JP7000127B2 - 気体噴射装置および気体噴射システム - Google Patents

気体噴射装置および気体噴射システム Download PDF

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Description

開示の実施形態は、気体噴射装置および気体噴射システムに関する。
従来、吸気した気体を圧縮して噴射する気体噴射装置がある。かかる気体噴射装置として、例えば、車両に搭載され、車載カメラのレンズへ向けて圧縮空気を噴射することでレンズに付着した雨滴や雪片、埃、泥などの付着物を除去するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-037239号公報
しかしながら、従来の気体噴射装置は、気体を圧縮するシリンダから如何に効率的に圧縮空気を送出するかという点で改善の余地がある。実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、より効率的にシリンダから圧縮空気を送出することができる気体噴射装置および気体噴射システムを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る気体噴射装置は、円筒状のシリンダと、羽根部と、気体の送出口とを備える。羽根部は、前記シリンダの内部を仕切り複数のシリンダ室を形成するとともに回転動作によって前記シリンダ室の気体を圧縮して外部へ送出させる。気体の送出口は、前記シリンダの外周側に寄せて前記複数のシリンダ室毎に対応して設けられる。
実施形態の一態様に係る気体噴射装置および気体噴射装置システムは、より効率的にシリンダから圧縮空気を送出することができる。
図1Aは、実施形態に係る気体噴射システムの斜視透視図である。 図1Bは、空気圧縮部の斜視透視図である。 図1Cは、空気圧縮部の動作説明図である。 図2Aは、気体噴射装置の内部構造を示す斜視図である。 図2Bは、従動ギアおよび前段ギアの構成を示す平面模式図である。 図3は、空気圧縮部のより具体的な動作説明図である。 図4は、実施形態に係るシリンダの流路が設けられる側の端面を示す平面視による説明図である。 図5は、実施形態に係るシリンダを図4に示すA-A’線で切断した断面視による説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する気体噴射装置および気体噴射システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、実施形態に係る気体噴射システムが、車両に搭載され、車両の周辺を撮像するカメラのレンズに圧縮空気を噴射してレンズに付着した雨滴や雪片、埃、泥などの付着物を除去するシステムである場合を例に挙げて説明する。
なお、実施形態に係る気体噴射システムの搭載対象は、車両に限定されるものではない。また、実施形態に係る気体噴射システムが車両に搭載される場合、気体の噴射対象は、車載カメラのレンズに限定されるものではなく、例えば、フロントガラス、リアガラス、ヘッドライト、およびサイドミラーなどであってもよい。また、気体の噴射対象は、車両周辺の物標を検出するレーダ装置など種々の光学センサであってもよい。
また、以下では、本実施形態に係る気体噴射システム1の構成の概要について図1A~図1Cを用いて説明した後に、本実施形態に係る気体噴射システム1のより具体的な構成について、図2A以降を用いて説明する。
図1Aは、本実施形態に係る気体噴射システム1の斜視透視図である。また、図1Bは、空気圧縮部10の構成を示す斜視透視図である。また、図1Cは、空気圧縮部10の動作説明図である。
図1Aに示すように、気体噴射システム1は、気体噴射装置1aと、ホース1bと、噴射ノズル1cと、カメラ50とを備える。気体噴射装置1aは、空気圧縮部10を備え、空気圧縮部10によって圧縮した圧縮空気を送出する装置である。なお、図1Aには、互いに直交するX軸、Y軸、およびZ軸による直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、以下の説明に用いる他の図面においても示す場合がある。
ホース1bは、一端が気体噴射装置1aにおける圧縮空気の送出部1dに連結され、他端が噴射ノズル1cに連結される。噴射ノズル1cは、気体の噴射口が噴射対象であるカメラ50のレンズ50aへ向けてカメラ50に取り付けられる。カメラ50は、車両の周辺を撮像する。
噴射ノズル1cは、ホース1bを介して気体噴射装置1aから送出される圧縮空気を噴射口から噴射することで、カメラ50のレンズ50aに付着した雨滴等の付着物を除去する。これにより、気体噴射システム1は、運転者の視界補助や接近物のセンシングなどの精度を確保することができる。
かかる噴射ノズル1cは、屋外に設置された場合、空気の噴射口周辺に雨滴が付着すると、毛細管現象によって噴射口から内部へ水を吸い上げることがある。気体噴射装置1aは、噴射ノズル1cの内部に水が吸い上げられた状態でカメラ50のレンズ50aへ空気を噴射すると、レンズ50aに水滴を付着させてしまう。
このため、噴射ノズル1cは、噴射口の周辺および空気の流路表面を水との接触角が90度以上となるような撥水加工が施される。これにより、噴射ノズル1cは、噴射口周辺に水滴が付着しても、噴射口から内部へ水が浸入することを防止することができる。
空気圧縮部10は、回転式の空気圧縮機構である。具体的には、空気圧縮部10は、図1Bに示すように、シリンダ11と、回転体12とを備える。シリンダ11は、シリンダ壁11aと、送出口11bと、流路11cと、吸気口11dとを備える。なお、車両に搭載される場合、小型、軽量かつ安価であることが求められることから、シリンダ11および回転体12は、樹脂等で形成されることが好ましい。
シリンダ11は、例えば円筒状に形成され、内部にシリンダ室CCが形成されている。シリンダ壁11aは、例えば平板状に形成され、回転軸axRを中心に点対称となる位置で、円筒状のシリンダ室CCをほぼ径方向に沿って仕切るように設けられる。したがって、シリンダ室CCは、シリンダ壁11aによって2つに区画されることとなる。
送出口11bは、シリンダ11の外周側に寄せて複数のシリンダ室CC毎に対応して設けられる。送出口11bは、シリンダ11における円形状をした端面の外周に密着させて設けられることが望ましいが、端面の外周に近い位置であれば、必ずしも外周に密着していなくてもよい。かかる送出口11bは、排気口の一例であって、2つのシリンダ壁11a付近のシリンダ室CCの天井部に、2つに区画されたシリンダ室CCのそれぞれとシリンダ11の外部とが連通するように、回転軸axRを中心に点対称となる位置に開口されている。後述する回転体12の回転に基づいて生成された圧縮空気は、かかる送出口11bを介してシリンダ室CCの各区画から排気される。
流路11cは、送出口11bのそれぞれに接続され、回転軸axRを中心に点対称となるような形状に形成されている。また、流路11cは、回転軸axRの軸線上において送出部1dに接続されている。送出口11bを介してシリンダ室CCから送出される圧縮空気は、かかる流路11cを通過して送出部1dへ誘導され(図中の矢印101参照)、ホース1bを通って噴射ノズル1cの噴射口からカメラ50のレンズ50aへ噴射されることとなる。
吸気口11dは、2つの送出口11bのほぼ下方のシリンダ11の外壁に、シリンダ11の外部とシリンダ室CCとが連通するように開口されている。後述する回転体12の回転に基づいて吸気される空気は、かかる吸気口11dを介してシリンダ室CCへ吸気される。
回転体12は、羽根部12aと、回転ベース12bと、シャフト部12cとを備える。回転ベース12bは、円形の平板状に形成され、回転軸axRまわりに回転可能に設けられている(図中の矢印102参照)。
具体的には、回転ベース12bは、シリンダ11側とは反対側の面に、従動ギア12dを有しており、かかる従動ギア12dが、例えば、モータに連結された駆動側ギアに噛み合うことによってモータの駆動力を受け、回転軸axRまわりに所定方向に回転する。
また、回転ベース12bは、モータの駆動力を受けない自由状態においては、モータによる回転の所定方向とは逆方向にばね部材によって付勢されている。羽根部12aは、シリンダ11の内部を仕切り複数のシリンダ室CCを形成するとともに、回転動作によってシリンダ室CC内の気体を圧縮してシリンダ室CCの外部へ送出させる。かかる羽根部12aは、平板状に形成され、従動ギア12dが設けられている面とは反対側の面で、回転ベース12bを径方向に沿って仕切るように立設される。また、羽根部12aは、その壁面に、吸気弁14を有する。
シャフト部12cは、回転軸axRまわりの回転におけるシャフト部分であり、2つの羽根部12aの間に設けられ、2つの羽根部12aを連接する。このように構成された回転体12の回転ベース12bが回転可能にシリンダ11に嵌合されて、シリンダ室CC内で回転することによって、吸気および排気を含む一連のサイクルが実行され、圧縮空気が生成される。
具体的には、図1Cに示すように、空気圧縮部10では、まず「吸気前」の状態においては、回転体12は前述のモータによって駆動されない自由状態であり、羽根部12aがばね部材の「ばね力」によって付勢されて、シリンダ壁11aに押し付けられた状態となっている。
かかる状態から「モータによる駆動力」によって羽根部12aがシリンダ壁11aから離間する方向へ回転すると、羽根部12aとシリンダ壁11aとの間の空間SPが膨張して空間SPには負圧が生じ、空気が「吸気」される。
そして、羽根部12aが所定位置まで回転すると、モータの駆動力は解除される。すると、モータの駆動力から解放された羽根部12aは、ばね部材の「ばね力」によってシリンダ壁11aと当接した状態へ勢いよく戻る。このとき、空間SPが圧縮され、すなわち空間SPに「吸気」されていた空気から圧縮空気が生成され、送出口11bから高圧状態で「排気」される。
以下、かかる回転機構を含む、本実施形態に係る気体噴射装置1aのさらなる具体的な構成について、図2A以降を用いて順次説明する。図2Aは、気体噴射装置1aの内部構造を示す斜視図である。
まず、既に述べたが、図2Aに示すように、気体噴射装置1aは、空気圧縮部10を備え、空気圧縮部10は、シリンダ11と、回転体12とを備える。回転体12は、従動ギア12dを有する。従動ギア12dは、回転軸axRに同軸配置される。このように空気圧縮部10は、回転式であるので、ピストン式に比べてスペースをとらないコンパクトな構成とすることができる。
また、回転体12は、前述の「ばね部材」に対応する付勢ばね12eを有する。付勢ばね12eは、回転体12がモータによって回転する所定方向とは逆方向に回転体12を付勢するように設けられている。また、空気圧縮部10は、駆動部13をさらに備える。駆動部13は、モータ13aと、第1ギア13bと、第2ギア13cと、第3ギア13dと、前段ギア13eとを有する。
モータ13aは、回転駆動源の一例であって、例えば電動モータである。なお、油圧モータなどであってもよい。本実施形態では、モータ13aは、基本的に同一方向へ回転する。また、モータ13aの出力軸には、例えば図示略のウォームギアが形成され、かかるウォームギアを介してモータ13aの出力軸は第1ギア13bに連結される。
また、第1ギア13bは、第2ギア13cに連結される。第2ギア13cは、第3ギア13dに連結される。第3ギア13dには、前段ギア13eが同軸配置され、回転体12の従動ギア12dと噛み合うように設けられる。
モータ13aからの回転駆動力は、このように連結された第1ギア13b、第2ギア13c、第3ギア13dを介して前段ギア13eまで伝達される。なお、モータ13aから前段ギア13eまでのギアの個数や噛み合わせ方は図示した場合に限られるものではない。
次に、図2Bは、従動ギア12dおよび前段ギア13eの構成を示す平面模式図である。なお、図2Bでは、従動ギア12dおよび前段ギア13eのみをZ軸の正方向から視た場合を模式的に示している。
図2Bに示すように、従動ギア12dは、連続した歯の一部が切り欠かれた欠歯ギアとして形成されており、少なくとも、第1歯12daと、第2歯12dbと、最終歯12dcと、欠歯部12ddとを有する。
第1歯12daは、吸排気の1サイクルにおいて前段ギア13eと最初に噛み合う歯であり、最終歯12dcは最後に噛み合う歯である。なお、以下では、従動ギア12dは、Z軸の正方向から視た場合に、前段ギア13eから伝達されるモータ13aの回転駆動力によって回転軸axRまわりに左回り(反時計回り)するものとする。したがって、これに伴い、付勢ばね12eは、従動ギア12dを右回り(時計回り)に付勢しているものとする。
前段ギア13eもまた、連続した歯の一部が切り欠かれた欠歯ギアとして形成されており、少なくとも、第1歯13eaと、最終歯13ebと、欠歯部13ecとを有する。
第1歯13eaは、吸排気の1サイクルにおいて従動ギア12dと最初に噛み合う歯であり、最終歯13ebは最後に噛み合う歯である。なお、以下では、前段ギア13eは、Z軸の正方向から視た場合に、モータ13aの回転駆動力によって回転軸axRまわりに右回り(時計回り)するものとする。
次に、かかる従動ギア12dおよび前段ギア13eの噛み合いによる空気圧縮部10のより具体的な動作について図3を用いて説明する。図3は、空気圧縮部10のより具体的な動作説明図である。
なお、従動ギア12dおよび前段ギア13eは、前述のように欠歯ギアとして形成されているので、欠歯により互いに噛み合わない状態が存在する構成となっている。本実施形態は、かかる互いに噛み合わない状態をあえて利用するものである。
図3の(a)に示すように、モータ13aが駆動され、前段ギア13eが図中の矢印301に示すように回転するものの、まだ従動ギア12dと噛み合っていない状態であるものとする。かかる状態は、図中に示すように、空気圧縮部10の「吸気前」の状態に対応する。
かかる「吸気前」の状態では、空気圧縮部10の羽根部12aは、付勢ばね12eのばね力によってシリンダ壁11aへ押し付けられた状態となっている。
そして、かかる状態から、図3の(b)に示すように、前段ギア13eがさらに同一方向へ回転すると(図中の矢印302参照)、従動ギア12dと前段ギア13eとが噛み合い始める(図中のM1部参照)。かかる状態は、空気圧縮部10において吸気が開始された状態に対応する。
そして、図3の(c)に示すように、前段ギア13eの同一方向へのさらなる回転は(図中の矢印303参照)、噛み合った従動ギア12dを付勢ばね12eの付勢力に抗して左回りに回転させる(図中の矢印304参照)。かかる状態は、空気圧縮部10において吸気中の状態に対応する。
すなわち、従動ギア12dは、前段ギア13eと噛み合った場合に、前段ギア13eに連結されたモータ13aの駆動によって所定方向(左回り)へ回転する力が、付勢ばね12eによる付勢で逆方向(右回り)へ回転する力よりも強いため、左回りに回転する。
言い換えれば、付勢ばね12eによる付勢で逆方向(右回り)へ従動ギア12dを回転させる力は、モータ13aの駆動によって従動ギア12dが所定方向(左回り)へ回転する力よりも弱い。
一方で、従動ギア12dと前段ギア13eとが噛み合っていない場合、つまり、前述の欠歯により従動ギア12dと前段ギア13eとの噛み合いが外れ、従動ギア12dが自由状態となる場合、従動ギア12dには、付勢ばね12eによる付勢力のみが作用するため、従動ギア12dは逆方向(右回り)へ回転することとなる。
すなわち、付勢ばね12eは、付勢によって従動ギア12dを逆方向(右回り)へ回転させる力が、モータ13aにより従動ギア12dを所定方向(左回り)へ回転させる力よりも弱い付勢力を有する。
具体的には、図3の(d)に示すように、前段ギア13eおよび従動ギア12dの図3の(c)からのさらなる回転により(図中の矢印305,306参照)、従動ギア12dと前段ギア13eとの噛み合いが外れる瞬間が到来する(図中のM2部参照)。かかる瞬間の状態は、図中に示すように、空気圧縮部10の「排気開始」の状態に対応する。
そして、図3の(e)に示すように、前段ギア13eとの噛み合いから外れた従動ギア12dは、付勢ばね12eのばね力によって右回りに勢いよく戻り(図中の矢印307参照)、空間SPに吸気された空気を圧縮しつつ排気することとなる。また、前段ギア13eは、同一方向へ回転し(図中の矢印308参照)、次なる吸排気の1サイクルを実行するに際しては図3の(a)からの工程が繰り返される。
このように、本実施形態では、前段ギア13eおよび従動ギア12dが噛み合わないタイミングを欠歯部分により発生させ、かかるタイミングにおいて従動ギア12dを付勢ばね12eにより逆方向へ戻す構成としたので、モータ13aの回転を同一方向のみで済ますことができる。したがって、シンプルな構成で圧縮空気を生成することができる。
また、本実施形態では、空気圧縮部10を、回転式の空気圧縮機構として構成することとしたので、例えばシリンダ内をピストンが往復するピストン構造の空気圧縮機構などに比してスペースをとらないコンパクトな構成とすることができる。すなわち、本実施形態によれば、シンプルかつコンパクトな構成で圧縮空気を生成することができる。
かかる気体噴射装置1aは、シリンダ11から如何に効率的に圧縮空気を送出するかが重要である。そこで、本実施形態では、シリンダ11の構造を工夫することによって、シリンダ11から効率的に圧縮空気を送出することを可能にした。
以下、図4および図5を参照し、実施形態に係るシリンダ11の構造およびシリンダ11から送出する圧縮空気の流れについて具体的に説明する。図4は、実施形態に係るシリンダ11の流路11cが設けられる側の端面を示す平面視による説明図である。図5は、実施形態に係るシリンダ11を図4に示すA-A’線で切断した断面視による説明図である。
なお、図4には、シリンダ11内部に設けられるシリンダ壁11aと、吸気状態の羽根部12aとを点線で示しており、空気を圧縮して送出する場合の羽根部12aの回転方向を黒塗り矢印で示している。また、図4および図5には、圧縮空気の流れを白抜き矢印で示している。
前述とおり、図4に示すように、シリンダ11は、円筒状に形成されシリンダ壁11aによって内部が径方向に仕切られて形成される複数(ここでは、2つ)のシリンダ室CCを備える。羽根部12aは、シリンダ11の円筒軸を回転軸として往復回転動作を行うことにより、各シリンダ室CCの内部へ気体を吸気し、圧縮して外部へ送出させる。
このように、羽根部12aは、往復回転動作を行うため、シリンダ11の外周に近い部位の方がシリンダ11の円筒軸に近い部位よりも可動範囲が大きく、より大きな力で空気を圧縮する。
そこで、実施形態に係るシリンダ11は、端面における外周側に寄せて気体の送出口11bがシリンダ室CC毎に設けられる。これにより、気体噴射装置1aは、シリンダ11の端面における内周側に送出口が設けられる場合に比べて、送出口11bから効率的に圧縮空気を送出させることができる。
また、図5に示すように、送出口11bは、シリンダ11における端面の内部から外部へ向けて端面における外周に沿って上り勾配をなす斜面11eを有する。このため、シリンダ室CCから送出口11bへ送出された空気は、斜面11eに沿ってスロープを通過するように滑らかな経路を通過して流路11cへ誘導される。
これにより、気体噴射装置1aは、例えば、シリンダ11の端面の表裏を貫通する送出口が設けられる場合に比べて、送出する圧縮空気の流速低下を抑制することができる。具体的には、シリンダ11の端面の表裏を貫通する送出口が設けられる場合、羽根部12aの回転動作によって送出口へ送出される空気は、進行方向が羽根部12aの回転方向から送出口へ向けて90度変更されることになり、流速が低下する。
これに対して、気体噴射装置1aでは、図5に示すように、羽根部12aの回転動作によって送出口11bへ送出される空気は、進行方向の変更角度が90度よりも鈍角になるので、流速の低下を抑制することができる。
また、図4に示すように、シリンダ11は、送出口11bの斜面11eからシリンダ11における端面の中央へ気体を集約する気体の流路11cを備える。なお、かかる流路11cは、上面がカバーによって密閉され、シリンダ11における端面の中央部で送出部1dと連通する。これにより、気体噴射装置1aは、各送出口11bから送出させた圧縮空気をシリンダ11における端面の中央で合流させることにより、圧縮空気を効率よく送出することができる。
しかも、流路11cは、シリンダ11における端面の中央へ向かうカーブ状に形成される。これにより、気体噴射装置1aは、例えば、シリンダ11における端面に直線状の流路が設けられる場合に比べて、送出する圧縮空気の流速低下を抑制することができる。
具体的には、シリンダ11における端面に直線状の流路が設けられる場合、送出口へ送出される空気は、進行方向が鋭角に変更されてシリンダ11における端面の中央へ誘導されるため、流速が低下する。
これに対して、気体噴射装置1aでは、流路11cをカーブ状にすることで、滑らかに湾曲した経路を通して空気をシリンダ11における端面の中央へ誘導することができるので、圧縮空気の流速低下を抑制することができる。
また、図4に示すように、流路11cは、横幅が送出口11bの横幅と同一であるが、図5に示すように、深さd1が送出口11bの縦方向の長さ(シリンダ11の円筒軸と平行な方向の長さ)d2がよりも短い。
つまり、流路11cは、断面が送出口11bの開口面積よりも小さい。このため、気体噴射装置1aでは、シリンダ室CCから送出口11bを経由して流路11cへ至る経路が段階的に細くなる。
これにより、気体噴射装置1aは、空気がシリンダ室CC内から送出口11bおよび流路11cを通過してシリンダ11における端面の中央部へ至るまでの間に、圧縮空気の流速を高めることができるので、圧縮空気を効率よく送出することができる。
また、図4に示すように、複数のシリンダ室CCは、全て同一の形状であり、羽根部12aは、各シリンダ室CCの内部に設けられ、全て同一の形状である。そして、各羽根部12aは、シリンダ11の円筒軸を回転軸として同一の回転速度および同一の回転方向(例えば、時計回り)に回転する。これにより、気体噴射装置1aは、各送出口11bから同一の流速で同量の圧縮空気を同時に出力させることで、圧縮空気を効率よく送出することができる。
また、気体噴射装置1aでは、回転軸を中心として点対称に設けられる2枚の羽根部12aを同時に同一方向へ回転させて圧縮空気を生成するので、同量の圧縮空気を1枚の羽根部によって生成する場合に比べて静寂性を向上させることができる。
具体的には、気体噴射装置1aと同量の圧縮空気を1枚の羽根部によって生成する場合、気体噴射装置1aの羽根部12aよりも大きな羽根部が必要となり、これに伴って羽根部がシリンダ壁に衝突するときの衝撃音が大きくなる。
これに対して、気体噴射装置1aは、比較的小さな2枚の羽根部12aを回転させて圧縮空気を生成するので、羽根部12aがシリンダ壁11aに衝突するときの衝撃音を小さくすることにより、静寂性を向上させることができる。
また、1枚の羽根部を回転軸周りに往復運動させる場合、回転軸に偏った力が加わるので、耐久性および空気の圧縮動作の安定性が低下する。これに対して、気体噴射装置1aは、2枚の羽根部12aによって回転軸に均等な力が加わるので、耐久性が向上し、空気の圧縮動作も安定するので、効率よく圧縮空気を送出することができる。
なお、上述した実施形態では、シリンダ11内に、シリンダ室CCおよび羽根部12aがそれぞれ2つずつ設けられる場合について説明したが、気体噴射装置1aは、シリンダ11内に、3つ以上のシリンダ室および羽根部が設けられる構成であってもよい。
かかる構成の場合、複数のシリンダ室は、羽根部の回転軸を中心として点対称となるように、全て同一形状に形成される。また、複数の羽根部についても羽根部の回転軸を中心として点対称となるように、全て同一形状に形成される。
これにより、気体噴射装置1aは、複数の羽根部から回転軸に加わる力をさらに均等にすることができるので、耐久性および空気の圧縮動作の安定性が向上し、より一層効率よく圧縮空気を送出することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 気体噴射システム
1a 気体噴射装置
1b ホース
1c 噴射ノズル
1d 送出部
10 空気圧縮部
11 シリンダ
11a シリンダ壁
11b 送出口
11c 流路
11d 吸気口
11e 斜面
12 回転体
12a 羽根部
12b 回転ベース
12c シャフト部
12d 従動ギア
12e 付勢ばね
13 駆動部
13a モータ
13b 第1ギア
13c 第2ギア
13d 第3ギア
13e 前段ギア
14 吸気弁
50 カメラ
50a レンズ
CC シリンダ室
SP 空間

Claims (4)

  1. 円筒状のシリンダと、
    前記シリンダの内部を仕切り複数のシリンダ室を形成するとともに回転動作によって前記シリンダ室の気体を圧縮して外部へ送出させる羽根部と、
    前記シリンダの外周側に寄せて前記複数のシリンダ室毎に対応して設けられる気体の送出口と
    前記シリンダの外壁における前記送出口の下方となる位置に設けられ、前記シリンダの外部と前記シリンダ室とを連通するように開口された吸気口と
    を備えることを特徴とする気体噴射装置。
  2. 前記送出口は、
    前記シリンダの内部から上端面へ向けて前記端面における外周に沿って上り勾配をなす斜面を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の気体噴射装置。
  3. 前記シリンダは、
    前記斜面から前記端面の中央へ気体を集約する気体の流路
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の気体噴射装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一つに記載の気体噴射装置と、
    一端が前記シリンダに連結されるホースと、
    前記ホースの他端に連結された噴射ノズルと、
    気体が噴射されるカメラと
    を備えることを特徴とする気体噴射システム。
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