JP7022429B2 - 吸着位置決め構造体及び吸着位置決め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機械加工されるワークを吸着して位置決めするための吸着位置決め装置に関する。
曲げ加工、プレス加工が施され、曲面、凹凸形状を有する金属板、ガラス、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic、炭素繊維強化プラスチック)製品等のワークの吸着搬送、加工時の固定を行うための吸着位置決め装置が従来技術として知られている(特許文献1)。
この吸着位置決め装置は、ロボットの先端に装着される。その吸着位置決め装置のハウジングから吸着部材が上方に向けて突設される。ハウジング内に環状のピストンが上下方向へ移動可能に挿入される。そのピストンの外周壁にテーパ面が下方に向けて先細りするように形成される。そのピストンの外周壁の外側に位置決めピンが周方向に所定の間隔をあけて設けられる。その位置決めピンがハウジングに上下方向に移動可能となると共に、進出バネによって上方へ付勢される。その位置決めピンにスリーブが外嵌めされ、そのスリーブが外力によって弾性的に縮径可能となっている。そのスリーブの外周テーパ面がピストンのテーパ面に当接されている。
複雑な形状の薄板状のワークを吸着位置決め装置によって吸着固定するときには、ロボットによって吸着部材がワークに当接する位置へ移動される。このとき、位置決めピンがワークの形状に倣うようにして後退する。次いで、ピストンを下方へ移動させると、そのピストンがスリーブを縮径させて、スリーブの内周面が位置決めピンの外周面に係合される。これにより、吸着部材と位置決めピンによってワークが吸着固定される。
欧州特許出願公開第2745987号明細書
しかしながら、上述のような従来技術は、ロボットによって移動される吸着部材と、ハウジングに対して上下方向へ移動可能な位置決めピンとを別々に設ける。このため、機械加工されるワークを吸着して位置決めするための吸着位置決め装置の構成が煩雑になるという問題がある。
本発明の一態様は、機械加工されるワークを吸着して位置決めするための吸着位置決め装置の構成を簡素にすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、例えば図1から図3D、図4から図5D、図6から図7Dに示すように、吸着位置決め装置を次のように構成する。
即ち、ロボットのアームに取り付けるために設けられたハウジング2、2B、2Cに軸心方向へ移動可能に支持された出力ロッド3、3B、3Cであって、機械加工されるワークWを吸着するために前記軸心方向に形成されたエア排出路11、11B、11Cを有する出力ロッド3、3B、3Cと、前記出力ロッド3、3B、3Cに外嵌されると共に、テーパ外周面12を有し、縮径側に弾性変形可能なスリーブ4と、前記ハウジング2、2B、2Cに挿入されて前記スリーブ4のテーパ外周面12に対面するテーパ内周面13を有する伝動具5、5B、5Cと、前記テーパ内周面13と前記テーパ外周面12との間に挿入された複数のボールBと、前記ワークWを吸着するために前記エア排出路11、11B、11Cと連通するように前記出力ロッド3、3B、3Cに取り付けられた吸着パッド7と、を備えるものである。
本発明は次の作用効果を奏する。
即ち、縮径側に弾性変形したスリーブによりハウジングに対して上下方向に位置決めされた出力ロッドが、その内部に形成されたエア排出路を通してワークを吸着する。このため、出力ロッドによりワークを位置決め及び吸着することが可能になる。従って、前述した従来技術のように、ロボットによって移動される吸着部材と、ハウジングに対して上下方向へ移動可能な位置決めピンとを別々に設ける必要が消滅する。この結果、機械加工されるワークを吸着して位置決めするための吸着位置決め装置の構成を簡素にすることができる。
本発明には、次の構成を加えることが好ましい。
前記ワークWは機械加工される板状部材であり、前記ワークWが、位置ずれを防止するための位置ずれ防止部14を有する。
この場合、撓みが生じやすい板状部材を機械加工のために精密に水平方向に位置決めすることができる。
上記の発明には、例えば、図1、図2Aから図2D、図4、図5Aから図5D、図6、及び図7Aから図7Dに示すように、次の構成を加えることが好ましい。
前記出力ロッド3、3B、3Cのエア排出路11、11B、11Cの前記ワークW側に前記ワークWと当接可能に取り付けられた着座部8をさらに備える。
この場合、着座部がワークに当接して吸着することにより、ワークを確実に吸着することができる。
上記の発明には、例えば図1から図3Dに示すように、次の構成を加えることが好ましい。
前記伝動具5を前記軸心方向へ移動させて前記ボールBを介して前記スリーブ4を縮径側に弾性変形させる駆動部材(ロック用ピストン)17をさらに備える。
この場合、スリーブを容易に縮径側に弾性変形させて出力ロッドを位置決めすることができる。
上記の発明には、例えば図4から図5D、図6から図7Dに示すように、次の構成を加えることが好ましい。
前記伝動具5B、5Cの環状受圧面に作用して前記伝動具5B、5Cを前記軸心方向へ移動させる圧縮エアが供給されるロック用作動室25をさらに備える。
この場合、伝動具を容易に軸心方向へ移動させてスリーブを縮径側に弾性変形させることができる。
本発明の一態様によれば、機械加工されるワークを吸着して位置決めするための吸着位置決め装置の構成を簡素にすることができる。
図1は、第1実施形態に係る吸着位置決め装置の正面断面図である。 図2Aから図2Dは、第1実施形態に係る吸着位置決め装置の動作を説明するための図である。 図3Aから図3Dは、第1実施形態の変形例に係る吸着位置決め装置の動作を説明するための図である。 図4は、第2実施形態に係る吸着位置決め装置の正面断面図である。 図5Aから図5Dは、第2実施形態に係る吸着位置決め装置の動作を説明するための図である。 図6は、第3実施形態に係る吸着位置決め装置の正面断面図である。 図7Aから図7Dは、第3実施形態に係る吸着位置決め装置の動作を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図1から図2Dによって説明する。図1は、吸着位置決め装置1の正面断面図である。図2Aから図2Dは、吸着位置決め装置1の動作を説明するための図である。
(吸着位置決め装置1の構成)
吸着位置決め装置1のハウジング2は、下ハウジング2aと上ハウジング2bとを有する。下ハウジング2aは、上端壁2cと下端壁2eと胴部2dとを有する。上ハウジング2bは、上端壁2fと胴部2gとを有する。ハウジング2は、複数の締結ボルト(図示せず)によってロボットのアームRに取り付けられる。
上記ハウジング2に出力ロッド3が上下方向へ移動可能に支持される。その出力ロッド3には、テーブルTに載置されるワークWを吸着するためのエア排出路11が上下方向に形成される。出力ロッド3は、ワークWを吸着するためのエアを排出するためのエア排出機構(図示せず)に接続される。
出力ロッド3は、上ハウジング2bの上端壁2fに設けられた封止具43と、下ハウジング2aの上端壁2cに設けられた封止具45と、下ハウジング2aの下端壁2eに取り付けられた封止具44とにより、下端壁2eに取り付けられた円筒部材46、上端壁2c、及び上端壁2fに保密状に上下方向に移動可能に挿入される。
出力ロッド3の下端に中空の支持ロッド16が下向きに突出するように挿入される。その支持ロッド16の下部に吸着パッド7が外嵌めされる。支持ロッド16の下端に着座部8が設けられる。着座部8はエア排出路11と連通する横溝を有する。
上記出力ロッド3の外周面に設けた狭持固定領域Aに、筒状のコレットによって構成したスリーブ4が外嵌される。そのスリーブ4の外周壁に、下方に向けてすぼまるテーパ外周面12が形成されると共に、スリーブ4の周壁に、上下方向へ延びる1つのスリット15が形成される。そのスリット15によってスリーブ4が弾性的に縮径可能になっている。
スリーブ4の外周側に環状の伝動具5が配置され、その伝動具5のテーパ内周面13がスリーブ4のテーパ外周面12に下側から対面される。そのテーパ外周面12と上記テーパ内周面13との間に形成された環状テーパ隙間には多数のボールBが挿入される。
伝動具5を上方へ押動させるロック用ピストン17が、下ハウジング2aの胴部2dの内周面と円筒部材46の外周面との間に上下方向に移動可能に且つ伝動具5の下側に保密状に挿入される。そのロック用ピストン17の上側にロック解除用作動室18が形成される。上記ロック解除用作動室18に呼吸孔19が連通される。上記呼吸孔19は、下ハウジング2aの胴部2dに形成されている。また、ロック用ピストン17の下側にロック用作動室25が形成される。上記ロック用作動室25に給排路26が連通される。給排路26は、下ハウジング2aの胴部2dに形成されている。
上記の伝動具5と上端壁2cとの間にロック解除バネ27が装着される。
上ハウジング2bの胴部2gに形成されるシリンダ孔に駆動用ピストン20が保密状に挿入され、その駆動用ピストン20から出力ロッド3が下方へ突設されている。
また、前記の駆動用ピストン20の下側に形成された後退用作動室21が、前記上ハウジング2bの胴部2g内に形成された給排路22へ連通される。そして、駆動用ピストン20の上側に形成された進出用作動室23が、前記胴部2g内に形成された別の給排路24へ連通される。
ワークWは、折り曲げられた板状部材であり、テーブルTに設けられた位置ずれ防止ピン28に挿入されるための位置ずれ防止部としての位置ずれ防止穴14を有する。
(吸着位置決め装置1の動作)
上記吸着位置決め装置1は、図1、図2A~2Dに示すように、次のように動作する。
図1の後退ロック解除状態(初期状態)においては、吸着位置決め装置1の進出用作動室23から給排路24を通って圧縮エアが排出され、後退用作動室21に給排路22を通って圧縮エアが供給される。このため、出力ロッド3に形成された駆動用ピストン20は上昇して上端壁2fに受け止められている。
図1の初期状態の吸着位置決め装置1を、図2Aに示すワークWの上方位置へロボットによって移動させる。このとき、ワークWは、位置ずれ防止ピン28及び位置ずれ防止穴14によってテーブルT上に位置決めされた状態で載置されている。また、吸着パッド7はワークWから離間している。
また、ロック用作動室25から圧縮エアが給排路26を通って排出されるので、ロック解除バネ27の下方への付勢力によって伝動具5を介してロック用ピストン17が下降されて下端壁2eに受け止められている。スリーブ4は当該スリーブ4の弾性復元力によって拡径された状態である。
そして、上記の吸着位置決め装置1を図2Aの後退ロック解除状態から図2Bの進出ロック解除状態に進出駆動させるときには、後退用作動室21から圧縮エアが給排路22を通って排出され、進出用作動室23に圧縮エアが給排路24を通って供給される。すると、駆動用ピストン20が下降されていき、吸着パッド7のリップ部がワークWに当接される。次いで、着座部8の下端面がワークWの上面に受け止められて、出力ロッド3の下降動作が停止される。
次に、上記の吸着位置決め装置1を図2Bの進出ロック解除状態から図2Cの進出ロック状態に駆動させていくときには、ロック用作動室25に給排路26から圧縮エアが供給されると、ロック用ピストン17が伝動具5をロック解除バネ27の下方への付勢力に抗して上方へ押動していく。このため、伝動具5のテーパ内周面13が複数のボールBを半径方向の内方に押し、複数のボールBがスリーブ4のテーパ外周面12を半径方向の内方に押す。この結果、スリーブ4が縮径側に弾性変形して出力ロッド3が上下方向へ移動するのを制限(ロック)し、上下方向に位置決めする。
その後、エア排出路11内の圧縮エアの排出により、着座部8を通してワークWを吸着する。次に、図2Cに示す進出ロック状態の吸着固定装置1をロボットのアームRによって持ち上げると、図2Dに示されるように、吸着位置決め装置1により吸着及び位置決めされたワークWが持ち上がる。そして、ロボットはワークWを他の機械加工をすべき場所へ搬送する。
このように、縮径側に弾性変形したスリーブ4により位置決めされた出力ロッド3が、吸着パッド7とワークWとの間に形成された空間内の圧縮エアを、出力ロッド3内のエア排出路11を通して外部へ排出することによりワークWを吸着する。
このとき、エア排出路11内の圧力が、予め設定された圧力(閾値)を下回る。その下降圧力を(図示しない)圧力スイッチによって検出する。これにより、吸着固定装置1によってワークWが吸着固定されたことが確認される。
このため、出力ロッド3によりワークWを位置決め及び吸着することが可能になるので、ロボットによって移動される吸着部材と、ハウジングに対して上下方向へ移動可能な位置決めピンとを別々に設ける必要が消滅する。この結果、機械加工されるワークWを吸着して位置決めするための吸着位置決め装置1の構成を簡素にすることができる。
また、ハウジングに対して上下方向へ移動可能な位置決めピンを多数本設ける必要もなくなる。
(変形例)
図3Aから図3Dは、第1実施形態の変形例に係る吸着位置決め装置1Aの動作を説明するための図である。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能をする部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
前述した吸着位置決め装置1は、出力ロッド3に装着した支持ロッド16の下端に、ワークWに当接する着座部8を取付けていた。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
即ち、図3Aから図3Dに示すように、着座部8を省略し、吸着パッド7の下端のみがワークWを下方に押してワークWに当接するようにしてワークWを吸着するように吸着位置決め装置1Aを構成してもよい。この場合は、より簡単な構成によりワークWを吸着及び位置決めすることができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態について、図4から図5Dによって以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図4は、吸着位置決め装置1Bの正面断面図である。図5Aから図5Dは、吸着位置決め装置1Bの動作を説明するための図である。
(吸着位置決め装置1Bの構成)
吸着位置決め装置1Bのハウジング2Bは、略円筒状の外ハウジング2hと略円柱状の内ハウジング2iとを有する。外ハウジング2hは、下端壁2eと胴部2dとを有する。ハウジング2Bは、複数の締結ボルト(図示せず)によってロボットのアームRに取り付けられる。
上記外ハウジング2hの下端壁2eに出力ロッド3Bが封止具44により上下方向へ保密状に移動可能に支持される。その出力ロッド3Bには、テーブルTに位置決めされたワークWを吸着するためのエア排出路11Bが上下方向に形成される。出力ロッド3Bは、ワークWを吸着するためのエアを排出するためのエア排出機構(図示せず)に接続される。
出力ロッド3Bには内周段部41が設けられており、後述する駆動用ピストンロッド47Bの係止部42が行き当たる構造になっている。内周段部の一部には縦溝3aが設けられており、内ハウジング2iと出力ロッド3Bとの間の環状隙間38と、エア排出路11Bとが連通する構造になっている。
出力ロッド3Bの下端に中空の支持ロッド16が下向きに突出するように挿入される。その支持ロッド16の下部に吸着パッド7が外嵌めされる。支持ロッド16の下端に着座部8が設けられる。
上記出力ロッド3Bの外周面に設けた狭持固定領域Aに、筒状のコレットによって構成したスリーブ4が外嵌される。そのスリーブ4の外周壁に、下方に向けてすぼまるテーパ外周面12が形成されると共に、スリーブ4の周壁に、上下方向へ延びる1つのスリット15が形成される。そのスリット15によってスリーブ4が弾性的に縮径可能になっている。
スリーブ4の外周側に環状の伝動具5Bが配置され、その伝動具5Bのテーパ内周面13がスリーブ4のテーパ外周面12に下側から対面される。そのテーパ外周面12と上記テーパ内周面13との間に形成された環状テーパ隙間には、多数のボールBが挿入される。
内ハウジング2iは、外ハウジング2hに上方から保密状に挿入される。
伝動具5Bは、内ハウジング2iの外周面に封止具33により保密状に上下方向へ移動可能に支持され、及び、外ハウジング2hの下端壁2eの外周面に封止具34により上下方向へ保密状に移動可能に支持される。
この伝動具5Bと内ハウジング2iとの間にロック解除用作動室18が形成される。上記ロック解除用作動室18は、スリット15、内ハウジング2iと出力ロッド3Bとの間の環状隙間38、及び縦溝3aを通って上記エア排出路11Bと連通される。排出路32は上記ロック解除用作動室18と連通される。上記排出路32は、ハウジング2Bの外ハウジング2hおよび内ハウジング2iに形成されている。
吸着用のエアは、エア排出路11B、縦溝3a、環状隙間38、スリット15、ロック解除用作動室18、及び排出路32を通って排出される。
上記の伝動具5Bと内ハウジング2iとの間にロック解除バネ27が装着される。
内ハウジング2iは、下方に向かって開口するピストン穴29を有する。このピストン穴29は、下側から順に形成される小径穴29cと中径穴29bと大径穴29aとを有する。この大径穴29aの内周面に封止具37により保密状に支持される駆動用ピストン20Bから駆動用ピストンロッド47Bが下向きに突設される。その駆動用ピストンロッド47Bが小径穴29cと中径穴29bとを通って出力ロッド3Bのエア排出路11Bに挿入される。その駆動用ピストンロッド47Bの下部に設けた係止部42が、出力ロッド3Bの内周段部41に下側から接当している。
また、前記の駆動用ピストン20Bの上側に形成された進出用作動室23が、前記外ハウジング2hの胴部2d内に形成されたロック用給排路24Bへ斜め通路35を通って連通される。
駆動用ピストンロッド47Bの係止部42と支持ロッド16との間に進出用作動バネ23Bが装着される。内ハウジング2iの内周段部48Bの上端面と駆動用ピストン20Bの下端面との間に後退用作動バネ21Bが装着される。出力ロッド3Bの内周段部41は、上記内ハウジング2iの小径穴29cを形成する内周段部48Bと駆動用ピストンロッド47Bの係止部42との間に位置する。
伝動具5Bを上昇させるためのロック用作動室25が伝動具5Bとハウジング2との間に形成される。このロック用作動室25は、外ハウジング2hの下端壁2eと伝動具5Bとの間に形成される下作動室25Aと、内ハウジング2i、外ハウジング2hの胴部2d、及び伝動具5Bとの間に形成されてロック用給排路24B及び斜め通路35に連通する上作動室25Bと、下作動室25A及び上作動室25Bとの間に絞り機構を設けるために、下作動室25A及び上作動室25Bを連通させるように伝動具5Bの外周面に形成される絞り路36とを含む。この絞り路36の形状は特に限定されず、上下方向に沿って直線状に絞り路36を形成してもよいし、螺旋状に絞り路36を形成してもよい。また、絞り路36の数も特に限定されず、1本形成してもよいし、複数本の絞り路36を形成してもよい。
(吸着位置決め装置1Bの動作)
上記吸着位置決め装置1Bは、図4、図5A~5Dに示すように、次のように動作する。
図4の後退ロック解除状態(初期状態)においては、吸着位置決め装置1Bの進出用作動室23から斜め通路35及びロック用給排路24Bを通って圧縮エアが排出される。このため、駆動用ピストン20Bは後退用作動バネ21Bの付勢力により上昇して、駆動用ピストンロッド47Bの係止部42が出力ロッド3Bの内周段部41を介して内ハウジング2iに受け止められている。
図4の初期状態の吸着位置決め装置1Bを、図5Aに示すワークWの上方位置へロボットによって移動させる。このとき、ワークWは、位置ずれ防止ピン28及び位置ずれ防止穴14によってテーブルT上に位置決めされた状態で載置されている。また、吸着パッド7はワークWから離間している。
ロック用作動室25内の圧縮エアがロック用給排路24Bを通って外部へ排出されるので、ロック解除バネ27の下方への付勢力とによって伝動具5Bが下降されて下端壁2eに受け止められている。スリーブ4は当該スリーブ4の弾性復元力によって拡径された状態である。
そして、上記の吸着位置決め装置1Bを図5Aの後退ロック解除状態から図5Bの進出ロック解除状態に進出駆動させるときには、ロック用給排路24Bを通ってロック用作動室25の上作動室25Bに圧縮エアが供給される。そして、上作動室25B内の圧縮エアが、斜め通路35を通って進出用作動室23に供給され、同時に、絞り機構として作用する絞り路36を通って緩やかに下作動室25Aに供給される。すると、下作動室25Aの圧力よりも先に進出用作動室23の圧力が上昇し、駆動用ピストン20Bが後退用作動バネ21Bに抗して下降されていき、これと同時に、進出用作動バネ23Bが支持ロッド16を下向きに押して出力ロッド3Bを下降させていく。これにより、吸着パッド7のリップ部がワークWに当接される。次いで、着座部8の下端面がワークWの上面に受け止められて、図5Bに示すように、出力ロッド3Bの下降動作が停止される。
次に、上記の吸着位置決め装置1Bを図5Bの進出ロック解除状態から図5Cの進出ロック状態にロック動作させていくときには、まず、ロック解除用作動室18から排出路32を通って圧縮エアが排出される。
そして、上作動室25Bにロック用給排路24を通って供給された圧縮エアが、絞り路36を通って下作動室25Aに供給されて、前記の下作動室25Aの圧力が十分に上昇した時点で、上記の伝動具5Bの下端に形成した大面積の環状受圧面に上向きの力が作用すると共に、上記の伝動具5Bの上端に形成した小面積の環状受圧面に下向きの力が作用して、これらの上下の差力によって図5Cに示すように上記の伝動具5Bが上昇する。
このため、伝動具5Bのテーパ内周面13が複数のボールBを半径方向に内方に向かって押し、複数のボールBがスリーブ4のテーパ外周面12を半径方向に内方に向かって押す。この結果、スリーブ4が縮径側に弾性変形して出力ロッド3Bが上下方向へ移動するのを制限(ロック)し、上下方向に位置決めする。
そして、エア排出路11B内のエアが縦溝3a、環状隙間38、スリット15、ロック解除用作動室18、及び排出路32を通って排出される。これにより、着座部8を通して吸着パッド7がワークWを吸着する。次に、図5Dに示すように、ハウジング2Bが取り付けられたロボットのアームRを上方向に移動させると、吸着位置決め装置1Bにより吸着されて位置決めされたワークWが持ち上がる。そして、ロボットはワークWを他の機械加工をすべき場所へ搬送する。
なお、ロック用給排路24Bを通って上作動室25Bに供給された圧縮エアが斜め通路35を通って進出用作動室23に供給される例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ロック用給排路24Bから直接、進出用作動室23に圧縮エアを供給し、進出用作動室23に供給された圧縮エアが斜め通路35を通って上作動室25Bに供給されるように構成してもよいし、又は、ロック用給排路24Bから斜め通路35を通って上作動室25Bと進出用作動室23との双方に圧縮エアが供給されるように構成してもよい。
また、絞り路36が伝動具5Bの外周面に形成される例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、外ハウジング2hの内周面に絞り路36が形成されるように構成してもよい。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態について、図6から図7Dによって以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図6は、吸着位置決め装置1Cの正面断面図である。図7Aから図7Dは、吸着位置決め装置1Cの正面断面図であって、動作を説明するための図である。
(吸着位置決め装置1Cの構成)
吸着位置決め装置1Cのハウジング2Cは、上端壁2jと下端壁2kと胴部2mとを有する。ハウジング2Cは、複数の締結ボルト(図示せず)によってロボットのアームRに取り付けられる。
上記ハウジング2Cの下端壁2kに出力ロッド3Cが封止具44により上下方向へ保密状に移動可能に支持される。その出力ロッド3Cには、テーブルTに位置決めされるワークWを吸着するためのエア排出路11Cが上下方向に形成される。出力ロッド3Cは、ワークWを吸着するためのエアを排出するためのエア排出機構(図示せず)に接続される。
出力ロッド3Cの下端に中空の支持ロッド16が下向きに突出するように挿入される。その支持ロッド16の下部に吸着パッド7が外嵌めされる。支持ロッド16の下端に着座部8が設けられる。出力ロッド3Cには内周段部41が設けられており、後述する駆動用ピストンロッド47Cの係止部42が行き当たる構造になっている。内周段部の一部には縦溝3aが設けられており、筒部材31と出力ロッド3Cとの間の環状隙間38と、エア排出路11Cとが連通する構造になっている。
上記出力ロッド3Cの外周面に設けた狭持固定領域Aに、筒状のコレットによって構成したスリーブ4が外嵌される。そのスリーブ4の外周壁に、下方に向けてすぼまるテーパ外周面12が形成されると共に、スリーブ4の周壁に、上下方向へ延びる1つのスリット15が形成される。そのスリット15によってスリーブ4が弾性的に縮径可能になっている。
スリーブ4の外周側に環状の伝動具5Cが配置され、その伝動具5Cのテーパ内周面13がスリーブ4のテーパ外周面12に下側から対面される。そのテーパ外周面12と上記テーパ内周面13との間に形成された環状テーパ隙間には、多数のボールBが挿入される。
伝動具5Cは、ハウジング2Cの胴部2mの内周面に封止具33により保密状に上下方向へ移動可能に支持され、及び、下端壁2kの内周面に封止具34により上下方向へ保密状に移動可能に支持される。ハウジング2Cの胴部2mの内周面から半径方向の内方へ突出する内周段部30と伝動具5Cとの間にロック解除用作動室18が形成される。上記ロック解除用作動室18に排出路32が連通される。上記排出路32は、ハウジング2Cの胴部2mに形成されている。
上記の内周段部30と伝動具5Cとの間にロック解除バネ27が装着される。
出力ロッド3Cに挿入される筒部材31の下端の内周段部48Cの上面と駆動用ピストン20Cの下面との間に後退用作動バネ21Cが装着される。
筒部材31は、上下に向かって開口するピストン穴29を有する。このピストン穴29は、下側から順に形成される小径穴29cと中径穴29bと大径穴29aとを有する。この大径穴29aの内周面に封止具37により保密状に支持される駆動用ピストン20Cから、駆動用ピストンロッド47Cが下方へ突設される。その駆動用ピストンロッド47Cが中径穴29bと小径穴29cとを通って出力ロッド3Cのエア排出路11Cに挿入される。
上記ロック解除用作動室18は、スリット15、筒部材31と出力ロッド3Cとの間の環状隙間38、及び縦溝3aを通ってエア排出路11Cと連通される。
また、前記の駆動用ピストン20Cの上側に形成された進出用作動室23が、前記ハウジング2Cの胴部2m内に形成された連通路39を通って、上記胴部2m内に形成されたロック用給排路24Cへ連通される。
伝動具5Cを上昇させるためのロック用作動室25が、伝動具5Cと下端壁2kと胴部2mとの間に形成される。このロック用作動室25とロック用給排路24Cとの間に絞り機構を設けるために、ロック用作動室25とロック用給排路24Cとを連通させるように下端壁2kと胴部2mとの間に絞り路40が形成される。
駆動用ピストンロッド47Cの係止部42と支持ロッド16との間に進出用作動バネ23Cが装着される。出力ロッド3Cの内周段部41は、上記筒部材31の小径穴29cを形成する内周段部48Cと駆動用ピストンロッド47Cの係止部42との間に位置する。
(吸着位置決め装置1Cの動作)
上記吸着位置決め装置1Cは、図6、図7A~7Dに示すように、次のように動作する。
図6の後退ロック解除状態(初期状態)においては、吸着位置決め装置1Cの進出用作動室23から連通路39及びロック用給排路24Cを通ってエアが排出される。このため、出力ロッド3Cに挿入された駆動用ピストン20Cは後退用作動バネ21Cの付勢力により上昇して、駆動用ピストンロッド47Cの係止部42が出力ロッド3Cの内周段部41及び上記筒部材31に受け止められている。
図6の初期状態の吸着位置決め装置1Cを、図7Aに示すワークWの上方位置へロボットによって移動させる。このとき、ワークWは、位置ずれ防止ピン28及び位置ずれ防止穴14によってテーブルT上に位置決めされた状態で載置されている。また、吸着パッド7はワークWから離間している。
ロック用作動室25からにロック用給排路24Cを通って圧縮エアが排出されるので、ロック解除バネ27の下方への付勢力によって伝動具5Cが下降されて下端壁2kに受け止められている。スリーブ4は当該スリーブ4の弾性復元力によって拡径された状態である。
そして、上記の吸着位置決め装置1Cを図7Aの後退ロック解除状態から図7Bの進出ロック解除状態に進出駆動させるときには、ロック用給排路24C及び連通路39を通って進出用作動室23に圧縮エアが供給される。そして、ロック用給排路24C及び絞り路40を通ってロック用作動室25に圧縮エアが緩やかに供給される。すると、絞り機構として作用する絞り路40が付与されたロック用作動室25の圧力よりも先に進出用作動室23の圧力が上昇し、駆動用ピストン20Cが後退用作動バネ21Cに抗して下降されていき、これと同時に、進出用作動バネ23Cが支持ロッド16を下向きに押して出力ロッド3Cを下降させていく。これにより、吸着パッド7のリップ部がワークWに当接される。次いで、着座部8の下端面がワークWの上面に受け止められて、図7Bに示すように、出力ロッド3Cの下降動作が停止される。
次に、上記の吸着位置決め装置1Cを図7Bの進出ロック解除状態から図7Cの進出ロック状態にロック動作させていくときには、まず、ロック解除用作動室18から排出路32を通って圧縮エアが排出される。
そして、絞り路40を通ってロック用給排路24Cからロック用作動室25に供給された圧縮エアの圧力が十分に上昇した時点で、上記の伝動具5Cの下側に形成した環状受圧面に上向きの力が作用して、図7Cに示すように、上記の伝動具5Cがロック解除バネ27に抗して上昇する。
このため、伝動具5Cのテーパ内周面13が複数のボールBを半径方向の内方に向かって押し、複数のボールBがスリーブ4のテーパ外周面12を半径方向の内方に向かって押す。この結果、スリーブ4が縮径側に弾性変形して出力ロッド3Cが上下方向へ移動するのを制限(ロック)し、上下方向に位置決めする。
そして、エア排出路11C内のエアが縦溝3a、環状隙間38、スリット15、ロック解除用作動室18、及び排出路32を通って排出される。これにより、着座部8を通して吸着パッド7がワークWを吸着する。次に、図7Dに示すように、ハウジング2Cが取り付けられたロボットのアームRを上方向に移動させると、吸着位置決め装置1Cにより吸着されて位置決めされたワークWが持ち上がる。そして、ロボットはワークWを他の機械加工をすべき場所へ搬送する。
上記の各実施形態は、次のように変更可能である。
前述の筒状のコレット(スリーブ4)は、例示したようにスリット15を一つだけ設けたものに代えて、複数のスリットを設けたものであっても良い。さらに、上記コレットは例示した一体ものに代えて、複数の分割体で構成する事も可能である。この場合、上記の分割体は、自己の弾性復元力によって縮径解除される場合と、別途に設けた拡径用バネによって縮径解除される場合とが考えられる。
前記出力ロッド3等を下向きに進出させる手段は、例示の進出用作動バネ23B・23Cに代えて、ゴム等の弾性体であってもよく、さらには、圧縮流体等であってもよい。また、前記の駆動用ピストン20B・20Cを上向きに後退させる手段は、例示の後退用作動バネ21B・21Cに代えて、ゴム等の弾性体であってもよく、さらには、圧縮流体等であってもよい。
前記のテーパ外周面12と上記テーパ内周面13との間に形成された環状テーパ隙間の中間部材は、例示した多数のボールBに代えて、低摩擦機能を備えた筒部材によって構成しても良い。
前記のテーパ外周面12と上記テーパ内周面13との間に形成された環状テーパ隙間の中間部材に係る構造は、例示した多数のボールB、及び、前述の筒状のコレットを利用したテーパ伝動機構に代えて、薄肉スリーブの外周に環状の作動室を形成して、その薄肉スリーブを流体圧力によって縮径させて出力ロッド3等をロックする機構であってもよい。
進出用作動室23、後退用作動室21、ロック用作動室25、及びロック解除用作動室18等へ供給される圧力流体は、圧縮エア等の気体に代えて、圧油等の流体であってもよい。
吸着位置決め装置1等は、出力ロッド3等の軸心が垂直方向になるように設置することに代えて、その軸心が水平方向や斜め方向になるように設置することも可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1:吸着位置決め装置,2:ハウジング,3:出力ロッド,4:スリーブ,5:伝動具,7:吸着パッド,8:着座部,11:エア排出路,12:テーパ外周面,13:テーパ内周面,14:位置ずれ防止穴(位置ずれ防止部),17:ロック用ピストン(駆動部材),B:ボール,W:ワーク,

Claims (5)

  1. 心方向へ移動可能出力ロッド(3、3B、3C)であって、機械加工されるワーク(W)を吸着するために前記軸心方向に形成されたエア排出路(11、11B、11C)を有し、前記エア排出路(11、11B、11C)と連通するように吸着パッド(7)が取り付けられた出力ロッド(3、3B、3C)と、
    前記出力ロッド(3、3B、3C)に外嵌されると共に、テーパ外周面(12)を有し、縮径側に弾性変形可能なスリーブ(4)と、
    記スリーブ(4)のテーパ外周面(12)に対面するテーパ内周面(13)を有する伝動具(5)と、
    前記テーパ内周面(13)と前記テーパ外周面(12)との間に挿入された複数のボール(B)と、
    前記伝動具(5)を前記軸心方向へ移動させて前記ボール(B)を介して前記スリーブ(4)を縮径側に弾性変形させる駆動部材(17)と、
    を備える、
    ことを特徴とする吸着位置決め構造体
  2. 軸心方向へ移動可能な出力ロッド(3、3B、3C)であって、機械加工されるワーク(W)を吸着するために前記軸心方向に形成されたエア排出路(11、11B、11C)を有し、前記エア排出路(11、11B、11C)と連通するように吸着パッド(7)が取り付けられた出力ロッド(3、3B、3C)と、
    前記出力ロッド(3、3B、3C)に外嵌されると共に、テーパ外周面(12)を有し、縮径側に弾性変形可能なスリーブ(4)と、
    前記スリーブ(4)のテーパ外周面(12)に対面するテーパ内周面(13)を有する伝動具(5B、5C)と、
    前記テーパ内周面(13)と前記テーパ外周面(12)との間に挿入された複数のボール(B)と、
    前記伝動具(5B、5C)の環状受圧面に作用して前記伝動具(5B、5C)を前記軸心方向へ移動させる圧縮エアが供給されるロック用作動室(25)と、
    を備える、
    ことを特徴とする吸着位置決め構造体。
  3. 請求項1または2吸着位置決め構造体において、
    前記出力ロッド(3、3B、3C)のエア排出路(11、11B、11C)の前記ワーク(W)側に前記ワーク(W)と当接可能に取り付けられた着座部(8)をさらに備える、
    ことを特徴とする吸着位置決め構造体
  4. 請求項1、2および3のいずれか吸着位置決め構造体と、
    前記出力ロッドを前記軸心方向へ移動可能に支持するハウジング(2、2B、2C)であって、自装置をロボットのアームに取り付けるために設けられたハウジング(2、2B、2C)と、
    前記ワーク(W)を吸着するために前記エア排出路(11、11B、11C)と連通するように前記出力ロッド(3、3B、3C)に取り付けられた吸着パッド(7)と、
    を備える、
    ことを特徴とする吸着位置決め装置(1、1A、1B、1C)。
  5. 請求項4の吸着位置決め装置において、
    前記ワーク(W)は機械加工される板状部材であり、
    前記ワーク(W)が、位置ずれを防止するための位置ずれ防止部(14)を有する、
    ことを特徴とする吸着位置決め装置(1、1A、1B、1C)。
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