JP7013787B2 - 風力発電用風車の状態監視装置、状態監視方法、及び状態監視システム - Google Patents
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Description
(1) 静止部材に対して相対的に回転する回転部品を有する風力発電用風車の状態監視装置であって、
前記静止部材又は前記回転部品に固定される第1の振動センサと、
前記風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサと、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形を複数の損傷フィルタ周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形を周波数分析し、スペクトルデータを得る周波数分析部と、
前記抽出された損傷フィルタ周波数帯域において、前記回転部品の回転速度信号に基づいて算出した前記回転部品の損傷に起因する理論損傷周波数と、前記周波数分析部で得られたスペクトルデータに含まれる周波数成分とを比較し、前記回転部品の異常の有無及び異常の部位を特定する精密診断部と、
前記損傷フィルタ周波数帯域毎に算出される周波数帯域別診断値に基づいて、前記部位の損傷の程度を診断する損傷レベル診断部と、
前記異常の部位、該部位の損傷の程度、及び前記回転部品の運転環境から前記異常の部位の残存寿命を予測する残存寿命予測部と、
前記第2の振動センサにより検出された前記ナセルの振動の統計値に基づいて前記残存寿命を補正する残存寿命補正部と、
を備えることを特徴とする風力発電用風車の状態監視装置。
(2) 前記残存寿命補正部は、予め設定された前記ナセルの振動と前記回転部品の荷重との相関関係に基づいて、前記ナセルの振動の統計値の経時変化から前記回転部品の荷重を求め、前記経時変化後の前記回転部品の荷重により前記残存寿命を補正することを特徴とする(1)に記載の風力発電用風車の状態監視装置。
(3) 静止部材に対して相対的に回転する回転部品を有する風力発電用風車の状態を監視する風力発電用風車の状態監視方法であって、
前記静止部材又は前記回転部品に固定される第1の振動センサから信号を検出する第1の検出工程と、
前記風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサから該ナセルの振動を検出する第2の検出工程と、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形を複数の損傷フィルタ周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理工程と、
前記フィルタ処理工程から転送されたフィルタ処理後の波形を周波数分析し、スペクトルデータを得る周波数分析工程と、
前記抽出された損傷フィルタ周波数帯域において、前記回転部品の回転速度信号に基づいて算出した前記回転部品の損傷に起因する理論損傷周波数と、前記周波数分析工程で得られたスペクトルデータに含まれる周波数成分とを比較し、前記回転部品の異常の有無及び異常の部位を特定する精密診断工程と、
前記損傷フィルタ周波数帯域毎に算出される周波数帯域別診断値に基づいて、前記部位の損傷の程度を診断する損傷レベル診断工程と、
前記異常の部位、該部位の損傷の程度、及び前記回転部品の運転環境から前記異常の部位の残存寿命を予測する残存寿命予測工程と、
前記第2の振動センサにより検出された前記ナセルの振動の統計値に基づいて前記残存寿命予測工程による前記残存寿命を補正する残存寿命補正工程と、
を備えることを特徴とする風力発電用風車の状態監視方法。
(4) 前記残存寿命補正工程は、予め設定された前記ナセルの振動と前記回転部品の荷重との相関関係に基づいて、前記ナセルの振動の統計値の経時変化から前記回転部品の荷重を求め、前記経時変化後の前記回転部品の荷重により前記残存寿命を補正することを特徴とする(3)に記載の風力発電用風車の状態監視方法。
(5) 静止部材に対して相対的に回転する回転部品を有する風力発電用風車の状態監視装置であって、
前記静止部材又は前記回転部品に固定される第1の振動センサと、
前記風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサと、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形に基づいて前記回転部品の状態監視を行う演算処理部と、
を備え、
前記第2の振動センサが検出した前記ナセルの振動の統計値を風向ごとに比較して前記統計値または前記統計値の変動が低い風向を決定し、
前記演算処理部は、前記ナセルが前記風向に正対しているときに前記第1の振動センサにより検出された信号の波形に基づいて前記回転部品の状態監視を行うことを特徴とする風力発電用風車の状態監視装置。
(6) 前記第1の振動センサにより検出された信号の波形から所定の損傷フィルタ周波数帯域を抽出するフィルタ処理部をさらに備え、
前記演算処理部は、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形を周波数分析し、スペクトルデータを得る周波数分析部と、
前記抽出された損傷フィルタ周波数帯域において、前記回転部品の回転速度信号に基づいて算出した前記回転部品の損傷に起因する理論損傷周波数と、前記周波数分析部で得られたスペクトルデータに含まれる周波数成分とを比較し、前記回転部品の異常の有無及び異常の部位を特定する精密診断部と、
を備えることを特徴とする(5)に記載の風力発電用風車の状態監視装置。
(7) 静止部材に対して相対的に回転する回転部品を有する風力発電用風車の状態を監視する風力発電用風車の状態監視方法であって、
前記静止部材又は前記回転部品に固定される第1の振動センサから信号を検出する第1の検出工程と、
前記風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサから該ナセルの振動を検出する第2の検出工程と、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形に基づいて前記回転部品の状態監視を行う状態監視工程と、
前記第2の振動センサが検出した前記ナセルの振動の統計値を風向ごとに比較して前記統計値または前記統計値の変動が低い風向を決定する工程と、
を備え、
前記状態監視工程は、前記ナセルが前記風向に正対しているときに前記第1の振動センサにより検出された信号の波形に基づいて前記回転部品の状態監視を行うことを特徴とする風力発電用風車の状態監視方法。
(8) 前記第1の振動センサにより検出された信号の波形から所定の損傷フィルタ周波数帯域を抽出するフィルタ処理工程、
をさらに備え、
前記状態監視工程は、
前記フィルタ処理工程から転送されたフィルタ処理後の波形を周波数分析し、スペクトルデータを得る周波数分析工程と、
前記抽出された損傷フィルタ周波数帯域において、前記回転部品の回転速度信号に基づいて算出した前記回転部品の損傷に起因する理論損傷周波数と、前記周波数分析工程で得られたスペクトルデータに含まれる周波数成分とを比較し、前記回転部品の異常の有無及び異常の部位を特定する精密診断工程と、
を備えることを特徴とする(7)に記載の風力発電用風車の状態監視方法。
(9) 静止部材、又は該静止部材に対して相対的に回転する回転部品に固定される第1の振動センサ、及び、風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサをそれぞれ有する複数の風力発電用風車と、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形に基づいて前記回転部品の状態監視を行う演算処理部と、
を有する複数の風力発電用風車の状態監視システムであって、
前記第2の振動センサが検出した前記各風力発電用風車の前記ナセルの振動の統計値を比較し、前記各風力発電用風車における風況の影響度合いを求めることを特徴とする複数の風力発電用風車の状態監視システム。
(10) 静止部材、又は該静止部材に対して相対的に回転する回転部品に固定される第1の振動センサから信号を検出する第1の検出工程と、
風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサから該ナセルの振動を検出する第2の検出工程と、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形に基づいて前記回転部品の状態監視を行う状態監視工程と、
をそれぞれ行う複数の風力発電用風車の状態監視方法であって、
前記第2の振動センサが検出した前記各風力発電用風車の前記ナセルの振動の統計値を比較し、前記各風力発電用風車における風況の影響度合いを求めることを特徴とする複数の風力発電用風車の状態監視方法。
以下、本発明の第1実施形態に係る風力発電用風車の状態監視装置、状態監視方法、及び状態監視システムについて、図1~図5を参照しながら説明する。
なお、ボルト固定の場合には、回り止め機能を備えるようにしてもよい。また、軸受用振動センサ11を樹脂材によってモールドすることで、水分の浸入を防止することができ、さらに外部からの加振に対する防振性が向上するため、センサ自体の信頼性を飛躍的に向上することができる。
また、本実施形態の場合、演算処理器21及び制御装置22を含む制御器20は、複数の風力発電用風車50A~50D毎に1台ずつ設けられてもよいし、複数の風力発電用風車50A~50Dに対して1台で構成されてもよい。或いは、制御器20は、複数の風力発電用風車50A~50D毎に1台ずつ設けられると共に、各制御器20のデータを送受信する別の制御器20をさらに有する構成であってもよい。
図3に示すように、演算処理器21は、データ収集・分配部211、回転分析部212、フィルタ処理部213、周波数分析部214、比較判定部215及び内部メモリ216を有して構成される。
なお、この演算処理器21は、前述した通りマイクロコンピュータで構成されており、即ち、このマイクロコンピュータ内に記録保持されたプログラムが実行されることにより、データ収集・分配部211等の各処理部は以下のような各処理を実行することになる。
なお、A/D変換器を軸受用振動センサ11に一体化される構成とし、前述のデータ伝送手段15を介してデジタル信号を受信するようにしてもよい。
なお、回転速度検出手段が、内輪に取り付けられたエンコーダと、外輪に取り付けられた磁石または磁気検出素子と、により構成される場合は、出力信号がエンコーダの形状と回転速度に応じたパルス信号となる。このため、回転分析部212は、エンコーダの形状に応じた所定の変換関数、又は変換テーブルを有し、パルス信号から内輪の回転速度を算出する。
なお、被測定物が転がり軸受の場合には、内輪、外輪、転動体、ハウジング等のいずれかに起因する固有振動数が与えられることになる。一般的に、機械部品の固有振動数は複数存在し、固有振動数における振幅レベルは高くなるので測定の感度がよい。
なお、周波数分析部214は、FFTを行う前処理として、絶対値化処理やエンベロープ処理を行い、異常の診断に必要な周波数成分のみに変換してもよい。また、必要に応じて、エンベロープ処理後のスペクトルデータ(エンベロープ周波数スペクトル)も併せて比較判定部215に出力する。
なお、理論損傷周波数の算出は、以前に同様の診断を行っている場合は、内部メモリ216に記憶しておいた過去のデータを用いてもよい。
(2)周波数帯域別診断値を周波数分析部214で得られたスペクトルデータから算出されたエンベロープ振動実効値とし、損傷レベル診断部は、損傷フィルタ周波数帯域毎に算出されるエンベロープ振動実効値を、正常品又は正常時の値と比較することで、回転部品の損傷の程度又は損傷の進展状況を診断する。
「損傷の拡大」は、疑似的に「き裂の損傷」とみなすことで、破壊力学的手法による予測を行うことが可能である。金属材料の疲労寿命においては、小き裂が疲労のごく初期段階で発生し、繰り返し作用する応力よって小き裂が進展する過程が大部分を占めており、この現象をモデルとして軸受の損傷拡大予測を行う。疲労現象におけるき裂進展挙動は、き裂長さとき裂に働く応力で表される線形破壊力学パラメータK(応力拡大係数)に支配され、き裂が安定して進展する領域では、Kの変動範囲ΔK(応力拡大係数範囲)とき裂進展速度da/dN(応力1サイクルあたりのき裂進展量)は両対数直線関係となることがParis則として知られている(式(1))。
非特許文献(2):材料,vol.50,No.10(2001),pp.1108-1113,“高硬度材料のモードII疲労き裂進展特性を求めるための新試験法”
非特許文献(3):材料,vol.54,No.12(2005),pp.1295-1300,“モードII疲労き裂進展特性とき裂駆動力の実験的評価”
非特許文献(4):Theoretical and Applied Fracture Mechanics, vol.73(2014), pp.161-169
せん断応力τは、転動面に対して平行な面(すなわち、欠陥面に対しても平行)に作用する欠陥の遠方のせん断応力である。このせん断応力は、LundbergやHansonらの厳密解によって、最大接触面圧Pmaxに比例する応力として求めることができ、ここではその最大値を用いる。
また、信号のデータ伝送手段31は、的確に信号を送受信可能であればよいので、有線でも良いし、ネットワークを考慮した無線を利用してもよい。
つまり、転がり軸受の理論損傷周波数成分には、軸受傷成分Sx、即ち、内輪傷成分Si、外輪傷成分So、転動体傷成分Sb及び保持器成分Scがあり、この周波数成分それぞれのレベルを抽出することになる。そして、異常の部位が、内輪、外輪、転動体、保持器のいずれかであるかを特定する。
次に、本発明の第2実施形態に係る状態監視装置及び状態監視方法について、第1実施形態の状態監視装置10を参照して説明する。
第2実施形態では、各風力発電用風車50に設置された、ナセル用振動センサ12によりナセル61の振動を検出し、検出された信号の波形から実効値、ピーク値、波高率の少なくとも一つの統計値を算出して該統計値を風向ごとに比較する。そして、該統計値または該統計値の変動が低い風向を風況の影響が少ない風向として、この風向にブレード52が正対するようにナセル61の向きが制御された時に、軸受用振動センサ11で検出された信号に基づいて転がり軸受の状態監視を行う。あるいは、ナセル61が、該統計値または該統計値の変動が低い風向にブレード52が正対しているときの状態監視結果を有効にする。これにより、風況の影響を低減した高精度の状態監視を行うことができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
次に、本発明の第3実施形態に係る状態監視システム及び状態監視方法について、第1実施形態の状態監視装置10を参照して説明する。
第3実施形態では、図1に示すように、複数の風力発電用風車50A~50Dが設置されたウィンドファームFにおいて、各ナセル61の振動の統計値(実効値、ピーク値、波高率など)をナセル用振動センサ12によって検出する。そして、各ナセル61の振動の統計値を各風力発電用風車50A~50D間で比較することで、風況の影響度合いを風力発電用風車50A~50Dごとに求める。
したがって、外部に設けられた1台の演算処理部21によって、各風力発電用風車50A~50Dの軸受用振動センサ11により検出された信号の波形に基づいて、各転がり軸受の状態監視を行ってもよい。
その他の構成及び作用については、第1及び第2実施形態のものと同様である。
11 軸受用振動センサ(第1の振動センサ)
12 ナセル用振動センサ(第2の振動センサ)
21 演算処理器(演算処理部)
50,50A-50D 風力発電用風車
61 ナセル
213 フィルタ処理部
F ウィンドファーム
Sb 転動体傷成分(軸受損傷周波数)
Sc 保持器成分(軸受損傷周波数)
Si 内輪傷成分(軸受損傷周波数)
So 外輪傷成分(軸受損傷周波数)
Claims (4)
- 静止部材に対して相対的に回転する回転部品を有する風力発電用風車の状態監視装置であって、
前記静止部材又は前記回転部品に固定される第1の振動センサと、
前記風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサと、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形を複数の損傷フィルタ周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形を周波数分析し、スペクトルデータを得る周波数分析部と、
前記抽出された損傷フィルタ周波数帯域において、前記回転部品の回転速度信号に基づいて算出した前記回転部品の損傷に起因する理論損傷周波数と、前記周波数分析部で得られたスペクトルデータに含まれる周波数成分とを比較し、前記回転部品の異常の有無及び異常の部位を特定する精密診断部と、
前記損傷フィルタ周波数帯域毎に算出される周波数帯域別診断値に基づいて、前記部位の損傷の程度を診断する損傷レベル診断部と、
前記異常の部位、該部位の損傷の程度、及び前記回転部品の運転環境から前記異常の部位の残存寿命を予測する残存寿命予測部と、
前記第2の振動センサにより検出された前記ナセルの振動の実効値、ピーク値、波高率の少なくとも一つの統計値に基づいて前記残存寿命を補正する残存寿命補正部と、
を備えることを特徴とする風力発電用風車の状態監視装置。 - 前記残存寿命補正部は、予め設定された前記ナセルの振動と前記回転部品の荷重との相関関係に基づいて、前記ナセルの振動の統計値の経時変化から前記回転部品の荷重を求め、前記経時変化後の前記回転部品の荷重により前記残存寿命を補正することを特徴とする請求項1に記載の風力発電用風車の状態監視装置。
- 静止部材に対して相対的に回転する回転部品を有する風力発電用風車の状態を監視する風力発電用風車の状態監視方法であって、
前記静止部材又は前記回転部品に固定される第1の振動センサから信号を検出する第1の検出工程と、
前記風力発電用風車のナセルに固定される第2の振動センサから該ナセルの振動を検出する第2の検出工程と、
前記第1の振動センサにより検出された信号の波形を複数の損傷フィルタ周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理工程と、
前記フィルタ処理工程から転送されたフィルタ処理後の波形を周波数分析し、スペクトルデータを得る周波数分析工程と、
前記抽出された損傷フィルタ周波数帯域において、前記回転部品の回転速度信号に基づいて算出した前記回転部品の損傷に起因する理論損傷周波数と、前記周波数分析工程で得られたスペクトルデータに含まれる周波数成分とを比較し、前記回転部品の異常の有無及び異常の部位を特定する精密診断工程と、
前記損傷フィルタ周波数帯域毎に算出される周波数帯域別診断値に基づいて、前記部位の損傷の程度を診断する損傷レベル診断工程と、
前記異常の部位、該部位の損傷の程度、及び前記回転部品の運転環境から前記異常の部位の残存寿命を予測する残存寿命予測工程と、
前記第2の振動センサにより検出された前記ナセルの振動の実効値、ピーク値、波高率の少なくとも一つの統計値に基づいて前記残存寿命予測工程による前記残存寿命を補正する残存寿命補正工程と、
を備えることを特徴とする風力発電用風車の状態監視方法。 - 前記残存寿命補正工程は、予め設定された前記ナセルの振動と前記回転部品の荷重との相関関係に基づいて、前記ナセルの振動の統計値の経時変化から前記回転部品の荷重を求め、前記経時変化後の前記回転部品の荷重により前記残存寿命を補正することを特徴とする請求項3に記載の風力発電用風車の状態監視方法。
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JP2019074060A (ja) | 2019-05-16 |
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