以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態が適用されたテレビジョン装置100の構成例を示すブロック図であり、テレビジョン装置は、例えばスクランブルされたデジタル地上波放送信号を受信する複数のチューナ、BS4K、BS8K、CS4Kなど複数種類の衛星放送を受信する複数のチューナを含むデジタルチューナ装置102を有する。
チューナ装置102で受信された放送番組の信号は、TS処理部122に入力され、複数のチャンネル(CH)のTS(Transport Stream)が1つのTSに再多重される。多重TSは各チャンネルの放送番組のパケット列を含む。各チャンネルのパケットには、チャンネル及びパケット識別用の識別情報が付加されている。多重TSは、記憶装置111に入力される。またTS処理部122に入力したTSの中で、制御情報を含むパケットは、制御部200に入力されて処理される。
記憶装置111は、例えば、ハードディスクドライブ、光ディスク記録再生装置を含む。光ディスクにはデジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク(BD)などが含まれる。
TS処理部122から制御部200に送られるパケットは、放送番組を再生するのに必要な情報が記述された各種のテーブルを搬送する。テーブルは、例えば、放送番組の暗号化情報であるECM(Entitlement Control Message)と、番組名、出演者、開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルであるEIT(Event Information Table)などの情報、EPG(Electric Program Guide:電子番組ガイド)情報、プログラムマップテーブルPMT(Program Map Table)等を含む。
パケットに含まれる画像データは、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)方式、AVC(Advanced Video Coding)方式などでエンコードされている。またオーディオパケット内のオーディオデータは、例えば、PCM(Pulse Code Modulation)方式、Dolby(登録商標)方式、MPEG方式などでエンコードされている。
TS処理部122で分離されたパケットの中でオーディオデータを含むパケットは、オーディオデコーダ123に入力され、符号化方式に応じた復号化が実施される。オーディオデコーダ123でデコードされたオーディオデータは、オーディオデータ処理部124で同期処理、音量調整などを施され、オーディオ出力部125に供給される。オーディオ出力部125は、スピーカシステムに応じたステレオ分離処理などを実行し、出力をスピーカ126に供給する。
TS処理部122で分離されたパケットの中で画像データを含むパケットは、画像デコーダ131に入力され、画像デコーダ131では、符号化方式に応じた復号化が実施される。画像デコーダ131でデコードされた画像データは、画像データ処理部132で、同期処理、輝度調整、色調整などが施される。画像データ処理部132の出力は、画像出力部133に供給される。画像出力部133は、制御部200からのデータ、図形、番組表などをメイン画像信号に多重することができる。また画像出力部133は、出力画像信号に対して表示器134に応じたスケール、解像度、ライン数、アスペクト比などを設定して、表示器134に向けて出力する。
なお、有料番組のオーディオパケット、画像パケットが暗号化されている場合もある。この場合、鍵情報を用いて暗号化を解くための処理系統もあるがここでは省略している。
制御部200は、中央演算処理ユニット(CPU)201、操作コマンド処理部202、通信制御部203、デバイス管理部204、表示処理部121、メモリ211を含む。さらにEPG(Electric program guide)データ取り込み部を含むがここでは示していない。
制御部200は、記録再生制御251を含む、この記録再生制御部251は、タイムシフト録画機能を持つ、また予約した番組を記録再生装置111の媒体に録画する機能、さらには、記録再生装置111で再生した例えばハードディスク、DVD、ブルーレイディスクなどから再生したコンテンツを別の媒体(ハードディスク、DVD、ブルーレイディスク)に記録する機も備える。
また、タイムシフト録画機能が動作するときは、記録再生制御部251は、記録再生装置111を制御し、放送される複数のチャンネルの番組を、複数日(例えば1週間分の番組乃至2週間)に渡って記録再生装置111に記録することができる。したがって、記録再生制御部251には、録画したコンテンツや番組コンテンツをテーブル上に配列した、録画リストデータも格納されている。さらに制御部200は、準備部252、ダビング管理部253を含む。
上記した記録再生制御部251、準備部252、ダビング管理部253については、後でさらに詳しく説明する。
CPU201は、制御部200の全体の動作シーケンスの調整を行っている。コマンド処理部202は、外部から入力する操作コマンドを解析し、コマンドに応じた動作をテレビジョン装置500に反映させることができる。デバイス管理部204は、制御部200に対して操作信号を与える携帯端末700、リモートコントローラ400などのデバイス識別データを把握し、管理することができる。携帯端末700は、スマートフォーン、タブレットPC,パーソナルコンピュータ(PC)などを含む。
表示処理部121は、画像出力部133を介して表示器134に表示される画像信号を全般的に制御することができる。また表示処理部121は、画像信号の解像度、表示サイズ、表示エリアなどの調整処理を行うこともできる。また、EPGデータを用いて作成した番組表の画像信号や、操作信号に応じて制御部200内で作成されたメニュー画像信号などを画像出力部133に供給することができる。
メモリ211は、制御部200内で保存する各種のデータ、アプリケーションなどを保存することができる。またメモリ211は、不揮発性メモリを含み、通信のためのアドレスデータ、機器固有情報(TV固有ID)などを格納している。
通信制御部203は、外部との通信を行い、操作コマンド、データ、コンテンツ、などを取り込むことができる。取り込まれたコンテンツ、及びデータは、例えば記憶装置111、或いはメモリ211に格納されることができる。通信制御部203は、テレビジョン装置1001から外部に向けて、データ、コンテンツ、などを送信することができる。
また、通信制御部203は、無線通信送受信部(通信器と称しても良い)113、有線通信送受信部112及び、LAN送受信部115と接続されている。有線通信送受信部(通信器と称しても良い)112は、インターネットを介して、遠隔サーバ、或いはホームサーバとの間でデータの送受信を行うことができる。
無線通信送受信部113は、携帯端末700との間でデータの送受信を行うことができ、近距離通信用である。
LAN送受信部115は、例えば家庭内の他のテレビジョン装置、記録再生装置、セットトップボックス、家庭内サーバと接続されている。また、テレビジョン装置1001は、リモートコントローラ400からの操作信号を、赤外線受信部114を介して受け取ることもできる。
携帯端末700は、テレビジョン装置100をリモートコントロールすることができる。携帯端末700は、図示しない基地局、インターネットなどを介してサーバをアクセスすることができる。携帯端末700は、サーバが提供するコンテンツは勿論のこと、各種のアプリケーション、ゲームソフトなどをダウンロードし、無線通信送受信部113を介して、制御部200に転送することが可能である。
また携帯端末700は、コンテンツを取得するための情報(例えばウェブサーバのアドレス、メールアドレス、ネットワークアドレスなど)を、無線通信送受信部113を介して、制御部200に転送することが可能である。
携帯端末700からコンテンツ、アプリケーション、或いはゲームソフトが転送されてくるときは、制御部200の通信制御部203が動作する。通信制御部203は、受け取ったコンテンツをメモリ211に格納する。コンテンツは、操作コマンドに応じて、或いは自動的に記録再生装置111に格納されてもよい。記録再生装置111は、受け取ったコンテンツを例えばハードディスクに記録させることができる。ハードディスクにおいては、コンテンツはコンテンツファイルとして管理される。
さらに携帯端末700は、準備部252が用意しているコンテンツを、自身のメモリに取り込む(ダウンロードする)ことができる。
表示用のメニュー画像信号、番組表画像信号、録画リスト信号などは、表示処理部212に格納及びまたは管理されている。メニューの表示、番組表の表示が行われるときは、メニュー画面データ、番組表画像信号が、表示処理部212の制御に基づき、データ格納部(メモリ或いはハードディスク)から読み出され、画像出力部133に供給される。これにより、メニュー画面や番組表画面が表示器134に表示される。
表示用のメニュー画像信号、番組表画像信号などは、携帯端末700に送信されることもできる。携帯端末700がメニュー画像信号、番組表画像信号など要求した場合、表示処理部212は、メニュー画像信号、番組表画像信号を携帯端末700へ送信することができる。
携帯端末700は、メニュー画像信号、番組表画像信号をタッチ式パネルの画面に表示することができ、ユーザは、タッチ(或いはポイント)式パネルの画面に表示された操作ボタンに触れることにより、テレビジョン装置100に動作指令信号を与えることができる。
<ダビング準備と、ダビング回数のカウント及び制御について>
図2は、本実施形態に係る主要な機能ブロックを取り出して示す図である。記録再生装置111の記録媒体として、例えばHDD、DVD、BDなどが用いられる。記録再生制御部251は、命令に応じて、記録再生装置111に格納されている番組や、映画などのコンテンツを他のHDD、DVDなどに所定のルールに基づいて、ダビングすることができる。準備部252は、ユーザ操作に応答して、ダビングするコンテンツを準備する機能を持つ。例えば準備部252は、ダビング予約されたコンテンツを、記録再生装置111から読出して、一時的に待機させることができる、或いは、待機状態のコンテンツをダビング先の媒体に応じてフォーマット変換して待機させることができる。さらには、簡易な方法としては、準備部252は、操作によりダビング予約されたコンテンツの記録再生装置111上の読出しアドレスを保存してもよい。
操作入力及びインターフェース部301は、図1に示した携帯端末700、表示器134、さらには、USB端子を介して接続される記録再生装置及びインターフェース(図1には図示していない)などを総称している。
ダビング管理部253は、記録再生装置111に保持されているコンテンツが、外部に持ち出し可能な記憶媒体にダビングされたり、移動(ムーブ)された場合に、ダビング回数の残り数を管理することができる。
図3、図4、図5は、それぞれ、本実施形態に係る要部(ダビング管理部253)の管理動作例を説明する図である。
図3において、記録再生装置(ダビング許容ステイタス)と記載したブロック401の列には、ブロック411、413、416、419を示し、各ブロックにおける例えば番組PA、PB,PCのそれぞれのダビング許容回数(ダビング残り回数と称してもよい)の値を示している。
また図3において、録画リストモニタとダビング番組の選択操作(仮置きステータス)記載したブロック402の列には、ブロック412、415、418を示し、各ブロックにおけるダビング予約数を示している。さらに図3において、ダビング実行又はダビングキャンセル操作と記載したブロック403の列には、ダビングが実行されたり、ダビングがキャンセルされた場合のブロック414、417を示している。
今、記録再生装置111に番組PA,PB,PCが録画されているものとする。この場合、ダビング管理部253は、いずれの番組もまだ1度もダビングされていない場合は、PA=10,PB=10,PC=10として管理する(411)。
次に、ユーザがインターフェース部301を介して、ダビング予約操作を行い、番組PB、PCを選択したものとする。このときは、ダビング管理部253は、ダビングの仮置きとして、PB=1、PC=1をセットする(412)。さらに、ダビング許容数としては、PA=10,PB=9,PC=9を管理する(413)。
なおダビング予約操作を行う場合には、システムは、ユーザ操作に応じて表示器の画面あるいは携帯端末の画面に録画リストを表示することができる。
上記の状態において、今、ユーザが、番組PBを指定してダビング実行操作を行ったとする(414)。するとダビング管理部253は、ダビングの仮置きとして、PB=0、PC=1に変更する(415)。ダビング許容数としては、PA=10,PB=9,PC=9として、変更なく管理する(416)。
続いて、ユーザが、番組PCのダビングをキャンセルしたとする(417)。するとダビングの仮置きとしては、PC=0に変更する(415)。この場合は、ダビング管理部253は、ダビング許容数を、PA=10,PB=9,PC=10に修正する。
つまり、本実施形態では、ダビング管理部253は、準備部252に一時的に予約されているダビング用のコンテンツが、ダビングをキャンセルした状態になった場合は、管理部253におけるダビング許容回数をキャンセル数に応じてもとに戻すことができる。
上記の動作例は、例えばユーザがリモートコントローラ400を操作し、操作画面を表示器134で表示した状態で、ダビング動作の操作を行う例を説明した。しかし、ユーザは、携帯端末700を用いてダビング動作の操作を行うことも可能である。このとき、携帯端末700は、無線通信送受信部113を介してテレビジョン装置100を制御することができる。
図4においても、記録再生装置(ダビング許容ステイタス)と記載したブロック401の列には、ブロック441、443、446、449を示し、各ブロックにおける番組PA、PB,PCのダビング許容回数(ダビング残り回数と称してもよい)の値を示している。
またスマホ専用による録画リストモニタとダビング番組の選択操作(仮置きステータス)記載したブロック432の列には、ブロック442、445、448を示し、各ブロックにおけるダビング予約数を示している。さらに、スマホ専用によるダビング実行又はダビングキャンセル操作と記載したブロック433の列には、ダビングが実行されたり、ダビングがキャンセルされた場合のブロック444、447を示している。
今、記録再生装置111に番組PA,PB,PCが録画されているものとする。この場合、ダビング管理部253は、いずれの番組もまだ1度もダビングされていない場合は、PA=10,PB=10,PC=10として管理する(441)。
次に、ユーザがスマートフォーン(インターフェース部301)を操作して、ダビング予約操作を行い、番組PB、PCを選択したものとする。このときは、ダビング管理部253は、ダビングの仮置きとして、PB=1、PC=1をセットする(442)。さらに、ダビング許容数としては、PA=10,PB=9,PC=9を管理する(443)。なおこの状態においては、PA=10,PB=10,PC=10であっても構わない。
なおユーザがダビング予約操作を行う場合には、システムは、ユーザ操作に応じて携帯端末の画面に録画リストを表示することができる。
上記の状態において、今、ユーザが、携帯端末を操作して番組PBを指定してダビング実行操作を行ったとする(444)。するとダビング管理部253は、ダビングの仮置きとして、PB=0、PC=1に変更する(445)。ダビング許容数としては、PA=10,PB=9,PC=9で変更なく管理する(446)。
続いて、ユーザが、番組PCのダビングをキャンセルしたとする(446)。するとダビングの仮置きとしては、PC=0に変更する(415)。この場合は、ダビング管理部253は、ダビング許容数を、PA=10,PB=9,PC=10に修正する。
図5は、本実施形態に係る要部のさらに他の動作例を説明する図である。図5は、ダビングではなく、移動操作が行われた場合の動作フローを示している。
図5においても、記録再生装置(ダビング許容ステイタス)と記載したブロック401の列には、ブロック461、463、467、470を示し、各ブロックにおける番組PA、PB,PCのダビング許容回数(ダビング残り回数と称してもよい)の値を示している。
また仮置き予約ステータス記載したブロック452の列には、ブロック462、465、469を示し、各ブロックにおけるダビング予約数を示している。さらに、ムーブ実行又はムーブキャンセルと記載したブロック453の列には、ムーブが実行されたり、ムーブがキャンセルされた場合のブロック464、468を示している。
今、記録再生装置111に番組PA,PB,PCが録画されているものとする。この場合、ダビング管理部253は、いずれの番組もまだ1度もダビングされていない場合は、PA=10,PB=10,PC=10として管理する(461)。
次に、ユーザがスマートフォーン700或いはリモートコントローラ400を操作して、ムーブ予約操作を行い、番組PB、PCを選択したものとする。このときは、ダビング管理部253は、ムーブの仮置きとして、PB=1、PC=1をセットする(462)。さらに、ダビング許容数としては、PA=10,PB=9,PC=9を管理する(463)。なおこの状態においては、PA=10,PB=10,PC=10であっても構わない。
なおユーザがムーブ予約操作を行う場合も、システムは、ユーザ操作に応じて表示器134或いは携帯端末700の画面に録画リストを表示することができる。
上記の状態において、今、ユーザが、番組PBを指定してムーブ実行操作を行ったとする(464)。するとダビング管理部253は、ムーブの仮置き情報として、PB=0、PC=1に変更する(465)。ダビング許容数としては、PA=10,PB=0,PC=9として変更し管理する(446)。つまりムーブの場合は、親も子もすべて残り0に設定する。
続いて、ユーザが、番組PCのムーブをキャンセルしたとする(448)。するとダビングの仮置きとしては、PC=0に変更する(469)。この場合は、ダビング管理部253は、ダビング許容数を、PA=10,PB=0,PC=10に修正する(470)。
なお上記のダビング(或いはコピー)回数管理の方法以外にもさらに種々の管理方法があるが、後で説明することにする。
上記の図3、図4、図5において、ダビングを実行するためには、仮置きをおこなうという風に説明した。しかしながら、仮置き(所謂持出し予約)などは、番組が録画されると同時に作成されてもよいし、上記したようにユーザがマニュアルで作成してもよい。
図6は、表示器134を見ながら、リモートコントローラ400或いは携帯端末700を操作し、メニュー画面から「ダビング予約・実行設定」画面を表示した例を示している。
表示器134には、番組リストのアイテム列1341と、ダビング予約マークのアイテム列1342と、ダビング実行を設定するためのアイテム列1343、ダビング先を決めるためのアイテム列1344が表示される。
録画リストには、アイテムとして番組A(録画番組リスト上、“AAAAAAAA”の番組),番組B(録画番組リスト上、“BBBBBBBB”の番組),番組C(録画番組リスト上、“CCCCCCCC”の番組)、番組D(録画番組リスト上、“DDDDDDDD”の番組)のアイテムが並ぶ。またダビング予約マークのアイテムとしては、ダビング予約マークを記入するチェックボックスが表示される。図の状態は、番組B、番組Cが予約された状態を示している。ダビング実行を設定するためのアイテム列には、番組毎に実行を決定するための決定ボックスが並んでいる。図の例では、ユーザが、リモートコントローラ操作により、カーソルを移動させて、番組Bに対応する決定ボックスを選択し、決定ボタンを押した様子を示している。またダビング先としては、DVD1を設定している例を示している。ダビング先としては、デバイス管理部で管理されている、例えばHDD1,スマホ1などがある例を示している。
なお、図6はダビング予約の画面であるが、録画予約リストにダビング予約を設定できるようにしてもよい。この録画予約リストにダビング予約を設定する場合、図6のようにリスト中にダビング予約マークを入れるチェックボックスを表示しても良いし、リストから所望の番組を選択して一旦詳細予約画面を表示させ、この詳細予約画面中にダビング予約マークを入れるチェックボックスや、アイテム列1344のようなダビング先を選択するための素材を表示させ、指定できるようにしても良い。
この図6にてダビング先としてスマホ1が指定されている場合、記録再生装置111は、スマートフォーン700が接続されたことを検出すると、スマートフォーン700にダビング予約がされている番組をダビングする。このダビングはダビング実行を設定するためのアイテム列1343が選択(図6の例では斜め斜線の入った○印)されていた場合に自動でダビングを実行する。例えば記録再生装置111は、スマートフォーン700のUSBメモリ上にダビングを実行する。
USB接続でなくても、スマートフォーン700が家庭内LAN通信可能なエリアに入ると自動的にダビング予約したコンテンツがスマートフォーン700のメモリにダビングされる。これを実現するため、記録再生装置111はスマートフォーン700側には予め家庭内LAN通信可能なエリアに入ると記録再生装置111へダビング予約している未転送の番組の有無を確認し、もし有れば記録再生装置111に対してダビングするための転送を要求し、この要求に基づき転送された未転送の番組をスマートフォーン700のメモリにダビングするアプリケーションソフトウェアをインストールしておく。
上記したように、番組リストに提示されている番組に対してダビング予約マークを付することができる。このようにダビング予約マークが付された番組に関しては、例えば、記憶媒体(スマートフォーン、記録再生装置、SDカードなど)が無線或いは有線で接続された場合、本システムは自動的に該当番組のダビングを実行することができる。
このためにユーザは、ダビング忘れなどをすることなく使い勝手の利便性を得ることができる。スマートフォーンやタブレットPCのメモリにダビングが実行される場合は、例えば、無線電波の圏内に当該スマートフォーンやタブレットPCが入ったときに、自動的なダビングが開始される。番組リストは録画予約、視聴予約などいずれの番組リストを含むものである。
図7A、本実施形態で利用されるスマートフォーン700のメニュー画面の一例を説明する図である。図7Bは、本実施形態で利用されるスマートフォーン700の操作画面の一例を説明する図である。
ユーザは、携帯端末700を利用し、記録再生装置111に記録されている番組の中から所望の番組を自身の携帯端末700のメモリにダウンロードし、すきなときに、当該番組を携帯端末で視聴することができる。勿論、この携帯端末700は、デバイス管理部204にて管理されている。
ユーザは、メニュー画面の中の「番組を持ち出す」という項目にタッチ(例えばタップ操作やダブルタップ操作)すると、番組リストのアイテム列7001と、ダビング予約マークのアイテム列7002と、実行指示のアイテム列7003、キャンセルアイテム列7004などを表示させることができる。
携帯端末700の表示画面はテレビジョン装置100の表示器134の画面に比べて面積が小さいので、アイテム列のすべてを同時表示することは不可能であるが、ユーザは、タッチ操作(例えばスライド操作)により画面をスクロールさせることで、所望のアイテム列を画面に表示されることができる。
図の例では、番組B,番組Cがダビング予約された様子を示している。また番組Bがダビング実行された例を示している。
上記のように、ダビング(或いはコピー)予約が簡単であるともに、その回数管理も正確に行われることになる。
図8A、図8Bは、ダビング(或いはコピー)が行われた場合、その表示処理及び又は管理処理をどのように行うかを説明する図である。具体的な表示形態は示していないが、表示形態としては種々の形態があり、例えばメニュー画面に「ダビング回数情報」と言いう項目を設けると、以後に説明するようなダビング残り回数をユーザは、表示器134或いは携帯端末700の画面で確認することが可能である。また操作画面には、ダビング残り回数表示を要求するボタンを設けてもよい。
図8Aにおいて、状態8S1で、ユーザがリモートコントローラ400或いは携帯端末700により、テレビジョン装置100を制御し、番組Aを、ダビング予約(或いは準備、或いは持出し可能)に設定したものとする(8S1)。また番組Aについては、既に1回ダビングが行われているものとする。
このときは、ユーザが表示器134上で、メニュー画面を介して、例えば番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組Aについては「番組Aのダビング(コピー)回数=9」、(8S2a)。また、携帯端末700の画面上で、メニュー画面を介して、例えば番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組Aについては「番組Aのダビング(コピー)回数=9」を確認することができる(8S2b)。
今、ユーザが、番組Aをブルーレイディスク(BD)にダビング実行したものとする(8S3)。
その後、ユーザが表示器134上で、メニュー画面を介して、例えば番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組Aについては「番組Aのダビング(コピー)回数=8」、「番組A(子)のダビング(コピー)回数=8」を確認することができる(8S4a)。また、携帯端末700の画面上で、メニュー画面を介してみても、例えば番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組Aについては、「番組Aのダビング(コピー)回数=8」を確認することができる(8S4b)。
上記のように携帯端末700の画面上においては、携帯端末700で持ち出せるダビング回数のみを確認することができる。
図8Bは、先の状態8S4a、8S4b(番組Aの親も子もダビング可能な残り数は8の状態)から、それぞれ、異なる操作が行われた場合、残りダビング回数の管理と表示内容の各種ケースを説明している。この場合は、番組Aの親と子を管理する例を示している。
最初のケース(8S11a、8S11b、8S11c)について説明する。今、本体(テレビジョン装置)側で、番組A(親)について、ダビング回数=8の表示を削除したものとする(8S11a)。この場合、本体側で、メニュー画面を介して、番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組A(親)に関するダビング回数の表示はなくなっている(8S11b)。一方、携帯端末700の画面上においては、携帯端末700で持ち出せるダビング回数を確認することができる。つまり番組A(子)は、ダビング回数=8を確認することができる(8S11c)。
次のケース(8S12a、8S12b、8S12c)を説明する。今、先の状態8S4a、8S4b(番組Aの親も子もダビング可能な残り数は8の状態)から、番組A(子)について、ダビング回数=8の表示を削除したものとする(8S12a)。この場合、本体側で、メニュー画面を介して、番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組Aについては「番組A(親)のダビング(コピー)回数=8」を確認することができる(8S11b)。しかし、携帯端末700の画面上においては、携帯端末700で持ち出せるダビング回数を確認すると、番組A(子)に関するダビング回数の表示はなくなっている(8S12b)。
また、携帯端末700の携帯端末700の画面上においては、番組A(子)のダビング回数の表示はなくなっている(8S12c)。
さらに次のケース(8S13a、8S13b、8S13c)について説明する。今、先の状態8S4a、8S4b(番組Aの親も子もダビング可能な残り数は8の状態)から、携帯端末700側に番組A(子)をダビングしたものとする(8S13a)。その後、本体側で、ユーザが表示器134上のメニュー画面を介して、例えば番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組Aについては「番組A(親)のダビング(コピー)回数=7」、「番組A(子)のダビング(コピー)回数=7」を確認することができる(8S13b)。また、携帯端末700の画面上で、ユーザが、メニュー画面を介して、例えば番組リスト或いはダビング情報を見ると、番組Aについては、「番組A(子)のダビング(コピー)回数=7」を確認することができる(8S11c)。
上記の説明は、表示する必要条件を述べたものであり、表示形態、マークにより文字を指示する方法、或いは、文字列を示す方法などがあり、特別に表示形態が限定されるものでなない。
上記したように、本実施形態によると、ダビング管理部253は、電子装置における第1ダビング許容回数と、該電子装置の外に持ち出すことを可能する準備部252における第2ダビング許容回数との両方を把握することができる。またダビング管理部253は、前記第1ダビング許容回数が低減した場合は、前記第2ダビング許容回数も連動して低減させることができる。さらにダビング管理部253が電子装置における第1ダビング許容回数と、該電子装置の外に持ち出すことを可能する準備部252における第2ダビング許容回数との両方を把握している場合、電子装置本体側の134表示器では前記第1ダビング許容回数と、前記第2ダビング許容回数の両方を表示する手段を備える。
図9は、携帯端末700のブロック構成例である。携帯端末700は、送受信アンテナ721、通信制御部722、データ処理部723、表示処理部724、システム制御部725を含む。また表示部726を含みこの表示部は、タッチ操作入力部としても機能する。先に説明した携帯端末700での表示は、上記したブロックが相まって動作している。
図10は、さらに本実施形態で用いられる表示器134或いは携帯端末700で表示される表示画面の例を示す説明図である。上記の説明では、ダビング管理部253は、コンテンツに対する残りのダビング回数を管理することを説明した。しかしさらに、管理項目が増えてもよい。例えば、図10は、録画番組リストが表示されたとき、ダビング残り数と、持出し予約数(ムーブ予約数)を示すことができる例を示した。図においてアイテム列1241には、番組名、放送時間などが表示され、アイテム列1355には、対応する番組のダビング残り回数が表示され、アイテム列1356には、持出し予約数(ムーブ予約数)が記載されている。
例として、番組「AAA・・・」は、残りのダビング回数が10回であり、持出し予約数3が示されている。また番組「BBB・・・」は、残りのダビング回数が9回であり、持出し予約数3が示されている。さらにまた番組「CCC・・・」は、残りのダビング回数が9回であり、持出し予約数なしが記述されている。このような持出し予約は、別途メニューにおいて、予約される。
上記のように持出し予約数が表示されることにより、ダビング回数をすべて使い切ることに対して、ユーザは注意を払うことができる。つまり10回のダビング(コピー)をしてしまうと、その後、持出しを行おうとしてもできないことになるが、本実施形態によるとこのようなことが防止される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。