JP7002950B2 - 直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造及び接続方法 - Google Patents
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Description
<道路トンネルの分合流部の仮設構造>
はじめに、図1を参照して、実施形態に係る直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造を備える、道路トンネルの分合流部の仮設構造について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造を有する、道路トンネルの分合流部の仮設構造を説明する断面図である。図1に示すように、道路トンネルの分合流部の仮設構造は、地中に間隔を置いて併設施工された、相対的に小断面のランプトンネル100と、相対的に大断面の本線トンネル200と、ランプトンネル100と本線トンネル200の上方において双方のトンネル間に架け渡された曲線パイプルーフ300と、を有する。また、ランプトンネル100と本線トンネル200の下方位置には、双方のトンネル間に跨る先行仮設下部受け500をさらに有する。また、ランプトンネル100と本線トンネル200はともに、トンネル内において、曲線パイプルーフ300との交差位置を起点として鉛直方向に延設する鉛直支保工60を有し、以上で説明した各構成が仮設構造の基本構成となる。なお、ランプトンネル100と本線トンネル200の下方位置においても、一点鎖線で示す下方の曲線パイプルーフ300Aを必要に応じて施工してもよく、下方の曲線パイプルーフ300Aが施工される場合はこれも仮設構造の構成要素となる。
一方、発進側トンネル100側においては、発進側トンネル100の内部に留まっている曲線パイプルーフ300を構成する鋼管30の端部32と、セグメント20と、これらを巻き込んで一体化している硬化体40と、により、曲線パイプルーフ300と発進側トンネルの接続構造700が形成されている。
なお、本明細書においては、曲線パイプルーフ300と到達側トンネルの接続構造600および発進側トンネルの接続構造700の詳細な説明は省略する。
発進側トンネルの接続構造900は前記曲線パイプルーフ300と発進側トンネルの接続構造700と同様であっても、他の形態であっても良い。
なお、到達側トンネルの接続構造800については、以下で詳説する。
次に、本発明の実施形態に係る直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造について図2を参照して説明する。本実施形態は、前記<道路トンネルの分合流部の仮設構造>で示したとおり、先行仮設下部受け500と到達側トンネルとの接続構造800に相当するが、後述するとおり、先行仮設下部受け500が直線形状の鋼管であることが本発明の特徴の一つであり、“先行仮設下部受け”としての使用形態に係らず、“直線パイプルーフ”への適用も広く含まれることから、以降の記載は“先行仮設下部受け500”という標記ではなく、“直線パイプルーフ500”という標記で統一する。
到達側トンネル200のうち、接続構造800を形成する領域においては、縦リブ23が干渉する場合、縦リブ23は撤去されており、スキンプレート24も同様に撤去されている。凹陥部25は、一方の対向する2枚の坑口リブ1a,1bおよび他方の対向する2枚の主桁21,21とによって囲われた断面矩形の筒状形状をなし、内空側端部が支持部材2によって塞がれることで、地山側にのみ開放された形状が形成される。
支持部材2は、坑口リブ1a,1bの端辺に沿って凹陥部を塞ぐように坑口リブ1a,1bおよび主桁21,21に固定された支持版2aと、支持版2aに直交して坑口リブ1a,1bの端辺を跨ぐように支持版2aに固定された長方形板からなる複数のウェブ2b,2b・・・と、複数のウェブ2b,2b・・・に直交するように複数のウェブ2b,2b・・・に沿って固定された長方形板からなる複数のフランジ2c,2c・・・とから形成される。これにより、支持版2aはウエブ2b,2b・・・とフランジ2c,2c・・・とによって補剛されている。
凹陥部25の各部材同士および各部材と主桁21,21との固定は隅肉溶接により行うが、所定の強度を有すれば固定方法は溶接に限定されない。
さらに、硬化体40は前述の通り土砂等の異物が侵入することを避けることと、シールド掘削機のテールを通過させる必要性とから、セグメント20のスキンプレート24の外面に沿って形成される。
なお、本実施形態における硬化体40はコンクリートであるが、後述する鋼管の先端に固定した切削ビットにより切削が可能であり、鋼管50から伝達される軸力を凹陥部25に伝えることができる強度を有していれば、モルタルやエポキシ樹脂であっても良く、素材に限定されない。
硬化体40への鋼管50の貫入は、鋼管50の先端51に沿って所定の間隔で配置,固定された複数の切削ビット52,52・・・によって行う。鋼管50からの軸力を効率的に伝達するためには、鋼管50と硬化体40との間に隙間が無い方が望ましく、鋼管50自体を回転させながら硬化体40に貫入させることで、双方の一体性をより確実にしている。そして、鋼管50の先端51と、凹陥部25と、硬化体40と、により、直線パイプルーフ500と到達側トンネルの接続構造800が形成される。
次に、図3および図4を参照し、本発明の実施形態に係る直線パイプルーフと到達側トンネルの接続方法を説明する。ここで、図3および図4は、本発明の実施形態に係る直線パイプルーフと到達側トンネルの接続方法の一例を説明する工程図である。この接続方法に当たり、図1に示すように、シールド工法による、発進側トンネル100と到達側トンネル200の施工は完了しているものとする。ここで、図1における発進側トンネル100と到達側トンネル200の周辺地盤において、地盤改良施工は必須ではないが、これら発進側トンネル100や到達側トンネル200の施工に前後し、かつ直線パイプルーフ500の施工前の段階において、適宜の地盤改良施工が実施されてもよい。
これにより、前記のような推進用の掘進機を併用する必要は無く、地山Gの推進掘削と硬化体40への削孔貫入を連続的に行うことができ効率的である。
先ず、図4(a)に示すように、発進側トンネル100側から鋼管50をZ1方向に推進させ、その先端51を到達側トンネル200の手前の背面地山Gで止めることにより、直線パイプルーフ500を発進側トンネル100と到達側トンネル200との間に架け渡す(鋼管推進工程)。
次に、図4(b)に示すように、蓋部材3を直接切削し、鋼管50の所定の長さが貫入する。ここまでの直線パイプルーフ500の施工においては、前記推進用の掘進機Mによっても、カッターフェイスを先端に備えた鋼管50自体の回転圧入によって行なっても良い。
さらに、図4(c)に示すように、発進側トンネル100側から充填され、直線パイプルーフ500を形成する鋼管50を介して流し込まれたフレッシュコンクリートが鋼管50の先端51から到達側トンネル200の背面地山G内に充填され、硬化することによって硬化体40が形成される。このように、鋼管50の先端51からフレッシュコンクリートが充填されるが、セグメント20において蓋部材3が切断撤去されている箇所では、凹陥部25が開口部を完全に塞いていることから、フレッシュコンクリートが到達側トンネル200の内部に流れ込む恐れはない。また、支持部材2は支持版2aがウエブ2b,2b・・・とフランジ2c,2c・・・とによって補剛されていることから、充填されたフレッシュコンクリートのコンクリート圧や硬化後の硬化体40の重量等によって座屈等する恐れもない。接続構造800の構成からも分かる通り、接続構造800の形成に当たり、到達側トンネル200の内部から背面地山G内に作業員が入り込んで作業を行う必要がないことから、高い施工安全性を有する接続方法となる。
Claims (5)
- 地中に並設された発進側トンネルと到達側トンネルとの間に架け渡された鋼管からなる直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造であって、
前記到達側トンネルを構成するセグメントは地山側が開放された凹陥部と、
前記凹陥部の内部に充填され硬化した硬化体と、を少なくとも具備し、
前記鋼管の先端には前記硬化体を削孔可能なビットが固定され、
前記凹陥部は、一方の対向する2枚の坑口リブと、他方の対向する前記セグメントの2枚の主桁と、によって囲われた断面矩形の筒状形状を形成し、前記2枚の坑口リブの内空側端部が支持部材によって閉塞され、前記セグメントの主桁の桁高の範囲内に収容され、
前記鋼管を回転させることで前記ビットの摺動によって前記硬化体を削孔し、該鋼管の所定の長さが貫入された状態で到達されたこと、
を特徴とする、直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造。 - 前記鋼管は断面円形であることを特徴とする、請求項1に記載の直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造。
- 前記凹陥部の両側面が前記セグメントを構成する主桁からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直線パイプルーフと到達側トンネルの接続構造。
- 地中に並設された発進側トンネルと到達側トンネルとの間に架け渡された鋼管からなる直線パイプルーフと到達側トンネルを接続する、直線パイプルーフと到達側トンネルの接続方法であって、
前記到達側トンネルを構成するセグメントは地山側が開放された凹陥部と、
前記凹陥部の内部に充填され硬化した硬化体と、を少なくとも具備し、
前記鋼管の先端には前記硬化体を削孔可能なビットが固定されており、
前記凹陥部は、一方の対向する2枚の坑口リブと、他方の対向する前記セグメントの2枚の主桁と、によって囲われた断面矩形の筒状形状を形成し、前記2枚の坑口リブの内空側端部が支持部材によって閉塞され、前記セグメントの主桁の桁高の範囲内に収容され、 前記発進側トンネルから前記鋼管を推進させて、該鋼管自体を回転させながら前記硬化体を削孔し、該鋼管の所定の長さが貫入された状態で止めることを特徴とする、直線パイプルーフと到達側トンネルの接続方法。 - 地中に並設された発進側トンネルと到達側トンネルとの間に架け渡された鋼管からなる直線パイプルーフと到達側トンネルを接続する、直線パイプルーフと到達側トンネルの接続方法であって、
前記到達側トンネルを構成するセグメントは地山側が開放された凹陥部と、
前記凹陥部の地山側を閉塞する板状の蓋部材と、を少なくとも具備し、
前記鋼管の先端には前記硬化体を削孔可能なビットが固定されており、
前記凹陥部は、一方の対向する2枚の坑口リブと、他方の対向する前記セグメントの2枚の主桁と、によって囲われた断面矩形の筒状形状を形成し、前記2枚の坑口リブの内空側端部が支持部材によって閉塞され、前記セグメントの主桁の桁高の範囲内に収容され、 前記発進側トンネルから前記鋼管を推進させて、該鋼管自体を回転させながら前記蓋部材を削孔し、該鋼管の所定の長さが貫入された状態で止め、
前記凹陥部の内部を充填材で充填する、ことを特徴とする、直線パイプルーフと到達側トンネルの接続方法。
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