以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の映像データ共有システムを示す図である。映像データ共有システム1は、情報処理装置10および映像データ提供装置20を備える。また、映像データ共有システム1は、映像データ受信装置30を備える。情報処理装置10、映像データ提供装置20および映像データ受信装置30は、ネットワーク2に接続されている。情報処理装置10は、映像データ提供装置20および映像データ受信装置30による動画の映像データの共有を支援する。情報処理装置10は、映像データ共有装置と呼ばれてもよい。
情報処理装置10は、記憶部11および制御部12を有する。映像データ提供装置20は、記憶部21および制御部22を有する。
記憶部11,21は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶装置でもよいし、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置でもよい。制御部12,22は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを含み得る。制御部12,22はプログラムを実行するプロセッサでもよい。「プロセッサ」には、複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)も含まれ得る。映像データ受信装置30も、情報処理装置10および映像データ提供装置20と同様に、記憶部や制御部を有する(図示を省略している)。
記憶部21は、特定の映像テーマについて、第1の解像度の第1の映像データと、第1の映像データに基づいて生成される第2の解像度の第2の映像データとを格納可能である。例えば、第1の映像データは、映像データ提供装置20を利用する第1のユーザによりカメラなどの撮像装置を用いて撮像された映像や第1のユーザによりコンピュータを用いて作成された映像(例えば、アニメーションなど)のデータである。第2の映像データの第2の解像度は、例えば、第1の映像データの第1の解像度よりも低い。また、特定のテーマは、第1の映像データおよび第2の映像データのジャンルや、第1の映像データおよび第2の映像データの内容に関係するキーワードなどでもよい。
制御部22は、特定の映像データについて、第1の映像データが記憶部21に記憶されたものの第2の映像データが記憶部21に格納されていない状態で、記憶部21に記憶された映像データを情報処理装置10に共有する設定を受け付ける。制御部22は、設定に応じて、第1の映像データを情報処理装置10に送信するとともに、第2の映像データの記憶部21への追加に応じて第2の映像データを情報処理装置10に送信する制御を行う。
例えば、第1のユーザは、映像データ提供装置20に接続された入力デバイス(図示を省略している)を用いて、第1の映像データを共有する設定の入力を行える。制御部22は、当該設定に応じて、第1の映像データを情報処理装置10に送信する(ステップSa1)。その後、制御部22は、第2の映像データを記憶部21に追加する制御を行う(ステップSa2)。第2の映像データは、第1の映像データに基づいて、映像データ提供装置20により生成されてもよいし、映像データ提供装置20に接続された別のコンピュータにより生成されてもよい。
そして、制御部22は、第2の映像データの記憶部21への追加に応じて、第2の映像データを情報処理装置10に送信する制御を行う(ステップSa3)。例えば、制御部22は、第2の映像データが記憶部21に追加されたことを契機に、自動的に、第2の映像データを情報処理装置10に送信してもよい。あるいは、制御部22は、第2の映像データが記憶部21に追加され、かつ、第1のユーザによる送信指示の入力を受け付けたことを契機に、第2の映像データを情報処理装置10に送信してもよい。
記憶部11は、映像データ提供装置20から受信した特定の映像テーマについての第1の映像データを記憶する。
制御部12は、映像データ提供装置20から特定の映像テーマについての第1の映像データを受信し、記憶部11に格納する制御を行う。
制御部12は、映像データ受信装置30からの特定の映像テーマについての要求に応じて、記憶部11に記憶済みの第1の映像データを映像データ受信装置30に送信した後に、映像データ提供装置20から第2の映像データを受信した場合に、第2の映像データを映像データ受信装置30に自動的に送信する制御を行う。ここで、映像データ受信装置30は、情報処理装置10および映像データ提供装置20とは異なる他の装置である。
例えば、制御部12は、映像データ受信装置30から特定の映像テーマについての要求を受信し、当該特定の映像テーマに対応する記憶部11に記憶済みの第1の映像データを検索する。そして、制御部12は、検索された第1の映像データを映像データ受信装置30に送信する(ステップSb1)。ステップSb1の段階では、第2の映像データは情報処理装置10により未だ受信完了されていない。制御部12は、ステップSb1の後に、映像データ提供装置20から第2の映像データを受信すると、第2の映像データを映像データ受信装置30に自動的に送信する制御を行う(ステップSb2)。また、制御部12は、その後の映像データの共有のために、受信した第2の映像データを、記憶部11に格納する制御も行う。
映像データ共有システム1によれば、映像データを効率よく共有することができる。具体的には次の通りである。
ここで、ある放送局(あるいは、映像の制作事業者でもよい)により保有される映像データを他の放送局により取得し、他の放送局で放送用に編集することがある。この場合、映像データ提供装置20は、ある放送局(あるいは、映像の制作事業者)に属する。映像データ受信装置30は、他の放送局に属する。編集用の映像データには、例えば、編集の対象となる高解像度の第1の映像データや、第1の映像データのうちの各シーンの確認などに用いられる低解像度の第2の映像データが含まれる。提供元の放送局と提供先の放送局とで映像データを共有する際、映像データの有無や提供元/提供先での編集状況を、提供元/提供先で作業を行うユーザ同士で確認し合いながら、提供元から提供先へユーザの判断で映像データを随時提供している。しかし、この方法では提供元/提供先のユーザ同士の連携作業に時間がかかり、映像データを効率的に共有することができないという問題がある。
そこで、映像データ共有システム1では、情報処理装置10は、映像データ提供装置20から受信した特定の映像テーマの第1の解像度の第1の映像データを保持する。情報処理装置10は、映像データ受信装置30の要求に応じて第1の映像データを送信した後、同テーマの第2の解像度の第2の映像データを映像データ提供装置20から受信すると、第2の映像データを映像データ受信装置30に自動的に送信する。これにより、映像データ提供装置20を利用するユーザおよび映像データ受信装置30を利用するユーザの間で編集状況の確認を行いながら映像データを提供する連携作業を省力化でき、映像データの共有を効率化することができる。特に、提供元の放送局などで各種の映像データが作成され次第、作成された映像データを適時に(タイムリーに)共有可能になる。
以下では、より具体的なシステムを例示して、映像データ共有システム1の機能を更に詳細に説明する。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の映像データ共有システムを示す図である。第2の実施の形態の映像データ共有システムは、放送局間または映像制作事業者と放送局との間での映像データの共有を支援する。映像データ共有システムは、管理サーバ100、映像提供サーバ200および映像受信サーバ300を有する。管理サーバ100、映像提供サーバ200および映像受信サーバ300は、ネットワーク50に接続されている。ネットワーク50は、例えば、インターネットやWAN(Wide Area Network)である。管理サーバ100は、データセンタ60に設けられている。映像提供サーバ200は、ある放送事業者のA放送局70に設けられている。映像受信サーバ300は、別の放送事業者のB放送局80に設けられている。ただし、B放送局80は、A放送局70と同じ放送事業者の、A放送局70が存在する地方とは異なる地方の地方局でもよい。地方は、国内および海外の何れの地方でもよい。また、A放送局70およびB放送局80の種類も様々であり、例えば、スポーツ番組専門の放送局や情報提供番組専門の放送局などが考えられる。
管理サーバ100は、A放送局70およびB放送局80における動画の映像データの共有を支援するサーバコンピュータである。管理サーバ100は、映像データの共有に伴う課金管理も行う。課金は、他の放送局(または、映像制作事業者)から映像データを取得した放送局に発生する。すなわち、ある放送局が、他の放送局などから映像データの提供を受ける場合、提供を受けた放送局は、提供元の他の放送局などに対して対価を支払うこともある(例えば、他の放送事業者の放送局から有料の映像データの提供を受ける場合)。
なお、管理サーバ100は、オンプレミスにより実現されてもよいし、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。例えば、各放送局は、クラウドコンピューティングによるサービスを利用することで、管理サーバ100の機能をもつサーバコンピュータやストレージなどのハードウェアを自身で用意しなくても、他の放送局との映像データの共有を円滑に行える。
映像提供サーバ200は、A放送局70により取得された映像データを記憶するサーバコンピュータである。映像提供サーバ200は、他の放送局(例えば、B放送局80)と、管理サーバ100を介して、映像データを共有する。映像提供サーバ200は、映像制作事業者により作成された映像データを記憶するサーバコンピュータでもよい。
映像受信サーバ300は、B放送局80により取得された映像データを記憶するサーバコンピュータである。映像受信サーバ300は、他の放送局(例えば、A放送局70)と、管理サーバ100を介して、映像データを共有する。
ここで、映像提供サーバ200および映像受信サーバ300それぞれは、管理サーバ100と連携して、映像データの他の放送局へ提供する機能、および、他の放送局の映像データを受信する機能の両方を有する。第2の実施の形態では、主に、映像提供サーバ200が映像データを提供する役割を担い、映像受信サーバ300が映像データを受信する役割を担う場合を例示する。それぞれの役割を区別し易いように、映像提供サーバ200および映像受信サーバ300というようにサーバ名を別個にしている。ただし、映像受信サーバ300が提供する映像データを、映像提供サーバ200が取得することもある。
図3は、管理サーバのハードウェア例を示す図である。管理サーバ100は、プロセッサ101、RAM102、HDD103、画像信号処理部104、入力信号処理部105、媒体リーダ106およびNIC(Network Interface Card)107を有する。各ハードウェアは管理サーバ100のバスに接続されている。映像提供サーバ200および映像受信サーバ300も管理サーバ100と同様のハードウェアを用いて実現できる。
プロセッサ101は、管理サーバ100の情報処理を制御するハードウェアである。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU、DSP、ASICまたはFPGAなどである。プロセッサ101は、CPU、DSP、ASIC、FPGAなどのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM102は、管理サーバ100の主記憶装置である。RAM102は、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部を一時的に記憶する。また、RAM102は、プロセッサ101による処理に用いる各種データを記憶する。
HDD103は、管理サーバ100の補助記憶装置である。HDD103は、内蔵した磁気ディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データを記憶する。管理サーバ100は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの他の種類の補助記憶装置を備えてもよく、複数の補助記憶装置を備えてもよい。
画像信号処理部104は、プロセッサ101からの命令に従って、管理サーバ100に接続されたディスプレイ51に画像を出力する。ディスプレイ51として、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどを用いることができる。
入力信号処理部105は、管理サーバ100に接続された入力デバイス52から入力信号を取得し、プロセッサ101に出力する。入力デバイス52として、例えば、マウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、キーボードなどを用いることができる。
媒体リーダ106は、記録媒体53に記録されたプログラムやデータを読み取る装置である。記録媒体53として、例えば、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDなどの磁気ディスク、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)を使用できる。また、記録媒体53として、例えば、フラッシュメモリカードなどの不揮発性の半導体メモリを使用することもできる。媒体リーダ106は、例えば、プロセッサ101からの命令に従って、記録媒体53から読み取ったプログラムやデータをRAM102またはHDD103に格納する。
NIC107は、ネットワーク50を介して管理サーバ100と通信を行う通信インタフェースである。NIC107は、有線通信インタフェースでもよいし、無線通信インタフェースでもよい。
図4は、映像データ共有システムの機能例を示す図である。管理サーバ100は、記憶部110、受信処理部120、変換部130および送信処理部140を有する。記憶部110は、RAM102やHDD103の記憶領域により実現される。
受信処理部120、変換部130および送信処理部140は、プロセッサ101により実現される。例えば、プロセッサ101は、RAM102に記憶されたプログラムを実行することで受信処理部120、変換部130および送信処理部140の機能を発揮する。あるいは、受信処理部120、変換部130および送信処理部140は、FPGAやASICなどのハードワイヤードロジックにより実現されてもよい。
記憶部110は、映像データおよび映像データに関するメタデータ111を記憶する。
メタデータ111は、映像データの映像テーマを示す情報であり、例えば、映像データのジャンルや、内容を表すキーワードなどである。
高レゾ素材112は、映像提供サーバ200により提供される映像データのうち、高解像度のものである。「高レゾ」は、高レゾリューション(Resolution)の略である。
低レゾ素材113は、映像提供サーバ200により提供される映像データのうち、高レゾ素材112と比べて低解像度のものである。「低レゾ」は、低レゾリューションの略である。低レゾ素材113は、映像提供サーバ200により高レゾ素材112から作成される。
送信用高レゾ映像114は、映像提供サーバ200により高レゾ素材112が編集された編集後の映像データである。送信用高レゾ映像114は、映像提供サーバ200により高レゾ素材112から作成される。
コード変換映像115は、管理サーバ100による送信用高レゾ映像114のトランスコード(コード変換)後の映像データである。トランスコードは、映像データのエンコード形式を、第1のエンコード形式から第2のエンコード形式に変換する処理である。映像データのエンコード形式には、例えば、QuickTime(登録商標)形式(拡張子は“.mov”)、DVC(Distributed Video Coding)形式(拡張子は“.DVC”)およびMXF(Material eXchange Format)形式(拡張子は“.mxf”)などが挙げられる。
受信処理部120は、メタデータ111、高レゾ素材112、低レゾ素材113および送信用高レゾ映像114を、映像提供サーバ200から受信し、記憶部110に格納する。
変換部130は、送信用高レゾ映像114のエンコード形式を変換して、コード変換映像115を生成するトランスコーダである。変換部130は、映像データの要求元で扱われるエンコード形式に応じて、変換先のエンコード形式を決定し、トランスコードを実行する。
送信処理部140は、映像受信サーバ300の要求に応じて、映像提供サーバ200から受信したメタデータ111、高レゾ素材112および低レゾ素材113を映像受信サーバ300に送信する。また、送信処理部140は、映像受信サーバ300のソフトウェアによって扱われるエンコード形式に応じて、送信用高レゾ映像114またはコード変換映像115を映像受信サーバ300に送信する。
映像提供サーバ200は、記憶部210、送信処理部220および受信処理部230を有する。
記憶部210は、映像提供サーバ200が備えるRAMやHDDの記憶領域により実現される。
送信処理部220および受信処理部230は、映像提供サーバ200が備えるプロセッサにより実現される。例えば、プロセッサは、映像提供サーバ200が備えるRAMに記憶されたプログラムを実行することで送信処理部220および受信処理部230の機能を発揮する。あるいは、送信処理部220および受信処理部230は、FPGAやASICなどのハードワイヤードロジックにより実現されてもよい。
記憶部210は、メタデータ211、高レゾ素材212、低レゾ素材213および送信用高レゾ映像214を記憶する。メタデータ211は、A放送局70のユーザにより高レゾ素材212に対して設定される。高レゾ素材212は、A放送局70により取得された高解像度の映像データである。低レゾ素材213は、映像提供サーバ200または映像提供サーバ200と接続された他のコンピュータにより高レゾ素材212を基に生成された低解像度の映像データである。送信用高レゾ映像214は、A放送局70のユーザによる高レゾ素材212の編集後の映像データである。
送信処理部220は、記憶部210に記憶されたメタデータ211、高レゾ素材212、低レゾ素材213および送信用高レゾ映像214を、管理サーバ100に順次送信する。管理サーバ100におけるメタデータ111、高レゾ素材112、低レゾ素材113および送信用高レゾ映像114は、それぞれメタデータ211、高レゾ素材212、低レゾ素材213および送信用高レゾ映像214に相当する。
受信処理部230は、B放送局80の映像データを取得する場合に、管理サーバ100から当該映像データを受信し、記憶部210に格納する。
映像受信サーバ300は、記憶部310、送信処理部320および受信処理部330を有する。
記憶部310は、映像受信サーバ300が備えるRAMやHDDの記憶領域により実現される。
送信処理部320および受信処理部330は、映像受信サーバ300が備えるプロセッサにより実現される。例えば、プロセッサは、映像受信サーバ300が備えるRAMに記憶されたプログラムを実行することで送信処理部320および受信処理部330の機能を発揮する。あるいは、送信処理部320および受信処理部330は、FPGAやASICなどのハードワイヤードロジックにより実現されてもよい。
記憶部310は、メタデータ311、高レゾ素材312、低レゾ素材313および送信用高レゾ映像314を記憶する。メタデータ311は、映像提供サーバ200により提供されたメタデータである。高レゾ素材312は、映像提供サーバ200により提供された高解像度の映像データである。低レゾ素材313は、映像提供サーバ200により提供された低解像度の映像データである。送信用高レゾ映像314は、映像提供サーバ200により提供された高レゾ素材312の編集後の映像データである。送信用高レゾ映像314は、送信用高レゾ映像214(および送信用高レゾ映像114)と同じものである場合もあるし、管理サーバ100によるトランスコード後のコード変換映像115と同じものである場合もある。
送信処理部320は、A放送局70に映像データを提供する場合に、管理サーバ100に記憶部310に記憶された映像データを送信する。
受信処理部330は、A放送局70により提供されたメタデータ311、高レゾ素材312、低レゾ素材313および送信用高レゾ映像314を管理サーバ100から受信し、記憶部310に格納する。
図5は、映像データの編集例を示す図である。図5では、映像提供サーバ200における高レゾ素材212、低レゾ素材213および送信用高レゾ映像214の一例として、野球の試合の映像を考える。
高レゾ素材212は、野球場に設けられたカメラで撮影された高解像度の映像データである。例えば、高レゾ素材212は、試合開始から試合終了まで撮影された3時間の映像を含む。また、高レゾ素材212は、ホームランなどの3つの見所シーンを含む。高レゾ素材212は、高レゾ素材212の提供を受けた他の放送局(例えば、B放送局80)による編集が可能である。
低レゾ素材213は、映像提供サーバ200により、高レゾ素材212の解像度を低減することで作成される。低レゾ素材213は、高レゾ素材212と同様に、試合開始から試合終了まで撮影された3時間の映像を含む。解像度を減らすことで、低レゾ素材213のデータサイズは、高レゾ素材212のデータサイズよりも小さくなる。このため、見所シーンの確認などのように、映像全体の中の1シーンを抽出するような作業では、高レゾ素材212を用いるより、低レゾ素材213を用いた方が当該作業に用いられるソフトウェアの処理負荷が小さくなり、作業を効率的に(例えば、速く)行える。
送信用高レゾ映像214は、高レゾ素材212に基づいて生成される。送信用高レゾ映像214は、高レゾ素材212の解像度を落とさずに、例えば、高レゾ素材212の中の3つの見所シーンを抽出して、繋げた映像である。このため、送信用高レゾ映像214の開始から終了までの時間は、高レゾ素材212の開始から終了までの時間よりも短い。送信用高レゾ映像214は、所定時間(例えば、3分など)になるように編集される。送信用高レゾ映像214の当該所定時間が、番組で予定されている尺に合えば、送信用高レゾ映像214に対応する送信用高レゾ映像314の提供を受けたB放送局80は、送信用高レゾ映像314をそのまま番組内で視聴者向けに放送することもできる。
図6は、提供用映像管理テーブルの例を示す図である。提供用映像管理テーブル215は、記憶部210に格納されている。提供用映像管理テーブル215は、タイトル、メタデータ、高レゾ素材、低レゾ素材、送信用高レゾ映像、ステータスおよび共有フラグの項目を含む。
タイトルの項目には、映像データのタイトルが登録される。メタデータの項目には、メタデータが登録される。高レゾ素材の項目には、高レゾ素材のファイルの識別名(ファイル名)が登録される。低レゾ素材の項目には、低レゾ素材のファイル名が登録される。高レゾ素材に対応する低レゾ素材が未だ存在しない場合には、低レゾ素材の項目は設定なし(“-”ハイフン記号で表す)となる。送信用高レゾ映像の項目には、送信用高レゾ映像のファイル名が登録される。高レゾ素材に対応する送信用高レゾ映像が未だ存在しない場合には、送信用高レゾ映像の項目は設定なしとなる。ステータスの項目には、映像提供サーバ200における映像データの編集状況を示すステータスが登録される。ステータスには、例えば、“未作成”、“編集中”および“編集済み”がある。“未作成”は、送信用高レゾ映像の作成に着手されていないことを示す。“編集中”は、送信用高レゾ映像を作成中であることを示す。“編集済み”は、送信用高レゾ映像を作成済みであることを示す。共有フラグの項目には、他の放送局との当該映像データの共有を許可するか否かを示す共有フラグが登録される。共有フラグ“TRUE”は、共有を許可することを示す。共有フラグ“FALSE”は、共有を許可しないことを示す。共有フラグの初期値は、“FALSE”である。
例えば、提供用映像管理テーブル215には、タイトルが“チームG対チームT”、メタデータが“長島”、高レゾ素材が“nagasimaS.mov”、低レゾ素材が“nagasimaL.mov”、送信用高レゾ映像が“nagasimaH.mov”、ステータスが“編集済み”、共有フラグが“TRUE”という情報が登録される。
これは、“チームG対チームT”というタイトルの映像データに、メタデータ“長島”が付されていることを示す。また、当該タイトルおよびメタデータの組に、ファイル名“nagasimaS.mov”の高レゾ素材、ファイル名“nagasimaL.mov”の低レゾ素材、ファイル名“nagasimaH.mov”の送信用高レゾ映像が対応することを示す。更に、高レゾ素材“nagasimaS.mov”に対する送信用高レゾ映像を作成済み(ステータス“編集済み”)であり、映像データの共有が許可されていること(共有フラグ“TRUE”)を示す。
図7は、共有映像管理テーブルの例を示す図である。共有映像管理テーブル116は、記憶部110に格納されている。共有映像管理テーブル116は、タイトル、メタデータ、高レゾ素材、低レゾ素材、送信用高レゾ映像、ステータス、提供元、リクエスト局、トランスコード映像および使用日時の項目を含む。
タイトルの項目には、映像データのタイトルが登録される。メタデータの項目には、メタデータが登録される。高レゾ素材の項目には、高レゾ素材のファイル名が登録される。映像提供サーバ200からタイトルおよびメタデータを受信済みだが高レゾ素材を未受信の場合、高レゾ素材の項目は設定なしとなる。低レゾ素材の項目には、低レゾ素材のファイル名が登録される。映像提供サーバ200から低レゾ素材を未受信の場合、低レゾ素材の項目は設定なしとなる。送信用高レゾ映像の項目には、送信用高レゾ映像のファイル名が登録される。ステータスの項目には、映像提供サーバ200における映像データの編集状況を示すステータスが登録される。ステータスの具体的な設定内容は、図6の同名の項目の設定内容と同じである。提供元の項目には、映像データの提供元を示す識別情報(例えば、提供元の放送局名)が登録される。リクエスト局の項目には、映像データの要求元を示す識別情報(要求元の放送局名)が登録される。トランスコード映像の項目には、送信用高レゾ映像のエンコード形式を別のエンコード形式に変換した映像データのファイル名が登録される。該当の送信用高レゾ映像に対してトランスコードを未実行の場合には、トランスコード映像の項目は設定なしとなる。使用日時の項目には、送信用高レゾ映像またはトランスコード映像を、映像受信サーバ300に送信した日時(使用日時)が登録される。使用日時の項目は、レコードが作成された当初は設定なしである。
例えば、共有映像管理テーブル116には、タイトルが“チームG対チームT”、メタデータが“長島”、高レゾ素材が“nagasimaS.mov”、低レゾ素材が“nagasimaL.mov”、送信用高レゾ映像が“nagasimaH.mov”、ステータスが“編集済み”、提供元が“A放送局”、リクエスト局が“B放送局”、トランスコード映像が“nagasimaH.DVC”、使用日時が“2015/10/6 17:00”という情報が登録される。
これは、“チームG対チームT”というタイトルの映像データに、メタデータ“長島”が付されていることを示す。また、当該タイトルおよびメタデータの組に対して、ファイル名“nagasimaS.mov”の高レゾ素材、ファイル名“nagasimaL.mov”の低レゾ素材、ファイル名“nagasimaH.mov”の送信用高レゾ映像を受信済みであることを示す。更に、これら映像データの提供元がA放送局70であり、リクエスト局がB放送局80であり、送信用高レゾ映像に対して、トランスコード映像“nagasimaH.DVC”を作成済みであることを示す。また、トランスコード映像“nagasimaH.DVC”を映像提供サーバ200に送信済みであり、使用日時が2015年10月6日17時00分であることを示す。
ここで、提供用映像管理テーブル215において共有フラグ“FALSE”が設定された映像データに関するレコードは、共有映像管理テーブル116には登録されていない。
図8は、受信映像管理テーブルの例を示す図である。受信映像管理テーブル315は、記憶部310に格納されている。受信映像管理テーブル315は、タイトル、メタデータ、高レゾ素材、低レゾ素材、送信用高レゾ映像およびステータスの項目を含む。
タイトルの項目には、映像データのタイトルが登録される。メタデータの項目には、メタデータが登録される。高レゾ素材の項目には、高レゾ素材のファイル名が登録される。管理サーバ100からタイトルおよびメタデータを受信済みだが高レゾ素材を未受信の場合、高レゾ素材の項目は設定なしとなる。低レゾ素材の項目には、低レゾ素材のファイル名が登録される。管理サーバ100から低レゾ素材を未受信の場合、低レゾ素材の項目は設定なしとなる。送信用高レゾ映像の項目には、送信用高レゾ映像のファイル名が登録される。管理サーバ100から送信用高レゾ映像を未受信の場合、送信用高レゾ映像の項目は設定なしとなる。ステータスの項目には、映像提供サーバ200における映像データの編集状況を示すステータスが登録される。ステータスの具体的な設定内容は、図6の同名の項目の設定内容と同じである。
例えば、受信映像管理テーブル315には、タイトルが“チームG対チームT”、メタデータが“長島”、高レゾ素材が“nagasimaS.mov”、低レゾ素材が“nagasimaL.mov”、送信用高レゾ映像が“nagasimaH.mov”、ステータスが“編集済み”という情報が登録される。
これは、“チームG対チームT”というタイトルの映像データに、メタデータ“長島”が付されていることを示す。また、当該タイトルおよびメタデータの組に、ファイル名“nagasimaS.mov”の高レゾ素材、ファイル名“nagasimaL.mov”の低レゾ素材、ファイル名“nagasimaH.mov”の送信用高レゾ映像が対応することを示す。更に、高レゾ素材“nagasimaS.mov”に対する送信用高レゾ映像を作成済み(ステータス“編集済み”)であることを示す。
次に、映像データ共有システムの処理手順を説明する。まず、映像提供サーバ200の処理手順を説明する。
図9は、映像提供サーバの処理例を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S11)送信処理部220は、記憶部210に格納された高レゾ素材212のタイトル、メタデータ211および高レゾ素材212の編集状況を管理サーバ100に送信する。編集状況が送信される映像データは、記憶部210に記憶された提供用映像管理テーブル215において、共有フラグ“TRUE”が設定された映像データに限られる。このタイミングでは、送信処理部220は、特定のメタデータ211について、高レゾ素材212が記憶部210に記憶されたものの低レゾ素材213が記憶部210に記憶されていない状態である。この状態で、送信処理部220は、記憶部210に記憶された高レゾ素材212および高レゾ素材212から派生する低レゾ素材213や送信用高レゾ映像214などの映像データを管理サーバ100を含む他のサーバに共有する設定(共有フラグ“TRUE”)を受け付けることができる。
また、送信処理部220は、記憶部210に高レゾ素材212が格納され、共有フラグが“TRUE”に設定されたときに、編集状況としてステータス“未作成”を管理サーバ100に送信する。送信処理部220は、高レゾ素材212の編集が開始されたときに、ステータス“編集中”を管理サーバ100に送信する。送信処理部220は、高レゾ素材212の編集が完了し、送信用高レゾ映像214の作成を完了したときに、ステータス“編集済み”を管理サーバ100に送信する。
(S12)受信処理部230は、高レゾ素材212のリクエストを管理サーバ100から受信する。
(S13)受信処理部230は、記憶部210に記憶された高レゾ素材212を管理サーバ100に送信する。
(S14)映像提供サーバ200における所定の映像処理ソフトウェアは、高レゾ素材212から低レゾ素材213を生成し、記憶部210に格納する。
(S15)送信処理部220は、記憶部210に低レゾ素材213が格納されると、低レゾ素材213を管理サーバ100に送信する。
(S16)映像提供サーバ200における所定の映像処理ソフトウェアは、高レゾ素材212に対するA放送局70のユーザの編集操作を受け付け、当該編集に応じた送信用高レゾ映像214を生成し、記憶部210に格納する。
(S17)送信処理部220は、記憶部210に送信用高レゾ映像214が格納されると、送信用高レゾ映像214を管理サーバ100に送信する。
(S18)送信処理部220は、送信用高レゾ映像214の提供に応じた映像提供料金を精算する。送信処理部220は、映像提供料金を管理サーバ100に送信する。そして、送信処理部220は、処理を終了する。
このように、映像提供サーバ200は、メタデータ211について、高レゾ素材212が記憶部210に記憶されたものの低レゾ素材213が記憶部210に記憶されていない状態で、高レゾ素材212および高レゾ素材212から派生する低レゾ素材213や送信用高レゾ映像214などの映像データを管理サーバ100に共有する設定を受け付ける。映像提供サーバ200は、当該設定に応じて、高レゾ素材212を管理サーバ100に送信するとともに、低レゾ素材213の記憶部210への追加に応じて低レゾ素材213を管理サーバ100に送信する。また、映像提供サーバ200は、当該設定に応じて、送信用高レゾ映像214の記憶部210への追加に応じて送信用高レゾ映像213を管理サーバ100に送信する。
ここで、映像提供サーバ200は、高レゾ素材212に対して共有フラグ“TRUE”が設定されたことを契機に、高レゾ素材212を管理サーバ100に、自動的に送信してもよい。また、映像提供サーバ200は、記憶部210に低レゾ素材213が格納されたことを契機に、低レゾ素材213を管理サーバ100に、自動的に送信してもよい。更に、映像提供サーバ200は、記憶部210に送信用高レゾ映像213が格納されたことを契機に、送信用高レゾ映像213を管理サーバ100に、自動的に送信してもよい。
次に、管理サーバ100の処理手順を説明する。
図10は、管理サーバの処理例を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S21)受信処理部120は、映像提供元(映像提供サーバ200)から各映像データの編集状況(ステータス)を受信し、記憶部110に記憶された共有映像管理テーブル116に登録する。以後、受信処理部120は、編集状況が変化したタイミングで、映像提供サーバ200から変化後のステータスを受信し、共有映像管理テーブル116に登録する。
(S22)受信処理部120は、映像受信サーバ300からメタデータ111(メタデータ211に相当)の検索を受け付ける。具体的には、受信処理部120は、メタデータ111を含む検索クエリを映像受信サーバ300から受信し、共有映像管理テーブル116を参照して、検索クエリに含まれるメタデータ111を検索する。
(S23)送信処理部140は、検索されたメタデータ111(およびタイトル)を、提供先(映像受信サーバ300)に送信する。
(S24)送信処理部140は、記憶部110を参照して、検索されたメタデータ111に対応する高レゾ素材、低レゾ素材および送信用高レゾ映像を取得済みであるか否かを判定する。高レゾ素材、低レゾ素材および送信用高レゾ映像を全て取得済みである場合、送信処理部140は、ステップS34に処理を進める。高レゾ素材、低レゾ素材および送信用高レゾ映像の少なくとも何れかを取得済みでない場合、送信処理部140は、ステップS25に処理を進める。ここで、管理サーバ100は、高レゾ素材、低レゾ素材および送信用高レゾ映像を、映像提供サーバ200から全て取得済みのこともある(例えば、A放送局70のユーザが事前にそれらを管理サーバ100にアップロードしていた場合など)。
(S25)送信処理部140は、メタデータ111に対応する高レゾ素材のリクエストを映像提供サーバ200に送信する(高レゾ素材を提供元にリクエスト)。
(S26)受信処理部120は、リクエストに応じた高レゾ素材112(高レゾ素材212に相当)を映像提供サーバ200から受信し、記憶部110に格納する。受信処理部120は、受信した高レゾ素材112の情報(パスを含むファイル名)を共有映像管理テーブル116に登録する。
(S27)送信処理部140は、記憶部110に記憶された高レゾ素材112を、映像受信サーバ300に送信する。
(S28)受信処理部120は、高レゾ素材112に対応する低レゾ素材113(低レゾ素材213に相当)を映像提供サーバ200から受信し、記憶部110に格納する。受信処理部120は、受信した低レゾ素材113の情報を共有映像管理テーブル116に登録する。
(S29)送信処理部140は、低レゾ素材113が記憶部110に格納されると、記憶部110に記憶された低レゾ素材113を、自動的に、映像受信サーバ300に送信する。
(S30)受信処理部120は、高レゾ素材112に対応する送信用高レゾ映像114(送信用高レゾ映像214に相当)を、映像提供サーバ200から受信し、記憶部110に格納する。受信処理部120は、受信した送信用高レゾ映像114の情報を共有映像管理テーブル116に登録する。また、受信処理部120は、メタデータ111に対するステータス“編集済み”を共有映像管理テーブル116に登録する。
(S31)変換部130は、映像受信サーバ300では放送用のエンコード形式として送信用高レゾ映像114とは別のエンコード形式が指定されていることを検出する。例えば、記憶部110には、映像受信サーバ300で放送用に利用されるエンコード形式が予め登録されている。あるいは、ステップS22の検索クエリに、映像受信サーバ300で所望されるエンコード形式が含まれていてもよい。後者の場合、受信処理部120は、受信したエンコード形式を記憶部110に格納しておいてもよい。変換部130は、送信用高レゾ映像114をトランスコードすることで、映像受信サーバ300で放送用に利用されるエンコード形式に変換したコード変換映像115を生成し、記憶部110に格納する。
(S32)送信処理部140は、コード変換映像115に対応する使用日時に現在の日時を設定する。
(S33)送信処理部140は、記憶部110に記憶されたトランスコード後のコード変換映像115を、自動的に、映像受信サーバ300に送信する。そして、送信処理部140は、ステップS37に処理を進める。
(S34)送信処理部140は、記憶部110に記憶された共有映像管理テーブル116を参照して対象の映像データが使用済みであるか否かを判定する。使用済みである場合、送信処理部140は、ステップS38に処理を進める。使用済みでない場合、送信処理部140は、ステップS35に処理を進める。使用済みである場合とは、対象の映像データに対して、使用日時が設定済みである場合である。使用済みでない場合とは、対象の映像データに対して、使用日時が未設定である場合である。なお、送信処理部140は、使用日時が設定済みであっても、共有映像管理テーブル116のリクエスト局が今回の提供先(B放送局80)と一致する場合には、例外的に、ステップS35(またはステップS36)に処理を進めてもよい。
(S35)送信処理部140は、コード変換映像115に対応する使用日時に現在の日時を設定する。
(S36)送信処理部140は、共有映像管理テーブル116を参照して、検索されたメタデータ111に対応する対象の映像データを、映像受信サーバ300に送信する。対象の映像データは、高レゾ素材112および低レゾ素材113を含む。また、対象の映像データは、送信用高レゾ映像114またはコード変換映像115を含む。例えば、変換部130は、送信用高レゾ映像114に対するトランスコードを行い、送信用高レゾ映像114の代わりに、コード変換映像115を映像受信サーバ300に送信してもよい。
(S37)送信処理部140は、映像提供サーバ200と連携して、提供された映像データに応じた映像受信サーバ300への課金処理を行う。具体的には、送信処理部140は、提供された映像に応じた映像提供料金の情報を映像提供サーバ200から取得し、映像提供料金を含む課金情報を映像受信サーバ300に送信して決済処理を実行させる。そして、送信処理部140は処理を終了する。
(S38)送信処理部140は、リクエスト元である映像受信サーバ300に対して、該当の映像データは使用済みであり提供できない旨の警告通知を送信する。そして、送信処理部140は、処理を終了する。
ここで、ステップS38のように、管理サーバ100は、他の放送局により対象の映像データが使用済みである場合に、その旨を映像受信サーバ300に警告し、当該映像データの提供を行わないようにすることが考えられる。例えば、ある放送局に提供されたコンテンツを、別の放送局では利用しないという契約が存在する場合に、契約に反したコンテンツ提供を抑制できる点で有用である。
また、管理サーバ100は、ステップS24 Noの場合に、高レゾ素材112を受信済みであれば、ステップS25,S26をスキップしてステップS27を実行してよい。この場合、管理サーバ100は、映像提供サーバ200に対して低レゾ素材の提供を要求し、ステップS28を実行する。管理サーバ100は、ステップS24 Noの場合に、高レゾ素材112および低レゾ素材113の両方を受信済であれば、ステップS25,S26をスキップしてステップS27を実行し、ステップS28,S29をスキップしてステップS30を実行してよい。この場合、管理サーバ100は、映像提供サーバ200に対して送信用高レゾ映像の提供を要求し、ステップS30を実行する。
次に、映像受信サーバ300の処理手順を説明する。
図11は、映像受信サーバの処理例を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S41)送信処理部320は、メタデータ311(メタデータ111に相当)の検索クエリを、管理サーバ100に送信する。前述のように、検索クエリは、映像受信サーバ300において放送用に利用されているエンコード形式の情報を含んでもよい。
(S42)受信処理部330は、検索クエリに応じて検索されたメタデータ311およびタイトルを、管理サーバ100から受信する。受信処理部330は、受信したメタデータ311およびタイトルを、記憶部310に記憶された受信映像管理テーブル315に登録する。
(S43)受信処理部330は、高レゾ素材312(高レゾ素材112に相当)を管理サーバ100から受信し、記憶部310に格納する。受信処理部330は、受信した高レゾ素材312の情報を受信映像管理テーブル315に登録する。
(S44)受信処理部330は、高レゾ素材312に対応する低レゾ素材313(低レゾ素材113に相当)を管理サーバ100から受信し、記憶部310に格納する。受信処理部330は、受信した低レゾ素材313の情報を受信映像管理テーブル315に登録する。
(S45)受信処理部330は、送信用高レゾ映像314(コード変換映像115に相当)を管理サーバ100から受信し、記憶部310に格納する。受信処理部330は、受信した送信用高レゾ映像314の情報を受信映像管理テーブル315に登録する。
(S46)受信処理部330は、管理サーバ100から課金情報を受信する。映像受信サーバ300における決済処理を行うソフトウェアは、課金情報に含まれる映像提供料金に関する決済処理を行う。そして、受信処理部330は、処理を終了する。
次に、管理サーバ100、映像提供サーバ200および映像受信サーバ300による処理の流れの具体例を説明する。
図12は、映像データ共有システムのシーケンス例を示す図である。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
(S51)映像提供サーバ200は、記憶部210に格納された高レゾ素材212の共有フラグが“TRUE”に設定されると、高レゾ素材212の編集状況(ステータス)を監視し、ステータスが変化すると変化後のステータスを管理サーバ100へ通知する。最初の段階では、ステータスは、“未作成”である。編集(送信用高レゾ素材213の作成)が開始されると、ステータスは“編集中”に変更される。このとき、映像提供サーバ200は、対象の高レゾ素材212を識別するためのタイトルおよびメタデータ211を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、映像提供サーバ200から受信したステータスを、タイトルおよびメタデータ211(メタデータ111に相当)に対応付けて、共有映像管理テーブル116に登録する。管理サーバ100は、映像元である映像提供サーバ200(あるいはA放送局70)を識別するために、提供元として“A放送局”を、共有映像管理テーブル116に登録する。
(S52)映像受信サーバ300は、メタデータ311(メタデータ111に相当)の検索要求を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、検索要求を受信し、検索要求に応じて、メタデータ311に対応するメタデータ111を共有映像管理テーブル116から検索する。管理サーバ100は、検索されたレコードにおけるリクエスト局の項目に、映像受信サーバ300に対応する“B放送局”を登録する。このとき、共有映像管理テーブル116には、メタデータ111の登録はあるが、メタデータ111に対応する映像データは未登録である。
(S53)管理サーバ100は、検索されたメタデータ111およびメタデータ111に対応するタイトルの情報を、映像受信サーバ300に送信する。映像受信サーバ300は、メタデータ111(メタデータ311に相当)およびタイトルを受信し、受信映像管理テーブル315に登録する。
(S54)管理サーバ100は、メタデータ111およびタイトルに対応する高レゾ素材の要求を、映像提供サーバ200に送信する。なお、管理サーバ100は、該当の高レゾ素材の提供元を、共有映像管理テーブル116における提供元の項目を参照することで把握できる。映像提供サーバ200は、高レゾ素材の要求を受信する。
(S55)映像提供サーバ200は、要求されたメタデータ111(メタデータ211に相当)およびタイトルに対応する高レゾ素材212を記憶部110から特定し、高レゾ素材212を管理サーバ100に送信する。映像提供サーバ200は、高レゾ素材212から低レゾ素材213を生成する処理を開始する。管理サーバ100は、映像提供サーバ200から高レゾ素材212(高レゾ素材112に相当)を受信する。管理サーバ100は、受信した高レゾ素材112を記憶部110に格納し、共有映像管理テーブル116に高レゾ素材212の情報を登録する。なお、映像提供サーバ200による低レゾ素材213の生成開始は、管理サーバ100の高レゾ素材の要求に応じて行われてもよいし、当該要求を受信する前にユーザなどの生成開始指示に応じて行われてもよい。
(S56)管理サーバ100は、記憶部110に記憶された高レゾ素材112を映像受信サーバ300に送信する。映像受信サーバ300は、管理サーバ100から高レゾ素材112(高レゾ素材312に相当)を受信する。映像受信サーバ300は、受信した高レゾ素材312を記憶部310に格納し、受信映像管理テーブル315に高レゾ素材312の情報を登録する。
(S57)映像提供サーバ200は、低レゾ素材213の生成が完了され、低レゾ素材213が記憶部210に格納されると、低レゾ素材213を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、低レゾ素材213(低レゾ素材113に相当)を受信する。管理サーバ100は、受信した低レゾ素材113を記憶部110に格納し、共有映像管理テーブル116に低レゾ素材113の情報を登録する。
(S58)管理サーバ100は、記憶部110に低レゾ素材113が格納されると、自動的に、映像受信サーバ300に低レゾ素材113を送信する。映像受信サーバ300は、管理サーバ100から低レゾ素材113(低レゾ素材313に相当)を受信する。映像受信サーバ300は、受信した低レゾ素材313を記憶部310に格納し、受信映像管理テーブル315に低レゾ素材313の情報を登録する。
(S59)映像提供サーバ200は、送信用高レゾ映像214の生成が完了され、送信用高レゾ映像214が記憶部210に格納されると、送信用高レゾ映像214を管理サーバ100に送信する。このとき、映像提供サーバ200は、該当のメタデータ211およびタイトルに対して、編集状況(ステータス)“編集済み”を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、送信用高レゾ映像214(送信用高レゾ映像114に相当)およびステータスを受信する。管理サーバ100は、受信した送信用高レゾ映像114を記憶部310に格納し、送信用高レゾ映像114の情報およびステータス“編集済み”を、共有映像管理テーブル116に登録する。なお、映像提供サーバ200による送信用高レゾ素材214の生成は、A放送局70のユーザによって適宜行われる(例えば、管理サーバ100による高レゾ素材の要求の受け付け前から開始されていてもよいし、当該要求の受け付け後から開始されてもよい)。
(S60)管理サーバ100は、映像受信サーバ300により放送用に利用されるエンコード形式が、送信用高レゾ映像114とは異なるエンコード形式であることを検出し、送信用高レゾ映像114のトランスコードを行う。管理サーバ100は、トランスコードにより生成したコード変換映像115を記憶部110に格納する。管理サーバ100は、コード変換映像115の情報を共有映像管理テーブル116に登録する。
(S61)管理サーバ100は、記憶部110にコード変換映像115が格納されると、自動的に、映像受信サーバ300にコード変換映像115を送信する。映像受信サーバ300は、管理サーバ100からコード変換映像115(送信用高レゾ映像314に相当)を受信する。映像受信サーバ300は、受信した送信用高レゾ映像314を記憶部310に格納し、受信映像管理テーブル315に送信用高レゾ映像314の情報を登録する。
(S62)映像受信サーバ300は、送信用高レゾ映像314(コード変換映像115)のダウンロードの完了通知を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、ダウンロードの完了通知を受信する。
(S63)管理サーバ100は、映像提供サーバ200に映像提供に伴う代金の精算要求を映像提供サーバ200に送信する。映像提供サーバ200は、精算要求を受信する。
(S64)映像提供サーバ200は、所定の精算処理を行い、代金の精算結果を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100は、精算結果を受信する。
(S65)管理サーバ100は、映像提供に伴う代金を含む課金情報を映像受信サーバ300に送信する。映像受信サーバ300は、課金情報を受信する。映像受信サーバ300は、課金情報に基づいて、今回の映像取得に応じた代金の決済処理を行う。
このように、映像提供サーバ200は、高レゾ素材212が編集された映像データであり高レゾ映像212と同じ解像度である送信用高レゾ映像214(第3の映像データ)の記憶部210への追加に応じて送信用高レゾ映像214を管理サーバ100に送信する。
また、管理サーバ100は、高レゾ素材112(高レゾ素材212に相当)を映像受信サーバ300に送信した後に、映像提供サーバ200から送信用高レゾ映像214(送信用高レゾ映像114に相当)を受信した場合に、送信用高レゾ映像114またはトランスコード後のコード変換映像115を映像受信サーバ300に自動的に送信する。例えば、映像受信サーバ300により放送用に利用されるエンコード形式が、送信用高レゾ映像114のエンコード形式と同じであれば、管理サーバ100は、映像受信サーバ300に送信用高レゾ映像114を提供してもよい。こうして、高レゾ素材212および低レゾ素材213に加えて、送信用高レゾ映像214またはコード変換映像115の共有も円滑に行える。
また、管理サーバ100は、映像受信サーバ300への送信対象の映像データの第1のエンコード形式を、映像受信サーバ300に応じた第2のエンコード形式に変換する。例えば、管理サーバ100は、高レゾ素材112や低レゾ素材113のエンコード形式を、B放送局80側での編集用ソフトウェアで利用されるエンコード形式に変換してもよい。これにより、B放送局80での編集作業を円滑に行えるようになる。また、管理サーバ100は、送信用高レゾ映像114のエンコード形式を、B放送局側で放送用に利用されるエンコード形式に変換してもよい。これにより、B放送局80側での放送用の作業を円滑に行えるようになる。
また、管理サーバ100は、映像受信サーバ300に対して高レゾ素材112を送信した後、映像受信サーバ300以外の装置に対する高レゾ素材112、低レゾ素材113、送信用高レゾ映像114およびコード変換映像115を含む映像データの送信を制限する。これにより、提供済みの映像データが他の放送局により、契約などに反して不正に利用されることを防げる。
更に、管理サーバ100は、高レゾ素材112、低レゾ素材113、送信用高レゾ映像114およびコード変換映像115を含む映像データの送信に応じた課金額の情報を、映像受信サーバ300に送信する。これにより、映像データ共有システムにおける、放送局間でのコンテンツ共有に応じた課金を円滑に行えるようになる。
次に、管理サーバ100による映像データの送信の具体例を説明する。
図13は、映像データの送信例(その1)を示す図である。一例として、映像受信サーバ300は、メタデータ“原”の検索クエリを管理サーバ100に依頼する。管理サーバ100は、メタデータ“原”を共有映像管理テーブル116から検索し、メタデータ“原”、タイトル“チームG対チームT”およびステータス“編集中”を、映像受信サーバ300に応答する。なお、メタデータの検索方法としては、検索クエリの文字列に対する部分一致検索、複数の文字列に対するAND検索、複数の文字列に対するOR検索など種々の方法が考えられる。また、管理サーバ100は、該当のメタデータ“原”およびタイトル“チームG対チームT”に対し、リクエスト局として“B放送局”を、共有映像管理テーブル116に登録する。
映像受信サーバ300は、検索されたメタデータ“原”、タイトル“チームG対チームT”およびステータス“編集中”を受信する。映像受信サーバ300は、受信映像管理テーブル315に、タイトル“チームG対チームT”、メタデータ“原”およびステータス“編集中”のレコードを登録する。この段階では、当該レコードにおける高レゾ素材、低レゾ素材および送信用高レゾの項目は設定なしである。
管理サーバ100は、メタデータ“原”の高レゾ素材のファイル(ファイル名“haraS.mov”)を映像提供サーバ200から受信し、記憶部110に格納する。管理サーバ100は、“haraS.mov”(パスを含むファイル名とする)を共有映像管理テーブル116に登録する。管理サーバ100は、高レゾ素材のファイル“haraS.mov”を、映像受信サーバ300に送信する。
映像受信サーバ300は、高レゾ素材のファイル“haraS.mov”を管理サーバ100から受信し、記憶部310に格納する。映像受信サーバ300は、“haraS.mov”を受信映像管理テーブル315に登録する。
図14は、映像データの送信例(その2)を示す図である。管理サーバ100は、メタデータ“原”の低レゾ素材のファイル(ファイル名“haraL.mov”)を映像提供サーバ200から受信し、記憶部110に格納する。管理サーバ100は、“haraL.mov”を共有映像管理テーブル116に登録する。管理サーバ100は、低レゾ素材のファイル“haraL.mov”を、自動的に、映像受信サーバ300に送信する。
映像受信サーバ300は、低レゾ素材のファイル“haraL.mov”を管理サーバ100から受信し、記憶部310に格納する。映像受信サーバ300は、“haraL.mov”を受信映像管理テーブル315に登録する。
図15は、映像データの送信例(その3)を示す図である。管理サーバ100は、メタデータ“原”の送信用高レゾ映像のファイル(ファイル名“haraH.mov”)を映像提供サーバ200から受信し、記憶部110に格納する。管理サーバ100は、メタデータ“原”、タイトル“チームG対チームT”の映像データについて、“haraH.mov”およびステータス“編集済み”を共有映像管理テーブル116に登録する。
管理サーバ100は、映像受信サーバ300において放送用に利用されるエンコード形式は、“.mov”ではなく、“.DVC”であることを検出する。例えば、前述のように、映像受信サーバ300で所望するエンコード形式は、記憶部110に予め格納されていてもよいし、管理サーバ100がメタデータの検索クエリの受け付け時に、映像受信サーバ300から当該エンコード形式の指定を受け付けてもよい。
そして、管理サーバ100は、“haraH.mov”を拡張子“.mov”のファイルから拡張子“.DVC”のファイルへトランスコードを行う。トランスコードにより、管理サーバ100は、コード変換(.movから.DVCへの変換)後のトランスコード映像“haraH.DVC”を生成し、記憶部110に格納する。管理サーバ100は、“haraH.DVC”を共有映像管理テーブル116に登録する。更に、管理サーバ100は、“haraH.DVC”のファイルを映像受信サーバ300に送ることになるため、共有映像管理テーブル116の使用日時の項目に、現在の日時(図15の例では“2015/10/8 17:00”)を設定する。管理サーバ100は、コード変換後画像(トランスコード映像)のファイル“haraH.DVC”およびステータス“編集済み”を、映像受信サーバ300に送信する。
映像受信サーバ300は、コード変換後画像(トランスコード映像)のファイル“haraH.DVC”とステータス“編集済み”とを管理サーバ100から受信する。ここで、映像受信サーバ300は、“haraH.DVC”を記憶部310に格納する。映像受信サーバ300は、送信用高レゾ映像として“haraH.DVC”を、受信映像管理テーブル315に登録する。また、映像受信サーバ300は、今回提供を受けた映像データについて、ステータス“編集済み“を受信映像管理テーブル315に登録する。その後、映像受信サーバ300は、管理サーバ100と連携して今回の映像提供に対する決済処理を行う。
こうして、B放送局80のユーザは、A放送局70から提供された低レゾ素材“haraL.mov”を利用して、各シーンを確認しながら、高レゾ素材“haraS.mov”の編集を行える。編集の1つの例としては、複数の見所シーンを抽出し、抽出した複数の見所を結合した映像の作成などが考えられる。あるいは、送信用高レゾ映像“haraH.DVC”の時間が、番組内で予定されている尺を超えないならば、B放送局80のユーザは、送信用高レゾ映像“haraH.DVC”をそのまま放送用に利用してもよい。
第2の実施の形態の映像データ共有システムまたは管理サーバ100によれば、映像データを効率よく共有することができる。具体的には次の通りである。
上記のように、A放送局70(または映像制作事業者)により保有される映像データをB放送局80により取得し、B放送局80で放送用に編集することがある。編集用の映像データには、編集の対象となる高解像度の高レゾ素材や、低解像度の低レゾ素材が含まれる。ここで、放送局間や映像制作事業者と放送局との間などで映像データを共有する際、映像データの有無や提供元/提供先での編集状況を、提供元/提供先のユーザ同士で確認し合いながら、提供元から提供先へユーザの判断で映像データを随時提供することが多い。しかし、この方法では、提供元/提供先のユーザ同士の連携作業に時間がかかり、映像データを効率的に共有することができないという問題がある。
そこで、第2の実施の形態の映像データ共有システムでは、管理サーバ100は、映像提供サーバ200から受信した特定のメタデータ111(映像テーマ)の高レゾ素材112を保持する。そして、管理サーバ100は、映像受信サーバ300の要求に応じて高レゾ素材112を送信した後、メタデータ111の低レゾ素材113を映像提供サーバ200から受信すると、低レゾ素材113を映像受信サーバ300に自動的に送信する。これにより、例えば、A放送局70のユーザおよびB放送局80のユーザの間で編集状況の確認を行いながら映像データを提供する連携作業を省力化でき、映像データの共有を効率化することができる。特に、映像データを適時に(タイムリーに)共有することができる。更に、映像データの提供に応じた課金を効率的に行える。
なお、第1の実施の形態の情報処理は、制御部12,22に対応するプログラムにプログラムを実行させることで実現できる。また、第2の実施の形態の情報処理は、管理サーバ100、映像提供サーバ200および映像受信サーバ300それぞれのプロセッサにプログラムを実行させることで実現できる。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体53に記録できる。
例えば、プログラムを記録した記録媒体53を配布することで、プログラムを流通させることができる。また、プログラムを他のコンピュータに格納しておき、ネットワーク経由でプログラムを配布してもよい。コンピュータは、例えば、記録媒体53に記録されたプログラムまたは他のコンピュータから受信したプログラムを、RAM102やHDD103などの記憶装置に格納し(インストールし)、当該記憶装置からプログラムを読み込んで実行してもよい。