JP7018782B2 - 遮蔽装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遮蔽装置に関するものである。
ロールカーテン、ブラインド、アコーディオンカーテン、プリーツ網戸及び間仕切り等の様々な遮蔽装置が実用されている。このうち、特に横型ブラインドやプリーツスクリーンとして、ヘッドボックスと中間レールとボトムレールとを備え、前記ヘッドボックスと前記中間レールの間と、前記中間レールと前記ボトムレールの間にそれぞれ遮蔽材が設けられ、コードの引き離し動作で前記中間レール及び/又は前記ボトムレールを昇降することにより、上下に並んで位置する2つの前記遮蔽材を上下方向に引き出し又は畳み込み可能に構成される遮蔽装置が存在する(特許文献1参照)。以後、このような遮蔽材が2つの遮蔽装置について考える。
かかる遮蔽装置では、2つの遮蔽材をそれぞれ上下に引き出し又は畳み込むための2本のコードが設けられる。ここでは、上側の遮蔽材に係るコードを第1昇降コード(第1コード)と呼び、下側の遮蔽材に係るコードを第2昇降コード(第2コード)と呼ぶものとする。遮蔽材が1つであるような遮蔽装置においては遮蔽材を開閉(昇降)する操作コードが設けられるが、本明細書において取り扱うような遮蔽材が2つの遮蔽装置においては下側の遮蔽材に係るコードである第2昇降コードが操作コードに相当する。
特開2008-088649号公報
ところで、このような遮蔽材が2つであり且つコードを直接引っ張ることによって遮蔽材を開閉可能に構成される遮蔽装置(いわゆる直引き式の遮蔽装置)において、操作者が上側の遮蔽材を降下させようと上側の遮蔽材に係る第1コードを操作するも降下しないことに気づき、その後続けて、下側の遮蔽材に係る第2コードを操作することがある。このとき、先に行った第1コードに対する操作によって第1コードを引き止めるストッパが解除されたままの状態(図29A参照)であり且つ第2コードを引き止めるストッパも解除され(図29B参照)、これに上下2つもの遮蔽材の重力が加わることで、ボトムレールが急降下してしまう(図29C参照)。すると、これが窓枠等にぶつかって衝撃音が発生したり、操作者や周囲にいる人がこれに衝突して怪我をしたり、製品自体が破損してしまう等といった危険性が伴うという問題が懸念される。そこで、より安全性の高い遮蔽装置が所望されている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、2つの遮蔽材を有し且つより安全性の高い遮蔽装置を提供するものである。
本発明によれば、ヘッドボックスと中間レールとの間を遮蔽する上部遮蔽材と、前記中間レールとボトムレールとの間を遮蔽する下部遮蔽材と、第1及び第2コードとを備え、前記第1及び第2コードの前記ヘッドボックスからの引き出し量を変化させると、前記第1コードの移動に伴い前記上部遮蔽材が開閉し且つ前記第2コードの移動に伴い前記ボトムレールが昇降する遮蔽装置において、前記ヘッドボックス内には速度調整装置が設けられ、前記速度調整装置は、前記第2コードの一方向移動に伴って前記第2コードのみに制動力を付与するように構成される、遮蔽装置が提供される。
本発明に係る遮蔽装置は、ヘッドボックス内部から中間レールを介しボトムレールまで垂下され且つ引き離し動作によって当該ボトムレールを昇降可能に吊り下げ支持する第2コードがあり、昇降に伴う第2コード移動を制動するように構成される速度調整装置がヘッドボックス内に設けられることを特徴とする。この速度調整装置は、遠心ガバナを採用するもので対象にかかる抵抗力が大きいので、遮蔽材が2つの遮蔽装置において従来問題となっていたボトムレールの急降下を抑制することができる、という有利な効果を奏する。
好ましくは、前記ヘッドボックス内にはストッパが更に設けられ、前記引き出し量を変化させることによって、前記ストッパが前記第1又は第2コードを保持の状態又はその解除を選択可能に構成される。
好ましくは、前記速度調整装置は、前記ボトムレール及び前記下部遮蔽材による重力、並びに前記中間レール及び前記上部遮蔽材と前記ボトムレール及び前記下部遮蔽材とによる重力、の何れによっても、前記第2コードが略等しい速度で移動するように前記制動力を付与するように構成される。
好ましくは、前記速度調整装置は、運動変換部と抵抗付与部とを備え、前記運動変換部が、前記第2コードの一方向移動を前記抵抗付与部に含まれる回転部材の運動に変換し、前記回転部材が制動力を発生するように構成される。
好ましくは、前記抵抗付与部は、遠心ガバナであり、前記遠心ガバナは、前記所定部材が回転して遠心力で外径側に移動して他の部材と接触して制動力を発生させる。
好ましくは、前記抵抗付与部は、オイルダンパであり、前記オイルダンパは、前記所定部材がオイル中を回転してオイルの粘性抵抗によって制動力を発生させる。
好ましくは、前記ヘッドボックス内には、摩擦機構が設けられ、前記摩擦機構は、前記第1コードのみと接触して摩擦を生じる。
好ましくは、前記摩擦による摩擦力は、前記速度調整装置の制動力よりも小さい。
好ましくは、前記摩擦機構は、可動部材を用いるもので、前記第1コードが一方向移動すると前記可動部材が移動し、これにより、少なくとも前記可動部材が前記第1コード接触して摩擦を生じる。
好ましくは、前記可動部材は、先端に凹凸部を有し且つ後端を軸として前記凹凸部が回転移動する回転移動部材であって、前記第1コードが一方向移動すると、前記凹凸部が回転移動して前記第1コードに接触して摩擦を生じる。
好ましくは、前記第1コードを保持して移動を妨げるストッパを更に備え、前記摩擦機構は、前記ストッパに隣接して配置される。
好ましくは、前記可動部材は、ガイド溝に沿ってスライド可能なスライド部材を用いるもので、前記第1コードが一方向移動すると、前記スライド部材がスライドし、これにより前記スライド部材とその近傍に位置する対向部材とが前記第1コードを挟持して摩擦を生じる。
好ましくは、前記スライド部材は、移動滑車であり、前記対向部材は、案内滑車である。
好ましくは、前記第2コードは、複数からなり且つこれらが並列して垂下され、前記速度調整装置は、前記複数の第2コードのうち両端に垂下される第2コードの一方向の移動を制動する。
好ましくは、前記複数の第2コードは、前記遮蔽材の背面側に垂下され、これにより正面視において前記複数の第2コードが視認されない。
第1~第3実施形態に係るプリーツスクリーンの正面図。 第1~第3実施形態に係るプリーツスクリーンの側面図(一部抜粋)。 第1実施形態に係るヘッドボックス内部の平面図。 第1実施形態に係るヘッドボックス内部(調光側)の平面図。 第1~第3実施形態に係るヘッドボックス内部(操作側)の平面図。 変形例に係るヘッドボックス内部の平面図。 図7Aは、図7Bの状態のストッパを表す図であり、図7Bは、第1~第3実施形態に係るプリーツスクリーンの開閉動作を示す正面図。 図8Aは、図8Bの状態のストッパを表す図であり、図8Bは、第1~第3実施形態に係るプリーツスクリーンの開閉動作を示す正面図。 図9Aは、図9Bの状態のストッパを表す図であり、図9Bは、第1~第3実施形態に係るプリーツスクリーンの開閉動作を示す正面図。 第1~第3実施形態に係る制動装置の分解斜視図(図10Aは前方上側から見た図、図10Bは後方下側から見た図)。 第1~第3実施形態に係る制動装置の前方斜視図(図11Aはアタッチメントを付けた態様、図11Bはアタッチメントを外した態様)。 第1~第3実施形態に係る制動装置の後方斜視図(図12Aはアタッチメントを付けた態様、図12Bはアタッチメントを外した態様)。 第1~第3実施形態に係る制動装置の平面図(図13Aはアタッチメントを付けた態様、図13Bはアタッチメントを外した態様)。 第1~第3実施形態に係る制動装置の底面図(図14Aはアタッチメントを付けた態様、図14Bはアタッチメントを外した態様)。 第1~第3実施形態に係る制動装置が第2昇降コードを制動する様子であって、図15Aは第2昇降コードに何ら張力が与えられない状態(定常状態)、図15Bは第2昇降コードが挟着された状態(挟着状態)、図15Cは状態変化に際する各部材の回転方向をまとめたもの。 図13BのQ-Q線切断部断面図。 第1~第3実施形態に係るアタッチメントの斜視図。 図12Aは、第1~第3実施形態に係るアタッチメントの正面図、図12Bは、第1~第3実施形態に係るアタッチメントの背面図。 第1~第3実施形態に係り、ヘッドボックスにアタッチメント及び制動装置を配設した態様を示す断面図(側面視)。 第1~第3実施形態に係り、ヘッドボックスにアタッチメント及び制動装置を配設した態様を示す断面図(正面視)。 第1~第3実施形態に係り、第2昇降コードを2本迂回させた態様を示す断面図。 第1~第3実施形態に係り、アタッチメントの前面側に設けられる転向滑車と、背面側に設けられる転向滑車の大きさの差異を示す図(図23Aは正面図、図23Bは背面図)。 第2実施形態に係るヘッドボックス内部(調光側)の平面図。 第2実施形態に係り、ハートカムを応用した摩擦機構を示す断面図。 第2実施形態に係り、ハートカムを応用した摩擦機構を示す断面図。 第3実施形態に係るヘッドボックス内部(調光側)の平面図。 第3実施形態に係り、移動滑車を応用した摩擦機構を示す断面図。 第3実施形態に係り、移動滑車を応用した摩擦機構を示す断面図。 従来技術に係る遮蔽装置の課題を示すもので、図29A及び図29Bは、図29Cの状態の左右それぞれのストッパを表す図であり、図29Cは従来技術に係る遮蔽装置(一例:プリーツスクリーン)を表す図。
以下、本発明に係る遮蔽装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
1.第1実施形態
第1節では、本発明の第1実施形態に係る遮蔽装置(プリーツスクリーン100)について詳述する。
1.1 遮蔽装置
1.1.2 全体構成
図1は、第1実施形態に係るプリーツスクリーン100の正面図である。図2は、第1実施形態に係るプリーツスクリーン100の側面図(一部抜粋)である。図3~図5は、第1実施形態に係るヘッドボックス101内部の平面図であり、図6はその変形例を示す平面図である。本明細書においては、図1に等に示されるように、正面視におけるプリーツスクリーン100の右側を操作側、左側を調光側として説明する。
プリーツスクリーン100は、図1に示されるようにヘッドボックス101から上下方向にジグザグ状に折り曲げ可能とした上スクリーン102a(本発明における「上部遮蔽材」の一例)が吊下支持され、その上スクリーン102aの下端に中間レール103aが取着されている。更に、中間レール103aから上下方向にジグザグ状に折り曲げ可能とした下スクリーン102b(本発明における「下部遮蔽材」の一例)が吊り下げ支持され、その下スクリーン102bの下端にボトムレール103bが取着されている。なお、上下スクリーン102a、102bは、それぞれ1枚の生地をジグザク状に折り曲げて形成される。
上下スクリーン102a、102bを構成するプリーツ片102pは、折り目102cができるように構成されている。上スクリーン102aの折り目102cには挿通孔が設けられ、ここに第1及び第2昇降コードCDa、CDbが挿通されている。第1昇降コードCDa(本発明における第1コード)の下端には中間レール103aが取着されることで、中間レール103aが吊り下げ支持される。また、下スクリーン102bの折り目102cにも挿通孔が設けられ、ここに第2昇降コードCDb(本発明における第2コード)が挿通されている。第2昇降コードCDbの下端にはボトムレール103bが取着されることで、ボトムレール103bが吊り下げ支持される。
なお、図3に示されるように第1昇降コードCDa、第2昇降コードCDbともに5本ずつからなるが、あくまでも例でありこの限りではない。例えば、図6に示されるように、第1昇降コードCDa、第2昇降コードCDbともに2本ずつからなっていてもよい。このような構成によってヘッドボックス101を小型化し、すなわちプリーツスクリーン100自体を小型化することが可能となる。なお、5本ずつの場合、2本ずつの場合何れについても詳細は後述する。
第1昇降コードCDaは、コード他端出口81~85からヘッドボックス101内に導入され、図3~図5における調光側に案内される。そして、コード一端出口86aから垂下されて操作者の手元付近に、調光コード104aとして操作可能に位置する。操作者は、正面から見て左側(調光側)に位置する調光コード104aを操作することにより、中間レール103aとともに上スクリーン102aを昇降することができる。ここで、上スクリーン102aと下スクリーン102bの生地を異なるもの(例えば上スクリーン102aはレース生地、下スクリーン102bはドレープ生地等)とすることで、プリーツスクリーン100の調光が可能となる。
一方、第2昇降コードCDbは、同じくコード他端出口81~85からヘッドボックス101内に導通し、後述の制動装置1000等を介して、図3~図5における操作側に案内される。そして、コード一端出口86bから垂下されて、操作コード104bとして操作者の手元付近に操作可能に位置する。操作者は、正面から見て右側(操作側)に位置する操作コード104bを操作することにより、ボトムレール103bとともに下スクリーン102bを昇降することができる。
なお、第2昇降コードCDbは、図1に示されるように、上下スクリーン102a、102bの背面側に垂下されているので、正面視においては視認されないことに留意されたい。
プリーツスクリーン100は、図5に示されるように、ヘッドボックス101の操作側に設けられた制動装置1000(本発明における速度調整装置)によって、ボトムレール103bの下降操作時に第2昇降コードCDbに適切な制動力がかかることで適切な降下速度を持ってボトムレール103bを下降させることができる。ここでは後述のアタッチメント200を採用することによって、5本中一部(例えば3本)の第2昇降コードCDbのみを挿通することで、ボトムレール103bにのみ適切な制動力を付与することが可能となっている。これについては後に詳述する。一方で、図4に示されるように、ヘッドボックス101内部の調光側には制動装置を設けていない。すなわち、第1昇降コードCDaには制動装置による制動力が付与されない。
上下スクリーン102a、102bの背面側には、ヘッドボックス101からピッチ保持コード106が垂下されている。ピッチ保持コード106は、その上端がヘッドボックス101に取着され、下端がボトムレール103bに取着されている。そして、ピッチ保持コード106は、ボトムレール103bが下限まで下降したとき、ほぼ緊張される長さに設定されている。
ピッチ保持コード106には、環状の保持部が等間隔に多数設けられており、第1及び第2昇降コードCDa、CDbがこれに挿通されている。つまり、保持部は、第1及び第2昇降コードCDa、CDbの側周を囲うように構成されている。このような構成により、図1に示されるようにボトムレール103bを下限まで下降させたとき、各保持部の先端部が第1及び第2昇降コードCDa、CDbに係合して、各保持部で各折り目を下方から支持する状態となり、上下スクリーン102a、102bの折り目がそれぞれ独立に等間隔となるように保持される。
1.1.2 動作の流れ
続いて、プリーツスクリーン100の動作の流れについて詳述する。図7~図9は、第1実施形態に係るプリーツスクリーン100の開閉動作を示す正面図である。
図1に示す状態、すなわち、ボトムレール103bが下限まで降ろされ、且つ、中間レール103aがヘッドボックス101とボトムレール103bの中間付近にある状態から、操作者が調光コード104aを引き下げると、これと繋がっている5本の第1昇降コードCDaがヘッドボックス101内に引き込まれ、中間レール103aが上昇する。すると、中間レール103aの上昇に伴って上スクリーン102aが下方から順次畳み込まれ、下スクリーン102bは上方へと引き伸ばされる。そして、中間レール103aを最も高い位置まで上昇させると、プリーツスクリーン100は図7に示す状態となる。なお、調光コード104aの操作をやめると、ストッパ77aが第1昇降コードCDaの移動をロックするため、中間レール103aが所望の位置になるよう操作することが可能である。なお、ストッパ77aは、調光コード104aの引き出し量によってロック状態(本発明における「保持の状態」の一例)又はそれを解除した状態を維持可能に構成されることにも留意されたい。
次に、図7のように中間レール103aが上昇した状態で操作コード104bを引き下げると、これと繋がっている5本の第2昇降コードCDbがヘッドボックス101内に引き込まれ、ボトムレール103bが上昇し、ボトムレール103bの上昇に伴って下スクリーン102bが下方から順次畳み込まれる。そして、ボトムレール103bを最も高い位置まで上昇させると、プリーツスクリーン100は図8に示す状態となる。なお、操作コード104bの操作をやめると、ストッパ77bが第2昇降コードCDbの移動をロックするため、ボトムレール103bが所望の位置になるよう操作することが可能である。
次に、図8のように中間レール103a及びボトムレール103bが共に最も高い位置にある状態から操作コード104bを僅かに引き下げると、ストッパ77bのロックが解除され、第2昇降コードCDbが移動可能な状態となる。そして、この状態で操作者が操作コード104bを操作することで、ボトムレール103bを降下させることができる。ボトムレール103bを最も低い位置まで降下させると、プリーツスクリーン100は再び図7の状態となる。
ところで、ボトムレール103bを降下させる操作中に操作コード104bを手放すと、ボトムレール103bが自重により勢い良く落下してしまうおそれがある。更に詳細には、[発明が解決しようとする課題]においても記載した通り、操作者が上スクリーン102aを降下させようと調光コード104aを操作するも降下しないことに気づき、その後続けて、下スクリーン102bに係る操作コード104bを操作するとき、調光コード104を引き止めるストッパ77aが解除されたままの状態であり、これに上下スクリーン102a、102bの重力が加わることで、ボトムレール103bが急降下してしまうおそれがある(図29A~図29C参照)。
しかしながら、プリーツスクリーン100は、制動装置1000を備えており、第2昇降コードCDbの操作側(つまり、ボトムレール103bが降下する方向)への移動が制動されるため、操作コード104bを手放したとしても、ボトムレール103b(及び下スクリーン102b)をゆっくりと降下させることが可能となっている。特に、この制動装置1000は、中間レール103aとボトムレール103bと上下スクリーン102a、102bとによる重力によって第2昇降コードCDbが移動する際に、これを妨げるように制動力を付与するように構成される。なお、ボトムレール103bが自重により降下する場合、第2昇降コードCDbに加えられる張力と制動装置1000による制動力が釣り合うところで、第2昇降コードCDbの移動速度が略一定となる。
これに対して図8の状態から、調光コード104aを僅かに引き下げると、ストッパ77aのロックが解除され、第1昇降コードCDaが移動可能な状態となる。そして、この状態で調光コード104aを操作することで、中間レール103aを降下させることができる。中間レール103aを最も低い位置まで降下させると、プリーツスクリーン100は、図9の状態となる。
1.2.制動装置
1.2.1 パーツの概要
図10~図16を用いて、制動装置1000について説明する。制動装置1000は、コードの移動を制動する制動装置である。具体的には、制動装置1000では、運動変換部に係る機構と抵抗付与部に係る機構が略垂直方向に位置するように設けられる。ここで、図10に示されるように、運動変換部は、スライダー220、コイルスプリングSP、軸芯41及びローラ部42からなるアイドルローラ40、ローレット240、ピニオンギヤ50、軸芯31、ワッシャー241、内歯付キャリア260及び遊星歯車280により構成され、抵抗付与部は、ウェイト340、太陽歯車付ウェイトホルダ320及びケース10Aにより構成される。
図10Aは、制動装置1000の前方上側から見た分解斜視図であり、図10Bは後方上側から見た分解斜視図である。制動装置1000は、アタッチメント200、ケース10A、スライダー220、コイルスプリングSP、軸芯41及びローラ部42からなるアイドルローラ40、ローレット240、ピニオンギヤ50、ローレット240及びピニオンギヤ50を挿通する軸芯31、ワッシャー(不図示)、内歯付キャリア260、遊星歯車280、太陽歯車付ウェイトホルダ320、ウェイト340及びベース70により構成される。アタッチメント200については、後述する。
アイドルローラ40及びローレット240は、コードを挟着する挟着体として機能する。また、アイドルローラ40が支柱として、ローレット240がコードの長手方向の移動により回転するローラとして機能する。また、スライダー220は、アイドルローラ40及びローレット240を保持する。
図10に示されるように、内歯付キャリア260に4つの遊星歯車280が設けられ、太陽歯車付ウェイトホルダ320に8つのウェイト340が保持される。
1.2.2 組立構成
続いて、これら各部材を組み立てた状態について、図11~図14を用いて説明する。図11Aは制動装置1000の前方斜視図であってアタッチメント200を付けた状態、図11Bはアタッチメント200を外した状態を示す図である。図12Aは制動装置1000の後方斜視図であってアタッチメント200を付けた状態、図12Bはアタッチメント200を外した状態を示す図である。
図11A及び図11Bに示されるように、5本の第2昇降コードCDbのうち、3本の第2昇降コードCDbが制動装置1000に挿通されている。さらに、制動装置1000における外観においてスライダー220から第2昇降コードCDbが両端に導出されている。本明細書において、制動装置1000の後方側に設けられた第2昇降コードCDbの導出口を一端口221(図12B参照)、制動装置1000の前方側に設けられた第2昇降コードCDbの導出口を他端口222(図11B参照)と称する。
図13Aは制動装置1000の平面図であってアタッチメント200を付けた状態、図13Bはアタッチメント200を外した状態を示す図である。図14Aは制動装置1000の底面図であってアタッチメント200を付けた状態、図14Bはアタッチメント200を外した状態を示す図である。ここで、図13Bに示されるように、軸芯31の上端が、ケース10Aに設けられた第1天壁溝16を挿通し、ケース10Aの外部に露出している。同様に、軸芯41の上端が、ケース10Aに設けられた第2天壁溝17を挿通し、ケース10Aの外部に露出している。
そして、第1天壁溝16の縁に設けられた第1ガイド壁16Aが軸芯31と当接し、第2天壁溝17の縁に設けられた第2ガイド壁17Aが軸芯41と当接している。
また、図14に示されるように、ベース70の底面視において、第1ベース溝706に挿通された軸芯31の下端と、第2ベース溝707に挿通された軸芯41の下端とを視認することができる。
1.2.3 内部構成
図15及び図16を用いて、組立状態における各部材間の相対位置について更に詳細に説明する。図15に示されるように、軸芯31を中心とするピニオンギヤ50と、内歯付キャリア260に設けられる内歯車261とが互いに歯合している。また、内歯車261の回転は、内歯付キャリア260の支持軸(不図示)を介して遊星歯車280に伝達されるように構成される。そして、遊星歯車280は、太陽歯車付ウェイトホルダ320に設けられた太陽歯車323及びケース10Aの内部に設けられた内周ギヤ115と互いに歯合する。したがって、ピニオンギヤ50に回転が加えられることにより、遊星歯車280は太陽歯車323と内周ギヤ115の間に形成される空間内を、内歯車261の中心部を中心として公転することが可能となる。
図16は、図13BのQ-Q線における断面図である。図16に示されるように、軸芯31及び軸芯41がケース10Aの上端及びベース70の下端から突出している。なお、ここでは、第1ガイド壁16A及び第2ガイド壁17Aの上端が、それぞれ軸芯31及び軸芯41の上端と略同じ高さとなっている。
そして、ローレット240及びローラ部42がスライダー220の内部に位置している。更に、ローレット240と協働してスライダー220を挟んだ状態で、ピニオンギヤ50がスライダー220の外部に位置している。また、ピニオンギヤ50と内歯車261が互いに歯合している。
そして、ケース10Aの上側から鍔部13にかけて、アタッチメント200で覆われている。また、ケース10Aはその下端においてベース70と係合している。そして、ベース70の上部には、ウェイト340が保持されている。
1.2.4 動作
次に、再び図15を用いて制動装置1000の動作について説明する。図15Aは第2昇降コードCDbに何ら張力が与えられない状態(定常状態)、図15Bは第2昇降コードCDbに張力が与えられ、ローレット240及びローラ部42で第2昇降コードCDbが挟着された状態(挟着状態)、図15Cは図15Aから図15Bへ状態変化する際における各部材の回転方向をまとめた図である。ここで、説明の都合上、かかる断面図には現れないローラ部42の外周を軸芯41の周囲に、ローレット240の外周を軸芯31の周囲に重ねて表示している。なお、ローレット240の外周は厳密には円形ではないが、説明の簡略化のため、円形に近似して図示している。
図15Aに示される定常状態において、コイルスプリングSPは、ケース10Aの後方の内壁と当接し、スライダー220を前方に押圧する。したがって、スライダー220はケース10Aの前方に位置する。このため、スライダー220の第1天壁溝及び第1底壁溝により位置が規制されている軸芯31と、第2天壁溝及び第2底壁溝により位置が規制されている軸芯41と、がスライダー220とともに前方に移動する。更に、スライダー220の上部に保持されるケース10Aに設けられた第1天壁溝16と第2天壁溝17は、前方に向かうにつれて互いに距離が小さくなっている。同様に、ベース70に設けられた第1ベース溝706及び第2ベース溝707は、前方に向かうにつれて距離が小さくなっている。したがって、軸芯41に回転可能に支持されるローラ部42と、軸芯31に回転可能に支持されるローレット240との距離も小さくなる。つまり、第1天壁溝16及び第1ベース溝706は、ローレット240の軸芯31が移動可能に嵌合し、ローレット240が溝に沿わない動きをすることを規制する規制溝として機能する。同様に、第2天壁溝17及び第2ベース溝707は、ローラ部42の軸芯41が移動可能に嵌合し、ローラ部42が溝に沿わない動きをすることを規制する規制溝として機能する。また、第1天壁溝16及び第1ベース溝706は、内歯付キャリア260の内周面の中心点と平面視において同心円上に形成されるため、軸芯31がそれぞれの溝内を移動しても、ピニオンギヤ50は内歯付キャリア260に設けられた内歯車261に歯合し続けることができる。
このように、ローレット240とローラ部42との距離が小さくなると、ローレット240はローラ部42に押圧され、ローレット240とローラ部42で第2昇降コードCDbが狭持される。つまり、コイルスプリングSPは、ローレット240がローラ部42に押圧されるように、ローレット240を常時付勢する付勢部材としても機能する。
そして、定常状態の制動装置1000において、第2昇降コードCDbに矢印D1の向き(前方)に張力を与えたとする。すると、第2昇降コードCDbとの間に生じる摩擦力により、ローレット240が反時計回りに、ローラ部42が時計回りに回転する。そして、ローレット240の回転により、同じ軸芯31を共有して固定されているピニオンギヤ50もローレット240と同じ向き(反時計周り)に回転(自転)する。この際、図15Bに示されるように、軸芯31及び軸芯41は、平面視において前方に移動し、左右方向において互いに近接して、ローレット240とローラ部42による第2昇降コードCDbの挟着力が強くなり、第2昇降コードCDbの移動に応じてローレット240が確実に回転するようになる。すると、ピニオンギヤ50は内歯車261と歯合しているので、ピニオンギヤ50の歯から与えられる力により、内歯車261が反時計周りに回転(自転)する。これにより、内歯車261とともに内歯付キャリア260も反時計周りに回転(自転)するので、内歯付キャリア260に設けられた遊星歯車280も同様に反時計周りに回転(公転)する。ここで、遊星歯車280は太陽歯車323及びケース10Aにより固定された内周ギヤ115と互いに歯合しているので、公転方向とは逆向き(時計回り)に自転しつつ、反時計周りに公転することとなる。したがって、遊星歯車280の内側で遊星歯車280と歯合する太陽歯車323は、遊星歯車280の自転と逆向き(反時計周り)に回転(自転)する。このとき、遊星歯車280により、太陽歯車323の回転は増速される。これにより、太陽歯車323とともに回転する太陽歯車付ウェイトホルダ320に保持されるウェイト340も回転を開始する。なお、すでに述べた通り、遊星歯車280の外側で遊星歯車280と歯合する内周ギヤ115は、ケース10Aとベース70が固定されているため、遊星歯車280の回転時においても回転しない。
そして、図15Bに示されるように、ローレット240とローラ部42が限界まで近づく(挟着状態)と、ローレット240の自転は続くもののローレット240の内歯車261に沿った移動が停止する。このとき、ローレット240の自転に起因した他の部材の回転は継続される。すると、遠心力によりウェイト340がケース10Aの内周壁に当接することにより、回転に対して抵抗力が生じる。つまり、第2昇降コードCDbの移動速度が上昇することで回転速度が上昇し、これにより遠心力が上昇する。そして、遠心力が上昇することによりウェイト340がケース10Aの内周壁により強く当接することになり、抵抗力が上昇する。これにより、第2昇降コードCDbの移動速度(図1に示されるボトムレール103bの落下速度)を抑えることができる。ここで、第2昇降コードCDbに加えられる張力が略一定の場合(例えば、制動装置1000の前方側の第2昇降コードCDbに昇降可能に吊持されるボトムレール103b(図1等参照)が自由に降下する場合)には、第2昇降コードCDbに加えられる張力とウェイト340とケース10Aの内周壁による抵抗力が釣り合うところで、第2昇降コードCDbの移動速度が略一定となる。したがって、制動装置1000は、第2昇降コードCDbの移動に対する回転ダンパとして機能し、ボトムレール103b(図1等参照)をゆっくりと降下させることが可能となる(すなわち、遠心ガバナである)。
以上説明した、定常状態から挟着状態までの状態変化について、各部材の回転方向(ピニオンギヤ50については、更に平面視における前後方向及び締め付け方向も含む)をまとめたものが図15Cである。
一方、第2昇降コードCDbに矢印D1と逆向き(後方)に張力を与えた場合には、ローレット240及びローラ部42が上記と逆向きに回転する。その結果、軸芯31及び軸芯41が第1天壁溝16及び第2天壁溝17に沿って互いに離間するように移動する。すると、第2昇降コードCDbに対するローレット240の挟着力が弱まり、弱い力で第2昇降コードCDbを引っ張ることが可能となる。したがって、ヘッドボックス内に制動装置1000を設ける場合には、図11において前方に第2昇降コードCDbに張力が加わる向きをボトムレール103b(図1等参照)の下降する向きとし、後方に第2昇降コードCDbに張力が加わる向きをボトムレール103b(図1等参照)の上昇する向きとすると好適である。
以上説明したように、制動装置1000は、第2昇降コードCDbと挟着体が一方向に相対移動するとき第2昇降コードCDbを挟着体が挟着し、他方向へ相対移動するとき第2昇降コードCDbが非屈曲状態で解除されるよう挟着状態が変化するよう構成された制動装置と言うことができる。ここで、第2昇降コードCDbが解除されるとは、第2昇降コードCDbの移動を許容する状態のことであり、第2昇降コードCDbと挟着体の接触・非接触を問わない。
1.2.5 アタッチメント
続いて図17~図22を用いて、制動装置1000に取り付け可能に構成されるアタッチメント200について説明する。なお、アタッチメント200に係る特徴を制動装置1000自体が含んでもよい。すなわちアタッチメント200と制動装置1000が別体でなく一体であってもよい。
図17は、アタッチメント200の斜視図である。図18Aは、アタッチメント200の正面図であり、図18Bは、アタッチメント200の背面図である。図19及び図20は、ヘッドボックス101にアタッチメント200及び制動装置1000を配設した状態を示す断面図である。そして図21は、アタッチメントの前面側に設けられる転向滑車と、背面側に設けられる転向滑車の大きさの差異を示す断面図である。
アタッチメント200は、図17等に示されるように、全体として略直方体状を有し且つその内側にある内部空間200sに制動装置1000が収容される。アタッチメント200は外観、内装ともに略左右対称である。また、アタッチメント200は、天蓋部3t、底部3b、左側壁部4l、右側壁部4r、前面部5f、及び背面部5rに囲まれて構成される。
天蓋部3tには、滑車配置孔2ta~2tgが設けられる。図17に示されるように、前方に滑車配置孔2ta~2tf、後方に滑車配置孔2tg、2thがそれぞれ配置されている。更に、天蓋部3tには、係止部8fl、8fr、8rl、8rrが設けられ、これによりプリーツスクリーン100におけるヘッドボックスに配置した際にアタッチメント200が係止される。
より詳細には、図19に示されるように、ヘッドボックス101に突起部101al、101arが設けられている。突起部101alがアタッチメント200における上述の係止部8fl、8rlの動きを規制するように設けられることにより、アタッチメント200が係止される。同様に、突起部101arがアタッチメント200における上述の係止部8fr、8rrの動きを規制するように設けられることにより、アタッチメント200が係止される。このように4つの係止部8fl、8fr、8rl、8rrを介してヘッドボックスに支持されることから、制動装置1000に過負荷がかからない構成となっている。
図17に示されるように、底部3bは、前方から後方に向かって順に、底部3bf、3bc、3brから成る。底部3bf、3brは、ヘッドボックス101に配置した際にヘッドボックス101と接触する面である。底部3bcと底部3bf、3brには段差が設けられており、底部3bcは、底部3bf、3brよりも高い位置に位置する。また、底部3bfには、滑車配置孔2ta~2tfに対向して位置する6つの滑車配置孔(不図示)が設けられ、底部3bcには滑車配置孔2tg、2thに対向して位置する2つの滑車配置孔(不図示)がそれぞれ設けられる。
かかる上下一対の滑車配置孔に滑車軸を通すことにより、アタッチメント200の内部空間200sに転向滑車が設けられる。例えば、転向滑車90a、90d、90f、90g、90hを配置した状態が図21に示されている。第2昇降コードCDbは、これらの転向滑車を介することで、その延在方向が他の方向に転向される。すなわち、転向滑車は、第2昇降コードCDbの転向部材として機能するものであり、第2昇降コードCDbの延在方向を転向する部材であれば滑車に限定されるものではない。
なお、前方に設けられた対向する滑車配置孔間の距離と、後方に設けられた対向する滑車配置孔間の距離が異なるため、図22A及び図22Bに示されるように、前方に設けられる転向滑車(例えば図23Aでは、転向滑車90a、90d、90f)の高さh1は、後方に設けられる転向滑車(例えば図23Bでは、転向滑車90g、90h)の高さh2よりも大きくなっている。アタッチメント200を小型化したい場合には、前方に設けられる転向滑車の高さh1を後方に設けられる転向滑車の高さh2と同じように小さくすることが想定される。しかしながら、図22Bに示されるように、後方に設けられる転向滑車が短いために、制動装置1000を挿通する3本の第2昇降コードCDbのうち最も下側に位置する第2昇降コードCDb1は、転向滑車よりも下方に位置することとなる。このため、前方については、h1>h2として3本の第2昇降コードCDbが転向滑車と接触するように構成されている。
底部3bには、ヘッドボックス101内にアタッチメント200を配置するときに利用する取付筒8bが設けられる。例えば、ヘッドボックス101内に設けられた軸等の部材に取付筒8bをはめ込むことにより、アタッチメント200をヘッドボックス101内にて安定して配置させることが可能となる。ここでは、図20に示されるように、制動装置1000及びアタッチメント200は、ともに取付筒702、8bがヘッドボックス101を貫通することによって係止されている。
図21に示されるように、左側壁部4l及び右側壁部4rは、それぞれアタッチメント200の内側に位置する左側内壁4il及び右側内壁4irとそれぞれ対向している。左側壁部4lと左側内壁4ilとに挟まれる空間は、左側コード迂回路7lである。右側壁部4rと右側内壁4irとに挟まれる空間は、右側コード迂回路7rである。左側コード迂回路7l及び右側コード迂回路7r(コード迂回路7l、7rとも称する)を用いることで、複数あるうちの少なくとも1つの第2昇降コードCDbを制動装置1000に挿通せずに迂回させることができる。つまり、かかる非挿通の第2昇降コードCDbをコード迂回路7l、7rに沿って延在させる(すなわち、制動装置1000を迂回させる)ことで、第2昇降コードCDbにかかる制動力を適切に調節することができる。例えば、図18では、2本の第2昇降コードCDbがコード迂回路7l、7rに挿通されている態様が示されている。なお、コード迂回路7l、7rは、制動装置1000におけるローラ部42及びローレット240(コード捕捉部)の両脇に設けられている。
また、図21に示されるように、左側内壁4il及び右側内壁4irには、爪部8al、8arがそれぞれ設けられる。制動装置1000を内部空間200sに設置して一体化する際に使用されるもので、設置時には、爪部8al、8arがケース10Aの係合孔(不図示)と係合する。これにより、左側内壁4il及び右側内壁4irが外方向に弾性変形しながらケース10Aが入り、アタッチメント200に設けられた爪部8al、8arとケース10Aの左右に設けられた2つの係合孔とが弾性的に係合すること(いわゆるスナップフィット機構)が可能となる。
前面部5fは、図18Aに示されるように平面視において中空な長方形状に構成されている。背面部5rは、図18Bに示されるように平面視において中空な長方形状に構成されている。また、略中央において左右に横断するように仕切り部5raが設けられ、その上方においてコの字状に仕切り部5rbが設けられる。仕切り部5ra、5rbにより、背面部5bに係る開口(コード入り口)がそれぞれ開口6a、6b、6cに分けられ、3本の第2昇降コードCDbがそれぞれにこれらを通過して、制動装置1000に向かうこととなる。第2昇降コードCDbが3本以上である場合は、第2昇降コードCDbの一部を迂回させるか否かに関係なく、アタッチメント200によって3本の第2昇降コードCDbが上下に整列された状態で制動装置1000に導入されることとなる。
1.3 ヘッドボックス内への配置
ここでは、制動装置1000(アタッチメント200含む)をヘッドボックス101内に設置する際の配置について、再び図3~図5を参照して説明する。
図3に示されるように、ヘッドボックス101には、長手方向に沿って操作側(右)から調光側(左)に向かって、ギヤボックス76b、ストッパ77b、制動装置1000(アタッチメント200含む)、第1サポート部材71、第2サポート部材72、第3サポート部材73、第4サポート部材74、第5サポート部材75、ストッパ77a、及びギヤボックス76aが配置される。また、5本の第1昇降コードCDa1~CDa5と、5本の第2昇降コードCDb1~CDb5がヘッドボックス101内に延在する。
第1~第5サポート部材71~75は5本の第1昇降コードCDa1~CDa5及び第2昇降コードCDb1~CDb5に対応して配設されている。また、ヘッドボックス101の各サポート部材に対応する位置には、第1昇降コードCDa及び第2昇降コードCDbの他端(中間レール103aやボトムレール103bを支持する側の端部)をヘッドボックス101から導出させるためのコード他端出口81~85が設けられている。
また、アタッチメント200には、調光側(アタッチメント200の前方)において滑車配置孔2ta及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90aと、滑車配置孔2td及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90dと、滑車配置孔2tf及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90fとが配設される。更に操作側(アタッチメント200の後方)において滑車配置孔2tg及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90gと、滑車配置孔2th及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90hとが配設される。
コード他端出口81~85からヘッドボックス101へ導入される第1昇降コードCDa1~CDa5の一端は、何れも調光側のストッパ77aに案内される。その後、ストッパ77aからギヤボックス76aを経て、コード一端出口86aからヘッドボックス101の外に出て、第1昇降コードCDa1~CDa5が、調光コード104aとして操作者の手元に垂下される(図1参照)。
コード他端出口81、83、85からヘッドボックス101へ導入される第2昇降コードCDb1、CDb3、CDb5の一端は、制動装置1000(「他端口222」から「一端口221」)を経て操作側のストッパ77bに案内される。具体的には、第2昇降コードCDb1は、アタッチメント200の前方に設けられた転向滑車90dによって、その延在方向がわずかに転向されてから制動装置1000を経てストッパ77bに案内される。第2昇降コードCDb3は、第2サポート部材72、及び第1サポート部材71を通過後、制動装置1000を経てストッパ77bに案内される。第2昇降コードCDb5は、第4サポート部材74、第3サポート部材73、第2サポート部材72、及び第1サポート部材71を通過後、制動装置1000を経てストッパ77bに案内される。
一方、コード他端出口82、84からヘッドボックス101へ導入される第2昇降コードCDb2、CDb4の一端は、制動装置1000を介さずアタッチメント200における左側コード迂回路7l及び右側コード迂回路7rをそれぞれ挿通し、ストッパ77bに案内される。具体的には、第2昇降コードCDb2は、アタッチメント200の前方に設けられた転向滑車90fによって、その延在方向がわずかに転向されてから右側コード迂回路7rを通過後、アタッチメント200の後方に設けられた転向滑車90hによってその延在方向が更に転向され、最後にストッパ77bの端部に設けられる転向滑車97bを経てストッパ77bに案内される。なお、転向滑車97は滑車に限定されるものではなく、例えば案内壁等の転向部材を採用してもよい。第2昇降コードCDb4は、アタッチメント200の前方に設けられた転向滑車90aによって、その延在方向がわずかに転向されてから左側コード迂回路7lを通過後、アタッチメント200の後方に設けられた転向滑車90gによってその延在方向が更に転向され、最後にストッパ77bの端部に設けられる転向滑車98bを経てストッパ77bに案内される。より詳細には、制動装置1000に挿通される第2昇降コードCDb1、CDb3、CDb5と、制動装置1000に非挿通である第2昇降コードCDb2、CDb4とが、何れもストッパ77bの手前で整流されてストッパ77bに案内される。
その後、ストッパ77bからギヤボックス76bを経て、コード一端出口86bからヘッドボックス101の外に出て、第2昇降コードCDb1~CDb5が、操作コード104bとして操作者の手元に垂下される(図1参照)。
ところで、操作者が操作コード104bを引いてボトムレール103bを上昇させるときは、第2昇降コードCDb1~CDb5は制動装置1000の他端口222から一端口221に向かって(換言すると、調光側から操作側に向かって)移動する。ただし、第2昇降コードCDb2、CDb4は制動装置1000を非挿通である。このとき、転向滑車90aは第2昇降コードCDb4の移動に伴って反時計周りに回転する。転向滑車90dは第2昇降コードCDb1、CDb3、CDb5の移動に伴って反時計周りに回転する。転向滑車90fは第2昇降コードCDb2の移動に伴って時計周りに回転する。転向滑車90gは第2昇降コードCDb4の移動に伴って反時計周りに回転する。転向滑車90hは第2昇降コードCDb2の移動に伴って時計周りに回転する。一方、操作者が操作コード104bを緩めてボトムレール103bを降下させるときは、第2昇降コードCDb1~CDb5は制動装置1000の一端口221から他端口222に向かって(換言すると、操作側から調光側に向かって)移動する。このとき、転向滑車90aは第2昇降コードCDb4の移動に伴って時計周りに回転する。転向滑車90dは第2昇降コードCDb1、CDb3、CDb5の移動に伴って時計周りに回転する。転向滑車90fは第2昇降コードCDb2の移動に伴って反時計周りに回転する。転向滑車90gは第2昇降コードCDb4の移動に伴って時計周りに回転する。転向滑車90hは第2昇降コードCDb2の移動に伴って反時計周りに回転する。つまり、転向滑車90a、90d、90gと転向滑車90f、90hとは、逆向きに回転するように構成されている。
更に、5本の第2昇降コードCDbのうち制動装置1000を挿通する第2昇降コードCDb(ここでは第2昇降コードCDb1、CDb3、CDb5)と、コード迂回路7l、7rを挿通する第2昇降コードCDb(ここでは第2昇降コードCDb2、CDb4)は、ヘッドボックス101の長手方向において交互に配列されている。このように制動装置1000へ挿通する第2昇降コードCDbと、非挿通とする第2昇降コードCDbとを交互に配置することで、第2昇降コードCDb全体として均等に制動力が付加され、ヘッドボックス101が傾斜することが抑制されうる。
なお、制動装置1000は、複数の第2昇降コードCDbのうち少なくとも両端に垂下される第2昇降コードCDb(ここでは、第2昇降コードCDb1、CDb5)の一方向の移動を制動することに留意されたい。
1.3.1 変形例
第1及び第2昇降コードCDa、CDbの本数は、必ずしも5本ずつに限るものではない。ここでは、変形例に係る配置を再び図6を参照して説明する。図6に示されるように、変形例に係るヘッドボックス101には、長手方向に沿って操作側(右)から調光側(左)に向かって、ギヤボックス76b、ストッパ77b、第1サポート部材71、制動装置1000(アタッチメント200含む)、第2サポート部材72、ストッパ77a、ギヤボックス76aが配置される。また、2本の第1昇降コードCDa1、CDa2と、2本の第2昇降コードCDb1、CDb2がヘッドボックス101内に延在する。
第1及び第2サポート部材71、72は2本の第1昇降コードCDa1、CDa2及び2本の第2昇降コードCDb1、CDb2に対応して配設されている。また、ヘッドボックス101の各サポート部材に対応する位置には、第1昇降コードCDaや第2昇降コードCDbの他端(ボトムレールを支持する側の端部)をヘッドボックス101から導出させるためのコード他端出口81、82が設けられている。
また、アタッチメント200には、調光側(アタッチメント200の前方)において滑車配置孔2tb及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90bと、滑車配置孔2te及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90eとが配設される。更に操作側(アタッチメント200の後方)において滑車配置孔2tf及びこれに対向する滑車配置孔に軸が挿通されてなる転向滑車90fが配設される。
コード他端出口81、82からヘッドボックス101へ導入される第1昇降コードCDa1、CDa2の一端は、何れも調光側のストッパ77aに案内される。具体的には、第1昇降コードCDa1は、いったんヘッドボックス101内の操作側へ延在して壁部71wを介して折り返し、そのまま左側コード迂回路7lを通過する。そして、第2サポート部材72を経てストッパ77aに案内される。また、第1昇降コードCDa2は、ストッパ77aの端部に設けられた転向滑車97aによって、その延在方向がわずかに転向されてからストッパ77aに案内される。
その後、ストッパ77aからギヤボックス76aを経て、コード一端出口86aからヘッドボックス101の外に出て、第1昇降コードCDa1~CDa2が、調光コード104aとして操作者の手元に垂下される(図1参照)。
コード他端出口81、82からヘッドボックス101へ導入される第2昇降コードCDb1、CDb2の一端は、何れも制動装置1000の他端口222から一端口221を経て、操作側のストッパ77bに案内される。特に、制動装置1000の他端口222が第2サポート部材72の方向に向いているため、第1サポート部材71から案内される第2昇降コードCDb1は、第2昇降コードCDb2とは異なり、アタッチメント200の前方に設けられた転向滑車90eによって、その延在方向が転向されてから制動装置1000を経てストッパ77bに案内される。
その後、ストッパ77bからギヤボックス76bを経て、コード一端出口86bからヘッドボックス101の外に出て、第2昇降コードCDb1、CDb2が、操作コード104bとして操作者の手元に垂下される(図1参照)。
ところで、操作者が操作コード104bを引いて、ボトムレール103bを上昇させるときは、第2昇降コードCDb1、CDb2は制動装置1000の他端口222から一端口221に向かって(換言すると、調光側から操作側に向かって)移動する。このとき、転向滑車90eは第2昇降コードCDb1の移動に伴って反時計周りに回転する。一方、操作者が操作コード104bを緩めてボトムレール103bを降下させるときは、第2昇降コードCDb1、CDb2は制動装置1000の一端口221から他端口222に向かって(換言すると、調光側から操作側に向かって)移動する。このとき、転向滑車90eは第2昇降コードCDb1の移動に伴って時計周りに回転する。
1.4 効果
このように、第1実施形態(変形例含む)に係るプリーツスクリーン100では、ボトムレール103bの急降下を防止するために、ヘッドボックス101に制動装置1000が設けられている。そして、制動装置1000に第2昇降コードCDbが挿通されることで、ボトムレール103bの昇降速度が調整される。これにより、ボトムレール103bが窓枠等にぶつかって衝撃音が発生したり、操作者や周囲にいる人がこれに衝突して怪我をしたり、製品自体が破損してしまう等といった危険性を抑制することができる。すなわち、従来に比してより安全性の高い製品が実現される。
2.第2実施形態
第2節では、第2実施形態に係る遮蔽装置(プリーツスクリーン100)について詳述する。なお、第1実施形態に係るプリーツスクリーン100と共通する部分については、その記載を省略する。
2.1 構成
第1実施形態に係るプリーツスクリーン100は、第2昇降コードCDbの少なくとも一部を制動装置1000に挿通することで、ボトムレール103bの昇降速度が調整されるものである。その一方で、ボトムレール103bには関与しない第1昇降コードCDaには特段の抵抗力を付与するものではない。しかしながら、第1昇降コードCDaに適当な摩擦抵抗を付与するように構成してもよい。もちろん、あくまでも解決すべき課題はボトムレール103bの急降下防止であるため、ここでいう摩擦抵抗とは、制動装置1000による制動力よりも小さなものである。具体的には、第2実施形態に係るプリーツスクリーン100は、第1昇降コードCDaに抵抗力を付与する摩擦機構78を備えるものである。この摩擦機構78は、製造コスト面において制動装置1000よりも安価で済むものである。
図23は、第2実施形態に係るヘッドボックス101内部(調光側)の平面図である。図24及び図25は、第2実施形態に係り、ハートカム781(本発明における「可動部材」、特に「回転移動部材」の一例)を応用した摩擦機構78を示す断面図である。
摩擦機構78は、筐体780と、ハートカム781と、挟持部783、784とを備える。筐体780内部において、ハートカム781は回動可能に支持されている。ハートカム781の先端部には、歯車状の凹凸部782が形成されている。また、摩擦機構78を挿通する第1昇降コードCDaは、挟持部783、784に摺動可能に挟持されており、第1昇降コードCDaが調光側に移動すると、挟持部783、784も摩擦力によって移動する(図24及び図25参照)。ここで、摩擦機構78は、挟持部783、784の並進運動をハートカム781の回転運動に変換可能に構成されている。
すなわち、第1昇降コードCDaが操作側から調光側に向かって一方向移動(すなわち、中間レール103aが降下)する場合、挟持部783、784も摩擦力によって同方向に移動し、これによってハートカム781が調光側へ立ち上がるように回転移動する。すると、ハートカム781における凹凸部782が第1昇降コードCDaに直接接触し、第1昇降コードCDaに適当な摩擦抵抗が付与される(図25)。なお、凹凸部782は、第1昇降コードCDaの移動を完全に阻止する(すなわちストッパとなる)ことがない程度に適度な丸みを帯びていることが好ましい。一方、第1昇降コードCDaが調光側から操作側に向かって移動(中間レール103aが上昇する場合)するときは、ハートカム781が図24に示す状態となり、凹凸部782による摩擦抵抗が付与されない。
2.2 効果
このように、第2実施形態に係るプリーツスクリーン100でも、ボトムレール103bの急降下を防止するために、ヘッドボックス101に制動装置1000が設けられている。そして、制動装置1000に第2昇降コードCDbが挿通されることで、ボトムレール103bの昇降速度が調整される。これにより、ボトムレール103bが窓枠等にぶつかって衝撃音が発生したり、操作者や周囲にいる人がこれに衝突して怪我をしたり、製品自体が破損してしまう等といった危険性を抑制することができる。すなわち、従来に比してより安全性の高い製品が実現される。
また、第1実施形態に係るプリーツスクリーン100では、中間レール103aの移動について特段の制動をするものではなかったが、第2実施形態に係るプリーツスクリーン100では、摩擦機構78を設けることで、第1昇降コードCDaに摩擦抵抗が付与される。この摩擦力は、制動装置1000による制動力に比べれば小さいものの、それでも中間レール103aが急激に降下することを抑制する効果がある。特に、調光コード104aを用いた調光の際に、急激な中間レール103aの降下は、使用者に眩しさを感じさせることもあるため、このような構成を有することは好適である。
3.第3実施形態
第3節では、第3実施形態に係る遮蔽装置(プリーツスクリーン100)について詳述する。なお、第1及び第2実施形態に係るプリーツスクリーン100と共通する部分については、その記載を省略する。
3.1 構成
第3実施形態に係るプリーツスクリーン100は、第2実施形態に係るプリーツスクリーン100同様、第1昇降コードCDaに抵抗力を付与するもので、ギヤボックス76aが摩擦機構として機能するものである。このような構成であるため、製造コスト面において制動装置1000よりも安価で済む。
図26は、第3実施形態に係るヘッドボックス101内部(調光側)の平面図である。図27及び図28は、第3実施形態に係り、移動滑車761(本発明における「可動部材」、特に「スライド部材」の一例)を応用した摩擦機構(ギヤボックス76a)を示す断面図である。
ギヤボックス76aは、その内部において、移動滑車761と、ガイド溝762と、案内滑車763(本発明における「対向部材」の一例)とを備える。移動滑車761は、ガイド溝762に沿って上下にスライド移動可能に設けられている。ギヤボックス76aを挿通する第1昇降コードCDaは、案内滑車763によってその延在方向を水平方向から鉛直方向に変換される。また、延長方向に垂下される第1昇降コードCDaが、図27に示されるように移動滑車761と接触する。
垂下される第1昇降コードCDaが上方から下方に向かって一方向移動(中間レール103aが降下する場合)すると、移動滑車761が摩擦によって時計回りに回転するとともにガイド溝に沿って上方に移動する。ここで、ガイド溝762は、図27及び図28に示されるように、下方から上方に向かって、垂下された第1昇降コードCDaとの距離が近づくように設けられている。そのため、移動滑車761がガイド溝762に沿って上方側に移動すると、第1昇降コードCDaが屈曲しながら移動滑車761とその近傍に位置する案内滑車763とに挟着(強く直接接触)され、適当な抵抗力が付与される(図28)。一方、垂下される第1昇降コードCDaが下方から上方に向かって移動(中間レール103aが上昇する場合)するときは、移動滑車761が図27に示す状態となり、屈曲及び挟着による抵抗力が付与されない。
3.2 効果
このように、第3実施形態に係るプリーツスクリーン100でも、ボトムレール103bの急降下を防止するために、ヘッドボックス101に制動装置1000が設けられている。そして、制動装置1000に第2昇降コードCDbが挿通されることで、ボトムレール103bの昇降速度が調整される。これにより、ボトムレール103bが窓枠等にぶつかって衝撃音が発生したり、操作者や周囲にいる人がこれに衝突して怪我をしたり、製品自体が破損してしまう等といった危険性を抑制することができる。すなわち、従来に比してより安全性の高い製品が実現される。
また、第1実施形態に係るプリーツスクリーン100では、中間レール103aの移動について特段の制動をするものではなかったが、第3実施形態に係るプリーツスクリーン100では、ギヤボックス76aに移動滑車761を採用することで摩擦機構として機能させ、第1昇降コードCDaに摩擦抵抗が付与される。この摩擦力は、制動装置1000による制動力に比べれば小さいものの、それでも中間レール103aが急激に降下することを抑制する効果がある。特に、調光コード103aを用いた調光の際に、急激な中間レール104aの降下は、使用者に眩しさを感じさせることもあるため、このような構成を有することは好適である。
4.結言
以上のように、上述の本実施形態によれば、2つの遮蔽材を有し且つより安全性の高い遮蔽装置を提供することができる。
なお、プリーツスクリーン100は単なる例示であり、例えば横型ブラインドとして実施してもよい。
本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2ta :滑車配置孔
2tb :滑車配置孔
2td :滑車配置孔
2te :滑車配置孔
2tf :滑車配置孔
2tg :滑車配置孔
2th :滑車配置孔
3b :底部
3bc :底部
3bf :底部
3br :底部
3t :天蓋部
4il :左側内壁
4ir :右側内壁
4l :左側壁部
4r :右側壁部
5b :背面部
5f :前面部
5r :背面部
5ra :仕切り部
5rb :仕切り部
6a :開口
6b :開口
6c :開口
7l :左側コード迂回路
7r :右側コード迂回路
8al :爪部
8ar :爪部
8b :取付筒
8fl :係止部
8fr :係止部
8rl :係止部
8rr :係止部
10A :ケース
13 :鍔部
16 :第1天壁溝
16A :第1ガイド壁
17 :第2天壁溝
17A :第2ガイド壁
31 :軸芯
40 :アイドルローラ
41 :軸芯
42 :ローラ部
50 :ピニオンギヤ
70 :ベース
71 :第1サポート部材
71w :壁部
72 :第2サポート部材
73 :第3サポート部材
74 :第4サポート部材
75 :第5サポート部材
76a :ギヤボックス
76b :ギヤボックス
77a :ストッパ
77b :ストッパ
78 :摩擦機構
81 :コード他端出口
82 :コード他端出口
83 :コード他端出口
84 :コード他端出口
85 :コード他端出口
86a :コード一端出口
86b :コード一端出口
90a :転向滑車
90b :転向滑車
90d :転向滑車
90e :転向滑車
90f :転向滑車
90g :転向滑車
90h :転向滑車
97 :転向滑車
97a :転向滑車
97b :転向滑車
98b :転向滑車
100 :プリーツスクリーン
101 :ヘッドボックス
101al :突起部
101ar :突起部
102a :上スクリーン
102b :下スクリーン
102c :折り目
102p :プリーツ片
103a :中間レール
103b :ボトムレール
104a :調光コード
104b :操作コード
106 :ピッチ保持コード
115 :内周ギヤ
200 :アタッチメント
200s :内部空間
220 :スライダー
221 :一端口
222 :他端口
240 :ローレット
241 :ワッシャー
260 :内歯付キャリア
261 :内歯車
280 :遊星歯車
320 :太陽歯車付ウェイトホルダ
323 :太陽歯車
340 :ウェイト
702 :取付筒
706 :第1ベース溝
707 :第2ベース溝
761 :移動滑車
762 :ガイド溝
763 :案内滑車
780 :筐体
781 :ハートカム
782 :凹凸部
783 :挟持部
784 :挟持部
1000 :制動装置
CDa :第1昇降コード
CDa1 :第1昇降コード
CDa2 :第1昇降コード
CDa3 :第1昇降コード
CDa4 :第1昇降コード
CDa5 :第1昇降コード
CDb :第2昇降コード
CDb1 :第2昇降コード
CDb2 :第2昇降コード
CDb3 :第2昇降コード
CDb4 :第2昇降コード
CDb5 :第2昇降コード
SP :コイルスプリング

Claims (13)

  1. ヘッドボックスと中間レールとの間を遮蔽する上部遮蔽材と、前記中間レールとボトムレールとの間を遮蔽する下部遮蔽材と、第1及び第2コードとを備え、前記第1及び第2コードの前記ヘッドボックスからの引き出し量を変化させると、前記第1コードの移動に伴い前記上部遮蔽材が開閉し且つ前記第2コードの移動に伴い前記ボトムレールが昇降する遮蔽装置において、
    前記ヘッドボックス内には速度調整装置が設けられ、
    前記第2コードは、少なくとも3本以上からなり、且つ、これらが前記ヘッドボックスの長手方向に並列して垂下され、
    前記速度調整装置は、前記第2コードの一方向移動に伴って前記第2コードのみに制動力を付与するように構成され
    前記速度調整装置は、前記第2コードのうち両端に垂下される前記第2コードのみに対し、一方向の移動を制動する、
    遮蔽装置。
  2. 請求項1に記載の遮蔽装置において、
    前記ヘッドボックス内には第1ストッパが更に設けられ、
    前記引き出し量を変化させることによって、前記第1ストッパが前記第1又は第2コードを保持の状態又はその解除を選択可能に構成される、
    遮蔽装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の遮蔽装置において、
    前記速度調整装置は、
    前記ボトムレール及び前記下部遮蔽材による重力、並びに
    前記中間レール及び前記上部遮蔽材と前記ボトムレール及び前記下部遮蔽材とによる重力、
    の何れによっても、前記第2コードが略等しい速度で移動するように前記制動力を付与するように構成される、
    遮蔽装置。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1つに記載の遮蔽装置において、
    前記速度調整装置は、運動変換部と抵抗付与部とを備え、
    前記運動変換部が、前記第2コードの一方向移動を前記抵抗付与部に含まれる回転部材の運動に変換し、前記回転部材が前記制動力を発生するように構成される、
    遮蔽装置。
  5. 請求項4に記載の遮蔽装置において、
    前記抵抗付与部は、遠心ガバナであり、
    前記遠心ガバナは、所定部材が回転して遠心力で外径側に移動して他の部材と接触して前記制動力を発生させる、
    遮蔽装置。
  6. 請求項1~請求項の何れか1つに記載の遮蔽装置において、
    前記ヘッドボックス内には、摩擦機構が設けられ、
    前記摩擦機構は、前記第1コードのみと接触して摩擦を生じる、
    遮蔽装置。
  7. 請求項に記載の遮蔽装置において、
    前記摩擦による摩擦力は、前記速度調整装置の前記制動力よりも小さい、
    遮蔽装置。
  8. 請求項又は請求項に記載の遮蔽装置において、
    前記摩擦機構は、可動部材を用いるもので、
    前記第1コードが一方向移動すると前記可動部材が移動し、これにより、少なくとも前記可動部材が前記第1コード接触して前記摩擦を生じる、
    遮蔽装置。
  9. 請求項に記載の遮蔽装置において、
    前記可動部材は、先端に凹凸部を有し且つ後端を軸として前記凹凸部が回転移動する回転移動部材であって、
    前記第1コードが一方向移動すると、前記凹凸部が回転移動して前記第1コードに接触して前記摩擦を生じる、
    遮蔽装置。
  10. 請求項に記載の遮蔽装置において、
    前記第1コードを保持して移動を妨げる第2ストッパを更に備え、
    前記摩擦機構は、前記第2ストッパに隣接して配置される、
    遮蔽装置。
  11. 請求項に記載の遮蔽装置において、
    前記可動部材は、ガイド溝に沿ってスライド可能なスライド部材を用いるもので、
    前記第1コードが一方向移動すると、前記スライド部材がスライドし、これにより前記スライド部材とその近傍に位置する対向部材とが前記第1コードを挟持して前記摩擦を生じる、
    遮蔽装置。
  12. 請求項11に記載の遮蔽装置において、
    前記スライド部材は、移動滑車であり、前記対向部材は、案内滑車である、
    遮蔽装置。
  13. 請求項1~請求項12の何れか1つに記載の遮蔽装置において、
    記第2コードは、前記上部遮蔽材及び前記下部遮蔽材の背面側に垂下され、これにより正面視において前記第2コードが視認されない、
    遮蔽装置。
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