JP6998246B2 - 遮蔽装置 - Google Patents

遮蔽装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6998246B2
JP6998246B2 JP2018048350A JP2018048350A JP6998246B2 JP 6998246 B2 JP6998246 B2 JP 6998246B2 JP 2018048350 A JP2018048350 A JP 2018048350A JP 2018048350 A JP2018048350 A JP 2018048350A JP 6998246 B2 JP6998246 B2 JP 6998246B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
substance
scattering substance
shielding device
scattering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018048350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019155450A (ja
Inventor
宏樹 森
真之 呉屋
泰之 藤谷
秀峰 坪田
崇 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2018048350A priority Critical patent/JP6998246B2/ja
Publication of JP2019155450A publication Critical patent/JP2019155450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6998246B2 publication Critical patent/JP6998246B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、レーザを遮蔽する遮蔽装置に関するものである。
レーザを遮蔽する遮蔽装置として、レーザが照射される受光面に水が流れる流路が形成され、その流路にレーザが入射する透過窓が設けられている遮蔽装置がある(例えば、特許文献1参照)。この遮蔽装置は、レーザを水で吸収し、かつ、吸収する水を循環させて、レーザが入射される領域の温度上昇を抑制している。
特開平9-122963号公報
しかしながら、特許文献1の遮蔽装置では、透過窓に異物が付着すると、透過窓の透過率の低下や透過窓の損傷の恐れがある。
そこで、本発明は、レーザを安定して長時間遮蔽することができる遮蔽装置を提供することを課題とする。
本発明は、遮蔽装置であって、レーザを受光するレーザ受光部と、前記レーザの進行方向において、前記レーザ受光部よりも上流側に配置され、前記レーザの経路に散乱物質を噴射する散乱物質噴射装置と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、レーザ受光部に到達する前のレーザを散乱物質で散乱させることができる。これにより、レーザ受光部に入射するレーザの単位面積当たりの出力を低減することができる。また、散乱物質を噴射させることで、散乱物質に異物、例えば、レーザが加工した物質で形成されるドロスが付着した場合でも、異物が付着した散乱物質は、レーザが照射する領域から移動するため、レーザ照射領域で異物が加熱され、他の領域に影響を与えることを抑制できる。また、散乱物質で散乱させることで、散乱物質がレーザを吸収し、加熱して変形等が生じることを抑制することができる。これにより、レーザを安定して長時間遮蔽することができる。
前記散乱物質は、透明な酸化物であることが好ましい。また、前記散乱物質は、吸収率が10%以下であることが好ましい。前記散乱物質は、直径が0.01μm以上1000μm以下であることが好ましい。散乱物質は、上記条件をそれぞれ満足することで、レーザを効率よく拡散させることができる。
前記遮蔽装置は、前記散乱物質を循環させる循環部をさらに有することが好ましい。循環部で散乱物質を循環させることで、散乱物質を効率よく利用することができる。
前記遮蔽装置は、前記循環部を循環する異物を除去する異物捕集部をさらに有することが好ましい。循環経路の混入する異物を除去することで、レーザが通過する領域に散乱物質をより高い確率で供給することができる。
前記散乱物質噴射装置は、前記散乱物質を気体とともに噴射することが好ましい。気体で散乱物質を搬送し、噴射させることで、散乱物質をより安全に搬送することができる。
前記散乱物質噴射装置は、前記散乱物質を液体とともに噴射することが好ましい。液体で散乱物質を搬送することで、より簡単に散乱物質を搬送することができ、散乱物質をより均等に噴射させることができる。
前記レーザは、加工機械で用いられるkWオーダーの出力となる高出力レーザであることが好ましい。この構成によれば、噴射膜により高出力レーザのエネルギーを効率よく拡散し、単位面積当たりの出力を低減できることから、レーザが高出力レーザであっても適用することが可能となる。
前記散乱物質噴射装置の噴射量を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記レーザ受光部の温度に基づいて、前記噴射量を制御することが好ましい。これにより、レーザ受光部を保護しつつ、効率よく、レーザを遮蔽することができる。
レーザを安定して長時間遮蔽することができる。
図1は、本実施形態の遮蔽装置を有するレーザ加工ユニットの概略構成を示す模式図である。 図2は、本実施形態に係る遮蔽装置の概略構成を示す模式図である。 図3は、本実施形態に係る遮蔽装置の制御の一例を示すフローチャートである。 図4は、他の実施形態に係る遮蔽装置の概略構成を示す模式図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
図1は、本実施形態の遮蔽装置を有するレーザ加工ユニットの概略構成を示す模式図である。図2は、本実施形態に係る遮蔽装置の概略構成を示す模式図である。
図1に示すレーザ加工ユニット2は、レーザ照射ヘッド4からレーザを照射し、加工対象物1を加工する。レーザ加工ユニット2は、切断、穴あけ等、加工対象物1の一部を除去する種々の加工を行うことができる。また、レーザ加工ユニット2は、レーザを移動させることで、レーザと加工対象物とを相対的に移動させても、加工対象物を移動させて、レーザと加工対象物とを相対的に移動させても、レーザと加工対象物の両方を移動させて、レーザと加工対象物とを相対的に移動させてもよい。加工対象物1としては、種々の材料、例えば、鉄筋が配置されたコンクリートを加工する。また、加工対象物1は、コンクリートに限定されず、インコネル、ハステロイ、ステンレス、セラミック、鋼、炭素鋼、セラミックス、シリコン、チタン、タングステン、樹脂、プラスチックス、ガラスなどで作成された部材を用いることができる。また、加工対象物1には、CFRP(炭素繊維強化プラスチック、Carbon Fiber Reinforced Plastics)、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、GMT(ガラス長繊維強化プラスチック)などの繊維強化プラスチック、鋼板以外の鉄合金、アルミニウム合金などの各種金属、その他複合材料などで作成された部材も用いることができる。
レーザ加工ユニット2は、レーザ照射ヘッド4と、レーザ出力装置6と、制御装置8と、遮蔽装置10と、を有する。レーザ照射ヘッド4は、加工対象物1に対してレーザを照射する。レーザ出力装置6は、レーザを出力する装置である。レーザ出力装置6は、複数の波長帯を有するレーザを発振する。このレーザ出力装置6は、例えば、半導体レーザ発振器がある。
制御装置8は、各部の動作を制御する。制御装置8は、レーザ出力装置6から出力するレーザの各種条件を調整したり、遮蔽装置10の運転条件を制御したりする。また、制御装置8は、加工対象物1とレーザ加工ユニット2の相対位置の移動の制御も行う。
遮蔽装置10は、加工対象物1を挟んで、レーザ照射ヘッド4と対面して配置されている。遮蔽装置10は、レーザ照射ヘッド4から照射されるレーザの光路上に配置されている。遮蔽装置10は、レーザ照射ヘッド4から出力される加工用の高出力レーザを遮蔽する装置である。ここで、遮蔽装置10によって遮蔽される高出力レーザは、kWオーダーの出力となっており、レーザの照射エネルギーが大きいことから、遮蔽装置10は、高出力レーザの照射エネルギーを効率よく吸収可能なものとなっている。
図2に示す遮蔽装置10は、筐体15と、第1噴射ノズル16と、第2噴射ノズル17と、レーザ受け板18と、循環部19と、制御部20と、異物捕集部22と、温度センサ24と、を備えている。遮蔽装置10は、レーザの通過経路に多数の散乱物質50を噴射し、レーザを散乱させる機能を備える。
ここで、散乱物質50は、レーザ光を散乱させる物質であり、例えば、ガラスビーズ、石英、チタニア(TiO)、ジルコニア(ZrO)、酸化バリウム(BaO)、酸化カルシウム(CaO)等の透明な酸化物で形成されている。散乱物質50は、吸収率が10%以下であることが好ましく、吸収率が5%以下であることがより好ましい。また、吸収率が2%以下であることがさらにより好ましい。散乱物質50の反射率は、少なくとも3%以上が必要であり、6%以上が好ましい。吸収率、反射率を上記範囲とすることで、レーザ光で散乱物質50が加熱されることを抑制することができ、かつ、レーザを好適に散乱させることができる。散乱物質50は、粒径(粒子直径)が0.01μm以上1000μmの粒子とすることが好ましく、粒径(粒子直径)が0.1μm以上50μm以下の粒子とすることがより好ましい。粒径(粒子直径)が1μm以上10μm以下の粒子とすることがさらにより好ましい。粒子散乱物質50は、粒径(粒子直径)が、レーザLの波長の1/100倍以上500倍以下とすることが好ましい。散乱物質50は、粒径を上記範囲とすることで、レーザを好適に散乱させることができる。
筐体15は、方形の箱状に形成されており、内部に、第1噴射ノズル(散乱物質噴射装置)16、第2噴射ノズル(散乱物質噴射装置)17、レーザ受け板18を収容している。筐体15は、その内部にレーザが導入する開口25が貫通形成されている。開口25は、筐体15の側面に貫通形成されている。また、筐体15は、内部の下部側が、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17で用いられる散乱物質50を捕集する捕集部26となっている。この捕集部26には、循環部19が接続されている。
第1噴射ノズル16は、筐体15内部において、捕集部26に向けて、散乱物質50を噴射し、噴射膜35を形成している。第1噴射ノズル16は、スリット開口(流出口)32が形成されている。第1噴射ノズル16は、筐体15内部の天井に取り付けられ、レーザの照射方向に対して直交する方向であり、かつ水平方向を長手方向とし、長手方向に延在して設けられている。第1噴射ノズル16に供給される散乱物質50は、第1噴射ノズル16の長手方向に亘って行き渡る。スリット開口32は、第1噴射ノズル16内に供給された散乱物質50を、散乱物質50を搬送する搬送流体と共に噴射させる流出口となっており、第1噴射ノズル16の下面側に設けられている。また、スリット開口32は、第1噴射ノズル16の長手方向に延在して形成されている。この第1噴射ノズル16に、多数の散乱物質50が供給されると、多数の散乱物質50は、第1噴射ノズル16の長手方向に亘って行き渡り、スリット開口32から噴射される。スリット開口32から噴射された多数の散乱物質50は、レーザの照射方向に直交する面を有する、カーテン状の噴射膜35となる。噴射膜35は、領域内に散乱物質50が分散されている。
第1噴射ノズル16により形成される噴射膜35には、レーザが照射される。噴射膜35は、散乱物質50が鉛直方向の上方側から下方側に向かって流れる。つまり、噴射膜35は、筐体15内部の上部の天井側から、筐体15内部の下部の捕集部26に向かって流れる。噴射膜35は、内部に分散している散乱物質50でレーザを散乱させる。噴射膜35は、レーザの照射方向における厚さである膜厚が、10mmとなっている。噴射膜35の膜厚は、10mm以上とすることが好ましい。噴射膜35の膜厚の上限は,膜厚の増加に伴って装置が大型化するため,設計から決定することがより好ましい。また、噴射膜35は、その流速が、2m/s以上28m/s以下とすることが好ましい。また、噴射膜35は、散乱物質50の粒子密度(体積比)を0.0001以上とすることが好ましく、0.001以上とすることがより好ましい。粒子密度を上記範囲とすることで、レーザを好適に散乱させることができる。
第2噴射ノズル17は、第1噴射ノズル16と基本的に同様の構造であり、筐体15内部において、捕集部26に向けて、散乱物質50を噴射し、噴射膜36を形成している。第2噴射ノズル17は、スリット開口(流出口)32が形成されている。第2噴射ノズル17は、第1噴射ノズル16とレーザの照射方向に並んで配置されており、第1噴射ノズル16に対して照射方向の上流側に配置されている。換言すれば、第1噴射ノズル16は、第2噴射ノズル17に対して照射方向の下流側に配置されている。第2噴射ノズル17の好適な範囲は、第1噴射ノズル16と同様である。
レーザ受け板18は、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17が形成した噴射膜35及び噴射膜36により拡散して単位面積当たりの出力が減衰したレーザを受ける部材である。レーザ受け板18は、例えば、金属を用いた金属板となっている。レーザ受け板18は、レーザを受けることで、筐体15内部においてレーザを遮蔽する。レーザ受け板18は、レーザを受光する領域がレーザ受光部となる。レーザ受け板18は、レーザが照射される面の温度を低減する冷却機構を備えることが好ましい。例えば、レーザ受け板18は、内部に冷却媒体が流通する冷却流路を形成し、冷却流路に冷却媒体を流通させるようにしてもよい。レーザ受け板18は、温度を低減する機構を備えることで、耐久性を高くすることができる。なお、本実施形態では、レーザを受光するレーザ受光部を、板状のレーザ受け板18としたが、レーザを受光すればよく、形状は板に限定されない。
循環部19は、筐体15の捕集部26に溜まった散乱物質50を、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17に循環させる。循環部19は、循環流路41と、循環流路41に設けられるポンプ42とを有する。循環流路41は、一方が筐体15の捕集部26に接続され、他方が第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17に接続されている。ポンプ42は、捕集部26に溜まった散乱物質50を、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17へ向けて送る。ポンプ42は、散乱物質50を気体(搬送流体)と共に搬送する。なお、気体は、空気でもよいが、不活性ガスとすることが好ましい。
制御部20は、遮蔽装置10の各部の動作を制御し、遮蔽装置10の動作を制御する。具体的に、制御部20は、ポンプ42を作動させることで、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17に向けて散乱物質50を供給したり、ポンプ42の作動を停止させることで、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17への散乱物質50の供給を停止したりする。温度センサ24は、レーザ受け板18のレーザを受光する領域であるレーザ受光部の温度を検出する。温度センサ24は、受光部の温度を直接検出してもよいが、レーザ受け板18の任意の位置の温度を計測し、その結果と計測位置とレーザ受光部との位置関係に基づいて演算を行うことで受光部の温度を検出することができる。
異物捕集部22は、循環する散乱物質50に混入し、散乱物質50よりも粒径が大きい異物を除去する。異物捕集部22は、筐体15の捕集部26に配置されている。異物捕集部22は、捕集部26の流路一部を覆うメッシュである。異物捕集部22は、メッシュの径が散乱物質50より大きい。これにより、循環部19を循環する散乱物質50は、異物捕集部22を通過する。また、メッシュの径よりも大きい異物は、異物捕集部22に捕集される。
遮蔽装置10は、レーザ加工ユニット2のレーザ照射ヘッド4から高出力レーザ等のレーザが照射されると、照射されたレーザが、筐体15の開口25を介して、筐体15内部に導入される。レーザ加工ユニット2のレーザ照射ヘッド4から出力されたレーザは、加工対象物1を通過し減衰して、遮蔽装置10に入射する場合も、加工対象物1を通過せずにそのまま遮蔽装置10に入射する場合もある。筐体15内部に導入されたレーザは、先ず、第2噴射ノズル17により形成される噴射膜36と交差する。レーザは、噴射膜36を通過する。噴射膜36を通過したレーザは、第1噴射ノズル16により形成される噴射膜35と交差する。レーザは、噴射膜36と交差し、その後、噴射膜35と交差することで、噴射膜35、36に分散する散乱物質50で散乱される。散乱物質50で散乱され、単位面積当たりの出力が減衰したレーザは、レーザ受け板18に入射し、レーザ受け板18により遮蔽される。
以上のように、遮蔽装置10は、レーザ受け板18に到達する前の領域に散乱物質50を噴射することで、レーザ受け板18に入射する前のレーザを散乱物質50で散乱させることができる。これにより、レーザ受け板18に入射するレーザの単位面積当たりの出力を低減することができる。また、散乱物質50を噴射させることで、散乱物質50に異物、例えば、レーザが加工した物質で形成されるドロスが付着した場合でも、異物が付着した散乱物質50がレーザの照射される領域から移動するため、レーザ照射領域で異物が加熱され、他の領域に影響を与えることを抑制できる。また、散乱物質50で散乱させることで、散乱物質50がレーザを吸収し、加熱して変形等が生じることを抑制することができる。これにより、レーザを安定して長時間遮蔽することができる。また、噴射膜35及び噴射膜36によりレーザを拡散させることで、高出力レーザを適用することが可能である。
また、遮蔽装置10は、循環部19で散乱物質50を循環させることで、散乱物質50を効率よく利用することができる。また、遮蔽装置10は、循環部19を循環する異物を除去する異物捕集部22を設けることで、循環経路で混入する異物を除去することができる。これにより、レーザが通過する領域に散乱物質をより高い確率で供給することができる。
遮蔽装置10は、気体で散乱物質を搬送し、噴射させることで、散乱物質をより安全に搬送することができる。具体的には、蒸発する成分がレーザに照射されることを抑制できるため、搬送する流体が悪影響を与えることを抑制できる。また、媒体の補給、管理を容易に行うことができる。
次に、図3を用いて、遮蔽装置10の制御の一例を説明する。図3は、本実施形態に係る遮蔽装置の制御の一例を示すフローチャートである。制御部20は、温度センサ24の検出結果に基づいて、受光部の温度を検出する(ステップS12)。制御部20は、受光部の温度が第1閾値以下かを判定する(ステップS14)。制御部20は、受光部の温度が第1閾値以下である(ステップS14でYes)と判定した場合、散乱物質50の循環量を減少させる。これにより、レーザの経路にある散乱物質50の数を減少させる(ステップS16)。制御部20は、受光部の温度が第1閾値以下ではない(ステップS14でNo)と判定した場合、受光部の温度が第2閾値以上であるかを判定する(ステップS18)。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも高い温度である。制御部20は、受光部の温度が第2閾値以上である(ステップS18でYes)と判定した場合、散乱物質50の循環量を増加させる(ステップS20)。これにより、レーザの経路にある散乱物質50の数を増加させる。制御部20は、受光部の温度が第2閾値以上ではない(ステップS18でNo)と判定した場合、つまり温度が第1閾値よりも高く第2閾値未満である場合、処理を終了する。
遮蔽装置10は、温度センサ24の温度に基づいて、散乱物質50の噴射量を制御することで、レーザ受け板18を所定の温度範囲に維持することができる。これにより、レーザ受け板18を保護しつつ、適切な量の散乱物質50を噴射させることができる。
制御部20は、ポンプ42の流量を変化させることで循環量を制御することができる。また、制御部20は、循環速度を調整しても、搬送する散乱物質50の密度を調整してもよい。また、遮蔽装置10は、散乱物質50を噴射する幅(レーザの進行方向における距離)を変化させてもよい。
また、上記実施形態では、温度に基づいて、散乱物質50の噴射を制御したが、レーザの出力に基づいて制御してもよい。この場合、レーザ照射ヘッド4から出力されるレーザの出力に基づいて、散乱物質50の噴射量を増減させてもよいし、レーザ照射ヘッド4から出力されるレーザの出力と、加工対象物1の厚み、材質とに基づいて、散乱物質50の噴射量を増減させてもよい。
図4は、他の実施形態に係る遮蔽装置の概略構成を示す模式図である。図4に示す遮蔽装置10aは、散乱物質50を搬送液52で搬送し、散乱物質50とともに搬送液52を噴射している。遮蔽装置10aは、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17が、噴射膜35a、36aとして、散乱物質50と共に搬送液52を噴射する。捕集部26は、噴射された散乱物質50及び搬送液52を捕集する。ポンプ42は、粒子が混合された液体を搬送可能な装置であり、散乱物質50及び搬送液52を搬送する。
遮蔽装置10aは、搬送液52の内部に散乱物質50が分散している噴射膜35a、36aを、レーザの通過経路に形成する。第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17、噴射膜35a、36aに気体が流入しない流速で搬送液52及び散乱物質50を噴射することが好ましい。
遮蔽装置10aは、噴射膜35a、36aで散乱物質50と共に搬送液52を噴射する。搬送液を噴射することにより高出力レーザのエネルギーを効率よく吸収できることから、レーザが高出力レーザであっても適用することが可能となる。
遮蔽装置10aは、液体で散乱物質を搬送することで、より簡単に散乱物質を搬送することができ、散乱物質をより均等に噴射させることができる。搬送液52は、水を用いたが、レーザの照射エネルギーを吸収可能な液体であればいずれであってもよい。また、搬送液52は、水のように、不燃性で不揮発性の液体を用いることが好ましい。
また、遮蔽装置10及び遮蔽装置10aは、第1噴射ノズル16と、第2噴射ノズル17の、捕集部26と、循環系統を別々に設け、異なる散乱物質を噴射するようにしてもよい。例えば、粒径が異なる散乱物質を噴射するようにしてもよい。これにより、レーザの波長が変化した場合も好適にレーザを散乱させることができる。また、遮蔽装置10及び遮蔽装置10aは、粒径の異なる散乱物質をタンク等で備え、条件に応じて、循環させ、噴射する散乱物質を切り換えてもよい。
なお、本実施形態では、第1噴射ノズル16の上流側に第2噴射ノズル17を設けたが、第1噴射ノズル16だけでもよく、レーザの進行方向に噴射ノズルを3段で設けてもよい。また、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17は、本実施形態のように、レーザの進行方向に直交する面において長いスリットのスリット開口32を設けることで、散乱物質50を、レーザの経路に交差する噴射膜35、36、35a、36aを形成することができるが、散乱物質50を噴射する開口をレーザの進行方向に直交する方向に複数設け、各開口から散乱物質50を噴射し、噴射膜35、36、35a、36aを形成してもよい。また、第1噴射ノズル16及び第2噴射ノズル17は、開口を1つとしてもよい。
1 加工対象物
2 レーザ加工ユニット
4 レーザ照射ヘッド
6 レーザ出力装置
8 制御装置
10、10a 遮蔽装置
15 筐体
16 第1噴射ノズル
17 第2噴射ノズル
18 レーザ受け板
19 循環部
20 制御部
22 異物捕集部
24 温度センサ
25 開口
26 捕集部
32 スリット開口
35、35a、36、36a 噴射膜
41 循環流路
42 ポンプ
50 散乱物質
52 搬送液

Claims (10)

  1. レーザを受光するレーザ受光部と、
    前記レーザの進行方向において、前記レーザ受光部よりも上流側に配置され、前記レーザの経路に散乱物質を噴射する散乱物質噴射装置と、を有し、
    前記散乱物質噴射装置が前記レーザの経路に噴射した前記散乱物質で前記レーザを散乱させ、散乱したレーザを前記レーザ受光部で受光して遮蔽し
    前記散乱物質は、透明な酸化物であることを特徴とする遮蔽装置。
  2. 前記散乱物質は、吸収率が10%以下であることを特徴とする請求項1に記載の遮蔽装置。
  3. 前記散乱物質は、直径が0.01μm以上1000μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の遮蔽装置。
  4. 前記散乱物質を循環させる循環部をさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  5. レーザを受光するレーザ受光部と、
    前記レーザの進行方向において、前記レーザ受光部よりも上流側に配置され、前記レーザの経路に散乱物質を噴射する散乱物質噴射装置と、を有し、
    前記散乱物質噴射装置が前記レーザの経路に噴射した前記散乱物質で前記レーザを散乱させ、散乱したレーザを前記レーザ受光部で受光して遮蔽し、
    前記散乱物質を循環させる循環部をさらに有することを特徴とする遮蔽装置。
  6. 前記循環部を循環する異物を除去する異物捕集部をさらに有することを特徴とする請求項4または5に記載の遮蔽装置。
  7. 前記散乱物質噴射装置は、前記散乱物質を気体とともに噴射することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  8. 前記散乱物質噴射装置は、前記散乱物質を液体とともに噴射することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  9. 前記レーザは、加工機械で用いられるkWオーダーの出力となる高出力レーザであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  10. 前記散乱物質噴射装置の噴射量を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記レーザ受光部の温度に基づいて、前記噴射量を制御することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
JP2018048350A 2018-03-15 2018-03-15 遮蔽装置 Active JP6998246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018048350A JP6998246B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 遮蔽装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018048350A JP6998246B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 遮蔽装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019155450A JP2019155450A (ja) 2019-09-19
JP6998246B2 true JP6998246B2 (ja) 2022-01-18

Family

ID=67992885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018048350A Active JP6998246B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 遮蔽装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6998246B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006326615A (ja) 2005-05-24 2006-12-07 Hitachi Kenki Fine Tech Co Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2010502442A (ja) 2005-09-06 2010-01-28 トルンプ・ヴェルクツォイクマシーネン・ゲーエム・ベーハー・ウント・コンパニ・カーゲー 加工機械のビーム捕捉装置
JP2016528039A (ja) 2013-06-28 2016-09-15 レーザー・ツェントルム・ハノーバー・イー.ブイ.Laser Zentrum Hannover e.V. ワークピースをレーザ孔あけし、またはレーザ切断するための方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE68907527T2 (de) * 1988-06-13 1993-10-28 Rolls Royce Plc Laser-Bohren von Bauteilen.

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006326615A (ja) 2005-05-24 2006-12-07 Hitachi Kenki Fine Tech Co Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP2010502442A (ja) 2005-09-06 2010-01-28 トルンプ・ヴェルクツォイクマシーネン・ゲーエム・ベーハー・ウント・コンパニ・カーゲー 加工機械のビーム捕捉装置
JP2016528039A (ja) 2013-06-28 2016-09-15 レーザー・ツェントルム・ハノーバー・イー.ブイ.Laser Zentrum Hannover e.V. ワークピースをレーザ孔あけし、またはレーザ切断するための方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019155450A (ja) 2019-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11278965B2 (en) Apparatus for producing a three-dimensional work piece with improved gas flow
JP7397848B2 (ja) ガス流ヘッドを用いる積層造形システム
US9931789B2 (en) Method and apparatus for producing a large three-dimensional work piece
US10682701B2 (en) Apparatus for producing a three-dimensional work piece with improved gas flow
CN109513923B (zh) 喷嘴、处理装置及层积造型装置
US20210252601A1 (en) Device and method for generatively producing a three-dimensional object
US10537966B2 (en) Processing nozzle, processing head, machining apparatus, and control method and control program of processing nozzle
US10214441B2 (en) Cutting device
US20180065303A1 (en) Method and Apparatus for Generatively Manufacturing a Three-Dimensional Object
CN111295258B (zh) 增材制造时的抽吸
TW200902208A (en) Device and method for machining a workpiece by means of a laser beam, comprising suction and a lateral air supply
CN109844907B (zh) 激光处理装置和激光处理方法
JP6998246B2 (ja) 遮蔽装置
KR102046015B1 (ko) 대면적 레이저 제거 가공 장치 및 그 방법
EP3648917B1 (en) Blowing system for build chambers
KR101660477B1 (ko) 자외선 조사 장치
JP6971782B2 (ja) 遮蔽装置
KR102553387B1 (ko) 공작물의 레이저 드릴링 또는 레이저 커팅을 위한 방법 및 레이저 드릴링 또는 레이저 커팅을 위한 시스템
CN112118925A (zh) 用于增材制造的具有可运动的气体出口的制造装置和方法
JP2014240090A (ja) 溶接ヘッドおよび溶接装置
JPH04109200A (ja) レーザ除染装置
TW201313373A (zh) 刀具頭
EP3572213B1 (en) Apparatus for additively manufacturing three-dimensional objects and method of operating an apparatus for additive manufacturing
CN113165078B (zh) 粉末施加装置、用于操作粉末施加装置的方法、以及用于生产三维工件的***
JP6909577B2 (ja) レーザ受光装置及びレーザ加工ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6998246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150