などの植物繊維が挙げられる。化学繊維として、例えば、PET(ポリエチレンタテフタレート)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系合成繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系合成繊維、アセテートなどのセルロース系半合成繊維、タンパク質系半合成繊維、レーヨン、キュプラなどのセルロース系再生繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維などが挙げられる。
本発明に係る紡績糸は、それらの原料繊維から公知の手段で紡績された糸を広く包含する。また、単独の原料繊維から紡績された単独糸のほか、複数の原料繊維から紡績された複合糸も広く包含する。
原料繊維から紡績された糸の繊度は、公知のものを広く採用でき、特に限定されない。例えば、獣毛糸の場合、48~90メートル番手の糸を、それ以外の糸の場合は、それと同等の太さの糸、例えば、綿糸の場合、28.4~53.2綿番手の糸を、麻糸の場合、79.4~148.8麻番手の糸を、合成繊維糸の場合、20.83~11.11tex又は187.5~100.0デニールの糸を、採用してもよい。
本発明に係る抗ピリング性織編物は、それらの原料糸を撚って形成された紡績糸を、織ることにより又は編むことにより形成されている。織物としては、例えば、平織物(平地)、綾織物(綾地)、朱子織物(朱子地)、ジャガード織物、パイル織物、斜文織物、繻子織物、デニム、ギンガムなどが挙げられる。編物としては、例えば、平編(メリヤス編、天竺編、ジャージー)、ゴム編、パール編、タック編、浮き編、レース編、両畦編、片畦編、ペレリン編、アイレット編、両面編(スムース編)、多衝程両面編、ダブル・ジャージー編、立毛編(パイル編)などの緯編地、シングル・デンビー編、シングル・バンダイク編、シングル・コード編、ベルリン編、ダブル・スティッチ、シェル編、アトラス編、コード編、サテン編、パイル編、裏毛編(フリース編)、レース編などの経編地などが挙げられる。
また、本発明に係る抗ピリング性織編物には、これらの織編物を用いて形成された繊維製品もすべて包含される。
そのような繊維製品としては、例えば、紳士衣料、婦人衣料、カジュアル衣類、アウターウエア、インナーウエア、下着類、スポーツウエア、ユニホーム類、水着類、防寒衣類、スキー・スノーボード衣類、トレッキング衣類、医療用衣料、介護用衣料、調理師衣類、浴衣、作業衣、雨衣、傘、裏地、履物、鞄、帽子、手袋、靴下、テント、寝具、支持帯、カーシート、サポーター、スキンケア用具、化粧用具、テーブルクロス、カーテン、産業・工業用資材類などが挙げられる。
本発明に係る抗ピリング性織編物は、例えばその製造完了時点において、JIS L 1076 A法におけるピリングが(五段階評価で)4級以上であることが好適である。また、その製造時において、JIS L 1076 A法における摩擦負荷を計30時間加えた後のピリングが(五段階評価で)3級以上であることが好適であり、4級以上であることがより好適である。そのために、例えば抗ピリング性織編物の製造時において、それらを構成する紡績糸1m当たりの、1mm以上の毛羽数が、50個未満が好適であり、30個未満がより好適である。
そのような織編物として、例えば、コンパクトヤーンを原料糸とした紡績糸を用いてもよい。コンパクトヤーンは、公知の手段、例えば、製紡工程の撚りをかける前段階において、リング精紡機を用いることによって上述の原料繊維から形成することができる。
本発明に係る抗ピリング性織編物は、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成されていることが好適であり、撚数1,500T/m以上の紡績糸で形成されていることがより好適である。上限は特に限定されないが、例えば、極強撚糸の範囲である3,500T/m以下が好適である。撚係数で表す場合には、例えば、撚係数120K以上、上限は400K以下の範囲が好適である。このような撚数・撚係数の紡績糸は、公知の手段で原料糸を撚ることで形成することができる。
本発明に係る抗ピリング性織編物は、撥水加工が施されていることが必要である。撥水加工が施されているかどうかは、公知の手段により、判別できる。例えば、織編物製造後の状態において、生地中に撥水剤が含有しているかどうかを検出することによって判別してもよいし、若しくは織編物製造後の状態において、それらの表面における水との接触角を公知手段によって測定することによって判別してもよい。例えば、製造後未使用・未着用段階において織編物の表面における水との接触角が、120°以上が好適であり、150°以上がより好適である。
これらの中で、本発明は、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上であり、前記紡績糸が獣毛糸であり、撥水加工が施された抗ピリング性織編物であることが好適であり、獣毛を原料繊維としたコンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、撥水加工が施された抗ピリング性織編物であることがより好適である。これらを採用することにより、織編物の抗ピリング性をより向上でき、さらにその抗ピリング性の高い状態をより長期間保持できる。
<本発明に係る織編物の製造方法について>
本発明は、上述のいずれかの織編物、例えば、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上である織編物に撥水加工を施す工程を含む抗ピリング性織編物製造方法をすべて包含する。
上述の織編物に撥水加工を施すことにより、その織編物の撥水性能が向上することに加え、その抗ピリング性をより向上でき、さらにその抗ピリング性の高い状態をより長期間保持できる。
撥水加工処理には、公知の手段を広く採用でき、特に限定されない。例えば、前記撥水加工は、第一処理工程(架橋処理)、第二処理工程(撥水処理)、第三処理工程(柔軟処理)、第四処理工程(熱処理)の4つの工程を少なくとも含む処理であってもよい。
第一処理工程は、上述のいずれかの織編物(若しくは、それを構成する原料糸又は紡績糸)に、架橋剤で架橋処理を行う工程である。この架橋処理により、織編物又はそれらの織編物を用いて形成された繊維製品の風合いを維持・改良でき、形態を安定化できる。
この架橋処理は、例えば、チーズ染色機、カセ染色機などの加工装置に、上述の織編物(若しくは、それを構成する原料糸又は紡績糸)と、架橋剤溶液とを投入し、架橋剤溶液を50~150℃で保温・循環させながら、そこに織編物などを10分間~1時間浸漬させることで行うことができる。
架橋剤には、例えば、ジハロゲノトリアジン化合物、及び/又は、ポリハロゲノピリミジン化合物を用いることができる。
ジハロゲノトリアジン化合物としては、ジクロロトリアジン化合物、例えば、2,6-ジクロロ-4-ヒドロキシ-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(6,8-ジスルホナフタレン-2-イルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(5,7-ジスルホナフタレン-2-イルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(3,6,8-トリスルホナフタレン-1-イルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(8-オキシ-6-スルホナフタレン-2-イルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(5-ヒドロキシ-7-スルホナフタレン-2-イルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(2-スルホアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(3-スルホアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(4-スルホアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(2,4-ジスルホアニリノ)-S-トリアジン2,6-ジクロロ-4-(2,5-ジスルホアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(3,5-ジスルホアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(3-スルホ-4-オキシ-5-カルボキシアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(2-カルボキシアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(3-カルボキシアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(4-カルボキシアニリノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(β-カルボキシエチルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-ウレイド-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-チオウレイド-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-オキシ-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-チオ-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(4-カルボキシフェノキシ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(4-カルボキシフェニルチオ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(3-スルホフェニルチオ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(3,6-ジスルホ-8-オキシナフタレン-1-イルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(4,8-ジスルホナフタレン-2-イルアミノ)-S-トリアジン、2,6-ジクロロ-4-(2-スルホニルエチルアミノ)-S-トリアジンなどが挙げられる。これらは、適宜、それらの化合物のNa塩、K塩、Li塩、Mg塩、Ca塩などの塩であってもよい。また、これらは、単体として用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。その他、ジハロゲノトリアジン化合物として、上記の化合物以外にも多くの有効な化合物が知られており、本発明は、架橋剤としての効果を有するものであればそれらも広く採用可能であり、列記した化合物のみに狭く限定されない。
ポリハロゲノピリミジン化合物としては、例えば、2,4,6-トリクロロピリミジン、4,5,6-トリクロロピリミジン、2,6-ジクロロピリミジン、4,6-ジクロロピリミジン、2,4-ジクロロピリミジン、5-シアノ-2,4,6-トリクロロピリミジン、2-アミノ-4,6-ジクロロピリミジン、2,4-ジクロロ-5-メトキシピリミジン、6-メチル-2,4-ジクロロピリミジン、4,6-ジクロロ-2-メチルチオピリミジン、2-エトキシ-4,6-ジクロロピリミジン、ジフルオロモノクロロピリミジンなどが挙げられる。なお、これらは、単体として用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
架橋剤溶液は、例えば、酸結合剤(例えば、炭酸水素ナトリウム(重炭酸ソーダ)、無水炭酸ナトリウム(ソーダ灰)、炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウムなど)を1~20重量%溶解した水中に、上記の架橋剤を0.1~30重量%を添加することで調製する。
また、この架橋剤溶液には、多価アルコール、カルボン酸、多価アミンのいずれか又は複数が、架橋剤の1/10~10倍重量さらに添加されていてもよい。
多価アルコールとして、分子内に2個以上のヒドロキシル基を有するもの、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、キシリレングリコールなどを用いることができる。
カルボン酸として、例えば、飽和脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、吉草酸など)、ヒドロキシ酸(乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸など)、ジカルボン酸(シュウ酸、コハク酸、アジピン酸など)などを用いることができる。
多価アミンとして、例えば、ヘキサメチレンジアミン、3,3’-イミノビスプロピルアミンなどを用いることができる。
なお、架橋剤溶液の使用量・成分割合などは、織編物(若しくは、それを構成する原料糸又は紡績糸)の種類などに応じて適宜判断すればよい。また、架橋剤溶液は、予め調製してから加工装置に投入してもよく、また、最終的に各配合割合になるように、化合物ごとに順次投入してもよい。
第二処理工程は、架橋処理後の織編物に撥水剤を吸着させることで撥水処理を行う工程である。ここで、架橋処理後の織編物には、織編物に架橋処理を施したもの、及び、原料糸又は紡績糸に架橋処理を施した後、それらを用いて形成された織編物の両方が包含される。
この撥水処理は、例えば、チーズ染色機、カセ染色機などの加工装置に、架橋処理後の織編物と、撥水剤(及び撥水加工助剤)とを投入し、10~90℃で保温しながら、織編物などを5分間~100分間浸漬させることで行うことができる。撥水剤は、例えば、水溶性のエマルションの形態で用いる。
撥水剤には、公知のもの、例えば、フッ素系撥水剤、若しくはフッ素系撥水剤と撥水加工助剤との合剤、シリコン系撥水剤、炭化水素系撥水剤などを用いることができる。
フッ素系撥水剤としては、例えば、フルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートの重合体(一種の単量体が重合した単独重合体、及び、二種以上の単量体が重合した共重合体を含む。)、フルオロアルキル基を有する(メタ)アクリレートとフッ素を含まない単量体との重合体などが挙げられる。
フッ素系撥水剤として適用される上記の重合体の構成単位である単量体のうち、フルオロアルキル(メタ)アクリレートとしては、炭素数2~20のパーフルオロアルキル(メタ)アクリレートが好適であり、具体的には、例えば、以下に列記された化合物が挙げられる。
Figure 0007023453000001
フッ素系撥水剤として適用される上記の重合体の構成単位である単量体のうち、フッ素を含まない単量体としては、例えば、オレフィン類(例えば、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、クロプレンなど)、スチレン類(例えば、スチレン、α-メチルスチレン、4-メチルスチレンなど)、アルキル(メタ)アクリレート類(例えば、メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、など)、(メタ)アクリルアミド類(例えば、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミドなど)、ビニルエーテル類(例えば、エチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ハロゲン化アルキルビニルエーテルなど)、アリルエーテル類(例えば、アリルグリシジルエーテルなど)などが挙げられる。
撥水加工助剤としては、例えば、ブロック化されたイソシアネート又はその重合体、水系ウレタン、水系シリコンソフナー、水系メラミン尿素誘導体などが挙げられる。
ブロック化されたイソシアネートは、ブロック化剤によってイソシアネート基がブロック化されたイソシアネートであり、その重合体は、少なくとも1個以上のブロック化されたイソシアネート基を有した飽和ポリイソシアネートである。
単量体、若しくは重合体の構成単位であるイソシアネートとしては、ポリイソシアネートの単量体のイソシアネートとしては、例えば、芳香族イソシアネート(例えば、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネートなど)、脂肪族又は脂環族イソシアネート類(例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,2-プロパンジイソシアネート、1,2-ブタンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネートなど)、並びに、それらの変性体(例えば、イソシアヌレート変性体、プレポリマー変性体、ビュレット変性体、アロファネート変性体など)が挙げられる。
イソシアネート基のブロック化剤としては、例えば、アルキルケトオキシム類、フェノール類、アルコール類、β-ジケトン類、ラクタム類などが挙げられる。
水系ウレタンには、公知のものを採用できる。水系ウレタンとしては、例えば、水性熱反応型ウレタン系樹脂、ポリイソシアネート・ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル・ポリウレタン系樹脂、水分散型ポリウレタン系樹脂、アイオノマー型水性ウレタン樹脂、ポリエステル・ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネイト・ポリウレタン系樹脂などが挙げられる。その他、水系シリコンソフナー、水系メラミン尿素誘導体についても、公知のものを採用できる。
シリコン系撥水剤としては、例えば、ポリジメチルシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、変性シリコン(アミノ変性シリコン、エポキシ変性シリコン、アルキル変性シリコン、カルボキシル変性シリコン、第4級アンモニウム塩変性シリコン、フェノール変性シリコン、フッ素変性シリコン、ポリエーテル変性シリコンなど)、上記シリコンと親水基とを結合させたシリコン系界面活性剤、シリコンゴム、シリコン系熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。
炭化水素系撥水剤としては、例えば、高分子ワックスエマルションの金属塩、オクタデシルエチレン尿素、脂肪酸エステル、ポリアミド化合物などが挙げられる。
なお、撥水剤の使用量・成分割合などは、織編物の種類などに応じて適宜判断すればよい。また、用いる撥水剤は一種のみであっても、二種以上であってもよい。二種以上の撥水剤を用いる場合は、各撥水剤を混合して同時に添加してもよく、個別に添加してもよく、場合によっては別浴で添加してもよい。
第三処理工程は、撥水処理後の織編物に柔軟剤を吸着させる処理(柔軟処理)を行う工程である。
この柔軟処理は、例えば、チーズ染色機、カセ染色機などの加工装置に、架橋・撥水処理後の織編物と、柔軟剤とを投入し、10~90℃で保温しながら、織編物などを5分間~100分間浸漬させることで行うことができる。
柔軟剤には、公知の衣料用洗濯柔軟剤(水系洗濯用のもの、及び、溶剤洗濯用のものを含む。)など、各種の柔軟剤を広く適用でき、特に限定されない。柔軟剤としては、例えば、ワックスエマルジョン、両性イオン界面活性剤(例えば、カルボキシ、スルホネート、又はサルフェートを含有する第2級若しくは第3級アミンの脂肪族誘導体、複素環式第2級又は第3級アミンの脂肪族誘導体など)、カチオン性界面活性剤(例えば、第4級アンモニウム塩、アミン塩、アミンなど)、非イオン系界面活性剤(例えば、N-(3-オレイロキシ-2-ヒドロキシプロピル)ジエタノールアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビット蜜ロウ、ポリオキシエチレンソルビタンセスキステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンセスキステアレート、ポリオキシエチレングリセリルモノオレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなど)、多価アルコール(例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノステアレート、ジエチレングリコールモノオレエート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレート、プロピレングリコールモノステアレートなど)、アニオン界面活性剤(例えば、カルボン酸塩のアニオン界面活性剤、スルホン酸塩のアニオン界面活性剤、硫酸エステル塩のアニオン界面活性剤、リン酸エステル塩のアニオン界面活性剤など)などが挙げれらる。
なお、柔軟剤の使用量・成分割合などは、織編物の種類などに応じて適宜判断すればよい。また、用いる柔軟剤は一種のみであっても、二種以上であってもよい。二種以上の柔軟剤を用いる場合は、各柔軟剤を混合して同時に添加してもよく、個別に添加してもよく、場合によっては別浴で添加してもよい。
第四処理工程は、柔軟処理後の織編物に加熱処理を行う工程である。
加熱処理は、公知手段、例えば、乾式熱処理、湿式熱処理のいずれかで行う。
乾式熱処理による加熱処理を行う場合、例えば、柔軟処理後の織編物を絞り、100~120℃で乾燥処理を行った後、130~190℃で1~10分間、乾式熱処理を行ってもよい。
湿式熱処理による加熱処理を行う場合、例えば、柔軟処理後の織編物を絞り、公知の真空・加圧処理機(真空セット機)にセットし、真空状態にした後、スチームを通入し、常圧又は加圧下、80~130℃で10~30分間、湿式熱処理を行ってもよい。
例えば、以上の4工程によって撥水加工を施すことにより、撥水剤及び柔軟剤を織編物に強固に固着させることができる。これにより、撥水性能、及び、抗ピリング性とその持続性能に加え、その織編物の風合いも高めることができる。
実施例1では、本発明に係る織編物を試作し、その抗ピリング性能を調べた。
100%羊毛を原料繊維としてコンパクトスパンング機で作製したコンパクトヤーンを1,500T/mに強撚し、79メートル番手(Nm2/79)の紡績糸を作製した。その紡績糸を用いて、ニット編み機で天竺編に編み、生地を作製した。
次に、その生地に、以下の四工程で撥水加工を施した。
まず、第一処理工程として、生地に架橋剤を吸着させた。染色機の処理槽に生地をセットし、処理槽内に、水(浴比1:20)、ソーダ灰0.3重量%濃度、芒硝1.5重量%濃度、重炭酸ソーダ1.5重量%濃度、2,6-ジクロロ4-ヒドロキシ-S-トリアジンNa塩2.0重量%、エチレングルコール3.0重量%を投入し、処理槽の温度を90℃にして45分間浸漬し、その後、排水、脱水、乾燥した。
次に、第二処理工程として、撥水処理を行った。フッ素系撥水剤としてアサヒガードGS-10(登録商標、フルオロアルキル(メタ)アクリレート剤、明成化学工業株式会社製)5重量%、撥水加工助剤としてメイカネートMF(ブロック化されたイソシアネート剤、明成化学工業株式会社製)1重量%を調製し、処理槽内に投入した。第一工程によって架橋剤を吸着させた生地を、50℃で20分間、その中に浸漬し、その後、排水、脱水、乾燥した。
次に、第三処理工程として、柔軟処理を施した。柔軟剤としてエレガノールMK(非イオン系界面活性剤、明成化学工業株式会社製)5重量%を調製して処理槽内に投入し、第二工程で撥水処理した生地を、50℃で20分間、その中に浸漬し、その後、排水、脱水、乾燥した。
次に、第四処理工程として、加熱処理を行った。第三工程で柔軟処理を施した生地を、120℃で2分間予備乾燥した後、170℃で2分間乾式熱処理した。
以上の手順で試作した織編物について、その撥水性、抗ピリング性を試験した。
撥水性の試験は、JIS L 1092スプレー法により行い、評価した。その結果、撥水度は4級(n=3)であり、撥水性は良好に付与されていた。
抗ピリング性の試験は、JIS L 1076 A法に準じ、ICI形試験機による5時間及び30時間の摩擦負荷を加えて行い、0~5の五段階で評価した(n=2の平均値)。併せて、摩擦負荷後のピルの脱落の有無を観察し、ピルの脱落が11個以上観察されたものを+++、5~10個観察されたものを++、4個以下であったものを+、ピルの脱落が観察されなかったものを-とする四段階で評価した。対照として、撥水加工を施していない上記の生地も、同様に供試した。なお、ICI形試験機による30時間の摩擦負荷は、同じ織編物を2シーズン(約100日)着用した場合にかかる負荷として想定し、設定した。
結果を表1及び表2に示す。
Figure 0007023453000002
Figure 0007023453000003
両表中、「撥水加工あり」は、上記の撥水加工を施した織編物に対する評価であることを、「撥水加工なし」は、対照として、撥水加工を施していない上記生地に対する評価であることを、それぞれ示す。また、「摩擦負荷5時間」は、JIS L 1076 A法に準じ、ICI形試験機による5時間の摩擦負荷を加えた場合における評価であることを、「摩擦負荷30時間」は、同じく30時間の摩擦負荷を加えた場合における評価であることを、それぞれ示す。
表1に示す通り、羊毛を原料繊維としたコンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、撥水加工が施された織編物では、JIS L 1076 A法におけるピリングが5.0級と非常に良好な値であり、通常よりも大幅に長い30時間の摩擦負荷を加えた場合でも、ピリングが4.5級と、非常に高い値のまま維持された。また、表2に示す通り、30時間摩擦負荷を加えても、ピルの脱落はごく少数しか発生しなかった。
この結果は、羊毛を原料繊維としたコンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、撥水加工が施された織編物では、その抗ピリング性が向上するとともに、その抗ピリング性の高い状態が長期間保持されることを示す。
即ち、本実験より、撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、織編物製造完了時点におけるJIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上であり、撥水加工が施された織編物は、抗ピリング性が非常に良好であり、かつ、例えば長期間着用した場合も、その抗ピリング性の高い状態(若しくは、繊維が摩耗したり脱落したりせずに維持された状態)を保持できることが示された。
なお、対照として供試した、羊毛を原料繊維としたコンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成されているが、撥水加工が施されていない織編物においても、表1に示す通り、JIS L 1076 A法におけるピリングが4.5級であり、30時間の摩擦負荷を加えた場合でも、この実験方法ではピリングが4.5級と非常に良好な値のままであった。しかし、表2に示す通り、この織編物では、30時間摩擦負荷を加えた場合、ピルの脱落が多数観察された。これは、この実験では摩擦負荷が長期間に亘るため、毛羽立ちが発生しても、繊維にとどまることができずに、ちぎれて脱落したためと推測する。従って、この結果は、羊毛を原料繊維としたコンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、撥水加工が施されていない織編物では、その抗ピリング性は向上するが、その抗ピリング性の高い状態(若しくは、繊維が摩耗したり脱落したりせずに維持された状態)を長期間保持することはできないことを示唆する。
実施例2では、実施例1で試作した織編物を用いてセーターを作製し、実際に着用した。
モニター1名に、実施例1で試作した織編物を用いて作製したセーターを、冬季に、1シーズンで合計100日着用してもらい、100日着用後の状態を調べた。なお、モニターには、原則的に、通常セーターを着用する時間帯にはできるだけセーターを着用してもらった。例えば、セーター着用時には、Yシャツの上に重ね着してもらい、外出時には、適宜、その上にコートなどを羽織るようにしてもらった。昼間を中心とする活動時(就寝時など以外)には、屋内にいる時及び外出時を問わず、着用してもらった。就寝時など、室内着に着替える時間帯には、セーターを着用しなくてよいこととした。また、期間中、計5回、セーターを洗濯した。
合計、100日着用後、ピリングの発生しやすいアームホール下の生地の状態を調べた。その結果、その部分の10cm四方の範囲において、目視可能な範囲の毛羽立は2か所のみで、毛玉は発生していなかった。
この結果からも、羊毛を原料繊維としたコンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、撥水加工が施された織編物では、長期間着用後においても、抗ピリング性の高い状態が保持されることが示された。

Claims (4)

  1. コンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上である織編物に撥水加工を施す工程を含む抗ピリング性織編物製造方法。
  2. 前記紡績糸が獣毛糸である請求項1記載の抗ピリング性織編物製造方法。
  3. 前記撥水加工において、撥水剤としてフッ素系撥水加工剤を用いる請求項1又は2記載の抗ピリング性織編物製造方法。
  4. コンパクトヤーンを原料糸とした撚数1,000T/m以上の紡績糸で形成され、JIS L 1076 A法におけるピリングが4級以上であり、撥水加工が施された抗ピリング性織編物。
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