JP7012254B2 - 通信装置 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 第27回RCJ信頼性シンポジウム発表論文集、平成29年11月28日(発行日)
本発明は、主に車両内の通信に使用される通信装置に関する。
近年、車両の電装化が加速しており、車両内の通信ネットワークで伝送される情報量が増加してきている。車載通信規格としてCAN(Controller Area Network)が広く普及している。CANでは、2本の通信線間の電圧差によりデータを伝送する差動伝送方式が採用されている。CAN-Cの最大伝送速度は1Mbps、CAN-FDの最大伝送速度は8Mbpsである。
車両内のECU(Electronic Control Unit)の数の増加、車載カメラの高解像度化などを背景に、車載通信の高速化が求められている。より高速伝送が可能な車載通信規格として、車載Ethernet(登録商標)が普及してきている。OPEN Alliance SIGは、車載Ethernet(登録商標)の物理層の規格として、BroadR-Reach(登録商標)を公開している。BroadR-Reach(登録商標)は、1対のUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルで、最大伝送速度100Mbpsの双方向通信を実現する。また今後、最大伝送速度1Gbpsの1000BASE-T1規格の車載Ethernet(登録商標)の普及も進んでいくと予想される。
車載通信では、伝送速度の向上とともに安全性の確保が強く要求される。従って、EMC(Electro Magnetic Compatibility)対策、及びESD(Electro-Static Discharge)対策が重要となる。差動伝送方式を採用している100BASE-T1規格または1000BASE-T1規格の車載Ethernet(登録商標)では、EMC対策としてコモンモードフィルタ、ESD対策としてESD保護素子(例えば、バリスタ、ツェナーダイオード)を設けることが基本的な対策となる(例えば、特許文献1、2参照)。
コモンモードフィルタは通信装置の基板上の差動信号線に挿入され、信号電流を通過させ、コモンモードノイズ電流を減衰する。差動信号線に重畳される外来ノイズの多くはコモンモードノイズであり、上記コモンモードフィルタは、当該コモンモードノイズを減衰させることができる。
ESD保護素子は、通信装置の基板上において、差動信号線とグランド電位間に挿入される。ESD保護素子は、差動信号線に設定電圧以上の電圧が印加されると導通し、差動信号線からグランドに電流を流す。これにより、差動信号線に接続された通信回路を、ESDから保護する。
特開2017-130917号公報 特開2014-83932号公報
ESD保護素子が導通すると、差動信号線に流れる信号電流もグランドに流れてしまうため、外部から受信した通信信号が通信回路に届かなくなる。即ち、ESD保護素子が導通すると、正常な通信を維持できなくなる。ただしESD耐性の評価では、通信エラーが自動復帰されることで許容される場合もある。
一方、EMS(Electro Magnetic Susceptibility)性能の評価では、通信エラーは基本的に許容されない。従って、EMS性能を向上させるには、ESD保護素子が不必要に導通することを防止する必要がある。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、差動伝送におけるESD耐性とEMS性能を両立させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の通信装置は、外部配線が接続されるコネクタと、通信回路と、前記コネクタと前記通信回路間を接続する差動信号線と、前記差動信号線に挿入されるコモンモードフィルタと、前記差動信号線上の前記コネクタと前記コモンモードフィルタ間の接続点と、所定の固定電位間に接続されるESD(Electro-Static Discharge)保護素子と、を備える。前記ESD保護素子が保護動作を開始する動作開始電圧が60~800Vの範囲内に設定されている。
本発明によれば、差動伝送におけるESD耐性とEMS性能を両立させることができる。
図1(a)-(c)は、本発明の実施の形態に係る通信装置の構成を示す図である。 図2(a)-(c)は、ESDサプレッサ、バリスタ、ツェナーダイオードの電流/電圧特性の一例を示す図である。 比較例に係る通信装置の構成を示す図である。 図4(a)-(b)は、最大伝送速度が1Gbpsの車載Ethernet(登録商標)を用いた通信装置におけるESD保護素子のBCI試験及びESD試験の結果をまとめたグラフを示す図である。 図5(a)-(b)は、最大伝送速度が100Mbpsの車載Ethernet(登録商標)を用いた通信装置におけるESD保護素子のBCI試験及びESD試験の結果をまとめたグラフを示す図である。 図6(a)-(b)は、最大伝送速度が1MbpsのCANを用いた通信装置におけるESD保護素子のBCI試験及びESD試験の結果をまとめたグラフを示す図である。
図1(a)-(c)は、本発明の実施の形態に係る通信装置10の構成を示す図である。通信装置10は、例えば、車両内に設置され、当該車両内の他の通信装置と車載ネットワークを介して通信する装置である。なお、通信装置10は、車両内に設置され、種々のネットワークを介して当該車両外の通信装置と通信するものであってもよい。
通信装置10は、車載通信に使用されるケーブルハーネス20を接続するためのコネクタ11を備える。本実施の形態では、差動伝送方式を使用した車載通信規格が使用される。例えば、車載Ethernet(登録商標)が使用される場合、通常、ケーブルハーネス20としてUTPケーブルが使用される。なお規格によっては、STP(Shielded Twisted Pair)ケーブル又は光ケーブルが使用される場合もある。CANが使用される場合、ケーブルハーネス20としてCANバスケーブルが使用される。CANバスケーブルには通常、STPケーブルが使用される。
通信装置10は通信回路14を含み、コネクタ11と通信回路14間が差動信号線12で接続される。車載Ethernet(登録商標)の場合、通信回路14はPHY(PHYsical layer)トランシーバである。CANの場合、通信回路14はCANトランシーバである。図1(a)-(c)には示していないが、通信装置10内には通信回路14以外に、CPU、SoC(System-on-a-Chip)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路が搭載されてもよい。
処理回路は、通信装置10を備える車載機器に応じた各種のアプリケーション処理を実行する。例えば、車載機器がインフォテイメント機器(例えば、カーナビゲーション装置、ディスプレイオーディオ)の場合、処理回路は画像信号処理または音声信号処理を実行し、処理した信号を図示しないディスプレイまたはスピーカに出力する。
例えば、インフォテイメント機器の処理回路は、リアカメラで撮影された画像信号を車載ネットワークを介して受信し、受信した画像信号を伸張・復号してディスプレイに表示させる。近年、車載カメラの高解像度化が進み、高解像度の画像をリアルタイム表示する必要性から、車載ネットワークの高速化が求められている。
また車載機器がクラスタメータやHUD(Head-Up Display)の場合、処理回路は各種センサから受信した車両情報をもとに、メータまたはHUDの表示内容を制御する。近年、電子制御されるセンサが増えてきており、それに伴い車両内のECUの数が増加してきている。その観点からも車載ネットワークの高速化が求められている。
通信回路14は、車載ネットワークからケーブルハーネス20を介して受信した差動電圧を、処理回路で使用されるデジタル信号に変換する。また通信回路14は、処理回路から取得したデジタル信号を差動電圧に変換して、変換した差動電圧をケーブルハーネス20を介して車載ネットワークに送信する。また通信回路14は、ケーブルや通信に関する各種の故障診断を実行する。処理回路は、通信回路14により実行される通信処理より上位層の通信処理も実行する。当該処理回路による通信処理はソフトウェア処理であってもよいし、ハードウェア処理であってもよい。
コネクタ11と通信回路14間を接続する差動信号線12にコモンモードフィルタ13が挿入される。図1(a)-(c)では、コモンモードフィルタ13としてチョークコイルを使用する例を示している。コモンモードフィルタ13は、差動信号線12上のコモンモードノイズ電流を減衰させ、信号電流を通過させる。
差動信号線12上のコネクタ11とコモンモードフィルタ13間の接続点N1と、所定の固定電位間にESD保護素子15が接続される。所定の固定電位は、通信装置10が実装される基板のグランド電位である。なお当該基板のグランドは、最終的に車両のボディアースに接続される。
ESD保護素子15は、所定の電圧条件下で導通することにより、差動信号線12の接続点N1から電流をグランドに引き抜くことができる。従って、高電圧のESD電流/サージ電流が通信回路14に流入することを防止して、通信回路14を保護することができる。
図1(a)はESD保護素子15として、ESDサプレッサ15aを使用する例を示している。ESDサプレッサ15aには例えば、内部電極間に空洞を有する高耐量ESDサプレッサを使用することができる。高耐量ESDサプレッサは、トリガ電圧を超える電圧が印加されると、内部電極間にマイクロギャップ放電が発生し、電圧降下を伴いながら電流が流れる。高耐量ESDサプレッサは、静電容量が低いため(一般的に0.1pF以下)、信号の伝送特性に殆ど影響を与えない。高速差動信号であっても、その伝送特性に殆ど影響を与えない。
図1(b)はESD保護素子15として、バリスタ15bを使用する例を示している。バリスタ15bには例えば、セラミック部品のチップバリスタを使用することができる。チップバリスタは、印加される電圧により抵抗値が変化する可変素子である。バリスタ電圧を超える電圧が印加されると、チップバリスタの抵抗値が急低下し、電流が流れ出す。チップバリスタは、小型・軽量・低コストであるメリットを有する。
図1(c)はESD保護素子15として、ツェナーダイオード15cを使用する例を示している。ツェナーダイオード15cには例えば、TVS(Transient Voltage Suppressor)ダイオードを使用することができる。TVSダイオードは、ツェナー電圧(ブレイクダウン電圧)を超える逆方向電圧が印加されると、トンネル効果によりカソードからアノードに逆方向の電流が流れる。
図2(a)-(c)は、ESDサプレッサ15a、バリスタ15b、ツェナーダイオード15cの電流/電圧特性の一例を示す図である。図2(a)は、ESDサプレッサ15aのIV特性の一例を示す図である。図2(a)に示すESDサプレッサ15aのトリガ電圧Vtは約670Vに設定されている。ESDサプレッサ15aにトリガ電圧Vtを超える電圧が印加されると、ESDサプレッサ15aの内部電極間で放電が発生し、電流が流れ出す。その後、電流値の上昇とともに、ESDサプレッサ15aの両端電圧がクランプ電圧(図2(a)では約20V)まで低下する。その後、クランプ電圧と定格電圧(図2(a)では約50V)の間で電圧が維持され、電流値の上昇が継続する。なお図2(a)はESDサプレッサ15aの正側のIV特性を示しているが、負側のIV特性は正側のIV特性と、原点に対して点対称な関係となる。
図2(b)は、バリスタ15bのIV特性の一例を示す図である。図2(b)に示すバリスタ15bのバリスタ電圧Vvは約100Vに設定されている。一般的に、バリスタ電圧Vvは、バリスタ15bにDC1mAの電流が流れたときの両端電圧で規定される。バリスタ電圧Vvを超える電圧が印加されると、バリスタ15bは印加電圧に略比例した電流を流す。なお図2(b)はバリスタ15bの正側のIV特性を示しているが、負側のIV特性は正側のIV特性と、原点に対して点対称な関係となる。
図2(c)は、ツェナーダイオード15cのIV特性の一例を示す図である。図2(c)に示すツェナーダイオード15cのブレイクダウン電圧(ツェナー電圧)Vbは約9Vに設定されている。ブレイクダウン電圧Vbを超える電圧が印加されると、ツェナーダイオード15cは印加電圧に略比例した電流を流す。なお図2(c)は、カソードからアノードへの逆方向のIV特性を示している。アノードからカソードへの順方向のIV特性は1V以下のブレイクダウン電圧で動作する。ツェナーダイオード15cをESD保護素子15として使用する場合、信号線にカソード端子が接続され、グランドにアノード端子が接続される向きに接続される。また、本開示におけるツェナーダイオード15cは、極性を持たずに双方向とも同じブレイクダウン電圧を持つタイプ(双方向タイプ)が適用される場合もある。双方向タイプのツェナーダイオード15cのIV特性は、バリスタ15bのIV特性と同様に、正側のIV特性と負側のIV特性とが、原点に対して点対称な関係となる(図示せず)。なお、このときのIV特性は、完全な点対称を示さない場合もある。
本明細書では、ESDサプレッサ15aのトリガ電圧Vt、バリスタ15bのバリスタ電圧Vv、及びツェナーダイオード15cのブレイクダウン電圧Vbを、通信回路14を保護する動作を開始する電圧である点に注目して、動作開始電圧と呼ぶ。これらのESD保護素子15の動作開始電圧は、ツェナーダイオード15c<バリスタ15b<ESDサプレッサ15aの関係になる。動作後のクランプ電圧は、ツェナーダイオード15c≒ESDサプレッサ15a<バリスタ15bの関係になる。ESDサプレッサ15aの動作開始電圧は、他の2つより高いものの、動作後のクランプ電圧はツェナーダイオード15cと同等となる。
図3は、比較例に係る通信装置10の構成を示す図である。比較例では、ツェナーダイオード15cが、図1(c)に示した差動信号線12上のコネクタ11とコモンモードフィルタ13間の接続点N1とグランド電位間ではなく、差動信号線12上のコモンモードフィルタ13と通信回路14間の接続点N2とグランド電位間に接続されている。
この接続形態では、コネクタ11に印加された静電気エネルギーがコモンモードフィルタ13で反射し、配線パターン間の放電により、周辺回路にエネルギーが漏れてしまい周辺回路に悪影響を及ぼすことがある。これに対して図1(a)-(c)に示したようにコネクタ11から見てコモンモードフィルタ13の前段に、ESD保護素子15を配置すると、静電気エネルギーがコモンモードフィルタ13を通過せずに、グランドに逃がすことができる。
図4(a)-(b)は、最大伝送速度が1Gbpsの車載Ethernet(登録商標)を用いた通信装置10におけるESD保護素子15のBCI試験及びESD試験の結果をまとめたグラフを示す図である。
BCI(Bulk Current Injection)試験は、通信装置10が接続されたケーブルハーネス20に強い電磁界ノイズを注入し、ケーブルハーネス20に強い電磁界ノイズが誘起した際におけるEUT(Equipment Under Test)の誤作動などの不具合を確認する試験である。不具合の原因として、例えば、ESD保護素子15の保護効果不足・耐量不足などが挙げられる。BCI試験は、ISO11452-4規格や各自動車メーカの規格に準拠した条件下で行われる。
ESD試験は、差動信号線12に対して放電ガンで接触放電した際におけるEUTの誤作動などの不具合を確認する試験である。不具合の原因として、例えば、ESD保護素子15の保護効果不足・耐量不足などが挙げられる。ESD試験は、IEC61000-4-2規格、ISO10605規格、又は各自動車メーカの規格に準拠した条件下で行われる。
図4(a)はESDサプレッサ15aの試験結果を示す。ESDサプレッサ15aの寄生容量は、動作開始電圧に応じて値が変わる。図4(a)に示す試験対象のESDサプレッサ15aの寄生容量は0.07~0.20pFの範囲である。図5(4)に示す例では、動作開始電圧が75Vのとき寄生容量が0.20pF、動作開始電圧が100Vのとき寄生容量が0.16pF、動作開始電圧が200Vのとき寄生容量が0.14pF、動作開始電圧が300Vのとき寄生容量が0.12pF、動作開始電圧が400Vのとき寄生容量が0.11pF、動作開始電圧が500Vのとき寄生容量が0.10pF、動作開始電圧が600Vのとき寄生容量が0.09pF、動作開始電圧が700Vのとき寄生容量が0.08pF、動作開始電圧が800V、900V、1000Vのとき寄生容量が0.07pFである。図4(a)内の通信可否は、電磁界ノイズ及びESDによる静電気が加えられていない状態において、通信回路14が正常な通信を行うことができるか否かを示す。マル印は通信が正常であることを示し、バツ印は通信エラーが発生することを示す。
図4(a)に示すように、動作開始電圧が75~1000Vの範囲の全てのESDサプレッサ15aのいずれを使用しても、通信エラーが発生しない。200mAの外来ノイズを注入するBCI試験では、動作開始電圧が75~1000Vの範囲の全てのESDサプレッサ15aが合格である。
15kVの静電気が印加されるESD試験では、動作開始電圧が100~800Vの範囲のESDサプレッサ15aが合格である。動作開始電圧が75VのESDサプレッサ15aは、ESDサプレッサ15a自体にショート劣化が発生することにより不合格である。動作開始電圧が900~1000VのESDサプレッサ15aは、通信回路14を保護できずに不合格である。
30kVの静電気が印加されるESD試験では、動作開始電圧が100~600Vの範囲のESDサプレッサ15aが合格である。動作開始電圧が75VのESDサプレッサ15aは、ESDサプレッサ15a自体にショート劣化が発生することにより不合格である。動作開始電圧が700~1000Vの範囲のESDサプレッサ15aは、通信回路14を保護できずに不合格である。
図4(b)はバリスタ15b及びツェナーダイオード15cの試験結果を示す。バリスタ15b及びツェナーダイオード15cのIV特性の形状は類似しており、BCI耐性及びESD耐性も類似する。従って両者を1つのグラフにまとめて記載している。
バリスタ15b及びツェナーダイオード15cも動作開始電圧に応じて寄生容量の値が変わる。図4(b)に示す例では、動作開始電圧が15Vのとき寄生容量が2pF、動作開始電圧が27Vのとき寄生容量が47pF、動作開始電圧が60Vのとき寄生容量が15pF、動作開始電圧が90Vのとき寄生容量が1.5pF、動作開始電圧が100Vのとき寄生容量が1.3pF、動作開始電圧が110Vのとき寄生容量が1.1pF、動作開始電圧が150Vのとき寄生容量が1.0pF、動作開始電圧が200V、300Vのとき寄生容量が0.9pFである。
図4(b)に示すように、動作開始電圧が15~60Vの範囲のバリスタ15b又はツェナーダイオード15cを使用すると通信エラーが発生する。一方、動作開始電圧が90~300Vのバリスタ15b又はツェナーダイオード15cを使用した場合、通信エラーが発生しない。なお通信エラーは寄生容量が大きいほど発生しやすくなる。また通信エラーは伝送速度が速いほど発生しやすくなる。
なお動作開始電圧が15Vのバリスタ15b及びツェナーダイオード15cを使用すると、通信信号の電圧を一定の電圧でクランプしてしまい、コモンモードフィルタ13に差動電圧が入力されなくなってしまう。従って、動作開始電圧が15Vのバリスタ15b及びツェナーダイオード15cを使用する場合、図3に示した接続形態を採用している。動作開始電圧が27V以上のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは、図1(b)及び図1(c)に示した接続形態を採用している。
図4(b)に示すように、200mAの外来ノイズを注入するBCI試験では、動作開始電圧が90~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が15~60Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは不合格である。動作開始電圧が低いと、正常な範囲の信号電流をグランドに流してしまうことによるエラーが発生しやすくなる。
15kVの静電気が印加されるESD試験では、動作開始電圧が15~110Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が150~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは不合格である。動作開始電圧が150~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは、通信回路14を保護できずに不合格である。30kVの静電気が印加されるESD試験では、動作開始電圧が15~60Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が90~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは、通信回路14を保護できずに不合格である。
図5(a)-(b)は、最大伝送速度が100Mbpsの車載Ethernet(登録商標)を用いた通信装置10におけるESD保護素子15のBCI試験及びESD試験の結果をまとめたグラフを示す図である。
図5(a)はESDサプレッサ15aの試験結果を示す。図5(a)に示す試験対象のESDサプレッサ15aの寄生容量は0.07~0.10pFの範囲である。図5(a)に示す例では、動作開始電圧が75V、100V、200V、300V、400V、500Vのとき寄生容量が0.10pF、動作開始電圧が600Vのとき寄生容量が0.09pF、動作開始電圧が700Vのとき寄生容量が0.08pF、動作開始電圧が800V、900V、1000Vのとき寄生容量が0.07pFである。図5(a)に示す100Mbpsの車載Ethernet(登録商標)におけるESDサプレッサ15aの試験結果は、図4(a)に示した1Gbpsの車載Ethernet(登録商標)におけるESDサプレッサ15aの試験結果と同じである。
図5(b)はバリスタ15b及びツェナーダイオード15cの試験結果を示す。図5(b)に示す例では、動作開始電圧が15Vのとき寄生容量が2pF、動作開始電圧が27Vのとき寄生容量が47pF、動作開始電圧が60Vのとき寄生容量が15pF、動作開始電圧が90Vのとき寄生容量が5.1pF、動作開始電圧が100Vのとき寄生容量が4.7pF、動作開始電圧が120Vのとき寄生容量が3.0pF、動作開始電圧が150Vのとき寄生容量が2.0pF、動作開始電圧が200V、300Vのとき寄生容量が0.9pFである。
図5(b)に示すように、動作開始電圧が27~60Vの範囲のバリスタ15b又はツェナーダイオード15cを使用すると通信エラーが発生する。一方、動作開始電圧が15、90~300Vのバリスタ15b又はツェナーダイオード15cを使用した場合、通信エラーが発生しない。図4(a)と比較して、伝送速度が遅くなっている分、通信エラーが発生しにくくなっている。動作開始電圧が15Vのバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは、図3に示した接続形態を採用しているため、通信エラーが発生していない。
図5(b)に示すように、200mAの外来ノイズを注入するBCI試験では、動作開始電圧が90~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が15~60Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは不合格である。15kVの静電気が印加されるESD試験では、動作開始電圧が15~120Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が150~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは不合格である。30kVの静電気が印加されるESD試験では、動作開始電圧が15~100Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が120~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは、通信回路14を保護できずに不合格である。
図6(a)-(b)は、最大伝送速度が1MbpsのCANを用いた通信装置10におけるESD保護素子15のBCI試験及びESD試験の結果をまとめたグラフを示す図である。
図6(a)はESDサプレッサ15aの試験結果を示す。図6(a)に示す1MbpsのCANにおけるESDサプレッサ15aの試験結果は、図4(a)に示した1Gbpsの車載Ethernet(登録商標)におけるESDサプレッサ15aの試験結果と同じである。
図6(b)はバリスタ15b及びツェナーダイオード15cの試験結果を示す。図6(b)に示す例では、動作開始電圧が15Vのとき寄生容量が2pF、動作開始電圧が27Vのとき寄生容量が47pF、動作開始電圧が60Vのとき寄生容量が15pF、動作開始電圧が100Vのとき寄生容量が4.7pF、動作開始電圧が200V、300Vのとき寄生容量が0.9pFである。図6(b)に示すように、動作開始電圧が15~300Vの範囲の全てのバリスタ15b及びツェナーダイオード15cのいずれを使用しても、通信エラーが発生しない。
図6(b)に示すように、200mAの外来ノイズを注入するBCI試験では、動作開始電圧が60~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が15~27Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは不合格である。15kVの静電気が印加されるESD試験では、動作開始電圧が15~100Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは合格である。動作開始電圧が200~300Vの範囲のバリスタ15b及びツェナーダイオード15cは不合格である。30kVの静電気が印加されるESD試験も、15kVの試験と同様の結果である。
以上に示したようにESDサプレッサ15aは、15kV以内の静電気を想定した場合、動作開始電圧が100~800Vの範囲で、ESD耐性及びEMS性能を満足した上で、正常な通信が可能である。30kV以内の静電気を想定した場合、動作開始電圧が100~600Vの範囲で、ESD耐性及びEMS性能を満足した上で、正常な通信が可能である。
バリスタ15b及びツェナーダイオード15cは、最大伝送速度が1Gbpsの車載Ethernet(登録商標)を用い、15kV以内の静電気を想定した場合、動作開始電圧が90~110Vの範囲で、ESD耐性及びEMS性能を満足した上で、正常な通信が可能である。また最大伝送速度が100Mbpsの車載Ethernet(登録商標)を用い、15kV以内の静電気を想定した場合、動作開始電圧が90~120Vの範囲で、ESD耐性及びEMS性能を満足した上で、正常な通信が可能である。また最大伝送速度が100Mbpsの車載Ethernet(登録商標)を用い、30kV以内の静電気を想定した場合、動作開始電圧が90~100Vの範囲で、ESD耐性及びEMS性能を満足した上で、正常な通信が可能である。また最大伝送速度が1MbpsのCANを用いる場合、動作開始電圧が60~100Vの範囲で、ESD耐性及びEMS性能を満足した上で、正常な通信が可能である。
以上説明したように本実施の形態によれば、差動信号線12上のコネクタ11とコモンモードフィルタ13間の接続点N1とグランド電位間に、所定範囲に設定された動作開始電圧のESD保護素子15を接続する。これにより、静電気が印加された場合に、進行エネルギーとコモンモードフィルタ13からの反射エネルギーによりESD保護素子15が導通し、グランドにエネルギーを逃がすことにより、通信回路14を保護することができる。従って、配線パターン間の放電を防止することができ、周辺部品に悪影響が及ぶことを防止することができる。なお電磁ノイズなどの外来ノイズが印加された場合は、ESD保護素子15は導通せず、通信を継続することができる。よって、差動伝送におけるESD耐性とEMS性能を両立させることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素または各処理プロセスの組み合わせに、いろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態に係る通信装置10は、車載用途以外にも適用可能である。例えば、FA(Factory Automation)等で使用される産業用Ethernet(登録商標)、データセンタやオフィス等で使用される一般的なEthernet(登録商標)にも適用可能である。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
外部配線(20)が接続されるコネクタ(11)と、
通信回路(14)と、
前記コネクタ(11)と前記通信回路(14)間を接続する差動信号線(12)と、
前記差動信号線(12)に挿入されるコモンモードフィルタ(13)と、
前記差動信号線(12)上の前記コネクタ(11)と前記コモンモードフィルタ(13)間の接続点(N1)と、所定の固定電位間に接続されるESD(Electro-Static Discharge)保護素子(15)と、を備え、
前記ESD保護素子(15)が保護動作を開始する動作開始電圧が60~800Vの範囲内に設定されている通信装置(10)。
これによれば、通信信号への悪影響を抑制しつつ、ESD耐性を満足させることができる。
[項目2]
前記ESD保護素子(15)はESDサプレッサ(15a)であり、
前記ESDサプレッサ(15a)が保護動作を開始する動作開始電圧が100~800Vの範囲内に設定されている項目1に記載の通信装置(10)。
これによれば、通信信号への悪影響を抑制しつつ、15kVまでの静電気に対するESD耐性を満足させることができる。
[項目3]
前記ESD保護素子(15)はESDサプレッサ(15a)であり、
前記ESDサプレッサ(15a)が保護動作を開始する動作開始電圧が100~600Vの範囲内に設定されている項目1に記載の通信装置(10)。
これによれば、通信信号への悪影響を抑制しつつ、30kVまでの静電気に対するESD耐性を満足させることができる。
[項目4]
前記ESD保護素子(15)はバリスタ(15b)またはツェナーダイオード(15c)であり、
前記バリスタ(15b)または前記ツェナーダイオード(15c)が保護動作を開始する動作開始電圧が60~120Vの範囲内に設定されている項目1に記載の通信装置(10)
これによれば、通信信号への悪影響を抑制しつつ、最大伝送速度が1MbpsのCANを用いる場合には、30kVまでの静電気に対するESD耐性を満足させることができる。
10 通信装置、 11 コネクタ、 12 差動信号線、 13 コモンモードフィルタ、 14 通信回路、 15 ESD保護素子、 15a ESDサプレッサ、 15b バリスタ、 15c ツェナーダイオード、 20 ケーブルハーネス。

Claims (5)

  1. 外部配線が接続されるコネクタと、
    通信回路と、
    前記コネクタと前記通信回路間を接続する差動信号線と、
    前記差動信号線に挿入されるコモンモードフィルタと、
    前記差動信号線上の前記コネクタと前記コモンモードフィルタ間の接続点と、所定の固定電位間に接続されるESD(Electro-Static Discharge)保護素子と、を備え、
    前記ESD保護素子が保護動作を開始する動作開始電圧が60~800Vの範囲内に設定されており、
    前記ESD保護素子は、
    前記動作開始電圧を超える電圧が印加されると電流が流れ出し、
    前記電流の値の上昇とともに両端電圧がクランプ電圧まで低下する、
    通信装置。
  2. 前記ESD保護素子はESDサプレッサであり、
    前記ESDサプレッサが保護動作を開始する動作開始電圧が100~800Vの範囲内に設定されている請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記ESD保護素子はESDサプレッサであり、
    前記ESDサプレッサが保護動作を開始するが保護動作を開始する動作開始電圧が100~600Vの範囲内に設定されている請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記ESDサプレッサは、
    前記動作開始電圧を超える電圧が印加されると電流が流れ出し、
    前記電流の値の上昇とともに両端電圧がクランプ電圧まで低下する、
    請求項または請求項に記載の通信装置。
  5. 前記ESD保護素子はバリスタまたはツェナーダイオードであり、
    前記バリスタまたは前記ツェナーダイオードが保護動作を開始する動作開始電圧が60~120Vの範囲内に設定されている請求項1に記載の通信装置。
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