JP7009138B2 - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明はズームレンズに関し、特に、監視カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、放送用カメラ等の撮像装置に用いる撮像光学系として好適なものである。
撮像装置に用いられるズームレンズは、撮像素子の高精細化に対応できる高い光学性能を有し、かつ広画角であることが要望されている。また、監視カメラなどの撮像装置は、昼間の撮像には可視光を使用し、夜間の撮像には近赤外光を使用している。
例えば監視カメラにおいては、多くの場合、夜間の撮影では波長800nm~波長1000nmの近赤外光を利用して低照度下での撮影が容易となるようにしている。このため、監視カメラに用いられるズームレンズには、可視光(波長400nm~波長700nm程度)から近赤外領域までの広い波長範囲において諸収差が良好に補正されたズームレンズであること等が要望されている。
従来、ズームレンズとして、最も物体側に負の屈折力のレンズ群が配置されたネガティブリード型のズームレンズが知られている(特許文献1、2)。
特許文献1では、物体側より像側へ順に、負、正、負の屈折力の第1レンズ群乃至第3レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する3群ズームレンズを開示している。特許文献2では、物体側より像側へ順に、負、負、正、負の屈折力の第1レンズ群乃至第4レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する4群ズームレンズを開示している。
この他、ネガティブリード型で可視光から近赤外域の広い波長域にわたり良好に収差補正されたズームレンズが知られている(特許文献3)。特許文献3では、物体側より像側へ順に、負、正、負の屈折力の第1レンズ群乃至第3レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する3群ズームレンズを開示している。
特開2007-233045号公報 特開2014-219543号公報 特開2016-145928号公報
前述したネガティブリード型のズームレンズにおいて、全系が小型で、かつ広画角でありながら全ズーム領域にわたり高い光学性能を得るには各レンズ群のレンズ構成を適切に設定することが重要になってくる。例えば監視カメラに用いられるズームレンズでは、可視域から近赤外域までの広い波長範囲にわたり、諸収差のうち、特に色収差が良好に補正された高い光学性能を有することが重要になってくる。
ネガティブリード型のズームレンズにおいて、広い波長範囲において倍率色収差を良好に補正し、高い光学性能を得るには、第1レンズ群のレンズ構成及び最も像側に配置されるレンズ群に用いるレンズの材料等を適切に設定することが重要になってくる。これらの構成が不適切であると、全系の小型化を図りつつ、広画角で、広い波長範囲にわたり高い光学性能のズームレンズを得るのが大変困難になってくる。
本発明は、例えば、小型広画角全ズーム範囲における高い光学性能の点で有利なズームレンズ提供を目的とする。
本発明のズームレンズは、開口絞りと、複数のレンズ群とを有し、前記複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群、一つ以上のレンズ群を含む中間群、後レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第1レンズ群は2枚以上の負レンズ及び1枚以上の正レンズを有し、
前記後レンズ群は最も像側に配置された負の屈折力のレンズ要素nrを有し、
前記レンズ要素nrは、材料のアッベ数及び部分分散比をそれぞれνdnr及びθCtnrとするとき、
20.4≦νdnr≦29.5
0.45<θCtnr<0.78
なる条件式を満足する負レンズを含み、
前記開口絞りは前記第1レンズ群よりも像側に配置され、該開口絞りの像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群LPを含み、該レンズ群LPは広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側へ移動し、前記レンズ群Lpは複数の正レンズを有し、該複数の正レンズのアッベ数のうち最も大きいアッベ数をνdp1、2番目に大きいアッベ数をνdp2とするとき、
75<(νdp1+νdp2)/2<96
なる条件式を満足し、
材料のd線、C線、t線、F線での屈折率をそれぞれnd、nC、nt、nFとするとき、前記部分分散比は(nC-nt)/(nF-nC)で表されることを特徴とするズームレンズである。
本発明によれば、例えば、小型広画角全ズーム範囲における高い光学性能の点で有利なズームレンズ得られる。
実施例1の広角端におけるレンズ断面と移動軌跡の図 (A)、(B)、(C) 実施例1の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例2の広角端におけるレンズ断面と移動軌跡の図 (A)、(B)、(C) 実施例2の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例3の広角端におけるレンズ断面と移動軌跡の図 (A)、(B)、(C) 実施例3の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 実施例4の広角端におけるレンズ断面と移動軌跡の図 (A)、(B)、(C) 実施例4の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 本発明の監視カメラ(撮像装置)におけるレンズ断面図 本発明の監視カメラにおける要部外略図 (A)、(B) ガラス特性(商品名S-NPH1、商品名S-LAH53)の説明図 実施例1の広角端および望遠端における光路に関する説明図
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置を図面に基づいて説明する。本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群、一つ以上のレンズ群を含む中間群、後群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。
図1は本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)におけるレンズ断面図である。図2(A)、(B)、(C)は本発明の実施例1のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端(長焦点距離端)における収差図である。
実施例1はズーム比2.90、Fナンバー1.67~2.97のズームレンズである。図3は本発明の実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図4(A)、(B)、(C)は本発明の実施例2のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例2はズーム比2.3、Fナンバー1.28~1.64のズームレンズである。
図5は本発明の実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図6(A)、(B)、(C)は本発明の実施例3のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例3はズーム比2.6、Fナンバー1.35~2.40のズームレンズである。
図7は本発明の実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図である。図8(A)、(B)、(C)は本発明の実施例4のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例4はズーム比2.3、Fナンバー1.24~1.68のズームレンズである。
図9は本発明のズームレンズをドームに収納したときのレンズ断面図である。図10は本発明のズームレンズを有する監視カメラ(撮像装置)の要部概略図である。図11(A)、(B)は本発明のズームレンズに用いた材料(光学材料)の特性の説明図である。図12(A)、(B)は実施例1のズームレンズの広角端、望遠端における光路図である。
各実施例のズームレンズは撮像装置に用いられる撮像光学系であり、レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。尚、各実施例のズームレンズをプロジェクター等の光学機器に用いても良く、このときは、左方がスクリーン、右方が被投影画像となる。レンズ断面図において、L0はズームレンズである。
LMは一つ以上のレンズ群を有する中間群である。LRは最も像側に位置する後群である。Liは第iレンズ群である。L1は負の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群である。SPは開放Fナンバー(Fno)光束を決定(制限)する開口絞りの作用をするFナンバー決定部材(以下「開口絞り」ともいう。)である。Lpは開口絞りSPの像側に隣接して配置される正の屈折力のレンズ群である。
Gは光学フィルター、フェースプレート、水晶ローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当する光学ブロックである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が置かれる。
矢印は広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。フォーカスに関する矢印Faは無限遠にフォーカスしているときの広角端から望遠端へのズーミングに際してのレンズ群の移動軌跡を示す。また矢印Fbは近距離にフォーカスしているときの広角端から望遠端へのズーミングに際してのレンズ群の移動軌跡を示す。矢印Fcは無限遠から近距離へのフォーカシングに際してのレンズ群の移動方向を示している。
図7におけるフォーカスに関する矢印Fは無限遠から近距離へのフォーカシングに際しての移動方向を示す。
球面収差においては、dはd線(波長587.6nm)、CはC線(波長656.3nm)、FはF線(波長486.13nm)、tはt線(波長1013.98nm)を表示している。非点収差においてΔMはd線のメリディオナル像面、ΔSはd線のサジタル像面を表している。歪曲収差においてはd線を表示している。倍率色収差においてはd線に対するC線、F線、t線の収差を表示している。FnoはFナンバー、ωは半画角(度)である。
本発明のズームレンズは3つ以上のレンズより構成されている。全系の小型化を図りつつも広角端から望遠端までの全ズーム範囲にわたり高い光学性能を得るために、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行うための好適なレンズ構成としている。また、広角端において広画角化を達成するために、最も物体側のレンズ群が負の屈折力となる所以ネガティブリードタイプを採用している。そして第1レンズ群に、強い負の屈折力を持たせるために負レンズが多いレンズ構成をとっている。
また、可視領域のみではなく近赤外領域までを含めて倍率色収差を良好に補正するために、これまでとは異なる材料よりなるレンズ構成をとっている。これに関し、図11(A)、(B)、図12を用いて説明する。
本発明のズームレンズにおいては、最も像側に負の屈折力のレンズ要素(レンズエレメント)nrを有し、レンズ要素nrは可視領域に対し近赤外領域の屈折率の差が比較的大きくなる(分散性が大きくなる)特徴を有している。これは、近赤外領域の材料における屈折率が可視光での屈折率に対してなるべく低いほうが良いためである。
その理由は、レンズ全系において近赤外光は可視光に対してオーバー側(倍率色収差図ではプラス方向)へ結像する。このため、これを補正するにはレンズ要素nrにおいて、近赤外光の屈折率が小さくなる分散性を有するのが良いためである。そのため、d線(波長587.6nm)を基準としてt線(波長1013.98nm)の分散が大きくなる材料を選択するのが良く、具体的にはアッベ数νdが小さくなる材料を選択するのが良い。
部分分散比θctに関しては、アッベ数νdに応じて変化する一般的な特性(図11(B)のオハラ(株)発行マップより)に示されるように小さくなる材料を選択するのが良い。図11(B)はアッベ数νdと部分分散比θctを示す。
次に図11(A)を使用し、d線の屈折率がほぼ同一で異なる分散性を有する硝材としてOHARA(株)の2種(商品名S-NPH1と商品名S-LAH53)を例にあげてその原理を説明する。
図11(A)は、各波長における屈折率の変化を示している。表はd線(波長587.56nm)、F線(波長486.13nm)、C線(波長656.27nm)、t線(波長1013.98nm)の屈折率、nd、nF、nC、ntおよびアッベ数νd、部分分散比θCtを示している。
商品名S-NPH1は分散性が大きく(アッベ数が小さく)、d線に対するt線の屈折率が商品名S-LAH53よりも小さくなる。これは商品名S-NPH1のほうがよりd線に対する近赤外領域の分散性が大きい特性を有しているためである。これにより商品名S-NPH1を選択すればd線の屈折率を同レベルとしつつも、分散特性により近赤外のオーバー方向への倍率色収差量が抑えられる。結果として可視光領域に対する近赤外領域の倍率色収差が抑えることができる。
通常、カラー画像のみによる撮像であれば長波長領域においてはC線の波長レベルまでを考慮しておけば良いが、波長1000nm程度の近赤外光までを考慮するに際し、上述した原理を利用しその効果を得ている。最も像面に近い位置の負の屈折力のレンズ要素nrに上記特性を有しているのは、図12(A)、(B)に示すように、広角端から望遠端の各像高でレンズ要素nrの通過光路領域に差が生じにくい。このためズーム全域の倍率色収差を効率的に補正するためである。
ここで最も像側の負の屈折力のレンズ要素nrとは、単レンズもしくは接合レンズによる全体として負の屈折力を有するエレメントを意味している。
本発明は、全系が小型でありながら全ズーム範囲にわたり高い光学性能を有し、特に可視光から近赤外光に至る広い波長範囲において倍率色収差の少ない、広画角の小型のズームレンズである。本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群L1、一つ以上のレンズ群を含む中間群LM、後群LRより構成されている。
第1レンズ群L1は2枚以上の負レンズと、1枚以上の正レンズを有し、後群LRは最も像側に負の屈折力のレンズ要素nrを有している。材料のd線、C線、t線、F線での屈折率をそれぞれnd、nC、nt、nFとする。材料のアッベ数νd、部分分散比θctをそれぞれ、
νd=(nd-1)/(nF-nC)
θCt=(nC-nt)/(nF-nC)
とおく。そしてレンズ要素nrの材料のアッベ数と部分分散比を各々νdnr、θCtnrとするとき、
10.0<νdnr<33.0 ・・・(1)
0.45<θCtnr<0.78 ・・・(2)
なる条件式を満足する。
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(1)、(2)は可視領域から近赤外領域までの倍率色収差を良好に補正するためのものである。条件式(1)の上限を超えると、近赤外における屈折率が大きくなる材料を選択することになるため可視光に対する近赤外の倍率色収差が大きくなり好ましくない。条件式(1)の下限を超えると、可視光に対する近赤外の倍率色収差の補正としては過剰となってしまい、倍率色収差量が増大することになり好ましくない。
条件式(2)の上限を超えると、C線に対するt線の分散が小さい材料を選択することになり倍率色収差の補正が不足してしまい好ましくない。条件式(2)の下限を超えると、C線に対するt線の分散が大きな材料を選択することなり倍率色収差の補正が過剰になり、倍率色収差が増大することになるので好ましくない。
条件式(1)、(2)に関しては、以下の如く限定するとより好ましい。
15.0<νd<31.0 ・・・(1a)
0.60<θCt<0.72 ・・・(2a)
各実施例において、更に好ましくは次の諸条件のうちの一つ以上を満足するのが良い。第1レンズ群L1の焦点距離をf1、広角端における全系の焦点距離をfwとする。ズームレンズは開口絞りSPを有し、開口絞りSPの像側に隣接して正の屈折力のレンズ群LPを有する。レンズ群LPは広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側へ移動し、レンズ群LPの焦点距離をfpとする。後群LRの焦点距離をfn、レンズ要素nrの焦点距離をfnrとする。
第1レンズ群L1に含まれる正レンズの材料のアッベ数をνd1p、第1レンズ群L1に含まれる正レンズの材料の屈折率をNd1pとする。開口絞りSPの物体側に位置する全てのレンズ群を前方レンズ群、開口絞りSPの像側に位置する全てのレンズ群を後方レンズ群とする。広角端における前方レンズ群の焦点距離をfAw、広角端における後方レンズ群の焦点距離をfBwとする。
レンズ群Lpは複数の正レンズを有し、複数の正レンズの材料のアッベ数のうち最も大きいアッベ数をνdp1、2番目に大きいアッベ数をνdp2とする。このとき、次の条件式のうち一つ以上を満足するのが良い。
-6.0<f1/fw<-2.0 ・・・(3)
1.5<fp/fw<5.0 ・・・(4)
0.50<|fnr/fn|<3.00 ・・・(5)
12.0<νd1p<28.0 ・・・(6)
1.75<Nd1p<2.20 ・・・(7)
-1.2<fAw/fBw<-0.4 ・・・(8)
75.0<(νdp1+νdp2)/2<96.0 ・・・(9)
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(3)は全系の小型化を図りつつ広画角化を図るためのものである。条件式(3)の上限値を超えると、第1レンズ群L1の負の屈折力が強くなりすぎて(負の屈折力の絶対値が大きくなりすぎて)しまい、ズーム全域において像面湾曲や倍率色収差の補正が困難になる。条件式(3)の下限値を超えると、第1レンズ群L1の負の屈折力が弱くなりすぎて(負の屈折力の絶対値が小さくなりすぎて)しまい、広画角化が困難となる。
更にズーミングに際しての第1レンズ群L1の移動量が増大し、レンズ全長が長くなるとともに前玉有効径が大型化して、全系の小型化が困難になる。
条件式(4)は、広角端における全系の焦点距離と変倍用のレンズ群となるレンズ群Lpの屈折力の関係を適切に設定し、全系の小型化を図りつつ、ズーム全域において高い光学性能を得るためのものである。条件式(4)の上限を超えると、レンズ群Lpの正の屈折力が弱くなりすぎてしまい、ズーミングに際してのレンズ群Lpの移動量が増加し、全系の小型化が困難になる。
条件式(4)の下限を超えると、レンズ群Lpの正の屈折力が強くなりすぎてしまい大口径化(FNOを小さくしたとき)を図る際に球面収差の補正が困難になる。なお、開口絞りSPに関しては、軸外光束が蹴らずに軸上光束(FNO)を制御しやすくするために、変倍用のレンズ群の物体側の位置に置いている。
条件式(5)は、最も像側に位置する負の屈折力のレンズ要素nrの負の屈折力に関する。レンズ要素nrは最も像側に近い位置となるため所望の像高を確保するためには光線を跳ね上げる必要があるため、条件式(5)はその屈折力を規定している。
条件式(5)の上限を超えると、後群LRの屈折力が弱くなりすぎるためレンズ厚やレンズ径を大きくすることが必要となる。そうすると全系の小型化が困難になる。条件式(5)の下限を超えると、後群LRの屈折力が強くなりすぎてしまうため光線の跳ね上げが急激となり撮像素子への光線の入射角度が大きくなりすぎてしまう。そうすると最周辺像高において光量を十分確保しにくくなるため光学性能が低下してくる。
条件式(6)、(7)は、第1レンズ群L1に含まれる正レンズの材料の特性を規定している。条件式(6)は、色収差の補正に関し、第1レンズ群L1に含まれる負レンズから発生する色収差を補正するためのものである。条件式(6)の上限を超えると、倍率色収差の補正が不足してしまう。条件式(6)の下限を超えると、倍率色収差の補正量が大きくなりすぎてしまい逆方向に低下してしまい光学性能が低下してくる。
条件式(7)の上限を超えると、屈折率が大きくなりすぎてしまい球面収差や軸上色収差をバランス良く補正するのが困難になる。条件式(7)の下限を超えると、望遠端において球面収差が補正不足となり好ましくない。さらに、正レンズの屈折力を得るためにレンズ厚を大きくとる必要が生じ、全系の小型化が困難になる。
条件式(8)は、広画角化を達成させるための屈折力配置に関する。各実施例は3つ以上のレンズ群からなるレンズ構成よりなり、広画角化に好適なレトロフォーカスタイプを採用しており、開口絞りSPを基準に物体側に負の屈折力の前方レンズ群、像側に正の屈折力の後方レンズ群よりなっている。広角化のためには前方レンズ群の負の屈折力を強くしておく必要がある。
条件式(8)の上限を超えると、前方レンズ群の負の屈折力が強くなりすぎてしまい、ズーム全域において像面湾曲や色収差の補正が困難になる。条件式(8)の下限を超えると、第1レンズ群L1の負の屈折力が弱くなりすぎてしまい、広画角化が困難となる。更にズーミングに際して第1レンズ群L1の移動量が増大し、レンズ全長が長くなり、また前玉有効径が大型化して全系の小型化が困難になる。
条件式(9)は、軸上色収差を補正するためのレンズ群Lpが有する正レンズの材料に関する。軸上色収差が大きくなると色にじみの発生や解像が落ちやすくなってしまう。そこで、この条件式(9)を満たすような材料を使用することにより軸上色収差を効果的に補正している。
条件式(9)の上限を超えると、超低分散系の材料を使用することになりこれにより一般に存在する材料としては低屈折率となる傾向がある。このためレンズとしての屈折力を確保しにくくなる。これによりレンズ厚を大きくとるなどの処置が必要となり全系の小型化が困難になる。条件式(9)の下限を超えると、色収差の補正が不足するので良くない。
更に好ましくは条件式(3)乃至(9)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
-5.7<f1/fw<-2.8 ・・・(3a)
1.8<fp/fw<4.3 ・・・(4a)
0.7<|fnr/fn|<2.2 ・・・(5a)
13.0<νd1p<24.0 ・・・(6a)
1.78<Nd1p<2.05 ・・・(7a)
-1.0<fAw/fBw<-0.5 ・・・(8a)
78.0<(νdp1+νdp2)/2<90.0 ・・・(9a)
次に各実施例のズームレンズのレンズ構成について説明する。実施例1のズームレンズは物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、開口絞りSP、正の屈折力の第3レンズ群L3より構成される。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して第2レンズ群L2は物体側へ移動する。
第2レンズ群L2は中間群LMに相当する。第3レンズ群L3は後群LR及びレンズ群Lpに相当する。第1レンズ群L1と第2レンズ群L2は前方レンズ群に相当する。第3レンズ群L3は後方レンズ群に相当する。
第1レンズ群L1は、物体側が凸面のメニスカス形状の負レンズG11、両凹形状の負レンズG12、像側が凸面のメニスカス形状の負レンズG13、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG14により成っている。正レンズG14には倍率色収差を補正するために、比較的高分散性を有する材料を使用している。
第2レンズ群L2は、像側が凸面のメニスカス形状の負レンズG21により成っている。負レンズG21にはフォーカシングによる倍率色収差の変動を抑えるために、比較的低分散性を有する材料を使用している。
第3レンズ群L3は、両凸形状の正レンズG31、両凸形状の正レンズG32、両凹形状の負レンズG33、両凸形状の正レンズG34、像側が凸面のメニスカス形状の正レンズG35、像側が凸面のメニスカス形状の負レンズG36により成っている。負レンズG32と正レンズG33は接合した接合レンズよりなり、材料のアッベ数の差を持たせることにより色収差を良好に補正している。
さらに正レンズG32に低分散性(アッベ数の大きい)の材料を使用することにより、軸上色収差をより良好に補正している。また正レンズG31、正レンズG34の両面は非球面形状である。これはFNO(Fナンバー)を決定する軸上光束が広がる第3レンズ群L3に非球面を適切に配置し、大口径化で増加しやすい球面収差を良好に補正している。
負レンズG36には、比較的高分散性を有する材料を使用しており、近赤外の波長においてd線に対してオーバーへ出やすい倍率色収差をアンダー方向へ補正している。開口絞りSPに関しては第3レンズ群L3の物体側に設置しており、ズーミングに際して第3レンズ群L3とともに移動させている。
実施例2のズームレンズは物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、開口絞りSP、正の屈折力の第3レンズ群L3、負の屈折力の第4レンズ群L4より構成される。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して第4レンズ群L4は像側へ移動する。第2レンズ群L2と第3レンズ群L3は中間群LMに相当する。第4レンズ群L4は後群LR及びレンズ群Lpに相当する。第1レンズ群L1と第2レンズ群L2は前方レンズ群に相当する。第3レンズ群L3と第4レンズ群L4は後方レンズ群に相当する。
第1レンズ群L1は、物体側が凸面のメニスカス形状の負レンズG11、両凹形状の負レンズG12、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG13、両凸形状の正レンズG14により成っている。
第2レンズ群L2は、像側が凸面のメニスカス形状の負レンズG21により成っている。第3レンズ群L3は、両凸形状の正レンズG31、両凸形状の正レンズG32、両凹形状の負レンズG33、両凸形状の正レンズG34により成っている。負レンズG32と正レンズG33は接合した接合レンズよりなっている。また正レンズG31、正レンズG34の両面は非球面形状である。
第4レンズ群L4は、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG41により成っている。開口絞りSPに関しては第3レンズ群L3の最も物体側に設置しており、ズーミングに際して第3レンズ群L3とともに移動させている。以上のレンズ構成により実施例1と同様の効果を得ている。
実施例3、4のズームレンズは物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群L1、開口絞りSP、正の屈折力の第2レンズ群L2、負の屈折力の第3レンズ群L3より構成される。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して第3レンズ群L3は像側へ移動する。
第2レンズ群L2は中間群LM及びレンズ群Lpに相当する。第3レンズ群L3は後群LRに相当する。第1レンズ群L1は前方レンズ群に相当する。第2レンズ群L2と第3レンズ群L3は後方レンズ群に相当する。
実施例3において、第1レンズ群L1は、物体側が凸面のメニスカス形状の負レンズG11、両凹形状の負レンズG12、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG13、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG14により成っている。第2レンズ群L2は、両凸形状の正レンズG21、両凸形状の正レンズG22、両凹形状の負レンズG23、両凸形状の正レンズG24により成っている。また正レンズG21と、正レンズG24の両面は非球面形状である。
第3レンズ群L3は、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG31により成っている。開口絞りSPに関しては第2レンズ群L2の最も物体側に設置しており、ズーミングに際して不動である。
実施例4において、第1レンズ群L1は、物体側が凸面のメニスカス形状の負レンズG11、両凹形状の負レンズG12、両凸形状の正レンズG13、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG14により成っている。
第2レンズ群L2は、両凸形状の正レンズG21、両凸形状の正レンズG22、両凹形状の負レンズG23、両凸形状の正レンズG24により成っている。また正レンズG21と、正レンズG24の両面は非球面形状である。第3レンズ群L3は、物体側が凸面のメニスカス形状の正レンズG31により成っている。開口絞りSPに関しては第2レンズ群L2の最も物体側に設置しており、ズーミングに際して不動である。
各実施例において、開口絞りSPはズーミングにおいて移動もしくは固定させている。尚、開口絞りSPを他のレンズ群と独立に移動させる構成としても良く、これによればズーミングにおいて各ズーム位置で適正にフレア光線をカットしやすくなる。
次に、各実施例のズームレンズを監視カメラ(撮像装置)に使用したときの実施例について図9を用いて説明する。図9において15はドームカバー、16は本発明に係るズームレンズである。ドームカバー15はポリメチルメタクリレート(PMMA)やポリカーボネート(PC)等のプラスチック材料により数ミリ程度の厚さで成形されている。これによりドームカバー15付きを前提とした撮像装置とするときは、ドームカバー15の影響(焦点距離や材質)を考慮した設計とし諸収差の補正を行っても良い。
次に本発明のズームレンズを撮像光学系として用いた監視カメラについて、図10を用いて説明する。図10において、11は監視カメラ本体、12はカメラ本体11に内蔵され、ズームレンズ15によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(光電変換素子)である。
13は撮像素子12によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリ部である。14は撮像素子12によって光電変換された被写体像を転送するためのネットワークケーブルである。撮像装置としては監視カメラに限定されることなく、ビデオカメラやデジタルカメラ等においても用いることができる。
以上のように、各実施例によれば小型でありながら広画角化を実現しつつも、可視領域から近赤外領域において倍率色収差等の諸収差を良好に補正した高い光学性能を有するズームレンズ、およびそれを有する撮像装置を得ることができる。なお各実施例においては以下のような手段構成をとっても良い。
・実施例に示したレンズの形状、レンズ枚数に限定されず、適宜変更すること。
・一部のレンズおよびレンズ群を光軸に対して垂直方向の成分を持つ方向に移動させ、これにより手ぶれ等の振動に伴う像ブレを補正すること。
・電気的な補正手段により、歪曲収差や色収差などを補正すること。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態や光学仕様(画角やFno)に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
次に、各実施例に対応する実施例の数値データを示す。各実施例の数値データにおいて面番号iは物体側から数えた光学面の順序を示す。riは第i番目の光学面の曲率半径である。diは第i番目と第i+1番目の面間隔である。ndiとνdiはそれぞれd線に対する光学部材の材料の屈折率、アッベ数を示す。部分分散比θCtは(nC-nt)/(nF-nC)で計算される数値である。*は非球面を意味する。
バックフォーカス(BF)は、レンズ最終面から近軸像面までの空気換算距離である。レンズ全長は、レンズ最前面からレンズ最終面までの距離にバックフォーカス(BF)を加えた値と定義する。またKを離心率、A4、A6、A8、A10、A12を非球面係数、光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき、非球面形状は、
Figure 0007009138000001

で表示される。但しRは曲率半径である。また例えば「e-Z」の表示は「10-Z」を意味する。また、各実施例における上述した条件式との対応を表1に示す。半画角(度)に関しては、歪曲量を考慮した撮影可能画角に関する数値である。
[数値データ1]
面データ
面番号 r d nd νd θCt
1 31.1 1.3 1.71300 53.9 0.824
2 13.785 9.11
3 -76.899 1.1 1.59522 67.7 0.795
4 23.073 4.46
5 -40.92 0.8 1.60311 60.6 0.832
6 -207.171 0.2
7 31.193 2.87 1.95906 17.5 0.626
8 123.794 (可変)
9 -12.304 0.5 1.49700 81.5 0.826
10 -251.222 (可変)
11(絞り) ∞ 0.4
12* 10.596 3.77 1.55332 71.7 0.816
13* -117.861 0.17
14 18.705 5 1.43700 95.1 0.843
15 -8.802 0.45 1.91082 35.3 0.713
16 50.28 0.48
17* 10.384 4.75 1.55332 71.7 0.816
18* -14.095 1.54
19 -53.218 2.04 1.94595 18 0.632
20 -20.511 3.32
21 -9.979 0.5 1.71736 29.5 0.691
22 -57.455 (可変)
23 ∞ 2 1.54400 60
像面 ∞ 2.38
非球面データ
第12面
K = 0.00000e+000 A 4=-5.76120e-005 A 6= 1.17397e-006
A 8=-2.32279e-009 A10= 9.24800e-011
第13面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.03220e-004 A 6= 2.75895e-006
A 8=-1.16921e-008 A10=-1.97440e-010
第17面
K = 0.00000e+000 A 4=-3.98840e-004 A 6= 5.53134e-006
A 8=-5.82520e-008 A10= 3.53103e-010
第18面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.45694e-004 A 6= 1.02875e-006
A 8= 2.09863e-008 A10= 1.62555e-011

各種データ
ズーム比 2.9
広角 中間 望遠
焦点距離 5.00 9.62 14.55
Fナンバー 1.67 2.32 2.97
半画角(度) 71.90 33.20 21.70
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 70.00 65.24 66.27
BF(in air) 6.18 12.36 18.53

d 8 8.75 4.85 2.14
d10 11.60 4.57 2.13
d22 2.50 8.68 14.85

各群焦点距離
群 焦点距離
1 -19.5
2 -26.05
3 11.37

単レンズデータ
レンズ 焦点距離
1 -35.85
2 -29.70
3 -84.70
4 42.83
5 -26.05
6 17.76
7 14.50
8 -8.19
9 11.61
10 34.24
11 -16.91
[数値データ2]
面データ
面番号 r d nd νd θCt
1 18.496 0.9 1.88300 40.8 0.740
2 7.973 6.73
3 -27.006 0.6 1.69560 59 0.822
4 13.706 0.96
5 12.818 1.77 1.85478 24.8 0.674
6 20.233 0.98
7 141.349 1.9 1.80809 22.8 0.660
8 -39.218 (可変)
9 -9.267 1.5 1.51823 58.9 0.819
10 -23.31 (可変)
11(絞り) ∞ 0.3
12* 9.478 3.53 1.55332 71.7 0.816
13* -258.326 0.17
14 13.708 3.86 1.43700 95.1 0.843
15 -17.129 0.45 1.69895 30.1 0.697
16 15.507 0.15
17* 7.102 4.33 1.55332 71.7 0.816
18* -9.173 (可変)
19 8.799 0.41 1.72151 29.2 0.690
20 5.136 (可変)
21 ∞ 2 1.51633 64.1
像面 ∞ 1.43
非球面データ
第12面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.87419e-004 A 6= 1.89535e-006
A 8= 1.10399e-008 A10=-1.57720e-009 A12= 4.37354e-011
第13面
K = 0.00000e+000 A 4=-3.30143e-004 A 6= 1.41244e-005
A 8=-2.54797e-007 A10= 3.94749e-009
第17面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.30430e-003 A 6= 2.76606e-006
A 8=-1.39933e-007 A10=-3.24081e-009
第18面
K = 0.00000e+000 A 4= 4.33650e-004 A 6=-1.50558e-005
A 8= 3.68739e-007 A10=-5.84152e-009 A12=-8.37516e-021

各種データ
ズーム比 2.3
広角 中間 望遠
焦点距離 2.60 4.11 6.00
Fナンバー 1.28 1.43 1.64
半画角(度) 77.20 41.90 28.30
像高 3.04 3.04 3.04
レンズ全長 53.23 45.58 40.52
BF(in air) 5.25 5.00 6.32

d 8 2.08 5.33 0.69
d10 15.78 3.17 1.04
d18 0.90 2.86 3.26
d20 2.50 2.25 3.56

各群焦点距離
群 焦点距離
1 -12.07
2 -30.81
3 8.57
4 -17.95

単レンズデータ
レンズ 焦点距離
1 -16.54
2 -12.99
3 36.87
4 38.17
5 -30.81
6 16.60
7 18.11
8 -11.58
9 7.99
10 -17.95
[数値データ3]
面データ
面番号 r d nd νd θCt
1 27.872 1.35 1.90043 37.4 0.722
2 13.037 11.61
3 -36.962 1.05 1.90043 37.4 0.722
4 18.754 1.59
5 31.084 3.2 1.92286 18.9 0.637
6 70.018 0.99
7 30.941 4.59 1.85478 24.8 0.674
8 109.067 (可変)
9(絞り) ∞ (可変)
10* 13.72 5.57 1.55332 71.7 0.816
11* -117.438 0.26
12 32.832 5.68 1.43700 95.1 0.843
13 -18.656 0.45
14 -17.27 0.75 1.73800 32.3 0.715
15 72.111 0.75
16* 17.496 5.11 1.55332 71.7 0.816
17* -13.309 (可変)
18 15.756 0.68 1.80809 22.8 0.660
19 8.094 (可変)
20 ∞ 2 1.51633 64.1
像面 ∞ 2.18
非球面データ
第10面
K = 0.00000e+000 A 4=-3.96745e-005 A 6= 2.63499e-007
A 8=-1.12658e-009 A10= 1.78443e-011 A12= 2.05813e-021
第11面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.02684e-005 A 6= 9.94170e-007
A 8=-4.60023e-009 A10= 3.74053e-011
第16面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.88302e-004 A 6=-1.39776e-006
A 8= 3.45138e-008 A10=-7.62529e-010
第17面
K = 0.00000e+000 A 4= 3.03245e-005 A 6=-1.01871e-006
A 8= 7.73736e-009 A10=-2.72249e-010

各種データ
ズーム比 2.6
広角 中間 望遠
焦点距離 3.82 6.82 9.90
Fナンバー 1.35 1.90 2.40
半画角(度) 78.10 37.40 25.30
像高 4.50 4.50 4.50
レンズ全長 99.26 73.08 64.26
BF(in air) 8.46 9.04 9.69

d 8 39.17 12.98 4.17
d 9 6.00 3.50 1.00
d17 1.35 3.26 5.12
d19 4.96 5.55 6.19

各群焦点距離
群 焦点距離
1 -13.22
2 14.05
3 -21.44

単レンズデータ
レンズ 焦点距離
1 -28.43
2 -13.69
3 58.28
4 49.20
5 22.54
6 28.17
7 -18.81
8 14.52
9 -21.44
[数値データ4]
面データ
面番号 r d nd νd θCt
1 23.237 0.9 1.90043 37.4 0.722
2 9.034 6.95
3 -21.122 0.7 1.91082 35.3 0.713
4 14.83 1.1
5 29.738 4.46 1.95906 17.5 0.626
6 -764.966 0.15
7 20.627 2.55 1.85478 24.8 0.674
8 38.636 (可変)
9(絞り) ∞ (可変)
10* 9.687 3.36 1.55332 71.7 0.816
11* -275.427 0.17
12 18.553 4.2 1.43700 95.1 0.843
13 -12.459 0.54
14 -11.316 0.5 1.73800 32.3 0.715
15 38.757 0.54
16* 11.645 3.6 1.55332 71.7 0.816
17* -8.871 (可変)
18 6.583 0.5 1.89286 20.4 0.646
19 4.504 2.5
20 ∞ 2 1.51633 64.1
像面 ∞ 1.88
非球面データ
第10面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.01331e-004 A 6= 2.34520e-006
A 8=-2.70658e-008 A10= 9.38847e-010 A12= 1.78026e-019
第11面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.07516e-005 A 6= 6.69887e-006
A 8=-7.24485e-008 A10= 1.84979e-009
第16面
K = 0.00000e+000 A 4=-8.90032e-004 A 6=-1.08484e-006
A 8= 4.36888e-008 A10=-1.07330e-008
第17面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.02345e-004 A 6=-3.17024e-006
A 8=-4.70198e-008 A10=-3.84119e-009

各種データ
ズーム比 2.3
広角 中間 望遠
焦点距離 2.59 4.28 5.97
Fナンバー 1.24 1.45 1.68
半画角(度) 77.20 40.20 28.20
像高 3.04 3.04 3.04
レンズ全長 65.98 50.37 44.45
BF(in air) 5.70 5.70 5.70

d 8 24.93 9.32 3.40
d 9 3.54 2.04 0.54
d17 0.90 2.40 3.90

各群焦点距離
群 焦点距離
1 -8.78
2 9.98
3 -18.03

単レンズデータ
レンズ 焦点距離
1 -16.92
2 -9.48
3 29.93
4 48.6
5 16.98
6 17.79
7 -11.82
8 9.71
9 -18.03
Figure 0007009138000002
L0 ズームレンズ LM 中間群 LR 最終レンズ群
nr レンズ要素 L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群 L4 第4レンズ群

Claims (17)

  1. 開口絞りと、複数のレンズ群とを有し、前記複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群、一つ以上のレンズ群を含む中間群、後レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は2枚以上の負レンズ及び1枚以上の正レンズを有し、
    前記後レンズ群は最も像側に配置された負の屈折力のレンズ要素nrを有し、
    前記レンズ要素nrは、材料のアッベ数及び部分分散比をそれぞれνdnr及びθCtnrとするとき、
    20.4≦νdnr≦29.5
    0.45<θCtnr<0.78
    なる条件式を満足する負レンズを含み、
    前記開口絞りは前記第1レンズ群よりも像側に配置され、該開口絞りの像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群LPを含み、該レンズ群LPは広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側へ移動し、前記レンズ群Lpは複数の正レンズを有し、該複数の正レンズのアッベ数のうち最も大きいアッベ数をνdp1、2番目に大きいアッベ数をνdp2とするとき、
    75<(νdp1+νdp2)/2<96
    なる条件式を満足し、
    材料のd線、C線、t線、F線での屈折率をそれぞれnd、nC、nt、nFとするとき、前記部分分散比は(nC-nt)/(nF-nC)で表されることを特徴とするズームレンズ。
  2. 開口絞りと、複数のレンズ群とを有し、前記複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群、一つ以上のレンズ群を含む中間群、後レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は2枚以上の負レンズ及び1枚以上の正レンズを有し、
    前記後レンズ群は最も像側に配置された負の屈折力のレンズ要素nrを有し、
    前記レンズ要素nrは、材料のアッベ数及び部分分散比をそれぞれνdnr及びθCtnrとするとき、
    20.4≦νdnr≦29.5
    0.45<θCtnr<0.78
    なる条件式を満足する負レンズを含み、
    前記中間群は負の屈折力の第2レンズ群より構成され、前記後群は正の屈折力の第3レンズ群より構成され、
    材料のd線、C線、t線、F線での屈折率をそれぞれnd、nC、nt、nFとするとき、前記部分分散比は(nC-nt)/(nF-nC)で表されることを特徴とするズームレンズ。
  3. 開口絞りと、複数のレンズ群とを有し、前記複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群、一つ以上のレンズ群を含む中間群、後レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は2枚以上の負レンズ及び1枚以上の正レンズを有し、
    前記後レンズ群は最も像側に配置された負の屈折力のレンズ要素nrを有し、
    前記レンズ要素nrは、材料のアッベ数及び部分分散比をそれぞれνdnr及びθCtnrとするとき、
    20.4≦νdnr≦29.5
    0.45<θCtnr<0.78
    なる条件式を満足する負レンズを含み、
    前記中間群は物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群より構成され、前記後群は負の屈折力の第4レンズ群より構成され、
    材料のd線、C線、t線、F線での屈折率をそれぞれnd、nC、nt、nFとするとき、前記部分分散比は(nC-nt)/(nF-nC)で表されることを特徴とするズームレンズ。
  4. 開口絞りと、複数のレンズ群とを有し、前記複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第1レンズ群、一つ以上のレンズ群を含む中間群、後レンズ群より構成され、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記第1レンズ群は2枚以上の負レンズ及び1枚以上の正レンズを有し、
    前記後レンズ群は最も像側に配置された負の屈折力のレンズ要素nrを有し、
    前記レンズ要素nrは、材料のアッベ数及び部分分散比をそれぞれνdnr及びθCtnrとするとき、
    20.4≦νdnr≦29.5
    0.45<θCtnr<0.78
    なる条件式を満足する負レンズを含み、
    前記中間群は正の屈折力の第2レンズ群より構成され、前記後群は負の屈折力の第3レンズ群より構成され、
    材料のd線、C線、t線、F線での屈折率をそれぞれnd、nC、nt、nFとするとき、前記部分分散比は(nC-nt)/(nF-nC)で表されることを特徴とするズームレンズ。
  5. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    -6.0<f1/fw<-2.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記開口絞りは前記第1レンズ群よりも像側に配置されており、該開口絞りの像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群LPを有し、該レンズ群LPは広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側へ移動し、前記レンズ群LPの焦点距離をfp、広角端における前記ズームレンズの焦点距離をfwとするとき、
    1.5<fp/fw<5.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 前記後レンズ群の焦点距離をfn、前記レンズ要素nrの焦点距離をfnrとするとき、
    0.50<|fnr/fn|<3.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第1レンズ群は、材料のアッベ数及び屈折率をそれぞれνd1p及びNd1pとするとき、
    12<νd1p<28
    1.75<Nd1p<2.20
    なる条件式を満足する正レンズを含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 前記開口絞りは前記第1レンズ群よりも像側に配置され、該開口絞りの物体側に位置する全てのレンズ群を前方群、前記開口絞りの像側に位置する全てのレンズ群を後方群とし、広角端における前記前方群の焦点距離をfAw、広角端における前記後方群の焦点距離をfBwとするとき、
    -1.2<fAw/fBw<-0.40
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 前記開口絞りは前記第1レンズ群よりも像側に配置され、該開口絞りの像側に隣接して配置された正の屈折力のレンズ群LPを含み、該レンズ群LPは広角端から望遠端へのズーミングに際して物体側へ移動し、前記レンズ群Lpは複数の正レンズを有し、該複数の正レンズのアッベ数のうち最も大きいアッベ数をνdp1、2番目に大きいアッベ数をνdp2とするとき、
    75<(νdp1+νdp2)/2<96
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 前記中間群は負の屈折力の第2レンズ群より構成され、前記後群は正の屈折力の第3レンズ群より構成されることを特徴とする請求項に記載のズームレンズ。
  12. 無限遠から近距離へのフォーカシングに際して前記第2レンズ群は物体側へ移動することを特徴とする請求項2または11に記載のズームレンズ。
  13. 前記中間群は物体側から像側へ順に配置された負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群より構成され、前記後群は負の屈折力の第4レンズ群より構成されることを特徴とする請求項に記載のズームレンズ。
  14. 無限遠から近距離へのフォーカシングに際して前記第4レンズ群は像側へ移動することを特徴とする請求項3または13に記載のズームレンズ。
  15. 前記中間群は正の屈折力の第2レンズ群より構成され、前記後群は負の屈折力の第3レンズ群より構成されることを特徴とする請求項に記載のズームレンズ。
  16. 無限遠から近距離へのフォーカシングに際して前記第3レンズ群は像側へ移動することを特徴とする請求項4または15に記載のズームレンズ。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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