JP7000099B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、空気孔に関する。
トイレットペーパー等の製品は、包装袋に収容された状態で保管、運搬される。このような包装袋では、物品を収容する際に包装袋内に空気が入り込むことがある。空気が入り込んだまま包装袋が封止されると、空気の逃げ場がなくなり、製品の保管時や運搬時の環境等によって、包装袋が膨らんだり、破裂したりするおそれがある。そのため、この種の包装袋には、空気を外部に逃がすための空気孔が設けられている。
例えば、特開2010-202252号公報(特許文献1)には、被包装物を収容する本体部の上端部に持手部を備える包装袋が開示されている。この包装袋では、持手部と本体部の境界および持手部の上端部に抜気用の空気孔が設けられている。
特開2010-202252号公報
しかしながら、このような包装袋の持手部に設けられた従来の空気孔は、空気が通り抜け難く、包装袋の膨れや破裂を十分に防ぐことができない。
本発明の課題は、空気が通り抜け易い空気孔を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の態様は、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路と、前記通路の一方の端部に開口する第1開口部と、前記通路の他方の端部に開口する第2開口部とを有する空気孔であって、前記通路は、前記第1開口部側から前記第2開口部側に向かって先細りとなるテーパ部を有する、空気孔を提供する。なお、2枚の樹脂フィルムには、1枚の樹脂フィルムを折り返して2枚重ねとする場合も含まれる。
第1の態様では、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路に第1開口部側から第2開口部側に向かって先細りとなるテーパ部を設けることにより、このテーパ部が通路内でノズルの機能を果たすことができる。このような構成では、第1開口部の外側の圧力が高くなると、通路のテーパ部内の空気圧も高まり、テーパ形状のために空気圧力が効率良く速度エネルギに変換される効果(以下「ノズル効果」という場合がある)が得られる。そのため、通路内の空気は、テーパ部の第2開口部寄りの先端から流出し易くなり、テーパ部から第2開口部に向かって空気の流れが生じ易くなる。これにより、第1開口部の外側の空気は、第1開口部から通路を介して第2開口部の外側に通り抜け易くなる。
第2の態様は、前記テーパ部が、前記第1開口部に隣接する、空気孔を提供する。第2の態様では、第1開口部に隣接してテーパ部が配置されているため、通路の幅に対して第1開口部の開口幅が相対的に大きくなる。そのため、第2の態様では、第1開口部の外側の空気が、第1開口部から通路内に流れ込み易くなる。
第3の態様は、前記テーパ部が、前記第2開口部に隣接する、空気孔を提供する。第3の態様では、内部の空気圧が高いテーパ部が第2開口部に隣接して配置されているため、通路内の圧力を第2開口部付近で高くすることができる。そのため、通路内の空気は、第2開口部を介して第2開口部の外側に排出され易くなる。また、通路内の圧力が第2開口部付近で高くなることにより、第2開口部から通路内への空気の逆流を抑制することができる。
また、第3の態様では、第2開口部に隣接してテーパ部が配置されているため、通路の幅に対して第2開口部の開口幅が相対的に小さくなる。このような観点からも、第2開口部から通路内への空気の逆流を抑制することができる。
第4の態様は、前記通路が、前記第1開口部に連通する第1セクションと、前記第2開口部に連通し且つ前記第1セクションに連通する第2セクションとを有し、前記第1セクションは、前記第1開口部側から第2セクション側に向かって先細りとなる第1テーパ部を有する、空気孔を提供する。
第4の態様では、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路を、第1セクションと第2セクションとに分けて、第1セクションに第1開口部側から第2セクション側に向かって先細りとなる第1テーパ部を設けることで、第1開口部に隣接するテーパ部の形成が容易になる。
第5の態様は、前記第2セクションが、前記第1セクション側から前記第2開口部側に向かって先細りとなる第2テーパ部を有する、空気孔を提供する。第5の態様では、第2セクションに第1セクション側から第2開口部側に向かって先細りとなる第2テーパ部を設けることで、第2開口部に隣接するテーパ部の形成が容易になる。
また、第5の態様では、第2セクションに第2テーパ部を設けることにより、第1セクションに設けられた第1テーパ部と合わせて通路内に複数のテーパ部を設けることができる。そのため、上述のノズル効果が増加し、第1開口部の外側の空気は、第1開口部から通路を介して第2開口部の外側にさらに通り抜け易くなる。
第6の態様は、前記第1セクションは、前記第1開口部と前記第1テーパ部との間に配置され且つ前記第1開口部側から前記第1テーパ部側に向かって先太りとなる第1逆テーパ部を有する、空気孔を提供する。
第6の態様では、第1開口部側から前記第1テーパ部側に向かって先太りとなる第1逆テーパ部を、第1セクションの第1開口部と第1テーパ部との間に配置することにより、第1セクションの幅に対して第1開口部の開口幅を相対的に小さくすることができる。そのため、第1セクションから第1開口部の外側への空気の逆流を抑制することができる。
第7の態様は、前記第1セクションの形状が、正面視で四角形状である、空気孔を提供する。第7の態様では、このような四角形状の第1セクションを有する通路を設けることにより、通路の第1セクション内に上述の第1テーパ部と第1逆テーパ部とを確実に形成することができる。
第8の態様は、前記第2セクションは、前記第1テーパ部と第2テーパ部との間に配置され且つ前記第1テーパ部側から前記第2テーパ部側に向かって先太りとなる第2逆テーパ部を有する、空気孔を提供する。第8の態様では、第1テーパ部側から第2テーパ部側に向かって先太りとなる第2逆テーパ部を、第1テーパ部と第2テーパ部との間に配置することにより、第1セクションと第2セクションとの連通部の幅を第2セクションの幅に対して相対的に小さくすることができる。そのため、第2セクションから第1セクションへの空気の逆流を抑制することができる。
また、第8の態様では、第1テーパ部と第2テーパ部との間に配置された第2逆テーパ部によって、第1テーパ部と第2テーパ部との間に空気が滞留するのを抑制することができる。これにより、第1テーパ部と第2テーパ部との間で空気が流れ易くなり、上述のノズル効果をさらに増加させることができる。
第9の態様は、前記第2セクションの形状が、正面視で四角形状である、空気孔を提供する。第11の態様では、このような四角形状の第2セクションを有する通路を設けることにより、通路の第2セクション内に第2テーパ部と第2逆テーパ部とを確実に形成することができる。
第10の態様は、前記通路がヒートシールで形成されている、空気孔を提供する。第10の態様では、2枚の樹脂フィルム間に形成される通路をヒートシールで形成することにより、通路の形成と一緒に2枚の樹脂フィルムを貼り合わせることができる。また、2枚の樹脂フィルムをヒートシールで貼り合せる場合に、樹脂フィルムの貼り合せと同時に樹脂フィルム間に通路を形成することができる。そのため、2枚の樹脂フィルムに対して空気孔の配置が容易である。
本発明の一態様によれば、空気が通り抜け易い空気孔を提供することができる。
本発明の実施形態に係る空気孔が設けられた包装袋を示す図である。 本発明の実施形態(第1実施形態)に係る空気孔が設けられた包装袋の持手部付近を示す図である。 図2の包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 本発明の実施形態(第2実施形態)に係る空気孔が設けられた包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 本発明の実施形態(第3実施形態)に係る空気孔が設けられた包装袋の持手部の一部を拡大した図である。 空気抜け試験の試験方法を説明する図である。 従来の空気孔が設けられた包装袋の持手部(比較例1)を示す図である。 直線状の通路を有する空気孔が設けられた包装袋の持手部(比較例2)を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態(第1実施形態)に係る空気孔が設けられた包装袋を示す図である。図2は、本発明の実施形態(第1実施形態)に係る空気孔が設けられた包装袋の持手部付近を示す図である。図3は、図2の包装袋の持手部の一部を拡大した図である。なお、以下に示す説明では、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図1及び図2において、包装袋100は、袋本体10、持手20、指掛30、40を備えている。袋本体10は、被包装体(トイレットペーパーT)が収容される包装袋の本体を構成する。袋本体10は、柔らかい樹脂フィルム等で形成することができる。袋本体10は、樹脂フィルムがサイドシールにより袋状にされ、袋状の樹脂フィルムがさらにガセット状に折り込まれた構造になっている(図1、図2参照)。
袋本体10を形成する樹脂フィルムの材質は、任意である。このような樹脂フィルムには、例えば、ポリエチレン(PE)、PE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。また、樹脂フィルムの厚みは、任意である。例えば、樹脂フィルムとしてPE、PE/EVOH/PEを用いる場合、樹脂フィルムの厚みは10~70μmとすることができ、好ましくは15~60μm、より好ましくは20~50μmである。
袋本体10は、被包装袋としてロール状のトイレットペーパーTが12個収容されている(図1参照)。被包装体の形態は、ロール状に限定されず、積層状等の他の形態で収容されていてもよい。また、袋本体10に収容される被包装体は、トイレットペーパーに限定されるものではなく、キッチンペーパー、ベビー用または介護用の紙おむつ、生理用ナプキン等の物品を収容することができる。
さらに、袋本体10に被包装体として収容される物品の個数は限定されず、1つでもよく、図1に示すように複数であってもよい。なお、図1に示す例では、ロール状のトイレットペーパーTを1段に4つ並べたものを3段に積み上げた状態で合計12個のトイレットペーパーTが袋本体10内に収容されている。しかしながら、袋本体10内に収容される被包装体の配列はこの配列に限定されるものではなく、例えば、12個のトイレットペーパーTを一段に並べた状態で袋本体10に収容しても良い。
持手20は、図1、図2に示すように、袋本体10の上部11に設けられ、包装袋100を手指で掴む部分を構成する。持手20は、袋本体10と同様に、樹脂フィルム等で形成することができる。持手20は、図示しない熱融着(ヒートシール)により、袋本体10を封止する際に形成される。
持手20は、袋本体10と連続するベース12で構成される(図3参照)。持手20が設けられる位置は、袋本体10の上部11に限定されず、袋本体10の側面でもよい。なお、熱融着(ヒートシール)は、例えば、上述のガセット状に折り込まれた樹脂フィルムを、持手成形用の熱版で型押しする方法(スタンプ方式)により行うことができる。
持手20は、この折り込まれた樹脂フィルムがベース12として、持手20の長手方向(図2のX方向)の両端23、24では4枚重ねで、持手20の中央部25付近では2枚重ねで、それぞれヒートシールHで形成されたシール部50で接着されている。シール部50は、図1、図2に示すように、指掛30、40を上下で挟み込むように持手20の上端21及び下端22に配置されている。
指掛30、40は、持手20の内側に配置され、持手20を掴む際に手指を掛ける部分を構成する。本実施形態では、図1、図2に示すように、指掛30、40のそれぞれ一部が楕円形状のスリットSで形成されている。
指掛30は、中央部31が持手20の下端22側に配置され、両端部32、33が持手20の上端21側に配置されている。一方、指掛40は、中央部41が持手20の下端22側に配置され、両端部42、43が持手20の上端21側に配置されている。なお、スリットSの形状は楕円形状に限定されず、例えば、直線状のスリットを設けてもよい。また、スリットSの形態は任意であり、例えば、ミシン目で形成し、該ミシン目を破ることで指掛を形成することができる。
また、持手20には、指掛30、40を覆う図示しない補強フィルムを設けてもよい。この補強フィルムは、帯状の樹脂フィルムで形成することができる。なお、補強フィルムの材質は任意であり、持手20を構成する樹脂フィルムの材質と同じでも良く、また異なっていても良い。
このような樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、およびPE-エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)-PEの積層体(PE/EVOH/PE)等の樹脂フィルムを用いることができる。このような補強フィルムを設けることにより、持手20の指掛30、40が設けられる部分を補強することができる。
また、補強フィルムの厚み寸法は、任意である。例えば、補強フィルムの厚みは、20μm以上にすることができ、好ましくは30μm~150μm、より好ましくは50μm~130μmである。補強フィルムの厚み寸法をこのような範囲にすることにより、持手20が伸びたり、破断するのを防ぐことができる。また、上述の熱溶着等により、持手20に補強フィルムを確実に接着することができる。
持手20には、袋本体10と包装袋100の外部とを連通する空気孔60、70が設けられている(図1、図2参照)。空気孔60、70は、持手20が設けられた袋本体10が包装袋100の製造時または流通時に破裂しないように、持手20に設けられている(図1、図2参照)。空気孔60、70は、さらに通路61、71、第1開口部62、72、第2開口部63、73を有する。
本明細書において、空気孔60、70は、本発明の空気孔の一例である。また、通路61、71、第1開口部62、72、第2開口部63、73は、本発明の空気孔を構成する通路、第1開口部、第2開口部の各一例である。なお、本実施形態においては、空気孔60、70は、同一構造を有するため、空気孔の説明は、空気孔60を用いて行い、空気孔70の説明は省略する(図3~図8参照)。また、図3~図8では、理解を容易にするため、空気孔60を実線で示し、シール部50の図示を省略する。
空気孔60の通路61は、2枚の樹脂フィルム間に形成されている。具体的には、持手20の長手方向(図2のX方向)の一端23でベース12が4枚のフィルムで重ねられた部分に、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路61が2つ形成されている。このような通路61は、シール部50と同様に熱融着(ヒートシールH)で形成されている。なお、空気孔60は、熱融着による形成に限定されず、接着剤、粘着剤等を塗布することによって形成してもよい。
なお、本実施形態では、上述のように4枚の樹脂フィルムが重ねられた部分に、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路61が2つ設けられているが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、2枚の樹脂フィルムが重ねられた部分に、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路61が1つ設けられたものでもよい。また、4枚以上の樹脂フィルムが重ねられ、さらに上述の補強フィルムが1枚以上重ねられて、5枚以上(多枚)の樹脂フィルムが重ねられた部分に、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路61が1つまたは2つ設けられたものでもよい。
第1開口部62は、図3に示すように、通路61の一方の端部61A(持手20の下端22側)に開口している。第1開口部62は、包装袋100の袋本体10内に連通している。一方、第2開口部63は、通路61の他方の端部61B(持手20の上端21側)に開口している。第2開口部63は、包装袋100(持手20)の外側に連通している。これにより、包装袋100の袋本体10の内部は、空気孔60の通路61を介して包装袋100の外側に連通している。
本実施形態では、通路61が、テーパを有する。テーパは、第1開口部62側から第2開口部63側に向かって先細りとなっている。また、本実施形態では、テーパが、第1開口部62に隣接して配置されている。このようなテーパは、本発明の空気孔で用いられるテーパ部の一例である。
具体的には、通路61は、図3に示すように、第1開口部62に連通する第1セクション64と、第2開口部63に連通し且つ第1セクション64に連通する第2セクション65とを有する。そして、第1セクション64は、テーパ部としてテーパ64Aを有する。
テーパ64Aは、第1開口部62側から第2セクション65側に向かって先細りとなる構成を有する。テーパ64Aは、第1開口部62に隣接して配置されている。なお、テーパ64Aは、本発明の空気孔において通路の第1セクションに設けられた第1テーパ部の一例である
本実施形態では、図3に示すように、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路61に第1開口部62側から第2開口部63側に向かって先細りとなるテーパ64Aを設けることにより、このテーパ64Aが上述のノズル効果を奏することができる。すなわち、第1開口部62の外側(包装袋100の袋本体10内)の圧力が高くなると、通路61のテーパ64A内の空気圧も高まり、図示しない空気がテーパ64Aを通過することにより空気圧力が効率良く速度エネルギに変換される。そのため、通路61内の空気は、テーパ64Aの第2開口部63寄りの先端から流出し易くなり、テーパ64Aから第2開口部63に向かって空気の流れが生じ易くなる。これにより、袋本体10内の空気は、第1開口部62から通路61を通って第2開口部63の外側(包装袋100の外側)に抜け易くなる。
また、本実施形態では、テーパ64Aが、第1開口部62に隣接して通路61の第1セクション64に配置されているため、第1セクション64の幅PW1に対して第1開口部62の開口幅OW1が相対的に大きくなる(図3参照)。そのため、本実施形態では、第1開口部62の外側(袋本体10内)の空気が、第1開口部62から通路61内に流れ込み易くなる。
また、図3に示す本実施形態(第1実施形態)では、第1開口部62から第2開口部63に向かって先細りとなるテーパが、第2開口部63にも隣接して配置されている。具体的には、図3に示すように、第2セクション65が、テーパ65Aを有する。
テーパ65Aは、第2開口部63に隣接して配置されている。テーパ65Aは、第1セクション64側から第2開口部63側に向かって先細りとなる構成を有する。なお、テーパ65Aは、本発明の空気孔において通路の第2セクションに設けられた第2テーパ部の一例である。
本実施形態では、図3に示すように、テーパ65Aが、第2開口部63に隣接して通路61の第2セクション65に配置されているため、通路61内の圧力を第2開口部63付近で高くすることができる。そのため、通路61内の空気は、第2開口部63を介して第2開口部63の外側(包装袋100の外側)に排出され易くなる。
また、通路61内の圧力が第2開口部63付近で高くなると、第2開口部63の外側(包装袋100の外側)から通路61内への空気の逆流を抑制することができる。そのため、第1開口部62の外側(袋本体10内)の空気は、第1開口部62から通路61を介して第2開口部63の外側(包装袋100の外側)により通り抜け易くなる。
さらに、図3に示す第1実施形態では、テーパ65Aが第2開口部63に隣接して通路61の第2セクション65に配置されているため、第2セクション65の幅PW2に対して第2開口部63の開口幅OW2が相対的に小さくなる。この観点からも、第2開口部63から通路61内への空気の逆流を抑制することができる。
また、第2開口部63の外側(包装袋100の外側)から通路61内への空気の逆流を抑制することにより、第2開口部63の外側(包装袋100の外側)の異物(埃、塵等)が通路61を介して第1開口部62の外側に流れる(袋本体10内に混入する)のを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、2枚の樹脂フィルム間に形成された通路61を、第1セクション64と第2セクション65とに分けて、第1セクション64にテーパ64Aを設けることで、第1開口部62に隣接するテーパ64Aの形成が容易になる。一方、第2セクション65にテーパ65Aを設けることで、第2開口部63に隣接するテーパ65Aの形成が容易になる。
本実施形態では、さらに第2セクション65が、図3に示すように、逆テーパ65Bを有する。逆テーパ65Bは、テーパ64Aからテーパ65Aに向かって先太りとなる構成を有する。逆テーパ65Bは、第1セクション64のテーパ64Aと第2セクション65のテーパ65Aとの間に配置されている。なお、逆テーパ65Bは、本発明の空気孔における通路の第2セクションに設けられた逆テーパ部の一例である。
本実施形態では、このようなテーパ64Aからテーパ65Aに向かって先太りとなる逆テーパ65Bを、テーパ64Aとテーパ65Aとの間に配置することにより、第1セクション64と第2セクション65との連通部66の幅CWを第2セクション65の幅PW2に対して相対的に小さくすることができる(図3参照)。そのため、第2セクション65から第1セクション64内への空気の逆流を抑制することができる。これにより、第2開口部63の外側(包装袋100の外側)の異物(埃、塵等)が通路61を介して第1開口部62の外側に流れる(袋本体10内に混入する)のを防ぐことができる。
また、本実施形態では、テーパ64Aとテーパ65Aとの間に配置された逆テーパ65Bによって、テーパ64Aとテーパ65Aとの間に空気が滞留しても、テーパ65Aから第2開口部63へ容易に空気が抜けることができる。これにより、テーパ64Aとテーパ65Aとの間で空気が流れ易くなり、上述のノズル効果をさらに増加させることができる。
図4は、本発明の実施形態(第2実施形態)に係る空気孔が設けられた包装袋の持手部の一部を拡大した図である。この例では、第1セクション64には、逆テーパ64Bが設けられておらず。また第2セクション65には、テーパ65Aおよび逆テーパ65Bのいずれも設けられていない。
しかしながら、図4に示す第2実施形態では、第1セクション64にテーパ部として第1開口部62側から第2開口部63側に向かって先細りとなるテーパ64Aが設けられている。これにより、通路61内の空気は、テーパ64Aの第2開口部63寄りの先端から流出し易くなる。そのため、図4に示す第2実施形態でも、袋本体10内の空気は、第1開口部62から通路61を通って第2開口部63の外側(包装袋100の外側)に抜け易くなる。
また、図4に示す第2実施形態でも、テーパ64Aが、第1開口部62に隣接して通路61の第1セクション64に配置されているため、第1セクション64の幅PW1に対して第1開口部62の開口幅OW1が相対的に大きくなる(図4参照)。そのため、図4に示す第2実施形態でも、第1開口部62の外側(袋本体10内)の空気が、第1開口部62から通路61内に流れ込み易くなる。
図5は、本発明の実施形態(第3実施形態)に係る空気孔が設けられた包装袋の持手部の一部を拡大した図である。この例では、第1セクション64が、図5に示すように、逆テーパ64Bを有する。
逆テーパ64Bは、第1セクション64の第1開口部62側からテーパ64A側に向かって先太りとなる構成を有する。逆テーパ64Bは、第1開口部62とテーパ64Aとの間に配置されている。なお、逆テーパ64Bは、本発明の空気孔における通路の第1セクションに設けられた逆テーパ部の一例である。
本実施形態では、第1セクション64の第1開口部62側からテーパ64A側に向かって先太りとなる逆テーパ64Bを、第1開口部62とテーパ64Aとの間に配置することにより、第1セクション64の幅PW1に対して第1開口部62の開口幅OW1を相対的に小さくすることができる。そのため、第1セクション64から第1開口部62の外側(包装袋100の袋本体10内)への空気の逆流を抑制することができる。これにより、第2開口部63の外側(包装袋100の外側)または通路61内の異物(埃、塵等)が第1開口部62から第1開口部62の外側に流れる(袋本体10内に混入する)のを防ぐことができる。
また、このような逆テーパ64Bが存在しても、第1開口部62の外側(包装袋100の袋本体10内)の圧力が高くなれば、第1セクション64内の圧力も高くなり、高くなった第1セクション64内の圧力は、逆テーパ64Bの存在により、第1セクション64内で維持され易い。そのため、テーパ64Aに上述のノズル効果が作用しテーパ64Aから第2開口部63側に空気が抜け易くなる。
なお、空気孔60の寸法は、特に限定されず、包装袋100の形状や袋本体10の位置等により、適宜設けることができる。例えば、空気孔60の寸法として、第1セクション64の幅PW1、第2セクション65の幅PW2、第1開口部62の開口幅OW1、第2開口部63の開口幅OW2を、約5mm~40mmの範囲で設けることができる。
また、本実施形態では、図3、図5に示すように、第2セクション65の形状が、正面視で四角形状となっている。このような四角形状の第2セクション65を有する通路61を設けることにより、通路61の第2セクション65内にテーパ65Aと逆テーパ65Bとを確実に形成することができる。
また、本実施形態は、図5に示すように、第1セクション64の形状が、正面視で四角形状となっている。このような四角形状の第1セクション64を有する通路61を設けることにより、通路61の第1セクション64内にテーパ64Aと逆テーパ64Bとを確実に形成することができる。
なお、図1~図5に示す本実施形態では、いずれも通路61が上述のようにヒートシールHで形成されている。これらの形態では、2枚の樹脂フィルム間に形成される通路61をヒートシールで形成することにより、通路61の形成と一緒に2枚の樹脂フィルムを貼り合わせることができる。また、2枚の樹脂フィルムのヒートシールHで貼り合せる場合に、樹脂フィルムの貼り合せと同時に通路61を形成することができる。そのため、2枚の樹脂フィルムに対して空気孔60、70の配置が容易である。
このように、本実施形態によれば、通路内にテーパが形成された空気孔は空気が通り抜けし易いものとなった。そのため、このような空気孔を包装袋の持手に設けることにより、包装袋の膨れや破裂を防止することができる。
以下、本実施形態について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。各実施例、比較例の測定、評価は、以下のようにして行った。
[空気抜け試験]
試験体として、包装袋100(図6(A)、寸法:260mm×160mm、厚み30μm)に空気孔を設けたものを用意した。包装袋100に空気を入れた後、包装袋100を平らな基準面に置いた。基準面に置いた包装袋100の上に、図6(B)に示すように、アクリルプレートAP(寸法:横280mm×縦180mm×高さ3mm)を載せた。そして、アクリルプレートAPの上に、さらに直方体の重し(重量:2.5kg、底面積:260mm×160mm)を載せた。なお、空気は、ストローとエアポンプを用いて空気孔から包装袋100内に入れた。また、空気は、アクリルプレートAPのみを載せた際に基準面からアクリルプレートAPの底面までの高さが60mmとなるように、包装袋100内に入れた。このときの空気の抜け具合を、重しを載せた後、空気の抜けが止まった状態(重しの動きが止まった状態)での基準面からアクリルプレートAPまでの高さ(mm)から評価した。評価は、以下の基準で行い、4点以上の場合に空気が抜けやすいものと評価した。
5点:0~10mm
4点:10~20mm
3点:20~40mm
2点:40~50mm
1点:50~60mm
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
図3、図6(A)に示すように、包装袋100(寸法:260mm×160mm)を、厚み25μmのポリエチレンのフィルムから製袋機を用いて作製した。持手20を袋本体10の上部11に形成し、持手20の長手方向の寸法約260mm、高さ方向の寸法約30mmとした。なお、持手20に、指掛30、40(スリットS)は設けなかった。持手20内に、袋本体10に連通し、包装袋100の外部に連通する空気孔60を設けた。空気孔60は、通路61、第1開口部62、第2開口部63を有する構成とし、第1セクション64にテーパ64Aが形成され、第2セクション65にテーパ65Aと逆テーパ65Bが形成された形状とした。
[実施例2]
図4に示すように、空気孔60の形状を、第1セクション64にテーパ64Aが形成され、第2セクション65が直線状の(テーパ65Aと逆テーパ65Bが形成されない)形状とした以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[実施例3]
図5に示すように、持手20の高さ方向の寸法約40mmとし、空気孔60の形状を、第1セクション64にテーパ64Aと逆テーパ64Bが形成され、第2セクション65にテーパ65Aと逆テーパ65Bが形成された形状とした以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例1]
図7に示すように、従来の空気孔を想定した空気孔60として、通路61、第1開口部62、第2開口部63を有し、内部に空間ARが形成された構成とした以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
[比較例2]
図8に示すように、通路61を直線状に形成した以外は、実施例1と同様にした。結果を表1に示す。
Figure 0007000099000001
表1より、通路61内にテーパ部を有する空気孔60が設けられた包装袋100は、いずれも空気抜け試験の評価が4点以上となった(実施例1~3)。具体的には、第1セクション64にテーパ64Aが形成された構成では、空気抜け試験の評価が4以上となった(実施例1~3)。また、第2セクション65にテーパ65A、逆テーパ65Bが形成された構成では、空気抜け試験の評価が4以上となった(実施例1、3)。さらに、第1セクション64にテーパ64Aが形成された構成と第2セクション65にテーパ65A、逆テーパ65Bが形成された構成とを組み合わせた構成では、空気抜け試験の評価が5となった(実施例1)。
これに対して、通路61内にテーパ部が形成されていない空気孔60が設けられた包装袋100は、いずれも空気抜け試験の評価が3以下となった(比較例1、2)。
これらの結果から、通路内にテーパ部が形成された空気孔は空気が通り抜けし易いことが判った。この結果から、通路内にテーパが形成された空気孔を包装袋の持手に設けることにより、包装袋の膨れや破裂を防止できることが期待できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した特定の実施形態および実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 包装袋
10 袋本体
11 上部
12 ベース
20 持手
21 上端
22 下端
23 一端
24 他端
25 中央部
60 空気孔
61 通路
61A 端部
61B 端部
62 第1開口部
63 第2開口部
64 第1セクション
64A テーパ
64B 逆テーパ
65 第2セクション
65A テーパ
65B 逆テーパ
66 連通部
70 空気孔
71 通路
72 第1開口部
73 第2開口部
H ヒートシール

Claims (4)

  1. 被包装体が収容される袋本体と
    前記袋本体の上部に設けられた持手と、を備える包装袋であって、
    前記持手には、前記袋本体と前記包装袋の外部とを連通する空気孔が設けられており、
    前記空気孔は、前記持手を構成する2枚の樹脂フィルム間に形成された通路と、前記通路の一方の端部に開口する第1開口部と、前記通路の他方の端部に開口する第2開口部とを有し、
    前記通路は、前記第1開口部に連通する第1セクションと、前記第2開口部に連通し且つ前記第1セクションに連通する第2セクションとを有し、
    前記第1セクションは、
    前記第1開口部側から第2セクション側に向かって先細りとなる第1テーパ部と、
    前記第1開口部に隣接し、前記第1開口部と前記第1テーパ部との間に配置され且つ前記第1開口部側から前記第1テーパ部側に向かって先太りとなる第1逆テーパ部と、を有し、
    前記第2セクションは、
    前記第2開口部に隣接し且つ前記第1セクション側から前記第2開口部側に向かって先細りとなる第2テーパ部と、
    前記第1テーパ部と前記第2テーパ部との間に配置され且つ前記第1テーパ部側から前記第2テーパ部側に向かって先太りとなる第2逆テーパ部と、を有する、包装袋
  2. 前記第1セクションの形状は、正面視で四角形状である、請求項1に記載の包装袋
  3. 前記第2セクションの形状は、正面視で四角形状である、請求項1または2に記載の包装袋
  4. 前記通路がヒートシールで形成される、請求項1乃至のいずれか1項に記載の包装袋
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