JP6993247B2 - 保冷庫 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 販売日 平成29年10月16日~平成30年1月12日 販売先 株式会社とりせん とりせん城西の杜店 株式会社スーパーアルプス スーパーアルプス愛川店 株式会社食品の店おおた 食品の店おおた日野駅前店 株式会社とりせん とりせん渋川店 株式会社結城ショッピングセンター スーパーフレッシュ古河鴻巣店
本発明は、蒸発器の着霜を完全に除去することを目的とした通常除霜モードに加えて、着霜の部分的な除去を目的とした簡易除霜モードを備える保冷庫に関する。本発明における保冷庫には、食品等の保存用の低温庫に加え、陳列用の低温ショーケースが含まれる。
この種の保冷庫は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1のオープンショーケースは、通常除霜モード(通常除霜処理)と簡易除霜モード(簡易除霜処理)のそれぞれにおいて、蒸発器の風上側の空気を加熱するヒーターを備えている。通常除霜モードでは、蒸発器の風下側の空気温度が例えば7℃以上に上昇し、かつ、蒸発器の入口部分の温度が例えば0℃以上に上昇するまで、ヒーターへの通電を継続する。上記各温度は、蒸発器の着霜が完全に融解したと判断するのに必要十分な温度である。一方、簡易除霜モードでは、通常除霜モードよりも短時間、例えば5分間にわたってヒーターに通電し、庫内温度が変化しない程度に着霜の除去を行う。
特開2008-267678号公報
一般に、通常除霜モードは、庫内温度の比較的大きな上昇を招くことから、その上昇がある程度は許容される時間帯、例えば、保冷庫が設置される店舗の営業時間外に実行される。一方、簡易除霜モードは、庫内温度の大きな上昇を招くものではないため、時間帯にかかわらず実行されることが多い。しかし、店舗の営業中は、店舗への人の出入りや庫内への被保冷物(陳列物)の出し入れなどの外乱の影響で、営業時間外に比べて庫内温度が変動しやすい。庫内温度が上昇した状態で簡易除霜モードが開始されてしまうと、同モードが終了するまでは庫内の冷却を再開することができず、この間に被保冷物の鮮度が損なわれるおそれがある。
本発明の目的は、簡易除霜モードの開始時点の庫内温度にかかわらず、同モードの実行中の庫内温度を適切に維持して、被保冷物の鮮度を保つことができる保冷庫を提供することにある。
本発明に係る保冷庫は、蒸発器7に低温冷媒を供給して庫内Rを冷却する冷却モードと、蒸発器7の着霜を除去する複数の除霜モードとを備える。除霜モードとして、蒸発器7への低温冷媒の供給を相対的に長時間にわたって停止する通常除霜モードと、相対的に短時間にわたって停止する簡易除霜モードとを設定し、簡易除霜モードを通常除霜モードよりも短い周期で実行する。通常除霜モードでは、蒸発器7への低温冷媒の供給を停止する除霜運転のみを行い、簡易除霜モードでは、冷却モードにおける冷却停止温度Doffを下方修正した状態で庫内Rを冷却する予冷運転を最初に行い、次いで除霜運転を行う。簡易除霜モードの1回毎の継続時間が所定の一定時間T3に設定されており、予冷運転の継続時間が、一定時間T3の半分以下である予冷時間T4に設定されていることを特徴とする。
簡易除霜モードにおいて、予冷運転の開始から除霜運転の終了までに一定時間T3を要しなかった場合に、庫内Rを再冷却する再冷運転を開始する形態を採ることができる。
簡易除霜モードにおける再冷運転中は、冷却モードにおける冷却停止温度Doffを下方修正した状態で庫内Rを冷却することができる。
本発明では、蒸発器7の着霜を除去する除霜モードとして、蒸発器7への低温冷媒の供給を相対的に長時間にわたって停止する通常除霜モードと、短時間にわたって停止する簡易除霜モードとを設定し、簡易除霜モードを通常除霜モードよりも短い周期で実行する。簡易除霜モードを短い周期で実行すると、通常除霜モードの開始時点における蒸発器7の着霜量を減らすことができる。これにより、通常除霜モードの所要時間を短くして、同モードの実行中における庫内温度Dの上昇を抑えることができる。また、簡易除霜モードを短い周期で実行すると、庫内温度Dの比較的大きな上昇を招く通常除霜モードの回数を減らす(周期を長くする)ことができ、これにより、被保冷物の鮮度をより適切に保つことができる。
そのうえで本発明では、簡易除霜モードの最初に、庫内Rを冷却する予冷運転を行い、次いで、蒸発器7への低温冷媒の供給を停止する除霜運転を行うようにした。除霜運転の前に予冷運転を行うようにすると、簡易除霜モードの開始時点の庫内温度Dが比較的高かった場合でも、除霜運転の開始までに庫内温度Dを下げることができる。除霜運転を行う間は庫内温度Dが多少は上昇するが、開始時点の庫内温度Dは低いことから、許容範囲を大きく超えることはない。このように、本発明によれば、簡易除霜モードの開始時点の庫内温度Dにかかわらず、同モードの実行中の庫内温度Dを適切に維持して、被保冷物の鮮度を保つことができる。一方、通常除霜モードでは、蒸発器7の温度の低下を招く予冷運転を行わず、直ちに除霜運転を開始するようにした。これにより、蒸発器7の温度を霜が融解する温度まで確実に上昇させて、着霜を完全に除去することができる。
簡易除霜モードの開始時に行う予冷運転中は、冷却モードにおける冷却停止温度Doffを下方修正した状態で庫内Rを冷却すると、その後の除霜運転で庫内温度Dが許容範囲を超えて上昇することを、より確実に防止することができる。また、予冷運転中も冷却停止温度を設定することにより、庫内Rの冷え過ぎを防止することができる。
予冷運転の継続時間としての予冷時間T4を、簡易除霜モードの1回毎の継続時間(一定時間T3)の半分以下に設定すると、予冷運転に一定時間T3の半分を超える長時間を要するのを避けて、その後の除霜運転のための時間を確保することができる。これにより、蒸発器7の着霜を部分的に除去するという簡易除霜モードの目的を的確に果たすことができる。
簡易除霜モードにおいて、予冷運転の開始から除霜運転の終了までに一定時間T3を要しなかった場合に、庫内Rを再冷却する再冷運転を開始すると、除霜運転の間に上昇した庫内Rの温度を再び即座に低下させて、被保冷物の鮮度を確実に保つことができる。
簡易除霜モードにおける再冷運転中は、冷却モードにおける冷却停止温度Doffを下方修正した状態で庫内Rを冷却すると、除霜運転の間に上昇した庫内Rの温度を速やかに低下させて、被保冷物の鮮度をより確実に保つことができる。
簡易除霜モードにおける各部の温度と駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。 本発明を適用した冷蔵オープンショーケースの概略構成を示す縦断側面図である。 同ショーケースに搭載される冷凍サイクルの構成図である。 同ショーケースの運転モードの切り換えに係るフローチャートである。 冷却モードにおける庫内温度と各部の駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。 通常除霜モードにおける制御手順を示すフローチャートである。 通常除霜モードにおける各部の温度と駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。 通常除霜モードにおける各部の温度と駆動状態の推移を示す別のタイミングチャートである。 通常除霜モードにおける各部の温度と駆動状態の推移を示すさらに別のタイミングチャートである。 簡易除霜モードにおける制御手順を示すフローチャートである。 簡易除霜モードにおける予冷運転中および再冷運転中の庫内温度と各部の駆動状態の推移を示すタイミングチャートである。 簡易除霜モードにおける各部の温度と駆動状態の推移を示す別のタイミングチャートである。
(実施例) 図1ないし図12は、本発明を冷蔵オープンショーケース(以下、単にショーケースと記す)に適用した実施例を示す。図2においてショーケースは、正面に開口を有する断熱箱体からなる本体ケース1を備えており、この本体ケース1で囲まれる庫内Rが内ケース2で陳列室3と通気ダクト4に区画されている。陳列室3には、陳列物すなわち食品を載置するための棚板5が上下多段状に設置されている。各棚板5は、内ケース2の表面に着脱自在に装着された棚ブラケット6で支持される。通気ダクト4は、本体ケース1の内壁面に沿って側面視コ字状に形成されており、そこには蒸発器7と循環ファン8が配置されている。循環ファン8が駆動すると、陳列室3の開口上部に臨む吹出口9から、同開口下部に臨む吸込口10へ向かって、空気流すなわちエアカーテンが形成される。循環ファン8は、ショーケースの運転状態において常時駆動されて、陳列室3への外気の侵入を抑制する。
本体ケース1の下側に区画された機械室13には、蒸発器7と共に冷凍サイクルを構成する圧縮機14および凝縮器15と、凝縮器15を冷却するための冷却ファン16などが配置されている。図3において冷凍サイクルは、圧縮機14、凝縮器15、ドライヤー17、膨張弁(膨張部)18、蒸発器7およびアキュムレータ19などを冷媒配管20でループ状に接続して構成される。蒸発器7は、蛇行する冷媒管と、これに貫通される多数枚のフィンなどで構成される。蒸発器7の入口を構成する入口管には、その温度を検出する入口温度センサ21が設けられており、出口を構成する出口管にも同様の出口温度センサ22が設けられている。ショーケースの全体の制御を担う制御装置Cは、これら温度センサ21・22の検出値と、庫内Rに配置された庫内温度センサ23が検出する庫内温度Dなどに基づいて、圧縮機14と冷却ファン16と膨張弁18などを制御する。
本実施例に係るショーケースは、蒸発器7に低温冷媒を供給して庫内Rを冷却する冷却モードと、蒸発器7の着霜を除去する複数の除霜モードとを備える。この除霜モードとしては、相対的に長い周期で実行される長時間の通常除霜モードと、相対的に短い周期で実行される短時間の簡易除霜モードと、ユーザーの操作に従い強制的に実行される強制除霜モードの3つが設定されている。本実施例では、通常除霜モードの周期を24時間に設定し、簡易除霜モードの周期を2時間に設定した。強制除霜モードにおける圧縮機14等の制御手順は、通常除霜モードと同一である。ユーザーは、冷却モードまたは簡易除霜モードの実行中に、これを強制的に中断して強制除霜モードを開始させることができる。
図4のフローチャートに示すように、ユーザーがショーケースの電源を投入すると、制御装置Cはまず冷却モードによる運転を開始する(ステップS1)。冷却モードの実行中に、通常除霜モードの開始時刻になると(ステップS2でYES)、制御装置Cは冷却モードを中断して通常除霜モードを開始し(ステップS3)、同モードの終了条件を満たすと(ステップS4でYES)、これを終了して冷却モードを再開する(ステップS1)。一方、冷却モードの実行中に、簡易除霜モードの開始時刻になると(ステップS5でYES)、制御装置Cは冷却モードを中断して簡易除霜モードを開始し(ステップS6)、同モードの終了条件を満たすと(ステップS7でYES)、これを終了して冷却モードを再開する(ステップS1)。また、簡易除霜モードの実行中に、通常除霜モードの開始時刻になった場合(ステップS8でYES)は、簡易除霜モードを中断して通常除霜モードを開始する(ステップS3)。
冷却モードにおいては、制御装置Cは冷凍サイクルを断続的に駆動させて、庫内温度Dを目標温度D0の近傍に維持する。具体的には、図5に示すように、目標温度D0を中心とする(D0±α)℃の目標温度帯を設定し、当該温度帯の上閾値すなわち(D0+α)℃を、圧縮機14の駆動を開始する冷却開始温度Donとし、当該温度帯の下閾値すなわち(D0-α)℃を、圧縮機14の駆動を停止する冷却停止温度Doffとする。制御装置Cは、庫内温度Dが冷却開始温度Donまで上昇すると圧縮機14を駆動させ、庫内温度Dが冷却停止温度Doffまで低下すると圧縮機14を停止させる制御を繰り返すことにより、庫内温度Dを目標温度帯の範囲内に維持する。
冷却ファン16は圧縮機14と同時に駆動されて、圧縮機14と同一のタイミングでオンオフ制御される。膨張弁18も、圧縮機14の起動と同時に開放されて、圧縮機14と同一のタイミングで開閉制御される。循環ファン8が常時駆動されることは上述したとおりである。本実施例では、目標温度D0の設定可能な範囲を3~10℃とし、目標温度帯を定める温度幅αを1℃に設定した。例えば目標温度D0が5℃に設定されたときの冷却開始温度Donは6℃であり、冷却停止温度Doffは4℃である。
圧縮機14が駆動する間は、凝縮器15で冷却されて膨張弁18で減圧された低温低圧の冷媒液が蒸発器7に供給されて、蒸発器7が冷却される。循環ファン8により吸込口10から通気ダクト4に吸い込まれた空気は、蒸発器7を通過する間に冷却されて、吹出口9から吹き出される。吹き出された冷気は、陳列室3の開口を覆うようにエアカーテンを形成しつつ、陳列室3を冷却する。この冷却時(圧縮機14の駆動時)において、蒸発器7を構成する冷媒管やフィンの表面には、これを通過する空気に含まれる水分の一部が氷結して付着する(着霜する)。霜が大きく成長すると、熱交換効率の低下や風量の減少などの悪影響が生じるため、制御装置Cは蒸発器7の着霜を除去すべく、通常除霜モードと簡易除霜モードを定期的に実行する。
通常除霜モードは、蒸発器7の着霜の完全な除去を目的として実行される。図6のフローチャートに示すように、通常除霜モードの開始時刻になると、制御装置Cは圧縮機14が駆動中であれば、これを冷却ファン16と共に停止させて、膨張弁18を閉鎖する制御を行い(ステップS11)、続けてタイマーによる計時を開始する(ステップS12)。循環ファン8は冷却モードと同様に常時駆動される。本実施例では、蒸発器7を加熱する除霜ヒーターなどを使用せず、循環ファン8による送風のみで着霜を融解させるオフサイクル方式を採用している。この点は、後述する簡易除霜モードにおいても同様である。
通常除霜モードの所要時間に関しては、所定の最小時間T1と最大時間T2が予め設定されている。本実施例では、最小時間T1を30分に設定し、最大時間T2を45分に設定した。ステップS13において制御装置Cは、計時開始からの経過時間Tが最小時間T1に達するまで、圧縮機14の停止状態を維持する。経過時間Tが最小時間T1に達すると(ステップS13でYES)、制御装置Cは次のステップS14に進み、蒸発器7の入口温度センサ21で検出される入口温度Eと、出口温度センサ22で検出される出口温度Fを、予め設定された通常復帰温度E1・F1と比較する。そして、入口温度Eと出口温度Fの両方が通常復帰温度E1・F1まで上昇していれば(ステップS14でYES)、通常除霜モードを終了して冷却モードを再開する。ここで、通常復帰温度E1・F1とは、蒸発器7の着霜が完全に融解したと判断するのに必要十分な温度である。本実施例では、入口温度Eに係る通常復帰温度E1と、出口温度Fに係る通常復帰温度F1を、それぞれ8℃に設定した。
一方、ステップS14において、入口温度Eと出口温度Fの一方または両方が通常復帰温度E1・F1に達していなければ、制御装置Cは通常除霜モードを継続する。その後、入口温度Eと出口温度Fの両方が通常復帰温度E1・F1まで上昇した時点(ステップS14でYES)、または、経過時間Tが最大時間T2に達した時点(ステップS15でYES)で、通常除霜モードを終了して冷却モードを再開する。通常除霜モードの開始時刻は、ショーケースが設置される店舗の営業時間外に設定することが好ましく、本実施例ではこれを各日の午前0時に設定した。
図7ないし図9は、通常除霜モードにおける蒸発器7の入口温度Eおよび出口温度Fと庫内温度Dの推移を示したタイミングチャートである。なお、入口温度Eと出口温度Fの推移は同一ではないが、ここでは説明の簡略化のため、これを同一とみなし、まとめて蒸発器温度E・Fと表記する。これ以降に説明するタイミングチャートにおいても同様とする。図7は、通常除霜モードを開始してから最小時間T1が経過する前に、蒸発器温度E・Fが通常復帰温度E1・F1まで上昇した場合を示す。制御装置Cは、通常除霜モードを開始した時点t1から最小時間T1が経過した時点t2に、通常除霜モードを終了して冷却モードを再開させている。
図8は、経過時間Tが最小時間T1を超えてから最大時間T2に達する前に、蒸発器温度E・Fが通常復帰温度E1・F1まで上昇した場合を示す(T1<T<T2)。制御装置Cは、蒸発器温度E・Fが通常復帰温度E1・F1に達した時点t3に、通常除霜モードを終了して冷却モードを再開させている。図9は、蒸発器温度E・Fが通常復帰温度E1・F1まで上昇することなく、経過時間Tが最大時間T2に達した場合を示す。制御装置Cは、時点t1から最大時間T2が経過した時点t4に、通常除霜モードを終了して冷却モードを再開させている。
次に簡易除霜モードについて説明する。通常除霜モードが蒸発器7の着霜の完全な除去を目的とするのに対し、簡易除霜モードは着霜の部分的な除去を目的として実行される。そのため、簡易除霜モードにおける圧縮機14の停止時間(膨張弁18の閉鎖時間)は、通常除霜モードのそれに比べて短く設定される。また、通常除霜モードが24時間周期で1日に1回だけ、店舗の営業時間外に実行されるのに対し、簡易除霜モードは2時間周期で1日に10回以上、時間帯にかかわらず実行される。簡易除霜モードを短い周期で実行すると、着霜によるフィン間の目詰まりを未然に防止して、蒸発器7における風量を高い水準に維持することができ、また、仮に目詰まりが発生しても、これを早いタイミングで解消することができる。さらに、簡易除霜モードを定期的に実行すると、通常除霜モードの開始時点における蒸発器7の着霜量を減らして、通常除霜モードの所要時間を短くすることができる。
上記のように、簡易除霜モードは2時間周期で実行される。例えば、直前に実行された簡易除霜モードが午前7時30分の開始であった場合、次に簡易除霜モードが開始されるのは午前9時30分である。ただし、通常除霜モードまたは強制除霜モードが実行された場合、簡易除霜モードの開始時刻に係る情報はリセットされて、通常除霜モードまたは強制除霜モードの終了時点の90分後が、次の簡易除霜モードの開始時刻にセットされる。例えば、通常除霜モードが午前0時に開始されて午前0時40分に終了した場合、次の簡易除霜モードの開始時刻は午前2時10分にセットされる。
簡易除霜モードにおいては、まず予冷運転を行って庫内Rを冷却し、次いでオフサイクル方式による除霜運転を行う。簡易除霜モードの全体としての継続時間は所定の一定時間T3に固定されており、予冷運転の継続時間も所定の予冷時間T4に固定されている。除霜運転の所要時間は蒸発器7の入口温度Eおよび出口温度Fに応じて変動し、予冷運転の開始から除霜運転の終了までに一定時間T3を要しなかった場合は、一定時間T3になるまで庫内Rを再冷却する再冷運転を行ってから、簡易除霜モードを終了する。一方、予冷運転と除霜運転に一定時間T3を要した場合は、再冷運転を行わずに簡易除霜モードを終了する。本実施例では一定時間T3を30分に設定した。
詳しくは、図10のフローチャートに示すように、簡易除霜モードの開始時刻になると、制御装置Cはまず予冷運転を開始する(ステップS21)。具体的には、圧縮機14が駆動中であればその状態を維持し、圧縮機14が停止中であれば、これを冷却ファン16と共に起動させて、膨張弁18を開放する制御を行う。また制御装置Cは、予冷運転の開始と同時にタイマーによる計時を開始する(ステップS22)。予冷運転は、計時開始からの経過時間Tが予冷時間T4に達するまで継続される(ステップS23)。予冷時間T4は一定時間T3の半分以下に設定することが好ましく、本実施例ではこれを15分に設定した。
予冷運転中および後述する再冷運転中の圧縮機14等の制御手順は、上述の冷却モードにおける制御手順とほぼ同様であるが、目標温度D0を補正値βだけ下方修正する点が相違する。図11に示すように、予冷運転中と再冷運転中の目標温度D0_pは(D0-β)℃であり、冷却開始温度Don_pは(D0_p+α)℃であり、冷却停止温度Doff_pは(D0_p-α)℃である。本実施例では補正値βを1℃に設定した。上述のように、目標温度D0は5℃に設定し、温度幅αは1℃に設定したから、予冷運転中と再冷運転中の目標温度D0_pは4℃であり、冷却開始温度Don_pは5℃であり、冷却停止温度Doff_pは3℃である。予冷運転中や再冷運転中も、庫内温度Dが冷却停止温度Doff_pまで低下すると圧縮機14を停止させるから、庫内Rが冷え過ぎるおそれは無い。除霜運転を行う前に、目標温度D0を下方修正した予冷運転を行うと、除霜運転中に庫内温度Dが許容範囲を超えて上昇することを確実に防止して、陳列された食品の鮮度を保つことができる。
図10のフローチャートにおいて、予冷運転の終了条件(ステップS23でYES)を満たすと、制御装置Cはこれを終了して除霜運転を開始する(ステップS24)。具体的には、循環ファン8の駆動状態を維持したまま、圧縮機14を冷却ファン16と共に停止させて、膨張弁18を閉鎖する。これ以降の制御装置Cは、蒸発器7の入口温度Eと出口温度Fの両方が、予め設定された簡易復帰温度E2・F2まで上昇するか、または、経過時間Tが(T3-T5)(T5:水切り時間)に達するまで待機する(ステップS25・S26)。簡易復帰温度E2・F2は通常復帰温度E1・F1よりも低い温度であり、本実施例では両温度E2・F2をそれぞれ3℃に設定した。水切り時間T5とは、除霜運転の終盤に行う水切りに要する時間であり、本実施例ではこれを5分に設定した。
入口温度Eと出口温度Fが簡易復帰温度E2・F2まで上昇するか(ステップS25でYES)、または、経過時間Tが(T3-T5)に達すると(ステップS26でYES)水切りに移行し、制御装置Cは上記のタイマーとは別に設定された水切りタイマーによる計時を開始する(ステップS27)。水切り時間T5にわたる水切りが終了した時点(ステップS28でYES)で、経過時間Tが一定時間T3に達していた場合(ステップS29でYES)は、制御装置Cはそこで簡易除霜モードを終了し、冷却モードを再開する。逆に、経過時間Tが一定時間T3に達していなかった場合(ステップS29でNO)は、制御装置Cは再冷運転を開始する(ステップS30)。再冷運転中の圧縮機14等の制御手順は上述したとおりである。目標温度D0を下方修正した再冷運転を行うことにより、除霜運転の間に上昇した庫内Rの温度を再び即座に低下させて、陳列物すなわち食品の鮮度を確実に保つことができる。制御装置Cは、経過時間Tが一定時間T3に達するまで再冷運転を行い、一定時間T3に達すると(ステップS31でYES)、簡易除霜モードを終了して冷却モードを再開する。
図1および図12は、簡易除霜モードにおける蒸発器温度E・Fと庫内温度Dの推移を示したタイミングチャートである。図1は、予冷運転と除霜運転に次いで再冷運転が行われた場合を示す。時点t10は簡易除霜モード(予冷運転)が開始された時点であり、次の時点t11は、時点t10から予冷時間T4が経過して、予冷運転から除霜運転に切り換わった時点である。次の時点t12は、蒸発器温度E・Fが簡易復帰温度E2・F2まで上昇した時点、すなわち水切りに移行した時点である。次の時点t13は、時点t12から水切り時間T5が経過したことにより、水切りから再冷運転に移行した時点である。次の時点t14は、時点t10から一定時間T3が経過して、簡易除霜モードが終了した時点である。
図12は、予冷運転において庫内温度Dが冷却停止温度Doff_pまで低下しなかった場合、および、再冷運転が行われることなく簡易除霜モードが終了した場合を示す。ここでは圧縮機14が、時点t20から予冷時間T4にわたって駆動されており、予冷時間T4が経過した時点t21において、庫内温度Dは冷却停止温度Doff_pに到達していない。次の時点t22では、時点t20から一定時間T3が経過して、簡易除霜モードが終了している。
以上のように、本実施例に係る冷蔵オープンショーケースでは、簡易除霜モードの最初に予冷運転を行い、次いで除霜運転を行うようにした。このように、除霜運転の間に庫内温度Dが上昇することを見越して、庫内Rを予冷しておくと、庫内温度Dが許容範囲を超えて上昇することを確実に防止して、陳列物すなわち食品の鮮度を保つことができる。一方、通常除霜モードでは、蒸発器7の温度の低下を招く予冷運転を行わず、直ちに除霜運転を開始するようにしたので、蒸発器7の温度を霜が融解する温度まで確実に上昇させて、着霜を完全に除去することができる。
上記実施例では、各除霜モードにおいて、循環ファン8による送風のみで着霜を融解させるオフサイクル方式を採用したが、本発明はこれに限られない。例えば、1または複数の除霜モードにおいて、蒸発器7に付設した除霜ヒーターでこれを加熱する電気ヒーター方式や、圧縮機14から蒸発器7へ高温高圧の冷媒ガスを供給するホットガス方式などを採用してもよい。本発明は、冷蔵オープンショーケース以外に、陳列室が扉で開閉されるリーチイン型のショーケースや、食品等を低温で保存するための低温庫(冷凍冷蔵庫)などにも適用することができる。
7 蒸発器
R 庫内
D 庫内温度
T3 一定時間
T4 予冷時間

Claims (3)

  1. 蒸発器(7)に低温冷媒を供給して庫内(R)を冷却する冷却モードと、蒸発器(7)の着霜を除去する複数の除霜モードとを備えており、
    除霜モードとして、蒸発器(7)への低温冷媒の供給を相対的に長時間にわたって停止する通常除霜モードと、相対的に短時間にわたって停止する簡易除霜モードとが設定されており、簡易除霜モードが通常除霜モードよりも短い周期で実行される保冷庫であって、
    通常除霜モードでは、蒸発器(7)への低温冷媒の供給を停止する除霜運転のみを行い、
    簡易除霜モードでは、冷却モードにおける冷却停止温度(Doff)を下方修正した状態で庫内(R)を冷却する予冷運転を最初に行い、次いで除霜運転を行うようになっており、
    簡易除霜モードの1回毎の継続時間が所定の一定時間(T3)に設定されており、
    予冷運転の継続時間が、一定時間(T3)の半分以下である予冷時間(T4)に設定されていることを特徴とする保冷庫。
  2. 簡易除霜モードにおいて、予冷運転の開始から除霜運転の終了までに一定時間(T3)を要しなかった場合に、庫内(R)を再冷却する再冷運転を開始する請求項1に記載の保冷庫。
  3. 簡易除霜モードにおける再冷運転中は、冷却モードにおける冷却停止温度(Doff)を下方修正した状態で庫内(R)を冷却する請求項2に記載の保冷庫
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