JP7006388B2 - 抵抗スポット溶接方法および抵抗スポット溶接装置 - Google Patents

抵抗スポット溶接方法および抵抗スポット溶接装置 Download PDF

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Description

本発明は抵抗スポット溶接方法および抵抗スポット溶接装置に係る。特に、本発明は、予備通電を実施した後に、該予備通電で得られた各種パラメータのマスタパターンに従って本溶接を実施するものにおける改良に関する。
従来、車両の車体フレームを製造するに当たり、複数の金属板を互いに接合する手段として抵抗スポット溶接が利用されている。この抵抗スポット溶接は、一対の電極で被溶接材(複数の金属板)を挟持しながら通電を行い、被溶接材自身の電気抵抗等により発生するジュール熱を利用して金属板同士を溶融させて接合するものである。
また、抵抗スポット溶接の手法として、特許文献1に開示されているように、本溶接に先立って予備通電(特許文献1ではテスト溶接と称している)を実施し、この予備通電での各種パラメータの変化に基づき、制御パラメータを調整しながら本溶接を実施することが知られている。具体的に、この特許文献1では、予備通電時に、適正な溶接ナゲットが形成される場合の電極間の電気特性から瞬時発熱量の時間変化を計算して記憶しておき、この瞬時発熱量の時間変化に基づき、通電パターンを複数のステップに区切って各ステップ毎の瞬時発熱量の時間変化の目標値を記憶する。そして、本溶接時に、前記目標値として記憶させた瞬時発熱量の時間変化曲線を基準として抵抗スポット溶接を開始し、何れかのステップにおいて、実際の瞬時発熱量の時間変化量が目標の前記時間変化曲線から外れた場合には、その差に基づいて、残りの通電時間での溶接電流値等の制御パラメータを調整するようにしている。
特許第5582277号公報
しかしながら、抵抗スポット溶接を多数回に亘って実施した場合、電極の摩耗によってその先端径が拡大すると、本溶接時における溶接箇所での発熱密度が小さくなってしまう。つまり、溶接箇所全体としての瞬時発熱量の時間変化量が目標の時間変化曲線から外れていない場合であっても、溶接箇所での発熱密度が小さくなっていることに起因して適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)が確保されないまま本溶接が終了してしまう可能性があった。このように、目標値として記憶させた瞬時発熱量の時間変化曲線を基準として瞬時発熱量の時間変化量を規定して本溶接を行うといった制御では、十分な溶接精度が得られない可能性があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、予備通電を実施した後に本溶接を実施するに際し、十分な溶接精度を得ることができる抵抗スポット溶接方法および抵抗スポット溶接装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、互いに重ね合わされた複数の金属板で成る被溶接材を一対の電極で挟持し該電極間に通電を行って前記金属板同士を溶融して接合する抵抗スポット溶接方法を前提とする。そして、この抵抗スポット溶接方法は、前
記被溶接材の情報を取得し、この取得した情報に基づいて設定された溶接条件で予備通電を実施する工程と、前記予備通電での実施状態を測定し、それに基づいて本溶接での溶接条件のマスタパターンを設定する工程と、前記マスタパターンの溶接条件で前記本溶接を実施し、該本溶接での通電時間が所定時間内である場合に、溶接異常の発生の有無を判定する工程と、前記溶接異常が発生していない場合に、この溶接異常の発生の可能性の有無を判定する工程と、前記溶接異常の発生の可能性がある場合に、前記溶接異常の発生を未然に防止するように前記本溶接での溶接条件を補正して通電を継続する工程と、前記溶接異常の発生の可能性が無い場合に、前記本溶接での溶接条件が前記設定されているマスタパターンに一致するように該溶接条件を補正して通電を継続する工程と、前記溶接異常が発生している場合に、溶接条件を、予め設定された異常時溶接条件に変更すると共に、溶接異常の発生を報知する工程とを、含み、前記本溶接の実施中に、前記金属板の溶融量が目標とする所定量に達したか否かを判定する判定動作を行い、前記本溶接での通電時間が前記マスタパターンにおける溶接終了設定時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接での通電を継続する溶接遅延処理を行うことを特徴とする。
この特定事項により、被溶接材の情報に応じた溶接条件で予備通電を実施し、適正な溶融部が得られる溶接条件のマスタパターンを設定する。そして、本溶接では、このマスタパターンの溶接条件で溶接を実施し、溶接異常の発生の有無および溶接異常の発生の可能性の有無を判定する。ここでいう溶接異常とは例えば散り(溶融金属の飛散)の発生である。そして、溶接異常が発生していない場合であっても溶接異常の発生の可能性がある場合には、溶接異常の発生を未然に防止するように本溶接での溶接条件を補正して通電を継続する。また、溶接異常が発生していない場合であって溶接異常の発生の可能性も無い場合には、前記本溶接での溶接条件が前記マスタパターンに一致するように溶接条件を補正して通電を継続する。また、溶接異常が発生している場合には、予め設定された異常時溶接条件で本溶接を実施すると共に、溶接異常の発生を報知する。このように溶接異常の発生の可能性の有無に応じて溶接条件を補正していくことにより、電極の摩耗量に関わりなく、適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)を確保することができて、十分な溶接精度を得ることができる。
何らかの原因によって金属板の溶融が進まず、前記溶接終了設定時間に達したにも拘わらず、その溶融量が目標とする所定量に達していない場合には、本溶接での通電が継続されることになる。これにより、適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)を確保することができて、十分な溶接精度を得ることができる。
また、前記本溶接での通電時間が前記溶接終了設定時間を超えた所定経過時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接を強制終了して溶接異常の発生を報知することが好ましい。
何らかの原因によって金属板の溶融が進まず、前記溶接終了設定時間を超えた所定経過時間に達したにも拘わらず、その溶融量が目標とする所定量に達していない場合には、本溶接を強制終了して溶接異常の発生を報知する。これにより、金属板の溶融量が十分に得られない状態のまま本溶接が長期に亘って継続されてしまうことを回避し、被溶接材の確認を作業者に促すことができる。
また、前記抵抗スポット溶接方法を実施する抵抗スポット溶接装置も本発明の技術的思想の範疇である。つまり、互いに重ね合わされた複数の金属板で成る被溶接材を挟持する一対の電極を備え、前記被溶接材を挟持した前記電極間に通電を行って前記金属板同士を溶融して接合する抵抗スポット溶接装置を前提とする。そして、この抵抗スポット溶接装
置は、前記被溶接材の情報を取得する被溶接材情報取得部と、前記被溶接材情報取得部が取得した情報に基づいて設定された溶接条件で予備通電を実施する予備通電実施部と、前記予備通電での実施状態を測定する測定部と、前記測定部が測定した前記実施状態に基づいて本溶接での溶接条件のマスタパターンを登録するマスタパターン登録部と、前記マスタパターンの溶接条件で前記本溶接を実施する本溶接実施部と、前記本溶接での通電時間を計測する通電時間計測部と、前記本溶接での通電時間が所定時間内である場合に、溶接異常の発生の有無および溶接異常の発生の可能性の有無を判定する溶接異常判定部と、前記溶接異常の発生の可能性がある場合に、前記溶接異常の発生を未然に防止するように前記本溶接での溶接条件を補正し、前記溶接異常の発生の可能性が無い場合に、前記本溶接での溶接条件が前記設定されているマスタパターンに一致するように該溶接条件を補正し、前記溶接異常が発生している場合に、溶接条件を、予め設定された異常時溶接条件に変更する溶接条件補正部と、前記溶接異常が発生している場合に、溶接異常の発生を報知するアラーム出力部と、前記本溶接の実施中に、前記金属板の溶融量が目標とする所定量に達したか否かを判定する判定動作を行う比較部と、前記本溶接での通電時間が前記マスタパターンにおける溶接終了設定時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接での通電を継続する溶接遅延処理を行う遅延条件算出部と、を備えていることを特徴とする。
また、前記本溶接での通電時間が前記溶接終了設定時間を超えた所定経過時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接を強制終了して前記アラーム出力部から溶接異常の発生を報知するようになっていることが好ましい。
この抵抗スポット溶接装置においても、前述した抵抗スポット溶接方法の場合と同様に、溶接異常の発生の可能性の有無に応じて溶接条件を補正していくことにより、電極の摩耗量に関わりなく、適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)を確保することができて、十分な溶接精度を得ることができる。
本発明では、予備通電を実施した後に、該予備通電で得られた各種パラメータのマスタパターンに従って本溶接を実施するものにおいて、本溶接で溶接異常が発生していない場合に、この溶接異常の発生の可能性の有無を判定する。そして、溶接異常の発生の可能性がある場合には、溶接異常の発生を未然に防止するように本溶接での溶接条件を補正して通電を継続し、溶接異常の発生の可能性が無い場合には、本溶接での溶接条件が設定されているマスタパターンに一致するように溶接条件を補正して通電を継続するようにしている。このように溶接異常の発生の可能性の有無に応じて溶接条件を補正していくことにより、電極の摩耗量に関わりなく、適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)を確保することができて、十分な溶接精度を得ることができる。
実施形態に係る抵抗スポット溶接装置のスポット溶接ガンを示す概略構成図である。 抵抗スポット溶接装置の制御ブロック図である。 抵抗スポット溶接の制御手順を示すフローチャート図である。 予備通電時の溶接電流の変化の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、2枚のアルミニウム製板材同士を溶接するための抵抗スポット溶接方法および抵抗スポット溶接装置として本発明を適用した場合について説明する。
-抵抗スポット溶接装置の構成-
図1は本実施形態に係る抵抗スポット溶接方法に使用される抵抗スポット溶接装置のスポット溶接ガンGを示す概略構成図である。
スポット溶接ガンGは、ロボットアームRAに保持されたガン本体1の上部1aに装着された上部電極2と、ガン本体1の下部1bに装着された下部電極3と、上部電極2を保持して昇降させる電動式の上部電極昇降装置(以下、単に電極昇降装置という)4と、上部電極2と下部電極3との間に流す電流値(溶接電流値)を調整する電流調整装置5とを主要構成要素として構成されている。なお、図1において、W1,W2はアルミニウム製板材であり、これらアルミニウム製板材W1,W2が被溶接材Wを構成している。
ガン本体1は、図1に示すように、下部1bの上面に前記下部電極3が立設されている。また、ガン本体1の上部1aの先端に前記電極昇降装置4が装着されている。
電極昇降装置4は、ガン本体1の上部1aの先端に装着されているサーボモータ41と、このサーボモータ41の駆動軸(図示省略)と結合している昇降部材42とを備えており、この昇降部材42の下端42aに前記上部電極2が装着されている。また、この電極昇降装置4は、後述する制御装置100からの加圧力指令信号に従ってサーボモータ41を作動させ、これにより昇降部材42を昇降させることにより上部電極2と下部電極3との間で挟持される被溶接材Wに対する加圧力を調整可能となっている。
電流調整装置5は、制御装置100から送信される電流指令信号に応じて上部電極2と下部電極3との間に流す電流値を調整するものである。この電流調整装置5としては、例えば可変抵抗器を備えたものやコンバータを備えたもの等の周知の装置が適用される。
-制御装置-
次に、抵抗スポット溶接装置の制御装置100について説明する。本実施形態に係る抵抗スポット溶接装置によって実施される抵抗スポット溶接は、先ず、被溶接材Wに対する予備通電を行って、適正な溶融部(所定径の溶接ナゲット)が確保できる溶接条件のマスタパターンを取得し、このマスタパターンを登録する。そして、本溶接では、このマスタパターンの溶接条件で抵抗スポット溶接を実施するようにしている。また、本実施形態では、予備通電および本溶接それぞれについて、所定期間だけ初期通電を行った後、所定期間だけ通電を停止し(インターバルをおき)、その後、本通電を行うものとなっている。前記初期通電は、例えばアルミニウム製板材W1,W2の表面に酸化膜(電気抵抗が高い膜)が存在する場合に、この酸化膜を除去または小さくして本通電でのアルミニウム製板材W1,W2の溶融を容易にするために実施される。また、本通電は、アルミニウム製板材W1,W2を溶融させて接合させるための通電であって、その溶接電流値は、前記初期通電での溶接電流値よりも高く設定される。
図2は、抵抗スポット溶接装置の制御装置100の制御ブロック図である。この制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等を備えて構成されている。
そして、この制御装置100は、被溶接材情報取得部101および溶接条件選定部102を備えている。
制御装置100には、複数種類の被溶接材Wの情報を格納した被溶接材情報データベースWDBが接続されており、被溶接材情報取得部101は、この被溶接材情報データベースWDBから特定の被溶接材Wの情報を取得する。被溶接材情報データベースWDBは、作業者によって操作される入力装置6から入力された複数種類の被溶接材Wの情報を格納している。この被溶接材Wの情報としては、被溶接材Wの材質、板厚、重ね枚数(板組)等の組み合わせが挙げられる。つまり、車体製造ライン上を流れてくる可能性のある全ての種類の被溶接材Wの情報が、入力装置6から被溶接材情報データベースWDBに予め入力されて、これら情報が該被溶接材情報データベースWDBに格納されている。そして、被溶接材情報取得部101は、車体製造ライン上を流れてきた被溶接材Wを認識し(例えば被溶接材Wに付されたタグ等の情報を読み取る等して認識し)、この認識した被溶接材Wに合致する被溶接材Wの情報を被溶接材情報データベースWDBから取得(抽出)するようになっている。
また、制御装置100には、被溶接材Wの種類に応じた溶接条件を格納した溶接条件データベースTDBが接続されており、溶接条件選定部102は、この溶接条件データベースTDBから特定の溶接条件を取得する。溶接条件データベースTDBは、被溶接材Wの種類に応じた複数の溶接条件を格納している。この溶接条件としては、被溶接材Wの種類に応じた溶接電流値および被溶接材Wに対する加圧力等が挙げられる。具体的には、溶接時に散り(溶融金属の飛散)が発生することなく所定の溶接ナゲット径が確保できる溶接電流値および加圧力が、被溶接材Wの種類に応じて実験的に求められ、この被溶接材Wの種類と溶接電流値および加圧力との関係が溶接条件データベースTDBに予め格納されている。これにより、車体製造ライン上を流れてくる可能性のある全ての種類の被溶接材Wに応じた溶接条件(溶接電流値および加圧力等の情報)が、溶接条件データベースTDBに予め格納されている。そして、溶接条件選定部102は、前記被溶接材情報取得部101から送信された情報である被溶接材Wの種類に対応する溶接条件を溶接条件データベースTDBから取得(抽出)するようになっている。
また、制御装置100は、加圧力調整部103および溶接電流調整部104を備えている。
加圧力調整部103は、予備通電時に、前記溶接条件選定部102によって選定された溶接条件(加圧力の条件)に従った加圧力指令信号を電極昇降装置4に送信する。また、溶接電流調整部104は、予備通電時に、前記溶接条件選定部102によって選定された溶接条件(溶接電流値の条件)に従った電流指令信号を電流調整装置5に送信する。
加圧力調整部103および溶接電流調整部104はこのような機能を備えているため、本発明でいう予備通電実施部を構成している。
また、これら加圧力調整部103および溶接電流調整部104は、後述するマスタパターン登録部105に登録されている溶接電流の変化パターンや加圧力の変化パターンに応じて、本溶接時における加圧力指令信号を電極昇降装置4に送信すると共に、本溶接時における電流指令信号を電流調整装置5に送信する。この本溶接の具体的な制御については後述する。
加圧力調整部103および溶接電流調整部104はこのような機能も備えているため、本発明でいう本溶接実施部としても構成されている。
また、制御装置100は、マスタパターン登録部105を備えている。このマスタパターン登録部105は、前記予備通電を実施している際に、適正な大きさの溶接ナゲットを確保することができる理想的な溶接電流の変化パターンや加圧力の変化パターン等を作成して登録するものである。また、このマスタパターン登録部105は、この場合の電極変位、電圧、電気抵抗等についてもそれぞれ測定または算出してマスタパターンとして登録する。このため、制御装置100には、加圧力測定部201、電極変位測定部202、電圧測定部203、電流測定部204が接続されている。
加圧力測定部201は、前記被溶接材Wに対する各電極2,3による加圧力を測定するものであって、例えば電極昇降装置4の内部に収容されたロードセルで構成されている。なお、前記本通電が実施された場合に、アルミニウム製板材W1,W2が溶融に伴って膨張すると、アルミニウム製板材W1,W2に、各電極2,3による加圧力に対する反力が発生することになり、加圧力測定部201で測定される加圧力は大きな値として得られることになる。このため、この加圧力測定部201で測定される加圧力の変化に基づいてアルミニウム製板材W1,W2が所定量(目標溶融量)まで溶融したか否かを判定することができる(前記反力によって動力伝達系が逆回転するものとなっていない場合)。
電極変位測定部202は、電極昇降装置4の内部に収容され、前記サーボモータ41の出力軸の回転角度位置を検出して上部電極2の昇降位置を測定するエンコーダによって構成されている。動力伝達系にボールネジ等が備えられている場合、前述したようにアルミニウム製板材W1,W2が溶融に伴って膨張すると、アルミニウム製板材W1,W2に、各電極2,3による加圧力に対する反力が発生することになる。この反力は上部電極2を上方へ移動させる力として作用するため、サーボモータ41の出力軸の回転角度位置を検出してこの回転角度位置に基づいてアルミニウム製板材W1,W2が所定量(目標溶融量)まで溶融したか否かを判定することができる。
電圧測定部203は、各電極2,3間の電圧(電位差)を検出する。また、電流測定部204は、各電極2,3間の実際の溶接電流値を検出する。これら電圧測定部203および電流測定部204の構成は公知であるため、ここでの説明は省略する。
加圧力測定部201、電極変位測定部202、電圧測定部203、電流測定部204はこのような機能を備えているため、これらによって本発明でいう測定部200が構成されている。
また、制御装置100は抵抗算出部106を備えている。この抵抗算出部106は、前記電圧測定部203で測定された電圧値および電流測定部204で測定された電流値が入力され、これら電圧値を電流値で除算することで電気抵抗を算出する。
また、制御装置100は、通電時間計測部107、比較部108、遅延条件算出部109を備えている。
通電時間計測部107は、本溶接での本通電が開始されてからの通電時間(通電経過時間)を計測する。比較部108は、前記電気抵抗、加圧力、電極変位それぞれの目標値と、実際の電気抵抗、加圧力、電極変位とを比較し、アルミニウム製板材W1,W2が所定の目標溶融量まで溶融したか否かを判定するためのものである。遅延条件算出部109は、通電時間計測部107で計測された通電時間が所定時間(マスタパターンにおける溶接終了設定時間)に達しているにも拘わらず、アルミニウム製板材W1,W2が所定の目標溶融量まで溶融していない場合に、前記加圧力調整部103および溶接電流調整部104に向けて溶接遅延指令信号を送信し、本通電を継続させるものである。
また、制御装置100は、散り発生判定部(溶接異常判定部)110、溶接条件補正部111を備えている。
散り発生判定部110は、加圧力、電極変位、電気抵抗の変動傾向に基づいて散りの発生の有無、および、散りの発生の可能性の有無を判定するものである。具体的には、加圧力、電極変位、電気抵抗の変動傾向に対して、散り発生判定閾値、および、この散り発生判定閾値よりも所定量だけ小さい値(絶対値が小さい値)である散り発生可能性判定閾値をそれぞれ設定しておく。そして、加圧力、電極変位、電気抵抗の変動傾向のうちの少なくとも一つが散り発生判定閾値を超えている場合には散りが発生していると判定する。具体的には、散り発生が発生すると、加圧力は小さくなり、電極変位は大きくなり、電気抵抗は大きくなる傾向がある。このため、実際の加圧力が散り発生判定閾値を下回った場合、実際の電極変位が散り発生判定閾値を上回った場合、実際の電気抵抗が散り発生判定閾値を上回った場合に散りが発生していると判定することになる。また、加圧力、電極変位、電気抵抗の変動傾向が何れも発生判定閾値を超えていない場合には、これら加圧力、電極変位、電気抵抗の変動傾向のうちの少なくとも一つが散り発生可能性判定閾値を超えている場合には散りが発生する可能性があると判定する。
溶接条件補正部111は、前記散りが発生する可能性があると判定された場合に、溶接条件を補正するものである。つまり、現在の溶接条件で本通電を継続した場合には将来的に散りが発生する可能性があることを考慮して、散りの発生を抑制できるように、加圧力および溶接電流値を補正する。具体的には、加圧力を高くすると共に溶接電流値を低くするように補正する。
また、制御装置100は、アラーム出力部112を備えている。このアラーム出力部112は、前記電気抵抗、加圧力、電極変位の変動傾向のうちの少なくとも一つが散り発生判定閾値を超えていることで散りが発生していると判定された場合に、図示しない操作パネル上にアラーム表示を行って、散りが発生していることを作業者に報知する。
-抵抗スポット溶接-
次に、前述の如く構成された抵抗スポット溶接装置を使用した抵抗スポット溶接について説明する。図3は、抵抗スポット溶接の制御手順を示すフローチャート図である。このフローチャートは、抵抗スポット溶接装置の稼働中、所定時間毎に繰り返して実行される。
先ず、ステップST1において、被溶接材Wの情報を取得する。この情報取得動作としては、前述したように、被溶接材情報取得部101が、車体製造ライン上を流れてきた被溶接材Wを認識し、この認識した被溶接材Wに合致する被溶接材Wの情報を被溶接材情報データベースWDBから取得する。
被溶接材Wの情報を取得した後、ステップST2に移り、溶接条件を選定する。この溶接条件の選定動作としては、前述したように、溶接条件選定部102が、被溶接材Wの種類(被溶接材情報取得部101から送信された情報)に対応する溶接条件を溶接条件データベースTDBから取得する。ここで取得される溶接条件(加圧力および溶接電流値)としては、被溶接材Wの材質として表面に酸化膜が存在する等して電気抵抗が高い被溶接材W(例えばホットスタンプ材)であるほど、散りの発生を抑制するべく溶接電流値としては低いものが選定される。また、被溶接材Wの板厚として薄いものであるほど、散りの発生を抑制するべく溶接電流値としては低いものが選定される。また、被溶接材Wの重ね枚数として枚数が多いほど、アルミニウム製板材W1,W2に所定の目標溶融量が得られるように加圧力としては高いものが溶接電流値としては高いものが選定される。
このようにして溶接条件を選定した後、ステップST3に移り、この溶接条件で予備通電が実施される。つまり、上部電極2および下部電極3による被溶接材Wに対する加圧力、および、上部電極2と下部電極3との間の溶接電流値が溶接条件とされて予備通電が実施される。具体的には、前記選定された溶接条件である加圧力に応じた加圧力指令信号が加圧力調整部103から電極昇降装置4に出力され、前記選定された溶接条件である溶接電流値に応じた電流指令信号が溶接電流調整部104から電流調整装置5に出力されることで、この加圧力および溶接電流値での予備通電が実施される。
図4は、この予備通電時の溶接電流の変化の一例を示す図である。図中の実線は選定された溶接条件での溶接電流の変化パターンを表している。図中の破線は実際に予備通電を実施した場合に適正な大きさの溶接ナゲットを確保することができる溶接電流の変化パターンを表している。これが本溶接に使用されるマスタパターンとなる。図中のタイミングT1からT2までの期間がマスタパターンによって設定された本通電での通電時間である。また、図示しないが、加圧力においても同様にして本溶接に使用されるマスタパターンが取得されることになる。更に、この予備通電では、電極変位測定部202による電極変位の測定、電圧測定部203による電圧の測定、抵抗算出部106による電気抵抗の算出が行われ、これによってもマスタパターンが取得される。
ステップST4では、このようにして取得された各マスタパターンが前記マスタパターン登録部105に登録される。
そして、ステップST5では、前記マスタパターンでの溶接条件で本溶接が実施される。つまり、上部電極2および下部電極3による被溶接材Wに対する加圧力、および、上部電極2と下部電極3との間の溶接電流値が前記マスタパターンでの溶接条件とされて本溶接が実施される。この本溶接の開始に連動して前記通電時間計測部107が通電時間(通電経過時間)の計測を開始する。
このようにして本溶接が開始された後、ステップST6に移り、通電時間計測部107で計測されている本溶接の通電時間が、前記マスタパターンにおける溶接終了設定時間(図4におけるタイミングT2)に未だ達していない(通電時間<T2)状態にあるか否かを判定する。
本溶接の開始初期時にあっては、本溶接の通電時間は未だ溶接終了設定時間T2に達していないので、ステップST6でYES判定され、ステップST7に移る。ステップST7では、本溶接中における散りが発生したか否かを判定する。この散りの発生の有無の判定は、前述の如く測定された加圧力および電極変位、前述の如く算出された電気抵抗それぞれについて予め散り発生判定のための閾値を設定しておき、これら閾値と、実際の加圧力、電極変位、電気抵抗とを比較することにより行われる。これらパラメータのうち一つでも閾値を超えている場合には散りが発生していると判断される。
散りが発生しておらず、ステップST7でNO判定された場合には、ステップST8に移り、現時点で散りが発生する可能性(散り発生傾向)があるか否かを判定する。この散り発生傾向の有無の判定も、加圧力、電極変位、電気抵抗それぞれについて予め散り発生傾向判定のための閾値(前記散り発生判定のための閾値よりも絶対値が小さい値)を設定しておき、これら閾値と、実際の加圧力、電極変位、電気抵抗とを比較することにより行われる。これらパラメータのうち一つでも閾値を超えている場合には散り発生傾向があると判断される。
散り発生傾向がなく、ステップST8でNO判定された場合には、ステップST9に移り、現時点で溶接品質が確保されているか否かを判定する。この判定は、現時点で本溶接を終了させた場合に適正な大きさの溶接ナゲットを確保することができる状態にあるか否かを判定するものである。
具体的には、前述したように、アルミニウム製板材W1,W2が溶融に伴って膨張すると、アルミニウム製板材W1,W2に、各電極2,3による加圧力に対する反力が発生することになり、加圧力測定部201で測定される加圧力は大きな値として得られることになる。このため、この加圧力測定部201で測定される加圧力の変化に基づいてアルミニウム製板材W1,W2が所定量(目標溶融量)まで溶融したか否かを判定することができるので、この加圧力測定部201で測定される加圧力が所定値(予め実験等に基づいて設定された値)に達している場合にはアルミニウム製板材W1,W2が所定量(目標溶融量)まで溶融しており、適正な大きさの溶接ナゲットを確保することができる状態にある(溶接品質が確保されている)と判断できる。
また、前述したようにアルミニウム製板材W1,W2が溶融に伴って膨張することで生じる前記反力によって上部電極2が上方へ移動するものである場合には、サーボモータ41の出力軸の回転角度位置を検出し、この回転角度位置に基づいてアルミニウム製板材W1,W2が所定量(目標溶融量)まで溶融したか否かを判定することができる。このため、電極変位測定部202で検出されるサーボモータ41の出力軸の回転角度位置が所定値(予め実験等に基づいて設定された値)に達している場合にはアルミニウム製板材W1,W2が所定量(目標溶融量)まで溶融しており、適正な大きさの溶接ナゲットを確保することができる状態にある(溶接品質が確保されている)と判断できる。
未だ溶接品質が確保されておらず、ステップST9でNO判定された場合には、ステップST10に移り、現在の各パラメータの値と前記マスタパターンでの各パラメータの値とを比較し、その偏差分だけパラメータを補正することで溶接条件をマスタパターンに一致させる(溶接条件補正部111による溶接条件の補正)。
このようにしてパラメータを補正しながら、前記溶接終了設定時間T2に到達するまで、散り発生や散り発生傾向が生じない限り、ステップST6,ST7,ST8,ST9,ST10の動作が繰り返される。
そして、溶接終了設定時間T2に到達するまでの間に散り発生や散り発生傾向が生じることなく、溶接品質が確保された場合にはステップST9でYES判定され、ステップST15に移って溶接終了処理を実施する。つまり、電極2,3間の通電を停止すると共に、この電極2,3による被溶接材Wに対する加圧力を解除する。
その後、本溶接が終了した被溶接材Wの搬出と共に、次の溶接対象である被溶接材Wの搬入が行われ、ステップST16で、次の溶接対象である被溶接材Wの搬入が完了したか否かを判定する。次の溶接対象である被溶接材Wの搬入が完了し、ステップST16でYES判定された場合には、ステップST17に移り、この搬入された被溶接材Wは、前回溶接対象であった被溶接材Wと同一種類のものであるか否かを判定する。
そして、これらが同一種類のものであった場合には、ステップST17でYES判定され、前記ステップST4で登録されていたマスタパターンでの溶接条件を使用して、今回の溶接対象である被溶接材Wに対して本溶接を実施する(ステップST5)。この被溶接材Wに対する本溶接は前述の場合と同様に行われる。
一方、今回の溶接対象である被溶接材Wが、前回の溶接対象であった被溶接材Wとは異なる種類のものである場合には、この新たな種類の被溶接材Wに対するマスタパターンを取得して登録する必要があることから、ステップST17でNO判定されて、前述したステップST1以降の動作に従ってマスタパターンが登録され、この登録されたマスタパターンでの溶接条件を使用して本溶接が行われることになる(ステップST5)。
一方、溶接終了設定時間T2に到達するまでの間に散り発生傾向が生じ、ステップST8でYES判定された場合には、ステップST11に移り、散り発生を未然に防止するように溶接条件を補正して通電を継続する。ここで行われる溶接条件の補正としては溶接電流値を低減させることが挙げられる。つまり、溶融部に対する入熱量を低下させることで散り発生を未然に防止するようにする。この場合の補正量は、実験またはシミュレーションに基づいて設定される。例えば、前記閾値と、実際の加圧力、電極変位、電気抵抗との乖離量が大きいほど補正量としても大きく設定されることになる。
このような散り発生傾向が生じている場合、この散り発生傾向が解消するまで、ステップST6,ST7,ST8,ST11の動作が繰り返される。
また、溶接終了設定時間T2に到達するまでの間に散りが発生し、ステップST7でYES判定された場合には、ステップST12に移り、溶接条件を散り発生時溶接条件に変更する。この散り発生時溶接条件は、例えば前記溶接条件データベースTDBに格納されており、この溶接条件データベースTDBから読み出される。具体的には、マスタパターンでの溶接条件に比べて溶接電流値を低く設定すると共に加圧力を高く設定する。このような散り発生時溶接条件での本溶接が開始された後、ステップST13で所定時間が経過したか否かを判定し、この所定時間が経過すると、ステップST14に移って前記アラーム出力部112からアラーム信号が出力される。例えば、抵抗スポット溶接装置の操作盤のモニタ画面にアラーム表示が行われ、作業者に溶接異常(散り)が発生していることを報知する。
その後、ステップST15に移って溶接終了処理を実施する。つまり、電極2,3間の通電を停止すると共に、この電極2,3による被溶接材Wに対する加圧力を解除する。この場合、溶接不良が生じている可能性があるとして被溶接材Wは検査工程に搬送されることになる。
一方、本溶接の実施中において、溶接品質が確保されないまま(ステップST9でのNO判定が継続されたまま)本溶接の通電時間が前記溶接終了設定時間T2に達すると、ステップST6でNO判定されてステップST18に移る。このステップST18では、本溶接の通電時間が、前記溶接終了設定時間T2経過後の強制終了時間T3に達した(通電時間≧T3)状態にあるか否かを判定する。この強制終了時間T3は任意に設定が可能である。
本溶接の通電時間が、前記強制終了時間T3に達しておらず(通電時間<T3)、ステップST18でNO判定された場合には、ステップST19に移り、前記ステップST9の場合と同様に、現時点で溶接品質が確保されたか否かを判定する。
そして、未だ溶接品質が確保されておらず、ステップST19でNO判定された場合には、ステップST20に移り、本溶接を継続するべく溶接遅延条件を算出する。この溶接遅延条件は、本溶接を継続する時間を算出するものであって、アルミニウム製板材W1,W2の現在の溶融量と前記目標溶融量との偏差が大きいほど長い時間として算出される。このようにして溶接遅延条件が算出された後、ステップST6に戻り、本溶接が継続される。なお、この場合の溶接遅延時間としては一律に設定されるものであってもよい。
このようにして本溶接を遅延させながら、前記強制終了時間T3に到達するまで、溶接品質が確保されない状態が継続すると、ステップST6,ST18,ST19,ST20の動作が繰り返される。
そして、強制終了時間T3に到達するまでの間に溶接品質が確保された場合には、ステップST19でYES判定され、ステップST15に移って前述した溶接終了処理以降の動作を実施する。
また、溶接品質が確保されることなく強制終了時間T3に達した場合には、ステップST18でYES判定され、ステップST14に移って前記アラーム出力部112からアラーム信号が出力される。この場合、溶接不良が生じている可能性があるとして被溶接材Wは検査工程に搬送されることになる。
以上の動作が、所定時間毎に繰り返される。
以上の動作が行われるため、前記ステップST1~ST3の動作が本発明でいう「被溶接材の情報を取得し、この取得した情報に基づいて設定された溶接条件で予備通電を実施する工程」に相当する。また、前記ステップST4の動作が本発明でいう「予備通電での実施状態を測定し、それに基づいて本溶接での溶接条件のマスタパターンを設定する工程」に相当する。また、前記ステップST5~ST7の動作が本発明でいう「マスタパターンの溶接条件で本溶接を実施し、該本溶接での通電時間が所定時間内である場合に、溶接異常の発生の有無を判定する工程」に相当する。また、前記ステップST8の動作が本発明でいう「溶接異常が発生していない場合に、この溶接異常の発生の可能性の有無を判定する工程」に相当する。また、前記ステップST11の動作が本発明でいう「溶接異常の発生の可能性がある場合に、溶接異常の発生を未然に防止するように本溶接での溶接条件を補正して通電を継続する工程」に相当する。また、前記ステップST9,ST10の動作が本発明でいう「溶接異常の発生の可能性が無い場合に、本溶接での溶接条件が設定されているマスタパターンに一致するように該溶接条件を補正して通電を継続する工程」に相当する。また、前記ステップST12~ST14の動作が本発明でいう「溶接異常が発生している場合に、溶接条件を、予め設定された異常時溶接条件に変更すると共に、溶接異常の発生を報知する工程」に相当する。
以上説明したように、本実施形態では、被溶接材Wの情報に応じた溶接条件で予備通電を実施し、適正な溶融部が得られる溶接条件のマスタパターンを設定する。そして、本溶接では、このマスタパターンの溶接条件で溶接を実施し、散り(溶接異常)の発生の有無および散りの発生の可能性の有無を判定する。そして、散りが発生していない場合であっても散りの発生の可能性がある場合には、散りの発生を未然に防止するように本溶接での溶接条件を補正して通電を継続する。また、散りが発生していない場合であって散りの発生の可能性も無い場合には、本溶接での溶接条件がマスタパターンに一致するように溶接条件を補正して通電を継続するようにしている。このように散りの発生の可能性の有無に応じて溶接条件を補正していくことにより、電極の摩耗量に関わりなく、適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)を確保することができて、十分な溶接精度を得ることができる。
また、本実施形態では、本溶接での通電時間が前記マスタパターンにおける溶接終了設定時間T2に達した時点において、アルミニウム製板材W1,W2の溶融量が所定量に達していない場合には、本溶接での通電を継続する溶接遅延処理を行うようにしている。これによっても、適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)を確保することができて、十分な溶接精度を得ることができる。
また、本実施形態では、本溶接での通電時間が前記溶接終了設定時間T2を超えた所定経過時間(強制終了時間)T3に達した時点において、アルミニウム製板材W1,W2の溶融量が所定量に達していない場合には、本溶接を強制終了してアラーム信号を出力するようにしている。つまり、何らかの原因によってアルミニウム製板材W1,W2の溶融が進まず、前記溶接終了設定時間T2を超えた強制終了時間T3に達したにも拘わらず、その溶融量が所定量に達していない場合には、本溶接を強制終了してアラーム信号を出力するようにしている。これにより、アルミニウム製板材W1,W2の溶融量が十分に得られない状態のまま本溶接が長期に亘って継続されてしまうことを回避し、被溶接材Wの確認を作業者に促すことができる。
また、本実施形態では、以下に述べる効果を奏することもできる。
つまり、アルミニウム系材料や鉄系材料を同一の車体製造ライン上に流す場合、各材料の特性によって溶融部の生成条件が異なることになるが、本実施形態によれば、それぞれに対して適正な溶融部の大きさ(溶接ナゲット径)を確保することができる。
また、通電に伴う材料の軟化、溶融に伴い通電経路が逐次変化するため、瞬時発熱量の時間変化量を規定して本溶接を行うといった制御(前記特許文献1のもの)では十分な溶接精度を得ることができなかったが、本実施形態によれば、通電経路が逐次変化する場合であっても、溶接条件を補正していることにより、十分な溶接精度を得ることができる。
-他の実施形態-
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、2枚のアルミニウム製板材W1,W2同士を溶接するための抵抗スポット溶接に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、3枚以上の板材同士を溶接するための抵抗スポット溶接として適用することも可能である。また、本発明の抵抗スポット溶接方法が適用可能な板材の材料としては、アルミニウムに限らず、鉄、マグネシウム、チタン、銅等であってもよい。また、異種金属同士の溶接に適用することもできる。
また、前記実施形態では、予備通電および本溶接それぞれについて、所定期間だけ初期通電を行うようにしていた。本発明はこれに限らず、本通電のみでアルミニウム製板材W1,W2の溶融量が十分に得られる場合には、初期通電を行わないようにしてもよい。
また、前記溶接終了設定時間T2に達するまでに溶接品質が確保される状況となった場合には、この溶接終了設定時間T2に達するのを待つことなく本溶接を終了させるようにしてもよい。
また、散りが発生していると判定された場合、溶接条件を散り発生時溶接条件に変更することなく、直ちに本溶接を終了させるようにしてもよい。
また、散りが発生した場合、マスタパターン登録部105に登録されているマスタパターンが適正でない可能性があることを考慮し、前記ステップST11で行う溶接条件の補正(散り発生を未然に防止する溶接条件の補正)に従ってマスタパターンを再登録するようにしてもよい。
本発明は、予備通電を実施した後に、該予備通電で得られた各種パラメータのマスタパターンに従って本溶接を実施する抵抗スポット溶接に適用可能である。
2 上部電極
3 下部電極
4 電極昇降装置
5 電流調整装置
100 制御装置
101 被溶接材情報取得部
103 加圧力調整部
104 溶接電流調整部
105 マスタパターン登録部
106 抵抗算出部
107 通電時間計測部
109 遅延条件算出部
110 散り発生判定部(溶接異常判定部)
111 溶接条件補正部
112 アラーム出力部
200 測定部
201 加圧力測定部
202 電極変位測定部
203 電圧測定部
204 電流測定部
W 被溶接材
W1,W2 アルミニウム製板材(金属板)

Claims (4)

  1. 互いに重ね合わされた複数の金属板で成る被溶接材を一対の電極で挟持し該電極間に通電を行って前記金属板同士を溶融して接合する抵抗スポット溶接方法において、
    前記被溶接材の情報を取得し、この取得した情報に基づいて設定された溶接条件で予備通電を実施する工程と、
    前記予備通電での実施状態を測定し、それに基づいて本溶接での溶接条件のマスタパターンを設定する工程と、
    前記マスタパターンの溶接条件で前記本溶接を実施し、該本溶接での通電時間が所定時間内である場合に、溶接異常の発生の有無を判定する工程と、
    前記溶接異常が発生していない場合に、この溶接異常の発生の可能性の有無を判定する工程と、
    前記溶接異常の発生の可能性がある場合に、前記溶接異常の発生を未然に防止するように前記本溶接での溶接条件を補正して通電を継続する工程と、
    前記溶接異常の発生の可能性が無い場合に、前記本溶接での溶接条件が前記設定されているマスタパターンに一致するように該溶接条件を補正して通電を継続する工程と、
    前記溶接異常が発生している場合に、溶接条件を、予め設定された異常時溶接条件に変更すると共に、溶接異常の発生を報知する工程とを、含み、
    前記本溶接の実施中に、前記金属板の溶融量が目標とする所定量に達したか否かを判定する判定動作を行い、
    前記本溶接での通電時間が前記マスタパターンにおける溶接終了設定時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接での通電を継続する溶接遅延処理を行うことを特徴とする抵抗スポット溶接方法。
  2. 請求項1記載の抵抗スポット溶接方法において、
    前記本溶接での通電時間が前記溶接終了設定時間を超えた所定経過時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接を強制終了して溶接異常の発生を報知することを特徴とする抵抗スポット溶接方法。
  3. 互いに重ね合わされた複数の金属板で成る被溶接材を挟持する一対の電極を備え、前記被溶接材を挟持した前記電極間に通電を行って前記金属板同士を溶融して接合する抵抗スポット溶接装置において、
    前記被溶接材の情報を取得する被溶接材情報取得部と、
    前記被溶接材情報取得部が取得した情報に基づいて設定された溶接条件で予備通電を実施する予備通電実施部と、
    前記予備通電での実施状態を測定する測定部と、
    前記測定部が測定した前記実施状態に基づいて本溶接での溶接条件のマスタパターンを登録するマスタパターン登録部と、
    前記マスタパターンの溶接条件で前記本溶接を実施する本溶接実施部と、
    前記本溶接での通電時間を計測する通電時間計測部と、
    前記本溶接での通電時間が所定時間内である場合に、溶接異常の発生の有無および溶接異常の発生の可能性の有無を判定する溶接異常判定部と、
    前記溶接異常の発生の可能性がある場合に、前記溶接異常の発生を未然に防止するように前記本溶接での溶接条件を補正し、前記溶接異常の発生の可能性が無い場合に、前記本溶接での溶接条件が前記設定されているマスタパターンに一致するように該溶接条件を補正し、前記溶接異常が発生している場合に、溶接条件を、予め設定された異常時溶接条件に変更する溶接条件補正部と、
    前記溶接異常が発生している場合に、溶接異常の発生を報知するアラーム出力部と、
    前記本溶接の実施中に、前記金属板の溶融量が目標とする所定量に達したか否かを判定する判定動作を行う比較部と、
    前記本溶接での通電時間が前記マスタパターンにおける溶接終了設定時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接での通電を継続する溶接遅延処理を行う遅延条件算出部と、を備えていることを特徴とする抵抗スポット溶接装置。
  4. 請求項3記載の抵抗スポット溶接装置において、
    前記本溶接での通電時間が前記溶接終了設定時間を超えた所定経過時間に達した時点において、前記金属板の溶融量が前記所定量に達していない場合、前記本溶接を強制終了して前記アラーム出力部から溶接異常の発生を報知することを特徴とする抵抗スポット溶接装置。
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