JP7010037B2 - 検査システム、検査方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、電子基板に実装されたコネクタの嵌合状態を検査する検査システム、検査方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、電子基板に実装されたコネクタの嵌合状態を検査可能なコネクタ嵌合検査装置について開示されている。特許文献1の装置は、画像を用いてコネクタの嵌合状態を検出する。特許文献1の装置は、雄コネクタの所定の位置から雌コネクタの所定の位置までの寸法を測定し、その寸法が規格に適合しなければ、そのコネクタが半嵌合状態であると判定する。
特許文献2には、コネクタの結合状態を検査する結合検査方式について開示されている。特許文献2の方式では、雌雄のコネクタハウジング間の結合状態を撮像し、撮像された結合パターンと正常な結合パターンとを比較して、撮像された結合パターンの良否を判定する。
特許文献3には、コネクタの嵌合状態を検査する嵌合状態検査装置について開示されている。まず、特許文献3の装置は、光を照射してコネクタの係合部分を撮像し、その係合部分の反射光の濃淡画像パターンを作成する。次に、特許文献3の装置は、濃淡画像パターン内の白色領域と黒色領域との境界を示す濃淡値が、所定閾値未満の黒色領域の面積、もしくは所定閾値以上の白色領域の面積を計測する。そして、特許文献3の装置は、撮像画像内の係合部分の各画素の濃淡値と、正常な濃淡の画像パターンとして予め設定された係合部分のモデル画像パターンの各画素の濃淡値との相関を示す相関値に基づいてコネクタの嵌合状態の良否を判定する。
特開2017-199614号公報 特開平03-006631号公報 特開2014-106164号公報
特許文献1の装置は、半嵌合状態を見逃したり、正常品を半嵌合状態と過検出したりする誤判定が多いという問題点があった。なぜならば、特許文献1の手法では、色抽出や2値化など画像処理の設定状態や、照明条件等の撮像状態、製品の個体差によって寸法測定値にばらつきが発生し、良・不良の境界が明確に規定できないからである。そのため、特許文献1の装置では、目視による再検査が必要になり、余計な検査コストが発生する。
特許文献2の方式では、撮像された結合パターンと正常な結合パターンとを比較して、撮像された結合パターンの良否を判定する。そのため、特許文献2の方式には、正常な結合パターンと少しでも異なるパターンを異常であると判定し、過検出する傾向があるという問題点があった。
特許文献3の装置は、面積計測工程において計測された黒色領域または白色領域の面積と、相関値算出工程において算出された相関値の複数のパラメータとに基づいて、コネクタの嵌合状態の良否を判定する。そのため、特許文献3の装置によれば、コネクタの嵌合状態を精度よく検査することができるが、相関値や面積、距理などの多くのパラメータを用いてコネクタの嵌合状態を検査するため、解析処理に時間が掛かるという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、コネクタの嵌合状態を誤判定せずに効率的に検出できる検査装置を提供することにある。
本発明の一態様の検査システムは、半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像し、撮像された画像から特徴パターンを抽出し、抽出した特徴パターンをテンプレートとして登録するテンプレート作成手段と、検査対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像して走査対象画像を生成し、テンプレートの走査範囲を走査対象画像に設定する画像入力手段と、テンプレート作成手段に登録されたテンプレートを用いて、画像入力手段によって生成された走査対象画像の走査範囲で画像照合を実行して相関値を算出し、算出した相関値の最大値を記録する画像照合手段と、画像照合手段に記録された相関値の最大値に基づいて検査対象コネクタの嵌合状態を判定する判定手段とを備える。
本発明の一態様の検査方法においては、半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像し、撮像された画像から特徴パターンを抽出し、抽出した特徴パターンをテンプレートとして登録し、検査対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像して走査対象画像を生成し、テンプレートの走査範囲を走査対象画像に設定し、登録されたテンプレートを用いて走査対象画像の走査範囲で画像照合を実行して相関値を算出し、算出した相関値の最大値を記録し、記録された相関値の最大値に基づいて検査対象コネクタの嵌合状態を判定する。
本発明の一態様のプログラムは、半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像する処理と、撮像された画像から特徴パターンを抽出する処理と、抽出した特徴パターンをテンプレートとして登録する処理と、検査対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像して走査対象画像を生成する処理と、テンプレートの走査範囲を走査対象画像に設定する処理と、登録されたテンプレートを用いて走査対象画像の走査範囲で画像照合を実行して相関値を算出する処理と、算出した相関値の最大値を記録する処理と、記録された相関値の最大値に基づいて検査対象コネクタの嵌合状態を判定する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、コネクタの嵌合状態を誤判定せずに効率的に検出できる検査装置を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る検査装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置の検査対象のコネクタを構成する雄コネクタの一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置の検査対象のコネクタを構成する雌コネクタの一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置の検査対象のコネクタが正常に嵌合した場合の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置の検査対象のコネクタが半嵌合状態で嵌合した状態の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が備える隙間画像作成部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が備える画像入力部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が備える画像照合部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置が備える判定部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置によるテンプレート作成処理の一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る検査装置による判定処理の一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置の検査対象のコネクタが正常に嵌合した状態の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置の検査対象のコネクタが半嵌合状態で嵌合した状態の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置が用いるテンプレートの一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置が備える画像照合部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置によるテンプレート作成処理の一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る検査装置による判定処理の一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る検査装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る検査装置が備える画像照合部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る検査装置が備える判定部の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る検査装置による判定処理の一例について説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る検査システムの構成の一例を示す模式図である。 本発明の各実施形態に係る検査装置を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態の検査装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の検査装置は、コネクタの嵌合状態を検査する。特に、本実施形態の検査装置は、半嵌合状態を検出することによって、コネクタの嵌合状態を判定する。なお、半嵌合状態とは、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正常に嵌合していない状態を指す。本実施形態においては、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが半嵌合状態で嵌合している状態で、雄コネクタ110と雌コネクタ120との間に生じる隙間を画像照合で検出する。特に、本実施形態においては、パターン照合を用いてコネクタの嵌合位置に発生した隙間を検出する例について説明する。
図1は、本実施形態の検査装置1(検査システムとも呼ぶ)の構成の概要を示すブロック図である。図1のように、検査装置1は、隙間画像作成部10、画像入力部20、画像照合部30、および判定部40を備える。検査装置1は、検査対象のコネクタを撮像するために配置されたカメラ(図示しない)に接続され、コネクタの嵌合位置をカメラに撮像させるように制御する。
隙間画像作成部10(テンプレート作成手段とも呼ぶ)は、半嵌合状態で嵌合する登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像する。例えば、隙間画像作成部10は、コネクタが実装された電子基板を実装面側から撮像するように配置されたカメラに、半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像させる。
隙間画像作成部10は、取得した画像に、照合に用いる領域(以下、隙間画像領域と呼ぶ)を設定する。隙間画像作成部10は、設定した隙間画像領域の画像に基づいてテンプレートを作成し、作成したテンプレートを隙間画像として登録する。隙間画像作成部10は、コネクタの種類ごとに、少なくとも一つのパターンの隙間画像を登録する。例えば、隙間画像作成部10は、正常に嵌合しているときには見えないロック用切欠き機構の溝の出現や、ロック爪抜けの影、雌コネクタの誤挿入防止溝および貫通窓の空き空間の影、コネクタピンや電極の出現等を隙間画像として登録する。
画像入力部20(画像入力手段とも呼ぶ)は、検査対象コネクタを撮像し、得られた画像(走査対象画像とも呼ぶ)に画像照合を実施する走査範囲を設定する。例えば、画像入力部20は、隙間画像作成部10と同様に、コネクタが実装された基板を実装面側から撮像するように設置されたカメラに、検査対象コネクタを撮像させる。半嵌合状態のコネクタを撮像する場合と、検査対象のコネクタを撮像する場合とで、撮像対象との距離やフォーカス位置などの撮像条件を同じにすることが望ましい。
画像入力部20は、取得した検査対象コネクタの画像(走査対象画像とも呼ぶ)に走査範囲を設定する。走査範囲は、隙間画像領域に対応する範囲を含むように設定されることが好ましい。画像入力部20は、走査範囲が設定された画像(走査対象画像)を画像照合部30に出力する。
画像照合部30(画像照合手段とも呼ぶ)は、検査対象コネクタと同種類の登録対象コネクタの隙間画像を隙間画像作成部10から取得する。画像照合部30は、取得した隙間画像をテンプレートとして、パターン照合による画像照合を走査対象画像に対して実行する。画像照合部30は、検査対象コネクタに対応する隙間画像が複数ある場合、全ての隙間画像を用いてパターン照合を実行する。画像照合部30は、パターン照合によって全てのテンプレートに関して相関値を算出し、算出した相関値の最大値を記録する。ただし、検査対象コネクタに対応する隙間画像が複数ある場合であっても、必ずしも全ての隙間画像に関してパターン照合を実行せずに、特定の隙間画像に関してパターン照合を実行してもよい。
判定部40(判定手段とも呼ぶ)は、画像照合部30に記録された相関値の最大値に基づいて、検査対象のコネクタの嵌合状態を検出する。例えば、判定部40は、画像照合部30に記録された相関値の最大値が所定閾値以上の場合、そのコネクタが半嵌合状態であると判定する。また、例えば、判定部40は、画像照合部30に記録された相関値の最大値が所定閾値を下回る場合、そのコネクタの嵌合状態が正常であると判定する。なお、判定部40は、相関値の最大値が所定閾値を上回る場合に半嵌合状態であると判定し、相関値の最大値が所定閾値以下の場合に半嵌合状態ではないと判定してもよい。
以上が、検査装置1の構成の概要についての説明である。
〔コネクタ〕
次に、検査装置1の検査対象のコネクタについて一例を挙げて説明する。なお、以下のコネクタは、一例であって、検査装置1の検査対象として限定されるものではない。
図2は、雄コネクタ110の一例を示す模式図である。図3は、雌コネクタ120の一例を示す模式図である。雄コネクタ110(図2)と雌コネクタ120(図3)とは、互いに嵌合し合う。
図2の雄コネクタ110に関して、ハウジング111の内部にはケーブル115の端部(図示しない)が収容される。ハウジング111の主面上には、誤挿入防止のためのキー113が突出する。図2の例では、キー113は、紙面の手前に向けて突出する。ケーブル115の端部には、凸状の端子(図示しない)が形成される。図2の構成では、雄コネクタ110の先端部117の近傍の内側に端子の先端が配置される。雄コネクタ110の先端部117には開口部が形成される。
図3のように、雌コネクタ120は、基板130に実装される。雌コネクタ120の内部の端子は、接合部125を介して、基板130の配線に接続される。雌コネクタ120のハウジング121の内部には、凹状の端子(図示しない)が収容される。ハウジング121の一端には、開口部127が形成される。ハウジング121の内部には、開口部127から嵌合位置129に亘って、雄コネクタ110の一部を収容するための空洞が形成される。
また、雌コネクタ120のハウジング121には、雄コネクタ110のキー113がガイドされるキー溝123が形成される。雄コネクタ110のキー113を雌コネクタ120のキー溝123に沿って移動させることによって、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正しい向きで嵌合される。雄コネクタ110の先端部117が嵌合位置129まで嵌め込まれた状態が、雄コネクタ110と雌コネクタ120との正常な嵌合状態である。言い換えると、雄コネクタ110の先端部117と嵌合位置129との間に隙間があると、雄コネクタ110と雌コネクタ120とは半嵌合状態であり、正常な嵌合状態ではない。
また、雌コネクタ120のハウジング121には、貫通孔124が形成される。貫通孔124を通して、ハウジング121の内部を見ることができる。雄コネクタ110が雌コネクタ120の内部に挿入されると、貫通孔124を通して雄コネクタ110のハウジング111を確認できる。図3の例では、キー溝123と二つの貫通孔124とが同じ面上に形成されている。なお、キー溝123と貫通孔124とは、異なる面上に形成されていてもよい。また、貫通孔124は、二つに限定されず、任意の数だけ形成できる。
図4は、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正しく嵌合した状態の一例を示す模式図である。雄コネクタ110と雌コネクタ120とを嵌合させる際には、雌コネクタ120の開口部127に雄コネクタ110を挿入する。雄コネクタ110は、先端部117の側から雌コネクタ120の開口部127に挿入する。図4のように、雄コネクタ110の先端部117が嵌合位置129まで挿入されることによって、雄コネクタ110の端子と、雌コネクタ120の端子とが互いに嵌合し合い、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正常に嵌合する。
図4のように、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正常に嵌合すると、雌コネクタ120のハウジング121の内部に雄コネクタ110が収容される。雌コネクタ120のハウジング121の内部に雄コネクタ110が収容されると、貫通孔124を通して雄コネクタ110のハウジング111が見える。この状態では、雄コネクタ110の先端部117と嵌合位置129との間に隙間がなく、雄コネクタ110の端子と雌コネクタ120の端子とが電気的に接続されている。
ここで、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正しく嵌合されていない状態(半嵌合状態)について一例を挙げて説明する。
図5は、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが半嵌合状態で嵌合した状態の一例を示す模式図である。図5のように、半嵌合状態の場合、貫通孔124を通して、先端部117や、ハウジング121の内部が見える。すなわち、半嵌合状態の場合、雄コネクタ110の先端部117と嵌合位置129との間に隙間(濃いハッチングの部分)ができる。
本実施形態では、予め、雄コネクタ110と雌コネクタ120とを半嵌合状態で嵌合させ、嵌合位置129を含む範囲を少なくとも1パターン撮像しておく。そして、撮像した画像に関して、雄コネクタ110の先端部117と嵌合位置129との間の隙間を少なくとも含む領域(図5の隙間画像領域140)の画像(隙間画像とも呼ぶ)をテンプレートとして記憶しておく。言い換えると、本実施形態では、雄コネクタ110と雌コネクタ120とを半嵌合状態で嵌合させた状態で、隙間画像領域140に隙間が見られる画像を何パターンか撮像しておき、半嵌合状態のテンプレートを何パターンか記憶しておく。例えば、テンプレートの幅を小さくすれば、狭い隙間まで検出できる。また、テンプレートの幅を図面の下側に大きくすれば、その分だけ検出できる最小サイズの隙間が大きくなる。
検査装置1は、予め記憶させた隙間画像(テンプレート)と、検査対象のコネクタの隙間画像領域140の画像(走査対象画像)とを比較することによって、検査対象のコネクタの嵌合状態を判定できる。例えば、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正常に嵌合している場合(図4)、隙間画像領域140には隙間が検出されない。一方、雄コネクタ110と雌コネクタ120とが正常に嵌合していない場合(図5)、隙間画像領域140には隙間(濃いハッチングの部分)が検出される。
次に、検査装置1の詳細構成について図面を参照しながら説明する。なお、以下の検査装置1の詳細構成は一例であって、それぞれの構成を細かい機能ごとに分割してもよいし、類似した機能を有する構成を統合してもよい。
〔隙間画像作成部〕
図6は、隙間画像作成部10の構成を示すブロック図である。図6のように、隙間画像作成部10は、隙間画像撮像部11、隙間画像領域設定部12、隙間画像作成部13、およびテンプレート記憶部14を有する。
隙間画像撮像部11(第1撮像手段とも呼ぶ)は、半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置129を含む範囲を少なくとも1パターン撮像する。例えば、隙間画像撮像部11は、雌コネクタ120が実装された基板130を実装面側から撮像するように設置されたカメラに、登録対象コネクタの嵌合位置129を含む範囲を撮像させる。隙間画像撮像部11は、撮像した画像を隙間画像領域設定部12に出力する。
隙間画像領域設定部12(隙間画像領域設定手段とも呼ぶ)は、隙間画像撮像部11が撮像した画像を取得する。隙間画像領域設定部12は、取得した画像に隙間画像領域140を設定する。隙間画像領域140は、半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置129に発生する隙間を少なくとも含む領域である。隙間画像領域設定部12は、設定した隙間画像領域140を隙間画像作成部13に出力する。
隙間画像作成部13(テンプレート作成とも呼ぶ)は、隙間画像領域設定部12によって設定された隙間画像領域140の画像(隙間画像ともよぶ)を抽出する。隙間画像作成部13は、抽出した隙間画像をテンプレートとしてテンプレート記憶部14に記憶させる。
テンプレート記憶部14(テンプレート記憶手段とも呼ぶ)には、隙間画像作成部13によって抽出された隙間画像がテンプレートとして記憶される。テンプレート記憶部14に記憶されたテンプレートは、画像照合部30によって使用される。
〔画像入力部〕
図7は、画像入力部20の構成を示すブロック図である。図7のように、画像入力部20は、撮像部21および走査範囲設定部22を有する。
撮像部21(第2撮像手段とも呼ぶ)は、検査対象コネクタの嵌合位置129を含む範囲を少なくとも1パターン撮像する。例えば、撮像部21は、雌コネクタ120が実装された基板130を実装面側から撮像するように設置されたカメラに、検査対象コネクタの嵌合位置129を含む範囲を撮像させる。撮像部21は、撮像した画像(走査対象画像とも呼ぶ)を走査範囲設定部22に出力する。
走査範囲設定部22(走査範囲設定手段とも呼ぶ)は、撮像部21が撮像した走査対象画像に、画像照合を実施するための走査範囲を設定する。走査範囲設定部22によって走査範囲を設定することを走査範囲設定と呼ぶ。例えば、走査範囲設定部22は、コネクタの全体や、コネクタの一部の領域を含むように走査範囲を設定する。走査範囲設定部22は、走査範囲が設定された走査対象画像を画像照合部30に出力する。
〔画像照合部〕
図8は、画像照合部30の構成を示すブロック図である。図8のように、画像照合部30は、テンプレート走査部31、相関値算出部33、および最大相関値記憶部35を有する。
テンプレート走査部31(テンプレート走査手段とも呼ぶ)は、走査範囲が設定された走査対象画像を画像入力部20から取得する。また、テンプレート走査部31は、隙間画像作成部10からテンプレートを取得する。テンプレート走査部31は、走査範囲が設定された走査対象画像に対して、取得したテンプレートを用いたパターン照合による画像照合を実行する。例えば、テンプレート走査部31は、テンプレートを1画素ずつ移動させてテンプレート走査を実行する。
相関値算出部33(相関値算出手段とも呼ぶ)は、移動したテンプレートと、そのテンプレートと同じ位置の走査対象画像との相関値を算出する。相関値算出部33は、同一の検査対象コネクタに関するテンプレート走査において、算出した相関値が最大の場合、その相関値を最大相関値記憶部35に記憶させる。相関値算出部33は、検査対象コネクタに関する一連のテンプレート走査が完了するまで、相関値の算出および記録を繰り返す。検査対象コネクタに関するパターン照合の結果、最大相関値記憶部35には相関値の最大値(最大相関値とも呼ぶ)が記憶される。
最大相関値記憶部35(最大相関値記憶手段とも呼ぶ)には、相関値算出部33によって最大相関値が記憶される。最大相関値記憶部35に記憶された最大相関値は、判定部40によるコネクタの嵌合状態の判定に使用される。
〔判定部〕
図9は、判定部40の構成を示すブロック図である、図9のように、判定部40は、最大相関値判定部41および嵌合状態検出部43を有する。
最大相関値判定部41(最大相関値判定手段とも呼ぶ)は、検査対象コネクタに関するパターン照合が完了すると、画像照合部30の最大相関値記憶部35から相関値の最大値を取得する。最大相関値判定部41は、取得した相関値の最大値と、予め設定された閾値(所定閾値とも呼ぶ)とを比較する。最大相関値判定部41は、嵌合状態検出部43に比較結果を出力する。例えば、最大相関値判定部41は、取得した最大相関値と所定閾値との大小関係を比較結果として出力する。
嵌合状態検出部43(嵌合状態検出手段とも呼ぶ)は、最大相関値判定部41から比較結果を取得する。嵌合状態検出部43は、最大相関値が所定閾値よりも高い場合、コネクタの嵌合位置129に隙間があると判定する。すなわち、嵌合状態検出部43は、走査対象画像に隙間画像との一致度が高い箇所を検出すると、コネクタの嵌合状態が半嵌合状態であると判定する。
一方、最大相関値が閾値よりも小さい場合は、隙間画像と一致するテンプレートが登録されていないことを示す。この場合、嵌合状態検出部43は、コネクタの嵌合位置129には隙間がないと判定する。すなわち、嵌合状態検出部43は、相関値の最大値が所定閾値よりも小さい場合、検査対象コネクタの嵌合状態が正常であると判定する。
以上が、本実施形態の検査装置1の構成についての説明である。
(動作)
次に、本実施形態の検査装置1の動作について図面を参照しながら説明する。以下においては、検査装置1を動作の主体として説明する。
〔テンプレート作成処理〕
図10は、検査装置1のテンプレート作成処理について説明するためのフローチャートである。例えば、図10のフローチャートに沿ったテンプレート作成処理は、検査装置1の隙間画像作成部10によって実行される。
図10において、まず、検査装置1は、半嵌合状態で嵌合させた登録対象コネクタを撮像する(ステップS111)。
次に、検査装置1は、撮像された画像に隙間画像領域を設定する(ステップS112)。
そして、検査装置1は、設定された隙間画像領域の画像からテンプレート(隙間画像)を作成する(ステップS113)。
以上が、検査装置1のテンプレート作成処理に関する動作についての説明である。
〔判定処理〕
図11は、検査装置1の判定処理について説明するためのフローチャートである。例えば、図11のフローチャートに沿った判定処理は、検査装置1の画像入力部20、画像照合部30、および判定部40のいずれかによって実行される。
図11において、まず、検査装置1は、検査対象コネクタを撮像して走査対象画像を得る(ステップS121)。
次に、検査装置1は、検査対象コネクタの走査対象画像に走査範囲を設定する(ステップS122)。
次に、検査装置1は、走査範囲が設定された走査対象画像に関して、テンプレートを走査してパターン照合を実行する(ステップS123)。
次に、検査装置1は、テンプレートの移動に合わせて、テンプレートと走査対象画像との相関値を算出する(ステップS124)。
次に、検査装置1は、検査対象コネクタに関して、算出した相関値が最大の場合、その相関値を記録する(ステップS125)。
ここで、検査対象コネクタに関するパターン照合が完了していない場合(ステップS126でNo)、ステップS123に戻る。
一方、検査対象コネクタに関するパターン照合が完了した場合(ステップS126でYes)、検査装置1は、記録された最大相関値と所定閾値とを比較し、相関が高いか否かを判定する(ステップS127)。
検査装置1は、相関が高いと判定した場合(ステップS127でYes)、そのコネクタが半嵌合状態であると判定する(ステップS128)。
一方、検査装置1は、相関が低いと判定した場合(ステップS127でNo)、そのコネクタの嵌合状態が正常であると判定する(ステップS129)。
例えば、検査装置1は、図示しない表示装置に検査結果を表示させたり、図示しない上位システムに検査結果を送信したりすることによって、検査対象コネクタの嵌合状態が正常か否かを通知する。
以上が、本実施形態の検査装置1の動作についての説明である。なお、以上の動作に関する説明は、一例であって、本実施形態の検査装置1の動作について限定するものではない。
以上のように、本実施形態の検査装置は、コネクタが正常に嵌合していないときにだけ見える隙間画像をテンプレートとし、検査対象コネクタの走査対象画像とテンプレートとのパターン照合を行う。本実施形態の検査装置は、検査対象コネクタの走査対象画像に隙間画像との一致度が高い箇所があると判定した場合、嵌合位置に隙間があると判定して半嵌合状態を検出する。例えば、本実施形態の検査装置は、正常に嵌合しているときには見えないロック用切欠き機構の溝や、ロック爪抜けの影、雌コネクタの誤挿入防止溝および貫通窓の空き空間の影、コネクタピン、電極などの画像を隙間画像として検出する。
本実施形態の検査装置では、基板に実装されたコネクタの嵌合状態に関して、コネクタの半嵌合状態のときに表れる隙間画像をパターン照合する。その結果、本実施形態の検査装置によれば、寸法計測のばらつきに起因する見逃しや過検出なしに、半嵌合状態を確実に検出できる。言い換えると、本実施形態の検査装置によれば、半嵌合状態の見逃しや過検出といった誤判定を削減でき、検査を効率化できる。なぜならば、本実施形態の検査装置は、パターン照合を用いて隙間の有無を判定するので、嵌合状態の良・不良の境界が明確になるからである。
すなわち、本実施形態の検査装置によれば、コネクタの嵌合状態を誤判定せずに効率的に検出できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る検査装置(検査システムとも呼ぶ)について図面を参照しながら説明する。本実施形態の検査装置は、正常な嵌合状態の特徴パターンと、その特徴パターンに隣接する隙間パターンとを合せたパターンを一つのテンプレートとして用いる点で、第1の実施形態とは異なる。以下において、第1の検査装置と同様の構成については、詳細な説明を省略する場合がある。
図12は、本実施形態の検査装置2の構成の概要を示すブロック図である。図12のように、検査装置2は、隙間画像作成部10、画像入力部20、画像照合部30-2、判定部40を備える。隙間画像作成部10は、第1の実施形態の検査装置1と同様であるが、作成するテンプレートが異なる。また、画像入力部20および判定部40は、第1の実施形態の検査装置1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
〔コネクタ〕
検査装置2の構成について説明する前に、検査装置2の検査対象コネクタの嵌合状態について図面を参照しながら説明する。
図13は、検査装置2の検査対象コネクタが正常に嵌合した状態である。図14は、検査装置2の検査対象コネクタが半嵌合状態で嵌合した状態である。図13および図14は、基板230に実装された雌コネクタ220と、ケーブル215に接続された雄コネクタ210とが嵌合する例である。図13の例では、雄コネクタ210の挿入方向に沿って、雄コネクタ210の両脇に係止部212が形成されている。
図13のように、雄コネクタ210と雌コネクタ220とが正常に嵌合すると、係止部212の右側の端部が雌コネクタ220の左側の端部(嵌合位置229とも呼ぶ)に接触する。その結果、係止部212の右側の端部と、雌コネクタ220の左側の端部との間には隙間が見られない。すなわち、コネクタの嵌合位置229には隙間が発生しない。
図14のように、雄コネクタ210と雌コネクタ220とが半嵌合状態で嵌合すると、係止部212の右側の端部が嵌合位置229に到達していない。その結果、係止部212の右側の端部と、雌コネクタ220の左側の端部との間には隙間が見られる。すなわち、コネクタの嵌合位置229には隙間が発生する。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、雄コネクタ210と雌コネクタ220とを半嵌合状態で嵌合させた状態で、隙間画像領域240に隙間が見られる画像を何パターンか撮像しておき、半嵌合状態のテンプレートを少なくとも1パターン記憶しておく。第1の実施形態との違いは、隙間画像領域240を二つの領域に分割してそれぞれの領域の特徴パターンを作成し、作成したテンプレートを合成する点である。本実施形態では、正常に嵌合している領域をA領域240A(以下、A領域と呼ぶ)、隙間の領域をB領域240B(以下、B領域と呼ぶ)。なお、A領域を第1領域とも呼び、B領域を第2領域とも呼ぶ。
図15は、検査装置2の隙間画像作成部10が作成するテンプレート250の一例を示す模式図である。テンプレート250は、A領域の特徴パターンから作成されたテンプレート250Aと、B領域の特徴パターン(隙間パターンとも呼ぶ)から作成されたテンプレート250Bとを合成したものである。すなわち、検査装置2の隙間画像作成部10は、半嵌合状態において、正常な嵌合部分(A領域)と、そのA領域に隣接する隙間の部分(B領域)とを合成した特徴パターンをテンプレート250として作成する。
〔画像照合部〕
次に、検査装置2が備える画像照合部30-2の構成について図面を参照しながら説明する。図16は、画像照合部30-2の構成を示すブロック図である。図16のように、画像照合部30-2は、テンプレート走査部31、相関値算出部33、相関値合成部34、および最大相関値記憶部35を有する。すなわち、本実施形態の画像照合部30-2は、第1の実施形態の画像照合部30に相関値合成部34を追加した構成を有する。
テンプレート走査部31(テンプレート走査手段とも呼ぶ)は、検査対象コネクタの走査対象画像を画像入力部20から取得する。また、テンプレート走査部31は、検査対象コネクタに対応するテンプレート250を隙間画像作成部10から取得する。テンプレート走査部31は、走査範囲が設定された走査対象画像に対して、取得したテンプレート250を用いたパターン照合による画像照合を実行する。例えば、テンプレート走査部31は、テンプレート250を1画素ずつ移動させてテンプレート走査を実行する。
相関値算出部33(相関値算出手段とも呼ぶ)は、移動したテンプレート250と、そのテンプレート250と同じ位置の走査対象画像との相関値を算出する。相関値算出部33は、A領域とB領域の相関値を別々に算出する。例えば、相関値算出部33は、A領域の相関値(相関値Aとも呼ぶ)を算出した後に、B領域の相関値(相関値Bとも呼ぶ)を算出する。なお、相関値算出部33は、相関値Aと相関値Bとを並列で算出してもよい。相関値算出部33は、検査対象コネクタに関する一連のテンプレート走査が完了するまで、相関値の算出を繰り返す。相関値算出部33は、算出した相関値Aおよび相関値Bを相関値合成部34に出力する。
相関値合成部34(相関値合成手段とも呼ぶ)は、相関値算出部33が算出した相関値Aおよび相関値Bを取得する。相関値合成部34は、相関値Aと、相関値Bに重み付け係数kを掛けた値との合計値(合成相関値Sとも呼ぶ)を算出する。重み付け係数kは、予め設定された値である。例えば、相関値合成部34は、以下の式1を用いて合成相関値Sを算出する。なお、相関値合成部34が合成相関値Sの算出に用いる式は、式1に限定されない。
S=A+kB・・・(1)
相関値合成部34は、検査対象コネクタに関して、算出した合成相関値Sが最大の場合、その合成相関値Sを最大相関値記憶部35に記憶させる。相関値合成部34は、検査対象コネクタに関する一連のテンプレート走査が完了するまで、合成相関値Sの算出および記録を繰り返す。パターン照合の結果、最大相関値記憶部35には合成相関値Sの最大値(最大相関値とも呼ぶ)が記憶される。
最大相関値記憶部35(最大相関値記憶手段とも呼ぶ)には、相関値算出部33によって最大相関値が記憶される。最大相関値記憶部35に記憶された最大相関値は、判定部40による嵌合状態の判定に使用される。判定部40による嵌合状態の判定は、第1の実施形態と同様のため、詳細な説明は省略する。
(動作)
次に、本実施形態の検査装置2の動作について図面を参照しながら説明する。以下においては、検査装置2を動作の主体として説明する。
〔テンプレート作成処理〕
図17は、検査装置2のテンプレート作成処理について説明するためのフローチャートである。例えば、図17のフローチャートに沿ったテンプレート作成処理は、検査装置2の隙間画像作成部10によって実行される。
図17において、まず、検査装置2は、半嵌合状態で嵌合させた登録対象コネクタを撮像する(ステップS211)。
次に、検査装置2は、撮像された画像に関して画像領域を設定する(ステップS212)。検査装置2によって設定される画像領域には、隙間画像領域が含まれる。
次に、検査装置2は、設定された画像領域に含まれるA領域の画像から特徴パターンを抽出する(ステップS213)。
次に、検査装置2は、A領域に隣接するB領域の隙間画像から隙間パターンを抽出する(ステップS214)。
そして、検査装置2は、A領域の特徴パターンとB領域の隙間パターンとを合成してテンプレートを作成する(ステップS215)。
以上が、検査装置2のテンプレート作成処理に関する動作についての説明である。
〔判定処理〕
図18は、検査装置2の判定処理について説明するためのフローチャートである。例えば、図18のフローチャートに沿った判定処理は、検査装置2の画像入力部20、画像照合部30-2、および判定部40のいずれかによって実行される。
図18において、まず、検査装置2は、検査対象コネクタを撮像して走査対象画像を得る(ステップS221)。
次に、検査装置2は、検査対象コネクタの走査対象画像に走査範囲を設定する(ステップS222)。
次に、検査装置2は、走査範囲が設定された走査対象画像に関して、テンプレートを走査してパターン照合を実行する(ステップS223)。
次に、検査装置2は、A領域に関して、テンプレートの移動に合わせて、テンプレートと走査対象画像との相関値(相関値A)を算出する(ステップS224)。
次に、検査装置2は、B領域に関して、テンプレートの移動に合わせて、テンプレートと走査対象画像との相関値(相関値B)を算出する(ステップS225)。
次に、検査装置2は、相関値Aと相関値Bとを合成して合成相関値Sを算出する(ステップS226)。
次に、検査装置2は、検査対象コネクタに関して、算出した合成相関値Sが最大の場合、その合成相関値Sを記録する(ステップS227)。
ここで、検査対象のコネクタに関するパターン照合が完了していない場合(ステップS228でNo)、ステップS223に戻る。
一方、検査対象のコネクタに関するパターン照合が完了した場合(ステップS228でYes)、検査装置2は、記録された最大相関値と所定閾値とを比較し、相関が高いか否かを判定する(ステップS229)。
検査装置2は、相関が高いと判定した場合(ステップS229でYes)、そのコネクタが半嵌合状態であると判定する(ステップS230)。
一方、検査装置2は、相関が低いと判定した場合(ステップS229でNo)、そのコネクタの嵌合状態が正常であると判定する(ステップS231)。
例えば、検査装置2は、図示しない表示装置に検査結果を表示させたり、図示しない上位システムに検査結果を送信したりすることによって、検査対象のコネクタの嵌合状態が正常か否かを通知する。
以上が、本実施形態の検査装置2の動作についての説明である。なお、以上の動作に関する説明は、一例であって、本実施形態の検査装置2の動作について限定するものではない。
以上のように、本実施形態の検査装置は、正常に嵌合したときの特徴パターンと、半嵌合状態で嵌合したときの隙間パターンとが隣接して表れるコネクタの嵌合状態を検査するのに用いることができる。本実施形態の検査装置は、正常に嵌合したときの特徴パターンをA領域に設定し、その特徴パターンに隣接する隙間パターンをB領域に設定して、A領域とB領域とを一体化した一つのテンプレートを作成する。そのため、本実施形態の検査装置は、隙間画像と似たパターンがコネクタの嵌合部分の隙間以外にあるコネクタに関して、B領域に隣接してA領域のパターンがなければ、コネクタの嵌合状態を誤って検出することが避けられる。その結果、本実施形態の検査装置によれば、半嵌合状態の検出精度を向上できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る検査装置(検査システムとも呼ぶ)について図面を参照しながら説明する。本実施形態の検査装置は、半嵌合状態を検出する際に、隙間が出現すると予想される領域に限定して嵌合状態を検証する点で、第1および第2の実施形態とは異なる。以下において、第1または第2の検査装置と同様の構成については、詳細な説明を省略する場合がある。
図19は、本実施形態の検査装置3の構成の概略を示すブロック図である。図19のように、検査装置3は、隙間画像作成部10、画像入力部20、画像照合部30-3、判定部40-3を備える。隙間画像作成部10および画像入力部20は、第1の実施形態の検査装置1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
図20は、画像照合部30-3の構成を示すブロック図である。図20のように、画像照合部30-3は、テンプレート走査部31、相関値算出部33、最大相関値記憶部35、および座標記憶部37を有する。
テンプレート走査部31(テンプレート走査手段とも呼ぶ)は、検査対象コネクタの走査対象画像を画像入力部20から取得する。また、テンプレート走査部31は、検査対象コネクタに対応するテンプレートを隙間画像作成部10から取得する。走査範囲が設定された走査対象画像に対して、取得したテンプレートを用いたパターン照合による画像照合を実行する。例えば、テンプレート走査部31は、テンプレートを1画素ずつ移動させてテンプレート走査を実行する。
相関値算出部33(相関値算出手段とも呼ぶ)は、移動したテンプレートと、そのテンプレートと同じ位置の走査対象画像との相関値を算出する。相関値算出部33は、同一の検査対象コネクタに関するテンプレート走査において、算出した相関値が最大の場合、その相関値を最大相関値記憶部35に記憶させる。また、相関値算出部33は、相関値が最大となったときのテンプレートの位置座標を座標記憶部37に記録する。相関値算出部33は、検査対象コネクタに関する一連のテンプレート走査が完了するまで、相関値の算出、相関値、および位置座標の記録を繰り返す。検査対象コネクタに関するパターン照合の結果、最大相関値記憶部35には相関値の最大値(最大相関値とも呼ぶ)が記憶される。
最大相関値記憶部35(最大相関値記憶手段とも呼ぶ)には、相関値算出部33によって最大相関値が記憶される。最大相関値記憶部35に記憶された最大相関値は、判定部40-3によるコネクタの嵌合状態の判定に使用される。
座標記憶部37(座標記憶手段とも呼ぶ)には、最大相関値が得られたときのテンプレートの位置座標(走査位置座標とも呼ぶ)が記憶される。座標記憶部37に記憶された位置座標は、判定部40-3による嵌合状態の判定に使用される。
〔判定部〕
図21は、判定部40-3の構成を示すブロック図である、図21のように、判定部40-3は、最大相関値判定部41、座標領域判定部42、および嵌合状態検出部43を有する。
最大相関値判定部41(最大相関値判定手段とも呼ぶ)は、検査対象コネクタに関するパターン照合が完了すると、画像照合部30-3の最大相関値記憶部35から最大相関値を取得する。このとき、最大相関値判定部41は、最大相関値が得られたときの走査位置座標を画像照合部30-3の座標記憶部37から取得する。最大相関値判定部41は、最大相関値と、予め設定された閾値(所定閾値とも呼ぶ)とを比較する。最大相関値判定部41は、嵌合状態検出部43に比較結果を出力するとともに、座標領域判定部42に走査位置座標を出力する。
座標領域判定部42(座標領域判定手段とも呼ぶ)は、最大相関値が得られたときの走査位置座標を最大相関値判定部41から取得する。座標領域判定部42は、取得した走査位置座標が、予め設定された領域(設定領域とも呼ぶ)の範囲内であるか否かを判定する。設定領域は、コネクタが半嵌合状態のときに隙間が出現すると予想される範囲である。
座標領域判定部42は、走査位置座標が設定領域の範囲内であると判定すると、嵌合状態検出部43に対して判定指示を出す。
一方、走査位置座標が設定領域の範囲外であると判定すると、嵌合状態検出部43に対して判定指示を出さない。なぜならば、走査位置座標が設定領域の範囲外である場合は、隙間ではない箇所の相関値が最大であることを意味しており、コネクタの嵌合位置には隙間がないと判断されるためである。なお、座標領域判定部42は、走査位置座標が設定領域の範囲外である場合、コネクタの嵌合状態が正常であることを示す信号を嵌合状態検出部43に送信してもよい。
嵌合状態検出部43(嵌合状態検出手段とも呼ぶ)は、最大相関値判定部41から比較結果を取得する。嵌合状態検出部43は、座標領域判定部42による判定指示に応じて、最大相関値が所定閾値よりも高い場合、コネクタの嵌合位置129に隙間があると判定する。すなわち、嵌合状態検出部43は、走査位置座標が設定領域の内部であり、かつ検査対象の画像と隙間画像との一致度が高い場合に半嵌合状態を検出する。
一方、嵌合状態検出部43は、座標領域判定部42による判定指示を取得していない場合、コネクタの嵌合状態が正常であると判定する。例えば、嵌合状態検出部43は、所定の待機時間の間に判定指示を取得していない場合、コネクタの嵌合状態が正常であると判定する。また、座標領域判定部42からコネクタの嵌合状態が正常であることを示す信号を出力するように構成する場合、嵌合状態検出部43は、その信号に基づいてコネクタの嵌合状態が正常であると判定すればよい。
以上が、本実施形態の検査装置3の構成についての説明である。
(動作)
次に、本実施形態の検査装置3の動作について図面を参照しながら説明する。以下においては、検査装置3を動作の主体として説明する。
〔判定処理〕
図22は、検査装置3の判定処理について説明するためのフローチャートである。例えば、図22のフローチャートに沿った判定処理は、検査装置3の画像入力部20、画像照合部30-3、および判定部40-3のいずれかによって実行される。
図22において、まず、検査装置1は、検査対象コネクタを撮像して走査対象画像を得る(ステップS321)。
次に、検査装置3は、検査対象コネクタの走査対象画像に走査範囲を設定する(ステップS322)。
次に、検査装置3は、走査範囲が設定された走査対象画像に関して、テンプレートを走査してパターン照合を実行する(ステップS323)。
次に、検査装置3は、テンプレートの移動に合わせて、テンプレートと走査対象画像との相関値を算出する(ステップS324)。
次に、検査装置3は、検査対象のコネクタに関して、算出した相関値が最大の場合、その相関値を記録する(ステップS325)。
次に、検査装置3は、最大相関値が得られたときの走査位置座標を記録する(ステップS326)。
ここで、検査対象のコネクタに関するパターン照合が完了していない場合(ステップS327でNo)、ステップS323に戻る。
一方、検査対象のコネクタに関するパターン照合が完了した場合(ステップS327でYes)、検査装置3は、記録された最大相関値と所定閾値とを比較し、相関が高いか否かを判定する(ステップS328)。
検査装置3は、相関が高いと判定した場合(ステップS328でYes)、走査位置座標が設定領域の範囲内であるか否かを判定する(ステップS329)。一方、検査装置3は、相関が低いと判定した場合(ステップS328でNo)、走査位置座標による判定(ステップS329)を行わずに、そのコネクタの嵌合状態が正常であると判定する(ステップS331)。
検査装置3は、走査位置座標が設定領域の範囲内であると判定した場合(ステップS329でYes)、そのコネクタが半嵌合状態であると判定する(ステップS330)。
一方、検査装置3は、走査位置座標が設定領域の外部であると判定した場合(ステップS329でNo)、そのコネクタの嵌合状態が正常であると判定する(ステップS331)。
例えば、検査装置3は、図示しない表示装置に検査結果を表示させたり、図示しない上位システムに検査結果を送信したりすることによって、検査対象コネクタの嵌合状態が正常か否かを通知する。
以上が、本実施形態の検査装置3の動作についての説明である。なお、以上の動作に関する説明は、一例であって、本実施形態の検査装置3の動作について限定するものではない。
以上のように、本実施形態の検査装置は、隙間画像と似たパターンがコネクタの嵌合部分の隙間以外にあった場合に、その走査位置座標によって隙間か否かを判断できる。そのため、本実施形態の検査装置によれば、隙間ではないのに相関値が高い箇所を誤って検出することが避けられ、半嵌合状態を安定して検出できる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る検査システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の検査システムは、コネクタを撮像するためのカメラを含む構成である。例えば、各実施形態の検査装置の構成は、カメラに接続される情報処理装置によって実現される。
図23は、本実施形態の検査システム400の構成の一例を示す模式図である。なお、図23には、第1の実施形態に示すコネクタの嵌合状態を検査する例を示す。なお、図23は概念的なものであって、構成要素の形状や縮尺、位置関係などを正確に表してはない。
検査システム400は、カメラ410と、情報処理装置420とを備える。なお、情報処理装置420は、各実施形態の検査装置を実現するためのハードウェアである。例えば、各実施形態の検査装置は、情報処理装置420にインストールされるソフトウェアによって実現できる。
カメラ410は、雄コネクタ110と雌コネクタ120との嵌合状態を検査するために、嵌合位置129を撮像できる箇所に配置される。カメラ410は、少なくとも隙間画像領域140を含む範囲を撮像し、得られた画像データを情報処理装置420に送信する。
図23の例では、雌コネクタ120が実装された面を上方に向け、嵌合位置129を撮像できる箇所にカメラ410を配置する。例えば、雌コネクタ120が実装された基板は、ベルトコンベアなどの搬送装置によってカメラ410の下方まで搬送される。搬送装置の形態については、カメラ410によってコネクタの嵌合状態を検査できさえすれば、特に限定しない。例えば、カメラ410は、隙間画像作成部10と画像入力部20とで共用してもよいし、隙間画像作成部10と画像入力部20とで別々に設けてもよい。
情報処理装置420は、コネクタの嵌合位置129がカメラ410の鉛直下方に到達した段階で、隙間画像領域140を含む範囲を撮像するようにカメラ410を制御する。第1の実施形態においては、隙間画像作成部10および画像入力部20がカメラ410の撮像制御を行う。
情報処理装置420は、画像データを取得すると、取得した画像データを各実施形態の検査装置の機能によって処理する。情報処理装置420による処理は、各実施形態の検査装置による処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。例えば、情報処理装置420は、図示しない表示装置に処理結果を表示させたり、図示しない上位システムに処理結果を送信させたりできる。
以上のように、本実施形態の検査システムは、コネクタを撮像するためのカメラを備える。本実施形態の検査システムによれば、各実施形態と同様に、コネクタの嵌合状態を誤判定せずに効率的に検出できる。
(ハードウェア)
ここで、本発明の各実施形態に係る検査装置を実現するハードウェア構成について、図24の情報処理装置420を一例として挙げて説明する。なお、図24の情報処理装置420は、各実施形態の検査装置の処理を実行するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図24のように、情報処理装置420は、プロセッサ421、主記憶装置422、補助記憶装置423、入出力インターフェース425、および通信インターフェース426を備える。プロセッサ421、主記憶装置422、補助記憶装置423、入出力インターフェース425、および通信インターフェース426は、バス429を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ421、主記憶装置422、補助記憶装置423および入出力インターフェース425は、通信インターフェース426を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ421は、補助記憶装置423などに格納されたプログラムを主記憶装置422に展開し、展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置420にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ421は、本実施形態に係る検査装置による処理を実行する。
主記憶装置422は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置422は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置422として構成・追加してもよい。
補助記憶装置423は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置423は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置422に記憶させる構成とし、補助記憶装置423を省略することも可能である。
入出力インターフェース425は、情報処理装置420と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース425には、検査対象のコネクタを撮像するためのカメラ410が接続される。なお、入出力インターフェース425に接続される周辺機器は、カメラ410に限定されない。
通信インターフェース426は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。
情報処理装置420には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続するように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ421と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース425に仲介させればよい。
また、情報処理装置420には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置420には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース425を介して情報処理装置420に接続すればよい。
また、情報処理装置420には、必要に応じて、ディスクドライブを備え付けてもよい。ディスクドライブは、バス429に接続される。ディスクドライブは、プロセッサ421と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、情報処理装置420の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。また、記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体や、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現してもよい。
以上が、本発明の各実施形態に係る検査装置を実現するためのハードウェア構成の一例である。なお、図24のハードウェア構成は、各実施形態に係る検査装置の演算処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る検査装置に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。
各実施形態の構成要素は、任意に組み合わせることができる。また、各実施形態の構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよいし、回路によって実現してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、2、3 検査装置
10 隙間画像作成部
11 隙間画像撮像部
12 隙間画像領域設定部
13 隙間画像作成部
14 テンプレート記憶部
20 画像入力部
21 撮像部
22 走査範囲設定部
30 画像照合部
31 テンプレート走査部
33 相関値算出部
34 相関値合成部
35 最大相関値記憶部
37 座標記憶部
40 判定部
41 最大相関値判定部
42 座標領域判定部
43 嵌合状態検出部
110 雄コネクタ
111 ハウジング
113 キー
115 ケーブル
117 先端部
120 雌コネクタ
121 ハウジング
123 キー溝
124 貫通孔
125 接合部
127 開口部
129 嵌合位置
130 基板
210 雄コネクタ
212 係止部
215 ケーブル
220 雌コネクタ
230 基板
400 検査システム
410 カメラ
420 情報処理装置

Claims (10)

  1. 半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像し、撮像された画像から特徴パターンを抽出し、抽出した前記特徴パターンをテンプレートとして登録するテンプレート作成手段と、
    検査対象コネクタの前記嵌合位置を含む範囲を撮像して走査対象画像を生成し、前記テンプレートの走査範囲を前記走査対象画像に設定する画像入力手段と、
    前記テンプレート作成手段に登録された前記テンプレートを用いて、前記画像入力手段によって生成された前記走査対象画像の前記走査範囲で画像照合を実行して相関値を算出し、算出した前記相関値の最大値を記録する画像照合手段と、
    前記画像照合手段に記録された前記相関値の最大値に基づいて前記検査対象コネクタの嵌合状態を判定する判定手段とを備える検査システム。
  2. 前記判定手段は、
    記憶された前記相関値の最大値と所定閾値との大小関係を判定し、判定結果に基づいて前記検査対象コネクタの嵌合状態を判定する請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記判定手段は、
    前記画像照合手段に記録された前記相関値の最大値が前記所定閾値以上の場合に、前記検査対象コネクタが半嵌合状態で嵌合していると判定し、
    前記画像照合手段に記録された前記相関値の最大値が前記所定閾値を下回る場合に、前記検査対象コネクタが正常に嵌合していると判定する請求項2に記載の検査システム。
  4. 前記テンプレート作成手段は、
    半嵌合状態で嵌合した前記登録対象コネクタの前記嵌合位置を含む範囲を撮像し、前記嵌合位置に表れる隙間を含む隙間画像領域から抽出される前記特徴パターンを前記テンプレートとして登録する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の検査システム。
  5. 前記画像照合手段は、
    前記テンプレート作成手段に登録された前記テンプレートを用いて、前記走査対象画像に対してパターン照合を実行し、前記パターン照合に基づいて前記相関値を算出し、算出された前記相関値の最大値を記録する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の検査システム。
  6. 前記テンプレート作成手段は、
    半嵌合状態で嵌合した前記登録対象コネクタに関して、前記嵌合位置を含む第1領域に関する前記テンプレートを生成するとともに、前記第1領域に隣接する正常に嵌合された第2領域に関する前記テンプレートを生成し、前記第1領域の前記テンプレートと前記第2領域の前記テンプレートとを合成した合成テンプレートを記録し、
    前記画像照合手段は、
    前記テンプレート作成手段に記録された前記合成テンプレートを用いて、前記第1領域と前記第2領域とで別々に前記画像照合を実行し、前記第1領域および前記第2領域のそれぞれにおいて算出された前記相関値を所定の規則で合成することによって合成相関値を算出し、算出した前記合成相関値の最大値を記録し、
    前記判定手段は、
    前記画像照合手段に記録された前記合成相関値の最大値に基づいて前記検査対象コネクタの嵌合状態を判定する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の検査システム。
  7. 前記画像照合手段は、
    前記相関値の最大値が算出された際の前記テンプレートの位置座標を記憶し、
    前記判定手段は、
    前記検査対象コネクタに関する前記相関値の最大値が算出された際の前記テンプレートの前記位置座標が設定領域の範囲内である場合に、前記相関値の最大値に基づいて前記検査対象コネクタの嵌合状態について判定する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の検査システム。
  8. 前記登録対象コネクタおよび前記検査対象コネクタの前記嵌合位置を撮像するカメラを備える請求項1乃至7のいずれか一項に記載の検査システム。
  9. 半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像し、
    撮像された画像から特徴パターンを抽出し、
    抽出した前記特徴パターンをテンプレートとして登録し、
    検査対象コネクタの前記嵌合位置を含む範囲を撮像して走査対象画像を生成し、
    前記テンプレートの走査範囲を前記走査対象画像に設定し、
    登録された前記テンプレートを用いて前記走査対象画像の前記走査範囲で画像照合を実行して相関値を算出し、
    算出した前記相関値の最大値を記録し、
    記録された前記相関値の最大値に基づいて前記検査対象コネクタの嵌合状態を判定する検査方法。
  10. 半嵌合状態で嵌合した登録対象コネクタの嵌合位置を含む範囲を撮像する処理と、
    撮像された画像から特徴パターンを抽出する処理と、
    抽出した前記特徴パターンをテンプレートとして登録する処理と、
    検査対象コネクタの前記嵌合位置を含む範囲を撮像して走査対象画像を生成する処理と、
    前記テンプレートの走査範囲を前記走査対象画像に設定する処理と、
    登録された前記テンプレートを用いて前記走査対象画像の前記走査範囲で画像照合を実行して相関値を算出する処理と、
    算出した前記相関値の最大値を記録する処理と、
    記録された前記相関値の最大値に基づいて前記検査対象コネクタの嵌合状態を判定する処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
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Title
猪本 徹,先進IT機器を支えるセンサーはここが違う,オートメーション,日本,日刊工業出版プロダクション,2002年07月01日,第47巻 第7号,54-58

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