JP7007723B2 - 手首ユニット - Google Patents
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Description
まず、特許文献1に記載された「アームの関節、及びそれを有するロボット」では、第1アームと第2アームが中間アームを介して連結されている。
上記中間アームは上記第1アームに対して回転可能に設置されていて、上記第2アームは上記中間アームに対して上記第1アームに対する上記中間アームの回転軸と直交する軸を回転軸として回転可能に設置されている。
上記中間アームには差動出力軸が回転可能に設置されている。この差動出力軸の基端側には傘歯車が固着されている。上記2つの差動入力軸の先端側にもそれぞれ傘歯車が固着されていて、上記差動出力軸の傘歯車に対して、上記2つの差動入力軸の傘歯車が噛合されている。
まず、特許文献1に記載された「アームの関節、及びそれを有するロボット」では、駆動源から中間アームや第2アームに対する動力の伝達は平歯車、ウォームホイール、ウォーム、及び、傘歯車によって行われており、例えば、停電によって電力が供給されなくなると、上記第2アームの揺動角度や回転角度の調整が非常に困難になってしまう。
また、請求項2による手首ユニットは、請求項1記載の手首ユニットにおいて、上記揺動用駆動モータの回転は揺動駆動軸を介して上記揺動中心軸に伝達され、上記揺動姿勢調整手段は上記揺動駆動軸の軸端に設けられた工具係合部であることを特徴とするものである。
また、請求項3による手首ユニットは、請求項2記載の手首ユニットにおいて、上記揺動用駆動モータの回転は上記揺動駆動軸に固着されたウォームギヤと上記揺動中心軸に固着された揺動側ヘリカルギヤを介して上記揺動中心軸に伝達されることを特徴とするものである。
また、請求項4による手首ユニットは、請求項1~請求項3の何れかに記載の手首ユニットにおいて、上記回転用駆動モータの回転は回転駆動軸を介して上記手首に伝達され、上記回転姿勢調整手段は上記回転駆動軸の軸端に設けられた工具係合部であることを特徴とするものである。
また、請求項5による手首ユニットは、請求項4記載の手首ユニットにおいて、上記回転用駆動モータの回転は上記回転駆動軸に固着されたウォームギヤと上記揺動中心軸に回転可能に取り付けられた回転側ヘリカルギヤと一対のべベルギヤを介して上記手首に伝達されることを特徴とするものである。
また、請求項2による手首ユニットによると、請求項1記載の手首ユニットにおいて、上記揺動用駆動モータの回転は揺動駆動軸を介して上記揺動中心軸に伝達され、上記揺動姿勢調整手段は上記揺動駆動軸の軸端に設けられた工具係合部であるので、更に容易に揺動角度の調整を行うことができる。
また、請求項3による手首ユニットによると、請求項2記載の手首ユニットにおいて、上記揺動用駆動モータの回転は上記揺動駆動軸に固着されたウォームギヤと上記揺動中心軸に固着された揺動側ヘリカルギヤを介して上記揺動中心軸に伝達されるので、非駆動時であっても外力により揺動され難く、ブレーキを不要とし、小型化させることができる。
また、請求項4による手首ユニットによると、請求項1~請求項3の何れかに記載の手首ユニットにおいて、上記回転用駆動モータの回転は回転駆動軸を介して上記手首に伝達され、上記回転姿勢調整手段は上記回転駆動軸の軸端に設けられた工具係合部であるので、更に容易に回転角度の調整を行うことができる。
また、請求項5による手首ユニットによると、請求項4記載の手首ユニットにおいて、上記回転用駆動モータの回転は上記回転駆動軸に固着されたウォームギヤと上記揺動中心軸に回転可能に取り付けられた回転側ヘリカルギヤと一対のべベルギヤを介して上記手首に伝達されることを特徴とするので、非駆動時であっても外力により回転され難く、ブレーキを不要とし、小型化させることができる。
この一実施の形態によるロボット1には、図1に示すように、まず、2つのX軸用アクチュエータ3a、3bがX軸方向に平行に設置されている。
上記X軸用アクチュエータ3aにはハウジング7があり、このハウジング7はベース9に固着されている。上記ハウジング7に対して、スライダ11がX軸方向に移動可能に設置されている。このスライダ11の一部は、上記ハウジング7の開口部13を介して上記ハウジング7の外部に突出されている。また、上記スライダ11は、上記ハウジング7内に設置された図示しないガイドによって、X軸方向に案内されている。
なお、上記X軸用アクチュエータ3bも、上記X軸用アクチュエータ3aと同様の構成であり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
そして、上記X軸アクチュエータ3a、3bは同期制御される。
なお、上記X軸アクチュエータ3bのスライダ11に対応する取付部材23は、図示されていないが、説明の都合上符号を使用して説明する。
また、上記中空ボールスプライン軸35の外周側には凹部が形成されている。また、上記ボールスプラインナットの内周側にも凹部が形成されているとともに、その内部には図示しない無負荷循環路が形成されている。上記中空ボールスプライン軸35の外周側の凹部と上記ボールスプラインナットの内周側の凹部との間の空間と上記無負荷循環路には、図示しない複数の鋼球が転動・循環されるようになっている。
また、上記Z軸・R軸一体アクチュエータ31には、図示しないR軸駆動用モータが設置されており、例えば、図示しないプーリ・タイミングベルト機構を介して、上記R軸駆動用モータの動力が上記ボールスプラインナットに伝達される。
まず、図2乃至図5に示すように、ハウジング43がある。このハウジング43は、例えば、図6及び図7に示すように、先端側と基端側(図6中上側及び下側)が開口された中空のハウジング本体45と、このハウジング本体45の先端側(図6中下側)を閉塞する先端側キャップ47と、上記ハウジング本体45の基端側(図6中上側)を閉塞する基端側キャップ49とから構成されている。
上記先端側キャップ47には、揺動側プーリ収容凹部51と回転側プーリ収容凹部53が形成されている。
また、図7乃至図9に示すように、上記揺動駆動軸81の先端側(図7中下側)の中央には、揺動姿勢調整手段としての工具係合部であるマイナスドライバ係合用凹部85が形成されている。このマイナスドライバ係合用凹部85は、上記揺動駆動軸81の径方向(図9中左下から右上に向かう方向)に延長・形成されており、図示しないマイナスドライバの先端が係合され、上記図示しないマイナスドライバによって上記揺動駆動軸81を手動で回転できるようになっている。
また、上記揺動中心軸101の中央には、回転中心軸用貫通孔105が形成されている。また、上記揺動中心軸101には、図6中右端側に開口されるとともに上記回転中心軸用貫通孔105に連絡された揺動中心軸側エアチャック用貫通孔107が形成されている。
また、上記回転中心軸111には、先端側(図6中下側)と上記揺動中心軸側エアチャック用貫通孔107に連通された回転中心軸側エアチャック用貫通孔117が形成されている。
また、図8に示すように、上記回転駆動軸141の先端側(図8中下側)には、回転姿勢調整手段としての工具係合部であるマイナスドライバ係合用凹部145とレンチ係合用凹部147、147が形成されている。上記回転駆動軸141も図示しないマイナスドライバ、オープンエンドレンチ、及び、モンキーレンチによって手動で回転できるようになっている。
また、例えば、図2と図6に示すように、上記揺動中心軸101の中央付近と上記回転中心軸111は、軸カバ181によって覆われている。
まず、通常時の動作から説明する。ロボット1は、手首ユニット41に設置された吸着ハンド177によって、図示しない対象物を吸着・保持する。
また、上記ロボット1は、X軸用アクチュエータ3a、3bによって手首ユニット41を介して上記図示しない対象物をX軸方向に移動させ、Y軸アクチュエータ19によって手首ユニット41を介して上記図示しない対象物をY軸方向に移動させ、Z軸・R軸一体アクチュエータ31によって手首ユニット41を介して上記図示しない対象物をZ軸方向に移動させるとともにR方向に回転される。
まず、揺動の姿勢調整であるが、図示しないマイナスドライバ、オープンエンドレンチ、及び、モンキーレンチによって揺動駆動軸81を回転させると、この回転が揺動側ウォームギヤ83と揺動側ヘリカルギヤ103によって伝達され、揺動中心軸101が回転される。これにより、回転中心軸111、ひいては、上記手首175が揺動される。
次に、回転の姿勢調整であるが、図示しないマイナスドライバ、オープンエンドレンチ、及び、モンキーレンチによって回転駆動軸141を回転させると、この回転が回転側ウォームギヤ143、回転側ヘリカルギヤ161、第1ベベルギヤ165、及び、第2ベベルギヤ171を介して伝達される。これにより上記手首175が回転される。
また、その他にも、手動で上記手首175の揺動や回転させることで、ティーチングを行う場合もある。
また、揺動駆動軸81の先端側(図8中下側)には、揺動姿勢調整手段としての工具係合部であるマイナスドライバ係合用凹部85とレンチ係合用凹部87、87が形成されているため、図示しないマイナスドライバ、オープンエンドレンチ、及び、モンキーレンチによって上記揺動駆動軸81を介して揺動中心軸101を手動で回転できるようになっており、容易に揺動角度を調整することができる。
また、回転駆動軸141の先端側(図8中下側)には、揺動姿勢調整手段としての工具係合部であるマイナスドライバ係合用凹部145とレンチ係合用凹部147、147が形成されているため、図示しないマイナスドライバ、オープンエンドレンチ、及び、モンキーレンチによって上記回転駆動軸141を介して手首175を手動で回転できるようになっており、容易に回転角度を調整することができる。
また、電源が供給されなくなった場合に手動での揺動角度の調整や回転角度の調整を行うことができるほか、手動で揺動や回転を行うことでティーチングを行うことができる。
また、マイナスドライバ、オープンエンドレンチ、及び、モンキーレンチといった一般的な工具を利用できるため、より容易に揺動角度や回転角度を調製することができる。
手首には吸着ハンド以外にも、様々なツールを取り付けられる場合が考えられる。
また、揺動姿勢調整手段及び回転姿勢調整手段の形状も様々な場合が考えられ、マイナスドライバの他にも、様々な工具を用いる場合が考えられる。また、オープンエンドレンチやモンキーレンチ以外にも、ボックスレンチ等の他の種類のレンチを使う場合が考えられる。
また、揺動用駆動モータから揺動中心軸への動力伝達機構、回転用駆動モータから手首への動力伝達機構については様々な場合が考えられ、これら動力伝達機構の構成によって、揺動姿勢調整手段及び回転姿勢調整手段の配置についても様々な場合が考えられる。
その他、図示した構成は一例であり、様々な場合が考えられる。
43 ハウジング
61 揺動用駆動モータ
83 ウォームギヤ
85 マイナスドライバ係合用凹部(揺動姿勢調整手段)
87 レンチ係合用凹部(揺動姿勢調整手段)
101 揺動中心軸
111 回転中心軸
121 回転用駆動モータ
145 マイナスドライバ係合用凹部(回転姿勢調整手段)
147 レンチ係合用凹部(回転姿勢調整手段)
175 手首
103 揺動側ヘリカルギヤ
161 回転側ヘリカルギヤ
165 第1べベルギヤ
171 第2べベルギヤ
Claims (5)
- ハウジングと、
上記ハウジング内に内装された揺動用駆動モータと、
上記ハウジング内に内装された回転用駆動モータと、
上記ハウジングに対して回転可能に設置された揺動中心軸と、
上記揺動用駆動モータにより上記揺動中心軸を回転させることで揺動させられる回転中心軸と、
上記回転中心軸の周りに回転可能に設けられ上記回転用駆動モータにより回転せられる手首と、を具備し、
上記揺動中心軸を手動で回転させる揺動姿勢調整手段と上記手首を手動で回転させる回転姿勢調整手段が設けられていて、
上記ハウジングには揺動側伝達機構収容部材と回転側伝達機構収容部材が設置されていて、 上記揺動姿勢調整手段は上記揺動側伝達機構収容部材内に収容され外部に突出されないとともに上記回転姿勢調整手段も上記回転側伝達機構収容部材内に収容され外部に突出されないことを特徴とする手首ユニット。 - 請求項1記載の手首ユニットにおいて、
上記揺動用駆動モータの回転は揺動駆動軸を介して上記揺動中心軸に伝達され、
上記揺動姿勢調整手段は上記揺動駆動軸の軸端に設けられた工具係合部であることを特徴とする手首ユニット。 - 請求項2記載の手首ユニットにおいて、
上記揺動用駆動モータの回転は上記揺動駆動軸に固着されたウォームギヤと上記揺動中心軸に固着された揺動側ヘリカルギヤを介して上記揺動中心軸に伝達されることを特徴とする手首ユニット。 - 請求項1~請求項3の何れかに記載の手首ユニットにおいて、
上記回転用駆動モータの回転は回転駆動軸を介して上記手首に伝達され、
上記回転姿勢調整手段は上記回転駆動軸の軸端に設けられた工具係合部であることを特徴とする手首ユニット。 - 請求項4記載の手首ユニットにおいて、
上記回転用駆動モータの回転は上記回転駆動軸に固着されたウォームギヤと上記揺動中心軸に回転可能に取り付けられた回転側ヘリカルギヤと一対のべベルギヤを介して上記手首に伝達されることを特徴とする手首ユニット。
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JP2018075698A JP7007723B2 (ja) | 2018-04-10 | 2018-04-10 | 手首ユニット |
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JP2018075698A JP7007723B2 (ja) | 2018-04-10 | 2018-04-10 | 手首ユニット |
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Family Applications (1)
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JPH11267838A (ja) * | 1998-03-18 | 1999-10-05 | Toshiba Eng Co Ltd | 溶接ロボット |
-
2018
- 2018-04-10 JP JP2018075698A patent/JP7007723B2/ja active Active
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