JP7016492B2 - 接続機構を備えた管体 - Google Patents

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Description

本発明は、排水配管などに用いられる接続機構を備えた管体に関し、更に詳しくは、簡易接続を行う接続機構を備えた管体において、配管レイアウトの自由度を高めるようにした、接続機構を備えた管体に関するものである。
従来より、流し台や洗面台、浴槽など、使用により排水を生じる機器(以下、「排水機器」と記載)において、生じた排水を下水側に処理するため、排水機器の排水を処理する排水配管が広く知られている。
これら排水機器の排水配管は、直管や曲がり管、または管体をU字形状に屈曲させたトラップ管と呼ばれる管体等、様々な形状の管体と、該管体の端部を接続することで行われる。
通常、この管体の端部の接続には、接着剤を用いた接着や、パッキングとナット部材を利用したネジ接続が利用される場合が多いが、これらの方法には次のような問題点があった。
接着剤による接着で管体の接続を行う場合、塗布された接着剤が硬化し、接着が完了するまでには相当の時間が掛かり、接着を行う都度、作業を中断する必要が生じる場合があった。
また、接続した状態の配管には、配管自体の重みや、接続した相手の管体等の弾性によって応力が生じるため、これらの応力によって接着位置がずれないように、配管が接着剤が硬化し接着が完了するまで、管体を固定スタンド等で固定し、接着剤の硬化完了後に固定スタンドを取り外す等の必要が生じる場合があった。
また、管体の接続は、内部を流れる気体や液体、特に排水等の液体が漏れることが無いように、水密的で確実な接続を行う必要があるが、接着でこのように確実な接続を行うには施工者の技術・熟練が必要であり、水密的な接続が困難である、といった問題があった。
また、接着剤が硬化すると、再度管体の接続を解除したり接続角度/位置を動かすことができないため、施工後の配管の微調整や、配管部材等が破損して部材を交換すること等が困難になる、という問題があった。
そこで、特許文献1に記載したような、簡易且つ確実に水密的な管体の接続が可能で、また施工後にも配管部材の分離や微妙な位置調整が可能な排水配管が提案されている。
特許文献1に記載の接続機構を備えた管体は、以下に記載する、排水口本体、排水継手、トラップ管、J字管、から構成され、以下に記載する洗面ボウルに施工される。
尚、以下の説明における上下は、特許文献1における図面の上下に基づく。
洗面ボウルは、上方が開口した箱体であって、その底面に排水口本体が挿通される取付孔を備えてなる。
排水口本体は、略円筒形状にして、上端には外周方向に突出する鍔部を、その下方の側面に雄ネジを、それぞれ備えてなる。
排水継手は、略円筒状の部材であって、内周面の上端側には、上記排水口本体の雄ネジと螺合する雌ネジを備え、下端には後述する被接続機構部を管体部分と一体に備えてなる。
トラップ管は管体を略U字形状に屈曲させた部材であって、その両端には上記被接続機構部に対応して簡易接続を行う接続機構部を管体部分と一体に備えてなる。
J字管は、管体を略J字形状に屈曲させた管体であって、使用時にはJの形状を上下反転させて使用する。また管体の上流側の端部には、排水継手下端にあるものと同じ構造の被接続機構部を備えてなる。
以下に、接続機構部、及び被接続機構部について説明する。
接続機構部は、略円筒形状であって、上記接続機構部を収納する内周面を備えると共に、上方に円周に沿って切欠からなる係合溝部を備えてなる。
被接続機構部は、略円筒形状であって、外周面に沿って上方に係合溝部を、下方に止水溝部を備えてなる。また、下方の止水溝部には、止水用のOリングが外嵌される。
また、接続機構部と被接続機構部の接続には、以下に記載する係合部材が利用される。係合部材は、接続機構部また被接続機構部とは別の独立した部材であって、施工時には接続機構部と被接続機構部の両方に係合して両者を接続させる部材である。
係合部材は、円筒の一部に開放部分を設けたような、平面視略C字形状を成す部材であって、その上端部分また下端部分の内周面には、内側に向かって傾斜する傾斜面を備えたツメ状の係合部を備えてなる。
接続機構部と被接続機構部の接続作業について、以下に説明する。
事前に、接続機構部の係合溝部に、係合部材の下側の係合部を係合させておく。この時、接続機構部と係合部材とは同心円状に配置される。この状態から、接続機構部の内部に被接続機構部を相通すると、接続機構部内に挿通された被接続機構部の外周面に、係合部材の上端の係合部が当接して外周方向に押されることとなり、係合部材が拡径する。被接続機構部が接続機構部に最後まで挿通されると、被係合機構部の係合溝部に係合部材の上端側の係合部が係合して係合部材が縮径し、接続作業が完了する。このとき、接続機構部のOリングによって、接続機構部と被接続機構部は、水密的に接続される。また、係合部材の上端側の係合部は接続機構部に、下側の係合部は被接続機構部に、それぞれ係合されることで、接続機構部が被接続機構部に、抜脱不能且つ回動自在に接続される。
上記のように構成された、排水口本体、排水継手、トラップ管、J字管、係合部材を用いた排水配管は、以下のようにして洗面ボウルに施工される。
まず、排水口本体の下方側の端部を、洗面ボウルの取付孔に挿入し、鍔部下面を取付孔周縁の上面に当接させる。
次に、排水継手を洗面ボウルの下方から、排水口本体の雄ネジに螺合させて、洗面ボウルの取付孔周縁を、鍔部下面と排水継手上端とで挟持させることで、排水口本体及び排水継手を洗面ボウルに接続固定する。
次に、トラップ管の両端の接続機構部に係合部材を係合させた上で、トラップ管の一端の接続機構部を、排水継手の接続機構部に挿通させて、排水継手とトラップ管とを係合部材を介して接続させる。
次に、J字管の、被接続機構部を備えない側の端部を、床下配管に接続させるのに都合の良い長さに切断する。
次に、トラップ管の、接続が行われていない側の端部にある接続機構部を、J字管の被接続機構部に挿通させて、接続機構部と被接続機構部とを接続させると共に、J字管の下流側端部を床下配管に接続させて、洗面ボウルの排水配管の施工が完了する。
このようなU字形状のトラップ管に、J字管を組み合わせた排水トラップは、配管の形状がSの字を横に倒したような形状となるため、「Sトラップ」と呼ばれる。
上記のように構成した排水配管の、接続機構部と被接続機構部との接続においては、一方の管体を他方の管体に挿入する、又は挿入させるだけで管体の接続が完了するため、接着やネジ接続などと比べ、施工が簡単となり、また作業に要する時間も短縮される。
本発明では、この特許文献1にある接続機構部と被接続機構部のように、一方の管体に他方の管体に対して一方向に移動させるだけで接続が完了するような接続構造や、一方の管体に他方の管体を挿入した後、接続固定用の部材を一方から差し込む、又は挿入した管体の軸を中心に接続固定用の部材を一回転以下程度、望ましくは四半回転乃至半回転程度回転させるだけで、接続が完了する接続を、「簡易接続」とする。
この特許文献1の接続機構では、接続部材を挿入するだけで作業が完了するため、施工者に技術的な熟練が必要なく、ナット部材を用いた場合のように、締め付けの強度など、水密的な接続が完了しているのかどうかの確認に治具等が必要になることも無い。尚、上記特許文献1の従来例では、挿入管部である排水栓に備えられたOリングによって、排水栓を排水パイプに挿入するだけで密的な接続が行われる。
また、管体の中心軸を中心とした回転については管体同士が何ら固定されていないため、回転が可能であり、回転を行うことで施工後の位置・角度等の微調整が容易であると共に、接続の解除については係合部材を取り外すだけで良く、また施工時と同様の手順にて再度配管接続を行うことも可能である。
特開2015-175132号
しかしながら、上記のように構成した、従来の接続機構を備えた管体には、次のような問題があった。
排水配管に用いる管体は、直線形状の直管や、特許文献1のトラップ管のように、端部が平行な関係にある管体だけでは無く、必要な配管レイアウトを達成するために、管体を途中で屈曲させることで、両端の角度を90度程度の角度に屈曲させたエルボ管や、管体をT字形状等に分岐させるチーズ管等、管体の端部同士が、必ずしも平行では無く角度を有した形状に構成される場合が多い。
例えば、特許文献1には略U字形状を成すトラップ管に、略J字形状を成すJ字管を接続した排水配管が示されているが、略U字形状を成すトラップ管に、略L字形状を成すL字管を接続させたことで、全体の形状を、Pの字を横に倒したような、略P字形状とした排水配管も良く知られている。このようなU字形状のトラップ管に、L字管を組み合わせた排水トラップは、配管の形状がPの字を横に倒したような形状となるため、「Pトラップ」と呼ばれる。
このPトラップの場合、下水側の配管は、側面方向にある壁面内に配管されており、トラップの下流側の配管を壁面に接続することで排水配管が完了する。
このPトラップを配管する場合に、壁面に設けた下水側への接続箇所は、建物を建築した際に備えられたものであって、施工時にその高さ位置を変更することはできない。
しかし、特許文献1の排水配管において、トラップ管や排水継手等の接続に用いられている接続機構部及び被接続機構部は、管体と一体に設けられているため、L字管の下流側端部の高さ方向の位置を調整することはできない。また位置調整のために、接続機構部又は被接続機構部を管体から切断すると、そもそも管体同士の接続自体が不可能となる。このため、Pトラップの配管など、接続機構部を備えた管体の端部、及び被接続機構部を備えた管体の端部が、接続機構部及び被接続機構部と平行ではない配管には、特許文献1のような、接続機構部と、その接続機構部に対応した被接続機構部を備えた管体を利用することができなかった。
本発明は上記問題点に鑑み発明されたものであって、接続機構部と、その接続機構部に対応した被接続機構部を備えた管体において、接続機構部を備えた管体の端部、及び被接続機構部を備えた管体の端部が、接続機構部及び被接続機構部と平行ではない配管においても、接続機構部と、その接続機構部に対応した被接続機構部を備えた管体を利用できるようにするものである。
請求項1に記載の本発明は、端部に、着脱不能に接続機構部1を備えた第一の管体と、
端部に、前記接続機構部1に対応して抜脱不能に簡易接続を行う被接続機構部2を備えた第二の管体と、からなり、
前記被接続機構部2に、前記被接続機構部2を備えない側の端部に対して位置を移動させる移動機構を備え、
前記被接続機構部2は、前記移動機構によって移動後に、前記第二の管体に対し固定されることを特徴とする、接続機構を備えた管体である。
請求項2に記載の本発明は、前記接続機構を備えた管体において、
前記被接続機構部2の前記移動機構が、前記被接続機構部を備えた管体端部の軸方向に沿って位置を移動させる前記移動機構であることを特徴とする、請求項1に記載の接続機構を備えた管体である。
請求項3に記載の本発明は、前記第一の管体の接続機構部1を備えない端部の管体の軸方向、又は前記第二の管体の被接続機構部2を備えない端部の管体の軸方向が、前記接続機構部1及び前記被接続機構部2の軸方向に対して、角度を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の接続機構を備えた管体である。
請求項4に記載の本発明は、前記第一の管体が、管体をU字形状に屈曲させた管トラップであることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の接続機構を備えた管体である。
請求項5に記載の本発明は、前記接続機構部1と前記被接続機構部2とによって接続された前記第一の管体と前記第二の管体とが、接続箇所において、接続の軸を中心に回転可能に構成されたことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の接続機構を備えた管体である。
請求項6に記載の本発明は、前記接続機構を備えた管体において、
前記接続機構部1及び前記被接続機構部2のそれぞれに係合する係合部を備えた係合部材3を備え、
前記係合部材3によって、前記接続機構部1及び前記被接続機構部2が接続されることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の接続機構を備えた管体である。
請求項1に記載の発明では、被接続機構部2の位置を被接続機構部2を備えない側の端部に対して移動可能としたことで、配管レイアウトの自由度を高めることができる。
請求項2に記載の発明では、上記被接続機構部2の位置を被接続機構部2を備えない側の端部に対して移動可能とする構造について、具体的な構成を明確にすることができる。
このような、被接続機構部2の位置を被接続機構部2を備えない側の端部に対して移動可能とした構成は、特に、請求項3に記載の発明のように、第一の管体の接続機構部11を備えない端部の管体の軸方向、又は第二の管体の被接続機構部2を備えない端部の管体の軸方向が、接続機構部1及び被接続機構部2の軸方向に対して、角度を有する場合に好適である。
請求項4に記載の発明では、トラップ側には移動不可能な接続機構部1を備えてなる。Sトラップのように、被接続機構部2に、縦方向の位置調整が不要な場合は、第二の管体であるJ字管に一体的に被接続機構部2を備えて部材点数を減らし、Pトラップのように、被接続機構部2に縦方向の位置調整が必要な場合のみ位置調整機構を備えることで、部材の共有化を果たしつつ、安価に製品を提供することができる。
請求項5に記載の本発明においては、接続箇所を回動可能としたことで、施工時に容易に配管レイアウトを整えることができる。
請求項6に記載の本発明においては、接続機構の具体的な構成を明確化できる。
第一実施例の洗面ボウルの施工状態を示す断面図である。 第一実施例の排水配管の部材構成を示す参考図である。 係合部材の平面図である。 係合部材の斜視図である。 接続機構部と被接続機構部の接続手順を示す断面図である。 接続機構部と被接続機構部の接続状態を示す断面図である。 第一実施例のL字管の部材構成を示す断面図である。 第一実施例のL字管を示す断面図である。 図8の実施例の、被接続機構部の位置を変更したL字管を示す断面図である。 第二実施例のL字管の部材構成を示す断面図である。 第二実施例のL字管を示す断面図である。 図11の実施例の、被接続機構部の位置を変更したL字管を示す断面図である。 第三実施例のL字管の部材構成を示す断面図である。 第三実施例のL字管を示す断面図である。 図14の実施例の、被接続機構部の位置を変更したL字管を示す断面図である。 第三実施例のアダプター部材の正面図である。 第四実施例のL字管の部材構成を示す断面図である。 第四実施例のL字管を示す断面図である。 図18の実施例の、被接続機構部の位置を変更したL字管を示す断面図である。 第四実施例のアダプター部材の斜視図である。 他の接続機構の接続手順を示す断面図である。 他の接続機構の接続状態を示す断面図である。 他の接続機構の部材構成を示す斜視図である。 他の接続機構の接続状態を示す一部を切り欠きした参考図である。
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。尚、以下の実施例の説明では、実施例の施行完了時の上下に基づいて上方向/下方向を説明してなるが、発明の実施においては、必ずしも説明における上下に合わせて方向を定める必要は無く、発明の実施形態に合わせて上下を水平方向に変更する等しても構わない。
図1乃至図9に示した、本発明の接続機構を備えた管体は、以下に記載する、排水口本体4、排水継手5、第一の管体としてのトラップ管6、第二の管体としてのL字管7、から構成され、以下に記載する洗面ボウルSに施工される。
また、洗面ボウルSは、屋内の壁面に金具を利用して取り付け固定されており、また、該洗面ボウルSが備えられた壁の内部に、下水側への配管に繋がる壁排水管Wが備えられてなる。該壁排水管Wは、側面から他の管体を接続するために、枝管部W1を備えてなる。
また、該洗面ボウルSを備えた壁面には、該壁排水管Wの枝管部W1を露出させるための開口を備えてなる。当該壁排水管Wの枝管部W1端部には、ゴム製のソケットSKが備えられてなり、管体の端部を挿入することで、管体が壁排水管Wに水密的に接続される。
洗面ボウルSは、上方が開口した箱体であって、その底面に排水口本体4が挿通される取付孔S1を備えてなる。
排水口本体4は、略円筒形状にして、上端には外周方向に突出する鍔部4aを、その下方の側面に雄ネジを、それぞれ備えてなる。
排水継手5は、略円筒状の管体からなる部材であって、内周面の上端側には、上記排水口本体4の雄ネジと螺合する雌ネジを備え、下端には後述する被接続機構部2を管体部分と一体に備えてなる。
トラップ管6は管体を略U字形状に屈曲させた部材であって、その両端には上記被接続機構部2に対応して簡易接続を行う接続機構部1を管体部分と一体に備えてなる。
以下に、本実施例の接続機構部1、及び被接続機構部2の構造について説明する。尚、移動機構を備えた被接続機構部2については、後述するL字管7の説明において記載する。
接続機構部1は、図5にあるように、略円筒形状であって、上記接続機構部1を収納する内周面を備えると共に、上方に円周に沿って設けた切欠部分からなる係合溝部9を備えてなる。
被接続機構部2は、図5にあるように、略円筒形状であって、外周面に沿って上方に係合溝部9を、下方に止水溝部8を備えてなる。また、下方の止水溝部8には、止水用のOリングRが外嵌される。
また、接続機構部1と被接続機構部2の接続には、以下に記載する係合部材3が利用される。係合部材3は、接続機構部1また被接続機構部2とは別の独立した部材であって、施工時には接続機構部1と被接続機構部2の両方に係合して両者を接続させる部材である。
係合部材3は、図3、図4にあるように、円筒の一部に開放部分を設けたような、平面視略C字形状を成す部材であって、その上端部分また下端部分の内周面には、内側に向かって傾斜する傾斜面を備えた爪状の係合部3aを備えてなる。
L字管7は、以下に記載するL字管本体7aと、アダプター部材10と、ナット部材12と、から構成される。
L字管本体7aは、ポリプロピレン等の樹脂素材からなる、管体を略L字形状に屈曲させた管体であって、管体の側面の一部に雄ネジ部7bを備えてなる。また雄ネジ部7bよりも端部側の側面に止水溝部8を備えてなり、該止水溝部8には止水用のOリングRが外嵌される。
アダプター部材10は、略円筒形状にして、内部には雄ネジ部7bと螺合する雌ネジ部11を備えてなり、外側面は、前述した被接続機構部2と同一の形状、即ち、外周面に沿って係合溝部9を、その下方に止水溝部8を備えてなる。また、下方の止水溝部8には、止水用のOリングRが外嵌される。また、図7の断面図等にて示したように、内側面の面の雌ネジ部11の位置と、外側面の係合溝部9及び止水水溝部の位置とは、異なる高さ位置に設けられている。具体的には、施工完了時、係合溝部9及び止水溝部8がL字管7の端部に近い側となるように供えられてなる。
ナット部材12は、内部にL字管7の雄ネジ部7bと螺合する雌ネジ部11を備えてなる。
尚、アダプター部材10内面の雌ネジ部11と、ナット部材12内面の雌ネジ部11は、いずれもL字管本体7aの雄ネジ部7bと螺合する雌ネジ部11ではあるが、アダプター部材10とナット部材12が当接した状態では、両者のネジ山が連続しないように形成されてなる。
接続機構部1と被接続機構部2の接続作業について、以下に説明する。
尚、以下に記載する、接続機構部1と被接続機構部2の接続作業については、排水継手5に供えられた被接続機構部2と、アダプター部材10に備えられた被接続機構部2の外形形状が同一であり、接続の機構についても両者において何ら差異はない。
事前に、トラップ管6に備えられた接続機構部1の係合溝部9に、係合部材3の下側の係合部3aを係合させておく。この時、接続機構部1と係合部材3とは同心円状に配置される。この状態から、接続機構部1の内部に被接続機構部2を相通すると、接続機構部1内に挿通された被接続機構部2の外周面に、係合部材3の上端の係合部3aが当接して外周方向に押されることとなり、係合部材3が拡径する。被接続機構部2が接続機構部1に最後まで挿通されると、係合溝部9に係合部材3の上端側の係合部3aが係合して係合部材3が縮径し、接続作業が完了する。このとき、接続機構部1のOリングRによって、接続機構部1と被接続機構部2は、水密的に接続される。また、係合部材3の上端側の係合部3aは被接続機構部2の係合溝部9に、下側の係合部3aは接続機構部1の係合溝部9に、それぞれ係合されることで、接続機構部1が被接続機構部2に、抜脱不能且つ回動自在に接続される。
即ち、本実施例の接続機構は、接続機構部1及び被接続機構部2のそれぞれに係合する係止部としての係合部3aを備えた係合部材3を備え、該係合部材3によって、接続機構部1及び被接続機構部2が接続される接続機構である。
この接続作業においては、管体の一部である被接続機構部2を、管体の一部である接続機構部1に向かって一方向に移動させ、挿入するだけで接続作業が完了する。即ち、本実施例の接続機構部1は簡易接続による接続を行う接続機構である。
尚、本実施例の接続機構においては、段落0020に記載した接続方法とは別の方法として、接続機構部1に係合部材3を係止させない状態とし、接続機構部1に被接続機構部2を挿入した上で、接続機構部1及び被接続機構部2の側面方向から係合部材3の開放部分を拡径させて差し込んで接続するようにしても良い。この場合、側面方向から、係合部材3の係合部3aが、接続機構部1及び被接続機構部2の係合部材3の係合溝部9に係合して、接続機構部1及び被接続機構部2が接続される。
即ち、本実施例の接続機構は、接続機構部1及び被接続機構部2のそれぞれに係合する係止部としての係合部3aを備えた係合部材3を備え、該係合部材3によって、接続機構部1及び被接続機構部2が接続される接続機構である。この場合は、本実施例の接続機構は、接続機構部1に被接続機構部2を挿入した上で、接続固定用の部材である係合部材3を、一方向である側面から差し込むことで接続が完了する。即ち、本実施例の接続機構部1は、本段落に記載した方法で接続を行った場合も、簡易接続による接続を行う接続機構である。
上記のように構成された、排水口本体4、排水継手5、トラップ管6、L字管7、係合部材3を用いた排水配管は、以下のようにして洗面ボウルSに施工される。
まず、排水口本体4の下方側の端部を、洗面ボウルSの取付孔S1に挿入し、鍔部4a下面を取付孔S1周縁の上面に当接させる。
次に、排水継手5を洗面ボウルSの下方から、排水口本体4の雄ネジに螺合させて、洗面ボウルSの取付孔S1周縁を、鍔部4a下面と排水継手5上端とで挟持させることで、排水口本体4及び排水継手5を洗面ボウルSに接続固定する。
次に、トラップ管6の両端の接続機構部に係合部材3をそれぞれ係合させた上で、トラップ管6の一端の接続機構部1が、排水継手5の被接続機構部2に挿通されるようにし、接続機構部1と被接続機構部2とを係合部材3を介して接続させる。
次に、L字管7の、雄ネジ部7bを備えない側の端部を、壁排水管Wに接続させるのに都合の良い長さに切断する。L字管本体7aはポリプロピレン等硬質樹脂により構成されているため、のこぎりなど、金属製の切断治具で比較的容易に切断できる。
次に、ナット部材12を、L字管本体7aの雄ネジ部7bに螺合させる。
次に、アダプター部材10を、L字管本体7aの雄ネジ部7bに螺合させ、アダプター部材10端部が、ナット部材12の端部に当接するまで螺合を進める。前述のように、アダプター部材10とナット部材12が当接した状態では、両者のネジ山が連続しないように形成されてなるため、アダプター部材10がナット部材12に当接した状態では、アダプター部材10とナットが一体になって螺合が進むことは無い。結果、アダプター部材10がナット部材12に強く当接することで、アダプター部材10が位置固定される。この時、L字管本体7aの止水溝部8のOリングRが、アダプター部材10内面に当接することで、両者は水密的に接続される。
次に、トラップ管6の、接続が行われていない側の端部にある接続機構部1が、L字管7の被接続機構部2に挿通されるようにし、接続機構部1と被接続機構部2とを接続させると共に、L字管7の下流側端部を壁排水管Wの枝管部W1に接続させて、洗面ボウルSの排水配管の施工が完了する。
尚、本実施例では、施工完了時、第二の管体であるL字管7の、被接続機構部2を備えない端部の管体の軸方向が、施工完了時の接続機構部1及び被接続機構部2の軸方向に対して、約90度の角度を有するように構成されてなる。
上記のように構成された、接続機構を備えた管体において、L字管7の被接続機構部2は、図8や図9に示したように、ナット部材12の螺合を進める位置を変化させることで、ネジ締めが完了した際の、L字管本体7aに対するアダプター部材10の位置を、管体端部の軸に沿って移動させることができる。
即ち、本実施例のL字管7の被接続機構部2は、管体端部の軸に沿ってその位置を移動させる移動機構を備えてなり、この移動機構により、L字管7の被接続機構部2は、被接続機構部2を備えない側の端部に対して位置を移動させることができる。
この被接続機構部2の移動機構を利用し、施工に適切な位置に被接続機構部2を移動させることができる。被接続機構部2の施工に適切な位置とは、本実施例の場合、施工完了時に、L字管7の下流側の水平部分の高さ位置が、壁排水管Wの枝管部W1と略同一となると共に、自然排水のため、若干壁に向かって傾斜するような配置となるように、被接続機構部2がL字管本体7aに固定される位置である。
また、管体の中心軸を中心とした回転については何ら固定されていないため、回転が可能であり、回転を行うことで施工後の位置・角度等の微調整が容易である。また、接続機構の接続の解除については、係合部材3のC字形状の開放部分を拡径し、拡径部分から管体より抜脱することで接続機構の接続が解除される。また施工時と同様の手順にて再度配管接続を行うことも可能である。
上記のように施工した洗面ボウルSにおいて、洗面ボウルSの使用により洗面ボウルS内に排水が生じると、排水は、排水口本体4、排水継手5、トラップ管6、L字管7を介し、枝管部W1から壁排水管Wを通じて下水側に排出される。また、この時トラップ管6のU字形状に屈曲した管体内部に排水が溜まることで、トラップ管6内部の排水の流路上に、排水が満水状態となる部分が形成される。この排水の満水状態部分により、下水側の臭気や害虫類は屋内側に逆流することが不可能となる。この場合に、トラップ管6内部に溜まって臭気や害虫類の逆流を防止する排水を封水と呼ぶ。即ち、本実施例において、第一の管体であるトラップ管6は、管体をU字形状に屈曲させた管トラップである。
次に、本発明の第二実施例について、図面を参照しつつ説明する。
尚、以下に記載する、第二実施例乃至第四実施例の説明において、上記第一実施例と異なる部分は、第二の管体であるL字管7の構成のみであり、その他の部材と施工方法、使用方法は第一実施例と同一であるため省略し、L字管7の構成と、被接続機構部2の移動機構の動作についてのみ説明する。
図10乃至図12に示した本第二実施例のL字管7は、以下に記載するL字管本体7aと、アダプター部材10と、ナット部材12と、締付パッキングPと、から構成される。
L字管本体7aは、ポリプロピレン等の樹脂素材からなる、管体を略L字形状に屈曲させた部材である。
アダプター部材10は、略円筒形状にして、上方の外側面端部には雄ネジ部7bを、内部にはL字管7端部を収納する収納部10aを、それぞれ備えてなり、収納部10aよりも下方の外側面には、第一実施例の被接続機構部2と同一の形状、即ち、外周面に沿って係合溝部9を、その下方に止水溝部8を備えてなる。また、下方の止水溝部8には、止水用のOリングRが外嵌される。また、収納部10a上端は内側に向かって傾斜する傾斜面を備えてなる。
ナット部材12は、内部にアダプター部材10の雄ネジ部7bと螺合する雌ネジ部11を備えた袋ナットである。
締付パッキングPは、ゴム等軟質素材からなる、傾斜面を備えた、リング状の部材である。
段落0027に記載されたL字管7は、以下のようにして排水配管の施工に適した状態に加工される。
まず、L字管本体7aの、被接続機構部2を備えない側の端部を、壁排水管Wに接続させるのに都合の良い長さに切断する。L字管本体7aはポリプロピレン等硬質樹脂により構成されているため、のこぎりなど、金属製の切断治具で比較的容易に切断できる。
次に、L字管本体7aの、被接続機構部2を備える側の端部を、施工に適切な長さとなるように切断する。尚、被接続機構部2の施工に適切な長さとは、本実施例の場合、被接続機構部2が、段落0023に記載された、「第一実施例の被接続機構部2の施工に適切な位置」となるような長さ、という意味である。
次に、L字管本体7aの、被接続機構部2を備える側の管体部分に、ナット部材12、締付パッキングPの順に各部材を挿通した上で、L字管本体7aの端部を、アダプター部材10の収納部10aに挿通する。
次に、締付パッキングPを収納部10a端部の傾斜面に当接させた上で、ナット部材12の雌ネジ部11をアダプター部材10の雄ネジ部7bに螺合させる。ナット部材12の螺合を進めると、締付パッキングPの、ネジの軸方向に押しつける方向の応力が、締付パッキングPの形状と、傾斜面の作用によりL字管本体7aの外周面に当接する方向の応力に変換される。ナット部材12の螺合が充分に進むと、締付パッキングPの締め付けにより締付パッキングPがL字管本体7aの管体部分に水密的に固定され、これによりアダプター部材10がL字管本体7aに固定される。
上記のように構成された、接続機構を備えた管体において、L字管7の被接続機構部2は、L字管本体7aの被接続機構部2を取り付ける側の管体端部を切断することで、図11や図12に示したように、L字管本体7aに対するアダプター部材10の位置を変更させることができる。
即ち、本実施例のL字管7の被接続機構部2は、管体端部の軸に沿ってその位置を移動させる移動機構を備えてなり、この移動機構により、L字管7の被接続機構部2は、被接続機構部2を備えない側の端部に対して位置を移動させることができる。
次に、本発明の第三実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図13乃至図16に示した本第三実施例のL字管7は、以下に記載するL字管本体7aと、アダプター部材10と、ナット部材12と、締付パッキングPと、から構成される。
L字管本体7aは、ポリプロピレン等の樹脂素材からなる、管体を略L字形状に屈曲させた部材である。
アダプター部材10は、図16に示したように、略円筒形状にして、上方の外側面端部には嵌合用溝部10bを備えてなる。該嵌合用溝部10bは、管体の周縁に沿って四回転対称形状に形成されてなり、図16に示したように一端は管体端部に向けて開放され、傾斜部分などを備えた上で、他端は閉塞されてなる。またアダプター部材10の内部には、L字管7端部を収納する収納部10aを備えてなり、収納部10aよりも下方の外側面には、第一実施例の被接続機構部2と同一の形状、即ち、外周面に沿って係合溝部9を、その下方に止水溝部8を備えてなる。また、下方の止水溝部8には、止水用のOリングRが外嵌される。また、収納部10a上端は内側に向かって傾斜する傾斜面を備えてなる。
ナット部材12は、内部にアダプター部材10の嵌合用溝部10bに対応した突起部分12aを備えた袋ナット様の部材である。突起部分12aは、アダプター部材10の嵌合用溝部10bに対応してなり、嵌合用溝部10bの開放された端部から突起部を挿通し、略四半回転させることで、ナット部材12を若干管体の軸方向であって管体の端部側に移動させると共に、嵌合用溝部10bに嵌合してナット部材12をアダプター部材10から着脱不可能に固定する。
締付パッキングPは、ゴム等軟質素材からなる、傾斜面を備えた、リング状の部材である。
段落0030に記載されたL字管7は、以下のようにして排水配管の施工に適した状態に加工される。
まず、L字管本体7aの、被接続機構部2を備えない側の端部を、壁排水管Wに接続させるのに都合の良い長さに切断する。L字管本体7aはポリプロピレン等硬質樹脂により構成されているため、のこぎりなど、金属製の切断治具で比較的容易に切断できる。
次に、L字管本体7aの、被接続機構部2を備える側の端部を、施工に適切な長さとなるように切断する。尚、被接続機構部2の施工に適切な長さとは、本実施例の場合、被接続機構部2が、段落0023に記載された、「第一実施例の被接続機構部2の施工に適切な位置」となるような長さ、という意味である。
次に、L字管本体7aの、被接続機構部2を備える側の管体部分に、ナット部材12、締付パッキングPの順に各部材を挿通した上で、L字管本体7aの端部を、アダプター部材10の収納部10aに挿通する。
次に、締付パッキングPを収納部10a端部の傾斜面に当接させた上で、ナット部材12の突起部を、アダプター部材10の嵌合用溝部10bに嵌合させる。この作業は、ナット部材12をアダプター部材10に対して略四半回転、つまり90度弱程度回転させることで行われる。ナット部材12とアダプター部材10の嵌合が完了すると、ナット部材12は若干管体の軸方向であって管体の端部側に移動することで、締付パッキングPの、ネジの軸方向に押しつける方向の応力が、締付パッキングPの形状と、傾斜面の作用によりL字管本体7aの外周面に当接する方向の応力に変換され、締付パッキングPがL字管本体7aの管体部分に水密的に固定され、これによりアダプター部材10がL字管本体7aに固定される。
上記のように構成された、接続機構を備えた管体において、L字管7の被接続機構部2は、L字管本体7aの被接続機構部2を取り付ける側の管体端部を切断することで、図14や図15に示したように、L字管本体7aに対するアダプター部材10の位置を変更させることができる。
即ち、本実施例のL字管7の被接続機構部2は、管体端部の軸に沿ってその位置を移動させる移動機構を備えてなり、この移動機構により、L字管7の被接続機構部2は、被接続機構部2を備えない側の端部に対して位置を移動させることができる。
次に、本発明の第四実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図17乃至図20に示した本第四実施例のL字管7は、以下に記載するL字管本体7aと、アダプター部材10と、リング部材10eと、から構成される。
L字管本体7aは、ポリプロピレン等の樹脂素材からなる、管体を略L字形状に屈曲させた管体であって、管体の側面の一部に後述するアダプター部材10の弾性爪部10cと嵌合する突条部7cを備えてなる。該突条部7cは、管体の周縁に沿って設けられた突条が、軸方向に複数重ねられた形状を備えてなる。
また突条部7cよりも端部側の側面に止水溝部8を備えてなり、該止水溝部8には止水用のOリングRが外嵌される。
アダプター部材10は、図20に示したように、略円筒形状にして、上方の外側面端部には弾性爪部10cを備えてなる。該弾性爪部10cは、管体の周縁に沿って複数形成されてなり、弾性によって拡径方向に広がると共に、その先端の内径側には、L字管本体7aの突条部7cに係合する凸部分が備えられてなる。
また弾性爪部10cの外周面にはリング部材10eが嵌合する凹部10dが備えられてなる。またアダプター部材10の内部には、L字管7端部を収納する収納部10aを備えてなり、収納部10aよりも下方の外側面には、第一実施例の被接続機構部2と同一の形状、即ち、外周面に沿って係合溝部9を、その下方に止水溝部8を備えてなる。また、下方の止水溝部8には、止水用のOリングRが外嵌される。
リング部材10eは、アダプター部材10の凹部10dに嵌合するリング状の部材であり、嵌合時爪部の拡径を防止する。
段落0033に記載されたL字管7は、以下のようにして排水配管の施工に適した状態に加工される。
まず、L字管7の、被接続機構部2を備えない側の端部を、壁排水管Wに接続させるのに都合の良い長さに切断する。L字管本体7aはポリプロピレン等硬質樹脂により構成されているため、のこぎりなど、金属製の切断治具で比較的容易に切断できる。
次に、リング部材10eをL字管本体7aに挿通した上で、アダプター部材10をL字管本体7aに挿通させ、アダプター部材10を、L字管本体7aの、被接続機構部2の施工に適切な位置まで移動させる。
この時、アダプター部材10の弾性爪部10cはL字管本体7aの突条部7cに接触するが、弾性爪部10cの弾性により弾性爪部10cが拡径するため、アダプター部材10を移動させることができる。
尚、被接続機構部2の施工に適切な位置とは、本実施例の場合、被接続機構部2が、段落0023に記載された、「第一実施例の被接続機構部2の施工に適切な位置」と同様である。
次に、アダプター部材10の凹部10dに、リング部材10eを嵌合させる。これにより、弾性爪部10cが拡径できなくなり、アダプター部材10はL字管本体7aの管体上を移動させることが不可能となって位置固定される。
この時、L字管本体7aの止水溝部8のOリングRが、アダプター部材10内面に当接することで、両者は水密的に接続される。
上記のように構成された、接続機構を備えた管体において、L字管7の被接続機構部2は、弾性爪部10cと嵌合する突条を変更することで、図18や図19に示したように、L字管本体7aに対するアダプター部材10の位置を、管体端部の軸に沿って移動させることができる。即ち、本実施例のL字管7の被接続機構部2は、管体端部の軸に沿ってその位置を移動させる移動機構を備えてなり、この移動機構により、L字管7の被接続機構部2は、被接続機構部2を備えない側の端部に対して位置を移動させることができる。
本発明の実施例は以上のようであるが、本発明は上記実施例に限定される物ではなく、主旨を変更しない範囲において自由に変更が可能である。
例えば、上記実施例では、管体は全て円形形状であるが、管体を軸方向視四角形形状等、円形以外の形状にて構成しても構わない。
また、第一の管体、及び第二の管体を共にL字管7とし、それぞれの管体の接続機構部1及び被接続機構部2を備えない側の端部を、接続機構部1及び被接続機構部2の中心軸に対して平行ではない形状、即ち角度を有する形状に構成しても構わない、
また、上記実施例では、接続機構を備えた管体は、排水機器である洗面ボウルSの排水配管の接続に採用されてなるが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、一般的な管体の接続に用いても支障なく利用することができる。また、排水機器の排水配管に採用する場合であっても、排水機器は洗面ボウルSに限定されるものではなく、浴槽・浴室、また洗濯機用防水パン等の様々な排水機器の配管構造、また排水装置の取り付け構造に採用しても構わない。
また、上記実施例では、接続機構として、略円筒形状であって、被接続機構部2を収納する内周面を備えると共に、上方に円周に沿って切欠からなる係合溝部9を備えた接続機構部1と、略円筒形状であって、外周面に沿って上方に係合溝部9を備えた被係合機構部と、略C字形状にして係合部3aを備えた係合部材3と、から構成しているが、本発明は上記実施例に限定されるものでは無く、簡易接続が可能な構成であれは、必要に応じて接続機構を自由に変更しても構わない。
図21乃至図24に、上記実施例とは異なる、移動機構を備えた簡易接続の接続機構の一例を記載する。
以下に記載する接続機構は、接続機構部1、及び被接続機構部2から構成される。
接続機構部1は管体の端部に備えられた、円筒形状の部分であって、内部には被接続機構部2側の管体端部を収納する収納部10aを、外側面の端部近傍には円周に沿って係合溝部9を、それぞれ備えてなる。
被接続機構部2は、管体部13とナット部材12とからなる。
管体部13は、円筒形状の部分であって、その側面の一部に雄ネジ部7bを備えてなる。また雄ネジ部7bよりも端部側の側面に止水溝部8を備えてなり、該止水溝部8には止水用のOリングRが外嵌される。
ナット部材12は、略円筒形状にして、上記管体部13の雄ネジ部7bを備えた円筒部と、該円筒部の端部に備えた、接続機構部1の係合溝部9と係合する爪状の係合部3aを備えてなる。
ナット部材12の雌ネジ部11を、管体部13の雄ネジ部7bに螺合させることで、接続機構部1が構成させる。
段落0039に記載された接続機構部1と被接続機構部2は、以下のようにして接続される。
接続機構部1の収納部10a内に、被接続機構部2である管体部13端部を挿通する。被接続機構の挿入が進むと、図22また図24に示したように、ナット部材12端部の係合部3aが、収納部10a外周の係合溝部9に達して係合溝部9と係合し、接続機構部1と被接続機構部2の接続が完了する。
この時、被接続機構部2の管体部13にある止水溝部8のOリングRが、接続機構部1の収納部10a内周面に当接することで、両者は水密的に接続される。
上記のように構成された接続機構を備えた管体において、ナット部材12を回転させ、管体部13の雄ネジ部7bとの螺合を進める/戻すことで、施工に適切な位置となるようにナット部材12の位置を、管体端部の軸に沿って移動させることができ、接続機構部1と被接続機構部2の接続位置を移動させることができる。
即ち、段落0039乃至段落0040に記載の被接続機構部2は、管体部13の軸に沿ってその位置を移動させる移動機構を備えてなり、この移動機構により、被接続機構部2は、被接続機構部2を備えない側の管体の端部に対して位置を移動させることができる。
1 接続機構部 2 被接続機構部
3 係合部材 3a 係合部
4 排水口本体 4a 鍔部
5 排水継手 6 トラップ管
7 L字管 7a L字管本体
7b 雄ネジ部 7c 突条部
8 止水溝部 9 係合溝部
10 アダプター部材 10a 収納部
10b 嵌合用溝部 10c 弾性爪部
10d 凹部 10e リング部材
11 雌ネジ部 12 ナット部材
12a 突起部分 13 管体部
R Oリング P 締付パッキング
S 洗面ボウル S1 取付孔
SK ソケット W 壁排水管
W1 枝管部

Claims (6)

  1. 端部に、着脱不能に接続機構部1を備えた第一の管体と、
    端部に、前記接続機構部1に対応して抜脱不能に簡易接続を行う被接続機構部2を備えた第二の管体と、からなり、
    前記被接続機構部2に、前記被接続機構部2を備えない側の端部に対して位置を移動させる移動機構を備え、
    前記被接続機構部2は、前記移動機構によって移動後に、前記第二の管体に対し固定されることを特徴とする、接続機構を備えた管体。
  2. 前記接続機構を備えた管体において、
    前記被接続機構部2の前記移動機構が、前記被接続機構部を備えた管体端部の軸方向に沿って位置を移動させる前記移動機構であることを特徴とする、請求項1に記載の接続機構を備えた管体。
  3. 前記第一の管体の接続機構部1を備えない端部の管体の軸方向、又は前記第二の管体の被接続機構部2を備えない端部の管体の軸方向が、前記接続機構部1及び前記被接続機構部2の軸方向に対して、角度を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の接続機構を備えた管体。
  4. 前記第一の管体が、管体をU字形状に屈曲させた管トラップであることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の接続機構を備えた管体。
  5. 前記接続機構部1と前記被接続機構部2とによって接続された前記第一の管体と前記第二の管体とが、接続箇所において、接続の軸を中心に回転可能に構成されたことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の接続機構を備えた管体。
  6. 前記接続機構を備えた管体において、
    前記接続機構部1及び前記被接続機構部2のそれぞれに係合する係合部を備えた係合部材3を備え、
    前記係合部材3によって、前記接続機構部1及び前記被接続機構部2が接続されることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の接続機構を備えた管体。
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